JP2008029387A - パチンコ遊技機 - Google Patents
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Abstract
【課題】ROM基板にVROMが正常に接続されているか否かを容易に判断することができるパチンコ遊技機を提供すること。
【解決手段】VDPはVROMから検査データを検出し、装飾図柄表示器に検査データの検出結果に基づいて検査画像を表示する。このため、ROM基板にVROMが正常に接続されているときには検査画像が正常に表示され、ROM基板にVROMが正常に接続されていないときには検査画像が正常に表示されないので、検査者が検査画像の正常性を目視で確認するだけでROM基板にVROMが正常に接続されているか否かを検査することが可能になる。
【選択図】図43
【解決手段】VDPはVROMから検査データを検出し、装飾図柄表示器に検査データの検出結果に基づいて検査画像を表示する。このため、ROM基板にVROMが正常に接続されているときには検査画像が正常に表示され、ROM基板にVROMが正常に接続されていないときには検査画像が正常に表示されないので、検査者が検査画像の正常性を目視で確認するだけでROM基板にVROMが正常に接続されているか否かを検査することが可能になる。
【選択図】図43
Description
本発明は複数の図柄要素のそれぞれを可変状態および可変停止状態で順に表示する図柄遊技の映像と共に図柄遊技の映像を視覚的に演出する演出映像を共通の図柄表示器に表示する構成のパチンコ遊技機に関する。
上記パチンコ遊技機には画像メモリの端子を基板に半田付けすることで電気的に接続する構成のものがある。この画像メモリは画像データが記録されたものであり、画像データとは図柄表示器に演出映像を表示するためのデータを称する。このパチンコ遊技機の場合には演出映像のバリエーションの増加と進行内容の複雑化と描写の細密化のそれぞれが進む傾向にある。このため、画像データのデータ量が大きくなることに連動して画像メモリの数が増えており、画像メモリの基板に対する接続不良が発生する確率も高まっている。このパチンコ遊技機には画像メモリの端子を基板に半田付けすることなく嵌め込むことで電気的に接続する構成のものがある。この構成の場合には端子の基板に対する嵌め込み量が不足することに基づいて画像メモリが接続不良状態になるので、画像メモリの接続不良が発生し易い事情にある。
特開平7−31737号公報
従来のパチンコ遊技機には大当りおよび外れを判定する制御プログラムが保存されたプログラムメモリに識別データを記録し、書込み不能な専用メモリに判定データを記録し、プログラムメモリの識別データおよび専用メモリの判定データ相互間の同一性に基づいてプログラムメモリの不正交換の有無を判断する構成のものがある。この従来のパチンコ遊技機はプログラムメモリが基板に正常に接続されていることを前提にプログラムメモリの不正交換の有無を判断するものであり、画像メモリが基板に正常に接続されているか否かを判断することはできない。
本発明は上記事情に鑑みてなされたものであり、その目的は、画像メモリが基板に正常に接続されているか否かを容易に判断することができるパチンコ遊技機を提供することにある。
1.請求項1に記載のパチンコ遊技機の説明
請求項1に記載のパチンコ遊技機は[1]始動口〜[8]表示処理回路を備えたところに特徴を有している。
[1]始動口は遊技盤に設けられたものであり、遊技球が入球可能なものである。図2の符号18は遊技盤の一例であり、図2の符号24は始動口の一例である。
[2]可変入球口は遊技盤に設けられたものであり、遊技球が入球不能な閉鎖状態および遊技球が入球可能な開放状態相互間で切換えられるものである。図2の入賞口台板26は遊技球が入賞不能な閉鎖状態および遊技球が入賞可能な開放状態に相互に切換えられる特別入賞口を有するものであり、特別入賞口は可変入球口に相当する。
[3]メイン処理回路は遊技球が始動口に入球することに基づいて可変入球口を開放する大当りおよび可変入球口を開放しない外れを判定するものである。図3のCPU51はメイン処理回路の一例であり、大当りおよび外れを図11のステップS52で判定する。
[4]図柄表示器は遊技盤に設けられたものであり、複数の図柄要素を可変状態および可変停止状態で順に表示する図柄遊技の映像が表示されるものである。図2の装飾図柄表示器32は図柄表示器の一例である。
[5]画像メモリは図柄表示器に演出映像を表示するための画像データが記録されたものであり、演出映像とは図柄遊技の映像を視覚的に演出する映像を称する。図3のVROM85〜VROM92のそれぞれは画像メモリの一例である。これら画像メモリのそれぞれには専用の検査データが記録されている。これら各検査データは画像メモリが基板に正常に接続されているか否かを目視で確認するための検査画像を図柄表示器に表示するデータを称するものである。図4の「O」「K」「U」「M」「u」「R」「A」「!」のそれぞれは検査データの一例であり、図5のROM基板97は基板の一例である。
[6]プログラムメモリは図柄表示器に図柄遊技の映像を表示するための制御プログラムが記録されたものである。図3のPROM82はプログラムメモリの一例であり、図34はPROM82に記録された制御プログラムの一例である。
[7]サブ処理回路は複数の画像メモリから画像データを選択するためのコマンドを設定するものであり、図3のCPU81はサブ処理回路の一例である。
[8]表示処理回路は図柄表示器に図柄遊技の映像をコマンドの設定結果に応じた画像データの演出映像と共にプログラムメモリの制御プログラムに基づいて表示するものであり、メイン処理回路が大当りを判定したときには複数の図柄要素が予め決められた大当りの組合せとなるように複数の図柄要素のそれぞれを停止表示し、メイン処理回路が外れを判定したときには複数の図柄要素が大当りの組合せとは相違する外れの組合せとなるように複数の図柄要素のそれぞれを停止表示する。図3のVDP84は表示処理回路の一例であり、図35はVDP84が装飾図柄表示器32に表示する図柄遊技の映像および演出映像の一例である。この表示処理回路は複数の画像メモリのそれぞれから検査データを検出して図柄表示器に検査画像を表示する処理を複数の図柄要素の全てを可変表示していないときに行うものであり、図43はVDP84が装飾図柄表示器32に表示する検査画像の一例である。このため、各画像メモリが基板に正常に接続されているときには図柄表示器に各検査画像が正常に表示され、各画像メモリが基板に正常に接続されていないときには図柄表示器に各検査画像が正常に表示されないので、検査者が各検査画像の正常性を目視で確認するだけで各画像メモリが基板に正常に接続されているか否かを簡単に検査することが可能になる。しかも、各画像メモリに専用の検査データが記録されている。このため、図柄遊技の映像および演出映像のいずれとも相違する専用の検査画像が図柄表示器に表示されるようになるので、各検査画像を見誤ることなく各検査画像の正常性を検査することが可能になる。
2.請求項2に記載のパチンコ遊技機の説明
請求項2に記載のパチンコ遊技機は全ての画像メモリの検査データが図柄表示器に同時に表示されたときに全ての検査画像から単一の絵柄が構成されるように各画像メモリに検査データが記録されているところに特徴を有している。このため、図柄表示器に単一の絵柄が正常に表示されているか否かに基づいて各画像メモリの接続状態を一挙に検査することができる。従って、複数の検査画像のそれぞれの正常性を個別に確認する手間が不要になり、複数の画像メモリのそれぞれの接続状態を迅速且つ簡単に検査することが可能になる。
3.請求項3に記載のパチンコ遊技機の説明
請求項3に記載のパチンコ遊技機は各画像メモリに画像メモリを識別することが可能な態様の検査データが記録されているところに特徴を有している。このため、複数の画像メモリのいずれが接続不良状態にあるかを検査画像から識別することが可能になるので、複数の画像メモリのいずれが接続不良状態にあるかを新たに検査することなく画像メモリの接続不良を簡単に解消することが可能になる。
請求項1に記載のパチンコ遊技機は[1]始動口〜[8]表示処理回路を備えたところに特徴を有している。
[1]始動口は遊技盤に設けられたものであり、遊技球が入球可能なものである。図2の符号18は遊技盤の一例であり、図2の符号24は始動口の一例である。
[2]可変入球口は遊技盤に設けられたものであり、遊技球が入球不能な閉鎖状態および遊技球が入球可能な開放状態相互間で切換えられるものである。図2の入賞口台板26は遊技球が入賞不能な閉鎖状態および遊技球が入賞可能な開放状態に相互に切換えられる特別入賞口を有するものであり、特別入賞口は可変入球口に相当する。
[3]メイン処理回路は遊技球が始動口に入球することに基づいて可変入球口を開放する大当りおよび可変入球口を開放しない外れを判定するものである。図3のCPU51はメイン処理回路の一例であり、大当りおよび外れを図11のステップS52で判定する。
[4]図柄表示器は遊技盤に設けられたものであり、複数の図柄要素を可変状態および可変停止状態で順に表示する図柄遊技の映像が表示されるものである。図2の装飾図柄表示器32は図柄表示器の一例である。
[5]画像メモリは図柄表示器に演出映像を表示するための画像データが記録されたものであり、演出映像とは図柄遊技の映像を視覚的に演出する映像を称する。図3のVROM85〜VROM92のそれぞれは画像メモリの一例である。これら画像メモリのそれぞれには専用の検査データが記録されている。これら各検査データは画像メモリが基板に正常に接続されているか否かを目視で確認するための検査画像を図柄表示器に表示するデータを称するものである。図4の「O」「K」「U」「M」「u」「R」「A」「!」のそれぞれは検査データの一例であり、図5のROM基板97は基板の一例である。
[6]プログラムメモリは図柄表示器に図柄遊技の映像を表示するための制御プログラムが記録されたものである。図3のPROM82はプログラムメモリの一例であり、図34はPROM82に記録された制御プログラムの一例である。
[7]サブ処理回路は複数の画像メモリから画像データを選択するためのコマンドを設定するものであり、図3のCPU81はサブ処理回路の一例である。
[8]表示処理回路は図柄表示器に図柄遊技の映像をコマンドの設定結果に応じた画像データの演出映像と共にプログラムメモリの制御プログラムに基づいて表示するものであり、メイン処理回路が大当りを判定したときには複数の図柄要素が予め決められた大当りの組合せとなるように複数の図柄要素のそれぞれを停止表示し、メイン処理回路が外れを判定したときには複数の図柄要素が大当りの組合せとは相違する外れの組合せとなるように複数の図柄要素のそれぞれを停止表示する。図3のVDP84は表示処理回路の一例であり、図35はVDP84が装飾図柄表示器32に表示する図柄遊技の映像および演出映像の一例である。この表示処理回路は複数の画像メモリのそれぞれから検査データを検出して図柄表示器に検査画像を表示する処理を複数の図柄要素の全てを可変表示していないときに行うものであり、図43はVDP84が装飾図柄表示器32に表示する検査画像の一例である。このため、各画像メモリが基板に正常に接続されているときには図柄表示器に各検査画像が正常に表示され、各画像メモリが基板に正常に接続されていないときには図柄表示器に各検査画像が正常に表示されないので、検査者が各検査画像の正常性を目視で確認するだけで各画像メモリが基板に正常に接続されているか否かを簡単に検査することが可能になる。しかも、各画像メモリに専用の検査データが記録されている。このため、図柄遊技の映像および演出映像のいずれとも相違する専用の検査画像が図柄表示器に表示されるようになるので、各検査画像を見誤ることなく各検査画像の正常性を検査することが可能になる。
2.請求項2に記載のパチンコ遊技機の説明
請求項2に記載のパチンコ遊技機は全ての画像メモリの検査データが図柄表示器に同時に表示されたときに全ての検査画像から単一の絵柄が構成されるように各画像メモリに検査データが記録されているところに特徴を有している。このため、図柄表示器に単一の絵柄が正常に表示されているか否かに基づいて各画像メモリの接続状態を一挙に検査することができる。従って、複数の検査画像のそれぞれの正常性を個別に確認する手間が不要になり、複数の画像メモリのそれぞれの接続状態を迅速且つ簡単に検査することが可能になる。
3.請求項3に記載のパチンコ遊技機の説明
請求項3に記載のパチンコ遊技機は各画像メモリに画像メモリを識別することが可能な態様の検査データが記録されているところに特徴を有している。このため、複数の画像メモリのいずれが接続不良状態にあるかを検査画像から識別することが可能になるので、複数の画像メモリのいずれが接続不良状態にあるかを新たに検査することなく画像メモリの接続不良を簡単に解消することが可能になる。
[1]機械的構成および電気的構成の説明
パチンコホールの台島には、図1に示すように、外枠1が設置されている。この外枠1は前後面が開口する四角筒状をなすものであり、外枠1の前端面には前枠2が左側部の垂直な軸を中心に回動可能に装着されている。この前枠2の前面には横長な長方形状の上皿板3および横長な長方形状の下皿板4が上下2段に固定されており、上皿板3の前面には上面が開口する上皿5が固定され、下皿板4の前面には上面が開口する下皿6が固定されている。
パチンコホールの台島には、図1に示すように、外枠1が設置されている。この外枠1は前後面が開口する四角筒状をなすものであり、外枠1の前端面には前枠2が左側部の垂直な軸を中心に回動可能に装着されている。この前枠2の前面には横長な長方形状の上皿板3および横長な長方形状の下皿板4が上下2段に固定されており、上皿板3の前面には上面が開口する上皿5が固定され、下皿板4の前面には上面が開口する下皿6が固定されている。
下皿板4の前面には右端部に位置してハンドル台7が固定されており、ハンドル台7には発射ハンドル8が前後方向へ延びる軸を中心に回動可能に装着されている。このハンドル台7の後方には発射ソレノイド9が固定されており、発射ソレノイド9には打球槌10が連結されている。この発射ソレノイド9は打球槌10の駆動源に相当するものであり、発射ハンドル8が回動操作されたときには発射ソレノイド9に駆動電源が印加され、打球槌10が駆動することに基づいて上皿5内の遊技球を上皿5内から弾き出す。
前枠2の前面には窓枠11が装着されている。この窓枠11は円形孔状の窓部12を有するものであり、窓部12の内周面には透明なガラス窓13が固定されている。この窓枠11の後面には左上隅部および右上隅部のそれぞれに位置してスピーカ14が固定されており、各スピーカ14の前方には網状のスピーカカバー15が配置されている。これら各スピーカカバー15は窓枠11に固定されたものであり、各スピーカ14が再生する効果音は前方のスピーカカバー15を通して放出される。窓枠11には各スピーカカバー15の下方に位置して2個のランプカバー16が固定されており、各ランプカバー16の後方には複数の電飾LED17(図3参照)が配置されている。これら各電飾LED17は窓枠11に固定されたものであり、各ランプカバー16は後方の電飾LED17が発光することに基づいて照明される。
前枠2には、図2に示すように、遊技盤18が装着されており、遊技盤18は窓枠11のガラス窓13により前方から覆われている。この遊技盤18の前面には外レール19および内レール20が固定されている。これら外レール19および内レール20相互間には円弧状の発射通路21が形成されており、打球槌10が弾いた遊技球は発射通路21を通して遊技領域22内に放出される。この遊技領域22内には複数の障害釘23が固定されており、遊技領域22内に放出された遊技球は障害釘23に当りながら遊技領域22内を落下する。この遊技領域22は外レール19および内レール20によって囲まれた領域のうち発射通路21を除く円形状の領域を称するものであり、遊技球が転動可能な最大範囲である転動領域に相当する。
遊技領域22内には始動口24が固定されている。この始動口24は上面が開口するポケット状をなすものであり、遊技領域22内を転動する遊技球は始動口24内に上面から入賞可能にされている。この始動口24内には始動口センサ25(図3参照)が固定されており、始動口センサ25は始動口24内に遊技球が入賞したことを検出して始動信号を出力する。遊技領域22内には、図2に示すように、入賞口台板26が固定されており、入賞口台板26には前面が開口する四角筒状の特別入賞口が固定されている。この特別入賞口内にはカウントセンサ27(図3参照)が固定されており、カウントセンサ27は遊技球が特別入賞口内に入賞したことを検出してカウント信号を出力する。
