JP2002230774A - 情報記録媒体記録方法 - Google Patents

情報記録媒体記録方法

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JP2002230774A
JP2002230774A JP2002022910A JP2002022910A JP2002230774A JP 2002230774 A JP2002230774 A JP 2002230774A JP 2002022910 A JP2002022910 A JP 2002022910A JP 2002022910 A JP2002022910 A JP 2002022910A JP 2002230774 A JP2002230774 A JP 2002230774A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 ピット列からなる中間領域をディファレンシ
ャルプッシュプル方式のトラッキング方式または位相差
方式で再生することによって、再生専用のピット列から
良好な再生情報と、記録再生用の案内溝から良好な再生
情報を共に得ることができると共に、未記録領域でも常
時最適なトラッキング特性を得ることができ、記録済領
域でも常時最適なトラッキング特性を得る情報記録媒体
記録方法を提供する。 【解決手段】 ディスク基板上に形成した案内溝、ピッ
ト列の底面位置が同一平面上で共に平坦であり、かつピ
ット列から案内溝又は案内溝からピット列に変化する切
り替え部分に底面から案内溝の側面までの高さと、底面
からピット列の側面までの高さとの間で高さが変化する
ピット列からなる中間領域を設けた情報記録媒体を用い
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、記録再生領域(案
内溝、グルーブ)と再生専用領域(ピット列が形成され
た領域)とを併せ持ち、かつ記録再生領域のアドレス情
報が、ランド(案内溝間)にランドプリピット(以下
「LPP」と記す)として形成されている例えば、DV
D−RWのような記録可能な情報記録媒体記録方法に関
する。
【0002】
【従来の技術】一般に、DVDビデオと互換性をもって
複数回記録可能なDVD−RW等の高密度記録型光ディ
スク(以下、単に記録型光ディスクと記すこともある)
においては、著作権にて保護されているコンテンツとそ
うでないコンテンツとが識別されて、みだりにコンテン
ツの違法コピー(記録及びその再生)が行われないよう
にしなければならない。DVDビデオは、再生専用のデ
ィスクであり、コンテンツのコピー禁止の著作権情報が
CSS(コンテンツスクランブルシステム)にて、ディ
スクの所定の領域(CSSキー等の著作権保護に関する
情報領域)に記録されている。そして、このCSSキー
等の著作権保護に関する情報をDVDビデオ再生装置が
読み出し、このCSSキー等の著作権保護に関する情報
を用いてそのコンテンツを再生するという、違法コピー
防止のためのシステムを採用している。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】上述した高密度型ディ
スク記録装置でDVDビデオのコンテンツを著作権保護
に関する情報と共に記録した高密度型ディスクを、DV
Dビデオ再生装置で再生した場合には、著作権保護に関
する情報が読み出せてしまう可能性があるので、コピー
禁止のDVDビデオのコンテンツは再生でき、この結
果、コピー禁止のDVDビデオの著作権を十分に保護で
きないという問題点を有していた。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明は上述した課題を
解決するために、下記の構成を有する情報記録媒体記録
方法を提供する。螺旋状あるいは同心円状の情報トラッ
クから形成され、前記情報トラックの内周から予め周波
数信号とアドレス信号とが記録された情報記録可能領域
と、再生すべき信号がピットとして記録され、予め周波
数信号が記録された第1の再生専用領域と、再生すべき
信号がピットとして記録され、予め周波数信号とアドレ
ス信号とが記録された第2の再生専用領域とを有する情
報記録媒体であって、前記情報記録可能領域と前記第1
の再生専用領域との間の境界付近及び、前記第1の再生
専用領域と前記第2の再生専用領域との間の境界付近で
は、前記境界付近のトラッキングエラー信号は前記情報
記録可能領域のトラッキングエラー信号の振幅の中心か
ら両方向の振幅を、前記トラッキングエラー信号の振幅
の比として規定されている情報記録媒体に情報を記録す
る情報記録媒体記録方法であって、前記情報記録媒体の
前記情報記録可能領域の境界付近を再生可能にするため
に前記情報記録可能領域、前記第1の再生専用領域及び
前記第2の再生専用領域のトラッキングエラー信号の振
幅に基づいてトラッキングを行うステップと、前記情報
記録可能領域と前記第1の再生専用領域との境界まで前
記アドレス信号に基づいて記録し、前記第2の再生専用
領域の前記アドレス信号に基づいて、前記第2の再生専
用領域に続く前記情報記録可能領域から記録するステッ
プとを有することを特徴とする情報記録媒体記録方法。
【0005】
【発明の実施の態様】DVD−RWのように記録可能な
ディスクにおいては、普通の状態ではDVDビデオの著
作権保護に関する情報が記録されてしまうディスクの所
定の領域(著作権保護に関する情報領域)に、エンボス
プリピットで著作権保護情報に関する情報を記録して、
後から著作権保護情報がオーバーライトできないように
加工しておく。これによって、高密度型ディスク記録装
置でDVDビデオのコンテンツを著作権保護情報に対応
していないコンテンツをDVD−RWに記録し、これを
DVDビデオ再生装置で再生した場合には、コンテンツ
に対応した著作権保護情報が読み出せないのでDVDビ
デオのコンテンツは再生できない。この結果、コピー禁
止のDVDビデオの著作権保護を図ることができる。
【0006】記録型光ディスクには、記録用レーザーの
光量を特定する条件、ディスクの種類、製造メーカー名
などの既記録情報、または記録可能な案内溝の特定位置
が探し出せるようなアドレス情報、さらにディスクの回
転数制御に用いる周波数情報がそれぞれ特定位置に予め
記録されている。
【0007】そして、この記録型光ディスクには購入し
てからすぐに使用(記録)開始できる工夫がされてい
る。これは次の(1)〜(3)のように、前記した既記
録情報、アドレス情報がディスクの特定位置に記録され
ていることにより行うことができる。即ち、
【0008】(1)前記した既記録情報はディスク原盤
のカッティング時にエンボスピットとして記録してお
き、このディスク原盤で作成した金属母型を使用してデ
ィスク基板を成形することにより、前記した記録型光デ
ィスクのディスク基板の特定位置(ディスクのリードイ
ン領域など)に記録する。また、前記した既記録情報を
ディスク原盤のカッティング時に記録しない場合には、
前記した記録型光ディスクが生産された後の出荷時に、
前記した既記録情報を記録する記録器を用いて、ピット
やマークとして前記した特定位置に追記録される。
【0009】(2)一方、前記したアドレス情報は、案
内溝の特定部分の幅を広くして、その部分にLPPとし
て記録される。 (3)さらに、前記した周波数情報は、案内溝を半径方
向に微少に揺らしたウォブルの周波数として記録され
る。
【0010】さて、前記した既記録情報、アドレス情
報、周波数情報、案内溝をディスク基板の特定位置に記
録することは、具体的には次のようにして行われる。ま
ず、平滑に研磨されたガラス盤上に案内溝の深さに相当
する厚さに光感光レジストを均一に塗布する。前記した
記録型光ディスクがDVD−RWディスクであれば、光
感光レジストはガラス盤上に約30nm程度の厚さに均
一に塗布される。
【0011】次に、こうして光感光レジストが均一に塗
布されたガラス盤(レジスト盤)は、カッティング装置
に運ばれる。カッティング装置には、光源から出射する
カッティング用レーザービームを断続光にしたり、ある
いは半径方向に(左右に)微小揺らせるレーザービーム
制御装置が搭載されている。レジスト盤はカッティング
装置の所定位置に装着された後、断続光あるいは半径方
向に微小振動したカッティング用レーザービームをレジ
スト盤上に照射することにより、前記した既記録情報、
アドレス情報、周波数情報がそれぞれの特定位置に記録
される。
【0012】ここで、カッティング用レーザービームを
2本用い、そのうちの1本のカッティング用レーザービ
ームを連続光として案内溝を形成し、もう1本を断続さ
せてLPPを形成させる。また、前記した既記録情報
は、案内溝を形成するカッティング用レーザービームを
断続光にすることにより、ピットとして、特定位置(リ
ードイン領域など)に記録される。
【0013】こうしてレジスト盤のカッティングの後、
レジスト盤は現像され、形状変化として形状情報(前記
した既記録情報、アドレス情報、周波数情報、案内溝)
が析出する。そして現像されたレジスト盤上に導電性薄
膜を被覆し、電気メッキを用いてこのレジスト盤上の前
記した形状情報がメッキ盤上に転写される。このメッキ
盤を所望の大きさに加工して金属母型となし、この金属
母型を装着した射出成形機を用いて、プラスチック基板
上に形状変化として前記した形状情報が転写されること
により、前記した記録型光ディスクのディスク基板が得
られる。
【0014】さて、ディスク基板上の、前記した形状変
化が転写されているところは情報面と呼ばれ、この情報
面上に記録をするための機能膜が成膜され、その後の種
々の後加工を通り記録型光ディスクが作成される。とこ
ろで、前記した金属母型を用いて射出成形して得たディ
スク基板は、ディスク基板全体に亘り案内溝とピットと
が同じ深さを持っている。
【0015】前述したように、記録型光ディスクの案内
溝は、記録時のトラッキング案内に必要な深さで作成さ
れているために、再生時に記録された記録マークからの
信号を最大限に取り出そうとすると、記録溝のランドと
の深さ差から生じる反射光の位相差による反射率低下が
問題となる。繰り返し書換えが可能なDVD−RAMデ
ィスクで採用されているようなランドグルーブ記録で
は、ランド(案内溝間)、グルーブ(案内溝)間のトラ
ック間クロストーク低減のため、許される範囲で案内溝
は深くされているが、一般的に案内溝の深さは、案内溝
からの案内信号が最も効率よく取り出される深さ(再生
