JP2008005063A - アンテナ装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】複数のサブアレイを使用するレーダ装置では捜索欠損領域を無くすためにマルチビームを形成する方式が用いられているが、その手段が複雑化してハードウェアー規模が増大する。本発明は複数のサブアレイと簡易なビーム形成回路構成で、大開口と等価な性能のレーダ用などのアンテナ装置を提供する。
【解決手段】複数のサブアレイ10と、サブアレイ10の受信信号を合成してビームを形成する構造が簡単なラットレースまたはラットレースを複数組み合わせた回路11を用いて、マルチビームの低レベル領域を補完したビームを形成する。例えば2個のサブアレイ10の場合、その受信信号を合成し、信号の和(Σ)の信号のビームと、差(Δ)の信号のビームを形成し、ΣのピークとΔのナル、ΣのナルとΔのピークの各方向を一致させ、ΣとΔの2ビームを重ね合わせることにより低レベル領域を補完する。
【選択図】 図1

Description

本発明は、レーダ用等のアンテナ装置に関し、特に離隔配置された複数のサブアレイを用いたアンテナ装置に関する。
レーダ装置の探知性能を高めるためにはアンテナの開口を大きくして利得の向上を図る必要があるが、設置場所の制約等から大口径のアンテナを装備するのは困難を伴うことが多いものである。
そこで、小開口のフェーズドアレイを複数配置して大開口と同等の利得を得る「分散開口アレイ」を用いたレーダ装置が提案されている(特許文献1参照)。
図14はこの分散開口アレイを用いたレーダ装置を示す図である。送受信ビーム101を形成する送受サブアレイ10、位相補正回路18、FFT回路19、目標検出回路21、合成回路22、送信位相回路23、分配回路24及び送信機14で構成される。複数のサブアレイを用いたレーダ用アンテナ装置に関し、送信、受信ともにマルチビームを用いた分散開口アレイを構成し、送信位相回路23により時分割マルチビームを形成して送信を行い、FFT(又はDFT)回路19によりマルチビームを形成して合成回路22を介して受信するものである。
特開2005−140639号公報
特許文献1記載のレーダ装置は、捜索欠損領域をなくし、捜索効率の劣化の防止を図る為、受信マルチビーム、送信マルチビームあるいは送受信マルチビームを用いるように構成したものであるが、これらマルチビームを形成する手段として、高速フーリエ変換(FFT)回路(受信系)又はディジタル・フーリエ変換(DFT)回路(受信系)及び分配回路と送信位相回路(送信系)等を必要とし、回路構成が複雑でハードウェアー規模が増大するという問題がある。
また、従来の大開口アンテナを分割して複数のサブアレイを合成する方式のアンテナでは、実効ビーム幅内で低レベル領域が生じるという問題がある。更に、低レベル領域をマルチビームで補完する方法では、マルチビームを形成する手段が複雑化してハードウェアー規模が増大するという問題がある。
(発明の目的)
本発明の目的は、離隔配置した複数のサブアレイと簡易なビーム形成回路構成で、ハードウェアー規模増大を抑制するとともに、実効ビーム幅内で低レベル領域を補完した大開口アンテナと等価な性能のレーダ用等のアンテナ装置を提供する。
本発明は上記課題を解決するものであり、小開口の複数のサブアレイと簡単な構造のラットレースあるいは複数のラットレースを組み合わせたラットレース回路を用いてマルチビームを形成し、かつマルチビームの低レベル領域を補完(補間)してアンテナの構成簡易化等を図ったものである。
本発明のレーダ装置は、ビーム指向方向を一致させて任意の距離で直線上に離隔配置された2(nは正の整数)個のサブアレイと、前記サブアレイに接続され、2個のサブアレイを単位とする受信信号を合成して和(Σ)と差(Δ)の信号のビームを形成する少なくとも2n−1個のラットレースを含むラットレース回路と、前記2個のサブアレイの少なくとも1個に送信信号を供給する送信機と、前記ラットレース回路に接続され、前記ラットレース回路により形成されたビームの低レベル領域を補完した合成ビームとして受信する受信機と、を備えたことを特徴とし、
また、前記サブアレイは4個(n=2)以上であり、前記ラットレース回路は前記2n−1個のラットレースに接続され、該2n−1個のラットレースの前記和と差の信号のそれぞれの和と差(ΣΣ、ΣΔ、ΔΣ、ΔΔ)の信号のビームを形成する複数のラットレースを含むことを特徴とし、更に、前記複数のラットレースは、前記2n−1個のラットレースの2個を単位とする受信信号を合成して和と差の信号のビームを形成する2n−1個のラットレースを含むことを特徴とする。
