JP2008026799A - フォトマスク欠陥判定方法、フォトマスク製造方法及び半導体装置の製造方法 - Google Patents

フォトマスク欠陥判定方法、フォトマスク製造方法及び半導体装置の製造方法 Download PDF

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Abstract

【課題】フォトマスク欠陥判定、製造方法及び半導体装置の製造方法を効率よくさせる。
【解決手段】メインパターンとメインパターンの両側に配置した補助パターンとを有する第1のフォトマスクによる第1の光強度分布を取得し(ステップS1)、メインパターンの両側に、それぞれ一部をメインパターンに重複させて配置させたシフタパターンを有する第2のフォトマスクによる第2の光強度分布を取得した(ステップS2)。次に、第1の光強度分布及び第2の光強度分布を足し合わせ(ステップS3)、光強度ピークの適正露光量でのピーク幅と狙い値との差分を取得し(ステップS4)、その差分を基に欠陥の修正判定をする(ステップS5)。これにより、フォトマスク欠陥判定、製造方法及び半導体装置の製造方法の効率が良好になる。
【選択図】図1

Description

本発明はフォトマスク欠陥判定方法、フォトマスク製造方法及び半導体装置の製造方法に関し、特に効率のよいフォトマスク欠陥判定方法、フォトマスク製造方法及び半導体装置の製造方法に関する。
近年、デバイスの微細パターン形成のため、1層のパターン形成にフォトマスクを2枚使用する二重露光プロセスが導入されている。
現在、二重露光プロセスで注目されている技術にPhase Edge技術がある。この技術は、微細ゲートパターンを形成する領域に、通常パターンを形成するバイナリフォトマスク/ハーフトーン位相シフトフォトマスクの他、レベンソン位相シフトフォトマスクを用いる技術である。
レベンソン位相シフトフォトマスクは、微細パターンの両側に0/π相のシフタを配置することで、この領域の光の振幅を反転させ、コントラストを高くする。これにより、100nm以下の微細パターンを安定して形成する(例えば、特許文献1参照)。
図5は二重露光プロセスで用いるフォトマスクの要部図であり、(A)はバイナリフォトマスク/ハーフトーン位相シフトフォトマスクの要部図であり、(B)はレベンソン位相シフトフォトマスクの要部図である。
図5(A)では、活性領域100に対応する部分にゲート電極パターン101が形成され、活性領域100外にゲート配線パターン102が形成されている。一方、図5(B)には、シフタパターン200、201、202、203が形成され、シフタパターン200、201、202、203内に0相またはπ相のシフタが配置されている。図5(B)に示すフォトマスクと図5(A)に示すフォトマスクを重ねた場合、シフタパターン200、201、202、203は、ゲート電極パターン101の両側の一部を被覆する。
次に、これらの2枚のフォトマスクを用いて二重露光プロセスにより形成されるパターンについて説明する。
図6は二重露光プロセスで形成されたパターンを説明する要部図である。
上述したバイナリフォトマスク/ハーフトーン位相シフトフォトマスクと、レベンソン位相シフトフォトマスクの位置合わせを行い、それぞれのフォトマスクを連続して露光することで、図6に示すパターンをウエハ基板上に形成することができる。二重露光では、活性領域300内のゲート電極パターン301の形成に、図5(B)に示すレベンソン位相シフトフォトマスクが用いられるので、ゲート電極パターン301の線幅のみが極微細パターンになる。一方、ゲート配線パターン302の線幅は、図5(A)に示すバイナリフォトマスク/ハーフトーン位相シフトフォトマスクにより決定される。
次に、二重露光プロセスで用いられる補助パターン技術について説明する。
図7は二重露光プロセスで用いるフォトマスクの要部図であり、(A)は補助パターンを配置させたバイナリフォトマスク/ハーフトーン位相シフトフォトマスクの要部図であり、(B)はレベンソン位相シフトフォトマスクの要部図である。
露光では、同じ線幅のパターンでもパターン間の間隔(以下、スペース幅)が異なると、ウエハ基板上にパターンを転写した場合、焦点深度が異なる性質がある。このような場合には、スペース幅の広いパターンの間に解像限界以下の微細な補助パターンを一定のスペース幅で挿入し、狭いパターン間隔との焦点深度とのバランスを取る方法が利用される。