入賞口台板26には、図2に示すように、扉28が下端部の水平な軸を中心に回動可能に装着されている。この扉28は特別入賞口ソレノイド29(図3参照)に連結されており、特別入賞口ソレノイド29は扉28を垂直状態に回動操作することに基づいて特別入賞口の前面を遊技球が入賞不能に閉鎖し、扉28を前方へ倒れた水平状態に回動操作することに基づいて特別入賞口の前面を遊技球が入賞可能に開放する。即ち、特別入賞口は遊技球が入賞不能な閉鎖状態および遊技球が入賞可能な開放状態に切換わるものであり、可変入球口に相当する。
入賞口台板26には、図2に示すように、特別図柄表示器30が固定されている。この特別図柄表示器30はLED表示器から構成されたものであり、特別図柄表示器30には特別図柄が表示される。遊技領域22内には表示台枠31が固定されており、表示台枠31には図柄表示器に相当する装飾図柄表示器32が固定されている。この装飾図柄表示器32は特別図柄表示器30に比べて大きな表示領域を有するカラー液晶表示器から構成されたものであり、装飾図柄表示器32には装飾図柄が表示される。この装飾図柄は左列の図柄要素と中列の図柄要素と右列の図柄要素の3列の組合せ図柄から構成されたものであり、大当りおよび外れを識別する識別図柄に相当する。
図3のメイン制御回路50は遊技内容を制御する最上位の制御手段であり、CPU51とROM52とRAM53を有している。このメイン制御回路50のROM52には制御プログラムおよび制御データが記録されており、CPU51はRAM53をワークエリアとしてROM52の制御プログラムおよび制御データに基づいて制御動作を実行する。出力回路54は始動口センサ25からの始動信号およびカウントセンサ27からのカウント信号のそれぞれを波形成形してメイン制御回路50に出力するものであり、メイン制御回路50は出力回路54からの始動信号およびカウント信号のいずれかを検出することに基づいて賞球コマンドを設定する。タイマ回路55はメイン制御回路50に一定の時間間隔(4msec)でパルス信号を出力するものであり、メイン制御回路50はタイマ回路55からのパルス信号を検出する毎にタイマ割込処理を実行する。
ソレノイド回路56は特別入賞口ソレノイド29を通断電するものであり、メイン制御回路50はソレノイド回路56を駆動制御することに基づいて特別入賞口の扉28を開閉操作する。LED回路57は特別図柄表示器30に特別図柄を表示するものであり、メイン制御回路50はLED回路57を駆動制御することに基づいて特別図柄表示器30の表示内容を制御する。このメイン制御回路50のCPU51はメイン処理回路に相当するものである。
払出制御回路60は賞品球の払出動作を制御するものであり、CPU61とROM62とRAM63を有している。この払出制御回路60のROM62には制御プログラムおよび制御データが記録されており、CPU61はRAM63をワークエリアとしてROM62の制御プログラムおよび制御データに基づいて賞品球の払出動作を実行する。この払出制御回路60はメイン制御回路50から賞球コマンドの設定結果が送信されるものであり、賞球コマンドの設定結果を検出することに基づいて駆動信号を設定する。モータ回路64は払出制御回路60から駆動信号の設定結果が与えられるものであり、払出制御回路60からの駆動信号の設定結果に基づいて払出モータ65を駆動する。この払出モータ65は遊技球を上皿5内に賞品球として払出す賞球払出装置の駆動源に相当するものであり、上皿5内には払出モータ65が駆動することに基づいて賞球コマンドに応じた個数の賞品球が払出される。
演出制御回路70は装飾図柄遊技の演出内容を総括的に制御するものであり、CPU71とROM72とRAM73を有している。この演出制御回路70のROM72には制御プログラムおよび制御データが記録されており、CPU71はRAM73をワークエリアとしてROM72の制御プログラムおよび制御データに基づいて処理動作を実行する。この演出制御回路70はメイン制御回路50からコマンドの設定結果が送信されるものであり、メイン制御回路50から送信されるコマンドの設定結果を検出することに基づいてコマンドを設定する。タイマ回路74は演出制御回路70に一定の時間間隔(4msec)でパルス信号を出力するものであり、演出制御回路70はタイマ回路74からのパルス信号を検出する毎にタイマ割込処理を実行する。
図柄制御回路80はCPU81とPROM82とPRAM83とVDP84とVROM85〜VROM92とVRAM93を有している。この図柄制御回路80のVROM85〜VROM92のそれぞれは画像メモリに相当するものであり、VROM85〜VROM92のそれぞれには、図4に示すように、検査データ領域94および画像データ領域95が設定されている。これら各検査データ領域94は先頭のアドレスに設定され、各画像データ領域95は検査データ領域94より後方のアドレスに設定されたものであり、各画像データ領域95には画像データとしてビデオデータおよびスプライトデータが記録されている。各ビデオデータは装飾図柄表示器32に装飾図柄遊技用の動画または大当り遊技用の動画を表示するためのものであり、予め決められた形式に圧縮して保存されている。各スプライトデータは背景となるビデオデータの画像の前方または後方に重ねて表示されるものであり、表示位置を指定することに基づいて背景に対して自在に移動表示される。
図柄制御回路80のCPU81はサブ処理回路に相当するものであり、演出制御回路70から送信されるコマンドの設定結果に基づいてコマンドを設定し、VDP84にコマンドの設定結果を送信する。このVDP84は表示処理回路に相当するものであり、CPU81から送信されるコマンドの設定結果に応じた画像データをVROM85の画像データ領域95〜VROM92の画像データ領域95のいずれかから検出し、画像データの検出結果に基づいて画像信号を生成する。
図柄制御回路80のPROM82はプログラムメモリに相当するものである。このPROM82にはCPU用の制御プログラムおよびVDP用の制御プログラムの双方が記録されており、CPU81はRAM83をワークエリアとしてPROM82のCPU用の制御プログラムに基づいて処理動作を実行し、VDP84はVRAM93をワークエリアとしてPROM82のVDP用の制御プログラムに基づいて処理動作を実行する。このVDP84は、図3に示すように、画像信号の設定結果をLCD回路96に出力するものであり、LCD回路96はVDP84から送信される画像信号の設定結果に応じた画像を装飾図柄表示器32に表示する。タイマ回路101は図柄制御回路80に一定の時間間隔(4msec)でパルス信号を出力するものであり、図柄制御回路80のCPU81はタイマ回路101からのパルス信号を検出する毎にタイマ割込処理を実行する。
図柄制御回路80のVROM85〜VROM92のそれぞれは、図5に示すように、共通のROM基板97に搭載されたものである。これらVROM85〜VROM92のそれぞれはROM基板97のスルーホールに端子を半田付けすることなく嵌め込むことに基づいて電気的に接続されたコネクタ式のものであり、VROM85〜VROM88はROM基板97の一面に一列に配列され、残りのVROM89〜VROM92はROM基板97の一面とは反対側の反対面に一列に配列されている。このROM基板97にはコネクタ98が搭載されている。このコネクタ98には対のコネクタ99が接続されており、対のコネクタ99は図柄制御基板100に搭載されている。この図柄制御基板100にはCPU81とPROM82とPRAM83とVDP84とVRAM93のそれぞれが搭載されており、VROM85〜VROM92のそれぞれはROM基板97とコネクタ98とコネクタ99と図柄制御基板100を介してVDP84に接続されている。
VROM85の検査データ領域94はVROM85がROM基板97に正常に接続されているか否かを検査するための検査データが保存された領域であり、VROM85の検査データ領域94には、図4に示すように、検査画像「O」を表示するための検査データが保存されている。VROM86の検査データ領域94はVROM86がROM基板97に正常に接続されているか否かを検査するための検査データが保存された領域であり、VROM86の検査データ領域94には検査画像「K」を表示するための検査データが保存されている。VROM87の検査データ領域94はVROM87がROM基板97に正常に接続されているか否かを検査するための検査データが保存された領域であり、VROM87の検査データ領域94には検査画像「U」を表示するための検査データが保存されている。VROM88の検査データ領域94はVROM88がROM基板97に正常に接続されているか否かを検査するための検査データが保存された領域であり、VROM88の検査データ領域94には検査画像「M」を表示するための検査データが保存されている。
VROM89の検査データ領域94はVROM89がROM基板97に正常に接続されているか否かを検査するための検査データが保存された領域であり、VROM89の検査データ領域94には検査画像「u」を表示するための検査データが保存されている。VROM90の検査データ領域94はVROM90がROM基板97に正常に接続されているか否かを検査するための検査データが保存された領域であり、VROM90の検査データ領域94には検査画像「R」を表示するための検査データが保存されている。VROM91の検査データ領域94はVROM91がROM基板97に正常に接続されているか否かを検査するための検査データが保存された領域であり、VROM91の検査データ領域94には検査画像「A」を表示するための検査データが保存されている。VROM92の検査データ領域94はVROM92がROM基板97に正常に接続されているか否かを検査するための検査データが保存された領域であり、VROM92の検査データ領域94には検査画像「!」を表示するための検査データが保存されている。
音制御回路110は、図3に示すように、CPU111とROM112とRAM113を有している。この音制御回路110のCPU111は演出制御回路70から送信されるコマンドの設定結果に応じた音データをROM112から検出し、音データの検出結果に基づいて音信号を生成してスピーカ回路114に出力するものであり、スピーカ回路114は音信号に応じた音を両スピーカ14から出力する。このCPU111の一連の動作はROM112に記録された制御プログラムおよび制御データに基づいて行われるものであり、RAM113はCPU111のワークメモリとして機能する。
電飾制御回路120はCPU121とROM122とRAM123を有している。この電飾制御回路120のCPU121は演出制御回路70から送信されるコマンドの設定結果に応じた電飾データをROM122から検出し、電飾データの検出結果に基づいて電飾信号を生成してLED回路124に出力するものであり、LED回路124は複数の電飾LED17を電飾信号に応じた内容で発光させる。このCPU121の一連の動作はROM122に記録された制御プログラムおよび制御データに基づいて行われるものであり、RAM123はCPU121のワークメモリとして機能する。
[2]遊技機能の説明
[2−1]特別図柄遊技機能
遊技者が上皿5内に遊技球を投入して発射ハンドル8を回動操作すると、遊技盤18の遊技領域22内に遊技球が発射され、障害釘23に当りながら落下する。この遊技球が始動口24内に入賞したときには賞球払出装置から設定個数の遊技球が上皿5内に賞品球として払出され、特別図柄遊技が開始される。この特別図柄遊技は特別図柄表示器30に特別図柄を変動状態および変動停止状態で順に表示するものであり、特別図柄の変動停止時の態様には、図12に示すように、外れの態様および大当りの態様の2種類が設定されている。
[2−2]大当り遊技機能
特別図柄表示器30に特別図柄が大当りの態様で停止表示されたときには大当り遊技が開始される。この大当り遊技は特別入賞口を開放し、特別入賞口内に遊技球が入賞することを許容する遊技者有利の状態を発生させるものであり、特別入賞口は上限値(例えば10個)の遊技球が入賞する個数条件または開放時間が上限値(例えば30sec)に達する時間条件が満足されるまで開放状態に保持される。この特別入賞口の個数条件および時間条件を基準とする開閉動作は大当りラウンドと称されるものであり、大当りラウンドは固定的な設定回数(例えば15回)だけ繰返される。この大当りラウンドの繰返しは大当り遊技に相当するものであり、各回の大当りラウンド中には装飾図柄表示器32に大当り遊技を映像的に演出する大当りラウンド表示が行われ、両スピーカ14から大当り遊技を音的に演出する効果音が出力され、複数の電飾LED17が大当りラウンド表示の表示内容に応じて発光する。
[2−3]特別図柄遊技保留機能
特別図柄遊技を即座に開始できない特別図柄遊技中および大当り遊技中に遊技球が始動口24内に入賞したときには特別図柄遊技が保留される。この特別図柄遊技の保留回数には上限値(例えば4回)が設定されており、保留回数が上限値に到達した状態で遊技球が始動口24内に入賞したときには特別図柄遊技が保留されない。この特別図柄遊技が保留されない遊技球の入賞を無効な入賞と称し、特別図柄遊技が保留される入賞を有効な入賞と称する。
[2−4]装飾図柄遊技機能(図柄遊技機能)
遊技球が始動口24内に入賞したときには特別図柄遊技に連動して装飾図柄遊技が開始される。この装飾図柄遊技は装飾図柄表示器32に映像を表示し、両スピーカ14から装飾図柄表示器32の映像に応じた効果音を出力し、複数の電飾LED17を装飾図柄表示器32の映像に応じて発光させることで組成されるものである。この装飾図柄遊技の映像は装飾図柄を変動状態および変動停止状態で順に表示し、装飾図柄の変動停止時の態様に基づいて外れおよび大当りの判定結果を遊技者に報知するものである。この装飾図柄の変動開始は特別図柄の変動開始に時間的に同期して行われ、装飾図柄の変動停止は特別図柄の変動停止に時間的に同期して行われるものであり、特別図柄が外れの態様で変動停止するときには装飾図柄が完全外れの組合せおよび外れリーチの組合せのいずれかで変動停止し、特別図柄が大当りの態様で変動停止するときには装飾図柄が大当りの組合せで変動停止する。
[3]メイン制御回路50の内部処理
[3−1]メイン処理
メイン制御回路50のCPU51は電源が投入されると、図6のステップS1の電源投入処理でRAM53の全データを初期設定し、ステップS2でタイマ割込フラグの設定状態を判断する。このタイマ割込フラグはCPU51がタイマ回路55からのパルス信号を受信することに基づいてタイマ割込処理でオンするものであり、CPU51はステップS2でタイマ割込フラグのオンを検出したときにはステップS3へ移行し、タイマ割込フラグをオフする。
[2]遊技機能の説明
[2−1]特別図柄遊技機能
遊技者が上皿5内に遊技球を投入して発射ハンドル8を回動操作すると、遊技盤18の遊技領域22内に遊技球が発射され、障害釘23に当りながら落下する。この遊技球が始動口24内に入賞したときには賞球払出装置から設定個数の遊技球が上皿5内に賞品球として払出され、特別図柄遊技が開始される。この特別図柄遊技は特別図柄表示器30に特別図柄を変動状態および変動停止状態で順に表示するものであり、特別図柄の変動停止時の態様には、図12に示すように、外れの態様および大当りの態様の2種類が設定されている。
[2−2]大当り遊技機能
特別図柄表示器30に特別図柄が大当りの態様で停止表示されたときには大当り遊技が開始される。この大当り遊技は特別入賞口を開放し、特別入賞口内に遊技球が入賞することを許容する遊技者有利の状態を発生させるものであり、特別入賞口は上限値(例えば10個)の遊技球が入賞する個数条件または開放時間が上限値(例えば30sec)に達する時間条件が満足されるまで開放状態に保持される。この特別入賞口の個数条件および時間条件を基準とする開閉動作は大当りラウンドと称されるものであり、大当りラウンドは固定的な設定回数(例えば15回)だけ繰返される。この大当りラウンドの繰返しは大当り遊技に相当するものであり、各回の大当りラウンド中には装飾図柄表示器32に大当り遊技を映像的に演出する大当りラウンド表示が行われ、両スピーカ14から大当り遊技を音的に演出する効果音が出力され、複数の電飾LED17が大当りラウンド表示の表示内容に応じて発光する。
[2−3]特別図柄遊技保留機能
