JP2008033820A - 無線装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】予備入力端子に複数の機器を選択的に接続しても混用することができる無線装置を提供する。
【解決手段】機器情報格納手段114が予備入力接点115bに接続される機器に関する機器情報を予め格納しいて、予備入力接点に接続されたスイッチのオン入力に応じ、電文生成手段113−1が予備入力接点に予め定められた情報に機器情報格納手段に格納された機器情報を付加した電文を生成し、生成電文を無線送信する。
【選択図】図1
【解決手段】機器情報格納手段114が予備入力接点115bに接続される機器に関する機器情報を予め格納しいて、予備入力接点に接続されたスイッチのオン入力に応じ、電文生成手段113−1が予備入力接点に予め定められた情報に機器情報格納手段に格納された機器情報を付加した電文を生成し、生成電文を無線送信する。
【選択図】図1
Description
本発明は無線装置に係り、特に、警報システムを構成する複数の機器間の通信電文を無線にて送受信して互いに連動させるための無線装置に関するものである。
従来、警報システムとして、建物内に配策した渡り線に中継器を介して接続されて各所に配置された火災検知器が発生する火災発生を検出すると火災の発生を建物内で警報すると共に、渡り線の一端に配した受信盤が火災発生を示す信号を取り込んで通報装置に通報処理を行わせ、消防署や関係者宅に公衆電話回線を介して火災発生を通報するものが知られている(例えば、特許文献1参照)。
特開平9−190588号公報
しかしながら、この警報システムでは、建物の各所に配置された火災検知器は互いに連動して警報を行うようになっていないだけでなく、複数の機器が渡り線に接続された構成となっているため、仮に、連動したシステムを構成するにもそのための渡り線の配索が必要であるという問題がある。
そこで、警報システムを構成する複数の機器間の通信電文を無線にて送受信してシステム内の機器を相互に連動させるようにしたシステムが提案されている。この提案のシステムを構成する相互通信のための無線装置は、システムに組み込まれる機器を予め予想し、機器が接続される無線装置に予め機器が接続される通信ポートの他、入力接点や出力接点が予め設けられ、種々の機器に共用されるように構成されているが、予備の入力接点としては1つしか用意されていないため、これに複数種類の機器を接続して混用した場合、機器の認識ができなくなるため、入力接点の増設によって対応した場合、無線装置のハードウエア構成を構築し直すことが必要になり、このような対処では、開発のための費用と時間が新たに生じるという問題もある。
よって本発明は、上述した現状に鑑み、予備入力端子に複数の機器を選択的に接続しても混用することができる無線装置を提供することを課題としている。
上記課題を解決するためになされた請求項1に係る無線装置は、図1の基本構成図に示すように、スイッチが接続される予備入力接点115bを含む複数の入力接点115と、各入力接点に接続された機器からの信号の入力に応じ、当該入力された信号に予め定めた情報を含む電文を生成する電文生成手段113−1とを有し、前記電文生成手段によって生成した電文を無線送信する無線装置であって、前記予備入力接点に接続される機器に関する機器情報を予め格納した機器情報格納手段114を有し、前記電文生成手段は、前記予備入力接点に接続されたスイッチのオン入力に応じ、前記予備入力接点に予め定められた情報に前記機器情報格納された機器情報を付加した電文を生成することを特徴とする。
請求項1記載の発明によれば、機器情報格納手段114が予備入力接点115bに接続される機器に関する機器情報を予め格納しいて、予備入力接点に接続されたスイッチのオン入力に応じ、電文生成手段113−1が予備入力接点に予め定められた情報に機器情報格納手段に格納された機器情報を付加した電文を生成し、生成電文を無線送信するので、同じ予備入力接点にスイッチが接続されていても、電文を受信した機器は付加された機器情報によってオンされたスイッチを識別することができる。
