JP2008020957A - 制御システム、プログラマブルコントローラおよびリモートi/o - Google Patents

制御システム、プログラマブルコントローラおよびリモートi/o Download PDF

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Abstract

【課題】低いコストで、制御システムの信頼性を高めることを目的とする。
【解決手段】各PLC31〜3nに、各制御プログラム81〜8nがそれぞれ分散されて実装されるとともに、PLC31以外の各PLC32〜3n+1には、隣のPLC31〜3nの制御プログラム81〜8nがそれぞれ実装されて二重化され、PLCの故障時には、他のPLCの制御出力によって故障したPLCの制御出力を補うように構成している。
【選択図】図5

Description

本発明は、FAシステムなどに好適な信頼性の高い制御システムおよびそれに用いるプログラマブルコントローラ並びにリモートI/Oに関する。
従来から、FAシステムなどにおいては、プログラマブルコントローラを用いて各種の制御が行なわれている(例えば、特許文献1参照)。
特開2004−310162号公報
図11は、従来の制御システムの構成の一例を示すものであり、フィールドネットワーク2により複数台(1〜n)のPLC(プログラマブルコントローラ)31´〜3n´が複数台(1〜n)のリモートI/O41´〜4n´に接続され、各PLC31´〜3n´が、リモートI/O41´〜4n´を介して個別的に対応する複数台(1〜n)の制御対象である機械設備(Plant)51〜5nを制御するものである。各々のPLC31´〜3n´は、独立に制御プログラムが設計されている、すなわち、各PLC31´〜3n´には、制御対象である各機械設備(Plant)51〜5nをそれぞれ制御するための各制御プログラムがそれぞれ実装されている。
かかる従来の制御システムでは、いずれか1台のPLC、例えば、PLC31´に故障が生じると、対応する機械設備51が停止し、対応する製造ラインの停止や一時的な操業の停止を余儀なくされるといった難点がある。
PLCおよびリモートI/Oの台数を2倍にし、制御系を二重化して故障が生じても予備のPLCで制御を継続し、製造ラインの停止を回避することも考えられるが、コスト的な問題から二重化が採用されるのは稀であった。
本発明は、上述のような点に鑑みてなされたものであって、低いコストで、信頼性を高めることができる制御システムおよびそれに用いるプログラマブルコントローラ並びにリモートI/Oを提供することを目的とする。
(1)本発明の制御システムは、複数のリモートI/Oにネットワークを介して接続される複数のプログラマブルコントローラを備え、前記複数のリモートI/Oに個別的に接続される複数の制御対象を、前記複数のプログラマブルコントローラによって制御する制御システムであって、前記複数のプログラマブルコントローラの少なくとも一部のプログラマブルコントローラには、各制御対象に個別的に対応する各制御プログラムの複数の制御プログラムが実装され、前記リモートI/Oは、プログラマブルコントローラが故障したときには、故障したプログラマブルコントローラ以外の他のプログラマブルコントローラの制御出力に基づく出力を、対応する前記制御対象に与えるものである。
制御対象とは、例えば、各種の機器、工作機械、産業用ロボット、機械設備などの制御の対象となるものをいう。
プログラマブルコントローラの数は、制御対象の数と同数であってもよいし、多くてもよく、各プログラマブルコントローラには、制御対象に個別的に対応する制御プログラムの少なくとも1台分の制御プログラムが実装される。
複数のプログラマブルコントローラの少なくとも一部のプログラマブルコントローラとは、複数台のプログラマブルコントローラの少なくとも1台のプログラマブルコントローラをいい、複数台のプログラマブルコントローラの全てであってもよい。
少なくとも一部のプログラマブルコントローラに実装される制御プログラムの数は、複数であればよく、各プログラマブルコントローラについて、同数である必要はない。
制御プログラムとは、制御対象を制御するためのプログラムをいい、各制御対象に個別的に対応するものであり、例えば、上述の図11の従来例の構成において、各制御対象に応じて、各PLCにそれぞれ実装される制御プログラムをいう。