そこで、フォトマスク400では、フォトマスク500との焦点深度の調整を図るため、ゲート電極パターン401の両側に補助パターン402a、402bを配置させている。これにより、両者の焦点深度のバランスを取ることができる。但し、補助パターン402a、402bについては、レジストに転写させないよう解像限界以下の線幅にするという制限がある。また、フォトマスク500のシフタパターン501、502は、補助パターン402a、402bを包含するように形成されている。
図8は補助パターンの線幅と焦点深度の関係を説明する図である。
この図に示すように、焦点深度は補助パターンの線幅に起因し、補助パターンの線幅の減少と共に、焦点深度は減少する。その結果、レジストに転写しない解像限界以下の線幅では、充分な焦点深度を得るまでには至っていなかった。
そこで、図7(A)に示す補助パターン402a、402bの線幅を増加させて、焦点深度の向上を図る方法が検討されている(特願2004−568745)。これにより、フォトマスク400とフォトマスク500の焦点深度の差は同等になる。尚、線幅を増加して転写された補助パターンについては、フォトマスク500を用いた露光により消去される。
ところで、フォトマスクには、通常、黒欠陥または白欠陥が存在する。例えば、メインパターン付近に黒欠陥や白欠陥が存在すると、目的とする狙い値での線幅でパターンが形成されない。
このような欠陥の修正是非を判定する装置として、光強度分布測定装置が用いられている。この装置は、製造過程にあるフォトマスクを半導体装置の製造装置でウエハ基板上に転写する際の条件(適用波長、露光装置のレンズNA、照明NA)を再現して転写し、そのパターン光をCCD(Charge Coupled Device)カメラで検出し、そのフォトマスクを転写した際の光強度分布を取得する。取得したデータから一次元/二次元/三次元加工してパターン転写した際のパターンの線幅やパターン形状を再現する。そして、レジスト上に実際にパターン形成するときの露光量(以下、適正露光量)でパターンの線幅を測定し、欠陥の修正是非を判定することができる。
特開2004−247606号公報
しかしながら、焦点深度を向上させるために、補助パターン402a、402bの線幅を解像限界以上の線幅とすると、フォトマスク400に配置したゲート電極パターン401と補助パターン402a、402bとのスペース幅は極狭になる。スペース幅が極狭になると、光強度分布測定装置で測定した光強度分布では、適正露光量でゲート電極パターン401と補助パターン402a、402bの光学像が共に重なり分離することができない。従って、ゲート電極パターン401と補助パターン402a、402bの間に欠陥が存在する場合、欠陥がパターンに与える影響を確認することができない。その結果、二重露光で形成する微細パターンの線幅に、欠陥がどの程度影響するかの判定ができないという問題がある。
また、欠陥がどの程度影響するかの判定ができないので、上記パターンの線幅に影響を与えないような微小欠陥までも修復する必要があり、修正時間が膨大となる。その結果、フォトマスク製造の生産性が向上しないという問題がある。
さらに、これらのフォトマスクを用いて半導体基板上にパターン形成する場合には、安定したパターンを形成できないという問題がある。
本発明はこのような点に鑑みてなされたものであり、効率のよいフォトマスク欠陥判定方法、フォトマスク製造方法及び半導体装置の製造方法を提供することを目的とする。
本発明では上記課題を解決するために、二重露光に用いるフォトマスク上の欠陥の修正判定をするフォトマスク欠陥判定方法において、第1及び第2のフォトマスクの光強度分布を取得するステップと、取得した前記第1及び前記第2の光強度分布を足し合わせた光強度ピークの適正露光量でのピーク幅と、前記ピーク幅の狙い値との差分を基に欠陥の修正判定をするステップと、を有することを特徴とするフォトマスク欠陥判定方法が提供される。
このようなフォトマスク欠陥判定方法では、第1及び第2のフォトマスクの光強度分布が取得され、取得した第1及び第2の光強度分布が足し合わされ、光強度ピークの適正露光量でのピーク幅と、ピーク幅の狙い値との差分を基に欠陥の修正判定が行われる。
また、本発明では、第1及び第2のフォトマスクの光強度分布を取得する工程と、取得した前記第1及び前記第2の光強度分布を足し合わせた光強度ピークの適正露光量でのピーク幅と、前記ピーク幅の狙い値との差分を基に欠陥を修正する工程と、を有することを特徴とするフォトマスク製造方法が提供される。
