JP2008030586A - ハイブリッド車両システム及びハイブリッド車両システムプログラム - Google Patents

ハイブリッド車両システム及びハイブリッド車両システムプログラム Download PDF

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Abstract

【課題】ハイブリッド車両システムにおいて、車両の要求パワーに基づいてエンジンの停止条件及び始動条件を定めている車両をボートローンチ用に使用する場合に、適切にエンジン停止を禁止できるようにすることである。
【解決手段】ボートローンチ用に車両を用いる場合のハイブリッド車両システム10の制御部60は、車両の要求パワーに基づきエンジン停止・始動条件を判断し、ボートを岸辺に運んで水上に移動させるボートローンチ用に車両が使用されているか否かを判断し、シフト位置が後進ポジションにあるか否かを判断し、車両の現在位置が岸辺であるか否かを判断し、これらの判断結果に基づいてエンジンの停止条件の適用を禁止する。
【選択図】図2

Description

本発明は、ハイブリッド車両システム及びハイブリッド車両システムプログラムに係り、特に、車両の要求パワーに基づいてエンジンの停止条件及び始動条件を定めている車両が、ボートを岸辺に運んで水上にボートを移動させるボートローンチ用に使用される場合のハイブリッド車両システム及びハイブリッド車両システムプログラムに関する。
エンジンとモータ・ジェネレータとを有するハイブリッド車両においては、所定の条件のときにエンジンを停止することが行われる。この場合、上記所定条件の下で一律にエンジン停止を行うと、車両が置かれる状況によっては不便や不都合が生じることがある。そこで、車両が置かれる状況によっては、上記所定の条件を満たす場合でもエンジン停止を行わないことがある。
例えば、特許文献1には、車両停止時に自動的に内燃機関の運転を停止し、ブレーキ操作の解除を検知したときに内燃機関を再始動させるアイドル停止手段を有するハイブリッド車両において、排気系に浸水が発生した、あるいは発生する虞があると判定する場合に、内燃機関のアイドル停止の実行を禁止することが開示されている。ここでは、浸水の検知のために、排気口の温度等を検出する温度センサ、液面センサ等を用いることが述べられている。
また、特許文献2には、所定の条件下では内燃機関を停止し、電動機のみで走行するモードを有するハイブリッド車両において、運転者等により操作可能な「渡河モード」スイッチ等が操作されたことを検出し、かつ内燃機関が停止している場合に、エキゾーストリーダーを閉じる等の浸水防止又は浸水除去手段を動作させることが開示されている。
特許文献3には、モータ・ジェネレータの駆動やエアコンディショナの作動等に基づく車両が要求する電気負荷と、アクセルペダルの踏み込み量と車速等から求める車輪の仕事量との和とから決定される要求パワーと、始動条件として設定された閾値との比較によってエンジンの停止条件及び始動条件を定めるパラレルハイブリッドシステムにおいて、シフト位置が後進ポジションであると判断した場合に、エンジンが作動していなければエンジンを始動し、エンジンが始動していればその状態を維持してエンジン停止を禁止することが開示されている。
特許文献4には、信号待ち等で停車する際にエンジン(及びモータ)の駆動を停止させ、この状態からの発進時にエンジンを再始動させるように制御するアイドリングストップ機能を具備するパラレル・ハイブリッド車両において、他の車両を牽引し、走行抵抗が増大する牽引走行時にはアイドリングストップ制御の実施を禁止することが開示されている。
特開2005−069136号公報 特開平09−156382号公報 特開2001−140673号公報 特開2004−211575号公報
ボートを岸辺に運び水上に移動させるボートローンチ用に車両が使用されている場合も、岸辺においてボートを水上に移動させる際に車両の排気管に水が浸入する恐れがある。
