JP2008019190A - 天然物由来の意欲改善剤 - Google Patents

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Shinichi Ogawa
伸一 小川
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Abstract

【課題】
疲労時もしくはストレス時の意欲低減に対して効果的な予防または改善作用を有する組成物および飲食物を提供すること。
【解決手段】
マテエキスを含有することを特徴とする意欲低減を予防または改善するための経口組成物。
【選択図】なし

Description

本発明は、植物エキスの新規な医薬および食品としての用途に関する。
疲労は現代社会において多くの人々を悩ませている症状であり、肉体疲労と精神疲労に分類される。肉体疲労とはスポーツや体を動かす作業によっておこる疲労を意味し、頭が重い、眠い、全身がだるいといった自覚症状を伴う「活力低下」および肩こり、腰痛、頭痛などの「身体違和感」が認められる。一方、精神疲労とは勉強やデスクワーク、人間関係などの精神的な緊張によっておこる疲労を意味し、集中できない、意欲がなくなる、イライラする、怒りっぽくなるといった自覚症状を伴う「気力低下」が認められる。疲労の中でも精神疲労を感じる人は増加しており、慢性的なストレスと深い関係があると考えられている。肉体疲労は基本的には休息を取ることによって回復が期待できるが、慢性的なストレスに起因する精神疲労は回復が容易でない。特に意欲の低減は、うつ病発症との関連が指摘されており、疲労時あるいはストレス時の意欲低減を回復させる薬剤および飲食物に対する需要は大きい。
抗疲労作用を有するエキスとしては、酵母エキス(特許文献1)、マムシと紅参のエキス (特許文献2)および人参養栄湯エキス(特許文献3)などが知られている。また各種エキスを疲労回復性飲食品に使用する試みもなされている(特許文献4、5)。しかし、疲労時あるいはストレス時の意欲低減に対する上記エキスの効果は明確でない。また、疲労を軽減する化合物としてはカフェインが広く知られているが、カフェインは中枢興奮作用により疲労自覚時の「眠気」に対しては有効性を示すものの、疲労時あるいはストレス時の意欲低減を予防または改善する効果は低い。
マテとは南米原産のモチノキ科の常緑植物イェルバマテ(yerba mateまたはhierba mate)であり、学名はイレクス・パラグアリエンシス(Ilex paraguariensis)という。このマテの葉や小枝を乾燥させた茶葉に水や湯を注ぎ成分を浸出させたマテ茶は、日本における緑茶、ヨーロッパにおける紅茶のように南米で古くから広く人々に愛飲されている。一方、マテ茶は薬用としても用いられており、ビタミンが豊富に含まれることから野菜不足を補うビタミン飲料として用いられている。また、最近ではダイエット効果があることが報告され国内でも健康飲食品としての需要が高まっている。さらに南米の伝統医療では、マテ茶が疲労回復薬として使用されており、日本国内でも疲労回復効果を謳った健康食品としてマテ茶やマテエキスが使用されている。
特開2005-239550 特開平09-052837 特開平05-000960 特開2001-046021 特開平08-023921
本発明の目的は、マテエキスを有効成分として含有することを特徴とする長期間服用しても安全であり、疲労時あるいはストレス時の意欲低減の予防または改善剤および飲食物を提供することである。
本発明者らは上記課題を解決するために検討した結果、マテエキスが疲労時あるいはストレス時の意欲低減に対する改善作用を有することを見出し、この知見に基づき本発明を完成した。
すなわち、本発明は
(1)マテエキスを含有することを特徴とする意欲低減の予防または改善剤。
(2)マテエキスを含有することを特徴とする疲労時の意欲低減の予防または改善剤。
(3)マテエキスを含有することを特徴とするストレス時の意欲低減の予防または改善剤。
(4)(1)から(3)いずれかに記載の意欲低減の予防または回復用飲食品
である。
本発明によりマテエキスを有効成分として含有することを特徴とする疲労時およびストレス時の意欲低減に対する予防または改善作用を示す医薬組成物および飲食物を提供することが可能となった。
本発明で配合するマテは、Ilex paraguariensisモチノキ科モチノキ属の植物の葉部あるいは小枝部である。マテは、水抽出して茶飲料として摂取しても良いが、マテエキスとして摂取した方が効率的に摂取することができ、好ましい。
マテエキスは、マテを水、低級脂肪族アルコール(メタノール、エタノール、イソプロピルアルコールなど)、低級脂肪族ケトン(アセトンなど)、あるいはこれらを含む溶媒により当業者が通常行う抽出処理により容易に製造することができる。
