JP2008011850A - 植物栽培用鉢及び土並びに生花用花器及び液蒸発部材 - Google Patents

植物栽培用鉢及び土並びに生花用花器及び液蒸発部材 Download PDF

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Abstract

【課題】 植物の栽培に非常に適した植物栽培用鉢を提供すること。
【解決手段】 植物を植えるための鉢部材4と、栽培用液体20が収容される容器部材6とから構成された植物栽培用鉢。鉢部材4は、植物を栽培する栽培用土14が収容される収容凹部12を有する鉢本体部8と、鉢本体部8から下方に延びる液吸上げ部10とを備え、鉢部材4が容器部材6に載置され、鉢部材4の液吸上げ部10が容器部材6内の栽培用液体20に浸漬される。容器部材6内の栽培用液体20は鉢部材4の液吸上げ部10を通して鉢本体部8に吸い上げられ、かく吸い上げられた栽培用液体20が収容凹部12内の栽培土14に供給されるとともに、鉢本体部8の表面から大気中に蒸発される。
【選択図】 図2

Description

本発明は、植物を植えて栽培に用いる植物栽培用鉢及び土、並びに生花を生けるために用いる生花用花器及び液蒸発部材に関する。
従来から、セラミック体に吸水性を持たせたものが提案されている(例えば、特許文献1参照)。この多孔質体は、焼成時に焼失する物質を含む杯土を焼成して形成され、吸上げ係数/気孔率が0.004〜0.03となるように形成され、このように焼成して形成したセラミック体は高い吸上げ特性を有することが開示されている。
特許第3728525号公報
しかしながら、上述したセラミック体をそのまま植物栽培用鉢、植物栽培用土に適用することができず、長期間にわたって植物を栽培するのに適した植物栽培用鉢及び植物栽培用土の実現が強く望まれている。
また、花器に関しても、花器に生けた生花は生きた状態で長持ちせず、特に夏季においては気温が高いために生花用液体が腐りやすく、このことに起因して、花器に生けた生花が2〜3日程度で腐ったり、枯れたりし、長期間にわたって生花を生きた状態に保つことができる花器の実現が強く望まれている。
本発明の第1の目的は、植物の栽培に非常に適した植物栽培用鉢を提供することである。
また、本発明の第2の目的は、植物の栽培に非常に適した植物栽培用土を提供することである。
また、本発明の第3の目的は、生花を生けるのに非常に適した生花用花器を提供することである。
また、本発明の第4の目的は、花器に適用して生けた生花を長期にわたって生きた状態に保つことができる部材を提供することである。
本発明の請求項1に記載の植物栽培用鉢は、上記第1の目的に対応して、植物を植えるための鉢部材と、栽培用液体が収容される容器部材とから構成され、前記鉢部材は、植物を栽培する栽培用土が収容される収容凹部を有する鉢本体部と、前記鉢本体部から下方に延びる液吸上げ部とを備え、前記鉢部材が前記容器部材に載置され、前記鉢部材の前記液吸上げ部は前記容器部材内に収容された栽培用液体に浸漬され、前記容器部材内の栽培用液体が前記鉢部材の前記液吸上げ部を通して前記鉢本体部に吸い上げられ、吸い上げられた栽培用液体が前記収容凹部内の栽培土に供給されるとともに、前記鉢本体部の表面から大気中に蒸発されることを特徴とする。
また、本発明の請求項2に記載の植物栽培用鉢では、前記鉢部材は、粒状物、可塑材及び焼結材を主成分とする杯土を焼成して形成され、焼成時に前記粒状物間に生成される空隙によって、前記液吸上げ部から前記鉢本体部に連続して延びる微細吸上げ孔が形成されることを特徴とする。
また、本発明の請求項3に記載の植物栽培用鉢は、上記第1の目的に対応して、植物を植えるための鉢部材と、栽培用液体が収容される容器部材とから構成され、前記鉢部材は、植物を栽培する栽培用土が収容される収容空間を規定する鉢本体部を有し、前記鉢部材が前記容器部材内に載置され、その底部が前記容器部材に収容された栽培用液体に浸漬され、前記容器部材内の栽培用液体が前記鉢部材を通して吸い上げられ、吸い上げられた栽培用液体が前記収容空間内の栽培用土に供給されることを特徴とする。
また、本発明の請求項4に記載の植物栽培用鉢では、前記鉢部材は、粒状物、可塑材及び焼結材を主成分とする杯土を焼成して形成され、焼成時に前記粒状物間に生成される空隙によって、前記鉢部材の底部から上端部に連続して延びる微細吸上げ孔が形成されることを特徴とする。
また、本発明の請求項5に記載の植物栽培用鉢は、上記第1の目的に対応して、植物を栽培する栽培用土が収容される収容空間を規定する鉢本体部を有し、前記鉢本体部は、粒状物、可塑材及び焼結材を主成分とする杯土を焼成して形成され、焼成時に前記粒状物間に生成される空隙によって、前記鉢本体部の座部から上端部に連続して延びる微細吸上げ孔が形成されることを特徴とする。
また、本発明の請求項6に記載の植物栽培用鉢では、前記粒状物は、粒径が0.1〜5.0mmであり、杯土100重量%に対して20〜70重量%含まれることを特徴とする。
また、本発明の請求項7に記載の植物栽培用鉢では、前記粒状物は、粒径が1.0〜5.0mmであり、杯土100重量%に対して30〜60重量%含まれていることを特徴とする。
また、本発明の請求項8に記載の植物栽培用鉢では、前記焼結材は、長石、石灰石及びフリットのいずれか一つ又は二つ以上を含んでおり、杯土100重量%に対して10〜40重量%含まれ、前記鉢部材は1000〜1300℃の温度で杯土を焼成して形成されることを特徴とする。
また、本発明の請求項9に記載の食物栽培用鉢では、前記可塑材が粘土、ベントナイト又はこれらの混合物であり、杯土100重量%に対して25〜60重量%含まれていることを特徴とする。
また、本発明の請求項10に記載の植物栽培用鉢では、前記鉢部材は、前記鉢本体部及び前記液吸上げ部が一体的に形成されて焼成されることを特徴とする。
また、本発明の請求項11に記載の植物栽培用土は、上記第2の目的に対応して、粒状物、可塑材及び焼結材を主成分とする杯土を焼成して形成され、焼成時に前記粒状物間に生成される空隙によって、連続して延びる微細浸透孔が形成されることを特徴とする。
また、本発明の請求項12に記載の植物栽培用土では、前記粒状物は、粒径が0.1〜5.0mmであり、杯土100重量%に対して20〜70重量%含まれ、また前記焼結材が長石、石灰石及びフリットのいずれか一つ又は二つ以上を含んでおり、杯土100重量%に対して10〜40重量%含まれ、1000〜1300℃の温度で杯土を焼成して形成されることを特徴とする。
