JP2008018147A - 体腔内検査カプセル及びカプセル検査システム - Google Patents

体腔内検査カプセル及びカプセル検査システム Download PDF

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真理子 柴田
Takuzo Takayama
卓三 高山
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康雄 櫻井
Shigeharu Oyu
重治 大湯
Keisuke Hashimoto
敬介 橋本
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Abstract

【課題】一つの検査カプセルで体腔内全域を検査できる技術を提供する。
【解決手段】体腔内の検査カプセルに、体腔内の検体が接触する接触面を形成し、その接触面に検体センサを設置して、検体情報メモリに検体センサが出力した検体情報を時系列順に蓄積記憶する。体腔内に存在する検体を識別し、かつその検体の存在箇所を直接的又は間接的に特定できるように記憶するので、体腔内通過中は絶えず検体検査を実施でき、一度の検査で病気の疑いのある臓器やその病名を推定することが可能となるため、患者の負担を軽減することができる。
【選択図】図3

Description

本発明は、体腔内を検査するカプセル検査技術に関する。
検査、診断、又は治療機能を備えた楕円球形状のカプセルを口腔から飲み込むことで、体腔内の検査、診断又は治療を行うカプセル検査技術が急速に進展している。患者の口腔から体腔内に挿入する内視鏡と異なり、ケーブルがなく、患者に与える苦痛を大きく低減できることで注目を浴びているためである。
例えば、カプセル内に収容空間を形成しておき、体腔内で収容空間と外部とを連通させることで体腔内の分泌物を収容空間内に収容する検査カプセルがある。体腔内の分泌物を検体として収集し、検査カプセルを体外に排出した後に収集した検体を分析装置で分析し、その検体の物質内容を調べる。検体が病気に起因して分泌される異常物質であると、体腔内に病気が発生していると推定できる。
この検査カプセルとしては、例えば、外部からの電波信号を受信すると、収容空間と外部とを連通させ、その部位の分泌液を収集するものが提示されている(例えば、「特許文献1」参照。)。超音波診断装置等で検査カプセルの行方をトレースし、検査カプセルが検査を所望する特定部位に到達すると電場信号を送信する。これにより、所望部位で分泌される分泌物を収集することができ、所望部位の検査を行うことが可能となる。
また、収容空間を連通させるために予め所定の溶液に対して選択的に溶解する膜等で収容空間と外部との連通を阻止させておくものも提示されている(例えば、「特許文献2」参照。)。胃を検査したい場合には、膜をゼラチン等で構成する。胃に検査カプセルが到達すると、胃液によりゼラチンが溶解し、収容空間と外部との連通阻止が解除されるため、胃の分泌物を収集することが可能となる。また、腸内を検査したい場合には、膜を脂肪酸で構成する。腸に検査カプセルが到達すると、腸液により脂肪酸が溶解し、収容空間と外部との連通阻止が解除されるため、腸内の分泌物を収集することが可能となる。
しかし、このような検査カプセルでは、所望部位を予め特定しておかなくては役にたたない。体腔内全域を検査しようとして最初から収容空間と外部との連通を解除すれば、体腔内の各分泌物が収容空間で混ざり合い、体腔内のいずれかで異常が発生していることは確認できるが、その異常発生部位の見当のつけようがない。
すなわち、従来の検査カプセルでは、検査カプセルを使用する前に所望位置を特定する前検査が必要であるか、又は各部位で選択的に検体を収集する各種検査カプセルを時間をおいて何度も飲む必要がある。
検査カプセルは、その低侵襲性により患者の負担は少ないとされるが、従来の検査カプセルで体腔内全域を検査するのは、患者にそれ相応の負担を強いることになる。
特開昭55−19124号公報 特許登録第3279409号公報
本発明は、上記事情に鑑みてなされたものであり、その目的とするところは、一つの検査カプセルで体腔内全域を検査できる技術を提供することにある。
上記課題を解決するために、請求項1記載の発明は、体腔内を通過して検査する体腔内検査カプセルであって、体腔内の検体が接触する接触面と、前記接触面に設置されて前記接触面に接触する検体を検出し、検体を識別する検体情報を出力する検体センサと、カプセル内部に配置され、前記検体センサが出力する検体情報を蓄積記憶する検体情報メモリと、を備えること、を特徴とする。
また、請求項10記載の発明は、体腔内を通過して検査する体腔内検査カプセルと体腔外に設置されるデータベース装置とを有するカプセル検査システムであって、前記体腔内検査カプセルは、体腔内の検体が接触する接触面と、前記接触面に設置されて前記接触面を接触する検体を検出し、検体を識別する検体情報を出力する検体センサと、前記検体センサが出力する検体情報を逐次外部へ無線送信する無線送信部と、を備え、前記データベース装置は、前記検体情報を逐次無線で受信する無線受信部と、前記無線受信部で受信した前記検体情報を蓄積記憶する検体情報メモリと、体腔内に存在する可能性のある異常物質情報とその異常物質が存在する場合の主要病名情報とを関連づけて記憶するデータベースと、前記検体情報メモリに記憶される検体情報に基づき前記データベースを検索し、検索された異常物質情報に関連づけられた主要病名情報を取得する検索部と、前記検索部により取得された主要病名情報を出力する出力部と、を備えること、を特徴とする。
前記データベースは、臓器情報と当該臓器情報が示す臓器内に存在する正常物質情報とを関連づけてさらに記憶し、前記検索部は、前記時刻情報に基づき複数の検体情報をグループ化し、グループ毎に前記データベースを検索して、異常物質情報が検索されると当該異常物質情報に関連づけられた主要病名情報を取得し、正常物質情報が検索されると当該正常物質情報に関連づけられた臓器情報を取得し、前記出力部は、前記検索部により取得された臓器情報及び主要病名情報を関連づけて出力するようにしてもよい(請求項13記載の発明に相当)。