ここでボートローンチ用に車両が使用される場合を考えると、車両がボートを台車に載せて目的地の岸辺まで運ぶ運搬段階と、岸辺においてボートを水上に移動させる進水段階がある。運搬段階では、ボートを適当な台車に載せ、これを車両が牽引して目的地まで運ぶことになる。進水段階では、その台車に載せられたボートを水上に浮かべるわけであるが、車両はボートを載せた台車を連結した状態で岸辺から水面に向かって後退しながら下ってゆき、台車を水面下まで移動させてボートを水上に浮かべることになる。この際に、車両の後輪及び排気管周辺が水に浸かる。
このように、ボートローンチ用に車両が使用される場合は、運搬段階と、岸辺の下り斜面においてボートを載せた台車を落とさないように後退しながら水面に下ろす進水段階とがある。排気管に浸水の恐れがあるのは、この進水段階であり、ハイブリッド車両において予め定められている所定のエンジン停止条件を一律に適用してエンジンを停止して困るのは、この岸辺における下り斜面の後退のときである。
特許文献1では、浸水の検出のために特別の検出手段が必要である。特許文献2における「渡河モード」は、上記進水段階においてボートを載せた台車を落とさないように後退しながら水面に下ろすことと、車両が置かれている状況が異なる。特許文献3は、負荷が一般的に重くなる後進ポジションにおいてエンジン停止を禁止するものであるが、上記進水段階では、岸辺の下り斜面においてボートを載せた台車を落とさないように後退するので、負荷はむしろ軽くなる状況であり、そのまま適用することができない。特許文献4においても、走行抵抗が増大する牽引走行時においてエンジン停止を禁止するものであり、上記進水段階では、岸辺の下り斜面においてボートを載せた台車を落とさないように後退するので、走行抵抗はむしろ低減する状況であり、そのまま適用することができない。
このように、従来技術のままでは、ボートローンチ用にハイブリッド車両を使用する場合に、適切にエンジン停止を禁止することがなされていない。
本発明の目的は、車両の要求パワーに基づいてエンジンの停止条件及び始動条件を定めている車両をボートローンチ用に使用する場合に、適切にエンジン停止を禁止できるハイブリッド車両システム及びハイブリッド車両システムプログラムを提供することである。
本発明に係るハイブリッド車両システムは、エンジンとモータ・ジェネレータとを有し、車両の要求パワーに基づいてエンジンの停止条件及び始動条件を定めるハイブリッド車両システムであって、ボートを岸辺に運んで水上に移動させるボートローンチ用に車両が使用されているか否かを判断するボートローンチ判断手段と、ボートローンチ判断手段によって車両がボートローンチ用に使用されていると判断したときに、エンジンの停止条件の適用を禁止するエンジン停止禁止手段と、を備えることを特徴とする。
また、本発明に係るハイブリッド車両システムにおいて、シフト位置が後進ポジションにあるか否かを判断する後進判断手段を備え、エンジン停止禁止手段は、車両がボートローンチ用に使用されていると判断されている条件の下でさらに、シフト位置が後進ポジションにあると判断されたときに、エンジンの停止条件の適用を禁止することが好ましい。
また、本発明に係るハイブリッド車両システムにおいて、車両の現在位置が岸辺であるか否かを判断する車両位置判断手段を備え、エンジン停止禁止手段は、車両がボートローンチ用に使用されていると判断され、さらに、シフト位置が後進ポジションにあると判断され、さらにその条件の下で車両の現在位置が岸辺であると判断されたときに、エンジンの停止条件の適用を禁止することが好ましい。
また、本発明に係るハイブリッド車両システムにおいて、ボートを載せた台車が車両の後部の牽引係合部に係合されたことを検出する係合センサを備え、ボートローンチ判断手段は、係合センサの出力に基づいて車両がボートローンチ用に使用されているか否かを判断することが好ましい。
また、本発明に係るハイブリッド車両システムにおいて、ユーザの設定によってスイッチがオン・オフされるボートローンチスイッチを備え、ボートローンチ判断手段は、ボートローンチスイッチのオン・オフに基づいて車両がボートローンチ用に使用されているか否かを判断することが好ましい。