また、本発明の請求項13に記載の植物栽培用土では、前記可塑材が粘土、ベントナイト又はこれらの混合物であり、杯土100重量%に対して25〜60重量%含まれていることを特徴とする。
また、本発明の請求項14に記載の生花用花器は、上記第3の目的に対応して、生花を生けるための開口を有し、生花用液体が収容される花器本体と、前記花器本体に取り付けられる液蒸発部材とから構成され、前記液蒸発部材の一端部が前記花器本体内に収容された生花用液体に浸漬され、その他端部が前記花器本の開口を通して外部に露出され、前記花器本体内の生花用液体が前記液蒸発部材の一端部から他端部に吸い上げられ、吸い上げられた生花用液体がその他端部から大気中に蒸発されることを特徴とする。
また、本発明の請求項15に記載の生花用花器では、前記液蒸発部材の他端部には、径方向外方に延びた後一端側に延びる係止部が設けられ、前記係止部が前記花器本体の開口部に係止され、前記液蒸発部材の一端部から吸い上げられた生花用液体が前記係止部から大気中に蒸発されることを特徴とする。
また、本発明の請求項16に記載の生花用花器では、前記液蒸発部材は、粒状物、可塑材及び焼結材を主成分とする杯土を焼成して形成され、焼成時に前記粒状物間に生成される空隙によって、その一端部から他端部に連続して延びる微細吸上げ孔が形成されることを特徴とする。
また、本発明の請求項17に記載の生花用花器では、前記粒状物は、粒径が0.1〜5.0mmであり、杯土100重量%に対して20〜70重量%含まれることを特徴とする。
また、本発明の請求項18に記載の生花用花器では、前記粒状物は、粒径が1.0〜5.0mmであり、杯土100重量%に対して30〜60重量%含まれていることを特徴とする。
また、本発明の請求項19に記載の生花用花器では、前記焼結材は、長石、石灰石及びフリットのいずれか一つ又は二つ以上を含んでおり、杯土100重量%に対して10〜40重量%含まれ、前記液蒸発部材は1000〜1300℃の温度で杯土を焼成して形成されることを特徴とする。
また、本発明の請求項20に記載の生花用花器では、前記可塑材が粘土、ベントナイト又はこれらの混合物であり、杯土100重量%に対して25〜60重量%含まれていることを特徴とする。
また、本発明の請求項21に記載の液蒸発部材は、上記第4の目的に対応して、生花用花器の開口を通して挿入され、その一端部が前記生花用花器に収容された生花用液体に浸漬され、その他端部が前記生花用花器の前記開口を通して外部に露出される液蒸発部材であって、粒状物、可塑材及び焼結材を主成分とする杯土を焼成して形成され、焼成時に前記粒状物間に生成される空隙によって、一端部から他端部まで連続して延びる微細浸透孔が形成されることを特徴とする。
更に、本発明の請求項22に記載の液蒸発部材では、前記粒状物は、粒径が0.1〜5.0mmであり、杯土100重量%に対して20〜70重量%含まれ、また前記焼結材が長石、石灰石及びフリットのいずれか一つ又は二つ以上を含んでおり、杯土100重量%に対して10〜40重量%含まれ、1000〜1300℃の温度で杯土を焼成して形成されることを特徴とする。
更にまた、本発明の請求項23に記載の液蒸発部材では、前記可塑材が粘土、ベントナイト又はこれらの混合物であり、杯土100重量%に対して25〜60重量%含まれていることを特徴とする。
本発明の請求項1に記載の植物栽培用鉢によれば、栽培用液体、例えば水が収容される容器部材と、この容器部材に載置される鉢部材から構成され、鉢部材の液吸上げ部が容器部材内の栽培用液体に浸漬されるので、容器本体内の栽培用液体はこの液吸上げ部を通して鉢部材の鉢本体部に吸い上げられる。従って、鉢部材の液吸上げ部を通して鉢本体部に栽培用液体が供給され、鉢本体部の収容凹部に植えられた植物に所要の通りに水を供給することができ、かくして、外側から栽培用液体を毎日与える必要がなく、容器本体内の栽培用液体を使用して収容凹部に植えた植物を育てることができる。また、鉢部材の鉢本体部に吸い上げられた栽培用液体は、鉢本体部の表面から大気中に蒸発するので、蒸発の際の気化熱の発散によって鉢部材が冷却され、例えば2〜8℃程度の冷却効果が得られる。これによって、鉢部材及び容器部材に収容された栽培用液体も冷却され、また吸い上げられた栽培用液体が容器本体内に戻ることもない。その結果、植物の根に必要な水分以上の水分は大気中に蒸発するので、植えた植物が根腐れを起こしたり、容器部材内の栽培用液体が腐ったりすることがなく、またあおこが発生したり、微生物が発生、繁殖したりするのを防止することができ、栽培用液体を補充することなく長期にわたって植物を栽培することができる。尚、容器部材としては、鉢部材とのインテリア上の調和などを考慮しても陶器で形成するようにしてもよく、或いは製作容易性などを考慮して合成樹脂、金属材料、木材、ガラスなどから形成するようにしてもよい。
また、本発明の請求項2に記載の植物栽培用鉢によれば、焼成する杯土が粒状物、可塑材及び焼結材を主成分としているので、焼成した際に、粒状物間に空隙が生成され、この空隙が鉢部材の吸上げ部から鉢本体部まで連続して延びる微細吸上げ孔として機能するので、容器部材内の栽培用液体は毛細管現象によって微細吸上げ孔を通して鉢本体部に吸い上げられ、かくして、栽培用液体を鉢部材の鉢本体部に所要の通りに供給することができる。焼結材としては、焼成時に溶融する長石、石灰石、フリットなどを用いることができる。また、紛状物の粒径を調整することによって、微細吸上げ孔の大きさ及び量を制御することができる。
また、本発明の請求項3に記載の植物栽培用鉢によれば、栽培用液体が収容される容器部材と、この容器部材内に載置される鉢部材から構成され、鉢部材の底部が容器部材内の栽培用液体に浸漬されるので、容器本体内の栽培用液体は鉢部材の底部から上端部に吸い上げられる。従って、鉢部材を通して吸い上げられた栽培用液体が栽培用土に供給され、鉢部材に植えた植物に所要の通りに水を供給することができ、かくして、外側から栽培用液体を毎日与える必要がなく、容器本体内の栽培用液体を使用して鉢部材に植えた植物を育てることができる。尚、容器部材としては、例えば皿状のものを好都合に用いることができる。