本発明によると、複数のプログラマブルコントローラの少なくとも一部には、複数の制御プログラムが実装されるので、各制御プログラムを、少なくとも2台のプログラマブルコントローラに分散して実装することができ、プログラマブルコントローラが故障したときには、他のプログラマブルコントローラの制御出力によって、故障したプログラマブルコントローラの制御出力を補って制御を継続することができ、故障によって製造ラインが停止するといった事態を回避することができる。また、プログラマブルコントローラの台数を、例えば、二重化するために2倍にするといった必要もなく、比較的安価に構成することができる。
(2)本発明の一つの実施形態では、複数の制御プログラムが実装される前記少なくとも一部のプログラマブルコントローラは、各制御プログラムに基づく各制御出力を並列的に出力するものであり、前記リモートI/Oは、並列的に出力される各制御出力から所要の制御出力を選択して制御対象に与えるものである。
所要の制御出力とは、当該リモートI/Oが出力を与える制御対象に対応する制御出力をいう。
この実施形態によると、複数のプログラマブルコントローラの少なくとも一部のプログラマブルコントローラは、複数の制御プログラムに基づく各制御出力が並列に出力されるので、プログラマブルコントローラが故障したときには、故障していないプログラマブルコントローラの制御出力から故障したプログラマブルコントローラの制御出力を選択して制御出力を補うことができる。
(3)本発明の制御システムは、n台のリモートI/Oにネットワークを介して接続されるm(m>n)台のプログラマブルコントローラを備え、前記n台のリモートI/Oに個別的に接続されるn台の制御対象を、前記m台のプログラマブルコントローラによって制御する制御システムであって、前記m台のプログラマブルコントローラには、n台の各制御対象に個別的に対応する各制御プログラムの1台分の制御プログラムが実装されるとともに、少なくとも一部のプログラマブルコントローラには、前記1台分に加えて、該1台分とは異なる制御対象に対応する1台分以上の制御プログラムも実装され、前記リモートI/Oは、プログラマブルコントローラが故障したときには、故障したプログラマブルコントローラ以外の他のプログラマブルコントローラの制御出力に基づく出力を、対応する前記制御対象に与えるものである。
ここで、台とは、制御対象やリモートI/Oなどを数える語であり、例えば、セット、あるいは、組といった語を含むものである。
「m台のプログラマブルコントローラには、n台の各制御対象に個別的に対応する各制御プログラムの1台分の制御プログラムが実装される」とは、m台のプログラマブルコントローラの内のn台のプログラマブルコントローラには、n台の制御対象に個別的に対応するn台分の各制御プログラムが、それぞれ1台分ずつ実装され、m−n台のプログラマブルコントローラには、n台分の各制御プログラムの内のいずれか1台分の制御プログラムが実装されることをいう。
少なくとも一部のプログラマブルコントローラとは、m台のプログラマブルコントローラの少なくとも1台のプログラマブルコントローラをいい、m−1台のプログラマブルコントローラであってもよい。
少なくとも一部のプログラマブルコントローラに実装される制御プログラムの数は、2台分以上であればよく、各プログラマブルコントローラについて、同じ台数分である必要はない。
本発明によると、制御対象の台数よりも多いプログラマブルコントローラに、各制御対象に個別的に対応する1台分の制御プログラムをそれぞれ実装するとともに、少なくとも一部のプログラマブルコントローラには、前記1台分以外の制御対象に対応する制御プログラムも実装されるので、各制御プログラムを、少なくとも2台のプログラマブルコントローラに分散して実装することができ、プログラマブルコントローラが故障したときには、他のプログラマブルコントローラの制御出力によって、故障したプログラマブルコントローラの制御出力を補って制御を継続することができ、故障によって製造ラインが停止するといった事態を回避することができる。また、プログラマブルコントローラの台数を、2倍にするといった必要もなく、比較的安価に構成することができる。