また、前記サブアレイは8個(n=3)以上であり、前記複数のラットレースは、前記2n−1個のラットレースの2個を単位とする受信信号を合成して和と差(ΣΣ、ΣΔ、ΔΣ、ΔΔ)の信号のビームを形成する第1の2n−1個のラットレースと、当該第1の2n−1個のラットレースの前記和と差の信号のそれぞれの和と差(ΣΣΣ、ΣΣΔ、ΣΔΣ、ΣΔΔ、ΔΣΣ、ΔΣΔ、ΔΔΣ、ΔΔΔ)の信号のビームを形成する第2の2n−1個のラットレースと、を含むことを特徴とする請求項2記載のアンテナ装置。
更に、前記サブアレイの信号の位相を制御してビームを走査する走査手段を備え、前記送信機はサーキュレータを介して少なくとも1個のサブアレイに接続され、又は前記送信機及び受信機は、切替器及びサーキュレータを介して前記ラットレース回路に接続されたことを特徴とする。
また、前記サブアレイは、複数のアンテナ素子と、前記複数のアンテナ素子のそれぞれに接続された移相器を内蔵する送受信モジュールと、前記アンテナ素子の信号を合成分配する合成分配手段を備え、前記ラットレースは同軸型又は導波管型のラットレースであり、レーダ用アンテナ装置として構成されたことを特徴とする。
より具体的には、ビーム指向方向を一致させて任意の距離で直線上に離隔配置された2個の送受信サブアレイと、前記送受信サブアレイに接続され、受信信号を合成して和と差(Σ、Δ)の信号のビームを形成するラットレースと、前記ラットレースの和と差の信号の端子にサーキュレータ及び切替器を介して接続される送信機及び受信機と、前記送受信サブアレイ内の移相器を制御してビームを走査する走査手段を備え、又は、ビーム指向方向を一致させて任意の距離で直線上に離隔配置された1個の送受信サブアレイと1個の受信サブアレイとで構成された2個のサブアレイと、前記送受信サブアレイにサーキュレータを介して接続された送信機と、前記送受信サブアレイ及び受信サブアレイの受信信号を合成して和と差(Σ、Δ)の信号のビームを形成するラットレースと、前記ラットレースの和と差の信号の端子に接続され合成ビームとして受信する受信機と、前記サブアレイ内の移相器を制御してビームを走査する走査手段を備える。
また、ビーム指向方向を一致させて等間隔の距離で直線上に離隔配置された4個の送受信サブアレイと、前記送受信サブアレイに接続され、2個の送受信サブアレイを単位とする受信信号を合成した和と差(Σ、Δ)の信号に対しそれぞれの和と差(ΣΣ、ΣΔ、ΔΣ、ΔΔ)の信号のビームを形成するラットレース回路と、前記ラットレース回路の前記和と差の信号に対するそれぞれの和と差(ΣΣ、ΣΔ、ΔΣ、ΔΔ)の各信号の端子に切替器及びサーキュレータを介して接続される送信機及び受信機と、前記送受信サブアレイ内の移相器を制御してビームを走査する走査手段を備え、又は、ビーム指向方向を一致させて等間隔の距離で直線上に離隔配置された1個の送受信サブアレイと3個の受信サブアレイとで構成された4個のサブアレイと、前記送受信サブアレイにサーキュレータを介して接続された送信機と、前記送受信サブアレイ及び受信サブアレイの2個のサブアレイを単位とする受信信号を合成した和と差(Σ、Δ)の信号に対しそれぞれの和と差(ΣΣ、ΣΔ、ΔΣ、ΔΔ)の信号のビームを形成するラットレース回路と、前記ラットレース回路の前記和と差の信号に対するそれぞれの和と差の各信号の端子に接続され合成ビームとして受信する受信機と、前記サブアレイ内の移相器を制御してビームを走査する走査手段を備える。
(作用)
(nは正の整数)個のサブアレイと、ΣとΔのビームを形成する単一又は複数のラットレースの組み合わせによりマルチビームを形成し、低レベルの領域を補完した合成ビームのアンテナ指向性を実現する。ラットレースはレーダの測角等に用いられている簡易な構造部品であり、従来のデジタルビームフォーミング(DBF)等の方式に比べてハードウェアー規模の増大を抑圧できる。
例えば、アレイアンテナの分割数が最小の2個のサブアレイの場合、2個のサブアレイとラットレース回路によりΣとΔの独立した2つのビームが形成され、この2ビームはピークとピークの間に生じるナルが交互に形成される。ΣのピークとΔのナル、ΣのナルとΔのピークの各方向を一致させ、ΣとΔの2ビームを重ね合わせることにより低レベル領域を補完する。また、4分割した4個のサブアレイの場合、4個のサブアレイを2個−2個に分離して上記2個のサブアレイと同様にラットレース回路でビーム合成する。上記各2個のサブアレイのΣとΔの信号を新たにラットレース回路2個によりΣΣ、ΣΔ、ΔΣ、ΔΔの4つの信号に合成分配する。このΣΣ、ΣΔ、ΔΣ、ΔΔの4つのビームを重ね合わせることにより低レベル領域を補完する。
本発明によれば、複数のサブアレイを直線上に離隔配置することにより等価的に大開口の性能を保持したレーダ用などのアンテナ装置を構成できるとともに、レーダの測角等に用いられている簡単なラットレースあるいはラットレースを組み合わせたラットレース回路を用いることにより、複数のサブアレイのマルチビームの低レベル領域を補完することが可能であり、ハードウェアー規模の増大を抑制でき、小型、軽量化も可能となる。
