JP2008022914A - 吸引カップ - Google Patents

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Abstract

【課題】 起伏の大きな皮膚の部分も十分に吸引することができ、かつ皮下浅在部に骨等のある皮膚も痛みを感じさせることなく吸引することができるようにすることにある。
【解決手段】 開口部2aを皮膚の表面に密着させると共に、内部を負圧に導くことにより、皮膚を吸引するカップ本体2を備えたものであり、カップ本体2の開口側部分を弾性的に変形できるように、ゴム弾性を有する材料で形成すべく構成している。カップ本体2の開口側端部は円形断面形状に形成される。
【選択図】 図1

Description

本発明は、皮膚を部分的に吸引することによって、血行の促進、心身の緊張の緩和等による健康増進を図る吸引カップに関する。
この種の吸引カップとしては、ガラス等の剛性の大きな材料で形成されたカップ本体を有し、当該カップ本体の開口部を皮膚の表面に接触させると共に、当該カップ本体内を負圧に導くことによって、皮膚を部分的に吸引するように構成したものが知られている(例えば、特許文献1参照)。
特開2002−345910号広報
ところが、前記従来の吸引カップにおいては、カップ本体がガラス等の剛性の高い硬質のもので構成されているので、アキレス腱を有する部分や、皮下浅在部に骨がある部分等のように起伏が大きく変化するような皮膚の表面に対してはカップ本体の開口部を十分に密着させることができず、当該カップ本体内を大気圧より十分低い負圧状態に導くことができないという問題があった。また仮に、カップ本体内の圧力を十分に下げることができたとしても、カップ本体の開口部が皮膚を介して腱や骨に当たるため、大きな痛みを感じるという問題がある。
本発明は、上記事情に鑑みてなされたものであり、起伏の大きな皮膚の部分に対しても十分に吸引することができ、かつ皮下浅在部に骨や腱等がある場合でも痛みを感じることのない吸引カップを提供することを目的としている。
上記目的を達成するために、請求項1に係る発明は、開口部を皮膚の表面に密着させると共に、内部を負圧に導くことにより、前記皮膚を吸引するカップ本体を備えた吸引カップであって、前記カップ本体は、ゴム弾性を有する材料によって形成されていることを特徴としている。
請求項2に係る発明は、請求項1に係る発明において、前記カップ本体は、シリコーン樹脂によって形成されていることを特徴としている。
請求項3に係る発明は、請求項1または2に係る発明において、前記カップ本体内と吸引ホース内とを連通する継手を備えてなり、前記カップ本体には、前記継手を挿入するための継手挿入孔が形成されており、前記継手挿入孔には、軸方向の中間位置に、前記カップ本体の外方を向く座面が形成され、前記継手には、当該継手を前記継手挿入孔に前記カップ本体の外方から挿入した際に、前記座面に当接する鍔部が形成されていることを特徴としている。
請求項4に係る発明は、請求項1から3のうちいずれか一項に係る発明において、前記継手挿入孔には、前記座面に対して内方の位置に、内方に向かうに従って漸次縮径するテーパ孔部が形成され、前記継手には、前記継手挿入孔における前記テーパ孔部に対応する位置に、当該テーパ孔部に嵌合するテーパ状の外周面を有するテーパ管部が形成されていることを特徴としている。
請求項5に係る発明は、請求項1から4のうちいずれか一項に係る発明において、前記カップ本体は、前記開口部から漸次内側に湾曲するアーチ状の曲面壁を有するように形成されていると共に、肉厚が頂部側から前記開口部に向かって漸次薄くなるように形成されていることを特徴としている。
請求項6に係る発明は、請求項1から5のうちいずれか一項に係る発明において、前記カップ本体には、当該カップ本体に沿って、前記頂部側の所定の位置から前記開口部に至るように延在する複数の補強リブが形成されていることを特徴としている。
請求項7に係る発明は、請求項6に係る発明において、前記補強リブは、少なくともカップ本体の厚さ方向の寸法が前記開口部に向かって漸次大きくなるように形成されていることを特徴としている。
請求項8に係る発明は、請求項1から7のうちいずれか一項に係る発明において、前記開口部は、断面がまるく膨出するように形成されていることを特徴としている。
