JP2008008683A - 振動波検出方法及び装置 - Google Patents

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    • G01H13/00Measuring resonant frequency

Abstract

【課題】リアルタイムに瞬時値としてヒルベルト変換対出力を得ることのできる振動波検出方法及び装置を提供する。
【解決手段】それぞれが異なる特定の周波数に共振する複数の共振ビーム51〜5mに振動波を伝播させ、共振ビーム51〜5mそれぞれの振動を電気的信号として、共振ビーム51〜5mそれぞれに設けたピエゾ抵抗61〜6mにて検出する振動波検出方法であって、共振ビーム51〜5mを、それぞれの共振子の位置がそれらの共振周波数の対数に比例する対数線形になるように配列し、Nを2以上の整数として、N−1本おきに共振ビーム51〜5mを選択してそのピエゾ抵抗61〜6mの出力を加算した、複数の信号を出力する。さらに、好ましくは、前記Nは3以上の整数であり、特に、共振ビーム51〜5mは、N−1本おきの共振ビーム51〜5mの共振周波数の比が一定になるように、共振周波数を設定して配列する。
【選択図】図2

Description

本発明は、共振周波数が異なる複数の共振子を用いて、振動波の周波数帯域ごとの強度を電気的に検出する振動波検出方法及び装置に関する。より詳しくは、ヒルベルト変換対出力を得るための振動波検出方法及び装置に関する。
共振周波数が異なる複数の共振子を配列して、音波等の振動波に対して各共振子毎に特定の共振周波数で選択的に応答して共振させ、その各共振子毎の共振レベルを電気的信号に変換して出力し、振動波の周波数帯域毎の強度を検出する共振子アレイ型の振動センサがある(例えば、非特許文献1または非特許文献2を参照)。
従来の振動センサでは、共振子の支持部付近にピエゾ抵抗を形成し、共振子の振動(共振)によって起こるピエゾ抵抗の抵抗値の変化を、ホィートストンブリッジ等によって検出し、共振子から電気的な出力信号を取り出している。特に、非特許文献2のセンサでは、各共振子におけるホィートストンブリッジ出力をマルチプレクサにより切り換えながら、出力信号を得ている。
共振子アレイ型の簡易な回路構成にて、入力振動波の特定の周波数帯域の利得を制御する方法が提案されている(特許文献1又は特許文献2)。例えば特許文献1の技術は、共振子アレイ型の振動センサにおいて、各共振ビームに設けられた各ピエゾ抵抗を並列接続する。この並列回路に印加する電源電圧を変更するか、または、ピエゾ抵抗の形状を変化させて抵抗値を変更することにより、特定の周波数帯域の利得を制御する。
また、特許文献2の技術は、歪みの大きさが共振ビームの位置に応じて異なることを利用し、各周波数帯域の出力信号のレベルが所望のレベルになるように、各共振ビームにおいてピエゾ抵抗を設ける位置を調整して、特定の周波数帯域の利得を制御する。
W. Benecke et al., "A Frequency-Selective, Piezoresistive Silicon Vibration Sensor," Digest of Technical Papers of TRANSDUCERS '85, pp. 105-108 (1985) E. Peeters et al., "Vibration Signature Analysis Sensors for Predictive Diagnostics," Proceedings of SPIE '97, vol. 3224, pp. 220-230 (1997) 特開2000−46639号公報 特開2000−46640号公報
振動現象や音響信号を扱う上で、信号を複素数として表現することは、振幅/位相の瞬時検出や信号の変復調等、様々な解析や変換を可能とする。マイクロフォンをはじめとする従来の音響/振動センサは、各時刻における音圧などの物理量を電気信号に変換するデバイスであり、出力は単一の実信号である。一般に実信号を対応する複素数信号に変換するためには、下記のヒルベルト変換と呼ばれる演算が必要である。この演算は非因果的であり、広帯域信号に対して実時間でこの演算を行うことはできない。そのため信号の複素数表現が実際に適用できるのは通信分野で扱われるような狭帯域の信号に限られていた。
解析関数の実部と虚部の間には一般に、次のヒルベルト変換の関係がある(日本数学会編集、岩波数学辞典第3版(1985)、520頁)。
虚数単位をjとして、複素変数z=x+jyの上半平面(y≧0)で正則な関数、
φ(z)=U(x、y)+jV(x,y)
の実軸上の境界値、
f(x)=U(x,0)、g(x)=−V(x、0)
の間には、f、gが実数上の積分可能な関数(f、g∈L1(−∞、∞))のとき、
Figure 2008008683