本発明のアンテナ装置についてレーダ用アンテナ装置の例により実施の形態により詳細に説明する。
(実施の形態1)
(構成の説明)
図1は本発明の第1の実施の形態1の構成を示す図である。直線上(線状)に離隔配置した2個の送受信サブアレイ10と、ラットレース回路11と、2個のサーキュレータ12a、12bと、切換器13と、送信機14と、受信機15と、ビーム走査ユニット16とで構成される。
各送受信サブアレイ10は複数のアンテナ素子102と、各アンテナ素子102に直結され、それぞれ内部に移相器を有する送受信モジュール103と、各送受信モジュール103に共通に接続された合成分配器104とを備え、それぞれ1個のフェーズドアレイアンテナを構成している。ここで合成分配器104は、受信時に送受信モジュール103の出力を合成してラットレース回路11に出力し、送信時にラットレース回路11からの送信信号を送受信モジュール103に分配して出力する。
また、各送受信サブアレイ10は、ラットレース回路11のアンテナ側の入出力端子に接続され、ラットレース回路11の送信機と受信機側の入出力端子は、それぞれサーキュレータ12a、12bと切換器13を介して送信機と受信機に切り替え接続可能に構成されている。
更に、ビーム走査ユニット16は、各送受信サブアレイ10の送受信ビーム101の方位を同一方向に走査するものであり、走査範囲に応じて送受信モジュール103の移相器の移相量を制御する。また、切換器13は送受信に同期して送信機及び受信機をサーキュレータ12a、12bの何れか側に接続するように切り替えるスイッチ回路で構成されている。
図2は本実施の形態1のラットレース回路の構成例を示す図であり、(イ)は同軸型ラットレース回路、(ロ)は導波管型ラットレース回路である。
同軸型ラットレース回路は、伝送線路上に設けた4つの入出力端子A、B、C、Dであって、アンテナ側の端子A、Bと、該端子A、Bへの入力信号が同相合成される端子C(「Σ端子」という。)と、逆相合成される端子D(「Δ端子」という。)とを備える。
導波管型ラットレース回路は、4つの入出力端子A、B、C、Dであって、アンテナ側の端子A、Bから入力した電磁波が同相合成される和の信号(Σ)の端子C(Σ端子)と、逆相合成される差の信号(Δ)の端子D(Δ端子)とを備える。
つまり、何れのラットレース回路も、受信時には各合成分配器104から端子A、Bに入力した各受信信号をサーキュレータ12a側に同相(Σ)で出力するとともにサーキュレータ12b側に逆相(Δ)で出力し、送信時にはサーキュレータ12a側から端子Cに入力した送信信号を同相で各合成分配器104に出力し、サーキュレータ12b側から端子Dに入力した送信信号を逆相で各合成分配器104に出力する。
(動作の説明)
本発明の第1の実施の形態1の動作について図1〜4を参照して説明する。
最初にビーム走査ユニット16について説明する。ビーム走査ユニット16は送受信モジュール103内の移相器の移相量を制御し、アンテナ素子102の送信信号又は受信信号(「送受信信号」という。)の移相量を変化させることにより、各送受信サブアレイ10の送受信ビーム101の方位を同一方向に走査する。つまり、ビーム走査ユニット16の制御信号により、各移相器による送受信信号の位相φが同相に制御された場合、図1に示すようにアンテナ素子列と直角方向の鋭い指向性のビーム101が形成され、送受信信号の隣接する移相器による位相φが順次一定量異なるように制御された場合には該位相差に応じて、同図の矢印方向に変化するビームが形成される。
次に、本実施の形態1の切替器13の切り替え及び送受信動作と、送受信サブアレイ10の送受信ビーム101の指向性(ビームパターン)について説明する。
本実施の形態1の送信機14と受信機15の送受信動作は図1に示すように送信と受信を交互に繰り返す動作であり、切替器13のスイッチは連動して1送受信毎に上下に切り替わる。つまり、図示のスイッチ状態において、送信タイミングに送信機14から送信信号を、送受信を分離するサーキュレータ12aを介してラットレース回路11のΣ端子に供給して、各サブアレイ10から電波を放射し、目標からの反射波の受信タイミングに各サブアレイ10、ラットレース回路11のΣ端子、サーキュレータ12aを介して受信機15で受信する。次に切換器13を切り替え図示と逆のスイッチ状態において、送信タイミングに送信機14から送信信号をサーキュレータ12bを介してラットレース回路11のΔ端子に供給し、各サブアレイ10から電波を放射し、目標からの反射波の受信タイミングに各サブアレイ10、ラットレース回路11のΔ端子、サーキュレータ12aを介して受信機15で受信する。
以上の送受信動作の繰り返しにより、以下に説明するようなマルチビームの所望のビームパターンの送受信特性を実現することができる。
