JP2008016925A - 通信装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】 位置情報送信中に電源キーが操作されても電源オフとならずに位置情報送信を送信することが可能であり、又、電源キーを電源オンオフ操作をする為にも使用可能とする。
【解決手段】 電源キーが操作されると(S210)、位置送信設定がオンであるか否かが判定され、オンであれば、S230ステップへ処理を進める(S220ステップのY)。S230ステップでは、擬似電源オフモードとなり、通常の電源オフ状態とならずに、電源オフと電源オン状態を交互に実行する。又、この電源オン状態では位置情報を自動的に送信する。一方、電源キーが操作され(S210)位置送信設定がオフ(S220ステップのN)であれば、電源オフ状態となる。
【選択図】 図10

Description

本発明は、位置情報を送信可能な通信装置に関する。
近年では子供の誘拐事件が多発しており、このような事件に巻き込まれた場合に子供が容易に助けを求められるようにする為に、携帯電話に防犯ブザーを搭載したものが実際に製品化されている。
又、ユーザが携帯電話の所定のボタンを操作することにより、ブザーが鳴動すると共に現在位置の情報を受信し、所定の宛先へ送信する技術が提案されている(下記特許文献1参照)。
特開2000−322678号公報
ところで、上記特許文献1記載の携帯電話装置は、ユーザが所定のボタン操作を行うと、ブザーが鳴動すると共に位置情報を送信するものであるが、例えば携帯電話装置のユーザである子供が、見ず知らずの人に襲われるといった緊急事態に陥った場合、バニック状態になりとっさにブザーを鳴動させる操作を行えない、或いはどのボタンをどのように操作すればブザーを鳴動させ位置情報を送信できるか分からない状態に陥る可能性がある。このような状態で、子供が一番取りやすい行動として、例えば両親に電話で連絡することが挙げられる。子供にとって両親が最も身近で頼れる存在であり、通常の子供であれば、このような恐怖状態に陥った場合、まず初めに両親に電話をかけるであろう。
しかしながら、単に両親に電話をかけただけでは、子供にどのようなことが起こったが両親にはわからない、又、子供が両親に現状や現在位置を口頭で説明しようとしても、パニック状態に陥っていては正確に説明できない場合がある。
本発明はこのような課題を解決するためのものであり、請求項1記載の通信装置は、発呼動作終了後に自動的に位置情報を受信し、該受信した位置情報を所定の宛先へ送信することを特徴とする。
請求項2記載の通信装置は、通話動作終了後に自動的に位置情報を受信し、該受信した位置情報を所定の宛先へ送信することを特徴とする。
請求項3記載の通信装置は、所定の宛先の情報を記憶する記憶手段と、発呼を行う発呼手段と、自機の位置情報を取得する位置情報取得手段と、該位置情報取得手段が取得した位置情報を前記所定の宛先へ送信する送信手段と、前記発呼手段が発呼し、該発呼が終了すると、前記位置情報取得手段が自機の位置情報を取得し、該取得した位置情報を前記記憶手段に記憶されている所定の宛先へ送信するよう前記送信手段を制御する制御手段と、を有することを特徴とする。
請求項4記載の通信装置は、所定の宛先の情報を記憶する記憶手段と、通話を行う通話手段と、自機の位置情報を取得する位置情報取得手段と、該位置情報取得手段が取得した位置情報を前記所定の宛先へ送信する送信手段と、前記通話手段により通話を行い、該通話が終了すると、前記位置情報取得手段が自機の位置情報を取得し、該取得した位置情報を前記記憶手段に記憶されている所定の宛先へ送信するよう前記送信手段を制御する制御手段と、を有することを特徴とする。
本発明は前記課題を解決するものであり、ユーザが所定の宛先へ発呼(或いは通話)すると、自動的に位置情報を取得し、取得した位置情報を所定の宛先へ送信するものである。この為、単に発呼を行うだけで、位置情報を所定の宛先へ確実に知らせることが可能である。
請求項1及び3記載の通信装置は、発呼終了後に所定の宛先へ位置情報を送信する為、単に発呼を行うだけで、位置情報を所定の宛先へ確実に知らせることが可能である。
請求項2及び4記載の通信装置は、通話終了後に所定の宛先へ位置情報を送信する為、単に通話を行うだけで、位置情報を所定の宛先へ確実に知らせることが可能である。
次に本発明を適用してなる実施例について説明する。図1は本実施例装置である通信装置(例えば、携帯電話装置)の斜視図であり、図2は本実施例装置のブロック図である。
図1において、通信装置10は、例えば液晶表示装置からなるディスプレイ42とスピーカ26を搭載した第1の筐体2と、マイク30と入力部44を搭載した第2の筐体3とがヒンジ部4で接続され、前記第1の筐体2を前記第2の筐体3方向に回動させ、折りたたむことが可能である。