という関係がある。ここにp.v.はCauchyの主値
Figure 2008008683


を意味する。
gをfのヒルベルト変換(Hilbert transform)、fとgをヒルベルト変換対という。ヒルベルト変換は解析関数の実部と虚部を結ぶ関数である。
物理現象、特に振動現象は複素平面上で解析するのが便利である。一般に振動現象は、時間変化する振幅と位相により特徴付けられるが、各時刻における瞬時的な振幅と位相は、オイラーの公式 e jθ =cosθ+jsinθ に基づき、実部と虚部で表現された複素信号の絶対値と偏角として定義される。よって現象を瞬時値から把握するには、実部又は虚部の一方の情報だけでは不十分で、実部と虚部の両方を知る必要がある。
実部と虚部の関係は、ヒルベルト変換対をなすので、上記のg又はfの式によって他方を導くことができるが、式(1)に示すとおり(−∞、∞)の区間の積分として表され、ある期間(周期関数においては少なくとも1周期)の観測が必要である。従来の振動波検出装置では一方の情報しか検出することができない。瞬時値で実部と虚部両方の情報を検出できれば、現象を瞬時に把握することができる。
例えば、特許文献1に示されるように、共振ビームの共振周波数に応じたピエゾ抵抗検出器のバイアス電圧付与によって、動的に変更可能な周波数特性が実現される。しかし従来の方法では、振動波検出の荷重は正負の実数に限られ、ヒルベルト変換対出力を瞬時値としてリアルタイムに得ることができなかった。
本発明はこうした状況に鑑みてなされたものであり、その目的は、リアルタイムに瞬時値としてヒルベルト変換対出力を得ることのできる振動波検出方法及び装置を提供することである。
本発明の第1の観点に係る振動波検出方法は、
それぞれが異なる特定の周波数に共振する複数の共振子に振動波を伝播させ、前記共振子それぞれの振動を電気的信号として、前記共振子それぞれに設けた検出器にて検出する振動波検出方法であって、
前記複数の共振子を、それぞれの共振子の位置がそれらの共振周波数の対数に比例する対数線形になるように配列し、
Nを2以上の整数として、N−1本おきに前記複数の共振子を選択してその検出器の出力を加算した、複数の信号を出力することを特徴とする。
好ましくは、前記Nは3以上の整数であることを特徴とする。
特に、前記複数の共振子は、前記複数の共振子のN−1本おきの前記共振子の共振周波数の比が一定になるように、前記共振子の共振周波数を設定して配列することを特徴とする。
本発明の第2の観点に係る振動波検出装置は、
それぞれが異なる特定の周波数に共振する複数の共振子を、それぞれの共振子の位置がそれらの共振周波数の対数に比例する対数線形になるように配列した共振子列と、
前記共振子列に伝播された振動波による前記複数の共振子それぞれの振動を電気的信号として検出する、前記複数の共振子それぞれに設けられた検出器と、
Nを2以上の整数として、N−1本おきに前記複数の共振子を選択してその検出器の出力を加算する、複数の出力合成手段と、
を備えることを特徴とする。
好ましくは、前記Nは3以上の整数であることを特徴とする。
特に、前記共振子列は、前記複数の共振子のN−1本おきの前記共振子の共振周波数の比が一定になるように、前記共振子の共振周波数を設定して配列することを特徴とする。
好ましくは、前記検出器は、ピエゾ抵抗である。
また、前記検出器は、容量性の素子であってもよい。
本発明の振動波検出方法及び振動波検出装置によれば、リアルタイムに(ある期間のデータについて演算を施すことなく)瞬時値としてヒルベルト変換対出力を得ることができる。
以下、この発明の実施の形態について図面を参照しながら詳細に説明する。なお、図中同一または相当部分には同一符号を付し、その説明は繰り返さない。検出対象の振動波を音波とした音響センサを例にして以下に説明する。
図1は、本発明の振動波検出装置におけるセンサ本体の一例を示す図である。半導体シリコン基板20に形成されるセンサ本体1は、入力音波を受けるダイヤフラム2と、ダイヤフラム2に連なる1本の横断ビーム3と、横断ビーム3の先端に連なる終止板4と、横断ビーム3に片持ち支持された複数(m本)の共振ビーム51、52、...5m(以下、共振ビーム5と総称する)とから構成されており、これらのすべての部分が半導体シリコンで形成されている。
横断ビーム3は、その幅がダイヤフラム2端で最も太く、そこから終止板4側に向かうに従って除々に細くなり、終止板4端で最も細くなっている。また、各共振ビーム5は特定の周波数に共振するように長さが調整された共振子となっている。
これらの複数の共振ビーム5は、下記(3)式で表される共振周波数fにて選択的に応答振動するようになっている。
Figure 2008008683


