JP2008022964A - パチンコ機 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】 メロディIC72には、音声データが格納された格納領域SE1,SE2が備えられており、格納領域SE2の各音声データは格納領域SE1に設定されている出力レベルよりも大きい出力レベルに設定されている。払出制御基板200から払出装置が遊技球を払出している状態であることを表す払出状態信号を受信すると、サブCPU71は、選択信号(SELECT)を、格納領域SE2を選択するための信号に切替え、効果音の音量を大きくする。
【選択図】 図4
Description
また、遊技者に何かをアピールしたい場合に、周波数の低い音声だけを大音量で発したり、パチンコ機のエラー発生や不正行為を報知したい場合に、基本音量よりも大きいレベルの特定音量で音声を出力するものが知られている(特許文献2)。
そして、入賞が発生すると、払出装置62が駆動し、所定個数の遊技球が流下樋9を介して上皿へ払出される。このとき、球タンク4に貯留されている遊技球はタンクレール8を通って払出装置62へ供給されるが、タンクレール8の内部を流下する遊技球がタンクレール8の内壁と擦れたり衝突したりするときの音が発生する。また、払出装置62から払出された遊技球が流下樋9を流下するときに流下樋9の内壁と擦れたり衝突したりするときの音が発生する。さらに、島設備から球タンク4へ遊技球が供給されるときも、その供給された遊技球が球タンク4内の遊技球や球タンク4の内壁と衝突するときの音が発生する。以下、遊技球の流下が原因で発生する音を通流音という。さらに、払出装置62が駆動するときの払出モータなどの駆動音も発生する。
一方、遊技中には、払出装置の駆動とは関係なく、演出効果を出すための様々な効果音が出力される。例えば、動画を表示する演出表示器を備え、動画表示に続いて確定表示された静止画像が特定の静止画像であった場合に大当りを発生させるパチンコ機では、演出表示器に表示される動画の進行に従って様々な効果音が出力され、遊技の興趣を高める。
特に、演出表示器が、大当り発生を予感させるような画像を表示するときに特別の効果音を出力するように構成されている場合に、その特別の効果音が聴き取りにくい状況が発生すると、遊技に対する興趣を減退させかねない。
しかし、上記音声の冒頭部分の「リーチ!」なる音声が、遊技球の払出しに伴う騒音によって聞こえない事態が発生すると、音声による演出効果が台無しになり、面白味もなくなってしまう。
従って、払出装置による遊技球の払出しに伴って発生する通流音および駆動音によって音声が聞き取りにくくなることのないパチンコ機を実現することができる。
従って、払出装置による遊技球の払出しに伴って発生する通流音および駆動音によって音声が聞き取りにくくなることのないパチンコ機を実現することができる。
例えば、払出状態信号の信号レベルを、払出装置が遊技球を払出している状態である場合はハイレベルに設定し、遊技球を払出していない状態である場合はローレベルに設定すれば、払出状態信号の信号レベルを検出することにより、払出装置が遊技球を払出しているか否かを正確に判定することができる。例えば、払出状態信号出力手段は、払出装置を駆動する駆動回路から払出装置へ出力されている駆動信号の状態を払出状態信号に反映して出力することができる。また、払出制御装置が未払いの遊技球の個数を記憶する記憶手段を備える場合は、その記憶手段に未払いの遊技球の個数が残っている状態を表す信号を払出状態信号として出力することもできる。つまり、払出装置が遊技球を払出している状態であることを判定手段が判定することができれば、払出状態信号出力手段は、どのような構成でもよい。
例えば、払出検出信号の信号レベルを、遊技球を検出したときはハイレベルに設定し、検出していないときはローレベルに設定すれば、払出検出信号の信号レベルを検出すれば、払出装置が遊技球を払出しているか否かを正確に判定することができる。
従って、競合すると肯定判定した場合に、音声出力装置が音声を出力するときの音量レベルを所定の音量レベルよりも増大させれば、払出装置による遊技球の払出しに伴って発生する通流音および駆動音によって音声が聞き取りにくくなることがない。