図2に示すように、携帯電話装置10は、アンテナ16と接続された電話通信部12を備えている。この電話通信部12は、後述のベースバンド部14からの信号をアンテナ16を介して基地局へ発信し、あるいはアンテナ16を介して基地局からの電波を受信する。
また、電話通信部12は、ベースバンド部14と接続されている。ベースバンド部14は、CDMA処理回路18と、音声コーデック20と、を有している。ここで、CDMA処理回路18は、符号分割多元接続、スクランブル、誤り制御、タイミング検出を行う。また、音声コーデック20は、音声を圧縮(符号化)、伸張(復号化)したり、アナログとデジタルの変換を行ったり、内部の増幅回路(図示省略)により受話音量やマイクロホンの感度を変更する。
また、ベースバンド部14には、切替回路22が接続されている。この切替回路22には、増幅回路24を介して第1スピーカ26が接続されている。この第1スピーカ26は、増幅回路24で増幅されたベースバンド部14の電気信号を音声に変換する。この第1スピーカ26は、ユーザの耳にあてて通話に使用される。
また、切替回路22には、増幅回路28を介してマイクロホン30が接続されている。このマイクロホン30は、通話に使用され、音声を電気信号に変換する。マイクロホン30により出力された電気信号は、増幅回路28で増幅されてベースバンド部14に出力される。
また、切替回路22には、増幅回路32を介して第2スピーカ34が接続されている。この第2スピーカ34は、増幅回路32で増幅されたベースバンド部14の電気信号を音声に変換する。この第2スピーカ34は、受話音を周囲の人にも聞かせるための拡声用のスピーカとして使用可能であり、又、着信報知の鳴動用としても使用可能であり、更には、約100dBといった高音量のブザー音を鳴動する為にも使用可能である。このブザー音は例えば防犯ブザーとして使用される。
切替回路22は、ベースバンド部14との接続を、第1スピーカ26用の増幅回路24とマイクロホン30用の増幅回路28側にするか、あるいは拡声用の第2スピーカ34用の増幅回路32とマイクロホン30用の増幅回路28側にするかを切り替える。
また、携帯電話装置10は、GPSアンテナ56と接続されたGPS通信部58を備えている。GPS通信部では、GPSアンテナ56がとらえたGPS衛星からのGPSデータ(例えば、GPS衛星の航行スケジュールであるアルマナックデータや、GPS衛星の詳細軌道のデータであるエフェメリスデータ等)を受信し、制御回路36に出力する。制御回路36は、受信したGPSデータに基づいて携帯電話装置10の現在の位置情報(以下、位置情報と称す)が算出される。なお、制御回路36により算出された携帯電話装置10の位置情報は、RAM40に記憶されることもあれば、電子メールに添付して送信されることもある。
又、位置情報を取得する為に他の方法も考えられる。例えば、携帯電話装置10で受信したGPS衛星からのGPSデータを通信事業者のサーバへ送り、サーバ側で経度や緯度等の位置情報を計算し、計算された位置情報を携帯電話装置10が受信する構成等が考えられる。
このように、携帯電話装置10がGPS衛星からGPS情報を受信し、受信したGPS情報に基づいて位置情報を携帯電話装置10が内部で計算するというような位置情報の取得方法もあれば、サーバで計算された位置情報を受信するというような位置情報の取得方法もある。
位置情報の取得方法はGPS衛生からのデータに基づいてでも良いし、携帯電話装置10の周囲に存在する基地局の位置(具体的には、ID等)に基づいて、携帯電話装置10のおおよその位置を算出しても良い。
また、電話通信部12、ベースバンド部14、切替回路22及びGPS通信部58には、制御回路(制御部)36がそれぞれ接続されている。この制御回路36の制御により上述した切替回路22による切り替えが行われる。また、制御回路36によりベースバンド部14の音声コーデック20が制御され、音声コーデック20により第1スピーカ26及び第2スピーカ34の音量やマイクロホン30の感度が変更される。制御回路36は、ROM38と接続されており、ROM38に格納されているシステムプログラムに基づき各部を制御する。また、制御回路36は、制御回路36の動作に必要な所定の情報が記憶されているRAM40と接続されている。また、制御回路36によりGPS通信部58又は電話通信部12を介して外部の通信機(例えば、携帯電話装置)に対して現在位置情報を添付した電子メールを送信することができるようになっている。また、制御回路36にはタイマー(図示省略)が内蔵されており、外部の通信機(例えば、携帯電話装置)に対して現在位置情報を添付した電子メールを所定のタイミングで定期的に送信することができるようになっている。
