JP2008020673A - レンズ装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】フォーカス、ズームが短時間に行うことでがき、かつ長期間の使用に耐えうるレンズ装置を提供する。
【解決手段】レンズ部10と、レンズ部10に連結されたレンズ支持部14と、レンズ支持部14に当接された偏心カム18と、偏心カム18が取り付けられた回転軸19を回転駆動する回転手段20とを備え、回転手段20の回転駆動により偏心カム18が回転することによって、レンズ部10が、レンズ部10の光軸に対して略平行な方向に沿って、回転軸19から離れる方向または近づく方向に移動することを特徴とするレンズ装置。
【選択図】図1

Description

本発明は、レンズ装置に関し、例えば、レンズ部が当該レンズ部の光軸に対して略平行方向に移動可能に支持されたレンズ装置に関する。
近年、携帯電話機等にもカメラシステムが搭載されるようになってきている。このような携帯型機器に搭載されるカメラシステムにおいては、マイクロレンズを用いて被写体画像をイメージセンサに結像させるカメラシステムが広く使用されている。このようなカメラシステムにおいては、オートフォーカス機能やズーム機能を有するものが実用化されている。中には、光学的な変倍機能を備えたものも提案され、2段変倍の光学ズームを備えたものが一部で利用されている。これらのカメラシステムにおいて、携帯型機器であるがために、レンズ装置の小型軽量化が必須条件となっている。
ここで、オートフォーカス機能やズーム機能に用いられるレンズ装置の、従来技術における駆動方法を、図7を用いて説明する(例えば特許文献1)。従来におけるレンズ装置においては、レンズユニット91と、回転することによってレンズユニット91を往復運動させるリードスクリュー92と、リードスクリュー92を回転させるためのモータ93とを有している。このとき、リードスクリュー92は、レンズユニット91内のレンズ94の光軸方向と略平行に設けられている。
レンズユニット91内には、レンズ94と、レンズ94を保持するためのバレル95と、バレル95に取り付けられ、ラック97との接続を行っている保持部96とを有している。このとき、ラック97はコの字型に形成されている。また、ラック97は、リードスクリュー92を囲むように、リードスクリュー92に取り付けられている。このラック97には、一般的に摺動性及び耐摩耗性に優れた樹脂成形品が用いられる。
また、ラック97とリードスクリュー92とには、ラック螺合機構が設けられている。図8は、このラック螺合機構を説明する図である。図8に示されるように、リードスクリュー92の表面にはネジ山98が形成され、ラック97の内面には突起部99が設けられている。リードスクリュー92の表面に設けられたネジ山98とラック97内面に設けられた突起部99とは、互いに嵌合するように設けられている。すなわち、リードスクリュー92がモータ93の回転駆動により回転することによって、コの字型のラック97は往復運動することになる。
これにより、リードスクリュー92の回転運動がラック97の往復運動に変換される。このとき、ラック97の往復運動にともなってレンズユニット91も往復運動し、レンズ装置においてフォーカスやズームを行うことができる。このように、レンズ装置内におけるフォーカスやズームを行うことができる。
なお、モータ93には、一般的にステッピングモータが用いられている。ステッピングモータの回転数を計測することによって、レンズユニット91の移動量を算出することができる。
特開2006−133413号公報
しかしながら、従来の方法においては、バレル95をリードスクリュー92の一端から他端まで移動させるには、リードスクリュー92を回転させるモータを[ストローク÷ピッチ]回転させる必要があり、フォーカス、ズームに要する時間が長いという問題点を有していた。また、ラック97に樹脂成形品を用いると、長期間使用した後に、当該ラック97がクリープ変形する等、レンズユニット91の移動精度を阻害する懸念があった。さらに、モータ93が異常動作をしたときに、ラック97がリードスクリュー92のネジ山98が形成された部分の上端又は下端に移動し、リードスクリュー92のネジ山とラック97の突起部99とが互いに著しく磨耗し、レンズ装置の寿命が短くなる。
