JP2008016123A - 情報記録媒体及び情報記録再生システム - Google Patents
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Abstract
【課題】狭トラック化された追記型または書換型の情報記録媒体において、クロストークによるウォブル信号の振幅変動の少ない情報記録媒体を提供する。
【解決手段】所定のウォブル周期Tで蛇行した記録トラックがトラックピッチPでスパイラル状に形成されており、前記ウォブルの主たるエリアは同位相で形成され、それ以外のエリアは別位相で形成された追記または書換え可能な情報記録媒体おいて、任意のトラックにおける前記主たるエリアのウォブル位相に対して、隣接する一方のトラックの前記主たるエリアのウォブルの位相差をΔ1、隣接する他方のトラックの前記主たるエリアのウォブルの位相差をΔ2とした時、(2πP/T-0.05)×2πrad.≦lΔ1l+lΔ2l≦(0.5+2πP/T+0.05)×2πrad.の範囲でlΔ1l+lΔ2lが制御する。
【選択図】 図1
【解決手段】所定のウォブル周期Tで蛇行した記録トラックがトラックピッチPでスパイラル状に形成されており、前記ウォブルの主たるエリアは同位相で形成され、それ以外のエリアは別位相で形成された追記または書換え可能な情報記録媒体おいて、任意のトラックにおける前記主たるエリアのウォブル位相に対して、隣接する一方のトラックの前記主たるエリアのウォブルの位相差をΔ1、隣接する他方のトラックの前記主たるエリアのウォブルの位相差をΔ2とした時、(2πP/T-0.05)×2πrad.≦lΔ1l+lΔ2l≦(0.5+2πP/T+0.05)×2πrad.の範囲でlΔ1l+lΔ2lが制御する。
【選択図】 図1
Description
本発明は、情報記録媒体及び情報記録再生装置並びに記録トラックの位相調整方法に関し、特に、ウォブル溝を有する高密度記録可能な情報記録媒体及び情報記録再生システム並びに記録トラックの位相調整方法に関する。
情報記録媒体の一つである光ディスクの分野では、スタンパに予め形成されたプリピットを成型プロセスで転写させるだけで大容量の記録情報が安価で複製できるCDやDVD等のROM媒体が広く普及している。また、ROM媒体と再生互換を有するCD−R,DVD−R等の追記型やCD−RW,DVD−RW等の書き換え型媒体も同様に広く普及している。
しかしながら、情報記録媒体の技術分野では、情報化社会の進展と共に記録密度の向上がますます重要な技術的課題になっている。そこで、情報トラックに沿った線記録密度の改善とトラックピッチの狭小化とにより面記録密度の改善を図るために、記録再生時のレーザ光源に青紫レーザを用い、レーザ波長を短くすることによりレーザ光のスポット径を縮小化して、記録密度の向上を図った光ディスク、例えばHD DVDの媒体規格等が提案されている。
HD DVDのうち書換型媒体では、トラックピッチ400nmの狭トラック化が実現され、追記型あるいは書換型のHD DVDに対しては、波長405nmのレーザ光源及び対物レンズの開口数0.65の対物レンズを備えた情報記録再生装置で、情報が記録される。この際、PRML(パーシャルレスポンスと最尤符号の組み合わせ)を採用することにより、最短ビット長約150nmの高線密度を実現することができ、CDサイズで記録容量15GBの大容量化が達成されている。
一方、HD DVDのうち再生専用のROM媒体では、情報を凹凸ピットで記録し、追記型あるいは書換型のHD DVDと同様にCDサイズで記録容量15GBの大容量化が達成されている。
上述のHD DVDのROM媒体と互換性を確保しつつ、追記または書換型のHD DVDを実現するためには、未記録でもアドレスを認識する必要がある。従来、予め決められた法則に従い、溝を蛇行させることにより情報記録媒体のアドレスを表現する方式が提案されている(例えば、特許文献1参照)。
