JP2008017102A - 電力線通信装置および電力線通信システム、ならびに、電力線通信の受信処理方法および制御方法 - Google Patents

電力線通信装置および電力線通信システム、ならびに、電力線通信の受信処理方法および制御方法 Download PDF

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Abstract

【課題】装置のダイナミックレンジ不足による受信不良を有効に防止し、または、低減する。
【解決手段】本装置1−1は、電力線通信網からの受信信号の周波数特性を変更可能に構成されているアナログフィルタ(フィルタ部12内の要素)と、アナログフィルタからの受信信号をディジタル信号に変換するアナログ−ディジタル変換部13と、ディジタル信号を復調する復調部14と、復調部14で復調されたディジタル信号から誤り検出を行う誤り検出部15と、誤り検出結果S15に基づいてアナログフィルタの周波数特性を変更するために設けられているスイッチ16とを有する。
【選択図】図6

Description

本発明は、電力線通信網を介して信号の通信を行う電力線通信装置および電力線通信システム、ならびに、電力線通信の受信処理方法および制御方法に関する。
対をなす導体、たとえば電力線を伝送線路として利用する電力線搬送通信(PLC)では、屋内の電灯線と、これに接続されている屋外の電力の伝送線から構成される電力線通信網を信号伝送路として利用する。
その通信処理における変調および復調の方式としては、たとえば直交波周波数分割多重(Orthogonal Frequency Division Multiplexing)方式が用いられる(たとえば特許文献1参照)。
図1に示す屋内での信号伝送を例として、通信環境を説明する。
図1において、送信点Pxから受信点Prへの信号伝送を考える。ここで送信点Pxおよび受信点Prは、PCLモデムや当該モデム機能を内蔵する機器の位置を表す。
送信点Pxから受信点Prまでは電灯線の幹線100と、幹線100に対し分岐B1,B2,B3で各々接続されている分岐線101,102,103が存在する。分岐線101と102には開放端、たとえば機器が接続されていない壁コンセントWS1,WS2が接続され、分岐線103には装置104が接続されている壁コンセントWS3が接続されている。
電力線通信では、一般的に、電灯線の配線長が長いと伝送速度が低下する。
また、電灯線の幹線100につながる不図示の家電機器等(たとえば電子レンジ、充電器、ドライヤ)から発生するノイズ等によって信号対ノイズ比(S/N比)が低下して伝送エラーが発生し、これによって伝送速度が低下する。
さらに宅内に複雑に配線された電灯線の幹線100は、分電盤その他の箇所で分岐B1,B2,B3が多数あり、分岐でのインピーダンスの整合がとれないことがある。また、未使用のコンセント等(壁コンセントWS1,WS2)は開放端であり、インピーダンス不整合がある。このため図示のように、分岐B1,B2,B3や開放端(壁コンセントWS1,WS2)で伝送信号が反射する。さらに、装置104からの反射も皆無ではない。
このため電力線通信では、無線通信における、いわゆるマルチパスに似た現象が発生する。このマルチパス環境下では、受信点Prにおける受信信号の周波数特性は、図2に示す例のように複雑であり、受信点Pr(図1)でのS/N比が低下して伝送エラーが発生し、これによって伝送速度が低下することが多い。
したがって、電力線通信の受信信号は、その信号レベルの範囲(ダイナミックレンジ)が、他の専用回線を用いた通信に比べると、予想を超えて大きくなる場合がある。
このような変動幅が大きい受信信号レベルを良好に受信処理する場合は、通常、その処理回路のダイナミックレンジを広げる対策が施される。
すなわち、想定されるレベル変動幅を扱えるように、アナログの受信信号をディジタルに変換するA/D変換器の量子化ビット数や演算語長を大きくする対策がとられる。
特開2000−332723号公報
しかし、A/D変換器の量子化ビット数や演算語長を大きくすることは、回路規模や回路の動作速度を大きくすることになり、これがコストアップおよび消費電力の増大につながる。
また電力線通信では、前述した複雑な通信環境によって信号レベル変動が予期しにくいことから、コストを抑制するために高性能で高価なA/D変換器と、性能は劣るが廉価なA/D変換器とを適正に配置しようとしても、その適正配置が困難である。
なお、特許文献1には無線通信のマルチパス環境下で受信電力が一定にならないことを解消することを目的として、受信電力を一定とするためにOFDMサブキャリア間の電力をほぼ一定にし、これによって受信電力が大きいサブキャリアの送信電力を下げ、受信電力が落ち込んでいる(小さい)サブキャリアの送信電力を上げて、その結果、誤り率特性の改善を行う技術が開示されている。
しかし、電力線通信ではOFDMサブキャリア間の電力をほぼ一定にすると、必要な伝送速度を確保し、低い誤り率を実現することができない場合があり、この技術を電力線通信に適用することはできない。
本発明が解決しようとする課題は、電力線通信装置のダイナミックレンジ不足による受信不良を有効に防止または低減することである。
本発明では上記課題に鑑み、誤り訂正の結果に基づいて必要な場合のみ信号のダイナミックレンジを抑圧できる処理を実行する構成としている。