本発明は、このような問題点を解決するためになされたものであり、フォーカス、ズームを短時間に行うことができ、かつ長期間の使用に耐えうるレンズ装置を提供することを目的とする。
本発明の第1の態様に係るレンズ装置においては、レンズ部と、前記レンズ部に連結されたレンズ支持部と、当該レンズ支持部に当接された偏心カムと、当該偏心カムが取り付けられた回転軸を回転駆動する回転手段とを備え、前記回転手段の回転駆動により前記偏心カムが回転することによって、前記レンズ部が、前記レンズ部の光軸に対して略平行な方向に沿って、前記回転軸から離れる方向または近づく方向に移動することを特徴とするものである。これにより、フォーカス、ズームを短時間に行うことができ、かつ長期間の使用に耐えうるレンズ装置を提供することができる。
本発明の第2の態様に係るレンズ装置においては、上述のレンズ装置であって、前記レンズ部の光軸に対して略平行な方向に沿って、前記レンズ部を移動可能に支持する支持棒を備えたものである。これにより、前記レンズ部を光軸に対して略平行な方向へ移動することができる。本発明の第3の態様に係るレンズ装置においては、第2の態様に係るレンズ装置であって、前記レンズ支持部を前記偏心カム側へ付勢する付勢部材を備えたものである。この付勢部材を取り付けることによって、前記支持棒に沿って移動する前記レンズ部に連結された前記レンズ支持部が前記偏心カムから外れることを防止することができる。本発明の第4の態様に係るレンズ装置においては、第1の態様に係るレンズ装置であって、前記回転手段はステッピングモータであることを特徴とするものである。ステッピングモータを用いることによって、前記偏心カムの回転を容易に制御することができる。
本発明の第5の態様に係るレンズ装置においては、第1および第2のレンズ部と、前記第1および第2のレンズ部にそれぞれ連接された第1および第2のレンズ支持部と、当該第1および第2のレンズ支持部にそれぞれ当接された第1および第2の偏心カムと、当該第1および第2の偏心カムがそれぞれ取り付けられた第1および第2の回転軸をそれぞれ回転駆動する第1および第2の回転手段とを備え、前記第1および第2の回転手段の回転駆動により前記第1および第2の偏心カムが回転することによって、前記第1および第2のレンズ部のそれぞれが、前記第1および第2のレンズ部の光軸に対して略平行な方向に沿って、前記第1および第2の回転軸から離れる方向または近づく方向に移動し、前記第1および第2のレンズ部の移動範囲は互いに重ならないように設定されていることを特徴とするものである。これにより、フォーカス、ズームを短時間に行うことができ、かつ前記第1のレンズ部と前記第2のレンズ部が衝突せず、また磨耗を抑止し長期間の使用に耐えうるレンズ装置を提供する。
本発明の第6の態様に係るレンズ装置においては、第5の態様に係るレンズ装置であって、前記第1のレンズ部における光軸と前記第2のレンズ部における光軸とが略共通であることを特徴とするものである。本発明の第7の態様に係るレンズ装置においては、第5の態様又は第6の態様に係るレンズ装置であって、前記第1および第2のレンズ部の光軸に対して略平行な方向に沿って、前記第1および第2のレンズ部を移動可能に支持する支持棒を備えたものである。本発明の第8の態様に係るレンズ装置においては、第7の態様に係るレンズ装置において、前記第1および第2のレンズ支持部のそれぞれを前記第1および第2の偏心カム側へ付勢する付勢部材を備えたものである。本発明の第9の態様に係るレンズ装置においては、第5の態様にかかるレンズ装置において、前記第1および第2の回転手段はステッピングモータである。
本発明に係るレンズ装置によれば、偏心カムを用いることによってフォーカス、ズームを短時間に行うことでき、かつ長期間の使用にも耐えることができる。
以下、本発明を適用した具体的な実施の形態について、図面を参照しながら詳細に説明する。この実施の形態は、本発明を、レンズ装置に適用したものである。本実施の形態に係るレンズ装置においては、偏心カムを用いることによってレンズユニットを駆動している。偏心カムを用いることによって、レンズユニットの駆動によるラックの磨耗を防ぐことができ、かつモータの異常駆動によってレンズユニットが他部材へ衝突することがないため、長期間の使用を可能としている。また、偏心カムを用いることによって、フォーカス又はズームに要する時間を短くすることができる。
実施の形態1.
