JP2008012230A - 脈波出力装置およびプログラム - Google Patents

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Abstract

【課題】1拍の脈波毎に、波形から算出される値を出力する。
【解決手段】脈波検出装置の表示ユニット3では、手首などの測定部位に押圧された脈波センサにより測定期間にわたり検出された脈波信号を入力し、入力した脈波信号に基づき、測定期間の全波形が取得される。取得された全波形から、波形抽出部84は、1拍毎の波形を抽出する。AI算出部88などは、抽出された1拍の波形毎に、当該波形に基づくAI値を算出する。出力部94により、表示器または印字部には、取得された全波形と、全波形における1拍の波形毎にAI算出部88によって算出されたAI値とが同時に出力される。
【選択図】図6

Description

この発明は脈波に関する情報を出力する脈波出力装置およびプログラムに関し、特に、脈波波形と脈波に関する情報とを同時に出力する脈波出力装置およびプログラムに関する。
脈波計を用いて被測定者(患者など)の脈波を測定すると、測定された脈波を用いて心血管リスクを推定することができる。つまり、脈波に含まれる、心臓からの血流の押出し圧力波(駆出波)と、末端からの反射圧力波(反射波)とを測定することで、当該被測定者の血管の硬化(老化)の程度を、AI(Augmentation Index)値として算出することができる。したがって、脈波を測定することは、当該被測定者の健康状態を知るために非常に重要である。従来の脈波計では、一般的には、連続して波形を測定し、測定した波形の1つからAI値を算出する。通常は、測定誤差を減らすために連続してAI値の測定を行い、その値の平均を最終的な測定値とする処理が行われる。多くの値から総合した結果すなわち波形を得る方法は、数学的な波形処理の方法や平均化を利用して行われることが多い。
しかし、測定した全ての波形は測定結果であり、1拍毎の波形に現れる変化は、重要な測定結果と考える事ができる。この点に関して特許文献1には、脈波波形そのものを連続印字する機能が提供されている。また、非特許文献1には、脈波などの各種の生体情報をモニタするソフトウェアを用いて、検出した脈波などの生体情報を連続的にモニタ出力する機能が提供されている。
特開2005−021477号公報 製品情報 携帯型多用途生体アンプ・収録装置 Polymate AP1132/AP1532.[online].TEACティアック株式会社 ビジネスソリューションズ・カンパニー.[retrieved on 2006−06-16].Retrieved from the Internet:<URL:http://www.tic.teac.co.jp./jp/products/medical/polymate-det.html>.
従来は、測定して得られた脈波の全波形を出力する機能は提供されていたが、1拍毎の波形に現れる変化に着目して、波形毎に当該波形から得られる生体に関する情報を出力する機能は提供されていなかった。そのため、ユーザは自ら、各波形から情報を読取る(推定する)ことが要求されたので、脈波波形に基づく正確な診断または予後予測をすることが困難であった。
それゆえにこの発明の目的は、1拍の脈波毎に、波形から算出される値を出力することのできる脈波出力装置およびプログラムを提供することである。
この発明のある局面に従う脈波出力装置は、測定部位に押圧された脈波センサにより測定期間にわたり検出された脈波信号を入力し、入力した脈波信号に基づき、測定期間の全波形を取得する全波形取得手段と、取得された全波形から、1拍毎の波形を抽出する波形抽出手段と、波形抽出手段により抽出された1拍の波形毎に、当該波形に基づく所定値を算出する値算出手段と、取得された全波形と、全波形における1拍の波形毎に値算出手段によって算出された所定値とを同時に出力する波形出力手段とを備える。
好ましくは、波形出力手段は、取得された全波形と、全波形における1拍の波形毎に値算出手段によって算出された所定値とを同時に印字する。または、表示する。
好ましくは、所定値は、心血管リスクを判定するための値を指す。
好ましくは、所定値は、駆出波と反射波の振幅の比率値、血圧値、中枢血圧推定値および脈波伝播速度関連情報のうちの少なくとも1つを含む。
好ましくは、形出力手段は、全波形における1拍の波形毎に、当該波形に関連付けて所定値を出力する。
好ましくは、波形出力手段は、全波形における1拍の波形毎に、当該波形と並列に所定値を出力する。
好ましくは、波形出力手段は、全波形における1拍の波形毎に、隣接する波形については前記所定値の出力位置を異ならせる。
好ましくは、1拍の波形毎の所定値のうち、予め定められた閾値を超える値のみを出力する。
好ましくは、1拍の波形毎の所定値のうち、予め定められた閾値を超える値は、他の所定値とは異なる態様で出力する。
好ましくは、1拍毎の所定値を、全波形について統計した情報を出力する統計出力手段をさらに備え、外部から与えられる切替指示に応じて、波形出力手段および統計出力手段のうちの一方による出力を行わせる。
この発明のある局面に従うプログラムは、測定期間にわたり検出された脈波波形の値の出力をコンピュータに実行させる脈波出力プログラムであって、測定期間にわたり予め取得された脈波の全波形から、1拍毎の波形を抽出する波形抽出ステップと、抽出された1拍の波形毎に、当該波形に基づく所定値を算出する値算出ステップと、取得された全波形と、前記全波形における1拍の波形毎に算出された所定値とを同時に出力する波形出力ステップとを備える。
