JP2008032278A - 表面乾燥装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】簡単な構造で小型コンパクトで安価な、熱の利用効率が高く、加熱手段が小さくても高温が得られ、乾燥の処理スピードが速く、仕上がりがきれいである表面乾燥装置の提供。
【解決手段】表面乾燥装置は、下部底板に空気取り入れ口23が形成され、上面に被乾燥物に対向する熱風吹き出し口8を有する上面板22を備え、上面板の側方に熱風循環のための吸気口25を備えており、内部に送風機6a、6bと加熱手段7を設置した加熱室24を形成した筐体21からなり、筐体下部から取り込み加熱された空気が、上面から噴出されて被乾燥物に当たり吸気口から加熱室に導かれて循環する。被乾燥物を上面板との間に所定の間隔を保持して走行させ、上面板は、幅寸法が被乾燥物の幅寸法よりも狭く形成される。吸気口は、上面板と、その側方に上面板を挟んで並立した上面板の位置よりも背が高く上端部の断面が内向きのL字型に成型された筐体の側板との間に形成した隙間である。
【選択図】図2

Description

本発明は、印刷物などの表面を乾燥するための乾燥装置に関するものであり、構造が簡単で小型コンパクトでありかつ安価である、加熱手段が小さくても高温が得られ、乾燥の処理スピードが速くかつ仕上がりがよい表面乾燥装置を提供するものである。
食品などの包装にあっては、品名、原材料、製造日、賞味期限、製造者名などを印刷し出荷することが必要である。例えば、パンの製造などの場合、毎日製造から出荷前の短時間に印刷と乾燥が行なわれるため、迅速な処理が必要である。
ところが、従来の印刷物の乾燥装置は、大型の加熱装置が必要であり、装置が大型になり高価であった。また、熱の利用効率が悪く高温が得られなかった。高温が得られないので乾燥の処理スピードが遅く、このためインクがこすれたりだれたりすることがあって仕上がりがよくない場合があった。また表面乾燥装置の構造が非対称であるので、製造ラインの構成において配置が制約され方向性を考える必要があり、製造ライン構成の自由度が小さかった。
一方、印刷を行なう側からみると、一般に大規模なメーカーから小規模の家内工業的メーカーに及ぶ各種の食品メーカーに対応するには、従来型の装置は大きく高価であった。このため小回りが利くコンパクトで安価な乾燥装置が望まれていた。
従来のこの種の乾燥装置として、特許文献1に開示されたものは、図7及び図8に示したように、溶剤を含む塗膜面を有するウェブ72を乾燥する乾燥炉71で、溶剤ガスと窒素ガスからなる混合ガスを内部に充満させている。混合ガスは吸気ノズル71cから吸引されて加熱された後に、排気ノズル71dから排出される。乾燥炉71はカーテンボックスによって搬入口と搬出口をシールすることによって形成された閉鎖空間の中に赤外線ヒータ77を設置している。赤外線ヒータ77は、ウェブ72が通過する方向に沿って乾燥炉71内に設置されている。乾燥炉71は凝縮器74や加熱送風装置75を備えており、加熱送風装置75は流入用ダクト51と、循環ファン53と、熱源ヒータ54と、リターン用ダクト52を備えている。流入用ダクト51は、吸気ノズル71cと循環ファン53とを接続し、乾燥炉71内の混合ガスを循環ファン53に導く。循環ファン53は流入用ダクト51内の混合ガスを矢印方向に循環して熱源ヒータ54に送出する。70はガイドローラ、43,46は窒素ガスなどの流入用配管とリターン用配管である。
上記のように、従来の乾燥炉は搬入口71aと搬出口71bをカーテンボックスでシールすることによって閉鎖空間を設けてその中に赤外線ヒータ77を設けたうえ、さらにダクト51や、循環ファン53、熱源ヒータ54を設けた加熱送風装置75を備えなければならず、装置が複雑で大がかりとなり、高価なものになっていた。
特開平11−254642号公報(図1、図2、〔0016〕〜〔0022〕)
そこで、上記のような問題を解決することが望まれている。
