JP2008033632A - 試験会場システム及びその試験会場に用いる受験生の誘導方法 - Google Patents

試験会場システム及びその試験会場に用いる受験生の誘導方法 Download PDF

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Abstract

【課題】巡回型の試験方式で受験生のグループを総括的に誘導することができる管理装置を設けた試験会場システム及び誘導方法を提供する。
【解決手段】入場部4から複数の試験室20を順次経由して退場部6へ至る巡回ルートLを形成した試験会場システムであって、各試験室20からの受験生の入退室を一括して管理し、かつスケジュール表に基づいて受験生の移動を誘導するための管理装置32を備えた管理エリアCと、上記管理装置32から受験生の移動の指示を送るための指示手段34とを設けた。
【選択図】 図1

Description

本発明は、試験会場システム及びその試験会場に用いる受験生の誘導方法、特に医療分野のための試験会場システム及び誘導システムに関する。
国家試験などの試験は、多数の受験生が参加するために効率的に滞りなく実施することが重要である。このため、近年では、非接触型ICタグ(RFID)付き受験票を用いて、受験生の入場や問題文・答案用紙の配布等の確認という試験の作業を管理装置によって管理するシステムが提案されている(特許文献1)。
しかしながら、こうした試験のうち例えば医療関係の試験では、単なる筆記試験の他に、臨床能力試験が行われ、様々な科目に対応して専用の実習装置を使用しなければならない。このため、各科目用の実習装置をそれぞれ設置した複数の試験室を受験生が順次移動して試験を受けることが必要となる。何故ならば、仮に一つの教室で全ての実習試験を実施しようとすれば、試験時間毎に嵩張る実習用装置を試験室に運び込んだり、撤去しなければならず、非常に面倒だからである。
特開2006−53849 特開2004−108997
多数の人間が複数のポイントでテストを受けるための方式としては、例えば学校で生徒を対象に行う体力測定や健康診断がある。集団健康診断の場合には、例えばX線撮影、尿検査、身長・体重・肥満度の検査などの検査項目があり、通常は、それぞれの検査用装置を設置した複数のチェックポイントを被験者が巡回して一通りの検査を受けるようになっている。更に自動車免許の更新などでも、更新の申請→視力の検査→交通規則の研修→免許証の交付などの手続を行うポイントを更新申請者が巡回するようにした運転免許試験場のシステムが知られている。
こうした試験会場のシステムでは、効率的に試験を行うために上述の巡回方式を行っている。これを臨床能力試験に適用しようとすると、受験生を試験科目に応じて複数のグループに分け、最初のグループから順番に巡回ルートを回ることになるのであろうが、この場合には次の様な問題がある。
第1は、試験の公平性の問題である。自動車免許の試験と異なり、臨床能力試験の試験問題は、同一の内容が使用される場合もあるので、同じ科目を先に受ける者と後に受ける者とが居ると、受験生の間で試験内容の情報漏れが生ずる可能性がある。
これを避けるためには、各受験生グループが相互に接触しないように誘導する必要があるが、これに関連した従来の技術と言うと、PET試験において被験者が通るルートと医療関係者が通るルートが交わらないようにした試験場システムが存在する程度であり(特許文献2)、情報漏洩の防止という目的はなかった。
第2は、試験の効率の問題である。仮に一番目の受験生のグループが最初の試験を受け始めたときに他の受験生のグループは待機していないとならないとすれば、一番目のグループが試験を受け始めてから、最後のグループが試験を受け終えるまでに非常に長い時間がかかる。また他の受験生を待機させるための広いスペースを確保する必要が生ずる。更に試験室及び試験用装置の稼働率も低くなり、非効率的である。
そこで本発明は、巡回型の試験方式で受験生のグループを総括的に誘導することができる管理装置を設けた試験会場システム及び誘導方法を提供することを目的とする。
第1の手段は、
入場部4から複数の試験室20を順次経由して退場部6へ至る巡回ルートLを形成した試験会場システムであって、