また、本発明の請求項4に記載の植物栽培用鉢によれば、焼成する杯土が粒状物、可塑材及び焼結材を主成分としているので、焼成した際に、粒状物間に空隙が生成され、この空隙が鉢部材の底部から上端部まで連続して延びる微細吸上げ孔として機能するので、容器部材内の栽培用液体は毛細管現象によって微細吸上げ孔を通してに吸い上げられ、かくして、栽培用液体を鉢部材の鉢本体部に所要の通りに供給することができる。
また、本発明の請求項5に記載の植物栽培用鉢によれば、鉢本体部が栽培用液体の入った例えば皿状の容器部材内に載置され、鉢をこのように用いることによって、容器部材内の栽培用液体が底部から上端部に吸い上げられ、上述したと同様の効果が達成される。
また、本発明の請求項6に記載の植物栽培用鉢によれば、粒状物の粒径が0.1〜5.0mmで、杯土100重量%に対して20〜70重量%含まれるので、焼成によって、鉢部材の全体に連続した微細吸上げ孔を設けることができ、これによって、容器部材内の栽培用液体を微細吸上げ孔の毛細管現象によって鉢部材の鉢本体部に吸い上げることができる。
また、本発明の請求項7に記載の植物栽培用鉢によれば、粒状物の粒径が1.0〜5.0mmであり、杯土100重量%に対して30〜60重量%含まれるので、焼成によって、適切な空隙の連続した微細吸上げ孔を形成することができる。
また、本発明の請求項8に記載の植物栽培用鉢によれば、焼結材が長石、石灰石及びフリットのいずれか一つ又は二つ以上を含み、杯土が1000〜1300℃で焼成されるので、焼成時に焼結材が溶融して粒状物を固着し、粉状物を用いたにもかかわらず、焼成物の脆性を改善することができるとともに、その強度を高めることができる。また、焼結材が杯土100重量%に対して10〜40重量%含まれるので、焼成時に溶融することによって、鉢部材の全体にわたって粒状物間に連続した微細吸上げ孔を形成することができる。
また、本発明の請求項9に記載の植物栽培用鉢によれば、可塑材が粘土、ベントナイト又はこれらの混合物であり、杯土100重量%に対して25〜60重量%含まれるので、杯土に適度の粘りがあり、所望形状の鉢部材を焼成によって形成することができる。
また、本発明の請求項10に記載の植物栽培用鉢によれば、鉢部材は、鉢本体部及び液吸上げ部が一体的に形成されて焼成されるので、鉢部材に形成される微細吸上げ孔が吸上げ部から鉢本体部まで連続したものとなり、容器部材内の栽培用液体を毛細管現象によって吸上げ部を通して鉢本体部まで所望の通りに吸い上げることができる。
また、本発明の請求項11に記載の植物栽培用土によれば、粒状物、可塑材及び焼結材を主成分とする杯土を焼成して形成されるので、焼成時に粒状物間に生成される空隙によって連続して延びる微細浸透孔が形成され、この微細浸透孔を通して植えた植物に栽培用液体を供給することができる。また、このように流れるので、微細浸透孔に栽培用水が保持されるようになり、充分な保水効果が達成される。尚、植物栽培用土としては粒状、チップ状などの形態に形成され、その大きさは0.5〜10mm程度に形成される。
更に、本発明の請求項12に記載の植物栽培用土によれば、粒状物と焼結材が所定量添加された杯土を焼成して形成されるので、上述したと同様に、焼結材の粒状物間に生成される空隙によって、植物栽培用土の全体に連続した微細浸透孔を設けることができ、これによって、毛細管現象によって栽培用液体を浸透保持することができる。また、長石、石灰石及びフリットのいずれか一つ又は二つ以上を含む杯土が1000〜1300℃で焼成されるので、焼成時に焼結材が溶融して粒状物を固着し、その脆性を改善することができるとともに、その強度を高めることができる。
更にまた、本発明の請求項13に記載の植物栽培用土によれば、可塑材が粘土、ベントナイト又はこれらの混合物で、所定量含まれているので、杯土に適度の粘りがあり、所望形状の土を形成することができる。
また、本発明の請求項14に記載の生花用花器によれば、生花用液体、例えば水が収容される花器本体と、この花器本体に取り付けられる液蒸発部材から構成され、液蒸発部材の一端部がが花器本体内の生花用液体に浸漬されるので、花器本体内の生花用液体は液蒸発部材の一端部から他端部に吸い上げられ、かく吸い上げられた生花用液体はその他端部の表面から大気中に蒸発され、また吸い上げられた生花用液体が花器本体内に戻ることもない。従って、生花用液体の蒸発の際の気化熱の発散によって液蒸発部材及び生花用液体が冷却され、特に生花用液体にあっては例えば2〜8℃程度の冷却効果が得られる。その結果、花器本体内の生花用液体の温度上昇が抑えれ、花器本体内の生花用液体が腐ったりすることがなく、またあおこが発生したり、微生物が発生、繁殖したりするのを防止することができる。生花用花器とは、花瓶、一輪差し、水盤などの、生花をいけるための各種の形態のものを含み、また花器本体としては、インテリア性を考慮して陶器で形成することができるが、作容易性などを考慮して合成樹脂、金属材料、ガラスなどから形成するようにしてもよい。
また、本発明の請求項15に記載の生花用花器によれば、液蒸発部材の他端部に係止部が設けられているので、液蒸発部材の一端側を花器本体内に挿入することによって、この係止部が花器本体の開口部に係止され、花器本体に容易に取り付けることができる。また、このように係止した状態においては、この係止部が花器本体の開口から外側に露出し、液蒸発部材の一端部から吸い上げられた生花用液体はこの係止部から大気中に蒸発され、吸い上げた生花用液体を所望の通りに蒸発させることができる。
また、本発明の請求項16に記載の生花用花器によれば、焼成する杯土が粒状物、可塑材及び焼結材を主成分としているので、焼成した際に、粒状物間に空隙が生成され、この空隙が液蒸発部材の一端部から他端部まで連続して延びる微細吸上げ孔として機能し、かくして、花器本体内の生花用液体は毛細管現象によって微細吸上げ孔を通して他端部に吸い上げられる。焼結材としては、上述したと同様に、焼成時に溶融する長石、石灰石、フリットなどを用いることができる。
また、本発明の請求項17に記載の生花用花器によれば、粒状物の粒径が0.1〜5.0mmで、杯土100重量%に対して20〜70重量%含まれるので、焼成によって、液蒸発部材の全体に連続した微細吸上げ孔を設けることができ、これによって、花器本体内の生花用液体を微細吸上げ孔の毛細管現象によってその一端部から他端部に吸い上げることができる。
また、本発明の請求項18に記載の生花用花器によれば、粒状物の粒径が1.0〜5.0mmであり、杯土100重量%に対して30〜60重量%含まれるので、焼成によって、適切な空隙の連続した微細吸上げ孔を液蒸発部材の全体に形成することができる。