(4)本発明の一つの実施形態では、2台分以上の制御プログラムが実装される前記少なくとも一部のプログラマブルコントローラは、各制御プログラムに基づく各制御出力の排他的論理和を演算して制御出力とするものであり、前記リモートI/Oは、複数のプログラマブルコントローラの制御出力の排他的論理和を演算して制御対象に対する出力とするものである。
この実施形態によると、各制御プログラムに基づく各制御出力を並列して出力するような構成に比べて、ネットワークを介して伝送するデータ量を削減することができるとともに、高速化を図ることができる。
(5)本発明の制御システムは、n台のリモートI/Oにネットワークを介して接続されるn+1台のプログラマブルコントローラを備え、前記n台のリモートI/Oに個別的に接続されるn台の制御対象を、前記プログラマブルコントローラによって制御する制御システムであって、前記n+1台のプログラマブルコントローラの内のn台のプログラマブルコントローラには、n台の各制御対象に個別的に対応する各制御プログラムの1台分の制御プログラムがそれぞれ実装されるとともに、残余の1台のプログラマブルコントローラおよび前記n台のプログラマブルコントローラの内のn−1台のプログラマブルコントローラには、前記1台分の制御プログラムとは異なるように、n台の各制御対象に個別的に対応する各制御プログラムが、それぞれ実装され、前記リモートI/Oは、プログラマブルコントローラが故障したときには、故障したプログラマブルコントローラ以外の他のプログラマブルコントローラの制御出力に基づく出力を、対応する前記制御対象に与えるものである。
本発明によると、n台の制御対象を制御するn台のプログラマブルコントローラに、1台の冗長プログラマブルコントローラを追加し、前記n台のプログラマブルコントローラに、制御対象に対応するn台分の各制御プログラムを、1台分ずつそれぞれ実装するとともに、冗長プログラマブルコントローラと、前記n台の内のn−1台のプログラマブルコントローラとの合わせてn台のプログラマブルコントローラに、前記n台の各制御プログラムを、1台分ずつ同一の制御プログラムとならないように、すなわち、前記n−1台のプログラマブルコントローラは、異なる2台分の制御プログラムとなるように、それぞれ実装するので、同一の制御対象の制御プログラムが、それぞれ2台のプログラマブルコントローラに分散実装されて二重されることになり、冗長プログラマブルコントローラを1台追加するだけで、二重化して信頼性を高めることができる。
(6)本発明のプログラマブルコントローラは、複数のリモートI/Oにネットワークを介して接続され、前記リモートI/Oに接続される制御対象を制御するプログラマブルコントローラであって、複数の前記制御対象に個別的に対応する複数の制御プログラムが実装され、各制御プログラムに基づく各制御出力の排他的論理和を演算して制御出力とするものである。
本発明によると、複数の制御対象に個別的に対応する複数の制御プログラムが実装され、各制御プログラムに基づく各制御出力の排他的論理和を演算して制御出力とするので、当該プログラマブルコントローラの複数台を用いて制御システムを構成することにより、プログラマブルコントローラが故障したときに、他のプログラマブルコントローラの制御出力によって故障したプログラマブルコントローラの制御出力を補うことができる。
(7)本発明のリモートI/Oは、制御対象に接続されるとともに、ネットワークを介して複数のプログラマブルコントローラに接続されるリモートI/Oであって、複数の前記プログラマブルコントローラの各制御出力の排他的論理和を演算して前記制御対象に対する出力とするものである。
本発明によると、プログラマブルコントローラが故障したときに、他の複数のプログラマブルコントローラの制御出力の排他的論理和を演算して故障したプログラマブルコントローラの制御出力を補うことができる。
本発明によれば、複数のプログラマブルコントローラの少なくとも一部には、複数の制御プログラムが実装されているので、各制御プログラムを、少なくとも2台のプログラマブルコントローラに分散させて実装することができ、プログラマブルコントローラが故障したときには、他のプログラマブルコントローラの制御出力によって、故障したプログラマブルコントローラの制御出力を補って制御を継続することができ、これによって、故障によって製造ラインが停止するといった事態を回避することができる。また、プログラマブルコントローラの台数を、例えば、二重化するために制御対象の台数の2倍にするといった必要もなく、比較的安価に構成することができる。