波長の1/8波長)に比べ、浅く作成されているのが一
般的である。そしてプッシュプル方式により案内溝への
トラッキング動作が行われている。
【0016】一方、再生専用ディスクであるDVD−R
OMディスクは、できるだけ大きな再生信号が得られる
ように、ピットの深さはレーザー光による回折が効率よ
く行われる深さ付近に設定されている(再生波長の1/
4波長付近)。このため、トラッキング動作はピット列
に対するプッシュプル方式ではトラッキングに必要な信
号が充分得られないので、位相差方式でトラッキングが
行われる。
【0017】このように、記録型光ディスクであるDV
D−RAMディスクでは効率良く記録再生動作ができる
ような案内溝の深さが設定されており、また再生専用デ
ィスクであるDVD−ROMディスクでは再生に都合が
良いピットの深さが設定されている。
【0018】さて、深さが異なる案内溝とピットとを一
枚の記録型光ディスクのディスク基板上に設ける手法と
しては、次の2つの方法(1)(2)が考えられる。
【0019】(1)まず一つ目の方法としては、図7に
示すように、前記レジスト盤をカッテングする際に、ピ
ット及び案内溝を形成するためのカッティング用レーザ
ービーム(便宜的にレーザーAと記すこともある)の出
力を変化させて、一方の出力でピットの再生に都合の良
い深さを形成し、他方の出力で案内溝の記録に都合の良
い浅めの溝とを形成する方法である。しかしこのカッテ
ィング方法では、浅い方の案内溝の底面はレジスト下層
のガラス原盤まで届かないため、案内溝の底面はガラス
原盤ではなくレーザーAの出力分布により決定されてし
まう。このため、案内溝の底面の形状は平坦とはならず
ロート状となる。実際にはレーザーAの出力分布はビー
ム中心を最大として不均一となるため案内溝の底面の均
質性が取りにくく、記録再生の信号特性の大幅な劣化が
生じる。
【0020】図7、図8中、および以下の説明で「LP
P」はランドに形成された「ランドプリピット」を示
し、また、便宜的にレーザーBをランドプリピット形成
用のレーザー光出力として記す。
【0021】(2)次に二つ目の方法としては、図8に
示すように前記レジスト盤をカッテングする際に、ピッ
ト及び案内溝を形成するためのカッティング用レーザー
ビーム(レーザーA)と、ランドプリピットを形成する
ためのもう一つのカッティング用レーザービーム(レー
ザーB)を用いる方法である。一定出力のレーザーAを
用いて同じ深さのピット及び案内溝を形成する(ピット
及び案内溝の各底面はレジスト下層のガラス原盤まで届
く)。またレーザーBを用いて案内溝の両端に隣接する
レジストを任意の高さまで露光して、案内溝の相対的深
さを調整する方法である。この方法であれば案内溝の底
面はガラス原盤の表面となるため、案内溝の底面の形状
は平坦となるから、従来の案内溝だけで形成されたディ
スクと同様の記録再生信号特性を得ることができる。
【0022】しかしこの二つ目の方法では、ピット列か
ら案内溝、案内溝からピット列に切り替わる境目の部分
を再生していると、2つのピット列間にあるレジストの
高さと、ピット列と案内溝間(又は案内溝とピット列
間)にある、レジストの高さとが異なるため、ピット列
−ピット列から案内溝、案内溝からピット列−ピット列
に切り替わる部分のピット信号およびランドプリピット
信号の欠損や振幅の違いや、プッシュプル方式等のトラ
ッキング信号振幅の違いやオフセットの発生等の乱れが
生じる。
【0023】このように、1枚の記録型光ディスクの中
に、再生に都合がよい深さのピット列と、記録再生に都
合がよい深さの案内溝とが共に存在する場合、案内溝の
記録再生特性を十分なものとするには、案内溝の底面に
ガラス原盤の表面がくるようにしてその底面を平坦にす
るよう設計することが望ましい。そして、ピット列から
案内溝、案内溝からピット列に切り替わる部分を再生し
ていると、その切り替わり部分でピット信号の欠落や再
生のプッシュプル方式のトラッキングが乱れる記録装置
が存在することが分かった。この原因は、記録装置が案
内溝からピット列となる切り替わりの部分で、ピット列
の信号が隣接する案内溝のレジスト厚み調節による影響
を受け正しく信号を取り出せなくなり、ピット列と案内
溝が隣接するピット列全ての信号情報が欠落することで
あった。このようにトラッキングが乱れる記録装置は、
ピット列から案内溝、案内溝からピット列となる切り替
わりの部分で、トラッキング制御信号が異常値となりト
ラッキングが外れ、数10トラック以上も再生トラック
位置が移動してしまい、希望する場所からの記録再生は
不可能になるものも存在した。
【0024】このように、一枚の記録型光ディスクであ
って、案内溝における記録再生で十分な再生信号が得ら
れ、かつ書換えができない情報をピット列で記録できる
ようにするためには、案内溝の溝深さとピット列のピッ
ト深さとがそれぞれ最適な深さである必要があり、かつ
案内溝の底面とピットの底面とが共にガラス原盤の表面
にあって平坦であって、共に記録再生特性に優れ、さら
にピットと案内溝の切り替わり部分におけるピット信号
の欠落があっても記録再生の対応が可能であり、何らか
の方式のトラッキング信号の乱れが無いディスクが求め
られていた。
【0025】そこで、本発明は、特にディスク基板上に
形成した案内溝、ピット列の底面位置が同一平面上で共
に平坦であり、かつピット列から案内溝又は案内溝から
ピット列に変化する切り替え部分に底面から案内溝の側
面までの高さと、底面からピット列の側面までの高さと
の間で高さが変化するピット列からなる中間領域を設
け、この中間領域をディファレンシャルプッシュプル方
式のトラッキング方式または位相差方式で再生すること
によって、再生専用のピット列から良好な再生情報と、
記録再生用の案内溝から良好な再生情報を共に得ること
ができると共に、未記録領域でも常時最適なトラッキン
グ特性を得ることができ、記録済領域でも常時最適なト
ラッキング特性を得ることができる。再生専用のピット
列の著作権保護情報を安定して再生し、この情報に基づ
いてコンテンツを記録できる情報記録媒体記録方法を提
供することを目的とする。
【0026】以下、本発明について、図面を参照して詳
細に説明する。図1は情報記録媒体の第1例を説明する
ための拡大断面図、図2は情報記録媒体に記録するデー
タをECCブロック化することを説明するための図、図
3はECCブロック化したデータをセクター単位で情報
記録媒体の所定の領域に記録することを説明するための
図、図4は情報記録媒体の一例であるDVD−RWにお
ける1セクターの物理フォーマットを示す図、図5は情
報記録媒体のリードイン領域とデータ領域を示す図、図
6は情報記録媒体の第2例を説明するための拡大断面
図、図7は情報記録媒体におけるカッテイング状態の一
例を説明するための図、図8は情報記録媒体におけるカ
ッテイング状態の他の例を説明するための図である。
【0027】以下の説明においては、本発明に関連する
情報記録媒体の形態として、DVD−RWを用い、この
DVD−RWに対して情報を記録することを主に説明す
るが、他の記録可能なCD−RW、DVD+RW等や次
世代DVD等の高密度型光ディスクについても本発明を
適用できることは言うまでもない。
【0028】情報記録媒体の形態をA.「記録フォーマ
ットの形態」、B.「ディスクの形態」の順序で説明す
る。 A.「記録フォーマットの形態」 まず、「記録フォーマットの形態」について説明する。
始めに、DVD−RWに記録情報を記録する際の一般的
な物理フォーマット及び当該記録情報(リードイン情
報)における誤り訂正処理について、図2〜図4を用い
て説明する。
【0029】DVD−RWにおける誤り訂正処理及び当
該誤り訂正処理における誤り訂正単位としてのECCブ
ロックについて、図2を用いて説明する。
【0030】一般に、DVD−RWに記録される記録情
報は、図2(A)に示すデータセクター20を複数個含
む物理構造を成して構成されている。そして、一のデー
タセクター20中には、その先頭から、データセクター
20の開始位置を示すID情報21と、当該ID情報2
1の誤りを訂正するためのID情報誤り訂正コード(I
ED)22と、予備データ(例えばCPM)23と、記
録すべき主たるデータを格納するデータ領域24と、デ
ータ領域24におけるエラーを検出するためのエラー検
出コード(EDC)25とにより構成され、このデータ
セクター20が複数連続することにより記録すべき記録
情報が構成されている。
【0031】次に、このデータセクター20を用いてE
CCブロックを構成する際の処理を、図2(B)を用い
て説明する。データセクター20を用いてECCブロッ
クを構成する際には、図2(B)に示すように、始め
に、一のデータセクター20を横に172バイト毎に分
割し、分割した夫々のデータ(これを、以下、データブ
ロック33という。)を垂直方向に並べる。このとき、
垂直方向には12行のデータブロック33が並ぶことと
なる。
【0032】そして、垂直方向に並べた横の夫々のデー
タブロック33に対して10バイトのECC内符号(P
I(Parity In )符号)31を当該データブロック33
の最後に付加して一の訂正ブロック34を構成する。こ
の段階では、ECC内符号31が付加された訂正ブロッ
ク34が垂直方向に12行並んでいることとなる。その
後、この処理を16のデータセクター20分だけ繰返
す。これにより、192行の訂正ブロック34が得られ
る。
【0033】次に、上記の192行の訂正ブロック34
が垂直方向に並べられた状態で、今度は、当該192行
の訂正ブロック34を1バイト毎に最初から垂直方向に
分割し、分割した夫々のデータに対して16個のECC
外符号(PO(Parity Out)符号)32を付加する。な
お、当該ECC外符号32は、上記訂正ブロック34の
うち、ECC内符号31の部分に対しても付加される。
【0034】以上の処理により、16のデータセクター
20を含む一のECCブロック30が図2(B)に示す
ように形成される。このとき、一のECCブロック30
内に含まれる情報の総量は、(172+10)バイト×
(192+16)行=37856バイトであり、この
内、実際のデータ領域24内に記録されるデータは、 2048バイト×16=32768バイト となる。
【0035】また、図2(B)に示すECCブロック3
0においては、1バイトのデータを「D#.*」で示し
ている。例えば、「D1.0」は第1行第0列に配置さ
れている1バイトのデータを示しており、「D190.