各試験室20からの受験生の入退室を一括して管理し、かつスケジュール表に基づいて受験生の移動を誘導するための管理装置32を備えた管理エリアCと、
上記管理装置32から受験生の移動の指示を送るための指示手段34と、
を設けている。
本手段では、巡回する受験生の移動を管理エリアから統一的に誘導するようにしている。これに対して、会場の各所に居る誘導員が所定の時刻に受験生のグループを所定の試験室に向かわせることも可能であるが、これでは、一つの試験室で試験の終了作業が遅滞したために、受験生が入室できないという場合が予想される。こうして受験生が通路で溢れてしまうと、受験生に負担をかけるばかりか、他の受験生のグループ(特にその室から退室するグループ)と遭遇し、他のグループの会話などから試験情報が漏れてしまうおそれがある。そこで本手段は、管理エリアから管理装置を用いて人の流れを誘導することを提案している。
誘導の主な目的は、巡回ルート上に在る複数の受験生のグループが出来るだけ遭遇しないように効率的に移動させることである。理想を言えば、後述の如く、一連の試験室の全てで、各室毎に割り当てられた試験科目を同時並行して実施し、各室の試験終了後に、各室の受験生のグループが一斉に次の試験室に移動するという方式であって、移動の際に各グループが遭遇しないということが最も望ましい。そうすることで、試験室及び各試験室に備え付けた装置の稼働率が最大となるからである。
「試験」とは、本明細書において、単に学業の達成度を試すという意味に限られず、広く人の資質や能力を試すことをいう。例えば前述の集団健康診断なども被験者が健康か否かを試すという意味では試験に含まれる。試験の典型的な例としては、医師・歯科医師などの資格を得るための試験があるが、更に看護婦・各種技能士・獣医などの医療用の分野の試験や、医療分野以外で巡回式で行う試験も該当し得る。
「巡回ルート」とは、入場部から通路及び各試験室を通って退場部へ至る道筋のことを指す。少なくとも受験生が進む方向を認識できれば良いので、両側を壁で仕切った廊下などに限定されず、例えばフロアにテープを貼付して道を示したものも含む。
「管理エリア」は、少なくとも各試験室を一元的に管理するためのエリアである。必要によりこのエリアで様々な情報を記録し、或いは各試験室の監視を行っても良い。
試験室を管理する主たる目的の一つは、受験生の移動を誘導することである。この誘導の基本的な内容は、試験のスケジュール表に基づいて、試験の終了予定時刻になったら、各試験室毎に試験が終了したかを確認し、次の試験室を移動する指示を出すことである。何らかの理由で試験が予定より長引いている場合には、その終了を待って次の試験室への移動の指示を出すことになる。例えば終了時刻になっても実習装置が作動中で直ちに実習を終了できない場合や、実習そのものは終わっているが、受験生全員の試験結果が揃っているか、或いは実習装置が紛失していないかの確認作業が終了していない場合である。
「管理装置」は、主として受験生の移動を管理するための装置であり、この装置の管理の下で受験生の誘導が行われる。装置自体が各試験室からの試験終了の合図に応じて移動を指示するように構成しても良いが、係官が指示を出すことの支援手段として、スケジュールや試験の進行情報の管理を行うものとしても良い。この管理装置の主たる機能は、スケジュール表中の試験開始時刻及び試験終了時刻を記憶すること、各試験室からの試験終了の合図を記憶すること、及び次の試験室への移動の指示を送信手段を介して送ることである。
スケジュール表とは、表1に示す如く、試験会場の利用時間を時間割にして、受験生のグループが各時間帯毎にどの試験科目を受けているのか、換言すればどの試験室で試験を受けるべきなのかを表したものである。表の横軸は時間軸であり、同表の場合には集合・移動・試験・解散などのための時間帯を設定している。しかし時間割の構成は適宜変更することができる。このスケジュール表は、管理装置に記憶させ、管理室の表示画面に表示できるようにすると良い。更に、この表を、装置の外の監視部門と連動させ、この部門から、各試験室毎に受験生の受け入れが可能な状態となった旨の合図があったときに、その状態を表中に反映させるようにすることが望ましい。
Figure 2008033632
「指示手段」は、管理装置からの移動の指示を所定の指示表示手段、或いは巡回ルートに居る誘導員に送信するための通信手段として構成することができる。
