JP2007537179A - 置換チオフェン−2−カルボン酸アミド、その製法及び薬物としての使用 - Google Patents

置換チオフェン−2−カルボン酸アミド、その製法及び薬物としての使用 Download PDF

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Abstract

本発明は、有益な特性を有する下記一般式(I)
【化1】
Figure 2007537179

(式中、A及びR1〜R8cは、請求項1の定義どおり)の新規な置換チオフェン-2-カルボン酸アミド、その互変異性体、エナンチオマー、ジアステレオマー、混合物及び塩、特に無機若しくは有機酸又は塩基とのその生理学的に適合性の塩に関する。
【選択図】なし

Description

発明の詳細な説明
本発明は、有益な特性を有する下記一般式の新規な置換チオフェン-2-カルボン酸アミド、その互変異性体、エナンチオマー、ジアステレオマー、混合物及びその塩、特に無機若しくは有機酸又は塩基との生理学的に許容しうる塩に関する。
Figure 2007537179
上記一般式Iの化合物並びにその互変異性体、エナンチオマー、ジアステレオマー、混合物及びその塩、特にその無機若しくは有機酸又は塩基との生理学的に許容しうる塩、及びそれらの立体異性体は有益な薬理学的特性、特に抗血栓活性及び因子Xa阻害活性を有する。
従って、本出願は、上記一般式Iの新規化合物、その製法、薬理学的に有効な本化合物を含有する医薬組成物、その製法及びその使用に関する。
本発明の第1態様は、式中、
Aは、下記一般式の基を表し、
Figure 2007537179
(式中、
mは数1又は2であり、
8aは、各場合、相互独立的に水素若しくはハロゲン原子又はC1-5-アルキル、ヒドロキシ、ヒドロキシ-C1-5-アルキル、C1-5-アルコキシ、C1-5-アルコキシ-C1-5-アルキル、アミノ、C1-5-アルキルアミノ、ジ-(C1-5-アルキル)-アミノ、アミノ-C1-5-アルキル、C1-5-アルキルアミノ-C1-5-アルキル、ジ-(C1-5-アルキル)-アミノ-C1-5-アルキル、アミノカルボニル、C1-5-アルキルアミノカルボニル、ジ-(C1-5-アルキル)-アミノカルボニル若しくはC1-5-アルキルカルボニルアミノ基を表し(このとき、
前述した置換5〜7員基Aにおいて、任意に置換基としてR8aと導入されるヘテロ原子F、Cl、Br、I、O又はNは、N、O、Sの中から選択されるヘテロ原子から正確に1個の炭素原子によっては隔てられていない)、
8bは、各場合、相互独立的に水素原子又はC1-5-アルキル基を表し、
8cは、各場合、相互独立的に水素原子、C1-5-アルキル、C1-5-アルキルカルボニル、C1-5-アルキルオキシカルボニル又はC1-5-アルキルスルホニル基を表し、
1は、酸素原子又は-CH2-、-CHR8a-若しくは-NR8c-基を表し、
2は、酸素原子又は-NR8b-基を表し、
3は、酸素若しくはイオウ原子、又は-NR8c-基を表し、
4は、カルボニル又はスルホニル基を表し、
5は、酸素原子、-NR8b-又はメチレン基を表し、
6は、酸素若しくはイオウ原子又は-NR8c-基を表し、
7は、メチレン又はカルボニル基を表す)、
1は、水素若しくはハロゲン原子、C1-3-アルキル若しくはC1-3-アルコキシ基(該C1-3-アルキル若しくはC1-3-アルコキシ基の水素原子は、任意に、全体的又は部分的にフッ素原子と置き換わっていてもよい)、C2-3-アルケニル、C2-3-アルキニル、ニトリル、ニトロ又はアミノ基を表し、
2は、水素若しくはハロゲン原子又はC1-3-アルキル基を表し、
3は、水素原子又はC1-3-アルキル基を表し、
4及びR5は、各場合、相互独立的に
水素原子、C2-6-アルケニル若しくはC2-6-アルキニル基、
直鎖若しくは分岐C1-6-アルキル基(該直鎖若しくは分岐C1-6-アルキル基の水素原子は、任意に、全体的又は部分的にフッ素原子と置き換わっていてもよく、かつ任意に、ニトリル、ヒドロキシ、C1-5-アルキルオキシ基(該C1-5-アルキルオキシ基の水素原子は、任意に、全体的又は部分的にフッ素原子と置き換わっていてもよい)、アリルオキシ、プロパルギルオキシ、ベンジルオキシ、C1-5-アルキルカルボニルオキシ、C1-5-アルキルオキシカルボニルオキシ、カルボキシ-C1-5-アルキルオキシ、C1-5-アルキルオキシカルボニル-C1-5-アルキルオキシ、メルカプト、C1-5-アルキルスルファニル、C1-5-アルキルスルホニル、カルボキシ、C1-5-アルキルオキシカルボニル、アミノカルボニル、C1-5-アルキルアミノカルボニル、ジ-(C1-5-アルキル)-アミノカルボニル、C3-6-シクロアルキレンイミノカルボニル、アミノスルホニル、C1-5-アルキルアミノスルホニル、ジ-(C1-5-アルキル)-アミノスルホニル、C3-6-シクロアルキレンイミノスルホニル、アミノ、C1-5-アルキルアミノ、ジ-(C1-5-アルキル)-アミノ、C1-5-アルキルカルボニルアミノ、C1-5-アルキルスルホニルアミノ、N-(C1-5-アルキルスルホニル)-C1-5-アルキルアミノ又はC3-6-シクロアルキルカルボニルアミノ基で置換されていてもよい)、
カルボキシ、アミノカルボニル、C1-5-アルキルアミノカルボニル、C3-6-シクロアルキルアミノカルボニル、ジ-(C1-5-アルキル)-アミノカルボニル、C1-5-アルコキシカルボニル、C4-6-シクロアルキレンイミノカルボニル基、
フェニル、ヘテロアリール、フェニル-C1-5-アルキル又はヘテロアリール-C1-5-アルキル基(任意に、該フェニル又はヘテロアリール部分内で、ハロゲン原子、C1-5-アルキル、ジ-(C1-5-アルキル)-アミノ、ヒドロキシ、C1-5-アルキルオキシ、モノ-、ジ-若しくはトリフルオロメトキシ、カルボキシ及びC1-5-アルキルオキシカルボニル基から成る群より選択される同一又は異なる置換基にて一置換〜三置換されていてもよい)、
3〜7員シクロアルキル、シクロアルキレンイミノ、シクロアルキル-C1-5-アルキル若しくはシクロアルキレンイミノ-C1-3-アルキル基、
(ここで、4〜7員環式基において、該環式部分中、メチレン基は、任意に、-N(R8c)-基、酸素若しくはイオウ原子又は-S(O)-若しくは-S(O)2-基と置き換わっていてもよく、或いは
4〜7員環式基において、該環式部分中、2個の隣接したメチレン基が、任意に一緒に-C(O)N(R8b)-又は-S(O)2N(R8b)-基と置き換わっていてもよく、或いは
6〜7員環式基において、該環式部分中、3個の隣接したメチレン基が、任意に一緒に置換-OC(O)N(R8b)-又は-N(R8b)C(O)N(R8b)-又は-N(R8b)S(O)2N(R8b)-基と置き換わっていてもよく、
但し、酸素及び窒素の中から選択される2個のヘテロ原子が正確に1個の任意に置換されていてもよい-CH2-基で相互に隔てられている、前記定義どおりの3〜7員シクロアルキル、シクロアルキレンイミノ、シクロアルキル-C1-5-アルキル又はシクロアルキレンイミノ-C1-3-アルキル基は除外され、
さらに、前記定義どおりの3〜7員シクロアルキル、シクロアルキレンイミノ、シクロアルキル-C1-5-アルキル又はシクロアルキレンイミノ-C1-3-アルキル基は、1又は2個の-CH2-基のところで各場合1又は2個のC1-3-アルキル基にて置換されていてもよい)を表し、
或いは
4とR5が、それらが結合している炭素原子と一緒にC3-8-シクロアルキル又はC3-8-シクロアルケニル基を形成し(このとき、