請求項9に係る発明は、請求項1から8のうちいずれか一項に係る発明において、前記カップ本体内には、当該カップ本体から前記開口部の中心部に向かって突出する突起部が設けられていることを特徴としている。
請求項10に係る発明は、請求項9に係る発明において、前記継手は、その先端部が前記カップ本体の内方に突出すべく形成され、前記突起部は、前記継手における前記カップ本体の内方に突出する先端部に嵌合して当該突起部を前記カップ本体に取り付けるための連結孔を有していると共に、当該突起部における前記皮膚の当たる部分より前記カップ本体の内方の外周面に開口し、前記連結孔に連通する吸引孔を有していることを特徴としている。
請求項11に係る発明は、請求項9に係る発明において、前記突起部は、カップ本体と一体的に形成されていると共に、当該突起部における前記皮膚の当たる部分より前記カップ本体の内方の外周面に開口し、前記継手挿入孔に連通する吸引孔を有していることを特徴としている。
請求項1〜11に係る発明によれば、皮膚の表面に密着する開口部を有するカップ本体がゴム弾性を有する材料で形成されているので、当該カップ本体の開口部が皮膚の表面に沿うように容易に変形することができる。即ち、表面が大きく起伏するような皮膚の部分に対しても、当該皮膚の表面に沿うように、カップ本体の開口部を容易に弾性変形させることができる。従って、起伏の大きな皮膚の部分にもカップ本体の開口部を密着させることができるので、カップ本体内を大気圧に対して十分低い負圧状態に導くことができ、当該皮膚を十分に吸引することができる。しかも、開口部が皮膚に沿うように弾性的に変形することになるので、アキレス腱や肘等のある皮膚の部分を吸引する場合でも、痛みを感じることがないという有利な効果がある。
請求項2に係る発明によれば、カップ本体がシリコーン樹脂によって構成されているので、当該カップ本体を皮膚に直接当てても冷たく感じることがほとんどない。従って、カップ本体を保温する装置や手間を省くことができるという利点がある。しかも、シリコーン樹脂は人体に対して極めて安定した材料であるので、極めて安全に皮膚の吸引による施術を行うことができる。
請求項3に係る発明によれば、継手挿入孔に外側から継手を挿入すると、継手の鍔部が座面に当接することにより、当該継手が継手挿入孔における軸方向の所定の位置に停止することになる。一方、カップ本体がゴム弾性を有する材料で形成されていることから、継手挿入孔の径を継手の外周面の径より小さく設定しても(即ち締まり嵌めの嵌合精度に設定しても)、継手を継手挿入孔に挿入することができる。そして、この場合には、継手を継手挿入孔に挿入するだけで、継手が継手挿入孔から脱落するのを防止することができる。しかも、カップ本体内を負圧に導いた場合には継手がカップ本体の内方に若干移動し、継手の鍔部が座面に強く密着することになるので、継手挿入孔と継手との間からカップ本体内に空気が流入するのを確実に防止することができる。
請求項4に係る発明によれば、継手挿入孔には座面より内方位置に、内方に向かうに従って漸次縮径するテーパ孔部が形成され、継手には継手挿入孔におけるテーパ孔部に対応する位置に、当該テーパ孔部に嵌合するテーパ状の外周面を有するテーパ管部が形成されているので、カップ本体内の圧力の低下により、継手が継手挿入孔の内方に少しでも移動すると、テーパ面同士の楔の作用により、テーパ孔部とテーパ管部とがより強力に圧接し合うことになる。従って、継手挿入孔と継手との間からカップ本体内に空気が流入するのを更に強力に阻止することができる。
請求項5に係る発明によれば、カップ本体が円形状の開口部から漸次内側に湾曲する曲面壁によってアーチ状に形成されており、外圧に対して極めて強い構造になっているので、カップ本体内が負圧に導かれることによって、大気圧が外方から大きく作用する場合でも、当該カップ本体が押し潰されるのを防止することができる。また、カップ本体の肉厚が開口部に向かって漸次薄く形成されているので、当該カップ本体の開口部が皮膚の形状の通りにより変形しやすくなる。従って、より大きな起伏の皮膚の部分に対してもカップ本体の開口部を密着させることができると共に、より効果的に骨等を有する部分の皮膚の痛みを防止することができるという利点がある。