すなわち、本発明に係る第1観点の電力線通信装置は、電力線通信網からの受信信号の周波数特性を変更可能に構成されているアナログフィルタと、前記アナログフィルタからの受信信号をディジタル信号に変換するアナログ−ディジタル変換部と、前記ディジタル信号を復調する復調部と、前記復調部で復調されたディジタル信号から誤り検出を行う誤り検出部と、前記誤り検出の結果に基づいて前記アナログフィルタの周波数特性を変更するために設けられているスイッチとを有する。
本発明では好適に、前記アナログフィルタは、所定周波数以下の信号を減衰するハイパスフィルタを含む。
本発明では好適に、前記誤り検出部からの前記誤り検出結果に基づいて通信品質情報を表示することが可能な表示部を有する。
本発明では好適に、前記誤り検出部からの前記誤り検出結果に基づいて前記アナログフィルタによる周波数特性の変更を行うかを判定し、判定結果に応じて前記スイッチを制御する判定部を有する。
上記構成の第1観点の電力線通信装置は、受信処理回路、とくにアナログ−ディジタル変換器の入力ダイナミックレンジに受信信号を適合させるために、その前段にアナログフィルタを設けている。このアナログフィルタは、その周波数特性がスイッチにより変更可能であり、そのスイッチの制御を、誤り検出部の誤り検出結果に基づいて可能に構成している。
表示部を設ける場合は、表示部に通信品質情報が表示されるので、たとえば、これを見たユーザが手動でスイッチを切り換え、誤り検出が小さくなるフィルタ特性を選択する。
一方、判定部を設ける場合は、判定部が誤り検出結果に基づいてスイッチを自動で切り換え、これによって通信品質が良好なフィルタ特性が選択される。
本発明に係る第2観点の電力線通信装置は、電力線通信網からの信号を受信し、受信信号をアナログからディジタルに変換し、変換後のディジタル信号を復調する受信処理部と、前記受信処理部で復調されたディジタル信号の誤り検出を行う誤り検出部と、前記誤り検出の結果に基づいて電力抑圧の必要を判定する判定部と、前記判定部によって電力抑圧が必要と判定されたときに、送信電力抑圧の要求信号を変調し、アナログ信号に変換し、前記電力線通信網から送信する送信処理部とを有する。
本発明では好適に、前記受信信号は、周波数帯域が連続する複数のサブキャリアに分散してデータを搬送するマルチキャリア変調方式の受信信号であり、前記受信処理部は、前記複数のサブキャリアの受信電力または受信信号強度を検出し、前記判定部は、前記誤り検出の結果から前記電力抑圧を必要と判定したときは、前記受信処理部からの前記受信電力または前記受信信号強度の検出結果に基づいて、送信電力を抑圧すべきサブキャリアの送信信号レベルを決定し、当該決定した送信信号レベルを前記信号生成処理部に送り、前記信号生成処理部では前記送信信号レベルを含む情報をパケット処理して前記要求信号を発生する。
本発明に係る電力線通信システムは、電力線通信網に信号を送信する第1の通信装置と、前記信号を前記電力線通信網から受信する第2の通信装置とを備え、前記第1の通信装置は、前記電力線通信網からの信号を受信し、アナログの受信信号をディジタル信号に変換し、得られたディジタル信号を復調する受信処理部と、前記受信処理部で復調されたディジタル信号から誤り検出を行う誤り検出部と、前記誤り検出の結果に基づいて電力抑圧の必要を判定する判定部と、前記判定部によって電力抑圧が必要と判定されたときに、送信電力抑圧の要求信号を変調し、アナログ信号に変換し、前記電力線通信網に送信する送信処理部とを有し、前記第2の通信装置は、前記第1の通信装置から前記要求信号を受信したときは、当該受信した要求信号に基づいて送信電力を抑圧する送信電力制御部を有する。
上記構成の第2観点の電力線通信装置および電力線通信システムでは、第1の観点と同様に、誤り検出部の誤り検出に基づいて必要な場合のみ制御を行う。そして制御の仕方としては、受信信号を送信する際の電力抑圧が必要かを判定部が、誤り検出結果に基づいて判定する。この判定結果によって電力抑圧が必要とされた場合、送信処理部から、送信電力抑圧の要求信号が、受信信号の送信元(第2の通信装置)に発信される。
送信元(第2の通信装置)では、(送信電力制御部が)受信した要求信号に基づいて送信電力を抑圧する。送信電力が抑圧されると、それが受信元(第1の通信装置)で次に受信されるときから、その受信信号は信号レベルが全体として以前より低下する。
上記第1観点に対応する、本発明の受信処理方法は、電力線通信網からの信号を受信するステップと、前記受信した信号をアナログからディジタルに変換するステップと、前記ディジタルの受信信号を復調するステップと、前記復調後のディジタル信号から誤り検出を行うステップと、前記誤り検出の結果に基づいて、前記ディジタルへの変換ステップに入力される前記アナログの受信信号の周波数特性を変更する特性変更ステップとを含む。
上記第2観点に対応する、本発明の電力線通信の制御方法は、電力線通信網からの信号を受信するステップと、受信信号をアナログからディジタルに変換するステップと、変換後のディジタル信号を復調するステップと、前記復調されたディジタル信号から誤り検出を行うステップと、前記誤り検出の結果に基づいて電力抑圧の必要を判定するステップと、前記電力抑圧が必要と判定されたときに、送信電力抑圧の要求信号を変調し、アナログ信号に変換し、変換後のアナログの前記要求信号を前記電力線通信網に送信する送信処理ステップと、前記要求信号に基づいて前記受信信号の送信元の送信電力を抑圧するステップとを含む。