本願の発明者は、前記の課題を解決すべく種々検討を行った結果、密閉した空間やダクトを必要とせず、簡単な構造で熱気を循環することによって高温が得られ、小型で装置が安価であり、また、熱の利用効率がよく高温が得られるので乾燥の処理スピードが速く、また表面乾燥装置の構造が対称であるので、製造ライン構成の自由度が大きいものとして、本発明を完成させるに至ったものである。
すなわち、本発明は高価な大型の加熱装置が不要であり、簡単な構造で小型コンパクトで安価である表面乾燥装置を提供することを目的とする。
また、本発明は、熱気循環方式にしたことにより熱の利用効率が高く、加熱手段が小さくても高温が得られ、乾燥の処理スピードが速く、仕上がりがきれいである表面乾燥装置を提供することを目的とする。
上記目的は、以下の手段により達成できる。すなわち、本発明の請求項1に係る表面乾燥装置は、
下面には空気取り入れ口が形成され、
上面には被乾燥物に対向する熱風吹き出し口を有する上面板を備え、
前記上面板の側方に熱風循環のための吸気口を備えており、
内部に送風機と加熱手段を設置した加熱室を形成した筐体からなり、
前記筐体下面から取り込み加熱された空気が、上面から噴出されて被乾燥物に当たり吸気口から加熱室に導かれて循環するようにしたことを特徴とする。
本発明の請求項2にかかる発明は、請求項1に記載の表面乾燥装置において、前記被乾燥物を前記上面板との間に所定の間隔を保持して走行させるようにしてあることを特徴とする。
本発明の請求項3にかかる発明は、請求項1又は2に記載の表面乾燥装置において、前記上面板は、該上面板の幅寸法が前記被乾燥物の幅寸法よりも狭く形成されたことを特徴とする。
本発明の請求項4にかかる発明は、請求項1乃至3のいずれかに記載の表面乾燥装置において、前記熱風吹き出し口は、被乾燥物の走行方向に対して直角に複数の条孔を前記上面板に並列形成してあることを特徴とする。
本発明の請求項5にかかる発明は、請求項1記載の表面乾燥装置において、前記吸気口は、前記上面板と、該上面板の側方に上面板を挟んで並立した上面板の位置よりも背の高い筐体の側板との間に形成した隙間であることを特徴とする。
本発明の請求項6にかかる発明は、請求項5記載の表面乾燥装置において、前記筐体の側板の上端部は、断面が内向きのL字型に成型されていることを特徴とする。
本発明の請求項7にかかる発明は、請求項1乃至6のいずれかに記載の表面乾燥装置において、筐体は、下から送風機、空気取り入れ口、加熱手段、上面板の順に配置され、少なくとも前記吸気口の上面板から加熱手段までの間は前記筐体の側板の内側に仕切り板が設けられていることを特徴とする。
本発明の請求項8にかかる発明は、請求項7記載の表面乾燥装置において、前記加熱室は、被乾燥物の走行方向に対してほぼ直角な方向に間隔を置いて配列した複数の加熱手段を備えていることを特徴とする。
請求項1の発明によると、この表面乾燥装置は、下面には空気取り入れ口が形成され、上面には被乾燥物に対向する熱風吹き出し口を有する上面板を備え、上面板の側方に熱風循環のための吸気口を備えており、内部に送風機と加熱手段を設置した加熱室を形成した筐体からなり、筐体下面から取り込み加熱された空気が、上面から噴出されて被乾燥物に当たり吸気口から加熱室に導かれて循環するようにしたことにより、1)高価な大型の加熱装置が不要であり、装置が小型化でき安価である。2)熱気循環方式にしたことにより熱の利用効率が高く高温が得られる。3)熱気循環方式にしたことにより、加熱手段が小さくても高温が得られる。4)吸気口と空気取り入れ口の気圧の差を利用した循環方式であるので空気流は円滑に流れ騒音も少ない。5)高温が得られるので乾燥の処理スピードが速く、仕上がりがきれいである。6)表面乾燥装置が対称構造であるので、製造ラインの構成において方向性を考える必要が無く、少機種で製造ラインの組み換えが容易にできる。などという効果が得られる。