好ましくは、波形出力ステップは、取得された全波形と、全波形における1拍の波形毎に値算出手段によって算出された所定値とを同時に印字する。または、表示する。
好ましくは、所定値は、心血管リスクを判定するための値を指す。
好ましくは、所定値は、駆出波と反射波の比率値、血圧値、中枢血圧推定値および脈波伝播速度関連情報のうちの少なくとも1つを含む。
好ましくは、形出力ステップでは、全波形における1拍の波形毎に、当該波形に関連付けて所定値を出力する。
好ましくは、波形出力ステップでは、全波形における1拍の波形毎に、当該波形と並列に所定値を出力する。
好ましくは、波形出力ステップでは、全波形における1拍の波形毎に、隣接する波形については所定値の出力位置を異ならせる。
好ましくは、1拍の波形毎の所定値のうち、予め定められた閾値を超える値のみを出力する。
好ましくは、1拍の波形毎の所定値のうち、予め定められた閾値を超える値は、他の所定値とは異なる態様で出力する。
好ましくは、1拍毎の所定値を、全波形について統計した情報を出力する統計出力ステップをさらに備え、外部から与えられる切替指示に応じて、波形出力ステップおよび統計出力ステップのうちの一方による出力を行う。
測定した全波形を連続して出力する際には、1拍毎の波形それぞれから算出した値は、全波形と同時に出力される。出力内容(波形および算出値)を観察することで、薬剤投与におけるリアルタイムでの薬の効き具合や、呼吸性変動および不整脈による心負荷の変化などを把握することができるようになる。
以下、この発明の実施の形態について図面を参照し詳細に説明する。なお、各図中、同一符号は同一または相当部分を示す。
図1と図2には、本実施の形態に係る脈波出力装置に相当の機能を有する脈波検出装置のハードウェア構成が示される。図3にはセンサユニットと固定台を含む各部の接続関係が示される。図4には、センサユニットを生体に装着した状態が示される。
図3と図4を参照して、脈波検出装置は手首の動脈における脈波を検出するために、脈波測定部位の手首表面に装着されるセンサユニット1、脈波検出のために手首を固定するための固定台2および脈波検出および血圧測定のための演算を含む各種処理を実行するための表示ユニット3を備える。図3ではセンサユニット1は筐体100内に収容されており、図4では溝9(図3参照)に案内されて筐体100内から外部にスライド移動されて、手首上に位置している状態が示される。
固定台2は固定台ユニット7を内蔵する。固定台ユニット7とセンサユニット1とは通信ケーブル5とエア管6とを介して接続される。また、血圧測定部位に装着されるカフ52と表示ユニット3とはエア管53を介して接続される。ここでは、固定台ユニット7と表示ユニット3とは通信のためにUSB(Universal Serial Bus)ケーブル4を介して接続されるが、無線にて接続されてもよい。
脈波検出時には、図4に示すように、ユーザは手首を固定台2の所定位置に載置した状態で、センサユニット1をスライド移動により手首の動脈側の表面に位置させてセンサユニット1の筐体100と固定台2とをベルト8を介して締めて、手首上のセンサユニット1がずれないように止める。測定の態様としては、センサユニット1を用いた脈波測定のみ、カフ52を用いた血圧測定のみ、または両方の測定の3種類が想定される。
脈波検出のためのセンサユニット1は手首に装着される。血圧測定のためのカフ52は上腕部に巻付け(装着)される。装着の態様としては次のようである。たとえば左腕にセンサユニット1を装着し、右腕にカフ52を装着するというように、脈波と血圧を左右の腕において同時に検出するようにしてもよい。または、図4のように、同じ腕にセンサユニット1とカフ52を装着して、脈波検出に引き続き、血圧測定をするようにしてもよい。
図1を参照して、センサユニット1は、脈圧を検出するための複数個のダイアフラムと抵抗ブリッジ回路からなる圧力センサが単結晶シリコンなどからなる半導体チップの後述の押圧面40に一方向に配列されて成る圧力センサアレイ11、圧力センサアレイ11中の複数の圧力センサそれぞれが出力する検出する脈圧に応じた電圧信号を選択的に導出するマルチプレクサ12、および圧力センサアレイ11を手首上に押圧させるために加圧調整される空気袋を含む押圧カフ13を有する。
固定台ユニット7は、押圧カフ(空気袋)13の内圧(以下、カフ圧という)を加圧するための加圧ポンプ14と減圧するための負圧ポンプ15、加圧ポンプ14と負圧ポンプ15のいずれかを選択的にエア管6に切り替え接続するための切替弁16、これらを制御するための制御回路17、USBケーブル4が接続される通信回路18、およびセンサユニット1から導出された出力信号をデジタルデータに変換するためのA/D(Analog/Digital)コンバータ19を有する。