また、本発明の請求項19に記載の生花用花器によれば、焼結材が長石、石灰石及びフリットのいずれか一つ又は二つ以上を含み、杯土が1000〜1300℃で焼成されるので、焼成時に焼結材が溶融して粒状物を固着し、焼成物の脆性を改善することができるとともに、その強度を高めることができる。また、焼結材が杯土100重量%に対して10〜40重量%含まれるので、焼成時に溶融することによって、液蒸発部材の全体にわたって連続した微細吸上げ孔を形成することができる。
また、本発明の請求項20に記載の生花用花器によれば、可塑材が粘土、ベントナイト又はこれらの混合物であり、杯土100重量%に対して25〜60重量%含まれるので、杯土に適度の粘りがあり、所望形状の液蒸発部材を焼成によって形成することができる。
また、本発明の請求項21に記載の液蒸発部材によれば、粒状物、可塑材及び焼結材を主成分とする杯土を焼成して形成されるので、焼成時に粒状物間に生成される空隙によって連続して延びる微細吸上げ孔が形成され、この微細吸上げ孔を通して生花用液体をその一端部から他端部まで吸い上げることができる。
更に、本発明の請求項22に記載の液蒸発部材によれば、粒状物と焼結材が所定量添加された杯土を焼成して形成されるので、上述したと同様に、焼結材の粒状物間に生成される空隙によって、液蒸発部材の全体に連続した微細吸上げ孔を設けることができ、これによって、毛細管現象によって生花用液体を毛細管現象によって吸い上げることができる。また、長石、石灰石及びフリットのいずれか一つ又は二つ以上を含む杯土が1000〜1300℃で焼成されるので、焼成時に焼結材が溶融して粒状物を固着し、その脆性を改善することができるとともに、その強度を高めることができる。
更にまた、本発明の請求項23に記載の液蒸発部材によれば、可塑材が粘土、ベントナイト又はこれらの混合物で、所定量含まれているので、杯土に適度の粘りがあり、所望形状の土を形成することができる。
以下、図1及び図2を参照して、本発明に従う植物栽培用鉢及び土の実施形態について説明する。図1は、第1の実施形態の植物栽培用鉢を示す斜視図であり、図2は、図1の植物栽培用鉢に植物を植えた状態を示す断面図である。
図1及び図2において、図示の植物栽培用鉢2は、植物を植えるための鉢部材4と、栽培用液体を収容するための容器部材6とから構成されている。この実施形態では、鉢部材4は、外形が略矩形状である鉢本体部8と、この鉢本体部8の中央部下面から下方に延びる液吸上げ部10とを備え、この液吸上げ部10の横断面形状が略正方形状に形成されている。鉢本体部8の外形及び液吸上げ部10の横断面形状は、円形状、六角形などの適宜の形状でよい。
鉢本体部8の上面の中央部には、略正方形状の収容凹部12が形成され、この収容凹部12内に後述する栽培用土14が収容され、かかる栽培用土14に栽培すべき植物16が植えられる。栽培すべき植物16は、花 草木などでよい。収容凹部12の形状についても円形状、六角形状、八角形状などの適宜の形状でよい。
また、容器部材6は上面が開放された容器本体18を備え、この容器本体18内に栽培用液体20、例えば水、栽培水などが収容される。容器本体18は、例えばポリエチレンなどの合成樹脂、ステンレス鋼などの金属材料、陶器などの焼成物などから形成される。この容器本体18の容積は、植える植物16の大きさなどによって設定され、例えば10〜20日間栽培することができる程度の液量を収容可能に設定される。
この植物栽培用鉢2においては、図2に示すように、容器部材6の上端面に、鉢部材4の鉢本体部8の底面外周部が載置され、かく載置された状態においては、鉢部材4の液吸上げ部10は容器部材6内に位置してその底部近傍まで延びて栽培用液体20に浸漬され、容器部材6内の栽培用液体20は、後述するように、この液吸上げ部10を通して鉢本体部8に吸い上げられる。
次に、鉢部材4について更に詳述する。この鉢本体4は、容器部材6内の栽培用液体20を鉢本体部8まで吸い上げるように、その全体にわたって微細吸上げ孔(図示せず)が設けられ、このように微細吸上げ孔を設けるために、次のように焼成して製作される。
この鉢部材4を焼成する杯土は、粒状物、可塑材及び焼成材を主成分としている。尚、後述する微細吸上げ孔による吸上げ特性を調整するために、粒状物の粒径、その混合割合などを調整することができる。
粒状物は、例えば砂などから構成され、その粒径は0.1〜5.0mm程度のものが用いられる。粒状物の粒径が5.0mmを超えると、焼成後の鉢部材4が脆くなって破損し易く、また0.1mmより小さいと、焼成により形成される微細吸上げ孔が小さくなって、栽培用液体の充分な吸上げ特性が得られなくなる。この粒状物の粒径は1.0〜5.0mmであるのが好ましい。粒状物は、杯土100重量%に対して20〜70重量%含まれるのが好ましく、30〜60重量%含まれるのがより好ましい。粒状物の含有量が70重量%を超えると、焼成後の鉢部材4が脆くなって破損し易くなり、またその含有量が20重量%より少ないと、焼成により形成される微細吸上げ孔が少なくなって栽培用液体の充分な吸上げ特性が得られなくなる。
また、焼結材は、焼成時に溶融して粒状物を相互に固着するための長石、石灰石、フリットなどから形成され、これらのいずれか一つ又は二つ以上含むものでよく、杯土100重量%に対して10〜40重量%含まれるのが好ましい。このような焼結材の含有量が40重量%を超えると、粒状物の含有量が相対的に少なくなって焼成により形成される微細吸上げ孔が少なくなり、またその含有量が10重量%より少ないと、焼成後の粒状物が剥がれて落ち易くなる。
また、可塑材は粘土、ベントナイト又はこれらの混合物であり、杯土100重量%に対して25〜60重量%含まれるのが好ましい。可塑材の含有量が60重量%を超えると、粒状物の含有量が相対的に少なくなって焼成により形成される微細吸上げ孔が少なくなり、またその含有量が25重量%より少なくなると、杯土の粘りが少なくなって所定形状の土を焼成するのが難しくなる。
粒状物、焼結材及び可塑材を上述した割合で練り込んだ杯土は、1000〜1300℃、好ましくは1150〜1250℃の温度で焼成される。このような高温で焼成すると、焼結材(長石、石灰石、フリットなど)が溶融して粒状物を相互に固着して堅め、焼成後の鉢部材4からの粒状物の剥がれなどが防止され、またその脆性を改善して強度を高めることができる。また、このように焼結材が溶解することによって、粒状物間に微細な空隙が生じ、かかる空隙が鉢部材4の全体にわたって連続するように生成される。従って、かかる空隙が、液吸上げ部10から鉢本体部8に連続して延びる微細吸上げ孔を構成し、鉢部材4にはこのような微細吸上げ孔が多数生成される。
