JP2008009335A - 光配線モジュールの製造方法 - Google Patents
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Abstract
【課題】容易且つコンパクトに形成可能な光配線モジュールの製造方法を提供する。
【解決手段】フレーム7にフレキシブル基板3を貼り付け、光素子4をヘッド部7b側に、半導体素子5をベース部7a側に実装し、それらをモールドすることにより、フレキシブル基板3にモールド樹脂部14,16を形成する。そして、フレーム7を折り目部で折り曲げることにより、略直方体のシールドケース2を形成し、そこに光ファイバ6を導入し、光ファイバ6の端部6dと光素子4とを向かい合わせることにより光配線モジュール1を形成する。以上によって、予め設けられた折り目部でフレーム7を折り曲げるという作業によって、容易に光配線モジュール1を形成することが可能となる。更に、このような部品配置により、コンパクトな光配線モジュール1を形成することが可能となる。
【選択図】図1
【解決手段】フレーム7にフレキシブル基板3を貼り付け、光素子4をヘッド部7b側に、半導体素子5をベース部7a側に実装し、それらをモールドすることにより、フレキシブル基板3にモールド樹脂部14,16を形成する。そして、フレーム7を折り目部で折り曲げることにより、略直方体のシールドケース2を形成し、そこに光ファイバ6を導入し、光ファイバ6の端部6dと光素子4とを向かい合わせることにより光配線モジュール1を形成する。以上によって、予め設けられた折り目部でフレーム7を折り曲げるという作業によって、容易に光配線モジュール1を形成することが可能となる。更に、このような部品配置により、コンパクトな光配線モジュール1を形成することが可能となる。
【選択図】図1
Description
本発明は、特に携帯型情報端末やパソコン等に用いられる、光の送信または受信を行う光配線モジュールの製造方法に関するものである。
従来の光配線モジュールとして、シャーシ(シールドケース)内にチップキャリアと光ファイバを固定する支持部材を設け、チップキャリアの上面に処理回路(半導体素子)を取り付け、側面に受光素子(光素子)を取り付けたものが知られている(例えば、特許文献1参照)。この光配線モジュールによれば、光ファイバの端部と受光素子とを向かい合わせるように配置することによって、光ファイバ内を伝搬してきた光を受光素子に送り込んでいる。
特開2004−117902号公報
ここで、上記光配線モジュールにあっては、受光素子をチップキャリアの所定の位置に配置しチップキャリア自体も位置決めする必要があるため、各部品の位置決めが困難であり、製造に手間がかかっていた。更に、チップキャリアとは別に、光ファイバを固定するための支持部材をシャーシ内に設けなくてはならないため、光配線モジュールが大きくなってしまうという問題があった。
本発明は、このような問題を解決するためになされたものであり、容易且つコンパクトに形成可能な光配線モジュールの製造方法を提供することを目的とする。
本発明に係る光配線モジュールの製造方法は、光ファイバを導波路として、光の送信または受信を行う光配線モジュールの製造方法において、ベース部、ベース部の一方側に設けられたヘッド部、及びベース部の他方側に設けられたガイド部を有し、それぞれの間の折り目部で折り曲げ可能とされたフレームに対して、少なくともヘッド部及びベース部で重なるようにフレキシブル基板を貼り付けるフレキシブル基板貼付工程と、光ファイバとの間で光の送信または受信を行う光素子を、ヘッド部側のフレキシブル基板に実装し、光素子と電気的に接続された半導体素子を、ベース部側のフレキシブル基板に実装する実装工程と、光素子を内包する第1のモールド樹脂部と、半導体素子を内包する第2のモールド樹脂部をフレキシブル基板に形成するモールド工程と、フレームを折り目部で折り曲げることにより、ベース部が底面、ヘッド部が側面、ガイド部がヘッド部と対向する側面となる略直方体のシールドケースを形成する折り曲げ工程と、光ファイバをガイド部からシールドケース内へ導入することにより、光ファイバの端部と光素子とを向かい合わせる光ファイバ導入工程と、を備えることを特徴とする。