請求項6に係る発明によれば、カップ本体に沿って、その頂部側の所定の位置から開口部に至るように延在する複数の補強リブが形成されているので、大気圧に対するカップ本体の強度の向上を図ることができる。特に、カップ本体における開口部に沿う部分の肉厚を薄く構成している場合に、その薄肉部の強度を向上する上で意義がある。また、皮膚側から開口部を介してカップ本体に作用する力は補強リブを長手方向に圧縮する方向の力として作用することになるが、この補強リブはカップ本体の曲面に沿って湾曲しているので、当該補強リブは上記圧縮方向の力によって容易に座屈することになる。従って、補強リブがカップ本体の開口部を皮膚の表面に密着させる際の抵抗となることがほとんどない。
請求項7に係る発明によれば、補強リブにおける少なくともカップ本体の厚さ方向の寸法が前記開口部に向かって漸次大きくなるように形成されているので、カップ本体における開口部側の強度の向上を図ることができる。特に、カップ本体の肉厚を開口部に向けて漸次薄く構成している場合に、その薄肉部の強度を向上する上で意義がある。また、このような構造の補強リブであっても、上述したように圧縮方向の力に対しては容易に座屈することになるので、皮膚に対する開口部の密着性が低下するおそれはほとんどない。
請求項8に係る発明によれば、開口部の断面がまるく膨出するように形成されているので、開口部が皮膚に当たる感触がやわらかくなると共に、開口部が皮膚に当接する面積が大きくなる。従って、開口部から皮膚に、より低圧で穏やかな力を作用させることができる。
請求項9に係る発明によれば、カップ本体から開口部の中心部に向かって突出する突起部が設けられているので、カップ本体を皮膚の所定の位置に取り付ける際に、突起部の先端部を体のつぼの位置に容易に合わせることができる。そして、カップ本体内を負圧に導いた場合には、カップ本体が皮膚側に弾性変形し、突起部の先端部が皮膚内に押し込まれることになるので、つぼを効果的に刺激することができ、極めて高い指圧効果を得ることができる。この場合、突起部としては、皮膚の表面の起伏に応じて、その先端がカップ本体の開口部を平面状に覆う仮想面に対して内側の位置、あるいは当該仮想面とほぼ同一の位置、あるいは当該仮想面から突出する位置となるようなもので構成することが可能である。なお、突起部の先端が上記仮想面から突出する場合でも、カップ本体や皮膚が弾性変形することにより、カップ本体の開口部を皮膚に密着させることができる。
請求項10に係る発明によれば、突起部が当該突起部に形成された連結孔を継手の先端部に嵌合させることにより、継手を介してカップ本体に取り付けられるようになっているので、突起部をカップ本体と別体のものとして生産することができると共に、カップ本体に容易に着脱することができる。また、突起部がカップ本体と別体であることから、指圧に適した硬さの材料で構成することができるという利点がある。また、突起部における皮膚の当たる部分よりカップ本体の内方に位置する外周面に吸引孔が開口しているので、突起部の先端部が皮膚に密着している場合でも、カップ本体内の圧力を十分に下げることができる。
請求項11に係る発明によれば、突起部がカップ本体と一体的に形成されているので、例えば射出成形により、突起部をカップ本体と共に一度に形成することができる。従って、カップ本体及び突起部を短時間で容易にかつ低コストで生産することができる。
(第1の実施の形態)
本発明を実施するための最良の形態としての第1の実施の形態について図面を参照しながら説明する。
この第1の実施の形態で示す吸引カップ1は、図1〜図4に示すように、カップ本体2と、継手3とを備えた構成になっている。
カップ本体2は、ゴム弾性を有する材料であるシリコーン樹脂により、円環状の開口部2aから漸次内側に球面状に湾曲するアーチ状の曲面壁を有するように形成されている。即ち、カップ本体2は、中空の球をほぼ直径位置で半分に切断することによって、半球状の殻状に形成されたものであり、その切断部が開口部2aになっている。また、カップ本体には、その半球の中央部に、外方に膨出する肉厚部2bが形成されている。
開口部2aは、図1に示すように、断面が円弧状にまるく盛り上がるように形成されており、皮膚に対してやわらかい感触を与えると共に、低い面圧で皮膚に接触するようになっている。