また、請求項14記載の発明は、体腔内を通過して検査する体腔内検査カプセルであって、体腔空間に露出して体腔内の検体を取得する検体取得面を備えること、を特徴とする。
また、請求項15記載の発明は、体腔内を通過して検査する体腔内検査カプセルであって、体腔内の検体を取得する検体取得面を外面に有し、自転するコア部と、前記コア部を被覆するとともに、一部に前記コア部の検体取得面を露出させる開口部を有するシェル部と、備えること、を特徴とする。
また、請求項21記載の発明は、体腔内を接触して検査する体腔内検査カプセルと、体腔内の検体を分析して分析対象の検体情報を取得する分析装置と、体腔外に設置される外部データベース装置とを有するカプセル検査システムであって、前記体腔内検査カプセルは、体腔内の検体を取得する検体取得面を外皮とし、所定周期で自転するコア部と、前記カプセルコア部を被覆するとともに、一部に前記カプセルコア部の検体取得面を露出させる開口部を有するシェル部と、を備え、前記分析装置は、同一時期に露出した前記検体取得面に取得された検体の検体情報を取得し、前記外部データベース装置は、体腔内に存在する可能性のある異常物質情報とその異常物質が存在する場合の主要病名情報とを関連づけて記憶するデータベースと、前記分析装置により取得された検体情報に基づき前記データベースを検索し、検索された異常物質情報に関連づけられた主要病名情報を取得する検索部と、前記検索部により取得された主要病名情報を出力する出力部と、を備えること、を特徴とする。
前記データベースは、臓器情報と当該臓器情報が示す臓器内に存在する正常物質情報とを関連づけてさらに記憶し、前記検索部は、露出時期毎に検体取得面から取得された複数の検体情報をグループ化し、グループ毎に前記データベースを検索して、異常物質情報が検索されると当該異常物質情報に関連づけられた主要病名情報を取得し、正常物質情報が検索されると当該正常物質情報に関連づけられた臓器情報を取得し、前記出力部は、前記検索部により取得された臓器情報及び主要病名情報を関連づけて出力するようにしてもよい(請求項22記載の発明に相当)。
本発明によれば、体腔内の検査カプセルに、体腔内の検体が接触する接触面を形成し、その接触面に検体センサを設置して、検体情報メモリに検体センサが出力した検体情報を時系列順に蓄積記憶することができる。
これにより、体腔内に存在する検体を識別し、かつその検体の存在箇所を検体と臓器の解剖学的または生理学的な関係から、直接的又は間接的に特定できるように記憶できるので、体腔内通過中に部位を限定することなく連続的に検体検査を実施でき、一度の検査で病気の疑いのある臓器やその病名を推定することが可能となるため、患者の負担を軽減することができる。
また、体腔内に存在する可能性のある異常物質情報とその異常物質が存在する場合の主要病名情報とを関連づけて記憶するデータベースを備え、体腔内の検査カプセルが検出した検体の検体情報に基づきデータベースを検索して、検索された異常物質情報に関連づけられた主要病名情報を取得し、当該主要病名情報を出力することもできる。
これにより、簡便に疑いのある病名を導くことができ、その後の詳細な検査方針又は診断方針、さらには治療方針を迅速に決定できる。
データベースには、臓器情報と当該臓器情報が示す臓器内に存在する正常物質情報とを関連づけてさらに記憶しておくこともできる。このデータベースを用いて、検体検出時刻情報に基づいてグループ化した検体情報をグループ毎に検索し、異常物質情報が検索されると当該異常物質情報に関連づけられた主要病名情報を取得し、正常物質情報が検索されると当該正常物質情報に関連づけられた臓器情報を取得する。
これにより、検査カプセルによる検査から導かれる病気の疑いのある臓器及び病名を簡便に明示することができる。
また、体腔内の検査カプセルは、体腔空間に露出して体腔内の検体を取得する検体取得面を備えることもできる。本発明によっても体腔内通過中は絶えず検体検査を実施でき、一度の検査で病気の疑いのある臓器やその病名を推定することが可能となる。
また、体腔内の検査カプセルは、体腔内の検体を取得する検体取得面を外面に有し、所定周期で自転するコア部と、コア部を被覆するとともに、一部にコア部の検体取得面を露出させる開口部を有するシェル部により構成されることもできる。これにより、吸着した検体が剥離することがなく、また吸着した検体が検体取得面の他の領域にずれてしまい取得時期が不明になることも防止できる。
以下、本発明に係る体腔内検査カプセル及びカプセル検査システムの好適な実施形態について、図面を参照しながら具体的に説明する。
(第一の実施形態)
図1に、第1の実施形態のカプセル検査システムの構成を示す。
カプセル検査システム1は、口腔から飲み込まれて体腔内を通過する検査カプセル10と、体腔外部に設置されたデータベース装置20とを有する。
検査カプセル10は、体腔内の通過中に体腔内の分泌物や腫瘍等の分泌物等を検体として検出し、その検体の物質内容を識別する検体情報を取得する。始動開始から体外排出までの約八時間の間、絶えず検体検出と検体情報の取得を繰り返す。
データベース装置20は、体腔内に存在又は存在するおそれのある物質の一覧とその物質が存在する臓器及びその物質が存在することにより推定される病名とを関連づけたデータベースを有する。検査カプセル10が取得した検体情報をもとにデータベースを検索し、患者の病名及びその病気が発生している臓器を推定し、検査結果を出力する。このデータベース装置20は、モニタ21やプリンタ22と接続され、検査結果は、モニタ21に映像として表示され、又は紙媒体に画像として表示される。
図2に、検査カプセル10の構成を示す。
検査カプセル10は、およそ楕円球状を有し、管腔の蠕動によって体腔内を進む。検査カプセル10には、カプセル外部と連通する出入り口を有する貫通孔11が貫穿されている。貫通孔11には、体腔内の分泌物等が検体として吸い込まれて通過する。貫通孔11の壁面は検体との接触面12となり、貫通孔11を通過中の検体が当該接触面12に接触する。接触面12には、検体を検出する検体センサ13が設置されている。