図1(a)に本実施の形態に係るレンズ装置1の構成概略図を示し、図1(b)に本実施の形態に係るレンズ装置1の上面概略図を示す。図1(a)に示されるように、レンズ部としてのレンズユニット10は、レンズ11と、このレンズ11を収容するバレル12と、このバレル12を保持する保持部13と、保持部13によってバレル12と接続されるレンズ支持部としてのラック14とを有している。図1(b)に示されるように、バレル12には、穴15とU字型切り欠き16とが設けられている。穴15とU字型切り欠き16は、バレル12の端面近傍であって、レンズ11が収容される位置から離間された位置に形成されている。
この穴15内を貫通するように、ガイド軸17aが設けられ、U字型切り欠き16に当接するように、ガイド軸17bが設けられている。これらは支持棒としてのレンズ11の光軸と略平行な方向に延在するように設けられている。ここでは、ガイド軸17a、17bは鉛直方向に対して略平行方向に延在するように設けられている。これにより、レンズ11を収容したバレル12はレンズ11の光軸と略平行な方向に制限されて動くことになる。なお、穴15とU字型切り欠き16とはこの形状に限定されず、ガイド軸17によってレンズユニット10の動きが光軸と略平行な往復運動に限定されるものであればよい。すなわち、U字型切り欠き16を穴に変更してもよい。
ラック14は、偏心カム18に常時当接するように配置される。偏心カム18が回転することによって、ラック14は往復運動をすることになり、このラック14の往復運動がレンズ11を収容したバレル12を往復運動させる。偏心カム18は、回転手段としてのモータ20の回転軸19に取り付けられている。このモータ20は、回転軸19を回転駆動し、偏心カム18の回転角度を制御できるものを用いている。また、モータ20はステッピングモータであるとよい。これは、偏心カム18の回転角度をモータ20に入力されたパルス電流のパルス数で制御することができるからである。本実施の形態に係るレンズ装置1においては、偏心カム18の回転角度をモータ20の回転角度を制御することによって決定している。
また、モータ20はモータ保持部21によって筐体22に接続されている。このような構成のレンズ装置1においては、モータ20が回転軸19を回転駆動することによって、偏心カム18が回転することになる。偏心カム18は回転軸19がその中心にない円形状、若しくは非円形状とすることで、回転軸19と、偏心カム18およびラック14の当接部との間隔の変化に伴い、ラック14はレンズ11の光軸に対して略平行な方向に、回転軸19から離れる方向若しくは近づくように移動する。
さらに、本実施の形態に係るレンズ装置1においては、ラック14を偏心カム18側(図1(a)においては下側)に付勢する付勢手段23が設けられている。この付勢手段23は、例えば図1(a)に示されるように、コイルバネが用いられている。このコイルバネは、図1(a)に示されるように、バレル12の偏心カム18側に設け、引っ張り力を有するコイルバネにしてもよいし、バレル12の偏心カム18の逆側に設け、伸張力を有するコイルバネにしてもよい。なお、この付勢手段23は、コイルバネに限らず弾性体であればよく、また、偏心カム18に付勢する力を有するものであれば形状は限定されない。
これにより、常時、ラック14を偏心カム18に当接させることができる。これは、付勢手段23によって常にレンズユニット10は偏心カム18側に付勢されているため、穴15とガイド軸17aとが当接する位置、及びU字型切り欠き16とガイド軸17bとが当接する位置を一意に決定することができるからである。
以上のように、偏心カム18に当接されたラック14に連結しているレンズユニット10は、ガイド軸17a、17bに支持されて位置が決定される。また、偏心カム18が回転すると、偏心カム18の回転角度によって、レンズユニット10がガイド軸17a、17bに沿って往復運動することになる。なお、偏心カム18の形状について、図1(a)に示したのは一例であって、本発明はこれに限定されるものではない。偏心カム18は、偏心して回転するものであればよい。すなわち、回転軸19と、偏心カム18およびラック14の当接部との間隔が偏心カム18の回転角度によって変化するものであればよい。
