以下、本発明の実施の形態について、図面を参照しながら説明する。なお、図中、同一または相当部分については同一の参照符号を付してその説明を援用する。
図1は、本発明の実施の形態によるリモートバーコードリーダシステムの全体構成を示す図である。図1を参照して、リモートバーコードリーダシステムは、ホストコンピュータ1と、任意のバーコード11を読み込む複数かつ任意のローカルバーコードリーダ7と、を備える。ローカルバーコードリーダ7としては、例えば、ペンスキャナ、CCDタッチスキャナ、ハンドレーザースキャナ、固定レーザースキャナ、又はスロットリーダーなど、任意の形式のバーコードリーダを用いることができる。
ここで、バーコードとは、バーコード情報及びバーコードパターンを包括した表現であって、これらを厳密に区別する必要のないときは、単にバーコードなる用語を使用する。別の観点から、バーコードとは、物(物品・不動産などの有体物、情報(映像、音声、プログラム、データを含む。)・サービスなどの無体物、商品、人・動物などの生物を含む。)、その他の何らかの手段により識別可能なものに割り当てられたコードのことである。
バーコード情報とは、数字、文字、及び記号等のキャラクタ列を意味する。バーコードパターンとは、バーコード情報を黒色バーと白色スペースとの組み合わせにより表現したパターンを意味する。なお、バーコード及びバーコードパターンには、同じ参照符合「11」を付する。
ホストコンピュータ1と各ローカルバーコードリーダ7とは、インターネット3と固定端末5f又は携帯端末5mとを介して接続される。固定端末5fは、通信機能を持ったデスクトップコンピュータ等、任意の据え置き型のコンピュータである。携帯端末5mは、通信機能を持ったノートパソコン等、任意の可搬型のコンピュータ、あるいは、携帯電話及びPDA(Personal Digital Assistant)等、任意の携帯通信端末である。なお、固定端末5fと携帯端末5mとを区別する必要のないときは、これらを端末5と表記する。
図示した例を説明する。ある個人のローカルバーコードリーダ7は、固定端末5f及び図示しないアクセスネットワークを介してインターネット3に接続され、さらに、図示しないアクセスネットワークを介してホストコンピュータ1に接続される。別の個人のローカルバーコードリーダ7は、携帯端末5m及び図示しないアクセスネットワークを介してインターネット3に接続され、さらに、アクセスネットワークを介してホストコンピュータ1に接続される。ある個人宅のローカルバーコードリーダ7は、固定端末5f、LAN等のユーザネットワーク9、及び図示しないアクセスネットワークを介して、インターネット3に接続され、さらに、アクセスネットワークを介してホストコンピュータ1に接続される。
A会社(例えばコンビニエンスストアチェーンを展開する会社)のローカルバーコードリーダ7は、固定端末5f、LAN等のユーザネットワーク9、及び図示しないアクセスネットワークを介して、インターネット3に接続され、さらに、アクセスネットワークを介してホストコンピュータ1に接続される。A会社が運営する店舗(例えばコンビニエンスストア)のローカルバーコードリーダ7は、固定端末5f、LAN等のユーザネットワーク9、及び図示しないアクセスネットワークを介して、インターネット3に接続され、さらに、アクセスネットワークを介してホストコンピュータ1に接続される。
A会社と異なる、例えばライバルのB会社が運営する店舗のローカルバーコードリーダ7は、固定端末5f、LAN等のユーザネットワーク9、及び図示しないアクセスネットワークを介して、インターネット3に接続され、さらに、アクセスネットワークを介してホストコンピュータ1に接続される。
ここで、A会社及びB会社の各店舗のローカルバーコードリーダ7及び固定端末5fは、POSターミナルではない。ただし、POSターミナルを利用することも可能である。
図示は一例であり、ホストコンピュータ1には、インターネット3を含む様々なネットワークを介して、個人及び企業という枠を超えて、任意かつ複数の様々なローカルバーコードリーダ7が接続される。従って、ホストコンピュータ1は、任意かつ複数の様々なバーコードをグローバルに収集できる。バーコード11は、複数のグループに分類される。そして、ホストコンピュータ1は、バーコード11が属するグループに応じた処理を行い、その処理を通じてユーザにサービスを提供する。この場合、ホストコンピュータ1は、インターネット3及び端末5を介してサービス(コンテンツを含む。)を提供することができる。ただし、ホストコンピュータ1の処理結果を受けて、インターネット3だけでなく、WAN(Wide Area Network)、LAN(Local Area Network)、その他のネットワーク、それらを複合したネットワークにより、サービスを提供することもできる。バーコード11の収集についても同様である。なお、WANには、電話回線網、専用線、電力線通信網、及びCATV等が含まれる。また、ネットワークを介さずとも、ホストコンピュータ1の処理結果を受けて、別の経路(放送、郵便、その他の通信手段、宅配便等)でサービスを提供することもできる。つまり、バーコード11の収集にはネットワークが必要となるが、ユーザに提供するサービスについては、どのような方法で提供してもよい。
ここで、バーコード11が分類される上記のグループを例示する。第1の例は、雑誌等の紙媒体に印刷されるバーコードのグループであり、ホストコンピュータ1は、このバーコードを受けて、それが印刷された紙媒体又はその記載事項(例えば広告)に関する情報を掲載したWEBサイトのURLを端末5に与え、端末5はこれを表示する。第2の例は、会社四季報等の株価情報を記載した印刷物において、会社ごとに割り当てられるバーコードのグループであり、ホストコンピュータ1は、このバーコードを受けて、対応する会社の株価情報を掲載したWEBサイトのURLを端末5に与え、端末5はこれを表示する。
第3の例は、求人情報を記載した印刷物において、会社ごとに割り当てられるバーコードのグループであり、ホストコンピュータ1は、このバーコードを受けて、対応する会社の求人情報を掲載したWEBサイトのURLを端末5に与え、端末5はこれを表示する。第4の例は、風景写真を記載した印刷物において、風景ごとに割り当てられるバーコードのグループであり、ホストコンピュータ1は、このバーコードを受けて、対応する風景の詳細を掲載したWEBサイトのURLを端末5に与え、端末5はこれを表示する。
第5の例は、新聞において、記事ごとに割り当てられるバーコードのグループであり、ホストコンピュータ1は、このバーコードを受けて、対応する記事の詳細を掲載したWEBサイトのURLを端末5に与え、端末5はこれを表示する。第6の例は、名刺に割り当てられるバーコードのグループであり、ホストコンピュータ1は、このバーコードを受けて、対応する名刺の所有者の詳細情報を掲載したWEBサイトのURLを端末5に与え、端末5はこれを表示する。
第7の例は、書籍において、項目ごとに割り当てられるバーコードのグループであり、ホストコンピュータ1は、このバーコードを受けて、対応する項目の詳細を掲載したWEBサイトのURLを端末5に与え、端末5はこれを表示する。第8の例は、音楽CDや映画DVDにおいて、タイトルごとに割り当てられるバーコードのグループであり、ホストコンピュータ1は、このバーコードを受けて、対応する音楽や映画の視聴が可能なWEBサイトのURLを端末5に与え、端末5はこれを表示する。
第9の例は、トレーディングカードにおいて、付された図画ごとに割り当てられるバーコードのグループであり、ホストコンピュータ1は、このバーコードを受けて、対応する図画に関する情報を掲載したWEBサイトのURLを端末5に与え、端末5はこれを表示する。第10の例は、買い物をした後に発行されるレシートに印刷されるバーコードのグループであり、ホストコンピュータ1は、このバーコードを受けて、そのバーコードが印刷されたレシートを発行した店舗に関する情報(例えばセール情報)を掲載したWEBサイトのURLを端末5に与え、端末5はこれを表示する。
第11の例は、共通商品コードのグループであり、ホストコンピュータ1は、このグループのバーコードを受けて、そのバーコードが示す商品に関する情報を掲載したURLを端末5に与え、端末5はこれを表示する。共通商品コードは、POS(Point Of Sale)システムに利用するコードであり、例えば、JAN(Japanese Article Number)コード、EAN(European Article Number)コード、及び、UPC(Universal Product Code)コード等である。
以上のように、本システムでは、バーコード11が複数のグループのいずれかに分類され、ホストコンピュータ1は、受信したバーコード11が属するグループに応じた処理を実行し、当該グループに応じたコンテンツであって、受信したバーコード11に対応したコンテンツを端末5に提供する。なお、上記グループは、一例であって、これに限定されないことは言うまでもない。
図2(a)は、図1のローカルバーコードリーダ7の電気的構成を示す図、図2(b)は、図2(a)のMCU(Micro Controller Unit)15に内蔵されたROM19へのプログラム及びデータの格納状態を示す図解図である。図2(a)を参照して、ローカルバーコードリーダ7は、スキャナ13、MCU15、及び通信装置17を含む。スキャナ13は、バーコードパターン11を光学的に読み込み、バーとスペースを電気信号に変換する(スキャン)。この場合のスキャン方式は、上記のように、任意の方式を採用できる。スキャナ13からの、バーコードパターン11に応じた電気信号は、MCU15に与えられる。
MCU15は、CPU(図示せず)、RAM(図示せず)、A/Dコンバータ、及び図2(b)に示すROM19等を内蔵している。ROM19には、デコードプログラム21、キーボードエミュレーションプログラム23、出力制御プログラム25、キーボードデータで表されたホストコンピュータ1のURL(Uniform Resource Locator)27、キーボードデータで表された端末5へのコマンド29、キーボードデータで表されたシリアル番号30、並びにその他必要なプログラム及びデータが格納される。
コマンド29は、端末5に対して、ブラウザを起動し、URL27が示すホストコンピュータ1へアクセスすることを指示するコマンドである。例えば、OS(Operating System)がWindows(登録商標)の場合、Windows98以降において、コマンドは、キーボードのGUI(Graphical User Interface)キー+Rキーに相当するキーボードデータである。このコマンドにより、Windowsでは、ブラウザ(Internet Explorer)が起動する。つまり、このコマンドは、OSであるWindowsにおいて予め用意されているものである。なお、WindowsのGUIキーは、通称、Windowsキーと呼ばれるものである。Windowsのようにシェアが大きいOSに対するコマンドをローカルバーコードリーダ7に格納し出力するので、簡易に、つまり、ローカルバーコードリーダ7を端末5に接続するだけで、大部分の端末5を本システムのために利用できる。このため、ローカルバーコードリーダ7は、複数のコマンドを予め格納し、端末5ごとにOSを認識して、そのOSに応じたコマンドを選択して使用するといった処理が不要になる。
シリアル番号30は、ローカルバーコードリーダ7を識別するために割り当てられたユニークな番号である。
MCU15は、デコードプログラム21を実行して、入力されたバーコードパターン11に応じた電気信号を解読して、バーコード情報を取得する。そして、MCU15は、キーボードエミュレーションプログラム23を実行して、バーコード情報をキーボードデータに変換し、RAMに格納する。そして、MCU15は、出力制御プログラム25を実行して、コマンド29、URL27、及びシリアル番号30をROM19から取得すると共に、RAMからバーコード情報を取得し、これらキーボードデータを通信装置17に渡す。
通信装置17は、例えば、USBコントローラ等であり、MCU15から受け取ったキーボードデータ(コマンド29、URL27、バーコード情報、及びシリアル番号30)を端末5に送信する。すると、端末5は、受信したコマンド29に応答して、受信したURL27に基づき、受信したバーコード情報及びシリアル番号30をインターネット3を介してホストコンピュータ1へ送信する。なお、端末5からユーザの任意で個人情報の登録を行わせることもできるが、その扱いには注意を要する。ホストコンピュータ1がシリアル番号30を取得する関係上、特に厳密に取り扱う必要がある。