このようなフォトマスク製造方法では、第1及び第2のフォトマスクの光強度分布が取得され、取得した第1及び第2の光強度分布が足し合わされ、光強度ピークの適正露光量でのピーク幅と、ピーク幅の狙い値との差分を基に欠陥が修正される。
さらに、本発明では、第1及び第2のフォトマスクの光強度分布を取得する工程と、取得した前記第1及び前記第2の光強度分布を足し合わせた光強度ピークの適正露光量でのピーク幅と、前記ピーク幅の狙い値との差分を基に欠陥を修正する工程と、を有する方法により製造されたフォトマスクを用いて、半導体基板上にレジストパターンを形成する工程を有することを特徴とする半導体装置の製造方法が提供される。
このような半導体装置の製造方法では、第1及び第2のフォトマスクの光強度分布が取得され、取得した第1及び第2の光強度分布を足し合わせた光強度ピークの適正露光量でのピーク幅と、ピーク幅の狙い値との差分を基に欠陥が修正され、さらに、この方法により製造されたフォトマスクを用いて、半導体基板上にレジストパターンが形成される。
本発明では、フォトマスク欠陥判定方法について、第1及び第2のフォトマスクの光強度分布を取得し、取得した第1及び第2の光強度分布を足し合わせ、光強度ピークの適正露光量でのピーク幅と、ピーク幅の狙い値との差分を基に欠陥の修正判定を行うようにした。
また、本発明では、フォトマスク製造方法について、第1及び第2のフォトマスクの光強度分布を取得し、取得した第1及び第2の光強度分布を足し合わせ、光強度ピークの適正露光量でのピーク幅と、ピーク幅の狙い値との差分を基に欠陥を修正するようにした。
さらに、半導体装置の製造方法について、第1及び第2のフォトマスクの光強度分布が取得し、取得した第1及び第2の光強度分布を足し合わせた光強度ピークの適正露光量でのピーク幅と、ピーク幅の狙い値との差分を基に欠陥を修正し、さらに、この方法により製造されたフォトマスクを用いて、半導体基板上にレジストパターンを形成するようにした。
これにより、効率のよいフォトマスク欠陥判定方法及びフォトマスク製造方法を提供することが可能になる。また、半導体基板上に安定したレジストパターンを形成することができる。
以下、本発明の実施の形態を、図面を参照して詳細に説明する。
図1はフォトマスク欠陥修正の基本原理を説明するフロー図である。
先ず、メインパターンとメインパターンの両側に配置した補助パターンとを有する第1のフォトマスクによる第1の光強度分布を取得する(ステップS1)。
次に、メインパターンの両側に、それぞれ一部をメインパターンに重複させて配置させたシフタパターンを有する第2のフォトマスクによる第2の光強度分布を取得する(ステップS2)。
次に、第1の光強度分布及び第2の光強度分布を足し合わせる(ステップS3)。
そして、光強度ピークの適正露光量でのピーク幅と狙い値との差分を取得し(ステップS4)、その差分を基に欠陥の修正判定をする(ステップS5)。
ここで、その差分が一定値以下であり、デバイスで要求されるパターンの線幅に影響を与えないような程度であれば、実際にフォトマスクの欠陥修正は行わない。
しかし、一定値以上であり、要求されるパターンの線幅に影響を与える程度であれば、その欠陥については、実際に欠陥修正を行って、その後にパターンの形成をする。
このようなフォトマスクの欠陥判定方法及び製造方法によれば、メインパターンと補助パターンの間に欠陥が存在する場合、二重露光で形成する微細パターンの線幅に、欠陥がどの程度影響するかの判定を簡易且つ確実に行うことができる。
また、上記パターンの線幅に影響を与えないような微小欠陥までも修復する必要がなくなり、フォトマスク製造の生産性を向上させることができる。その結果、効率のよいフォトマスク欠陥判定方法及びフォトマスク製造方法を提供することができる。
図2から図4まではフォトマスクの欠陥修正を具体的に説明する要部図である。
図2はフォトマスクとその光強度分布を説明する要部図であり、(A)はバイナリフォトマスク/ハーフトーン位相シフトフォトマスクの要部図であり、(B)はそのフォトマスクの光強度分布を説明する図である。
図2(A)に示すように、フォトマスク10の中部には、メインパターン11が形成されている。