本発明では好適に、前記受信信号および前記要求信号は、周波数帯域が連続する複数のサブキャリアに分散してデータを搬送するマルチキャリア変調方式の信号であり、前記複数のサブキャリアの受信電力または受信信号強度を検出するステップと、前記誤り検出の結果から前記電力抑圧を必要と判定されたときは、前記検出した前記受信電力または前記受信信号強度の検出結果に基づいて、送信電力を抑圧すべきサブキャリアの送信信号レベルを決定するステップと、当該決定した送信信号レベルを含む情報をパケット処理して前記要求信号を発生するステップとをさらに含む。
本発明によれば、電力線通信装置のダイナミックレンジ不足による受信不良を有効に防止または低減することができる。
以下、本発明の実施形態を、図面を参照して説明する。
電力線(一般に電灯線と称する)を利用して通信を行う電力線通信は150[kHz]から450[kHz]の周波数帯を利用するものと、2[MHz]から30[MHz]の周波数帯を利用するものがある。日本では前者の周波数帯を利用する装置のみ認可されている。
近年、後者の周波数帯を利用する通信装置が米国において認可され、日本においても現在認可に向けて利用条件の検討が行われている。後者の周波数帯を利用する通信装置は高速伝送が可能であることから、様々な用途が提案されており、今後普及が進むことが予想される。
電力線通信システムには、電灯線にPLCモデムまたは当該モデムの機能を有する機器が複数接続される。各PLCモデム(モデム部)を介して、通信機能を有する機器(AV機器、パーソナルコンピュータ(PC)等)が複数、電灯線に接続される。これにより各機器は電灯線からの電源供給を受け、かつ、機器同士の通信、あるいは、電灯線から外部のネットワークに対する通信が可能となる。
とくに画像や音声のデータをシームレスに再生または記録する必要がある機器に対するデータ通信においては、2[MHz]から30[MHz]の周波数帯を全て占有してデータ伝送を行う。このとき一定の伝送速度を確保可能な帯域保証型通信を行うか、送受信エラーを低減してスループットを上げる必要がある。
図3に、電力線通信の機器接続形態を示す。図3は、2つの宅内の電灯線111と112とを用いた電力線通信システムの概略を示す。
電灯線111の幹線から各々分岐して壁コンセントWS1とWS3が設けられている。
壁コンセントWS1には、たとえばPLCモデム等の通信装置1−1のACコードが接続されている。通信装置1−1にはLANケーブル等を介して、たとえばパーソナルコンピュータ(PC)等の機器71が接続されている。
壁コンセントWS3には、たとえばプリンタ等の通信とは無関係な他の機器73が接続され、ここでの反射等が通信品質の低下を招く。
一方、他の宅内に敷設されている電灯線112の幹線から分岐して壁コンセントWS2が設けられている。
壁コンセントWS2には、たとえばPLCモデム等の通信装置1−2のACコードが接続されている。通信装置1−2にはLANケーブル等を介して、たとえばPC等の機器72が接続されている。
以下、本実施形態を、OFDM変調による電力線通信を例として説明する。
OFDM(Orthogonal Frequency Division Multiplexing)とは、複数の直交する副搬送波の信号を多重化するディジタル変調方式であり、周波数利用効率が非常に高く、かつマルチパスに強いという特徴をもっている。
OFDM変調方式はマルチキャリア変調方式の一種であり、直列の符号化データを隣接間で互いに直交する多数のサブキャリア110(図4参照)に対応する並列の符号化データ(情報シンボル)に変換し、当該情報シンボルをマッピング処理により直交座標に割り当て、それぞれIFFT(逆フーリエ変換)によって周波数領域を時間領域に変換することによってディジタル変調波に変換した後に、各々を加算することでOFDM信号を発生し送信する。
OFDM受信装置は、受信したOFDM信号に対し送信時とは逆の処理、すなわちFFT(フーリエ変換)を施すことにより元の符号化データを得る。
OFDM受信の機能を有する電力線通信装置は、受信したアナログ信号を適宜増幅した後にディジタル信号に変換するA/D変換器(analog -to- digital converter)を備え、変換されたディジタル信号に対し上記FFT等の復調処理を行う。
図5は、OFDM変調方式を用いた場合の受信信号の周波数特性を表している。
図5の場合、サブキャリア110の信号強度レベルは全帯域で雑音レベルを十分上回っており、本来ならば、高速な伝送が可能なはずである。
しかし、図示のように伝送周波数帯域内のレベル変動が装置内のダイナミックレンジと比較して大きい場合には、復調可能なサブキャリア数が減少し、これにより伝送速度が低下し、最悪の場合には伝送不能状態を起こす。図5では符号110Aにより示すサブキャリアが、その可能性が高い。
この問題を回避するために、通常は装置のダイナミックレンジを広げる対策が施される。すなわち、想定されるレベル変動幅を扱えるよう、A/D変換器の量子化ビット数や演算語長を大きくすればよい。
しかし、A/D変換器の量子化ビット数や演算語長を大きくすることは、回路規模や、回路の動作速度を大きくすることになり、コストアップや消費電力の増大につながる。
本実施形態では電力線通信において、受信点における受信信号の電力(信号強度)が受信処理回路のダイナミックレンジを越えて入力されることを防止するために、受信信号レベルの抑圧が可能な技術を提供する。
サブチャネルのレベル抑圧の方法は、受信装置側で行う方法と、送信装置側で行う方法がある。
以下の第1および第2実施形態は、受信側で行うアナログフィルタを用いたレベル抑圧に関する。
