JP2008033792A - コイン状部材の移送装置 - Google Patents

コイン状部材の移送装置 Download PDF

Info

Publication number
JP2008033792A
JP2008033792A JP2006208576A JP2006208576A JP2008033792A JP 2008033792 A JP2008033792 A JP 2008033792A JP 2006208576 A JP2006208576 A JP 2006208576A JP 2006208576 A JP2006208576 A JP 2006208576A JP 2008033792 A JP2008033792 A JP 2008033792A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
coin
medal
shaped member
sending
vertical passage
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Withdrawn
Application number
JP2006208576A
Other languages
English (en)
Inventor
Saburo Tatetsuki
三郎 立附
Satoshi Ishikawa
敏 石川
Kazuhiko Takano
和彦 高野
Kazuo Kameda
一夫 亀田
Tokuji Ogawa
篤治 小川
Hiroaki Mannen
浩昭 萬年
Masaaki Kozukue
正晶 小机
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Sanyo Electric Co Ltd
Original Assignee
Sanyo Electric Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Sanyo Electric Co Ltd filed Critical Sanyo Electric Co Ltd
Priority to JP2006208576A priority Critical patent/JP2008033792A/ja
Publication of JP2008033792A publication Critical patent/JP2008033792A/ja
Withdrawn legal-status Critical Current

Links

Images

Landscapes

  • Slot Machines And Peripheral Devices (AREA)

Abstract

【課題】スクリュー部材でメダルを揚送する機構に替えて、起立状態でメダルが一列で上方へ移送される上下方向通路をリフト装置に形成したものであり、リフト装置の上下方向通路幅を直径の異なるメダルに応じて変更可能とするものである。
【解決手段】コイン状部材収容部のコイン状部材を1枚ずつ送出部へ送出し、リフト装置でコイン状部材が起立状態で一列で上下方向通路を上方へ移送され、上下方向通路内のコイン状部材の表裏両面がそれぞれ対面する壁を形成する上下方向に長い基部材と、コイン状部材の外周面が対面する側壁を形成する上下方向に長い側壁部材を備え、基部材に対する側壁部材の組み合わせ位置によって、上下方向通路幅を調節可能としたものである。
【選択図】図13