なお、MCU15の外部に、EEPROMやフラッシュメモリ等を搭載して、URLやプログラム等の変更が可能なようにすることもできる。また、図では、MCU15や通信装置17を別個のもとして記載しているが、一体のものであってもよい。
図3を参照して、ステップS1にて、ローカルバーコードリーダ7は、ユーザの操作に応答して、バーコードパターン11を読み込む。ステップS3にて、ローカルバーコードリーダ7は、周知のバーコード解読手法に基づいて、バーコードパターン11を解読する。
ステップS5にて、ローカルバーコードリーダ7は、解読結果であるバーコード情報をキーボードデータに変換し、RAMに格納する。そして、ステップS7にて、ローカルバーコードリーダ7は、キーボードデータとしてのホストコンピュータ1のURL27(例えば、「http://www.ssd.co.jp」)をROM19から取得し、そのURL27の末尾に、キーボードデータとしてのバーコード情報(例えば、「4560256580016」)及びシリアル番号30(例えば、「13222159」)を付加し、新たなURL(例えば、「http://www.ssd.co.jp/?bc=4560256580016&sn=13222159」)として、RAMに格納する。
ステップS9にて、ローカルバーコードリーダ7は、端末5に対してブラウザを起動してホストコンピュータ1へアクセスすることを指示するキーボードデータの形式のコマンド29をROM19から取得してRAMに格納する。ステップS11にて、ローカルバーコードリーダ7は、キーボードデータ(コマンド29及びURL(URL27+バーコード情報+シリアル番号30))を端末5に出力する。
端末5は、ローカルバーコードリーダ7から出力されたキーボードデータを受信する。そして、端末5は、ステップS21にて、ローカルバーコードリーダ7から与えられたコマンド29に応答して、ブラウザを起動し、ステップS23にて、ローカルバーコードリーダ7から受け取ったURLに基づき、ホストコンピュータ1へアクセスする。この際、そのURLは、ホストコンピュータ1に送信される。
すると、ホストコンピュータ1は、そのURL(バーコード情報及びシリアル番号30を含む。)を受信する。そして、ステップS31にて、ホストコンピュータ1は、受信したバーコード情報が属するグループに応じた処理を実行し、そのグループに応じたコンテンツであって、そのバーコード情報に対応したコンテンツを生成する。ステップS33にて、ホストコンピュータ1は、ステップS31の処理に応じて、バーコード情報に対応するコンテンツ(例えばHTMLで記述)を端末5に送信する。
ステップS25では、端末5は、ホストコンピュータ1から送信されたコンテンツをディスプレイに表示する(例えば、受信したHTML情報を解析して、WEBページを表示する)。ステップS27では、端末5は、ユーザからの入力に応じて、処理及びホストコンピュータ1との間で通信を行う。同様に、ステップS35では、ホストコンピュータ1は、端末5からのアクセスに応じて、処理及び端末5との間で通信を行う。なお、ホストコンピュータ1から端末5、つまり、ユーザに提供するコンテンツは、ユーザに提供するサービスの1例である。ユーザに提供するサービスの例を、下記において、本システムの応用例として説明する。
ステップS23の補足説明をする。ステップS23では、より具体的には、端末5は、DNS(Domain Name System)サーバにアクセスして、ドメイン名(上記例では、「www.ssd.co.jp」)に対応するIPアドレスを取得し、IPアドレスと共にバーコード情報及びシリアル番号30を含む上記URLを、インターネット3を含むネットワークに送出して、ホストコンピュータ1にアクセスし、バーコード情報及びシリアル番号30をホストコンピュータ1に送信する。ただし、これらの処理は周知のプロトコルで行われるので詳細な説明は省略した。
さて、以上のように、本実施の形態によれば、インターネット3を含む様々なネットワーク及びそれに接続される任意かつ複数の端末5を介して、任意かつ複数のローカルバーコードリーダ7がホストコンピュータ1に接続される。つまり、ホストコンピュータ1には、個人及び企業という枠を超えて、任意かつ複数の様々なローカルバーコードリーダ7が接続される。従って、ホストコンピュータ1は、任意かつ複数の様々なバーコード11をグローバルに収集できる。そして、ホストコンピュータ1は、バーコード11が属するグループに応じた処理を実行し、そのグループに応じたコンテンツであって、そのバーコード11に対応したコンテンツを端末5に送信する。従って、端末5は、バーコード11に応じた様々なコンテンツの表示を行うことができる。言い換えると、ローカルバーコードリーダ7のユーザは、ホストコンピュータ1へのバーコード11の送出に応答して、ホストコンピュータ1から、そのバーコード11に応じた様々なサービスの提供を受けることができる。この場合、ユーザは、少なくとも1つのローカルバーコードリーダ7を所有していれば、異なる様々なサービスの提供を受けることができる。例えば、ユーザは、上記した第1〜第11の例のサービスを1つのローカルバーコードリーダ7で受けることができる。しかも、ローカルバーコードリーダ7のユーザは、所望のサービスやコンテンツを受けるためのWEBサイトの検索が不要であり、バーコード11をスキャンすることにより直ちに、そのバーコード11に対応するサービスやコンテンツの提供を受けることができる。
また、本実施の形態では、ローカルバーコードリーダ7により、バーコード11と共にホストコンピュータ1のURL27及びコマンド29が、端末5に出力される。これに応答して、端末5は、バーコード11をホストコンピュータ1へ送信する。つまり、バーコード11のスキャンがトリガとなって、バーコード11が送信される。このため、ローカルバーコードリーダ7のユーザは、バーコード11をローカルバーコードリーダ7で読み込むだけで、何ら端末5の操作をすることなく、バーコード11をホストコンピュータ1へ送信できる。加えて、ユーザは、ホストコンピュータ1にバーコード11を送信するためのソフトウェアを端末5にインストールしたり、ホストコンピュータ1のURL27を入力する必要がない。以上の結果、ユーザの利便性の向上を図ることができる。
さらに、ローカルバーコードリーダ7のシリアル番号30がホストコンピュータ1に送信されるので、ユーザは、自分のローカルバーコードリーダ7が接続される端末5の如何に関係なく、当該ユーザのためのコンテンツの提供を受けることができる。つまり、ユーザは、自分のローカルバーコードリーダ7を使用する限り、任意の端末5において、自分のためのコンテンツの提供を受けることができる。もちろん、この場合、ホストコンピュータ1は、当該ローカルバーコードリーダ7のシリアル番号30に関連付けた処理を実行し、当該シリアル番号30に対応するコンテンツを端末5に送信する。ところで、ローカルバーコードリーダ7又は端末5からのシリアル番号30の送信はオプションであり、必ずしも送信しなければならないわけではない。
なお、上記では、ホストコンピュータ1がWEBサーバとして機能する例を挙げたが、もちろん、これに限定されず、その場合は、サーバに応じたプロトコルが使用されるし、URLも異なってくる。また、ホストコンピュータ1は、複数種類のサーバの機能を備えることもできる。
次に、図1のリモートバーコードリーダシステムの応用例を説明する。
(応用例1)
図4は、図1のリモートバーコードリーダシステムを応用した広告支援システムの全体構成を示す図である。図4を参照して、この広告支援システムは、ネットワーク33に接続される広告支援サーバ31を含む。ネットワーク33は、インターネットやLAN(Local Area Network)等の各種ネットワークを含む。
個人宅41−1〜41−n(nは1以上の整数)の各々には、パーソナルコンピュータ(以下、「PC」と呼ぶ。)43が設置され、PC40には、商品に付されたバーコードを読み取るためのバーコードリーダ7が接続される。また、PC43は、ネットワーク33に接続される。
店舗35−1〜35−k(kは1以上の整数)の各々には、コンピュータ37が設置され、コンピュータ37には、モニタ39と商品に付されたバーコードを読み取るためのバーコードリーダ7が接続される。店舗35−1〜35−kの各々には、これらが複数セット設置され、それぞれのコンピュータ37がネットワーク33に接続される。
店舗本社75−1〜75−p(pは1以上の整数)の各々には、サーバ77が設置され、ネットワーク33に接続される。
各種商品の広告主45−1〜45−m(mは1以上の整数)の各々には、サーバ47が設置され、ネットワーク33に接続される。
ここで、個人宅41−1〜41−nを総称して、個人宅41−Nと表記し、店舗35−1〜35−kを総称して、店舗35−Kと表記し、広告主45−1〜45−mを総称して、広告主45−Mと表記し、店舗本社75−1〜75−pを総称して、店舗本社75−Pと表記する。
広告支援サーバ31、広告主45−Mのサーバ47、及び店舗本社75−Pのサーバ77としては、周知の各種サーバを使用できるが、本実施の形態では、WEBサーバを使用した例を挙げる。また、広告主45−Mは、商品の製造業者や商品の販売元等、主に流通の上流に位置する事業者を指し、店舗本社75−Pは、小売業者等、主に流通の下流に位置する事業者を指し、店舗35−Kは、店舗本社75−Pが管理する店舗を指し、個人宅41−Nは、消費者宅を指す。
ここで、広告支援サーバ31は、図1のホストコンピュータ1に相当する。PC43、並びに、コンピュータ37及びモニタ39は、図1の固定端末5fに相当する。バーコードリーダ7は、図1のローカルバーコードリーダ7に相当する。
次に、図4の広告支援システムの概要を説明する。この場合、広告支援サーバ31と個人宅41−Nと広告主45−Mとの間の通信を例に挙げる。
図5(a)は、広告支援システムの概要を示す図である。図5(a)を参照して、ステップS50にて、バーコードリーダ7は、ユーザの操作に応答して、バーコードパターン11をスキャン及びデコードして、バーコードパターン11が表すバーコード情報を取得する。
ステップS51にて、PC43は、バーコードリーダ7から出力されたバーコード情報を受け取り、ステップS52にて、ネットワーク33を介して、広告支援サーバ31に送信する。ステップS53にて、広告支援サーバ31は、PC43から受信したバーコード情報に対応する個別ポータル画面を表示するための情報を、ネットワーク33を介して、PC43に送信する。そして、PC43は、受信した情報に基づいて、個別ポータル画面を表示する。
個別ポータル(入り口)画面とは、商品の種類毎に用意され、商品に関連するリンク情報を表示する画面である。つまり、個別ポータル画面は、個々の商品に対して1対1で用意される。
図5(b)は、ある商品に対して用意された個別ポータル画面の第1の例である第1個別ポータル画面100の例示図である。図5(b)を参照して、第1個別ポータル画面100は、バーコード情報が示す商品の広告主45−Mのホームページ(HP)のリンクボタン102、バーコード情報が示す商品を購入するためのWEBサイトのリンクボタン104、バーコード情報が示す商品のコマーシャル(CM)を配信するWEBサイトのリンクボタン106、バーコード情報が示す商品のアフターサービスのためのWEBサイトへのリンクボタン118、バーコード情報が示す商品を説明するためのWEBサイトへのリンクボタン108、バーコード情報が示す商品に関連する商品のWEBサイトへのリンクボタン116、ユーザ登録を行うためのWEBサイトへのリンクボタン110、及びアンケートを行うためのWEBサイトへのリンクボタン112を含む。また、第1個別ポータル画面100には、カーソル114が表示される。なお、本例では、リンクボタン116が示す関連商品は、当該バーコード情報が示す商品の広告主45−Mが提供する商品である。また、リンクボタン110は、本システムに対するユーザ登録を行うサイトへのリンクであるとする。ただし、バーコード情報が示す商品のためのユーザ登録を行うサイトへのリンクであってもよいし、それらの双方であってもよい。ユーザ情報の収集が迅速・簡便になる。
さらに、リンクボタン112は、バーコード情報が示す商品に対するアンケートを行うためのサイトへのリンクである。従って、様々な商品の市場調査が可能となる。しかも、迅速かつリアルタイムな結果を得ることができる。このように、広告支援事業者は有益な情報を得ることができる。ただし、リンクボタン112は、バーコード情報が示す商品に対するアンケートを行うためのサイトへのリンクではなく、他の目的のためのアンケートを行うためのリンクであってもよい。この場合は、バーコードが割り当てられた商品に依存しないアンケートの収集が可能となる。
