JP2008031170A - エアゾール形態の油性化粧品組成物 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】本発明は、(a)少なくとも1種の油と、少なくとも1種の30℃以上の融点を有する炭化水素系化合物とを含む油性組成物であって、前記炭化水素系化合物が固形粒子の形態であり、前記炭化水素化合物の量が前記油性組成物の総重量に対して0.5重量%〜20重量%の範囲であり、かつ、水および水溶性化合物の量が前記油性組成物の総重量に対して15重量%未満である油性組成物と、(b)1種以上の噴射剤とを含むエアゾール製品に関する。前記炭化水素系化合物は、特に、パラフィンまたは脂肪酸アミドであってよい。本製品は、特に、皮膚および/または毛の洗浄および/またはメイクアップの除去、皮膚および/または毛のケア、日光に対する皮膚の保護、ならびに皮膚のメイクアップのために使用される。
【選択図】なし
Description
(a)少なくとも1種の油と、少なくとも1種の30℃以上の融点を有する炭化水素系化合物とを含む油性組成物であって、前記炭化水素系化合物が固形粒子の形態であり、前記炭化水素系化合物の量が前記油性組成物の総重量に対して0.5重量%〜15重量%の範囲であり、かつ、水および水溶性化合物の量が前記油性組成物の総重量に対して15重量%未満である油性組成物と、
(b)1種以上の噴射剤と
を含む製品に関する。
本発明は、さらに、上述により定義したエアゾール製品をスプレーすることによって得られるフォームに関する。
「炭化水素系化合物」は、主として炭素および水素を含む分子量が高い化合物を意味する。これらの化合物は、ポリマーではない。ポリマーが同じ単位を数回含有する化合物として定義されるのに対し、本発明の炭化水素系化合物は、ポリマー性ではない化合物であり、通常、1000未満、好ましくは500未満の分子量を有する。
− パラフィン;
− 脂肪アルコール(酸素をヘテロ原子として含有);
− 脂肪酸(酸素をヘテロ原子として含有);
− 脂肪酸アミド(酸素および窒素をヘテロ原子として含有);
およびこれらの化合物の混合物から選択することができる。
− コカミドMEA(コプラの酸のモノエタノールアミド)
− コカミドMIPA(コプラの酸のモノイソプロパノールアミド)
− コカミドDEA(コプラの酸のジエタノールアミド)
− ステアラミドMEA(ステアリン酸のモノエタノールアミド)
− ヒドロキシステアラミドMEA(N-(2-ヒドロキシエチル)-12-ヒドロキシステアラミド)
− ミリスタミドMEA(ミリスチン酸のモノエタノールアミド)
− ラウラミドMEA(ラウリン酸のモノエタノールアミド)
− パルミタミドMEA(パルミチン酸のモノエタノールアミド)
− ミリストイル/パルミトイル-オキソステアラミド/アラカミドMEA
− セチル-PGヒドロキシエチルデカンアミド
− セチル-PGヒドロキシエチルパルミタミド
− ジブチルラウロイルグルタミド
− エチレンジステアラミド
− ヒドロキシセチルヒドロキシエチルステアラミド
− PEG-4ステアラミド
− およびこれらの混合物。
本発明の油性組成物は、1種以上の油を含み、この油の量は、例えば、油性組成物の総重量に対して60重量%〜99重量%、好ましくは65重量%〜98重量%、より好ましくは70重量%〜98重量%、より好ましくは75重量%〜98重量%の範囲である。「油」は、室温(20℃〜25℃)で液体である脂質を意味する。
− 動物由来の炭化水素系油、例えば、ペルヒドロスクワレン
− 植物由来の炭化水素系油、例えば、4個〜22個の炭素原子を有する脂肪酸の液体トリグリセリド(例えば、ヘプタン酸もしくはオクタン酸のトリグリセリド)、または、例えば、スイートアーモンド油、トウモロコシ油、大豆油、カボチャ油、コリアンダー油、グレープシード油、ゴマ油、ヘーゼルナッツ油、アプリコット油、マカダミア油、アララ(arara)油、ヒマワリ油、ヒマシ油、アボカド油、カプリル酸/カプリン酸トリグリセリド(例えば、Stearineries Dubois社により販売されているもの、およびDynamit Nobel社により商品名Miglyol 810、812、および818で販売されているもの等)、ホホバ油、シアバター;