ここで、例えば偏心カム18が楕円形状であり、ラック14が偏心カム18に当接している場合の、偏心カム18の回転角度とレンズユニット10の中心軸19からの距離との関係を図2に示す。楕円の中心に回転軸19があり、短半径の頂点にラック14が当接している場合、レンズユニット10の回転軸19からの距離は最小である。偏心カム18が回転するに従いレンズユニット10の回転軸19からの距離は徐々に増加し、回転角度が90°になったときにレンズユニット10の回転軸19からの距離は最大になる。そして、回転角度が90°を超えると回転するに従いレンズユニット10の回転軸からの距離は徐々に減少し、回転角度が180°になったときにレンズユニット10の回転軸19からの距離は最小に戻る。
また、レンズユニット10の回転軸19からの距離は偏心カム18の形状に依存するため、例えば偏心カム18の外周のある点から180°の範囲に、レンズユニット10の回転軸19からの所望する距離を得られる形状とすることで、偏心カム18の回転角度を0°から180°に限定することが可能となり、これによりレンズユニット10の移動に要する時間を短縮することができる。
次に、本実施の形態に係るレンズ装置1が搭載された電気機器のレンズユニット駆動部分におけるブロック図を図3に示す。本実施の形態に係るレンズ装置1が搭載された電気機器のレンズユニットの駆動部分においては、レンズ装置1とレンズ装置1内のモータ20にパルス電流を供給するパルス電流源31と、パルス電流源31からモータ20に供給されたパルス電流のパルス数を制御する制御部32と、被写体の画像を得る検出部33と、検出部33によって得られた画像を記憶する記憶部34とを有している。
モータ20は、パルス電流源31から供給されたパルス電流の極性によって回転方向を変化させる。ここでいう極性とは、パルス電流のプラスマイナスを示している。制御部32は、レンズユニット10を通過して検出部33によって得られた画像の解像度に応じてモータ20を駆動してレンズユニット10の位置を決定している。
以下にレンズユニット10の最適位置を決定する、本実施の形態に係るレンズ装置1の駆動方法について図4に示したフローチャートを用いて説明する。まず、制御部32はフォーカス調整を行う(S101)。フォーカス調整とは、レンズユニット10を通過して検出部33によって得られた画像データを算出し、記憶部34に記憶させる。この画像データは、画像の解像度等であり、画像の解像度は、画像のエッジを検出しそのエッジにおけるコントラストを計測することで行われる。
次に、モータを駆動させる(S102)。このとき、制御部32はパルス電流源31にパルス電流をモータ20に供給させて、モータ20を回転させる。そして、フォーカス位置確認を行う(S103)。このフォーカス位置確認においては、レンズユニット10を通過して検出部33によって得られた画像データに基づいて、レンズユニット10の位置が最適位置にあるかを制御部32が判断している。ここで、レンズユニット10の位置が最適位置であれば、フォーカス調整は終了する(S104)。それに対して、レンズユニット10の位置が最適位置でないと制御部32が判断すると、また、S102のモータ駆動に動作が移る。
また、図4に示されたフローチャートの処理の一例を示すフローチャートを図5に示す。まず、最初のレンズユニット10の位置における、検出部33によって得られた画像の解像度を算出し、記憶部34に記憶させる(S201)。制御部32はパルス電流源31に、正のパルス電流を1パルス分モータ20に供給させる(S202)。その後、そのレンズユニット10の位置において、検出部33によって得られた画像の解像度を算出する(S203)。次に、制御部32は、記憶部34に記憶された画像の解像度とS203のときに得られた画像の解像度との比較を行う(S204)。
このとき、S203のときに得られた画像の解像度の方がよいときには、この画像の解像度を記憶部34に記憶させる。記憶部34は、記憶されていた画像の解像度を消去し、この画像の解像度を記憶させる(S205)。そして、S202から一連の動作を繰り返す。
それに対して、記憶部34に記憶された画像の解像度がS203のときに得られた画像の解像度よりも悪い場合には、制御部32はパルス電流源31に、負のパルス電流を1パルス分モータ20に供給させる(S206)。そして、そのレンズユニット10の位置において、検出部33によって得られた画像の解像度を算出する(S207)。