次に、RAM(Randum Access Memory)40に格納される情報について説明する。図3は、ROM40に格納される情報を示す図である。
図3において、ROM40には、位置情報送信設定フラグ、通信時間設定、メインペア情報、サブペア情報、第1ロックナンバー、第2ロックナンバー、等が格納される。
位置情報送信設定フラグであるが、これは、電源オフの操作がされたら自動的に位置情報送信を行うか否かの設定フラグであり、このフラグがオンである状態では、電源オフ操作がされたら自動的に位置情報送信を行う、一方、このフラグがオフである状態では、電源オフ操作がされても自動的に位置情報送信を行わず、電源オフとなる。
次に、通知時間設定であるが、これは位置情報を送信する間隔の情報を示している。ユーザは例えば、15分、30分、60分のいずれかの間隔を選択可能である。尚、言うまでもなく、この通知時間間隔をユーザが直接数値入力することにより設定可能としても良い。
次にメインペアである。メインペアは、所定の操作(例えば、#キー押下)が行われた際や、位置情報送信設定フラグオン時に電源オフ操作が行われた際に、位置情報を送信する相手先の情報(例えば、メールアドレス)である。尚、このメールアドレスはユーザのキー操作により入力可能である。
次にサブペアである。サブペアは、位置情報を送信する際に、メインペアと共に送信する相手先の情報(例えば、メールアドレス)である。又、サブペアの情報を格納する領域には、GPS自動送信設定とメールアドレスの2つの情報が格納される。まず、GPS自動送信設定の領域には、メインペアと共にサブペアへも位置情報を送信するか否かを示す情報(例えばフラグ)が格納されており、このフラグがオンである時には、電源オフ操作後にメインペアと共にサブペアへも位置情報が送信され、一方、オフである時には、メインペアのみに位置情報が送信されサブペアへは送信されない。
尚、このGPS自動送信設定はユーザのキー操作により設定可能であり、メールアドレスはユーザのキー操作により入力可能である。
第1ロックナンバーは、電源オフ操作時に自動的に位置情報送信を行うか否かの設定(位置情報送信設定)を行う際に入力する暗証番号である。即ち、正確な第1ロックナンバーが入力されなければ、位置情報送信設定は許可されない。
又、この第1ロックナンバーは、第2ロックナンバーを設定する際に入力される暗証番号であり、後ほど詳細に説明するが、正しい第1ロックナンバーが入力されて始めて第2ロックナンバーの変更が許可される。
尚、これら第1ロックナンバーと第2ロックナンバーは工場出荷時のデェフォルト値(初期値)は「1234」の4桁の数字となっており、ユーザのキー操作によりこの値は変更可能である。
また、制御回路36には、入力部44が接続されている。この入力部44は、電話番号等の入力を行うテンキー48と、通話の開始を操作する通話キー50と、通話の終了を操作する切キー52と、各種機能の設定を行う機能キー54と、電源のオンオフを行う為の電源キー64と、を有している。なお、通常はこの電源キーを押下することにより電源オンオフすることが可能であるが、位置情報送信設定フラグがオンの状態で、電源キーが操作されると、後述する擬似電源オフ状態になる。
また、制御回路36には、ディスプレイ42のバックライトである照明部46が接続されている。
次に本実施例装置である通信装置の動作について説明する。
本実施例装置は、所定の操作(例えば、#キーを2秒以上連続押下)を行うと、スピーカ34からブザー音が鳴動し、更に、GPS通信部58を介してGPS衛星と通信を行うことによりGPS衛星からデータ(以下GPSデータと称す)を受信し、受信したGPSデータから位置情報を計算し、計算した位置情報を予め設定した相手先(例えば、図3のメインペアの相手先)にメール添付し送信する。又、ブザー鳴動中(或いは位置情報送信中)には電源キー64の操作による電源オフを無効としており、正しい暗証番号を入力すると電源がオフする構成となっている。更に、ブザー音鳴動中(或いは位置情報送信中)に犯人により電源キーが操作(例えば2秒以上連続押下)されると、電源オフとはならず、擬似電源オフ状態になり、防犯ブザーの鳴動は停止すると共にディスプレイ42には何も表示されず、あたかも電源オフとなった状態になるが、位置情報の取得と送信は行うものである。
図4は、犯人により電源キーが操作されてからの通信装置の状態を示す遷移図である。この遷移図に基づいて、電源キーが操作されてから通信装置がどのような状態になるか説明する。