図3は2個のサブアレイにより形成されるビームの指向性の特性を示す図であり、(イ)はΣのビーム、(ロ)はΔのビーム、(ハ)はそれらの重ね合わせ(Σ+Δ)のビームである。同図は便宜上、送受信モジュール103内の各移相器により送受信信号に与える位相φを同相とし、ビームパターンはメインビーム部分(中央部分)の特性を示すものである。
2個のサブアレイ10によるビームパターンは送受信信号の位相関係(2個のサブアレイの送受信信号が同相関係か逆相関係か)により決定され、Σ端子の送受信信号に対するサブアレイにより形成されるΣのビームの指向性は、図3(イ)に示すように、複数のアンテナ素子と直角方向のメインローブと、前記直角方向に対し順次ずれた(傾いた)方向の複数の周期的なサイドローブとからなるパターンとなる。これに対し、Δ端子の送受信信号に対するサブアレイにより形成されるΔのビームの指向特性は、2個のサブアレイ101のΔのビーム(メインビーム部分)の指向性は、図3(ロ)に示すように、Σのビームの指向性の周期的なヌル点にローブが形成された指向特性が得られる。
そこで、図3(イ)及び(ロ)のビームを重ね合わせるように合成すると、重ね合わせたΣとΔのビーム(Σ+Δ)は、図3(ハ)に示すような合成パターンとなり、2ビームを重ね合わせることにより低レベルの領域が補完される。この合成パターンの利得が3dB下がるまでの範囲を実効ビーム幅として利用することができる。
本実施の形態1により送信機14からの送信信号によるサブアレイ10の合成ビームと、受信機15で得られる受信信号の合成ビームは、あたかも前記2ビームを重ね合わせた特性として実現できる。例えば受信機15では、前記ΣのビームとΔのビームの受信信号が交互に受信されることになり、受信信号を表示する等により、あたかも図3(ハ)に示すような重ね合わせたΣとΔのビームの合成パターンで空間に電波を放射し受信したようにみえ、実質的な合成パターンが実現される。
図4は本実施の形態1の2個のサブアレイの合成指向性計算例を示す図である。この計算条件は、各サブアレイのアンテナ素子を20素子とし、アンテナ素子の間隔をλ/2間隔とし、各サブアレイを20λで離隔配置した場合であって、サブアレイは低サイドローブの振幅分布とした例である。図4に示す合成パターン(シミュレーションパターン)のメインビーム部分(点線の丸囲い部分)が図3(イ)〜(ニ)に示すビームパターンに相当する。
以上のように、ΣのビームとΔのビームの2ビームはピークとピークの間に低レベル領域のナルが交互に生じ、ΣのビームのピークとΔのビームのナル、ΣのビームのナルとΔのビームのピークの各方向が一致するため、ΣのビームとΔのビームの2ビームを重ね合わせることにより低レベルの領域が補完される。ここで合成ビームのピークの包らく線は単体サブアレイのビームと同様となり実行ビーム幅はサブアレイパターンに等しくなる。
本実施の形態1によれば、小型の送受信サブアレイとラットレース回路を使用して、複雑な信号処理を不要とするとともに、送信及び受信で等価的に大開口のアンテナが構成される。
(実施の形態2)
図5は本発明の第2の実施の形態2の構成を示す図である。図1に示す実施の形態1では2個の送受信サブアレイの使用例を示したが、本実施の形態2では一方のサブアレイに送受信機能を持たせ、他方のサブアレイを受信専用として構成したものである。
送受信サブアレイ10と、受信サブアレイ20と、ラットレース回路11と、サーキュレータ12と、送信機14と、受信部15a、15bと信号処理部15cを備える受信機15と、ビーム走査ユニット16とで構成される。
送受信サブアレイ10はアンテナ素子102、送受信モジュール103、合成分配器104で構成され、送受信ビーム101を形成する。また、受信サブアレイ20はアンテナ素子202、受信モジュール203、合成器204で構成され、受信ビーム201を形成する。尚、送受信ビーム101と受信ビーム201は同一形状のビームパターンとし、該ビームパターンはビーム走査ユニット16により同一方向に走査される。
本実施の形態2のラットレース回路11は、受信サブアレイ20及びサーキュレータ12を介する送受信サブアレイ10と接続され、送信機14は送受を分離するサーキュレータ12を介して送受信サブアレイ10と接続される。また、ラットレース回路11のΣ、Δ端子は受信機15に接続される。
受信機15では前記Σ端子が受信部15aに接続され、Δ端子が受信部15bに接続され、信号処理部17は受信部15a、15bの出力を処理し、例えば、両受信機の受信信号の信号レベルの大きい方が出力されるように信号処理を行い、受信機15は全体として受信信号についてΣのビームとΔのビームを重ね合わせた合成パターンによる受信を実現する。
以上の構成により、送信動作では送信機14からの送信信号をサーキュレータ12を介して送受信サブアレイ10に出力し、受信動作では送受信サブアレイ10の受信信号をサーキュレータ回路11を介してラットレース回路11に入力するとともに、受信サブアレイ20の受信信号をラットレース回路11に入力し、受信機15がラットレース回路11のΣ端子及びΔ端子からの受信信号を受信する。