鉢部材4における液吸上げ部10から鉢本体部8への良好な吸上げ特性を得るためには、上述の杯土でもって液吸上げ部及び鉢本体部を一体的に形成し、一体的に形成したものを所定温度で焼成して形成するのが望ましい。このように一体的に形成すると、液吸上げ部と鉢本体部との接続部位においても、焼結材の融解によって連続する隙間が生成され、これによって、液吸上げ部10から鉢本体部8に連続して延びる微細吸上げ孔が生成される。従って、容器部材6内の栽培用液体は、毛細管現象によってかかる微細吸上げ孔を通して吸い上げられ、液吸上げ部10から鉢本体部8に所望の通りに吸い上げることができる。
この植物栽培用鉢2は、図2に示すようにして植物16の栽培に用いられる。例えば、鉢部材4を持ち上げ、容器部材6の開口を通して栽培用液体20を注いで入れる。その後、容器部材6の上面に鉢部材4の鉢本体部8を載置し、その液吸上げ部10の下端側を栽培用液体20に浸漬させる。そして、鉢部材4の収容凹部12内に栽培用土14(後に詳述する)を入れ、この栽培用土14に栽培しようとする植物16を植えればよい(又は、植物16を植え付けた後に、鉢部材4を持ち上げて容器部材6内に栽培用液体20を注げばよい)。
このようにすると、容器部材6内の栽培用液体20が、毛細管現象によって鉢部材4の多数の微細吸上げ孔を通して吸い上げられて液吸上げ部10から鉢本体部10に供給され、かく供給された栽培用液体20は栽培用土14を通して植物16に供給され、栽培用液体20の液面が鉢部材4の液吸上げ部10の下端に下がるまで供給が行われ、従って、容器部材6の容積を適当に設定することによって、10〜20日間にわたって栽培用液体20を補充することなく植物16の栽培を行うことができる。また、このように供給された栽培用液体20の一部は、鉢部材4の鉢本体部8の表面、特に鉢本体部8の外周面及び上面から少しずつ大気中に蒸発し、この蒸発による気化熱によって鉢部材4の温度上昇が効果的に冷却され、これによって、容器部材6内の栽培用液体20も冷却され、夏季であっても栽培用液体20を25℃前後に保つことができる。その結果、容器部材6内の栽培用液体20の腐敗、あおこの発生、微生物の発生、繁殖が抑えられ、夏季においても栽培用液体を入れ替える必要がなく、植物16を手間なく簡単に栽培することができる。
この鉢部材4を用いることによって、次の効果も得られる。即ち、容器部材6内の栽培用液体20は、毛細管現象によって吸い上げられて植物16に供給されるとともに、鉢本体部8の表面から大気中に蒸発するので、常に液吸上げ部10から鉢本体部8に吸い上げられて流れ、このように流れることによっても、栽培用液体20の腐敗を抑えることができる。加えて、大気中の空気が鉢本体部8の微細吸上げ孔を通して収容凹部12内に供給され、この収容凹部12の栽培用土14を介して植物16に供給され、植物16の根に空気中の酸素を送ることができ、植物16の根にも非常に優しいものとなる。
次に、上述した植物栽培用鉢2に用いる栽培用土14について説明する。この栽培用土14は、鉢部材4を焼成するときに用いた杯土と同様のものを用い、この杯土を所定形状にして焼成することによって形成され、焼成条件なども上述したと同様の条件で行うことができる。このように焼成すると、上述したと同様に、栽培用土14の全体に多数の微細浸透孔(図示せず)が形成され、これら微細浸透孔が栽培用液体20を供給するための送給孔として機能するとともに、この栽培用液体20を保持するための保持孔としても機能し、植物16の栽培に適した栽培用土を提供することができる。この栽培用土14は、図1及び図2に示す植物栽培用鉢2と組み合わせて用いることによって、液吸上げ部10を通して鉢本体部8に吸い上げられた栽培用液体20をかかる栽培用土14の微細浸透孔を通して植物16に供給することができるとともに、かかる栽培用土14に栽培用液体20を保持した状態に保つことができ、植物16の栽培に非常に適した環境状態をたもつことができる。
この栽培用土14は、0.5〜10mm程度の大きさ、好ましくは1.0〜6.0mm程度の大きさに形成することができ、このような大きさにすることによって、植物16の栽培に好適な液供給性能及び保水性能を得ることができる。
この実施形態では、栽培用土14を上述の植物栽培用鉢2に適用しているが、このような使用に限定されず、それ単独でもって一般に市販されている各種植物栽培用鉢にも用いることができる。
次いで、図3及び図4を参照して、第2の実施形態の植物栽培用鉢について説明する。図3は、第2の実施形態の植物栽培用鉢を示す斜視図であり、図4は、図3の植物栽培用鉢を示す断面図である。尚、以下の実施形態において、図1及び図2と実質上同一の部材には同一の参照番号を付し、その説明を省略する。
図3及び図4において、この第2の実施形態においては、鉢部材4A及び容器部材6Aの外形が円筒状に形成され、このことに関連して、鉢部材4Aの収容凹部12Aも円形状に形成されている。
容器部材6Aの容器本体18Aは、鉢部材4Aとのデザイン上の統一性を持たせるために陶器製であり、このことに関連して、栽培用液体20の漏出を防止するために、この容器本体18Aの内面及び外面の全域に防水層34が設けられている。この防水層34は、例えば、防水用塗料、例えばシリコン樹脂を塗布することによって形成され、充分な防水性能を確保することができる場合、容器本体32の内面又は外面のいずれか一方にのみ設けるようにしてもよい。
また、鉢部材4Aの鉢本体部8Aの収容凹部12Aを規定する底部には、流下貫通孔36が設けられている。この実施形態では、流下貫通孔36は、液吸上げ部10の外側に、周方向に間隔をおいて複数個(図4において2個示す)設けられている。この植物栽培用鉢2Aでは、栽培用水を補充するときには、鉢部材4Aを上方に持ち上げた後に、開放された開口を通して容器部材6A内に栽培用液体を補充するが、このように流下貫通孔36を設けることによって、鉢部材4Aを持ち上げることなく、鉢部材4Aの収容凹部12Aに栽培用液体を注ぐことによって補充することができる。
次に、図5を参照して、第3の実施形態の植物栽培用鉢について説明する。図5は、第3の実施形態の植物栽培用鉢を示す断面図である。