《第1実施形態》
図6は、第1実施形態に関わる電力線通信装置のブロック図である。この図は、一例として、図3の通信装置1−2からの信号を通信装置1−1で受信する場合の、当該通信装置1−1の構成を示す。なお、通信装置1−2を含めシステム内における他の通信装置すべてをこのように構成することが可能である。
図解した通信装置1−1は、受信アンプ11、(アナログ)フィルタ部12、A/D変換器13、復調器14、誤り検出部15、スイッチ16および表示部17を有する。受信アンプ11、(アナログ)フィルタ部12、A/D変換器13および復調器14、誤り検出部15は、受信信号が入力される不図示のインターフェースと他の信号処理部との間に、この順で縦続接続されている。
ここでフィルタ特性(通過周波数特性)を変更可能なフィルタ部12を有し、その切り換えを行うためのスイッチ16を有すること、さらに、その切り換えのための情報を提供する手段として表示部17を有することが、本実施形態の特徴である。
スイッチ16はユーザ等によって操作され、その操作に応じてフィルタ部12の特性を切り換えることができるように、フィルタ部12に接続されている。
また表示部17は、誤り検出部15に接続され、その誤り検出の結果S15を入力し、その結果から通信品質情報を発生して表示可能に構成されている。
他のブロックは既存のものであるため、ここでの説明は省略する。
つぎに、通信装置1−1の受信処理の動作について説明する。
受信信号が受信アンプ11に入力されると、そこで増幅されてフィルタ部12に入力される。
フィルタ部12は、スイッチ16の指定に基づいてフィルタの種類の選択あるいはフィルタのオンまたはオフ(有効と無効)の切り換えを行う。フィルタ部12によって周波数特性に変更が加えられた信号は、A/D変換器13に入力される。
A/D変換器13はアナログの受信信号をディジタル信号に変換し、当該ディジタル信号を復調器14に入力する。
復調器14は、入力されるディジタルの受信信号をFFTし、所定の通信方式(たとえばPSK、QAM)等に従って復調する。
復調により得られた符号からなるデータ列は誤り検出部15に入力され、ここで誤り検出部15がデータ列に誤りが無いか検査する。
この誤り訂正では、たとえば誤り率、それに応じた伝送速度、パケット損失に関する情報等が得られるので、これらの情報(誤り情報)が誤り検出結果S15として表示部17に出力される。
表示部17は、入力された誤り検出結果S15から通信品質情報を求める。ここで通信品質情報とは、たとえば、内容的には誤り情報と同様であるがユーザが分かる形式変換、たとえば誤り率の数値化等がなされた後の情報をいう。
表示部17は、通信装置1−1がPCの場合はそのメインディスプレイ等であり、求めた通信品質情報を表示する。
これを見たユーザは、現在の通信品質の程度を知ることができる。通信品質に満足ならスイッチ16を操作しない。不満足ならスイッチ16を操作して、現在のフィルタから他のフィルタ、あるいは、フィルタを使用しないという選択を行う。
フィルタの切り換えが行われると、以後の受信信号の通過周波数特性が変更され、それに応じて通常、誤り率等の通信品質情報も変化する。
この通信品質情報の報知、それに応じたユーザのスイッチ切り換えを繰り返すことにより、ユーザが満足する、あるいは満足ではないが最も品質程度のよい受信状況の選択が可能となる。
このように本実施形態では、フィルタ部12とその通過周波数特性を切り換えるためのスイッチ16を有することから、電力線通信装置のダイナミックレンジ不足による受信不良を有効に防止または低減することが可能である。
なお、表示部17による通信品質表示は必ずしも必要ない。表示部17を有していない機器に対しても本発明が適用でき、たとえば、動画像伝送の場合にはユーザが画像を見ながらスイッチを操作することで、もっとも画像品質がよいフィルタを選ぶことが可能である。
このフィルタ切り換えと受信信号レベル抑圧との関係を、図7および図8を用いて説明する。
図7はフィルタとしてローパスフィルタが選択された場合、図8はハイパスフィルタが選択された場合の、サブキャリアの信号強度を模式的に示すグラフである。これらの図において、(A)はフィルタに入力されるOFDM受信信号を、(B)はフィルタ特性を、(C)はフィルタから出力されるOFDM信号を、それぞれ示す。
ローパスフィルタによって高い周波数領域において、またハイパスフィルタによって低い周波数領域において、ダイナミックレンジが抑圧されていることが分かる。
なお、電力線通信では商用AC電源の周波数とその倍数の周波数のノイズレベルが高いという特徴があり、フィルタ部12はハイパスフィルタのオンとオフの制御のみでも十分な効果が得られる場合がある。ただし、ハイパスフィルタ、ローパスフィルタ、バンドパスフィルタ、これらの特性が違うフィルタ群、さらにフィルタなしを単独で、あるいは、幾つかを組み合わせて用いることもできる。
《第2実施形態》
図9は、第2実施形態に関わる電力線通信装置のブロック図である。以下、第1実施形態と異なる部分を中心に説明し、重複部分は同一符号を付して説明を省略する。
図9の通信装置1−1が、図6と異なる点は、スイッチ16を自動で制御するための判定部18を有することである。
第1実施形態と同様に、受信信号が受信アンプ11で増幅され、フィルタ部12を通ってA/D変換器13でディジタル信号に変換され、復調器14で復調された後、誤り検出部15で誤り訂正が行われる。誤り検出部15からは誤り情報を含む誤り検出結果S15が判定部18に入力される。