4-8-シクロアルキル基の1個のメチレン基が酸素若しくはイオウ原子又は-N(R8c)-、又はカルボニル、スルフィニル若しくはスルホニル基と置き換わっていてもよく、及び/又は
4-8-シクロアルキル基の2個の直接隣接したメチレン基が一緒に-C(O)N(R8b)-又は-S(O)2N(R8b)-基と置き換わっていてもよく、及び/又は
6-8-シクロアルキル基の3個の直接隣接したメチレン基が一緒に-OC(O)N(R8b)-、-N(R8b)C(O)N(R8b)-又は-N(R8b)S(O)2N(R8b)-基と置き換わっていてもよく、
同時に、C3-8-シクロアルキル基の1若しくは2個の炭素原子は、各場合、任意に、相互独立的に1又は2個の同一若しくは異なるハロゲン原子又はC1-5-アルキル、ニトリル、ヒドロキシ、C1-5-アルキルオキシ、C1-5-アルキルカルボニルオキシ、カルボキシ-C1-5-アルキル、C1-5-アルキルオキシカルボニル-C1-5-アルキル、C1-5-アルキルスルファニル、C1-5-アルキルスルホニル、カルボキシ、C1-5-アルキルオキシカルボニル、アミノカルボニル、C1-5-アルキルアミノカルボニル、ジ-(C1-5-アルキル)-アミノカルボニル、C3-6-シクロアルキレンイミノカルボニル、アミノスルホニル、C1-5-アルキルアミノスルホニル、ジ-(C1-5-アルキル)-アミノスルホニル、C3-6-シクロアルキレンイミノスルホニル、アミノ、C1-5-アルキルアミノ、ジ-(C1-5-アルキル)-アミノ、C1-5-アルキルカルボニルアミノ、C1-5-アルキルスルホニルアミノ、N-(C1-5-アルキルスルホニル)-C1-5-アルキルアミノ若しくはC3-6-シクロアルキルカルボニルアミノ基で置換されていてもよく、
同時に、C3-8-シクロアルケニル基の1又は2個の炭素原子は、各場合、任意に、相互独立的に1又は2個の同一若しくは異なるC1-5-アルキル、ニトリル、カルボキシ-C1-5-アルキル、C1-5-アルキルオキシカルボニル-C1-5-アルキル、カルボキシ、C1-5-アルキルオキシカルボニル、アミノカルボニル、C1-5-アルキルアミノカルボニル、ジ-(C1-5-アルキル)-アミノカルボニル、C3-6-シクロアルキレンイミノカルボニル、アミノスルホニル、C1-5-アルキルアミノスルホニル、ジ-(C1-5-アルキル)-アミノスルホニル、C3-6-シクロアルキレンイミノスルホニル基で置換されていてもよく、
かつC4-8-シクロアルケニル基の1又は2個の炭素原子(二重結合によって別の炭素原子に結合していない)は、任意に、相互独立的に同一若しくは異なるハロゲン原子又はヒドロキシ、C1-5-アルキルオキシ、C1-5-アルキルカルボニルオキシ、C1-5-アルキルスルファニル、C1-5-アルキルスルホニル、アミノ、C1-5-アルキルアミノ、ジ-(C1-5-アルキル)-アミノ、C1-5-アルキルカルボニルアミノ、C1-5-アルキルスルホニルアミノ、N-(C1-5-アルキルスルホニル)-C1-5-アルキルアミノ若しくはC3-6-シクロアルキルカルボニルアミノ基で置換されていてもよく、
但し、R4とR5から一緒に形成されるこの種のC3-8-シクロアルキル又はC3-8-シクロアルケニル基であって、
該環式基中の、酸素及び窒素の中から選択される2個のヘテロ原子が、正確に1個の任意に置換されていてもよい-CH2-基によって相互に隔てられている、及び/又は
該環式基の、基R4とR5が結合している炭素原子に直接結合しているメチレン基の一方又は両方が、酸素、窒素及びイオウの中から選択されるヘテロ原子と置き換わっている、及び/又は
該環式基(酸素、窒素、イオウ及びハロゲン原子の中から選択されるヘテロ原子が該環式基に直接結合していることを特徴とする)に結合している置換基が、酸素、窒素及びイオウ(スルホン基を除く)の中から選択される別のヘテロ原子から、正確に1個の任意に置換されていてもよいメチレン基によって隔てられている、及び/又は
2個の酸素原子が一緒に直接結合しているものは除外される)、
6は、水素、フッ素、塩素、臭素若しくはヨウ素原子、ニトリル基、C1-3-アルキル基、又はC1-3-アルコキシ基を表し(このとき、該C1-3-アルキル又はC1-3-アルコキシ基の水素原子は、任意に、全体的又は部分的にフッ素原子と置き換わっていてもよい)、
ここで、特に断らない限り、前記定義で言及した用語“ヘテロアリール基”は、単環式の5又は6員ヘテロアリール基を意味し(このとき、
該6員ヘテロアリール基は1、2若しくは3個の窒素原子を含み、かつ
該5員ヘテロアリール基は、任意にC1-3-アルキル、フェニル若しくはフェニル-C1-3-アルキル基で置換されていてもよいイミノ基、酸素若しくはイオウ原子を含み、或いは
任意にC1-3-アルキル、フェニル、アミノ-C2-3-アルキル、C1-3-アルキルアミノ-C2-3-アルキル、ジ-(C1-3-アルキル)-アミノ-C2-3-アルキル、C3-6-シクロアルキレンイミノ-C1-3-アルキル若しくはフェニル-C1-3-アルキル基で置換されていてもよいイミノ基又は酸素若しくはイオウ原子と、さらに窒素原子を含み、或いは
任意にC1-3-アルキル若しくはフェニル-C1-3-アルキル基で置換されていてもよいイミノ基と、2若しくは3個の窒素原子を含み、
かつさらに、任意にフッ素、塩素若しくは臭素原子、C1-3-アルキル、ヒドロキシ、C1-3-アルキルオキシ基、アミノ、C1-3-アルキルアミノ、ジ-(C1-3-アルキル)-アミノ若しくはC3-6-シクロアルキレンイミノ基で置換されていてもよいフェニル環が、2個の隣接炭素原子を介して上記単環式ヘテロアリール基に縮合していてもよく、
かつその結合は、該ヘテロ環式部分の窒素原子若しくは炭素原子又は縮合しているフェニル環を介して達成されている)、
さらに、特に断らない限り、前記定義で言及した用語“ハロゲン原子”は、フッ素、塩素、臭素及びヨウ素の中から選択される原子を意味し、
さらに、前記定義に含まれる、2個より多くの炭素原子を有するアルキル、アルケニル、アルキニル及びアルコキシ基は、特に断らない限り、直鎖若しくは分岐していてよく、かつ前記ジアルキル化基(例えばジアルキルアミノ基)中のアルキル基は、同一又は異なってよく、
かつ、前記定義に含まれるメチル又はエチル基の水素原子は、全体的又は部分的にフッ素原子と置き換わっていてもよい、一般式Iの当該化合物、
その互変異性体、エナンチオマー、ジアステレオマー、混合物及びその塩を含む。
単環式ヘテロアリール基の例は、ピリジル、N-オキシ-ピリジル、ピラゾリル、ピリダジニル、ピリミジニル、ピラジニル、[1,2,3]トリアジニル、[1,3,5]トリアジニル、[1,2,4]トリアジニル、ピロリル、イミダゾリル、[1,2,4]トリアゾリル、[1,2,3]トリアゾリル、テトラゾリル、フラニル、イソキサゾリル、オキサゾリル、[1,2,3]オキサジアゾリル、[1,2,4]オキサジアゾリル、フラザニル、チオフェニル、チアゾリル、イソチアゾリル、[1,2,3]チアジアゾリル、[1,2,4]チアジアゾリル又は[1,2,5]チアジアゾリル基である。
二環式ヘテロアリール基の例は、ベンズイミダゾリル、ベンゾフラニル、ベンゾ[c]フラニル、ベンゾチオフェニル、ベンゾ[c]チオフェニル、ベンゾチアゾリル、ベンゾ[c]イソチアゾリル、ベンゾ[d]イソチアゾリル、ベンゾオキサゾリル、ベンゾ[c]イソキサゾリル、ベンゾ[d]イソキサゾリル、ベンゾ[1,2,5]オキサジアゾリル、ベンゾ[1,2,5]チアジアゾリル、ベンゾ[1,2,3]チアジアゾリル、ベンゾ[d][1,2,3]トリアジニル、ベンゾ[1,2,4]トリアジニル、ベンゾトリアゾリル、シンノリニル、キノリニル、N-オキシ-キノリニル、イソキノリニル、キナゾリニル、N-オキシ-キナゾリニル、キノキサリニル、フタラジニル、インドリル、イソインドリル又は1-オキサ-2,3-ジアザ-インデニル基である。