図5において、この第3の実施形態においては、鉢部材4Bが容器部材6B内に載置されるように構成されている。この第3の実施形態の鉢部材4Bは、円形状の底壁部42及びこの底壁部42の周縁部から上方に延びる周側壁部44を有する鉢本体部46を備え、かかる鉢本体部46が栽培用土14を収容する収容空間50を規定する。植物16を栽培する場合、鉢部材4Bのこの収容空間50に栽培用土14が収容され、この栽培用土14に栽培すべき植物16が植えられる。この実施形態では、鉢本体部46の底壁部42の周縁部に下方に突出する環状突部52が設けられ、鉢本体部46及び環状突部52が一体的に形成されている。この鉢部材4Bは、栽培用液体20を鉢部材4Bの上端部まで吸い上げるように、上述した実施形態と同様に、その全体にわたって微細吸上げ孔(図示せず)が設けられ、このように微細吸上げ孔を設けるために、粒状物、可塑材及び焼成材を主成分とする杯土を焼成して形成される。また、鉢本体部46の外周面(即ち、周側壁部44の表面)に防水層54が設けられている。この防水層54は、例えば、防水用塗料、例えばシリコン樹脂を塗布することによって形成される。尚、この防水層54は省略するようにしてもよく、省略した場合、この周側壁部44を通して吸い上げられた栽培用液体がその表面から大気中に蒸発され、蒸発の際の気化熱によって鉢部材4Bが冷却される。
また、容器部材6Bは皿状のものから形成され、例えばポリエチレンなどの合成樹脂、ステンレス鋼などの金属材料、陶器などの焼成物などから形成される。容器部材6B内には栽培用液体20が収容され、かかる状態の容器部材6B内に鉢部材4Bが載置収容され、鉢部材4Bの環状突部52が容器部材6B内の栽培用液体に浸漬される。
この栽培用鉢2Bにおいては、容器部材6Bに収容された栽培用液体20が鉢部材4Bの底部、即ち環状突部52から周側壁部44を通してその上端部に吸い上げられ、かく吸い上げられた栽培用液体が栽培用土14に供給されるので、上述した実施形態と同様に、鉢部材2Bに植えた植物16に所要の通りに水を供給することができ、かくして、外側から栽培用液体20を毎日与える必要がなく、容器部材6B内の栽培用液体20によって鉢部材4Bに植えた植物を育てることができる。また、鉢部材4B全体に存在する空隙が、その底部(即ち、環状突部52)からその上端部まで連続して延びる微細吸上げ孔として機能するので、容器部材6B内の栽培用液体が毛細管現象によって微細吸上げ孔を通してに吸い上げられ、かくして、栽培用液体20を鉢部材4Bに植えた植物16に所要の通りに供給することができる。
図5に示す実施形態では、鉢本体部46の底壁部42に環状突部52を設けているが、このような環状突部52を省略するようにしてもよく、かかる場合、鉢本体部46の底壁部42の全体から栽培用液体20を吸い上げるようになる。
また、図5に示す実施形態では、鉢部材4B全体を一体的に形成しているが、鉢部材4Bの底壁部42(必ずしも、微細吸上げ孔を設ける必要はない)を別部材から形成し、この底壁部42を周側壁部44に固定的に取り付けるようにしてもよい。
また、上述した実施形態では鉢部材4Bと容器部材6Bとを組合わせて用いているが、鉢部材4Bを植物栽培用鉢として用いることもでき、この場合、栽培用液体の入った皿状部材(通常の例えば皿などでよい)などに載置するようにすればよい。
本発明の植物栽培用鉢及び土の効果を確認するために、次の実験を行った。図1に示す形態の植物栽培用鉢及び土を用いて植物の栽培を行った。鉢部材は、平均粒径2〜3mmの粒状物を50重量%、焼結材としての長石を15重量%及び可塑材としての粘土を35重量%を混合したものを練りあせた杯土を用い、約1200℃の温度で焼成して鉢部材を製作した。また、鉢部材と同様の杯土を用いて栽培用土を焼成した。
製作した植物栽培用鉢の大きさは、次の通りであった。
容器部材
外形:正四角柱状 外形の一辺の長さ:9.0cm
収容部の一辺の長さ:6.0cm 高さ:8.0cm
収容部の体積:288cm3
鉢部材
外形:正四角柱状 外形の一辺の長さ:9.0cm
鉢本体部の高さ:9.0cm
収容凹部の一辺の長さ:6.0cm 収容凹部の深さ:4.0cm
液吸上げ部の長さ:7.0cm 液吸上げ部の一辺の長さ:3.5cm
栽培用土
形状:球状 外径の大きさ:2.5〜3.5mm
鉢部材の収容凹部に一杯となるように栽培用土を入れ、植物として大文字草を植えた。また、栽培用液体として水道水を用い、容器部材内に水道水を200cc入れて植物の栽培を室外(炎天下の環境状態)及び室内(昼間約25℃の空調の環境状態)で行った。
栽培を開始してからの容器部材内の栽培用液体の温度変化を調べたところ、日中の炎天下では周囲温度が約33℃であったが、栽培用液体の温度は約25℃で、周囲温度より8℃程度低くなっていた。また、室内では室温が約25℃であったが、栽培用液体の温度は約22℃で、室内温度より3℃程度低くなっていた。これらのことから、容器部材から鉢部材の液吸上げ部を通して吸い上げられる栽培用液体の蒸発による気化熱により冷却効果が得られ、最大で8℃程度の冷却効果が確認できた。また、栽培を開始してから5〜6日毎に一回の割合で容器部材内の水が200cc程度となるように補充し、栽培開始から7日後、14日後、21日後及び28日後に植物の育成状況を確認したところ、室外及び室外のものとも28日間にわたって生き生きとした生育状態に保たれ、植物の生育状態も良好であった。
次に、図5及び図6を参照して、本発明に従う生花用花器及び液蒸発部材の実施形態について説明する。図5は、一実施形態の生花用花器を示す断面図であり、図6は、図5の生花用花器における液蒸発部材を示す斜視図である。
図5及び図6において、図示の生花用花器102は、各種の花、植物などの生花を生ける花器本体104と、この花器本体104に取り付けられる液蒸発部材106とから構成されている。この実施形態では、花器本体104の上端部は外径が小さい開口部108が設けられ、この開口部108に円形状の開口110が設けられ、生花112はかかる開口110を通して花器本体104に生けられ、またこの開口110を通して花器本体104内に生花用液体114、例えば水などが収容される。このような花器本体104は、例えばポリエチレンなどの合成樹脂、ステンレス鋼などの金属材料、陶器などの焼成物、ガラスなどから形成される。この花器本体104は、上述した形態に限定されず、各種の花瓶、一輪差しなどでもよい。