また、本発明に係るハイブリッド車両システムプログラムは、エンジンとモータ・ジェネレータとを有するハイブリッド車両の制御部上で実行されるハイブリッド車両システムプログラムであって、車両の要求パワーに基づいて、予め定められたエンジンの停止条件を満たすか否かを判断する停止条件判断処理手順と、ボートを岸辺に運んで水上に移動させるボートローンチ用に車両が使用されているか否かを判断するボートローンチ判断処理手順と、シフト位置が後進ポジションにあるか否かを判断する後進判断処理手順と、車両の現在位置が岸辺であるか否かを判断する車両位置判断処理手順と、車両がボートローンチ用に使用されていると判断され、さらに、シフト位置が後進ポジションにあると判断され、さらにその条件の下で車両の現在位置が岸辺であると判断されたときに、エンジンの停止条件の適用を禁止するエンジン停止禁止処理手順と、を実行することを特徴とする。
上記構成の少なくとも1つにより、ボートを岸辺に運んで水上に移動させるボートローンチ用に車両が使用されているか否かを判断し、ボートローンチ判断手段によって車両がボートローンチ用に使用されていると判断したときに、エンジンの停止条件の適用を禁止する。このように、ボートローンチ用に使用されていると判断されるとエンジン停止が禁止されるので、車両をボートローンチ用に使用する場合に、他の場合と区別して、適切にエンジン停止を禁止できる。
また、シフト位置が後進ポジションにあるか否かを判断し、車両がボートローンチ用に使用されていると判断され、さらに、シフト位置が後進ポジションにあると判断されたときに、エンジンの停止条件の適用を禁止する。これにより、車両をボートローンチ用に使用する場合に、実際にボートの進水のために後退をする段階において初めてエンジン停止を禁止できる。それ以前は、通常のエンジン停止条件がそのまま適用される。したがって、車両をボートローンチ用に使用する場合に、適切にエンジン停止を禁止できる。
また、車両の現在位置が岸辺であるか否かを判断し、車両がボートローンチ用に使用されていると判断され、さらに、シフト位置が後進ポジションにあると判断され、さらにその条件の下で車両の現在位置が岸辺であると判断されたときに、エンジンの停止条件の適用を禁止する。これにより、車両をボートローンチ用に使用する場合に、実際にボートの進水のために岸辺で後退をする段階において初めてエンジン停止を禁止できる。それ以前は、通常のエンジン停止条件がそのまま適用される。したがって、車両をボートローンチ用に使用する場合に、適切にエンジン停止を禁止できる。
また、ボートを載せた台車が車両の後部の牽引係合部に係合されたことを検出する係合センサを備え、係合センサの出力に基づいて車両がボートローンチ用に使用されているか否かを判断するので、排気管への浸水を検出するための特別な検出手段を設けることなく、ボートを載せた台車が車両の後部の牽引係合部に係合することで、自動的に車両がボートローンチ用に使用されていると判断される。これにより、車両をボートローンチ用に使用する場合に、適切にエンジン停止を禁止できる。
また、ユーザの設定によってスイッチがオン・オフされるボートローンチスイッチを備え、ボートローンチスイッチのオン・オフに基づいて車両がボートローンチ用に使用されているか否かを判断するので、排気管への浸水を検出するための特別な検出手段を設けることなく、ボートローンチスイッチをオンすることで、自動的に車両がボートローンチ用に使用されていると判断される。これにより、車両をボートローンチ用に使用する場合に、適切にエンジン停止を禁止できる。
以下に図面を用いて本発明に係る実施の形態につき詳細に説明する。以下では、ハイブリッド車両の駆動源として、モータ・ジェネレータとエンジンとを備えるものとして説明するが、電動機と発電機の両機能を有するモータ・ジェネレータでなくても、電動機専用の回転電機と発電機専用の回転電機とを有するものとしてもよい。また、以下では所定のエンジンの停止条件及び始動条件のもとで車両の運行を制御するシステムを、ハイブリッド車両システムと呼ぶ。したがって、ハイブリッド車両システムは、車両に搭載される制御システムであり、その中心は車両用コンピュータであるが、車両用コンピュータに接続され車両の状況を情報として提供する各種要素、及び制御対象となる車両の駆動源も、その構成要素とすることができる。この場合には、ハイブリッド車両システムは、実質上ハイブリッド車両そのものに近くなる。以下では、ボートローンチ用に車両が用いられる場合のハイブリッド車両システムであるので、ハイブリッド車両と、ボートローンチに用いられる付属要素、すなわちボートを載せる台車及びボートも含めてハイブリッド車両システムとして説明する。