特別図柄遊技を即座に開始できない特別図柄遊技中および大当り遊技中に遊技球が始動口24内に入賞したときには特別図柄遊技が保留される。この特別図柄遊技の保留回数には上限値(例えば4回)が設定されており、保留回数が上限値に到達した状態で遊技球が始動口24内に入賞したときには特別図柄遊技が保留されない。この特別図柄遊技が保留されない遊技球の入賞を無効な入賞と称し、特別図柄遊技が保留される入賞を有効な入賞と称する。
[2−4]装飾図柄遊技機能(図柄遊技機能)
遊技球が始動口24内に入賞したときには特別図柄遊技に連動して装飾図柄遊技が開始される。この装飾図柄遊技は装飾図柄表示器32に映像を表示し、両スピーカ14から装飾図柄表示器32の映像に応じた効果音を出力し、複数の電飾LED17を装飾図柄表示器32の映像に応じて発光させることで組成されるものである。この装飾図柄遊技の映像は装飾図柄を変動状態および変動停止状態で順に表示し、装飾図柄の変動停止時の態様に基づいて外れおよび大当りの判定結果を遊技者に報知するものである。この装飾図柄の変動開始は特別図柄の変動開始に時間的に同期して行われ、装飾図柄の変動停止は特別図柄の変動停止に時間的に同期して行われるものであり、特別図柄が外れの態様で変動停止するときには装飾図柄が完全外れの組合せおよび外れリーチの組合せのいずれかで変動停止し、特別図柄が大当りの態様で変動停止するときには装飾図柄が大当りの組合せで変動停止する。
[3]メイン制御回路50の内部処理
[3−1]メイン処理
メイン制御回路50のCPU51は電源が投入されると、図6のステップS1の電源投入処理でRAM53の全データを初期設定し、ステップS2でタイマ割込フラグの設定状態を判断する。このタイマ割込フラグはCPU51がタイマ回路55からのパルス信号を受信することに基づいてタイマ割込処理でオンするものであり、CPU51はステップS2でタイマ割込フラグのオンを検出したときにはステップS3へ移行し、タイマ割込フラグをオフする。
CPU51はステップS3でタイマ割込フラグをオフすると、ステップS4の入力処理〜ステップS6のデータ取得処理を順に実行する。このステップS6のデータ取得処理を終えたときにはステップS7の大当り判定処理〜ステップS12の大当り遊技処理のいずれかをメイン制御フラグの設定状態に基づいて択一的に実行し、ステップS7の大当り判定処理〜ステップS12の大当り遊技処理のいずれかを終えたときにはステップS2に復帰する。このメイン制御フラグはステップS1の電源投入処理で大当り判定処理に初期設定されるものであり、CPU51はステップS2に復帰したときにはタイマ割込フラグのオンを新たに検出することに基づいてステップS3へ移行する。
[3−2]入力処理
図7はステップS4の入力処理の詳細を示すものであり、CPU51は図7のステップS21で出力回路54からの始動信号の出力状態を判断する。ここで始動信号がないことを判断したときにはステップS22で始動信号フラグをオフし、始動信号があることを判断したときにはステップS23で始動信号フラグをオンする。即ち、遊技球が始動口24内に入賞したときには出力回路54から始動信号が出力され、始動信号フラグがオンされる。
[3−3]カウンタ更新処理
CPU51は図6のステップS5のカウンタ更新処理へ移行すると、ランダムカウンタR1の計測値〜ランダムカウンタR3の計測値のそれぞれに「1」を加算する。これらランダムカウンタR1〜R3の加算内容は次の通りである。
(1)ランダムカウンタR1は変動パターンを選択する乱数値に相当するものであり、図8に示すように、初期値「0」から上限値「100」に加算された後に初期値「0」に戻して循環的に加算される。
(2)ランダムカウンタR2は外れの判定時に判定結果を完全外れおよび外れリーチに振分ける乱数値に相当するものであり、初期値「0」から上限値「49」に加算された後に初期値「0」に戻して循環的に加算される。
(3)ランダムカウンタR3は大当りの発生の有無を抽選する乱数値に相当するものであり、初期値「0」から上限値「328」に加算された後に初期値「0」に戻して循環的に加算される。
[3−4]データ取得処理
図9は図6のステップS6のデータ取得処理の詳細を示すものであり、CPU51は図9のステップS31で始動信号フラグの設定状態を判断する。例えば遊技球が始動口24内に入賞したときには図7の入力処理で始動信号フラグがオンされている。この場合にはCPU51は図9のステップS31で始動信号フラグのオンを判断し、ステップS32でランダムカウンタR1〜R3のそれぞれの計測値を取得する。
[3−2]入力処理
図7はステップS4の入力処理の詳細を示すものであり、CPU51は図7のステップS21で出力回路54からの始動信号の出力状態を判断する。ここで始動信号がないことを判断したときにはステップS22で始動信号フラグをオフし、始動信号があることを判断したときにはステップS23で始動信号フラグをオンする。即ち、遊技球が始動口24内に入賞したときには出力回路54から始動信号が出力され、始動信号フラグがオンされる。
[3−3]カウンタ更新処理
CPU51は図6のステップS5のカウンタ更新処理へ移行すると、ランダムカウンタR1の計測値〜ランダムカウンタR3の計測値のそれぞれに「1」を加算する。これらランダムカウンタR1〜R3の加算内容は次の通りである。
(1)ランダムカウンタR1は変動パターンを選択する乱数値に相当するものであり、図8に示すように、初期値「0」から上限値「100」に加算された後に初期値「0」に戻して循環的に加算される。
(2)ランダムカウンタR2は外れの判定時に判定結果を完全外れおよび外れリーチに振分ける乱数値に相当するものであり、初期値「0」から上限値「49」に加算された後に初期値「0」に戻して循環的に加算される。
(3)ランダムカウンタR3は大当りの発生の有無を抽選する乱数値に相当するものであり、初期値「0」から上限値「328」に加算された後に初期値「0」に戻して循環的に加算される。
[3−4]データ取得処理
図9は図6のステップS6のデータ取得処理の詳細を示すものであり、CPU51は図9のステップS31で始動信号フラグの設定状態を判断する。例えば遊技球が始動口24内に入賞したときには図7の入力処理で始動信号フラグがオンされている。この場合にはCPU51は図9のステップS31で始動信号フラグのオンを判断し、ステップS32でランダムカウンタR1〜R3のそれぞれの計測値を取得する。
メイン制御回路50のRAM53には、図10に示すように、保留データエリア1〜保留データエリア4が設定されている。これら保留データエリア1〜保留データエリア4のそれぞれはランダムカウンタR1〜R3の取得結果を保存しておくものであり、CPU51は図9のステップS33へ移行したときには保留データエリア1にランダムカウンタR1〜R3が保存されているか否かを判断する。ここで保留データエリア1にランダムカウンタR1〜R3が保存されていないことを判断したときにはステップS34へ移行し、ランダムカウンタR1〜R3の取得結果を保留データエリア1に記録する。
CPU51は図9のステップS33で保留データエリア1にランダムカウンタR1〜R3が保存されていることを判断すると、ステップS35で保留データエリア2にランダムカウンタR1〜R3が保存されているか否かを判断する。ここで保留データエリア2にランダムカウンタR1〜R3が保存されていないことを判断したときにはステップS36へ移行し、ランダムカウンタR1〜R3の取得結果を保留データエリア2に記録する。
CPU51はステップS35で保留データエリア2にランダムカウンタR1〜R3が保存されていることを判断すると、ステップS37で保留データエリア3にランダムカウンタR1〜R3が保存されているか否かを判断する。ここで保留データエリア3にランダムカウンタR1〜R3が保存されていないことを判断したときにはステップS38へ移行し、ランダムカウンタR1〜R3の取得結果を保留データエリア3に記録する。
CPU51はステップS37で保留データエリア3にランダムカウンタR1〜R3が保存されていることを判断すると、ステップS39で保留データエリア4にランダムカウンタR1〜R3が保存されているか否かを判断する。ここで保留データエリア4にランダムカウンタR1〜R3が保存されていないことを判断したときにはステップS40へ移行し、ランダムカウンタR1〜R3の取得結果を保留データエリア4に記録する。即ち、ランダムカウンタR1〜R3の保存数には上限値「4組」が設定されており、上限組のランダムカウンタR1〜R3がRAM53に保存されている状態で遊技球が始動口24内に入賞したときにはステップS41でランダムカウンタR1〜R3の取得結果がクリアされ、遊技球が始動口24内に入賞したことが無効化される。
[3−5]大当り判定処理
CPU51はメイン制御フラグが大当り判定処理にセットされていることを判断すると、図6のステップS6のデータ取得処理からステップS7の大当り判定処理へ移行する。図11はステップS7の大当り判定処理の詳細を示すものであり、CPU51は図11のステップS51で保留データエリア1にランダムカウンタR1〜R3が保存されているか否かを判断する。ここで保留データエリア1にランダムカウンタR1〜R3が保存されていることを判断したときにはステップS52へ移行し、保留データエリア1からランダムカウンタR3の保存結果を検出し、ランダムカウンタR3の検出結果をROM52に予め記録された大当り値「7」と比較する。
[3−5]大当り判定処理
CPU51はメイン制御フラグが大当り判定処理にセットされていることを判断すると、図6のステップS6のデータ取得処理からステップS7の大当り判定処理へ移行する。図11はステップS7の大当り判定処理の詳細を示すものであり、CPU51は図11のステップS51で保留データエリア1にランダムカウンタR1〜R3が保存されているか否かを判断する。ここで保留データエリア1にランダムカウンタR1〜R3が保存されていることを判断したときにはステップS52へ移行し、保留データエリア1からランダムカウンタR3の保存結果を検出し、ランダムカウンタR3の検出結果をROM52に予め記録された大当り値「7」と比較する。
CPU51はステップS52でランダムカウンタR3の検出結果が大当り値「7」と同一であることを判断すると、大当りと判定する。そして、ステップS53で大当りフラグをオンし、ステップS54で特別図柄を大当りの態様(図12参照)に設定する。次にステップS55で演出制御回路70に大当りコマンドを送信し、ステップS56でメイン制御フラグに変動パターン設定処理をセットする。
CPU51はステップS52でランダムカウンタR3の検出結果が大当り値「7」と相違していることを判断したときには外れと判定し、ステップS57で大当りフラグをオフし、ステップS58で特別図柄を外れの態様(図12参照)に設定する。そして、ステップS59で保留データエリア1からランダムカウンタR2の保存結果を検出し、ランダムカウンタR2の検出結果をROM52に予め記録された5個の外れリーチ値「0〜4」のそれぞれと比較する。ここでランダムカウンタR2の検出結果が5個の外れリーチ値「0〜4」のいずれかと同一であることを判断したときには外れリーチと判定し、ステップS60で外れリーチフラグをオンする。次にステップS61で演出制御回路70に外れリーチコマンドを送信し、ステップS56でメイン制御フラグに変動パターン設定処理をセットする。
CPU51はステップS59でランダムカウンタR2の検出結果が5個の外れリーチ値「0〜4」のいずれとも相違していることを判断したときには完全外れと判定し、ステップS62で外れリーチフラグをオフする。そして、ステップS63で演出制御回路70に完全外れコマンドを送信し、ステップS56でメイン制御フラグに変動パターン設定処理をセットする。
[3−6]変動パターン設定処理
CPU51はメイン制御フラグが変動パターン設定処理にセットされていることを検出すると、図6のステップS6のデータ取得処理からステップS8の変動パターン設定処理へ移行する。図13はステップS8の変動パターン設定処理の詳細を示すものであり、CPU51は図13のステップS71で大当りフラグの設定状態を判断する。例えば直前の大当り判定処理で大当りを判定したときにはステップS71で大当りフラグのオンを判断し、ステップS72へ移行する。
[3−6]変動パターン設定処理
CPU51はメイン制御フラグが変動パターン設定処理にセットされていることを検出すると、図6のステップS6のデータ取得処理からステップS8の変動パターン設定処理へ移行する。図13はステップS8の変動パターン設定処理の詳細を示すものであり、CPU51は図13のステップS71で大当りフラグの設定状態を判断する。例えば直前の大当り判定処理で大当りを判定したときにはステップS71で大当りフラグのオンを判断し、ステップS72へ移行する。
メイン制御回路50のROM52には大当り用の変動パターンテーブルおよび外れ用の変動パターンテーブルが記録されている。これら各変動パターンテーブルはランダムカウンタR1と変動パターンと変動表示時間の相関関係を示すものであり、CPU51はステップS72へ移行したときにはROM52から大当り用の変動パターンテーブルを選択する。図14の(a)は大当り用の変動パターンテーブルの記録内容を示すものであり、CPU51は図13のステップS72で大当り用の変動パターンテーブルを選択したときにはステップS74で保留データエリア1からランダムカウンタR1の保存結果を検出し、大当り用の変動パターンテーブルからランダムカウンタR1の検出結果に応じた大当り用の変動パターンを選択する。そして、ステップS75へ移行し、大当り用の変動パターンテーブルから変動パターンの選択結果に応じた変動表示時間を選択する。例えばランダムカウンタR1の検出結果が「40」であるときには変動パターンP1が選択され、変動パターンの選択結果がP1であるときには変動表示時間「60.0sec」が選択される。
CPU51は直前の大当り判定処理で外れリーチまたは完全外れを判定したときには図13のステップS71で大当りフラグのオフを判断し、ステップS73でROM52から外れ用の変動パターンテーブルを選択する。そして、ステップS74で保留データエリア1からランダムカウンタR1の保存結果を検出し、外れ用の変動パターンテーブルから外れ用の変動パターンを選択する。
図14の(b)は外れ用の変動パターンテーブルの記録内容を示すものである。この変動パターンテーブルの変動パターンP5〜P8のそれぞれは外れリーチの判定時に選択対象となる外れリーチ用のものであり、CPU51は直前の大当り判定処理で外れリーチを判定したときには大当りフラグのオフおよび外れリーチフラグのオンを順に判断し、図13のステップS74で変動パターンP5〜P8のうちからランダムカウンタR1の検出結果に応じたものを選択する。そして、ステップS75へ移行し、変動パターンの選択結果に応じた変動表示時間を選択する。図14の(b)の変動パターンP9は完全外れの判定時に選択対象となる完全外れ用のものであり、CPU51は直前の大当り判定処理で完全外れを判定したときには大当りフラグのオフおよび外れリーチフラグのオフを順に判断し、図13のステップS74でランダムカウンタR1の検出結果に拘らず完全外れ用の変動パターンP9を選択する。そして、ステップS75へ移行し、変動パターンの選択結果P9に応じた変動表示時間を選択する。
CPU51はステップS75で変動表示時間を選択すると、ステップS76で変動パターンの選択結果を変動パターンコマンドとして演出制御回路70に送信する。そして、ステップS77で変動表示時間の選択結果をタイマT1にセットし、ステップS78で保留データエリア1に保存されているランダムカウンタR1〜R3のそれぞれをクリアする。
CPU51はステップS78で保留データエリア1に保存されているランダムカウンタR1〜R3のそれぞれをクリアすると、ステップS79で保留データエリア2の保存データを保留データエリア1にシフトし、ステップS80で保留データエリア3の保存データを保留データエリア2にシフトする。そして、ステップS81で保留データエリア4の保存データを保留データエリア3にシフトし、ステップS82でメイン制御フラグに特別図柄変動開始処理をセットする。これら保留データエリア1〜保留データエリア4のそれぞれはランダムカウンタR1等が保存されていない状態でデフォルトデータが保存されるものであり、保留データエリア2〜保留データエリア4のそれぞれにランダムカウンタR1等が保存されているときにはステップS79〜ステップS81のそれぞれでランダムカウンタR1等がシフトされ、ランダムカウンタR1等が保存されていないときにはデフォルトデータがシフトされる。
[3−7]特別図柄変動開始処理
