JP2008003855A - 樹木伐採指示装置及び樹木伐採指示方法 - Google Patents

樹木伐採指示装置及び樹木伐採指示方法 Download PDF

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Abstract

【課題】予め樹木を巡視することなく、樹木伐採の時期を知る。
【解決手段】樹木伐採指示装置1は、入力部2、表示部3、処理部4及び記憶部5を備える。処理部4の設備データ更新部42は、入力部2から設備変更に関するデータを取得した場合に、記憶部5の設備データ61を更新する。樹木データ更新部43は、設備変更によりデータの変更が必要になった場合や、入力部2から樹木伐採に関するデータを取得した場合に、記憶部5の樹木データ71を更新する。樹木伸び率推定部44は、記憶部5の樹木伸び率データ81及び気象データ91から、樹木の種類について今後の樹木伸び率を推定する。伐採時期推定部45は、推定された樹木伸び率や樹木の上にある設備の高さなどから、樹木が伸びて設備に接触する時期を伐採時期として推定する。伐採予定日経路設定部46は、推定された樹木の伐採時期や、樹木の位置情報などから、伐採の予定日及び経路を設定する。
【選択図】図1

Description

本発明は、樹木が伸びて電力設備に接触したことが原因で停電が発生する前に、樹木を伐採するように指示する樹木伐採指示装置に関する。
たけのこやかずらなどの樹木が伸びて配電線に接触することによって、短絡や地絡などが起こり停電が発生することがある。そのような停電を防止するために、電力会社の担当者は、随時又は定期的に配電線の下に生えるたけのこや電柱に絡まるかずらを伐採している。
特開2002−318835号公報
しかしながら、かずらが伸びている箇所を把握するためには巡視を行う必要があり、巡視のための作業負担が大きい。また、巡視を行う前にかずらが伸びてしまい、配電線に接触したことが原因で停電が発生するおそれもある。なお、特許文献1には、近接樹木の伐採計画管理システムが開示されているが、このシステムは、樹木の伐採のための調査開始時期を予測するものであって、樹木の伐採の時期を予測するものではない。
本発明は、上記課題を鑑みてなされたものであり、予め樹木を巡視することなく、樹木伐採の時期を知る手段を提供することを主たる目的とする。
上記課題を解決するために、本発明は、樹木伐採指示装置であって、設備ごとに設備位置及び樹木が設備に接触したことが原因で停電が発生する可能性のある高さである設備高さを示す設備データを記憶する設備データ記憶部と、樹木ごとに樹木種類、樹木位置、樹木高さ及び伐採時期を示す樹木データを記憶する樹木データ記憶部と、樹木種類ごとに樹木種類の伸び率である基本伸び率及び前記基本伸び率の前提となる気象条件である基本気象条件を示す樹木伸び率データを記憶する樹木伸び率データ記憶部と、地域ごとに気象条件を示す気象データを記憶する気象データ記憶部と、前記樹木データ記憶部を参照して、指定された樹木についての前記樹木データで示される樹木種類を取得し、前記樹木伸び率データ記憶部を参照して、前記取得した樹木種類についての前記樹木伸び率データで示される前記基本伸び率及び前記基本気象条件を取得し、前記気象データ記憶部を参照して、当該樹木データで示される前記樹木位置を含む地域についての前記気象データで示される前記気象条件を取得し、前記取得した基本気象条件及び気象条件の差分により、前記取得した基本伸び率データを補正することによって当該樹木の伸び率を推定する樹木伸び率推定部と、前記参照した樹木データで示される樹木位置及び樹木高さに基づいて、前記設備データ記憶部を参照して、前記設備データで示される設備位置が、前記樹木位置から所定範囲内にある設備を特定し、当該設備についての前記設備データで示される設備高さを取得し、前記設備高さと前記樹木高さとの差分を、前記推定した当該樹木の伸び率で除算して求められる期間と、現在の日時とに基づいて当該樹木の伐採時期を推定する伐採時期推定部と、前記推定した当該樹木の伐採時期を表示する表示部とを備えることを特徴とする。
この構成によれば、設備データ、樹木データ、樹木伸び率データ及び気象データから樹木の伐採時期が推定され、表示されるので、実際に樹木を巡視することなく、樹木を伐採すべき時期を知ることができる。
また、本発明は、樹木伐採指示装置であって、設備の変更に関するデータ及び樹木の伐採作業に関するデータを取得する入力部と、前記取得した設備の変更に関するデータに従って、前記設備データ記憶部を参照して、当該設備についての前記設備データで示される設備位置及び設備高さを更新する設備データ更新部と、前記更新された設備位置及び設備高さに従って、前記樹木データ記憶部を参照して、前記設備位置から所定範囲内にある樹木位置の樹木についての前記樹木データで示される伐採時期を、前記伐採時期推定部によって推定された伐採時期に更新するとともに、前記取得した樹木の伐採作業に関するデータに従って、前記樹木データ記憶部を参照して、当該樹木についての前記樹木データで示される伐採時期を、前記伐採時期推定部によって推定された伐採時期に更新する樹木データ更新部とをさらに備えることを特徴とする。
この構成によれば、設備の変更や樹木の伐採作業が設備データ及び樹木データに反映されるので、精確に推定された伐採時期を知ることができる。
また、本発明は、樹木伐採指示装置であって、前記樹木データ記憶部を参照して、前記樹木データで示される伐採時期のうち、早く到来する伐採時期を伐採予定日として設定し、前記設定した伐採予定日から所定期間内に伐採時期が到来する樹木を抽出し、前記抽出した樹木を通過する伐採経路を設定する伐採予定日経路設定部をさらに備え、前記表示部が、前記設定された伐採予定日及び伐採経路を表示することを特徴とする。