肉厚部2bには、図2及び図3に示すように、開口部2aと同軸状に継手挿入孔2cが形成されている。継手挿入孔2cは、継手3を挿入するようになっており、軸方向の中間位置に、カップ本体2の外方を向くように形成された座面2dを有している。また、継手挿入孔2cは、座面2dを境にして内方側が断面円形状の内方挿入孔2e、外方側が断面円形状の外方挿入孔2fとなっている。内方挿入孔2eは、後述する内方管部3bと嵌合する径に形成され、外方挿入孔2fは、後述する鍔部3a及び吸引ホース4と嵌合する径に形成されている。
継手3は、断面円形状のプラスチック製のパイプによって形成されたものであり、カップ本体2内と吸引ホース4内とを連通するようになっている。この継手3には、図4に示すように、その軸方向の中間位置に、円板状に拡径された鍔部3aを有している。鍔部3aは、継手3を継手挿入孔2cにカップ本体2の外方から挿入した際に、一方の面が座面2dに当たるように形成されている。また、継手3は、鍔部3aを挟んで一方が断面円形状の内方管部3b、他方が断面円形状の外方管部3cになっている。内方管部3bの外周面の径は、継手挿入孔2cにおける内方挿入孔2eの径よりやや大きく設定されている。即ち、内方管部3bと内方挿入孔2eとは、締まり嵌めの精度で嵌合するように形成されている。また、外方管部3cは、吸引ホース4の内径に対して締まり嵌めの精度で嵌合するように形成されている。なお、外方挿入孔2fは、鍔部3a及び吸引ホース4の外周面が円滑に挿入可能な径に形成されている。また、内方管部3bの先端外周部、鍔部3aの先端外周部及び外方管部3cの基端外周部のそれぞれには、斜めに傾斜するC面取3d、3e、3fが形成されている。
吸引ホース4は、図示しない吸引装置(真空ポンプ)につなげられており、継手3及び継手挿入孔2cを介してカップ本体2内の空気を吸引するようになっている。また、吸引ホース4は、真空引きに際して、大気圧によって押し潰されないような剛性及び強度を有している。
上述した吸引装置は、カップ本体2内の空気を吸引して、カップ本体2内を負圧に導くようになっており、一定の負圧状態に維持したり、負圧を種々変動させたりすることが可能になっている。また、吸引装置は、長時間の吸引による皮膚や筋肉の疲労等を防止すべく一定の時間経過後に吸引を自動的に停止してカップ本体2内を大気圧に戻すための安全装置が設けられている。
また、カップ本体2は、内部が負圧に導かれた際に、大気圧によって押し潰されない程度の剛性及び強度を有するように、その厚さが設定されている。ただし、カップ本体2がアーチ状に構成されており、外圧に対して強い構造になっていることから、より薄いもので構成することが可能になっている。なお、カップ本体2は、肉厚部2b及び開口部2aを除く部分がほぼ一定の厚さに形成されている。
上記のように構成された吸引カップ1においては、カップ本体2がゴム弾性を有する材料で形成されているので、当該カップ本体2の開口部2aが皮膚の表面に沿うように容易に変形することができる。しかも、開口部2aが皮膚に沿うように弾性的に変形することになるので、アキレス腱や肘等を有する部分の皮膚を吸引する場合でも、痛みを感じることがないという利点がある。
また、カップ本体2がシリコーン樹脂によって構成されているので、カップ本体2を皮膚に接触させた場合でも、冷やりとした不快感を感じることがない。従って、カップ本体2を体温程度まで保温するための装置及び手間を省くことができる。しかも、シリコーン樹脂を用いていることから、人体に対しても極めて安全であるという利点がある。
更に、継手挿入孔2cに座面2dを設け、継手3に座面2dに当接する鍔部3aを設けているので、継手3を継手挿入孔2cに挿入するだけで、継手3を継手挿入孔2cの所定の位置に取り付けることができる。しかも、カップ本体2がゴム弾性を有する材料で形成されているので、継手挿入孔2cの内方挿入孔2eの径を継手3の内方管部3bの外径より小さく設定しても、継手3を継手挿入孔2cに人力で容易に挿入することができる。そして、この場合、内方管部3bが内方挿入孔2eに圧入された状態になるので、継手3を継手挿入孔2cに挿入するだけで、当該継手3を継手挿入孔2cから脱落するのを防止することができる。なお、内方管部3b及び鍔部3aの先端側の角部にC面取3d、3eが形成されていることから、継手3を継手挿入孔2cにより挿入しやすくなる。