この光配線モジュールの製造方法では、予め設けられた折り目部でフレームを折り曲げるという作業によって、シールドケースが形成され、同時に各部品の位置決めも行われる。従って、光配線モジュールを容易に形成することが可能とされる。更に、略直方体のシールドケースの側面であるガイド部から光ファイバが導入され、ガイド部と向かい合うヘッド部に光素子が実装されるという部品配置となるため、光配線モジュールをコンパクトに形成することが可能とされる。
ここで、フレームに形成された折り目部を、フレームが折り曲げられたときに、光ファイバが第2のモールド樹脂部の上面で導かれながら、その端部が光素子へ導入される位置関係となるように形成することが好ましい。この方法によれば、折り目部でフレームを折り曲げるという簡単な作業を行うのみで、容易に光素子と光ファイバの位置決めを行うことが可能とされ、更に、確実な光ファイバの導入が可能とされる。
また、折り目部を、フレームに対して穴を形成することにより設け、フレキシブル基板を、穴をまたぐように配置することが好ましく、また、フレキシブル基板に形成されるとともに、光素子と半導体素子とを電気的に接続する配線部を、穴をまたぐように配置することが好ましい。この方法によれば、フレームを折り目部にて折り曲げたとき、折り曲げ穴へ向かってフレキシブル基板のたわみが逃げることとなり、折り目部付近のフレキシブル基板及び配線にかかる応力が緩和される。
また、本発明に係る光配線モジュールの製造方法は、光ファイバを導波路として、光の送信または受信を行う光配線モジュールの製造方法において、一方側にヘッド領域、他方側にベース領域を有するフレキシブル基板に対して、光ファイバとの間で光の送信または受信を行う光素子をヘッド領域に実装し、光素子と電気的に接続する半導体素子をベース領域に実装する実装工程と、光素子を内包する第1のモールド樹脂部と、半導体素子を内包する第2のモールド樹脂部をフレキシブル基板に形成するモールド工程と、底面となるベース部、側面となるヘッド部、及びヘッド部と対向する側面となるガイド部を有する略直方体のシールドケースの内部へ、少なくともヘッド領域がヘッド部に重なるとともに、ベース領域がベース部に重なるようにフレキシブル基板を収容する収容工程と、光ファイバをガイド部からシールドケース内へ導入することにより、光ファイバの端部と光素子とを向かい合わせる光ファイバ導入工程と、を備えることを特徴とする。
この光配線モジュールの製造方法では、シールドケースにフレキシブル基板を収容するという作業で、各部品の位置決めが行われる。従って、光配線モジュールを容易に形成することが可能とされる。更に、略直方体のシールドケースの側面であるガイド部から光ファイバが導入され、ガイド部と向かい合うヘッド部に光素子が実装されるという部品配置となるため、光配線モジュールをコンパクトに形成することが可能とされる。
ここで、収容工程において、フレキシブル基板をヘッド領域とベース領域の間で折り曲げてシールドケースに収容したとき、光ファイバが第2のモールド樹脂部の上面で導かれながら、端部が光素子へ挿入される位置関係となるようにしていることが好ましい。この方法によれば、シールドケースにフレキシブル基板を収容するという簡単な作業を行うのみで、容易に光素子と光ファイバの位置決めを行うことが可能とされ、更に、確実な光ファイバの導入が可能とされる。
また、第1及び第2のモールド樹脂部の側面を、それぞれの基部に向かって拡がるように形成していることが好ましい。この方法によれば、折り曲げ時に、互いに干渉しあうことが防止されるため、部品配置をコンパクトにすることが可能とされる。
また、第1のモールド樹脂部は、光ファイバの端部を導入するとともに光素子に向かって細くされた受け穴を有することが好ましい。この方法によれば、受け穴によって、光ファイバの端部が光素子へ導かれることとなる。そして、光ファイバが完全に挿入されると、その端部は、細くなった受け穴によって光素子と向かい合うように保持され、位置決めされる。以上により、確実な光ファイバの導入及び位置決めが可能とされる。
第2のモールド樹脂部の上面に、光ファイバを光素子へ導くガイド溝を形成することが好ましい。この方法によれば、ガイド溝によって光ファイバが確実に光素子に導かれる。
また、ガイド溝を、光素子へ向かって細くすることが好ましい。この方法によれば、ガイド溝によって更に光ファイバが光素子へ導き易くされる。