アドレスを表現するためのウォブルの変調方式は、簡単で且つ検出精度が高い位相変調が望ましい。このような方式は、CDと同一サイズであり、記録容量4.7GBを有するDVD+R、DVD+RWディスク等に採用されている。
ユーザの利便性を考えると、上述したHD DVDのROM媒体と再生互換を有する追記型または書換型のHD DVDの実現は必須である。しかしながら、このような追記型または書換型のHD DVDを実現するためには、仕様上の問題や狭トラック化に伴い発生する問題(クロストーク等の問題)など様々な問題を解決する必要がある。そこで、本発明の目的は、追記型または書換型のHD DVDのような高密度記録可能な(狭トラック化された)情報記録媒体に最適な記録トラックを有する情報記録媒体及びその記録再生装置を提供することである。
本発明の第1の態様に従えば、 所定のウォブル周期Tで蛇行した記録トラックがトラックピッチPでスパイラル状に形成されており、前記ウォブルの主たるエリアは同位相で形成され、それ以外のエリアは別位相で形成され、情報の追記または書換え可能な情報記録媒体おいて、任意のトラックにおける前記主たるエリアのウォブル位相に対して、隣接する一方のトラックの前記主たるエリアのウォブルの位相差をΔ1、隣接する他方のトラックの前記主たるエリアのウォブルの位相差をΔ2とした時、(2πP/T-0.05)×2πrad.≦lΔ1l+lΔ2l≦(1+2πP/T+0.05)×2πrad.の範囲でlΔ1l+lΔ2lが制御されている。
また、上記条件は、上記ウォブル周期Tと記録データのチャネルビット長bとの間に、T>80bの関係が成立するときに、有効である。
また、上記条件は、上記ウォブル周期Tと記録データのチャネルビット長bとの間に、T>80bの関係が成立するときに、有効である。
また、情報の記録再生を行う情報記録再生システムにおいて、前記ウォブルの主たるエリアにおけるウォブル信号の再生レベル最小値と最大値の比が2.4以下に制御する様な構成にする。
さらに、前記トラックピッチが0.4μm以下であり、前記ウォブル周期Tが9μm以上であり、かつNA0.65以上、再生レーザ波長410nm以下の情報記録再生装置で再生したときの前記ウォブルの主たるエリアにおけるウォブル信号の再生レベル最小値と最大値の比が2.4以下に制御する。
HD DVDにおいて、ROM媒体との互換性を確保しつつ、追記型または書換型媒体を実現するためには、上述のように未記録でも情報記録媒体のアドレスを認識する必要があり、そのためには予め決められた法則に従い、トラック溝を蛇行させて、情報記録媒体のアドレスを表現する方式を採用することが好ましい。また、追記型のHD DVDにおけるアドレス検出の簡素化のためには、DVD+R等で採用されている位相変調型のウォブルアドレス表記を採用することが好ましい。さらに、追記型のHD DVDでは、HD DVDのROM媒体との互換性を確保するためにはCLV記録が望ましい。
しかしながら、記録方式にCLV記録を採用した場合、径方向に隣接するトラック間で様々なウォブルの位相関係が存在する。また、追記型のHD DVDの溝間隔を、HD DVDのROM媒体に合わせて、0.4μm程度に狭トラック化すると、隣接トラックからのクロストークの影響が大きくなる。それゆえ、CLV記録を採用した追記型のHD DVDでは、径方向に隣接するトラック間で様々なウォブルの位相関係が存在するので、媒体内の位置によりクロストークの影響の度合いも異なるという問題が生じる。