但し、C:実験的に決定される定数
a:各共振ビーム5の厚さ
X:各共振ビーム5の長さ
Y:材料物質(半導体シリコン)のヤング率
s:材料物質(半導体シリコン)の密度
上記(3)式から分かるように、共振ビーム5の厚さaまたは長さXを変えることにより、その共振周波数fを所望の値に設定することができる。各共振ビーム5は固有の共振周波数を有するようにしている。本例では、すべての共振ビーム5の厚さaは一定とし、その長さXを右側(ダイヤフラム2側)から左側(終止板4側)に向かうにつれて順次長くなるようにしており、右側(ダイヤフラム2側)から左側(終止板4側)に向かうにつれて各共振ビーム5が固有に振動する共振周波数を高周波数から低周波数に設定している。
センサ本体1の各共振ビーム5の位置は、その共振ビーム5の共振周波数の対数に比例している。これを対数線形構造という。また、共振ビーム5は等間隔に配列するように構成されている。すなわち、隣り合う共振ビーム5の共振周波数の比は、どの共振ビーム5についても一定である。このように構成されたセンサ本体1をフィッシュボーンセンサという。
フィッシュボーンセンサは、対数線形構造をなすので、横断ビーム3の共振ビーム5の位置から先の形状は、いずれの共振ビーム5においてもその共振周波数(波長)のスケールで同じ構造(自己相似形)をしている。また、横断ビーム3を伝わる振動波の進行速度は周波数に比例し、波長は周波数によらず一定であるという特徴を有する。
なお、以上のような構成をなすセンサ本体1は、マイクロマシン加工技術を用いて半導体シリコン基板20上に作製される。ダイヤフラム2から入力した振動エネルギーは、横断ビーム3を通じてそれぞれの共振ビーム5に分配され、各共振系の機械−電気変換器で吸収されて信号エネルギーに変換されて取り出される。
図8は、センサ本体1を用いて、ピエゾ抵抗6による共振ビーム5の振動波形の和の従来の出力形式の一例を表す回路図である。図8の回路では、上側の共振ビーム51a〜5maには正の直流バイアス、下側の共振ビーム51b〜5mbには負の直流バイアスを印加し、各共振ビーム5の振動出力が波形として1本の信号線に加算されて出力される。ここでは、理解を容易にするため、対となる上下の共振ビーム5は逆相で振動し、上下のピエゾ抵抗6は互いに逆相で伸縮しているとする。
図8において、i番目の共振ビーム5i上のピエゾ抵抗6の抵抗値を上側がR+δR(t)、下側がR−δR(t)、上下それぞれの抵抗の他方の共通端子の電圧をV、−Vとおくと、演算増幅器の仮想接地点に流れ込む電流は、次の式(4)で表される。
Figure 2008008683




そして、帰還抵抗Rによって、次の式(5)で表される振動電圧として取り出される。
Figure 2008008683


合成出力の荷重Wは、抵抗Rを調整することによって可変である。しかし、実際にはチップ製造時のトリミングなど固定的になる。
上記の方法で出力がバイアス電圧Vに比例することを利用し、共振ビーム5ごとにバイアス電圧を変えることが考えられる。図9は、バイアス電圧ラインを複数用いたピエゾ抵抗方式の従来の合成出力の一例を表す回路図である。図9の回路を用いて、周波数別の動的な利得調整が可能である。第iビームのバイアス電圧を±Vとすると、出力電圧Voutは、次の式(6)で表される。
Figure 2008008683