Description

本発明は、収容部のコイン状部材が1枚ずつ送出部へ送出され、送出されるコイン状部材をリフト装置によって所定の場所へ移送するよう構成されたコイン状部材移送装置に関する。
先行技術として、遊技機10に併設したメダル貸機20a内にメダル搬送装置20を組み込んだものがあり、メダル搬送装置20は、メダルを1枚ずつ倒伏姿勢にして送り出す送出機構30と、送出機構30から送られるメダルを倒伏姿勢から起立姿勢にする起立機構40と、起立機構40から送られるメダルを起立姿勢に維持しながらメダルを揚送して投入口に直接投入する揚送機構50とを備えている。(例えば、特許文献1参照)。
特開2005−110775号公報
この特許文献1のものは、駆動機構60のモータの駆動によって、それぞれ関連づけた複数の歯車を介して、揚送機構50のスクリュー部材54と、送出機構30の送り部材35と、起立機構40の羽根部材44を回転させるものであり、これらを同期回転させるためにモータの駆動を伝達する歯車機構を設けている。そして、揚送機構50がスクリュー部材54を備えた機構であるため、直径の異なるメダルを搬送する場合には、ピッチの異なるスクリュー部材54を採用したものに作り替える必要がある。
本出願は、スクリュー部材によってメダルを揚送する機構に替えて、起立状態の下側のメダルの周縁上に起立状態の上側のメダルが乗る一列状態で上方へ移送される上下方向通路をリフト装置に形成し、これによってメダルを上方へ移送して所定場所へ搬送するための移送装置に関するものである。その中で、特に、このリフト装置の上下方向通路の大きさを直径の異なるメダルに応じて変更可能とすることにより、このリフト装置を直径の異なるメダルの両方に使用可能とし、メダルの大きさごとに異なるリフト装置を作製する必要性をなくし、コストダウン化を図ると共に、メダルの大きさに対応させるための調節の容易さを達成したリフト装置を提供するものである。
第1発明のコイン状部材の移送装置は、コイン状部材収容部のコイン状部材を1枚ずつ送出部へ送出する送出装置と、この送出装置から送出されるコイン状部材を上昇させるリフト装置を備え、このリフト装置は、コイン状部材が起立状態で下側のコイン状部材の外周縁上に上側のコイン状部材が乗る一列状態で上方へ移送される上下方向通路を形成し、この上下方向通路内の一列状態のコイン状部材の表裏両面がそれぞれ対面する壁を形成する上下方向に長い基部材と、前記一列状態のコイン状部材の外周面が対面する側壁を形成する上下方向に長い側壁部材を備え、前記基部材に対する前記側壁部材の組み合わせ位置によって、前記上下方向通路幅を調節可能としたことを特徴とする。
第2発明のコイン状部材の移送装置は、コイン状部材収容部のコイン状部材を1枚ずつ送出部へ送出する送出装置と、この送出装置から送出されるコイン状部材を上昇させるリフト装置を備え、このリフト装置は、コイン状部材が起立状態で下側のコイン状部材の周縁上に上側のコイン状部材が乗る一列状態で上方へ移送される上下方向通路を形成し、この上下方向通路内の一列状態のコイン状部材の表裏両面がそれぞれ対面する壁を形成する上下方向に長い基部材と、前記一列状態のコイン状部材の外周面が対面する側壁を形成する上下方向に長い側壁部材を備え、前記基部材と前記側壁部材は、前記上下方向通路外において相互に嵌合する複数条の凹凸部を備え、前記基部材の凹凸部に対する前記側壁部材の凹凸部の嵌合位置の調節によって、前記側壁の位置がコイン状部材の大きさに合わせて調節可能であることを特徴とする。
第3発明のコイン状部材の移送装置は、コイン状部材収容部のコイン状部材を1枚ずつ送出部へ送出する送出装置と、この送出装置から送出されるコイン状部材を上昇させるリフト装置を備え、このリフト装置は、コイン状部材が起立状態で下側のコイン状部材の周縁上に上側のコイン状部材が乗る一列状態で上方へ移送される上下方向通路を形成し、この上下方向通路は、上下方向に長い部材の長さ方向にコイン状部材の左右両側周縁部が嵌り込む一対の溝を備え、この一対の溝の底面を形成する側壁相互間隔がコイン状部材の大きさに合わせて調節可能であることを特徴とする。
第4発明は、第1発明乃至第3発明において、前記側壁の一方の調節によって前記上下方向通路幅の調節が可能であることを特徴とする。
第1の発明では、基部材に対する側壁部材の組み合わせ位置によって、上下方向通路幅を調節できるため、リフト装置が直径の異なるメダルの両方に使用可能となり、メダルの大きさごとに異なるリフト装置を作製する必要性がなく、コストダウン化が図れる。
第2の発明では、基部材に対する側壁部材の組み合わせ位置によって、上下方向通路幅を調節でき、リフト装置が直径の異なるメダルの両方に使用可能となり、メダルの大きさごとに異なるリフト装置を作製する必要性がなく、コストダウン化が図れると共に、メダルの大きさに対応させるための調節が容易となる。そして、基部材と側壁部材は、上下方向通路の外側においてそれぞれの複数条の凹凸部が嵌合するため、凹凸部が上下方向通路内に露出しないため、上下方向通路内に露出することによって生じるコイン状部材の移送障害はない。
第3の発明では、上下方向通路は、上下方向に長い部材の長さ方向にコイン状部材の左右両側周縁部が嵌り込む一対の溝を備え、この一対の溝の底面相互間隔がコイン状部材の大きさに合わせて調節可能であるため、上下方向に長い部材を基部材として上下方向通路を構成できることとなり、上下方向通路の形成がし易く、しかも上下方向通路幅の調節も安定して行なうことができるものとなる。
第4の発明では、上下方向通路の側壁のうち一方の側壁の調節によって、上下方向通路幅の調節が可能であるため、両方の側壁の調節に比して構成も簡素化される。
本発明のコイン状部材の移送装置は、コイン状部材収容部のコイン状部材を1枚ずつ送出部へ送出する送出装置と、この送出装置から送出されるコイン状部材を上昇させるリフト装置を備え、このリフト装置は、コイン状部材が起立状態で下側のコイン状部材の外周縁上に上側のコイン状部材が乗る一列状態で上方へ移送される上下方向通路を形成し、この上下方向通路内の一列状態のコイン状部材の表裏両面がそれぞれ対面する側壁を形成する上下方向に長い基部材と、前記一列状態のコイン状部材の外周面が対面する側壁を形成する上下方向に長い側壁部材を備え、前記基部材に対する前記側壁部材の組み合わせ位置によって、前記上下方向通路幅を調節可能としたものである。
本発明の実施例を以下に記載する。
本発明は、ゲームセンター等に設置されるゲーム機で使用するメダルの払い出し機や、駐車場の駐車料金精算機のつり銭の払い出し装置や、駐車料金を精算するために投入するメダルを駐車場に入場した際に受け取る駐車メダルの払い出し機等の機器に適用可能なコイン状部材の移送装置に関する。
本発明において、コイン状部材とは、一般通貨であるコイン(円形状硬貨)、及び一般通貨ではないが特定区域内で貨幣価値物として適用される特定コイン(円形状硬貨価値物)、ゲーム機や駐車場機器などに使用される円形状メダル等を含めた総称であり、以下に示す実施例では、コイン状部材を円形状のメダルとして記載する。また、薄片とは、紙幣を含むことは勿論のこと、プリペイドカードやその他のカードであって、遊技メダルの供給を受けるための有価カードを含めた総称であり、紙幣やカードの材質は問わない。
前記ゲーム機、駐車メダルの払い出し機等の機器においては、通貨である円形状硬貨や前記薄片をこれらの機器の投入口へ投入して、メダルの払い出しを受ける。また、前記駐車料金精算機においては、精算時に通貨である円形状硬貨や前記薄片をこの駐車料金精算機の投入口へ投入し、必要なつり銭を受け取る。この場合、メダルの受け取り口やつり銭の受け取り口が、機器によって異なり、顧客が使い易い位置や遊技心をそそる位置に形成されるため、その機器の下部に設けたメダル貯蔵部やつり銭貯蔵部から、機器の上部のメダル払い出し口やつり銭払い出し口へ、メダルやつり銭を移送することが必要な場合が生じる。本発明は、このような場合に適用可能なコイン状部材の移送装置を提供するものである。以下、コイン状部材を円形状のメダルとした本発明の実施の形態を図に基づき説明する。