前記定義で言及したC1-6-アルキル基の例は、メチル、エチル、1-プロピル、2-プロピル、n-ブチル、sec-ブチル、tert-ブチル、1-ペンチル、2-ペンチル、3-ペンチル、neo-ペンチル、3-メチル-2-ブチル、1-ヘキシル、2-ヘキシル、3-ヘキシル、3-メチル-2-ペンチル、4-メチル-2-ペンチル、3-メチル-3-ペンチル、2-メチル-3-ペンチル、2,2-ジメチル-3-ブチル又は2,3-ジメチル-2-ブチル基である。
前記定義で言及したC1-5-アルキルオキシ基の例は、メチルオキシ、エチルオキシ、1-プロピルオキシ、2-プロピルオキシ、n-ブチルオキシ、sec-ブチルオキシ、tert-ブチルオキシ、1-ペンチルオキシ、2-ペンチルオキシ、3-ペンチルオキシ又はneo-ペンチルオキシ基である。
前記定義で言及したC2-6-アルケニル基の例は、エテニル、1-プロペン-1-イル、2-プロペン-1-イル、1-ブテン-1-イル、2-ブテン-1-イル、3-ブテン-1-イル、1-ペンテン-1-イル、2-ペンテン-1-イル、3-ペンテン-1-イル、4-ペンテン-1-イル、1-ヘキセン-1-イル、2-ヘキセン-1-イル、3-ヘキセン-1-イル、4-ヘキセン-1-イル、5-ヘキセン-1-イル、ブタ-1-エン-2-イル、ブタ-2-エン-2-イル、ブタ-1-エン-3-イル、2-メチル-プロパ-2-エン-1-イル、ペンタ-1-エン-2-イル、ペンタ-2-エン-2-イル、ペンタ-3-エン-2-イル、ペンタ-4-エン-2-イル、ペンタ-1-エン-3-イル、ペンタ-2-エン-3-イル、2-メチル-ブタ-1-エン-1-イル、2-メチル-ブタ-2-エン-1-イル、2-メチル-ブタ-3-エン-1-イル、2-エチル-プロパ-2-エン-1-イル、ヘキサ-1-エン-2-イル、ヘキサ-2-エン-2-イル、ヘキサ-3-エン-2-イル、ヘキサ-4-エン-2-イル、ヘキサ-5-エン-2-イル、ヘキサ-1-エン-3-イル、ヘキサ-2-エン-3-イル、ヘキサ-3-エン-3-イル、ヘキサ-4-エン-3-イル、ヘキサ-5-エン-3-イル、ヘキサ-1-エン-4-イル、ヘキサ-2-エン-4-イル、ヘキサ-3-エン-4-イル、ヘキサ-4-エン-4-イル、ヘキサ-5-エン-4-イル、4-メチル-ペンタ-1-エン-3-イル、3-メチル-ペンタ-1-エン-3-イル、2-メチル-ペンタ-1-エン-3-イル、2,3-ジメチル-ブタ-1-エン-3-イル、3,3-ジメチル-ブタ-1-エン-2-イル又は2-エチル-ブタ-1-エン-3-イル基である。
前記定義で言及したC2-6-アルキニル基の例は、エチニル、1-プロピニル、2-プロピニル、1-ブチン-1-イル、1-ブチン-3-イル、2-ブチン-1-イル、3-ブチン-1-イル、1-ペンチン-1-イル、1-ペンチン-3-イル、1-ペンチン-4-イル、2-ペンチン-1-イル、2-ペンチン-3-イル、3-ペンチン-1-イル、4-ペンチン-1-イル、2-メチル-1-ブチン-4-イル、3-メチル-1-ブチン-1-イル、3-メチル-1-ブチン-3-イル、1-ヘキシン-1-イル、2-ヘキシン-1-イル、3-ヘキシン-1-イル、4-ヘキシン-1-イル、5-ヘキシン-1-イル、1-ヘキシン-3-イル、1-ヘキシン-4-イル、1-ヘキシン-5-イル、2-ヘキシン-4-イル、2-ヘキシン-5-イル、3-ヘキシン-5-イル、3-メチル-1-ペンチン-3-イル、4-メチル-1-ペンチン-3-イル、3-メチル-1-ペンチン-4-イル、4-メチル-1-ペンチン-4-イル、4-メチル-2-ペンチン-4-イル、4-メチル-2-ペンチン-1-イル、2,2-ジメチル-3-ブチン-1-イル又は2-エチル-3-ブチン-1-イル基である。
カルボキシ基にin vivo変換しうる基とは、例えば、アルコールとエステル化したカルボキシ基を意味し、該アルコール部分は、好ましくはC1-6-アルカノール、フェニル-C1-3-アルカノール、C3-9-シクロアルカノール、C5-7-シクロアルケノール、C3-5-アルケノール、フェニル-C3-5-アルケノール、C3-5-アルキノール若しくはフェニル-C3-5-アルキノール(但し、該酸素原子への結合は、二重結合又は三重結合を有する炭素原子から始まらない)、C3-8-シクロアルキル-C1-3-アルカノール又は下記式のアルコールを意味する。
9-CO-O-(R10CR11)-OH、
(式中、
9は、C1-8-アルキル、C5-7-シクロアルキル、フェニル又はフェニル-C1-3-アルキル基を表し、
10は、水素原子、C1-3-アルキル、C5-7-シクロアルキル又はフェニル基を表し、かつ
11は、水素原子又はC1-3-アルキル基を表す。)
カルボキシ基からin vivo分解しうる好ましい基として、C1-6-アルコキシ基(例えばメトキシ、エトキシ、n-プロピルオキシ、イソプロピルオキシ、n-ブチルオキシ、n-ペンチルオキシ、n-ヘキシルオキシ若しくはシクロヘキシルオキシ基)又はフェニル-C1-3-アルコキシ基(例えばベンジルオキシ基)が挙げられる。
ヒドロキシル基にin vivo変換しうる基とは、例えば、カルボン酸とエステル化したヒドロキシル基を意味し、該カルボン酸部分は、好ましくはC1-7-アルカン酸、フェニル-C1-3-アルカン酸、C3-9-シクロアルキルカルボン酸、C5-7-シクロアルケンカルボン酸、C3-7-アルカン酸、フェニル-C3-5-アルケン酸、C3-7-アルキン酸又はフェニル-C3-5-アルキン酸であり、このとき、該カルボン酸基の個々のメチレン基が酸素原子と置き換わっていてもよい(但し、該酸素原子への結合は、二重結合又は三重結合を有する炭素原子から始まらない)。
ヒドロキシル基からin vivo分解しうる好ましい基の例として、C1-7-アシル基(例えば、ホルミル、アセチル、n-プロピオニル、イソプロピオニル、n-プロパノイル、n-ブタノイル、n-ペンタノイル、n-ヘキサノイル若しくはシクロヘキシルカルボニル基)又はベンゾイル基が挙げられ、メトキシアセチル、1-メトキシプロピオニル、2-メトキシプロピオニル若しくは2-メトキシ-エトキシアセチル基も挙げられる。
式中、A、R4及び/又はR5がカルボキシ若しくはヒドロキシル基にin vivo変換しうる基を含む一般式Iの化合物は、A、R4及び/又はR5が、カルボキシ若しくはヒドロキシル基を含む一般式Iの当該化合物のプロドラッグである。
本発明の第2態様は、式中、
Aは、下記一般式の基を表し、
Figure 2007537179
(式中、
mは数1又は2であり、
8aは、それぞれ相互独立的に水素若しくはハロゲン原子又はC1-5-アルキル、ヒドロキシ、ヒドロキシ-C1-5-アルキル、C1-5-アルコキシ、C1-5-アルコキシ-C1-5-アルキル、アミノ、C1-5-アルキルアミノ、ジ-(C1-5-アルキル)-アミノ、アミノ-C1-5-アルキル、C1-5-アルキルアミノ-C1-5-アルキル、ジ-(C1-5-アルキル)-アミノ-C1-5-アルキル、アミノカルボニル、C1-5-アルキルアミノカルボニル、ジ-(C1-5-アルキル)-アミノカルボニル若しくはC1-5-アルキルカルボニルアミノ基を表し(このとき、
前述した置換5〜7員基Aにおいて、任意に置換基としてR8aと導入されるヘテロ原子F、Cl、Br、I、O又はNは、N、O、Sの中から選択されるヘテロ原子から正確に1個の炭素原子によっては隔てられていない)、