例えば、入賞検出信号の信号レベルを、遊技球を検出したときはハイレベルに設定し、検出していないときはローレベルに設定すれば、入賞検出信号の信号レベルを検出すれば、音声出力装置が音声の出力を開始するタイミングと、払出装置が遊技球の払出しを開始するタイミングとが競合するか否かを判定することができる。
従って、払出装置による遊技球の払出しに伴って発生する通流音および駆動音によって音声の少なくとも冒頭部分が聞き取りにくくなることのないパチンコ機を実現することができる。
従って、遊技者にとって重要な「リーチ!」という音声が、払出装置による遊技球の払出しに伴って発生する通流音および駆動音によって聞き取りにくくなることのないパチンコ機を実現することができる。
この発明の第1実施形態について説明する。
[全体の主要構成]
まず、この実施形態のパチンコ機の主要構成について図1および図2を参照して説明する。図1は、そのパチンコ機の外観を正面から見た説明図である。図2は図1に示すパチンコ機に備えられた遊技盤を正面から見た概略説明図である。
図1に示すように、パチンコ機1には、外殻を構成する外枠2が設けられており、その外枠2にはガラス枠3が開閉可能に取付けられている。ガラス枠3の内側には遊技盤5が設けられており、外枠2の前面右下方には、遊技盤5へ遊技球を発射する発射装置を操作する発射レバー15aが回動可能に取付けられている。遊技盤5の下方には、払出された賞球や貸球を収容する上受け皿6が設けられており、上受け皿6の下方には、上受け皿6の収容可能数を超えて流下した賞球を収容する下受け皿7が設けられている。
遊技盤5の略中央には、合成樹脂製の構造体であるセンターケース30が備えられている。センターケース30には、動画や静止画像などの演出画像を表示する演出表示器32が設けられている。演出表示器32は、例えば、複数の特別図柄(たとえば、0〜9の数字を表現した図柄)を縦方向に配列した図柄列を画面の横方向3個所の表示領域においてそれぞれ上から下に向けて変動(スクロール)させる。
センターケース30の下方には、始動口27を内部に有する普通電動役物28が設けられている。遊技球が始動口27に入賞すると、演出表示器32が特別図柄の変動表示を開始する。また、遊技球が始動口27に入賞すると、所定個数(たとえば、4個)の賞球が払出される。なお、特別図柄の変動表示中に遊技球が始動口27に入賞した場合は、その入賞による特別図柄の変動表示が保留され、その保留された変動表示は、現在行われている変動表示終了後に行われる。その保留されている数は演出表示器32の画面に数字や記号などで表示される。
その他遊技盤5には、風車24、LEDにより装飾された装飾風車46、発射された遊技球を遊技領域へ案内する案内レール16、遊技盤5の上方角部を装飾するコーナー飾り11、側部を装飾するサイド飾り20、どこにも入賞しなかった遊技球をアウト球として回収するアウト口45などが設けられている。なお、図示しないが、遊技盤5の盤面には、多くの遊技釘が打ち込まれており、発射された遊技球は遊技釘に衝突することによって流下方向が変化し、入賞口に入賞したり、右ゲート25または左ゲート26を通過したりする。
次に、パチンコ機1の主な電気的構成についてそれをブロックで示す図3を参照して説明する。
パチンコ機1には、主制御基板100が設けられており、その主制御基板100には、MPU110が搭載されている。MPU110は、メインCPU112と、ROM114と、RAM116とを備える。メインCPU112は、遊技球が始動口27または一般入賞口に入賞したとの判定(以下、入賞判定という)、遊技球が右ゲート25または左ゲート26を通過したとの判定(以下、ゲート通過判定という)、遊技球が始動口27に入賞したときに行う大当りかハズレかの判定など、遊技の進行に必要な主な制御を実行する。
ROM114には、メインCPU112が各種制御などを実行するための各種制御プログラム、制御プログラム実行時に参照する各種テーブルなどが記録されている。RAM116は、メインCPU112の処理結果などの遊技中に発生する各種データおよびROM114から読出された制御プログラムなどを一時的に格納する格納領域と、電源遮断時に停電直前の遊技状態を示すデータなどをバックアップして記憶するバックアップ領域とを備える。