上記問題を図3を用いて具体的に説明すると、狭トラック化された媒体にCLV記録した場合、例えば、図3(a)に示すようなウォブル溝からウォブル信号を検出すると、理想的なウォブル信号波形は図3(b)に示すような信号波形となる。なお、図3(a)中の主たる領域10のウォブル位相に対してウォブル位相が反転している領域21が存在するが、主たる領域10とそれに対して位相が反転している領域11の組み合わせでアドレスが記録されている。しかしながら、上述のようにCLV記録では情報記録媒体内の位置によっては、径方向に隣接するトラック間におけるウォブルの位相関係は異なるので、隣接トラックからのクロストークの影響も異なる。それゆえ、同じウォブルパターンの記録トラックであっても、情報記録媒体内の位置によっては、図3(c)に示すようなウォブル信号が検出されたり、図3(d)に示すようなウォブル信号が検出されたりする。すなわち、例えば図3中の領域10から得られるウォブル信号の振幅が、情報記録媒体内の位置によって大きく変動する。具体的には、ウォブル信号振幅の最小値と最大値の比率が最大で約3倍になることが分かった。
また、図3(c)及び(d)に示すように、情報記録媒体内の位置によっては、ウォブル信号の振幅が大きく変動する原因について詳しく解析した結果、所定の記録トラックのウォブル位相と、その径方向の両側に隣接する記録トラックのウォブル位相とが、図2(c)で示されるように、ほぼ同位相の場合にウォブル信号の振幅が最小になり、図2(d)で示されるように、ほぼ逆位相の場合にはウォブル信号の振幅が最大になることが分かった。
さらに、所定の記録トラックをトラックnとし、その内周側及び外周側に隣接する記録トラックをそれぞれトラックn−1及びトラックn+1として、幾何解析を行った結果、トラックn−1からトラックnに至るスパイラルトラックのトラック長L0と、トラックnからトラックn+1に至るスパイラルトラックのトラック長L1がウォブル周期Tのほぼ整数倍となる時、所定の記録トラックのウォブル位相とその記録トラックの径方向の両側に隣接する記録トラックのウォブル位相とがほぼ同位相になることが分かった。
上述のような径方向に隣接する記録トラック間のウォブルの位相関係により生ずる問題(クロストークの問題)を解決するためのひとつの方法としては、トラックピッチをPとした場合に、ウォブル周期Tを約4πP程度にする方法が挙げられる。ウォブル周期TとトラックピッチPとの間にこのような条件を満足させることにより、ある任意の記録トラックnにおいて、内周側のトラックn−1からトラックnにいたるスパラル状のトラック長さL0がウォブル周期Tの整数倍になったとしても、幾何学的にはトラックnからトラックn+1に至るスパイラルトラックのトラック長L1はL1=L0+2πP=L0+T/2となるので、トラックnのウォブル位相とトラックn+1のウォブル位相とは逆位相になる。
それゆえ、ウォブル周期TとトラックピッチPとの間に上述のような条件(T≒4πP)を満足させることにより、所定トラックのウォブル位相とその径方向に隣接する両側トラックのウォブル位相とがともにほぼ同位相あるいは逆位相になることが無いので、情報記録媒体全域に渡ってクロストークの影響を均一化することができ、クロストークによるウォブル信号の振幅変動を低減することができる。このウォブルの構成条件をトラックピッチPが0.4μmである追記型のHD DVDに採用すると、ウォブル周期TをT≒4πP=5μmとすることによりウォブル信号の振幅変動を低減することができる。
一方、上述したように追記型のHD DVDでは、高記録密度を確保するために、パーシャルレスポンス方式を採用しているが、この場合、ウォブル周期Tが短くなると、次のような問題が生じる。パーシャルレスポンス方式は、和信号のレベルを多値化して信号記録密度を向上させるものであるので、和信号のレベル変動を低く押さえる必要がある。それゆえ、記録トラックにウォブルが形成されていると、そのウォブル周期で和信号がレベル変動して、誤検出を生じさせるおそれがある。そのような誤検出を防止するためには、ウォブルによる和信号のレベル変動をハイパスフィルターで除去する必要がある。しかしながら、そのためにはデータ信号の周波数に対して、ウォブル信号の周波数を十分低くする必要がある。