ただし、デフォルトとして(広告主45−Mからの課金なし)、広告主45−Mのホームページのリンクボタン102、本システムのユーザ登録を行うためのリンクボタン110、及びアンケートを行うためのリンクボタン112だけが表示される。他のリンクボタン104,106,108,116及び118は、広告主45−Mが、広告支援サーバ31を運営する事業者(広告支援事業者)の広告支援システムの会員になった場合にのみオプションとして表示される。ただし、リンクボタン104が広告主45−Mの購入サイトへのリンクではなく、その他の商品販売業者の購入サイトへのリンクの場合は、リンクボタン104をデフォルトとして表示する。なぜなら、この場合は、広告支援事業者は、アフィリエイトによる収入を得ることができるからである。
会員からの課金方法としては、年会費の徴収等の固定費型、第1個別ポータル画面100に表示されたリンクボタンのクリック(押下)回数に応じて課金するクリック型、あるいは、成果(商品の購入等)に応じて会員から報酬を得る成果報酬型のいずれでも採用できるし、それらの組み合わせでもよい。
PC43のユーザが、リンクボタン102,104,106,108,116及び118のいずれかを押すと、図5(a)のステップS54にて、PC43は、押されたリンクボタンに対応するURLに基づいて、ネットワーク33を介して、広告主45−Mのサーバ47へアクセスする。すると、ステップS55にて、サーバ47は、押されたリンクボタンに対応するWEBページを表示するための情報を、ネットワーク33を介して、PC43に送信する。これを受けて、PC43は、そのWEBページを表示する。
図4に戻って、店舗35−Kのコンピュータ37及びモニタ39は、個人宅41−NのPC43に相当し、店舗35−Kのバーコードリーダ7は、個人宅41−Nのバーコードリーダ7に相当する。従って、広告支援サーバ31と店舗35−Kと広告主45−Mとの間の通信は、図5(a)に示した広告支援サーバ31と個人宅41−Nと広告主45−Mとの間の通信と同様であり、説明を省略する。
また、店舗35−Kのモニタ39に表示される個別ポータル画面の内容は、個人宅41−NのPC43に表示される図5(b)の第1個別ポータル画面100の内容と同様であり、説明を省略する。ただし、この場合、個別ポータル画面に、その店舗35−K固有のリンクボタン、例えば、その店舗35−Kのセール情報や特典情報等を掲載したWEBサイトへのリンクボタンを表示することもできる。
広告支援サーバ31を運営する事業者は、広告支援システムを店舗35−Kに導入する際には、店舗35−Kの事業主にも会員になってもらい、年会費等の一定料金を徴収することが好ましい(固定費型)。また、店舗35−K固有のリンクボタンに関しては、広告主45−Mの場合と同様に、クリック型や成果報酬型を採用することもできる。
次に、広告支援サーバ31の詳細を説明する。
図6(a)は、図4の広告支援サーバ31の電気的構成を示す図である。図6(a)を参照して、広告支援サーバ31は、CPU(Central Processing Unit)50、RAM(Random Access Memory)52、ROM(Read Only Memory)54、HDD(Hard Disk Drive)56、入出力インタフェース(入出力I/F)66、出力部58、入力部60、通信部62、ドライブ64、及びバス68を含む。
CPU50には、バス68を介してRAM52、ROM54、HDD56及び入出力I/F66が接続されている。入出力I/F66には、LCDディスプレイなどの出力部58、マウスやキーボードなどの入力部60、ネットワーク33への接続を司るLANカードやUSBコントローラなどの通信部62及びCD−ROMやDVD−ROMなどのリムーバブル記録媒体65用のドライブ64が夫々接続されている。
なお、PC43、コンピュータ37、サーバ47、及びサーバ77のハードウェア構成は、広告支援サーバ31のハードウェア構成と同様であり、説明を省略する。また、図1のホストコンピュータ1及び固定端末5fのハードウェア構成は、広告支援サーバ31のハードウェア構成と同様である。さらに、図1の携帯端末5mのハードウェア構成は、周知のものである。
図6(b)は、広告支援サーバ31の記憶領域200の構成を示す概念図である。図6(b)に示すように、広告支援サーバ31のHDD56及びROM54の記憶領域200は、プログラム格納部210、第1個別ポータル画面ファイル230、ユーザ登録ファイル240、及びアンケートファイル260を備えている。
第1個別ポータル画面ファイル230は、商品の種類ごとに付されたバーコード情報232と、バーコード情報232が示す商品に対応する個別ポータル画面情報234と、が関連付けられたデータベースにより構成される。
図6(c)は、第1個別ポータル画面ファイル230の構成を示す図である。図6(c)を参照して、第1個別ポータル画面ファイル230は、商品ごとに、バーコード情報232と、個別ポータル画面情報234と、を関連付けたファイルである。個別ポータル画面情報234は、図5(b)のリンクボタン102に相当する広告主ホームページのURL、リンクボタン108に相当する商品説明サイトのURL、リンクボタン104に相当する商品購入サイトのURL、リンクボタン106に相当する商品コマーシャルサイトのURL、リンクボタン110に相当するユーザ登録サイトのURL、リンクボタン112に相当するアンケートサイトのURL、リンクボタン116に相当する関連商品サイトのURL、及びリンクボタン118に相当するアフターサービスサイトのURLを含む。なお、図6(c)では、プロトコル(http://)を省略して記載している。
図6(b)に戻って、ユーザ登録ファイル240は、ユーザの識別情報(ID)242と、個人宅41−NのPC43や店舗35−Kのモニタ39に表示された第1個別ポータル画面100(リンクボタン110)を介して登録されたユーザ情報244、ポイント情報246、及び家計簿情報248と、が関連付けられたデータベースにより構成される。ユーザ情報は、氏名、性別、年齢、生年月日、住所、電話番号、電子メールアドレス、及び職業等のユーザに関する各種情報である。ポイント情報246は、第1個別ポータル画面100のリンクボタンを押したときに、一定条件下で加算されるポイントである。一定ポイントがたまった段階で、ユーザに特典が与えられる。家計簿情報248は、ユーザの日毎の支出を格納したファイルである。ユーザは、ユーザID及びパスワードの入力により、PC43あるいはコンピュータ37から、家計簿情報248にアクセスできる。
アンケートファイル260は、個人宅41−NのPC43や店舗35−Kのモニタ39に表示された第1個別ポータル画面100(リンクボタン112)を介して収集されたアンケート結果を格納するデータベースにより構成される。
プログラム格納部210は、通信制御部212、第1個別ポータル画面検索部214、個別ポータル画面生成部215、ユーザ登録部216、家計簿作成部218、及びアンケート集計部220を含む。これらの各機能部は、ROM54及び/又はHDD56にインストールされたコンピュータソフトウエアプログラム若しくは1つのプログラム中のサブルーチンである。これらのプログラムは、リムーバブル記録媒体65に格納され、これから、広告支援サーバ31にインストールされる。また、これらの各機能部は、次のフローチャートを用いて説明される。
次に、広告主45−Mのサーバ47と個人宅41−NのPC43と広告支援サーバ31との間の通信手順をフローチャートを用いて説明する。
図7は、広告支援システムの通信手順の一例を示す図である。なお、図7においては、TCP/IP(Transmission Control Protocol/Internet Protocol)やHTTP(HyperText Transfer Protocol)等の周知のプロトコルを用いた通信がなされるので、これらの詳細な通信手順の説明は省略される。
図7を参照して、ステップS200にて、個人宅41−NのPC43は、バーコードリーダ7から与えられたコマンドに応答して、ブラウザを起動する。そして、ステップS202では、PC43は、バーコードリーダ7から与えられたURLに基づいて広告支援サーバ31にアクセスし、バーコードリーダ7から与えられたURL(バーコード情報及びシリアル番号30を含む。)を、広告支援サーバ31へ送信する。ここで、PC43が、これらの情報を受け取る前の、バーコードリーダ7の処理は、図3のステップS1〜S11と同様であり、説明を省略する。なお、バーコードリーダ7のROM19には、広告支援サーバ31のURL27が格納される。
広告支援サーバ31の通信制御部212は、バーコード情報及びシリアル番号30を含むURLを受信する。そして、ステップS300にて、広告支援サーバ31の第1個別ポータル画面検索部214は、第1個別ポータル画面ファイル230にアクセスして、受信したバーコード情報に関連付けられたURL(図6(c)参照)を検索する。
ステップS302にて、広告支援サーバ31の個別ポータル画面生成部215は、ステップS300で取得したURLに対応するリンクボタンを含む第1個別ポータル画面100をPC43で表示するためのHTML(HyperText Markup Language)情報を生成する。ステップS304にて、広告支援サーバ31の通信制御部212は、生成したHTML情報を個人宅41−NのPC43に送信する。
ここで、バーコード情報ごとに、第1個別ポータル画面100を表示するためのHTMLファイルを予め作成しておき、バーコード情報をインデックスとして、HTMLファイルを検索して、これをPC43に送信してもよい。
PC43は、第1個別ポータル画面100のHTML情報を受信し、ステップS204にて、HTML情報を解析して、第1個別ポータル画面100を表示する。ステップS206にて、PC43は、第1個別ポータル画面100のいずれかのリンクボタン102,104,106,108,110,112,116又は118が押されたか否かを判断し、押されていない場合はステップS206に戻り、押された場合はステップS208に進む。
PC43は、ステップS206で押されたリンクボタンが、リンクボタン102,106,108,116及び118のうちのいずれかである場合はステップS210に進み(ステップS208)、リンクボタン110及び112のいずれかである場合はステップS216に進み(ステップS208)、リンクボタン104の場合は図8のステップS1060に進む(ステップS208)。
ステップS210では、PC43は、押されたリンクボタンに対応するURLに基づき、広告主45−Mのサーバ47へアクセスする。すると、広告主45−Mのサーバ47は、ステップS100にて、対応するHTML情報を個人宅41−NのPC43に送信する。PC43は、このHTML情報を受信し、解析して、WEBサイトを表示する。この場合、ステップS206で押されたリンクボタンが、リンクボタン108の場合は、ステップS202で送信したバーコード情報が示す商品を説明するためのWEBサイトが表示され、リンクボタン102の場合は、バーコード情報が示す商品の広告主45−Mのホームページが表示され、リンクボタン106の場合は、バーコード情報が示す商品のコマーシャルを配信するWEBサイトが表示される。また、ステップS206で押されたリンクボタンが、リンクボタン116の場合は、バーコード情報が示す商品に関連する商品のWEBサイトが表示され、リンクボタン118の場合は、バーコード情報が示す商品のアフターサービスのためのWEBサイトが表示される。
ステップS214では、PC43は、ユーザからの入力に応じて、処理及び広告主45−Mのサーバ47との間で通信を行う。ステップS102では、サーバ47は、PC43からのアクセスに応じて、処理及びPC43との間で通信を行う。
一方、ステップS216では、個人宅41−NのPC43は、押されたリンクボタンに対応するURLに基づいて、広告支援サーバ31へアクセスする。すると、広告支援サーバ31の通信制御部212は、ステップS306にて、対応するHTML情報を個人宅41−NのPC43に送信する。この場合、ステップS206で押されたリンクボタンが、リンクボタン110の場合は、広告支援サーバ31のユーザ登録部216が、ユーザ登録を行うためのWEBサイトのHTML情報を生成し、リンクボタン112の場合は、広告支援サーバ31のアンケート集計部220が、アンケートを行うためのWEBサイトのHTML情報を生成する。