以下、本発明の実施の形態について、図面に基づいて説明する。
(実施の形態1)
図1は、本発明の一つの実施形態に係る制御システムの構成図である。
この実施形態の制御システム1は、上述の図11の構成の制御システムに、本発明を適用して信頼性を高めたものである。
この実施形態の制御システム1は、複数台(1〜n)の機械設備(Plant)51〜5nに個別的に接続された複数台(1〜n)のリモートI/O41〜4nと、これらリモートI/O41〜4nにフィールドネットワーク2を介して接続された複数台(1〜n)のPLC(プログラマブルコントローラ)31〜3nとを備えており、かかる構成は、上述の図11の構成と同様である。
この実施形態では、更に、1台の冗長PLC3n+1が付加されるとともに、後述のように、各PLC31〜3n+1には、各機械設備(Plant)51〜5nにそれぞれ個別的に対応する各制御プログラムがそれぞれ1台分ずつ実装されるとともに、一部のPLC32〜3nには、隣の機械設備51〜5nに対応する各制御プログラムもそれぞれ実装されている。
この実施形態の制御システム1では、先ず、上述の図11の制御システムについて、考える。
図11の各々のPLC31´〜3n´は、上述のように独立に制御プログラムが設計されている。ここで、i番目のPLCの制御プログラムとして、ラダー図などで設計された次式のロジック制御則が与えられるものとする。
Figure 2008020957
Figure 2008020957
ただし,xi(k)はPLCiの時刻kにおけるN次元内部変数の状態ベクトル、ui(k)はPLCiの時刻kにおけるM次元入力ベクトル、yi(k)はPLCiの時刻kにおけるP次元出力ベクトルを表す。各々のPLCは独立にnセットの機械設備Planti(i=1,2,…,n)を制御するものとする。
ここで、ロジック制御則の理解に供するために、搬送ロボットシステムに適用した場合を一例として示す。
例えば、図2のような搬送ロボット6とプレス機7とを備えるシステムの制御プログラムとして、図3および図4のラダーダイアグラムが与えられたとする。
この場合、搬送ロボット6のラダーダイアグラムは、次式のように表現される。
Figure 2008020957
Figure 2008020957
ただしx1=[x11,x12,x13,14,15,16,17]T,u1=[u10,u11,u12,u13,u14,u15] T
1=[y11,y12,y13,14,y15,]T であり、
Figure 2008020957
Figure 2008020957
また、プレス機7のラダーダイアグラムは、次式のように表現される。
Figure 2008020957
Figure 2008020957
ただしx2=[x21,x22]T,u2=[u20,u21,u22,u23] T
2=[y21,y22]T であり、
Figure 2008020957
Figure 2008020957
である。
この搬送ロボットシステムの例で示したように、システムの構成に応じて、上述の式(1),(2)に示されるロジック制御則が規定されることになる。
この実施形態では、各PLC31〜3n+1の制御則を次式のように設計する。
Figure 2008020957
Figure 2008020957
ただし、2≦i≦nについて、
Figure 2008020957
Figure 2008020957
Figure 2008020957
また、i=1について、
Figure 2008020957
Figure 2008020957
Figure 2008020957
また、i=n+1について,
Figure 2008020957
Figure 2008020957
Figure 2008020957
なお、最小実現することでプログラムサイズを抑えるとは、例えば、冗長なxを省いてプログラムサイズを抑えることをいう。
以上の制御則の構成では、図5に示すように、与えられた複数台(1〜n)分の制御プログラム81〜8nの論理構造を、PLC31〜3n+1の実装時に2重化し、物理的にn+1台でお互いを補完し、信頼性を高める構造となっている。
すなわち、各制御プログラム81〜8nは、図11の従来例の各PLC31´〜3n´にそれぞれ実装されていた制御プログラムであり、この実施形態では、図5に示すように、各PLC31〜3nには、各制御プログラム81〜8nがそれぞれ分散されて実装されるとともに、PLC31以外のPLC32〜3n+1には、隣のPLC31〜3nの制御プログラム81〜8nがそれぞれ実装されて2重化されている。