図1は、ボートローンチ用に車両が用いられる場合のハイブリッド車両システム10の様子を示す。ハイブリッド車両システム10は、車両20と、車両20に接続される付属要素として、ボート28を積載した台車26を含んで構成される。
車両20は、モータ・ジェネレータとエンジンを駆動源とするハイブリッド車両であり、車両の要求パワーに基づいてエンジンの停止条件及び始動条件が定められている。エンジンの停止条件及び始動条件の詳細については後述する。車両20の運転席近くのパネルにボートローンチスイッチ22が設けられ、車両20の後部には、他の車両等を牽引するための牽引係合部24が備えられる。
台車26は、自らは移動することができず、車両20に牽引されることで移動可能な車両で、荷物を積載することができる。図1においては、積載物としてボート28が載せられている。台車26は、車両20の牽引係合部24と係合する牽引係合部25を有する。
車両20の牽引係合部24と、台車26の牽引係合部25とは、お互いにしっかり係合することができる構造を有し、ユーザの手動操作等で、係合設定を行うことで、台車26は、車両20と一体となって移動することができる。かかる牽引係合部24,25としては、例えば、お互いに噛み合う形状を有する可動係合フック等を用いることができる。係合が外れないようにするには、適当な共通ピン等を用いて、双方の牽引係合部24,25を結合する方法等をとることができる。
車両20の牽引係合部24には、係合を検出する係合センサが設けられる。係合センサとしては、接触を検出する接触センサ、係合して牽引するときに発生する牽引力を検出する力センサ等を用いることができる。係合センサの出力を利用することで、車両20が現在ボートローンチ用に使用されていることを電気信号的に知ることができる。
また、車両20の運転席近くのパネルに設けられるボートローンチスイッチ22の出力によっても、車両20がボートローンチ用に使用されていることを電気信号的に知ることができる。ボートローンチスイッチは、ユーザの操作によってオン・オフできるスイッチで、例えば、車両20が台車26にボート28を積載して牽引するとき、あるいは実際にボート28を水上に移動させるときに、ユーザがボートローンチスイッチをオンするものとすれば、ボートローンチスイッチがオンのときに出力される電気信号が検出されることで、車両20がボートローンチ用に使用されていることを知ることができる。かかるボートローンチスイッチとしては、一般的なつまみ付きスイッチあるいは押しボタンスイッチを用いることができる。
図1では、ハイブリッド車両システム10における2つの状態、すなわち、車両20がボート28を台車26に載せて一般道路4を目的地の岸辺まで運ぶ運搬状態と、岸辺の斜面6においてボート28を水上8に移動させる進水状態が示されている。図1の上段が運搬状態で、下段が進水状態である。
運搬状態では、車両20に牽引係合部24,25を介して接続された台車26上にボート28を載せ、車両20がこのボート28を積載した台車26を牽引して、一般道路4を目的地まで走行する状態である。したがって、この状態は、いわゆる牽引走行であり、一般的に負荷が重い。そして、目的地によっては、車両20は、信号待ちで停車することもあり、安定走行することもあり、後退もありえて、様々な要求パワーの変動が生じえる。そして、要求パワーに応じ、エンジンを停止することも、エンジンを始動させることも生じる。
目的地の岸辺に到着すると、進水状態に移行する。進水状態では、台車26に載せられたボート28を水上8に浮かべるわけであるが、車両20はボート28を載せた台車26を連結した状態で岸辺から水面に向かう斜面6を、後退しながら下ってゆき、台車26を水面の下まで移動させてボート28を水上8に浮かべることになる。この際に、車両20の後輪30及び排気管32が水に浸かる。そこで、ハイブリッド車両システム10は、以下で述べるように、排気管32に水が浸水しないように、エンジン停止を禁止する機能を有する。