判定部18は、入力した誤り情報を基に、フィルタ部12を制御する制御信号S18を発生し、これをフィルタ部12のフィルタ切り換えを行うスイッチ16に出力する。スイッチ16は、入力した制御信号S18に応じてフィルタの種類、その有効と無効を切り換える。
本実施形態においても、第1実施形態と同様に、選択されたフィルタ特性に応じてOFDM信号の一部のサブキャリアに対し、その信号レベルが抑圧される。
本実施形態では、判定部18が誤り率等の誤り情報に基づいてフィルタ部12内のフィルタを順次切り替え、その都度、誤り情報の変化をモニタして最適なフィルタ(またはフィルタなし)を選択する。
このとき、制御速度を高めるために、後述するように受信品質の程度、サブキャリアの電力差(信号レベル差)の大小に応じてフィルタ変更の必要を判断してもよい。また、抑圧すべきサブキャリアの候補を選択し、あるいは、PSK、QAMなどの変調方式の違いに応じて所望のS/N比がとれるかの高度な判断を行ってもよい。これらの判断を行ってから必要な場合のみ最適なフィルタに切り換えると、制御速度が高く、好ましい。
つぎに、以上の第1または第2実施形態に適用可能なフィルタ部12の内部構成を説明する。
図10に、フィルタ部12の第1構成例を示す。
図10に示す構成のフィルタ部12は、3つのフィルタ部121,123,125と、3つの選択器122,124,126と、デコーダ127とを有する。受信信号の入力側から出力側に順に、フィルタ部121、選択器122、フィルタ部123、選択器124、フィルタ部125、選択器126が縦続接続されている。
選択器122,124,126は、それぞれ2つの入力の一方(第1入力IN1)を上記縦続接続のために用い、他の入力(第2入力IN2)に対しては、従前のフィルタをスキップ可能に1つ前の選択器の出力が接続されている。デコーダ127は、図9の判定部18からの制御信号S18を入力して、これをデコードし、3本または2ビットのデコード出力を選択器122,124,126の制御端子に入力可能な構成となっている。
図10の構成では、制御信号S18をデコーダ127がデコードし、そのデコード出力S127を3つの選択器122,124,126に出力する。これらの選択器はデコード出力に応じて第2入力IN2(フィルタスキップのための入力)の有効と無効を制御する。第2入力IN2が有効化されると、第1入力IN1と出力との接続から、第2入力IN2と出力との接続に切り換える。
以上の構成では、任意の1つのフィルタを適用する、「フィルタなし」を選択する、あるいは、複数のフィルタを多重に適用することが可能となる。
図11の構成では、3つのフィルタ部121,123,125の各出力と、受信信号が直接入力される「フィルタなし」の入力との4入力、1出力の選択器128を備える。選択器128は、デコーダ127からのデコード出力S127により一の入力を有効とする。
以上の構成では、任意の1つのフィルタを適用する、あるいは、「フィルタなし」の選択が可能である。
なお、図10と図11を組み合わせた、すなわち図11の選択器128の入力に図10のような縦続接続した多重フィルタを設けることもできる。
なお、図10(または図11)において選択器122,124,126(または選択器128)と、デコーダ127が、図9のスイッチ16の機能を持つ部分であり、その場合、図9でスイッチ16は省略可能である。ただし、この場合、本発明の「スイッチ」をフィルタ部12が兼用する。
《第3実施形態》
本実施形態は送信側で信号レベルの抑圧が可能な場合に関する。
図12に受信側の装置(図3の通信装置1−1)、図13に送信側の装置(図3の通信装置1−2)のブロック図を示す。
本実施形態における通信装置1−1と通信装置1−2はブロックとしては同じものを有する。本実施形態では、受信側の通信装置1−1(図12)で通信品質を観測して送信側の通信装置1−2(図13)にフィードバックし、送信側の通信装置1−2が送信信号の各サブキャリアの出力レベルを調整することで信号レベルの抑圧を実行する。図12は受信側の処理を、図13は送信側の処理を説明するための信号または情報の経路を示している。
まず、装置構成を図12の通信装置1−1において説明する。
通信装置1−1は、受信アンプ11、復調器14、誤り検出部15、判定部18、パケット処理部19、制御部20、変調部21および送信アンプ22を有する。受信アンプ11と復調器14および誤り検出部15は、第1および第2実施形態と、その基本的な機能は同じである。
受信アンプ11、復調器14および誤り検出部15が、パケット処理部19の入力に対して、この順で処理が可能に接続されている。
本実施形態における判定部18は、誤り検出部15からの誤り情報から通信品質情報を求めることが可能に構成されている。また判定部18には復調器14が接続されている。本実施形態の復調器14は受信信号の復調を行う基本的な機能に加えて、OFDM復調信号から各サブキャリアの受信電力Sp検出する機能を有し、これを判定部18に出力可能に構成されている。
判定部18は、この受信電力Spと通信品質情報とに基づいて送信側の電力抑圧の必要を判定する。判定の結果、送信電力抑圧が必要ならば、判定部18は、OFDM信号のサブキャリアのうち信号レベルを抑圧すべきサブキャリアの特定と、その信号レベルを決定する機能を持つ。以下、このサブキャリアの特定と、その信号レベルの情報を「サブキャリアのレベル制御情報」という。