第2の手段は、第1の手段を有し、かつ
上記巡回ルートLを、このルートの各部分が相互に重複しないように離れているように形成している。
本手段では、受験生の動線(巡回ルート)が交錯しないようにして、異なる受験生のグループの間で情報が漏れることを防止している。もっとも本発明の情報の漏洩とは、あるグループ内での試験内容に関する会話が他のグループの受験生に立ち聞きされる機会を防止するという程度の意味であり、動線の各部分相互が物理的に遮断させていることを要しない。
ここで「重ならない」とは、交差したり、動線が順方向又は逆方向で重複することがないことを意味するものとする。また「離れている」とは、少なくとも一般的な廊下の巾程度には離れていることが望ましい。
第3の手段は、第1の手段又は第2の手段を有し、かつ
入場口と最初の試験室との間及び各試験室相互の間の通路部分にそれぞれ中間ステージ24を設けている。
前述の通り、試験室の稼働率が最も高いのは、一連の試験室でそれぞれの試験科目を並行して行い、それぞれの試験が終了すると各室の受験生のグループが一斉に次の試験室に移動することである。しかしながら、その場合には、或る試験室の受験生の退出が何らかの理由で遅くなると、異なるグループが遭遇してしまう可能性がある。そこで本手段では、試験終了後に受験生のグループ相互が接触することを防止するために、中間ステージを設けている。
「中間ステージ」は、入場口と最初の試験室との間或いは試験室同士の間に在る予備用の空間であって、主として休憩・試験の準備・待機などを行うための場所であり、かつ試験時間のずれを吸収するという意味を有する。中間ステージは、試験室に入る人間を一旦収容しておくところなので、各試験室で試験を受ける人数と同じ人数を収容することが可能な広さであることが望ましい。また、各中間ステージには、受験生誘導用のサインボードを設けて、入室準備が完了したら、受験生に入室を促すサインを提示するようにしても良い。
第4の手段は、第3の手段を有し、かつ
試験会場は、少なくとも一つのフロアを有し、
そのフロアの中心部分に管理エリアCを設けるとともに、
この管理エリアCの周りに、仕切り用の壁26で隔てて当該フロアの全ての試験室20を隣接させ、各壁26に設けた透視窓28を通して各試験室20の内部の様子が管理エリアC内から監視できるように形成し、
この管理エリアの周りに全ての試験室20を隣接させて、更にこれら管理エリア乃至試験室20の外方のフロア外周部分にフロアの周方向に延びる巡回用の通路Pを設け、
更に各試験室20の間のスペースに第1の中間ステージ24aを設置している。
本手段では、試験会場の具体的構造を提案している。即ち、その会場のフロアの中央側に管理エリアを配置するとともに、フロアの外周部を受験生の巡回用の通路とし、その管理エリアと通路との間の中間部分に複数の試験室を集中させている。こうすることで、管理エリア内の試験委員と、通路乃至試験室を通る受験生とを分離して、互いの行動が妨げられないようにするとともに、管理エリアから各試験室或いは通路の状況の把握を容易としている。
第5の手段は、第4の手段を有し、かつ
上記第1の中間ステージ24aに代えて、或いは第1の中間ステージ24aとともに、各中間ステージから通路Pを隔てて各試験室間の通路部分よりも外方にフロア外縁部分に第2の中間ステージ24bを設けている。
本手段では、フロアの外側に第2の中間ステージを設けたシステムを提案している。建物の設計の自由度を担保するためである。
第6の手段は、第1の手段から第5の手段の何れかを有し、かつ
試験がないときには、上記管理エリアを教室として使用することができる様な広さ及び仕様に設計している。
臨床能力試験などは年に数回しかないので、その試験専用の会場を設計するのは非効率的である。そこで大学などの教室と兼用できるようにしている。
第7の手段は、入場部から複数の試験室を順次経由して退場部へ至る巡回ルートを備えた試験会場に用いる受験生の誘導方法であって、
巡回ルートに沿ってN個の試験室S、S…Sがあるときに、多数の受験生をN個の集団に分け、
第1の集団Gは、試験室Sから出発してSまで、
第2の集団Gは、試験室Sから出発し、Sを経てSまで、
第3の集団Gは、試験室Sから出発し、S、Sを経てSまで、
