JP2008006916A - 航空機用化粧室の換気方法及びその装置 - Google Patents

航空機用化粧室の換気方法及びその装置 Download PDF

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Eita Minegishi
英太 峯岸
Kazuji Nakao
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Abstract

【課題】特に小型飛行機に搭載し、駐機中または飛行中に化粧室内の換気を効率良く行うことが出来る航空機用化粧室の換気方法及びその装置を提供する。
【解決手段】換気装置8は、化粧室本体1内に設置された循環式の汚物タンク6の排気口に配管15を介して接続する流入口16と機外にベンチュリー管17を介して接続する排気口18とを備えた気密状態のチャンバー19により構成される。チャンバー19の空間部内に、汚臭を含んだ湿気を有する排気Qの流動通路Sに沿って複数枚の水切り板20a,20b,20cを配設し、また、機体の駐機状態で駆動するロータリーフアン21と、リデューサー22を介して機外への排気量を一定に制御する前記ベンチュリー管17とがそれぞれ設置してある。チャンバー19は、ボックス状の本体23と開口部を密閉する蓋部材24とで構成し、前記蓋部材24にはゴム製のパッキン等で構成されたシール部材25を設けてある。
【選択図】 図1

Description

この発明は、航空機用化粧室の換気方法及びその装置に係わり、更に詳しくは小型飛行機に搭載する化粧室内の換気方法と、その装置に関するものである。
従来、航空機の化粧室、特にトイレや汚物入れには汚臭を含んだ湿気を有する排気を機外へ排気させるための換気装置が機体側に取付けられている。このような換気装置は、駐機中または飛行中に化粧室内の汚臭等の換気を積極的に行うために排気通路の一部ファン等が取付けられている(例えば、特許文献1参照)。
然しながら、このような換気装置は、民間飛行機等の大型機体の場合にはスペース的な問題や設置台数の制限もないが、10人前後の小型飛行機には省スペース,省エネルギー等の問題があり、そのままで設置することが難しいと言う問題があった。
実願平3−109224号(実開平5−48799号公報のマイクロフィルム)
この発明はかかる従来の問題点に着目し、特に小型飛行機に搭載し、駐機中または飛行中に化粧室内の換気を効率良く行うことが出来る航空機用化粧室の換気方法及びその装置を提供することを目的とするものである。
この発明は上記目的を達成するため、この発明の航空機用化粧室の換気方法は、汚物タンクからの汚臭を含んだ湿気を有する排気を密閉されたチャンバーの流入口から取り入れ、交互に配設した複数枚の水切り板により排気中の水分を除去した後、飛行中は機体内外の差圧により排気管を介して機外に排気し、駐機状態では前記排気管に設けたロータリーフアンにより強制排気することを要旨とするものである。
ここで、前記排気管に設けたベンチュリー管により、機外への排気量を一定に制御し、また前記駐機状態でロータリーフアンにより強制排気し、飛行機の離陸後、離陸の信号を機体から受けることにより前記ロータリーフアンの駆動を停止し、機体内外の差圧を利用して汚物タンクからの汚臭を機外へ排気する。
また、この発明の航空機用化粧室の換気装置は、化粧室本体内に設置された汚物タンクの排気口に配管を介して接続する流入口と機外に排気管を介して接続する排気口とを備えた気密状態のチャンバー内に、汚臭を含んだ湿気を有する排気の流動通路に沿って複数枚の水切り板を配設し、前記排気管の一部に、機体の駐機状態で駆動するロータリーフアンと、機外への排気量を一定に制御するベンチュリー管とをそれぞれ設置したことを要旨とするものである。
ここで、前記汚物タンクが循環式のトイレであり、また前記チャンバーは、ボックス状の本体と開口部を密閉する蓋部材とで構成し、前記蓋部材に本体の開口部をシールするシール部材を設けると共に、該蓋部材をチャンバー内を透視出来る透明な樹脂板により構成するものである。
このように構成することで、小型飛行機に搭載して、駐機中または飛行中に化粧室本体内の換気を効率良く行うことが出来るものである。
この発明は、上記のように構成したので、機体側に換気装置を持たない小型飛行機に省スペース及び省エネルギーで作動する換気装置を備えた化粧室ユニットを搭載でき、駐機中または飛行中に化粧室本体内の換気を効率良く行うことが出来、化粧室本体内の空気を衛生的に保ことが出来る効果がある。
以下、添付図面に基づき、この発明の実施形態を説明する。
図1は、この発明の航空機用化粧室の換気方法を実施した化粧室ユニットの一部切欠した斜視図を示し、前記化粧室ユニットは、ボックス状に一体的に成形された化粧室本体1の側面に、図示しない開閉可能な扉を設け、前記化粧室本体1の空間部内の側壁部に洗面台2,手洗いタンク3及び男子小便器4を配設し、前記空間部内の床面5の一部に、循環式汚物タンク6に接続する男女兼用の大小便器から成る便器本体7が配設してある。
また、前記循環式汚物タンク6から発生する臭気を化粧室本体1内から機外に自動的に排気させるための換気装置8が前記便器本体7の背面側側面に取付けてある。
更に、前記洗面台2の上部の側壁部にミラー9を取付け、男子小便器4上の側壁部に可倒式把手10が設けてあり、また便器本体7に、便座11,便蓋12及びアシストグリップ13(左右把手)を設けると共に、循環式汚物タンク6から発生する臭気の発散を防止するための防臭カバープレート14が設けてある。
前記換気装置8は、図2〜図5に示すように、化粧室本体1内に設置された循環式の汚物タンク6の排気口に配管15を介して接続され、この換気装置8は前記配管15が接続する流入口16と機外にベンチュリー管17を介して接続する排気口18とを備えた気密状態のチャンバー19により構成される。
そして、前記チャンバー19の空間部内に、汚臭を含んだ湿気を有する排気Qの流動通路Sに沿って複数枚(この実施形態では相対向する位置に3枚設置してあるが、枚数には特に限定されない)の水切り板20a,20b,20cを配設し、また前記ベンチュリー管17の一部に、機体の駐機状態で駆動するロータリーフアン21と、ベンチュリー管17へ繋ぐリデューサー22を介して機外への排気量を一定に制御する前記ベンチュリー管17とがそれぞれ設置してある。
前記チャンバー19は、ボックス状の本体23と開口部を密閉する蓋部材24とで構成し、前記蓋部材24にはボックス状の本体23の開口部をシールするゴム製のパッキン等で構成されたシール部材25を設けてある。また、該蓋部材24は、チャンバー19内を透視出来る透明な樹脂板により構成することも可能であり、このように蓋部材24を透明な樹脂板により構成することで、チャンバー19の排気状態や、チャンバー19内の状況を分解することなく常時確認することが出来るものである。
次に、上記の換気装置8による換気方法を、図6を参照しながら説明する。
汚物タンク6からの汚臭を含んだ湿気を有する排気Qを密閉されたチャンバー19の流入口16から取り入れ、この排気Qは、図6の矢印のように流動通路Sに沿って交互に配設した複数枚の水切り板20a,20b,20cに当接しながら排気Q中の水分と、汚臭の臭気の微粒子も水分と共に除去される。除去された排気Q中の水分と汚臭の臭気の微粒子は、飛行中は機体内外の差圧により排気管17を介して機外に排気され、また駐機状態では前記リデューサー22に設けたロータリーフアン21により強制排気される。
また、前記リデューサー22に設けたベンチュリー管17は、機外への排気Qの排気量を一定に制御するものであり、また前記駐機状態でロータリーフアン21により強制排気し、飛行機の離陸後、離陸の信号を機体から受けることにより前記ロータリーフアン21の駆動を停止させて、機体内外の差圧を利用して汚物タンク6からの汚臭を機外へ自動的に排気するように構成してある。
換気装置8は、以上のような構成で換気することにより、機体側に換気装置を持たない小型飛行機に省スペース及び省エネルギーで作動する換気装置8を備えた化粧室ユニットを搭載でき、駐機中または飛行中に化粧室本体内の換気を効率良く行うことが出来、化粧室本体内の空気を衛生的に保ことが出来るものである。
この発明の航空機用化粧室の換気方法を実施した化粧室ユニットの一部切欠した斜視図である。 この発明の換気装置の斜視図である。 この発明の換気装置の取付け状態を示す説明図である。 この発明の換気装置の側面図である。 図4のX部の拡大図である。 換気装置のチャンバー内の排気の流れを示す説明図である。
符号の説明
1 化粧室本体 2 洗面台
3 手洗いタンク 4 男子小便器
5 床面 6 循環式汚水タンク
7 便器本体 8 換気装置
9 ミラー 10 可倒式把手
11 便座 12 便蓋
13 アシストグリップ 14 防臭カバープレート
15 配管 16 流入口
17 ベンチュリー管 18 排気口
19 チャンバー S 流動通路
20a,20b,20c 水切り板
21 ロータリーフアン 22 リデューサー
23 ボックス状の本体 24 蓋部材
25 シール部材 Q 排気