図1は本発明に係るメダル移送装置の概略説明の正面図、図2は本発明に係るコイン状部材送出装置の送出ロータと送出部の関係を示す平面図、図3は本発明に係るコイン状部材の通過検出部の構成を示す側面図、図4は本発明に係るメダル逆流防止装置部分を含むコイン状部材送出装置の部分断面図、図5は本発明に係るメダル逆流防止装置の拡大断面図、図6は本発明に係る送出ロータの裏側斜視図、図7は本発明に係る送出ロータの部分側面図、図8は本発明に係るリフト装置下部の縦断正面図、図9は本発明に係るリフト装置下部の姿勢転換部の側面図、図10は本発明に係るリフト装置下部の姿勢転換部の背面斜視図、図11は本発明に係るリフト装置の上下方向通路幅を直径の小さいメダルに設定した場合の図8のA−A断面図、図12は本発明に係るリフト装置の上下方向通路幅を直径の大きいメダルに設定した場合の図8のA−A断面図、図13は本発明に係るリフト装置の基部材と底壁部材の分解斜視図、図14は本発明に係るリフト装置の基部材と底壁部材の凹凸部が片側面に形成された構成の図8のA−A断面図である。
本発明に係るメダル移送装置300は、メダルを一枚ずつ送出する送出装置3と、この送出装置3から排出されたメダル100を前記機器のメダル払い出し口へ向けて上昇搬送するリフト装置303と、送出装置3から水平状態(倒伏状態)で送出されるメダル100を立った状態(起立状態)に転換してリフト装置303に導入する姿勢転換部40を備えている。リフト装置303を上昇するメダル100は、リフト装置303の上端部の出口部材80の出口86から、直接又はシュータを介して前記機器のメダル払い出し口へ導入される。
メダル移送装置300は、前記機器内に組み込まれているが、送出装置3とリフト装置303とがその機器内に収納され、リフト装置303が機器の前面板の裏側に沿って略垂直状態で縦に配置されている。メダル送出装置3は、機器内にネジ等によって固定される。メダル送出装置3の稼動によって、後述の貯蔵容器(ホッパ)5P内のメダル100が静電気を帯びるため、この静電気を逃がすために、貯蔵容器(ホッパ)5P内の導電部材と電気的に接続された金属線が、導電性ネジによって機器内の金属壁に取り付けられて、この静電気が逃げる仕組みである。
メダル送出装置3は以下の構成をなす。即ち、機器内に固定される底部は、合成樹脂製のベース部材4で構成され、ベース部材4上には、円形状のメダル100を略2000枚収納する収容部5を形成する合成樹脂製の貯蔵容器(ホッパ)5Pが、ベース部材4に対してネジ又はその他の係止装置によって着脱自在に取り付けられている。貯蔵容器(ホッパ)5Pは、上面と下面にそれぞれ開口5A、5Bを有し、下面開口5Bは略円形をなす。この下面開口5Bに対応してベース部材4上には、複数の分離孔10を形成した合成樹脂製の送出ロータ7が配置され、送出ロータ7は、ベース部材4の下側に取り付けた電動機装置8の回転軸9の先端部に取り付けられている。この構成によって、収容部5の底部に送出ロータ7が配置された状態となる。電動機装置8は、電動機8Aとそれによって回転される複数歯車の組み合わせの伝達機構8Bで構成され、回転軸9を所定回転数で回転させる。
電動機装置8の回転軸9の先端部に取り付けられた送出ロータ7は、図2、図4及び図6に示すように、ベース部材4の上面に形成した円形状壁4Aに周囲面が近接状態に囲まれる配置であり、円形状壁4Aの内側で電動機装置8によってR方向へ回転する構成である。送出ロータ7の上面周縁部と周囲面と若干の間隔を存して送出ロータ7の上面周縁部と周囲面を覆うようにロータガイドリング20が設けられている。ロータガイドリング20は、円形状壁4Aの延長上方に円形状壁20Aを形成しており、円形状壁4Aを取り囲むようにベース部材4上に載置され、周縁フランジ部がベース部材4に間隔を存して複数個所に形成した係止爪部21によってベース部材4の所定位置に保持される。送出ロータ7の上方にあってロータガイドリング20の円形状壁20Aの内側には、貯蔵容器(ホッパ)5Pの下面開口5B部分が嵌合された状態で、貯蔵容器(ホッパ)5Pがベース部材4に取り付けられる。
図6及び図7に示すように、送出ロータ7は、同心円上に複数の分離孔10(図示のものは5個の分離孔10を有する)を略等間隔に配置した円盤状をなし、各分離孔10は、メダル100の直径よりも若干大きい直径でもって送出ロータ7を上下に円形状に貫通し、上側周縁部には回転方向Rの下流側に向かって下向きの傾斜状に広がった案内面11を形成している。また、各分離孔10の下側周縁部には、送出ロータの周縁に臨む開放出口10Aを形成し、この開放出口10Aの回転方向Rの下流側には、送出ロータ7の周縁へ延びる流線型の押し出し壁12を形成している。
ベース部材4の上面には、送出ロータ7を取り囲む円形状壁4Aが切れた部分に、メダル100の送出部13が形成されている。ベース部材4の上面には、送出部13に対応した内側位置において、分離孔10に対応する回転軌跡上に、円錐状の送出案内ピン26が設けられている。このため送出ロータ7の下面には、この送出案内ピン26が衝突しないように、ベース部材4との間に回転軸9を中心とした円形の空間27が形成されている。
この構成によって、送出ロータ7の回転によって、貯蔵容器(ホッパ)5P内のメダル100は、1枚ずつ分離して分離孔10に順次入り込み、分離孔10の底部に入り込んだメダル100は、送出ロータ7の回転に伴ってベース部材4の上面を滑りつつ押し出し壁12によって、開放出口10Aから送出ロータ7の外方へ押し出され、ベース部材4の上面に形成した送出部13へ入る。このため、送出ロータ7は払い出し盤として機能する。
送出部13の入口部には、送出ロータ7から外方へ押し出されるメダル100が最初に通過する位置に、メダル100の通過を検出する通過検出部CKを設けている。この通過検出部CKは、メダル100の通過によって往復作動する可動体16と、この可動体16の作動によって動作する検出スイッチ部23を備えている。
送出部13の入口部の通路幅T0は、この通路幅T0を形成する一方の壁が、可動体16で構成されている。具体的には、この通路幅T0は、メダル100が当接する可動体16の作用部(後述のローラ16A)と、可動体16に対応配置の固定部15との間隔で形成され、この通路幅T0は、メダル100の直径よりも若干小さい間隔を存して、固定部15と可動体16が配置されている。
固定部15は、可動体16に対応する送出部13の入口部において、送出ロータ7の回転方向(R)手前側に位置し、可動体16との間に通路幅T0を形成するように山形にベース部材4の上面から突出し、この山形突出部15Aから送出ロータ7の回転方向(R)手前側に向けて、なだらかな曲線の案内面15Bを形成し、送出ロータ7から送出されるメダル100が案内面15Bに沿って送出部13の入口部に誘導される。耐磨耗性を考慮して固定部15をステンレススチール等の金属製とすることもできる。
可動体16は、固定部15に対して送出ロータ7の回転方向(R)前方側に位置し、メダル100によって押し圧作動されるように復帰作用バネ17で付勢された状態に設けられている。可動体16は、略V字状又は略L字状の可動アーム19の中央部がベース部材4の上壁の下側に軸支持部18で回転可能に支持され、図3に示すように、可動アーム19の一方の腕辺に立設した軸19Aが、ベース部材4の上壁に形成した弧状スリット4Sを貫通し、この貫通した軸19Aに回転可能に取り付けた円筒状のローラ16Aが送出部13に臨み、可動アーム19の他方の腕辺はベース部材4の下側に設けた検出スイッチ部23の作動部16Bとして作用する。可動アーム19は一端がベース部材4に保持されたバネ17の引っ張り力によって引っ張られており、この状態で、可動体16のローラ16Aは固定部15との間にメダル100の直径よりも若干小さい間隔を維持している。
検出スイッチ部23は、図2及び図3に示すように、発光部24と受光部25で構成された光スイッチであり、可動アーム19がメダル100によって回動する前の状態(待機状態という)では、図2の点線のように、可動アーム19の作動部16Bが発光部24から受光部25へ到達する光通路を遮った状態である。
送出ロータ7の回転に伴って分離孔10の底部に入り込んだメダル100は、送出案内ピン26に衝突する。この衝突によってそのメダル100の移動が阻止されるため、送出ロータ7の回転に伴って、そのメダル100は送出ロータ7の下側へ潜り込んで押し出し壁12によって押されつつ、開放出口10Aから送出ロータ7の外方へ移動して、固定側壁15の内側の傾斜面15Bに当接し、押し出し壁12によって押されて回転しつつ押し出される。送出ロータ7の外方へ押し出されたメダル100は、送出部13へ入り、ローラ16Aに当接してバネ17の引っ張り力に抗して可動体16を回動させる。即ち、送出ロータ7の外方へ押し出されたメダル100は、ローラ16Aをバネ17の引っ張り力に抗してローラ16A1の状態に押し退けつつ進み、メダル100の直径部が通過したとき、バネ17の引っ張り力によって復帰する可動体16のローラ16Aによって、固定側壁15の山部を越えて送出出口14方向へ弾き飛ばされる。この弾き飛ばされたメダル100は、送出出口14から送出される。これによって、1秒間に6枚のメダルを連続して送出するような高速送出が行なえ、通過検出部での安定した検出動作ができる。