但し、横断ビーム3に通せる配線数のため、共振ビーム5の数が多くなると共振ビーム5をグループ化したバイアス制御が必要になる。
図9に示す振動波検出方法は、周波数特性が可変であるが、各周波数に設定できる利得が実数に限られる。周波数フィルタリングの際の利得が実数あるいは純虚数となるのは、インパルス応答が対称か反対称な場合に限られる。各周波数に設定する利得を実数に限ると、任意のインパルス応答を実現することができない。図8又は図9のいずれにおいても、出力は実部に限られ、ヒルベルト変換対の出力を得ることができない。
(実施の形態1)
図2は、センサ本体1を使用する本発明の振動波検出装置の一例を示す回路図である。センサ本体1の各共振ビーム5の歪み発生部分(横断ビーム3側)に、ピエゾ抵抗61、62、...、6m(以下、ピエゾ抵抗6と総称する)が形成されている。これらの複数のピエゾ抵抗6は並列接続されており、そのピエゾ抵抗6の一端は、バイアス電圧Vの電源7aに接続されている。
ピエゾ抵抗6の他端は、Nを正の整数として、N−1本おきに共通の線で演算増幅器10a、10b、10c(以下、演算増幅器10と総称する)の−入力端子に接続されている。すなわち、Nをモジュロとして剰余が等しい番号のピエゾ抵抗6を共通の線で加算して、それぞれ別の演算増幅器10に接続する。このような構成をN相加算方式という。図2では、Nを3として、ピエゾ抵抗6の他端を3−1=2本おきに共通の線に接続している。すなわち、ピエゾ抵抗61、64、...は演算増幅器10aに、ピエゾ抵抗62、...は演算増幅器10bに、ピエゾ抵抗63、...は演算増幅器10cに接続している。
伝達インピーダンス型の演算増幅器10は、入力インピーダンスが0、出力インピーダンスが0の電流−電圧変換増幅器である。演算増幅器10の+入力端子は接地されている。N−1本おきに接続される共通の線は、ダミー抵抗Rdを介して負の電圧−Vの電源7bに接続されている。
次に、図2に示す振動波検出装置の作用について説明する。n番目の共振ビームの対数周波数軸上での周波数特性をF(Ω)とする。ただし、Ω=logωは対数周波数を表す。センサ本体1は、対数線形構造を有するので、いま全ての共振ビームの周波数特性が、共通の特性形状F(Ω)を用いて、
Figure 2008008683

のように表せると仮定する。ただし、ΔΩは隣接ビーム間の共振周波数比の対数を表す。
図3は、センサ本体1の共振ビーム5の周波数特性Fn(Ω)を模式的に表した図である。隣り合う共振ビーム5の共振周波数の比は一定なので、対数周波数上で表されたそれぞれの周波数特性Fn(Ω)はほぼ同じ形状で、等しい間隔ΔΩで並ぶ。
この共振ビームの出力をN本おきに加算したとすると、n=1,2,...,N番目の出力の周波数特性は、
Figure 2008008683





と表せる。ただし、*は畳み込みを表す。また、δはディラックのデルタ関数である。実際のセンサ本体1(フィッシュボーンセンサ)においては共振ビーム5の本数は有限であるが、以下簡単のために式(8)のkに関する和は無限和(k=−∞、∞)として扱い、ビーム本数が有限であることの影響については最後に考察する。
上記仮定の下では、周期δ関数列のフーリエ変換が周期δ関数列になることに注意して、両辺をフーリエ変換すると、
Figure 2008008683


を得る。ただし、
Figure 2008008683


であり、またh(c)、f(c)はそれぞれH(Ω)、F(Ω)の対数周波数軸上でのフーリエ変換である。
Figure 2008008683


Figure 2008008683

センサ本体1が対数線形構造であることに注意すると、対数周波数Ωは横断ビーム3の長さ方向の位置に比例する(共振ビーム5の間隔が対数周波数Ωの差に比例する)ので、H(Ω)は横断ビーム3上の一種の波動と見なすことができる。従って、h(c)は波動H(Ω)の(空間)周波数領域への変換に相当する。
いまf(c)がΔcを中心に狭帯域で、
f(c)=0 (c≦0 又は c≧2Δc) (13)
を満たすとすると、式(8)中のδ関数のk≠1の項は0となるので、k=1の項の寄与のみが残り、
Figure 2008008683


