JP2008002718A - 流体噴霧燃焼装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】 異常失火後に再着火工程に移ったとき、難燃焼性の燃料流体が不着火のまま燃焼室内に充満して着火時に爆発することを防ぎ、失火後も安定的に動作しうる流体噴霧燃焼装置を、よりコンパクトな形態として提供すること。
【解決手段】 本発明の流体噴霧燃焼装置は、互いに燃焼効率の異なる複数系統の燃料流体を燃焼室1内で噴霧して燃焼させる、複数流体噴霧バーナーを備えたものである。そして、燃焼室1をそれぞれ単独で貫通する複数の燃料供給ラインA1、B1、・・・と、各燃料供給ラインA1、B1、・・・に連結され、燃焼室1内で、各系統単独の燃料流体又は複数系統を混合させた燃料流体を噴霧する流体噴霧ノズル2とを具備してなり、燃焼室1内に設けた、前記各燃料供給ラインA1、B1、・・・のライン結合部3にて、噴霧流体を構成する燃料を切り替えることを特徴とする。
【選択図】 図1

Description

本発明は、複数流体噴霧バーナーを備えた流体噴霧燃焼装置に関する。
従来、2流体噴霧バーナとして、燃料吸引手段、燃料供給ライン、逆止弁、燃料選択手段で構成されるものが存在した(例えば、特許文献1参照)。これは、燃料選択手段が逆止弁と燃料吸引手段との間に設けられ、燃料供給ラインを合流させる合流部以降で選択供給した燃料を合流或いは選択流通させて、液体燃料を熱機関に変えて燃焼熱源供給するものである。
この様なものは例えば図6に示すように、ポンプP1´から供給される灯油燃料A´と、ポンプP2´から供給される灯油燃料B´とを、燃焼室外の合流部3´にて合流させ、この合流部から供給される燃料を、コンプレッサーC´による圧縮空気ラインに接続された燃焼室1´内の燃料噴霧バルブ2´から噴霧する。
ここで、2流体のうちのひとつを水と油のエマルション/廃油(廃食油)を燃料として用いる場合、その大半がそのまま噴霧し点火プラグで着火しようとしても着火しない油であるため、先ず図6の灯油燃料A´のラインから灯油燃料A´を噴霧し、それに点火プラグで着火後、エマルション燃料B´のエマルション燃料供給ラインを開け、エマルション燃料+灯油の混合燃焼を行ったのち灯油ラインを閉め、エマルション/廃油単独燃焼をさせる、消火時はエマルション/廃油単独燃焼から、灯油との混合燃焼に切替え、つぎに灯油単独燃焼とし配管内を着火時のため灯油に置換させて終了させている。
しかしながら異常失火の場合配管内が灯油に切替わらず、例えば従来の図6の構成例に示すような、燃焼室外の合流部3´から燃料噴霧バルブ2´までの、難燃剤に満たされたバルブ直近区間X´が、難燃性の燃料で満たされたまま消火することとなる。この状態のまま着火工程に移ると先ずエマルション/廃油が噴霧され不着火のまま燃焼室内がガスで充満し、配管内のエマルション/廃油が灯油置換され灯油が噴霧されると同時に着火し燃焼室内で爆発が起こっていた。これがエマルション/廃油燃焼装置大きな問題となっている。
このため着火用のバーナを別個に設け着火の問題を解決した図7に示す構成のものもあるが、燃焼量が20L/H以下程度の小型バーナではノズルを2個とすることはスペース面や価格・メンテナンスの面で困難である。
そこで本発明においては、異常失火後に再着火工程に移ったとき、難燃焼性の燃料流体が不着火のまま燃焼室内に充満して着火時に爆発することを防ぎ、失火後も安定的に動作しうる流体噴霧燃焼装置を、よりコンパクトな形態として提供することを課題とする。
実用新案登録第3111007号公報
上記課題を解決するため、下記手段を講じている。
(1)すなわち、本発明の流体噴霧燃焼装置は、互いに燃焼効率の異なる複数系統の燃料流体を燃焼室1内で噴霧して燃焼させる、複数流体噴霧バーナーを備えた流体噴霧燃焼装置であって、
燃焼室1をそれぞれ単独で貫通して各系統の燃料を供給する複数の燃料供給ラインA1、B1、・・・と、