請求項2の発明によると、表面乾燥装置は被乾燥物を上面板との間に所定の間隔を保持して走行させるようにしてあることにより、上述の効果に加えて、被乾燥物の走行は円滑であり、またこの間隔に充満する熱風は高気圧となって吸気口に流れ込むので循環が円滑に行なわれる。
請求項3の発明によると、表面乾燥装置は、上面板は幅寸法が被乾燥物の幅寸法よりも狭く形成されていることにより、上面板上は間隔を以って被乾燥物で全面が覆われることになり上述の効果に加えて、前記の間隔に充満する熱風は上方に漏れることなく側方の吸気口に流れ込むので循環が無駄なく行なわれる。
請求項4の発明によれば、表面乾燥装置は、熱風吹き出し口が、被乾燥物の走行方向に対して直角に複数の条孔を上面板に並列形成してあることによって、被乾燥物の表面にむら無く熱気が吹付けられることとなり、むらのない均一な乾燥結果が得られる。
請求項5の発明によれば、表面乾燥装置の吸気口は、上面板と上面板の側方に上面板を挟んで並立した上面板の位置よりも背の高い筐体の側板との間に形成された隙間であるので、吹き出した熱風は側板に当たって下方に導かれることになり、簡単な構造で熱気の循環が得られるという効果がある。
請求項6の発明によれば、表面乾燥装置は、筐体の側板の上端部は、断面が内向きのL字型に成型されていることにより、上述の効果に加えて、被乾燥物が上縁を滑らかに走行できるとともに、L字で囲われた吸気口に上面板から吹き出した熱風が導かれることになり、簡単な構造で熱気の循環がよくなるという効果がある。
請求項7の発明によれば、表面乾燥装置は、筐体は、下から送風機、空気取り入れ口、加熱手段、上面板の順に配置され、少なくとも吸気口の上面板から加熱手段までの間は前記筐体の側板の内側に仕切り板が設けられていることによって、上述の効果に加えて、吸気口からの熱風が側板と仕切り板により導かれることになり、簡単な構造で熱気の循環がよくなるという効果がある。
請求項8の発明によれば、表面乾燥装置は、加熱室は、被乾燥物の走行方向に対してほぼ直角な方向に間隔を置いて配列した複数の加熱手段を備えていることによって、被乾燥物の表面にむら無く熱気が吹付けられることとなり、むらのない均一な乾燥結果が得られる。
以下に本発明の実施例につき図面を参照して説明する。なお、以下に示す実施例は、本発明の技術思想を具体化するための表面乾燥装置を例示するものであって、本発明をこの態様に限定することを意図するものではなく、種々の変更が可能であり、特許請求の範囲に包含されるその他の実施態様のものにも及ぶことは言うまでもない。
図1は本発明に係る表面乾燥装置の1実施例の構成を概略的に説明する模式図、図2は図1に示す表面乾燥装置の1実施例に係る表面乾燥装置の内部構造を示す縦断面図、図3は同表面乾燥装置の熱風吹き出し口を構成する上面板と内部の構造を示す一部切欠き平面図であり、図4は同表面乾燥装置の空気取り入れ口を構成する底板の構造を示す平面図である。また、図5は同表面乾燥装置の側面図である。図6は同表面乾燥装置の図2A−A線における側断面図である。
図1は本発明に係る表面乾燥装置の一実施例の模式図である。この実施例は、食品包装袋に製造年月日、賞味期限、製造者名などを印刷し出荷するための印刷機に連動させた乾燥装置を示すものである。図1に示すように、ポリアミドフィルムなどのプラスチック包装袋を構成するフィルムのロール3から引き出されたウェブ4は、印刷機1を通過して必要事項が印刷され、ウェブ4表面にインクを付着させて印刷機1の下部に配置された表面乾燥装置2に送られ、表面乾燥装置2の上を通過してインクを乾燥させて巻き取りロール5によって巻き取られる。表面乾燥装置2は、送風機6、加熱手段7、熱風吹き出し口8、ウェブ走行面9を備えた筐体21である。10a、10b、10cはガイドローラである。