表示ユニット3は脈波検出装置を集中的に制御するために演算を含む各種処理を実行するCPU(Central Processing Unit)20、脈波検出装置を制御するためのデータおよびプログラムを記憶するROM(Read Only Memory)21とRAM(Random Access Memory)22、外部から操作可能に設けられて各種情報を入力するために操作される操作部23、脈波検出結果および血圧測定の結果などの各種情報を外部出力するためにLCD(Liquid Crystal Display)などからなる表示器24、外部からCD−ROM(Compact Disk Read Only Memory)42が着脱自在に装着される外部I/F(Interface)41、現在時刻を計時して時間データとして出力するタイマ43、血圧測定ユニット50、血圧測定ユニット50とCPU20とを通信により接続するための通信回路71、固定台ユニット7とCPU20とを通信により接続するための通信I/F72、および測定結果などの情報を印刷出力するための印字部10を有する。血圧測定ユニット50は、上腕に装着されるカフ52を、エア管53を介し接続する。
なお、ここでは固定台2の固定台ユニット7と表示ユニット3とは別個に設けたが、両機能を固定台2に内蔵する構成であってもよい。内蔵される場合には、操作部23と表示器24とは外部から操作可能なように、または外部から表示内容を確認可能なように固定台2の筐体に取付けされる。
図3を参照して、表示ユニット3の操作部23は測定の開始を指示するために押下されるスイッチ231、測定の終了(停止)を指示するために操作されるスイッチ232、出力の切り替えを指示するために操作されるスイッチ233、表示器24の画面に表示される、または印字部10によって印刷される脈波波形のレンジを切替えるために操作されるスイッチ234、表示器24の画面に表示される脈波の波形をスクロールするために操作されるスイッチ235、表示器24の画面のカーソル(図示せず)の移動による情報の選択または操作内容の決定を指示するために操作されるスイッチ群236、ならびに表示器24の画面において、または印字部10の紙面において、脈波の1拍ごとの波形とともに出力される当該脈波の波形から算出される値、たとえばAI値、脈波伝播速度関連情報を指す公知の指標であるTR(Traveling time to Reflected wave)値および中枢血圧推定値を指すSBP2(second Systolic Blood Pressure)の値を指示するために操作されるスイッチ237、238および239、ならびに印字部10に対して情報の印刷を指示するために操作されるスイッチ240を有する。
図2には血圧測定系50とその関連部分の構成が示される。図2を参照して、血圧測定系50は、カフ52に内蔵されている空気袋51内の圧力(以下「カフ圧」という)により容量が変化する圧力センサ54、圧力センサ54の容量値に応じた発振周波数の信号をI/F60を介して通信回路71に出力する発振回路55、カフ圧のレベルを調整するためのポンプ56および弁58、ポンプ56を駆動するポンプ駆動回路57、および弁58の開閉度合を調整するための弁駆動回路59を備える。空気袋51と圧力センサ54、ポンプ56および弁58とはエア管53を介して接続される。I/F60は、発振回路15から得られる信号を圧力信号(動脈の容積変化を示す圧脈波の信号)に変換し、通信回路71に出力する。
図5(A)〜(E)にはセンサユニット1の構成が示される。図5(A)のセンサユニット1の、手首装着時の手首を横断する方向の断面構造が図5(B)に示される。図5(C)には図5(B)の破線の枠内の一部が拡大して示される。図5(B)の押圧カフ13が加圧ポンプ14および負圧ポンプ15によりカフ圧が調整されると、セラミックないしは樹脂により成型されたブロックを介して取付けられた圧力センサアレイ11は図5(C)に示す矢印25方向に該カフ圧レベルに応じた量だけ自在に移動する。圧力センサアレイ11は矢印25の下方向に移動することにより、筐体100の予め設けられた開口部から突出して手首表面に押圧される。図5(D)と図5(E)に示すように、圧力センサアレイ11の複数個の圧力センサ26の配列方向は、センサユニット1を手首に装着した時には動脈と略直交(交差)する方向に対応し、配列長は少なくとも動脈の径より長い。圧力センサ26それぞれは押圧カフ13のカフ圧により押圧されると、動脈から発生して生体表面に伝達される圧力振動波(脈圧)である圧力情報を電圧信号として出力する。圧力センサ26は所定の大きさ(5.5mm×8.8mm)の押圧面40において、たとえば40個配列される。図5(A)のセンサユニット1のスライド移動方向を案内する溝9が伸びる方向は、圧力センサアレイ11の圧力センサ26の配列方向に対応する。
図6には、表示ユニット3の機能構成が示される。表示ユニット3は、RAM22に対応のデータ格納部78、スイッチ235の操作による指示を入力する出力速度入力部79、スイッチ234によって指示される波形のレンジ入力部81、レンジ切換部821を有する表示制御部82、レンジ切換部831を有する印字制御部83、1拍ごとの脈波波形を抽出するための波形抽出部84、後述の統計情報99をデータ格納部78から読出すための統計情報読出部85、脈波から算出された値と所定の閾値とを比較して、比較結果に基づく判定をするための閾値判定部86、血圧算出部87、AI算出部88、SBP算出部89、TR算出部90およびスイッチ237、238および239の操作に従い波形毎に出力する算出値の種類を選択する出力値選択部91、出力内容を切替えるための切替部92、および後述の統計情報99を作成してデータ格納部78に格納する統計部93を備える。
出力速度入力部79、出力値選択部91および切替部92により出力部94が構成される。