図2は、ボートローンチ用に車両が用いられる場合のハイブリッド車両システム10の構成を示すブロック図である。ハイブリッド車両システム10は、駆動源40としてモータ・ジェネレータ42とエンジン44とを有する。そして、車両の状態を検出するものとして、変速段のシフト位置を検出するシフト位置検出部46、車両の牽引係合部24に設けられる係合センサ48、ユーザによって操作可能なボートローンチスイッチ22、車両の現在位置を検出できるナビゲーション装置50を含む。そして、これらの要素と相互に接続される制御部60を含む。
制御部60は、車両の要求パワーに応じ、エンジン停止又はエンジン始動を判断して駆動源40の動作を制御する機能と、ボートローンチ用に車両が用いられる際に、進水状態において排気管に水が浸入しないようにする機能を有する。かかる制御部60は、車両用コンピュータで構成することができる。制御部60は、独立の構成とすることができる他に、車両に搭載される他のコンピュータにその機能を含ませてもよい。例えば、ハイブリッド車両の動作全体を制御するハイブリッドCPU(HVCPU)の機能に、制御部60の機能を含ませることができる。
制御部60は、車両の状態をエンジン停止条件および始動条件に照らし合わせ、停止条件に該当するか、始動条件に該当するかを判断するエンジン停止・始動条件判断モジュール62と、車両の状態がエンジン停止条件を満たすと判断されるときに、車両がボートローンチのために使用されているか否かを判断するボートローンチ判断モジュール64と、ボートローンチ用であると判断されたときにシフト位置が後進ポジションか否かを判断する後進判断モジュール66と、後進ポジションであると判断されたときに車両の位置が岸辺であるか否かを判断する車両位置判断モジュール68と、これらの各モジュールの判断に基づいて、エンジン停止を禁止してエンジンの排気を止めず、排気管への水の浸入を防止するエンジン停止禁止モジュール70を含む。これらの機能は、ソフトウェアで実現することができ、具体的には、対応するハイブリッド車両システムプログラムを実行することで実現できる。これらの機能の一部をハードウェアで実現するものとしてもよい。
ここで、エンジン停止条件とエンジン始動条件について説明する。エンジン停止条件とエンジン始動条件は、車両20が必要とする要求パワーと、予め定めてある閾値との比較によって定められる。ここで、要求パワーとは、モータ・ジェネレータ42の駆動やエアコンディショナの作動等に基づく車両が要求する電気負荷と、アクセルペダルの踏み込み量と車速等から求める車輪の仕事量との和とから決定されるものである。閾値は、始動条件として設定されるもので、要求パワーが閾値以下の場合に、エンジン停止条件を満たし、要求パワーが閾値を超える場合に、エンジン始動条件を満たす。
上記構成の作用、特に制御部60の各機能の内容について、図3のフローチャートを用いて詳細に説明する。なお、以下における要素の符号として、図1、図2で説明した符号を用いるものとする。図3のフローチャートは、車両20がボートローンチ用に使用されるときのハイブリッド車両システムの制御手順を示すフローチャートで、各手順は、対応するハイブリッド車両システムプログラムの各処理手順に該当する。
車両20においてイグニッションスイッチ等がオンされて、その制御システムが始動すると、ハイブリッド車両システムプログラムが立上り、運転者の車両操作に応じて車両20の走行が開始する。車両の走行状態は、エンジン44が停止しておりモータ・ジェネレータ42のモータ駆動の機能によって走行するモータ走行と、エンジン44が始動されてそのトルクを用いて走行するエンジン走行とがある。エンジン走行においては、モータ・ジェネレータ42は、モータ駆動の機能によってエンジン44と共に車両20を駆動し、あるいは発電機の機能によって車両20の制動時のエネルギを回生エネルギとして回収する。