CPU51はメイン制御フラグが特別図柄変動開始処理にセットされていることを検出すると、図6のステップS6のデータ取得処理からステップS9の特別図柄変動開始処理へ移行する。図15はステップS9の特別図柄変動開始処理の詳細を示すものであり、CPU51はステップS91でLED回路57に特別図柄変動開始信号を出力する。すると、LED回路57は特別図柄変動開始信号を検出することに同期して特別図柄の変動表示を開始する。この特別図柄の変動表示は特別図柄を「大当りの態様」および「外れの態様」で交互に可変表示するものである。
[3−7]特別図柄変動開始処理
CPU51はメイン制御フラグが特別図柄変動開始処理にセットされていることを検出すると、図6のステップS6のデータ取得処理からステップS9の特別図柄変動開始処理へ移行する。図15はステップS9の特別図柄変動開始処理の詳細を示すものであり、CPU51はステップS91でLED回路57に特別図柄変動開始信号を出力する。すると、LED回路57は特別図柄変動開始信号を検出することに同期して特別図柄の変動表示を開始する。この特別図柄の変動表示は特別図柄を「大当りの態様」および「外れの態様」で交互に可変表示するものである。
CPU51はステップS91で特別図柄変動開始信号を出力すると、ステップS92で演出制御回路70に装飾図柄遊技開始コマンドを送信する。そして、ステップS93へ移行し、メイン制御フラグに特別図柄変動停止処理をセットする。この装飾図柄遊技開始コマンドは装飾図柄遊技の開始指令に相当するものであり、演出制御回路70は装飾図柄遊技開始コマンドを受信することに基づいて図柄制御回路80と音制御回路110と電飾制御回路120のそれぞれにコマンドを送信する。
[3−8]特別図柄変動停止処理
CPU51はメイン制御フラグが特別図柄変動停止処理にセットされていることを検出すると、図6のステップS6のデータ取得処理からステップS10の特別図柄変動停止処理へ移行する。図16はステップS10の特別図柄変動停止処理の詳細を示すものであり、CPU51は図16のステップS101でタイマT1の計測値から設定値ΔT(4msec)を減算することに基づいて特別図柄遊技の残り時間を更新する。そして、ステップS102へ移行し、タイマT1の減算結果を「0」と比較する。この特別図柄遊技は装飾図柄遊技に時間的に同期して行われるものであり、特別図柄遊技の残り時間は装飾図柄遊技の残り時間と同一である。
[3−8]特別図柄変動停止処理
CPU51はメイン制御フラグが特別図柄変動停止処理にセットされていることを検出すると、図6のステップS6のデータ取得処理からステップS10の特別図柄変動停止処理へ移行する。図16はステップS10の特別図柄変動停止処理の詳細を示すものであり、CPU51は図16のステップS101でタイマT1の計測値から設定値ΔT(4msec)を減算することに基づいて特別図柄遊技の残り時間を更新する。そして、ステップS102へ移行し、タイマT1の減算結果を「0」と比較する。この特別図柄遊技は装飾図柄遊技に時間的に同期して行われるものであり、特別図柄遊技の残り時間は装飾図柄遊技の残り時間と同一である。
CPU51はステップS102でタイマT1の減算結果が「0」であることを検出すると、特別図柄遊技の終了を判断する。そして、ステップS103へ移行し、LED回路57に特別図柄変動停止信号を出力する。この特別図柄変動停止信号は特別図柄の変動表示を大当り判定処理の選択結果で停止することを指示するものであり、大当り判定処理で大当りが判定されたときには特別図柄が図12の大当りの態様で停止表示され、大当り判定処理で外れリーチおよび完全外れのいずれかが判定されたときには特別図柄が図12の外れの態様で停止表示される。
CPU51は図16のステップS103でLED回路57に特別図柄変動停止信号を出力すると、ステップS104で演出制御回路70に装飾図柄遊技停止コマンドを送信する。この装飾図柄遊技停止コマンドは装飾図柄遊技の停止指令に相当するものであり、演出制御回路70は装飾図柄遊技停止コマンドを検出することに基づいて図柄制御回路80と音制御回路110と電飾制御回路12のそれぞれにコマンドを送信する。即ち、装飾図柄遊技は特別図柄の変動開始に同期して始まり、特別図柄の変動停止に同期して終わるものであり、特別図柄の変動表示時間は装飾図柄遊技の所要時間に相当する。
CPU51はステップS104で装飾図柄遊技停止コマンドを送信すると、ステップS105でタイマT2にウェイト時間(2.0sec)をセットする。そして、ステップS106へ移行し、メイン制御フラグにウェイト処理をセットする。このウェイト時間はメイン制御回路50のROM52に記録されたものであり、特別図柄遊技が保留されている場合に保留された次の特別図柄遊技を開始するまでの待機時間を称する。
[3−9]ウェイト処理
CPU51はメイン制御フラグがウェイト処理にセットされていることを検出すると、図6のステップS6のデータ取得処理からステップS11のウェイト処理へ移行する。図17はステップS11のウェイト処理の詳細を示すものであり、CPU51は図17のステップS111でタイマT2の計測値から設定値ΔT(4msec)を減算することに基づいて残りウェイト時間を更新する。そして、ステップS112へ移行し、タイマT2の減算結果を「0」と比較する。
[3−9]ウェイト処理
CPU51はメイン制御フラグがウェイト処理にセットされていることを検出すると、図6のステップS6のデータ取得処理からステップS11のウェイト処理へ移行する。図17はステップS11のウェイト処理の詳細を示すものであり、CPU51は図17のステップS111でタイマT2の計測値から設定値ΔT(4msec)を減算することに基づいて残りウェイト時間を更新する。そして、ステップS112へ移行し、タイマT2の減算結果を「0」と比較する。
CPU51はステップS112でタイマT2の減算結果が「0」であることを検出すると、ステップS113で大当りフラグの設定状態を判断する。ここで大当りフラグのオンを判断したときにはステップS114へ移行し、メイン制御フラグに大当り遊技処理をセットする。そして、ステップS115で演出制御回路70に大当り遊技開始コマンドを送信し、ステップS119で大当りフラグをオフし、ステップS120で外れリーチフラグをオフする。この大当り遊技開始コマンドは大当り遊技の演出開始指令に相当するものであり、演出制御回路70は大当り遊技開始コマンドを検出することに基づいて図柄制御回路80と音制御回路110と電飾制御回路120のそれぞれにコマンドを送信する。
CPU51はステップS113で大当りフラグのオフを判断すると、ステップS116でメイン制御フラグに大当り判定処理をセットする。そして、ステップS117へ移行し、RAM53の保留データエリア1の記録状態を判断する。ここで保留データエリア1にランダムカウンタR1〜R3が保存されていないことを判断したときにはステップS118へ移行し、演出制御回路70に遊技休止コマンドを送信する。次にステップS119で大当りフラグをオフし、ステップS120で外れリーチフラグをオフする。即ち、遊技休止コマンドは今回の特別図柄遊技が終了した時点で大当り遊技および特別図柄遊技の双方が開始される予定がない遊技停止状態で送信される。
[3−10]大当り遊技処理
CPU51はメイン制御フラグが大当り遊技処理にセットされていることを検出すると、図6のステップS6のデータ取得処理からステップS12の大当り遊技処理へ移行する。図18はステップS12の大当り遊技処理の詳細を示すものであり、CPU51は図18のステップS121で大当りラウンドを実行する。この大当りラウンドは特別入賞口を開放する遊技者有利の状態を生成するものであり、特別入賞口内に上限値(例えば10個)の遊技球が入賞あるいは特別入賞口の開放時間が上限値(例えば30sec)に到達することに基づいて終了する。この大当りラウンドは上限回(例えば15回)だけ繰返されるものであり、CPU51はステップS122へ移行したときには大当りラウンドの繰返し回数を上限回と比較する。ここで「繰返し回数=上限回」を判断したときにはステップS123へ移行する。
[3−10]大当り遊技処理
CPU51はメイン制御フラグが大当り遊技処理にセットされていることを検出すると、図6のステップS6のデータ取得処理からステップS12の大当り遊技処理へ移行する。図18はステップS12の大当り遊技処理の詳細を示すものであり、CPU51は図18のステップS121で大当りラウンドを実行する。この大当りラウンドは特別入賞口を開放する遊技者有利の状態を生成するものであり、特別入賞口内に上限値(例えば10個)の遊技球が入賞あるいは特別入賞口の開放時間が上限値(例えば30sec)に到達することに基づいて終了する。この大当りラウンドは上限回(例えば15回)だけ繰返されるものであり、CPU51はステップS122へ移行したときには大当りラウンドの繰返し回数を上限回と比較する。ここで「繰返し回数=上限回」を判断したときにはステップS123へ移行する。
CPU51はステップS123へ移行すると、演出制御回路70に大当り遊技停止コマンドを送信し、ステップS124でメイン制御フラグを大当り判定処理にセットする。この大当り遊技停止コマンドは大当り遊技の演出停止指令に相当するものであり、演出制御回路70は大当り遊技停止コマンドを検出することに基づいて図柄制御回路80と音制御回路110と電飾制御回路120のそれぞれにコマンドを送信する。
CPU51はステップS124でメイン制御フラグを大当り判定処理にセットすると、ステップS125でRAM53の保留データエリア1の記録状態を判断する。ここで保留データエリア1にランダムカウンタR1〜R3が保存されていないことを判断したときにはステップS126へ移行し、演出制御回路70に遊技休止コマンドを送信する。即ち、遊技休止コマンドは大当り遊技が終了した時点で特別図柄遊技が開始される予定がない遊技停止状態でも送信される。
[4]演出制御回路70の内部処理
[4−1]メイン処理
演出制御回路70のCPU71は電源が投入されると、図19のステップS201の電源投入処理でRAM73の全データを初期設定する。そして、ステップS202へ移行し、タイマ割込フラグの設定状態を判断する。このタイマ割込フラグはCPU71がタイマ回路74からのパルス信号を受信することに基づいてタイマ割込処理でオンするものであり、CPU71はステップS202でタイマ割込フラグのオフを検出したときにはステップS203のカウンタ更新処理1へ移行し、ステップS202でタイマ割込フラグのオンを検出したときにはステップS204へ移行する。このステップS204でタイマ割込フラグをオフし、ステップS205のカウンタ更新処理2およびステップS206のコマンド処理を当該順序で実行する。
[4−2]INT割込処理
演出制御回路70のCPU71はメイン制御回路50からのストローブ信号(INT信号)を受信すると、INT割込処理を起動する。このストローブ信号はメイン制御回路50がコマンドと共に送信するものであり、CPU71はINT割込処理を起動したときには図20のステップS211でコマンドを受信し、ステップS212でコマンドの受信結果をRAM73に記録する。そして、ステップS213へ移行し、コマンド処理フラグをコマンドの受信結果に応じてセットする。このコマンド処理フラグはステップS201の電源投入処理でコマンド待ち処理に初期設定されるものであり、図21はメイン制御回路50から送信されるコマンドの種類とコマンド処理フラグの設定内容との関係を示している。
[4]演出制御回路70の内部処理
[4−1]メイン処理
演出制御回路70のCPU71は電源が投入されると、図19のステップS201の電源投入処理でRAM73の全データを初期設定する。そして、ステップS202へ移行し、タイマ割込フラグの設定状態を判断する。このタイマ割込フラグはCPU71がタイマ回路74からのパルス信号を受信することに基づいてタイマ割込処理でオンするものであり、CPU71はステップS202でタイマ割込フラグのオフを検出したときにはステップS203のカウンタ更新処理1へ移行し、ステップS202でタイマ割込フラグのオンを検出したときにはステップS204へ移行する。このステップS204でタイマ割込フラグをオフし、ステップS205のカウンタ更新処理2およびステップS206のコマンド処理を当該順序で実行する。
[4−2]INT割込処理
演出制御回路70のCPU71はメイン制御回路50からのストローブ信号(INT信号)を受信すると、INT割込処理を起動する。このストローブ信号はメイン制御回路50がコマンドと共に送信するものであり、CPU71はINT割込処理を起動したときには図20のステップS211でコマンドを受信し、ステップS212でコマンドの受信結果をRAM73に記録する。そして、ステップS213へ移行し、コマンド処理フラグをコマンドの受信結果に応じてセットする。このコマンド処理フラグはステップS201の電源投入処理でコマンド待ち処理に初期設定されるものであり、図21はメイン制御回路50から送信されるコマンドの種類とコマンド処理フラグの設定内容との関係を示している。
CPU71はメイン制御回路50からの大当りコマンドと外れリーチコマンドと完全外れコマンドのいずれかを受信したときにはコマンド処理フラグを当落コマンド処理にセットし、変動パターンコマンドを受信したときにはコマンド処理フラグを変動パターンコマンド処理にセットし、装飾図柄遊技開始コマンドを受信したときにはコマンド処理フラグを装飾図柄遊技開始コマンド処理にセットする。また、装飾図柄遊技停止コマンドを受信したときにはコマンド処理フラグを装飾図柄遊技停止コマンド処理にセットし、大当り遊技開始コマンドを受信したときにはコマンド処理フラグを大当り遊技開始コマンド処理にセットし、大当り遊技停止コマンドを受信したときにはコマンド処理フラグを大当り遊技停止コマンド処理にセットし、遊技休止コマンドを受信したときにはコマンド処理フラグをコマンド待ち処理にセットする。
[4−3]カウンタ更新処理1
図22はステップS203のカウンタ更新処理1の詳細を示すものであり、CPU71は図22のステップS221でランダムカウンタR11の現在の計測値に「1」を加算する。このランダムカウンタR11は装飾図柄の各列の図柄要素を設定するためのものであり、3桁のカウンタから構成されている。このランダムカウンタR11の1桁目は、図23に示すように、「0」から「7」に加算された後に「0」に戻して循環的に加算され、2桁目は1桁目が「7」から「0」に加算される桁上げ毎に「1」だけ加算され、3桁目は2桁目が「7」から「0」に加算される桁上げ毎に「1」だけ加算される。
[4−3]カウンタ更新処理1
図22はステップS203のカウンタ更新処理1の詳細を示すものであり、CPU71は図22のステップS221でランダムカウンタR11の現在の計測値に「1」を加算する。このランダムカウンタR11は装飾図柄の各列の図柄要素を設定するためのものであり、3桁のカウンタから構成されている。このランダムカウンタR11の1桁目は、図23に示すように、「0」から「7」に加算された後に「0」に戻して循環的に加算され、2桁目は1桁目が「7」から「0」に加算される桁上げ毎に「1」だけ加算され、3桁目は2桁目が「7」から「0」に加算される桁上げ毎に「1」だけ加算される。
CPU71は図22のステップS221でランダムカウンタR11を更新すると、ステップS222でランダムカウンタR11の更新結果の1桁目と3桁目とを比較する。ここで両者が相違していることを検出したときにはステップS223へ移行し、ランダムカウンタR11の更新結果をRAM73の完全外れ図柄エリアに格納する。即ち、完全外れ図柄エリアは、図23に示すように、左列および右列が相違する完全外れ図柄の基礎データが格納されるものであり、完全外れ図柄エリアの格納データは次回のステップS223で更新される。
CPU71は図22のステップS222でランダムカウンタR11の1桁目と3桁目とが同一であることを検出すると、ステップS224でランダムカウンタR11の1桁目と2桁目を比較する。ここで両者が相違していることを検出したときにはステップS225へ移行し、ランダムカウンタR11の更新結果をRAM73の外れリーチ図柄エリアに格納する。即ち、外れリーチ図柄エリアは、図23に示すように、左列および右列が同一で中列が相違する外れリーチ図柄の基礎データが格納されるものであり、外れリーチ図柄エリアの格納データは次回のステップS225で更新される。
[4−4]カウンタ更新処理2