本実施の形態では、図6の各部の機能は、CPU20が、対応のプログラムをROM21から読出し、読出されたプログラムがCPU20により実行されることにより、その機能が実現されるとしている。しかし、これら機能の実現方法はこれに特定されない。たとえば、これら機能の一部またはすべてが、ハードウェア(回路)により実現されてもよい。
図7には、図6のデータ格納部78の内容例が示される。図7を参照してデータ格納部78は、記憶領域E1、E2、E3およびE4を含む。記憶領域E1には、センサユニット1によって検出された脈波の所定期間にわたる波形のデータTWDが格納される。波形のデータTWDは、タイマ43によって計測された測定時間経過に対応し、連続的に各脈波のレベル(振幅)(mmHg)のデータが格納される。
記憶領域E2には、全波形データTWDに基づいて抽出された1拍ごとの波形データWDi(i=1、2、3、…、m)、当該波形データWDiに基づき算出された最高血圧(収縮期血圧:Systolic Blood Pressure)データSYSi、最低血圧(拡張期血圧:Diastolic Blood Pressure)データDIAi、AI値を示すデータAIi、駆出波が示す最高圧値を指すデータSBP1(i)、反射波が示す最高圧値を指すデータSBP2(i)、脈拍数を示すデータPLi、およびデータTRiを格納したレコードRiを有する。ここでは、波形データWDiおよび当該波形データWDiに基づき算出された各種値(データSYSi、データDIAi、データAIi、データSBP1(i)、データSBP2(i)、データPLiおよびデータTRi)はレコードRi単位で格納されることにより相互に関連付けされてデータ格納部78に格納されている。しかし、波形データWDiおよびデータSYSi〜TRiが相互に関連付けられる態様であれば、格納方式は、レコードRiを用いた方式に限定されない。
記憶領域E3には、心血管リスクの有無を判定するための所定の基準値を指す閾値を示すデータ70〜73が格納される。閾値は所定の範囲を有した値であってもよい。閾値判定部86は、データ70〜73の値と、計測された脈波データに基づき算出された最高血圧のデータSYS、データAI、データSBP2およびデータTRのそれぞれとを比較して、その比較結果を判定する。
記憶領域E4には、統計部93により算出された統計情報99が格納される。
図8には、AI値の算出手順が模式的に示される。脈波は、心臓の収縮とともに発生する駆出波と、駆出波が末梢血管や動脈の分岐部で反射することにより発生する反射波によって構成される。図8に示されるように1拍の脈波においては、振幅がレベルP1を有する駆出波と、レベルP2を有する反射波とが検出される。このような脈波において、駆出波と反射波の振幅の比率(AI値)は、AI=P2/P1×100(%)に従い算出することができる。
図9には、図4のIX−IX線に沿う切断面が示される。図9では押圧カフ13のカフ圧は負圧ポンプ15により十分に減圧されているので(大気圧よりも十分に低い圧力レベルを有するので)圧力センサアレイ11はセンサユニット1の筐体100内に収納された状態となり、脈波測定部位である手首表面には接触していない。
手首には、脈波検出のための橈骨動脈27と、腱29などの固形物とが存在する。固形物上の手首表面において脈波検出すると、検出脈波にはアーチファクト脈波が含まれてしまう。したがって、橈骨動脈27上に位置する圧力センサ26からの圧力情報を用いることで最適な脈波を検出することができる。
本実施の形態による脈波検出のための処理手順を図10のフローチャートに従い説明する。該フローチャートに従うプログラムと、該プログラム実行時に参照されるデータはROM21またはRAM22に予めストアされておりCPU20が該データを適宜参照しながらプログラムを読出し実行することで脈波検出処理が進行する。なお、ここでは表示ユニット3は電源ONされると電源が供給されて動作可能な状態となり、固定台ユニット7にも表示ユニット3側から電源が供給されて動作可能な状態になると想定する。
また、ここでは血圧測定ユニット50による血圧測定は並行して行なわれず、別途行なわれると想定する。
まず、ユーザは表示ユニット3の電源スイッチ(図示せず)をONする。当該ON操作に応答して、CPU20は指示信号を制御回路17に与える。制御回路17は与えられた指示信号に基づき、切替弁16を負圧ポンプ15側に切替えて、負圧ポンプ15を駆動する(ステップS1)。
負圧ポンプ15は駆動されると切替弁16を介してカフ圧を大気圧よりも十分に低くするように作用するので、圧力センサアレイ11は図5(C)の矢印25の上矢印方向に移動する。この結果、圧力センサアレイ11が不用意に突出して誤動作や故障するのを回避できる。
その後、ユーザがセンサユニット1をたとえば図4のように手首上に装着してスタートボタン(図示せず)をONすると、圧力センサアレイ11が移動したか否か、すなわちセンサユニット1がスライド溝9に沿って手首の表面上に位置するようにスライド移動したか否かが判定される(ステップS2)。センサユニット1の筐体100内にはスライド移動を検知するための図示されないマイクロスイッチが設けられており、制御回路17は該マイクロスイッチの検出信号に基づいて圧力センサアレイ11が移動したか否かを判定する。
移動したと判定されない間は(ステップS2でNO)、ステップS1の処理が繰返される。移動したと判定されると(ステップS2でYES)、制御回路17は操作部23から与えられる操作信号に基づきスイッチ231が操作されたか否かを判定する(ステップS2a)。判定結果が、スイッチ231が操作されない、すなわち測定の開始が指示されないことを指す場合には(ステップS2aでNO)、ステップS1の処理に戻り、以降は、スイッチ231が操作されるまで、ステップS1とS2の処理が繰返される。