このように、メダル100がローラ16Aに当接してバネ17の引っ張り力に抗して可動体16が、図2の一点鎖線の方向へ回動することによって、前記待機状態にあった可動アーム19の作動部16Bが発光部24から受光部25へ到達する光通路を遮った状態から外れて、発光部24の光が受光部25に到達する状態となる。この受光部25の動作によって、機器内に設けた制御部の計数部(図示せず)が動作して、1枚のメダル100が通過したことを計数する。
このように、送出ロータ7の回転に伴ってメダル100が1枚ずつ送出されるため、その都度、可動体16が回動してメダル100の通過枚数を計数することができる。このため、遊技客によって1回の遊技で使用される単位金額に応じて送出するメダル100の所定枚数を予め設定しておけば、この計数値がこの所定枚数に達したとき、前記制御部によって電動機装置8の回転を停止するように構成すれば、安定した送出動作が得られる。
送出出口14から水状態(倒伏状態)で送出されるメダル100は、姿勢転換部40を通ってメダル移送装置300へ導入される。機器内に設置されるメダル送出装置3の向きは任意に設定できるが、実施例では、メダル送出装置3は、図1に示すように、メダル100の送出出口14が横に向くように設置される。この構成において、送出出口14から水平状態(倒伏状態)で1枚ずつ送出されるメダル100は、姿勢転換部40の中央部に形成した入口部45へ水平状態(倒伏状態)で導入され、メダル100の表裏いずれかの平面部が前面に向く状態に立つように、姿勢転換部40で水平状態(倒伏状態)から垂直状態に立った状態(起立状態)に姿勢転換されて、リフト装置303の下部の入口部へ導入される。
次に、姿勢転換部40の構成を説明する。姿勢転換部40の内径T1は、メダル100の直径よりも若干大きい寸法(メダル100の直径よりも大でその直径の1.5倍以下)の水平方向の筒状径をなし、中心方向に向かってそれぞれの頂点部が近接するように突出した一対の断面三角形状(又は山形)の突壁41、42が、水平方向に長く形成されている。一対の断面三角形状の突壁41、42は、それぞれの頂点稜線部41A、42Aが凸状曲面を形成して相互に離間状態で対抗配置され、姿勢転換部40へ水平状態で進入するメダル100の上下の面に対面する側の突壁41の上面43と、突壁42の下面44が、その水平方向の延長線上において間隔S1を存して略平行状態である。
この間隔S1はメダル100の厚さよりも大でその厚さの1.5倍以下である。これによってメダル100が進入する姿勢転換部40の水平方向の入口部45が、この間隔S1によって姿勢転換部40の中央部に形成される。そして、入口部45の上下寸法がこの間隔S1であり、この入口部45の左右寸法が姿勢転換部40の内径T1である。入口部45は送出出口14に対応配置され、送出出口14から水平状態で1枚ずつ送出されるメダル100は、姿勢転換部40の中央部に形成した入口部45へ水平状態で導入される。
また、突壁41のもう一方の面である縦方向面47と、突壁42のもう一方の面である縦方向面48が、その垂直方向の延長線上において間隔S2を存して略平行状態である。この間隔S2は、メダル100の厚さの略2倍であり、この間隔S2の中央部に姿勢転換部40の出口部46が垂直状態で開口している。これによって、出口部46は、水平方向の入口部45に対して略90度回転した垂直方向に位置し、その上下寸法(高さ)は内径T1であり、前後寸法(幅又は厚さ)はメダル100の厚さよりも大でその厚さの1.5倍以下である。
姿勢転換部40の出口部46は、リフト装置303の下部の入口部49へ連通配置される関係であり、リフト装置303の下部の入口部49の大きさは、姿勢転換部40の出口部46の大きさと略同じであることによって、メダル100が、姿勢転換部40の出口部46からリフト装置303の下部の入口部49へスムースに導入される。
姿勢転換部40の出口側の間隔S2が入口側の間隔S1よりもかなり広く形成したのは、後述のように、入口部45に進入したメダル100が姿勢転換部40内で水平方向軸を中心として回転(図9、図10で時計方向回転)しつつ、出口部46へスムースに移動するための動作確保のためである。
姿勢転換部40は、入口部45から水平状態で入ったメダル100が、垂直状態に姿勢転換されて出口部46からリフト装置303の下部の入口部49へ導入されるように動作するものである。このため、突壁41の上面43と突壁42の下面44は、前面視で相互に交差する向きに、入口部45の奥側から出口部46に向けて徐々にカーブ又は傾斜した作動面50A、50Bを形成している。
姿勢転換部40の入口部45へ進入したメダル100は、メダル100の左右両側部分が作動面50A、50Bの頂部付近に当接し、そこから左右の作動面50A、50Bを滑りつつ、作動面50A、50Bの傾斜に沿って姿勢転換部40内において、突壁41、42のそれぞれの頂点稜線部41A、42A間を水平方向軸として回転(図9で時計方向回転)しつつ出口部46へ向かい、略90度回転した垂直状態(起立状態)で、出口部46からリフト装置303の下部の入口部49へ導入される。
リフト装置303は、各メダル100が垂直状態に立った状態(起立状態)で、下側のメダル100の周縁上に上側のメダル100が乗る一列配置状態で上方へ移送される上下方向通路303Tを形成し、上下方向通路303Tは、上下方向に長い基部材303Aと上下方向に長い側壁部材303Pによって構成している。即ち、この上下方向通路303T内の一列状態のコイン状部材の表裏両面がそれぞれ対面する側壁を形成する上下方向に長い基部材303Aと、前記一列状態のコイン状部材の外周面が対面する底壁を形成する上下方向に長い側壁部材303Pを備え、基部材303Aに対する側壁部材303Pの組み合わせ位置によって、上下方向通路303T幅SPを調節可能としている。
このため、上下方向通路303T内の一列状態のコイン状部材の表裏両面がそれぞれ対面する壁面を形成する上下方向に長い基部材303Aと、前記一列状態のコイン状部材の外周面が対面する側壁を形成する上下方向に長い側壁部材303Pを備え、基部材303Aと側壁部材303Pは、前記上下方向通路303T外において相互に嵌合する複数条の凹凸部を備え、基部材303Aの凹凸部に対する側壁部材303Pの凹凸部の嵌合位置の調節によって、側壁の位置がコイン状部材100の大きさに合わせて調節可能である。
この具体的構成を図11〜図14に基づき以下に説明する。基部材303Aは、前面に基部材303Aの長さ方向に開口した開口部303Kを形成し、開口部303Kの両側には、基部材303Aの長さ方向にコイン状部材であるメダル100の左右両側周縁部が嵌り込む一対の溝303Cを形成している。この一対の溝303Cの底壁(図11、図12及び図14では左右側壁)相互間隔が側壁部材303Pによって、メダル100の大きさに合わせて調節可能である。
上下方向に長い基部材303Aの左右部分には、基部材303Aの長さ方向に直線状の一対の溝303Cが対抗配置されている。基部材303Aは押し出し成形等によって形成された合成樹脂製またはアルミニウム合金製等であり、左右の溝303Cの厚さATは、メダル100の厚さよりも若干大きく、それはメダル100の厚さよりも大でその厚さの1.5倍以下である。これによって、メダル100が垂直状態に立った状態(起立状態)で、下側のメダル100の周縁上に上側のメダル100が乗る一列配置状態で上方へ移送される。基部材303Aが不透明資材で構成されても、開口部303Kからメダル100の状況が把握でき、また基部材303Aが透明資材で構成されれば、リフト装置303の前面からリフト装置303内のメダル100全体の状態が透視でき確認ができる。