図3では、車両20においてエンジン44が停止しておりモータによって走行しているモータ走行にある状態からの手順が示されている。もっとも、これに代えて、エンジン始動(S14)後からの手順として示すこともできる。車両20がモータ走行(S10)にあるときは、時々刻々変動する車両20の状態について、モータ始動条件を満たすか否かが判断される(S12)。この機能は、制御部60のエンジン停止・始動条件判断モジュール62によって実行される。具体的には、上記で説明した要求パワーを求め、予め定めた始動のための閾値と比較し、要求パワーが閾値を超えるか否かが判断される。そして、要求パワーが閾値を超えると判断されると、停止していたエンジン44が始動される。
エンジン44が始動されると(S14)、その後の時々刻々変動する車両20の状態について、モータ停止条件を満たすか否かが判断される(S16)。この機能は、制御部60のエンジン停止・始動条件判断モジュール62によって実行される。具体的には、上記で説明した要求パワーを求め、予め定めた始動のための閾値と比較し、要求パワーが閾値以下か否かが判断される。
要求パワーが閾値以下であると、エンジン停止条件を満たすものと判断され、次に車両20がボートローンチ用に使用されているか否かが判断される(S18)。この機能は、制御部60のボートローンチ判断モジュール64によって実行される。具体的には、係合センサ48からの出力信号を取得し、車両20の牽引係合部24と、台車26の牽引係合部25とがしっかり係合しているか否かを判断する。係合センサ48からの出力信号が、牽引係合部24と牽引係合部25との係合を示すときは、車両20がボートローンチ用に使用されている、と判断し、係合センサ48からの出力信号が、牽引係合部24と牽引係合部25との係合を示すものでないときは、車両20がボートローンチ用に使用されている、とは判断しない。
車両20がボートローンチ用に使用されているかの判断に、ボートローンチスイッチ22の出力信号を用いることができる。すなわち、ボートローンチスイッチ22がオンのときに出力される電気信号が検出される場合に、車両20がボートローンチ用に使用されていると判断し、ボートローンチスイッチ22がオフのときに出力される電気信号が検出される場合に、車両20がボートローンチ用に使用されているとは判断しないものとできる。
係合センサ48と、ボートローンチスイッチ22とは、いずれか1つのみを用いて車両20がボートローンチ用に使用されているかの判断を行うことができる。すなわち、車両20が、係合センサ48か、ボートローンチスイッチ22か、いずれか1つのみを備えるものとし、備えられる1つの手段の出力信号に基づいて、車両20がボートローンチ用に使用されているかの判断を行うことができる。
好ましくは、車両20に、係合センサ48と、ボートローンチスイッチ22の双方を設け、係合センサ48からの出力信号と、ボートローンチスイッチ22からの出力信号とに基づいて、車両20がボートローンチ用に使用されているかの判断を行うことがよい。この場合には、係合センサ48からの出力信号又はボートローンチスイッチ22からの出力信号のいずれか1つが、ボートローンチ用に車両20が使用されている内容であるときに、ボートローンチ判断モジュール64は、車両20がボートローンチ用に使用されている、と判断する。このようにすることで、仮に、ボートローンチスイッチ22をオンにすることをユーザが忘れている場合でも、係合センサ48の出力信号によって車両20がボートローンチ用に使用されているか否かを正しく判断できる。また、仮に係合センサ48が故障した場合でも、ボートローンチスイッチ22が正しく操作されていれば、ボートローンチスイッチ22の出力信号によって車両20がボートローンチ用に使用されているか否かを正しく判断できる。
S18においてボートローンチ用に車両20が使用されていると判断されると、一つの処理方法として、そのままS24に移行してエンジン停止を禁止することができる。しかし、好ましくは、さらに、シフト位置が後進ポジションか否かを判断してからエンジン停止を禁止することが好ましい。すなわち、図1で説明したように、運搬状態では車両20の状態が様々である。この運搬状態において、ボートローンチ用に車両20が使用されていると判断されたことによって一律にエンジン停止禁止とすると、運搬状態における車両20の様々な状態に対応してエンジン44とモータ・ジェネレータ42の作動を制御することができない。これにより、運搬状態の期間が長い場合等で、車両20の燃費の改善が不十分となることが生じえる。