一方、ステップS2aの判定結果が、スイッチ231が操作された、すなわち測定の開始が指示されたことを指す場合には(ステップS2aでYES)、制御回路17は切替弁16を加圧ポンプ14側に切替えて、加圧ポンプ14を駆動する(ステップS3)。これにより、カフ圧が上昇して圧力センサアレイ11が図5(C)の矢印25の下矢印方向に移動して圧力センサアレイ11は手首の表面に押圧される。説明を簡単にするために、この時点で、圧力センサアレイ11の圧力センサ26は、橈骨動脈27上に位置していると想定する。
ここでは加圧ポンプ14の駆動により、脈波検出のため、予め実験で求められている所定の押圧レベルとなるまで圧力センサアレイ11は手首の表面に押圧される。
圧力センサアレイ11が所定の押圧レベルにて手首表面上に押圧された状態において(図9参照)、各圧力センサ26から出力された電圧信号の圧力情報(脈圧の情報)がマルチプレクサ12を介して配列に従う順番に導出され、A/Dコンバータ19でデジタル情報に変換されて、通信回路18を介し表示ユニット3に転送される。ここでは、圧力センサアレイ11の各圧力センサ26から出力されるデジタル情報は、当該圧力センサ26の圧力センサアレイ11上における位置のデータと、当該圧力センサ26が出力する圧力情報の組から構成される。
CPU20は、固定台ユニット7から転送される各圧力センサ26のデジタル情報を通信I/F72を介して入力する(ステップS10)。そして、CPU20は、固定台ユニット7から転送される各圧力センサ26のデジタル情報を通信I/F72を介して入力開始すると、まず、入力したデジタル情報を解析して、振幅が最も大きい脈圧情報を選択的に入力して、選択入力したデジタル情報の脈圧情報をタイマ43から入力する時間データと関連付けて、全波形データTWDとしてデータ格納部78の領域E1に格納する。このとき、最大振幅の脈圧情報を指すデジタル情報により指示される位置データが特定される。その後は、後述のステップS11で脈波検出終了と判定されるまでステップS10の処理が繰返されるが、その繰返し毎に、通信I/F72から入力する各圧力センサ26のデジタル情報のうち、特定した位置データを指示するデジタル情報の脈圧情報を選択して、タイマ43から入力する時間データと関連付けて、全波形データTWDとしてデータ格納部78の領域E1に格納する。
次に、CPU20は脈波検出終了の所定条件が成立するか否かを判定する(ステップS11)。成立しないと判定される間は(ステップS11でNO)、ステップS10の転送処理が繰返される。なお、所定条件は、時間データが関連付けされた圧力情報を示す全波形データTWDが、所定期間(たとえば3分間)分格納が完了したことを示す。
脈波検出終了の所定条件が成立したときは(ステップS11でYES)、CPU20は制御回路17に指示信号を出力する。制御回路17は当該指示信号に基づき、切替弁16を介して負圧ポンプ15を駆動するように制御する(ステップS12)。これにより、手首に対する圧力センサアレイ11の押圧状態は解かれて、一連の脈波検出処理は終了する。この時点で、記憶領域E1には所定期間分の波形データの全て(全波形データTWD)の格納が完了している。
その後、1拍の脈波毎に値が算出されて(ステップS13)、その後、測定された全脈波波形とともに算出された値が表示器24または印字部10から出力される(ステップS14)。これらの処理の詳細は後述する。以上で、一連の処理は終了する。
(脈波波形毎の値の算出)
図11には、ステップS13における、1拍ごとの脈波波形ごとの値の算出手順が示される。本実施の形態では、心血管リスクの判断基準となる値を算出する。
まず、波形抽出部84は、データ格納部78の記憶領域E1から全波形データTWDを読出し(ステップS30)、読出した全波形データTWDが示す脈波波形をN次微分をして、その微分結果に基づき脈波波形を区切って1拍毎の脈波波形データWDiを抽出する。そして、抽出された脈波波形データのそれぞれについてレコードRiを生成して、生成したレコードRiそれぞれに、抽出した各脈波の波形データWDiを格納する(ステップS35)。
次に、血圧算出部87は、抽出された脈波波形データWDiのそれぞれについて、公知の手順に従い最高血圧、最低血圧および脈拍数を検出または算出して、データSYSi、DIAiおよびPLiとして、当該脈波波形データWDiが格納されたレコードRiに格納する(ステップS37)。例えば、最高血圧は、当該脈波波形の振幅のピーク値を指し、最低血圧は当該脈波波形の立ち上がり点付近の振幅レベルを指す。
次に、AI算出部88は、抽出された脈波波形データWDiのそれぞれについて、前述した手順に従いAIを算出して、データAIiとして、当該脈波波形データWDiが格納されたレコードRiに格納する(ステップS39)。また、このとき、ステップS37で算出された脈拍数に基づき、AI値を脈拍数75分に換算したAI値(AIP75)を算出してもよい。
次に、SBP算出部89は、抽出された脈波波形データWDiのそれぞれについて、中枢動脈血圧の推定値を算出して、データSBP2(i)として、当該脈波波形データWDiが格納されたレコードRiに格納する(ステップS41)。算出の詳細は、本出願人による特開2006−000176号公報に詳細に記載されるのでここでは簡単に説明する。