このように、本発明によれば、容易且つコンパクトに形成可能な光配線モジュールを製造することが可能となる。
以下、本発明に係る光配線モジュール1の製造方法の好適な実施形態について、図面を参照して詳細に説明する。
まず、本実施形態に係る製造方法の説明に先立ち、図1を参照して、該製造方法によって得られる光配線モジュール1の概略を説明しておく。
図1は、本発明の実施形態に係る光配線モジュール1のシールドケース2を切断し、その内部の構造を示した斜視図である。図1に示すように、光配線モジュール1は、一枚のフレームを成型及び折り曲げ加工することにより箱状の六面体としたシールドケース2内部に各種の電子部品、光学部品を収納することにより構成される。すなわち、シールドケース2の内面に張り付くように設けられたフレキシブル基板3と、これに実装された光素子4及び半導体素子5と、この光素子4及び半導体素子5をそれぞれ内包するモールド樹脂部14,16とを主要な構成要素として収納している。そして、シールドケース2の外部から挿入された光ファイバ6の端部6dは、光素子4と光結合され、その端部6dに隣接する光ファイバ6の端部隣接部6cは被覆6bが除去されて細径化され、モールド樹脂部16に担持されている。なお、シールドケース2の長手方向の寸法Aは15mm程度である。
以上が、本実施形態に係る製造方法によって得られる光配線モジュールの概略である。次に、図2〜図4を参照して、本実施形態に係る製造方法を説明する。
図2は、本発明の実施形態に係る製造方法に用いられるフレーム7を示す斜視図である。この板状のフレーム7は、折り曲げることによってシールドケース2となるものであり、スタンピングにより図2に示すような形状に形成する。このフレーム7は、長方形状のベース部7aを有し、そのベース部7aを長手方向の両側へ向かって延長することにより、一端側には長方形のヘッド部7bが、他端側にはヘッド部7bと同形状のガイド部7cが設けられる。なお、ヘッド部7b及びガイド部7cにおいて、ベース部7aの長手方向と平行な辺は、ベース部7aの長手方向と垂直な方向の幅よりも短くされる。
また、フレーム7を、フレキシブル基板3などが設けられる側の面から見て、ヘッド部7bを上方、ガイド部7cを下方とした場合において、ベース部7aを右端部から外側へ向かって延長することにより、長方形状の側面部7d、長方形状の固定部7f、長方形状の側面部7eが連設される。この側面部7d、固定部7f及び側面部7eにおいて、ベース部7aの長手方向と垂直な辺は、側面部7d及び側面部7eに関してはベース部7aの長手方向に沿ったガイド部7cの幅と同一とされ、固定部7fに関してはベース部7aの長手方向と垂直な方向の幅と同一とされる。
フレーム7における、ベース部7aと、ヘッド部7b及びガイド部7cとが接続される部分には、略長円状の長穴(穴)8a,8bがそれぞれ2つずつ直線状に形成されることにより折り目部9a,9bが設けられる。また、ベース部7aと側面部7d、側面部7dと固定部7f、並びに固定部7fと側面部7eとが接続される部分には、略長円状の長穴(穴)8c,8d,8eがそれぞれ4つずつ直線状に形成されることにより折り目部9c,9d,9eが設けられる。これらの折り目部9a〜9eによって、フレーム7が正確かつ容易に折り曲げ可能とされている。なお、長穴8a〜8eは貫通穴であってもよく、また凹形状であってもよい。
ここで、ガイド部7cの中央部には、光ファイバ6が導入される入口となる円形の貫通穴11が形成される。この貫通穴11は、光ファイバ6の外径と略同一の内径を有する。光ファイバ6は、この貫通穴11に支持されることによって確実に導入及び位置決めされることとなる。
また、固定部7fには、シールドケース2の長手方向に対する中心線Cよりもガイド部7c側の領域に、貫通穴である長穴12が形成されることにより固定爪13が設けられる。
長穴12は、側面部7d側の折り目部9dに沿って延在する長方形状のスリット部12aと、側面部7e側の折り目部9eに沿って延在する長方形状のスリット部12bと、それらを連通する連通部12cとから形成される。