また、内方管部3bと内方挿入孔2eとが圧入状態で密着しているので、鍔部3aと継手挿入孔2cとの間の空気の漏れを防止する上で効果がある。しかも、継手挿入孔2cにはカップ本体2の外方を向くように座面2dが形成され、継手3には座面2dに当接する鍔部3aが形成されているので、カップ本体2の負圧によって、鍔部3aを座面2dに、より強く密着させることができる。従って、継手3と継手挿入孔2cとの境界部からカップ本体2内に空気が流入するのを確実に防止することができる。
{発明を実施するための異なる形態}
次に、本発明を実施するための異なる形態としての第2〜第4の実施の形態について図5〜図11を参照しながら説明する。
(第2の実施の形態)
第2の実施の形態について図5〜図7を参照しながら説明する。但し、第1の実施の形態で示した構成要素と共通する要素には同一の符号を付し、その説明を簡略化する。
この第2の実施の形態が第1の実施の形態と異なる点は、内方挿入孔2eがテーパ孔部2gによって形成され、内方管部3bがテーパ管部3gによって形成されている点である。
即ち、テーパ孔部2gは、カップ本体2の内方に向かうに従って漸次縮径するテーパ面によって形成されている。一方、テーパ管部3gは、外周面がテーパ孔部2gに嵌合するテーパ面によって形成されている。
上記のように構成された吸引カップ1においては、継手挿入孔2cには座面2dより内方位置にテーパ孔部2gが形成され、継手3にはテーパ孔部2gに嵌合するテーパ管部3gが形成されているので、カップ本体2内の負圧により、継手3が継手挿入孔2cの内方に少でも移動すると、テーパ面同士の楔作用により、テーパ孔部2gとテーパ管部3gとが強力に密着することになる。従って、継手3と継手挿入孔2cとの間から負圧状態にあるカップ本体2内に空気が流入するのを確実に防止することができる。
(第3の実施の形態)
第3の実施の形態について図8及び図9を参照しながら説明する。但し、第1の実施の形態で示した構成要素と共通する要素には同一の符号を付し、その説明を簡略化する。
この第3の実施の形態が第1の実施の形態と異なる点は、カップ本体2の内側に突起部5が設けられている点である。
即ち、カップ本体2内には、当該カップ本体2における軸心部の内面から開口部2aの中心部に向かって突出する突起部5が設けられている。突起部5は、シリコーン樹脂(ゴム弾性を有する材料)で一体に形成されたものであり、カップ本体2の内面と一致するように形成された基端面5aと、この基端面5aから先端に向かって漸次縮径するように形成された円錐状の側面5bと、この側面5bの先端部に凸球面状に形成された先端面5cとによって外周面が形成されている。また、この突起部5は、挿入孔5d及び吸引孔5eを有している。
挿入孔5dは、基端面5aの中心部から突起部5の軸心に沿って所定の深さに形成されている。この挿入孔5dは、継手3における内方管部3bの先端部に締まり嵌めの精度で嵌合するように形成されている。即ち、挿入孔5dは、内方管部3bの先端部と嵌合することによって、突起部5をカップ本体2に連結するようになっている。ただし、突起部5がゴム弾性を有することから、通常の人力で挿入孔5d内に内方管部3bを挿入することが可能である。なお、継手3の内方管部3bは、継手挿入孔2cからカップ本体2の内方に突出すべく第1の実施の形態で示したものに比べて長く形成されている。
吸引孔5eは、突起部5の先端部における皮膚の当たる部分よりカップ本体2の内方に位置する側面(外周面)5bに開口すると共に、突起部5の軸心に直交する方向に直線状に延在し、かつ挿入孔5dに連通するように形成されている。吸引孔5eには、図9に示すように、その全長にわたってプラスチック製の保護管5fが嵌合されている。保護管5fには、挿入孔5dに対応する位置に当該挿入孔5dとの連通を図る孔が形成されている。
また、突起部5は、内方管部3bを介してカップ本体2に取り付けられた状態において、その先端がカップ本体2の開口部2aを平面状に覆うような仮想面に対して内側の位置、あるいは当該仮想面とほぼ同一の位置、あるいは当該仮想面から突出する位置となるような大きさのものが準備されている。