ここでは、中枢動脈血圧として中枢動脈の収縮期血圧を求める。中枢動脈の収縮期血圧は、反射波により生じる収縮期後方成分(末梢動脈の圧脈波において検出される収縮期後方成分)と、ステップS39において取得したデータSYSiが指す収縮期血圧とデータDAIiが指す拡張期血圧とを用いて、所定の演算式を用いた線形変換により算出して推定することができる。また、駆出波により生じる収縮期後方成分(末梢動脈の圧脈波において検出される収縮期後方成分)と、ステップS39において取得したデータSYSiが指す収縮期血圧とデータDAIiが指す拡張期血圧とを用いて、所定の演算式を用いた線形変換により、データSBP1(i)を算出して推定することができる。いずれも推定には線形変換による簡単な演算が適用される。
次に、TR算出部90は、抽出された脈波波形データWDiのそれぞれについて、TRの推定値を算出して、データTRiとして、当該脈波波形データWDiのレコードRiに格納する(ステップS43)。TRは、駆出波立ち上がり点と反射波立ち上がり点との時間間隔を表わす指標である。算出の詳細は、本出願人による特開2005−349116号公報に詳細に記載されるのでここでは簡単に説明する。
TR算出部90は、まず、脈波波形データWDiを微分処理して4次微分波を算出する。そして、駆出波立ち上がり点および反射波立ち上がり点を、4次微分波の極小点により求める。具体的には、脈波開始点から脈波の最大振幅点までの間の上昇脚の区間において検出される4次微分波における極小点のうち、最小点を駆出波立ち上がり点として決定する。また、最大振幅点から切痕点までの下降脚の区間において検出される4次微分波における極小点のうち、最小点を反射波立ち上がり点として決定する。このようにして求めた駆出波立ち上がり点および反射波立ち上がり点によりTRが算出される。
これにより、抽出された脈波波形毎に、当該脈波波形データWDiおよび当該脈波波形から算出された各種の値を格納したレコードRiが生成される。そして、CPU20は、生成されたレコードRiを、データ格納部78の記憶領域E2に格納する。
(出力処理)
図10のステップS14の主に出力部94による処理を、図12のフローチャートを参照して説明をする。
まず、ユーザは、出力を所望する種類の算出値を、対応のスイッチ237〜239を操作して選択的に指定する。出力値選択部91は、このようなスイッチ操作により指定された出力値の種類を入力する(ステップS51)。
また、ユーザは、出力する脈波波形のレンジを、スイッチ234を操作して指定する。波形レンジ入力部81は、スイッチ操作により指定されたレンジを入力する(ステップS53)。たとえば、出力する脈波波形は、測定時間を指す時間軸方向に、脈波の振幅値が連続的にプロットされてなる。レンジは、時間軸方向に波形を圧縮または伸長する割合、または振幅レベルを圧縮または伸長する割合を指す。
また、ユーザは脈波波形の所望の出力速度(表示速度、または印字速度)をスイッチ235を操作して指定する。出力速度入力部79は、指定された出力速度を入力する(ステップS55)。
その後、出力部94は、表示器24または印字部10に波形などを出力する(ステップS57、S59)。
具体的には、出力部94は、データ格納部78から全波形データTWDを読出し、記憶領域E2の各レコードRiから、出力値選択部91が入力した種類の値を読出し、これら読出したデータを表示制御部82に与える。
また、出力部94は、波形レンジ入力部81が入力した指定レンジのデータを表示制御部82に与える。表示制御部82は、与えられる脈波などのデータを表示器24に表示する。このときレンジ切替部821により、表示される全波形データTWDに基づく脈波波形のレンジは、指定されたレンジとなるように切替される。表示制御部82は、与えられる脈波などのデータを表示器24に表示する。
このときスイッチ240が操作されていた場合には、出力部94は、データ格納部78から読出した全波形データTWDおよび各レコードRiから読出した、出力値選択部91が入力した種類の値を、印字制御部81に与える。波形レンジ入力部81が入力した指定レンジのデータを印字制御部83に与える。表示制御部83は、与えられる脈波などのデータを印字部10を介して印字出力する。このとき、レンジ切替部831により、印字される全波形データTWDに基づく脈波波形のレンジは、指定されたレンジとなるように切替される。
図13と図14には、ステップS59で表示または印字される内容例が示される。ここでは、表示器24の表示例が示されるが、印字部10においても同様な出力が為される。図13と図14では、たとえば、1拍毎の算出値としてAI値は指定された状態が示される。全波形データTWDに従う脈波波形が、指定されたレンジに従い出力されている。また、1拍毎の脈波波形と関連付けて対応のAI値が表示されている。ここでは、脈波波形の時間軸と並列に算出値が出力される。また、ここでは、各脈波波形について図8で説明をしたような駆出波レベルと反射波レベルが表示されている。
表示制御部82または印字制御部83は、全脈波波形の開始点から、波形立ち上がり点を検出すると、1拍の波形と判別して、その算出値を関連付けて出力する。ここで、算出値(たとえば、データAIi)はi=1、2、3、・・・、mの順番で記憶領域E2から読出しされて、読出された順番で、表示制御部82または印字制御部83に出力される。したがって、表示制御部82または印字制御部83は、全脈波波形の先頭の1拍波形から順番に、入力した順に従い算出値を割当てて(関連付けて)出力することができる。