というように、全ての試験室を各受験生集団の何れかが出発点として、各集団が同時進行的に巡回ルートを一巡することができるように、受験生の移動を、スケジュール表を利用した管理装置32を用いて誘導するとともに、
そのスケジュール表上での各試験室の試験時間の少なくとも開始時刻が合致するように調整したようにしている。
本手段では、巡回すべき試験室の数に応じて受験生を複数の集団に分け、各集団を各試験室に配分し、試験を同時に実施して、試験が終了したときには、各集団が一斉に次の試験室に移動するようにしている。例えば試験エリアの数が8であるときには、受験生を8つの集団G…Gに分け、表1の如く集団G1は試験エリアSを、集団G2は試験エリアSをという如く別々のエリアを出発点とし、試験終了毎に次の試験室に移動し、巡回ルートを一巡する。これにより、全ての試験室を並行して使用することができ、試験室及び実習装置の稼働率を高めることができる。尚、上述の試験会場とは、前記第1の手段から第6の手段の何れかのシステムの会場とすることが望ましく、またスケジュール表としては、表1に示すものを用いることができる。
Figure 2008033632
第8の手段は、第7の手段として記載した受験生誘導方法であって、
上記各試験エリアSは、それぞれ試験室20及びこの試験室への入室を待つ受験生のための中間ステージ24とで構成されており
上記スケジュール表の各試験室を用いた試験時間の間に中間ステージ24での準備時間を介在させ、各試験室での実際の試験の進捗状況に応じて管理エリアCで準備時間の長さを調整して、受験生の入退室の指示を出すこととしている。
このような構成とすることで、受験生の誘導に柔軟性を持たせることができ、一つの試験室で試験終了の作業に手間取ってもそれが全体に波及することを防止することができるとともに、受験生にとっては休憩時間も確保できる。スケジュール表としては、次の表3のようにすれば良い。同表中のsb−Snとは、試験エリアSnの中間ステージでスタンバイしているという意味である。尚、中間ステージの数は必ずしも試験室と同数でなくとも良い。即ち、同じ試験科目を実施するための複数の試験室に対して、一つの中間ステージを共用するようにしても良い。既に同じ試験を終了した受験生の間では、試験内容に関して話をしても情報の漏洩にはならないからである。
Figure 2008033632
第9の手段は、第8の手段を有し、かつ
中間ステージ24での準備時間を試験室20での試験時間と同じとし、
試験エリアの数をNとすると、受験生を、早くスタートする第1のN個の集団と、遅くスタートする第2のN個の集団とに分け、
第1の各集団が試験室20を使用しているときには、第2の対応する集団が中間ステージに留まり、また、第1の各集団が中間ステージに留まっているときに第2の対応する集団が試験室20を使用するように管理装置で誘導するようにしている。
多数の受験生が参加する試験会場では、試験開始時間を同じにすると入出場の際に混雑し、人の流れを円滑とすることができず、ロスタイムが多いという不都合がある。そこで本手段では、受験生を、スタートが異なる幾つかの集団に分け、それぞれの集団が試験室と中間ステージとを入れ違いに利用するようにしている。
Figure 2008033632
第1の手段に関わる発明によれば、巡回ルートを回る受験生のグループを管理装置を用いて誘導するから、全体として会場全体として統一性のある誘導が可能となり、効率良く試験を実施することができる。
第2の手段に係る発明によれば、上記巡回ルートLを、このルートの各部分が相互に重複しないように離れているように形成したから、この巡回ルートLを回る受験生のグループが一緒にならないようにすることができ、自然に秘密保持が図れる。
第3の手段に係る発明によれば、入場口と最初の試験室との間及び各試験室相互の間の通路部分にそれぞれ中間ステージ24を設けたから、一つの試験室での受験生の入れ替えが遅れても、その遅れ時間を中間ステージで吸収することができ、全体の試験進行をスムーズにすることができる。
第4の手段に係る発明によれば、次の効果を奏する。
○周囲に巡回用の通路を、中央に管理エリアを設けたので、全ての管理・監視業を一つのエリアで統一的に行うことができ、また各試験室からの回収した試験結果を管理エリアに一時的に保管することができるので便利である。
○試験室内の様子を、透視窓を介して管理エリアC側から監視できるので、的確に試験の進行状況を把握できる。