この構成によれば、樹木データから樹木伐採の適切な予定日及び経路が設定され、表示されるので、表示された内容に従って伐採作業を進めることができる。
また、本発明は、設備ごとに設備位置及び樹木が設備に接触したことが原因で停電が発生する可能性のある高さである設備高さを示す設備データを記憶する設備データ記憶部と、樹木ごとに樹木種類、樹木位置、樹木高さ及び伐採時期を示す樹木データを記憶する樹木データ記憶部と、樹木種類ごとに樹木種類の伸び率である基本伸び率及び前記基本伸び率の前提となる気象条件である基本気象条件を示す樹木伸び率データを記憶する樹木伸び率データ記憶部と、地域ごとに気象条件を示す気象データを記憶する気象データ記憶部とを備えるコンピュータが樹木伐採を指示する樹木伐採指示方法であって、前記コンピュータが、前記樹木データ記憶部を参照して、指定された樹木についての前記樹木データで示される樹木種類を取得し、前記樹木伸び率データ記憶部を参照して、前記取得した樹木種類についての前記樹木伸び率データで示される前記基本伸び率及び前記基本気象条件を取得し、前記気象データ記憶部を参照して、当該樹木データで示される前記樹木位置を含む地域についての前記気象データで示される前記気象条件を取得し、前記取得した基本気象条件及び気象条件の差分により、前記取得した基本伸び率データを補正することによって当該樹木の伸び率を推定するステップと、前記コンピュータが、前記参照した樹木データで示される樹木位置及び樹木高さに基づいて、前記設備データ記憶部を参照して、前記設備データで示される設備位置が、前記樹木位置から所定範囲内にある設備を特定し、当該設備についての前記設備データで示される設備高さを取得し、前記設備高さと前記樹木高さとの差分を、前記推定した当該樹木の伸び率で除算して求められる期間と、現在の日時とに基づいて当該樹木の伐採時期を推定するステップと、前記コンピュータが、前記推定した当該樹木の伐採時期を表示するステップとを含むことを特徴とする。
この方法によれば、設備データ、樹木データ、樹木伸び率データ及び気象データから樹木の伐採時期が推定され、表示されるので、実際に樹木を巡視することなく、樹木を伐採すべき時期を知ることができる。
また、本発明は、樹木伐採指示方法であって、前記コンピュータが、設備の変更に関するデータ及び樹木の伐採作業に関するデータを取得するステップと、前記コンピュータが、前記取得した設備の変更に関するデータに従って、前記設備データ記憶部を参照して、当該設備についての前記設備データで示される設備位置及び設備高さを更新するステップと、前記コンピュータが、前記更新された設備位置及び設備高さに従って、前記樹木データ記憶部を参照して、前記設備位置から所定範囲内にある樹木位置の樹木についての前記樹木データで示される伐採時期を、前記伐採時期を推定するステップによって推定された伐採時期に更新するとともに、前記取得した樹木の伐採作業に関するデータに従って、前記樹木データ記憶部を参照して、当該樹木についての前記樹木データで示される伐採時期を、前記伐採時期を推定するステップによって推定された伐採時期に更新するステップとをさらに含むことを特徴とする。
この方法によれば、設備の変更や樹木の伐採作業が設備データ及び樹木データに反映されるので、精確に推定された伐採時期を知ることができる。
また、本発明は、樹木伐採指示方法であって、前記コンピュータが、前記樹木データ記憶部を参照して、前記樹木データで示される伐採時期のうち、早く到来する伐採時期を伐採予定日として設定し、前記設定した伐採予定日から所定期間内に伐採時期が到来する樹木を抽出し、前記抽出した樹木を通過する伐採経路を設定するステップと、前記コンピュータが、前記設定された伐採予定日及び伐採経路を表示するステップとをさらに含むことを特徴とする。
この方法によれば、樹木データから樹木伐採の適切な予定日及び経路が設定され、表示されるので、表示された内容に従って伐採作業を進めることができる。
なお、その他、本願が開示する課題およびその解決方法は、発明を実施するための最良の形態の欄、及び図面により明らかにされる。
本発明によれば、予め樹木を巡視することなく、樹木伐採の時期を知ることができる。
以下、図面を参照しながら、本発明を実施するための最良の形態を説明する。本発明の実施の形態に係る樹木伐採指示装置は、電柱や配電線などの電力設備(以下、設備ともいう)のデータ、電力設備の近くに生える樹木のデータなどから、樹木が配電線などに接触して停電が発生することがないように事前に樹木を伐採すべき時期を求め、その時期に基づいて適切な伐採経路を設定し、伐採の時期や経路を表示する装置である。これによれば、電力会社の担当者は、予め樹木の伸び具合を巡視することなく、樹木伐採の時期や経路を知ることができる。
≪装置の構成と概要≫
図1は、樹木伐採指示装置1の構成を示す図である。樹木伐採指示装置1は、PC(Personal Computer)やサーバなどのコンピュータによって実現され、入力部2、表示部3、処理部4及び記憶部5を含んで構成される。入力部2は、電力会社の担当者が設備や樹木に関するデータを入力するものであるとともに、その入力されたデータを取得し、処理部4に渡すものでもある。入力部2は、キーボードやマウスなどによって実現される。表示部3は、処理部4から受けたデータを表示するものであり、例えば、樹木伐採の時期や経路を表示する。表示部3は、液晶ディスプレイなどによって実現される。処理部4は、各部間のデータの受け渡しやデータの編集処理などを行うことによって、樹木伐採指示装置1全体の制御を行う。処理部4は、CPU(Central Processing Unit)が所定のメモリに格納されたプログラムを実行することによって実現される。記憶部5は、処理部4の指示に従って、データを記憶したり、記憶したデータを読み出したりする。記憶部5は、ハードディスク装置やフラッシュメモリなどの不揮発性記憶装置によって実現される。