図14には、図13の出力波形を、レンジを横軸の時間軸方向に2倍に伸長(縦軸の振幅レベルを1/2倍に圧縮)したものが示される。
図13と図14では、隣接する脈波についてAI値を表示する位置を異ならせている。つまり、各脈波波形と並列に表示されるけれども、隣接する脈波間において、一方の脈波のAI値は波形の横軸に接近して表示されて、他方の脈波のAI値は波形の横軸から離れて表示される。これにより、各波形の値が見やすくなる。
(閾値との比較結果の出力)
ステップS57およびS59の処理においては、閾値判定部86による処理が行なわれてもよい。閾値判定部86は、出力に際してデータ格納部78から読出された各波形の算出値と、記憶領域E3から読出した当該算出値に対応の閾値とを比較し、比較結果に基づき、当該波形の算出値を出力するか否かを判定する。出力せずとの判定結果は、当該算出値に付加されて表示制御部82または印字制御部83に与えられる。したがって、表示制御部82または印字制御部83は、1拍毎の波形に関連付けて算出値を出力する場合に、‘出力せず’との情報が付加された算出値については、出力をスキップする。したがって、たとえばデータAIiのうち、比較結果、対応の閾値データ71が指す値よりも小さい、または大きいと判定されたデータAIiは出力されない。
上述のように出力されないとした場合には、ユーザは出力の誤動作であると誤解する、または、どのような値であるかを知りたい場合もある。したがって、比較結果、閾値を超える(または閾値が指す値の範囲を超える)と判定された算出値は、ブリンク表示する、または色を変更するなどして、他の算出値とは異なる出力態様となるようにしてもよい。
または、データに代替して閾値を超えることを指すマークまたはメッセージを出力するようにしてもよい。
(統計情報の出力)
データ格納部78に図7のようにデータの格納が完了した場合に、統計部93により統計情報99が作成されて、データ格納部78の記憶領域E4に格納されてもよい。
具体的には、統計部93は、波形データWDiを平均化処理して平均的な波形のデータを算出する。また、各波形についての算出値(データSYSi、DIAi、AIi、SBP1(i)、SBP2(i)、PLiおよびTRi)それぞれについて、平均化処理をして平均値を算出する。これら算出値は統計情報99として記憶領域E4に格納される。
出力時には、ユーザは図13(または図14)の全波形の出力と、図15のような統計情報99に基づく出力とを、スイッチ233を操作することにより切替えることができる。スイッチ233の操作により統計情報99に基づく出力が指示された場合には、統計情報読出部85は、記憶領域E4から統計情報99を読出し、表示制御部82に出力する。したがって、表示制御部82は、与えられる統計情報99に基づき図15の画面を表示器24に表示する。スイッチ240が操作されている場合には、印字制御部83に統計情報99が与えられるので、図15と同様の内容が印字出力される。
図15の表示時に、スイッチ233が操作されると図13または図14の表示内容に切替されて、図13または図14の表示時にスイッチ233が操作されると図15の表示に切替される。
統計情報99には、その他に、1拍の脈波毎のAI値を連続的にプロットしたグラフまたは脈拍数を連続的にプロットしたグラフのデータが含まれて、両グラフが同時に出力されてもよい。また、脈波毎のAI値のヒストグラムのデータが含まれて、当該ヒストグラムが出力されてもよい。
なお、本実施の形態では、血圧測定ユニット50によるカフ52を用いた血圧測定は別途行なわれる。つまり、脈波検出に先立って、同一被測定者について、血圧測定ユニット50を用いた血圧測定をして、最高血圧(収縮期血圧)および最低血圧(拡張期血圧)を得ておく。脈波検出時には、血圧算出部87により1拍毎の脈波波形から最高血圧(収縮期血圧)のデータSYSiおよび最低血圧(拡張期血圧)のデータDIAiを算出する場合において、算出された値を血圧測定ユニット50により得ておいた最高血圧および最低血圧を用いてキャリブレーション(校正)をし、キャリブレーション後の値をデータ格納部78に格納するとしてもよい。
また、本実施の形態では、データ格納部78に全波形データTWDの格納が完了した後に、1拍毎の波形について値の算出をしていたが、算出のタイミングは、これに限定されない。たとえば、固定台ユニット7から1拍の脈波データを入力する度に、当該脈波データの波形について値の算出を行うようにしてもよい。この場合には、全波形データTWDがデータ格納部78の領域E1に格納完了したときに、1拍毎の波形の算出値の全ても領域E2に格納が完了することになる。
上述の実施の形態の説明においては、圧力センサを用いて脈圧の変化を捉えることにより脈波を検出する構成を述べているが、脈波の検出方法は上述の構成に限定されるものではない。たとえば、容積変化を捉えることで脈波を検出する構成を用いても構わない。
さらに、本発明における脈波検出装置が行なう脈波の表示方法は、プログラムとして提供することもできる。このようなプログラムは、コンピュータに付属するフレキシブルディスク、CD−ROM、ROM、RAMおよびメモリカードなどのコンピュータ読取り可能な記録媒体にて記録させて、プログラム製品として提供することもできる。あるいは、コンピュータに内蔵するハードディスクなどの記録媒体にて記録させて、プログラムを提供することもできる。また、ネットワークを介したダウンロードによって、プログラムを提供することもできる。たとえば、図1の構成では、CPU20を備えてコンピュータの機能を有する表示ユニット3には、CD−ROM42を用いて当該プログラムを供給することができる。CPU20は、外部I/F41を介してCD−ROM42に格納されたプログラムを読出し、実行する。