上記課題を解決するためになされた請求項2に係る無線装置は、請求項1記載の無線装置において、前記機器情報格納手段に格納された機器情報に係る機器のスイッチが、オン時間の長短によって異なる操作信号を発生するスイッチ82であるとき、前記予備入力接点に入力される信号のオン時間を計時する計時手段113−2をさらに有し、前記電文生成手段は、前記操作スイッチのオフに応じて、前記予備入力接点に予め定められた情報に前記計時手段によって計時したオン時間情報をさらに付加した電文を生成することを特徴とする。
請求項2記載の発明によれば、機器情報格納手段に格納された機器情報に係る機器のスイッチが、オン時間の長短によって異なる操作信号を発生するスイッチ82であるとき、計時手段113−2が予備入力接点に入力される信号のオン時間を計時し、操作スイッチのオフに応じて、電文生成手段113−1が予備入力接点に予め定められた情報に計時手段によって計時したオン時間情報をさらに付加した電文を生成するので、予備入力接点に接続した操作スイッチの操作時間に応じた操作情報を識別可能な電文によって無線送信することができる。
上記課題を解決するためになされた請求項3に係る無線装置は、請求項1記載の無線装置において、前記電文生成手段は、前記機器情報格納手段に格納された機器情報に係る機器のスイッチが、状態検出してオンし続けるスイッチ91であるとき、該スイッチのオンに応じて、前記予備入力接点に予め定められた情報に大きな固定の時間情報を付加した電文を生成することを特徴とする。
請求項3記載の発明によれば、機器情報格納手段に格納された機器情報に係る機器のスイッチが、状態検出してオンし続けるスイッチ91であるとき、電文生成手段がスイッチのオンに応じて、大きな固定の時間情報を付加した電文を生成するので、大きな固定時間値によってスイッチが状態に応じ連続的にオンするスイッチであることを識別することができる。
請求項1記載の発明によれば、同じ予備入力接点にスイッチが接続されていても、電文を受信した機器は付加された機器情報によってオンされたスイッチを識別するので、予備入力接点に複数の機器を選択的に接続しても混用することができる無線装置を提供することができる。
請求項2記載の発明によれば、予備入力接点に接続した操作スイッチの操作時間に応じた操作情報を識別可能な電文によって無線送信することができるので、単一のスイッチのオン時間によって異なる操作の指示を無線によって行うことができる。
請求項3記載の発明によれば、大きな固定時間値によってスイッチが状態に応じ連続的にオンするスイッチであることを識別することができるので、操作時間によって情報の内容を表す機器を混用しても両者を区別することができる。
以下、本発明の実施の形態を図面に基づいて説明する。図2は、本発明による無線装置を使用して構成した警報システムの一形態を示し、本発明による無線装置としての無線ユニットには各種の機器が接続されている。無線ユニット21には火災警報器20が接続され、複数の無線ユニット31の各々には防犯センサ30が接続され、これらの防犯センサ30から無線ユニット31を介して無線送信されてくる防犯信号を受信して集合し防犯警報電文として無線送信する無線中継器40には図示しない無線ユニットが内蔵されている。上記警報システムと、警報通報装置10と、端末網制御ユニット(T−NCU)50は、図示しない公衆電話回線及びセンタ装置とともに警報通報システムを構成している。T−NCU50には、ガスメータ60が内蔵する通報装置61が公衆電話回線及びセンタ装置を介して検針情報やガスメータのセキュリティ情報をセンタ装置に通報するためのものが流用されている。なお、無線中継器40は、実質的には、複数のセンサの防犯信号を統合して防犯警報電文を生成して無線送信する無線ユニットによって構成されている。
なお、80はリモコンであり、警報システムを構成している火災警報器20の警報状態を解除する解除操作と警報システムを構成している火災警報器20の単独点検と連動点検の開始操作とを行うための2つの操作スイッチが無線ユニットに接続されて構成されている。また、90はLPGガス貯蔵用のバルクタンクの残量をレベル検知によって検出して警報する残量警報装置であり、無線ユニットに検出スイッチが接続されて構成されている。