検体センサ13は、接触面12に接触した検体を検出し、検出した検体特有の信号を出力する。この検体センサ13は、例えば、コヒーレン反ストークス・ラマン分光(CARS)装置、人工DNA、抗体を利用した電気化学センサ、半導体センサ、表面プラズモン共鳴(SPR)を使った酵素センサ、プロテインチップ、MALDI法等の質量分析装置、NMR等の成分分析装置である。検体センサ13は、これらの特有の検体を選択的に検出するセンサ、又は検出した検体に応じた出力をするセンサを組み合わせて接触面12に配置される。
特有の検体を選択的に検出する検体センサ13では、その検出による信号出力自体が検体を識別する。検出した検体に応じた出力をする検体センサ13では、出力する信号の内容によって検体を識別する。検査カプセル10では、検体センサ13によって出力された信号を検体情報として扱い、その信号をコード化したデジタルデータに変換して蓄積記憶している。
検体情報は、例えば、ペプシノーゲン、ペプシン、塩酸、リパーゼ、アミラーゼ、トリプシン、キモトリプシン、エラスターゼ、セクレチン、コレシストキニン、アミノペプチダーゼ、ジペプチダーゼ、スクラーゼ、ラクターゼ、マルターゼ、核酸分解酵素、レシチナーゼ、ホスファターゼ、アルブミンやグロブリンやヘモグロビン等の血液構成物質、腺癌由来分泌物、ウレアーゼ、アンモニア、高濃度リパーゼ、プロテアーゼ、ムチナーゼ等の体腔内の各臓器に通常存在又は異常時に存在する検体をその物質であることを示す情報である。
検体センサ13は、上記検体を検出するようにその種類が選択されて接触面12に配置される。この検体センサ13の検出及び検体情報の取得によって、通過中の臓器及びその臓器に存在する異常物質から導かれる病名を推定することができる。
図3に、このカプセル検査システム1の内部構成を示す。
検査カプセル10は、接触面12及び検体センサ13の他、内部にカプセル制御回路14、ポンプ15、カプセル内メモリ16とカプセル内タイマー17を配する。カプセル制御回路14は、検体センサ13、ポンプ15、カプセル内メモリ16、カプセル内タイマー17と電気的に接続され、電気信号の入出力が可能となっている。
データベース装置20は、装置内制御回路23、メモリインタフェース24、装置内メモリ25、データ処理部26、データベース27を配する。装置内制御回路23は、メモリインタフェース24、データ処理部26、及びデータベース27と電気的に接続され、電気信号の入出力が可能となっている。
検査カプセル10のカプセル制御回路14は、電気的に接続されたカプセル内の他の構成を制御し、その駆動を始動させる。特に予め定められた時刻に始動開始するための始動開始タイミングを記憶しており、カプセル内タイマー17が計時する時刻を取得して、取得した時刻が始動開始タイミングに到達していると、ポンプ15を始動させる。
また、カプセル制御回路14は、検体センサ13が出力した検体情報の信号をコード化したデジタルデータに変換してカプセル内メモリ16に書き込む。検体情報の書き込み時には、検体センサ13の出力に同期してカプセル内タイマー17から時刻情報を取得し、検体検出時刻情報として検体情報に関連づけてカプセル内メモリ16に書き込む。
ポンプ15の詳細構成を図4に示す。図4に示すように、ポンプ15は、検体センサ13と同じく貫通孔11の途中に設置されている。貫通孔11の接触面12は、硬質チューブ121で被覆されているが、このポンプ15の設置位置については内空部153で開口している。ポンプ15は、開口部に接続されて該開口を被覆する軟質チューブ151と、内空部153内であってその軟質チューブ151の直下に設置されるローラ152を有する。
軟質チューブ151は、柔軟性を有し外力に応じて形状が伸縮変化する。ローラ152は、回転軸を中心に複数の突起が放射状に配置されている。回転軸から突起先端までの長さは、回転軸から軟質チューブ151の貼設面までの長さを超える。
ローラ152が回転すると、複数の突起が断続的に軟質チューブ151を内空内へ押し上げる。柔軟チューブ151は、突起に押し上げられる度に内空内部へ隆起し、押し上げが解除される度に隆起を消失させる。この断続的な柔軟チューブ151の隆起及び隆起の消失により、貫通孔11内部に水流が形成され、体腔内の検体が検査カプセル10の貫通孔11に吸い込まれ、排出される。
即ち、検査カプセル10では、定められたタイミングに達するとポンプ15が始動されて接触面12に検体が接触するようになり、検体センサ13により検体の検出が開始される。
カプセル内メモリ16が記憶する情報を図5に示す。図5に示すように、カプセル内メモリ16には、検体センサ13が検出した検体の検体情報が書き込まれる。また、検体センサ13の検出に同期して取得された時刻が検体検出時刻情報として書き込まれる。
検体情報及び検体検出時刻情報は、カプセル内メモリ16に関連づけられて書き込まれる。カプセル内メモリ16は、検体センサ13が検体情報を出力する度にその検体情報及び検体検出時刻情報を記憶し、蓄積していく。
データベース装置20の装置内制御回路23は、電気的に接続されたカプセル内の他の構成を制御する。図示しないマンマシンインターフェースによるオペレータとの対話によって、メモリインタフェース24をコントロールし、また出力先をコントロールする。
メモリインタフェース24は、カプセル内メモリ16が蓄積する検体情報及び検体検出時刻情報を取得する。検査カプセル10には、図示しないコネクタが設置されている。検査カプセル10が体外に排出されると、検査カプセル10のコネクタをメモリインタフェース24に接続し、カプセル内メモリ16にアクセスして内部の情報を取得する。カプセル内メモリ16から取得した検体情報及び各検体情報に関連づけられた検体検出時刻情報は、装置内メモリ25に関連づけを維持したまま記憶される。
尚、検査カプセル1には、コネクタに代えて、例えば無線送信手段と起電力生成コイルを含み、外部から無線による電力供給によって駆動する非接触データキャリア機能を加えるようにしてもよく、メモリインタフェース24を非接触型のデータリーダとしてもよい。