処理部4は、全体制御部41、設備データ更新部42、樹木データ更新部43、樹木伸び率推定部44、伐採時期推定部45及び伐採予定日経路設定部46を備える。全体制御部41は、発生したイベント(例えば、入力部2からのデータの取得や設備データ更新部42の処理の終了など)に応じて、処理部4内の他の各部を起動することによって、処理部4全体の処理の流れを制御する。また、入力部2、表示部3及び記憶部5と、処理部4内の他の各部との間のインタフェースを制御することによって、メッセージやデータの受け渡しを行う。全体制御部41は、いわゆるカーネル又はスケジューラと呼ばれるプログラムモジュールである。
設備データ更新部42、樹木データ更新部43、樹木伸び率推定部44、伐採時期推定部45及び伐採予定日経路設定部46の各部は、全体制御部41による制御の下で動作することによって、樹木伐採指示装置1の具体的な機能を実現するプログラムモジュールである。設備データ更新部42は、入力部2から設備の変更に関するデータを取得した場合に、設備データ記憶部6の設備データ61を更新する。樹木データ更新部43は、設備の新設、撤去によりデータの変更が必要になった場合や、入力部2から樹木の伐採に関するデータを取得した場合に、樹木データ記憶部7の樹木データ71を更新する。樹木伸び率推定部44は、指定された樹木の伐採時期を推定するにあたって、樹木伸び率データ記憶部8の樹木伸び率データ81及び気象データ記憶部9の気象データ91から、当該樹木の種類について今後の樹木伸び率を推定する。伐採時期推定部45は、樹木伸び率推定部44によって推定された樹木伸び率や、当該樹木の上にある設備の高さなどから、当該樹木が伸びて設備に接触する直前の時期を推定する。なお、推定した直前の時期に、所定のマージンを含めるようにしてもよい。伐採予定日経路設定部46は、伐採時期推定部45によって推定された各樹木の伐採時期や、各樹木の位置情報などから、樹木伐採の予定日及び経路を設定する。なお、各部の処理内容の詳細については後記する。
記憶部5は、設備データ記憶部6、樹木データ記憶部7、樹木伸び率データ記憶部8、気象データ記憶部9、地図データ記憶部A及び表示データ記憶部Bを備える。設備データ記憶部6は、設備データ61を記憶する。設備データ61は、電力設備に関するデータである。設備の移動、新設、撤去などに関するデータが入力部2から取得されると、当該データの内容に応じて、設備データ61が更新される。樹木データ記憶部7は、樹木データ71を記憶する。樹木データ71は、樹木に関するデータである。樹木の伐採に関するデータが入力部2から取得されると、当該データの内容に応じて、樹木データ71が更新される。樹木伸び率データ記憶部8は、樹木伸び率データ81を記憶する。樹木伸び率データ81は、今後の樹木の伸び率を推定する際の基礎データとして、所定の気象条件における所定の種類の樹木の伸び率を提供するものである。
気象データ記憶部9は、気象データ91を記憶する。気象データ91は、所定の地域における今後の気温や降水量の予測データである。樹木伸び率データ81及び気象データ91から、所定の地域における今後の樹木伸び率を推定することができる。地図データ記憶部Aは、地図データA1を記憶する。地図データA1は、樹木伐採指示装置1が適用される地域を網羅する地図のデータである。位置情報との対応付けがされているので、設備や樹木の位置情報が特定されることによって、地図データA1が表示部3に表示された場合に、設備や樹木の位置を所定の記号で示すことができる。表示データ記憶部Bは、表示データB1を記憶する。表示データB1は、樹木伐採の予定日や経路が設定された場合に作成される、表示部3に表示すべき設備、樹木、伐採予定日、伐採経路に関するデータである。地図データA1及び表示データB1に基づいて、伐採の予定日や経路を指示するデータが表示部3に表示される。
≪データの構成≫
次に、各データの構成の詳細について説明する。図2は、設備データ61、樹木データ71及び樹木伸び率データ81の構成を示す図である。図2(a)は、設備データ61の構成を示す図である。設備データ61は、設備ごとに設備番号611、設備種類612、位置情報(設備位置)613、高さ(設備高さ)614及びかずらガード情報615を含むレコードから構成される。設備番号611は、設備に固有の番号であり、一意に設備を特定可能な番号である。設備種類612は、当該設備の種類を示すコードであり、例えば、電柱、配電線などである。位置情報613は、当該設備の位置を示す情報であり、例えば、住所や緯度・経度などである。高さ614は、樹木が地面から伸びて接触したことが原因で地絡などが起こり停電が発生する可能性のある高さである。例えば、電柱であれば、配電線が結線されている部分の高さであり、配電線であれば、配電線が垂れた最も低い部分の高さである。かずらガード情報615は、設備種類612が電柱である場合に固有の情報であり、当該電柱にかずらの伸びを妨げるためのかずらガードが設置されているか否かを示す情報である。かずらガードが設置されていれば、かずらの伐採時期を所定期間(例えば、約1年)だけ延長することができるので、かずらの伐採時期を推定するときに用いられる。