PC43は、HTML情報を受信し、解析して、ステップS218にて、WEBサイトを表示する。この場合、ステップS206で押されたリンクボタンが、リンクボタン110の場合は、ユーザ登録を行うためのWEBサイトが表示され、リンクボタン112の場合は、アンケートを行うためのWEBサイトが表示される。
ステップS220では、PC43は、ユーザからの入力に応じて、処理及び広告支援サーバ31との間で通信を行う。ステップS308では、広告支援サーバ31は、PC43からのアクセスに応じて、処理及びPC43との間で通信を行う。この場合、ステップS206で押されたリンクボタンが、リンクボタン110の場合は、広告支援サーバ31のユーザ登録部216が、ユーザ登録を行うための各種処理を実行し、結果をユーザ登録部216に格納し、リンクボタン112の場合は、広告支援サーバ31のアンケート集計部220が、アンケートを収集及び集計するための各種処理を実行し、結果をアンケートファイル260に格納する。
図7のステップS206でリンクボタン104が押されたと判断された場合、図8を参照して、ステップS1060では、PC43は、押されたリンクボタン104に対応するURLに基づき、電子商取引サイト(つまり、商品購入サイト)を運営する事業者の電子商取引サーバ(図示せず)へアクセスする。すると、このサーバは、ステップS1050にて、対応するHTML情報をPC43に送信する。ステップS1062にて、PC43は、このHTML情報を受信し、解析して、電子商取引サイトを表示する。ステップS1064では、PC43は、ユーザからの入力に応じて、処理及び電子商取引サーバとの間で通信を行う。ステップS1052では、このサーバは、PC43からのアクセスに応じて、処理及びPC43との間で通信を行い、バーコード情報が示す商品の注文を受け付ける。なお、このサーバの電気的構成は、図6(a)の広告支援サーバ31と同様である。
ここで、広告支援サーバ31の家計簿作成部218について説明する。ユーザ登録がなされ、希望するユーザに対しては、家計簿作成サービスを提供する。家計簿作成部218は、ユーザのPC43から送信されたバーコード情報に基づいて、日毎の支出を算出し、家計簿を作成し、ユーザIDと関連付けて、ユーザ登録ファイル240に格納する。この場合、商品の名称はバーコード情報から取得するが、商品の値段はユーザがPC43に入力し、これが、広告支援サーバ31へ与えられる。
なお、店舗35−Kのコンピュータ37及びモニタ39は、個人宅41−NのPC43に相当し、広告主45−Mのサーバ47と店舗35−Kのコンピュータ37と広告支援サーバ31との間の通信手順は、図7及び図8に示したフローチャートと同様であり、説明を省略する。
さて、図5(b)の第1個別ポータル画面100は、個別ポータル画面の1例である。他の例である第1個別ポータル画面130について図面を用いて説明する。
図9は、応用例1における第1個別ポータル画面130の例示図である。図9を参照して、この第1個別ポータル画面130は、広告支援事業者が単独で管理するフレーム132、及び、広告主45−Mが管理するフレーム134を含む。ただし、広告主45−Mは、フレーム134の内容を管理するのであって、システムの管理は、広告支援事業者が行う。なお、第1個別ポータル画面130には、カーソル114が表示される。
フレーム132は、パーソナルホームボタン136、購入ボタン138、アンケートボタン140、及びヘルプボタン142を含む。ユーザが、カーソル114をパーソナルホームボタン136に移動し、クリックすると、パーソナルサイトが表示される。このパーソナルサイトは、ユーザごとに割り当てられるWEBサイトであり、ユーザ固有の情報を表示及び管理などするWEBサイトである。例えば、パーソナルサイトは、ユーザがスキャンしたバーコード11の履歴表示及び管理などを行う。なお、パーソナルサイトのURLとバーコードリーダ7のシリアル番号30とを関連付けたテーブルがHDD56に用意されている。従って、広告支援サーバ31は、受信したシリアル番号30をインデックスとして、このテーブルを参照することにより、対応するURLを取得できる。
ユーザが、カーソル114を購入ボタン138に移動し、クリックすると、商品購入サイト(つまり、電子商取引サイト)が表示される。この商品購入サイトは、フレーム134に表示された商品、つまり、スキャンしたバーコード11が示す商品を購入するための手続きを行うサイトである。ユーザが、カーソル114をアンケートボタン140に移動し、クリックすると、アンケートサイトが表示される。このアンケートサイトは、ユーザがアンケートに対する回答を入力するためのサイトである。ユーザが、カーソル114をヘルプボタン142に移動し、クリックすると、ヘルプサイトが表示される。このヘルプサイトは、ユーザに対して本システムの利用方法を詳細に解説するサイトである。
フレーム134は、スキャンされたバーコード11が示す商品の画像144、スキャンされたバーコード11が表すバーコード情報を示すバーコード欄146、及び、スキャンされたバーコード11が示す商品に関する各種情報を表す商品情報欄148,150,152,154を含む。商品情報欄148,150,152,154はそれぞれ上段(タイトル欄)及び下段(テキスト欄)からなる。図9の例では、商品情報欄148は、タイトル(書名)及びテキスト(XaviX辞典)が記載される。商品情報欄150は、タイトル(著者)及びテキスト(新世代 太郎)が記載される。商品情報欄152は、タイトル(価格)及びテキスト(800円)が記載される。商品情報欄154は、タイトル(出版社)及びテキスト(新世代株式会社)が記載される。そして、この例では、これらの欄148,150,154はリンクボタンとなっている。従って、ユーザは、カーソル114を所望の商品情報欄148,150,154に移動させクリックすることにより、各情報に関してさらに詳細な情報を提供するWEBサイトを閲覧することができる。
次に、広告支援サーバ31で行われる第1個別ポータル画面130の生成方法を説明する。第1個別ポータル画面130の生成の際は、HDD56に格納された図10の個別ポータル画面テーブルが参照される。
図10を参照して、このテーブルは、バーコードを、優先順位、タイトル、テキスト、及びURLに関連付けたテーブルである。
このテーブルの「優先順位」欄は、数字が小さいほど高い順位を示している。そして、「優先順位」欄は、商品情報欄(148,150,152,154)の表示優先順位を定めたものである。優先順位が高いほどフレーム134において上側に表示される。「タイトル」欄は、商品情報欄の上段に記載される文字列である。「テキスト」欄は、商品情報欄の下段に記載される文字列である。「URL」欄は、商品情報欄がリンクボタンとして機能する場合のリンク先のURLである。
具体例を挙げて説明する。図10のテーブルの1行〜4行は、それぞれ、図9の商品情報欄148,150,152,154に対応している。そして、優先順位は、高いほうから、商品情報欄148,150,152及び154となっている。従って、フレーム134では、上から、商品情報欄148,150,152及び154と表示される。
もちろん、1つのバーコード11に対して、つまり、1つの第1個別ポータル画面130に、何個の商品情報欄を掲載するかは、このテーブルの設定により、任意とすることができる。また、「タイトル」欄及び「テキスト」欄にどのような文字列を格納するかは、広告主45−Mの自由であり、また、「優先順位」欄の優先順位も広告主45−Mの自由であり、さらに「URL」欄にどのようなURLを格納するかも広告主45−Mの自由である。
ただし、広告支援事業者は、デフォルトとして、つまり、課金なしで、1つの商品情報欄の第1個別ポータル画面130への表示のみを許しているものとする。この場合、広告支援事業者は、「タイトル」欄への製造者、販売者、又は提供者なる文字列の記載、「テキスト」欄への会社名の記載、及び「URL」欄への会社のホームページ(商品のページではなくその会社のWEBサイトのトップページ)のURLの記載のみを許可する。このデフォルトの商品情報欄の設定は、広告主45−Mが設定できるようなシステムとすることもできるし、広告支援事業者が設定するシステムとすることもできるし、それらの双方を可能とすることもできる。ただし、ユーザが、バーコード11をスキャンして、その商品の情報が何も表示されないのは好ましくないので、当初は、デフォルトの商品情報欄の設定は、広告支援事業者が行うものとする。また、デフォルトの商品情報欄以外の商品情報欄の表示は、オプションであり、それを望む広告主45−Mから課金することにより、テーブルの設定を行う。
図10の例では、テーブルのバーコード情報「9784872337136」及び「4922085042477」に関しては、オプションの設定がなされており、それぞれ、4個及び2個の商品情報欄が表示される。また、バーコード情報「9784872338571」及び「4922085041357」に関しては、オプションの設定はなく、デフォルトのみであり、会社名のみを記載できる1個の商品情報欄のみが表示される。
図9に戻って、バーコード欄146の位置は予め決められており、スキャンされたバーコード情報が表示される。また、商品画像144の位置は予め決められている。ただし、商品画像144の第1個別ポータル画面130への表示は、オプションであり、課金が発生するものとする。
さて、第1個別ポータル画面130を表示する広告支援システムにおける通信手順は、図7及び図8に示したものと同様である。ただし、ステップS300にて、広告支援サーバ31の第1個別ポータル画面検索部214は、第1個別ポータル画面130の構築に必要な情報を収集する。つまり、第1個別ポータル画面検索部214は、図10の個別ポータル画面テーブルにアクセスして、受信したバーコード情報を検索し、商品情報欄の内容を取得する。また、第1個別ポータル画面検索部214は、パーソナルホームボタン136に割り当てるURLを、受信したバーコードリーダ7のシリアル番号30をインデックスとしてHDD56から取得する。なお、バーコードリーダ7のシリアル番号はユーザのパーソナルサイトのURLと関連付けてHDD56に格納されている。また、第1個別ポータル画面検索部214は、購入ボタン138に割り当てるURLを、受信したバーコード情報をインデックスとしてHDD56から取得する。なお、バーコード情報は商品購入サイトのURLと関連付けてHDD56に格納されている。また、第1個別ポータル画面検索部214は、商品画像144が格納されたアドレスを、受信したバーコード情報をインデックスとしてHDD56から取得する。なお、バーコード情報は商品画像144のアドレス情報と関連付けてHDD56に格納されている。また、商品画像144は、HDD56に格納される。
ステップS302では、広告支援サーバ31の個別ポータル画面生成部215は、ステップS300で収集した情報を基に、第1個別ポータル画面130をPC43で表示するためのHTML情報を生成する。そして、ステップS304にて、広告支援サーバ31の通信制御部212は、生成したHTML情報を個人宅41−NのPC43に送信する。
さて、以上のように、図1のリモートバーコードリーダシステムの応用例1によれば、商品に興味を持ったユーザ又は商品を購入したユーザが、バーコードリーダ7でバーコードを読み込むことにより、店舗35−K又は個人宅41−Nに設置されたコンピュータ37又はPC43(以下、総称して、「端末tm」と表記する。)に、その商品のバーコード情報を送信させると、端末tmは、第1個別ポータル画面100,130を生成するための情報を広告支援サーバ31から受け取って、第1個別ポータル画面100,130を表示することができる。
第1個別ポータル画面100,130は、バーコード情報が示す商品固有の画面であるため、そこには、その商品に関する情報を発信する広告主45−Mのサーバ47へのリンク情報等が含まれる。従って、端末tmのユーザは、第1個別ポータル画面100,130を介して、その商品の広告主45−Mのサーバ47に簡便にアクセスでき、簡便に所望の商品に関する情報を閲覧することができる。
広告主45−Mにとっては、実際に商品に対して興味を持っている人又は商品を購入した人に対して、第1個別ポータル画面100,130を介して、ピンポイントに当該商品に関する情報を提供できるという利点がある。この点、従来のアフィリエイトモデルとは大きく異なる。