主制御基板100のメインCPU112は、入賞検出スイッチがONしたことを検出すると、そのONした入賞検出スイッチに対応して設定されている払出個数の賞球の払出しを指示する払出制御コマンドを払出制御基板200のサブCPU212へ出力する。そして、サブCPU212が、入力した払出制御コマンドに従って駆動回路62dを駆動制御するための制御信号を駆動回路62dへ出力すると、駆動回路62dは、入力した制御信号に従って払出モータ62cを駆動するための駆動信号を払出モータ62cへ出力し、払出モータ62cが駆動される。そして、払出モータ62cが駆動されると、遊技球が各払出口から交互に払出され、遊技球が通過した方の払出センサがONし、そのONに基づいてサブCPU212が払出個数をカウントする。
次に、音声制御回路70について、その回路図である図4を参照して説明する。
サブCPU71は、主制御基板100のメインCPU112から送信された演出制御コマンドを受信し、その受信した演出制御コマンドに従ってメロディIC72および音源IC73を制御する。
音声データROM74には、複数、たとえば64のADPCM(Aduptive Differential Pulse Code Modulation)音源データと、複数、たとえば64曲の曲データが記録されている。ここで、ADPCM音源データとは、ドラムやキーボードなどの楽器の音、人間の声や擬音などからなる単発音をサンプリングしてデジタル化した音声データである。
次に、払出装置62が遊技球を払出している期間中は効果音の音量を大きくするためにCPUが実行する制御について説明する。
図5は、サブCPU212が実行する払出制御1の流れを示すフローチャートであり、図6は、サブCPU71が実行する音声制御1の流れを示すフローチャートである。
払出制御基板200のサブCPU212は、最初に実行する処理で、この時点でセットされている払出状態信号を音声制御回路70のサブCPU71へ送信する(図5のステップ(以下、Sと略す)1)。つまり、サブCPU212は、MPU210が駆動回路62dへ制御信号を出力している期間は、信号レベルがハイレベルの払出状態信号をサブCPU71へ送信し、未払いの遊技球が存在せず、MPU210が駆動回路62dへ制御信号を出力していないときは、信号レベルがローレベルの払出状態信号をサブCPU71へ送信する。
そして、払出装置62が遊技球を払出中であることを示す払出中フラグが1にセットされているか否かを判定し(S2)、否定判定すると(S2:No)、後述するS10へ処理を移行する。一方、肯定判定すると(S2:Yes)、払出モータ62cを駆動する駆動回路(図示せず)へ駆動制御信号を出力し(S3)、払出装置62が遊技球を払出している状態であることを示す払出状態信号の信号レベルをハイレベルに設定する(S4)。
以上のように、払出制御1では、サブCPU212からサブCPU71へ送信する払出状態信号の信号レベルは、払出装置62が遊技球を払出している状態である場合は、ハイレベルに変化し、払出装置62が遊技球を払出していない状態である場合は、ローレベルに変化する。
音声制御回路70のサブCPU71は、主制御基板100のメインCPU112から、音声出力を指示する演出制御コマンドを受信したか否かを判定し(図6のS30)、肯定判定した場合は(S30:Yes)、その受信した演出制御コマンドが、どのような音声の出力を指示するものであるかを解析し(S31)、音源IC73およびメロディIC72を制御するための音声制御データをセットする。先のS30で否定判定した場合は(S30:No)、そのまま次の処理へ移行する。
続いて、先のS31においてセットした音声制御データを音源IC73およびメロディIC72へ出力し、演奏開始信号(PLAY)を出力すると(S36)、音源IC73およびメロディIC72が、音声制御データに従って音声出力を開始する(S36)。このとき、メロディIC72は、先のS34において格納領域SE2が選択されている場合は、払出装置62が遊技球を払出していないときよりも大きい出力レベルの音声信号をオペアンプ76,77へ出力し、格納領域SE1が選択されている場合は、払出装置62が遊技球を払出していないときの通常の出力レベルの音声信号をオペアンプ76,77へ出力する。
以上のように、音声制御1では、効果音の音量を、払出制御基板200のサブCPU212から送信される払出状態信号の信号レベルがハイレベルの場合に大きくし、ローレベルの場合に小さくする。
(1)以上のように、上記第1実施形態のパチンコ機1を使用すれば、払出装置62が遊技球を払出している期間は、払出装置62が非駆動状態であるときよりも大きい音量で効果音を出力することができる。