図2(b)は、樹木データ71の構成を示す図である。樹木データ71は、1又は2以上の樹木ごとに樹木番号711、樹木種類712、位置情報(樹木位置)713、規模714、伐採時期715、履歴(樹木高さ)716及び所有者情報717を含むレコードから構成される。ここで、「1又は2以上の樹木ごとに」としたのは、樹木は、必ずしも単独で生えている場合だけではなく、所定範囲に密集して生えている場合もあり、後者の場合にはまとめて管理した方が効率的だからである。樹木番号711は、樹木に固有の番号であり、一意に樹木を特定可能な番号である。樹木種類712は、樹木の種類を示すコードであり、例えば、竹、かずら、柿木などである。位置情報713は、当該樹木の位置を示す情報であり、例えば、住所や緯度・経度などである。2以上の樹木の場合には、それらが生えている範囲の中心位置を位置情報713とする。
規模714は、2以上の樹木の場合に当該樹木の規模を示すデータであり、例えば、樹木の本数や、2以上の樹木が生えている範囲の面積などである。伐採時期715は、当該樹木が伸びて設備に接触したことが原因で停電が発生する直前の時期である。当該樹木の伐採が行われた場合や、設備の移動や新設により当該樹木の影響をチェックする必要が生じた場合に、新たに伐採時期715が推定し直され、更新される。なお、伐採時期715は、必ずしも「直前の時期」である必要はなく、所定のマージンを有する時期であってもよい。履歴716は、当該樹木の伸びや伐採実施などの実績データである。所有者情報717は、当該樹木又は当該樹木が生えている土地の所有者に関する情報である。
図2(c)は、樹木伸び率データ81の構成を示す図である。樹木伸び率データ81は、樹木種類ごとに樹木種類811、基本伸び率812、基本気温813及び基本降水量814を含むレコードから構成される。樹木種類811は、樹木の種類を示すコードであり、例えば、竹、かずら、柿木などである。基本伸び率812は、基本気温813及び基本降水量814の下で当該樹木種類に属する樹木が伸びる率を示すデータであり、例えば、[cm/月]や[m/年]の単位を持つ。基本気温813及び基本降水量814は、基本伸び率812の前提となる気象条件を示すデータ(基本気象条件)である。なお、基本気象条件として、例えば、基本湿度や基本日照時間などが含まれていてもよい。
図3は、気象データ91及び表示データB1の構成を示す図である。図3(a)は、気象データ91の構成を示す図である。気象データ91は、地域ごとに予測地域911、気温912及び降水量913を含むレコードから構成される。予測地域911は、気温912や降水量913が予測される地域を示すコードであり、例えば、住所や、緯度・経度の範囲などである。気温912および降水量913は、予測地域911において予測される今後の気象条件を示すデータ(気象条件)である。なお、気象条件として、例えば、湿度や日照時間などが含まれていてもよい。
図3(b)は、表示データB1の構成を示す図である。表示データB1は、設定された樹木伐採の予定日及び経路ごとに設備番号B11、設備種類B12、位置情報B13、高さB14、樹木番号B15、樹木種類B16、位置情報B17、規模B18、所有者情報B19、推定高さB20、伐採予定日B21及び伐採経路B22を含むレコードから構成される。設備番号B11、設備種類B12、位置情報B13及び高さB14は、設定された予定日に伐採することになった樹木の付近にある1以上の設備に関するデータであり、実際に経路を辿るときに目印になるデータである。なお、設備番号B11、設備種類B12、位置情報B13及び高さB14は、当該設備の設備データ61のうち、設備番号611、設備種類612、位置情報613及び高さ614をコピーしたものである。
樹木番号B15、樹木種類B16、位置情報B17、規模B18及び推定高さB19は、設定された予定日に伐採することになった1以上の樹木に関するデータであり、伐採箇所とその関連事項が分かるデータである。なお、樹木番号B15、樹木種類B16、位置情報B17、規模B18及び所有者情報B19は、当該樹木の樹木データ71のうち、樹木番号711、樹木種類712、位置情報713、規模714及び所有者情報717をコピーしたものである。また、推定高さB20は、伐採の予定日に推定される当該樹木の高さである。伐採の予定日が伐採時期715である樹木の推定高さB20は、近くの設備の高さ614と同じであると考えられる。一方、伐採の予定日が伐採時期715より前である樹木の推定高さB20は、近くの設備の高さ614より低いと考えられる。このような伐採の予定日における、樹木と近くの設備との高さの関係を表示することは、実際に経路を辿るために有用であると思われ、そのために推定高さB20が設定される。
伐採予定日B21は、設定された樹木伐採の予定日である。当該予定日の設定に際しては、電力会社の担当者が1年のうち、樹木が最もよく伸びる4月ないし6月のいずれかの日を予定日として選択し、入力部2に入力してもよいし、処理部4の伐採予定日経路設定部46が、樹木データ記憶部7の樹木データ71をスキャンして、今から最も早く到来する伐採時期715を予定日として設定してもよい。伐採経路B22は、予定日に伐採することになった樹木を辿るために設定された経路、その際の移動距離などのデータである。当該経路の設定に際しては、移動距離又は移動時間が最短になるように設定してもよいし、予め整備された通路に従って設定してもよい。
≪画面の構成≫
続いて、樹木伐採指示装置1の表示部3に表示される画面の構成について説明する。樹木伐採指示装置1は、樹木の伐採を電力会社の担当者に指示するために、表示部3に伐採経路画面G1及び伐採箇所画面G2を表示する。
図4は、伐採経路画面G1の例を示す図である。伐採経路画面G1は、伐採情報G11及び伐採経路図G12を含んで構成される。伐採情報G11には、予定日、伐採箇所数、樹木種類及び移動距離が示されている。予定日は、表示データB1の伐採予定日B21である。伐採箇所数は、表示データB1における樹木に関するデータの数である。樹木種類は、表示データB1における樹木に関するデータのうち、樹木種類B16を重複しないように表示したものである。これによれば、伐採すべき樹木種類が分かるので、事前に樹木種類に対応した伐採道具(鎌、鉈、鋸など)を準備することができる。移動距離は、最初の伐採箇所から最後の伐採箇所まで移動する距離を示したものであり、表示データB1の伐採経路B22の移動距離である。これによれば、伐採作業に必要な時間の見積もり計算に用いることができる。