さらに、図2〜図6を参照して詳細に説明すると、本発明の表面乾燥装置2は、全体としては筐体21をなしており、その下面には2つの空気取り入れ口23a、23bが形成された皿型の底板23を備えている。それぞれの空気取り入れ口23a、23bには対応する送風機6a、6bが取り付けられている。筐体21の上面には、被乾燥物であるウェブ4に対向するように熱風吹き出し口8を有する上面板22を備えている。熱風吹き出し口8は、ウェブの走行方向に対して直角方向に並列形成してある複数の楕円形の条孔である。底板23と上面板22との間に形成された加熱室24には複数の加熱手段7を設置してある。また、上面板22の側方に熱風循環のための吸気口25を備えており、筐体21下面から内部に、送風機6a、6bで送り込まれて加熱された空気が、上面板から噴出されて被乾燥物に当たり側方の吸気口25から加熱室24に導かれて循環するようにしてある。筐体21の側面には端子台ボックス26が取り付けられ、図示しないが加熱手段7の電源端子や、温度センサなどが組み込まれている。また筐体21の下部には、平行に設けたパイプ30に沿って表面乾燥装置2をスライドして移動させるための支持部27が両側に設けられている。
表面乾燥装置2は、ウェブ4を筐体の側板28の上縁28aに沿って、上面板22との間に所定の間隔を保持した状態でウェブ4を走行させるようにしてある。このことにより、ウェブ4の走行は円滑であり、またこの間隔に充満する熱風は下からの送風機6a、6bの風により、高圧力となって吸気口25に流れ込み圧力の低い下方に進むので熱風が循環し、温度上昇が急速かつ円滑に行なわれる。また、上面板22はその幅寸法がウェブ4の幅寸法よりも狭く形成されていて表面乾燥装置2の幅が狭いために、上面板22の上はウェブ4で全面が覆われることになり、前記の間隔に充満する熱風は上方に漏れることなく側方の吸気口25に流れ込むので、熱風の循環が無駄なく行なわれる。
上面板22は、図3に示したように、熱風吹き出し口8がウェブ4の走行方向に対して直角に複数の条孔を並列形成してあることによって、ウェブ4の表面にむら無く熱風が吹付けられることとなり、むらのない均一な乾燥結果が得られる。
図に示したように、吸気口25は、上面板22と上面板の側方に上面板を挟んで並立し上面板の位置よりも高い位置まで筐体21の側面を覆う側板28との間に形成した隙間である。上面板22の熱風吹き出し口8から吹き出した熱風はウェブ4に当たりその印刷面を乾燥させるが、上方には逃げられないので、側方に移動し、側板28に当たって下方に導かれることになり、この隙間を通って再び加熱室24に入る。このような簡単な構造で熱気の循環が得られる。側板28の上端部は、断面が内向きのL字型に成型されていることにより、ウェブ4が上縁28aを滑らかに走行できるとともに、L字で囲われた吸気口25に上面板22から吹き出した熱風が導かれることになり、熱気の循環がよくなる(図5、図6)。筐体21は、下から送風機6a、6b、空気取り入れ口23a、23b、加熱手段7、上面板22の順に配置される。筐体21の側板28の内側には吸気口25の上面板22から加熱手段7の下部にかけては仕切り板29が設けられており、これによって、吸気口25からの熱風が側板28と仕切り板29により導かれることになり、簡単な構造で熱気の循環がよくなるという効果がある。
加熱手段7は、熱源にニクロム線を使用した発熱体を持つ市販のカートリッジヒータに凹凸放熱フィンを備えたパイプ状アルミニウム製の厚肉ヒートシンク31を被せたものを使用した。このカートリッジヒータは、図示しないが、コアに密接に巻かれたニクロム線の発熱体が酸化マグネウムを含む絶縁体でカバーされ、さらにステンレススチールの外郭によってカバーされた構造を持ち、使用温度が常温乃至300℃のものである。このカートリッジヒータに、筐体の幅に対応した長さのパイプ状ヒートシンク31を被せて加熱手段7とし、これを加熱室内24にウェブ4の走行方向に対してほぼ直角な方向に間隔を置いて複数配列している。このことによって、ウェブ4が表面乾燥装置2の上面を走行する間に、ウェブ4の表面にむら無く熱気が吹付けられることとなり、むらのない均一な乾燥結果が得られる。なお32はヒータ支持板である。