パケット処理部19は、誤り検出部15で訂正されたデータ列を入力し、パケット処理して他の機器(たとえば図3の機器71)に送るためのパケットデータを構築する。あるいは、通信装置1−1が機器に内蔵されている場合、そのアプリケーションに適合したパケット処理を行う。
パケット処理部19は判定部18から情報の入力が可能になっている。これは、パケット処理部19が、判定部18が発生したサブキャリアのレベル制御情報を含む送信電力抑圧の要求信号を発生するためである。この要求信号Srは、制御部20の制御を受けたパケット処理部19にて発生し、要求信号Sr制御部20を介して変調部21に送ることができるようにパケット処理部19が構成されている。
変調部21は、この要求信号SrをIFFT等によりOFDM伝送信号に変換し、所定の変調方式にしたがって変調し、アナログ信号に変換して送信アンプ22に送ることが可能に構成されている。
つぎに受信側の動作を、図12を参照して説明する。
受信信号が受信アンプ11に入力されると、そこで増幅された信号が復調器14に入力される。復調器14では受信信号をアナログからディジタルに変換した後に、ディジタル信号をFFTし、所定の通信方式(たとえばPSK、QAM等)に従って復調する。また復調器14ではOFDMの各サブキャリアの受信電力が測定され、判定部18へ出力される。
復調により得られた符号からなるデータ列は復調器14から誤り検出部15に入力され、ここで誤り検出部15がデータ列に誤りが無いか検査する。
この誤り検出では、たとえば誤り率、それに応じた伝送速度、パケット損失に関する情報等が得られるので、これらの情報(誤り情報)が誤り検出結果S15として判定部18に出力される。
判定部18では通信品質情報とOFDM各サブキャリアの受信電力Spから送信信号の各サブキャリアの送信レベルを決定し、送信側に伝えるためのデータを構成し、パケット処理部19に出力する。
パケット処理部19では送信パケットが構成されて送信電力抑圧の要求信号Srが発生し、これが制御部20を経由して変調部21に出力される。
要求信号Srは変調部21で変調されてOFDM伝送信号を発生し、これがアナログ信号に変換された後、送信アンプ22で増幅され出力される。
つぎに、送信側の通信装置1−2の動作を、図13を用いて説明する。
通信装置1−2が要求信号Srを含む何らかの信号を受信すると、その受信信号は受信アンプ11で増幅され、その出力が復調器14に入力される。
復調器14では受信信号が復調され出力される。復調されたデータは誤り検出部15に入力される。
誤り検出部15ではデータ列に誤りが無いか検査し、検査されたデータがパケット処理部19に出力される。
パケット処理部19では受信パケットのチェックが行われ、送信サブキャリアのレベル制御情報の入っているパケット、すなわち要求信号Srとして送られてきたパケットであれば、これを制御部20へ出力する。
制御部20では受信したデータから送信する際の各サブキャリアの信号レベルを求め、変調部21を制御する。
変調部21では制御部20によって指定された送信レベルに各サブキャリアのレベルを調整して送信信号を発生し、これを電力線通信網に送信する。
なお第3実施形態では、図12と図13において、受信アンプ11と復調器14が本発明の「受信処理部」に含まれ、変調部21と送信アンプ22が「送信処理部」に含まれ、また、制御部20と変調部21とが本発明の「送信電力制御部」に相当する。
以上の制御を経て、送信電力の抑圧(特定サブキャリアの信号レベル抑圧)が行われると、それを受信した通信装置1−1では、たとえば図8の中域のサブキャリア110Eの信号レベルが抑圧され、全てのサブキャリアのピークが装置内のダイナミックレンジ、たとえば図12の復調器14内に設けられているA/D変換器の入力ダイナミックレンジに収まることから通信品質が改善される。
図14(A)および図15(A)に送信スペクトルを示す。また、図14(A)の送信スペクトルにより送信した信号の受信スペクトルを図14(B)に、図15(A)の送信スペクトルにより送信した信号の受信スペクトルを図15(B)に示す。
ここで図14が本発明適用前、図15が本発明適用後を示すものである。
図14(A)に示すフラットなスペクトルでOFDM信号を送信すると、図14(B)に示すように周波数特性の変動が大きな受信スペクトルとなる場合があり、この場合、受信信号のダイナミックレンジが装置のダイナミックレンジを超えて大きくなる。
この様な場合、図14(B)に示すOFDM信号の受信スペクトルは低域と高域の双方で信号レベルが高いので、送信電力を高域と低域で抑圧する。
すると、図15(A)に示すように、本発明適用後の送信スペクトルは高域と低域のレベルを落としたものとなり、この送信スペクトルを用いてOFDM信号を送信すると、図15(B)の受信スペクトルが得られる。
本発明の適用によって得られた図15(B)のOFDM信号の受信スペクトルでは、低域のサブキャリア110Cの信号レベルと高域のサブキャリア110Dの信号レベルがともに抑圧される。その結果、全てのサブキャリアのピークが装置内のダイナミックレンジ、たとえば図6のA/D変換器13の入力ダイナミックレンジに収まることから通信品質が改善される。
《第4実施形態》
本実施形態は、上述した第1から第3の何れの実施形態にも適用可能な電力線通信の主に受信側の制御方法に関する。ここでは説明の便宜上、第3実施形態の場合を前提とした説明を行う。すなわち図12の判定部18が行う判断および処理を中心とした説明を行う。
なお、第2実施形態では図9の判定部18がこの判断等を行い、これによりフィルタ選択の適正化が図られる。