本実施の形態2では図2に示す何れのラットレース回路も使用可能であり、送受信サブアレイ10と受信サブアレイ20によりΣのビームとΔのビームが形成され、受信ビームは図3に示すように低レベルの(方位)領域を別の受信ビームにより補完される。また、実施の形態2の計算条件を各サブアレイのアンテナ素子を20素子とし、アンテナ素子の間隔をλ/2間隔とし、各サブアレイを20λで離隔配置した場合でサブアレイの低サイドローブの振幅分布とすると、図4と同じ合成指向性計算例が得られる。
本実施の形態2によれば、実施の形態1と同様に小型の送受信サブアレイとラットレース回路を使用して、複雑な信号処理を不要とするとともに、受信における等価的に大開口のアンテナが構成され、受信部で同時に受信することにより捜索効率の改善が図られる。
(実施の形態3)
図6は本発明の第3の実施の形態3(4個のサブアレイ)の構成を示す図である。本実施の形態3では、実施の形態1と同様の送受信ビーム101を形成するサブアレイの指向方向を一致させ、等間隔で離隔配置された4個の送受信サブアレイ10と、4個のラットレースを組み合わせて構成したラットレース回路(以下、ネットワーク回路ともいう。)18と、4個のサーキュレータ12a〜12dと、切換器13と、送信機14と、受信機15と、ビーム走査ユニット16で構成される。
図7は、4個のサブアレイに対するネットワーク回路17の構成を示す図である。4個のサブアレイの場合に用いる同軸型のネットワーク回路の構成例であり、図2(イ)に示すラットレースと同様の4個のラットレースR1〜R4でネットワーク化したものであり、ラットレースR1〜R4の組み合わせは、R1の入出力端子はANT1とANT2に接続され、そのΣ端子はR3の入出力端子に接続され、Δ端子はR4の入出力端子に接続されている。また、R2の入出力端子はANT2とANT4に接続され、そのΣ端子はR3の入出力端子に接続され、Δ端子は90°の位相ステップを持たせるために90°位相遅延路を介してR4の入出力端子に接続されている。
以上の構成により、ANT1〜4の送受信信号(ANT1信号、ANT3信号、ANT2信号、ANT4信号)について、(ANT1信号+ANT3信号)+(ANT2信号+ANT4信号)(「ΣΣ」という。)、(ANT1信号+ANT3信号)−(ANT2信号+ANT4信号)(「ΣΔ」という。)、(ANT1信号−ANT3信号)+(ANT2信号−ANT4信号)(「ΔΣ」という。)、(ANT1信号−ANT3信号)−(ANT2信号−ANT4信号)(「ΔΔ」という。)の4つの信号によるビームが形成される。
図8は4個のサブアレイによるΣΣ、ΣΔ、ΔΣ、ΔΔのビーム及びビーム合成を示す図である。(イ)がΣΣ、(ロ)がΣΔ、(ハ)がΔΣ、(ニ)ΔΔのビームであり、それぞれピークとピークの間に2つの小ローブと3つのナルが形成される。
図9は4個のサブアレイに与える位相関係を示す図である。各ビームの方位方向の位置関係は信号に与える位相(位相傾斜)により調整可能であり、同図に示すような位相傾斜により、ΣΣ、ΣΔ、ΔΣ、ΔΔのビームの方位方向の位置関係を最適化できる。
図8(イ)〜(ニ)に示す4ビームはナルとピークが補完する位置関係にあり、切換器13により送信機14と受信機15をサーキュレータ12aから12dの順に接続して、その都度、送受信動作を行うように繰り返し動作させると、送信機14からの送信信号によるサブアレイ10の合成ビームと、受信機15で得られる受信信号の合成ビームは、あたかも前記4ビームを重ね合わせたようになり、図8(ホ)に示すように低レベル領域が補完され、低レベル領域をなくすことが可能である。
図10は、本実施の形態3の4個のサブアレイの合成指向性計算例を示す図である。計算条件を各サブアレイのアンテナ素子を20素子とし、その間隔をλ/2間隔とし、各サブアレイを20λで離隔配置した場合の例である。図8(イ)〜(ホ)は図10に示すパターンのメインローブ部分(点線の丸囲い部分)に相当する。
本実施の形態3によれば、小型の送受信サブアレイと簡単なラットレースの組合せのネットワーク回路の使用により、複雑な信号処理を不要とするとともに、送信及び受信において等価的に大開口のアンテナが構成できる。
(実施の形態4)
図11は本発明の第4の実施の形態4(4個のサブアレイ)の構成を示す図である。4個のサブアレイの1つに送受信機能を持たせ、3個のサブアレイを受信専用として構成したものである。指向方向を一致させ、等間隔で離隔配置された1個の送受信サブアレイ10と、3個の受信サブアレイ20と、ネットワーク回路17と、サーキュレータ12と、送信機14と、受信部15d〜15gと信号処理部15hを備える受信機15と、ビーム走査ユニット16とで構成される。送受信サブアレイ10及び受信サブアレイの構成は実施の形態2と同様であり、ネットワーク回路17の構成は図7に示す構成と同様である。4個のサブアレイの場合に用いる同軸型ネットワーク回路では、4個のラットレースでネットワーク回路とし、ΣΣ、ΣΔ、ΔΣ、ΔΔの4つのビームを形成する。実施の形態3と同様に指向性の調整用の位相ステップを持たせるためにラットレース間接続に90°位相遅延路を1個挿入している。