側壁部材303Pは、一対の溝303Cにそれぞれ嵌り合うように、溝303Cの厚さATよりも若干小さい厚さの長尺であり、側壁部材303Pも押し出し成形等によって形成された合成樹脂製又はアルミニウム合金製等である。基部材303Aに対する側壁部材303Pの組み合わせ位置によって、上下方向通路303Tの幅SPを調節可能としている。この具体的な構成として、基部材303Aと側壁部材303Pは、上下方向通路303Tの外側において(図11、図12及び図14では幅SPより外側)、その長さ方向に、相互に嵌合する複数条の凹凸部を備えている。即ち、基部材303Aに形成した一対の溝303Cの奥側の厚さAT方向の面(実施例では前面と後面)には、鋸歯状に複数条の凹凸部303Hが形成されている。また、側壁部材303Pの一端側の外面(実施例では前面と後面)には、凹凸部303Hと同じピッチでもって、鋸歯状に複数条の凹凸部303Yが形成されている。
この構成によって、基部材303Aの上端または下端から、凹凸部303Hに凹凸部303Yが嵌合する状態に側壁部材303Pを差し込むことにより、基部材303Aと側壁部材303Pによって上下方向通路303Tが形成され、それによって上下方向通路303Tの幅SPが定まる。このため、基部材303Aの凹凸部303Hと側壁部材303Pの凹凸部303Yは、上下方向通路303T外において相互に嵌合する位置に形成され、凹凸部303Hと凹凸部303Yは、上下方向通路303T内に露出しないため、上下方向通路303T内に露出することによって生じるメダル100の移送障害はない。
このように、基部材303Aに側壁部材303Pを組み合わせによって、上下方向通路303Tが形成され、側壁部材303Pによって上下方向通路303Tの幅の位置(溝303Cの底面位置)が定まることにより、上下方向通路303Tの幅SPが定まる。このため、凹凸部303Hに対する凹凸部303Yの嵌合位置を調節することによって、基部材303Aに対する側壁部材303Pの取り付け位置が定まり、メダル100の大きさ、即ち、メダル100の直径に合わせた上下方向通路303Tの幅SPに設定できる。図11は上下方向通路303Tの幅SPを直径の小さいメダルである25mmメダル100に設定した場合であり、図12は上下方向通路303Tの幅SPを直径の大きいメダルである30mmメダル100に設定した場合である。
凹凸部303Hと凹凸部303Yのピッチは、コイン状部材100の寸法単位に合わせて所定の単位ピッチとするのが好ましい。前記機器で使用される直径が25mmと30mmのメダル100のいずれにも対応可能とするためには、凹凸部303Hと凹凸部303Yのピッチは、単位ピッチの1mm又は0.5mmであれば、基部材303Aに対する側壁部材303Pの取り付け位置の調節を正確に行なえる。また、基部材303Aには、側壁部材303Pの取り付け位置の表示として、例えば、Q1とQ2の位置に、30mmメダル100と25mmメダル100の場合の側壁部材303Pの取り付け位置を表示すれば、側壁部材303Pの取り付け位置の見定めがし易く、作業者が作業し易くなる。
図14には、一対の溝303Cの奥側の厚さAT方向の面の片側面にのみ鋸歯状に複数条の凹凸部303Hが形成され、また、側壁部材303Pの一端側の外面の片側面にのみ鋸歯状に複数条の凹凸部303Yが形成された構成を示している。この場合も、これらの凹凸部303Hと凹凸部303Yが嵌合して、上記同様に、上下方向通路303Tの幅SPを調節できるものである。
リフト装置303の下部の入口部49は、姿勢転換部40の出口部46へ連通するために横向きに開口した曲線のコーナ部51を備えており、入口部49へ垂直状に立った状態で導入されたメダル100は、図1及び図8に示すように、その立った姿勢のまま、曲線のコーナ部51を通過してリフト装置303内を垂直方向に上昇する。上記のリフト装置303では、左右の側壁部材303Pの位置調節によって、上下方向通路303Tの側壁の位置調節を行なって、上下方向通路303T幅を変更している。これによって、それぞれコイン状部材100の移動通路となる姿勢転換部40の中心線とリフト装置303の中心線とが一致するため、姿勢転換部40からリフト装置303の入口部49へ入るコイン状部材100の移動がスムースとなり、リフト装置303の左右の中央部においてコイン状部材100が一列で上昇されることとなり、送出装置3の送出部13から姿勢転換部40を通ってリフト装置303を上昇するコイン状部材100は、常にコイン状部材100の直径対応部分を押し合って移送されることとなり、その移送が安定したものとなる。
なお、上下方向通路303Tの側壁の一方の調節によって、上下方向通路303T幅の調節を行なうようにしてもよい。この場合、上記同様に、常にコイン状部材100の直径対応部分を押し合って移送されるようにするために、それぞれコイン状部材100の移動通路となる姿勢転換部40の中心線とリフト装置303の中心線とが一致するように、連結状態を調節する必要が生じる。
このような構成によって、メダル送出装置3から1枚ずつ連続して送出されるメダル100は、先に送出された先行メダル100を後続送出のメダル100で押す作用力によって、各メダル100は姿勢転換部40を順次通って、リフト装置303の下部の入口部49へ導入される。その導入されたメダル100は、図1に示すように、リフト装置303内では、各メダル100が垂直状態に立った状態で、下側のメダル100の周縁上に上側のメダル100が乗る一列配置状態で、前記作用力によって、下側のメダル100が上側のメダル100を押し上げる関係によって、メダル100はリフト装置303を上昇(リフトアップ)する。
リフト装置303の下部の入口部49は、姿勢転換部40の出口部46へ連通するために横向きに開口した曲線のコーナ部51を備えており、入口部49へ垂直状に立った状態で導入されたメダル100は、図1及び図8に示すように、その立った姿勢のまま、曲線のコーナ部51を通過してリフト装置303内を垂直方向に上昇する。この動作が抵抗少なく行なえるようにするために、コーナ部51の外側メダル通路面に、ここを移動するメダル100に当接して回転するように、若干露出状態で回転ローラ52を設けている。
実施例では、曲線のコーナ部51を通過するメダル100の移動抵抗を少なくして、スムースな通過ができるようにするために、回転ローラ52として、2個の回転ローラ52A、52Bを近接配置している。この2個の回転ローラ52A、52Bは、図8に示すように、ここを通過するメダル100ごとに、そのメダル100の周面が同時に2個の回転ローラ52A、52Bに当接するように近接配置している。これによって、入口部49へ垂直状に立った状態で導入されたメダル100は、その立った姿勢のまま、曲線のコーナ部51において、2個の回転ローラ52A、52Bの回転を伴ってスムースに通過し、リフト装置303内を垂直方向に上昇することができる。このため、姿勢転換部40の出口部46とリフト装置303を近接配置して小型化を図る場合でも、安定したメダル搬送ができるものとなる。
また、送出装置3は、上記のように、送出ロータ7の回転に伴って送出されるメダル100は、バネ17の引っ張り力に抗してローラ16Aを押し退けつつ進み、メダル100の直径部が通過したとき、バネ17の引っ張り力によって復帰するローラ16Aによって、送出出口14方向へ弾き飛ばされる。このため、可動体16のローラ16Aに対してメダル100の直径部が通過する時点よりも送出出口14側の位置に、常時、送出部13に突出し、送出部13を通過するコイン状部材100ごとに、送出部13から退避と突出を繰り返すように動作するメダル逆流防止装置55を設ける。
メダル逆流防止装置55は、図4及び図5に示すように、逆流防止部材56が、ばね58によって送出部13に突出している。具体的には、送出部13の下壁の下側において、逆流防止部材56は、その一端部の軸支持部56Bがベース部材4の上壁の下側に回動可能に支持され、ベース部材4に設けたバネ支持部57に支持したコイルバネ58によって上方へ付勢された状態で、逆流防止部材56の先端の逆止部56Aが、送出部13の底壁のスリット59を貫通して送出部13に突出している。逆止部56Aは、送出部13を送出出口14へ向けて移動するコイン状部材100の送出方向に向けて、後方から前方へ向けて徐々に上方へ向け高く傾斜した傾斜案内面56Cを形成している。
このような構成によって、逆流防止部材56は、通常状態ではコイルバネ58によって上方へ付勢されてベース部材4の上壁の下側に当接し、先端の逆止部56Aが送出部13に突出している。送出ロータ7の回転に伴ってメダル100が1枚ずつ送出され、可動体16のローラ16Aを押し退けつつメダル100が送出出口14へ向かう。送出部13の上壁と下壁の間隔は、メダル100の厚さより若干大きい寸法であるため、送出出口14へ向かうメダル100の先端部が傾斜案内面56Cに当接しつつ、逆止部56Aをコイルバネ58の付勢力に抗して押し下げる。このため、送出されるメダル100は、その下面で逆止部56Aを押し下げたまま通過する。