を得る。これは逆フーリエ変換すると、
Figure 2008008683

を意味する。
Ωに依存する項はejΔcΩという位相回転項であり、nに依存する項はej2πn/Nという位相回転項であることに注意すると、式(15)は振幅特性は周波数によらず一定で、互いに2πn/Nという位相シフトを有する全域通過フィルタになっていることを意味する。H(Ω)〜H(Ω)は、ヒルベルト変換対をN相で表現したものになっていることがわかる。
上述の結果、対数周波数軸上での周波数特性のフーリエ変換f(c)を、式(13)を満たす程度狭帯域になるよう構造パラメータを制御し、f(c)の振幅のピークcに対して、
=Δc=2π/NΔΩ
を満たすように共振周波数比の対数ΔΩを選択することによって、N相加算方式によるヒルベルト変換対出力を実現できることがわかる。
最後に共振ビームの本数が有限の場合の影響を考慮するため、式(8)における周期δ関数列のkの範囲を−KからKと仮定すると、
Figure 2008008683


とかけるので、このフーリエ変換は次の式(17)となる。
Figure 2008008683


ただし、式(17)のD(c)は次の式(18)で表され、式(19)を満たす周期
Δc=2π/NΔΩ
の周期関数である。
Figure 2008008683


Figure 2008008683

Kが有限の場合D(c)は、c=kΔc(kは整数)に高さ2K+1のピークを有する。そして、ピーク周辺には片側Δc/(2K+1)程度の広がりを有する。すなわち、ピークから第1零点までがΔc/(2K+1)である。よって、式(13) とほぼ同様に、
Figure 2008008683