HD DVDでは、パーシャルレスポンスPR(1,2,2,2,1)を採用し、且つ変調方式はETM変調を採用している。それゆえ、最長のデータ長は11b(bはチャネルビット長)となり、長さ11bのマークと長さ11bのスペースの周期信号、すなわち、最長約20b程度のデータの周期信号が発生する。ハイパスフィルターで、データの周期信号を完全に透過させ、且つウォブル信号を完全に遮断するための条件としては、ハイパスフィルターのカットオフ周波数をデータの最長周期の約2倍とし、且つウォブル周期の約1/2にすることが好ましい。それゆえ、ウォブル周期をTとすると、ウォブル周期Tをデータの最長周期(20b)の約4倍以上、すなわち、ウォブル周期T≧80bの関係を満足させることが望ましい。
15GBの記録容量を有する追記型HD DVDでは、ビット長が150nmとなるが、ETM変調を採用しているのでチャネルビット長bはビット長の2/3倍である100nmとなる。それゆえ、上述したパーシャルレスポンス方式を採用した際の問題を解決するためには、ウォブル周期Tを80b=8000nm=8μm以上とする必要がある。しかしながら、上述したようにクロストークによるウォブル信号の振幅変動の低減条件はウォブル周期T≒5μmであるので、両者の条件を同時に満足させることができない。すなわち、追記型HD DVDでは、クロストークによるウォブル信号の振幅変動を低減するためにウォブル周期T≒5μmとすると、データ信号とウォブル信号を完全に帯域分離することができない。そのため、HD DVDでは、データ信号とウォブル信号を完全に帯域分離するために、ウォブル周期Tを約9μmとし、クロストークによるウォブル信号の振幅変動が大きくなりやすい状態になっており、場合によっては、クロストークによるウォブル信号の振幅変動(ウォブル信号の再生レベルの最小値の最大値の比)が2.4倍を超え、情報記録再生装置での正確なウォブル信号検出が困難となる。
本発明は上記課題を解決するためになされたものであり、本発明の目的は、高密度記録可能な(狭トラック化された)追記型または書換型の情報記録媒体において、パーシャルレスポンス方式を採用するためにウォブル周期Tを比較的大きくしても、クロストークによるウォブル信号の振幅変動が低減できる情報記録媒体を提供することである。
本発明の情報記録媒体は、所定のウォブル周期T(μm)で蛇行した記録トラックがスパイラル状に形成された追記または書換え可能な情報記録媒体である。また、本発明の情報記録媒体は、例えば、図4に示すように、記録トラックが複数のゾーンから構成され、各ゾーンには、主に一部のウォブル領域の位相が反転している領域11と、ウォブル位相が反転しない領域、すなわち、所定のウォブル位相でウォブルが形成されている領域10とから構成される。
本明細書では、ゾーン内の大部分を占める所定のウォブル位相(順相)で形成されたウォブル領域を主たるエリアと呼ぶ。例えば、図4の例では、領域が主たるエリアとなる。それらの領域11すなわちウォブル位相が逆相となる領域は主たるエリアには含まれない。
本発明の情報記録媒体では、パーシャルレスポンス方式を採用するために記録トラックのウォブル周期をT(μm)を追記または書換え可能なデータのチャネルビット長b(μm)に対して十分長くした場合であっても、具体的にはT>80bとした場合であっても、クロストークによるウォブル信号の振幅変動が2.4倍を超えないように、情報記録媒体のほぼ全域に渡って 所定のウォブル周期Tで蛇行した記録トラックがトラックピッチPでスパイラル状に形成される。