170」は第190行第170列に配置されている1バ
イトのデータを示している。従って、ECC内符号31
は第172列乃至第181列に配置され、ECC外符号
32は第192行乃至第207行に配置されることとな
る。
【0036】更に、一の訂正ブロック34はDVD−R
W上には連続して記録される。ここで、図2(B)に示
すように、ECCブロック30をECC内符号31とE
CC外符号32の双方を含むように構成するのは、図2
(B)における横(水平)方向に並んでいるデータの訂
正をECC内符号31で行い、図2(B)における縦
(垂直)方向に並んでいるデータの訂正をECC外符号
32で行うためである。すなわち、図2(B)で示すE
CCブロック30内においては、横(水平)方向と縦
(垂直)方向の二重に誤り訂正することが可能となり、
従来のCD(Compact Disk)等に用いられている誤り訂
正処理に比してより強力に誤り訂正ができるように構成
されている。
【0037】この点についてより具体的には、例えば、
一の訂正ブロック34(上述のように、一行分のECC
内符号31を含んで計182バイトのデータを含み、連
続してDVD−RW上に記録される。)が5バイトまで
であれば、キズ等により破壊されたとしても訂正可能で
あるが、6バイト以上で1列全てがDVD−RWのキズ
等により破壊されたりすると、ECC内符号31では訂
正できなくなる。しかし、1列全てがキズ等により破壊
されたりするととしても、それを垂直方向から見ると、
1列のECC外符号32に対して1バイトのデータ破壊
でしかない。従って、夫々の列のECC外符号32を用
いて誤り訂正を行えば、たとえ一の訂正ブロック34の
全てが破壊されていても、正しく誤り訂正を行って正確
に再生することができるのである。ただし、後天的な傷
の発生等を考慮すれば、横列(水平)の傷は大きくなる
と、次の垂直方向の横列(水平)のエラーにもつながる
ので最小限に留めることはいうまでもない。ちなみに、
この縦方向のエラーについては縦8列(イレージャー訂
正で16列)あっても訂正可能である。
【0038】次に、図2(B)で示すECCブロック3
0に構成されたデータセクター20が、具体的にDVD
−RWにどのように記録されるかについて、図3を用い
て説明する。なお、図3において、「D#.*」で示さ
れるデータは、図2(B)内に記述されているデータに
対応している。
【0039】ECCブロック30をDVD−RWに記録
する際には、始めに、図3(A)に示すように、ECC
ブロック30が訂正ブロック34毎に水平方向に一列に
並べられてインターリーブされることにより、16のレ
コーディングセクター40に分割される。このとき、一
のレコーディングセクター40は、2366バイト(3
7856バイト÷16)の情報を含むこととなり、この
中には、データセクター20とECC内符号31又はE
CC外符号32が混在している。但し、各レコーディン
グセクター40の先頭には、データセクター20におけ
るID情報21(図2(A)参照)が配置される。
【0040】そして、一のレコーディングセクター40
は、図3(B),(C)に示すように、91バイト毎の
データ41に分割され、夫々にシンクHが付加される。
その後、この状態のレコーディングセクター40を8−
16変調することにより、夫々のデータ41毎に一のシ
ンクフレーム42が形成される。このとき、一のシンク
フレーム42は、図3(D)に示すように、シンクH'
とデータ43とにより構成されている。また、一のシン
クフレーム42内の情報量は、 91バイト×8×(16/8)=1456バイト となり、このシンクフレーム42が連続した形態でDV
D−RWディスクに情報が書き込まれる。このとき、一
のレコーディングセクター40は、26のシンクフレー
ム42を含むこととなる。
【0041】これをまとめて図4にて説明する。物理的
な16セクターからなるECCブロックの先頭のセクタ
ーは図4のように構成されている。つまり、横列はデー
タ172バイトにPIの10バイトとシンクの4バイト
で186バイトからなり、縦列12行にPOの1行を加
えた13行からなる。シンクはH0からH25までの2
バイトの26個である。
【0042】以上説明した物理フォーマットを構成して
DVD−RWディスクに情報を記録することにより、当
該情報を再生する際に8−16復調及びデインターリー
ブを行えば(図3参照)、もとのECCブロック30を
復元することができ、破壊されるデータブロック量を最
小にすることが出来るので、上記のように強力な誤り訂
正を行って情報を最も正確に再生することができるので
ある。リードイン情報領域の中に位置する著作権保護
(例えばメディアキーブロック)に関する情報はこのよ
うなECCブロックの一部のデータとして、記録されて
いる。
【0043】B.「ディスクの形態」 記録型光ディスクにおける特徴的な中間領域は、第1例
として図1に、第2例として図6に示すレジスト盤に基
づいて作成されたディスク基板を有する記録型光ディス
クであり、ピット列PA、PBが形成された再生専用領
域(領域P1、P2)と、案内溝1が形成された記録再
生領域(領域1)と、再生専用領域(領域P1)と再生
専用領域(領域P2)との間または、再生専用領域(領
域P1)と記録再生領域(案内溝1)との間に、それぞ
れ形成された中間領域を有する記録型光ディスクであ
る。
【0044】図1に示すように領域P1のピット列PA
の底面(ガラス原盤側)と、領域P2のピット列PBの
底面(ガラス原盤側)と、領域1の案内溝1の底面(ガ
ラス原盤側)と、中間領域のピット列PMの底面(ガラ
ス原盤側)とが同一平面上にあり、また、図6に示すよ
うに領域P1のピット列PAの底面(ガラス原盤側)
と、領域1の案内溝1の底面(ガラス原盤側)と、中間
領域のピット列PMの底面(ガラス原盤側)とが同一平
面上にある。
【0045】中間領域のピット列PMの底面に対するピ
ットPMの深さ(光学的深さ)が、例えば、図1に示す
ように再生専用領域(領域P1)側のランドの深さ(光
学的深さ、ピット列PMの底面(ガラス原盤側)に対す
る領域P1のランドの深さ、図1の深さa)から、再生
専用領域(領域P2)のランドの深さ(光学的深さ、ピ
ット列PMの底面(ガラス原盤側)に対する領域P2の
ランドの深さ、図1の深さb)に減少するように構成さ
れ、また、中間領域のピット列PMの底面に対するピッ
トPMの深さ(光学的深さ)が、例えば、図6に示すよ
うに再生専用領域(領域P1)側のランドの深さ(光学
的深さ、ピット列PMの底面(ガラス原盤側)に対する
領域P1のランドの深さ、図6の深さc)から、記録再
生領域(案内溝1)のランドの深さ(光学的深さ、ピッ
ト列PMの底面(ガラス原盤側)に対する領域1のラン
ドの深さ、図6の深さd)に減少するように構成されて
いる。
【0046】ところで、前述したように、記録型光ディ
スクであっても、案内溝における記録再生にて十分な再
生信号が得られ、かつ書換えができない情報をピット列
で記録できるディスクは、案内溝の溝深さとピット列の
ピット深さがそれぞれ最適な深さである必要があり、か
つ、案内溝の底面とピットの底面が共にガラス原盤の表
面にあり記録再生特性に優れていると共に、ピットと案
内溝の切りかわり部分におけるピット信号の欠落及びト
ラッキング信号の乱れが無いディスクである必要があ
る。
【0047】以下、光ディスクを図面に沿って説明す
る。図1及び図6は光ディスク原盤のカッテング状態を
説明するための図である。この光ディスクは、案内溝の
溝深さとピット列のピット深さが案内溝のレジストを露
光する事により異なった深さに設計すると共に、案内溝
及びピット列深さの底面がガラス原盤表面により形成さ
れ、ピット列から案内溝、案内溝からピット列に切り替
わる部分において、レジスト露光レーザー出力を変化さ
せて、案内溝の高さを変化させる中間領域を設けた記録
型光ディスクを提案する。特に図1および図6では中間
領域でディファレンシャルプッシュプルと、DPD(デ
ィファレンシャルフェイズディテクト)のトラッキング
エラー信号が許容される振幅差やオフセットレベルの範
囲の信号を得ることが出来るものである。
【0048】これによりピット列と案内溝との切りかわ
り部分における案内溝と隣接するピット信号が、案内溝
レジスト厚み調整によるレジスト露光の影響を大きく受
けず、ピット形状の欠落欠損が起きず、ピット記録情報
の正確な読みとり、及び記録領域での記録情報の正確な
記録が行えることを確認した。
【0049】記録型光ディスクのディスク原盤の作成
は、図示しないカッティング装置を用いて、以下のよう
な工程で作成される。
【0050】表面を平滑にしたガラス盤を用意し、その
ガラス盤表面に最も深い形状を有する(ピット列の深さ
に応じた)深さに相当する厚さにレジストを塗布する。
レーザー光源1から出射した2本のレーザー(ビーム)
A,Bのうちのレーザー(ビーム)Aの光路上には、レ
ーザービームを僅かに左右に振るための光偏光器と、レ
ーザービーム強度を変化させる光変調器とが順次設けら
れている。
【0051】図1あるいは図6に示すようにレジスト盤
R上でガラス原盤表面に底面がある案内溝1は、レーザ
ー(ビーム)Aを用いて案内溝を記録するのに適したレ
ーザー光強度(PA1)で記録される。このとき案内溝
1の底面はガラス原盤の表面まで露光される。案内溝1
は所定の周波数で、僅かにウォブルさせる。また、レー
ザービームBは、案内溝部横(案内溝1と案内溝1との
間、ランド)に適切な案内溝深さ形成に必要なレジスト
厚さより厚いレジストが存在するので、案内溝1に必要
な厚さのレジストが残るようにレーザー光強度(PB
1)で記録する。さらにランドプリピット記録時にラン
ドプリピット形成に必要なレーザー光強度を出力する。
【0052】この時、レーザー(ビーム)Bを導出させ
るビームエキスパンダー9上にピンホールなどを挿入
し、レーザー(ビーム)Bは対物レンズ12に導入され
るビーム系を小さくし、レジスト盤上に集光するレーザ
ー(ビーム)Bのスポットを大きくするような工夫を盛
り込んで、例えば1トラック幅分を露光してしまう工夫
を盛り込んでも良い。このときレーザー(ビーム)Bも
所定の周波数で、僅かにウォブルさせてもよい。
【0053】次に、図1に示すように記録再生領域(領
域1)の案内溝1の形成に続き、領域P2のピット領域
ピット列PB)における案内溝2が、レーザー(ビー
ム)Aを用いて案内溝2を記録するのに適したレーザー
光強度(PA3)にて露光される。このとき案内溝2の
底面は、ガラス原盤表面まで露光するのが望ましいが特
に規定される物ではない。また、レーザー(ビーム)B
を用いて案内溝部横(案内溝と案内溝との間。ランド)
には案内溝1(領域1)と同じレジスト厚みが残り、順
次レジスト厚みが増加する形で、ピット列PB(領域P
2)に必要な厚さのレジストが残るようにレーザー光強
度(PB3)で、ピット列PB(領域P2)に隣接する
案内溝1においてはピット列PB(領域P2)と同じレ
ジスト厚みに至るレーザー光強度にて形成する。さらに
ランドプリピット記録時にランドプリピット形成に必要
なレーザー光強度を出力する。このときレーザー(ビー
ム)Bも所定の周波数で、僅かにウォブルさせてもよ
い。
【0054】ひき続き、記録型光ディスクであるという
識別情報などがピット列PAを有する領域P1に、レー
ザー(ビーム)Aを用いて、ピットを記録するのに適し
かつレジスト厚さ方向全てを露光するのに適したレーザ
ー光強度(PA2)で記録され、ガラス原盤表面まで露
光される。このときピット列PAは所定の周波数で僅か
にウォブルさせる。ウォブルが必要ない場合もある。