送受信モジュール及び受信モジューに内蔵されている移相器はビーム走査ユニット16により制御され、各アンテナ素子の送受信信号の位相が変化し、送受信サブアレイ10及び受信サブアレイ20により形成されるそれぞれ送受信ビーム101及び受信ビームは走査される。
本実施の形態4では、送信機14からサーキュレータ12を介して送受信サブアレイ10に送信信号が供給され、送受信サブアレイ10からの受信信号はサーキュレータ12を介してネットワーク回路17に入力し、また、3個の受信サブアレイ20からの受信信号はネットワーク回路17に入力し、ΣΣ、ΣΔ、ΔΣ、ΔΔの4ビームが形成される。
ネットワーク回路17の受信機側の各端子に受信機15の4個の受信部15d〜15gを接続して同時に受信する。受信部15d〜15gの全ての受信信号は信号処理部15hに入力し、例えば各受信信号の最も信号レベルの大きい信号を出力するように処理され、ΣΣ、ΣΔ、ΔΣ、ΔΔのビームを重ね合わせた合成ビームによる受信を実現する。
本実施の形態4の4ビーム及びその重ね合わせによる合成ビームのパターンは図8(イ)〜(ニ)及び(ホ)に示すパターンと同様であり、各サブアレイのアンテナ素子を20素子、アンテナ素子の間隔をλ/2間隔とし、各サブアレイを20λで離隔配置した場合、図10に示す4個サブアレイの合成指向性計算例と同様である。
実施の形態4によれば、小型の送受信サブアレイと簡単なラットレースの組合せのネットワーク回路の使用により、複雑な信号処理を不要とするとともに、受信における等価的大開口のアンテナを実現でき、4個のサブアレイの同時受信により捜索効率の改善が図られる。
(他の実施の形態)
以上、本発明のサブアレイ数について2個及び4個の実施の形態について説明したが、本発明はサブアレイの数が8個以上である、2のべき乗個の場合についても構成可能であり、この場合にも複数のラットレースでネットワーク回路を構成し、マルチビームの低レベルの領域を補完したビームを形成するアンテナ装置を構成することが可能である。
一般に、本発明のアンテナ装置の受信系は、ビーム指向方向を一致させて任意の距離で直線上(線状)に離隔配置した2個のサブアレイと、単一ないし複数のラットレースで構成したネットワーク回路(ラットレース回路)と、受信機とで構成する。送受信の構成としては、ネットワーク回路に送信機及び受信機を切換器及びサーキュレータを介して接続して、送信時に全てのサブアレイへ送信信号を供給し、受信時にネットワーク回路のマルチビームの合成ビームにより受信するように構成する。又は、サブアレイの少なくとも1個のサブアレイに送信信号を供給して送受信に兼用する構成とし、ネットワーク回路に受信機を固定的に接続してマルチビームの合成ビームにより受信するように構成する。
また、2(nは正の整数)個のサブアレイに接続されるネットワーク回路は、2個のサブアレイ(互いに2n−1)離れたサブアレイ)を単位とする受信信号を合成して和と差の信号のビームを形成する少なくとも2n−1個のラットレースを含み、送信機は前記2個のサブアレイの少なくとも1個に送信信号を供給し、受信機は前記ネットワーク回路に接続され、前記ネットワーク回路により形成されたビームの低レベル領域を補完した合成ビームとして受信する。2個のサブアレイの場合、ネットワーク回路は単一のラットレースで構成される。4個(n=2)のサブアレイの場合、ネットワーク回路は2個のラットレースと、該2個のラットレースの前記和と差の信号のそれぞれの和と差の信号のビームを形成する2個のラットレースを含む。
8個(n=3)のサブアレイの場合、ネットワーク回路は4個のラットレースと、前記4(2)個のラットレースの2個を単位とする受信信号を合成して和と差の信号のビームを形成する第1の4個のラットレースと、当該第1の4個のラットレースの前記和と差の信号のそれぞれの和と差の信号のビームを形成する第2の4個のラットレースを含む。
従って、8個(n=3)のサブアレイの場合の実施の形態としては、ビーム指向方向を一致させて任意の距離で直線上に離隔配置された8個のサブアレイと12個のラットレースを組み合わせたネットワーク回路と送信機及び受信機とを図6に示す構成と同様の接続方法により構成する。又は、8個のサブアレイと12個のラットレースを組み合わせたネットワーク回路と送信機と受信機とを図11に示す接続方法と同様の方法で接続して構成する。