従って、払出装置62による遊技球の払出しに伴って発生する通流音および駆動音によって効果音が聞き取りにくくなることのないパチンコ機を実現することができる。
従って、サブCPU71が音声の出力制御を開始する場合に払出状態信号の信号レベルを検出すれば、払出装置62が遊技球を払出しているか否かを正確に判定することができる。
次に、この発明の第2実施形態について説明する。この実施形態のパチンコ機は、払出制御基板200のサブCPU212が、遊技球の払出しを検出したタイミングで効果音の音量を大きくできることを特徴とする。図7は、サブCPU212が実行する払出制御2の流れを示すフローチャートであり、図8は、サブCPU71が実行する音声制御2の流れを示すフローチャートである。なお、この実施形態のパチンコ機は、払出制御2および音声制御2の一部以外は、前述の第1実施形態と同じ構成および機能であるため、同じ部分の説明を省略し、同じ部分については共通の符号を用いる。
サブCPU212は、最初に実行する処理で、この時点でセットされている払出検出信号を音声制御回路70のサブCPU71へ送信する(図7のS14)。そして第1実施形態において説明した払出制御1のS2〜S3と同じ処理を実行すると、払出センサがONしたか否かを判定し(図7のS5)、肯定判定すると(S5:Yes)、払出検出信号の信号レベルをハイレベルに設定する(S15)。続いて第1実施形態において説明した払出制御1のS6〜S8と同じ処理を実行すると、払出検出信号の信号レベルをローレベルに設定する(S16)。つまり、未払いの払出数Nが0になった場合は、払出検出信号の信号レベルをローレベルに設定する。また、先のS5で否定判定をした場合も同様にS16へ移行する。
以上のように、払出制御2では、サブCPU212からサブCPU71へ送信する払出検出信号の信号レベルは、払出センサ62a,62bが遊技球を検出し、未払いの払出数Nが0になっていない期間は、ハイレベルに変化し、払出センサ62a,62bが遊技球を検出しない場合および未払いの払出数Nが0の場合は、ローレベルに変化する。
サブCPU71は、第1実施形態において説明した音声制御1のS30〜S31と同じ処理を実行すると、サブCPU212から送信された払出検出信号を取得し(図8のS37)、取得した払出検出信号の信号レベルから払出装置62が駆動中であるか否かを判定する(S38)。ここで、取得した払出検出信号の信号レベルがハイレベルであり、肯定判定した場合は(S38:Yes)、メロディIC72の格納領域を選択するための選択信号(SELECT)を格納領域SE2の選択を指示する選択信号に切替え(S34)、取得した払出検出信号の信号レベルがローレベルであり、否定判定した場合は(S38:No)、選択信号を格納領域SE1の選択を指示する選択信号に切替える(S35)。
以上のように、音声制御2では、効果音の音量を、払出制御基板200のサブCPU212から送信される払出検出信号の信号レベルがハイレベルの場合に大きくし、ローレベルの場合に小さくする。
(1)以上のように、上記第2実施形態のパチンコ機1を使用すれば、払出装置62が遊技球を払出している期間は、払出装置62が非駆動状態であるときよりも大きい音量で効果音を出力することができる。
従って、払出装置62による遊技球の払出しに伴って発生する通流音および駆動音によって効果音が聞き取りにくくなることのないパチンコ機を実現することができる。
従って、サブCPU71が音声の出力制御を開始する場合に払出検出信号の信号レベルを検出すれば、払出装置62が遊技球を払出しているか否かを正確に判定することができる。
次に、この発明の第3実施形態について説明する。この実施形態のパチンコ機は、主制御基板100のメインCPU112が、入賞を検出したタイミングで効果音の音量を大きくできることを特徴とする。図9は、メインCPU112が実行する入賞検出処理の流れを示すフローチャートであり、図10は、サブCPU71が実行する音声制御3の流れを示すフローチャートである。なお、この実施形態のパチンコ機は、入賞検出処理および音声制御3の一部以外は、前述の第1実施形態と同じ構成および機能であるため、同じ部分の説明を省略し、同じ部分については共通の符号を用いる。
入賞を検出したことを表す入賞検出フラグが1にセットされているか否かを判定し(S53)、肯定判定すると(S53:Yes)、入賞検出信号の出力継続期間を規定する継続カウンタCを所定値にセットし(S54)、継続カウンタCを所定値にセットしたことを表す入賞検出フラグを2にセットする(S55)。