次に、制御部32は、S207のときに得られた画像の解像度と記憶部34に記憶された画像の解像度とを比較する(S208)。このとき、S207のときに得られた画像の解像度が記憶部34に記憶された画像の解像度よりもよい場合には、S207のときに得られた画像の解像度を記憶部34に記憶させる。記憶部34は、記憶されていた画像の解像度を消去し、この画像の解像度を記憶させる(S209)。
そして、S206から一連の動作を繰り返す。それに対して、S207のときに得られた画像の解像度が記憶部34に記憶された画像の解像度よりも悪い場合には、制御部32はパルス電流源31に正のパルス電流を1パルス分モータに供給させる(S210)。そのときのレンズユニット10の位置が最適の位置となる。
なお、レンズユニット10の最適位置を決定する方法の一例を示したが、本発明はこれに限られるものではない。例えば、レンズユニット10が移動可能な領域全てにおいて、画像データを取り込み、その中で最適なものを取り出し、その位置にレンズユニット10を移動させる方法も用いることができる。
以上のように、本実施の形態においては、レンズユニット10の往復運動に偏心カム18を用いることによって、フォーカス、ズームを短時間に行うことができ、かつ長期間の使用に耐えうるレンズ装置を提供できる。このとき、レンズユニット10の往復運動を実現するのに、偏心カム18を1回転以上回転する必要がないため、所望の位置にレンズユニット10を移動させるのに要する時間を短縮することが可能となる。
また、レンズユニット10の往復運動に偏心カム18を用いることによって、図7で示される従来のラック97およびリードスクリュー92からなる螺合機構と比較して、ラック14の磨耗を防ぐことができる。これは、偏心カム18とラック14とが互いに嵌合するのではなく当接しているだけであり、ラック14が偏心カム18の回転によって磨耗しにくいためである。また、レンズユニット10の移動範囲が偏心カム18の形状によって制限されているため、モータ20が異常動作したとしても、ラック14は偏心カム18の外周に沿って動くだけなので、図7で示される従来のラック97およびリードスクリュー92からなる螺合機構と比較して、ラック14および偏心カム18の磨耗量を低減できる。
実施の形態2.
本実施の形態に係るレンズ装置2及びレンズ装置2の駆動方法においては、2つのレンズユニットを用いる場合である。以下では、この2つのレンズユニットをフォーカスレンズのレンズユニットとズームレンズのレンズユニットとして説明する。構成要素や動作原理で実施の形態1と同様のものは省略する。
本実施の形態に係るレンズ装置2においては、レンズユニットの往復運動を、偏心カムを用いることによって行っている。そのことによって、2つのレンズユニットのそれぞれの往復運動の範囲が決定され、その移動範囲が重ならないようにレンズユニットを配置することによって、レンズユニット同士が衝突する可能性を防ぐことができる。
図6(a)に本実施の形態に係るレンズ装置2の構成概略図を示し、図6(b)に本実施の形態に係るレンズ装置2の上面概略図を示す。図6(a)に示されるように、第1のレンズ部としてのズームレンズユニット60は、ズームレンズ61と、このズームレンズ61を収容するバレル62と、このバレル62を保持する保持部63と、保持部63によってバレル62と接続されるレンズ支持部としてのラック64とを有している。図6(b)に示されるように、バレル62には、穴65とU字型切り欠き66とが設けられている。穴65とU字型切り欠き66は、バレル62の端面近傍であって、ズームレンズ61が収容される位置から離間された位置に形成されている。
ラック64は、偏心カム67に常時当接するように配置される。偏心カム67が回転することによって、ラック64は往復運動をすることになり、このラック64の往復運動がズームレンズ61を収容したバレル62を往復運動させる。偏心カム67は、回転手段としてのモータ69の回転軸68に取り付けられている。このモータ69は、回転軸68を回転駆動し、偏心カム67の回転角度を制御できるものを用いている。
また、モータ69はモータ保持部70によって筐体81に接続されている。このような構成のレンズ装置2においては、モータ69が回転軸68を回転駆動することによって、偏心カム67が回転することになる。また、偏心カム67は円形状ではなく、回転角度によって変化する。すなわち、回転軸68と、偏心カム67およびラック64の当接部との間隔の変化に伴って、ラック64はズームレンズ61の光軸に対して略平行な方向に沿って、回転軸68から離れる方向または近づく方向に移動することになる。