各燃料供給ラインA1、B1、・・・に連結され、燃焼室1内で、各系統単独の燃料流体又は複数系統を混合させた燃料流体を噴霧する流体噴霧ノズル2とを具備してなり、
燃焼室1内に設けた、前記各燃料供給ラインA1、B1、・・・のライン結合部3にて、噴霧流体を構成する燃料を切り替えることを特徴とする。
このようなものであれば、複数の燃料供給ラインがそれぞれ単独系統のまま燃焼室1内へ入り、流体噴霧ノズル2の直近の燃焼室1内で連結するものとなる。これにより、異常失火時であっても、流体噴霧ノズル2の近傍への、多量の難燃性の残燃料を防止するものとなり、再着火に至る際、燃焼室内への難燃性ガスの充満を防止することができる。
(2)また、前記流体噴霧燃焼装置において、ライン結合部3が、流体噴霧ノズルへの接続口に連結される連結分岐具であることが好ましい。
このようなものであれば、噴霧ノズルの極めて近傍で各系統のラインが結合されるため、難燃性の流体の残留による不着火や燃焼室内への不燃ガスの充満をより確実に防止することができる。これは、特に異常失火時の再着火の際に有効である。
(3)また、前記いずれかの流体噴霧燃焼装置において、燃焼室外の各燃料供給ラインの少なくともいずれかに連結し、その連結した燃料供給ラインの供給燃料よりも燃焼効率の高い高効率燃料を供給する高効率燃料供給ラインを具備してなり、
消火時に、高効率燃料供給ラインによって、各燃料供給ライン内の一部又は全部を前記高効率燃料へと切り替える燃料切り替え機能を備えたものであることが好ましい。
このようなものであれば、通常消火時において、難燃性の燃料供給ライン内を、長区間に亘って、高効率燃料へ切り替えることができる。このため、通常消化の後に、例えばエマルション燃料の静置による分離など、難燃性の燃料の変質があった場合でも、配管内を高効率燃料へ置換しておくことで、再着火後の混合燃料の不燃焼を防ぐことができる。また、通常消化の後の再着火、及び再着火後の混合燃料の燃焼をスムーズに行える。
(4)また、前記いずれかの流体噴霧燃焼装置において、複数系統の燃料流体が、廃油を混合した第二燃料Bと、第二燃料Bよりも燃焼効率の高い第一燃料Aとの2系統の燃料流体からなり、
燃焼室外の第二燃料供給ラインB1に連結して第一燃料Aを供給する第三燃料供給ラインA2を備え、
消火の際に、第一燃料供給ラインA1または第二燃料供給ラインB1内を第二燃料Bから第一燃料Aへと切り替える燃料切り替え機能を備えたものであることが好ましい。
このようなものであれば、通常消化の後の再着火後の混合燃料の不燃焼等を防ぐことができ、通常消化の後の再着火、及び再着火後の混合燃料の燃焼をスムーズに行える。特に、2系統のうち燃焼効率の高いほうをバイパスして第三燃料供給ラインとすることで、効率的に燃料切り替えを果たすことができる。
本発明の最良の実施形態について、実施例として示す各図と共に説明する。図1、図2は本発明の実施例1の流体噴霧燃焼装置を図1及び図2に、本発明の実施例2の流体噴霧燃焼装置のうち複数流体噴霧バーナー付近の構造を図3ないし図5にそれぞれ示す。
本発明においては、基本的に、従来技術の異常失火時に関わる燃焼室内での爆発を防止するため、パイロットバーナラインを別個に設け、ノズルの直近に灯油を供給し、異常消火時の未燃ガス量を少なくした。これにより、例えば従来の図6の構成例に示すような、燃焼室外の合流部3´から燃料噴霧バルブ2´までの、難燃剤に満たされたバルブ直近区間X´がなくなる。
また配管内を灯油に置換するための注入点をSV3のP3ポンプ側にすることで、消火時配管内のエマルション燃料を少なくし、長期未使用時の水と油の分離による不着火のトラブルを防止するようにした。これによりエマルション/廃油燃焼装置の安定化を実現させるものとしている。
本発明の流体噴霧燃焼装置は、互いに燃焼効率の異なる複数系統の燃料供給ラインを有し、これをひとつの流体噴霧バルブで燃焼室内に噴霧して、各燃料単独で、或いは複数の各燃料を混合させて燃焼させるものである。実施例1、2では互いに燃焼効率の異なる2流体の系統としている。この2系統の燃料のうちのひとつを水と油のエマルション/廃油(廃食油)を燃料として用いることが、廃油再利用のために好ましい。