図には、無線ユニット21に接続された火災警報器20と、無線中継器40によって中継される無線ユニット31に接続された防犯センサ30とが、T-NCU50が設置されている一戸の家宅H内にそれぞれ複数台設置された様子が示されているが、予め定めた地区内にある各家宅Hにも同様の設置が行われている。各無線ユニット21、31が宅内、宅外を跨いで無線通信を相互に行って、宅内、宅外を跨いだ警報の相互報知動作を行う。すなわち、予め定めた地区内の各家宅Hに配置された警報装置が、無線によって相互通信を行って宅内と地区内でそれぞれ互いに連動する警報システムを構成している。
火災警報器20は、熱センサや煙センサが火災の発生を検知して発生する火災検知信号に基づいて音声(警報音、警報メッセージ)により報知する機能を内蔵するとともに、無線ユニット21との間で電文による相互通信を行い、無線ユニット21を介して火災警報電文を無線送信するとともに、他の無線ユニットから送信された警報電文を無線ユニット21によって無線受信し、この無線受信した警報電文の内容を無線ユニット21との間の相互通信によって受信し、受信した警報電文の内容に基づいて音声(警報音、警報メッセージ)により報知する機能を内蔵する。無線中継器40は、複数の防犯センサ30の無線ユニット31と、火災警報器20の無線ユニット21の間で直接電文の送受信を行わないように中継するためのものである。
警報通報装置10は、図3に示すように、上述した無線ユニット21,31と同等の機能を有する無線ユニット11を有し、宅内及び宅外の無線ユニット21,31との間で無線送信及び無線受信を行うことができるようになっている。警報通報装置10はまた、無線ユニット11との間で電文による相互通信を行う制御部12と、端子部13と、制御部12と端子部13との間に設けられたインタフェース(IF)部14とを有する。端子部13は、通信ポート13aと、4つの接点端子13b1〜13b4を有し、通信ポート13aにはT−NCU50の通信ポートが接続され、接点端子13b1〜13b4にはガスメータ60内の遮断弁62、防犯用のパトロールライト、フラッシュライト、ブザーなどが選択的に接続される。警報通報装置10はさらに、2つのジャンパ線の接続の有無によって動作モードを切り替えるモード切替部15と、それぞれ4つのディップスイッチからなり、接点端子13b1〜13b4に対する火災出力と防災出力をそれえぞれ選択する2つの出力選択部16a及び16bと、リセットスイッチ17とを有し、これらは制御部12にそれぞれ接続されている。なお、図示の構成例では、モード切替部15にてガスメータ連動モードが設定され、接点端子13b1にガスメータ60内の遮断弁が接続されているが、福祉機器連動モードでは、接点端子13b1〜13b3にパトロールライト、フラッシュライト、ブザーがぞれぞれ接続される。
無線ユニット11,21,31は実質的に同一のハードウエア構成を有するので、無線ユニット11を代表して、無線ユニットの構成を説明する。無線ユニットは、図4に示すように、アンテナ111、無線回路112、マイクロコンピュータ(M−COM)113、例えばEEPROMからなる不揮発性メモリ114、端子部115、M−COM113と端子部115との間に設けられたインタフェース(IF)部116とを有する。端子部115は、電文の授受を行うことができる通信ポート115aと、予め接続される機器が予定されている所定数の入力端子1151〜115n、接続機器が予定されていない予備の入力端子である予備入力接点115b、インジケータ用LEDが接続されるLED出力端子115c、ブザーが接続されるブザー出力端子115d、所定の入力端子に接続される機器に電源を出力する電源出力端子115eを有する。なお、通信ポート115aには、電文による相互通信を行う必要のある機器が接続され、本例では、火災警報器20の通信ポートが接続される。