データベース装置20が有するデータベース27を図6に示す。データベース27は、デジタルデータを記憶するメモリを含み構成されている。このデータベース27は、臓器情報、正常物質情報、異常物質情報、主要病名情報をデータ項目として有する。各データ項目間については、臓器情報と、その臓器情報が示す臓器に通常存在する正常物質を示す正常物質情報、その臓器情報が示す臓器において病気が発生しているおそれがある場合に存在する異常物質情報、その異常物質情報が示す異常物質がその臓器に存在している場合に発生しているおそれのある主要病名の主要病名情報が相互に関連づけられている。
例えば、臓器情報「胃」に対しては、正常物質情報として、ペプシノーゲン、ペプシン、塩酸、及びリパーゼが関連づけられている。また、臓器情報「胃」に対しては、異常物質として、アルブミン若しくはグロブリン若しくはヘモグロビン等の血液構成物質、腺癌由来分泌物、ウレアーゼ、アンモニア、高濃度リパーゼ、プロテアーゼ、及びムチナーゼが関連づけられている。また、臓器情報「胃」及びこれら異常物質の組み合わせに対しては、主要病名情報として、血液構成物質に対して「胃潰瘍」若しくは「胃癌」、腺癌由来分泌物に対して「胃癌」、ウレアーゼ、アンモニア、高濃度リパーゼ、プロテアーゼ、及びムチナーゼに対して「ヘリコバクター・ピロリ菌感染」が関連づけられている。
データ処理部26は、検査カプセル10で検出されてメモリインタフェース24を介して装置内メモリ25に記憶された検体情報を検索キーとしてデータベース27を検索し、該当する正常物質情報又は異常物質情報と、これら情報に関連づけられた臓器情報及び主要病名情報を取得する。
検体情報に該当する情報が正常物質情報であれば、当該正常物質情報とこの情報に関連づけられた臓器情報を取得する。検体情報に該当する情報が異常物質情報であれば、当該異常物質情報とこの情報に関連づけられた主要病名情報を取得する。
検体情報を装置内メモリ25から読み出した際には、関連づけられている検体検出時刻情報をともに読み出す。データ処理部26は、予め所定の同一部位通過時間情報を有する。同一部位通過時間情報は、各臓器に検査カプセル10が突入してからその臓器を出るまでの時間である。または、さらに細かく各臓器の部分毎の通過時間情報を有するようにしてもよい。
データ処理部26は、読み出した検体検出時刻情報を時系列順に並べ、最上位から順にこの同一部位通過時間情報の範囲におさまる検体検出時刻を一範囲として区切り、その区切り内に検出された検体の検体情報を一つのグループとして関連づける。このグループは、同一の臓器内で検出された検体情報の集まりとなる。検体情報に基づくデータベース27の検索により複数の臓器情報あるいは主要病名情報が該当してきた場合には、同じグループの他の検体情報に基づく検索により該当した臓器情報あるいは主要病名情報を採用して取得する。
例えば、検索対象の検体情報に基づく検索により複数の臓器情報が該当し、同じグループの他の検体情報に基づく検索により単一の主要病名情報が該当した場合には、他の検体情報により該当した主要病名情報と関連づけられている臓器情報を採用して取得する。
図6に示すデータベース27においては、検体情報が「リパーゼ」を示す場合、臓器情報として「胃」及び「十二指腸」が該当する。同一グループの他の検体情報が「ペプシン」を示す場合は、他の検体情報に対して「胃」が該当するため、臓器情報として「胃」を採用し取得する。
また、同一グループの他の検体情報が「ウレアーゼ」を示す場合には、他の検体情報に対して主要病名情報「ヘリコバクター・ピロリ菌感染」が該当する。データベース27上、主要病名情報「ヘリコバクター・ピロリ菌感染」には、臓器情報「胃」が関連づけられているため、臓器情報として「胃」を採用する。
データ処理部26は、同一グループの検体情報から検索される各情報を参照して、各データ項目について一に絞って採用し取得する。
図7に、このようなカプセル検査システム1における検査カプセル10の体腔内における動作を示す。図7は、検査カプセル10の体腔内の動作を示すフローチャートである。
まず、検査カプセル10には、飲み込み前に、カプセル制御回路14に予め始動開始タイミングがセットされる(S01)。タイミングは、口腔から飲み込まれて胃等の検査を開始しようとする臓器に到達するまでの時間を計算してセットされる。
カプセル制御回路14は、カプセル内タイマー17が計時した時刻を所定間隔毎に読み出し(S02)、記憶しているタイミングと比較をする(S03)。比較の結果、読み出した時刻が未だタイミングを経過しているものではない場合は(S03,No)、S02〜S03の時刻読み出しとタイミングとの比較を所定間隔毎に繰り返す。比較の結果、読み出した時刻がタイミングを経過している場合は(S03,Yes)、カプセル制御回路14は、ポンプ15を始動させる(S04)。
ポンプ15が始動すると、体腔内の検体が貫通孔11に吸い込まれ、所定の確率で接触面12に接触する。検体が接触面12に接触すると、接触面12に設置されている検体センサ13が検体を検出する(S05)。
検体センサ13が検体を検出し、検出した検体を特異的に示す検出信号がカプセル制御回路14に入力されると、カプセル制御回路14は、検出信号を検体情報に変換し(S06)、カプセル内タイマー17が計時している時刻を取得する(S07)。カプセル制御回路14は、検体情報と検体検出時刻情報を取得すると、これら情報を関連づけてカプセル内メモリ16に記憶させる(S08)。
S06〜S08は、以後検査カプセル10が体外に排出されるまで検査センサ13が検体を検出する度に繰り返される。
図8に、このようなカプセル検査システム1におけるデータベース装置20の検査結果出力動作を示す。図8は、検査カプセル10の体腔内の動作を示すフローチャートである。
データベース装置20は、まず体外に排出された検査カプセル10内のカプセル内メモリ16とメモリインタフェース24を介して接続される。装置内制御回路23は、メモリインタフェース24を介してカプセル内メモリ16に記憶されている検体情報と検体検出時刻情報を読み出し(S11)、読み出した検体情報及び検体検出時刻情報をデータベース装置20内の装置内メモリ25に関連づけを維持したまま記憶させる(S12)。