8bは、各場合、相互独立的に水素原子又はC1-5-アルキル基を表し、
8cは、各場合、相互独立的に水素原子、C1-5-アルキル、C1-5-アルキルカルボニル、C1-5-アルキルオキシカルボニル又はC1-5-アルキルスルホニル基を表し、
1は、酸素原子又は-CH2-、-CHR8a-若しくは-NR8c-基を表し、
3は、酸素若しくはイオウ原子、又は-NR8c-基を表し、
4は、カルボニル又はスルホニル基を表す)、
1は、ハロゲン原子、C1-3-アルキル若しくはC1-3-アルコキシ基(該C1-3-アルキル若しくはC1-3-アルコキシ基の水素原子は、任意に、全体的又は部分的にフッ素原子と置き換わっていてもよい)、C2-3-アルケニル、C2-3-アルキニル、ニトリル、ニトロ又はアミノ基を表し、
2は、水素若しくはハロゲン原子又はC1-3-アルキル基を表し、
3は、水素原子又はC1-3-アルキル基を表し、
4及びR5は、各場合、相互独立的に
水素原子、C2-6-アルケニル若しくはC2-6-アルキニル基、
直鎖若しくは分岐C1-6-アルキル基(該直鎖若しくは分岐C1-6-アルキル基の水素原子は、任意に、全体的又は部分的にフッ素原子と置き換わっていてもよく、かつ任意に、ニトリル、ヒドロキシ、C1-5-アルキルオキシ基(該C1-5-アルキルオキシ基の水素原子は、任意に、全体的又は部分的にフッ素原子と置き換わっていてもよい)、アリルオキシ、プロパルギルオキシ、ベンジルオキシ、C1-5-アルキルカルボニルオキシ、C1-5-アルキルオキシカルボニルオキシ、カルボキシ-C1-5-アルキルオキシ、C1-5-アルキルオキシカルボニル-C1-5-アルキルオキシ、メルカプト、C1-5-アルキルスルファニル、C1-5-アルキルスルホニル、カルボキシ、C1-5-アルキルオキシカルボニル、アミノカルボニル、C1-5-アルキルアミノカルボニル、ジ-(C1-5-アルキル)-アミノカルボニル、C3-6-シクロアルキレンイミノカルボニル、アミノスルホニル、C1-5-アルキルアミノスルホニル、ジ-(C1-5-アルキル)-アミノスルホニル、C3-6-シクロアルキレンイミノスルホニル、アミノ、C1-5-アルキルアミノ、ジ-(C1-5-アルキル)-アミノ、C1-5-アルキルカルボニルアミノ、C1-5-アルキルスルホニルアミノ、N-(C1-5-アルキルスルホニル)-C1-5-アルキルアミノ若しくはC3-6-シクロアルキルカルボニルアミノ基で置換されていてもよい)、
カルボキシ、アミノカルボニル、C1-5-アルキルアミノカルボニル、C3-6-シクロアルキルアミノカルボニル、ジ-(C1-5-アルキル)-アミノカルボニル、C1-5-アルコキシカルボニル、C4-6-シクロアルキレンイミノカルボニル基、
フェニル、ヘテロアリール、フェニル-C1-5-アルキル若しくはヘテロアリール-C1-5-アルキル基(任意に、該フェニル若しくはヘテロアリール部分内で、ハロゲン原子、C1-5-アルキル、ジ-(C1-5-アルキル)-アミノ、ヒドロキシ、C1-5-アルキルオキシ、モノ-、ジ-若しくはトリフルオロメトキシ、カルボキシ-及びC1-5-アルキルオキシカルボニル基の中から選択される同一又は異なる置換基にて一置換〜三置換されていてもよい)、
3〜7員シクロアルキル、シクロアルキレンイミノ、シクロアルキル-C1-5-アルキル若しくはシクロアルキレンイミノ-C1-3-アルキル基、
(ここで、4〜7員環式基において、該環式部分中、メチレン基は、任意に、-N(R8c)-基、酸素若しくはイオウ原子又は-S(O)-若しくは-S(O)2-基と置き換わっていてもよく、或いは
4〜7員環式基において、該環式部分中、2個の隣接したメチレン基が、任意に一緒に-C(O)N(R8b)-又は-S(O)2N(R8b)-基と置き換わっていてもよく、或いは
6〜7員環式基において、該環式部分中、3個の隣接したメチレン基が、任意に一緒に置換-OC(O)N(R8b)-又は-N(R8b)C(O)N(R8b)-又は-N(R8b)S(O)2N(R8b)-基と置き換わっていてもよく、
但し、酸素及び窒素の群から選択される2個のヘテロ原子が正確に1個の任意に置換されていてもよい-CH2-基で相互に隔てられている、前記定義どおりの3〜7員シクロアルキル、シクロアルキレンイミノ、シクロアルキル-C1-5-アルキル又はシクロアルキレンイミノ-C1-3-アルキル基は除外され、
さらに、前記定義どおりの3〜7員シクロアルキル、シクロアルキレンイミノ、シクロアルキル-C1-5-アルキル又はシクロアルキレンイミノ-C1-3-アルキル基は、1又は2個の-CH2-基のところで各場合1又は2個のC1-3-アルキル基にて置換されていてもよい)
を表し、
或いは
4とR5が、それらが結合している炭素原子と一緒にC3-8-シクロアルキル又はC3-8-シクロアルケニル基を形成し(このとき、
4-8-シクロアルキル基の1個のメチレン基が酸素若しくはイオウ原子又は-N(R8c)-、又はカルボニル、スルフィニル若しくはスルホニル基と置き換わっていてもよく、及び/又は
4-8-シクロアルキル基の2個の直接隣接したメチレン基が一緒に-C(O)N(R8b)-又は-S(O)2N(R8b)-基と置き換わっていてもよく、及び/又は
6-8-シクロアルキル基の3個の直接隣接したメチレン基が一緒に-OC(O)N(R8b)-、-N(R8b)C(O)N(R8b)-又は-N(R8b)S(O)2N(R8b)-基と置き換わっていてもよく、
同時に、C3-8-シクロアルキル基の1若しくは2個の炭素原子は、各場合、任意に、相互独立的に1又は2個の同一若しくは異なるハロゲン原子又はC1-5-アルキル、ニトリル、ヒドロキシ、C1-5-アルキルオキシ、C1-5-アルキルカルボニルオキシ、カルボキシ-C1-5-アルキル、C1-5-アルキルオキシカルボニル-C1-5-アルキル、C1-5-アルキルスルファニル、C1-5-アルキルスルホニル、カルボキシ、C1-5-アルキルオキシカルボニル、アミノカルボニル、C1-5-アルキルアミノカルボニル、ジ-(C1-5-アルキル)-アミノカルボニル、C3-6-シクロアルキレンイミノカルボニル、アミノスルホニル、C1-5-アルキルアミノスルホニル、ジ-(C1-5-アルキル)-アミノスルホニル、C3-6-シクロアルキレンイミノスルホニル、アミノ、C1-5-アルキルアミノ、ジ-(C1-5-アルキル)-アミノ、C1-5-アルキルカルボニルアミノ、C1-5-アルキルスルホニルアミノ、N-(C1-5-アルキルスルホニル)-C1-5-アルキルアミノ若しくはC3-6-シクロアルキルカルボニルアミノ基で置換されていてもよく、
同時に、C3-8-シクロアルケニル基の1又は2個の炭素原子は、各場合、任意に、相互独立的に1又は2個の同一若しくは異なるC1-5-アルキル、ニトリル、カルボキシ-C1-5-アルキル、C1-5-アルキルオキシカルボニル-C1-5-アルキル、カルボキシ、C1-5-アルキルオキシカルボニル、アミノカルボニル、C1-5-アルキルアミノカルボニル、ジ-(C1-5-アルキル)-アミノカルボニル、C3-6-シクロアルキレンイミノカルボニル、アミノスルホニル、C1-5-アルキルアミノスルホニル、ジ-(C1-5-アルキル)-アミノスルホニル、C3-6-シクロアルキレンイミノスルホニル基で置換されていてもよく、