【0055】このようにして、記録再生領域(領域1)
から再生専用領域(領域P1、P2)更に記録再生領域
(領域1)、中間領域を設け、前記した1枚のレジスト
盤R上に潜像として、案内溝及びピット及びランドブリ
ピットLPP(アドレス情報)が記録される。
【0056】次の現像工程で、この潜像を形状変化とし
て析出させ、金属原盤作成工程に運ばれる。金属原盤作
成工程では、前記したレジスト盤R上に、ニッケルなど
の導電膜が被覆され、その上にニッケルメッキなどで、
ニッケル皮膜が形成される。その後ニッケルでできた金
属原盤はレジスト盤Rより剥離され、剥離された金属原
盤は、洗浄され、成型用金型に装着できる大きさに加工
される。加工後の金属原盤は母型と呼ばれる。成型用金
型に母型を装着し、成形によりプラスチック製ディスク
基板が作成される。
【0057】その後、ディスク基板上に記録用機能膜
(記録層)が成膜され、例えば、その上に保護膜が塗布
され、あるいは、ダミー基板と呼ばれる基板が貼り合わ
されて記録型ディスクが製造される。
【0058】第1例である図1と第2例である図6とは
ほとんど同様に作成されるが図1では中間領域がピット
領域(ピット列PM)として領域P1(ピット列PA)
と領域P2(ピット列PB)との間に形成され、図6で
は中間領域がピット領域(ピット列PM)として領域P
1(ピット列PA)と記録可能領域である領域1との間
に形成されることが異なる。
【0059】この中間領域でのピット列PMの深さ(光
学的深さ)は、領域P1の深さ(光学的深さ)と同一か
少ない深さ(光学的深さ)であり、正確に規定できない
深さ(光学的深さ)となることもある。
【0060】つぎに、ディスクのフォーマットの形態に
ついて説明する。図5に示したtype(タイプ)1
は、図8の比較例を用いて、後述するディスクで右の再
生専用のピットP領域のトラックから左の記録可能な溝
G(グルーブ)領域に連続的に切り替わっている状態を
示している。図8中、「LPP」はランドに形成された
「ランドプリピット」を示し、レーザーBはランドプリ
ピット形成用のレーザー光出力である。図1及びまたは
図6は、図5でtype(タイプ)2として後述するデ
ィスクで右の再生専用のピット領域のトラックから左の
記録可能な溝G(グルーブ)領域の間に深さが変化する
中間領域であるピットを持つ領域があることを示してい
る。
【0061】図5はディスクのリードイン領域(内周方
向)からデータ領域(外周方向)までの構造を示してい
る。この領域は、前記のように、ディスクの製造方法が
異なり、比較例で説明するtype(タイプ)1と、本
例で説明するtype(タイプ)2との2種類がフォー
マットとして共存することができるように構成されてい
る。このフォーマットはtype(タイプ)1では信号
性能(記録再生特性)はあまり良くないが、製造が比較
的容易に可能であり、type(タイプ)2では信号性
能(記録再生特性)は好ましいが中間領域での信号の性
能に制約が必要になる2つの方式を共存することによ
り、製造方法に自由度を与えることができる。
【0062】type(タイプ)1のリードイン領域
は、(1−1)記録再生可能領域である内周から、ウォ
ブル及び約λ/12程度の深さのグルーブ領域の外周側
のサイドのランド領域にアドレス等の情報を持ったラン
ドプリピットLPPを持つ記録再生可能な記録再生可能
領域でありディファレンシャルプッシュプルのトラッキ
ングエラー信号が得られるInitial zone、
system reserved zone、buff
er zone0、RW−physical form
at information zone、Refer
ence code zone、buffer zon
e1、linking loss area、(1−
2)約λ/4程度の深さから成りウォブルはあるがラン
ドプリピットLPPを持たないプリピットで構成される
DPDトラッキングエラー信号が得られ記録信号が読み
出し可能な再生専用領域であり著作権保護に関する情報
及びリードイン情報を持つcontrol data
zone(Readable emboss with
out LPP)、(1−3)約λ/12程度の深さか
ら成りウォブル及びランドプリピットLPPを持つプリ
ピットで構成されるDPDトラッキングエラー信号が得
られ記録再生信号が読み出し出来ない再生専用領域であ
るunreadable emboss zone w
ith LPP、(1−4)ウォブル及びグルーブ領域
の外周側サイドのランド領域にアドレス等の情報を持っ
たランドプリピットLPPを持つ記録再生可能な記録再
生可能領域でありディファレンシャルプッシュプルのト
ラッキングエラー信号が得られるbuffer zon
e2、以降に続くユーザーのコンテンツを記録するda
taareaの順に外周方向へ分割されている。ここ
で、各領域の右上に示してあるのがそれぞれの領域の開
始アドレスである。type(タイプ)1の記録時の動
作は図5の左側にWrite Mode示し、再生時の
動作は図5の左側にRead Modeで示してある。
recordingは記録動作、readingは再生
動作、seekはシーク動作、もしくはトラックを読み
飛ばす動作を示し、read gen wclkはウォ
ブル信号及びLPPアドレスを再生して記録クロック信
号および記録タイミング信号を生成する動作を示してい
る。
【0063】次に、type(タイプ)2のリードイン
領域は(2−1)記録再生可能領域である内周から、ウ
ォブル及び約λ/12程度の深さのグルーブ領域の外周
サイドのランド領域にアドレス等の情報を持ったランド
プリピットLPPを持つである記録再生可能な記録再生
可能領域でありディファレンシャルプッシュプルのトラ
ッキングエラー信号が得られるInitialzon
e、system reserved zone、bu
ffer zone0、RW−physical fo
rmat information zone、Ref
erence code zone、(2−2)タイプ
1またはタイプ2かを判断するコードが記録されている
boundary flag zone1(無くても良
い)、前記記載の中間領域であるboundary e
mboss zone1(約λ/12程度の深さから、
約λ/4程度の深さになるように形成されたピット領域
でありウォブルを持ちディファレンシャルプッシュプル
のトラッキングエラー信号もDPDトラッキングエラー
信号も得られる)、(2−3)約λ/4程度の深さから
成りウォブルはあるがランドプリピットLPPを持たな
いプリピットで構成されるDPDトラッキングエラー信
号が得られ記録信号が読み出し可能な再生専用領域であ
り著作権保護に関する情報及びリードイン情報を持つc
ontrol data zone(Readable
emboss without LPP)、(2−
4)type(タイプ)1またはtype(タイプ)2
かを判断するコードが記録されているboundary
flag zone2(無くても良い)、前記記載の
中間領域とは逆の構造であるboundary emb
oss zone2(約λ/4程度の深さから、約λ/
12程度の深さになるように形成されたピット領域であ
りウォブル及びLPPが記録されている(LPPは無く
ても良い)ディファレンシャルプッシュプルのトラッキ
ングエラー信号もDPDトラッキングエラー信号も得ら
れる)、(2−5)約λ/12程度の深さから成りウォ
ブル及びランドプリピットLPPを持つプリピットで構
成されるDPDトラッキングエラー信号が得られ記録信
号が読み出し出来ない再生専用領域であるunread
able embosszone with LPP、
(2−6)ウォブル及び約λ/12程度の深さのグルー
ブ領域の外周サイドのランド領域にアドレス等の情報を
持ったランドプリピットLPPを持つである記録再生可
能な記録再生可能領域でありプッシュプルのトラッキン
グエラー信号が得られるbuffer zone2、ユ
ーザーのコンテンツを記録するdataareaの順に
外周方向へ分割されている。ここで、各領域の右上に示
してあるのがそれぞれの領域の開始アドレスである。t
ype(タイプ)2の記録時の動作は図5の右側にWr
ite Mode示し、再生時の動作は図5の右側にR
ead Modeで示してある。recordingは
記録動作、readingは再生動作、seekはシー
ク動作、もしくはトラックを読み飛ばす動作を示し、r
ead gen wclkはウォブル信号及びLPPア
ドレスを再生して記録クロック信号および記録タイミン
グ信号を生成する動作を示している。
【0064】boundary flag zone1
及びboundary flagzone2は、この位
置に無くても良いが、boundary zone1及
びboundary flag zone2がディスク
のtype(タイプ)1またはtype(タイプ)2に
よって記録再生の方法を変更すべく前記のリードイン情
報を持つcontrol data zoneや、記録
可能な領域内のLPPのアドレス情報とともに予め埋め
込み記録しておくき、記録再生すべきディスクのtyp
e(タイプ)1またはtype(タイプ)2が判定でき
るようにしておく。
【0065】次に、type(タイプ)1とtype
(タイプ)2のディスクにおいて、共通にこの領域を再
生する場合と、記録する場合を図9を参照しながら説明
する。図9は図5のフォーマットをトラック位置として
は表現を簡略化し、記録再生のための物理的な内容を中
心に説明するための図である。
【0066】図9はトラック番号の1からトラック番号
9のそれぞれのトラックの方向に外周方向に向かい図5
との対応は、type(タイプ)1のトラック番号1、
トラック番号2のそれぞれのトラックが、約λ/12程
度の深さのグルーブ領域の外周側のサイドのランド領域
にアドレス等の情報を持ったランドプリピットLPPを
持つ記録再生可能な記録再生可能領域でありディファレ
ンシャルプッシュプルのトラッキングエラー信号が得ら
れるInitial zone、systemrese
rved zone、buffer zone0、RW
−physical format informat
ion zone、Reference code z
one、buffer zone1、linking
loss area等である。図5及び9のすべての領
域においてウォブル信号は配置されている。トラック番
号3、トラック番号4のそれぞれのトラックが、約λ/
4程度の深さから成りランドプリピットLPPを持たな
いプリピットで構成されるDPDトラッキングエラー信
号が得られ記録信号が読み出し可能な再生専用領域のC
ontrol data zone(Readable
emboss without LPP)である。ト
ラック番号5、トラック番号6、トラック番号7のそれ
ぞれのトラックが約λ/12程度の深さから成りランド
プリピットLPPを持つプリピットで構成されるDPD
トラッキングエラー信号が得られ記録信号が読み出し出
来ない再生専用領域であるunreadable em
boss zone with LPPである。トラッ
ク番号8、トラック番号9のそれぞれのトラックがグル
ーブ領域の外周側サイドのランド領域にアドレス等の情
報を持ったランドプリピットLPPを持つディファレン
シャルプッシュプルのトラッキングエラー信号が得られ
る記録再生可能な情報記録再生可能領域(Data a
rea)である。
【0067】次に、type(タイプ)2のトラック番
号1のトラックが、リードイン領域は記録再生可能領域
である内周から、約λ/12程度の深さのグルーブ領域