上記のように構成された吸引カップ1においては、カップ本体2から開口部2aの中心部に向かって突出する突起部5が設けられているので、カップ本体2を皮膚の所定の位置に取り付ける際に、突起部5の先端部を体のつぼの位置に容易に合わせることができる。そして、カップ本体2内を負圧に導いた場合には、カップ本体2が皮膚側に弾性変形し、突起部5の先端部が皮膚内に押し込まれることになるので、つぼを効果的に刺激することができ、極めて高い指圧効果を得ることができる。この場合、突起部5としては、その先端がカップ本体2の開口部2aを平面状に覆う仮想面に対して内側の位置、あるいは当該仮想面とほぼ同一の位置、あるいは当該仮想面から突出する位置となるものの中から指圧に効果のあるものを、皮膚の表面の起伏に応じて、選択することができる。なお、突起部5の先端が上記仮想面から突出する場合や、皮膚の凹凸の状態によって、突起部5の先端が開口部2aより先に皮膚に当たる場合があるが、この場合でも、カップ本体2や皮膚が弾性変形することから、カップ本体2の開口部2aを皮膚に密着させて、カップ本体2内を負圧に導くことができる。
また、突起部5が挿入孔5dを継手3の先端部に嵌合することにより、カップ本体2に取り付けることができるようになっているので、突起部5を容易に着脱することができる。
しかも、突起部5をカップ本体2と別体のもので構成しているので、カップ本体2とは硬度の異なるものを種々用意し、指圧に適した材質の突起部5を選択することができるという利点がある。更に、吸引孔5eが突起部5における皮膚の当たる部分よりカップ本体2の内方の側面5bに開口しているので、突起部5の先端部が皮膚に密着しても、カップ本体2内の空気を十分に吸引することができる。
なお、上記第3の実施の形態においては、突起部5をカップ本体2と別体のもので構成したが、図10に示すように、これらの突起部5とカップ本体2とは、上述したカップ本体2を構成するシリコーン樹脂で一体に形成してもよい。なお、連結孔5dは、突起部5内に延在する内方挿入孔2eによって形成されている。
このように突起部5をカップ本体2と一体に形成した場合には、例えば射出成形により、カップ本体2及び突起部5を一度に形成することができる利点がある。従って、突起部5を有するカップ本体2を短時間で容易にかつ低コストで生産することができる。
(第4の実施の形態)
第4の実施の形態について図11を参照しながら説明する。但し、第3の実施の形態で示した構成要素と共通する要素には同一の符号を付し、その説明を簡略化する。
この第4の実施の形態が第3の実施の形態と異なる点は、カップ本体2の肉厚が開口部2aに向けて薄く形成されている点及び補強リブ2hを設けている点である。
即ち、カップ本体2は、肉厚が頂部側から開口部2aに向かって漸次薄くなるように形成されている。なお、突起部5の基端面5a及びこの基端面5aが当たるカップ本体2の内面部分は、平面状に形成されている。また、カップ本体2には、当該カップ本体2の内面に沿って、頂部側の所定の位置から開口部2aに至るように延在する補強リブ2hが周方向に一定の間隔をおいて複数形成されている。各補強リブ2hは、カップ本体の厚さ方向及び周方向の寸法が開口部2aに向かって漸次大きくなるように形成されている。また、補強リブ2hは、その断面がカップ本体2の内面から円弧状に盛り上がるように形成されている。
上記のように構成された吸引カップ1においては、カップ本体2の肉厚が開口部2aに向かって漸次薄くなるように形成されているので、当該カップ本体2の開口部2aが皮膚の形状の通りにより変形しやすくなる。従って、より大きな起伏の皮膚の部分に対してもカップ本体2の開口部2aを密着させることができると共に、骨等を有する部分の皮膚の痛みをより効果的に防止することができる。
また、カップ本体2に沿って、その頂部側の所定の位置から開口部2aに至るように延在する補強リブ2hが周方向に一定の間隔をおいて形成されているので、大気圧に対するカップ本体2の強度の向上を図ることができる。しかも、補強リブにおけるカップ本体2の厚さ方向及び周方向の寸法が開口部2aに向かって漸次大きくなるように形成されているので、徐々に薄肉化されている開口部2a側の強度の向上を図る上で効果がある。
また、皮膚側から開口部2aを介してカップ本体2に作用する力は補強リブ2hを長手方向に圧縮する方向の力として作用することになるが、この補強リブ2hはカップ本体2の内面に沿って円弧状に湾曲しているので、上記圧縮方向の力によって容易に座屈することになる。従って、カップ本体2の開口部2aを皮膚の表面に密着させる上で、補強リブ2hが障害となることがない。