以上のように、入賞検出処理では、サブCPU212からサブCPU71へ送信する入賞検出信号の信号レベルは、入賞を検出してから賞球の払出しが終了するまでの期間は、ハイレベルに変化し、賞球が払出されていない期間は、ローレベルに変化する。
以上のように、音声制御3では、効果音の音量を、主制御基板100のメインCPU112から出力される入賞検出信号の信号レベルがハイレベルの場合に大きくし、ローレベルの場合に小さくする。
(1)以上のように、上記第3実施形態のパチンコ機1を使用すれば、主制御基板100のメインCPU112によって遊技球の入賞が検出されたときは、その検出から賞球の払出しが終了するまでの期間、払出装置62が非駆動状態であるときよりも大きい音量で音声を出力することができる。
従って、遊技球が入賞口に入賞して払出装置62による遊技球の払出しに伴って発生する通流音および駆動音によって効果音が聞き取りにくくなることのないパチンコ機を実現することができる。
従って、サブCPU71が音声の出力制御を開始する場合に入賞検出信号の信号レベルを検出すれば、払出装置62が遊技球の払出しを開始するか否かを正確に判定することができる。
次に、この発明の第4実施形態について説明する。この実施形態のパチンコ機は、音声出力装置が音声の冒頭部分の出力を開始するタイミングと、払出装置62が遊技球の払出しを開始するタイミングとが競合する場合は、払出装置62が遊技球の払出しを開始するタイミングを、音声出力装置が音声の少なくとも冒頭部分の出力を終了するまで遅延させることができることを特徴とする。図11は、この実施形態のパチンコ機の主な電気的構成をブロックで示す説明図である。図12は、サブCPU71が実行する音声制御4の流れを示すフローチャートであり、図13は、サブCPU212が実行する払出制御4の流れを示すフローチャートである。なお、この実施形態のパチンコ機は、音声制御回路70と払出制御基板200とが電気的に接続されていること、および音声制御4および払出制御4以外は、前述の第1実施形態と同じ構成および機能であるため、同じ部分の説明を省略し、同じ部分については共通の符号を用いる。
サブCPU71は、第1実施形態において説明した音声制御1のS30〜S31と同じ処理を実行すると、メインCPU112から送信された演出コマンドに指定された音声の内容が特定内容であるか否かを判定する(S41)。ここで、特定内容とは、複数種類の音声の内容のうち、遊技の進行状態を報知する上で重要な内容を意味する。例えば、音声の冒頭部分に「リーチ!」などの遊技者にとって重要な内容を報知するもののことである。また、音声の内容が特定内容であるか否かは、演出コマンドの種類が、特定内容の音声を表すものとして設定されている特定の演出コマンドであるか否かに基いて判定する。
ここで、肯定判定した場合は(S41:Yes)、遊技球の払出しの遅延を指示する払出遅延指示信号の信号レベルをハイレベルに設定する(S42)。また、先のS41で否定判定した場合は(S41:No)、払出遅延指示信号の信号レベルをローレベルに設定する(S43)。
サブCUP212は、払出装置62が遊技球を払出中であることを示す払出中フラグが1にセットされていると判定すると(図13のS2:Yes)、音声制御回路70から送信されている払出遅延指示信号の信号レベルがハイレベルであるか否かを判定する(S18)。ここで肯定判定した場合は(S18:Yes)、払出装置を駆動する駆動信号の出力開始の遅延時間を計測するための遅延カウンタLを所定値にセットする(S19)。
ここで、遅延カウンタLの所定値は、スピーカR、L、Bが特定内容の音声を出力開始してから出力終了するまでに要する時間、または、その時間以上に設定する。例えば、その時間が2秒であり、サブCPU212が払出制御4を実行する周期が2msである場合は、遅延カウンタLの所定値を1,000(=2秒/2ms)以上に設定する。
(1)以上のように、上記第4実施形態のパチンコ機1を使用すれば、音声出力装置が特定内容の音声の冒頭部分の出力を開始するタイミングと、払出装置62が遊技球の払出しを開始するタイミングとが競合する場合に、払出装置62が遊技球の払出しを開始するタイミングを、音声出力装置が特定内容の音声の少なくとも冒頭部分の出力を終了するまで遅延させることができる。