図12は8個のサブアレイに対するネットワーク回路の構成を示す図である。8個のサブアレイ1〜8の互いに4つ離れたサブアレイ2個を単位とするサブアレイの受信信号のΣとΔ(Σ、Δ)の信号のビームを形成する4個のラットレースR1〜R4と、ラットレースR1〜R4のΣとΔの信号それぞれのΣとΔ(ΣΣ、ΣΔ、ΔΣ、ΔΔ)の信号のビームを形成する4個のラットレースR5〜R8と、ラットレースR5〜R8のΣとΔ(ΣΣ、ΣΔ、ΔΣ、ΔΔ)の信号それぞれのΣとΔ(ΣΣΣ、ΣΣΔ、ΣΔΣ、ΣΔΔ、ΔΣΣ、ΔΣΔ、ΔΔΣ、ΔΔΔ)の信号のビームを形成する4個のラットレースR9〜R12と、から構成される。
図13は8個のサブアレイに与える位相関係を示す図である。各ビームの方位方向の位置関係は信号に与える位相(位相傾斜)により調整可能であり、ネットワーク回路に45°、90°、135°(一般に180°/2n−1及び/又はその整数倍)の位相遅延路を挿入し、8個のサブアレイに同図に示すような位相傾斜を与えることにより、マルチビームの方位方向の位置関係を最適化できる。
送信機及び受信機を切り替える構成の場合には、受信機の出力をそのまま表示装置で表示等に使用可能であり、特別の信号処理を行うことなく、あたかも複数のビームを合成した合成ビームで受信したとものと同様に扱うことが可能である。また、ネットワーク回路に受信機を固定的に接続して受信する場合には、例えば、信号レベルの最も大きい信号を出力する信号処理により所望の合成ビームによる受信が可能である。
以上の実施の形態で切換器を使用する場合に、受信機の出力をそのまま表示装置で表示等に使用可能であり、特別の信号処理を行うことなく、あたかも複数のビームを合成した合成ビームで受信したとものと同様に扱うことが可能であるが、ピークとヌルが一致するように複数のビームを合成するため、例えば、受信出力にメモリ等を使用した信号処理回路を接続して、2つの受信信号の受信時間を一致させ、両信号の信号レベルの大きい方を出力する処理を行うことで両信号の合成ビームを形成することも可能である。
更に、複数のサブアレイ間の離隔間隔は、増減するとサブアレイパターンのマルチビームのビーム数が増減するが、サブアレイパターンの包絡線の幅はほぼ同じであり、ラットレース回路によるビームのピークとヌルによる低レベル領域の補間に関しては任意に設定可能である。
なお、以上の実施の形態における送受信サブアレイあるいは受信サブアレイの構成品である各モジュールとしては移相器に加えて電力増幅器、低雑音増幅器を具備する送受信モジュールあるいは低雑音増幅器を具備する受信モジュールとすることができることは明らかである。
本発明の第1の実施の形態1の構成を示す図である。 本実施の形態1のネットワーク回路の構成例を示す図であり、(イ)は同軸型ラットレース、(ロ)は導波管型ラットレースである。 2個のサブアレイにより形成されるビームの指向性の特性を示す図であり、(イ)はΣのビーム、(ロ)はΔのビーム、(ハ)はそれらの重ね合わせ(Σ+Δ)のビームである。 本実施の形態1(2個のサブアレイ)の合成指向性計算例を示す図である。 本発明の第2の実施の形態2の構成を示す図である。 本発明の第3の実施の形態3(4個のサブアレイ)の構成を示す図である。 4個のサブアレイに対するネットワーク回路の構成を示す図である。 4個のサブアレイによるΣΣ、ΣΔ、ΔΣ、ΔΔのビーム及び合成ビームを示す図である。 4個のサブアレイに与える位相関係を示す図である。 本実施の形態3(4個のサブアレイ)の合成指向性計算例を示す図である。 本発明の第4の実施の形態4(4個のサブアレイ)の構成を示す図である。 8個のサブアレイに対するネットワーク回路の構成を示す図である。 8個のサブアレイに与える位相関係を示す図である。 従来の分散開口アレイを用いたレーダ装置を示す図である。
符号の説明
10 送受信サブアレイ
11 ラットレース回路
12、12a〜12d サーキュレータ
13 切換器
14 送信機
15 受信機
15a、15b、15d〜15g 受信部
15c、15h 信号処理部
16 ビーム走査ユニット
17 ラットレース回路(ネットワーク回路)
18 遅延・位相補正回路
19 FFT(又はDFT)回路
20 受信サブアレイ
21 目標検出回路
22 合成回路
23 送信位相回路
24 分配回路
101 送受信ビーム
102 アンテナ素子
103 送受信モジュール
104 合成分配器
201 受信ビーム
202 アンテナ素子
203 受信モジュール
104 合成器

Claims (14)

  1. ビーム指向方向を一致させて任意の距離で直線上に離隔配置された2(nは正の整数)個のサブアレイと、前記サブアレイに接続され、2個のサブアレイを単位とする受信信号を合成して和と差の信号のビームを形成する少なくとも2n−1個のラットレースを含むラットレース回路と、前記2(nは正の整数)個のサブアレイの少なくとも1個に送信信号を供給する送信機と、前記ラットレース回路に接続され、前記ラットレース回路により形成されたビームの低レベル領域を補完した合成ビームとして受信する受信機と、を備えたことを特徴とするアンテナ装置。