装置内メモリ25に検体情報及び検体検出時刻情報が記憶されると、データ処理部26は、同一部位通過時間情報を読み出し(S13)、装置内メモリ25に記憶されている検体情報を検体検出時刻情報をもとに同一部位毎にグループ分けする(S14)。
データ処理部26は、グループ毎にグループ内の検体情報を検索キーとしてデータベース27を検索し(S15)、該当する正常物質情報又は異常物質情報と、これら情報に関連づけられた臓器情報及び主要病名情報を取得する(S16)。
正常物質情報又は異常物質情報と、これら情報に関連づけられた臓器情報及び主要病名情報を取得すると、データ処理部26は、これら情報の取得結果を表形式にまとめ、代表的な検体検出時刻情報を表に付した検査結果データを作成し(S17)、この検査結果データをモニタ21やプリンタ22に送信して出力させる(S18)。
図9に、検査結果データの出力例を示す。
図9に示すように、検査結果の出力には、検出時刻、検出された検体、検体が検出された臓器、異常の有無、及び主要病名の欄が表示される。
検出時刻の欄には、同一部位通過情報で区切られた検体情報のいずれかに関連づけられた検体検出時刻が表示される。例えば、データ処理部26は、1分で通過可能な範囲を一部位とし、同一部位通過情報を「1分」として記憶している。この場合、同一時分の検体検出時刻情報が関連づけられた検体情報を1グループとして区切る。「9時47分」台に通過した部位で検出された検体を表形式にまとめた場合、検出時刻の欄には、「9時47分」と表示される。
検出された検体の欄には、同一部位通過情報で区切られた検体の検体情報が表示される。例えば、「9時47分」に通過した部位では、「ペプシン、塩酸、ヘモグロビン」が検出され、これら検体情報が表示される。
臓器の欄には、検出された検体の欄に表示された検体情報とデータベース27上で関連づけられた臓器情報が表示される。「ペプシン、塩酸、ヘモグロビン」のいずれもが同一部位で検出されるのは、データベース27上、「胃」のみであり、臓器の欄には、「胃」が表示される。
異常の有無の欄には、検出された検体の欄に表示された検体情報のいずれかがデータベース27上で異常物質情報に分類されていた場合に「異常あり」等の表示がされる。「ヘモグロビン」は、データベース27上、異常物質情報として分類されている。異常の有無の欄には、異常物質情報である「ヘモグロビン」が検出されたことにより「異常あり」と表示される。
主要病名の欄には、検出された検体の欄に表示された検体情報のいずれかがデータベース27上で異常物質情報に分類されていた場合に、その異常物質情報にデータベース27上で関連づけられた主要病名情報が表示される。「ヘモグロビン」は、データベース27上、異常物質情報として分類されている。主要病名の欄には、異常物質情報である「ヘモグロビン」に関連づけられている「胃癌」及び「胃潰瘍」が表示される。
このように、カプセル検査システム1では、検査カプセル10に、体腔内の検体が接触する接触面12を形成し、その接触面12に検体センサ13を設置して、カプセル内メモリ16に検体センサ13が出力した検体情報を時系列順に蓄積記憶するようにした。これにより、体腔内に存在する検体を識別し、かつその検体の存在箇所を直接的又は間接的に特定できるように記憶するので、体腔内通過中は絶えず検体検査を実施でき、一度の検査で病気の疑いのある臓器やその病名を推定することが可能となるため、患者の負担を軽減することができる。時系列順に検体情報を記憶させるには、カプセル内タイマー17により時刻を計時させ、検体が検出された時刻情報を前記検体情報に関連づけて記憶するようにすればよい。
貫通孔11を貫穿してその内壁面を接触面12とし、検体センサ13を設置する構成によっては、検体を検体センサ13の設置個所へ誘導することが可能となる。そのため、検体センサ13の検体検出確率も向上し、検査の精密性を向上させることが可能となる。また、貫通孔11にポンプ15を設置することで検体の誘導効率を向上させることができる。
また、データベース装置20には、体腔内に存在する可能性のある異常物質情報とその異常物質が存在する場合の主要病名情報とを関連づけて記憶するデータベース27を備え、検査カプセル10が検出した検体の検体情報に基づきデータベース27を検索して、検索された異常物質情報に関連づけられた主要病名情報を取得し、当該主要病名情報をモニタ21やプリンタ22に出力する。これにより、簡便に疑いのある病名を導くことができ、その後の詳細な検査方針又は診断方針、さらには治療方針を迅速に決定できる。
データベース27には、臓器情報と当該臓器情報が示す臓器内に存在する正常物質情報とを関連づけてさらに記憶しておく。このデータベース27を用いて、検体検出時刻情報に基づいてグループ化した検体情報をグループ毎に検索し、異常物質情報が検索されると当該異常物質情報に関連づけられた主要病名情報を取得し、正常物質情報が検索されると当該正常物質情報に関連づけられた臓器情報を取得する。これにより、本実施形態の検査カプセル10の検査から導かれる病気の疑いのある臓器及び病名を簡便に明示することができる。
(第2の実施形態)
図10に、第2の実施形態のカプセル検査システム1の構成を示す。
第2の実施形態におけるカプセル検査システム1では、検査カプセル10の接触面12がカプセル表面に設定されている。即ち、検査カプセル10のカプセル表面に検体センサ13が設置されている。
検査カプセル10の飲み込み時には、カプセル表面を即溶性のオブラートで包み、検体センサ13を保護することが好適である。
この実施形態では、検体センサ13の検体検出効率は低下するが、検体センサ13に意識的に検体を導く必要はなく、ポンプ15やポンプ15を始動させる構成を排除することが可能となり、検査カプセル10のコスト低減を図ることができる。
(第3の実施形態)
図11に、第3の実施形態のカプセル検査システム1の内部構成を示す。
第3の実施形態におけるカプセル検査システム1では、得られた検体情報を無線により外部にあるデータベース装置20に送信する。