なお、上記第4の実施の形態においては、補強リブ2hをカップ本体2の内面に沿うように形成した例を示したが、当該補強リブ2hは、カップ本体2の外面に沿うように形成してもよい。
本発明の第1の実施の形態として示した吸引カップの断面図である。 同吸引カップの平面図である。 同吸引カップにおけるカップ本体を示す断面図である。 同吸引カップにおける継手を示す正面図である。 本発明の第2の実施の形態として示した吸引カップの断面図である。 同吸引カップにおけるカップ本体を示す断面図である。 同吸引カップにおける継手を示す正面図である。 本発明の第3の実施の形態として示した吸引カップの断面図である。 同吸引カップにおける突起部を示す断面図である。 上記第3の実施の形態の他の例として示した吸引カップの断面図である。 本発明の第4の実施の形態として示した吸引カップの断面図である。
符号の説明
1 吸引カップ 2 カップ本体
2a 開口部 2c 継手挿入孔
2d 座面 2g テーパ孔部
2h 補強リブ 3 継手
3a 鍔部 3g テーパ管部
4 吸引ホース 5 突起部
5b 側面(外周面) 5d 連結孔
5e 吸引孔

Claims (11)

  1. 開口部を皮膚の表面に密着させると共に、内部を負圧に導くことにより、前記皮膚を吸引するカップ本体を備えた吸引カップであって、
    前記カップ本体は、ゴム弾性を有する材料によって形成されていることを特徴とする吸引カップ。
  2. 前記カップ本体は、シリコーン樹脂によって形成されていることを特徴とする請求項1に記載の吸引カップ。
  3. 前記カップ本体内と吸引ホース内とを連通する継手を備えてなり、
    前記カップ本体には、前記継手を挿入するための継手挿入孔が形成されており、
    前記継手挿入孔には、軸方向の中間位置に、前記カップ本体の外方を向く座面が形成され、
    前記継手には、当該継手を前記継手挿入孔に前記カップ本体の外方から挿入した際に、前記座面に当接する鍔部が形成されていることを特徴とする請求項1または2に記載の吸引カップ。
  4. 前記継手挿入孔には、前記座面に対して内方の位置に、内方に向かうに従って漸次縮径するテーパ孔部が形成され、
    前記継手には、前記継手挿入孔における前記テーパ孔部に対応する位置に、当該テーパ孔部に嵌合するテーパ状の外周面を有するテーパ管部が形成されていることを特徴とする請求項1から3のうちいずれか一項に記載の吸引カップ。
  5. 前記カップ本体は、前記開口部から漸次内側に湾曲するアーチ状の曲面壁を有するように形成されていると共に、肉厚が頂部側から前記開口部に向かって漸次薄くなるように形成されていることを特徴とする請求項1から4のうちいずれか一項に記載の吸引カップ。
  6. 前記カップ本体には、当該カップ本体に沿って、前記頂部側の所定の位置から前記開口部に至るように延在する複数の補強リブが形成されていることを特徴とする請求項1から5のうちいずれか一項に記載の吸引カップ。
  7. 前記補強リブは、少なくともカップ本体の厚さ方向の寸法が前記開口部に向かって漸次大きくなるように形成されていることを特徴とする請求項6に記載の吸引カップ。
  8. 前記開口部は、断面がまるく膨出するように形成されていることを特徴とする請求項1から7のうちいずれか一項に記載の吸引カップ。
  9. 前記カップ本体内には、当該カップ本体から前記開口部の中心部に向かって突出する突起部が設けられていることを特徴とする請求項1から8のうちいずれか一項に記載の吸引カップ。
  10. 前記継手は、その先端部が前記カップ本体の内方に突出すべく形成され、
    前記突起部は、前記継手における前記カップ本体の内方に突出する先端部に嵌合して当該突起部を前記カップ本体に取り付けるための連結孔を有していると共に、当該突起部における前記皮膚の当たる部分より前記カップ本体の内方の外周面に開口し、前記連結孔に連通する吸引孔を有していることを特徴とする請求項9に記載の吸引カップ。
  11. 前記突起部は、カップ本体と一体的に形成されていると共に、当該突起部における前記皮膚の当たる部分より前記カップ本体の内方の外周面に開口し、前記継手挿入孔に連通する吸引孔を有していることを特徴とする請求項10に記載の吸引カップ。
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