の外周サイドのランド領域にアドレス等の情報を持った
ランドプリピットLPPを持つである記録再生可能な記
録再生可能領域でありディファレンシャルプッシュプル
のトラッキングエラー信号が得られるInitial
zone、system reserved zon
e、buffer zone0、RW−physica
l format information zon
e、Reference code zone等であ
る。トラック番号2のトラックが中間領域である。トラ
ック番号3、トラック番号4のそれぞれのトラックが約
λ/4程度の深さから成りランドプリピットLPPを持
たないプリピットで構成されるDPDトラッキングエラ
ー信号が得られ記録信号が読み出し可能な再生専用領域
のControl data zone(Readab
le emboss without LPP)であ
る。トラック番号5のトラックが中間領域である。トラ
ック番号6、トラック番号7のそれぞれのトラックが、
約λ/12程度の深さから成りランドプリピットLPP
を持つプリピットで構成されるDPDトラッキングエラ
ー信号が得られ記録信号が読み出し出来ない再生専用領
域のunreadable emboss zone
with LPPである。トラック番号8、トラック番
号9のそれぞれのトラックがグルーブ領域の外周側サイ
ドのランド領域にアドレス等の情報を持ったランドプリ
ピットLPPを持つディファレンシャルプッシュプルの
トラッキングエラー信号が得られる記録再生可能な領域
(Data area)である。
【0068】この配置において、記録または再生を行う
場合はtype(タイプ)1またはtype(タイプ)
2を判定する必要がある。type(タイプ)1または
type(タイプ)2の検出方法としては、ディスクを
挿入し立ち上げ処理をした時点で、前記のリードイン情
報を持つcontrol data zoneを再生
し、この領域にtype(タイプ)1またはtype
(タイプ)2が記録されていればこの値で判定する。こ
れは、記録装置または再生装置でも同様な方法で読み出
すことが出来る。また、本例のもう一つの例ではbou
ndary flag zone1及びboundar
y flag zone2にLPPとしてtype(タ
イプ)1またはtype(タイプ)2が記録されている
ので、記録時にこの値を読み出すことによって判定する
事ができる。この方法は記録装置にて記録を行う場合に
適用出来る。このタイプの記録は、記録していないディ
スクの状態で検出が可能であればそれ以外の方法であっ
てもかまわない。
【0069】さて、type(タイプ)1をトラック番
号1のトラックから順に記録する場合(図5の左側に示
すWrite Mode)、トラック番号1、トラック
番号2、トラック番号8、トラック番号9のそれぞれの
トラックは記録すべきトラックであり、前記のようにす
べての領域のトラックの両側にはウオブルしている周波
数信号があり、この周波数信号を検出してディスクを回
転する速度信号を帰還して、ディスクを線速度一定の制
御を行うと共に記録クロック信号を生成する。次に、ラ
ンドに記録されているLPPを検出し、アドレス信号を
生成し、この検出したタイミング信号に基づいて、この
トラックの所定のリンキングタイミングで記録(図5の
左側に示すWrite Modeにおいてrecord
ing、Initial zone〜Linking
loss area)を開始する。そして、トラック番
号3のトラックに相当するアドレスになるリンキングタ
イミングで記録を中止し再生状態(図5の左側に示すW
rite Modeにおいてreading)にする。
【0070】トラック番号3のトラックは記録領域が再
生可能なピットで構成され、LPP信号がないが、再生
可能なピットからアドレスを検出して、アドレスに基づ
いて再生動作を(図5の左側に示すWrite Mod
eにおいてreading、Control data
zone(Readable emboss wit
hout LPP))トラック番号4のトラックまで行
う。次にトラック番号5、トラック番号6、トラック番
号7のそれぞれのトラックはピットの信号が再生出来な
いトラックであるが、この領域にはウオブル信号とLP
P信号があるので、このトラックを再生中にウオブル信
号とLPPアドレスを再生し、記録クロックと記録タイ
ミングを生成し(図5の左側に示すWrite Mod
eにおいてreading gen wclk、Unr
eadable emboss with LPP)、
トラック番号8以降のトラック番号のトラックで同様に
リンキングタイミングで記録を開始し、以降の記録処理
を行う(図5の左側に示すWrite Modeにおい
てrecording、buffer zone 2〜
Data area)。ここで、type(タイプ)1
ではトラックの両サイドはどのトラックも対称でありト
ラック番号2とトラック番号3とのそれぞれのトラッ
ク、及びトラック番号4とトラック番号5とのそれぞれ
のトラック、及びトラック番号7とトラック番号8との
それぞれのトラックの境界のディファレンシャルプッシ
ュプルによるトラッキングエラー信号は振幅の差がある
程度で連続的に得ることができる。
【0071】このように、ピット領域の境界を連続的に
記録することが出来るので、再生時にRF信号を連続的
に得ることが出来、再生時の処理(図5の左側に示すR
ead Mode)は、トラッキングエラーを位相差法
(DPD)(尚ディファレンシャルプッシュプルでも良
い)として、トラック番号1のトラックからトラック番
号9のトラックまで順に再生(図5の左側に示すRea
d Modeにおいてreading、Initial
zone〜Control data zone(R
eadable emboss without LP
P))する。そのとき、トラック番号5、トラック番号
6、トラック番号7のそれぞれのトラックは信号が再生
できないので読み飛ばして(図5の左側に示すRead
Modeにおいてseek、Unreadable
emboss with LPP〜buffer zo
ne2)、その後トラック番号8以降のトラック番号の
トラックを連続的に再生する(図5の左側に示すRea
d Modeにおいてreading、Data ar
ea)。
【0072】次に、type(タイプ)2をトラック番
号1のトラックから順に記録する場合、トラック番号
1、トラック番号8、トラック番号9のそれぞれのトラ
ックは記録すべきトラックである。中間領域であるトラ
ック番号2のトラックがtype(タイプ)1では記録
可能トラックであるのに対して、type(タイプ)2
においてピットのトラックである理由は、トラック番号
2のトラックでは、トラックの両サイドのランドの深さ
が異なり、記録するために必要なウオブル信号とLPP
信号が記録してあっても前のトラックのような信号振幅
や信号のオフセットレベルでは、信号が得ることが出来
ず記録クロックやタイミング信号が正確に得ることが出
来ない可能性があるためである。
【0073】同様に中間領域であるトラック番号5のト
ラックもトラックの両サイドのランドの深さが異なり、
記録するために必要なウオブル信号とLPP信号が記録
してあっても前のトラックのような信号振幅や信号のオ
フセットレベルでは、正確な信号が得ることが出来ない
可能性があり記録クロックやタイミング信号が正確に得
ることが出来ないことがあるので、記録クロックやタイ
ミング信号が正確に得るのは、トラック番号6以降のト
ラック番号のトラックで行っても良い。
【0074】順に記録処理(図5の右側に示すWrit
e Mode)を説明する。トラック番号1のトラック
では、前記のようにトラックの両側にはウオブルしてい
る周波数信号があり、この周波数信号を検出してディス
クを回転する速度信号を帰還して、ディスクを線速度一
定の制御を行うと共に記録クロック信号を生成する。次
に、ランドに記録されているLPPを検出し、アドレス
信号を生成し、この検出したタイミング信号に基づい
て、このトラックの所定のリンキングタイミングで記録
(図5の右側に示すWrite Modeにおけるre
cording、Initial zone〜boun
dary flag zone 1)を開始する。
【0075】そして、トラック番号2のトラックに相当
するアドレスになるリンキングタイミングで記録を中止
し再生状態にする。トラック番号2のトラックは記録領
域が再生出来ないまたは再生可能なピットで構成されて
いるため読み飛ばす(図5の右側に示すWrite M
odeにおけるrecordingの波線部分、bou
ndary flag zone 2)。トラック番号
3のトラックは記録領域が再生可能なピットで構成さ
れ、LPP信号がないが、再生可能なピットからアドレ
スを検出して、アドレスに基づいて再生トラック番号4
のトラックまで行う(図5の右側に示すWrite M
odeにおけるreading、Control da
ta zone(Readable emboss w
ithout LPP)〜boundary flag
zone 2)。
【0076】次にトラック番号5のトラックはピットの
信号が再生できない可能性があり、LPP信号は正確に
は再生出来ない可能性があるトラックなので読み飛ば
す。次にトラック番号5、トラック番号6、トラック番
号7のそれぞれのトラックはピットの信号が再生出来な
い信号であるが、この領域にはウオブル信号とLPP信
号があるので、このトラックを再生中にウオブル信号と
LPPアドレスを再生し、記録クロックと記録タイミン
グを生成し(図5の右側に示すWrite Modeに
おけるreading gen wclk、Unrea
dable emboss with LPP)、トラ
ック番号8以降のトラック番号のトラックで同様にリン
キングタイミングで記録を開始し以降の記録処理を行う
(図5の右側に示すWrite Modeにおけるre
coding、buffer zone 2〜Data
area)。
【0077】ここで、type(タイプ)2ではトラッ
クの両サイドが中間領域である2と5のトラックも非対
称でありこの境界のトラックでは、プッシュプル方式の
トラッキングエラー信号は振幅の差やオフセットを生じ
てしまい正確に記録または再生が出来ないが、ディファ
レンシャルプッシュプル方式によるトラッキングエラー
信号は振幅の差がある程度の許容できる範囲で連続的に
得ることができる。
【0078】このように領域を配置すればピット領域の
境界を連続的に記録することが出来るので、再生時にR
F信号を連続的に得ることが出来、再生時の処理(図5
の右側に示すRead Mode)は、トラッキングエ
ラーを位相差法(DPD)(尚ディファレンシャルプッ
シュプルでも良い)として、トラック番号1のトラック
からトラック番号9のトラックまで順に再生する。この
際、type(タイプ)2ではトラック番号2、トラッ
ク番号5、トラック番号6、トラック番号7のそれぞれ
のトラックは信号が再生できないので読み飛ばして(図
5の右側に示すRead Modeにおけるseek、
Initial zone〜boundary emb
oss zone 1、boundary flag
zone2〜buffer zone 2)、その後、
トラック番号3、トラック番号4、およびトラック番号
8以降のトラック番号のそれぞれのトラックを連続的に
再生する(図5の右側に示すRead Modeにおけ
るreading、Control data zon
e(Readable emboss without
LPP)〜boundary flag zone
2、Data area)。