伐採経路図G12には、地図上に「×」によって伐採箇所が示され、矢印によって伐採経路が示されている。これは、地図データA1上に、表示データB1における樹木に関するデータのうち位置情報B17に従って「×」をプロットし、伐採経路B22に従って矢印を付記することによって表示される。これによれば、伐採経路を把握することができ、適切な順序で伐採箇所を回って伐採作業を進めることができる。なお、伐採経路画面G1において「×」又はその周辺をクリックすることによって、伐採箇所画面G2に遷移させることができる。
図5は、伐採箇所画面G2の例を示す図である。伐採箇所画面G2は、伐採情報G21及び伐採箇所図G22を含んで構成される。伐採情報G21には、予定日、電柱番号、樹木種類、規模、電線までの距離及びお客さま情報が示されている。予定日は、表示データB1の伐採予定日B21である。電柱番号は、当該樹木の位置情報B17に近い位置情報B13に対応する設備番号B11のうち、設備種類B12が電柱であるものである。樹木種類は、当該樹木の樹木種類B16である。規模は、当該樹木の規模B18である。電線までの距離は、当該樹木の位置情報B17に近い位置情報B13に対応する高さB14のうち、設備種類B12が配電線であるものである。お客さま情報は、当該樹木の所有者情報B19である。
伐採箇所図G22には、伐採箇所を上から見た図(左側の図)及び横から見た図(右側の図)が示されている。左側の図では、当該樹木の位置情報B17に基づいて伐採箇所と、2つの電柱との位置関係が表示されている。また、当該樹木の規模B18に基づいて樹木の広がり具合が表示されている。一方、右側の図では、当該樹木の推定高さB20に基づいて樹木の伸び具合が示されている。また、2つの電柱の間にある配電線(設備)の高さ614に基づいて当該配電線と、当該樹木との高さの関係が表示されている。これによれば、伐採すべき樹木の規模を視覚的にイメージすることができるので、所定時間内に伐採作業を終了させるのに必要な作業員の人数を事前に見積もることができる。
≪装置の処理≫
さらに、樹木伐採指示装置1の処理部4で行われる設備変更処理600、伐採作業処理700及び伐採予定日経路設定処理800について説明する。
図6は、設備変更処理600を示すフローチャートである。設備変更処理600は、設備の新設、移動、撤去などがあった場合に、当該設備変更に関するデータを入力し、当該データの内容に応じて、設備データ記憶部6に記憶された設備データ61及び樹木データ記憶部7に記憶された樹木データ71を更新する処理である。
最初に、処理部4の全体制御部41が、入力部2を介して設備変更に関するデータを取得する(ステップS601)。この処理は、電力会社の担当者が、樹木伐採指示装置1のキーボードやマウスなどの入力部2を用いて、設備変更に関するデータを入力する操作を受けて行われる。設備変更に関するデータには、設備番号及び新設又は撤去する箇所の位置情報が含まれる。新たな設備を追加する場合には、設備種類及び高さが付加される。かずらガードを設置又は撤去する場合には、設置又は撤去を示すコードが付加される。
次に、処理部4の設備データ更新部42が、取得した設備変更に関するデータに従って、設備データ記憶部6の設備データ61を更新する(ステップS602)。例えば、全く新たな設備が設置された場合には、新たな設備データ61を追加する。既設の設備が移動された場合には、当該設備データ61のうち、位置情報613を移動先の位置情報に更新し、移動の前後で地面からの高さが変わったときには、高さ614を移動先における高さに更新する。既設の設備が撤去された場合には、当該設備データ61のうち、位置情報613を、設備の保管場所の位置情報に更新するか、又は無効にする。かずらガードが設置又は撤去された場合には、当該かずらガードに係る設備データ61のうち、かずらガード情報615を設置又は撤去に応じて更新する。
続いて、処理部4の樹木データ更新部43が、更新された設備データ61の内容に応じて、樹木データ記憶部7の樹木データ71を更新する。まず、新設された設備の下に樹木があるか否かを判定する(ステップS603)。具体的には、新たな設備が設置された場合や既設の設備が移動された場合に、当該設備が設置された箇所の位置情報をキーデータとして樹木データ71を検索し、当該箇所の位置情報から所定範囲内にある、樹木の位置情報713があるか否かをチェックする。新設された設備の下に樹木があれば(ステップS603のYES)、当該樹木データ71のうち、伐採時期715を更新する(ステップS604)。これは、樹木の上に設備が設置されたことによって、当該樹木を伐採する必要が生じるので、伐採の時期の見直しを行うものである。この処理の詳細は、後記する(図7のステップS703及びステップS704の説明を参照)。新設された設備の下に樹木がなければ(ステップS603のNO)、伐採時期715の更新(ステップS604)をスキップする。
次に、処理部4の樹木データ更新部43が、撤去された設備の下に樹木があるか否かを判定する(ステップS605)。具体的には、既設の設備が撤去された場合や移動された場合に、当該設備がなくなった箇所の位置情報をキーデータとして樹木データ71を検索し、当該箇所の位置情報から所定範囲内にある、樹木の位置情報713があるか否かをチェックする。撤去された設備の下に樹木があれば(ステップS605のYES)、当該樹木データ71のうち、伐採時期715をクリアする(ステップS606)。これは、樹木の上から設備がなくなったことによって、当該樹木を伐採する必要がなくなったので、伐採の時期を無効にするものである。撤去された設備の下に樹木がなければ(ステップS605)、伐採時期715のクリア(ステップS606)をスキップする。