スリット部12a及びスリット部12bは、固定部7fにおけるガイド部7c側の端部7gの手前から中心線Cの手前まで及んでいる。また、連通部12cは二等辺三角形状からなり、その底辺は固定部7fの短手方向と平行であり、更に、その頂角は鈍角であるとともに端部7g側を向くように形成されている。連通部12cは、その2つの底角がそれぞれスリット部12a及びスリット部12bにおける中心線C側の端部と一致するように形成され、これによってスリット部12aとスリット部12bとを連通することとなる。
上述の長穴12が形成されることにより、スリット部12a、スリット部12b、及び連通部12cにて取り囲まれる領域に固定爪13が設けられる。固定爪13における中心線C側には、連通部12cの頂角によってV字状の保持部13aが形成され、この保持部13aで光ファイバ6を挟み込み、固定することとなる。
また、スリット部12aとスリット部12bにおける連通部12cと反対側の端部同士を直線で結ぶことにより、折り目部13bが形成される。この折り目部13bにて固定爪13が折り曲げ可能とされており、シールドケース2の内部方向へ押し込むことにより、固定爪13は、折り目部13b側においてシールドケース2で片持ち固定されるとともに、保持部13aがシールドケース2内部へ入り込むこととなる。この折り目部13bには、折り目部9a〜9eと同様に、貫通穴、または凹形状の略長円状の長穴(穴)を設けてもよい。このような長穴が設けられることによって、固定爪13が折り目部13bで、より確実に折り曲げ可能となる。
なお、フレーム7に形成される長穴8a〜8e,貫通穴11、長穴12は、いずれもフレーム7をスタンピングにより形成するときに、同時に形成する。
図3は、本実施形態に係る製造方法において、フレーム7にフレキシブル基板3を貼り付け、そこに光素子4及び半導体素子5を実装し、それらをモールドした様子を示す斜視図である。図3に示すように、フレーム7上に、ヘッド部7b、ベース部7a及びガイド部7cと重なるように、弾性を有する材料からなるフレキシブル基板3を貼り付ける(フレキシブル基板貼付工程)。フレキシブル基板3は、光素子4や半導体素子5などが実装されることとなる略長方形状の実装部3aと、シールドケース2から導出され、外部装置に接続されることとなる長方形状の導出部3bとを有する。
実装部3aは、フレーム7のヘッド部7bにおける折り目部9aと反対側の端部からガイド部7cにおける折り目部9bと反対側の端部にまで及び、その幅が、フレーム7に形成された2つの長穴8aにおけるそれぞれの外側の端部を超えないように設けられる。なお、実装部3aにおけるガイド部7cと重なる部分の一部は、貫通穴11を避けるように、略長方形状に切り取られる。
また、導出部3bは、実装部3aの折り目部9cと逆側の端部に設けられており、中心線C付近から折り目部9aの手前にまで及んでいる。
このフレキシブル基板3には、光素子4と半導体素子5とを電気的に接続する配線3c、及び半導体素子5と外部装置とを電気的に接続するために導出部3bまで及んでいる配線3dを、貼り付け前に予め形成しておく。
この2本の配線3cは、フレキシブル基板3をフレームに貼り付けたとき、2つの長穴8aをそれぞれまたぐようにされている。更に、2つの長穴8aの間には、ベース部7aとヘッド部7bとを連結する連結部7hが形成されており、フレキシブル基板3において、連結部7hと重なる部分は長方形状に切り取られている。これによって、フレーム7を折り目部9aにて折り曲げたとき、長穴8aへ向かってフレキシブル基板3のたわみが逃げることとなり、フレキシブル基板3に係る応力が緩和される。そして、フレキシブル基板3の配線3cは、長穴8aをまたぐようにされているため、配線3cにかかる応力は緩和されることとなる。
フレーム7にフレキシブル基板3を貼り付けたら、光素子4を実装部3aのヘッド部7b側へ実装し、半導体素子5を実装部3aのベース部7a側へ実装する(実装工程)。そして、光素子4及び半導体素子5と配線3c,3dとをワイヤボンディングまたはフリップチップボンディングにより電気的に接続する。なお、フレキシブル基板3がフレーム7により支持されているため、ワイヤボンディングを容易に行うことが可能とされている。
その後、光素子4及び半導体素子5をトランスファモールドまたはインジェクションモールドすることにより、モールド樹脂部(第1のモールド樹脂部)14及びモールド樹脂部(第2のモールド樹脂部)16を形成する(モールド工程)。このとき、光素子4と半導体素子5が同一平面上に配置されているため、モールド樹脂部14,16の成型作業を同時に行うことができる。なお、インジェクションモールドは、ワイヤを用いないフリップチップ実装する場合にのみ行うことができる。