【0079】また、仮に、type(タイプ)1とty
pe(タイプ)2のタイプを検出出来ないでtype
(タイプ)1としてしまった場合、または誤ってtyp
e(タイプ)2をtype(タイプ)1と検出した場合
も、本案は有効である。つまりその場合、記録の場合
に、トラック番号2のトラックに記録装置は記録処理を
行おうとするが、トラック番号2のトラック番号では、
ウォブル信号は検出できても正確にLPPが検出出来な
いことになるので記録は途中で中止される。又は信号処
理回路にてLPP信号の補完処理を行いながら記録処理
が行われる。仮に、トラック番号2のトラックをすべて
記録してしまった場合も、このトラックの再生時には、
この領域からトラッキングエラー信号を得ることが出来
るので、トラック番号2のトラックから再生信号は読み
出せないが問題なく連続的な再生が可能である。トラッ
ク番号5のトラックもLPP信号が読み出せない可能性
はあるが、次のトラックからは読み出されるので問題な
く記録再生を行うことが出来る。
【0080】図10は、第3例である情報記録媒体のリ
ードイン領域とデータ領域とを説明するための図であ
る。図5に示したtype(タイプ)2のbuffer
zone1が、図10においてはunreadabl
e emboss withLPP boundary
flag 1になっている点が異なる。この場合も全
ての領域でウォブル信号が記録されており全ての領域で
ウォブル信号を得ることができる。このディスクをty
pe(タイプ)3とする。type(タイプ)3の記録
および再生動作に関しては図10の右側にそれぞれWr
ite ModeおよびRead Modeで示してあ
る。この動作に関しては、unreadble emb
oss with LPP boundary fla
g 1を除きtype(タイプ)2と同じであるので、
重複する動作の説明は省略するが、type(タイプ)
2と異なる動作の説明は以下の通りである。unrea
dable emboss with LPP bou
ndaryflag 1の領域は、unreadabl
e emboss with LPP領域と同じで、こ
の領域の中のLPPの中に、boundary fla
g1が書き込んである点が異なる。図10では、buf
fer zone1に記録すべきところを、unrea
dable emboss領域としているので、その前
のreference code zoneで記録を終
了し、再生動作に切換えることになる。なお、type
(タイプ)1に関しては図5に示したtype(タイ
プ)1と同じであるのでその説明を省略する。
【0081】図11は、第4例である情報記録媒体のリ
ードイン領域とデータ領域とを説明するための図であ
る。この場合も全ての領域でウォブル信号が記録されて
おり全ての領域でウォブル信号を得ることができる。図
11に示したtype(タイプ)4およびtype(タ
イプ)5は、図5に示したtype(タイプ)2のbo
undary emboss zone1とbound
ary embosszone2を、図5に示したty
pe(タイプ)1とtype(タイプ)2とにおいて同
じアドレス位置に配置したものである。boundar
y emboss zone 1とboundary
emboss zone 2は、上述したように、図1
1右側に示した対照表をに示してあるとおりエンボスピ
ットで構成されている領域であり、type(タイプ)
4ではウオブル及びLPPは記録されているが、typ
e(タイプ)5ではウオブルは記録されいるがLPPは
記録されていなくてもよい。または、LPPは記録され
ていても精度良く読み出すことが出来ない領域である。
また、この領域のエンボスピットはデータが再生できて
も出来なくてもよい。type(タイプ)4又はtyp
e(タイプ)5であることを示す識別情報をLPP、ま
たは読み出し可能なcontrol data zon
e等の再生専用領域に予め記録しておく。
【0082】このようなフォーマットにすることによ
り、図11の記録動作(WriteMode)及び再生
動作(Read Mode)は図11の左側に示したよ
うに、記録動作(Write mode)はlinki
ng loss areaまで記録(recordin
g)し、再生モード(reading)に切換え、un
readable emboss with LPP領
域からウオブル信号を再生し、記録のためのクロックを
生成し、LPPからアドレス信号を生成し記録のタイミ
ングを生成し(reading gen wclk)、
次にbuffer zoneから再度記録(recor
ding)を再開する。なお、再生動作は前記の例と同
様であるので、その説明を省略する。
【0083】このように、type(タイプ)4でもt
ype(タイプ)5でも全く同様な記録再生方法にて、
適用できるので、装置の設計が容易となるメリットを奏
する。ただし、前記したように、type(タイプ)4
の場合は、トラッキング信号はプッシュプルやディファ
レンシャルプッシュプルでもほぼ問題ないが、type
(タイプ)5の場合は、トラッキング信号はディファレ
ンシャルプッシュプルではほぼ問題ないが、プッシュプ
ルではboundary emboss zone 1
とboundary emboss zone 2を連
続して通過することが難しいので、type(タイプ)
4又はtype(タイプ)5である識別情報をLPPま
たは読み出し可能なcontrol data zon
e等の再生専用領域に予め記録しておくことで、それぞ
れのディスクにあった対応が可能である。
【0084】上述した各例で説明したディスクのtyp
e(タイプ)を分類すると、type(タイプ)1とt
ype(タイプ)4とが同じグループになるので、以下
の説明ではこれをtype(タイプ)1をその代表とし
て説明する。また、type(タイプ)2、type
(タイプ)3、type(タイプ)5とが同じグループ
になるので、以下の説明ではこれをtype(タイプ)
2をその代表として説明する。 このような構成にする
ことによって、type(タイプ)1とtype(タイ
プ)2の2つの異なる製造方法が許容でき、かつ記録及
び再生時にはトラッキングエラー信号が連続的に得るこ
とが出来るので、記録及び再生時を中断することなく連
続的に行うことが出来、従来発売しているDVD−RO
MやDVDビデオ再生装置等に影響することなく、DV
D−RWの付加価値を高めるものである。
【0085】なお、上記の例は、再生専用領域と記録領
域との間または、再生専用領域と再生専用領域との間に
中間領域である1トラックのピット領域からなるbou
ndary emboss zone1とbounda
ry emboss zone2を設けたが、2トラッ
ク以上の領域であってもかまわないことは勿論である。
図5で分かるようにtype(タイプ)1とtype
(タイプ)2の差はごくわずかであり、記録領域と再生
専用領域の境界領域であるboundary embo
ss zone1と第一の再生専用領域と第二の再生専
用領域の境界領域であるboundary embos
s zone2を、境界領域として、アドレスが正確に
検出出来ない場合は記録しなくても良い領域、または、
再生信号が正確に読み出せなくてもよい領域というよう
に定義すれば、type(タイプ)1とtype(タイ
プ)2は共通のフォーマットとする事ができる。ここで
用いている名称は一例であって、製造方法や訂正フォー
マットやディスク構造等に限定されるものではない。
【0086】図12は、第5例である情報記録媒体のリ
ードイン領域とデータ領域とを説明するための図であ
る。この場合も全ての領域でウォブル信号が記録されて
おり全ての領域でウォブル信号を得ることができる。図
12に示したtype(タイプ)6およびtype(タ
イプ)7は、図11に示したtype(タイプ)4のb
oundary emboss zone1をboun
dary zone1として、type(タイプ)6で
は、この領域をウオブル及びLPPは記録されている記
録可能なグルーブ領域とし、type(タイプ)7で
は、この領域をウオブルは記録されていえるがLPPは
記録されていないエンボスピット領域とし、bound
ary emboss zone2を、図11に示した
boundary emboss zone1と2と同
様なウオブル及びLPPは記録されているエンボスピッ
ト領域とし、タイプ7の場合はLPPが記録されいても
LPPが精度良く読めなくてもよい領域である。typ
e(タイプ)6又はtype(タイプ)7であることを
示す識別情報をLPP、または読み出し可能なcont
rol data zone等の再生専用領域に予め記
録しておく。
【0087】このように領域を定義すれば、type
(タイプ)6とtype(タイプ)7は共通のフォーマ
ットとする事ができる。この時、この領域を記録する場
合と再生する場合があるので、この領域にLPPのアド
レス信号は無くてもウオブル信号を予め記録しておく
と、スピンドルの速度信号を生成でき、LPPのアドレ
ス信号を回路的に補完して記録をすることが可能であ
る。実際には、boundary zone1の記録の
場合、タイプ6の場合は表に記載されているように2つ
のECCブロックの後半のECCブロックをLinki
ng Loss Areaとしてここまで記録を行い、
タイプ7の場合は、前半のECCブロックをLinki
ng Loss Areaとしてここまで記録を行う。
【0088】またboundary emboss z
one2にも同様な理由で、ウオブル信号を予め記録し
ておくと、記録を行うための記録クロックの連続的な生
成や、スピンドルの速度信号を生成できtype(タイ
プ)6とtype(タイプ)7とで、互換性を維持して
記録再生処理が可能である。この場合には中間領域で
は、プッシュプル信号にオフセットが発生し、ウオブル
信号にもDC的にオフセットが発生するが、このオフセ
ット信号はバンドパスフィルターを通過させる等の方法
を用いれば、ウオブル信号は欠落なく連続的に得られる
か又は短時間のウオブル信号の欠落にすることが出来る
ので、ウオブル信号の連続性をを回路的に補完すること
で、この影響を除去する事ができる。このような構成に
することによって、記録再生を行う際により互換性を維
持し、2つのディスクの製造方法を可能にし、このよう
なフォーマットの発展及び普及に寄与するものである。
【0089】尚、全ての例に共通することであるが、b
oundary emboss zone1またはbo
undary zone1は円盤状のディスクの一周分
が中間領域のピットして形成されるが、中間領域として
配置している2ECCブロックは、その一周分よりも少
し大きな領域になっている。そこで、後半のECCブロ
ックの数セクターまたは数シンクフレームは次の領域で
あるコントロールデータゾーンと同じように読み出し可
能な領域である。そして、この領域は少なくとも2シン
クフレーム確保されているので、コントロールデータゾ
ーンを再生しようとした場合に、この間で再生信号のP
LLの引き込みやシンク検出を行うことによりコントロ
ールデータゾーンを最初から正確に読みfだすことが出
来る。boundary emboss zone2も
同様に、中間領域として配置している2ECCブロック
は、その一周分よりも少し大きな領域になっている。そ
こで、後半のECCブロックの数セクターまたは数シン
クフレームは次の領域であるアンリーダブルエンボスゾ
ーンと同じようにウオブル信号とLPP信号が読み出し
可能な領域である。
【0090】このようなフォーマットにすることによ
り、図12の記録動作(WriteMode)及び再生