さらに、処理部4の樹木データ更新部43が、かずらガードが新設又は撤去された設備の下に樹木があるか否かを判定する(ステップS607)。具体的には、かずらガードが新設又は撤去された場合に、当該かずらガードに係る設備の位置情報をキーデータとして樹木データ71を検索し、当該設備の位置情報から所定範囲内にある、樹木の位置情報713があるか否かをチェックする。当該設備の下に樹木があれば(ステップS607のYES)、当該樹木データ71のうち、伐採時期715を更新する(ステップS608)。これは、かずらガードの有無によって樹木が設備に到達するまでの時間が異なるために、当該樹木を伐採すべき時期が変わることによるものであり、かずらガードを新設した場合には伐採時期715を所定期間だけ延長し、かずらガードを撤去した場合には伐採時期715を所定期間だけ短縮する。当該設備の下に樹木がなければ(ステップS607のNO)、伐採時期715の更新(ステップS608)をスキップする。
図7は、伐採作業処理700を示すフローチャートである。伐採作業処理700は、樹木の伐採作業が行われた場合に、伐採作業に関するデータを取得し、次に樹木が設備に到達する時期を推定し、樹木を伐採すべき時期を更新する処理である。
最初に、処理部4の全体制御部41が、入力部2を介して伐採作業に関するデータを取得する(ステップS701)。この処理は、電力会社の担当者が、樹木伐採指示装置1のキーボードやマウスなどの入力部2を用いて、伐採作業に関するデータを入力する操作を受けて行われる。伐採作業に関するデータには、伐採作業を行った日時、樹木の樹木番号及び伐採前後の高さが含まれる。そして、樹木データ更新部43が、取得した伐採作業に関するデータに従って、当該樹木データ71のうち、履歴716を更新する(ステップS702)。具体的には、樹木番号をキーデータとして樹木データ71を検索し、該当した樹木データ71の履歴716に樹木の伐採日時及び伐採前後の高さを追加する。
続いて、樹木伸び率推定部44が、樹木伸び率を推定する(ステップS703)。具体的には、まず、当該樹木データ71の樹木種類712をキーデータとして樹木伸び率データ81を検索し、該当する樹木種類811の基本伸び率812、基本気温813及び基本降水量814を取得する。次に、当該樹木データ71の位置情報713をキーデータとして気象データ91を検索し、位置情報713が含まれる予測地域911の気温912及び降水量913を取得する。そして、取得した基本気温813及び気温912、並びに基本降水量814及び降水量913をそれぞれ比較し、その差分に応じて基本伸び率812を補正する。例えば、基本気温813より気温912が高く、基本降水量814より降水量913が多ければ、その差分に応じて基本伸び率812を大きくした値を樹木伸び率の推定値とする。また、基本気温813より気温912が低く、基本降水量814より降水量913が少なければ、その差分に応じて基本伸び率812を小さくした値を樹木伸び率の推定値とする。なお、樹木伸び率データ81及び気象データ91に湿度や日照時間などが含まれていれば、それらの気象条件の差分によってさらに樹木伸び率を補正することによって、樹木伸び率の精度を上げることができる。
さらに、伐採時期推定部45が、伐採時期を推定し、樹木データ更新部43が、推定した伐採時期によって樹木データ71の伐採時期715を更新する(ステップS704)。伐採時期の推定は、次のように行う。まず、当該樹木データ71の位置情報713をキーデータとして設備データ61を検索し、当該樹木の位置情報から所定範囲内にある、設備の位置情報613があるか否かをチェックする。該当する位置情報613がなければ、当該樹木が伸びても接触する設備がないため、当該樹木を伐採する必要がないので、当該樹木データ71の伐採時期715をクリアする。該当する位置情報613があれば、当該樹木が伸びたときに設備に接触するため、当該樹木を伐採する必要があるので、当該設備データ61の高さ614を取得する。
次に、所定のメモリ又は当該樹木データ71の履歴716から、伐採後(現在)の樹木の高さを取得する。そして、設備の高さから樹木の高さを減算し、算出された高さの差分を樹木伸び率で除算し、算出された樹木が設備に到達する期間と、現在の日時とから樹木の伐採時期を求める。なお、当該設備データ61のかずらガード情報615が「有」になっている場合には、伐採時期を所定期間だけ延長する。
なお、伐採作業の内容として、伐採を行った日時とともに、担当者、使用機材、作業人数及び作業時間を入力部2から取得し、記憶部5に記憶するようにしてもよい。これによれば、処理部4が、記憶部5に記憶されたデータに基づいて、伐採の時期や、その時期に確保できる作業員の人数などを考慮しつつ、今後の伐採予定を検討することができる。また、樹木データ71の伐採時期715が更新された場合に、当該伐採時期715を表示部3に表示するようにしてもよい。さらに、樹木データ71の伐採時期715を表示部3に常時表示しておいて、伐採時期715が更新された場合に、その更新された伐採時期715を強調表示するようにしてもよい。