提供されるプログラム製品は、ハードディスクなどのプログラム格納部にインストールされてCPUにより読出されて実行される。なお、プログラム製品は、プログラム自体と、プログラムが記録された記録媒体とを含む。
今回開示された実施の形態はすべての点で例示であって制限的なものではないと考えられるべきである。本発明の範囲は上記した説明ではなくて特許請求の範囲によって示され、特許請求の範囲と均等の意味および範囲内でのすべての変更が含まれることが意図される。
本発明の実施の形態に係る脈波検出装置のハードウェア構成図である。 本発明の実施の形態に係る血圧測定ユニットのハードウェア構成図である。 本発明の実施の形態に係る操作部のスイッチの配置と、センサユニットと固定台の接続態様を示す図である。 本発明の実施の形態に係る脈波測定時の使用態様を示す図である。 (A)〜(E)は本発明の実施の形態に係るセンサユニットの圧力センサアレイの構成を示す図である。 本実施の形態に係る脈波検出装置の機能構成図である。 本実施の形態に係るデータ格納部の内容例を説明する図である。 本実施の形態に係るAIの算出手順を示す図である。 図4のIX−IX線での断面を示す図である。 本実施の形態に係る処理フローチャートである。 本実施の形態に係る算出処理のフローチャートである。 本実施の形態に係る出力処理のフローチャートである。 本実施の形態に係る出力の一例を示す図である。 本実施の形態に係る出力の他の例を示す図である。 本実施の形態に係る出力のさらなる他の例を示す図である。
符号の説明
1 センサユニット、2 固定台、3 表示ユニット、10 印字部、11 圧力センサアレイ、17 制御回路、20 CPU、24 表示器、27 橈骨動脈、78 データ格納部、82 表示制御部、83 印字制御部、84 波形抽出部、87 血圧算出部、89 SBP算出部、90 TR算出部、94 出力部。

Claims (12)

  1. 測定部位に押圧された脈波センサにより測定期間にわたり検出された脈波信号を入力し、入力した前記脈波信号に基づき、前記測定期間の全波形を取得する全波形取得手段と、
    取得された前記全波形から、1拍毎の波形を抽出する波形抽出手段と、
    前記波形抽出手段により抽出された前記1拍の波形毎に、当該波形に基づく所定値を算出する値算出手段と、
    取得された前記全波形と、前記全波形における前記1拍の波形毎に前記値算出手段によって算出された前記所定値とを同時に出力する波形出力手段とを備える、脈波出力装置。
  2. 前記波形出力手段は、取得された前記全波形と、前記全波形における前記1拍の波形毎に前記値算出手段によって算出された前記所定値とを同時に印字する、請求項1に記載の脈波出力装置。
  3. 前記波形出力手段は、取得された前記全波形と、前記全波形における前記1拍の波形毎に前記値算出手段によって算出された前記所定値とを同時に表示する、請求項1に記載の脈波出力装置。
  4. 前記所定値は、心血管リスクを判定するための値を指す、請求項1から3のいずれかに記載の脈波出力装置。
  5. 前記所定値は、駆出波と反射波の振幅の比率値、血圧値、中枢血圧推定値および脈波伝播速度関連情報のうちの少なくとも1つを含む、請求項1から4のいずれかに記載の脈波出力装置。
  6. 前記波形出力手段は、前記全波形における前記1拍の波形毎に、当該波形に関連付けて前記所定値を出力する、請求項1から5のいずれかに記載の脈波出力装置。
  7. 前記波形出力手段は、前記全波形における前記1拍の波形毎に、当該波形と並列に前記所定値を出力する、請求項6に記載の脈波出力装置。
  8. 前記波形出力手段は、前記全波形における前記1拍の波形毎に、隣接する波形については前記所定値の出力位置を異ならせる、請求項7に記載の脈波出力装置。
  9. 前記1拍の波形毎の所定値のうち、予め定められた閾値を超える値のみを出力する、請求項1から8のいずれかに記載の脈波出力装置。
  10. 前記1拍の波形毎の所定値のうち、予め定められた閾値を超える値は、他の前記所定値とは異なる態様で出力する、請求項1から8のいずれかに記載の脈波出力装置。
  11. 前記1拍毎の前記所定値を、前記全波形について統計した情報を出力する統計出力手段をさらに備え、
    外部から与えられる切替指示に応じて、前記波形出力手段および前記統計出力手段のうちの一方による出力を行わせる、請求項1から10のいずれかに記載の脈波出力装置。
  12. 測定期間にわたり検出された脈波波形の値の出力をコンピュータに実行させる脈波出力プログラムであって、
    測定期間にわたり予め取得された脈波の全波形から、1拍毎の波形を抽出する波形抽出ステップと、
    前記抽出された1拍の波形毎に、当該波形に基づく所定値を算出する値算出ステップと、
    前記取得された全波形と、前記全波形における前記1拍の波形毎に算出された前記所定値とを同時に出力する波形出力ステップとを備える、脈波出力プログラム。
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