検査カプセル10は、カプセル内メモリ16及びカプセル内タイマー17の代わりにカプセル側無線送受信部18を有し、カプセル制御回路14と電気的に接続される。データベース装置20は、メモリインタフェース24の代わりに装置側無線送受信部28及び装置内タイマー29を有し、装置内制御回路23と電気的に接続される。
検査カプセル10では、カプセル制御回路14は、検体情報をカプセル側無線送受信部18に出力する。カプセル側無線送受信部18は、検体情報を無線信号に変換して外部へ出力する。データベース装置20では、装置側無線送受信部28が検体情報を受信すると、装置内制御回路23が装置内タイマー29から時刻情報を取得し、検体検出時刻情報として受信した検体情報に関連づけ、装置内メモリ25に記憶させる。
また、装置内制御回路23では、予め始動開始タイミングを記憶し、装置内タイマー29から定期的に時刻を取得して比較をする。装置内タイマー29が計時する時刻が始動開始タイミングに到達すると、装置内制御回路23は、装置側無線送受信部28を介して始動信号を検査カプセル10に送信する。
検査カプセル10では、カプセル制御回路14がカプセル側無線送受信部18を介して始動信号を受け取り、ポンプ15を始動させる。
これによると、検査カプセル10の制作コストを低減することが可能となる。また、リアルタイムに検査情報がデータベース装置20に送信するため、体腔内の検査中に逐次検査結果を生成することができ、最終的な検査結果が出るまでの時間を短縮することが可能となる。
(第4の実施形態)
図12に、第4の実施形態の検査カプセル10の構成を示す。
図12に示すように、本実施形態の検査カプセル10は、筒形状のコア部10aと、コア部10aを被覆するシェル部10bを有する。コア部10aの外面は、検体取得面10cで覆われている。シェル部10bの一部には、開口部10dが貫穿され、この開口部10dから検体取得面10cが露出している。
検体取得面は、検体を吸着する素材で形成される。検体を吸着する素材としては、親水性・親油性のポリマーをコーティングしたテープやシート、多孔質ウレタン等の多孔質シート、真空チャック等の多孔質セラミックシート、不織布、微粒子を用いた吸着剤材、微細孔の低圧性を用いたシートが挙げられる。
コア部10aは、内部に回転軸と駆動モータを有し、回動軸を中心に自転する。自転速度は、口腔から体腔内を通過し体外へ排出するまでの約8時間で検体取得面10cの各領域が一度だけ開口部10dに対向する速度である。コア部10aがシェル部10bに対して回転面を不変として回転する場合は、約8時間で1回転する速度である。すなわち、一度開口部10dから露出した領域は体腔内において2度と再露出されない。
検体取得面10cの開口部10dから露出した領域は、露出中に体腔内の検体を吸着して取得する。コア部10aの自転によって検体が吸着された領域は、シェル部10bの裏面とコア部10aの表面との間に移動し、シェル部10bによって隠蔽される。シェル部10bに隠蔽されることにより、吸着した検体が剥離することがなく、また吸着した検体が検体取得面10cの他の領域にズレることもない。
図13に、このコア部10aの自転の様子を示す。検査カプセル10内では、1本の回動軸がカプセル内を縦断しており、コア部10aに貫設されている。コア部10aは、この回動軸を中心に回転しながら、一方方向に前進する。すなわち、開口部10dに露出する領域の軌跡は、コア部10aの表面に螺旋状に設定される。
尚、コア部10aの自転が1周する間は前進運動は停止させ、自転1周が終了すると所定量前進させるようにしてもよく、継続的な自転と間欠的な前進運動の組み合わせにより実現される軌跡も螺旋に含まれる。
コア部10aの自転当初には、露出する検体取得面10cのスタート領域が予め設定されており、目盛りM1が穿設されている。目盛りM1,2,3・・・は、コア部10aの表面に螺旋状に設定される露出領域の軌跡に沿って間欠的に穿設されており、検体取得面10cの任意領域がいつ開口部10dを介して体腔内に露出し、どこの部位に存在する検体を吸着するのかが見当づけられるようになっている。
この検査カプセル10を用いるカプセル検査システム1の構成を図14に示す。図14に示すように、カプセル検査システム1は、検査カプセル10及びデータベース装置20に加えて分析装置30を備える。分析装置30は、コヒーレンス反ストークス・ラマン分析装置やNMR等の成分分析装置である。検体を分析して、その検体の検体情報を得る。
このカプセル検査システム1では、検査カプセル10は、体腔内を通過中に体腔内に露出する検体取得面10cを変えながら検体を収集する。体外へ排出された後に、コア部10aから検体検出面10dが剥離され、分析装置30で分析される。
分析装置30で取得された検体情報は、データベース装置20に送信される。データベース装置20では、オペレータにより目盛りM1,2,3・・・から検体検出時刻情報が見当付けられ、オペレータにより検体情報に関連づけられ、ともに装置内メモリ25に記憶される。この装置内メモリ25に記憶された検体情報及び検体検出時刻情報をもとに検査結果が生成されてモニタ21やプリンタ22で出力される。
これによると、体腔内通過中は絶えず検体検査を実施でき、一度の検査で病気の疑いのある臓器やその病名を推定することが可能となる。また、カプセル内メモリ16やカプセル内タイマー17やカプセル側無線送受信部18を必要としないからコスト削減が顕著である。
検体を取得した検体取得面10cは、コア部10aの自転によりシェル部10bに隠蔽される。これにより、吸着した検体が剥離することがなく、また吸着した検体が検体取得面10cの他の領域にズレることもない。また、コア部10aをシェル部10bに対して前進させながら自転させることでコア部10a表面に体腔内へ露出可能は領域が螺旋状に形成され、検体取得面10cを長くとることができ、多くの検体を収集可能となる。
(第五の実施形態)
図15に、第5の実施形態の検体カプセル10の構成を示す。
この実施形態に係る検体カプセル10は、コア部10aの外面に有する検体取得面10cには、吸着面に変えて検体を収納する収納溝10eが穿設される。