であれば、f(c)を乗じることにより、D(c)のうちc=Δc 近傍のみが切り出されるので、近似的には前述と同様の議論が成り立つことがわかる。
図2の振動波検出装置の例ではN=3であり、2π/3ごとの3相でリアルタイムに瞬時値としてヒルベルト変換対出力が得られる。式(7)乃至(19)から、N−1本おきに選択した共振ビームの共振周波数の比NΔΩが一定であれば、ΔΩは一定でなくてもよいことがわかる。ΔΩが一定である場合は、N相は複素平面上で偏角が等間隔になる。
また、ヒルベルト変換出力としてはN相全てを出力しなくてもよい。例えば、N=4として、n=1及び2の相の出力によって、ヒルベルト変換対を得ることができる。これを敷衍すれば、対数線形構造で自己相似形であれば、共振ビームの共振周波数と間隔を適当に設定して、N=2として、π/2の位相差を有する2相のヒルベルト変換対出力を得ることも可能である。
ΔΩを一定に、すなわち隣り合う共振ビームの共振周波数の比を一定にして、3相で出力する場合が、センサ本体1が作成しやすく、出力の取り扱いも容易である。その場合、ゲインを適当に調整して第2相及び第3相の出力から、第1相の出力に直交する成分が得られる。また、4相の場合は、偏角がπ/2ずつ異なるので、第1相と第3相、第2相と第4相はそれぞれ逆位相の信号となるが、実部(第1相、第3相)と虚部(第2相、第4相)の信号が得られる
以上説明したとおり、本発明の振動波検出装置によれば、リアルタイムに瞬時値としてN相で表現したヒルベルト変換対出力を得ることが可能である。
本発明の振動波検出方法は、従来のマイクロフォンや振動センサが用いられているあらゆる場面において利用可能である。さらに、従来できなかった次のような場合に利用することができる。
ヒルベルト変換出力に基づいて、時間分解能の高い振動・音響検出。例えば、連続稼働している機械において瞬時に異常音を検出することができる。また、可能性として広帯域のAM/FM復調器が実現できる。そして、N相の冗長信号を用いてノイズ検出などが可能である。
(実施の形態1の変形例)
図4は、横断ビーム3の両側に共振ビーム5を設ける構造の場合の振動波検出装置の例を示す。図4のセンサ本体1では、横断ビーム3の両側の共振ビーム5は同一の共振周波数を有し、対向する1対ずつn組の共振ビーム5を形成している。
図5は、図4のセンサ本体1を使用する本発明の振動波検出装置の一例を示す回路図である。センサ本体1の各共振ビーム5の歪み発生部分(横断ビーム3側)に、ピエゾ抵抗61a、61b〜6ma、6mb(以下、ピエゾ抵抗6と総称する)が形成されている。これらの複数のピエゾ抵抗6は並列接続されており、図5の上側のピエゾ抵抗61a〜6maの一端は、バイアス電圧Vの電源7aに接続されている。図5の下側のピエゾ抵抗61b〜6mbの一端は、バイアス電圧−Vの電源7bに接続されている。
ピエゾ抵抗6の他端は、Nを正の整数として、N−1本おきに共通の線で演算増幅器10の−入力端子に接続されている。図5では、Nを3として、ピエゾ抵抗6の他端を3−1=2本おきに共通の線に接続している。すなわち、ピエゾ抵抗61a、61b、...は演算増幅器10aに、ピエゾ抵抗62a、62b、...は演算増幅器10bに、ピエゾ抵抗63a、63b、...は演算増幅器10cに接続している。
演算増幅器10の+入力端子は接地されている。N−1本おきに接続される出力線は、対になる共振ビーム5nbのピエゾ抵抗6nbを介して、電源7bに接続されるので、ダミー抵抗Rdは不要である。
図5のセンサ本体1では、対になる共振ビーム5naと5nbの共振周波数は同一で、同じ相として加算されるので、図2の構成と同様の結果が得られる。図5の場合は、上下のピエゾ抵抗6の差動になるので、感度は2倍になる。
(実施の形態2)
図6は、検出器がキャパシタの場合の本発明の振動波検出装置の一例を示す回路図である。
各共振ビーム5の先端部81〜8m(以下、先端部8と総称する)に対向する位置の半導体シリコン基板20にそれぞれ電極91〜9m(以下、電極9と総称する)が形成されており、各共振ビーム5の先端部8とこれに対向する各電極9とにてキャパシタが構成されている。共振ビーム5の先端部8は振動に伴って位置が上下する可動電極であり、一方、半導体シリコン基板20に形成された電極9はその位置が移動しない固定電極となっている。そして、共振ビーム5が特定の周波数にて振動すると、その対向電極間の距離が変動するので、キャパシタの容量が変化するようになっている。
複数の電極9は並列接続されており、バイアス電圧Vの電源7aに接続されている。各共振ビーム5の先端部8は、Nを正の整数として、N−1本おきに共通の線で演算増幅器10の−入力端子に接続されている。このような構成をN相加算方式という。図6では、Nを3として、先端部8を3−1=2本おきに共通の線に接続している。すなわち、先端部81、...は演算増幅器10aに、先端部82、...は演算増幅器10bに、先端部83、...は演算増幅器10cに接続している。演算増幅器10の+入力端子は接地されている。N−1本おきに接続される共通の線は、ダミー抵抗Rdを介して負の電圧−Vの電源7bに接続されている。
図6の振動波検出装置は、図2のピエゾ抵抗6のセンサ本体1に比べて、振動波に対する抵抗とキャパシタの変化の位相が異なることを除けば、実施の形態1と全く同じに取り扱える。従って、検出器がキャパシタでもN−1本おきに加算することによって、リアルタイムに瞬時値としてヒルベルト変換対出力を得ることができる。
(実施の形態2の変形例)
図7は、横断ビーム3の両側に共振ビーム5を設ける構造で、検出器がキャパシタの場合の振動波検出装置の例を示す。
実施の形態1に対する変形例(図5)と同様に、横断ビーム3の両側の共振ビーム5は同一の共振周波数を有し、対向する1対ずつm組の共振ビーム5を形成している。各共振ビーム5の先端部81a、81b〜8ma、8mb(以下、先端部8と総称する)に対向する位置の半導体シリコン基板20にそれぞれ電極91a、91b〜9ma、9mb(以下、電極9と総称する)が形成されており、各共振ビーム5の先端部8とこれに対向する各電極9とにてキャパシタが構成されている。
図7の上側の電極91a〜9maは、バイアス電圧Vの電源7aに接続されている。図7の下側の電極91b〜9mbは、バイアス電圧−Vの電源7bに接続されている。
各共振ビーム5の先端部8は、Nを正の整数として、N−1本おきに共通の線で演算増幅器10の−入力端子に接続されている。図7では、Nを3として、先端部8を3−1=2本おきに共通の線に接続している。すなわち、先端部81a、81b、...は演算増幅器10aに、先端部82a、82b、...は演算増幅器10bに、先端部83a、83b、...は演算増幅器10cに接続している。演算増幅器10の+入力端子は接地されている。
図7の振動波検出装置は、図5のピエゾ抵抗6のセンサ本体1に比べて、振動波に対する抵抗とキャパシタの変化の位相が異なることを除けば、実施の形態1の変形例と全く同じに取り扱える。従って、検出器がキャパシタでもN−1本おきに加算することによって、ヒルベルト変換対出力を得ることができる。また、図6の片側の共振ビーム5の構成に比べて、キャパシタの差動出力となっている。
以上説明したとおり、本発明の振動波検出装置によれば、検出器がキャパシタの場合にもリアルタイムに瞬時値としてヒルベルト変換対出力を得ることが可能である。
なお、図6及び図7の振動波検出装置の例ではN=3であり、2π/3ごとの3相でヒルベルト変換対出力が得られる。N−1本おきに選択した共振ビームの共振周波数の比NΔΩが一定であれば、ΔΩは一定でなくてもよい。ΔΩが一定である場合は、N相は複素平面上で偏角が等間隔になる。また、N相全てを出力しなくてもよいことなどは、実施の形態1と同様である。
その他、前記のハードウエア構成は一例であり、任意に変更及び修正が可能である。
本発明の振動波検出装置におけるセンサ本体の一例を示す図である。 本発明の振動波検出装置の一例を示す回路図である。 センサ本体の共振ビームの周波数特性を模式的に表した図である。 横断ビームの両側に共振ビームを設ける構造の場合のセンサ本体の例を示す図である。 図4のセンサ本体を使用する本発明の振動波検出装置の一例を示す回路図である。 検出器がキャパシタの場合の本発明の振動波検出装置の一例を示す回路図である。 横断ビームの両側に共振ビームを設ける構造で、検出器がキャパシタの場合の振動波検出装置の例を示す図である。 ピエゾ抵抗による共振ビームの振動波形の和の出力形式の一例を表す回路図である。 バイアス電圧ラインを複数用いたピエゾ抵抗方式の合成出力の一例を表す回路図である。
符号の説明
1 センサ本体
2 ダイヤフラム
3 横断ビーム
4 終止板
51、52、53、54、5m、
51a、51b、52a、52b、
5na、5nb、5ma、5mb 共振ビーム
61、62、63、64、6m、
61a、61b、62a、62b、
63a、63b、6ma、6mb ピエゾ抵抗
7a、7b 電源
81、82、83、8n、8m、
81a、81b、82a、82b、
83a、83b、8ma、8mb 先端部
91、92、93、9n、9m、
91a、91b、92a、92b、
93a、93b、9ma、9mb 電極
10a、10b、10c 演算増幅器
20 半導体シリコン基板