先ず、図4の状態100は、防犯ブザーが鳴動している状態である。この状態で、電源キーが2秒以上連続押下されると、状態101に移る。状態101では、ディスプレイ42に電源オフ時のアニメーション表示がなされる(実際には、通常の電源オフ時のアニメーションとこの状態101とのアニメーションとは表示を異ならせている。このような構成としたのは、犯人が電源オフした際に、ユーザがこの表示を見て、本当に電源オフとなったのか、或いは擬似電源オフ状態となったかを知るためである。)。
続いて状態102では、ディスプレイ42に電源オフ時と同じように何も表示されない状態となっている。
状態102の状態で、電源キーが2秒以上連続押下されると、電源がオンされ、ディスプレイ42に電源オン時のアニメーション表示がなされる。
一方、状態102の状態で電源キーの操作がされなければ、所定時間経過後に状態104に移り、GPS通信部58を介して衛星と通信を行い、GPSデータを受信する。受信したGPSデータに基づいて位置情報を計算し、計算した位置情報は例えば、経度緯度の情報であり、この情報をRAM40に格納されたメインペアへメール送信する。尚、状態104の状態では、GPS情報を取得する際に、GPS情報を取得中である旨の表示を行い、位置情報を送信する際には、位置情報を送信中である旨の表示を行う。
更に、ユーザが擬似電源オフ状態であることをより明確に知る為に、照明部46(バックライト)から少し照明を行っている。ユーザは、ディスプレイ42がぼんやりと明るくなっていることを認識することにより、擬似電源オフ状態であること知ることができる。尚、このようにディスプレイ42がぼんやりと明るくなる構成は、状態104だけに限らず、電源キーが操作されてからの状態101、102でも明るくしても良い。
位置情報の送信が終了すると、状態102に戻る。このように、状態102の状態で電源キーが操作されない限り、状態102と状態104を所定時間毎繰り返し行う。
次に擬似電源オフ状態について説明する。図5は、擬似電源オフ状態を詳細に説明するための図である。擬似電源オフ状態は少なくとも2つの状態からなり、電源オフ状態と電源オン状態からなる。この電源オフ状態は、通常の待ち受け状態における電源オフと同じ状態であり、通話やメールの送受信ができない、制御回路が電源キーの操作を監視している状態である。一方、電源オン状態は、ディスプレイ42に何も表示されない状態で位置情報の測定と位置情報の送信を行う状態である。図4で説明すると、状態102が電源オフ状態であり、状態104が電源オン状態となる。
この擬似電源オフ状態では、図5に示すように、電源オフ状態と電源オン状態とが繰り返し実行される。
次に本実施例装置を動作させる前の設定操作と、設定操作後の本実施例装置の動作を順に説明する。
図6は、設定操作を行う際のディスプレイ42の表示画面を示す図である。図6の(a)の状態で、入力部44の入力に基づいて(b)の表示に画面が切り替わる。(b)の表示状態で画面左下の電源オフを選択すると、(c)の表示に切り替わる。この(c)の表示状態で、位置送信設定と、電源ロックナンバーと、完全電源オフの3つの設定が行える。
図6(c)の画面で、ユーザが位置送信設定を選択すると、図7の(a)の画面から(b)の画面へ切り替わる。ここで、第1ロックナンバーを入力すると、(c)の画面へ切り替わる。
尚、(b)の画面における第1ロックナンバーと、電源ロックナンバー(第2ロックナンバー)は異なるロックナンバーである(勿論、ユーザの設定次第で、第1ロックナンバーと第2ロックナンバーを同一の番号にすることも可能である)。
図7の(c)の画面で「ON」を選択すると、(d)の画面に移り、上述した擬似電源オフ状態で位置情報を送信する間隔を設定することが可能である。尚、ここでは、15分、30分、60分の3つの間隔から所望の間隔を設定することが可能である。ここで、例えば30分の間隔を選択すると、(e)の画面に移り、30分の時間間隔を設定したことを示すメッセージを表示し、(f)の画面、即ち、(a)と同じ画面に移る。このようにして、位置送信設定のオンオフや、位置情報を送信する間隔を設定することが可能である。
次に、電源ロックナンバー(第2ロックナンバー)を設定方法について説明する。図8(a)の画面でユーザが「電源ロックNo.」を選択すると、(b)の画面に移り、第1ロックナンバーの入力指示を示す表示がなされる。ここで、正しい第1ロックナンバーが入力されると(c)の画面に移り、第2ロックナンバーの入力指示を示す表示がなされる。ここで、例えば4桁の第2ロックナンバーが入力されると、入力された第2ロックナンバーはRAM40に格納され、(d)の画面に移る。(d)の画面では、第2ロックナンバーの設定が終了したことを示すメッセージが表示され、(e)の画面に移る。このようにして、第2ロックナンバーが設定される。勿論、(b)の画面で正しい第1ロックナンバーが入力されなければ第2ロックナンバーの変更はできない。