上記リモコン80は、図5に示すように、無線ユニット11と、このユニットの所定の入力接点例えば115xに接続された解除操作スイッチ81と、予備入力接点115bに接続された点検開始スイッチ82とによって構成されている。リモコン80の無線ユニット11は、解除操作スイッチ81のオン操作によって解除電文を無線送信し、点検開始スイッチ82のオン時間の長短によって単体点検開始と連動点検開始の点検電文を生成して無線送信する。また、残量警報装置90は、図6に示すように、無線ユニット11と、このユニットの予備入力接点115bに接続された検出スイッチ91とによって構成され、残量が少なくなって検出スイッチ891がオンすると残量警報の電文を生成して無線送信する。
制御部12は、プログラムを格納した読み出し専用メモリであるROM、読み出し書き込み自在のメモリであるRAM、ROMに格納したプログラムに従って処理を行う中央処理ユニット(CPU)などを備えたマイクロコンピュータ(M−COM)によって構成され、無線ユニット11との間で電文の送受信を行うとともに、IF部14、通信ポート13a及びT−NCU50を介してセンタ装置との間で電文の送受信を行い、必要に応じて、モード切替部15、出力選択部16a及び16b、リセットスイッチ17の状態を読み込んで処理制御を行う。
次に、無線ユニット間の無線電波構成と無線電文フォーマット、無線ユニット及び火災警報器間の通信電文構成、通報装置、T−NCU、センタ装置間の通報電文構成を順次説明する。
無線電波構成としては、図7に示すように、RCR信号+簡易呼出ID+情報の構成を採用している。簡易呼出ID中には、各々が8ビット構成の4キャラクタからなる相手局短縮IDが設けられ、情報中には、区分+使用チャンネル+コマンドからなる制御コマンドと、相手局IDと、自局IDと、データとが設けられている。相手局短縮IDには、警報を受信して欲しい相手を簡略的に指定するため、例えばD1xxによって警報器宅内同報、例えばD4xxによって警報器隣家同報(所定地区内の家宅)、例えばDCxxによって警報器個別送信が割り当てられている。D1xxのxxには宅内の機器に共通する例えば宅内の特定の無線ユニットの機器番号を流用したハウスコードの下2桁が挿入され、D4xxのxxには地区内の機器に共通する例えば地区内の特定の無線ユニットの機器番号を流用した地区コードの下2桁が挿入される。
情報の制御コマンド内の区分には、警報器に関する通信であることを示す1キャラクタ、使用チャンネルには固定値、コマンドには警報器同報と警報器個別とを識別する2キャラクタがそれぞれ挿入される。情報の相手局IDには宅内同報時にハウスコード(特定の無線ユニットの機器番号)、隣家同報時に地区コード(特定の無線ユニットの機器番号の下2桁を流用)が、自局IDには自無線ユニットの機器番号を流用した自己識別符号がそれぞれ挿入される。
そして、情報のデータには、図8に示す無線電文フォーマットに示すように、2キャラクタの事業者コード+2キャラクタの地区コードと12桁の自己識別符号からなる自己ID+1キャラクタの機器情報+2キャラクタの送信データが挿入される。機器情報としては、例えば火災警報器にFが、防犯センサに7が、中継器にBが、リモコンにDが、予備にEがそれぞれ割り振られ、この割り振られた機器情報は不揮発性メモリ114の所定のエリアに格納される。送信データとしては、例えば、宅内火災の発生と解除に11及び10が、隣家火災の発生と解除に31及び30が、中継器の宅内防犯の発生と解除に21及び20が、隣家防犯の発生と解除に41及び40が、個別通信指定の防犯スイッチの開(接点オフ)及び閉(接点オン)に21及び20、予備入力接点に接続されたスイッチの宅内オン及び隣家オンに:1及び;1がそれぞれ割り当てられて、それぞれの事象の発生時に挿入されて電文が生成される。
予備入力接点に点検開始スイッチ82が接続されているときには、送信データに、オンした点検開始スイッチ82のオフに応じて接続機器コードとしてのDとスイッチのオン時間情報とを付加した電文を生成する。また、検出スイッチ91が接続されているときには、検出スイッチ91のオンに応じて接続機器コードとしてのCと時間情報として大きな固定値とを付加した電文を生成する。なお、点検開始スイッチ82のオン時間は、無線ユニット11のM−COM113によってスイッチのオンによって計時を開始してオフによって計時を停止することことで計測される。よって、無線ユニット11のM−COM113は、入力接点に接続された機器からの信号の入力に応じ、当該入力された信号に予め定めた情報を含む電文を生成する電文生成手段113−1としての他、予備入力接点に入力される信号のオン時間を計時する計時手段113−2としてそれぞれ働いている。