図8は、伐採予定日経路設定処理800の処理を示すフローチャートである。伐採予定日経路設定処理800は、樹木データ記憶部7の樹木データ71に基づいて今後樹木の伐採を行うべき日及び伐採の経路を設定する処理である。まず、処理部4の伐採予定日経路設定部46が、伐採予定日を設定する(ステップS801)。伐採予定日の設定は、電力会社の担当者が毎年伐採を行う時期から選択した日を入力部2に入力したデータを取得してもよいし、樹木データ記憶部7の樹木データ71を検索し、最も早く到来する伐採時期715を伐採予定日としてもよい。次に、樹木データ71から、設定した伐採予定日から所定期間内に伐採時期715が到来する樹木を抽出する(ステップS802)。この場合、実際に樹木の伐採を担当する作業員の確保予定や、抽出される樹木の数(伐採箇所の数)に応じて、所定期間を調整してもよい。例えば、一旦抽出された樹木の数が多いため、一日で伐採可能な作業員を確保することが困難な場合には、所定期間を短縮して再度抽出することによって樹木の数を減らすことが考えられる。逆に、一旦抽出された樹木の数が少ないため、伐採作業の効率が悪い場合には、所定期間を延長して再度抽出することによって樹木の数を増やすことが考えられる。
そして、抽出した樹木すべてを通過する適切な伐採経路を設定する(ステップS803)。具体的には、樹木データ71の位置情報713及び地図データA1に基づいて、抽出した樹木を通過する順序を特定する。例えば、位置情報713により複数の樹木を通過するための最短経路を求めた後、地図データA1に含まれる実際の通路(山道など)のデータに従って、先に求めた最短経路を実際に通ることができる適切な経路に補正する。続いて、表示データB1を作成する(ステップS804)。表示データB1は、既に説明したように、伐採予定日及び伐採経路が設定された場合に表示部3に表示すべきデータとして作成される。図3(b)に示す表示データB1の説明により詳細が明らかにされているので、ここでは説明を割愛する。なお、作成された表示データB1が表示データ記憶部Bに記憶され、図4及び図5に示すように地図データA1とともに表示部3に表示されることによって、電力会社の担当者などに対して樹木の伐採指示が行われる。
以上本発明の実施の形態について説明したが、図1に示す樹木伐採指示装置1内の各部を機能させるために、処理部4で実行されるプログラムをコンピュータにより読み取り可能な記録媒体に記録し、その記録したプログラムをコンピュータに読み込ませ、実行させることにより、本発明の実施の形態に係る樹木伐採指示装置1が実現されるものとする。なお、プログラムをインターネットなどのネットワーク経由でコンピュータに提供してもよいし、プログラムが書き込まれた半導体チップなどをコンピュータに組み込んでもよい。
以上説明した本発明の実施の形態によれば、設備データ61、樹木データ71、樹木伸び率データ81及び気象データ91から樹木の伐採時期が推定され、表示されるので、実際に樹木を巡視することなく、樹木を伐採すべき時期を知ることができる。次に、設備の変更や樹木の伐採作業が設備データ61及び樹木データ71に反映されるので、精確に推定された伐採時期を知ることができる。また、樹木データ71から樹木伐採の適切な予定日及び経路が設定され、表示されるので、表示された内容に従って伐採作業を進めることができる。
以上、本発明を実施するための最良の形態について説明したが、上記実施の形態は本発明の理解を容易にするためのものであり、本発明を限定して解釈するためのものではない。本発明はその趣旨を逸脱することなく変更、改良され得るとともに、本発明にはその等価物も含まれる。
本発明の実施の形態に係る樹木伐採指示装置1の構成を示す図である。 記憶部5に記憶されるデータの構成を示す図であり、(a)は設備データ61の構成を示し、(b)は樹木データ71の構成を示し、(c)は樹木伸び率データ81の構成を示す。 記憶部5に記憶されるデータの構成を示す図であり、(a)は気象データ91の構成を示し、(b)は表示データB1の構成を示す。 伐採経路画面G1の例を示す図である。 伐採箇所画面G2の例を示す図である。 設備変更処理600を示すフローチャートである。 伐採作業処理700を示すフローチャートである。 伐採予定日経路設定処理800の処理を示すフローチャートである。
符号の説明
1 樹木伐採指示装置
2 入力部
3 表示部
4 処理部
42 設備データ更新部
43 樹木データ更新部
44 樹木伸び率推定部
45 伐採時期推定部
46 伐採予定日経路設定部
5 記憶部
6 設備データ記憶部
61 設備データ
613 位置情報(設備位置)
614 高さ(設備高さ)
7 樹木データ記憶部
71 樹木データ
712 樹木種類
713 位置情報(樹木位置)
715 伐採時期
716 履歴(樹木高さ)
8 樹木伸び率データ記憶部
81 樹木伸び率データ
812 基本伸び率
813 基本気温(基本気象条件)
814 基本降水量(基本気象条件)
9 気象データ記憶部
91 気象データ
912 気温(気象条件)
913 降水量(気象条件)

Claims (6)

  1. 設備ごとに設備位置及び樹木が設備に接触したことが原因で停電が発生する可能性のある高さである設備高さを示す設備データを記憶する設備データ記憶部と、
    樹木ごとに樹木種類、樹木位置、樹木高さ及び伐採時期を示す樹木データを記憶する樹木データ記憶部と、
    樹木種類ごとに樹木種類の伸び率である基本伸び率及び前記基本伸び率の前提となる気象条件である基本気象条件を示す樹木伸び率データを記憶する樹木伸び率データ記憶部と、
    地域ごとに気象条件を示す気象データを記憶する気象データ記憶部と、
    前記樹木データ記憶部を参照して、指定された樹木についての前記樹木データで示される樹木種類を取得し、前記樹木伸び率データ記憶部を参照して、前記取得した樹木種類についての前記樹木伸び率データで示される前記基本伸び率及び前記基本気象条件を取得し、前記気象データ記憶部を参照して、当該樹木データで示される前記樹木位置を含む地域についての前記気象データで示される前記気象条件を取得し、前記取得した基本気象条件及び気象条件の差分により、前記取得した基本伸び率データを補正することによって当該樹木の伸び率を推定する樹木伸び率推定部と、