Claims (8)

  1. それぞれが異なる特定の周波数に共振する複数の共振子に振動波を伝播させ、前記共振子それぞれの振動を電気的信号として、前記共振子それぞれに設けた検出器にて検出する振動波検出方法であって、
    前記複数の共振子を、それぞれの共振子の位置がそれらの共振周波数の対数に比例する対数線形になるように配列し、
    Nを2以上の整数として、N−1本おきに前記複数の共振子を選択してその検出器の出力を加算した、複数の信号を出力することを特徴とする振動波検出方法。
  2. 前記Nは3以上の整数であることを特徴とする請求項1に記載の振動波検出方法。
  3. 前記複数の共振子は、前記複数の共振子の前記N−1本おきの前記共振子の共振周波数の比が一定になるように、前記共振子の共振周波数を設定して配列することを特徴とする請求項1に記載の振動波検出方法。
  4. それぞれが異なる特定の周波数に共振する複数の共振子を、それぞれの共振子の位置がそれらの共振周波数の対数に比例する対数線形になるように配列した共振子列と、
    前記共振子列に伝播された振動波による前記複数の共振子それぞれの振動を電気的信号として検出する、前記複数の共振子それぞれに設けられた検出器と、
    Nを2以上の整数として、N−1本おきに前記複数の共振子を選択してその検出器の出力を加算する、複数の出力合成手段と、
    を備えることを特徴とする振動波検出装置。
  5. 前記Nは3以上の整数であることを特徴とする請求項4に記載の振動波検出装置。
  6. 前記共振子列は、前記複数の共振子のN−1本おきの前記共振子の共振周波数の比が一定になるように、前記共振子の共振周波数を設定して配列することを特徴とする請求項4に記載の振動波検出装置。
  7. 前記検出器は、ピエゾ抵抗であることを特徴とする請求項4乃至6のいずれか1項に記載の振動波検出装置。
  8. 前記検出器は、容量性の素子であることを特徴とする請求項4乃至6のいずれか1項に記載の振動波検出装置。
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