そこで図3に示されるように、S18でボートローンチ用に車両20が使用されていると判断されると、次にシフト位置が後進ポジションか否かが判断される(S20)。この機能は、制御部60の後進判断モジュール66によって実行される。具体的には、シフト位置検出部46の出力に基づいてシフト位置が後進ポジションにあるか否かが判断される。
図1で説明したように、進水状態において車両20は後進しながらボート28を水上8に移動させるので、S20において後進ポジションにあると判断されると、一つの処理方法として、そのままS24に移行してエンジン停止を禁止することができる。しかし、好ましくは、さらに、車両位置が岸辺であるか否かを判断してからエンジン停止を禁止することが好ましい。すなわち、図1で説明したように、運搬状態においても後進状態がありえるからである。
そこで図3に示されるように、S20でシフト位置が後進ポジションにあると判断されると、次に車両位置が岸辺にあるか否かが判断される(S22)。この機能は、制御部60の車両位置判断モジュール68によって実行される。具体的には、ナビゲーション装置50から出力される情報に基づいて、車両20の現在位置が目的地の岸辺であるか否かが判断される。
S22において、車両20の現在位置が目的地の岸辺であると判断されると、そこでエンジン停止の禁止が行われる(S24)。この機能は、制御部60のエンジン停止禁止モジュール70によって実行される。具体的には、S16において、要求パワーが閾値以下であり、エンジン停止条件を満たすと判断されたにもかかわらず、エンジン44に対し停止指示を出すことを禁止する。
これによって、車両20がボートローンチ用に使用され、目的地の岸辺の斜面6において後退しながらボート28を水上8に移動させる進水状態に適合させて、エンジン44を停止させず、排気管32が水面の下にもぐっても、エンジン44の排気圧を確保できる。したがって、車両20をボートローンチ用に使用する場合に、排気管32に水が浸水することを防止できる。
S24においてエンジン停止禁止が実行されたのちは、再びS16に戻り、S18以後の手順が繰り返される。S18、S20、S22において、判断が否定的な場合は、いずれもエンジン44が停止される(S26)。すなわち、S16において、エンジン停止条件を満たすと判断された通りに、エンジン44に対し停止指示が出される。例えば、進水状態が終了して、ボート28を水上8に浮かべた後、車両が岸辺の斜面6を登って、一般道路に戻ったときは、S16においてエンジン停止条件を満たすか否かが判断される。エンジン停止条件を満たすと、S18以下の工程に進むが、ここではS20、あるいはS22において判断が否定的となるので、S26においてエンジン停止が実行される。S26においてエンジン停止が実行されると、モータ走行のS10に戻り、上記の各工程が実行されて繰り返される。このようにして、ボートローンチが終わって、排気管32に水が浸水する恐れがなくなった車両20について、通常通りのエンジン停止・始動の制御を行うことができる。
なお、図1で説明したように、進水状態においては、車両20は下り斜面で負荷の軽い連結状態にあるので、この負荷の軽い連結状態を、車両20のトルク等によって判断することを、ボートローンチの進水状態にあることを判断する条件とて用いることもできる。
本発明に係る実施の形態において、ボートローンチ用に車両が用いられる場合のハイブリッド車両システムの様子を示す図である。 本発明に係る実施の形態において、ボートローンチ用に車両が用いられる場合のハイブリッド車両システムの構成を示すブロック図である。 本発明に係る実施の形態において、車両がボートローンチ用に使用されるときのハイブリッド車両システムの制御手順を示すフローチャートである。
符号の説明
4 一般道路、6 斜面、8 水上、10 ハイブリッド車両システム、20 車両、22 ボートローンチスイッチ、24,25 牽引係合部、26 台車、28 ボート、30 後輪、32 排気管、40 駆動源、42 モータ・ジェネレータ、44 エンジン、46 シフト位置検出部、48 係合センサ、50 ナビゲーション装置、60 制御部、62 エンジン停止・始動条件判断モジュール、64 ボートローンチ判断モジュール、66 後進判断モジュール、68 車両位置判断モジュール、70 エンジン停止禁止モジュール。