− 特に脂肪酸の合成エステルおよびエーテル、例えば、式 R1COOR2 および R1OR2 の油(式中、R1は、8個〜29個の炭素原子を有する脂肪酸残基を表し、R2は、直鎖状または分岐状の、3個〜30個の炭素原子を有する炭化水素鎖を表す)〔例えば、パーセリンオイル、イソノナン酸イソノニル、ミリスチン酸イソプロピル、パルミチン酸イソプロピル、パルミチン酸エチル-2-ヘキシル(パルミチン酸オクチル)、ステアリン酸オクチル-2-ドデシル、エルカ酸オクチル-2-ドデシル、イソステアリン酸イソステアリル〕;ヒドロキシル化エステル(例えば、乳酸イソステアリル、ヒドロキシステアリン酸オクチル、ヒドロキシステアリン酸オクチルドデシル、リンゴ酸ジイソステアリル、クエン酸トリイソセチル、脂肪アルコールのヘプタン酸、オクタン酸およびデカン酸のエステル等);多価アルコールエステル(例えば、ジオクタン酸プロピレングリコール、ジヘプタン酸ネオペンチルグリコール、およびジイソノナン酸ジエチレングリコール等);ペンタエリスリトールのエステル(例えば、ペンタエリスリチルテトライソステアレート等);安息香酸とC12〜C15アルコールとのエステル(INCI名: C12〜C15アルキル安息香酸);
− 鉱物起源または合成由来の、30℃未満の融点を有する直鎖状または分岐状の炭化水素〔例えば、揮発性または非揮発性パラフィン油およびその誘導体、石油ゼリー、イソヘキサデカン、イソドデカン、水素化ポリイソブテン(例えば、Parleam(登録商標)オイル等)〕;環状アルカン(例えば、ジオクチルシクロヘキサン等);
− 8個〜26個の炭素原子を有し、30℃未満の融点を有する脂肪アルコール(例えば、オクチルドデカノール、2-ブチルオクタノール、2-ヘキシルデカノール、2-ウンデシルペンタデカノール、オレイルアルコール、またはリノールアルコール等);
− 部分的に炭化水素を含有および/またはシリコーンを含有するフッ素化油、例えば、特開平02-295912号公報に記載されている油、さらに、パーフルオロメチルシクロペンタンおよびパーフルオロ-1,3-ジメチルシクロヘキサン(商品名FLUTEC PC1(登録商標)および FLUTEC PC3(登録商標)でBNFL Fluorochemicals社から販売されているもの);パーフルオロ-1,2-ジメチルシクロブタン;パーフルオロアルカン〔例えば、ドデカフルオロペンタンおよびテトラデカフルオロヘキサン(商品名PF 5050(登録商標)およびPF 5060(登録商標)で3M社から販売されているもの)、またはブロモパーフルオロオクチル(商品名FORALKYL(登録商標)でAtochem社から販売されているもの)等〕;ノナフルオロメトキシブタン(商品名MSX4518(登録商標)で3M社から販売されているもの)およびノナフルオロエトキシイソブタン;パーフルオロモルフォリンの誘導体〔例えば、4-トリフルオロメチルパーフルオロモルフォリン(商品名PF5052(登録商標)で3M社から販売されているもの)等〕;
− シリコーン油、例えば、揮発性または不揮発性のポリメチルシロキサン(PDMS)であって、直鎖状または環状のシリコーン鎖を有し、室温で液状またはペースト状のもの、特にシクロポリジメチルシロキサン(シクロメチコン)(例えば、シクロヘキサシロキサン);ポリジメチルシロキサンであって、シリコーン鎖の末端またはペンダント部にアルキル基、アルコキシ基、またはフェニル基を有し、これらの基が2個〜24個の炭素原子を有するもの;フェニル化シリコーン(例えば、フェニルトリメチコン、フェニルジメチコン、フェニルトリメチルシロキシジフェニルシロキサン、ジフェニルジメチコン、ジフェニルメチルジフェニルトリシロキサン、2-フェニルエチルトリメチルシロキシシリケート、およびポリメチルフェニルシロキサン);
− これらの混合物
を挙げることができる。