以上のように各PLC31〜3n+1を構成すると、正常運転時に、冗長PLC3n+1を含めた全てのPLC31〜3n+1の出力は常に動的にパリティ条件を満たす。すなわち、
Figure 2008020957
このことを利用して、1台までのPLCの故障であれば、その他の正常なPLCの出力から本来の出力を再構成することができる。ブロードキャスト型のネットワーク上でトークンパッシングを行い、リモートI/O側で任意のPLCの故障を検知し、PLCの故障時に非故障PLCの出力から排他的論理和を計算する。
なお、PLCの故障の検知は、例えば、トークンが帰ってこないときに、故障と判断してもよいし、他の故障検知手段によって行なうようにしてもよい。
この実施形態では、各リモートI/O41〜4nに次の小規模なアルゴリズムを実装する。各リモートI/O41〜4nには、このアルゴリズムを処理するためにマイクロコンピュータあるいはLSIが搭載されている。
Figure 2008020957
次に、非故障時(正常時)および故障時に、本来の制御出力が得られることを証明する。
非故障時(θi(t)=0)は、上述の(23)式の定義から(12)式、(15)式を用いて変形すると、
Figure 2008020957
一方、故障時(θ(t)=1)は、上述の(24)式の定義から(12)式、(15)式を用いて変形すると、
Figure 2008020957
となり、やはり、本来の出力が得られていることが分かる。
ここで、PLCが3台の場合に、冗長PLCを1台付加した場合の正常時と故障時の制御出力の例を、図6に示す。この図6では、PLC32が故障した場合の例を示している。
正常時には、PLC32に対応するリモートI/O42は、PLC31,32の制御出力から正しい制御出力y2を、対応する機械設備(Plant)52に与え、PLC32が故障したときには、PLC32以外のPLC33,34の制御出力から正しい制御出力y2を再構成して対応する機械設備(Plant)52に与えることができる。
上述の実施形態では、1台のPLCの故障に対応するものであったけれども、冗長PLCの台数を増やすとともに、一部のプログラマブルコントローラに実装する制御プログラムの数を増やして2台以上のPLCの故障に対応できるようにしてもよいのは勿論である。
(実施形態2)
本発明の他の実施形態として、ソフト的に冗長化したプログラムの出力を排他的論理和で合成せず、そのまま並列に出力するようにしてもよい。
すなわち、図7のようにn台の機械設備(Plant)51〜5nを制御するn台のPLC31〜3nに2台の冗長PLC3n+1,3n+2を付加し,各PLCの制御則を次式のように設計する。
Figure 2008020957
Figure 2008020957
ただし、3≦i≦nについて、
Figure 2008020957
Figure 2008020957
Figure 2008020957
またi=1について、
Figure 2008020957
Figure 2008020957
Figure 2008020957
i=2について、
Figure 2008020957
Figure 2008020957
Figure 2008020957
i=n+1について、
Figure 2008020957
Figure 2008020957
Figure 2008020957
i=n+2について、
Figure 2008020957
Figure 2008020957
Figure 2008020957
とする。
この制御則の構成では、図7のように与えられた制御プログラム81〜8nの論理構造を、実装時に3重化し、物理的にn+2台でお互いを補完し、信頼性を高める構造となっている。
各PLC33〜3nからは3つのプログラムの出力が並列に出力される。リモートI/O41〜4nにて、故障していないPLCから必要な出力を取り出す処理を行う。
具体的には、各リモートI/O41〜4nに次の小規模なアルゴリズムを実装する。
Figure 2008020957
(実施形態3)
本発明の更に他の実施形態として、冗長なPLCを付加することなく、プログラムを冗長実装することで高信頼化を実現する構成が考えられる。