また、第一燃料を、前記第二燃料よりも燃焼効率の高い高燃焼効率燃料としている。実施例では、第二燃料をエマルション燃料とし、第一燃料を灯油或いは重油としている。
本発明の流体噴霧燃焼装置は、互いに燃焼効率の異なる複数系統の燃料流体を燃焼室1内で噴霧して燃焼させる、複数流体噴霧バーナーを備えた流体噴霧燃焼装置である。また、燃焼室1をそれぞれ単独で貫通して各系統の燃料を供給する複数の燃料供給ラインA1、B1、・・・と、各燃料供給ラインA1、B1、・・・に連結され、燃焼室1内で、各系統単独の燃料流体又は複数系統を混合させた燃料流体を噴霧する流体噴霧ノズル2とを具備してなる。そして、燃焼室1内に設けた、前記各燃料供給ラインA1、B1、・・・のライン結合部3にて、噴霧流体を構成する燃料を切り替えることを特徴とする。
(燃焼室1)
本発明の燃焼室1は、好ましくは、複数流体噴霧バーナーをひとつ収容したものである。例えば燃料消費量20l/H以下の比較的コンパクトなものの場合、開口径は125mm以下である。ただし、燃焼室の大きさを限定する趣旨ではなく、例えば燃料消費量30l/H以上のものも適用しうる。
(流体噴霧ノズル2)
流体噴霧ノズル2は、複数系統の燃料供給ラインに接続されると共に、燃焼室内部に向かって、燃料流体を噴霧するものである。各実施例では燃焼室内にひとつ具備されるため、燃料消費量20l/H以下等のコンパクトな燃焼室1にも適用しうる。噴霧される燃料流体は、各系統それぞれの単独燃料であるか、あるいは各系統いずれか複数又は全部の燃料を混合した混合燃料であり、燃焼状態や運転順序の各工程によって切り替えられる。
(ライン結合部3)
ライン結合部3は、各燃料供給ラインA1、B1、・・・のラインを結合する部分であり、少なくとも燃焼室1内に設けることが好ましく、さらに、噴霧流体を構成する燃料を切り替える噴霧ノズルへの接続口に連結される連結分岐具であることが好ましい。
(点火プラグ4)
点火プラグ4は燃焼室内に貫通して一対設けられる。一対の点火プラグ4同士でスパークし、火花によって着火のきっかけを与える。安全のため、図4に示すように、流体噴霧ノズルの噴霧口よりもずれた位置であって、他の燃料供給ラインとある程度はなれた位置にあることが好ましい。
(高効率燃料供給ラインA2)
本発明の流体噴霧燃焼装置は、第一燃料供給ライン及び第二燃料供給ラインに加え、高効率燃料供給ラインを具備する。高効率燃料供給ラインは、燃焼室外の各燃料供給ラインの少なくともいずれかに連結し、その連結した燃料供給ラインの供給燃料よりも燃焼効率の高い高効率燃料を供給するものである。
実施例1の流体噴霧燃焼装置の構成図を図1に、その運転順序説明図を図2に示す。
実施例1においては、複数系統の燃料流体が、廃油を混合した第二燃料Bと、第二燃料Bよりも燃焼効率の高い第一燃料Aとの2系統の燃料流体からなる。そして、燃焼室外の第二燃料供給ラインB1に連結して第一燃料Aを供給する第三燃料供給ラインA2を備え、消火の際に、第一燃料供給ラインA1または第二燃料供給ラインB1内を第二燃料Bから第一燃料Aへと切り替える燃料切り替え機能を備えたものである。
実施例1では、高効率燃料供給ラインは第一燃料から分岐されて第二燃料へバイパスされるラインであり、高効率燃料供給ラインによって第二燃料供給ラインへ供給される燃料は、第一燃料である。具体的には、高効率燃料供給ラインは、第一燃料供給ラインの第一ポンプより上流位置から、第二燃料供給ラインの消火時第二燃料切替えバルブSV3bより下流位置へとバイパスされてなり、同ライン上の上流側から順に、高効率燃料ポンプP3、高効率燃料流量調整バルブNV3、及び消火時高効率燃料切替えバルブSV3aが配設される。
本発明の流体噴霧燃焼装置は、この高効率燃料供給ラインを具備すると共に、消火時に、この高効率燃料供給ラインによって、各燃料供給ライン内の一部又は全部を前記高効率燃料へと切り替える燃料切り替え機能を備える。