図示の液蒸発部材106は中空筒状に形成され、その一端部が図5に示すように花器本体104の開口110を通して挿入される。この液蒸発部材106の他端部には、花器本体104の開口部108に係止される係止部116が設けられている。即ち、この液蒸発部材106の他端側は径方向外方に延びた後に一端側に向けて延び、その他端部の断面を略U字状に形成することによって係止部が構成される。このような液蒸発部材106はその一端部から花器本体104内に挿入され、その係止部116が花器本体104の開口部108に係止され、かく係止した状態では、その一端側が花器本体104の下部まで延び、花器本体104内に収容された生花用液体114に浸漬され、その他端部(係止部116)は花器本体104の開口110から外側に延びて外部に露出する(図5参照)。この液蒸発部材106は、花器本体104の開口部108の形状に対応した適宜の形状でよい。
この液蒸発部材106は、花器本体104内の生花用液体114を吸い上げるように、その全体にわたって微細吸上げ孔(図示せず)が設けられ、このように微細吸上げ孔を設けるために、図1及び図2の植物栽培用鉢2における鉢部材4と同様にして焼成により製作される。
液蒸発部材106を焼成する杯土は、粒状物、可塑材及び焼成材を主成分とし、粒状物は、例えば砂などから構成され、その粒径は0.1〜5.0mm程度のものが用いられ、1.0〜5.0mmであるのが好ましい。この粒状物は、杯土100重量%に対して20〜70重量%含まれるのが好ましく、30〜60重量%含まれるのがより好ましい。焼結材は、焼成時に溶融して粒状物を相互に固着するための長石、石灰石、フリットなどから形成され、これらのいずれか一つ又は二つ以上含むものでよく、杯土100重量%に対して10〜40重量%含まれるのが好ましい。また、可塑材は粘土、ベントナイト又はこれらの混合物であり、杯土100重量%に対して25〜60重量%含まれるのが好ましい。
粒状物、焼結材及び可塑材を上述した割合で練り込んだ杯土は、1000〜1300℃、好ましくは1150〜1250℃の温度で焼成され、このように焼結材が溶解することによって、粒状物間に微細な空隙が生じ、かかる空隙が液蒸発部材106の全体にわたって連続するように形成され、かかる空隙が、液蒸発部材106の一端部から他端部に連続して延びる微細吸上げ孔を構成し、液蒸発部材106にはこのような微細吸上げ孔が多数形成される。
この生花用花器102は、図5に示すようにして生花112を生けるのに用いられる。例えば、花器本体104の開口部108に液蒸発部材106の係止部116を係止し、かく係止保持した液蒸発部材106の中空空間を通して花器本体104内に生花用液体114を注いで入れ、液蒸発部材106の一端側を生花用液体114に浸漬させる。そして、切り花などの生花112を液蒸発部材106の中空空間を通して花器本体104内に生ければよい(又は、生花112を生けた後に、花器本体106内に生花用液体114を注げばよい)。
このようにすると、花器本体104内の生花用液体114が、毛細管現象によって液蒸発部材106の多数の微細吸上げ孔を通してその一端部から他端部に吸い上げられ、かく吸い上げられた生花用液体114が係止部116の表面から大気中に蒸発される。従って、生花用液体114の蒸発によって液蒸発部材106の温度上昇が抑えられ、この液蒸発部材106及び生花用液体114は気化熱により幾分冷やされ、かくして、生花用液体114の腐敗、あおこの発生などが抑えられ、生けた生花112の寿命を延ばすことが可能となる。
本発明の生花用花器(又は液蒸発部材)の効果を確認するために、次の実験を行った。上端側が大きく下端側が小さいカップ状の生花用花器を用いて生花を生けた。液蒸発部材は、平均粒径2〜3mmの粒状物を50重量%、焼結材としての長石を15重量%及び可塑材としての粘土を35重量%を混合したものを練りあせた杯土を用い、約1200℃の温度で焼成して製作した。
製作した蒸発部材などの大きさは、次の通りであった。
花器本体
外形:略円筒状 材質:陶器
開口の内径:9.0cm 高さ:14.5cm
花器本体の内容積:500cm3
液蒸発部材
外形:中空円筒状 外径:5.0cm
内径:3.5cm 全長:13.5cm
係止部の外径:10.0cm 係止部の長さ:5.0cm
生花用液体として水道水を用い、花器本体内に水道水を450cc入れて生花としてバラを3本生けて室内(昼間約25℃の空調の環境状態)に置いて飾った。
生けてから花器本体内の生花用液体の温度変化を調べたところ、室温が約25℃であったが、生花用液体の温度は約22℃で、室内温度より3℃程度低くなっていた。このことから、液蒸発部材の一端部から他端部に吸い上げられる生花用液体の蒸発による気化熱により冷却効果が得られ、室内環境で約3℃程度の冷却効果が確認できた。また、栽培を開始してから5〜6日毎に一回の割合で花器本体内の水が450cc程度となるように補充し、生けてから5日後、10日後、15日後及び20日後の生花の状況を確認したところ良好な状態であった。
以上、本発明に従う植物栽培用鉢及び土の実施形態、また本発明に従う生花用花器及び液蒸発部材の実施形態について説明したが、本発明はこれら実施形態に限定されるものではなく、本発明の範囲を逸脱することなく種々の変形乃至修正が可能である。
第1の実施形態の植物栽培用鉢を示す斜視図。 図1の植物栽培用鉢に植物を植えた状態を示す断面図。 第2の実施形態の植物栽培用鉢を示す斜視図。 図2の植物栽培用鉢に植物を植えた状態を示す断面図。 第3の実施形態の植物栽培用鉢を示す断面図。 一実施形態の生花用花器を示す断面図。 図6の生花用花器の液蒸発部材を示す斜視図。
符号の説明
2,2A,2B 植物栽培用鉢
4,4A,4B 鉢部材
6,6A,6B 容器部材
8,8A、46 鉢本体部
10,10A 液吸上げ部
14 植物栽培用土
16 植物
18 容器本体
20 栽培用液体
36 流下貫通孔
50 収容空間
52 環状突部
102 生花用花器
104 花器本体
106 液蒸発部材
110 開口
112 生花
114 生花用液体
116 係止部

Claims (23)

  1. 植物を植えるための鉢部材と、栽培用液体が収容される容器部材とから構成され、前記鉢部材は、植物を栽培する栽培用土が収容される収容凹部を有する鉢本体部と、前記鉢本体部から下方に延びる液吸上げ部とを備え、前記鉢部材が前記容器部材に載置され、前記鉢部材の前記液吸上げ部は前記容器部材内に収容された栽培用液体に浸漬され、前記容器部材内の栽培用液体が前記鉢部材の前記液吸上げ部を通して前記鉢本体部に吸い上げられ、吸い上げられた栽培用液体が前記収容凹部内の栽培土に供給されるとともに、前記鉢本体部の表面から大気中に蒸発されることを特徴とする植物栽培用鉢。