一方、端末tmのユーザにとっては、商品に興味を持った場合又は購入した商品について何か調べたくなった場合等において、バーコードリーダ7でバーコードを読み込んで、端末tmにその商品のバーコード情報を送信させるだけで、その商品固有の第1個別ポータル画面100,130が、その端末tmのモニタに表示される。そして、ユーザは、第1個別ポータル画面100,130を介して、容易に目的のサイトへアクセスできる。このため、汎用の検索エンジンを利用して、その商品に関連していそうなテキストを入力して検索したり、あるいは、従来のポータルサイトサービスを利用して、体系的に分類された商品群の中から所望の商品の情報を検索したりするよりも、商品に関する情報の取得がはるかに楽である。
また、汎用の検索エンジンやポータルサイトサービスのような従来の手法では、検索結果に同一又は類似の名称をした商品のサイトが複数現れ、ユーザはどれが自分の求める情報なのか分からないという事態が発生しうるが、このような事態を回避できる。さらに、これら従来の手法では、紛らわしいサイトや非公式なサイト等がヒットする場合も多く、広告主45−Mが自己のサーバ47に閲覧者を誘導する際の妨げになるが、このような事態をも回避できる。
広告支援サーバ31を運営する広告支援事業者は、第1個別ポータル画面100,130の作成に当たって、広告主45−M又は店舗35−Kの事業主から対価を得て収益をあげることができる。例えば、第1個別ポータル画面100,130に、対価を要求することなく、広告主45−Mのホームページのリンクボタン102だけを表示することとし、第1個別ポータル画面100,130に、より多くのリンク情報の表示を希望する広告主45−Mから対価を取得する。これにより、第1個別ポータル画面100,130のリンク情報が増えていく。
第1個別ポータル画面100,130に表示されたリンク情報が多いということは、その商品を様々な角度から宣伝できることになり、第1個別ポータル画面100,130に表示されたリンク情報が少ない場合よりも、ユーザに対して、より購買意欲を刺激できる。言い換えると、同種の商品について、リンク情報が多い第1個別ポータル画面100,130の広告主の商品販売額は、リンク情報が少ない第1個別ポータル画面100の広告主の商品販売額よりも多くなることが予想される。従って、広告主45−Mは、対価を支払ってでも、追加のリンク情報の表示を求めてくることが予想される。
これと同様に理由により、本システムを導入している小売店等の店舗35−Kとそうでない店舗とでは、売上に差がでてくることは明らかである。従って、店舗を運営する事業者もまた、こぞって本システムを導入することが予想できる。この場合、広告支援事業者は、各店舗35−Kを運営する事業者から対価を取得することで、収益をあげることができる。
もちろん、広告支援サーバ31は、第1個別ポータル画面100,130をPC43やコンピュータ37に与えることなく、バーコード情報に対応する商品のWEBサイトのURLをPC43やコンピュータ37に渡して、これらを直接表示することも可能である。ただし、この場合は、上記のような第1個別ポータル画面100,130固有の効果はない。
また、第1個別ポータル画面100,130には、電子商取引事業者が運営する商品購入サイトのURLに対応するリンクボタン104,138が表示される。従って、これらのボタン104,138を介して商品が購入されることもあり、第1個別ポータル画面100,130を運営する広告支援事業者は、アフィリエイトによる収入を得ることができる。
(応用例2)
ユーザが、個人宅41−NのPC43から広告支援サーバ31にアクセスした場合と、店舗35−Kのコンピュータ37から広告支援サーバ31にアクセスした場合とで、同じバーコードであっても、広告支援サーバ31が、両者で異なる内容の個別ポータル画面を提供することもできる。
店舗35−Kでコンピュータ37から広告支援サーバ31にアクセスした場合は、ユーザは購入を迷っていると考えられるので、例えば、主に購買意欲を刺激する商品コマーシャルなどの情報へのリンクが多い構成をとり、ユーザがPC43から広告支援サーバ31にアクセスした場合は、ユーザはすでに商品を購入後であることも多いので、例えば、新型の商品の情報やアフターサービスのための情報などへのリンクが多い構成をとり、より広告主及びユーザのニーズに応えられる個別ポータル画面を作成することが可能である。このように、ユーザが商品に対してどの段階にいるかに応じて、同じバーコードであっても、異なる構成の個別ポータル画面を提供する。応用例2では、ユーザが商品に対してどの段階にいるかを、端末tmの設置場所で分類している。
具体的には、応用例2では、ユーザがPC43から広告支援サーバ31にアクセスした場合は、図5(b)の第1個別ポータル画面100をPC43に表示する。一方、店舗35−Kでコンピュータ37から広告支援サーバ31にアクセスした場合は、図11(a)の第2個別ポータル画面101をモニタ39に表示する。
図11(a)を参照して、第2個別ポータル画面101は、広告主45−Mがリンク先のコンテンツを管理するフレーム166及び店舗本社75−Pがリンク先のコンテンツを管理するフレーム164を含む。
フレーム166は、バーコード情報が示す商品の広告主45−Mのホームページ(HP)のリンクボタン102、バーコード情報が示す商品に関連する商品のWEBサイトへのリンクボタン128、バーコード情報が示す商品のコマーシャル(CM)を配信するWEBサイトのリンクボタン106、バーコード情報が示す商品を説明するためのWEBサイトへのリンクボタン120、及びバーコード情報が示す商品に対するアンケートを行うためのWEBサイトへのリンクボタン112を含む。フレーム164は、店舗35−Kのセール情報を掲載したWEBサイトへのリンクボタン124、店舗35−Kでの特典情報を掲載したWEBサイトへのリンクボタン126、及び店舗本社75−Pのホームページ(HP)のリンクボタン168を含む。さらに、第2個別ポータル画面101には、カーソル114が表示される。
ただし、デフォルトとして(広告主45−Mからの課金なし)、広告主45−Mのホームページのリンクボタン102、及びアンケートを行うためのリンクボタン122だけが表示される。また、リンクボタン128,106,120は、広告主45−Mが、広告支援サーバ31を運営する事業者の広告支援システムの会員になった場合にのみ表示される。さらに、リンクボタン124,126,168は、店舗本社75−Pが、広告支援サーバ31を運営する事業者の広告支援システムの会員になった場合にのみ表示される。
応用例2において、第1個別ポータル画面100と第2個別ポータル画面101との共通点・相違点を説明する。まず、共通点を説明する。リンクボタン102及び106は双方で同じである。なぜなら、個人宅41−Nと店舗35−Kとで、これらの内容を変える意義はほとんどないからである。
次に、相違点を説明する。第1個別ポータル画面100のリンクボタン108と第2個別ポータル画面101のリンクボタン120とは異なっている。例えば、リンクボタン108は、ユーザは個人宅41−Nで閲覧しているので、商品の使用方法や応用例を掲載したサイトへのリンクとし、リンクボタン120は、ユーザは店舗35−Kで閲覧しているので、購入を真剣に考えていることも予想され、商品の使用方法等に加えて、購入を促すことができる説明を掲載したサイトへのリンクとする。
また、第1個別ポータル画面100のリンクボタン116と第2個別ポータル画面101のリンクボタン128とは異なっている。例えば、リンクボタン116は、ユーザは個人宅41−Nで閲覧しているので、既に商品を所持していることも予想され、商品の使用方法や応用例だけでなく、モデルチェンジや新商品の情報を掲載したサイトへのリンクとし、リンクボタン128は、ユーザは店舗35−Kで閲覧しているので、購入の選択肢を広げるため、広告主45−Mが製造販売する同種の他の商品を掲載したサイトへのリンクとする。
また、第1個別ポータル画面100のリンクボタン112と第2個別ポータル画面101のリンクボタン122とは異なっている。なぜなら、店舗35−Kと個人宅41−Nとでは、ユーザの心理状態が異なることもあるし、また、商品を購入済(又は未購入)のユーザの割合も異なると考えられるので、内容の異なるアンケートを実施すれば、有意義な結果を得る場合もあるからである。
また、リンクボタン104は、個人宅41−Nで閲覧される第1個別ポータル画面100にのみ表示され、第2個別ポータル画面101には表示されない。なぜなら、個人宅41−Nでは、電子商取引により購入することが想定されるが、店舗35−Kでは、そこで直接購入すると考えられるので、第2個別ポータル画面101には不要と考えられるからである。
また、リンクボタン118は、個人宅41−Nで閲覧される第1個別ポータル画面100にのみ表示され、第2個別ポータル画面101には表示されない。なぜなら、店舗35−Kではユーザは未だ商品を購入していない状態と考えられが、個人宅41−Nでは、ユーザは既に商品を購入していることも考えられるので、アフターサービスの必要性が高いからである。
また、リンクボタン110は、個人宅41−Nで閲覧される第1個別ポータル画面100にのみ表示され、第2個別ポータル画面101には表示されない。なぜなら、店舗35−Kでユーザ登録を行うことは考え難く、一般には、個人宅41−Nでユーザ登録を行うからである。
また、リンクボタン124,126及び168は、第2個別ポータル画面101にのみ表示され、第1個別ポータル画面100には表示されない。なぜなら、リンクボタン124,126及び168は、店舗35−Kに関連する情報であり、個人宅41−NのPC43は店舗35−Kの情報を持たないからである。
ここで、この応用例2のシステム構成は、図4のシステム構成と同様である。ただし、店舗35−Kのバーコードリーダ7は、図2に示した本願特有の構成を採用せず、一般的に市販されているバーコードリーダとする。また、店舗35−Kのコンピュータ37には、ブラウザに対してバーコード11を広告支援サーバ31へ送信させる専用ソフトウェアが予めインストールされる。この場合、この専用ソフトウェアは、バーコード11の入力に応答して自動的に起動し、広告支援サーバ31にバーコード11を自動的に送信する。
ちなみに、専用のソフトウェアをインストールする構成を採用しても、個人宅41−Nの場合と異なり、店舗35−Kの場合は、インストールの面倒等を考慮する必要性はほとんどない。なぜなら、店舗35−Kの場合は、一般に、業者が、コンピュータ37、モニタ39、及びバーコードリーダ7を設置するからである。
また、広告支援サーバ31の記憶領域200へのプログラム及びデータの格納状態は、図6(b)と同様である。ただし、プログラム格納部210に代えて、図11(b)のプログラム格納部199を採用する。また、記憶領域200には、第1個別ポータル画面ファイル230に加えて、図11(c)の第2個別ポータル画面ファイル222が格納される。
図11(b)を参照して、プログラム格納部199は、プログラム格納部210の構成に、第2個別ポータル画面検索部228を加えたものである。また、図11(c)の第2個別ポータル画面ファイル222は、広告主ファイル236及び店舗ファイル254を含む。広告主ファイル236は、商品の種類ごとに付されたバーコード情報224と、バーコード情報224が示す商品に対応する個別ポータル画面情報226と、が関連付けられたデータベースにより構成される。店舗ファイル254は、店舗35−Kに割り当てられた店舗コード256と、個別ポータル画面情報258と、が関連付けられたデータベースにより構成される。
図11(d)を参照して、店舗ファイル254は、店舗コード256と、個別ポータル画面情報258と、を関連付けたファイルである。個別ポータル画面情報258は、図11(a)のリンクボタン168に相当する店舗本社ホームページのURL、リンクボタン126に相当する特典情報サイトのURL、及びリンクボタン124に相当するセール情報サイトのURLを含む。
図11(e)を参照して、広告主ファイル236は、商品ごとに、バーコード情報224と、個別ポータル画面情報226と、を関連付けたファイルである。個別ポータル画面情報226は、図11(a)のリンクボタン102に相当する広告主ホームページのURL、リンクボタン128に相当する関連商品のサイトのURL、リンクボタン106に相当する商品のコマーシャルのURL、リンクボタン120に相当する商品説明サイトのURL、及びリンクボタン122に相当するアンケートサイトのURLを含む。なお、図11(d)及び図11(e)では、プロトコル(http://)を省略して記載している。
さて、応用例2における広告支援システムにおける広告主45−Mのサーバ47と個人宅41−NのPC43と広告支援サーバ31との間の通信手順は、図7及び図8に示したものと同様である。ただし、異なる点もあるので、以下それを順次説明する。