また、ズームレンズユニット60と同じような構成である、第2のレンズ部としてのフォーカスレンズユニット40は、フォーカスレンズ41と、フォーカスレンズ41を収容するバレル42と、バレル42を保持する保持部43と、保持部43によってバレル42と接続されるラック44とを有している。ズームレンズユニット60のバレル62と同様に、バレル42は穴とU字型切り欠き(不図示)が設けられている。また、フォーカスレンズユニット40とズームレンズユニット60とはフォーカスレンズ41の光軸とズームレンズ61の光軸とは略一致するような位置に設けられている。なお、フォーカスレンズ41の光軸とズームレンズ61の光軸とは略共通でなくてもよい。
ラック44は、偏心カム47に常時当接するように配置される。偏心カム47が回転することによって、ラック44は往復運動をすることになり、このラック44の往復運動がフォーカスレンズ41を収容したバレル42を往復運動させる。偏心カム47は回転手段としてのモータ49の回転軸48に取り付けられている。このモータ49は、回転軸48を回転駆動し、偏心カム47の回転角度を制御できるものを用いている。
また、モータ49はモータ保持部50によって筐体81に接続されている。このような構成のレンズ装置2においては、モータ49が回転軸48を回転駆動することによって、偏心カム47が回転することになる。また、偏心カム47は円形状ではなく、回転角度によって変化する。すなわち、回転軸48と、偏心カム47およびラック44の当接部との間隔の変化に伴って、ラック44はズームレンズ41の光軸に対して略平行な方向に沿って、回転軸48から離れる方向または近づく方向に移動することになる。
また、ズームレンズユニット60のバレル62内の穴65とフォーカスレンズユニット40のバレル42内の穴とを貫通するようにガイド軸82aが設けられ、ズームレンズユニット60のバレル62内のU字型切り欠き66とフォーカスレンズユニット40内のU字型切り欠きとに当接するようにガイド軸82bが設けられている。これらは支持棒として、フォーカスレンズ41とズームレンズ61の光軸と略平行方向に延在するように設けられている。
これにより、フォーカスレンズ41を収容したバレル42、及びズームレンズ61を収容したバレル62はフォーカスレンズ41とズームレンズ61の光軸と略平行な方向、すなわち、鉛直方向に対して略平行方向(図6(a)の紙面上にて上下方向)に制限されて動くことになる。なお、穴とU字型切り欠きとはこの形状に限られず、ガイド軸82によってフォーカスレンズユニット40とズームレンズユニット60との動きが往復運動に限定されるものであればよい。
フォーカスレンズユニット40のモータ49とズームレンズユニット60のモータ69は、偏心カム47、67の回転角度を制御できるものを用いている。また、モータ49、69はステッピングモータであるとよい。これは、偏心カム47、67の回転角度をモータ49、69に入力されたパルス電流のパルス数で制御することができるからである。本実施の形態に係るレンズ装置2においては、偏心カム47、67の回転角度をモータ49、69の回転角度を制御することによって決定している。
また、偏心カム47、67は円形状ではなく、回転角度によって回転軸48、68と偏心カム47、67内のラック44、64が当接している位置との間隔が変化する。すなわち、この回転軸48、68と偏心カム47、67内のラック44、64が当接している位置との間隔に従って、ラック44、64は往復運動することになる。
また、本実施の形態に係るレンズ装置2では、フォーカスレンズユニット40とズームレンズユニット60とは、偏心カム48によるフォーカスレンズユニット40の移動範囲と偏心カム68によるズームレンズユニット60の移動範囲とが重ならないように配置している。これにより、フォーカスレンズユニット40とズームレンズユニット60とが衝突する可能性をなくすことができる。