CPU71は図19のステップS205のカウンタ更新処理2へ移行すると、ランダムカウンタR12の計測値およびランダムカウンタR13の計測値のそれぞれに「1」を加算する。ランダムカウンタR12は大当り図柄を抽選する乱数値に相当するものであり、初期値「0」から上限値「7」に加算された後に初期値「0」に戻して循環的に加算される。ランダムカウンタR13は演出パターンコマンドを抽選する乱数値に相当するものであり、初期値「0」から上限値「30」に加算された後に初期値「0」に戻して循環的に加算される。
[4−5]コマンド処理
図24は図19のステップS206のコマンド処理の詳細を示すものであり、CPU71はステップS206のコマンド処理では図24のステップS301のコマンド待ち処理〜ステップS307の大当り遊技停止コマンド処理をコマンド処理フラグの設定状態に基づいて択一的に実行する。
[4−6−1]コマンド待ち処理
図25はコマンド待ち処理の詳細を示すものであり、CPU71はコマンド処理フラグがコマンド待ち処理にセットされていることを検出したときには図25のステップS311でRAM73に遊技休止コマンドの受信結果が記録されているか否かを判断する。この遊技休止コマンドはメイン制御回路50が遊技停止状態が発生していることを判断した場合に図17のステップS118および図18のステップS126のそれぞれで送信するものであり、CPU71は図25のステップS311でRAM73に遊技休止コマンドの受信結果が記録されていることを判断したときにはステップS312へ移行する。
[4−4]カウンタ更新処理2
CPU71は図19のステップS205のカウンタ更新処理2へ移行すると、ランダムカウンタR12の計測値およびランダムカウンタR13の計測値のそれぞれに「1」を加算する。ランダムカウンタR12は大当り図柄を抽選する乱数値に相当するものであり、初期値「0」から上限値「7」に加算された後に初期値「0」に戻して循環的に加算される。ランダムカウンタR13は演出パターンコマンドを抽選する乱数値に相当するものであり、初期値「0」から上限値「30」に加算された後に初期値「0」に戻して循環的に加算される。
[4−5]コマンド処理
図24は図19のステップS206のコマンド処理の詳細を示すものであり、CPU71はステップS206のコマンド処理では図24のステップS301のコマンド待ち処理〜ステップS307の大当り遊技停止コマンド処理をコマンド処理フラグの設定状態に基づいて択一的に実行する。
[4−6−1]コマンド待ち処理
図25はコマンド待ち処理の詳細を示すものであり、CPU71はコマンド処理フラグがコマンド待ち処理にセットされていることを検出したときには図25のステップS311でRAM73に遊技休止コマンドの受信結果が記録されているか否かを判断する。この遊技休止コマンドはメイン制御回路50が遊技停止状態が発生していることを判断した場合に図17のステップS118および図18のステップS126のそれぞれで送信するものであり、CPU71は図25のステップS311でRAM73に遊技休止コマンドの受信結果が記録されていることを判断したときにはステップS312へ移行する。
CPU71はステップS312へ移行すると、デモ待ちフラグの設定状態を判断する。このデモ待ちフラグはCPU71がステップS313でタイマT11にデモ待ち時間をセットすることに基づいてステップS314でオンするものであり、CPU71はステップS312でデモ待ちフラグがオフされていることを判断したときにはステップS313でタイマT11にROM72に予め記録されたデモ待ち時間(例えば60.0sec)をセットし、ステップS314でデモ待ちフラグをオンする。そして、ステップS315へ移行し、RAM73に記録されている遊技休止コマンドの受信結果をクリアする。
CPU71はステップS311でRAM73に遊技休止コマンドの受信結果が記録されていないことを判断すると、ステップS316でデモ待ちフラグの設定状態を判断する。ここでデモ待ちフラグがオンされていることを判断したときにはステップS317へ移行し、タイマT11の計測値からROM72に予め記録された単位時間ΔT(4msec)を減算する。そして、ステップS318へ移行し、タイマT11の減算結果をROM72に予め記録された下限値(0sec)と比較する。
CPU71はステップS318で「T11=0」を判断すると、ステップS319で図柄制御回路80にデモ表示コマンドを送信する。そして、ステップS320へ移行し、デモ待ちフラグをオン状態からオフ状態に切換える。すると、図柄制御回路80のCPU81は演出制御回路70からのデモ表示コマンドを受信し、VDP84にデモ表示コマンドを送信する。このデモ表示コマンドが演出制御回路70から送信される直前にはVDP84は装飾図柄表示器32に待機画面を表示している。この待機画面は、図26の(a)に示すように、左列の図柄要素と中列の図柄要素と右列の図柄要素が直前の装飾図柄遊技で設定された組合せで停止表示された画面を称するものであり、VDP84はCPU81からのデモ表示コマンドを受信したときには左列の図柄要素と中列の図柄要素と右列の図柄要素のそれぞれを消去する。そして、VROM85〜VROM92のそれぞれから検査データを検出し、VROM85の検査データ「O」〜VROM92の検査データ「!」のそれぞれを予め決められた表示位置に表示する。
図27は検査データの表示位置を示すものであり、VROM85の検査データ「O」は表示位置E1に表示され、VROM86の検査データ「K」は表示位置E2に表示され、VROM87の検査データ「U」は表示位置E3に表示され、VROM88の検査データ「M」は表示位置E4に表示され、VROM89の検査データ「u」は表示位置E5に表示され、VROM90の検査データ「R」は表示位置E6に表示され、VROM91の検査データ「A」は表示位置E7に表示され、VROM92の検査データ「!」は表示位置E8に表示される。
即ち、VROM85〜VROM92のそれぞれがROM基板97に正常に接続され、ROM基板97が図柄制御基板100に正常に接続されているときには、図26の(b)に示すように、検査図柄「O」〜検査図柄「!」のそれぞれが正常状態で横一列に表示される。また、ROM基板97が図柄制御基板100に正常に接続されているもののVROM85〜VROM92のいずれかがROM基板97に正常に接続されていないときには、図26の(c)に示すように、検査図柄「O」〜検査図柄「!」のうち接続不良状態にあるVROMに対応するものが異常状態または非表示状態になる。また、ROM基板97が図柄制御基板100に正常に接続されていないときには、図26の(d)に示すように、検査図柄「O」〜検査図柄「!」のそれぞれが異常状態または非表示状態になる。
[4−6−2]当落コマンド処理
メイン制御回路50が図11の大当り判定処理で演出制御回路70に大当りコマンドと外れリーチコマンドと完全外れコマンドのいずれかを送信したときには演出制御回路70のCPU71がコマンド処理フラグをコマンド待ち処理から当落コマンド処理に書き換える。このコマンド処理フラグが当落コマンド処理にセットされた状態ではCPU71は図24のコマンド処理でステップS302の当落コマンド処理を実行する。図28はステップS302の当落コマンド処理の詳細を示すものであり、CPU71はステップS321で遊技休止フラグをオフする。即ち、遊技休止フラグは遊技停止状態でオンされたときには次の装飾図柄遊技が開始されるまで継続的にオンされる。
[4−6−2]当落コマンド処理
メイン制御回路50が図11の大当り判定処理で演出制御回路70に大当りコマンドと外れリーチコマンドと完全外れコマンドのいずれかを送信したときには演出制御回路70のCPU71がコマンド処理フラグをコマンド待ち処理から当落コマンド処理に書き換える。このコマンド処理フラグが当落コマンド処理にセットされた状態ではCPU71は図24のコマンド処理でステップS302の当落コマンド処理を実行する。図28はステップS302の当落コマンド処理の詳細を示すものであり、CPU71はステップS321で遊技休止フラグをオフする。即ち、遊技休止フラグは遊技停止状態でオンされたときには次の装飾図柄遊技が開始されるまで継続的にオンされる。
CPU71はステップS321で遊技休止フラグをオフすると、ステップS322でRAM73からコマンドの受信結果を検出する。そして、ステップS323へ移行し、コマンドの検出結果を大当りコマンドと比較する。ここでコマンドの検出結果が大当りコマンドであることを判断したときにはステップS324へ移行し、装飾図柄を大当りの組合せに設定する。図29は演出制御回路70のROM72に記録された大当り図柄テーブルを示すものである。この大当り図柄テーブルにはランダムカウンタR12および図柄要素の相関関係が記録されており、CPU71は図28のステップS324でランダムカウンタR12の計測値を取得し、図29の大当り図柄テーブルからランダムカウンタR12の取得結果に応じた図柄要素を選択し、左列の図柄要素と中列の図柄要素と右列の図柄要素のそれぞれを図柄要素の選択結果に設定する。例えばランダムカウンタR12の取得結果が「6」であるときには図柄要素として「7」が選択され、左列の図柄要素と中列の図柄要素と右列の図柄要素のそれぞれが共通の「7」に設定され、装飾図柄が大当りの組合せ「777」に設定される。
CPU71は図28のステップS323でコマンドの検出結果が大当りコマンドと相違していることを判断すると、ステップS325でコマンドの検出結果を外れリーチコマンドと比較する。ここでコマンドの検出結果が外れリーチコマンドであることを判断したときにはステップS326へ移行し、RAM73の外れリーチ図柄エリアからランダムカウンタR11の計測値を取得する。そして、ランダムカウンタR11の検出結果の3桁目と2桁目と1桁目のそれぞれに「1」を加算し、左列の図柄要素を3桁目の加算結果に設定し、中列の図柄要素を2桁目の加算結果に設定し、右列の図柄要素を1桁目の加算結果に設定する。例えばランダムカウンタR11の3桁目が「1」であるときには左列の図柄要素が「2」に設定され、ランダムカウンタR11の2桁目が「0」であるときには中列の図柄要素が「1」に設定され、ランダムカウンタR11の1桁目が「1」であるときには右列の図柄要素が「2」に設定され、装飾図柄が外れリーチの組合せ「212」に設定される。
CPU71は図28のステップS325でコマンドの検出結果が外れリーチコマンドと相違していることを判断すると、完全外れコマンドであると判断する。この場合にはステップS327へ移行し、RAM73の完全外れ図柄エリアからランダムカウンタR11の計測値を取得する。そして、ランダムカウンタR11の検出結果の3桁目と2桁目と1桁目のそれぞれに「1」を加算し、左列の図柄要素を3桁目の加算結果に設定し、中列の図柄要素を2桁目の加算結果に設定し、右列の図柄要素を1桁目の加算結果に設定する。例えばランダムカウンタR11の3桁目が「1」であるときには左列の図柄要素が「2」に設定され、ランダムカウンタR11の2桁目が「7」であるときには中列の図柄要素が「8」に設定され、ランダムカウンタR11の1桁目が「3」であるときには右列の図柄要素が「4」に設定され、装飾図柄が完全外れの組合せ「284」に設定される。
CPU71は装飾図柄を大当りの組合せと外れリーチの組合せと完全外れの組合せのいずれかに設定すると、図28のステップS328でRAM73に記録されているコマンドの受信結果(大当りコマンド,外れリーチコマンド,完全外れコマンド)をクリアする。そして、ステップS329で左列の図柄要素の設定結果と中列の図柄要素の設定結果と右列の図柄要素の設定結果のそれぞれを図柄制御回路80に送信し、ステップS330でコマンド処理フラグにコマンド待ち処理をセットする。
[4−6−3]変動パターンコマンド処理
メイン制御回路50が図13の変動パターン設定処理で演出制御回路70に変動パターンコマンドを送信したときには演出制御回路70のCPU71がコマンド処理フラグをコマンド待ち処理から変動パターンコマンド処理に書き換える。このコマンド処理フラグが変動パターンコマンド処理にセットされた状態ではCPU71は図24のコマンド処理でステップS303の変動パターンコマンド処理を実行する。図30はステップS303の変動パターンコマンド処理の詳細を示すものであり、CPU71はステップS331でRAM73から変動パターンコマンドの受信結果を検出し、ステップS332でランダムカウンタR13の計測値を取得し、ステップS333へ移行する。
[4−6−3]変動パターンコマンド処理
メイン制御回路50が図13の変動パターン設定処理で演出制御回路70に変動パターンコマンドを送信したときには演出制御回路70のCPU71がコマンド処理フラグをコマンド待ち処理から変動パターンコマンド処理に書き換える。このコマンド処理フラグが変動パターンコマンド処理にセットされた状態ではCPU71は図24のコマンド処理でステップS303の変動パターンコマンド処理を実行する。図30はステップS303の変動パターンコマンド処理の詳細を示すものであり、CPU71はステップS331でRAM73から変動パターンコマンドの受信結果を検出し、ステップS332でランダムカウンタR13の計測値を取得し、ステップS333へ移行する。
演出制御回路70のROM72には、図31に示すように、演出パターンテーブルが記録されている。この演出パターンテーブルは変動パターンコマンドとランダムカウンタR13と演出パターンコマンドの相関関係を示すものであり、CPU71は図30のステップS333へ移行したときには演出パターンテーブルから変動パターンコマンドの受信結果およびランダムカウンタR13の取得結果の双方に応じた演出パターンコマンドを選択する。例えば変動パターンコマンドの受信結果が「P1」でランダムカウンタR13の取得結果が「11」であるときには演出パターンコマンドC1−2が選択される。
CPU71はステップS333で演出パターンコマンドを選択すると、ステップS334で図柄制御回路80と音制御回路110と電飾制御回路120のそれぞれに演出パターンコマンドの選択結果を送信する。そして、ステップS335でRAM73に記録されている変動パターンコマンドの受信結果をクリアし、ステップS336でコマンド処理フラグをコマンド待ち処理にセットする。
音制御回路110のROM112には装飾図柄遊技用の複数の音データが記録されている。これら各音データには演出パターンコマンドC1―1〜C9―1のいずれかが割付けられており、音制御回路110のCPU111は演出制御回路70からの演出パターンコマンドを受信したときには演出パターンコマンドの受信結果に応じた音データをROM112から選択し、音データの選択結果をRAM113に記録する。電飾制御回路120のROM122には装飾図柄遊技用の複数の電飾データが記録されている。これら各電飾データには演出パターンコマンドC1―1〜C9―1のいずれかが割付けられており、電飾制御回路120のCPU121は演出制御回路70からの演出パターンコマンドを受信したときには演出パターンコマンドの受信結果に応じた電飾データをROM122から選択し、電飾データの選択結果をRAM123に記録する。
図柄制御回路80のVROM85〜VROM92のそれぞれには、図4に示すように、ビデオデータV1―1〜V9―1が分配して記録されている。これらビデオデータV1―1〜V9―1のそれぞれは画像データ領域95に記録されたものであり、図柄制御回路80のCPU81は演出制御回路70から送信される演出パターンコマンドの設定結果を受信したときにはビデオデータV1―1〜V9―1のいずれかを選択するためのビデオコマンドを設定してVDP84に送信する。図32は図柄制御回路80のPROM82に予め記録されたビデオコマンドテーブルを示している。このビデオコマンドテーブルは演出パターンコマンドおよびビデオコマンドの相関関係を示すものであり、CPU81はビデオコマンドテーブルから演出パターンコマンドの受信結果に応じたビデオコマンドを選択してVDP84に送信する。
VDP84はCPU81からのビデオコマンドを受信したときにはVROM85〜VROM92のいずれかからビデオコマンドの受信結果に応じたビデオデータを選択し、ビデオデータの選択結果を解凍してVRAM93に保存する。このVRAM93のビデオデータはメイン制御回路50から装飾図柄遊技開始コマンドが送信されることに同期して再生開始され、メイン制御回路50から装飾図柄遊技停止コマンドが送信されることに同期して再生停止されるものであり、ビデオデータV1−1〜V9−1のそれぞれの再生時間は装飾図柄遊技開始コマンドが送信されてから装飾図柄遊技停止コマンドが送信されるまでの所要時間である変動表示時間と同一値に設定されている。例えばビデオデータV1―1は演出制御回路70が演出パターンコマンドC1―1を設定したときに選択されるものであり、ビデオデータV1―1の再生時間は変動パターンP1の変動表示時間と同一値「60.0sec」に設定されている。