図7を参照して、ステップS202にて、個人宅41−NのPC43は、店舗35−Kのコンピュータ37にインストールされた専用ソフトウェアが送信するURL(例えば、「http://www.ssd.co.jp/kiosk/」、明細書記載の簡略のためバーコード情報及びシリアル番号は省略)と異なるURL(「http://www.ssd.co.jp/house/」、明細書記載の簡略のためバーコード情報及びシリアル番号は省略)を広告支援サーバ31へ送信する。つまり、個人宅41−Nのバーコードリーダ7がPC43に与えるURLは、店舗35−Kのコンピュータ37の専用ソフトウェアが送信するURLと異なる。このように、例えば、個人宅41−Nと店舗35−Kとで、ドメイン名の直後に配置されるディレクトリ名を異ならせる。また、例えば、サブドメインを設けて、これを異ならせることもできる。要するに、個人宅41−Nと店舗35−Kとを広告支援サーバ31が区別できれば、任意の周知技術を利用できる。また、コンピュータ37の専用ソフトウェアは、店舗35−Kに割り当てられた店舗コードを広告支援サーバ31に送信する。
また、応用例2では、図7のステップS300,S302及びS304に代えて、図12の個別ポータル画面生成処理が実行される。
図12を参照して、ステップS400では、広告支援サーバ31の通信制御部212は、受信したURLの内容を確認して、個人宅41−Nからのものか、店舗35−Kからのものかを判別する。ステップS401にて、通信制御部212は、受信したURLが個人宅41−NのPC43が送信したものであると判断した場合は、つまり、上記例において、ドメイン名の直後のディレクトリ名が「house」の場合は、ステップS402に進み、制御を第1個別ポータル画面検索部214に渡し、受信したURLが店舗35−Kのコンピュータ37が送信したものであると判断した場合は、つまり、上記例において、ドメイン名の直後のディレクトリ名が「kiosk」の場合は、ステップS406に進み、制御を第2個別ポータル画面検索部228に渡す。
ステップS402では、第1個別ポータル画面検索部214は、第1個別ポータル画面ファイル230にアクセスして、受信したバーコード情報に関連付けられたURL(図6(c)参照)を検索する。そして、ステップS404にて、個別ポータル画面生成部215は、ステップS402で取得したURLに対応するリンクボタンを含む第1個別ポータル画面100を個人宅41−NのPC43で表示するためのHTML(HyperText Markup Language)情報を生成する。
一方、ステップS406では、第2個別ポータル画面検索部228は、第2個別ポータル画面ファイル222の広告主ファイル236にアクセスして、受信したバーコード情報に関連付けられたURL(図11(e)参照)を検索する。さらに、ステップS408では、第2個別ポータル画面検索部228は、第2個別ポータル画面ファイル222の店舗ファイル254にアクセスして、受信した店舗コードに関連付けられたURL(図11(d)参照)を検索する。そして、ステップS410にて、個別ポータル画面生成部215は、ステップS406及びS408で取得したURLに対応するリンクボタンを含む第2個別ポータル画面101を店舗35−Kのコンピュータ37で表示するためのHTML情報を生成する。
ステップS404の後のステップS412では、広告支援サーバ31の通信制御部212は、ステップS404で生成されたHTML情報を個人宅41−NのPC43に送信する。一方、ステップS410の後のステップS412では、通信制御部212は、ステップS410で生成されたHTML情報を店舗35−Kのコンピュータ37に送信する。
次に、応用例2における広告支援システムにおける広告主45−Mのサーバ47と店舗35−Kのコンピュータ37と広告支援サーバ31との間の通信手順を説明する。
図13は、応用例2における広告主45−Mのサーバ47と店舗35−Kのコンピュータ37と広告支援サーバ31との間の通信手順の1例を示す図である。なお、図13においては、TCP/IP(Transmission Control Protocol/Internet Protocol)やHTTP(HyperText Transfer Protocol)等の周知のプロトコルを用いた通信がなされるので、これらの詳細な通信手順の説明は省略される。
図13を参照して、ステップS600にて、店舗35−Kのコンピュータ37は、バーコードリーダからバーコード情報を与えられると、上記した専用ソフトウェアを起動する。そして、ステップS602では、専用ソフトウェアは、保持している広告支援サーバ31のURLに基づいて、バーコードリーダから与えられたバーコード情報及び保持している店舗コードを、広告支援サーバ31へ送信する。なお、バーコードリーダは、バーコードリーダ7とは異なり、一般的なバーコードリーダであり、バーコード情報だけをキーボードデータでコンピュータ37に与えるものである。なお、専用ソフトウェアが保持している広告支援サーバ31のURL及び店舗コードは、例えば、コンピュータ37のHDDに格納されている。
広告支援サーバ31の通信制御部212は、このバーコード情報及び店舗コードを受信する。そして、ステップS700にて、広告支援サーバ31は、図12の個別ポータル画面生成処理を実行する。
店舗35−Kのコンピュータ37は、第2個別ポータル画面101のHTML情報を受信し、ステップS604にて、HTML情報を解析して、第2個別ポータル画面101を表示する。ステップS606にて、コンピュータ37は、第2個別ポータル画面101のいずれかのリンクボタン102,128,120,106,122,126,168又は124が押されたか否かを判断し、押されていない場合はステップS606に戻り、押された場合はステップS608に進む。
コンピュータ37は、ステップS606で押されたリンクボタンが、リンクボタン102,128,120及び106のうちのいずれかである場合はステップS610に進み(ステップS608)、リンクボタン122である場合はステップS616に進み(ステップS608)、リンクボタン126,168及び124のうちのいずれかである場合は図14のステップS900に進む(ステップS608)。
ステップS610では、コンピュータ37は、押されたリンクボタンに対応するURLに基づき、広告主45−Mのサーバ47へアクセスする。すると、広告主45−Mのサーバ47は、ステップS500にて、対応するHTML情報を店舗35−Kのコンピュータ37に送信する。すると、ステップS612にて、コンピュータ37は、このHTML情報を受信し、解析して、WEBサイトを表示する。この場合、ステップS606で押されたリンクボタンが、リンクボタン120の場合は、ステップS602で送信したバーコード情報が示す商品を説明するためのWEBサイトが表示され、リンクボタン102の場合は、バーコード情報が示す商品の広告主45−Mのホームページが表示され、リンクボタン106の場合は、バーコード情報が示す商品のコマーシャルを配信するWEBサイトが表示される。また、ステップS606で押されたリンクボタンが、リンクボタン128の場合は、バーコード情報が示す商品に関連する商品のWEBサイトが表示される。
ステップS614では、コンピュータ37は、ユーザからの入力に応じて、処理及び広告主45−Mのサーバ47との間で通信を行う。ステップS502では、サーバ47は、コンピュータ37からのアクセスに応じて、処理及びコンピュータ37との間で通信を行う。
一方、ステップS616では、コンピュータ37は、押されたリンクボタン122に対応するURLに基づいて、広告支援サーバ31へアクセスする。すると、広告支援サーバ31の通信制御部212は、ステップS702にて、対応するHTML情報を店舗35−Kのコンピュータ37に送信する。この場合、広告支援サーバ31のアンケート集計部220が、アンケートを行うためのWEBサイトのHTML情報を生成する。
コンピュータ37は、HTML情報を受信し、解析して、ステップS618にて、アンケートを行うためのWEBサイトを表示する。
ステップS620では、コンピュータ37は、ユーザからの入力に応じて、処理及び広告支援サーバ31との間で通信を行う。ステップS704では、広告支援サーバ31は、コンピュータ37からのアクセスに応じて、処理及びコンピュータ37との間で通信を行う。この場合、広告支援サーバ31のアンケート集計部220が、アンケートを収集及び集計するための各種処理を実行し、結果をアンケートファイル260に格納する。
図13のステップS608でリンクボタン126,168及び124のうちのいずれかが押されたと判断された場合、図14を参照して、ステップS900では、コンピュータ37は、押されたリンクボタンに対応するURLに基づき、店舗本社75−Pのサーバ77へアクセスする。すると、サーバ77は、ステップS800にて、対応するHTML情報を店舗35−Kのコンピュータ37に送信する。そして、ステップS902にて、コンピュータ37は、このHTML情報を受信し、解析して、WEBサイトを表示する。この場合、ステップS606で押されたリンクボタンが、リンクボタン126の場合は、ステップS602で送信した店舗コードが示す店舗35−Kの特典情報を掲載したWEBサイトが表示され、リンクボタン168の場合は、店舗コードが示す店舗35−Kを管理する店舗本社75−Pのホームページが表示され、リンクボタン124の場合は、店舗コードが示す店舗35−Kのセール情報を掲載したWEBサイトが表示される。
ステップS904では、コンピュータ37は、ユーザからの入力に応じて、処理及び店舗本社75−Pのサーバ77との間で通信を行う。ステップS802では、サーバ77は、コンピュータ37からのアクセスに応じて、処理及びコンピュータ37との間で通信を行う。
なお、応用例2において、第1個別ポータル画面100に代えて、図9の第1個別ポータル画面130を表示することもできる。
さて以上のように、応用例2によれば、同一バーコードであっても、広告支援サーバ31は、ユーザの置かれた状況を考慮した効果的なサービスやコンテンツを提供できる。例えば、ユーザの商品に対する段階(例えば、購入前と購入後、店舗と自宅)や心理状態を考慮した処理を実行できるので、ユーザの商品に対する段階や心理状態を考慮した効果的なサービスやコンテンツを提供できる。なぜなら、通信端末(37,43)の設置場所(バーコードの送信元と言うこともできるし、バーコードリーダ7の接続場所と言うこともできる。)、つまり、ユーザがいる場所によって、ユーザの商品に対する段階や心理状態が変わることもあるからである。
また、通信端末(37,43)のハードウェア性能は関係なく、通信端末の設置場所だけが処理に考慮される。従って、通信端末の設置場所のカテゴリ(例えば、店舗と個人宅)が異なる場合は、通信端末のハードウェア性能が同等であっても、広告支援サーバ31は異なるコンテンツを提供するし、通信端末のハードウェア性能が異なっていても、通信端末の設置場所のカテゴリが同じならば、広告支援サーバ31は同じコンテンツを提供する。もちろん、設置場所に応じてコンテンツを異ならせるだけでなく、通信端末のハードウェア性能(例えば、パーソナルコンピュータと携帯電話機)に応じてさらにコンテンツを異ならせることもできる。
以上のように、通信端末のハードウェア性能が同等であっても、通信端末(37,43)の設置場所に応じて、同一バーコードに対して異なるサービス(コンテンツを含む。)を提供できる。
(応用例3)
応用例3のシステム構成は、図4のシステム構成と同様である。以下、特徴点を中心に図面を参照しながら説明していく。
図15は、応用例3の説明図である。図15を参照して、応用例3では、広告支援サーバ31は、バーコードを第1グループ251と第2グループ252とに分類して処理を実行する。第1グループ251のバーコードは、13桁及び8桁のJAN(Japanese Article Number)コード2510からなり、第2グループ252は、JANコード以外のバーコード2520からなる。
JANコードは、日本国の共通商品コード(同一商品に共通のコード)のことであり、POS(Point Of Sale)システムをはじめ、受発注システム、棚卸、及び在庫管理システムなどに利用され、さらには公共料金等の支払システムへの利用なども行われている。第1グループ251は、上記した第11の例のグループに相当する。一方、第2グループのバーコード2520は、例えば、広告支援事業者がサービスやコンテンツに対応して発行する14桁のバーコードである。第2グループ252は、上記した第1〜第10の例のグループに相当する。このように、バーコードを分類する複数のグループを設定すると、グループ間で重なりがないように、それぞれのグループに属する14桁のバーコードが発行され、各グループが各サービスやコンテンツに対応する。