かつC4-8-シクロアルケニル基の1又は2個の炭素原子(二重結合によって別の炭素原子に結合していない)は、任意に、相互独立的に同一若しくは異なるハロゲン原子又はヒドロキシ、C1-5-アルキルオキシ、C1-5-アルキルカルボニルオキシ、C1-5-アルキルスルファニル、C1-5-アルキルスルホニル、アミノ、C1-5-アルキルアミノ、ジ-(C1-5-アルキル)-アミノ、C1-5-アルキルカルボニルアミノ、C1-5-アルキルスルホニルアミノ、N-(C1-5-アルキルスルホニル)-C1-5-アルキルアミノ若しくはC3-6-シクロアルキルカルボニルアミノ基で置換されていてもよく、
但し、R4とR5から一緒に形成されるこの種のC3-8-シクロアルキル又はC3-8-シクロアルケニル基であって、
該環式基中の、酸素及び窒素の中から選択される2個のヘテロ原子が、正確に1個の任意に置換されていてもよい-CH2-基によって相互に隔てられている、及び/又は
該環式基の、基R4とR5が結合している炭素原子に直接結合しているメチレン基の一方又は両方が、酸素、窒素及びイオウの中から選択されるヘテロ原子と置き換わっている、及び/又は
該環式基(酸素、窒素、イオウ及びハロゲン原子の中から選択されるヘテロ原子が該環式基に直接結合していることを特徴とする)に結合している置換基が、酸素、窒素及びイオウ(スルホン基を除く)の中から選択される別のヘテロ原子から、正確に1個の任意に置換されていてもよいメチレン基によって隔てられている、及び/又は
2個の酸素原子が一緒に直接結合しているものは除外される)、
6は、フッ素、塩素、臭素若しくはヨウ素原子、ニトリル基、C1-3-アルキル基、又はC1-3-アルコキシ基を表し(このとき、該C1-3-アルキル又はC1-3-アルコキシ基の水素原子は、任意に、全体的又は部分的にフッ素原子と置き換わっていてもよい)、
ここで、特に断らない限り、前記定義で言及した用語“ヘテロアリール基”は、単環式の5又は6員ヘテロアリール基を意味し(このとき、
該6員ヘテロアリール基は1、2若しくは3個の窒素原子を含み、かつ
該5員ヘテロアリール基は、任意にC1-3-アルキル、フェニル若しくはフェニル-C1-3-アルキル基で置換されていてもよいイミノ基、酸素若しくはイオウ原子を含み、或いは
任意にC1-3-アルキル、フェニル、アミノ-C2-3-アルキル、C1-3-アルキルアミノ-C2-3-アルキル、ジ-(C1-3-アルキル)-アミノ-C2-3-アルキル、C3-6-シクロアルキレンイミノ-C1-3-アルキル若しくはフェニル-C1-3-アルキル基で置換されていてもよいイミノ基又は酸素若しくはイオウ原子と、さらに窒素原子を含み、或いは
任意にC1-3-アルキル若しくはフェニル-C1-3-アルキル基で置換されていてもよいイミノ基と、2若しくは3個の窒素原子を含み、
かつさらに、任意にフッ素、塩素若しくは臭素原子、C1-3-アルキル、ヒドロキシ、C1-3-アルキルオキシ基、アミノ、C1-3-アルキルアミノ、ジ-(C1-3-アルキル)-アミノ若しくはC3-6-シクロアルキレンイミノ基で置換されていてもよいフェニル環が、2個の隣接炭素原子を介して上記単環式ヘテロアリール基に縮合していてもよく、
かつその結合は、該ヘテロ環式部分の窒素原子若しくは炭素原子又は縮合しているフェニル環を介して達成されている)、
さらに、特に断らない限り、前記定義で言及した用語“ハロゲン原子”は、フッ素、塩素、臭素及びヨウ素の中から選択される原子を意味し、
さらに、特に断らない限り、前記定義に含まれる、2個より多くの炭素原子を有するアルキル、アルケニル、アルキニル及びアルコキシ基は、直鎖若しくは分岐していてよく、かつ前記ジアルキル化基(例えばジアルキルアミノ基)中のアルキル基は、同一又は異なってよく、
かつ、前記定義に含まれるメチル又はエチル基の水素原子は、全体的又は部分的にフッ素原子と置き換わっていてもよい、一般式Iの当該化合物、
その互変異性体、エナンチオマー、ジアステレオマー、混合物及びその塩を含む。
本発明の第3態様は、式中、
Aは、下記一般式の基を表し、
Figure 2007537179
(式中、
mは数1又は2であり、
8aは、それぞれ相互独立的に水素若しくはハロゲン原子又はC1-5-アルキル、ヒドロキシ、ヒドロキシ-C1-5-アルキル、C1-5-アルコキシ、C1-5-アルコキシ-C1-5-アルキル、アミノ、C1-5-アルキルアミノ、ジ-(C1-5-アルキル)-アミノ、アミノ-C1-5-アルキル、C1-5-アルキルアミノ-C1-5-アルキル、ジ-(C1-5-アルキル)-アミノ-C1-5-アルキル、アミノカルボニル、C1-5-アルキルアミノカルボニル、ジ-(C1-5-アルキル)-アミノカルボニル若しくはC1-5-アルキルカルボニルアミノ基を表し(このとき、
前述した置換5〜7員基Aにおいて、任意に置換基としてR8aと導入されるヘテロ原子F、Cl、Br、I、O又はNは、N、O、Sの中から選択されるヘテロ原子から正確に1個の炭素原子によっては隔てられていない)、
8bは、各場合、相互独立的に水素原子又はC1-5-アルキル基を表し、
8cは、各場合、相互独立的に水素原子、C1-5-アルキル、C1-5-アルキルカルボニル、C1-5-アルキルオキシカルボニル又はC1-5-アルキルスルホニル基を表し、
1は、酸素原子又は-CH2-、-CHR8a-若しくは-NR8c-基を表し、
3は、酸素原子、又は-NR8c-基を表し、
4は、カルボニル又はスルホニル基を表す)、
1は、ハロゲン原子、C1-3-アルキル若しくはC1-3-アルコキシ基(該C1-3-アルキル若しくはC1-3-アルコキシ基の水素原子は、任意に、全体的又は部分的にフッ素原子と置き換わっていてもよい)、又はニトリル基を表し、
2は、水素若しくはハロゲン原子又はメチル基を表し、
3は、水素原子又はメチル基を表し、
4は、水素原子、C2-6-アルケニル若しくはC2-6-アルキニル基、
直鎖若しくは分岐C1-6-アルキル基(該直鎖若しくは分岐C1-6-アルキル基の水素原子は、任意に、全体的又は部分的にフッ素原子と置き換わっていてもよく、かつ任意に、ニトリル、ヒドロキシ、C1-5-アルキルオキシ基(該C1-5-アルキルオキシ基の水素原子は、任意に、全体的又は部分的にフッ素原子と置き換わっていてもよい)、ベンジルオキシ、C1-5-アルキルカルボニルオキシ、C1-5-アルキルオキシカルボニルオキシ、カルボキシ-C1-5-アルキルオキシ、C1-5-アルキルオキシカルボニル-C1-5-アルキルオキシ、C1-5-アルキルスルファニル、C1-5-アルキルスルホニル、カルボキシ、C1-5-アルキルオキシカルボニル、アミノカルボニル、C1-5-アルキルアミノカルボニル、ジ-(C1-5-アルキル)-アミノカルボニル、C3-6-シクロアルキレンイミノカルボニル、アミノスルホニル、C1-5-アルキルアミノスルホニル、ジ-(C1-5-アルキル)-アミノスルホニル、C3-6-シクロアルキレンイミノスルホニル、アミノ、C1-5-アルキルアミノ、ジ-(C1-5-アルキル)-アミノ、C1-5-アルキルカルボニルアミノ、C1-5-アルキルスルホニルアミノ若しくはN-(C1-5-アルキルスルホニル)-C1-5-アルキルアミノ基で置換されていてもよい)、
カルボキシ、アミノカルボニル、C1-5-アルキルアミノカルボニル、C3-6-シクロアルキルアミノカルボニル、ジ-(C1-5-アルキル)-アミノカルボニル、C1-5-アルコキシカルボニル、C4-6-シクロアルキレンイミノカルボニル基、
フェニル、ヘテロアリール、フェニル-C1-5-アルキル若しくはヘテロアリール-C1-5-アルキル基(任意に、該フェニル若しくはヘテロアリール部分内で、ハロゲン原子、C1-5-アルキル、ジ-(C1-5-アルキル)-アミノ、ヒドロキシ、C1-5-アルキルオキシ、モノ-、ジ-若しくはトリフルオロメトキシ、カルボキシ-及びC1-5-アルキルオキシカルボニル基の中から選択される同一又は異なる置換基にて一置換〜三置換されていてもよい)、