一方、第1実施形態では、本実施形態の判断等を行うために判定部を追加するとよい。第1実施形態ではフィルタ選択についてはユーザ選択に委ねられるが、本実施形態の方法を用いて、その判断材料を提供するために電力差、S/N比等の情報を追加的に表示部17に表示させることが可能となる。
図16は、本実施形態の制御方法の手順を示すフローチャートである。
信号受信が開始されると(ステップST0)、復調器14から受信電力Spの情報、誤り検出部15からは誤り情報が判定部18に出力される。
判定部18は、たとえば最初に、誤り検出部15からの情報を基に受信品質を判断し(ステップST1)、送信電力抑圧の可否判定を行う。その判断基準としては、誤り率、伝送速度、パケット消失の何れかまたは複数を組み合わせて用いる。
受信品質が十分な場合には、送信電力抑圧を要求するための処理を行わず、フローが終了する(ステップST2)。
受信品質が不十分な場合、判定部18は、復調器14から得られる受信電力Spに基づいて、サブキャリア間の受信電力差が大きいかどうか判定します。
受信電力差が大きくない(所定の基準差未満)場合には何もせずフローが終了する(ステップST4)。この判断基準は、受信処理回路のダイナミックレンジ、とくに復調器14内のA/D変換器の入力ダイナミックレンジ範囲を参照して、この範囲を超えるレベルの信号を検出するための基準として適切となるように、その値が予め設定されている。
受信電力差が大きい(所定の基準差以上)場合には、判定部18が、電力を抑圧するサブキャリアの候補を抽出する(ステップST5)。この抽出では、上記基準を参照して、この参照値を超えるサブキャリアを候補とする方法、その他の方法が採用できる。
続くステップST6では、判定部18(または制御部20)が、抑圧される後に予想される電力で、現在の変調方式で十分なS/N比がとれるかを予測する。
この予測が「No」すなわち電力抑圧を行うと現在の変調方式ではS/N比が不十分であると判断した場合は、何もせずフローを終了する(ステップST7)。
S/N比が十分な場合は、ステップST8にて電力抑圧のための手続きを行う。つまり、第3実施形態の場合は、要求信号Srをパケット処理部19で生成させて、これを変調部21、送信アンプ22を経由して電力線通信網に送出する。また、第1または第2実施形態では、電力抑圧が可能なフィルタ選択(またはフィルタなしでも十分な場合は「フィルタなし」を選択)を実行する。
その後、フローが終了し(ステップST9)、つぎの新たな信号受信、または、誤り訂正率の大きな変動があるまで待機状態となる。新たな信号受信または誤り訂正率の大きな変動があると、処理フローがステップST0から再開される。
以上述べてきた本発明の第1〜第4実施形態では、受信側で、各サブキャリアの信号レベルをA/D変換する前にアナログフィルタによってサブキャリアのレベルを調整して、伝送帯域内の各サブキャリアのレベル差を小さくすることで復調できない帯域を少なくできる。
あるいは、受信側で各サブキャリアのレベルを観測し、サブキャリアのレベル差が大きいために通信不良が生じていると判断される場合に、サブキャリアのレベル調整情報を送信側に送信し、送信側がこの情報をもとに各サブキャリの送信レベルを調整することで受信点における伝送帯域内のレベル変動幅を小さくすることで復調できない帯域を少なくする。
以上より、受信点において各サブキャリアの信号レベル差が大きいために生じる伝送速度の低下、伝送不良を軽減することが可能となる。
屋内での信号伝送を例として、電力線通信環境を説明するための図である。 受信点における受信信号の周波数特性例を示すグラフである。 本実施形態における電力線通信の機器接続形態を示す図である。 OFDMサブキャリアの説明図である。 レベル変動が大きいOFDM受信信号の説明図である。 第1実施形態に関わる電力線通信装置のブロック図である。 ローパスフィルタ前後のサブキャリアの信号強度とフィルタ特性の説明図である。 ハイパスフィルタ前後のサブキャリアの信号強度とフィルタ特性の説明図である。 第2実施形態に関わる電力線通信装置のブロック図である。 フィルタ部の第1構成例を示すブロック図である。 フィルタ部の第2構成例を示すブロック図である。 第3実施形態に関わる受信側装置のブロック図である。 第3実施形態に関わる送信側装置のブロック図である。 低域および高域がレベル抑圧されたOFDM信号の波形図である。 中域がレベル抑圧されたOFDM信号の波形図である。 第4実施形態に関わる制御のフローチャートである。
符号の説明
1−1,1−2…通信装置、11…受信アンプ、12…フィルタ部、121,123,125…フィルタ、122,124,126,128…選択器、127…デコーダ、13…A/D変換器、14…復調器、15…誤り検出部、16…スイッチ、17…表示部、18…判定部、19…パケット処理部、20…制御部、21…変調部、22…送信アンプ、71,72…機器、110…サブキャリア、111…電灯線、S15…誤り検出結果、S18…制御信号、Sp…受信電力、Sr…要求信号

Claims (12)

  1. 電力線通信網からの受信信号の周波数特性を変更可能に構成されているアナログフィルタと、
    前記アナログフィルタからの受信信号をディジタル信号に変換するアナログ−ディジタル変換部と、
    前記ディジタル信号を復調する復調部と、
    前記復調部で復調されたディジタル信号から誤り検出を行う誤り検出部と、