  2. 前記サブアレイは4個(n=2)以上であり、前記ラットレース回路は前記2n−1個のラットレースに接続され、該2n−1個のラットレースの前記和と差の信号のそれぞれの和と差の信号のビームを形成する複数のラットレースを含むことを特徴とする請求項1記載のアンテナ装置。
  3. 前記複数のラットレースは、前記2n−1個のラットレースの2個を単位とする受信信号を合成して和と差の信号のビームを形成する2n−1個のラットレースを含むことを特徴とする請求項2記載のアンテナ装置。
  4. 前記サブアレイは8個(n=3)以上であり、前記複数のラットレースは、前記2n−1個のラットレースの2個を単位とする受信信号を合成して和と差の信号のビームを形成する第1の2n−1個のラットレースと、当該第1の2n−1個のラットレースの前記和と差の信号のそれぞれの和と差の信号のビームを形成する第2の2n−1個のラットレースと、を含むことを特徴とする請求項2記載のアンテナ装置。
  5. 前記サブアレイの信号の位相を制御してビームを走査する走査手段を備えることを特徴とする請求項1ないし4の何れかの請求項記載のアンテナ装置。
  6. 前記送信機はサーキュレータを介して少なくとも1個のサブアレイに接続されたことを特徴とする請求項1ないし5の何れかに記載のアンテナ装置。
  7. 前記送信機及び受信機は、切替器及びサーキュレータを介して前記ラットレース回路に接続されたことを特徴とする請求項1ないし5の何れかに記載のアンテナ装置。
  8. 前記ラットレースは同軸型又は導波管型のラットレースであり、レーダ用アンテナ装置として構成されたことを特徴とする請求項1ないし7の何れかに記載のアンテナ装置。
  9. ビーム指向方向を一致させて任意の距離で直線上に離隔配置された2個の送受信サブアレイと、前記送受信サブアレイに接続され、受信信号を合成して和と差の信号のビームを形成するラットレースと、前記ラットレースの和と差の信号の端子にサーキュレータ及び切替器を介して接続される送信機及び受信機と、前記送受信サブアレイ内の移相器を制御してビームを走査する走査手段を備えたことを特徴とするアンテナ装置。
  10. ビーム指向方向を一致させて任意の距離で直線上に離隔配置された1個の送受信サブアレイと1個の受信サブアレイとで構成された2個のサブアレイと、前記送受信サブアレイにサーキュレータを介して接続された送信機と、前記送受信サブアレイ及び受信サブアレイの受信信号を合成して和と差の信号のビームを形成するラットレースと、前記ラットレースの和と差の信号の端子に接続され合成ビームとして受信する受信機と、前記サブアレイ内の移相器を制御してビームを走査する走査手段を備えたことを特徴とするアンテナ装置。
  11. ビーム指向方向を一致させて等間隔の距離で直線上に離隔配置された4個の送受信サブアレイと、前記送受信サブアレイに接続され、2個の送受信サブアレイを単位とする受信信号を合成した和と差の信号に対しそれぞれの和と差の信号のビームを形成するラットレース回路と、前記ラットレース回路の前記和と差の信号に対するそれぞれの和と差の各信号の端子に切替器及びサーキュレータを介して接続される送信機及び受信機と、前記送受信サブアレイ内の移相器を制御してビームを走査する走査手段を備えたことを特徴とするアンテナ装置。
  12. ビーム指向方向を一致させて等間隔の距離で直線上に離隔配置された1個の送受信サブアレイと3個の受信サブアレイとで構成された4個のサブアレイと、前記送受信サブアレイにサーキュレータを介して接続された送信機と、前記送受信サブアレイ及び受信サブアレイの2個のサブアレイを単位とする受信信号を合成した和と差の信号に対しそれぞれの和と差の信号のビームを形成するラットレース回路と、前記ラットレース回路の前記和と差の信号に対するそれぞれの和と差の各信号の端子に接続され合成ビームとして受信する受信機と、前記サブアレイ内の移相器を制御してビームを走査する走査手段を備えたことを特徴とするアンテナ装置。
  13. 送受信サブアレイは複数のアンテナ素子と、前記アンテナ素子に接続され移相器を内蔵する送受信モジュールと、前記送受信サブアレイのアンテナ素子の信号を合成分配する合成分配手段を有することを特徴とする請求項9ないし12の何れかに記載のアンテナ装置。
  14. 受信サブアレイは複数のアンテナ素子と、前記アンテナ素子に接続され移相器を内蔵する受信モジュールと、前記受信サブアレイのアンテナ素子の信号を合成する合成手段を有することを特徴とする請求項10又は12記載のアンテナ装置。
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