図1に、理想的なCLV制御時と、CLV回転制御に誤差を生じた時の、任意の10トラックにおけるウォブル信号振幅変動(最大値と最小値の比)の解析結果および実験結果を示す。図1から分かるように、解析結果と実験結果が良く一致しており、かつCLVの回転制御精度がウォブル周期の5%以内の変動に納める事により、ウォブル信号振幅変動を情報記録再生装置でエラーが発生する限界である2.4倍以内に制御出来る事が分かった。また、理論解析の結果、理想的なCLV制御において、ウォブル信号が最小になるのは、図2(a)に示した状態で、ウォブル信号が最大になるのは、図2(b)に示した状態であることが分かった。
また、幾何的な解析の結果、ウォブル信号が最小、最大になる状態は、任意のトラックにおける前記主たるエリアのウォブル位相に対して、隣接する一方のトラックの前記主たるエリアのウォブルの位相差をΔ1、隣接する他方のトラックの前記主たるエリアのウォブルの位相差をΔ2、情報記録媒体のトラックピッチをP、ウォブルの周期をTとした時、それぞれlΔ1l+lΔ2l=(2πP/T)×2πrad. lΔ1l+lΔ2l=(1+2πP/T)×2πrad.で有ることが分かった。従って、理想的なCLV制御に対して回転制御精度がウォブル周期の5%以内の変動が有る場合は、 lΔ1l+lΔ2lの値が以下の範囲に制御されており、かつ以下の範囲で制御する事により、ウォブル信号振幅変動を情報記録再生装置でエラーが発生する限界である2.4倍以内に制御出来る事が分かった。
(2πP/T-0.05)×2πrad.≦lΔ1l+lΔ2l≦(1+2πP/T+0.05)×2πrad.
(2πP/T-0.05)×2πrad.≦lΔ1l+lΔ2l≦(1+2πP/T+0.05)×2πrad.
本発明の情報記録媒体によれば、任意のトラックにおける前記主たるエリアのウォブル位相に対して、隣接する一方のトラックの前記主たるエリアのウォブルの位相差をΔ1、隣接する他方のトラックの前記主たるエリアのウォブルの位相差をΔ2とした時、(2πP/T-0.05)×2πrad.≦lΔ1l+lΔ2l≦(1+2πP/T+0.05)×2πrad.の範囲でlΔ1l+lΔ2lの値を制御することにより、比較的ウォブル信号の変動が大きくなりやすい媒体すなわち、ウォブル周期Tと記録データのチャネルビット長bとの間に、T>80bの関係が満たされ、パーシャルレスポンス方式を採用できる媒体であっても、ウォブル信号の振幅変動を情報記録再生装置でエラーが発生する限界である2.4倍以内に制御出来、高密度でかつ高信頼の媒体を実現できる
なお、ウォブルによりアドレスを表記する方式そのものは、本発明の本質では無いので、その詳細な説明は省略するが、本発明の情報記録媒体では、ゾーン内で主たるエリアのウォブルが同位相で構成されているのが必須要件であり、例えば、ECMA−349で紹介されているような、ADIP方式が有効である。
以下に、本発明の情報記録媒体及び情報記録再生装置について、図面を参照しながら具体的に説明するが、本発明はこれに限定されない。
ガラス原盤にi線フォトレジストを30nmの厚みで塗布し、80℃30分ベークを行った後、波長351nmの原盤露光装置を用い、線速度3.3m/sでCLV回転制御により露光を行った。なお、原盤露光装置は、線速度が3.3m/sでCLV回転制御の精度を最適化し、HD DVDの任意の半径位置において、連続3トラック間の相対誤差を、誤差の無い理想CLV回転制御に対して、0.40μm以内になるよう調整した。ウォブル周期が9μmなので、回転制御誤差を0.40μm以内に抑えることにより、連続3トラックの範囲で理想的なCLV制御に対して回転制御精度がウォブル周期の4%以内になり、
(2πP/T-0.05)×2πrad.≦lΔ1l+lΔ2l≦(1+2πP/T+0.05)×2πrad.の条件を満たす事が出来る。
(2πP/T-0.05)×2πrad.≦lΔ1l+lΔ2l≦(1+2πP/T+0.05)×2πrad.の条件を満たす事が出来る。