次に、無線ユニット及び火災警報器間の通信電文構成としては、図9に示すように、マークとデータとからなく構成が採用されており、マーク時間の長さによって送信元が識別され、データは各々が16進2桁の文字からなる事象と状態とによって構成されている。無線ユニットから出力されて火災警報器に送信される電文のデータとしては、無線にて宅内火災警報発生と警報解除を受信したとき出力される宅内火災警報の発生と解除、無線にて宅内防犯警報発生と警報解除を受信したとき出力される宅内防犯警報の発生と解除、無線にて隣家火災警報発生及び警報解除を受信したとき出力される隣家火災警報の発生と解除、無線にて隣家防犯警報発生及び警報解除を受信したとき出力される隣家防犯警報の発生と解除、無線にて宅内予備を受信したときに出力される宅内予備の発生、無線にて隣家予備を受信したときに出力される隣家予備の発生、電文正常受信時の応答としての正常応答、電文受信異常時の再送要求としての再送要求などがある。予備には、機器コードと時間情報とが付加されていて、この付加情報によって、残量警報、単体点検、連動点検の発生が個別に認識され、リモコン80の操作スイッチ82のオン時間の相違によって、単体点検動作と連動点検動作を開始させることができ、残量警報の場合は、火災警報器に音声によるメッセージを発生させることもできる。
火災警報器から出力されて無線ユニットに送信される電文のデータとしては、火災警報を検出したとき及び火災警報が解除したとき出力される宅内火災警報の発生と解除、隣家火災警報及び隣家火災警報解除を行うとき出力される隣家火災警報発生及び警報解除を受信したとき出力される隣家火災警報の発生と解除、電文正常受信時の応答として正常応答、電文受信異常時の再送要求としての再送要求などがある。
警報通報装置10内の無線ユニット11と制御部12との間の通信電文は無線ユニット21と火災警報器20との間の通信と同様のものが使用される。制御部12はそのRAM内に、ガスメータ用の通報措置61が有すると同様の構成の図10に示すような構成のセキュリティデータフラグ一覧エリアを有し、通報措置61において未使用のフラグ位置*8及び*9に宅内火災、隣家火災、宅内防犯、隣家防犯、接点通報などのフラグエリアが形成されている。なお、フラグ位置*8及び*9以外のフラグは0に固定されている。例えば、宅内火災フラグは宅内火災警報電文の受信に応じてセットされ、警報解除電文の受信によって、又は、所定時間の経過後にリセットされる。宅内予備フラグ以外の他のフラグも同様にセットとリセットが行われる。なお、フラグのセット及びリセットは制御部12内のCPUによって予め定めたプログラム処理によって行われ、このことによって、制御部12は、安全監視データフラグ一覧中の未使用フラグのうちの、受信した警報電文に対して予め対応付けられたフラグをセットするフラグセット手段として働いている。
フラグがセットされると、制御部12はT−NCU50に対して起動要求信号を送信するとともに、モード切替部15のモードによっては、火災出力選択部16a及び防犯出力選択部16bによって選択されている接点出力をオンし、この中にガスメータ60内の遮断弁62に対する出力も含まれる。制御部12は、起動要求を行った後、T−NCU50から下り電文として送信される図11(a)に示す構成の受信電文を受信する。受信電文にはセキュリティ要求、セキュリティ要求2、検針データ要求の電文がある。制御部12は、受信電文に対して図11(b)に示す応答電文を送信する。応答電文にはセキュリティ応答、セキュリティ応答2、検針データ応答、未定義応答の電文があり、未定義応答は上記受信電文以外の電文の応答に使用される。制御部12からの応答電文のうちセキュリティ応答2のみが可変で、他は固定である。応答電文を受信したT−NCU50はセンタ装置に対して発呼を行って、セキュリティ応答2の内容による警報通報がセンタ装置に対して行われる。この発呼の終了後、すなわち、センタ装置に対する警報通報が終了した後に上記宅内予備フラグがリセットされる。上述した動作によって、制御部12は、T−NCU50に対する起動要求信号の送信後にT−NCU50から受信する要求電文に応じ、セットされたフラグを含む応答電文を送信する電文送受手段として働いている。