収納溝10eは、開口部10dに露出する露出領域の軌跡上に間欠的に穿設される。隣り合う収納溝10eの間隔は一定となっており、コア部10aの自転を一定速度とすることで、収納溝10e毎に開口部10dに対向するタイミングが見当付けられる。
収納溝10eが開口部10dに対向すると、体腔内の検体が収納溝10e内に入り込む。コア部10aの自転により収納溝10eは徐々に蓋をされ、収納溝10eに入り込んでいた検体は、シェル部10bの裏面と収納溝10eとで囲まれる空間に収容される。
このカプセル検査システム1では、体外へ排出された後に、コア部10aから検体検出面10dが剥離され、分析装置30で分析される。分析装置30で取得された検体情報は、データベース装置20に送信される。データベース装置20では、オペレータにより目盛りM1,2,3・・・から検体検出時刻情報が見当付けられ、オペレータにより検体情報に関連づけられ、ともに装置内メモリ25に記憶される。この装置内メモリ25に記憶された検体情報及び検体検出時刻情報をもとに検査結果が生成されてモニタ21やプリンタ22で出力される。
これによると、体腔内通過中は絶えず検体検査を実施でき、一度の検査で病気の疑いのある臓器やその病名を推定することが可能となる。
第1の実施形態に係るカプセル検査システムの構成を示す模式図である。 第1の実施形態に係る検査カプセルの構成を示す模式図である。 第1の実施形態に係るカプセル検査システムの内部構成を示すブロック図である。 第1の実施形態に係る検査カプセルのポンプを示す模式図である。 第1の実施形態に係る検査カプセルのメモリに記憶される情報を示す模式図である。 第1の実施形態に係るデータベース装置が記憶するデータベースを示す模式図である。 第1の実施形態に係る検査カプセルの動作を示すフローチャートである。 第1の実施形態に係る外部データベース装置の検査結果出力動作を示すフローチャートである。 第1の実施形態に係るカプセル検査システムの検査結果出力例を示す模式図である。 第2の実施形態に係る検査カプセルの構成を示す模式図である。 第3の実施形態に係るカプセル検査システムの内部構成を示すブロック図である。 第4の実施形態に係る検査カプセルの構成を示す模式図である。 第4の実施形態に係る検査カプセルのコア部の自転の様子を示す模式図である。 第4の実施形態に係るカプセル検査システムの構成を示す模式図である。 第5の実施形態に係る検査カプセルの構成を示す模式図である。
符号の説明
1 カプセル検査システム
10 検査カプセル
10a コア部
10b シェル部
10c 検体取得面
10d 開口部
10e 収納溝
11 貫通孔
12 接触面
121 硬質チューブ
13 検体センサ
14 カプセル制御回路
15 ポンプ
151 軟質チューブ
152 ローラ
153 内空部
16 カプセル内メモリ
17 カプセル内タイマー
18 カプセル側無線送受信部
20 データベース装置
21 モニタ
22 プリンタ
23 装置内制御回路
24 メモリインタフェース
25 装置内メモリ
26 データ処理部
27 データベース
28 装置側無線送受信部
29 装置内タイマー
30 分析装置
M1,2,・・・ 目盛り

Claims (25)

  1. 体腔内を通過して検査する体腔内検査カプセルであって、
    体腔内の検体が接触する接触面と、
    前記接触面に設置されて前記接触面に接触する検体を検出し、検体を識別する検体情報を出力する検体センサと、
    カプセル内部に配置され、前記検体センサが出力する検体情報を時系列的に蓄積記憶する検体情報メモリと、
    を備えること、
    を特徴とする体腔内検査カプセル。
  2. 体腔内を通過して検査する体腔内検査カプセルであって、
    体腔内の検体が接触する接触面と、
    前記接触面に設置されて前記接触面に接触する検体を検出し、検体を識別する検体情報を出力する検体センサと、
    前記検体センサが出力する検体情報を逐次外部へ無線送信する無線送信部と、
    を備えること、
    を特徴とする体腔内検査カプセル。
  3. 時刻を計時するタイマーをさらに備え、
    前記検体情報メモリは、前記検体が検出された時刻情報を前記検体情報に関連づけてさらに蓄積記憶すること、
    を特徴とする請求項1記載の体腔内検査カプセル。
  4. 時刻を計時するタイマーをさらに備え、
    前記無線送信部は、前記検体が検出された時刻情報を前記検体情報に関連づけてさらに無線送信すること、
    を特徴とする請求項2記載の体腔内検査カプセル。
  5. 前記接触面は、カプセル本体に貫穿された貫通孔の壁面であること、
    を特徴とする請求項1又は2記載の体腔内検査カプセル。
  6. 前記接触面は、カプセル本体の外面であること、
    を特徴とする請求項1又は2記載の体腔内検査カプセル。
  7. 前記貫通孔内部に設置されるポンプをさらに備えること、
    を特徴とする請求項5記載の体腔内検査カプセル。
  8. 時刻を計時するタイマーと、
    検査開始タイミングを記憶するタイミング情報メモリと、
    前記タイマーの計時する時刻に基づき前記検査開始タイミングが到達すると、前記ポンプを始動させる制御部と、
    をさらに備えること、
    を特徴とする請求項7記載の体腔内検査カプセル。
  9. 外部からの検査開始信号を無線により受信する無線受信部と、
    前記無線受信部が前記検査開始信号を受信すると、前記ポンプを始動させる制御部と、
    をさらに備えること、
    を特徴とする請求項7記載の体腔内検査カプセル。
  10. 体腔内を通過して検査する体腔内検査カプセルと体腔外に設置されるデータベース装置とを有するカプセル検査システムであって、
    前記体腔内検査カプセルは、
    体腔内の検体が接触する接触面と、
    前記接触面に設置されて前記接触面に接触する検体を検出し、検体を識別する検体情報を出力する検体センサと、
    前記検体センサが出力する検体情報を逐次外部へ無線送信する無線送信部と、