ここで、モールド樹脂部14は、フレキシブル基板3の実装部3aにおけるヘッド部7b側に、光素子4を内包するようにして角錐台形状をなすように形成されており、そのモールド樹脂部14の側面は、基部に向かって拡がるようにされている。また、モールド樹脂部14の上面14aの中央部には、光ファイバ6の端部6dを導入する円形の受け穴14bが形成されている。
この受け穴14bは、上面14aから光素子4へ向かっての凹部が形成されることにより設けられている。また、上面14aにおける円の径は、光ファイバ本体6aの径よりも大きくされており、光素子4に向かうに従って細くされている。これによって、導入された光ファイバ6の端部6dは、光ファイバ本体6aの径よりも大きくされた入口を有する受け穴14bに確実に挿入されることとなり、導入されるに従って光素子4へと導かれてゆくこととなる。そして、光ファイバ6が受け穴14bに完全に挿入されると、その端部6dは、細くなった受け穴14bによって光素子4と向かい合うような位置に保持される。以上により、確実な光ファイバ6の導入及び位置決めが可能とされている。
モールド樹脂部(第2のモールド樹脂部)16は、実装部3aのベース部7a側に、半導体素子5を内包するようにして角錐台形状をなすように形成されている。このモールド樹脂部16の長さは、折り目部9aの手前から中心線C付近にまで及んでいる。
また、モールド樹脂部16の側面は、基部に向かって拡がるようにされている。上述したように、モールド樹脂部14の側面も拡がるようにされているため、フレーム7を折り曲げたときに、モールド樹脂部14の側面とモールド樹脂部16の側面とが互いに干渉しあうことは防止される。これによって、シールドケース2内部の部品の配置をコンパクトにすることが可能とされている。
また、モールド樹脂部16の上面である支持面(第2のモールド樹脂部の上面)16aには、光ファイバ6を光素子4へ導くための略U字状のガイド溝16bがモールド樹脂部16の長手方向の中心線に沿って形成されており、このガイド溝16bは、光素子4へ向かって細くされているため、端部6dは導入されるに従って光素子4へと導かれ、受け穴14bに挿入され易くされている。これによって、確実な光ファイバ6の導入及び位置決めが可能とされている。
図4は、本実施形態に係る製造方法において、シールドケース2を形成し、そこに光ファイバ6を導入し、固定した様子を示す縦断面図である。図4に示すように、フレーム7を折り目部9a〜9eにて折り曲げることにより、略直方体のシールドケース2を形成する(折り曲げ工程)。このとき、ベース部7aはシールドケース2の底面となり、ヘッド部7b及びガイド部7cは長手方向の側面となる。また、固定部7fはシールドケース2の上面となり、側面部7e及び側面部7dは短手方向の側面となる。
シールドケース2を形成したら、ガイド部7cの貫通穴11から光ファイバ6を導入し、その端部6dを光素子4と向かい合わせるように、受け穴14bにて保持させる(光ファイバ導入工程)。
なお、光配線モジュール1に導入される光ファイバ6としてはマルチモードファイバを採用し、その被覆を除いた光ファイバ本体6aはPMMA等のアクリルからなるコアと、フッ素を含んだポリマからなるクラッドで構成され、その径は2.2mm程度である。この光ファイバ6は、端部隣接部6c(5mm程度)の被覆6bが除去され、光ファイバ本体6aが露出されている。そして、受け穴14bには端部6dを挿入している。
このように、予め設けられた折り目部でフレーム7を折り曲げるという作業によって、シールドケース2が形成され、同時に各部品の位置決めも行われる。従って、光配線モジュール1を容易に形成することが可能とされている。
このとき、フレーム7に設けられた折り目部9a〜9e、及びそのフレーム7に設けられた各部品は、折り曲げ時に、光ファイバ6がガイド溝16bに導かれながら、その端部6dが受け穴14bに挿入され、光素子4へ導入されるような位置関係となっている。これによって、折り目部9a〜9eでフレームを折り曲げるという簡単な作業を行うのみで、容易に光素子4と光ファイバ6の位置決めを行うことが可能とされ、更に、確実な光ファイバ6の導入が可能とされている。