図4の無線ユニット11では、火災警報システム内の火災警報器を個々に点検できるように、入力端子の一つに点検スイッチを接続し、点検スイッチのオン操作によって点検開始させる他、この点検スイッチの一定時間以上のオン操作によって、宅内の火災警報器の連動点検と隣家の火災警報器の連動点検を開始させるように構成されている。しかし、連動点検の場合、点検スイッチのオン操作によって連動点検の開始操作を行うと、その火災警報器の無線ユニットから宅内火災警報及び隣家火災警報の電文を送信して宅内及び宅外の火災警報器を擬似的に警報動作させることになる。ところが、警報通報装置がこの宅内火災警報及び隣家火災警報の電文を受信すると、宅内火災警報と隣家火災警報を含むセキュリティ応答2電文によってセンタ装置に通報を行ってしまう。このような点検通報をセンタ装置が受信すると、本来のセンタ業務に支障をきたしかねない。
上述したように、点検スイッチの一定時間以上のオン操作によって連動点検の開始操作が行われたとき、 宅内火災警報の電文の送信に先立ち宅内火災警報解除の電文を送信して、警報通報装置に点検モードであることを認識させて点検モード状態にする。この点検モード状態の設定によって、その後に宅内火災警報及び隣家火災警報の電文を受信しても、通報動作を行わないようにすることができる。
上述した連動点検の際のセンタ通報を防ぐ構成として、連動点検の際、警報解除電文を警報電文の送信から所定時間後に自動的に送信することになっているので、警報通報装置10が警報電文の受信後所定時間に一定時間加算した時間待って通報動作を行うようにすれば、連動点検に伴う警報電文を受信してもセンタ装置に警報を通報することを防止することができる。
このように、連動点検を行っても、センタ装置に通報が行われないことによって、点検業務がスムーズに行われるようになり、センタ業務の効率を損なうことがなく、点検に伴うセンタ装置への通信コスト発生も防ぐことができる。
また、上述宅内の警報システムでは、無線ユニットの予備入力接点にオンオフスイッチを接続し、これを例えばLPGを蓄えるバルク容器内の残量の警報レベルを検知するスイッチとして利用し、スイッチのオンによる予備電文を残量警報として送信する警報装置を組み入れたり、無線ユニットの入力接点の一つと予備入力接点とにスイッチをそれぞれ接続し、予備入力接点に接続したスイッチを点検開始のためのスイッチとして使用し、他を警報解除のためのスイッチとして使用することによって、点検開始と警報解除を遠隔操作によって行えるリモコンを構成して組み入れることができる。
上述のように、予備入力端子にレベル検知によってオンするスイッチと点検開始スイッチの2種類のスイッチを接続したものを混用した場合、スイッチのオンによって単に予備電文を出力したのでは、これを受信した側ではスイッチの種別を識別することができない。そこで、無線ユニットの無線電文フォーマットの送信データのデータ長を増大し、そこに予備入力接点を使用する機種情報(残量警報装置及びリモコン)と、オン時間情報とを付加するようにする。具体的には、レベル検知してオンする検出スイッチの場合、一度オンすると長時間オンし続けるので、時間情報として大きな固定値を付加し、点検開始スイッチの場合には、そのオン時間を計測してその計測時間を付加するようにする。なお、電文の作成と送信タイミングは、検出スイッチの場合そのオン時点で行われ、リモコンの点検開始スイッチの場合には、そのオフ確認時点で行われる。