第5の手段に係る発明によれば、通路の外方に第2の中間ステージを設けたから、試験会場内の人の流れをよりスムーズにすることができる。
第6の手段に係る発明によれば、試験がないときには、上記管理エリアを教室として使用することができる様な広さ及び仕様に設計したから、部屋の使用率を更に向上することができる。
第7の手段に係る発明によれば、全ての受験生のグループが異なる試験室を出発点として巡回ルートを回るようにしているので、試験室及び試験室に装備された医療機器の稼働率が高まり、また、全体としての試験時間も短くなる。
第8の手段に係る発明によれば、試験時間同士の間に中間ステージ24での準備時間を挿んだので、柔軟に時間の調整をすることができる。
第9の手段に係る発明によれば、受験生を、早くスタートする集団と、遅くスタートする集団とに分けたから、集合場所として確保すべきスペースが小さくて足り、試験会場の出入口の混雑も緩和できる。
図1乃至図3は、本発明の試験会場システムを示している。この試験会場システムは、試験会場とこれを制御する装置とが一体化したものである。
まず、試験会場2は、図1に示す如く通路Pと、管理エリアCと、試験エリアS…Sとで形成している。まず説明の都合上、建物の一つの階を試験会場とした場合について説明するが、複数の階に亘って試験会場を設置しても良い。
上記通路Pは、試験会場2であるフロアの外周部分を巡るように周設してある。そしてこの通路に面した適所に入場部4及び退場部6を設ける。図示例では長方形状の会場の2つの短辺部分に、それぞれ入場部4及び退場部6をそれぞれ設置しているが、その配置は適宜変更することができる。また図示例では、入場部をエレベータとし、退場部を階段としているが、そうした構造も変更することができる。
上記管理エリアCは、試験会場2の中心部分に設置している。図示の管理エリアCは、フロアの長辺方向に向かって、管理室8と、この管理室の両側の一対の監視室12とで構成されており、管理室8と各監視室12とは壁16に設けた扉を通って通行可能に形成している。上記管理室8には管理席10を、また監視室12には後述の透視窓に対応して監視席14をそれぞれ設けている。
上記試験エリアS…Sは、それぞれ異なる試験科目を行うためのエリアであり、各試験エリアは、試験室20と、この試験室に入る予定の受験生が待機するための中間ステージ24とで構成されている。図示例では、入場部4→試験エリアS→試験エリアS→試験エリアS→試験エリアS→退場部6へ巡回ルートLを経て巡回できるようにしている。
上記試験室20は、上記各監視室12の両側に設置されている。図示例の試験室は、それぞれパーティションで複数の小部屋20aに仕切って各小部屋で同じ試験を行うことができるようにしている。各小部屋と監視室との間の壁26には透視窓28を設け、この窓を通して監視室から各小部屋内部を監視することができるようにしている。また、この透視窓の傍らの壁部分には、小部屋と監視室とを繋ぐ係員専用の扉29を設け、更に、各小部屋の通路側の壁には、受験生用の出入り口30を設けている。
管理エリアの長手方向に並ぶ試験室20の間には、管理室8に接近して、第1の中間ステージ24aを設ける。これらのスポットは、試験エリアS及び試験エリアSに入る際に中間ステージである。この中間ステージに入った受験生からは、上記試験室20の出入り口22から入退室する人が見えないように、この中間ステージ及び試験室のレイアウトを形成することが望ましい。
また第2の中間ステージ24bは、入場部4と第1試験エリアの試験室との間、及び第2試験エリアSの試験室と第3試験室Sの試験室との間の通路外方のフロア外周部分に設けている。
試験会場の制御手段としては、管理席10に管理装置32を、監視席14に通信装置(図示せず)を、更に第1、第2中間ステージ24に指示手段34をそれぞれ設置するとよい。これら管理装置32と通信装置と指示装置とは相互に電気的に接続し、各試験室からの合図で管理装置においてそれぞれの試験の進行状況を確認できるようにし、かつ管理装置からの指令によって指示手段34が指示を出すように形成すると良い。