以下では、各PLCに3つずつプログラムを実装する場合について説明する。各PLCの制御則を次式のように設計する。
Figure 2008020957
Figure 2008020957
ただし、3≦i≦nについて、
Figure 2008020957
Figure 2008020957
Figure 2008020957
また、i=1について、
Figure 2008020957
Figure 2008020957
Figure 2008020957
i=2について、
Figure 2008020957
Figure 2008020957
Figure 2008020957
とする。
この制御則の構成では、図8のように与えられた制御プログラム81〜8nの論理構造を、実装時に多重化し、物理的にn台のPLC31〜3nでお互いを補完し、信頼性を高める構造となっている。
なお、リモートI/O41〜4nにおける処理は、上述の実施形態2と同様である。
ここで、信頼性解析について説明する。
各コントローラの故障率が一定と仮定して信頼性解析を行う。一つのコントローラについて時刻tまでに故障の起きる確率は指数分布となり、その密度関数は故障率をλとしてp(t)=λe‐λtで与えられる。時刻tまでに故障の起きる確率は分布関数F(t)は、次式で表される。
Figure 2008020957
時刻tまで故障の起きない確率として定義される信頼度はR(t)はR=1−F(t)=e‐λtと表される。また、修復率をμとして時刻tまでに修復される確率の密度関数をpμ(t)=μe‐μtとする。通常、μ≫λである。
このとき、信頼性モデルは図9の3状態マルコフ過程で表される。S0は1台も故障していない状態、S1は1台が故障しているが冗長コントローラにより制御系全体は稼働している状態、S2は2台以上が故障し、制御系が停止している状態を表す。非常に短い時間δtにおいて1台が故障する確率はλδtであるので,S0からS1へ遷移する確率は(N+1)λδtとなり、S1からS2へ遷移する確率はNλδtとなる。また、故障した1台を修復するS1からS0への遷移の確率はμδtとなる。
時刻tにおいて状態Siである確率をPi(t)とすると、図9においてδt→0とすることにより次式を得る。
Figure 2008020957
Figure 2008020957
Figure 2008020957
ただし、MTBF=1/λは1台のコントローラの平均故障間隔、MTTR=1/λは1台のコントローラの平均修復時間を表す。通常、MTBF≫MTTRであるのでシステム全体の信頼性は大幅に改善されることが分かる。
図10にMTBF=10,000時間、MTTR=24時間としたときのコントローラの台数に対する平均故障時間を、上述の実施の形態1(Proposed System)、全く冗長化しないシステム(Non−redundant System)、および、全2重化したシステム(Full Duplex System)と比較した結果を示す。全く冗長化しないシステムにおけるコントローラの台数をnとすると、実施の形態1のシステムのコントローラの台数はn+1であり,全2重化したシステムのコントローラの台数は2nとなる。実施の形態1のシステムでは、全2重化システムよりも信頼度はやや低くなるが、冗長化に必要なコントローラの台数は1台だけであるのでコストパフォーマンスが高い。
このように、各制御対象を制御するための各制御則を、少なくとも2台のプログラマブルコントローラに分散配置することで高信頼化を実現するPLCの制御システムを構成できる。例えば、冗長PLCを1台付加するだけで非冗長システムと比べ信頼度(平均故障時間:MTTF)を100倍程度向上させることができる。
本発明は、サプライチェーンシステムなどに有用である。
本発明の一つの実施の形態に係る制御システムの構成図である。 搬送ロボットシステムの構成図である。 図3の搬送ロボットのラダーダイアグラムである。 図3のプレス機のラダーダイアグラムである。 図1のPLCに対する制御プログラムの実装を説明するための図である。 動作説明に供する構成図である。 本発明の他の実施形態に係る図5に対応する図である。 本発明の更に他の実施形態に係る図5に対応する図である。 信頼性モデルを示す図である。 コントローラの台数に対する平均故障時間を示す図である。 従来例の構成図である。
符号の説明