さらに、付勢手段51、71は、例えば図6(a)に示されるようにコイルバネが用いられている。このコイルバネは、図6(a)に示されるように、バレル42、62の下側に設け、引っ張り力を有するコイルバネにしてもよいし、バレル42、62の上側に設け、伸張力を有するコイルバネにしてもよい。なお、この付勢手段51、71は、コイルバネに限らず弾性体であればよいし、また、偏心カム47、67側に押さえつける力を有するものであれば他の形状を持つものでもよい。
さらに、本実施の形態に係るレンズ装置2においては、ラック44、64を偏心カム47、67側(図6(a)においては下側)に付勢する付勢手段51、71が設けられている。この付勢手段51、71は、例えば図6(a)に示されるように、コイルバネが用いられている。このコイルバネは、図6(a)に示されるように、フォーカスレンズユニット40側ではバレル42のズームレンズユニット60の逆側に設け、ズームレンズユニット60側ではバレル62のフォーカスレンズユニット40の逆側に設けている。このときのズームレンズユニット60側のコイルバネは伸張力を有するコイルバネであり、フォーカスレンズユニット40側のコイルバネは収縮力を有するコイルバネである。なお、この付勢手段51、71は、コイルバネに限らず弾性体であればよいし、また、偏心カム47、67側に押さえつける力を有するものであれば他の形状を持つものでもよい。
これにより、常時、ラック44、64を偏心カム47、67に当接させることができる。また、フォーカスレンズユニット40のバレル42内の穴及びズームレンズユニット60のバレル62内の穴65とガイド軸82aとの間と、フォーカスレンズユニット40のバレル42内のU字型切り欠き及びズームレンズユニット60のバレル62内のU字型切り欠き66とガイド軸82bとの間にクリアランスがある場合に、偏心カム47、67の回転に伴って生じるフォーカスレンズユニット40又はズームレンズユニット60のがたつきを防ぐことができる。
これは、付勢手段51、71によって常にフォーカスレンズユニット40及びズームレンズユニット60は偏心カム47、67側に付勢されているため、フォーカスレンズユニット40のバレル42内の穴及びズームレンズユニット60のバレル62内の穴65とガイド軸82aとが当接する位置、及びフォーカスレンズユニット40のバレル42内のU字型切り欠き及びズームレンズユニット60のバレル62内のU字型切り欠き66とガイド軸82bとが当接する位置を一意に決定することができるからである。
このような構成にすることによって、偏心カム47、67上に位置するフォーカスレンズユニット40とズームレンズユニット60とはガイド軸82a、82bに支えられるようにして位置が決定される。また、偏心カム47が回転すると、偏心カム47の回転角度によって、フォーカスレンズユニット40がガイド軸82a、82bに沿って往復運動することになる。さらに、偏心カム67が回転すると、偏心カム67の回転角度によって、ズームレンズユニット60がガイド軸82a、82bに沿って往復運動することになる。なお、偏心カム47、67の形状は図6(a)に示したのは一例であって、本発明はこれに限定されるものではない。偏心カム47、67は、偏心して動くものであればよい。すなわち、回転軸48、68と偏心カム47、67内のラック44、64と当接する位置との距離が偏心カム47、67の回転角度によって変化するものであればよい。
以上のように、本実施の形態においては、フォーカスレンズユニット40の往復運動に偏心カム47を用い、ズームレンズユニット60の往復運動に偏心カム67を用いることによって、螺合機構に起因して生じるラック44、64の磨耗を防ぐことができる。これは、偏心カム47とラック44、及び偏心カム67とラック64とは嵌合するのではなく当接しているだけであるため、ラック44、64が偏心カム47、67の回転によって磨耗しにくくすることができる。
また、偏心カム47、67の移動範囲が偏心カム47、67の形状によって制限されているため、モータ49、69が異常動作したとしても偏心カム47、67の移動範囲のみラック44、64は動くことができ、フォーカスレンズユニット40とズームレンズユニット60とが衝突することを防ぐことができる。さらに、偏心カム47、67の回転角度は、1回転以上する必要がないため、所望の位置にフォーカスレンズユニット40とズームレンズユニット60とを移動させるのに要する時間を短時間にすることが可能となる。