動作(Read Mode)は図12の左側に示したよ
うに、前記例と同様な処理については説明を省略するが
LPPまたはコントロールデータ領域に記録されている
タイプ6または7の情報を取得し、タイプ6の場合は、
記録動作(Write mode)はboundary
zone1の最後のECCブロックをlinking
loss areaとし、ここまで記録(recor
ding)し、再生モード(reading)に切換
え、unreadable emboss with
LPP領域からウオブル信号を再生し、記録のためのク
ロックを生成し、LPPからアドレス信号を生成し記録
のタイミングを生成し(reading gen wc
lk)、次にbuffer zoneから再度記録(r
ecording)を再開する。タイプ7の場合は、記
録動作(Write mode)はboundary
zone1の手前の最後のECCブロックをlinki
ng loss areaとし、ここまで記録(rec
ording)し、再生モード(reading)に切
換え、unreadable emboss with
LPP領域からウオブル信号を再生し、記録のための
クロックを生成し、LPPからアドレス信号を生成し記
録のタイミングを生成し(reading gen w
clk)、次にbuffer zoneから再度記録
(recording)を再開する。また、仮にLPP
またはコントロールデータ領域に記録されているタイプ
6または7の情報を取得しないでタイプ6であると仮定
してタイプ7の媒体をタイプ6の方法で記録する場合
も、ウオブル信号が連続的に得られるのでこの信号を基
にして、LPP信号が得られない場合でも連続的に記録
を行うことも可能である。この場合には、この領域を再
生すると記録した信号を読み出すことは出来ないが、1
トラックの情報であり、かつ、重要な情報領域の情報で
は無いので支障は発生しない。なお、その他の再生動作
は前記の例と同様であるので、その説明を省略する。
【0091】図13は、第6例である情報記録媒体のカ
ッティング状態の概念を説明するための図である。図1
3は、前記の説明の中で、底面が同一の深さ(位置)で
構成されているのに対して、第6例は、図13の底面が
異なる案内溝としている中間領域にいて、ピット列領域
と、案内溝領域の底面が案内溝方向からピット列方向に
向かうに従って、所定の傾斜で徐々に浅くなり、再度ピ
ット列での底面は、案内溝の底と同一面になるように構
成している。従来の方法に対して、このように作製する
ための方法の変更部分は概略以下のように行う。
【0092】底面がガラス原盤表面にある案内溝とピッ
ト列の切り替わり部分においては、初期条件としてガラ
ス原盤の表面まで露光した案内溝とランドプリピットを
カッティングする条件を用いる。レーザー(光)Aはウ
ォブル信号が含まれている。ウォブル信号は、レジスト
盤上で15nmの振幅となるように光偏光器で、レーザー
光が左右に振られていた。カッティングされる案内溝の
幅が0.3μmとなり、溝深さが約30nmとなるような
レーザー光強度とした(PA3)。一方、レーザー
(光)Bは所望のランドプリピットが形成されるレーザ
ー光強度(PB3)とし、カッティングされるランドプ
リピットに深さが約30nmとなるように設定した。カッ
ティングは線速一定とした。ターンテーブルは、レジス
ト盤が1回転する間がトラックピッチ相当分であり、
0.74μmでレジスト盤の内周から外周に等速移動す
るように制御した。ひき続き、ここでは3トラックの傾
斜部分をカッティングする間にそれぞれのレーザー出力
を連続的に変化させた。このときレーザー(ビーム)A
はガラス原盤表面に至らない底面を持つ案内溝を記録す
るのに適したレーザー強度に至る様制御した。このとき
案内溝の底面はガラス原盤の表面まで露光しない。ウォ
ブル信号は、レジスト盤上で15nmの振幅となるように
光偏光器で、レーザー光が左右に振られている。カッテ
ィングされる案内溝の幅は0.3μmとなり、溝深さは
約30nmとなるようなレーザー光強度とする。レーザー
(ビーム)Bは案内溝部横にランドプリピット形成に必
要なレーザー強度に連続的に至るよう制御する。
【0093】同様にピット列と底面がガラス原盤表面に
ある案内溝との切り替わり部分は、初期条件としてレー
ザー(ビーム)Aはガラス原盤表面に至らない底面を持
つ案内溝を記録するのに適したレーザー強度によりここ
では3トラック傾斜をカッティングする間、ガラス原盤
の表面まで露光した案内溝を記録するのに適したレーザ
ー強度へ連続的に至るよう制御する。同様にレーザー
(ビーム)B光は所望のランドプリ ピットが形成され
るレーザー光強度から、3トラック傾斜をカッティング
する間にカッティングされるランドプリピットに深さが
約30nmとなるように設定したレーザー強度へ連続的に
変化させる。
【0094】このように方法で作製したディスクの傾斜
を持った記録可能な中間領域のトラックは、前記の例で
説明しているように、トラッキング方式としてのプッシ
ュプル方式、ディファレンシャルプッシュプル方式でも
多少のオフセットは発生するかもしれないが、このトラ
ックで記録再生が可能である。従って、前記の例のよう
にプッシュプル方式において記録が出来ないために、プ
リピットで構成する必要も無いでの記録可能領域とする
事が出来る。また、この領域に記録した後には、ディフ
ァレンシャルフェイズディテクト(DPD)方式で、オ
フセット等の発生がほとんど無く安定にトラッキングを
行うことが出来る。前記の例では、ピット領域からなる
中間領域を上書きしてしまった場合や、中間領域のピッ
ト形状によっては、ディファレンシャルフェイズディテ
クト(DPD)方式で、オフセット等が発生する場合が
あったが、本例では、この問題の発生が解決出来る。ま
た、この中間領域にはウオブル信号もLPPのアドレス
信号も予め作製しておくことが出来るので、書き込みす
べき信号の記録動作もほぼ正確に行うことが出来、同様
に再生信号の再生動作も安定に行うことが出来る。
【0095】図14は、第6例である情報記録媒体のリ
ードイン領域とデータ領域とを説明するための図であ
る。この場合も全ての領域でウォブル信号が記録されて
おり全ての領域でウォブル信号を得ることができる。図
14に示したtype(タイプ)6は図12に示したt
ype(タイプ)6と実質的に同じであり、図14に示
したtype(タイプ)8は、図12に示したtype
(タイプ)7のboundary zone1の中で、
この領域をウオブルは記録されていえるがLPPは記録
されていないエンボスピット領域としているのに対し
て、type(タイプ)8では、前記のように傾斜して
いてウオブル及びLPPが記録されている記録可能なグ
ルーブ領域とし、この領域のLPPは配置されいてもL
PPが精度良く読めなくてもよい領域である。boun
dary emboss zone2を、図12に示し
たboundary emboss zone2と同様
なウオブル及びLPPは記録されているエンボスピット
領域とし、タイプ8の場合はLPPが記録されいてもL
PPが精度良く読めなくてもよい領域である。type
(タイプ)6又はtype(タイプ)8であることを示
す識別情報をLPP、または読み出し可能なcontr
ol data zone等の再生専用領域に予め記録
しておく。例えば、識別情報をLPP情報のDisc Phys
ical codeのMedia type3(メディアタイプ)に0:b
oundary無し 1:boundary有り として定義すること
ができる。
【0096】このように領域を定義すれば、type
(タイプ)6とtype(タイプ)8は共通のフォーマ
ットとする事ができる。この時、この領域を記録する場
合と再生する場合で、この中間領域において仮にLPP
のアドレス信号を検出出来なくてもウオブル信号から、
スピンドルの速度信号を生成でき、LPPのアドレス信
号を回路的に補完して記録をすることが可能である。実
際には、boundary zone1の記録の場合、
タイプ6の場合もタイプ8の場合も2F1F0hのEC
CブロックをLinking Loss Areaとし
てここまで記録を行う。
【0097】またboundary emboss z
one2にも同様な理由で、ウオブル信号を予め記録し
ておくと、記録を行うための記録クロックの連続的な生
成や、スピンドルの速度信号を生成できtype(タイ
プ)6とtype(タイプ)8とで、互換性を維持して
記録再生処理が可能である。この場合には中間領域で
は、プッシュプル信号にオフセットが発生し、ウオブル
信号にもDC的にオフセットが発生するが、このオフセ
ット信号はバンドパスフィルターを通過させる等の方法
を用いれば、ウオブル信号は欠落なく連続的に得られる
か又は短時間のウオブル信号の欠落にすることが出来る
ので、ウオブル信号の連続性をを回路的に補完すること
で、この影響を除去する事ができる。このような構成に
することによって、記録再生を行う際により互換性を維
持し、2つのディスクの製造方法を可能にし、このよう
なフォーマットの発展及び普及に寄与するものである。
【0098】このようなフォーマットにすることによ
り、図14の記録動作(WriteMode)及び再生
動作(Read Mode)は図14の左側に示したよ
うに、前記の例と同様な処理については説明を省略する
がLPPまたはコントロールデータ領域に記録されてい
るタイプ6または8の情報を取得し、タイプ6と8の場
合は、記録動作(Write mode)はbound
ary zone1の最後のECCブロックのlink
ing loss areaとし、ここまで記録(re
cording)し、再生モード(reading)に
切換え、unreadable emboss wit
h LPP領域からウオブル信号を再生し、記録のため
のクロックを生成し、LPPからアドレス信号を生成し
記録のタイミングを生成し(reading gen
wclk)、次にbufferzoneから再度記録
(recording)を再開する。また、タイプ8で
boundary zone1に記録を行う場合に、ト
ラッキングエラーとしてプッシュプル方式を用いる場合
には、トラッキングエラー信号に許容できる範囲のオフ
セット信号が発生するので、この領域を記録する場合に
のみ予めオフセットを値を測定しておき、この値に応じ
てオフセットをキャンセルするように制御することによ
り、より正確に記録を行うことができる。また、仮にL
PPまたはコントロールデータ領域に記録されているタ
イプ6または8の情報を取得しないでタイプ6であると
仮定してタイプ7の媒体をタイプ6の方法で記録する場
合も、ウオブル信号が連続的に得られるのでこの信号を
基にして、LPP信号が得られない場合でも連続的に記
録を行うことも可能である。
【0099】ここで説明したboundary zon
e1や2の表現は、実質的に深さの異なる領域間で挟ま
れた領域であるのでこのように表現しているが、異なる
表現方法としては、通常のデータ領域と表現しても良
い。特にタイプ6とタイプ8との差は僅かであり、通常
のデータ領域と表現しておき、その中のデータの特性と
して、例えばタイプ6の再生信号のジッタは8%以下で
あるが、タイプ8の再生信号のジッタは10%以下であ
るとか、タイプ6のLPP再生信号のエラーレートはa
%以下であるが、タイプ8のLPP再生信号のエラーレ
ートはb%以下であるとか、タイプ6のトラッキング信
号のオフセットはc%以下であるが、タイプ8のトラッ
キング信号のオフセットはd%以下であるとかのデータ
の違いをタイプの差として定義しても良い。また、異な