(保炎器5、燃焼ファン6)
保炎器5は、エアーを流体噴霧バルブ2付近に引き込んで、火炎伝播速度と燃料噴霧速度とを一致させるものである。
燃焼ファン6は、燃焼室1内に燃焼空気を送り込むものであり、図3に示すように、保炎器5内へ乱流を発生させる。
(第一燃料供給ラインA1)
第一燃料供給ラインA1は、第一燃料Aのタンクと連結し、第一燃料ポンプP1、第一燃料流量調整バルブNV1、着火時用バルブSV1が常住側から順に介設され、単独系統のまま燃焼室を貫通する。実施例2のように第二燃料供給ラインB1よりも内側に配置して、第二燃料供給ラインB1よりも長い配管長とすることが、消火後の再着火時の残燃料量の関係で好ましい。
(第二燃料供給ラインB1)
第二燃料供給ラインB1は、第二燃料Bのタンクと連結し、第二燃料ポンプP2、消火時第二燃料切り替えバルブSV3bが介設され、さらにその下流側で高燃焼ライン、低燃焼ラインに分離した後、再び一本の管になって燃焼室1を貫通する。
第二燃料還流ラインB2によって、第二燃料タンクへとリターンする。この第二燃料還流ラインB2には、流量調整バルブNV2が介設される。
(高燃焼、低燃焼)
低燃焼時用バルブ SV21と低燃焼時用コンプレッサーバルブSVC1とが連動し、高燃焼時用バルブ SV22と高燃焼時用コンプレッサーバルブSVC2とが連動する。
高燃焼時には、低燃焼時用バルブSV21を開いたまま、高燃焼時用コンプレッサーバルブSV22を開くことで、第二燃料ラインB1に、流通経路を加えてコンプレッサー流量を増加させる。
また上記コンプレッサー流量の増加と共に、低燃焼時用コンプレッサーバルブSVC1を開いたまま、高燃焼時用コンプレッサーバルブSVC2を開くことで、コンプレッサーラインC1に、流通経路を加えてコンプレッサー流量を増加させる。
(消火時第二燃料切替えバルブSV3b)
消火時第二燃料切替えバルブSV3bは、常時は開状態であるが、通常の消火における第一消火工程にて閉じる。また、第二燃料が不足したときに、一時的に系統を第一燃料の第一供給ラインA1へと切り替えるときに閉じる。第二燃料の補給のためである。
(コンプレッサーラインC1) コンプレッサーラインC1は、コンプレッサーと連結され、燃料噴霧バルブ2と連結される系統である。同ライン内を、圧搾空気が流通して燃料噴霧バルブにて噴霧流を構成するため、コンプレッサーラインC1を備えた実施例のような構成とすると、流体噴霧バルブ2が、噴霧噴霧流体の粒子がより小さく、比較的低圧であって油の粘度が高い状態でも噴霧しうるものとなる。
またこれは、ひとつの流体噴霧バルブだけで燃焼室を構成し、燃焼室1の貫通部付近をコンパクトな形態とすることで可能となる。
高効率燃料供給ラインA2は、高効率燃料供給ポンプP3と、第一消火時切替えバルブSV3aとが介設される。
(運転順序)
通常着火から通常消火に至るまでの運転順序は、下記イないしトの各工程によって行われる。
(イ)予スパーク工程:運転信号がONとなると、連動して点火プラグがONとなり、より確実な着火のため、燃焼室内で点火プラグによるスパークが予め開始される。また、SV3bは常時開の状態のままである。
(ロ)第一着火工程:運転信号ONによるタイマー運転により、第一着火工程が開始される。第一着火工程にて、高効率燃料である第一燃料の供給によって高効率の第一燃料の燃焼が行われる。点火プラグON、第一燃料ポンプP1「ON」、着火時用バルブSV1、及び低燃焼時用コンプレッサーバルブSVC1「開」、また、SV3bは常時開の状態のままである。
(ハ)第二着火工程:運転信号ONによるタイマー運転により、第二着火工程が開始及び終了される。第二着火工程にて、タイマー運転後、第二燃料供給ラインからの第二燃料の供給が加わり、第一及び第二燃料による複合燃焼が行われる。このとき第一着火工程の状態からさらに、第二燃料ポンプP2「ON」、第二燃料の系統の低燃焼時用バルブ「開」となる。なお、点火プラグON、第一燃料ポンプP1「ON」、SV1 着火時用バルブSV1、及び低燃焼時用コンプレッサーバルブSVC1「開」、SV3bは常時開の状態のままである。