3〜7員シクロアルキル、シクロアルキレンイミノ、シクロアルキル-C1-5-アルキル若しくはシクロアルキレンイミノ-C1-3-アルキル基
(ここで、4〜7員環式基において、該環式部分中、メチレン基は、任意に、-N(R8c)-基、酸素若しくはイオウ原子又は-S(O)-若しくは-S(O)2-基と置き換わっていてもよく、或いは
4〜7員環式基において、該環式部分中、2個の隣接したメチレン基が、任意に一緒に-C(O)N(R8b)-又は-S(O)2N(R8b)-基と置き換わっていてもよく、或いは
6〜7員環式基において、該環式部分中、3個の隣接したメチレン基が、任意に一緒に置換-OC(O)N(R8b)-又は-N(R8b)C(O)N(R8b)-又は-N(R8b)S(O)2N(R8b)-基と置き換わっていてもよく、
但し、群酸素及び窒素から選択される2個のヘテロ原子が正確に1個の任意に置換されていてもよい-CH2-基で相互に隔てられている、前記定義どおりの3〜7員シクロアルキル、シクロアルキレンイミノ、シクロアルキル-C1-5-アルキル又はシクロアルキレンイミノ-C1-3-アルキル基は除外され、
さらに、前記定義どおりの3〜7員シクロアルキル、シクロアルキレンイミノ、シクロアルキル-C1-5-アルキル又はシクロアルキレンイミノ-C1-3-アルキル基は、1又は2個の-CH2-基のところで各場合1又は2個のC1-3-アルキル基にて置換されていてもよい)を表し、
5は、水素原子、C2-6-アルケニル若しくはC2-6-アルキニル基、
直鎖若しくは分岐C1-6-アルキル基(該直鎖若しくは分岐C1-6-アルキル基の水素原子は、任意に、全体的又は部分的にフッ素原子と置き換わっていてもよく、かつ任意に、C1-5-アルキルオキシ基(該C1-5-アルキルオキシ基の水素原子は、任意に、全体的又は部分的にフッ素原子と置き換わっていてもよい)で置換されていてもよい)を表し、或いは
4とR5が、それらが結合している炭素原子と一緒にC3-8-シクロアルキル又はC3-8-シクロアルケニル基を形成し(このとき、
4-8-シクロアルキル基の1個のメチレン基が酸素原子又は-N(R8c)-、又はカルボニル若しくはスルホニル基と置き換わっていてもよく、及び/又は
4-8-シクロアルキル基の2個の直接隣接したメチレン基が一緒に-C(O)N(R8b)-又は-S(O)2N(R8b)-基と置き換わっていてもよく、及び/又は
6-8-シクロアルキル基の3個の直接隣接したメチレン基が一緒に-OC(O)N(R8b)-、-N(R8b)C(O)N(R8b)-又は-N(R8b)S(O)2N(R8b)-基と置き換わっていてもよく、
同時に、C3-8-シクロアルキル基の1若しくは2個の炭素原子は、各場合、任意に、相互独立的に1又は2個の同一若しくは異なるハロゲン原子又はC1-5-アルキル、ニトリル、ヒドロキシ、C1-5-アルキルオキシ、C1-5-アルキルカルボニルオキシ、カルボキシ-C1-5-アルキル、C1-5-アルキルオキシカルボニル-C1-5-アルキル、C1-5-アルキルスルファニル、C1-5-アルキルスルホニル、カルボキシ、C1-5-アルキルオキシカルボニル、アミノカルボニル、C1-5-アルキルアミノカルボニル、ジ-(C1-5-アルキル)-アミノカルボニル、C3-6-シクロアルキレンイミノカルボニル、アミノスルホニル、C1-5-アルキルアミノスルホニル、ジ-(C1-5-アルキル)-アミノスルホニル、C3-6-シクロアルキレンイミノスルホニル、アミノ、C1-5-アルキルアミノ、ジ-(C1-5-アルキル)-アミノ、C1-5-アルキルカルボニルアミノ、C1-5-アルキルスルホニルアミノ若しくはN-(C1-5-アルキルスルホニル)-C1-5-アルキルアミノ基で置換されていてもよく、
同時に、C3-8-シクロアルケニル基の1又は2個の炭素原子は、各場合、任意に、相互独立的に1又は2個の同一若しくは異なるC1-5-アルキル、ニトリル、カルボキシ-C1-5-アルキル、C1-5-アルキルオキシカルボニル-C1-5-アルキル、カルボキシ、C1-5-アルキルオキシカルボニル、アミノカルボニル、C1-5-アルキルアミノカルボニル、ジ-(C1-5-アルキル)-アミノカルボニル、C3-6-シクロアルキレンイミノカルボニル、アミノスルホニル、C1-5-アルキルアミノスルホニル、ジ-(C1-5-アルキル)-アミノスルホニル、C3-6-シクロアルキレンイミノスルホニル基で置換されていてもよく、
かつC4-8-シクロアルケニル基の1又は2個の炭素原子(二重結合によって別の炭素原子に結合していない)は、任意に、それぞれ相互独立的に同一若しくは異なるフッ素原子又はヒドロキシ、C1-5-アルキルオキシ、C1-5-アルキルカルボニルオキシ、C1-5-アルキルスルファニル、C1-5-アルキルスルホニル、アミノ、C1-5-アルキルアミノ、ジ-(C1-5-アルキル)-アミノ、C1-5-アルキルカルボニルアミノ、C1-5-アルキルスルホニルアミノ、N-(C1-5-アルキルスルホニル)-C1-5-アルキルアミノ若しくはC3-6-シクロアルキルカルボニルアミノ基で置換されていてもよく、
但し、R4とR5から一緒に形成されるこの種のC3-8-シクロアルキル又はC3-8-シクロアルケニル基であって、
該環式基中の、酸素及び窒素の中から選択される2個のヘテロ原子が、正確に1個の任意に置換されていてもよい-CH2-基によって相互に隔てられている、及び/又は
該環式基の、基R4とR5が結合している炭素原子に直接結合しているメチレン基の一方又は両方が、酸素、窒素及びイオウの中から選択されるヘテロ原子と置き換わっている、及び/又は
該環式基(酸素、窒素、イオウ及びハロゲン原子の中から選択されるヘテロ原子が該環式基に直接結合していることを特徴とする)に結合している置換基が、酸素、窒素及びイオウ(スルホン基を除く)の中から選択される別のヘテロ原子から、正確に1個の任意に置換されていてもよいメチレン基によって隔てられている、及び/又は
2個の酸素原子が一緒に直接結合しているものは除外される)、
6は、フッ素、塩素、臭素若しくはヨウ素原子、ニトリル基、C1-3-アルキル又はC1-3-アルコキシ基を表し(このとき、該C1-3-アルキル又はC1-3-アルコキシ基の水素原子は、任意に、全体的又は部分的にフッ素原子と置き換わっていてもよい)、
ここで、特に断らない限り、前記定義で言及した用語“ヘテロアリール基”は、単環式の5又は6員ヘテロアリール基を意味し(このとき、
該6員ヘテロアリール基は1、2若しくは3個の窒素原子を含み、かつ
該5員ヘテロアリール基は、任意にC1-3-アルキル、フェニル若しくはフェニル-C1-3-アルキル基で置換されていてもよいイミノ基、酸素若しくはイオウ原子を含み、或いは
任意にC1-3-アルキル、フェニル、アミノ-C2-3-アルキル、C1-3-アルキルアミノ-C2-3-アルキル、ジ-(C1-3-アルキル)-アミノ-C2-3-アルキル、C3-6-シクロアルキレンイミノ-C1-3-アルキル若しくはフェニル-C1-3-アルキル基で置換されていてもよいイミノ基又は酸素若しくはイオウ原子と、さらに窒素原子を含み、或いは
任意にC1-3-アルキル若しくはフェニル-C1-3-アルキル基で置換されていてもよいイミノ基と、2若しくは3個の窒素原子を含み、
かつさらに、任意にフッ素、塩素若しくは臭素原子、C1-3-アルキル、ヒドロキシ、C1-3-アルキルオキシ基、アミノ、C1-3-アルキルアミノ、ジ-(C1-3-アルキル)-アミノ若しくはC3-6-シクロアルキレンイミノ基で置換されていてもよいフェニル環が、2個の隣接炭素原子を介して上記単環式ヘテロアリール基に縮合していてもよく、