通常、複数枚のメダル100が連続状態で送出されるが、逆止部56Aは続いて送出されるメダル100ごとに退避と突出の動作を行なうように、各メダル100の外周面相互で形成される間隔部に対応する位置に配置されている。このため、送出されるメダル100ごとに、メダル100の逆流(戻る方向への移動)が防止される。
リフト装置303内には、下側のメダル100の周縁上に上側のメダル100が乗る一列配置状態で複数のメダル100が収納されるため、入口部49のコーナ部51にあるメダル100へ多くの荷重が掛かる。リフト装置303内のメダル100の下降を抑止してこの荷重を軽減するために、リフト装置303の入口部49に近接した下部に、メダル100の下降抑止装置70を設けている。下降抑止装置70は、メダル100がリフト装置303内を上昇することは許容し、メダル100がリフト装置303内を下降することは阻止するものであり、一方向クラッチと称することもできる。
この下降抑止装置70(一方向クラッチ70)は、種々の形態とすることができるが、図示のものは、基部材303Aの裏側に取り付けた支持部材72に軸支持部74で回転自在に支持したゴムローラ71が、基部材303Aを貫通してリフト装置303内の起立したメダル100の平面部を押し圧状態に保つ。ゴムローラ71は、一端が基部材303Aに係止し他端が軸支持部74に係止したコイルバネ73によって、ゴムローラ71がリフト装置303内の起立したメダル100の平面部を押し圧するように付勢している。このため、軸支持部74は支持部材72の横方向長孔75に横方向移動可能に嵌合した状態である。また、ゴムローラ71は、リフト装置303内を上昇するメダル100によって正回転するが、リフト装置303内を下降しようとするメダル100によって逆回転しないように作用するクラッチ機構(図示せず)を備えている。このクラッチ機構の一つとして、魚釣り用リールのスプール軸の逆転阻止用に設けた一方向クラッチ機構があるが、これに替わって、ゴムローラ71の逆回転に対してゴムローラ71の側面に設けた歯車に爪が引っ掛かり、ゴムローラ71の正回転ではこの歯車に爪が引っ掛からずに空回りする機構(ラッチ機構ともいう)とすることもできる。
この下降抑止装置70(一方向クラッチ70)によって、リフト装置303内に一列配置状態に収納されたメダル100のうち、下部の一枚のメダル100がゴムローラ71によって下降が阻止された状態に保持されるため、入口部49のコーナ部51にあるメダル100へ、その上方に積み上げられたメダル100の荷重が掛かることが抑止され、その後方から入口部49へ送り込まれるメダル100の移送が安定したものとなる。
リフト装置303の上端部の出口303Xに対応して、起立状態で略垂直に上昇して来たメダル100を略水平方向である前方へ向けて方向転換して送出するための出口部材80が設けられている。この場合、リフト装置303内ではメダル100が表裏いずれかの平面部を前面に向けた姿勢で上方へ移送される。
本発明では、出口部材80によって、リフト装置303内を起立状態で上方へ移送されるメダル100の姿勢を、略垂直軸の回りに回転して任意の方向へ送出できるようにするものである。
このような構成によって、メダル送出装置3から1枚ずつ連続して送出されるメダル100は、先に送出された先行メダル100が後続送出のメダル100で押される作用力によって、各メダル100は姿勢転換部40を順次通って、リフト装置303の下部の入口部49へ導入される。その導入されたメダル100は、図1に示すように、リフト装置303内では、各メダル100が垂直状態(起立状態)で、下側のメダル100の周縁上に上側のメダル100が乗る一列配置状態で、前記作用力によって、下側のメダル100が上側のメダル100を押し上げる関係によって、上昇(リフトアップ)し、リフト装置303の上部に設けた出口部材80の下側の入口部85へ送り出される。出口部材80の下側の入口部85から垂直状態(起立状態)で進入したメダル100は、略90度回転した起立状態で、出口部86から送出される。
上記の実施例では、メダル送出装置3から1枚ずつ連続して送出されるメダル100が先に送出された先行メダル100を押す作用力によって、メダル100は姿勢転換部40、リフト装置303、及び出口部材80を順次通って出口部86から送出されるため、メダル100を移送するための駆動装置は、メダル送出装置3の電動機装置8のみであり、姿勢転換部40やリフト装置303の歯車機構などの駆動装置は不要となり、駆動機構を少なくしてコスト低減が図れると共に、小型化に適した移送装置が提供できるものとなる。
本発明の移送装置300は、駐車場に設置された駐車料金の精算や支払いなどに使用される機器内に設置されたコイン状部材の移送装置として適する。即ち、駐車場に入場する際に、乗車したままで運転者がメダルの貸与を受け、駐車場を退場する際に乗車したままで運転者がメダルを投入して、清算し釣り銭を受け取る場合、そのメダルや釣り銭の受け取りがし易い位置までメダルや釣り銭をリフトアップする機構として有効である。
本発明は、上記実施形態に限定されず、本発明の技術的範囲を逸脱しない限り種々の変更が考えられ、それに係る種種の実施形態を包含するものである。
本発明に係るメダル移送装置の概略説明の正面図である。(実施例1) 本発明に係るコイン状部材送出装置の送出ロータと送出部の関係を示す平面図である。(実施例1) 本発明に係る通過検出部の構成を示す側面図である。(実施例1) 本発明に係るメダル逆流防止装置部分を含むコイン状部材送出装置の部分断面図である。(実施例1) 本発明に係るメダル逆流防止装置の拡大断面図である。(実施例1) 本発明に係る送出ロータの裏側斜視図である。(実施例1) 本発明に係る送出ロータの部分側面図である。(実施例1) 本発明に係るリフト装置下部の縦断正面図である。(実施例1) 本発明に係るリフト装置下部の姿勢転換部の側面図である。(実施例1) 本発明に係るリフト装置下部の姿勢転換部の背面斜視図である。(実施例1) 本発明に係るリフト装置の上下方向通路幅を直径の小さいメダルに設定した場合の図8のA−A断面図である。(実施例1)(実施例1) 本発明に係るリフト装置の上下方向通路幅を直径の大きいメダルに設定した場合の図8のA−A断面図である。(実施例1) 本発明に係るリフト装置の基部材と底壁部材の分解斜視図である。(実施例1) 本発明に係るリフト装置の基部材と底壁部材の凹凸部が片側面に形成された構成の図8のA−A断面図である。(実施例1)
符号の説明
3・・・・メダル送出装置
4・・・・ベース部材
4A・・・円形状壁
5・・・・メダルの収容部
5A・・・上面開口
5B・・・下面開口
5E・・・入口開口
5P・・・貯蔵容器(ホッパ)
5X・・・オーバーフロー出口
7・・・・送出ロータ
8・・・・電動機装置
9・・・・回転軸
10・・・分離孔
13・・・送出部
14・・・送出出口
16・・・可動体
16A・・ローラ
16B・・作動部
20・・・ロータガイドリング
23・・・検出スイッチ部
24・・・発光部
25・・・受光部
40・・・姿勢転換部
41・・・三角形状の突壁
42・・・三角形状の突壁
43・・・突壁41の上面
44・・・突壁42の下面
45・・・姿勢転換部の入口部
46・・・姿勢転換部の出口部
47・・・突壁41の縦方向面
48・・・突壁42の縦方向面
49・・・リフト装置の入口部
50A・・作動面
50B・・作動面
51・・・コーナ部
52・・・回転ローラ
52A・・回転ローラ
52B・・回転ローラ
55・・・メダル逆流防止装置
56・・・逆流防止部材
57・・・バネ支持部
58・・・バネ
80・・・出口部材
81・・・三角形状の突壁
82・・・三角形状の突壁
83・・・突壁81の上面
84・・・突壁82の下面
85・・・出口部材の入口部
86・・・出口部材の出口部
88・・・外向きフランジ
89・・・円弧状スリット
90・・・取り付けネジ
300・・メダル移送装置
303・・リフト装置
303A・・基部材
303C・・溝
303H・・凹凸部
303K・・開口部
303P・・側壁部材
303T・・上下方向通路
303Y・・凹凸部
CK・・・・コイン状部材の通過検出部