メインパターン11の両側には、補助パターン12a、12bが形成されている。上述したように、補助パターン12a、12bをメインパターン11の両側に配置することで、フォトマスク10の焦点深度を向上させることができる。そして、補助パターン12a、12bは解像限界以上の線幅であるため、補助パターン12a、12bの線幅は太くなり、メインパターン11と補助パターン12a、12bのスペース幅が極狭となっている。ここで、メインパターン11の線幅は140nm、補助パターン12a、12bの線幅は60nm、メインパターン11と補助パターン12a、12bのスペース幅は80nmである。
また、このフォトマスク10上には、メインパターン11と補助パターン12bとの間に、黒欠陥である欠陥13がある。
そして、フォトマスク10の光強度分布14は、光強度測定装置を用いて測定され、それが図2(B)に示されている。この図の横軸は、フォトマスク10の破線の位置に対応しており、縦軸は光強度を表している。ここで、光強度分布装置の照射条件は、光波長193nm、レンズNA値0.85で、斜入射照明を使用し、1/2輪帯照明(σ値0.425/0.85)である。
ところで、図2(B)に示す実線Xは、欠陥13がメインパターン11と補助パターン12bとの間に存在するときの光強度分布を表し、点線Yは、欠陥がフォトマスク10上に存在しないときの光強度分布を表している。
また、図の点線Zは、レジストにパターンを転写するときの適正露光量を表している。即ち、適正露光量でフォトマスク10を用いて露光した場合、レジストのパターンの線幅はa−b間の距離になる。
上述したように、メインパターン11と補助パターン12a、12bとのスペース幅が極狭の場合、光強度分布測定装置により測定したフォトマスク10の光強度分布では、適正露光量でメインパターン11の光学像と補助パターン12a、12bの光学像を完全に分離することができない。従って、メインパターン11と補助パターン12bの間に欠陥13が存在する場合、欠陥13によるパターンへの影響を確認することができない。その結果、二重露光で形成する微細パターンの線幅に、欠陥13がどの程度影響するかの判定ができない。
そこで、欠陥13の修正が必要かどうかの是非を判定するため、別のフォトマスクによる光強度分布を利用する。
図3はフォトマスクとその光強度分布を説明する要部図であり、(A)はレベンソン位相シフトフォトマスクの要部図であり、(B)はそのフォトマスクの光強度分布を説明する図である。
図3(A)に示すフォトマスク20には、シフタパターン21、22が形成されている。シフタパターン21、22内には、位相0のシフタ、位相πのシフタがそれぞれ組み込まれている。ここで、シフタパターン21とシフタパターン22の間の距離は70nmであり、シフタパターン21、22の領域は図2(A)に示す補助パターン12a、12bを包含する。即ち、補助パターン12a、12bの線幅が解像限界以上であっても、レジストに転写されたパターンは、フォトマスク20のシフタパターン21、22により消去される。
そして、フォトマスク20を用いた光強度分布23が図3(B)に示されている。この図の横軸は、フォトマスク20の破線の位置に対応しており、縦軸は光強度を表している。位相シフト法により、光強度分布を形成しているので、適正露光量(点線Z)での光強度のピーク幅が極狭になっている。ここで、光強度分布装置の照射条件は、光波長193nm、レンズNA値0.85で、σ値0.3である。
次に、図2に示すフォトマスク10のパターン像、光強度分布14と、図3に示すフォトマスク20のパターン像、光強度分布23とを重ねた場合のフォトマスクと光強度分布について説明する。
図4は2枚のフォトマスクを重ねた場合のフォトマスク像と光強度分布を説明する要部図であり、(A)は重ねたフォトマスク像の要部図であり、(B)は光強度分布の図である。
図4(A)に示すように、メインパターン11の両側の一部を重複するようにシフタパターン21、22が配置されている。そして、メインパターン11と補助パターン12bとの間には、欠陥13が存在している。
図4(B)には、2枚のフォトマスクによる光強度分布を足し合わせた光強度分布を示す。この図の横軸は、図4(A)の破線の位置に対応しており、縦軸は光強度を表している。
ここで、実線XXは、欠陥13がメインパターン11と補助パターン12bとの間に存在するときの光強度分布を表し、点線YYは、欠陥がフォトマスク10、20上に存在しないときの光強度分布を表している。また、図の点線Zは、レジストにパターンを転写するときの適正露光量を表している。