[4−6−4]装飾図柄遊技開始コマンド処理
メイン制御回路50が図15の特別図柄変動開始処理で演出制御回路70に装飾図柄遊技開始コマンドを送信したときには演出制御回路70のCPU71がコマンド処理フラグをコマンド待ち処理から装飾図柄遊技開始コマンド処理に書換える。このコマンド処理フラグが装飾図柄遊技開始コマンド処理にセットされた状態ではCPU71は図24のコマンド処理でステップS304の装飾図柄遊技開始コマンド処理を実行する。
[4−6−4]装飾図柄遊技開始コマンド処理
メイン制御回路50が図15の特別図柄変動開始処理で演出制御回路70に装飾図柄遊技開始コマンドを送信したときには演出制御回路70のCPU71がコマンド処理フラグをコマンド待ち処理から装飾図柄遊技開始コマンド処理に書換える。このコマンド処理フラグが装飾図柄遊技開始コマンド処理にセットされた状態ではCPU71は図24のコマンド処理でステップS304の装飾図柄遊技開始コマンド処理を実行する。
図33はステップS304の装飾図柄遊技開始コマンド処理の詳細を示すものであり、CPU71は図33のステップS341で図柄制御回路80と音制御回路110と電飾制御回路120のそれぞれに装飾図柄遊技開始コマンドを送信する。そして、ステップS342でRAM73に記録されている装飾図柄遊技開始コマンドの受信結果をクリアし、ステップS343でコマンド処理フラグにコマンド待ち処理をセットする。
音制御回路110のCPU111は装飾図柄遊技開始コマンドを受信したときにはRAM113に記録されている音データを再生し、両スピーカ14から音データに応じた効果音を出力する。電飾制御回路120のCPU121は装飾図柄遊技開始コマンドを受信したときにはRAM123に記録されている電飾データを再生し、複数の電飾LED17を電飾データに応じたパターンで点滅させる。
図柄制御回路80のCPU81は装飾図柄遊技開始コマンドを受信すると、PRAM83に装飾図柄遊技開始コマンドの受信結果を記録し、VDP84にコマンドを送信することに基づいて装飾図柄表示器32に装飾図柄遊技の映像を表示する。このコマンドはCPU81が図柄制御回路80のPROM82に予め記録された制御プログラムに基づいて送信するものであり、図34はPROM82の制御プログラムの一例を示している。この制御プログラムはCPU81がタイマ回路101からのパルス信号を検出する毎に実行するものであり、CPU81はステップS411で装飾図柄遊技フラグの設定状態を判断する。この装飾図柄遊技フラグは装飾図柄遊技の実行状態でオンされ、装飾図柄遊技の停止状態でオフされるものであり、CPU81は装飾図柄遊技の停止状態ではステップS411で装飾図柄遊技フラグのオフを判断してステップS412へ移行する。
CPU81はステップS412へ移行すると、PRAM83に装飾図柄遊技開始コマンドが記録されているか否かを判断する。この装飾図柄遊技開始コマンドは演出制御回路70が図33の装飾図柄遊技開始コマンド処理で送信するものであり、CPU81はステップS412でPRAM83に装飾図柄遊技開始コマンドが記録されていることを判断したときにはステップS413へ移行し、装飾図柄遊技フラグをオンする。そして、ステップS414へ移行し、タイマT21を「0」にリセットする。
CPU81はステップS414でタイマT21をリセットすると、ステップS415でVDP84に再生開始コマンドを送信する。すると、VDP84はVRAM93に記録されているビデオデータの解凍結果を再生開始し、装飾図柄表示器32にビデオデータに応じた背景の演出映像を表示する。図35はVDP84がビデオデータV1―1を再生することに基づいて装飾図柄表示器32に表示する演出映像を示すものである。この場合にはリングの映像が表示され、リング上に2人のレスラーのそれぞれが入場する映像が表示される。次に一方のレスラーが他方のレスラーに技を掛ける物語調の映像が表示され、一方のレスラーが他方のレスラーを倒す結末で物語調の映像が終了する。
CPU81は図34のステップS415でVDP84に再生開始コマンドを送信すると、ステップS416でVDP84に変動開始コマンドを送信する。そして、ステップS417へ移行し、PRAM83に記録されている装飾図柄遊技開始コマンドの受信結果をクリアする。VDP84は変動開始コマンドを受信したときにはビデオデータにスプライトデータを重ね、左列の図柄要素と中列の図柄要素と右列の図柄要素のそれぞれを変動表示する。これら各列の変動表示は縦一例に並ぶ8種類の図柄要素「1」「2」「3」「4」「5」「6」「7」「8」を縦方向に表示範囲が移動するようにスクロール表示するものであり、各列の図柄要素は上から下へ移動しながら「1」→「2」→「3」→「4」→「5」→「6」→「7」→「8」→「1」・・・の順序で循環的に変化する。
CPU81はステップS411で装飾図柄遊技フラグのオンを判断すると、ステップS418でタイマT21に単位時間ΔT(4msec)を加算する。そして、ステップS419へ移行し、タイマT21の加算結果をPROM82に予め記録された左列の変動停止時間と比較する。ここで「T21=左列の変動停止時間」を判断したときにはステップS420へ移行し、VDP84に左列の図柄要素の設定結果を送信する。この左列の図柄要素は演出制御回路70が図28の当落コマンド処理で送信したものであり、CPU81は図34のステップS420でVDP84に左列の図柄要素の設定結果を送信したときにはステップS421へ移行し、VDP84に左列の変動停止コマンドを送信する。すると、VDP84は左列の変動表示を図柄要素の受信結果で停止し、装飾図柄表示器32の左列に演出制御回路70の設定結果に応じた図柄要素を静止状態で表示する。
CPU81はステップS422へ移行すると、タイマT21の加算結果をPROM82に予め記録された右列の変動停止時間(>左列の変動停止時間)と比較する。ここで「T21=右列の変動停止時間」を判断したときにはステップS423へ移行し、VDP84に右列の図柄要素の設定結果を送信する。この右列の図柄要素は演出制御回路70が図28の当落コマンド処理で送信したものであり、CPU81は図34のステップS423でVDP84に右列の図柄要素の設定結果を送信したときにはステップS424へ移行し、VDP84に右列の変動停止コマンドを送信する。すると、VDP84は右列の変動表示を図柄要素の受信結果で停止し、装飾図柄表示器32の右列に演出制御回路70の設定結果に応じた図柄要素を静止状態で表示する。
CPU81はステップS425へ移行すると、タイマT21の加算結果をPROM82に予め記録された中列の変動停止時間(>右列の変動停止時間)と比較する。ここで「T21=中列の変動停止時間」を判断したときにはステップS426へ移行し、VDP84に中列の図柄要素の設定結果を送信する。この中列の図柄要素は演出制御回路70が図28の当落コマンド処理で送信したものであり、CPU81は図34のステップS426でVDP84に中列の図柄要素の設定結果を送信したときにはステップS427へ移行し、VDP84に中列の変動停止コマンドを送信する。すると、VDP84は中列の変動表示を図柄要素の受信結果で停止し、装飾図柄表示器32の中列に演出制御回路70の設定結果に応じた図柄要素を静止状態で表示する。
CPU81はステップS428へ移行すると、PRAM83に装飾図柄遊技停止コマンドの受信結果が記録されているか否かを判断する。この装飾図柄遊技停止コマンドは演出制御回路70がメイン制御回路50からの装飾図柄遊技停止コマンドを受信することに基づいて図24のステップS305の装飾図柄遊技停止コマンド処理で送信するものであり、CPU81は図34のステップS428でPRAM83に装飾図柄遊技停止コマンドの受信結果が記録されていることを判断したときにはステップS429へ移行し、VDP84に再生停止コマンドを送信する。すると、VDP84はビデオデータの再生処理を停止し、今回の装飾図柄遊技を終える。
CPU81はステップS429でVDP84に再生停止コマンドを送信すると、ステップS430でPRAM83に記録されている装飾図柄遊技停止コマンドの受信結果をクリアする。そして、ステップS431へ移行し、装飾図柄遊技フラグをオフする。
[4−6−5]装飾図柄遊技停止コマンド処理
メイン制御回路50が図16の特別図柄変動停止処理で演出制御回路70に装飾図柄遊技停止コマンドを送信したときには演出制御回路70のCPU71がコマンド処理フラグをコマンド待ち処理から装飾図柄遊技停止コマンド処理に書き換える。このコマンド処理フラグが装飾図柄遊技停止コマンド処理にセットされた状態ではCPU71は図24のコマンド処理でステップS305の装飾図柄遊技停止コマンド処理を実行する。
[4−6−5]装飾図柄遊技停止コマンド処理
メイン制御回路50が図16の特別図柄変動停止処理で演出制御回路70に装飾図柄遊技停止コマンドを送信したときには演出制御回路70のCPU71がコマンド処理フラグをコマンド待ち処理から装飾図柄遊技停止コマンド処理に書き換える。このコマンド処理フラグが装飾図柄遊技停止コマンド処理にセットされた状態ではCPU71は図24のコマンド処理でステップS305の装飾図柄遊技停止コマンド処理を実行する。
図36はステップS305の装飾図柄遊技停止コマンド処理の詳細を示すものであり、CPU71はステップS351で図柄制御回路80と音制御回路110と電飾制御回路120のそれぞれに装飾図柄遊技停止コマンドを送信し、ステップS352でRAM73に記録されている装飾図柄遊技停止コマンドをクリアする。そして、ステップS353へ移行し、コマンド処理フラグをコマンド待ち処理にセットする。
図柄制御回路80のCPU81は演出制御回路70からの装飾図柄遊技停止コマンドを受信すると、PRAM83に装飾図柄遊技停止コマンドの受信結果を記録する。そして、VDP84に再生停止コマンドを送信し、VDP84は再生停止コマンドを受信することに基づいて装飾図柄遊技用のビデオデータの再生処理を停止する。音制御回路110のCPU111は演出制御回路70からの装飾図柄遊技停止コマンドを受信したときには装飾図柄遊技用の音データの再生処理を停止し、電飾制御回路120のCPU121は演出制御回路70からの装飾図柄遊技停止コマンドを受信したときには装飾図柄遊技用の電飾データの再生処理を停止する。
[4−6−6]大当り遊技開始コマンド処理
メイン制御回路50が図17のウェイト処理で演出制御回路70に大当り遊技開始コマンドを送信したときには演出制御回路70のCPU71がコマンド処理フラグをコマンド待ち処理から大当り遊技開始コマンド処理に書き換える。このコマンド処理フラグが大当り遊技開始コマンド処理にセットされた状態ではCPU71は図24のコマンド処理でステップS306の大当り遊技開始コマンド処理を実行する。
[4−6−6]大当り遊技開始コマンド処理
メイン制御回路50が図17のウェイト処理で演出制御回路70に大当り遊技開始コマンドを送信したときには演出制御回路70のCPU71がコマンド処理フラグをコマンド待ち処理から大当り遊技開始コマンド処理に書き換える。このコマンド処理フラグが大当り遊技開始コマンド処理にセットされた状態ではCPU71は図24のコマンド処理でステップS306の大当り遊技開始コマンド処理を実行する。
図37はステップS306の大当り遊技開始コマンド処理の詳細を示すものであり、CPU71はステップS361で図柄制御回路80と音制御回路110と電飾制御回路120のそれぞれに大当り遊技開始コマンドを送信する。そして、ステップS362でRAM73に記録されている大当り遊技開始コマンドの受信結果をクリアし、ステップS363でコマンド処理フラグをコマンド待ち処理にセットする。
図柄制御回路80のCPU81は大当り遊技開始コマンドを受信すると、VDP84に大当り遊技開始コマンドを送信する。すると、VDP84は大当り遊技用のビデオデータを再生開始し、装飾図柄表示器32に大当り遊技用の演出映像を表示する。このビデオデータはVROM85〜VROM92のそれぞれに記録されたものであり、VDP84は大当り遊技用のビデオデータをVROM85〜VROM92のそれぞれから予め決められた順序で選択し、ビデオデータを選択順に再生する。これら各ビデオデータは検査画像「O」〜検査画像「!」のいずれとも無関係なレスラーをモチーフとしたものであり、VROM85の検査データ「O」〜VROM92の検査データ「!」のそれぞれは装飾図柄遊技および大当り遊技の双方で使用されない。
音制御回路110のCPU111は大当り遊技開始コマンドを受信すると、ROM112から大当り遊技用の音データを選択する。そして、音データの選択結果を再生し、両スピーカ14から大当り遊技用の効果音を出力する。電飾制御回路120のCPU121は大当り遊技開始コマンドを受信すると、ROM122から大当り遊技用の電飾データを選択する。そして、電飾データの選択結果を再生し、複数の電飾LED17を大当り遊技用の電飾パターンで点滅させる。
[4−6−7]大当り遊技停止コマンド処理
メイン制御回路50が図18の大当り遊技処理で演出制御回路70に大当り遊技停止コマンドを送信したときには演出制御回路70のCPU71がコマンド処理フラグをコマンド待ち処理から大当り遊技停止コマンド処理に書き換える。このコマンド処理フラグが大当り遊技停止コマンド処理にセットされた状態ではCPU71は図24のコマンド処理でステップS307の大当り遊技停止コマンド処理を実行する。図38はステップS307の大当り遊技停止コマンド処理の詳細を示すものであり、CPU71はステップS371で図柄制御回路80と音制御回路110と電飾制御回路120のそれぞれに大当り遊技停止コマンドを送信する。そして、ステップS372でRAM73に記録されている大当り遊技停止コマンドの受信結果をクリアし、ステップS373でコマンド処理フラグをコマンド待ち処理にセットする。
[4−6−7]大当り遊技停止コマンド処理
メイン制御回路50が図18の大当り遊技処理で演出制御回路70に大当り遊技停止コマンドを送信したときには演出制御回路70のCPU71がコマンド処理フラグをコマンド待ち処理から大当り遊技停止コマンド処理に書き換える。このコマンド処理フラグが大当り遊技停止コマンド処理にセットされた状態ではCPU71は図24のコマンド処理でステップS307の大当り遊技停止コマンド処理を実行する。図38はステップS307の大当り遊技停止コマンド処理の詳細を示すものであり、CPU71はステップS371で図柄制御回路80と音制御回路110と電飾制御回路120のそれぞれに大当り遊技停止コマンドを送信する。そして、ステップS372でRAM73に記録されている大当り遊技停止コマンドの受信結果をクリアし、ステップS373でコマンド処理フラグをコマンド待ち処理にセットする。
図柄制御回路80のCPU81は大当り遊技停止コマンドを受信すると、VDP84に大当り遊技停止コマンドを送信する。すると、VDP84は大当り遊技停止コマンドを受信し、大当り遊技用のビデオデータの再生処理を停止する。音制御回路110のCPU111は大当り遊技停止コマンドを受信すると、大当り遊技用の音データの再生処理を停止し、電飾制御回路120のCPU121は大当り遊技停止コマンドを受信したときには大当り遊技用の電飾データの再生処理を停止する。
[5]図柄制御回路80の内部処理
図柄制御回路80には、図3に示すように、検査制御回路130がコネクタ140を介して着脱可能に接続される。この検査制御回路130はマイクロコンピュータを主体に構成されたものであり、CPU131とROM132とRAM133を有している。この検査制御回路130はパチンコ遊技機を出荷する前に図柄制御回路80のVROM85〜VROM92のそれぞれを検査する目的で図柄制御回路80に接続されるものであり、パチンコ遊技機を出荷するときには図柄制御回路80から取外される。この検査制御回路130には検査モードスイッチ134および検査開始スイッチ135のそれぞれが接続されており、検査制御回路130のCPU131は検査モードスイッチ134が操作されたことを判断したときには図柄制御回路80に検査モードコマンドを送信し、検査開始スイッチ135が操作されたことを判断したときには図柄制御回路80に検査開始コマンドを送信する。
[5]図柄制御回路80の内部処理