なお、本発明は上述した実施の形態のみに限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲において種々の変更が可能であることは勿論である。また、上述の実施の形態においては、偏心カムを回転軸が突出している外カムを用いているが、内カムを用いてもよい。
実施の形態1に係るレンズ装置の概略構成図である。 偏心カムが楕円形の断面を有している場合の、偏心カムの回転角度とレンズユニットの高さとの関係を示す図である。 実施の形態1に係るレンズ装置が搭載された電気機器のレンズユニット駆動部分におけるブロック図である。 レンズユニットの最適位置を決定するレンズ装置の駆動方法を示すフローチャートである。 図4に示されるフローチャートの詳細図である。 実施の形態2に係るレンズ装置の概略構成図である。 従来におけるレンズユニットを駆動させる装置の概略構成図である。 ラック螺合機構の概略構成図である。
符号の説明
10 レンズユニット 11 レンズ 12 バレル 13 保持部
14 ラック 15 穴 16 U字型切り欠き 17 ガイド軸
18 偏心カム 19 回転軸 20 モータ 21 モータ保持部
22 筐体 23 付勢手段
31 パルス電流源 32 制御部 33 検出部 34 記憶部
40 フォーカスレンズユニット 41 フォーカスレンズ 42 バレル
43 保持部 44 ラック 45 穴 46 U字型切り欠き
47 偏心カム 48 回転軸 49 モータ 50 モータ保持部
51 付勢手段
60 ズームレンズユニット 61 ズームレンズ 62 バレル
63 保持部 64 ラック 65 穴 66 U字型切り欠き
67 偏心カム 68 回転軸 69 モータ 70 モータ保持部
71 付勢手段
81 筐体 82 ガイド軸
91 レンズユニット 92 リードスクリュー 93 モータ 94 レンズ
95 バレル 96 保持部 97 ラック 98 ネジ山 99 突起部

Claims (9)

  1. レンズ部と、
    前記レンズ部に連結されたレンズ支持部と、
    当該レンズ支持部に当接された偏心カムと、
    当該偏心カムが取り付けられた回転軸を回転駆動する回転手段とを備え、
    前記回転手段の回転駆動により前記偏心カムが回転することによって、前記レンズ部が、前記レンズ部の光軸に対して略平行な方向に沿って、前記回転軸から離れる方向または近づく方向に移動することを特徴とするレンズ装置。
  2. 前記レンズ部の光軸に対して略平行な方向に沿って、前記レンズ部を移動可能に支持する支持棒を備えた請求項1に記載のレンズ装置。
  3. 前記レンズ支持部を前記偏心カム側へ付勢する付勢部材を備えた請求項2に記載のレンズ装置。
  4. 前記回転手段はステッピングモータであることを特徴とする請求項1に記載のレンズ装置。
  5. 第1および第2のレンズ部と、
    前記第1および第2のレンズ部にそれぞれ連接された第1および第2のレンズ支持部と、
    当該第1および第2のレンズ支持部にそれぞれ当接された第1および第2の偏心カムと、
    当該第1および第2の偏心カムがそれぞれ取り付けられた第1および第2の回転軸をそれぞれ回転駆動する第1および第2の回転手段とを備え、
    前記第1および第2の回転手段の回転駆動により前記第1および第2の偏心カムが回転することによって、前記第1および第2のレンズ部のそれぞれが、前記第1および第2のレンズ部の光軸に対して略平行な方向に沿って、前記第1および第2の回転軸から離れる方向または近づく方向に移動し、前記第1および第2のレンズ部の移動範囲は互いに重ならないように設定されていることを特徴とするレンズ装置。
  6. 前記第1のレンズ部における光軸と前記第2のレンズ部における光軸とが略共通であることを特徴とする請求項5に記載のレンズ装置。
  7. 前記第1および第2のレンズ部の光軸に対して略平行な方向に沿って、前記第1および第2のレンズ部を移動可能に支持する支持棒を備えた請求項5又は請求項6に記載のレンズ装置。
  8. 前記第1および第2のレンズ支持部のそれぞれを前記第1および第2の偏心カム側へ付勢する付勢部材を備えた請求項7に記載のレンズ装置。
  9. 前記第1および第2の回転手段はステッピングモータである請求項5に記載のレンズ装置。
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