本発明の製品の油性組成物は、油に溶解可能であるかまたは油性媒体中に分散可能である種々の添加物を含有することもできる。
この種の界面活性剤として、例えば:
− オキシエチレン脂肪酸と多価アルコールとのエステル、例えば、オキシエチレン化グリセリルトリイソステアレート(20 OE)(INCI名:PEG−20グリセリルトリステアレート)、ソルビタントリイソステアレート20 OE(INCI名:ポリソルベート85);オキシエチレン化脂肪酸エステルおよびこれらの誘導体〔例えば、ポリエチレングリコールモノイソステアレート(8 OE)(INCI名:PEG−8イソステアレート)、およびポリエチレングリコール(30 OE)と12-ヒドロキシステアリン酸とのコポリオール(Uniqema社からのArlacel P135;INCI名:PEG−30ジポリヒドロキシステアレート等)〕
− シリコーン含有界面活性剤(例えば、アルキルジメチコンコポリオール等)、特に、10個〜22個の炭素原子を有するアルキル基を有し、2個〜50個のオキシエチレン基と2個〜50個のオキシプロピレン基を有するもの〔例えば、セチルジメチコンコポリオール(INCI名:セチルPEG/PPG−10/1ジメチコーン)、Glodschmid社から商品名Abil EM-90で販売されている製品等〕;ラウリルジメチコンコポリオール(INCI名:ラウリルPEG/PPG−18/18メチコン)および、例えば、約91%のラウリルジメチコンコポリオールと約9%のイソステアリルアルコールとの混合物(Dow Corning社から商品名DOW CORNING 5200 FORMULATION AIDで販売されているもの);ジメチコンコポリオール、特に2個〜50個のオキシエチレン基と2個〜50個のオキシプロピレン基とを有するジメチコンコポリオール、例えば、18個のオキシエチレン基と18個のオキシプロピレン基とを有するもの(PEG/PPG−18/18ジメチコン)〔例えば、18個のオキシエチレン基と18個のオキシプロピレン基とを有するジメチコンコポリオールと、シクロペンタシロキサンと水との混合物(10/88/2)(Dow Corning社から商品名DC-3225CまたはDC2-5225Cで販売されているもの)(INCI名:シクロペンタシロキサン/PEG/PPG−18/18ジメチコン)等〕、または、14個のオキシエチレン基と14個のオキシプロピレン基とを有するもの(PEG/PPG−14/14ジメチコン)〔例えば、14個のオキシエチレン基と14個のオキシプロピレン基とを有するジメチコンコポリオールと、シクロペンタシロキサンとの混合物(85/15)(Goldschmidt社から商品名Abil EM-97で販売されているもの)(INCI名:ビス−PEG/PPG−14/14ジメチコン/シクロペンタシロキサン)等〕;
− アルキルポリグリコシド(APG)(例えば、デシルグリコシド等)〔例えばKao Chemicals社から商品名MYDOL 10(登録商標)で販売されている商品、Cognis社から商品名PLANTAREN 2000 UP(登録商標)で販売されている商品、およびSeppic社から商品名ORAMIX NS 10(登録商標)で販売されている商品〕;カプリン/カプリルグリコシド〔例えば、Seppic社から商品名ORAMIX CG 110(登録商標)で販売されている商品等〕;ラウリルグリコシド〔例えば、Cognis社から商品名PLANTAREN 1200 N(登録商標)およびPLANTACARE 1200(登録商標)で販売されている商品等〕;ならびにココグリコシド〔例えば、Cognis社から商品名PLANTACARE 818/UP(登録商標)で販売されている商品等〕;
− およびこれらの界面活性剤の混合物
を挙げることができる。