  2. 前記鉢部材は、粒状物、可塑材及び焼結材を主成分とする杯土を焼成して形成され、焼成時に前記粒状物間に生成される空隙によって、前記液吸上げ部から前記鉢本体部に連続して延びる微細吸上げ孔が形成されることを特徴とする請求項1に記載の植物栽培用鉢。
  3. 植物を植えるための鉢部材と、栽培用液体が収容される容器部材とから構成され、前記鉢部材は、植物を栽培する栽培用土が収容される収容空間を規定する鉢本体部を有し、前記鉢部材が前記容器部材内に載置され、その底部が前記容器部材に収容された栽培用液体に浸漬され、前記容器部材内の栽培用液体が前記鉢部材を通して吸い上げられ、吸い上げられた栽培用液体が前記収容空間内の栽培用土に供給されることを特徴とする植物栽培用鉢。
  4. 前記鉢部材は、粒状物、可塑材及び焼結材を主成分とする杯土を焼成して形成され、焼成時に前記粒状物間に生成される空隙によって、前記鉢部材の底部から上端部に連続して延びる微細吸上げ孔が形成されることを特徴とする請求項3に記載の植物栽培用鉢。
  5. 植物を栽培する栽培用土が収容される収容空間を規定する鉢本体部を有し、前記鉢本体部は、粒状物、可塑材及び焼結材を主成分とする杯土を焼成して形成され、焼成時に前記粒状物間に生成される空隙によって、前記鉢本体部の座部から上端部に連続して延びる微細吸上げ孔が形成されることを特徴とする植物栽培用鉢。
  6. 前記粒状物は、粒径が0.1〜5.0mmであり、杯土100重量%に対して20〜70重量%含まれることを特徴とする請求項2,4又は5のいずれかに記載の植物栽培用鉢。
  7. 前記粒状物は、粒径が1.0〜5.0mmであり、杯土100重量%に対して30〜60重量%含まれていることを特徴とする請求項6に記載の植物栽培用鉢。
  8. 前記焼結材は、長石、石灰石及びフリットのいずれか一つ又は二つ以上を含んでおり、杯土100重量%に対して10〜40重量%含まれ、前記鉢部材は1000〜1300℃の温度で杯土を焼成して形成されることを特徴とする請求項2,4又は5のいずれかに記載の植物栽培用鉢。
  9. 前記可塑材が粘土、ベントナイト又はこれらの混合物であり、杯土100重量%に対して25〜60重量%含まれていることを特徴とする請求項2,4又は5のいずれかに記載の植物栽培用鉢。
  10. 前記鉢部材は、前記鉢本体部及び前記液吸上げ部が一体的に形成されて焼成されることを特徴とする請求項1又は2に記載の植物栽培用鉢。
  11. 粒状物、可塑材及び焼結材を主成分とする杯土を焼成して形成され、焼成時に前記粒状物間に生成される空隙によって、連続して延びる微細浸透孔が形成されることを特徴とする植物栽培用土。
  12. 前記粒状物は、粒径が0.1〜5.0mmであり、杯土100重量%に対して20〜70重量%含まれ、また前記焼結材が長石、石灰石及びフリットのいずれか一つ又は二つ以上を含んでおり、杯土100重量%に対して10〜40重量%含まれ、1000〜1300℃の温度で杯土を焼成して形成されることを特徴とする請求項11に記載の植物栽培用土。
  13. 前記可塑材が粘土、ベントナイト又はこれらの混合物であり、杯土100重量%に対して25〜60重量%含まれていることを特徴とする請求項11に記載の植物栽培用土。
  14. 生花を生けるための開口を有し、生花用液体が収容される花器本体と、前記花器本体に取り付けられる液蒸発部材とから構成され、前記液蒸発部材の一端部が前記花器本体内に収容された生花用液体に浸漬され、その他端部が前記花器本の開口を通して外部に露出され、前記花器本体内の生花用液体が前記液蒸発部材の一端部から他端部に吸い上げられ、吸い上げられた生花用液体がその他端部から大気中に蒸発されることを特徴とする生花用花器。
  15. 前記液蒸発部材の他端部には、径方向外方に延びた後一端側に延びる係止部が設けられ、前記係止部が前記花器本体の開口部に係止され、前記液蒸発部材の一端部から吸い上げられた生花用液体が前記係止部から大気中に蒸発されることを特徴とする請求項14に記載の生花用花器。
  16. 前記液蒸発部材は、粒状物、可塑材及び焼結材を主成分とする杯土を焼成して形成され、焼成時に前記粒状物間に生成される空隙によって、その一端部から他端部に連続して延びる微細吸上げ孔が形成されることを特徴とする請求項14に記載の生花用花器。
  17. 前記粒状物は、粒径が0.1〜5.0mmであり、杯土100重量%に対して20〜70重量%含まれることを特徴とする請求項16に記載の生花用花器。
  18. 前記粒状物は、粒径が1.0〜5.0mmであり、杯土100重量%に対して30〜60重量%含まれていることを特徴とする請求項17に記載の生花用花器。
  19. 前記焼結材は、長石、石灰石及びフリットのいずれか一つ又は二つ以上を含んでおり、杯土100重量%に対して10〜40重量%含まれ、前記液蒸発部材は1000〜1300℃の温度で杯土を焼成して形成されることを特徴とする請求項16に記載の生花用花器。
  20. 前記可塑材が粘土、ベントナイト又はこれらの混合物であり、杯土100重量%に対して25〜60重量%含まれていることを特徴とする請求項16に記載の生花用花器。
  21. 生花用花器の開口を通して挿入され、その一端部が前記生花用花器に収容された生花用液体に浸漬され、その他端部が前記生花用花器の前記開口を通して外部に露出される液蒸発部材であって、粒状物、可塑材及び焼結材を主成分とする杯土を焼成して形成され、焼成時に前記粒状物間に生成される空隙によって、一端部から他端部まで連続して延びる微細浸透孔が形成されることを特徴とする液蒸発部材。
  22. 前記粒状物は、粒径が0.1〜5.0mmであり、杯土100重量%に対して20〜70重量%含まれ、また前記焼結材が長石、石灰石及びフリットのいずれか一つ又は二つ以上を含んでおり、杯土100重量%に対して10〜40重量%含まれ、1000〜1300℃の温度で杯土を焼成して形成されることを特徴とする請求項21に記載の液蒸発部材。
  23. 前記可塑材が粘土、ベントナイト又はこれらの混合物であり、杯土100重量%に対して25〜60重量%含まれていることを特徴とする請求項21に記載の液蒸発部材。
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