この図に示すように、二重露光により適正露光量でレジストに形成するパターンの線幅は、欠陥13がメインパターン11と補助パターン12bとの間に存在する場合は、c−e間の距離になる。また、欠陥がフォトマスク10、20上に存在しない場合は、線幅はc−d間の距離になる。即ち、2枚のフォトマスクによる光強度分布を足し合わせたことにより、欠陥13が二重露光で形成するパターンの線幅に与える影響がc−e間の距離とc−d間の距離の差になって顕著に表れている。つまり、これらの差分を検討することにより、欠陥13が二重露光で形成するパターンの線幅に与える影響を簡易且つ確実に判定することができる。
尚、足し合わせるときの双方の光強度分布のデータについては、縦軸の比率をウエハ基板上に2枚のフォトマスクを転写する際の露光量比で足し合わせる。
そして、c−e間の距離とc−d間の距離の差分が一定値以下であり、デバイスで要求されるパターンの線幅に影響を与えない程度であれば、実際にフォトマスク10上に存在する欠陥13の修正は行わない。一方、c−e間の距離とc−d間の距離の差分が一定値以上であり、要求されるパターンの線幅に影響を与える程度であれば、その欠陥13については、硬度材料による物理破壊や電子ビーム照射法等により欠陥修正を行う。
以上の方法によれば、メインパターン11と補助パターン12bとの間に存在する欠陥13が二重露光で得られる微細パターンの線幅にどの程度の影響を及ぼすかの判定を簡易且つ確実に行うことができる。即ち、ある欠陥が所望のパターンの線幅に与える影響を具体的に線幅という数値として表すことが可能になり、狙い値との差分を基に欠陥の修正判定をすることができる。
さらに、二重露光により最終的に形成させたパターンに影響を与えないような微小欠陥については、修復する必要がなくなる。その結果、欠陥を修正する時間の短縮を図ることができ、フォトマスク製造の生産性が向上する。
そして、欠陥修正の判定を行ったフォトマスク10と、フォトマスク20を共に用いれば、二重露光によりウエハ基板上に安定した線幅の微細パターンを形成することができる。即ち、上記欠陥を修正する方法により製造されたフォトマスク10、20を用いて、半導体基板上に安定したパターンを形成することができる。
尚、図2から図4までの具体例の説明では、図1に示す第1の光強度分布が光強度分布14であり、第2の光強度分布が光強度分布23に対応している。フォトマスクについては、第1のフォトマスクがフォトマスク10であり、第2のフォトマスクがフォトマスク20に対応している。
また、上記の説明では、黒欠陥を例に実施の形態を説明している。白欠陥の場合でも、c−e間の距離とc−d間の距離の差分を比較することにより簡易且つ確実に判定することができる。その修正方法は、カーボンデポなどで行う。
さらに、フォトマスク20を用いた光強度分布23については、光強度分布測定装置により取得する以外に、フォトマスク描画データを元にした光シミュレーションベースの光強度データを用いてもよい。これにより、フォトマスク20の光強度分布を測定する手間が省け、上記判定方法及び製造方法をより簡易且つ確実に実現することができる。
(付記1) 二重露光に用いるフォトマスク上の欠陥の修正判定をするフォトマスク欠陥判定方法において、
第1及び第2のフォトマスクの光強度分布を取得するステップと、
取得した前記第1及び前記第2の光強度分布を足し合わせた光強度ピークの適正露光量でのピーク幅と、前記ピーク幅の狙い値との差分を基に欠陥の修正判定をするステップと、
を有することを特徴とするフォトマスク欠陥判定方法。
(付記2) 第1及び第2のフォトマスクの光強度分布を取得する工程と、
取得した前記第1及び前記第2の光強度分布を足し合わせた光強度ピークの適正露光量でのピーク幅と、前記ピーク幅の狙い値との差分を基に欠陥を修正する工程と、
を有することを特徴とするフォトマスク製造方法。
(付記3) 前記第1のフォトマスクにメインパターンと前記メインパターンの両側に補助パターンが配置されていることを特徴とする付記2記載のフォトマスク製造方法。
(付記4) 前記メインパターンがゲート電極パターンであることを特徴とする付記2又は3記載のフォトマスク製造方法。
(付記5) 前記第2のフォトマスクにシフタパターンが形成され、前記シフタパターンが二重露光を行う際に転写される前記メインパターンの両側に、それぞれ一部を重複させて配置されていることを特徴とする付記2乃至4のいずれか一項に記載のフォトマスク製造方法。
(付記6) 前記第2の光強度分布が光シミュレーションデータから得た光強度分布であることを特徴とする付記2乃至5のいずれか一項に記載のフォトマスク製造方法。
(付記7) 第1及び第2のフォトマスクの光強度分布を取得する工程と、