かつその結合は、該ヘテロ環式部分の窒素原子若しくは炭素原子又は縮合しているフェニル環を介して達成されている)、
さらに、特に断らない限り、前記定義で言及した用語“ハロゲン原子”は、フッ素、塩素、臭素及びヨウ素の中から選択される原子を意味し、
さらに、特に断らない限り、前記定義に含まれる、2個より多くの炭素原子を有するアルキル、アルケニル、アルキニル及びアルコキシ基は、直鎖若しくは分岐していてよく、かつ前記ジアルキル化基(例えばジアルキルアミノ基)中のアルキル基は、同一又は異なってよく、
かつ、前記定義に含まれるメチル又はエチル基の水素原子は、全体的又は部分的にフッ素原子と置き換わっていてもよい、一般式Iの当該化合物、
その互変異性体、エナンチオマー、ジアステレオマー、混合物及びその塩を含む。
本発明の第4態様は、式中、
Aは、下記一般式の基を表し、
Figure 2007537179
(式中、
mは数1又は2であり、
8aは、それぞれ相互独立的に水素若しくはハロゲン原子又はC1-3-アルキル、ヒドロキシ、ヒドロキシ-C1-3-アルキル、C1-3-アルコキシ、C1-3-アルコキシ-C1-3-アルキル、アミノ、C1-3-アルキルアミノ、ジ-(C1-3-アルキル)-アミノ、アミノ-C1-3-アルキル、C1-3-アルキルアミノ-C1-3-アルキル、ジ-(C1-3-アルキル)-アミノ-C1-3-アルキル、アミノカルボニル、C1-3-アルキルアミノカルボニル、ジ-(C1-3-アルキル)-アミノカルボニル若しくはC1-3-アルキルカルボニルアミノ基を表し(このとき、
前述した置換5〜7員基Aにおいて、任意に置換基としてR8aと導入されるヘテロ原子F、Cl、Br、I、O又はNは、N、O、Sの中から選択されるヘテロ原子から正確に1個の炭素原子によっては隔てられていない)、
8bは、各場合、相互独立的に水素原子又はC1-3-アルキル基を表し、
8cは、各場合、相互独立的に水素原子、C1-3-アルキル、C1-3-アルキルカルボニル、C1-4-アルキルオキシカルボニル又はC1-3-アルキルスルホニル基を表し、
1は、酸素原子又は-CH2-、-CHR8a-若しくは-NR8c-基を表し、
3は、酸素原子又は-NR8c-基を表し、
4は、カルボニル又はスルホニル基を表す)、
1は、フッ素、塩素、臭素若しくはヨウ素原子、C1-3-アルキル若しくはC1-3-アルコキシ基(該C1-3-アルキル若しくはC1-3-アルコキシ基の水素原子は、任意に、全体的又は部分的にフッ素原子と置き換わっていてもよい)を表し、
2は、水素若しくはハロゲン原子又はメチル基を表し、
3は、水素原子を表し、
4は、水素原子、C2-6-アルケニル若しくはC2-6-アルキニル基、
直鎖若しくは分岐C1-4-アルキル基(該直鎖若しくは分岐C1-4-アルキル基の水素原子は、任意に、全体的又は部分的にフッ素原子と置き換わっていてもよく、かつ任意に、ニトリル、ヒドロキシ、C1-3-アルキルオキシ基(該C1-3-アルキルオキシ基の水素原子は、任意に、全体的又は部分的にフッ素原子と置き換わっていてもよい)、ベンジルオキシ、C1-3-アルキルカルボニルオキシ、C1-3-アルキルオキシカルボニル-C1-3-アルキルオキシ、C1-3-アルキルオキシカルボニル、アミノカルボニル、C1-3-アルキルアミノカルボニル、ジ-(C1-3-アルキル)-アミノカルボニル、C3-6-シクロアルキレンイミノカルボニル、アミノスルホニル、C1-3-アルキルアミノスルホニル、ジ-(C1-3-アルキル)-アミノスルホニル、C3-6-シクロアルキレンイミノスルホニル、アミノ、C1-3-アルキルアミノ、ジ-(C1-3-アルキル)-アミノ、C1-3-アルキルカルボニルアミノ、C1-3-アルキルスルホニルアミノ若しくはN-(C1-3-アルキルスルホニル)-C1-3-アルキルアミノ基で置換されていてもよい)、
フェニル、ヘテロアリール、フェニル-C1-3-アルキル若しくはヘテロアリール-C1-3-アルキル基(任意に、該フェニル若しくはヘテロアリール部分内で、ハロゲン原子、C1-3-アルキル、ジ-(C1-3-アルキル)-アミノ、ヒドロキシ、C1-3-アルキルオキシ、モノ-、ジ-若しくはトリフルオロメトキシ、カルボキシ-及びC1-3-アルキルオキシカルボニル基の中から選択される同一又は異なる置換基にて一置換〜三置換されていてもよい)を表し、
5は、水素原子、C2-4-アルケニル若しくはC2-4-アルキニル基、
直鎖若しくは分岐C1-4-アルキル基(該直鎖若しくは分岐C1-4-アルキル基の水素原子は、任意に、全体的又は部分的にフッ素原子と置き換わっていてもよく、かつ任意に、C1-3-アルキルオキシ基(該C1-3-アルキルオキシ基の水素原子は、任意に、全体的又は部分的にフッ素原子と置き換わっていてもよい)で置換されていてもよい)を表し、或いは
4とR5が、それらが結合している炭素原子と一緒にC3-8-シクロアルキル又はC3-8-シクロアルケニル基を形成し(このとき、
4-8-シクロアルキル基の1個のメチレン基が酸素原子又は-N(R8c)-基と置き換わっていてもよく、及び/又は
4-8-シクロアルキル基の2個の直接隣接したメチレン基が一緒に-C(O)N(R8b)-又は-S(O)2N(R8b)-基と置き換わっていてもよく、及び/又は
6-8-シクロアルキル基の3個の直接隣接したメチレン基が一緒に-OC(O)N(R8b)-、-N(R8b)C(O)N(R8b)-又は-N(R8b)S(O)2N(R8b)-基と置き換わっていてもよく、
同時に、C3-8-シクロアルキル基の1若しくは2個の炭素原子は、各場合、任意に、相互独立的にC1-3-アルキル、ヒドロキシ、C1-3-アルキルオキシ、C1-3-アルキルカルボニルオキシ、C1-3-アルキルオキシカルボニル、アミノ、C1-3-アルキルアミノ、ジ-(C1-3-アルキル)-アミノ、C1-3-アルキルカルボニルアミノ若しくはC1-3-アルキルスルホニルアミノ基で置換されていてもよく、
同時に、C3-8-シクロアルケニル基の1又は2個の炭素原子は、各場合、任意に、相互独立的に1又は2個の同一若しくは異なるC1-3-アルキルで置換されていてもよく、
かつC4-8-シクロアルケニル基の1又は2個の炭素原子(二重結合によって別の炭素原子に結合していない)は、任意に、相互独立的に同一若しくは異なるヒドロキシ、C1-3-アルキルオキシ若しくはジ-(C1-3-アルキル)-アミノ基で置換されていてもよく、
但し、R4とR5から一緒に形成されるこの種のC3-8-シクロアルキル又はC3-8-シクロアルケニル基であって、
該環式基中の、酸素及び窒素の中から選択される2個のヘテロ原子が、正確に1個の任意に置換されていてもよい-CH2-基によって相互に隔てられている、及び/又は
該環式基の、基R4とR5が結合している炭素原子に直接結合しているメチレン基の一方又は両方が、酸素、窒素及びイオウの中から選択されるヘテロ原子と置き換わっている、及び/又は
該環式基(酸素、窒素、イオウ及びハロゲン原子の中から選択されるヘテロ原子が該環式基に直接結合していることを特徴とする)に結合している置換基が、酸素、窒素及びイオウ(スルホン基を除く)の中から選択される別のヘテロ原子から、正確に1個の任意に置換されていてもよいメチレン基によって隔てられている、及び/又は
2個の酸素原子が一緒に直接結合しているものは除外される)、
6は、フッ素、塩素、臭素若しくはヨウ素原子、メチル基、又はメトキシ基を表し(このとき、該メチル又はメトキシ基の水素原子は、任意に、全体的又は部分的にフッ素原子と置き換わっていてもよい)、