Claims (4)

  1. コイン状部材収容部のコイン状部材を1枚ずつ送出部へ送出する送出装置と、この送出装置から送出されるコイン状部材を上昇させるリフト装置を備え、このリフト装置は、コイン状部材が起立状態で下側のコイン状部材の外周縁上に上側のコイン状部材が乗る一列状態で上方へ移送される上下方向通路を形成し、この上下方向通路内の一列状態のコイン状部材の表裏両面がそれぞれ対面する壁を形成する上下方向に長い基部材と、前記一列状態のコイン状部材の外周面が対面する側壁を形成する上下方向に長い側壁部材を備え、前記基部材に対する前記側壁部材の組み合わせ位置によって、前記上下方向通路幅を調節可能としたことを特徴とするコイン状部材の移送装置。
  2. コイン状部材収容部のコイン状部材を1枚ずつ送出部へ送出する送出装置と、この送出装置から送出されるコイン状部材を上昇させるリフト装置を備え、このリフト装置は、コイン状部材が起立状態で下側のコイン状部材の周縁上に上側のコイン状部材が乗る一列状態で上方へ移送される上下方向通路を形成し、この上下方向通路内の一列状態のコイン状部材の表裏両面がそれぞれ対面する壁を形成する上下方向に長い基部材と、前記一列状態のコイン状部材の外周面が対面する側壁を形成する上下方向に長い側壁部材を備え、前記基部材と前記側壁部材は、前記上下方向通路外において相互に嵌合する複数条の凹凸部を備え、前記基部材の凹凸部に対する前記側壁部材の凹凸部の嵌合位置の調節によって、前記側壁の位置がコイン状部材の大きさに合わせて調節可能であることを特徴とするコイン状部材の移送装置。
  3. コイン状部材収容部のコイン状部材を1枚ずつ送出部へ送出する送出装置と、この送出装置から送出されるコイン状部材を上昇させるリフト装置を備え、このリフト装置は、コイン状部材が起立状態で下側のコイン状部材の周縁上に上側のコイン状部材が乗る一列状態で上方へ移送される上下方向通路を形成し、この上下方向通路は、上下方向に長い部材の長さ方向にコイン状部材の左右両側周縁部が嵌り込む一対の溝を備え、この一対の溝の底面を形成する側壁相互間隔がコイン状部材の大きさに合わせて調節可能であることを特徴とするコイン状部材の移送装置。
  4. 前記側壁の一方の調節によって前記上下方向通路幅の調節が可能であることを特徴とする請求項1乃至3のいずれかに記載のコイン状部材の移送装置。
JP2006208576A 2006-07-31 2006-07-31 コイン状部材の移送装置 Withdrawn JP2008033792A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2006208576A JP2008033792A (ja) 2006-07-31 2006-07-31 コイン状部材の移送装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2006208576A JP2008033792A (ja) 2006-07-31 2006-07-31 コイン状部材の移送装置