製造したマテエキスは、加熱処理、凍結乾燥あるいは減圧乾燥などの処理により、濃縮エキスや乾燥エキスにすることができる。
マテエキスは、単独で使用することができるが、必要ならば発明の効果を損なわない質的および量的範囲で、任意の担体(水溶性ビタミン類、脂溶性ビタミン類、ビタミン誘導体類、ミネラル類、他の生薬類、他の生薬のエキス類、有機酸類、補酵素類、アミノ酸類)等と混合することができる。
本発明の組成物は、通常使用される任意成分を含有する錠剤、顆粒剤、散剤、カプセル剤、液剤などの剤形で経口により投与することができる。
任意成分としては、例えば、賦形剤、結合剤、被覆剤、滑沢剤、糖衣剤、崩壊剤、増量剤、矯味矯臭剤、乳化・可溶化・分散剤、安定剤、pH調製剤、等張剤などがあげられる。これらを常法に従って処理することにより、本発明の製剤を製造することができる。
本発明の製剤を使用する場合のマテの投与量は、年齢、性別、体重などによって異なるが、通常、原生薬換算で成人1日あたり約30mg〜30000mg、好ましくは1000mg〜6000mgである。
以下、実施例および試験例により本発明を具体的に説明するが、本発明はこれらに限定されるものではない。
試験例
疲労時あるいはストレス時の自覚症状に対するマテの予防または改善作用の評価を目的として試験を実施した。本試験は、目的に同意した27〜52歳の健常成人男性ボ被験者12名、35〜44歳の健常成人女性被験者8名(合計20名)により実施した。試験における作業は日常継続して行われる職業上の仕事とし、デキストリン含有マテエキス1.6gを用いてマテの評価を行った。
自覚症状を評価する項目としては、労働者の疲労蓄積度チェックリスト(厚生労働省、2004 年)および自覚症状しらべ(日本産業衛生学会産業疲労研究会、2002 年)より「疲労感」・「ストレス」・「意欲」を選出し、これらと関連性の高い評価項目である「眠気」・「いらいら」・「退屈」・「空腹感」(日本産業衛生学会産業疲労研究会 第7号、疲労自覚症状調査表の作成経過)を選出した。
疲労時あるいはストレス時の自覚症状の自己判定はアナログスケールを用いた。症状の程度の記録として、被験者の想像できる最大の程度を10,症状なしを0とした。すなわち、最大の「疲労感」、「ストレス」、「眠気」、「いらいら」、「退屈」および「空腹感」を自覚した場合には各項目のスケール10位置に記録し、「意欲」が完全に無くなった場合にはスケール0位置に記録した。
被験者が仕事中に疲労あるいはストレスを自覚した場合、自覚症状を自己判定させ、速やかにマテエキス冷水あるいは熱水に溶解し、飲料として服用させた。服用の数時間後、自覚症状を自己判定させた。
被験者には、マテエキスを2服用回数与えた。2回の自己判定結果を平均化して各被験者の結果とした。尚、マテエキスを1回のみ服用した被験者の場合は1回の評価結果を用いた。
マテエキスの自覚症状に対する作用は、疲労自覚時あるいはストレス自覚時毎に集計し、服用前後の値より統計解析した。マテエキスの作用を詳細に解析するため、マテエキス飲料服用前の「疲労」あるいは「ストレス」自覚程度が 4.0 未満のボランティアは非疲労自覚時あるいは非ストレス自覚時と判断し、自己判定結果の集計から除外した。また、自覚程度が 9.0 以上のボランティアは過労あるいは重度ストレス状態と判断し、自己判定結果の集計より除外した。
Figure 2008019190
表1より、疲労感を自覚する場合にマテエキス飲料を服用すると、有意に疲労感を減少させ、意欲および空腹感を増加させ、眠気を減少させた。
Figure 2008019190
表2より、ストレスを自覚する場合にマテエキス飲料を服用すると、有意にストレスを減少させ、意欲を増加させ、いらいらを減少させた。
上記試験例に示したように、日常継続して行われる仕事に伴う疲労時あるいはストレス時の自覚症状を評価する試験において、意欲を有意に増加させた。
本発明で用いるマテは、疲労時もしくはストレス時の意欲低減に対して優れた改善効果を示したことから、日周性疲労あるいは慢性疲労の改善または予防剤などとして有用である。

Claims (4)

  1. マテエキスを含有することを特徴とする意欲低減の予防または改善剤。
  2. マテエキスを含有することを特徴とする疲労時の意欲低減の予防または改善剤。
  3. マテエキスを含有することを特徴とするストレス時の意欲低減の予防または改善剤。
  4. 請求項1から3いずれかに記載の意欲低減の予防または回復用飲食品。
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