図柄制御回路80には、図3に示すように、検査制御回路130がコネクタ140を介して着脱可能に接続される。この検査制御回路130はマイクロコンピュータを主体に構成されたものであり、CPU131とROM132とRAM133を有している。この検査制御回路130はパチンコ遊技機を出荷する前に図柄制御回路80のVROM85〜VROM92のそれぞれを検査する目的で図柄制御回路80に接続されるものであり、パチンコ遊技機を出荷するときには図柄制御回路80から取外される。この検査制御回路130には検査モードスイッチ134および検査開始スイッチ135のそれぞれが接続されており、検査制御回路130のCPU131は検査モードスイッチ134が操作されたことを判断したときには図柄制御回路80に検査モードコマンドを送信し、検査開始スイッチ135が操作されたことを判断したときには図柄制御回路80に検査開始コマンドを送信する。
図39は図柄制御回路80のPROM82に記録された制御プログラムを示すものであり、図柄制御回路80のCPU81は電源が投入されたときにはステップS401の電源投入処理でPRAM83の全てのデータを初期設定する。そして、ステップS402へ移行し、検査モードフラグの設定状態を判断する。この検査モードフラグはCPU81が検査モードスイッチ134の操作を検査制御回路130を介して検出することに基づいてオンするものであり、CPU81は検査モードフラグのオフを判断したときにはステップS402からステップS403へ移行する。
CPU81はステップS403へ移行すると、タイマ割込みフラグの設定状態を判断する。このタイマ割込フラグはCPU81がタイマ回路101からのパルス信号を受信することに基づいてタイマ割込処理でオンするものであり、CPU81はステップS403でタイマ割込フラグのオンを検出したときにはステップS404へ移行し、タイマ割込フラグをオフする。そして、ステップS405へ移行し、図34の装飾図柄遊技処理を実行する。
CPU81は図39のステップS403でタイマ割込フラグのオフを判断すると、ステップS406で検査モードコマンドの有無を判断する。例えば検査者が検査制御回路130の接続状態で検査モードスイッチ134を操作したときには検査制御回路130から図柄制御回路80に検査モードコマンドが送信される。この場合にはCPU81はステップS406で検査モードコマンドが有ることを判断し、ステップS407で検査モードフラグをオンする。
CPU81は検査モードフラグのオン状態ではステップS402からステップS406へ移行し、検査処理を実行する。図40はステップS408の検査処理の詳細を示すものであり、CPU81は図40のステップS441で検査開始コマンドの有無を判断する。例えば検査者が検査制御回路130の接続状態で検査開始スイッチ135を操作したときには検査制御回路130から図柄制御回路80に検査開始コマンドが送信される。この場合にはCPU81はステップS441で検査開始コマンドが有ることを判断し、ステップS442へ移行する。
CPU81はステップS442へ移行すると、カウンタN21に初期値「1」をセットする。このカウンタN21は検査コマンドを選択するための変数として機能するものであり、CPU81はステップS442でカウンタN21に初期値をセットしたときにはステップS443でカウンタN22に初期値「8」をセットする。このカウンタN22はVROM85〜VROM92の総数を示すものであり、CPU81はステップS443でカウンタN22に初期値をセットしたときにはステップS444へ移行し、カウンタN21の設定結果をカウンタN22の設定結果と比較する。
CPU81はステップS444で「N22≧N21」を判断すると、ステップS445でカウンタN21の設定結果に応じた検査コマンドを選択する。そして、ステップS446でVDP84に検査コマンドの選択結果を送信し、ステップS447でカウンタN21に「1」を加算する。次にステップS444に復帰し、ステップS444〜ステップS447を繰返す。図41はカウンタN21および検査コマンドの相関関係を示すものであり、「N21=1」であるときには検査コマンド(85)が送信され、「N21=2」であるときには検査コマンド(86)が送信され、「N21=3」であるときには検査コマンド(87)が送信され、「N21=4」であるときには検査コマンド(88)が送信され、「N21=5」であるときには検査コマンド(89)が送信され、「N21=6」であるときには検査コマンド(90)が送信され、「N21=7」であるときには検査コマンド(91)が送信され、「N21=8」であるときには検査コマンド(92)が送信される。
VDP84は検査コマンドの選択結果を受信すると、VROM85の検査データ領域94〜VROM92の検査データ領域94のうち検査コマンドの受信結果に応じた領域から検査データを検出し、検査データの検出結果を検査データの検出結果に応じた表示位置に表示する。図42は検査コマンドおよび検査データ領域94の相関関係を示すものであり、検査コマンド(85)の受信時にはVROM85の検査データ領域94から検査データ「O」が検出され、検査データ「O」が装飾図柄表示器32の表示位置E1に表示される。検査コマンド(86)の受信時にはVROM86の検査データ領域94から検査データ「K」が検出され、検査データ「K」が装飾図柄表示器32の表示位置E2に表示される。検査コマンド(87)の受信時にはVROM87の検査データ領域94から検査データ「U」が検出され、検査データ「U」が装飾図柄表示器32の表示位置E3に表示される。検査コマンド(88)の受信時にはVROM88の検査データ領域94から検査データ「M」が検出され、検査データ「M」が装飾図柄表示器32の表示位置E4に表示される。検査コマンド(89)の受信時にはVROM89の検査データ領域94から検査データ「u」が検出され、検査データ「u」が装飾図柄表示器32の表示位置E5に表示される。検査コマンド(90)の受信時にはVROM90の検査データ領域94から検査データ「R」が検出され、検査データ「R」が装飾図柄表示器32の表示位置E6に表示される。検査コマンド(91)の受信時にはVROM91の検査データ領域94から検査データ「A」が検出され、検査データ「A」が装飾図柄表示器32の表示位置E7に表示される。検査コマンド(92)の受信時にはVROM92の検査データ領域94から検査データ「!」が検出され、検査データ「!」が装飾図柄表示器32の表示位置E8に表示される。
図43はCPU81からVDP84に検査コマンド(85)〜検査コマンド(92)の全てが送信された直後の装飾図柄表示器32の表示内容を示すものであり、VROM85〜VROM92のそれぞれがROM基板97に正常に接続され、ROM基板97が図柄制御基板100に正常に接続されているときには、図43の(a)に示すように、検査図柄「O」〜検査図柄「!」が背景の非表示状態で横一列に表示される。ROM基板97が図柄制御基板100に正常に接続されているもののVROM85〜VROM92のいずれかがROM基板97に正常に接続されていないときには、図43の(b)に示すように、検査図柄「O」〜検査図柄「!」のうち接続不良状態にあるVROMに対応するものが異常状態または非表示状態になる。ROM基板97が図柄制御基板100に正常に接続されていないときには、図43の(c)に示すように、検査図柄「O」〜検査図柄「!」のそれぞれが異常状態または非表示状態になる。
CPU81からVDP84に最終の検査コマンド(92)が送信された後の状態ではカウンタN21が「9」に加算されており、CPU81は図40のステップS444で「N22≧N21」ではないことを判断する。そして、ステップS448へ移行し、検査モードフラグをオフする。この検査モードフラグのオフ状態ではCPU81は図39のステップS402からステップS403へ移行し、ステップS403でタイマ割込みフラグのオンを検出する毎にステップS405の装飾図柄遊技処理を実行する。即ち、装飾図柄表示器32の検査図柄「O」〜検査図柄「!」のそれぞれはステップS405の装飾図柄遊技処理でCPU81からVDP84に再生開始コマンドが送信されることに基づいてVDP84が消去するものであり、ステップS405の装飾図柄遊技処理でCPU81からVDP84に再生開始コマンドが送信されるまでは継続的に表示される。
上記実施例1によれば次の効果を奏する。
図柄制御回路80のVDP84がVROM85〜VROM92のそれぞれから検査データを検出し、装飾図柄表示器32に複数の検査データのそれぞれの検出結果に基づいて検査画像を表示する構成とした。このため、VROM85〜VROM92のそれぞれがROM基板97に正常に接続されているときには装飾図柄表示器32に複数の検査画像のそれぞれが正常に表示され、VROM85〜VROM92のそれぞれがROM基板97に正常に接続されていないときには装飾図柄表示器32に複数の検査画像のそれぞれが正常に表示されないので、検査者が複数の検査画像の正常性を目視で確認するだけでVROM85〜VROM92のそれぞれがROM基板97に正常に接続されているか否かを検査することが可能になる。しかも、VROM85〜VROM92のそれぞれに装飾図柄遊技および大当り遊技のいずれでも使用されない専用の検査データを記録したので、各検査画像を見誤ることなく各検査画像の正常性を検査することが可能になる。
図柄制御回路80のVDP84がVROM85〜VROM92のそれぞれから検査データを検出し、装飾図柄表示器32に複数の検査データのそれぞれの検出結果に基づいて検査画像を表示する構成とした。このため、VROM85〜VROM92のそれぞれがROM基板97に正常に接続されているときには装飾図柄表示器32に複数の検査画像のそれぞれが正常に表示され、VROM85〜VROM92のそれぞれがROM基板97に正常に接続されていないときには装飾図柄表示器32に複数の検査画像のそれぞれが正常に表示されないので、検査者が複数の検査画像の正常性を目視で確認するだけでVROM85〜VROM92のそれぞれがROM基板97に正常に接続されているか否かを検査することが可能になる。しかも、VROM85〜VROM92のそれぞれに装飾図柄遊技および大当り遊技のいずれでも使用されない専用の検査データを記録したので、各検査画像を見誤ることなく各検査画像の正常性を検査することが可能になる。
図柄制御回路80のVDP84が遊技停止時にVROM85の検査データ〜VROM92の検査データのそれぞれを使用してデモンストレーション画面「OKUMuRA!」を表示する構成とした。このため、VROM85〜VROM92のそれぞれにデモンストレーション画面(デモ画面)を表示する専用の画像データを記録しておく必要がなくなるので、VROM85のデータ量〜VROM92のデータ量のそれぞれが低減される。しかも、検査制御回路130を使用してVROM85〜VROM92のそれぞれが正常に接続されていることを確認した後にVROM85〜VROM92いずれかが搬送時の衝撃で接続不良状態になったときであっても接続不良を発見することができる。
図柄制御回路80が検査制御回路130からの検査モードコマンドおよび検査開始コマンドのそれぞれを受信することに基づいてVROM85の検査データ〜VROM92の検査データのそれぞれを装飾図柄表示器32に表示する構成としたので、検査者が遊技停止状態になることを待つことなく検査モードスイッチ134および検査開始スイッチ135のそれぞれを操作することに基づいてVROM85の接続状態〜VROM92の接続状態のそれぞれをパチンコ遊技機を出荷する前段階の希望のタイミングで確認することが可能になる。
VROM85〜VROM92のそれぞれに相互に異なる検査画像を表示するための検査データを記録した。このため、検査画像「O」〜検査画像「!」のそれぞれに基づいてVROMを特定することが可能になるので、VROM85〜VROM92のいずれが接続不良状態にあるかを新たに検査することなくVROM85〜VROM92のそれぞれの接続不良を簡単に解消することが可能になる。
上記実施例1においては、図柄制御回路80のCPU81が検査制御回路130からの検査終了コマンドを受信することに基づいて検査画像「O」〜検査画像「!」のそれぞれを消去して検査フラグをオフする構成としても良い。
上記実施例1においては、メイン制御回路50に検査モードスイッチ134および検査開始スイッチ135のそれぞれを接続し、検査モードスイッチ134が操作されたときにはメイン制御回路50から演出制御回路70を通して図柄制御回路80に検査モードコマンドを送信し、検査開始スイッチ135が操作されたときにはメイン制御回路50から演出制御回路70を通して図柄制御回路80に検査開始コマンドを送信する構成としても良い。
上記実施例1においては、演出制御回路70に検査モードスイッチ134および検査開始スイッチ135のそれぞれを接続し、検査モードスイッチ134が操作されたときには演出制御回路70から図柄制御回路80に検査モードコマンドを送信し、検査開始スイッチ135が操作されたときには演出制御回路70から図柄制御回路80に検査開始コマンドを送信する構成としても良い。
上記実施例1においては、図柄制御回路80に検査モードスイッチ134および検査開始スイッチ135のそれぞれを直接的に接続し、検査モードスイッチ134が操作されたときには図柄制御回路80が検査モードスイッチ134の操作を直接的に検出し、検査開始スイッチ135が操作されたときには図柄制御回路80が検査開始スイッチ135の操作を直接的に検出する構成としても良い。
図柄制御回路80のCPU81は図44のステップS401の電源投入処理を終えると、ステップS408の検査処理を自動的に開始する。このステップS408の検査処理を終えたときにはステップS403でタイマ割込みフラグの設定状態を判断し、タイマ割込みフラグのオンを検出する毎にステップS405の装飾図柄遊技処理を実行する。即ち、図柄制御回路80のCPU81は電源が投入される毎にVROM85の検査データ「O」〜VROM92の検査データ「!」のそれぞれを装飾図柄表示器32に自動的に表示するものであり、検査制御回路130は廃止されている。
図45はメイン制御回路50のメイン処理を示すものであり、メイン制御回路50のCPU51はステップS0でROM52に予め記録された検査待ち時間が経過するまで待機する。この検査待ち時間は図柄制御回路80のCPU81が図44のステップS1の電源投入処理を開始してからステップS408の検査処理を終えるまでの所要時間に余裕時間を加えた値に設定されたものであり、CPU51は図45のステップS0で検査待ち時間が経過したことを判断したときにはステップS1へ移行する。即ち、メイン制御回路50および図柄制御回路80は共通の電源基板から電源が同時に投入されることに基づいて同時に起動するものであり、メイン制御回路50は図柄制御回路80が検査処理を終えた後に演出制御回路70にコマンドを送信可能な状態になる。
上記実施例2によれば次の効果を奏する。
図柄制御回路80のVDP84が電源投入毎にVROM85の検査データ「O」〜VROM92の検査データ「!」のそれぞれを装飾図柄表示器32に自動的に表示する構成としたので、検査制御回路130が不要になる。しかも、メイン制御回路50が検査待ち時間の経過後に演出制御回路70にコマンドを送信するように構成した。このため、図柄制御回路80のVDP84がVROM85の検査データ「O」〜VROM92の検査データ「!」のそれぞれを装飾図柄表示器32に表示している最中に演出制御回路70から図柄制御回路80にコマンドが送信されることがなくなるので、検査処理が途中で中断することがなくなる。
図柄制御回路80のVDP84が電源投入毎にVROM85の検査データ「O」〜VROM92の検査データ「!」のそれぞれを装飾図柄表示器32に自動的に表示する構成としたので、検査制御回路130が不要になる。しかも、メイン制御回路50が検査待ち時間の経過後に演出制御回路70にコマンドを送信するように構成した。このため、図柄制御回路80のVDP84がVROM85の検査データ「O」〜VROM92の検査データ「!」のそれぞれを装飾図柄表示器32に表示している最中に演出制御回路70から図柄制御回路80にコマンドが送信されることがなくなるので、検査処理が途中で中断することがなくなる。