次に、設定した第2ロックナンバーを用いて電源オフする際の画面について説明する。図9の(a)の画面において、「完全電源OFF」が選択されると、(b)の画面に移り、第2ロックナンバーを入力するように指示する表示がなされる。ここで、正しいロックナンバーが入力されると、(c)の画面に移り、電源オン状態から電源オフ状態へ移行する際のアニメーションが表示され、表示が消える(画面(d))。
尚、この第2ロックナンバーを入力して電源オフとするのは、位置送信設定がオンの時に電源オフとするものであり、位置送信設定がオフの状態では、電源キーを2秒以上連続押下することにより電源オフすることができる。
次に、本実施例装置の動作を、制御回路36の制御に基づいて説明する。図10、図11は本実施例装置の動作を示すフロー図であり、特に図11は、擬似電源オフ状態における動作を示すフロー図である。
まず、図10のS100ステップにおいて、制御回路36は、各種設定の為の入力があると判定すると、S110ステップへ処理を進め、そうでなければS120ステップへ処理を進める。
S110ステップでは、制御回路36は、前記S100ステップにおいて入力された設定状態をRAM40に格納する。尚、ここでいう各種設定とは、図3に示すような、位置情報設定フラグ、通信時間設定、メインペアのメールアドレス、サブペアのメールアドレス、サブペアのメールアドレス、第1、第2ロックナンバー等である。
S120ステップでは、制御回路36は、「#」キーの押下があると判定すると、S130ステップへ処理を進め、そうでなければ、S180ステップへ処理を進める。
S130ステップでは、制御回路36は、スピーカ34から例えば100dBのブザー音を鳴動開始させ、S140ステップへ処理を進める。
S140ステップでは、制御回路36は、GPS通信部58を制御することによりGPSから各種データ(例えば、GPS衛星の航行スケジュールであるアルマナックデータや、GPS衛星の詳細軌道のデータであるエフェメリスデータ等)を受信し、経度緯度からなる位置情報を計算する。尚、位置情報を通信事業者が管理するサーバで計算し、サーバで計算された位置情報を受信する構成としても良い。
続くS150ステップでは、制御回路36は、RAM40に格納されているメインペアの宛先に、前記S140ステップで受信(或いは計算された)位置情報を自動的に添付して送信する。又、このS150ステップにおいて、RAM40にはメインペアの他にサブペアにもメールを送信するように設定されていれば、サブペアにも位置情報を添付してメール送信する。尚、メールを送信する際に、メールタイトルは予め設定したタイトル(例えば、「緊急です。助けてください」)を自動的に付加すると共に、メール本文には、予め設定した本文(例えば、「緊急事態発生、助けてください。警察にも連絡してください。」が自動的に付加される。このメールタイトルやメール本文はユーザが自由に作成し設定可能としても良いし、工場出荷時から予め通信装置に格納されているものをユーザが選択して設定可能としても良い。
S160ステップでは、制御回路36は、入力部44からブザー鳴動の停止操作がなされたと判定すると、S170ステップへ処理を進める。尚、ここでいうブザー鳴動の停止操作とは、例えば「#」キーの長押し(2秒以上の連続押下)である。又、停止操作として、暗証番号を入力することにより停止する構成としても良い。又、停止操作を行う際に位置受信又は位置送信も行われていれば、これらの動作も停止される。
S170ステップでは、制御回路36は、スピーカ34からのブザー音の鳴動を停止し、S100ステップへ処理を戻す。
このように、待ち受け状態で「#」キーが操作されると、ブザー音が鳴動されると共に、位置情報を自動的に受信(又は計算)し、更に受信した位置情報を所定の宛先に自動的に送信する。又、ブザー音鳴動中に「#」キーが操作されると、ブザー音の鳴動が停止する。尚、本実施例装置では、「#」キーの操作でブザー音の鳴動を開始し、ブザー音の鳴動中では電源キーによる電源オフ操作は禁止し、「#」キーの操作でブザー音の鳴動を停止している。ここで、ブザー音の鳴動開始と停止を「#」キーの操作としたのは、犯人に容易にブザー音の鳴動停止操作方法を分からせない為である。又、ブザー音鳴動中に電源キー64の操作を無効としているのは、犯人がブザー音の鳴動停止操作が分からない際に、電源キー64を操作し、ブザー音の鳴動が停止されることを回避するためである。