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2008033792A true JP2008033792A (ja) 2008-02-14

Family

ID=39123107

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2006208576A Withdrawn JP2008033792A (ja) 2006-07-31 2006-07-31 コイン状部材の移送装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2008033792A (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2015154907A (ja) * 2014-01-15 2015-08-27 捷右 吉川 メダル研磨装置

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2015154907A (ja) * 2014-01-15 2015-08-27 捷右 吉川 メダル研磨装置

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP4271587B2 (ja) メダル貸し出し機
JP2008033792A (ja) コイン状部材の移送装置
JP2008033790A (ja) コイン状部材の移送装置並びにこの移送装置を組み込んだコイン状部材使用機器
JP2008033791A (ja) コイン状部材の移送装置並びにこの移送装置を組み込んだコイン状部材使用機器
JP2007236577A (ja) 遊技メダルの一括投入システム
US20050118942A1 (en) Coin/token dispenser
JP4800780B2 (ja) 遊技メダル貸機用メダル移送装置並びに遊技メダル貸機
JP4286747B2 (ja) 遊技メダルの揚送機構
JP4507689B2 (ja) コイン排出装置、コイン払出装置および遊技機
JP5714279B2 (ja) 景品払出装置および景品管理システム
JP6623372B2 (ja) 円板体搬送装置
JP4713447B2 (ja) メダル貸出機
JP4844155B2 (ja) Icコイン処理装置
JP2006280547A (ja) 遊技メダル貸機用メダル移送装置並びに遊技メダル貸機
JPH0247788A (ja) 硬貨収納繰出装置
JP2007244554A (ja) メダル送り装置
JP4777784B2 (ja) 遊技メダル貸機用メダル移送装置並びに遊技メダル貸機
JP2007202602A (ja) 遊技メダル貸機用メダル移送装置並びに遊技メダル貸機
JP2002208057A (ja) 硬貨払出装置
JP2024017583A (ja) コインホッパ、コインホッパの回転体、およびコイン処理装置
JP2006280563A (ja) 遊技メダル貸機用メダル移送装置
JP2007202599A (ja) 遊技メダル貸機用メダル移送装置並びに遊技メダル貸機
JPH0573761A (ja) プリペイドカード販売機
JP2007097606A (ja) 遊技機用台間機
JP2006280549A (ja) 遊技メダル貸機用メダル移送装置並びに遊技メダル貸機

Legal Events

Date Code Title Description
RD05 Notification of revocation of power of attorney

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A7425

Effective date: 20080606

A711 Notification of change in applicant

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A711

Effective date: 20080728

A300 Withdrawal of application because of no request for examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A300

Effective date: 20091006