本発明のエアゾール製品は、上述した油性組成物と、1種以上の噴射剤とを含む。本発明の製品中に用いる噴射剤は、液化ガス〔例えば、ジメチルエーテル(DME)〕;揮発性炭化水素(例えば、n-ブタン、プロパン、イソブタン、およびこれらの混合物)、任意で少なくとも1種の塩素化および/またはフッ素化された炭化水素〔Dupont de Nemours社から商品名Freon(登録商標)およびDymel(登録商標)で販売されているもの〕、ならびに、特に、モノフルオロトリクロロメタン、ジフルオロジクロロメタン、テトラフルオロジクロロエタン、および1,1-ジフルオロエタン(特に、商品名DYMEL 152 AでDUPONT社から販売されているもの)から選択される。追加的に、圧縮ガス、例えば、二酸化炭素、亜酸化窒素、窒素、および/または空気等を加えることができる。
Claims (15)
- (a)少なくとも1種の油と、少なくとも1種の30℃以上の融点を有する炭化水素系化合物とを含む油性組成物であって、前記炭化水素系化合物が固形粒子の形態であり、前記炭化水素系化合物の量が前記油性組成物の総重量に対して0.5重量%〜15重量%の範囲であり、かつ、水および水溶性化合物の量が前記油性組成物の総重量に対して15重量%未満である油性組成物と、
(b)1種以上の噴射剤と
を含む、局所適用のためのエアゾール製品。 - 前記炭化水素系化合物が少なくとも1個のヘテロ原子を含むことを特徴とする、請求項1に記載のエアゾール製品。
- 前記炭化水素系化合物が、パラフィン、脂肪アルコール、脂肪酸、脂肪酸アミド、およびこれらの混合物から選択されることを特徴とする、請求項1に記載のエアゾール製品。
- 前記炭化水素系化合物が、少なくとも12個の炭素原子を有する酸のアミド誘導体であることを特徴とする、請求項3に記載のエアゾール製品。
- 前記酸アミドが、コカミドMEA、コカミドMIPA、コカミドDEA、ステアラミドMEA、ヒドロキシステアラミドMEA、ミリスタミドMEA、ラウラミドMEA、パルミタミドMEA、ミリストイル/パルミトイル-オキソステアラミド/アラカミドMEA、セチル-PGヒドロキシエチルデカンアミド、セチル-PGヒドロキシエチルパルミタミド、ジブチルラウロイルグルタミド、エチレンジステアラミド、ヒドロキシセチルヒドロキシエチルステアラミド、PEG-4ステアラミド、およびこれらの混合物から選択されることを特徴とする、請求項4に記載のエアゾール製品。
- 前記脂肪アルコールが、C30〜C50脂肪アルコールから選択されることを特徴とする、請求項3に記載のエアゾール製品。
- 前記炭化水素系化合物が精製パラフィンであることを特徴とする、請求項1に記載のエアゾール製品。
- 前記油の量が、前記油性組成物の総重量に対して60重量%〜99重量%の範囲であることを特徴とする、請求項1〜7のいずれか一項に記載のエアゾール製品。
- 前記油性組成物が、前記油に溶解性または分散性である1種以上の界面活性剤をさらに含有することを特徴とする、請求項1〜8のいずれか一項に記載のエアゾール製品。
- 前記油性組成物が、少なくとも1種のC2〜C6一価アルコールをさらに含有することを特徴とする、請求項1〜9のいずれか一項に記載のエアゾール製品。
- 前記油性組成物の量が、前記製品の総重量に対して80重量%〜97重量%、好ましくは80重量%〜95重量%の範囲であることを特徴とする、請求項1〜10のいずれか一項に記載のエアゾール製品。
- 前記噴射剤が、ジメチルエーテル、n-ブタン、プロパン、イソブタン、およびこれらの混合物から選択される液化ガスであることを特徴とする、請求項1〜11のいずれか一項に記載のエアゾール製品。
- 前記液化ガスの量が、前記製品の総重量に対して5重量%〜20重量%の範囲であることを特徴とする、請求項12に記載のエアゾール製品。
- 前記製品が、二酸化炭素、亜酸化窒素、窒素、または空気から選択される圧縮ガスをさらに含有することを特徴とする、請求項1〜13のいずれか一項に記載のエアゾール製品。
- 前記製品が、皮膚および/または毛の洗浄および/またはメイクアップの除去、皮膚および/または毛のケア、日光に対する皮膚の保護、ならびに皮膚のメイクアップのための製品を構成することを特徴とする、請求項1〜14のいずれか一項に記載のエアゾール製品。
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