前記S100からS170ステップでは、例えば、以下の状況で実施されることが考えられる。例えば犯人が携帯電話装置10のブザー音の鳴動開始と停止の操作方法を知っており、ブザー音鳴動中に犯人が「#」キーを操作することにより、ブザー音の鳴動を停止させた場合である。ブザー音鳴動が停止された後は、例えばS180ステップ以下の処理が、以下の状況で実施されることが考えられる。例えば、携帯電話を今から使用できないようにするために、犯人が電源キー64を操作する場合である。
S180ステップでは、制御回路36は、完全電源オフの操作があると判定すると、S190ステップへ処理を進め、そうでなければ、S210ステップへ処理を進める。尚、ここでいう完全電源オフとは、図9で説明した第2ロックナンバーを入力して電源をオフにする操作をいう。
S190ステップでは、制御回路36は、入力部44から正しい第2ロックナンバーが入力されたと判定すると、S250ステップへ処理を進め、そうでなければ、S200ステップへ処理を進める。
S200ステップでは、制御回路36は、エラー報知(例えば、「ロックナンバーが違います」とディスプレイ42に表示)させ、S100ステップへ処理を戻す。
S210ステップでは、制御回路36は、電源キー64の操作があると判定するとS220ステップへ処理を進め、そうでなければ、S100ステップへ処理を戻す。
S220ステップでは、制御回路36は、RAM40に位置情報送信設定オンのデータが格納されていると判定するとS230ステップへ処理を進め、そうでなければ、S240ステップへ処理を進める。
S230ステップでは、制御回路36は、擬似電源オフ動作に入る。この擬似電源オフ動作の詳細な説明は、図11のS300ステップからS450ステップで説明する。
S240ステップでは、制御回路36は、ディスプレイ42に電源オフアニメーションを表示させ、S250ステップへ処理を進める。
S250ステップでは、制御回路36は、電源オフ状態にし、S260ステップへ処理を進める。尚、この電源オフ状態では、通話やメールの発着信等の機能が停止している状態であり、キー入力も電源オンの入力のみ受け付けている。
S260ステップでは、制御回路36は、電源キー64の操作があると判定すると、S270ステップへ処理を進める。
S270ステップでは、制御回路36は、ディスプレイ42に電源オンアニメーションを表示させ、S100ステップへ処理を戻す。
このように、本実施例装置では、位置情報送信設定がオフになっていれば、電源キー64の操作により電源オフとすることが可能である。一方、位置情報送信設定がオンとなっていれば、擬似電源オフ動作を開始する。この場合、後ほど説明するが、擬似電源オフ動作実施後に電源キー64が押下されると電源オン状態となり、S100ステップからの処理を実行する。この為、位置送信設定がオンとなっていれば、S180ステップで完全電源オフ操作を行い、S190ステップで正しい第2ロックナンバーが入力されなければ電源オフとならない。これは、ブザー鳴動中に例えば犯人が電源キー64を操作することにより、電源オフとならないようにする為である。
次に、擬似電源オフ動作について、図11を用いて説明する。図11のS300ステップでは、制御回路36は、ディスプレイ42に電源オフアニメーションを表示させる。尚、ここで電源オフアニメーションを表示するのは、犯人に電源キー64が操作された際に実際には電源がオフとなっていないが、あたかも電源オフとなったと犯人に思わせる為である。また、ここで表示される電源オフアニメーションは、本当に電源オフとなる際の電源オフアニメーションと異ならせても良い。このような表示とすることにより、ユーザに、擬似電源オフ状態となったことを認識させることが可能である。又、このようなアニメーションはユーザが設定可能としても良いし、工場出荷時から予め設定されている構成としても良い。尚、このS300ステップでは、防犯ブザーの鳴動は停止される。
S310ステップでは、制御回路36は、電源オフ状態を開始する。尚、ここでいう電源オフ状態とは通常の電源オフ状態ではなく、図5に示すように、擬似電源オフ状態中における電源オフ状態である。
S320ステップでは、制御回路36は、内蔵されているタイマー(図示せず)により所定時間のカウントを開始し、S330ステップへ処理を進める。尚、ここでカウントされる所定時間とは、図7の通知間隔設定で設定した時間である。
S330ステップでは、制御回路36は、電源キー64が操作されたと判定するとS340ステップへ処理を進め、そうでなければ、S250ステップへ処理を進める。
S340ステップでは、制御回路36は、電源オン状態とし、図10のS100ステップへ処理を戻す。尚、S340ステップにおいて電源オン状態とする際に、電源オンのアニメーションがディスプレイ42に表示される。