実施試験結果:
本発明の表面乾燥装置2の性能を確認するため、次のとおりウェブ4の進行速度を設定し運転実施したところ以下のような結果が得られた。
試験内容1:
図1の模式図に示したような印刷機付きの表面乾燥装置2を用い、インク転写物にインクを付着させ、下部に位置する表面乾燥装置を使用して乾燥性能を確認した。インク転写物は、印刷面に直接熱風が当たるように表面乾燥装置の上面板から13mm離して走行させた。インク転写物の走行速度を変えて、ガイドローラ10bに接触した印刷面からローラ10cへの転写量で、ガイドローラ10bからガイドローラ10c間の320mmにおける乾燥状態を検査した。表面乾燥装置の設定温度は95℃とした。
インク:乳酸エチルを溶剤とする混合物からなるインク
インクの転写物:ポリアミドフィルム、ウレタンフィルム
転写印字内容:縦30mm×横60mm
賞味期限 ○○月○○日
製造年月日 ○○月○○日
製造所固有記号 ○○○
試験結果:転写物の走行速度を200mm/Secから550mm/Secまで、50mm/Secきざみで8段階、印字回数を各段階あたり100回きざみで1000回まで10段階のマトリックスとして実施し、転写なし、少量の転写あり、鮮明な転写ありの3段階で評価した。結果は550mm/Sec、1000回のみが少量の転写ありとの結果となり、550mm/Sec、900回又は500mm/Sec、1000回については転写は発生せず、良好な乾燥結果が得られた。
Figure 2008032278
試験内容2:
乾燥装置の設定温度までの到達時間を計測した。
A 設定温度95℃、外気温24℃、湿度40%、設定温度到達時間390秒
B 設定温度90℃、外気温24℃、湿度46%、設定温度到達時間312秒
C 設定温度80℃、外気温24℃、湿度46%、設定温度到達時間225秒
いずれの場合も、循環方式による本発明の表面乾燥装置は、短い設定温度到達所要時間で急速な立ち上がりが可能であることが分かった。
ウェブ4は、ポリエチレンの他ポリスチレン、ポリプロピレン、ポリエステルなど各種のプラスチックフィルムのロールであってもよい。印刷した後に本発明に係る表面乾燥装置2に通して直ちに乾燥され、ついで袋として形成される。
以上には、ウェブがプラスチックフィルムの例について述べたが、プラスチックフィルムとして分解性フィルムを使用すれば環境にやさしい包装とすることができる。また、ウェブは紙であってもよく、袋が紙の場合にも、窓が設けられその窓の部分は切り抜かれたり、透明のフィルムが張られたりしている場合もある。印刷事項は場合に応じて適宜定められる。
以上には、加熱手段としてカートリッジ型のニクロム線ヒータを使用してパイプ状とした例を挙げて説明したが、本発明をこれに限定するものではない。例えば赤外線ランプ、熱電対その他の発熱源を使用することもできる。
本発明に係る表面乾燥装置は、構造が簡単であるので、取り扱いが容易で、未経験者や経験の少ない者でも乾燥作業を迅速、的確かつ効率的に行うことができる。
また、本発明に係る表面乾燥装置によると、装置が対称構造であるので、製造ラインの構成において方向性を考える必要が無く、少機種で対応することが容易であるという利点もある。また、印刷機と一体に組み込んで縦型に構成してもよいし、別体とした平面配置としてもよく、柔軟な自由度のあるライン構成が可能である。しかも、その場合に装置が小型であるので、占有面積が少ないラインを構成できる利点がある。本発明に係る表面乾燥装置は簡単な構造で、かつ小型で安価に得られる。
また、用途として上記には印刷物の表面乾燥を挙げて説明したが、本発明に係る表面乾燥装置は、上記の場合に限らず他の目的で表面を乾燥させる必要のある用途に使用することができる。例えば、印刷物の一般乾燥、熱風噴射による素材部品等のインキ乾燥、各種部品の洗浄後の乾燥、溶剤の乾燥など多用途に使用することが可能である。必要に応じて固定、移動などのための被乾燥物の基台を変えることによって各種の対象物の乾燥を行なうことができる。