2 ネットワーク 31〜3n+1 PLC
1〜4n リモートI/O 51〜5n 機械設備(Plant)

Claims (7)

  1. 複数のリモートI/Oにネットワークを介して接続される複数のプログラマブルコントローラを備え、前記複数のリモートI/Oに個別的に接続される複数の制御対象を、前記複数のプログラマブルコントローラによって制御する制御システムであって、
    前記複数のプログラマブルコントローラの少なくとも一部のプログラマブルコントローラには、各制御対象に個別的に対応する各制御プログラムの複数の制御プログラムが実装され、
    前記リモートI/Oは、プログラマブルコントローラが故障したときには、故障したプログラマブルコントローラ以外の他のプログラマブルコントローラの制御出力に基づく出力を、対応する前記制御対象に与えることを特徴とする制御システム。
  2. 複数の制御プログラムが実装される前記少なくとも一部のプログラマブルコントローラは、各制御プログラムに基づく各制御出力を並列的に出力するものであり、
    前記リモートI/Oは、並列的に出力される各制御出力から所要の制御出力を選択して制御対象に与えるものである請求項1に記載の制御システム。
  3. n台のリモートI/Oにネットワークを介して接続されるm(m>n)台のプログラマブルコントローラを備え、前記n台のリモートI/Oに個別的に接続されるn台の制御対象を、前記m台のプログラマブルコントローラによって制御する制御システムであって、
    前記m台のプログラマブルコントローラには、n台の各制御対象に個別的に対応する各制御プログラムの1台分の制御プログラムが実装されるとともに、少なくとも一部のプログラマブルコントローラには、前記1台分に加えて、該1台分とは異なる制御対象に対応する1台分以上の制御プログラムも実装され、
    前記リモートI/Oは、プログラマブルコントローラが故障したときには、故障したプログラマブルコントローラ以外の他のプログラマブルコントローラの制御出力に基づく出力を、対応する前記制御対象に与えることを特徴とする制御システム。
  4. 2台分以上の制御プログラムが実装される前記少なくとも一部のプログラマブルコントローラは、各制御プログラムに基づく各制御出力の排他的論理和を演算して制御出力とするものであり、
    前記リモートI/Oは、複数のプログラマブルコントローラの制御出力の排他的論理和を演算して制御対象に対する出力とするものである請求項3に記載の制御システム。
  5. n台のリモートI/Oにネットワークを介して接続されるn+1台のプログラマブルコントローラを備え、前記n台のリモートI/Oに個別的に接続されるn台の制御対象を、前記プログラマブルコントローラによって制御する制御システムであって、
    前記n+1台のプログラマブルコントローラの内のn台のプログラマブルコントローラには、n台の各制御対象に個別的に対応する各制御プログラムの1台分の制御プログラムがそれぞれ実装されるとともに、残余の1台のプログラマブルコントローラおよび前記n台のプログラマブルコントローラの内のn−1台のプログラマブルコントローラには、前記1台分の制御プログラムとは異なるように、n台の各制御対象に個別的に対応する各制御プログラムが、それぞれ実装され、
    前記リモートI/Oは、プログラマブルコントローラが故障したときには、故障したプログラマブルコントローラ以外の他のプログラマブルコントローラの制御出力に基づく出力を、対応する前記制御対象に与えることを特徴とする制御システム。
  6. 複数のリモートI/Oにネットワークを介して接続され、前記リモートI/Oに接続される制御対象を制御するプログラマブルコントローラであって、
    複数の前記制御対象に個別的に対応する複数の制御プログラムが実装され、各制御プログラムに基づく各制御出力の排他的論理和を演算して制御出力とすることを特徴とするプログラマブルコントローラ。
  7. 制御対象に接続されるとともに、ネットワークを介して複数のプログラマブルコントローラに接続されるリモートI/Oであって、
    複数の前記プログラマブルコントローラの各制御出力の排他的論理和を演算して前記制御対象に対する出力とすることを特徴とするリモートI/O。
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