S350ステップでは、制御回路36は、前記S320ステップにおいてカウント開始したタイマーが所定の時間をカウントしたと判定するとS360ステップへ処理を進め、そうでなければ、S330ステップへ処理を戻す。
S360ステップでは、制御回路36は、電源オン状態にし、S370ステップへ処理を進める。尚、ここでいう電源オン状態とは、通常の電源オン状態ではなく、図5に示す擬似電源オフ状態における電源オン状態である。
続くS370ステップでは、制御回路36は、位置確認可能であると判定するとS390ステップへ処理を進め、そうでなければ、S380ステップへ処理を進める。尚、ここで位置確認可能であるか否かは、例えば衛星からの信号を受信できる状態であるか否かを判定することである。又、サーバで計算した位置情報を受信する構成であれば、基地局からの電波の届く範囲内にいるか否かが判定される。
S380ステップでは、制御回路36は、位置確認失敗と判定すると共にディスプレイ42に例えば「位置確認失敗」と表示させ、タイマーをクリアしS450ステップへ処理を戻す。
S390ステップでは、制御回路36は、位置確認動作を開始する。具体的には、GPS衛星からの信号を受信し位置を計算する、或いは位置情報を事業者のサーバから受信するようにしても良い。
続くS400ステップでは、制御回路36は、位置確認が成功したと判定するとS410ステップへ処理を進め、そうでなければ、S380ステップへ処理を進める。具体的には、制御回路36は、GPS情報からの信号を正確に受信できなかったか否かを判定する。尚、サーバで計算した位置情報を受信する構成であれば、基地局を介してサーバから位置情報を正確に受信できなかったか否かを判定する。
S410ステップでは、制御回路36は、GPS衛星との通信により計算した位置情報を電子メールに添付しメインペア(或いはサブペアも含む)へ送信する。
続くS420ステップでは、制御回路36は、メールの送信が成功したと判定するとS440ステップへ処理を進め、そうでなければ、S430ステップへ処理を進める。
S430ステップでは、制御回路36は、ディスプレイ42に例えば「位置送信失敗」と表示させ、タイマーをクリアしS450ステップへ処理を戻す。
S440ステップでは、制御回路36は、ディスプレイ42に例えば「位置送信成功」と表示させ、タイマーをクリアしS450ステップへ処理を進める。
S450ステップでは、制御回路36は、ディスプレイ42の表示をクリアし、S320ステップへ処理を戻す。
このように、図11の擬似電源オフ動作では、所定時間毎にGPSデータに基づいて計算された位置情報をメールに添付し所定の宛先に送っている。このように、待ち受け時に電源キーが操作されると、電源オフのアニメーションを表示し表示が消えるため、犯人は携帯電話の電源がオフになったと思い込む。しかしながら、実際には所定時間毎に位置情報を受信(或いは計算)し、その位置情報を自動的にメールに添付し所定の宛先へ送信している。この為、ユーザが犯人に気づかれずに現在の位置情報を所定の宛先へ送ることができ、位置情報を受信した側は、受信した位置情報に基づいてユーザを追跡することができる。
尚、以下の構成とすることも考えられる。例えば、本実施例装置では、擬似電源オフ状態で位置情報を取得する際と位置情報を送信する際に、ディスプレイ42に位置情報取得中である旨と位置情報送信中である旨の表示を行っているが、この時にディスプレイ42には何も表示しない構成としても良い。このような構成とすることにより、たまたま犯人が位置情報送信中の表示をしている際にディスプレイ42を見て、携帯電話装置が動いていることが認識してしまうといった事態を回避することができる。又、この場合、携帯電話装置が擬似電源オフ状態であるか否かをユーザが知ることができないので、位置情報取得中と位置情報送信中には着信ランプを点滅(或いは点灯)させる構成や、バイブレータを振動させたり、ディスプレイ42のバックライトを点灯させる構成としても良い。
又、ユーザが所望の時にのみ、位置情報取得中であるか位置情報送信中であるかを知ることができるようにする為に、ユーザが所定のキー操作を行うと、位置情報取得中であるか位置情報送信中であるかを表示させたり、着信ランプを点滅(或いは点灯)させたり、バイブレータを振動させたり、バックライトを点灯させる構成としても良い。
又、本実施例では、「#」キー押下に応じてブザーを鳴動する構成としているが、1つのキーを押下しただけでブザーを鳴動する構成としては誤って押下される可能性もある為、複数のキーを同時に押下したり、特定のヒモや部材を引っ張ることによりブザーを鳴動する構成としても良い。更に、特定のモードに設定した際にのみ、「#」キーを押下するとブザーが鳴動し位置情報の送受信を行う構成としても良い。