Claims (6)

  1. 汚物タンクからの汚臭を含んだ湿気を有する排気を密閉されたチャンバーの流入口から取り入れ、交互に配設した複数枚の水切り板により排気中の水分を除去した後、飛行中は機体内外の差圧により排気管を介して機外に排気し、駐機状態では前記排気管に設けたロータリーフアンにより強制排気することを特徴とする航空機用化粧室の換気方法。
  2. 前記排気管に設けたベンチュリー管により、機外への排気量を一定に制御する請求項1に記載の航空機用化粧室の換気方法。
  3. 前記駐機状態でロータリーフアンにより強制排気し、飛行機の離陸後、離陸の信号を機体から受けることにより前記ロータリーフアンの駆動を停止し、機体内外の差圧を利用して汚物タンクからの汚臭を機外へ排気する請求項1または2に記載の航空機用化粧室の換気方法。
  4. 化粧室本体内に設置された汚物タンクの排気口に配管を介して接続する流入口と機外に排気管を介して接続する排気口とを備えた気密状態のチャンバー内に、汚臭を含んだ湿気を有する排気の流動通路に沿って複数枚の水切り板を配設し、前記排気管の一部に、機体の駐機状態で駆動するロータリーフアンと、機外への排気量を一定に制御するベンチュリー管とをそれぞれ設置したことを特徴とする航空機用化粧室の換気装置。
  5. 前記汚物タンクが循環式のトイレである請求項4に記載の航空機用化粧室の換気装置。
  6. 前記チャンバーは、ボックス状の本体と開口部を密閉する蓋部材とで構成し、前記蓋部材に本体の開口部をシールするシール部材を設けると共に、該蓋部材をチャンバー内を透視出来る透明な樹脂板により構成した請求項4または5に記載の航空機用化粧室の換気装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
DE102018002896A1 (de) * 2018-04-09 2019-10-10 Airbus Operations Gmbh Fußbodenabsaugsystem für eine Flugzeugtoilette

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