このように、予備入力接点に接続されたスイッチの種類による機器情報が予備電文に付加されていることによって、予備入力接点に接続したスイッチを有する機器が混用されても、予備入力接点に接続されているスイッチのオンによって出力される電文によって機器に応じた事象と状態を識別することができるようになり、システムの拡張性が高められることができる。特に、リモコンの点検スイッチのオンによって出力される予備電文のオン計測時間を予め定めた時間に対する大小を判定することによって予備電文が単独点検であるが連動点検のいずれデータあるかを識別することができる。また、残量検知スイッチの場合、一度オンしたら、LPGが補給されるまでオンし続けるようになり、接点のプルアップ抵抗を介して電圧が印加され続けると、プルアップ抵抗を通じて電流が流れる続けるので、電圧印加はスイッチのオフを間欠的に行うときのみ行うようにすることで、電池消費を抑えることができる。
なお、上述した実施の形態では、予備入力接点は1つしかない場合を例示したが、複数の予備入力接点が存在しても、接続する機器が多くなって不足した場合には、本発明を有効に適用することができる。
114 機器情報格納手段(不揮発性メモリ)
113−1 電文生成手段(M−COM)
113−2 計時手段(M−COM)
115 入力接点(端子部)
115b 予備入力接点
82 スイッチ(操作スイッチ)
91 スイッチ(検出スイッチ)
113−1 電文生成手段(M−COM)
113−2 計時手段(M−COM)
115 入力接点(端子部)
115b 予備入力接点
82 スイッチ(操作スイッチ)
91 スイッチ(検出スイッチ)
Claims (3)
- スイッチが接続される予備入力接点を含む複数の入力接点と、各入力接点に接続された機器からの信号の入力に応じ、当該入力された信号に予め定めた情報を含む電文を生成する電文生成手段とを有し、前記電文生成手段によって生成した電文を無線送信する無線装置であって、
前記予備入力接点に接続される機器に関する機器情報を予め格納した機器情報格納手段を有し、
前記電文生成手段は、前記予備入力接点に接続されたスイッチのオン入力に応じ、前記予備入力接点に予め定められた情報に前記機器情報格納手段に格納された機器情報を付加した電文を生成する
ことを特徴とする無線装置。 - 前記機器情報格納手段に格納された機器情報に係る機器が、オン時間の長短によって異なる操作信号を発生する操作スイッチであるとき、前記予備接点端子に入力される信号のオン時間を計時する計時手段をさらに有し、
前記電文生成手段は、前記操作ステップのオフに応じて、前記予備入力接点に予め定められた情報に前記計時手段によって計時したオン時間情報をさらに付加した電文を生成する
ことを特徴とする請求項1記載の無線装置。 - 前記電文生成手段は、前記機器情報格納手段に格納された機器情報に係る機器のスイッチが、状態検出してオンし続けるスイッチであるとき、該スイッチのオンに応じて、前記予備入力接点に予め定められた情報に大きな固定の時間情報を付加した電文を生成する
ことを特徴とする請求項1記載の無線装置。
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Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2009265763A (ja) * | 2008-04-22 | 2009-11-12 | Panasonic Electric Works Co Ltd | 火災警報システム |
JP2010272070A (ja) * | 2009-05-25 | 2010-12-02 | Panasonic Electric Works Co Ltd | 警報システム |
-
2006
- 2006-07-31 JP JP2006209011A patent/JP2008033820A/ja not_active Withdrawn
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2009265763A (ja) * | 2008-04-22 | 2009-11-12 | Panasonic Electric Works Co Ltd | 火災警報システム |
JP2010272070A (ja) * | 2009-05-25 | 2010-12-02 | Panasonic Electric Works Co Ltd | 警報システム |
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