露光条件は、トラックピッチ400nm、線速度3.3m/s、ウォブル周期9μm、ウォブル振幅28nmp−pとし、HD DVD―Rのフォーマット信号に準じて露光を行った。その後、所定の現像プロセスにより現像を行い、前記露光パターンに対応したスパイラルのウォブルをともなうレジスト露光パターンを形成した。なおその時、露光により形成される溝幅が約200nmになるよう、原盤露光装置の露光パワーおよび現像条件を調整した。
その後、上記ガラス原盤をもとに所定の電鋳条件でスタンパを作成し、そのスタンパを用いて射出成形によりディスク基板を成形し、所定の反射膜を形成したのち、もう1枚のダミーのディスク基板と貼り合わせる事により、ウォブル振幅変動評価用情報記録媒体を作成した。
また、反射膜は追記型とほぼ同等の反射率を得るため、基板の上に15nmのアルミ膜を形成した後、屈折率2.3のSiN膜を90nm積層し、さらに50nmのアルミ膜を形成した。この構成にすることにおり、溝の無いエリアすなわちミラー部で約10%の反射率となり、追記型ディスクに近い反射率を得ることができ、情報記録再生装置での良好な再生が可能となる。
上記条件にて作成した情報記録媒体を、NA0.65、再生レーザ波長405nmの情報記録再生装置で再生した所、ウォブル振幅の変動率(ウォブル振幅の最大値と最小値の比)が2.3となり、かつアドレス情報もエラーなく読み取る事が出来た。
実施例1と同様のレジスト付きガラス原盤を用意し、波長351nmの原盤露光装置を用い、線速度3.8m/sでCLV回転制御により露光を行った。なお、原盤露光装置は、線速度が3.3m/sでCLV回転制御の精度を最適化した状態のままであり、計測の結果、線速度3.8m/sではHD DVDの任意の半径位置において、連続3トラック間の相対誤差を、誤差の無い理想CLV回転制御に対して、0.45μm以内となった。ウォブル周期が9μmなので、回転制御誤差を0.45μm以内に抑えることにより、連続3トラックの範囲で理想的なCLV制御に対して回転制御精度がウォブル周期の5%以内になり、
(2πP/T-0.05)×2πrad.≦lΔ1l+lΔ2l≦(1+2πP/T+0.05)×2πrad.の条件を満たす事が出来る。
(2πP/T-0.05)×2πrad.≦lΔ1l+lΔ2l≦(1+2πP/T+0.05)×2πrad.の条件を満たす事が出来る。
その後、実施例と同様の方式でウォブル振幅変動評価用情報記録媒体を作成し同様の情報記録再生装置で再生した所、ウォブル振幅の変動率(ウォブル振幅の最大値と最小値の比)が2.4となり、かつアドレス情報もエラーなく読み取る事が出来た。
(比較例)
実施例1と同様のレジスト付きガラス原盤を用意し、波長351nmの原盤露光装置を用い、線速度4.4m/sでCLV回転制御により露光を行った。なお、原盤露光装置は、線速度が3.3m/sでCLV回転制御の精度を最適化した状態のままであり、計測の結果、線速度4.4m/sではHD DVDの任意の半径位置において、連続3トラック間の相対誤差を、誤差の無い理想CLV回転制御に対して、0.50μm以内となった。ウォブル周期が9μmなので、回転制御誤差を0.50μm以内に抑えることにより、連続3トラックの範囲で理想的なCLV制御に対して回転制御精度がウォブル周期の6%以内になり、
(2πP/T-0.06)×2πrad.≦lΔ1l+lΔ2l≦(1+2πP/T+0.06)×2πrad.の範囲でlΔ1l+lΔ2lがばらつき
(2πP/T-0.05)×2πrad.≦lΔ1l+lΔ2l≦(1+2πP/T+0.05)×2πrad
の条件を満たす事が出来なかった。
