JP2008018350A - 耐水性エレクトレットシートおよび平行流型エアフィルター - Google Patents
耐水性エレクトレットシートおよび平行流型エアフィルター Download PDFInfo
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Abstract
水洗等の洗浄による濾材表面の電位消失を少なく抑えるとともに、濾過性能を維持したままで洗浄後繰返し再使用することができる耐水性エレクトレットシート3およびこのシートを構成要素として用いた平行流型エアフィルター7を提供すること。
【解決手段】
本発明に係る耐水性エレクトレットシート3は、エレクトレット化シート2の両面に、耐水性フィルム1を積層して接着したものである。ここで、上記耐水性としては、JIS L 1092:1998 6.1(1)A法に規定される耐水度が、500mmH2O以上であることが好ましい。また、本発明に係る平行流型エアフィルター7は、上記耐水性エレクトレットシート3をフィルターエレメントに加工して、内部に多数の平行流の空気通過セル4を形成せしめたことを特徴とする。
【選択図】図2
Description
(1)表面電位
図1において、積層した耐水性エレクトレットシート3の表面電位は、表面電位計KSD−0103(春日電機株式会社製)を用いて、塵埃付着試験前と洗浄乾燥繰返し5サイクル後に測定した。測定は、表面電位計の電極部前面50mmの距離にフィルターを電極面と平行に置き、その状態でのフィルターの表面電位を測定した。一枚のフィルターにつき5回測定し、そのときの最大値をフィルターの表面電位とした。
積層した耐水性エレクトレットシート3の耐水度はJIS L1092:1998. 6.1(1)A法(低圧法)に基づいて測定した。
フィルターの塵埃付着試験前と下記(5)の洗浄乾燥繰返し5サイクル後に、フィルターを有効間口面積0.022m2のホルダーにセットし、面風速0.1m/秒で空気を通過させ、フィルター上下流(濾過前後)の粒径0.3〜0.5μmの大気塵粉塵数をパーティクルカウンター(RION株式会社製、形式:KC−01D)で測定し、
捕集効率(%)=1−(下流大気塵数÷上流大気塵数)×100
の式より算出した。
JIS B9908:2001.8.1.2に基づきフィルターの塵埃付着試験前と下記(5)の洗浄乾燥繰返し5サイクル後に、面風速0.1m/秒で空気を通過させ、フィルター上下流の圧力差を差圧計で測定した。
エアフィルターに、JIS15種試験用ダストを圧力損失が29Paに上昇するまで捕集させた後、エアフィルターをアルキルベンゼンスルホン酸ナトリウムが0.5wt%含まれる洗浄液の入った水中にて3分間浸積しながら手でゆすぎ洗いした後、水中で軽くすすぎ洗いし、乾燥機にて60℃で4時間乾燥処理までを1サイクルとし、計5サイクルのダスト負荷・洗浄・乾燥を行った。
(エレクトレット化シート)
ポリプロピレン繊維(三井住友ポリオレフィン社製 S10AL)からなる目付120g/m2、平均繊維径14μm、厚さ410μmのスパンボンド不織布に、コロナ放電法によりエレクトレット化処理を施してエレクトレット化シートを得た。このエレクトレット化シートの表面電位は330Vであった。
厚さ20μm、耐水度1200mmH2Oのポリプロピレン製共押出しフィルムを積層させるフィルムとして用いた。
上記で得られたエレクトレット化シートの両面に上記の耐水性フィルムを、ホットメルトスプレー法で湿気硬化型ウレタン樹脂にて積層接合することにより、積層エレクトレットシート、すなわち本発明に係る耐水性エレクトレットシートを得た。このシート状基材の表面電位は290V、耐水度は2000mmH2O以上、剛軟度は1500mgであった。
このシート状基材を用いてハニカムピッチ6.3mm、ひだ山高さ4.0mmでコルゲートハニカムを成形し、縦100mm、横250mm、奥行き30mmの本発明に係る平行流型フィルターを作製した。この平行流型エアフィルターの初期圧力損失は19.6Pa、捕集効率は39.6%であった。
(エレクトレット化シート)
厚さ50μmのポリプロピレンフィルム(東レ社製トレファン(登録商標)、2500S)に、コロナ放電法によりエレクトレット化処理を施してエレクトレット化シートを得た。このエレクトレット化シートの表面電位は560Vであった。
実施例1で用いたのと同様のフィルムを用いた。
上記のエレクトレット化シートを用いた以外は実施例1と同様にして、積層エレクトレットシート(耐水性エレクトレットシート)を得た。
上記で得られた耐水性エレクトレットシートを用い、実施例1と同様にして平行流型エアフィルターを作製した。
(エレクトレット化シート)
実施例1で用いたのと同様のエレクトレット化シートを用いた。
耐水度200mmH2Oと耐水性の低いエチレン酢酸ビニル共重合体フィルムを、積層させるフィルムとした。
上記のエレクトレット化シートを用いた以外は実施例1と同様にして、積層エレクトレットシートを得た。
上記で得られた積層エレクトレットシートを用い、実施例1と同様にして平行流型エアフィルターを作製した。
2………エレクトレット化シート
3………耐水性エレクトレットシート(本発明)
4………セル
5………フルート部
6………ライナー部
7………平行流型エアフィルター(本発明)
Claims (3)
- エレクトレット化シートの両面に、耐水性を有するフィルムを固着してなることを特徴とする耐水性エレクトレットシート。
- JIS L 1092 :1998 6.1(1)A法に規定される耐水度が、500mmH2O以上であることを特徴とする請求項1記載の耐水性エレクトレットシート。
- 請求項1または2記載の耐水性エレクトレットシートを、該シートの表面に空気が沿って流れる平行流となるように折り曲げ加工することにより、内部に多数の空気通過セルを形成せしめたことを特徴とする平行流型エアフィルター。
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