取得した前記第1及び前記第2の光強度分布を足し合わせた光強度ピークの適正露光量でのピーク幅と、前記ピーク幅の狙い値との差分を基に欠陥を修正する工程と、
を有する方法により製造されたフォトマスクを用いて、半導体基板上にレジストパターンを形成する工程を有することを特徴とする半導体装置の製造方法。
フォトマスク欠陥修正の基本原理を説明するフロー図である。 フォトマスクとその光強度分布を説明する要部図であり、(A)はバイナリフォトマスク/ハーフトーン位相シフトフォトマスクの要部図であり、(B)はそのフォトマスクの光強度分布を説明する図である。 フォトマスクとその光強度分布を説明する要部図であり、(A)はレベンソン位相シフトフォトマスクの要部図であり、(B)はそのフォトマスクの光強度分布を説明する図である。 2枚のフォトマスクを重ねた場合のフォトマスク像と光強度分布を説明する要部図であり、(A)は重ねたフォトマスク像の要部図であり、(B)は光強度分布の図である。 二重露光プロセスで用いるフォトマスクの要部図であり、(A)はバイナリフォトマスク/ハーフトーン位相シフトフォトマスクの要部図であり、(B)はレベンソン位相シフトフォトマスクの要部図である。 二重露光プロセスで形成されたパターンを説明する要部図である。 二重露光プロセスで用いるフォトマスクの要部図であり、(A)は補助パターンを配置させたバイナリフォトマスク/ハーフトーン位相シフトフォトマスクの要部図であり、(B)はレベンソン位相シフトフォトマスクの要部図である。 補助パターンの線幅と焦点深度の関係を説明する図である。
符号の説明
10、20、400、500 フォトマスク
11 メインパターン
12a、12b、402a、402b 補助パターン
13 欠陥
14、23 光強度分布
21、22 シフタパターン
100、300 活性領域
101、301、401 ゲート電極パターン
102、302 ゲート配線パターン
200、201、202、203、501、502 シフタパターン

Claims (5)

  1. 二重露光に用いるフォトマスク上の欠陥の修正判定をするフォトマスク欠陥判定方法において、
    第1及び第2のフォトマスクの光強度分布を取得するステップと、
    取得した前記第1及び前記第2の光強度分布を足し合わせた光強度ピークの適正露光量でのピーク幅と、前記ピーク幅の狙い値との差分を基に欠陥の修正判定をするステップと、
    を有することを特徴とするフォトマスク欠陥判定方法。
  2. 第1及び第2のフォトマスクの光強度分布を取得する工程と、
    取得した前記第1及び前記第2の光強度分布を足し合わせた光強度ピークの適正露光量でのピーク幅と、前記ピーク幅の狙い値との差分を基に欠陥を修正する工程と、
    を有することを特徴とするフォトマスク製造方法。
  3. 前記第1のフォトマスクにメインパターンと前記メインパターンの両側に補助パターンが配置されていることを特徴とする請求項2記載のフォトマスク製造方法。
  4. 前記第2のフォトマスクにシフタパターンが形成され、前記シフタパターンが二重露光を行う際に転写される前記メインパターンの両側に、それぞれ一部を重複させて配置されていることを特徴とする請求項2又は3のいずれか一項に記載のフォトマスク製造方法。
  5. 第1及び第2のフォトマスクの光強度分布を取得する工程と、
    取得した前記第1及び前記第2の光強度分布を足し合わせた光強度ピークの適正露光量でのピーク幅と、前記ピーク幅の狙い値との差分を基に欠陥を修正する工程と、
    を有する方法により製造されたフォトマスクを用いて、半導体基板上にレジストパターンを形成する工程を有することを特徴とする半導体装置の製造方法。
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KR100935731B1 (ko) * 2008-03-27 2010-01-08 주식회사 하이닉스반도체 이중노광 패터닝 리소그라피용 포토마스크의 제조방법

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KR100935731B1 (ko) * 2008-03-27 2010-01-08 주식회사 하이닉스반도체 이중노광 패터닝 리소그라피용 포토마스크의 제조방법

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