従って、払出装置62による遊技球の払出しに伴って発生する通流音および駆動音によって特定内容の音声の少なくとも冒頭部分が聞き取りにくくなることのないパチンコ機を実現することができる。
(1)第1ないし第3実施形態のいずれかと、第4実施形態とを組み合わせることもできる。つまり、音声出力装置が音声を出力するときに既に払出装置62が遊技球を払出している場合は、遊技球が払出されている期間、払出されていない期間のときよりも大きい音量で効果音を出力する。また、音声出力装置が出力しようとする音声が特定内容の音声であり、その音声の出力を開始するタイミングと、払出装置62が遊技球を払出すタイミングとが競合する場合は、払出装置62が遊技球の払出しを開始するタイミングを、音声出力装置が特定内容の音声の少なくとも冒頭部分の出力を終了するまで遅延させる。
このように、払出装置62が遊技球を払出している期間は音量を大きくする制御と、音声出力装置が出力しようとする音声が特定内容の音声である場合は遊技球の払出しを遅延させる制御とを組み合わせることにより、払出装置62による遊技球の払出しに伴って発生する通流音および駆動音によって特定内容の音声の少なくとも冒頭部分が聞き取りにくくなることのないパチンコ機を実現することができる。なお、このパチンコ機が、請求項1に係るパチンコ機に対応する。
特に、音声制御回路に音量切替スイッチが搭載されており、その音量切替スイッチによって音量が固定される構成の音声制御回路の場合は、ソフト的に音量を大きくすることが困難であるため、前述の各実施形態のように、音量をソフト的に切替えることができるメロディIC72を追加することにより、本願発明に係るパチンコ機を実施することができる。
(4)前述の各実施形態では、音量の大きさ毎に音声データを格納した格納領域SE1,SE2を有するメロディIC72を説明したが、音声データを格納した1つの格納領域と、異なる音量を設定した複数の音量設定レジスタとを設け、サブCPU71から出力する選択信号により、音量設定レジスタを選択し、その選択された音量設定レジスタに設定されている音量に従って信号を出力するように構成してもよい。
(5)スピーカの数は、2個または4個以上でもよいし、サラウンド効果を出さない場合は、勿論、サラウンドICを設ける必要はない。
22・・右入賞口、23・・左入賞口、44・・左下入賞口、62・・払出装置、
71・・サブCPU(音声制御装置)、72・・メロディIC72(音声出力装置)、
73・・音源IC(音声出力装置)、78,79・・デジタルアンプ(音声出力装置)
R,L,B・・スピーカ(音声出力装置)、100・・主制御基板(主制御装置)。
Claims (8)
- 遊技領域に設けられた入賞口と、
前記入賞口に受入れられた遊技球を検出し、入賞検出信号を出力する入賞検出手段と、
遊技球を貯留する貯留部材と、
入力した駆動信号により遊技球を前記貯留部材へ払出す払出装置と、
前記払出装置により払出された遊技球を検出し、払出検出信号を出力する払出検出手段と、
入力した音声信号により音声を出力する音声出力装置と、
入力した払出制御信号に表される個数の遊技球を前記払出装置により払出させるための駆動信号を前記払出装置へ出力する払出制御装置と、
入力した音声制御信号に表される音声を出力させるための音声信号を前記音声出力装置へ出力する音声制御装置と、
前記入賞検出信号を入力し、所定個数の遊技球の払出しを指示する払出制御信号を前記払出制御装置へ出力する処理と、遊技状態に応じた内容の音声を前記音声出力装置により出力させるための音声制御信号を前記音声制御装置へ出力する処理とを実行する主制御装置とを備えたパチンコ機において、
前記音声出力装置が音声の出力を開始する場合に前記払出装置が遊技球を払出しているか否かを判定する第1判定手段と、
前記音声出力装置が音声の冒頭部分の出力を開始するタイミングと、前記払出装置が遊技球の払出しを開始するタイミングとが競合するか否かを判定する第2判定手段と、
前記第1判定手段が肯定判定した場合に、前記音声出力装置が前記特定内容の音声を出力するときの音量レベルを所定の音量レベルよりも増大させる音量増大手段と、
前記第2判定手段が肯定判定した場合に、前記払出装置が遊技球の払出しを開始するタイミングを、前記音声出力装置が前記特定内容の音声の少なくとも冒頭部分の出力を終了するまで遅延させる遅延手段と、