    前記参照した樹木データで示される樹木位置及び樹木高さに基づいて、前記設備データ記憶部を参照して、前記設備データで示される設備位置が、前記樹木位置から所定範囲内にある設備を特定し、当該設備についての前記設備データで示される設備高さを取得し、前記設備高さと前記樹木高さとの差分を、前記推定した当該樹木の伸び率で除算して求められる期間と、現在の日時とに基づいて当該樹木の伐採時期を推定する伐採時期推定部と、
    前記推定した当該樹木の伐採時期を表示する表示部と、
    を備えることを特徴とする樹木伐採指示装置。
  2. 設備の変更に関するデータ及び樹木の伐採作業に関するデータを取得する入力部と、
    前記取得した設備の変更に関するデータに従って、前記設備データ記憶部を参照して、当該設備についての前記設備データで示される設備位置及び設備高さを更新する設備データ更新部と、
    前記更新された設備位置及び設備高さに従って、前記樹木データ記憶部を参照して、前記設備位置から所定範囲内にある樹木位置の樹木についての前記樹木データで示される伐採時期を、前記伐採時期推定部によって推定された伐採時期に更新するとともに、前記取得した樹木の伐採作業に関するデータに従って、前記樹木データ記憶部を参照して、当該樹木についての前記樹木データで示される伐採時期を、前記伐採時期推定部によって推定された伐採時期に更新する樹木データ更新部と、
    をさらに備えることを特徴とする請求項1に記載の樹木伐採指示装置。
  3. 前記樹木データ記憶部を参照して、前記樹木データで示される伐採時期のうち、早く到来する伐採時期を伐採予定日として設定し、前記設定した伐採予定日から所定期間内に伐採時期が到来する樹木を抽出し、前記抽出した樹木を通過する伐採経路を設定する伐採予定日経路設定部をさらに備え、
    前記表示部は、前記設定された伐採予定日及び伐採経路を表示する
    ことを特徴とする請求項1又は請求項2に記載の樹木伐採指示装置。
  4. 設備ごとに設備位置及び樹木が設備に接触したことが原因で停電が発生する可能性のある高さである設備高さを示す設備データを記憶する設備データ記憶部と、
    樹木ごとに樹木種類、樹木位置、樹木高さ及び伐採時期を示す樹木データを記憶する樹木データ記憶部と、
    樹木種類ごとに樹木種類の伸び率である基本伸び率及び前記基本伸び率の前提となる気象条件である基本気象条件を示す樹木伸び率データを記憶する樹木伸び率データ記憶部と、
    地域ごとに気象条件を示す気象データを記憶する気象データ記憶部と、
    を備えるコンピュータが樹木伐採を指示する樹木伐採指示方法であって、
    前記コンピュータが、前記樹木データ記憶部を参照して、指定された樹木についての前記樹木データで示される樹木種類を取得し、前記樹木伸び率データ記憶部を参照して、前記取得した樹木種類についての前記樹木伸び率データで示される前記基本伸び率及び前記基本気象条件を取得し、前記気象データ記憶部を参照して、当該樹木データで示される前記樹木位置を含む地域についての前記気象データで示される前記気象条件を取得し、前記取得した基本気象条件及び気象条件の差分により、前記取得した基本伸び率データを補正することによって当該樹木の伸び率を推定するステップと、
    前記コンピュータが、前記参照した樹木データで示される樹木位置及び樹木高さに基づいて、前記設備データ記憶部を参照して、前記設備データで示される設備位置が、前記樹木位置から所定範囲内にある設備を特定し、当該設備についての前記設備データで示される設備高さを取得し、前記設備高さと前記樹木高さとの差分を、前記推定した当該樹木の伸び率で除算して求められる期間と、現在の日時とに基づいて当該樹木の伐採時期を推定するステップと、
    前記コンピュータが、前記推定した当該樹木の伐採時期を表示するステップと、
    を含むことを特徴とする樹木伐採指示方法。
  5. 前記コンピュータが、設備の変更に関するデータ及び樹木の伐採作業に関するデータを取得するステップと、
    前記コンピュータが、前記取得した設備の変更に関するデータに従って、前記設備データ記憶部を参照して、当該設備についての前記設備データで示される設備位置及び設備高さを更新するステップと、
    前記コンピュータが、前記更新された設備位置及び設備高さに従って、前記樹木データ記憶部を参照して、前記設備位置から所定範囲内にある樹木位置の樹木についての前記樹木データで示される伐採時期を、前記伐採時期を推定するステップによって推定された伐採時期に更新するとともに、前記取得した樹木の伐採作業に関するデータに従って、前記樹木データ記憶部を参照して、当該樹木についての前記樹木データで示される伐採時期を、前記伐採時期を推定するステップによって推定された伐採時期に更新するステップと、
    をさらに含むことを特徴とする請求項4に記載の樹木伐採指示方法。
  6. 前記コンピュータが、前記樹木データ記憶部を参照して、前記樹木データで示される伐採時期のうち、早く到来する伐採時期を伐採予定日として設定し、前記設定した伐採予定日から所定期間内に伐採時期が到来する樹木を抽出し、前記抽出した樹木を通過する伐採経路を設定するステップと、
    前記コンピュータが、前記設定された伐採予定日及び伐採経路を表示するステップと、
    をさらに含むことを特徴とする請求項4又は請求項5に記載の樹木伐採指示方法。

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