そして、導入された光ファイバ6は、シールドケース2の内部へ折り曲げられた固定爪13の保持部13aとベース部7a側のフレキシブル基板3との間で挟み込まれ、把持されることによって固定されている。以上によって、光ファイバ6の固定を、シールドケース2に直接設けられた固定爪13によって行なうため、精度よく光ファイバ6の固定位置を定めることができ、更に、固定爪13をシールドケース2内部へ折り曲げるという容易な作業のみで光ファイバ6を固定することが可能とされている。また、フレキシブル基板3は弾性を有しているため、光ファイバ6を固定爪13で押さえて固定したときにクッションとして作用することとなる。
本実施形態に係る製造方法によって製造される光配線モジュール1は、上述のような部品配置となり、別部品を特に用いることなく光ファイバ6の固定を行うことができるため、コンパクトに形成することが可能とされている。
なお、モールド樹脂部16の支持面16aに形成されたガイド溝16bは、光ファイバ6を導入するとき、光ファイバ6を直接支持しながら光素子4に導き、固定時もその端部隣接部6cを支持するような構成としてもよく、あるいは、導入時において光ファイバ6に折れ曲がりやたわみなどが発生した場合にのみ、ガイドとして作用し、通常は、光ファイバ6がガイド溝16bと接触することなく光素子4へ導かれ固定されるような構成であってもよい。
図5は、光素子として受光素子を搭載した光配線モジュール100と、光素子として発光素子を搭載した光配線モジュール200とを、光ファイバ6によって接続した様子を示す図であり、本発明はこのような形で、携帯情報端末やパソコン等の情報機器や電子機器の内部で情報のやり取りをするのに使用される。特に、周波数の高い信号を扱っている電子機器内部において、本発明に係る光配線モジュールを使用することで、高周波数の雑音の影響を受けない良好な通信が可能となる。
本発明は、上述した実施形態に限定されるものではない。
例えば、本実施形態に係る光配線モジュール1の製造方法においては、フレーム7にフレキシブル基板3を貼り付け、フレーム7を折り曲げることによりシールドケース2を形成している。しかし、フレーム7に貼り付けることなく、フレキシブル基板3に、光素子4及び半導体素子5を実装し、モールド樹脂部14及びモールド樹脂部16を形成した後に、そのフレキシブル基板3を折り曲げて、予め用意した略直方体のシールドケース2に、収容するものであってもよい。
このような製造方法でも、シールドケース2にフレキシブル基板3を収容するという作業で、各部品の位置決めが行われる。従って、光配線モジュール1を容易に形成することが可能とされる。更に、略直方体のシールドケース2の側面であるガイド部7cから光ファイバ6が導入され、ガイド部7cと向かい合うヘッド部7bに光素子4が実装されるという部品配置となるため、光配線モジュール1をコンパクトに形成することが可能とされている。
また、配線3cは、長穴8aをまたがないようにされていてもよい。
また、受け穴14bの底部、すなわち光素子4の手前にレンズを設けてもよい。このとき、レンズはモールド樹脂部14と一体形成される。
また、光素子4は、単なる受光素子や発光素子に限らず、信号処理回路を一体としたフォトICや、駆動回路を一体とした発光ICであってもよい。また、受光素子または発光素子と別体で信号処理ICまたは駆動ICを備えるものであってもよい。
また、光ファイバ6はマルチコアファイバを用いてもよい。この場合、光ファイバの曲げに対する耐性を向上させることが可能となる。
1…光配線モジュール、2…シールドケース、3…フレキシブル基板、3c…配線、4…光素子、5…半導体素子、6…光ファイバ、6d…端部、7…フレーム、7a…ベース部、7b…ヘッド部、7c…ガイド部、8a,8b,8c,8d,8e…長穴(穴)、9a,9b,9c,9d,9e…折り目部、14…モールド樹脂部(第1のモールド樹脂部)、14b…受け穴、16…モールド樹脂部(第2のモールド樹脂部)、16a…支持面(第2のモールド樹脂部の上面)、16b…ガイド溝。
Claims (10)
- 光ファイバを導波路として、光の送信または受信を行う光配線モジュールの製造方法において、