実施例1と同様のレジスト付きガラス原盤を用意し、波長351nmの原盤露光装置を用い、線速度4.4m/sでCLV回転制御により露光を行った。なお、原盤露光装置は、線速度が3.3m/sでCLV回転制御の精度を最適化した状態のままであり、計測の結果、線速度4.4m/sではHD DVDの任意の半径位置において、連続3トラック間の相対誤差を、誤差の無い理想CLV回転制御に対して、0.50μm以内となった。ウォブル周期が9μmなので、回転制御誤差を0.50μm以内に抑えることにより、連続3トラックの範囲で理想的なCLV制御に対して回転制御精度がウォブル周期の6%以内になり、
(2πP/T-0.06)×2πrad.≦lΔ1l+lΔ2l≦(1+2πP/T+0.06)×2πrad.の範囲でlΔ1l+lΔ2lがばらつき
(2πP/T-0.05)×2πrad.≦lΔ1l+lΔ2l≦(1+2πP/T+0.05)×2πrad
の条件を満たす事が出来なかった。
その後、実施例と同様の方式でウォブル振幅変動評価用情報記録媒体を作成し同様の情報記録再生装置で再生した所、ウォブル振幅の変動率(ウォブル振幅の最大値と最小値の比)が2.5となった。一方アドレス情報の検出においては、エラーが発生し、正常な再生動作が出来なかった。
上述のように本発明の情報記録媒体では、ウォブル周期Tを記録データのチャネルビット長bより十分長くし、具体的には、T>80bのなるようなウォブル(パーシャルレスポンス方式を採用し且つETM変調を用いる場合のウォブル)を記録トラックに形成した媒体でも、隣接する一方のトラックの前記主たるエリアのウォブルの位相差をΔ1、隣接する他方のトラックの前記主たるエリアのウォブルの位相差をΔ2とした時、(2πP/T-0.05)×2πrad.≦lΔ1l+lΔ2l≦(1+2πP/T+0.05)×2πrad.の範囲でlΔ1l+lΔ2lが制御することにより、ウォブル信号の振幅変動を所定の範囲に押さえる事ができ、アドレス情報をエラー無く再生出来る。従って、本発明の情報記録媒体は追記型または書換え型のHD DVDに最適である。また、本発明の情報記録再生システムもまた、追記型または書換え型のHD DVDの記録再生システムとして最適である。
10,主たるウォブルエリア
11,主たるエリア以外のウォブルエリア
21、記録データ
11,主たるエリア以外のウォブルエリア
21、記録データ
Claims (4)
- 所定のウォブル周期Tで蛇行した記録トラックがトラックピッチPでスパイラル状に形成されており、前記ウォブルの主たるエリアは同位相で形成され、それ以外のエリアは別位相で形成され、情報の追記または書換え可能な情報記録媒体おいて、任意のトラックにおける前記主たるエリアのウォブル位相に対して、隣接する一方のトラックの前記主たるエリアのウォブルの位相差をΔ1、隣接する他方のトラックの前記主たるエリアのウォブルの位相差をΔ2とした時、(2πP/T-0.05)×2πrad.≦lΔ1l+lΔ2l≦(1+2πP/T+0.05)×2πrad.の範囲でlΔ1l+lΔ2lが制御されている事を特徴とする情報記録媒体。
- 請求項1記載の情報記録媒体において、 上記ウォブル周期Tと記録データのチャネルビット長bとの間に、
T>80b
の関係が成立する事を特徴とする情報記録媒体。 - 請求項1記載の情報記録媒体を用いて、情報の記録再生を行う情報記録再生システムにおいて、前記ウォブルの主たるエリアにおけるウォブル信号の再生レベル最小値と最大値の比が2.4以下に制御されている事を特徴とする情報記録再生システム
- 請求項1記載の情報記録媒体において、前記トラックピッチが0.4μm以下であり、前記ウォブル周期Tが9μm以上であり、かつNA0.65以上、再生レーザ波長410nm以下の情報記録再生装置で再生したときの前記ウォブルの主たるエリアにおけるウォブル信号の再生レベル最小値と最大値の比が2.4以下に制御されている事を特徴とする情報記録媒体。
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