を備えたことを特徴とするパチンコ機。 - 遊技領域に設けられた入賞口と、
前記入賞口に受入れられた遊技球を検出し、入賞検出信号を出力する入賞検出手段と、
遊技球を貯留する貯留部材と、
入力した駆動信号により遊技球を前記貯留部材へ払出す払出装置と、
前記払出装置により払出された遊技球を検出し、払出検出信号を出力する払出検出手段と、
入力した音声信号により音声を出力する音声出力装置と、
入力した払出制御信号に表される個数の遊技球を前記払出装置により払出させるための駆動信号を前記払出装置へ出力する払出制御装置と、
入力した音声制御信号に表される音声を出力させるための音声信号を前記音声出力装置へ出力する音声制御装置と、
前記入賞検出信号を入力し、所定個数の遊技球の払出しを指示する払出制御信号を前記払出制御装置へ出力する処理と、遊技状態に応じた内容の音声を前記音声出力装置により出力させるための音声制御信号を前記音声制御装置へ出力する処理とを実行する主制御装置とを備えたパチンコ機において、
前記音声出力装置が音声の出力を開始する場合に前記払出装置が遊技球を払出しているか否かを判定する判定手段と、
前記判定手段が肯定判定した場合に、前記音声出力装置が前記音声を出力するときの音量レベルを所定の音量レベルよりも増大させる音量増大手段と、
を備えたことを特徴とするパチンコ機。 - 前記払出装置が遊技球を払出している状態であることを表す払出状態信号を出力する払出状態信号出力手段を備えており、
前記判定手段は、入力した前記払出状態信号に基づいて、前記払出装置が遊技球を払出しているか否かを検出し、その検出結果に基づいて前記判定を行うことを特徴とする請求項2に記載のパチンコ機。 - 前記判定手段は、入力した前記払出検出信号に基づいて、前記払出装置が遊技球を払出しているか否かを検出し、その検出結果に基づいて前記判定を行うことを特徴とする請求項2に記載のパチンコ機。
- 前記判定手段は、入力した前記入賞検出信号に基づいて、前記音声出力装置が前記音声の出力を開始するタイミングと、前記払出装置が遊技球の払出しを開始するタイミングとが競合するか否かを判定することを特徴とする請求項2に記載のパチンコ機。
- 前記音声制御装置は、
所定の音量レベルに設定された第1音声信号と、前記所定の音量レベルよりも大きい音量レベルに設定された第2音声信号とが記憶された音声信号記憶手段を備えており、
前記音量増大手段は、前記判定手段が肯定判定した場合に、前記音声出力装置が前記音声を出力するための音声信号として前記音声信号記憶手段から前記第2音声信号を選択することを特徴とする請求項2ないし請求項5のいずれか1つに記載のパチンコ機。 - 遊技領域に設けられた入賞口と、
前記入賞口に入賞した遊技球を検出し、入賞検出信号を出力する入賞検出手段と、
遊技球を貯留する貯留部材と、
入力した駆動信号により遊技球を前記貯留部材へ払出す払出装置と、
入力した音声信号により音声を出力する音声出力装置と、
入力した払出制御信号に表される個数の遊技球を前記払出装置により払出させるための駆動信号を前記払出装置へ出力する払出制御装置と、
入力した音声制御信号に表される音声を出力させるための音声信号を前記音声出力装置へ出力する音声制御装置と、
前記入賞検出信号を入力し、所定個数の遊技球の払出しを指示する払出制御信号を前記払出制御装置へ出力する処理と、遊技状態に応じた内容の音声を前記音声出力装置により出力させるための音声制御信号を前記音声制御装置へ出力する処理とを実行する主制御装置とを備えたパチンコ機において、
前記音声出力装置が音声の冒頭部分の出力を開始するタイミングと、前記払出装置が遊技球の払出しを開始するタイミングとが競合するか否かを判定する判定手段と、
前記判定手段が肯定判定した場合に、前記払出装置が遊技球の払出しを開始するタイミングを、前記音声出力装置が前記音声の少なくとも冒頭部分の出力を終了するまで遅延させる遅延手段と、
を備えたことを特徴とするパチンコ機。 - 前記音声制御装置は、前記音声出力装置へ出力しようとする前記音声信号が、特定内容の音声を前記音声出力装置から出力させるための音声信号であることを表す信号を前記払出制御装置へ出力し、
前記払出制御装置は、前記表す信号を入力したときに前記判定を行い、その判定の結果に応じて前記遅延を行うことを特徴とする請求項7に記載のパチンコ機。
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