(ニ)低燃焼工程:第一着火工程開始によるタイマー運転により、第二燃料Bのみの低燃焼工程が開始される。低燃焼工程にて、点火プラグ「OFF」となり、第一供給ポンプP1、及び着火時用バルブSV1が「閉」となり、第一燃料Aの系統が閉じられ、第二燃料Bの一系統のみの低燃焼運転となる。
(ホ)高燃焼工程:第二着火工程開始によるタイマー運転により、第二燃料Bの一系統のみの高燃焼運転となる。高燃焼運転は、第二燃料Bのみを多量供給した工程であり、装置側からの低燃焼運転信号により適宜行われる。具体的には、低燃焼工程の状態からさらに、高燃焼時用バルブSV22及び高燃焼時用コンプレッサーバルブSVC2が「開」状態となる。その後、高燃焼時用バルブSV22及び高燃焼時用コンプレッサーバルブSVC2が「開」「閉」状態へ適宜切替えられる。このとき、点火プラグは「OFF」のまま、第一供給ポンプP1、及び着火時用バルブSV1は「閉」のままで、第一燃料Aの系統が閉じられたままである。
(ヘ)第一消火工程:通常の消火の過程において運転信号がOFFになると、これと連動するタイマー運転によって第一消火工程が開始される。第一消火工程は、第一燃料の供給のみに切り替えて、再着火の為に第一燃料たる灯油へ配管内を置換する。このとき、高燃焼時用バルブSV22、高燃焼時用コンプレッサーバルブSVC2は閉状態である。点火プラグがONになると共に、第一燃料ポンプP1、着火時用バルブSV1が「開」状態となる。また、これと共に、高効率燃料供給ポンプP3が稼動し、消火時高効率燃料切替えバルブSV3aが開状態となり、さらに消火時第二燃料切替えバルブSV3bが閉状態となる。これにより、燃焼室において、配管内に残る第二燃料と、供給される第一燃料との複合燃焼が開始され、そののち第一燃料のみの燃焼に移る。また、第二燃料供給ラインB1の、消火時第二燃料切替えバルブSV3bよりも下流側が、第一燃料に置き換えられる。
またこのとき、第二燃料ポンプP2は稼動状態のままであり、第二燃料Bは、第二燃料供給ラインB1を通ったのち、消火時第二燃料切替えバルブSV3bの手前で第二燃料還流ラインB2に戻り、循環運転する。これは、第二燃料Bがエマルション燃料である場合に、燃料構成材を流動状態として分離を防ぐものである。
(ト)第二消火工程:運転信号OFFによるタイマー運転によって第二消火工程が開始される。第二消火工程は、第一燃料による単独燃焼運転であり、高効率燃料による残渣燃焼によって配管内を次の着火の為に配管内に第一燃料のみを残した状態で運転停止に移るための工程である。具体的には、高効率燃料供給ポンプP3が停止するとともに消火時高効率燃料切替えバルブSV3aが閉状態となり、高効率燃料供給ラインA2が閉じられる。また、低燃焼時用バルブSV21が「閉」となり、第二燃料供給ラインB1による燃料供給が完全に停止する。このとき、SV3bより下流側の第二燃料供給ラインは、前記第一消火工程によって、第一燃料で満たされたままである。
点火プラグはONのままであり、燃焼室内等の塵芥等の未燃焼物を燃焼させ、すすの発生を最小限に抑えて燃焼効率の低下を防止する。この第二消火工程のタイマー運転後、全停止する。
図3ないし図5に、実施例2の流体噴霧燃焼装置及びその一部を示す。実施例2の流体噴霧燃焼装置は、2系統の流体燃料を噴霧燃焼する2流体噴霧バーナーを有する。
実施例2の流体噴霧燃焼装置は、図3に示すように、流体噴霧ノズルの噴出口付近に保炎器を具備してなる。また、図3および図4に示すように、流体噴霧ノズルの噴出口の中心軸に沿ってコンプレッサーラインが接続され、流体噴霧ノズルの一側方に、第一燃料供給ライン及び第二燃料供給ラインがライン結合部によって結合された上で接続される。