以上説明したように、本発明に係る表面乾燥装置は、1)高価で大型の外付け加熱装置が不要であり、装置が小型にでき安価である。2)熱気循環方式にしたことにより熱の利用効率が高く高温が得られる。3)熱気循環方式にしたことにより、加熱手段が小さくても高温が得られる。4)吸気口と空気取り入れ口の気圧の差を利用した循環方式であるので空気流は円滑に流れ騒音も少ない。5)高温が得られるので乾燥の処理スピードが速く、仕上がりがきれいである。6)表面乾燥装置が対称構造であるので、製造ラインの構成において方向性を考える必要が無く、少機種で製造ラインの組み換えが容易にできる。などという優れた効果が得られる。
図1は、本発明に係る表面乾燥装置の1実施例の構成を概略的に説明する模式図である。 図2は、図1に示す表面乾燥装置の1実施例に係る表面乾燥装置の内部構造を示す縦断面図である。 図3は、同表面乾燥装置の熱風吹き出し口を構成する上面板と内部の構造を示す一部切欠き平面図である。 図4は、同表面乾燥装置の空気取り入れ口を構成する底板の構造を示す平面図である。 図5は、同表面乾燥装置の側面図である。 図6は、同表面乾燥装置の図2A−A線における側断面図である。 図7は、従来の乾燥装置の概略図である。 図8は、従来の乾燥装置の内部を示す側断面図である。
符号の説明
1 印刷機
2 表面乾燥装置
4 ウェブ
6a、6b 送風機
7 加熱手段
8 熱風吹き出し口
9 ウェブ走行面
21 筐体
22 上面板
23 底板
23a、23b空気取り入れ口
24 加熱室
25 吸気口
28 側板
28a 側板の上縁
29 仕切り板
31 ヒートシンク
32 ヒータ支持板

Claims (8)

  1. 下面には空気取り入れ口が形成され、
    上面には被乾燥物に対向する熱風吹き出し口を有する上面板を備え、
    前記上面板の側方に熱風循環のための吸気口を備えており、
    内部に送風機と加熱手段を設置した加熱室を形成した筐体からなり、
    前記筐体下面から取り込み加熱された空気が、上面から噴出されて被乾燥物に当たり吸気口から加熱室に導かれて循環するようにしたことを特徴とする表面乾燥装置。
  2. 前記被乾燥物を前記上面板との間に所定の間隔を保持して走行させるようにしてあることを特徴とする請求項1に記載の表面乾燥装置。
  3. 前記上面板は、該上面板の幅寸法が前記被乾燥物の幅寸法よりも狭く形成されたことを特徴とする請求項1又は2に記載の表面乾燥装置。
  4. 前記熱風吹き出し口は、被乾燥物の走行方向に対して直角に複数の条孔を前記上面板に並列形成してあることを特徴とする請求項1乃至3のいずれかに記載の表面乾燥装置。
  5. 前記吸気口は、前記上面板と、該上面板の側方に上面板を挟んで並立した上面板の位置よりも背の高い筐体の側板との間に形成した隙間であることを特徴とする請求項1に記載の表面乾燥装置。
  6. 前記筐体の側板の上端部は、断面が内向きのL字型に成型されていることを特徴とする請求項5に記載の表面乾燥装置。
  7. 前記筐体は、下から送風機、空気取り入れ口、加熱手段、上面板の順に配置され、少なくとも前記吸気口の上面板から加熱手段までの間は前記筐体の側板の内側に仕切り板が設けられていることを特徴とする請求項1乃至6のいずれかに記載の表面乾燥装置。
  8. 前記加熱室は、被乾燥物の走行方向に対してほぼ直角な方向に間隔を置いて配列した複数の加熱手段を備えていることを特徴とする請求項7に記載の表面乾燥装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2019064170A (ja) * 2017-10-02 2019-04-25 ローランドディー.ジー.株式会社 インクジェットプリンタ

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