管理装置32は、図2に示す如く、通信装置からの信号を受信する受信部と、その信号とスケジュール表とを記憶する記憶部と、試験会場内の各試験室及び中間ステージの使用状況を示す表示部と、管理者が指令(受験生の誘導指示を含む)を与えるための操作部と、指示手段34に対して指令を送る送信部と、これらを総括する処理部とで形成すると良い。この管理装置は、コンピュータで形成することができる。また、管理装置32には、受験生の受験番号・性別・年齢・氏名などの受験生番号を記憶させておき、必要に応じて適宜、受験生の確認などに利用すると良い。
上記構成において、試験会場システムを使用するときには、次のように行う。
試験会場2に入る前に、受験生を、図示しない集合場所に集め、会場の見取り図、各受験生が属する受験グループの番号、及び各グループ毎の巡回経路とを書いた紙を配布する。そして係員が、各中間ステージに設置された指示手段34や誘導員の指示に従うように説明し、各グループ毎に次の行先を指示する。受験生は、集合場所から図1左方の入場口4を経由して、試験会場に設けられた4つの中間ステージ24b、24aのそれぞれに入る。この行程では、異なるグループの受験生が一緒に移動していても良い。未だ試験を受けていないからである。
各試験室では、係員が試験用の備品を所定の場所に配備し、しかる後に扉29を通って監視室12に入り、試験準備完了の合図を送る。これにより、管理装置32の表示部にそれぞれの試験室の表示がONになる。管理室8に居る係官は、試験時間となって全ての試験室が準備OKであることを確認して、各中間ステージに対して一斉に試験室への移動の指示を与える。この指示は、指示手段34のサインなどによって受験生に伝わる。
指示を一斉に出すことは必ずしも必須ではないが、各グループの間での試験進行の状況の誤差が積み重なると、巡回ルートの上で先のグループに後のグループが追いついてしまう可能性がある。例えば表1に示すケースでは、グループG1が科目3を受ける前にグループG2に追いつかれるとすれば、グループG1は科目1・2の試験しか受けていないのに、グループG2は既に科目4・1・2の試験を受けているから、科目4の情報がG1に漏れてしまう可能性がある。従って、多少スケジュール表の時刻からずれても各グループが同期的に次の場所に移動するようにすることが望ましい。
各試験室での試験が完了すると、係員が試験結果を回収するとともに、備品の有無を確認し、受験生に次の中間ステージへ移動するように指示するとともに、試験終了の合図を管理装置に送る。尚、試験室からの退室も管理装置32からの指示によって行うようにしても良いが、一般的には入退室の何れか一方を指示するようにすれば情報漏れを防ぐには十分である。退室した受験生は、次の中間ステージに移動する。
このようにして、各受験生のグループは、巡回ルートを巡回する。例えば第1のグループは、図1左側の試験エリアSの中間ステージ24b→同エリアの試験室→試験エリアSの中間ステージ24a→同エリアの試験室→図1右側の試験エリアSの中間ステージ24b→同エリアの試験室→試験エリアSの中間ステージ24a→同エリアの試験室の順序でこの会場の試験を終了し、退場部6から退場する。
尚、矢示の巡回ルートは、各試験室の4つの小部屋のうちの1つのみを使用した場合について描いているが、4部屋全てについて同様の巡回ルートをとることができる。
図4及び図5は、本発明の実施例を示すものである。本実施例では、それぞれの試験エリアの中間ステージ24と試験室との間に待機スポット36とを設けている。この待機スポットは通路Pの外壁側に配された机と椅子とからなる。また、40は、試験室に設けられた収納庫である。
図6及び図7は、待機スポット36を含めた巡回ルートのスケジュール表である。この場合には、各試験エリアにおいて、中間ステージでの準備→待機スポットでの待機→試験→次のエリアへの移動という手順を取ることになる。この場合には、図1〜図3に示すフロアを、2階に亘って一つの試験会場として使用し、8つの試験エリアを巡回するように構成している。
本発明の実施形態に係る会場システムの平面図である。 図1のシステムの構成例である。 図1のシステムを通常の教室として転用した例である。 本発明のシステムの実施例を示す図である。 同例を通常の教室として転用した例である。 同例のスケジュール表の一半部である。 同例のスケジュール表の他半部である。
符号の説明
2…試験会場
P…通路 4…入場部 6…退場部
C…管理エリア 8…管理室 10…管理席 12…監視室 14…監視席