応用例3では、広告支援サーバ31は、PC43から受信したバーコードの桁数を判別して、そのバーコードが、第1グループ251のバーコード2510(つまり、JANコード)か、第2グループ252のバーコード2520か、を決定する。この場合、広告支援サーバ31は、受信したバーコードの桁数が13桁又は8桁の場合、そのバーコードを第1グループ251に属すると判断し、それら以外は第2グループ252に属すると判断する。
そして、広告支援サーバ31は、受信したバーコードが第1グループ251のバーコード2510の場合、第1個別ポータル画面100(もちろん、これに代えて第1個別ポータル画面130でもよい。)をPC43に送信する。一方、広告支援サーバ31は、受信したバーコードが第2グループ252のバーコード2520の場合、第2グループの中でバーコード2520が属するグループに応じた処理を実行して、そのグループに応じたコンテンツであって、バーコード2520に対応したコンテンツを生成し、PC43に送信する。
さて、広告支援サーバ31の記憶領域200へのプログラム及びデータの格納状態は、図6(b)と同様である。ただし、プログラム格納部210に代えて、図16のプログラム格納部172を採用する。プログラム格納部172は、プログラム格納部210の構成に、制御プログラム174−1〜174−qを加えたものである。制御プログラム174−1〜174−qを総称して制御プログラム174−Qと表記する。
JANコード以外の14桁のバーコードを複数グループに分類し、各グループと各種サービスとを1対1に対応させる。そして、受信した14桁のバーコードが属するグループに対応するコンテンツがPC43に提供される。この場合、当該グループに対応する制御プログラム174−Qが実行され、コンテンツを生成する。従って、各グループに対応して、それぞれ制御プログラム174−Qが用意される。もちろん、記憶領域200には、図示以外に、それぞれの制御プログラム174−Qが利用するリソースが格納される。
ところで、応用例3における広告支援システムにおける広告主45−Mのサーバ47と個人宅41−NのPC43と広告支援サーバ31との間の通信手順は、図7に示したものと同様である。ただし、異なる点もあるので、以下それを順次説明する。
応用例3では、図7のステップS300,S302及びS304に代えて、図17の画面生成処理が実行される。
図17を参照して、ステップS430では、広告支援サーバ31の通信制御部212は、受信したバーコード情報の桁数を判別する。そして、ステップS432にて、通信制御部212は、受信したバーコード情報が13桁又は8桁の場合、つまり、JANコードを受信した場合、ステップS434に進み、制御を第1個別ポータル画面検索部214に渡し、受信したバーコード情報が13桁及び8桁以外の場合は、ステップS440に進み、制御をバーコード情報が属するグループに応じた制御プログラム174−Qに渡す。
ステップS434では、第1個別ポータル画面検索部214は、第1個別ポータル画面ファイル230にアクセスして、受信したバーコード情報に関連付けられたURL(図6(c)参照)を検索する。そして、ステップS436にて、個別ポータル画面生成部215は、ステップS434で取得したURLに対応するリンクボタンを含む第1個別ポータル画面100を個人宅41−NのPC43で表示するためのHTML情報を生成する。ステップS438では、広告支援サーバ31の通信制御部212は、ステップS436で生成されたHTML情報を個人宅41−NのPC43に送信する。
一方、ステップS440では、制御プログラム174−Qは、受信したバーコード情報に応じたコンテンツのHTML情報を作成する。そして、ステップS442にて、広告支援サーバ31の通信制御部212は、ステップS440で生成されたコンテンツのHTML情報を個人宅41−NのPC43に送信する。
なお、店舗35−Kのコンピュータ37は、個人宅41−NのPC43に相当し、応用例3において、広告支援サーバ31とコンピュータ37と広告主45−Mとの間の通信は、広告支援サーバ31とPC43と広告主45−Mとの間の通信と同様であり、説明を省略する。
さて、以上のように、応用例3では、広告支援サーバ31は、受信したバーコードを第1グループ251及び第2グループのいずれかに分類し、分類結果に応じて処理を実行する。第1グループ251は、JANコード2510であるため、本来、POSシステムのために利用することを目的として作成されたものであり、本システムのために作成されたものではない。つまり、JANコード2510は、本システムと関係なく存在するものであり、既に世の中に多く普及している。従って、本システムは、既に世の中に多く普及しているJANコード2510を利用して、サービス、つまり、個別ポータル画面を提供している。一方、第2グループ252は、JANコード2510以外のバーコード2520であるため、本システムを利用して、特定のサービスを提供する目的で作成されたものであり、POSシステムのために利用することを目的としていない。つまり、バーコード2520は、本システムを前提に存在するものである。従って、バーコード2520作成の目的に応じて、本システムにより、様々なサービスが提供される。
このように、第1グループ251に属するバーコード2510と第2グループ252に属するバーコード2520とは、その性質・性格を異にするが、そのことを意識することなく、ユーザは、同じバーコードリーダ7で、それらをスキャンでき、第1グループ251に対応したサービスの提供を受けることができるし、また、第2グループ252の各種のバーコード2520に対応した様々なサービスの提供を受けることもできる。
また、ユーザは、すでに多く普及しているJANコード2510が付された物品を容易に入手でき、ネットワーク環境が整っていることを前提とするならば、バーコードリーダ7さえあれば、すぐにでも本システムを利用できる。一方において、ユーザは、第2グループ252のバーコード2520をスキャンすることで、バラエティに富んだ様々なサービスの提供を受けることができる。
さらに、システムを構築する側にとっても、すでに普及しているJANコード2510を利用できるので、システム導入の際の労力は、バーコード2520のみを利用する場合と比較して少なくてすむ。
(応用例4)
応用例4は、図4のバーコードリーダ7に代えて、カメラユニット180を利用するものである。以下、特徴点を中心に図面を参照しながら説明していく。
図18は、個人宅41−NのPC43及びカメラユニット180の外観斜視図である。図18を参照して、PC43は、本体182、モニタ184、無線キーボード188、及び無線マウス190を含む。カメラユニット180は、USB(Universal Serial Bus)ケーブル186により、PC43の本体182に接続される。カメラユニット180は、モニタ184の下部に配置されているが、配置場所は、モニタ184の上など、任意の場所に配置できる。
カメラユニット180がPC43に接続されると、PC43は、カメラユニット180をキーボード及びマウスとして認識する。カメラユニット180は、ユーザによって向けられた商品のバーコード11を撮影する。そして、カメラユニット180は、得られた画像を解析して、バーコード11を数値化し、キーボードデータに変換して、PC43に出力する。バーコードを数値化したものをバーコード情報と呼ぶ。同時に、このカメラユニット180は、マウス(ポインティングデバイス)としても機能する。つまり、ユーザが、商品をカメラユニット180に向け、その商品自体を動かすと、カメラユニット180は、商品の移動量(X軸及びY軸のそれぞれの)を算出し、PC43に出力する。PC43は、受信した移動量に応じて、個別ポータル画面に表示したカーソル114を移動する。つまり、カーソル114を商品の動きに連動させる。また、カメラユニット180は、撮影された商品の像の面積を逐次算出して、面積の変化が、小から大へ所定倍以上になったとき、つまり、商品がカメラユニット180に近づけられたときに、ユーザからクリックの意思表示があったとみなし、クリック情報をPC43に送信する。従って、PC43は、個別ポータル画面中のリンクボタンにカーソル114が滞在している時に、カメラユニット180からクリック情報を受け付けると、そのリンクボタンが押されたと判断する。
図19は、図18のカメラユニット180の電気的構成を示す図である。図19を参照して、カメラユニット180は、MCU(Micro Controller Unit)192、CCD及びイメージセンサ等の撮像素子194、RAM196、ROM198、インタフェース(I/F)202、及びバス204を含む。MCU192には、バス204を介してRAM196、ROM198、及びI/F202が接続されている。撮像素子194は、例えば、VGA(Video Graphics Array)である。また、I/F202は、USBコントローラを含む。ROM198には、後述のフローチャートで示される制御プログラムが格納される。RAM196は、撮像素子194からの画像データの格納場所やワーク領域等として利用される。
応用例4における広告支援システムにおける広告主45−Mのサーバ47と個人宅41−NのPC43と広告支援サーバ31との間の通信手順は、図7に示したものと同様である。
なお、店舗35−Kのバーコードリーダ7に代えて、カメラユニット180を使用することもできる。また、応用例4における広告支援システムにおける広告主45−Mのサーバ47と店舗35−Kのコンピュータ37と広告支援サーバ31との間の通信手順は、図7に示したものと同様である。
さて、次に、MCU192の処理をフローチャートを用いて説明する。
図20は、図19のMCU192によるバーコードスキャンの流れの一例を示すフローチャートである。図20を参照して、ステップS999にて、MCU192は、前回のカメラ画像(前回フレーム)と今回のカメラ画像(今回フレーム)との差分を算出し、差分画像を取得する。ステップS1000にて、MCU192は、差分画像に基づいて、撮影された商品の像に動きがあったか否かを判断し、動きがあった場合はスキャンできないのでステップS999に戻り、動きがなかった場合はステップS1001に進む。なお、撮影された商品の像に動きがあったことは、ユーザが商品を動かすことでカメラユニット180をポインティングデバイスとして使用しているとみなしている。
ステップS1001では、MCU192は、撮像素子194が撮影した画像中のバーコードを解析して、それを数値化し、バーコード情報を取得する。ステップS1003にて、MCU192は、バーコードの解析に成功したか否かを判断し、失敗の場合はステップS999に戻り、成功の場合はステップS1005に進む。
ステップS1005にて、MCU192は、解析結果であるバーコード情報をキーボードデータに変換し、RAM196に格納する。そして、ステップS1007にて、MCU192は、キーボードデータとしての広告支援サーバ31のURL(例えば、「http://www.ssd.co.jp」)をROM198から取得し、そのURLの末尾に、キーボードデータとしてのバーコード情報(例えば、「4560256580016」)及びカメラユニット180のシリアル番号(例えば、「13222159」)を付加し、新たなURL(例えば、「http://www.ssd.co.jp/?bc=4560256580016&sn=13222159」)として、RAM196に格納する。
ステップS1009にて、MCU192は、PC43に対してブラウザを起動して広告支援サーバ31へアクセスすることを指示するキーボードデータの形式のコマンドをROM198から取得してRAM196に格納する。ステップS1011にて、MCU192は、I/F202のUSBコントローラを介して、キーボードデータ(コマンド及びURL(サーバURL+バーコード情報+シリアル番号))をPC43に出力する。PC43は、このコマンドに応答して、ブラウザを起動し、広告支援サーバ31に、バーコード情報及びシリアル番号を送信する。
図21は、図19のMCU192によるマウス処理の流れの一例を示すフローチャートである。図21を参照して、ステップS1030にて、MCU192は、撮像素子194による撮影結果である画像に基づいて、パターン認識により、移動する商品(つまりユーザが手に持って動かす商品)の移動量(X軸及びY軸方向の)を算出する。そして、ステップS1032にて、MCU192は、I/F202のUSBコントローラを介して、算出した移動量をPC43に送信する。この移動量の情報を受けて、PC43は、個別ポータル画面のカーソル114を、ユーザが手に持って動かすバーコードが付された商品の動きに連動させることができる。