更に、本実施例では、ブザー鳴動が停止した後に電源キー64の操作が行われると擬似電源オフ動作を開始するが、ブザー鳴動中に電源キー64の入力を受付け、電源キー64の操作が行われると擬似電源オフ動作を開始する構成としても良い。このような構成とすることにより、犯人がブザー鳴動中に携帯電話装置10が電源オフとなったと思い込み、犯人に知られずに位置情報を所定の相手先に送信することが可能である。又、ブザー鳴動中ではないが、位置情報の取得又は位置情報の送信を行っている際に、同様に電源キー64の操作が行われると擬似電源オフ動作を開始する構成としても良い。このような構成とした場合でも、犯人がブザー鳴動中に携帯電話装置10が電源オフとなったと思い込み、犯人に知られずに位置情報を所定の相手先に送信することが可能である。
尚、本実施例装置では、S210ステップにおいて電源キーが押下され、位置送信設定がオンとなると(S220ステップのY)、擬似電源オフ状態となる構成であるが、S210ステップにおいて、所定の宛先(例えば、メインペアやサブペアのような予め指定された宛先)へ発呼が行われる或いは、発呼後通話が行われ通話が終了すると、擬似電源オフ状態となるような構成としても良い。このような構成とすることにより次のような効果を奏することができる。例えば携帯電話装置のユーザである子供が緊急事態に陥り、メインペアである母親に助けを求める為に発呼を行ったが、母親と通話できなかった為に緊急事態であることを連絡できなかった場合に、擬似電源オフ状態となり位置情報を自動的に母親へ連絡することができる。又、通話後に擬似電源オフ状態となれば、母親に自動的に位置情報を連絡することができる。子供によっては現在の位置がどこであるかを正確に母親に口頭で伝えることが難しい場合があり、ましては緊急事態では気が動転して正確に母親に伝えられない場合がある。しかしながら、発呼後(或いは通話後)に位置情報を自動的に送信する構成にすれば、母親に確実に現在位置を知らせることができる。
更に、S120ステップで「#」キーを押下するとブザーが鳴動し位置情報を送信する構成としたが、先ほどのS210ステップの別の実施構成で説明したように、S120ステップにおいても所定の宛先に発呼を行う(或いは通話が終了する)と、位置情報を送信する構成としても良い。このような構成とすることにより、母親に確実に現在位置を知らせることができる。
又、先ほど述べたS120ステップの別の実施構成において、発呼後(或いは通話後)に位置情報を送信するがブザーは鳴動しないようにしても良い。
本発明の一実施形態に係る携帯電話装置の斜視図である。 本実施例装置のブロック図である。 RAM40のデータ格納形態図である。 本実施例装置の状態遷移図である。 擬似電源オフ状態の説明図である。 電源オフメニューの表示画面である。 位置送信設定と通知間隔設定の表示画面である。 第2ロックナンバーの設定画面である。 完全電源オフの表示画面である。 本実施例装置の動作を示すフロー図である。 本実施例装置の動作を示すフロー図である。
符号の説明
10 携帯電話装置
12 電話通信部
34 スピーカ
36 制御回路
40 RAM
42 ディスプレイ
46 照明部
58 GPS通信部

Claims (4)

  1. 発呼動作終了後に自動的に位置情報を受信し、該受信した位置情報を所定の宛先へ送信することを特徴とする通信装置。
  2. 通話動作終了後に自動的に位置情報を受信し、該受信した位置情報を所定の宛先へ送信することを特徴とする通信装置。
  3. 所定の宛先の情報を記憶する記憶手段と、発呼を行う発呼手段と、自機の位置情報を取得する位置情報取得手段と、該位置情報取得手段が取得した位置情報を前記所定の宛先へ送信する送信手段と、
    前記発呼手段が発呼し、該発呼が終了すると、前記位置情報取得手段が自機の位置情報を取得し、該取得した位置情報を前記記憶手段に記憶されている所定の宛先へ送信するよう前記送信手段を制御する制御手段と、を有することを特徴とする通信装置。
  4. 所定の宛先の情報を記憶する記憶手段と、通話を行う通話手段と、自機の位置情報を取得する位置情報取得手段と、該位置情報取得手段が取得した位置情報を前記所定の宛先へ送信する送信手段と、
    前記通話手段により通話を行い、該通話が終了すると、前記位置情報取得手段が自機の位置情報を取得し、該取得した位置情報を前記記憶手段に記憶されている所定の宛先へ送信するよう前記送信手段を制御する制御手段と、を有することを特徴とする通信装置。
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