    前記誤り検出の結果に基づいて前記アナログフィルタの周波数特性を変更するために設けられているスイッチと
    を有する電力線通信装置。
  2. 前記アナログフィルタは、所定周波数以下の信号を減衰するハイパスフィルタを含む
    請求項1に記載の電力線通信装置。
  3. 前記誤り検出部からの前記誤り検出結果に基づいて通信品質情報を表示することが可能な表示部を
    有する請求項1に記載の電力線通信装置。
  4. 前記誤り検出部からの前記誤り検出結果に基づいて前記アナログフィルタによる周波数特性の変更を行うかを判定し、判定結果に応じて前記スイッチを制御する判定部を
    有する請求項1に記載の電力線通信装置。
  5. 電力線通信網からの信号を受信し、受信信号をアナログからディジタルに変換し、変換後のディジタル信号を復調する受信処理部と、
    前記受信処理部で復調されたディジタル信号の誤り検出を行う誤り検出部と、
    前記誤り検出の結果に基づいて電力抑圧の必要を判定する判定部と、
    前記判定部によって電力抑圧が必要と判定されたときに、送信電力抑圧の要求信号を変調し、アナログ信号に変換し、前記電力線通信網から送信する送信処理部と
    を有する電力線通信装置。
  6. 前記誤り検出部は、前記誤り検出の結果から通信品質情報を発生して、前記判定部に出力し、
    前記判定部は、前記通信品質情報から受信品質の低下が認められる場合に前記電力抑圧を必要と判定する
    請求項5に記載の電力線通信装置。
  7. 前記判定部により前記電力抑圧を必要と判定されたときに、当該判定に応じて前記送信電力の要求信号を発生する信号生成処理部を有し、
    前記送信処理部は、前記信号生成処理部からの前記要求信号を変調し、アナログ信号に変換し、前記電力線通信網から送信する
    請求項6に記載の電力線通信装置。
  8. 前記受信信号は、周波数帯域が連続する複数のサブキャリアに分散してデータを搬送するマルチキャリア変調方式の受信信号であり、
    前記受信処理部は、前記複数のサブキャリアの受信電力または受信信号強度を検出し、
    前記判定部は、前記誤り検出の結果から前記電力抑圧を必要と判定したときは、前記受信処理部からの前記受信電力または前記受信信号強度の検出結果に基づいて、送信電力を抑圧すべきサブキャリアの送信信号レベルを決定し、当該決定した送信信号レベルを前記信号生成処理部に送り、
    前記信号生成処理部では前記送信信号レベルを含む情報をパケット処理して前記要求信号を発生する
    請求項7に記載の電力線通信装置。
  9. 電力線通信網に信号を送信する第1の通信装置と、前記信号を前記電力線通信網から受信する第2の通信装置とを備え、
    前記第1の通信装置は、
    前記電力線通信網からの信号を受信し、アナログの受信信号をディジタル信号に変換し、得られたディジタル信号を復調する受信処理部と、
    前記受信処理部で復調されたディジタル信号から誤り検出を行う誤り検出部と、
    前記誤り検出の結果に基づいて電力抑圧の必要を判定する判定部と、
    前記判定部によって電力抑圧が必要と判定されたときに、送信電力抑圧の要求信号を変調し、アナログ信号に変換し、前記電力線通信網に送信する送信処理部と
    を有し、
    前記第2の通信装置は、前記第1の通信装置から前記要求信号を受信したときは、当該受信した要求信号に基づいて送信電力を抑圧する送信電力制御部を有する
    電力線通信システム。
  10. 電力線通信網からの信号を受信するステップと、
    前記受信した信号をアナログからディジタルに変換するステップと、
    前記ディジタルの受信信号を復調するステップと、
    前記復調後のディジタル信号から誤り検出を行うステップと、
    前記誤り検出の結果に基づいて、前記ディジタルへの変換ステップに入力される前記アナログの受信信号の周波数特性を変更する特性変更ステップと
    を含む電力線通信の受信処理方法。
  11. 電力線通信網からの信号を受信するステップと、
    受信信号をアナログからディジタルに変換するステップと、
    変換後のディジタル信号を復調するステップと、
    前記復調されたディジタル信号から誤り検出を行うステップと、
    前記誤り検出の結果に基づいて電力抑圧の必要を判定するステップと、
    前記電力抑圧が必要と判定されたときに、送信電力抑圧の要求信号を変調し、アナログ信号に変換し、変換後のアナログの前記要求信号を前記電力線通信網に送信する送信処理ステップと、
    前記要求信号に基づいて前記受信信号の送信元の送信電力を抑圧するステップと
    を含む電力線通信の制御方法。
  12. 前記受信信号および前記要求信号は、周波数帯域が連続する複数のサブキャリアに分散してデータを搬送するマルチキャリア変調方式の信号であり、
    前記複数のサブキャリアの受信電力または受信信号強度を検出するステップと、
    前記誤り検出の結果から前記電力抑圧を必要と判定されたときは、前記検出した前記受信電力または前記受信信号強度の検出結果に基づいて、送信電力を抑圧すべきサブキャリアの送信信号レベルを決定するステップと、
    当該決定した送信信号レベルを含む情報をパケット処理して前記要求信号を発生するステップと
    をさらに含む請求項11に記載の電力線通信の制御方法。
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