ステップS1034にて、MCU192は、移動する商品の面積を算出する。つまり、ユーザが、商品を手に持ってカメラユニット180に近づけた場合、その商品の像の面積が大きくなる。この面積の拡大を検出するために、ステップS1034の処理が行われる。そして、ステップS1036にて、MCU192は、商品の像の面積が、所定回前と比較して所定倍(1倍を超える値)以上に拡大したか否かを判断し、拡大していない場合はステップS1030に進み、拡大した場合はユーザが商品をカメラユニット180に近づけたと判断しステップS1038に進む。商品の像の面積が、所定回前と比較して所定倍以上に拡大した場合はユーザがクリック(マウスのクリックに相当)の意思表示をしたものとみなし、ステップS1038にて、MCU192は、I/F318のUSBコントローラを介して、クリック情報をPC43に送信する。PC43は、クリック情報の受信によって、クリック操作が行われたことを認識できる。
さて、以上のように、応用例4では、端末tmへの入力手段として、カメラユニット180を利用することにより、ユーザの利便性を一層高めている。
つまり、ユーザが、商品に付されたバーコードをカメラユニット180に撮影させるだけで、カメラユニット180からのコマンドに応じて端末tmが自動的にバーコード情報を広告支援サーバ31に送信するので、面倒な操作をユーザが行うことなく(端末tmの操作が不要)、個別ポータル画面を端末tmのモニタに表示させることができる。しかも、端末tmは、カメラユニット180のコマンドに応じて、本システムを実現するための動作を行うので、端末tmに新たなプログラムをインストールしたり等のユーザの手間を省くことができる。
さらに、カメラユニット180が、バーコード情報の取得手段として機能するだけでなく、マウス(ポインティングデバイス)としても機能する。従って、ユーザが、広告支援サーバ31へ送信するバーコード情報の取得のために商品に付されたバーコードをカメラユニット180に撮影させた後は、その商品をカメラユニット180に向けて動かすだけで、個別ポータル画面に表示されたカーソル114の操作を行うことができ、非常にユーザフレンドリな構成となっている。
なお、本発明は、上記の実施の形態に限られるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲で種々の態様において実施することが可能であり、例えば、以下のような変形も可能である。
(1)上記では、ローカルバーコードリーダ7にコマンド29を出力させることにより、ブラウザに対してバーコード11をホストコンピュータ1へ送信させる専用ソフトウェアを端末5にインストールすることが不要な構成を採用した。しかし、ローカルバーコードリーダ7に、コマンド29を出力させる構成を採用せずに、このような専用ソフトウェアを端末5にインストールするようにしてもよい。この場合、バーコード11の入力に応答して、当該ソフトウェアが起動し、自動的にバーコード11を送信するようにすることが好適である。また、ローカルバーコードリーダ7に、そのような専用ソフトウェアに対するコマンドを出力させ、当該ソフトウェアがそのコマンドに応答して、バーコード11をホストコンピュータ1に送信するようにしてもよい。
また、上記では、ローカルバーコードリーダ7にホストコンピュータ1のURL27を出力させることにより、端末5にホストのURL27を入力することが不要な構成を採用した。しかし、ローカルバーコードリーダ7に、URL27を出力させる構成を採用せずに、ホストコンピュータ1のURL27をユーザに入力させたり、あるいは、上記のようなソフトウェアにURL27を持たせて端末5に持っておいてもよい。
URL27及びコマンド29を出力しないローカルバーコードリーダ7は、一般的なバーコードリーダと同様のものである。従って、端末5に上記のようなソフトウェアをインストールしておくことにより、本システムに、一般的なバーコードリーダを用いることも可能である。
(2)個別ポータル画面の構成として、図5(b)、図9、及び図11(a)に示す例を挙げたが、リンクボタンは、これらに限定されるものではない。また、どのようなリンクボタンをデフォルトにするかは、広告支援事業者が任意に定めることができる。また、どのようなリンクボタンを対価ありのリンクボタンとするかも、広告支援事業者が任意に定めることができる。
さらに、個別ポータル画面に表示する内容は、必ずしもリンクボタンに限られない。また、広告支援サーバ31は、個別ポータル画面を提供することなしに、受信したバーコードが示す商品に関するWEBサイトのURLをPC43等に返し、そのWEBサイトを直接表示することもできる。このWEBサイトに掲載される商品に関する情報には、広告主45−Mがユーザに対して、商品の購入前または購入後に伝えたい情報全てが含まれる。この点、個別ポータル画面のリンクボタンによるリンク先から提供される商品に関する情報も同様である。
(3)第1個別ポータル画面100のリンクボタン102、106、118、108及び116からのリンク先は、広告主45−Mのサーバ47内のファイルとした。しかし、このサーバ47は、物理的に単一のサーバを意味しているのではなく、これらのリンク先を複数のサーバから構成してもよい。この点、第1個別ポータル画面130におけるリンク先が広告主45−Mのサーバ47内のファイルとなっている場合も同様である。また、第2個別ポータル画面101におけるリンク先が広告主45−Mのサーバ47内のファイルとなっている場合も同様である。
また、広告支援サーバ31のユーザ登録機能、アンケート機能、及び家計簿機能は、別個のサーバで構成することもできる。もちろん、広告支援サーバ31の処理を複数のサーバに分散処理させることもできる。
さらに、第2個別ポータル画面101のフレーム164に表示されたボタン126,168,124に対応するリンク先は、店舗本社75−Pのサーバ47内のファイルとした。しかし、このサーバ77は、物理的に単一のサーバを意味しているのではなく、これらのリンク先を複数のサーバから構成してもよい。
(4)上記では、ホストコンピュータ1や広告支援サーバ31に送信する情報として、バーコード11を採用したが、これに限定されない。例えば、RFID(Radio Frequency Identification System)タグ等の電子タグ(ICタグ)を利用できる。ただし、この場合には、バーコードリーダ7に代えて、電子タグリーダ(ICタグリーダ)で電子タグに格納された情報を読み込む。そして、電子タグリーダ(ICタグリーダ)には、バーコードリーダ7と同じコマンドを発行させ、ホストコンピュータ1のURLを出力させることが好適である。また、上記では、一次元コードである一次元バーコードを利用したが、二次元コードである二次元バーコードやQRコード等を利用することもできる。
(5)ホストコンピュータ1や広告支援サーバ31は、物理的に1つのコンピュータで構成することもできるし、処理を複数のコンピュータに分散させて構成することもできる。もちろん、分散処理する場合の各コンピュータの設置場所は、同一国内でもよいし、複数国に分散して設置してもよい。なお、ホストコンピュータ1や広告支援サーバ31は、ハードウェア及びソフトウェアを含む概念として使用している。
(6)応用例1から4において、広告支援サーバ31は、バーコードリーダ7やカメラユニット180からインストアコードを受信した場合、所定のメッセージ(例えばサービスの提供を受けることができない旨の通知)を端末tmに返すこともできる。インストアコードとは、小売業が設定し店内のみで使用するバーコードである。従って、市場全体からみたとき必ずしもユニークではないので拒絶するのである。
(7)バーコードリーダ7として、携帯電話機のカメラを利用したバーコード認識機能を利用することもできる。QRコードの認識についても同様である。この場合、例えば、携帯電話機に、ホストコンピュータ1や広告支援サーバ31にバーコードを送信するためのソフトウェアをインストールする。
(8)上記では、第1グループ251をJANコードとしたが、EAN(European Article Number)コード、及び/又は、UPC(Universal Product Code)コードを、第1グループ251に含めることもできる。
(9)上記の応用例2と応用例3とを組み合わせることもできる。つまり、広告支援サーバ31は、受信したバーコードを第1グループ251と第2グループ252とに分類して処理を実行する。この場合、広告支援サーバ31は、第1グループ251に属するバーコードを受信したときは、ユーザが、個人宅41−NのPC43から広告支援サーバ31にアクセスした場合と、店舗35−Kのコンピュータ37から広告支援サーバ31にアクセスした場合とで、同じバーコードであっても、両者で異なる内容の個別ポータル画面を提供する。
(10)上記応用例2では、端末tmから与えられるURLに基づいて、その端末tmが、店舗35−Kに設置されているのか個人宅41−Nに設置されているのかを判別した(図12のステップS400)。しかし、広告支援サーバ31が端末tmの設置場所を判別できれば、その手法は問わない。
(11)上記応用例3では、受信したバーコードの桁数により、そのバーコードを第1グループ251または第2グループ252のいずれかに分類した(図17のステップS430)。しかし、バーコードの種類を判別できれば、その手法は問わない。例えば、バーコードリーダ7又は端末tmが、バーコードと共に、そのバーコードの種類を示す情報を、広告支援サーバ31に与えることで分類を行うこともできる。
(12)図16の制御プログラム174−1〜174−qは、広告支援サーバ31上で実行したが、それぞれを別個のコンピュータ上で実行させることもできる。この場合は、通信制御部212は、第2グループ252のバーコード2520を、対応する制御プログラム174−Qが実行されるコンピュータに与え、そのコンピュータから、対応するコンテンツを端末tmに提供する。
(13)上記の個別ポータル画面(100,130,101)は、本発明のポータル画面の一例である。このポータル画面は、コード(バーコード、QRコード、RFIDなど)が割り当てられた「もの」に直接関連するWEBサイト(「ダイレクトサイト)と呼ぶ。)へアクセスするための中継となるページであり、その一例が、上記の個別ポータル画面である。ここで、「もの」は、物品及び不動産を含む有体物、情報及びサービスを含む無体物、商品、並びに、人及び動物を含む生物を含み、情報は、映像、音声、プログラム、及びデータを含む。
本発明では、ユーザは、必ずこのような中継となるポータル画面を介して、ダイレクトサイトへアクセスすることになる。従って、ホストコンピュータ1や広告支援サーバ31を運営する事業者は、各ポータル画面及びそこに掲載されたリンク先へのユーザのアクセスの状況を収集及び分析することにより、コードが割り当てられた「もの」に関する統計データを迅速に得ることができる。例えば、得られた統計データにより「もの」の市場分析が可能となる。また、同種の「もの」に対する比較分析も可能となる。これらは経済的にも価値があり、当該事業者の収益源とすることもできる。さらに、当該事業者は、上記の商品固有の個別ポータル画面のようにして収益を得ることもできる。このように、ポータル画面の提供により、当該事業者が収益を得る機会を増やすことができる。ちなみに、ユーザがコードのスキャンにより直ちにダイレクトサイトへアクセスできるようにすると、当該事業者は、各ダイレクトサイトへのアクセスの状況を認識できない。
(14)本明細書において、手段とは必ずしも物理的手段を意味するものではなく、各手段の機能が、ソフトウェアによって実現される場合も包含する。さらに、一つの手段の機能が、二つ以上の物理的手段により実現されても、若しくは、二つ以上の手段の機能が、一つの物理的手段により実現されてもよい。
1…ホストコンピュータ、3…インターネット、5…端末、5f…固定端末、5m…携帯端末、7…ローカルバーコードリーダ、9…ユーザネットワーク、11…バーコード、13…スキャナ、15…MCU、17…通信装置、19…ROM、21…デコードプログラム、23…キーボードエミュレーションプログラム、25…出力制御プログラム、27…URL、29…コマンド、31…広告支援サーバ、33…ネットワーク、35−1〜35−k…店舗、41−1〜41−n…個人宅、45−1〜45−m…広告主、75−1〜75−p…店舗本社、100,130…第1個別ポータル画面、101…第2個別ポータル画面、180…カメラユニット、251…第1グループ(JAN)、252…第2グループ(JAN以外)。