図柄制御回路80のCPU81は図46のステップS446でVDP84に検査コマンドを送信すると、ステップS451でVDP84にデータ要求コマンドを送信する。このデータ要求コマンドは検査コマンドの受信結果に応じた検査データの送信を要求するものであり、VDP84は検査コマンド(85)を受信したときにはVROM85の検査データ領域94から検査データ「O」を検出してCPU81に送信し、検査コマンド(86)を受信したときにはVROM86の検査データ領域94から検査データ「K」を検出してCPU81に送信し、検査コマンド(87)を受信したときにはVROM87の検査データ領域94から検査データ「U」を検出してCPU81に送信し、検査コマンド(88)を受信したときにはVROM88の検査データ領域94から検査データ「M」を検出してCPU81に送信し、検査コマンド(89)を受信したときにはVROM89の検査データ領域94から検査データ「u」を検出してCPU81に送信し、検査コマンド(90)を受信したときにはVROM90の検査データ領域94から検査データ「R」を検出してCPU81に送信し、検査コマンド(91)を受信したときにはVROM91の検査データ領域94から検査データ「A」を検出してCPU81に送信し、検査コマンド(92)を受信したときにはVROM92の検査データ領域94から検査データ「!」を検出してCPU81に送信する。
CPU81はステップS451でデータ要求コマンドを送信すると、ステップS452でVDP84からの検査データの有無を判断する。ここで検査データが有ることを判断したときにはステップS453へ移行し、検査データの受信結果をPRAM83に記録する。この図柄制御回路80のPROM82には、図47に示すように、判定データ「O」〜判定データ「!」が記録されている。判定データ「O」はVROM85の検査データ「O」と同一のものであり、判定データ「K」はVROM86の検査データ「K」と同一のものであり、判定データ「U」はVROM87の検査データ「U」と同一のものであり、判定データ「M」はVROM88の検査データ「M」と同一のものであり、判定データ「u」はVROM89の検査データ「u」と同一のものであり、判定データ「R」はVROM90の検査データ「R」と同一のものであり、判定データ「A」はVROM91の検査データ「A」と同一のものであり、判定データ「!」はVROM92の検査データ「!」と同一のものであり、CPU81は図46のステップS454へ移行したときには検査コマンドの送信結果に応じた判定データをPROM82から選択する。
CPU81はステップS454で判定データを選択すると、ステップS455で検査データの受信結果を判定データの選択結果と比較する。ここで検査データの受信結果が判定データの選択結果と相違していることを判断したときにはステップS456へ移行する。この図柄制御回路80のPROM82には、図48に示すように、検査コマンド(85)〜検査コマンド(92)のそれぞれに対応して接続不良データが記録されている。これら各接続不良データはVROMが正常に接続されていないことを文字で表示するための画像データであり、CPU81は図46のステップS456へ移行したときにはPROM82から検査コマンドの送信結果に応じた接続不良データを選択する。例えば検査コマンドの送信結果が検査コマンド(85)であるときには接続不良データとして「VROM85 NG」が選択される。
CPU81はステップS456で接続不良データを選択すると、ステップS457で接続不良データの選択結果をVDP84に送信する。そして、ステップS458へ移行し、VDP84に接続不良コマンドを送信する。この接続不良コマンドは接続不良データの受信結果を装飾図柄表示器32に表示することを指令するものであり、VDP84は接続不良コマンドを受信したときには接続不良データの受信結果を装飾図柄表示器32に表示する。
CPU81はステップS459へ移行すると、PRAM83に記録しているVDP84からの検査データの受信結果をクリアする。そして、ステップS447でカウンタN21に「1」を加算し、ステップS444で「N22≧N21」ではないことを判断するまで上記一連の動作を繰返す。図49は装飾図柄表示器32の表示画面を示すものであり、VROM85〜VROM92のいずれかが正常に接続されていないときには「OKUMuRA!」の検査図柄が一部欠損した状態で表示され、VROM85〜VROM92うち正常に接続されていないものが接続不良データに応じた文字で表示される。この装飾図柄表示器32には表示領域33が設定されており、接続不良データは表示領域33内に縦一列に表示される。
上記実施例3によれば次の効果を奏する。
装飾図柄表示器32に接続不良データを表示することに基づいてVROM85〜VROM92のうち接続不良状態にあるものを検査者に直接的に報知したので、検査者がVROM85〜VROM92のうち接続不良状態にあるものを認識し易くなる。しかも、図柄制御回路80のPROM82に接続不良データを保存したので、VROM85〜VROM92のそれぞれが接続不良状態にあるときでも接続不良データを装飾図柄表示器32に表示することが可能になる。
装飾図柄表示器32に接続不良データを表示することに基づいてVROM85〜VROM92のうち接続不良状態にあるものを検査者に直接的に報知したので、検査者がVROM85〜VROM92のうち接続不良状態にあるものを認識し易くなる。しかも、図柄制御回路80のPROM82に接続不良データを保存したので、VROM85〜VROM92のそれぞれが接続不良状態にあるときでも接続不良データを装飾図柄表示器32に表示することが可能になる。
上記実施例3においては、VROM85〜VROM92のそれぞれに接続不良データ「VROM85 NG」〜「VROM92 NG」の全てを予め記録しておき、VDP84がVROM85〜VROM92のうち正常に接続されているものから接続不良データを選択して装飾図柄表示器32に表示するように構成しても良い。この場合、CPU81がVROM85〜VROM92のうち正常に接続されているものを検査データおよび判定データ相互間の比較結果に応じて選別し、VROM85〜VROM92のうち正常に接続されているものをVDP84に知らせるようにすると良い。
VROM85の検査データ領域94〜VROM92の検査データ領域94のそれぞれには、図50に示すように、相互に同一な長方形状の検査図柄を相互に異なる色彩で表示するための検査データが記録されており、図51に示すように、VROM85の白色の検査データには表示位置E11が設定され、VROM86の黄色の検査データには表示位置E12が設定され、VROM87の水色の検査データには表示位置E13が設定され、VROM88の緑色の検査データには表示位置E14が設定され、VROM89の紫色の検査データには表示位置E15が設定され、VROM90の赤色の検査データには表示位置E16が設定され、VROM91の青色の検査データには表示位置E17が設定され、VROM92の黒色の検査データには表示位置E18が設定されている。
図柄制御回路80のVDP84は検査コマンド(85)を受信したときにはVROM85から検査データを検出して表示位置E11に表示し、検査コマンド(86)を受信したときにはVROM86から検査データを検出して表示位置E12に表示し、検査コマンド(87)を受信したときにはVROM87から検査データを検出して表示位置E13に表示し、検査コマンド(88)を受信したときにはVROM88から検査データを検出して表示位置E14に表示し、検査コマンド(89)を受信したときにはVROM89から検査データを検出して表示位置E15に表示し、検査コマンド(90)を受信したときにはVROM90から検査データを検出して表示位置E16に表示し、検査コマンド(91)を受信したときにはVROM91から検査データを検出して表示位置E17に表示し、検査コマンド(92)を受信したときにはVROM92から検査データを検出して表示位置E18に表示する。これら表示位置E11〜E18のそれぞれはVROM85の検査データ〜VROM92の検査データの全てが装飾図柄表示器32に同時に表示されたときに全ての検査画像から単一の正方形状の絵柄が構成されるように設定されたものであり、VROM85〜VROM92のそれぞれがROM基板97に正常に接続されているときには、図52の(a)に示すように、装飾図柄表示器32に正方形状の単一の絵柄が表示され、VROM85〜VROM92のいずれかがROM基板97に正常に接続されていないときには、図52の(b)に示すように、正方形状の単一の絵柄が一部欠損する等の異常状態で表示される。
上記実施例4によれば次の効果を奏する。
VROM85の検査データ〜VROM92の検査データの全てが装飾図柄表示器32に同時に表示されたときに全ての検査画像から単一の正方形状の絵柄が構成されるようにVROM85〜VROM92のそれぞれに検査データを記録した。このため、装飾図柄表示器32に正方形状の絵柄が表示されているか否かに基づいてVROM85の接続状態〜VROM92の接続状態のそれぞれを検査することができる。従って、複数の検査画像のそれぞれの正常性を個別に目視で確認する手間が不要になり、VROM85〜VROM92のそれぞれの接続状態を迅速且つ簡単に検査することが可能になる。しかも、VROM85〜VROM92のそれぞれに相互に異なる検査データを記録した。このため、8種類の検査画像のそれぞれに基づいてVROMを特定することが可能になるので、VROM85〜VROM92のいずれが接続不良状態にあるかを新たに検査することなくVROM85〜VROM92のそれぞれの接続不良を簡単に解消することが可能になる。
VROM85の検査データ〜VROM92の検査データの全てが装飾図柄表示器32に同時に表示されたときに全ての検査画像から単一の正方形状の絵柄が構成されるようにVROM85〜VROM92のそれぞれに検査データを記録した。このため、装飾図柄表示器32に正方形状の絵柄が表示されているか否かに基づいてVROM85の接続状態〜VROM92の接続状態のそれぞれを検査することができる。従って、複数の検査画像のそれぞれの正常性を個別に目視で確認する手間が不要になり、VROM85〜VROM92のそれぞれの接続状態を迅速且つ簡単に検査することが可能になる。しかも、VROM85〜VROM92のそれぞれに相互に異なる検査データを記録した。このため、8種類の検査画像のそれぞれに基づいてVROMを特定することが可能になるので、VROM85〜VROM92のいずれが接続不良状態にあるかを新たに検査することなくVROM85〜VROM92のそれぞれの接続不良を簡単に解消することが可能になる。
上記実施例4においては、VROM85の検査データ〜VROM92の検査データの全てが装飾図柄表示器32に同時に表示されたときに全ての検査画像から単一の動物の絵柄・植物の絵柄・人物の絵柄等が構成されるようにVROM85〜VROM92のそれぞれに検査データを記録しても良い。
図柄制御基板100には、図53に示すように、コネクタ101が搭載されている。このコネクタ101には対のコネクタ102が着脱可能に嵌合されており、演出制御回路70はコネクタ101およびコネクタ102のそれぞれを介して図柄制御基板100の図柄制御回路80に接続されている。この図柄制御基板100のコネクタ101は検査制御回路130のコネクタ140が着脱可能に嵌合されるものであり、VROM85〜VROM92のそれぞれの接続状態を検査するときには図柄制御基板100のコネクタ101から演出制御回路70のコネクタ102を取外し、図柄制御基板100のコネクタ101に検査制御回路130のコネクタ140を嵌合する。そして、検査モードスイッチ134および検査開始スイッチ135のそれぞれを操作し、検査制御回路130からコネクタ101を通して図柄制御回路80に検査モードコマンドおよび検査開始コマンドのそれぞれを送信する。
上記実施例5によれば次の効果を奏する。
図柄制御基板100のコネクタ101に検査制御回路130のコネクタ140を嵌合し、検査制御回路130を図柄制御回路80にコネクタ101を介して接続する構成とした。このため、図柄制御基板100に検査制御回路130専用のコネクタを搭載する必要がなくなるので、違法信号の入力経路となる非接続状態のコネクタがパチンコ遊技機の使用時に発生することがなくなる。
図柄制御基板100のコネクタ101に検査制御回路130のコネクタ140を嵌合し、検査制御回路130を図柄制御回路80にコネクタ101を介して接続する構成とした。このため、図柄制御基板100に検査制御回路130専用のコネクタを搭載する必要がなくなるので、違法信号の入力経路となる非接続状態のコネクタがパチンコ遊技機の使用時に発生することがなくなる。
演出制御基板150は演出制御回路70が搭載されたものであり、演出制御基板150には、図54に示すように、コネクタ151が搭載されている。このコネクタ151には対のコネクタ152が着脱可能に嵌合されており、演出制御回路70はコネクタ151およびコネクタ152のそれぞれを介してメイン制御回路50に接続されている。この演出制御基板150のコネクタ151は検査制御回路130のコネクタ140が着脱可能に嵌合されるものであり、VROM85〜VROM92のそれぞれの接続状態を検査するときには演出制御基板150のコネクタ151からメイン制御回路50のコネクタ152を取外し、演出制御基板150のコネクタ151に検査制御回路130のコネクタ140を嵌合する。そして、検査モードスイッチ134および検査開始スイッチ135のそれぞれを操作することに基づいて検査制御回路130からコネクタ151を通して演出制御回路70に検査モードコマンドおよび検査開始コマンドのそれぞれを送信し、演出制御回路70から図柄制御回路80に検査モードコマンドおよび検査開始コマンドのそれぞれを送信する。
上記実施例6によれば次の効果を奏する。
演出制御基板150のコネクタ151に検査制御回路130のコネクタ140を嵌合し、検査制御回路130を演出制御回路70にコネクタ151を介して接続する構成とした。このため、演出制御基板150に検査制御回路130専用のコネクタを搭載する必要がなくなるので、違法信号の入力経路となる非接続状態のコネクタがパチンコ遊技機の使用時に発生することがなくなる。
演出制御基板150のコネクタ151に検査制御回路130のコネクタ140を嵌合し、検査制御回路130を演出制御回路70にコネクタ151を介して接続する構成とした。このため、演出制御基板150に検査制御回路130専用のコネクタを搭載する必要がなくなるので、違法信号の入力経路となる非接続状態のコネクタがパチンコ遊技機の使用時に発生することがなくなる。
18は遊技盤、24は始動口、32は装飾図柄表示器、51はCPU、81はCPU、82はPROM、84はVDP、85〜92のそれぞれはVROMを示している。
Claims (3)
- 遊技盤に設けられ、遊技球が入球可能な始動口と、
前記遊技盤に設けられ、遊技球が入球不能な閉鎖状態および遊技球が入球可能な開放状態相互間で切換わることが可能な可変入球口と、
遊技球が前記始動口に入球することに基づいて前記可変入球口を開放する大当りおよび前記可変入球口を開放しない外れを判定するメイン処理回路と、
前記遊技盤に設けられ、複数の図柄要素を可変状態および可変停止状態で順に表示する図柄遊技の映像が表示される図柄表示器と、
図柄遊技の映像を視覚的に演出する演出映像を前記図柄表示器に表示するための画像データが記録された複数の画像メモリと、
前記図柄表示器に図柄遊技の映像を表示するための制御プログラムが記録されたプログラムメモリと、
前記複数の画像メモリから画像データを選択するためのコマンドを設定するサブ処理回路と、
前記図柄表示器に図柄遊技の映像をコマンドの設定結果に応じた画像データの演出映像と共に前記プログラムメモリの制御プログラムに基づいて表示するものであって、前記メイン処理回路が大当りを判定したときには複数の図柄要素が予め決められた大当りの組合せとなるように複数の図柄要素のそれぞれを停止表示すると共に前記メイン処理回路が外れを判定したときには複数の図柄要素が大当りの組合せとは相違する外れの組合せとなるように複数の図柄要素のそれぞれを停止表示する表示処理回路を備え、
前記複数の画像メモリのそれぞれには、前記画像メモリが基板に正常に接続されているか否かを目視で確認するための検査画像を表示する専用の検査データが記録され、
前記表示処理回路は、前記複数の画像メモリのそれぞれから検査データを検出して前記図柄表示器に検査画像を表示する処理を複数の図柄要素の全てを可変表示していないときに行うことを特徴とするパチンコ遊技機。 - 前記各画像メモリには、全ての画像メモリの検査データが前記図柄表示器に同時に表示されたときに全ての検査画像から単一の絵柄が構成されるように検査データが記録されていることを特徴とする請求項1に記載のパチンコ遊技機。
- 前記各画像メモリには、当該画像メモリを識別することが可能な態様の検査データが記録されていることを特徴とする請求項1および2のいずれかに記載のパチンコ遊技機。
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