具体的には、実施例2の流体噴霧ノズルは、図3および図4に示すように、噴出口の後方であって、噴出口と同軸上にコンプレッサーラインが接続される。また、図5に示すように、このコンプレッサーライン及び流体噴霧ノズルの延伸軸が燃焼室の中心位置となるようにして燃焼室内に保持される。
流体噴霧ノズルの側方には、連結分岐具たるT型配管継手が直接接合される。そして、この流体噴霧ノズルが2系統の燃料のライン結合部となり、流体噴霧ノズルの直近にライン結合部を有することとなる。これにより、異常失火時にも流体噴霧ノズルの直近まで高効率燃料たる第一燃料を供給することができ、再着火工程に移った際の未燃ガス量を極めて少ないものとすることができる。その他の特記しない構成は、実施例1と同様である。
その他の実施例として、3系統以上の複数系統からなるものとし、各系統のうち最も高燃焼効率の燃料から残りの系統へのバイパスラインを設け、噴霧バルブに至るまでの消火時の配管内を、すべて最高燃焼効率燃料へ置換するなどの太陽が考えられる。上記のほか、本発明は上述の実施例に限定されることなく、本発明の趣旨を逸脱しない範囲で種々の変形が可能である。
実施例1の流体噴霧燃焼装置の構成を示す構成説明図である。 実施例1の流体噴霧燃焼装置の運転順序を示す説明図である。 実施例2の流体噴霧燃焼装置の、複数流体噴霧バーナー付近の構造を示す断面説明図である。 図3における流体噴霧ノズル付近の拡大説明図である。 図3における流体噴霧燃焼装置の、A−A線断面説明図である。 従来の流体噴霧燃焼装置の構成例を示す構成説明図である。 従来の別の流体噴霧燃焼装置の、複数流体噴霧バーナー付近の構造例を示す断面説明図である。
符号の説明
1 燃焼室
2 流体噴霧ノズル
3 ライン結合部
4 点火プラグ
5 保炎器
6 燃焼ファン
A 第一燃料(灯油、高効率燃料)
B 第二燃料(廃油)
C 圧搾空気
A1 第一燃料供給ライン
P1 第一燃料ポンプ
SV1 着火時用バルブ
B1 第二燃料供給ライン
P2 第二燃料ポンプ
SV21 低燃焼時用バルブ
SV22 高燃焼時用バルブ
SV3b 消火時第二燃料切替えバルブ
C1 コンプレッサーライン
SVC1 低燃焼時用コンプレッサーバルブ
SVC2 高燃焼時用コンプレッサーバルブ
A2 高効率燃料供給ライン
P3 高効率燃料供給ポンプ
SV3a 消火時高効率燃料切替えバルブ

Claims (4)

  1. 互いに燃焼効率の異なる複数系統の燃料流体を燃焼室1内で噴霧して燃焼させる、複数流体噴霧バーナーを備えた流体噴霧燃焼装置であって、燃焼室1をそれぞれ単独で貫通して各系統の燃料を供給する複数の燃料供給ラインA1、B1、・・・と、各燃料供給ラインA1、B1、・・・に連結され、燃焼室1内で、各系統単独の燃料流体又は複数系統を混合させた燃料流体を噴霧する流体噴霧ノズル2とを具備してなり、燃焼室1内に設けた、前記各燃料供給ラインA1、B1、・・・のライン結合部3にて、噴霧流体を構成する燃料を切り替えることを特徴とする流体噴霧燃焼装置。
  2. ライン結合部3が、流体噴霧ノズルへの接続口に連結される連結分岐具である請求項1記載の流体噴霧燃焼装置。
  3. 燃焼室外の各燃料供給ラインの少なくともいずれかに連結し、その連結した燃料供給ラインの供給燃料よりも燃焼効率の高い高効率燃料を供給する高効率燃料供給ラインを具備してなり、消火時に、高効率燃料供給ラインによって、各燃料供給ライン内の一部又は全部を前記高効率燃料へと切り替える燃料切り替え機能を備えた請求項1または2記載の流体噴霧燃焼装置。
  4. 複数系統の燃料流体が、廃油を混合した第二燃料Bと、第二燃料Bよりも燃焼効率の高い第一燃料Aとの2系統からなり、燃焼室外の第二燃料供給ラインB1に連結して第一燃料Aを供給する第三燃料供給ラインA2を備え、消火の際に、第一燃料供給ラインA1または第二燃料供給ラインB1内を第二燃料Bから第一燃料Aへと切り替える燃料切り替え機能を備えた請求項1または2記載の流体噴霧燃焼装置。
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