    を備え、
    前記データベース装置は、
    前記検体情報を逐次無線で受信する無線受信部と、
    前記無線受信部で受信した前記検体情報を蓄積記憶する検体情報メモリと、
    体腔内に存在する可能性のある異常物質情報とその異常物質が存在する場合の主要病名情報とを関連づけて記憶するデータベースと、
    前記検体情報メモリに記憶される検体情報に基づき前記データベースを検索し、検索された異常物質情報に関連づけられた主要病名情報を取得する検索部と、
    前記検索部により取得された主要病名情報を出力する出力部と、
    を備えること、
    を特徴とするカプセル検査システム。
  11. 前記体腔内検査カプセルは、時刻を計時するタイマーをさらに備え、
    前記無線送信部は、前記検体が検出された時刻情報を前記検体情報に関連づけてさらに無線送信し、
    前記無線受信部は、前記時刻情報をさらに逐次無線で受信し、
    前記検体情報メモリは、前記検体情報と前記時刻情報とを関連づけて蓄積記憶すること、
    を特徴とする請求項10記載のカプセル検査システム。
  12. 前記データベース装置は、時刻を計時するタイマーをさらに備え、
    前記検体情報メモリは、前記検体が検出された時刻情報を前記検体情報と関連づけて蓄積記憶すること、
    を特徴とする請求項10記載のカプセル検査システム。
  13. 前記データベースは、臓器情報と当該臓器情報が示す臓器内に存在する正常物質情報とを関連づけてさらに記憶し、
    前記検索部は、前記時刻情報に基づき複数の検体情報をグループ化し、グループ毎に前記データベースを検索して、異常物質情報が検索されると当該異常物質情報に関連づけられた主要病名情報を取得し、正常物質情報が検索されると当該正常物質情報に関連づけられた臓器情報を取得し、
    前記出力部は、前記検索部により取得された臓器情報及び主要病名情報を関連づけて出力すること、
    を特徴とする請求項11又は12記載のカプセル検査システム。
  14. 体腔内を通過して検査する体腔内検査カプセルであって、
    体腔空間に露出して体腔内の検体を取得する検体取得面を備えること、
    を特徴とする体腔内検査カプセル。
  15. 体腔内を通過して検査する体腔内検査カプセルであって、
    体腔内の検体を取得する検体取得面を外面に有し、自転するコア部と、
    前記コア部を被覆するとともに、一部に前記コア部の検体取得面を露出させる開口部を有するシェル部と、
    備えること、
    を特徴とする体腔内検査カプセル。
  16. 前記検体取得面は、体腔内の検体を吸着する検体吸着面であること、
    を特徴とする請求項14又は15記載の体腔内検査カプセル。
  17. 前記検体取得面は、表面に検体を収容する溝部が自転方向に連続して所定間隔毎に穿設されていること、
    を特徴とする請求項14記載の体腔内検査カプセル。
  18. 前記コア部には、最初に開口部に露出するスタート位置から自転方向に連続して所定間隔毎に目盛りを有すること、
    を特徴とする請求項15記載の体腔内検査カプセル。
  19. 前記コア部は、螺旋状に自転すること、
    を特徴とする請求項15記載の体腔内検査カプセル。
  20. 前記コア部は、自転開始から体腔外排出までに同一露出面を一度だけ露出させる回転速度で自転すること、
    を特徴とする請求項15記載の体腔内検査カプセル。
  21. 体腔内を接触して検査する体腔内検査カプセルと、体腔内の検体を分析して分析対象の検体情報を取得する分析装置と、体腔外に設置される外部データベース装置とを有するカプセル検査システムであって、
    前記体腔内検査カプセルは、
    体腔内の検体を取得する検体取得面を外皮とし、所定周期で自転するコア部と、
    前記カプセルコア部を被覆するとともに、一部に前記カプセルコア部の検体取得面を露出させる開口部を有するシェル部と、
    を備え、
    前記分析装置は、
    同一時期に露出した前記検体取得面に取得された検体の検体情報を取得し、
    前記外部データベース装置は、
    体腔内に存在する可能性のある異常物質情報とその異常物質が存在する場合の主要病名情報とを関連づけて記憶するデータベースと、
    前記分析装置により取得された検体情報に基づき前記データベースを検索し、検索された異常物質情報に関連づけられた主要病名情報を取得する検索部と、
    前記検索部により取得された主要病名情報を出力する出力部と、
    を備えること、
    を特徴とするカプセル検査システム。
  22. 前記データベースは、臓器情報と当該臓器情報が示す臓器内に存在する正常物質情報とを関連づけてさらに記憶し、
    前記検索部は、露出時期毎に検体取得面から取得された複数の検体情報をグループ化し、グループ毎に前記データベースを検索して、異常物質情報が検索されると当該異常物質情報に関連づけられた主要病名情報を取得し、正常物質情報が検索されると当該正常物質情報に関連づけられた臓器情報を取得し、
    前記出力部は、前記検索部により取得された臓器情報及び主要病名情報を関連づけて出力すること、
    を特徴とする請求項21記載のカプセル検査システム。
  23. 前記検出センサは、各種検体を選択的に検出する各種センサを複数種類含むこと、
    を特徴とする請求項1乃至13の何れかに記載の体腔内検査カプセル。
  24. 前記検出センサは、体腔内に通常存在する検体を検出するとともに、体腔内に病気が発生しているおそれのある場合に存在する検体を検出すること、
    を特徴とする請求項1乃至9の何れかに記載の体腔内検査カプセル。
  25. 前記検出センサは、体腔内に通常存在する検体を検出するとともに、体腔内に病気が発生しているおそれのある場合に存在する検体を検出すること、
    を特徴とする請求項10乃至13の何れかに記載のカプセル検査システム。
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