Claims (6)

  1. エンジンとモータ・ジェネレータとを有し、車両の要求パワーに基づいてエンジンの停止条件及び始動条件を定めるハイブリッド車両システムであって、
    ボートを岸辺に運んで水上に移動させるボートローンチ用に車両が使用されているか否かを判断するボートローンチ判断手段と、
    ボートローンチ判断手段によって車両がボートローンチ用に使用されていると判断したときに、エンジンの停止条件の適用を禁止するエンジン停止禁止手段と、
    を備えることを特徴とするハイブリッド車両システム。
  2. 請求項1に記載のハイブリッド車両システムにおいて、
    シフト位置が後進ポジションにあるか否かを判断する後進判断手段を備え、
    エンジン停止禁止手段は、車両がボートローンチ用に使用されていると判断されている条件の下でさらに、シフト位置が後進ポジションにあると判断されたときに、エンジンの停止条件の適用を禁止することを特徴とするハイブリッド車両システム。
  3. 請求項2に記載のハイブリッド車両システムにおいて、
    車両の現在位置が岸辺であるか否かを判断する車両位置判断手段を備え、
    エンジン停止禁止手段は、車両がボートローンチ用に使用されていると判断され、さらに、シフト位置が後進ポジションにあると判断され、さらにその条件の下で車両の現在位置が岸辺であると判断されたときに、エンジンの停止条件の適用を禁止することを特徴とするハイブリッド車両システム。
  4. 請求項1に記載のハイブリッド車両システムにおいて、
    ボートを載せた台車が車両の後部の牽引係合部に係合されたことを検出する係合センサを備え、
    ボートローンチ判断手段は、係合センサの出力に基づいて車両がボートローンチ用に使用されているか否かを判断するハイブリッド車両システム。
  5. 請求項1に記載のハイブリッド車両システムにおいて、
    ユーザの設定によってスイッチがオン・オフされるボートローンチスイッチを備え、
    ボートローンチ判断手段は、ボートローンチスイッチのオン・オフに基づいて車両がボートローンチ用に使用されているか否かを判断するハイブリッド車両システム。
  6. エンジンとモータ・ジェネレータとを有するハイブリッド車両の制御部上で実行されるハイブリッド車両システムプログラムであって、
    車両の要求パワーに基づいて、予め定められたエンジンの停止条件を満たすか否かを判断する停止条件判断処理手順と、
    ボートを岸辺に運んで水上に移動させるボートローンチ用に車両が使用されているか否かを判断するボートローンチ判断処理手順と、
    シフト位置が後進ポジションにあるか否かを判断する後進判断処理手順と、
    車両の現在位置が岸辺であるか否かを判断する車両位置判断処理手順と、
    車両がボートローンチ用に使用されていると判断され、さらに、シフト位置が後進ポジションにあると判断され、さらにその条件の下で車両の現在位置が岸辺であると判断されたときに、エンジンの停止条件の適用を禁止するエンジン停止禁止処理手順と、
    を実行することを特徴とするハイブリッド車両システムプログラム。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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US8050851B2 (en) * 2008-02-13 2011-11-01 Toyota Jidosha Kabushiki Kaisha Power output apparatus, vehicle equipped with power output apparatus, driving system, and control method of power output apparatus
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