ベース部、前記ベース部の一方側に設けられたヘッド部、及び前記ベース部の他方側に設けられたガイド部を有し、それぞれの間の折り目部で折り曲げ可能とされたフレームに対して、少なくとも前記ヘッド部及び前記ベース部で重なるようにフレキシブル基板を貼り付けるフレキシブル基板貼付工程と、
前記光ファイバとの間で光の送信または受信を行う光素子を、前記ヘッド部側の前記フレキシブル基板に実装し、前記光素子と電気的に接続された半導体素子を、前記ベース部側の前記フレキシブル基板に実装する実装工程と、
前記光素子を内包する第1のモールド樹脂部と、前記半導体素子を内包する第2のモールド樹脂部を前記フレキシブル基板に形成するモールド工程と、
前記フレームを前記折り目部で折り曲げることにより、前記ベース部が底面、前記ヘッド部が側面、前記ガイド部が前記ヘッド部と対向する側面となる略直方体のシールドケースを形成する折り曲げ工程と、
前記光ファイバを前記ガイド部から前記シールドケース内へ導入することにより、前記光ファイバの端部と前記光素子とを向かい合わせる光ファイバ導入工程と、
を備えることを特徴とする光配線モジュールの製造方法。 - 前記フレームに形成された前記折り目部を、前記フレームが折り曲げられたときに、前記光ファイバが前記第2のモールド樹脂部の上面で導かれながら、前記端部が前記光素子へ導入される位置関係となるように形成することを特徴とする請求項1に記載の光配線モジュールの製造方法。
- 前記ベース部と前記ヘッド部の間の前記折り目部を、前記フレームに対して穴を形成することにより設け、
前記フレキシブル基板を、前記穴をまたぐように配置することを特徴とする請求項1または2記載の光配線モジュールの製造方法。 - 前記ベース部と前記ヘッド部の間の前記折り目部を、前記フレームに対して穴を形成することにより設け、
前記フレキシブル基板に形成されるとともに、前記光素子と前記半導体素子とを電気的に接続する配線部を、前記穴をまたぐように配置することを特徴とする請求項1または2記載の光配線モジュールの製造方法。 - 光ファイバを導波路として、光の送信または受信を行う光配線モジュールの製造方法において、
一方側にヘッド領域、他方側にベース領域を有するフレキシブル基板に対して、前記光ファイバとの間で光の送信または受信を行う光素子を前記ヘッド領域に実装し、前記光素子と電気的に接続する半導体素子を前記ベース領域に実装する実装工程と、
前記光素子を内包する第1のモールド樹脂部と、前記半導体素子を内包する第2のモールド樹脂部を前記フレキシブル基板に形成するモールド工程と、
底面となるベース部、側面となるヘッド部、及び前記ヘッド部と対向する側面となるガイド部を有する略直方体のシールドケースの内部へ、少なくとも前記ヘッド領域が前記ヘッド部に重なるとともに、前記ベース領域が前記ベース部に重なるように前記フレキシブル基板を収容する収容工程と、
前記光ファイバを前記ガイド部から前記シールドケース内へ導入することにより、前記光ファイバの端部と前記光素子とを向かい合わせる光ファイバ導入工程と、
を備えることを特徴とする光配線モジュールの製造方法。 - 前記収容工程において、前記フレキシブル基板を前記ヘッド領域と前記ベース領域の間で折り曲げて前記シールドケースに収容したとき、前記光ファイバが前記第2のモールド樹脂部の上面で導かれながら、前記端部が前記光素子へ挿入される位置関係となるようにしていることを特徴とする請求項5記載の光配線モジュールの製造方法。
- 前記第1及び第2のモールド樹脂部の側面を、それぞれの基部に向かって拡がるように形成していることを特徴とする請求項1〜6のいずれか一項に記載の光配線モジュールの製造方法。
- 前記第1のモールド樹脂部は、前記光ファイバの前記端部を導入するとともに前記光素子に向かって細くされた受け穴を有することを特徴とする請求項1〜7のいずれか一項に記載の光配線モジュールの製造方法。
- 前記第2のモールド樹脂部の前記上面に、前記光ファイバを前記光素子へ導くガイド溝を形成することを特徴とする請求項1〜8のいずれか一項に記載の光配線モジュールの製造方法。
- 前記ガイド溝を、前記光素子へ向かって細くすることを特徴とする請求項9記載の光配線モジュールの製造方法。
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