る表現方法としては、通常のデータ領域に対して定義さ
れている規格値を、タイプ6とタイプ8共に、この領域
については正確には定義しないことにより、2つのタイ
プを共通に表現する方法がある。また、この例では、b
oundary zone1の領域を徐々に深さを変え
るように構成したが、boundary zone2に
ついてもピットで構成することのみ異なるが同様に、徐
々に深さを変えるように構成しても良い。
【0100】第7例では図14の例の内容に相当するも
のを図5のタイプ1の形として定義する場合を説明す
る。図14及び図5の説明は説明済みであるので省略す
るが、相違点は以下である。つまり、大きな視野で相違
点を考えた場合に図14に示したtype(タイプ)6
は図12に示したtype(タイプ)6と、図5に示し
たtype(タイプ)1と領域の名称を変更しているだ
けで実質的に同じであり、図14に示したtype(タ
イプ)8は、boundary zone1を、前記の
ように傾斜していてウオブル及びLPPが記録されてい
る記録可能なグルーブ領域とすれば、逆にタイプ1のb
uffer zone1と同じ領域であるので、buf
ferzone1と定義することができる。同様に、図
14に示したboundary emboss zon
e2も、ウオブル及びLPPは記録されているエンボス
ピット領域であるので、unreadable emb
oss with LPP領域と同じ領域であるので、
unreadable emboss with LP
P領域と定義することができる。
【0101】この定義により、図14のタイプ6及びタ
イプ8は、図5のタイプ1と同じ図とすることができ
る。尚、図14に説明されているタイプ6及びタイプ8
を示すフラグは存在しない。但し、この図14の位置関
係として2つのboundary zoneが存在して
いた2つの境界領域(この境界トラックとは、記録可能
領域のトラック又はピットで構成された再生専用のトラ
ックの境界付近の1トラック又は数トラック)では、前
記のようにトラッキングエラー信号の中で特にプッシュ
プルトラッキングエラー信号が通常の信号領域の振幅レ
ベルやオフセットレベルとは異なる場合がある。
【0102】このプッシュプルトラッキングエラー信号
の振幅は、記録可能領域と、再生専用領域とでは元々振
幅レベルが異なり、それぞれの領域で定義されている
が、この境界領域では図15のように、特にトラッキン
グオフ時においてトラックを横切る時の記録可能領域の
プッシュプルトラッキングエラー信号の振幅を、中心電
圧を基準に、上方向のピーク値P1と下方向のピーク値
P2とし、境界付近の領域の中心電圧を基準に、上方向
のピーク値P3と下方向のピーク値P4とした時に、P
3/(P1+P2)>0.2及びP4/(P1+P2)
>0.2とする。この0.2の数値は、プッシュプルト
ラッキングエラー信号の振幅が小さくなった場合にも、
この領域を記録または再生する場合にトラッキング等の
制御が不安定にならないために必要な値である。なお、
この0.2の値は測定法などで変動する要因があるの
で、0.15から0.3程度の範囲が望ましい。例え
ば、この境界領域以外の記録可能領域ではプッシュプル
信号の振幅のオフセット量がアシンメトリーの規格とし
て(P1−P2)/(P1+P2)という数式を用いて
値が定義されている。この式を用いて、境界領域を定義
しようとした場合には、図15のように、P3とP4と
の振幅が対称であり、振幅が限りなく小さい場合には、
(P1−P2)/(P1+P2)の式は満足するが、ト
ラッキングサーボが不安定になることがある。また、逆
に図15のように、P3とP4との振幅が対称であり、
トラッキングサーボが安定な範囲で振幅が小さい場合に
も、(P1−P2)/(P1+P2)の値によって、満
足できないディスクになり、ディスクの製造マージンを
悪化させる要因になる。従って、この新しい式を導入し
てこの領域を定義することが、本方式のディスクにとっ
て最も好ましいものである。
【0103】このようなフォーマットにすることによ
り、図5の記録動作(Write Mode)及び再生
動作(Read Mode)は図5の左側に示したよう
に行われるが、この種類のディスクであると判断された
段階で、記録動作(Writemode)は、まずbo
undary zone1の最後のECCブロックのl
inking loss areaとし、ここまで記録
(recording)する。但し、前記のようにこの
linking loss areaの付近の領域は境
界領域であり、トラッキングエラー信号の振幅が小さい
場合、トラッキングエラー信号のオフセットレベルが他
のトラックと異なっている可能性があるので、この領域
を記録する時だけトラッキング制御時のゲインやオフセ
ット制御値を変更することにより安定に記録制御を行う
ことが出来る。また、この領域のトラッキングエラー信
号のオフセットレベルを予め測定して、学習した結果に
よって前記制御値を変更してもかまわない。次に、再生
モード(reading)に切換え、コントロールデー
タ領域を再生し、unreadable emboss
with LPP領域からウオブル信号を再生し、記
録のためのクロックを生成し、LPPからアドレス信号
を生成し記録のタイミングを生成し(reading
gen wclk)、次にbuffer zoneから
再度記録(recording)を再開する。この、コ
ントロールデータ領域からunreadable em
boss with LPP領域の間も境界領域であ
り、この時も前記同様に、トラッキングエラー信号の振
幅が小さい場合、トラッキングエラー信号のオフセット
レベルが他のトラックと異なっている可能性があるの
で、この領域を再生する時だけトラッキング制御時のゲ
インやオフセット制御値を変更することにより安定に記
録制御を行うことが出来る。また、この領域のトラッキ
ングエラー信号のオフセットレベルを予め測定して、学
習した結果によって前記制御値を変更してもかまわな
い。次に、図5の再生動作(Read Mode)は、
この種類のディスクであると判断された段階で、まずコ
ントロールデータ領域を再生する場合には、bound
ary zone1の最後のECCブロックのlink
ing loss area付近に移動して、コントロ
ールデータ領域の最初の領域を再生するのが通常の方法
であり、その場合に、前記のようにこのlinking
loss areaの付近の領域は境界領域であり、
トラッキングエラー信号の振幅が小さい場合、トラッキ
ングエラー信号のオフセットレベルが他のトラックと異
なっている可能性があるので、この領域を再生する時だ
けトラッキング制御時のゲインやオフセット制御値を変
更することにより安定に記録制御を行うことにより通過
する事が出来る。また、この領域のトラッキングエラー
信号のオフセットレベルを予め測定して、学習した結果
によって前記制御値を変更してもかまわない。なお、こ
の領域は、情報としては全て0データ等の意味を持たな
い情報で記録されているから、仮に再生したデータがエ
ラーになったとしても、読み飛ばしてかまわない。コン
トロールデータ領域を再生し、必要なリードイン情報や
コピープロテクトに関する情報を取得した後に、データ
領域に移動し、コンテンツの再生処理を行う。
【0104】なお、ここで用いている製造方法、構成、
名称は一例であって、本発明は製造方法や訂正フォーマ
ットやディスク構造等に限定されるものではない。
【0105】
【発明の効果】本発明によれば、情報記録可能領域の境
界付近では、記録再生信号特性を向上させ、かつトラッ
キングエラー信号に過大なオフセット信号を発生させた
り、トラッキングエラー信号が欠落する等で、記録時の
トラッカビリティを低下させる等の問題を発生すること
がないという利点を有する。また、タイプの異なるディ
スクであっても問題なく、記録を行うことができるとい
う利点を有する。
【図面の簡単な説明】
【図1】情報記録媒体の一例を説明するための図であ
る。
【図2】情報記録媒体に記録するデータをECCブロッ
ク化することを説明するための図である。
【図3】ECCブロック化したデータをセクター単位で
情報記録媒体の所定の領域に記録することを説明するた
めの図である。
【図4】情報記録媒体の一例であるDVD−RWにおけ
る1セクターの物理フォーマットを示す図である。
【図5】情報記録媒体のリードイン領域とデータ領域と
を説明するための図である。
【図6】第2例の情報記録媒体を説明するための図であ
る。
【図7】情報記録媒体におけるカッテイング状態の一例
を説明するための図である。
【図8】情報記録媒体におけるカッテイング状態の他の
例を説明するための図である。
【図9】本発明に関連する記録および再生の動作の位置
関係を説明するための図である。
【図10】第3例の情報記録媒体のリードイン領域とデ
ータ領域とを説明するための図である。
【図11】第4例の情報記録媒体のリードイン領域とデ
ータ領域とを説明するための図である。
【図12】第5例の情報記録媒体のリードイン領域とデ
ータ領域とを説明するための図である。
【図13】第6例の情報記録媒体におけるカッテイング
状態の他の例を説明するための図である。
【図14】第6例の情報記録媒体のリードイン領域とデ
ータ領域とを説明するための図である。
【図15】第7例のトラッキングエラー信号の振幅を説
明するための図である。
【符号の説明】
PA、PB、PM ピット列 P1、P2 再生専用領域 領域1 記録再生領域
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (31)優先権主張番号 特願2000−211615(P2000−211615) (32)優先日 平成12年7月12日(2000.7.12) (33)優先権主張国 日本(JP)

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 螺旋状あるいは同心円状の情報トラック
    から形成され、前記情報トラックの内周から予め周波数
    信号とアドレス信号とが記録された情報記録可能領域
    と、再生すべき信号がピットとして記録され、予め周波
    数信号が記録された第1の再生専用領域と、再生すべき
    信号がピットとして記録され、予め周波数信号とアドレ
    ス信号とが記録された第2の再生専用領域とを有する情
    報記録媒体であって、 前記情報記録可能領域と前記第1の再生専用領域との間
    の境界付近及び、前記第1の再生専用領域と前記第2の
    再生専用領域との間の境界付近では、前記境界付近のト
    ラッキングエラー信号は前記情報記録可能領域のトラッ
    キングエラー信号の振幅の中心から両方向の振幅を、前
    記トラッキングエラー信号の振幅の比として規定されて
    いる情報記録媒体に情報を記録する情報記録媒体記録方
    法であって、 前記情報記録媒体の前記情報記録可能領域の境界付近を
    再生可能にするために前記情報記録可能領域、前記第1
    の再生専用領域及び前記第2の再生専用領域のトラッキ
    ングエラー信号の振幅に基づいてトラッキングを行うス
    テップと、 前記情報記録可能領域と前記第1の再生専用領域との境
    界まで前記アドレス信号に基づいて記録し、前記第2の
    再生専用領域の前記アドレス信号に基づいて、前記第2
    の再生専用領域に続く前記情報記録可能領域から記録す
    るステップとを有することを特徴とする情報記録媒体記
    録方法。
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