16…壁
S…試験エリア 20…試験室 20a…小部屋 24a…第1中間ステージ
24b…第2中間ステージ 26…壁 28…透視窓 29…扉 30…出入り口
32…管理装置32…指示手段 36…待機スポット

Claims (9)

  1. 入場部4から複数の試験室20を順次経由して退場部6へ至る巡回ルートLを形成した試験会場システムであって、
    各試験室20からの受験生の入退室を一括して管理し、かつスケジュール表に基づいて受験生の移動を誘導するための管理装置32を備えた管理エリアCと、
    上記管理装置32から受験生の移動の指示を送るための指示手段34と、
    を設けたことを特徴とする試験会場システム。
  2. 上記巡回ルートLを、このルートの各部分が相互に重複しないように離れているように形成したことを特徴とする、請求項1記載の試験会場システム。
  3. 入場口と最初の試験室との間及び各試験室相互の間の通路部分にそれぞれ中間ステージ24を設けたことを特徴とする、請求項1又は請求項2記載の試験会場システム。
  4. 試験会場は、少なくとも一つのフロアを有し、
    そのフロアの中心部分に管理エリアCを設けるとともに、
    この管理エリアCの周りに、仕切り用の壁26で隔てて当該フロアの全ての試験室20を隣接させ、各壁26に設けた透視窓28を通して各試験室20の内部の様子が管理エリアC内から監視できるように形成し、
    この管理エリアの周りに全ての試験室20を隣接させて、更にこれら管理エリア乃至試験室20の外方のフロア外周部分にフロアの周方向に延びる巡回用の通路Pを設け、
    更に各試験室20の間のスペースに第1の中間ステージ24aを設置したことを特徴とする、請求項3記載の試験会場システム。
  5. 上記第1の中間ステージ24aに代えて、或いは第1の中間ステージ24aとともに、各中間ステージから通路Pを隔てて各試験室間の通路部分よりも外方にフロア外縁部分に第2の中間ステージ24bを設けたことを特徴とする、請求項4記載の試験会場システム。
  6. 試験がないときには、上記管理エリアを教室として使用することができる様な広さ及び仕様に設計したことを特徴とする、請求項1から請求項5の何れかに記載の試験会場システム。
  7. 入場部から複数の試験エリアを順次経由して退場部へ至る巡回ルートを備えた試験会場に用いる受験生の誘導方法であって、
    巡回ルートに沿ってN個の試験エリアS、S…Sがあるときに、多数の受験生をN個の集団に分け、
    第1の集団Gは、試験エリアSから出発してSまで、
    第2の集団Gは、試験エリアSから出発し、Sを経てSまで、
    第3の集団Gは、試験エリアSから出発し、S、Sを経てSまで、
    というように、全ての試験エリアを各受験生集団の何れかが出発点として、各集団が同時進行的に巡回ルートを一巡することができるように、受験生の移動を、スケジュール表を利用した管理装置32を用いて誘導するとともに、
    そのスケジュール表上での各試験エリアの試験時間の少なくとも開始時刻が合致するように調整したことを特徴とする、受験生の誘導方法。
  8. 請求項7に記載の受験生誘導方法であって、
    上記各試験エリアSは、それぞれ試験室20及びこの試験室への入室を待つ受験生のための中間ステージ24とで構成されており、
    上記スケジュール表の各試験室を用いた試験時間の間に中間ステージ24での準備時間を介在させ、各試験室での実際の試験の進捗状況に応じて管理エリアCで準備時間の長さを調整して、受験生の入退室の指示を出すこととしたことを特徴とする、受験生の誘導方法。
  9. 中間ステージ24での準備時間を試験室20での試験時間と同じとし、
    試験エリアの数をNとすると、受験生を、早くスタートする第1のN個の集団と、遅くスタートする第2のN個の集団とに分け、
    第1の各集団が試験室20を使用しているときには、第2の対応する集団が中間ステージに留まり、また、第1の各集団が中間ステージに留まっているときに第2の対応する集団が試験室20を使用するように管理装置で誘導することを特徴とする、請求項8に記載の受験生の誘導方法。


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