ここで、特に断らない限り、前記定義で言及した用語“ヘテロアリール基”は、単環式の5又は6員ヘテロアリール基を意味し(このとき、
該6員ヘテロアリール基は1、2若しくは3個の窒素原子を含み、かつ
該5員ヘテロアリール基は、任意にC1-3-アルキル、フェニル若しくはフェニル-C1-3-アルキル基で置換されていてもよいイミノ基、酸素若しくはイオウ原子を含み、或いは
任意にC1-3-アルキル、フェニル、アミノ-C2-3-アルキル、C1-3-アルキルアミノ-C2-3-アルキル、ジ-(C1-3-アルキル)-アミノ-C2-3-アルキル、C3-6-シクロアルキレンイミノ-C1-3-アルキル若しくはフェニル-C1-3-アルキル基で置換されていてもよいイミノ基又は酸素若しくはイオウ原子と、さらに窒素原子を含み、或いは
任意にC1-3-アルキル若しくはフェニル-C1-3-アルキル基で置換されていてもよいイミノ基と、2若しくは3個の窒素原子を含み、
かつさらに、任意にフッ素、塩素若しくは臭素原子、C1-3-アルキル、ヒドロキシ、C1-3-アルキルオキシ基、アミノ、C1-3-アルキルアミノ、ジ-(C1-3-アルキル)-アミノ若しくはC3-6-シクロアルキレンイミノ基で置換されていてもよいフェニル環が、2個の隣接炭素原子を介して上記単環式ヘテロアリール基に縮合していてもよく、
かつその結合は、該ヘテロ環式部分の窒素原子若しくは炭素原子又は縮合しているフェニル環を介して達成されている)、
さらに、特に断らない限り、前記定義で言及した用語“ハロゲン原子”は、フッ素、塩素、臭素及びヨウ素の中から選択される原子を意味し、
さらに、特に断らない限り、前記定義に含まれる、2個より多くの炭素原子を有するアルキル、アルケニル、アルキニル及びアルコキシ基は、直鎖若しくは分岐していてよく、かつ前記ジアルキル化基(例えばジアルキルアミノ基)中のアルキル基は、同一又は異なってよく、
かつ、前記定義に含まれるメチル又はエチル基の水素原子は、全体的又は部分的にフッ素原子と置き換わっていてもよい、一般式Iの当該化合物、
その互変異性体、エナンチオマー、ジアステレオマー、混合物及びその塩を含む。
本発明の第5態様は、式中、
Aは、下記一般式の基を表し、
Figure 2007537179
(式中、
mは数1又は2であり、
8aは、各場合、相互独立的に水素若しくはハロゲン原子又はC1-3-アルキル、ヒドロキシ、ヒドロキシ-C1-3-アルキル、C1-3-アルコキシ、C1-3-アルコキシ-C1-3-アルキル、アミノ、C1-3-アルキルアミノ、ジ-(C1-3-アルキル)-アミノ、アミノ-C1-3-アルキル、C1-3-アルキルアミノ-C1-3-アルキル若しくはジ-(C1-3-アルキル)-アミノ-C1-3-アルキル基を表し(このとき、
前述した置換5〜7員基Aにおいて、任意に置換基としてR8aと導入されるヘテロ原子F、Cl、Br、I、O又はNは、N、O、Sの中から選択されるヘテロ原子から正確に1個の炭素原子によっては隔てられていない)、
8bは、各場合、相互独立的に水素原子又はC1-3-アルキル基を表し、
8cは、各場合、相互独立的に水素原子、C1-3-アルキル、C1-3-アルキルカルボニル又はC1-4-アルキルオキシカルボニル基を表し、
1は、酸素原子又は-CH2-、-CHR8a-若しくは-NR8c-基を表し、
3は、酸素原子又は-NR8c-基を表し、
4は、カルボニル基を表す)、
1は、フッ素、塩素、臭素若しくはヨウ素原子、メチル若しくはメトキシ基(該メチル若しくはメトキシ基の水素原子は、任意に、全体的又は部分的にフッ素原子と置き換わっていてもよい)を表し、
2は、水素若しくはハロゲン原子を表し、
3は、水素原子を表し、
4は、水素原子、
直鎖若しくは分岐C1-4-アルキル基(該直鎖若しくは分岐C1-4-アルキル基の水素原子は、任意に、全体的又は部分的にフッ素原子と置き換わっていてもよく、かつ任意に、ヒドロキシ、C1-3-アルキルオキシ基(該C1-3-アルキルオキシ基の水素原子は、任意に、全体的又は部分的にフッ素原子と置き換わっていてもよい)、ベンジルオキシ、C1-3-アルキルカルボニルオキシ、C1-3-アルキルオキシカルボニル、アミノカルボニル、C1-3-アルキルアミノカルボニル、ジ-(C1-3-アルキル)-アミノカルボニル、C3-6-シクロアルキレンイミノカルボニル、アミノスルホニル、C1-3-アルキルアミノスルホニル、ジ-(C1-3-アルキル)-アミノスルホニル、C3-6-シクロアルキレンイミノスルホニル、アミノ、C1-3-アルキルアミノ、ジ-(C1-3-アルキル)-アミノ、C1-3-アルキルカルボニルアミノ、若しくはC1-3-アルキルスルホニルアミノ基で置換されていてもよい)、
フェニル、ヘテロアリール、フェニル-C1-3-アルキル若しくはヘテロアリール-C1-3-アルキル基(任意に、該フェニル若しくはヘテロアリール部分内で、ハロゲン原子、C1-3-アルキル、ジ-(C1-3-アルキル)-アミノ、ヒドロキシ、C1-3-アルキルオキシ、モノ-、ジ-若しくはトリフルオロメトキシ基の中から選択される同一又は異なる置換基にて一置換〜三置換されていてもよい)を表し、
5は、水素原子、
直鎖若しくは分岐C1-4-アルキル基(該直鎖若しくは分岐C1-4-アルキル基の水素原子は、任意に、全体的又は部分的にフッ素原子と置き換わっていてもよく、かつ任意に、C1-3-アルキルオキシ基(該C1-3-アルキルオキシ基の水素原子は、任意に、全体的又は部分的にフッ素原子と置き換わっていてもよい)で置換されていてもよい)を表し、或いは
4とR5が、それらが結合している炭素原子と一緒にC3-8-シクロアルキル基を形成し(このとき、
4-8-シクロアルキル基の1個のメチレン基が酸素原子又は-N(R8c)-基と置き換わっていてもよく、及び/又は
4-8-シクロアルキル基の2個の直接隣接したメチレン基が一緒に-C(O)N(R8b)-又は-S(O)2N(R8b)-基と置き換わっていてもよく、及び/又は
6-8-シクロアルキル基の3個の直接隣接したメチレン基が一緒に-OC(O)N(R8b)-、-N(R8b)C(O)N(R8b)-又は-N(R8b)S(O)2N(R8b)-基と置き換わっていてもよく、
同時に、C3-8-シクロアルキル基の1若しくは2個の炭素原子は、各場合、任意に、相互独立的にC1-3-アルキル、ヒドロキシ、C1-3-アルキルオキシ、C1-3-アルキルカルボニルオキシ、C1-3-アルキルオキシカルボニル、C1-3-アルキルアミノ、ジ-(C1-3-アルキル)-アミノ、C1-3-アルキルカルボニルアミノ若しくはC1-3-アルキルスルホニルアミノ基で置換されていてもよく、
但し、R4とR5から一緒に形成されるこの種のC3-8-シクロアルキル基であって、
該環式基中の、酸素及び窒素の中から選択される2個のヘテロ原子が、正確に1個の任意に置換されていてもよい-CH2-基によって相互に隔てられている、及び/又は
該環式基の、基R4とR5が結合している炭素原子に直接結合しているメチレン基の一方又は両方が、酸素、窒素及びイオウの中から選択されるヘテロ原子と置き換わっている、及び/又は
該環式基(酸素、窒素、イオウ及びハロゲン原子の中から選択されるヘテロ原子が該環式基に直接結合していることを特徴とする)に結合している置換基が、酸素、窒素及びイオウ(スルホン基を除く)の中から選択される別のヘテロ原子から、正確に1個の任意に置換されていてもよいメチレン基によって隔てられている、及び/又は
2個の酸素原子が一緒に直接結合しているものは除外される)、
6は、フッ素、塩素、臭素若しくはヨウ素原子、メチル基、又はメトキシ基を表し(このとき、該メチル又はメトキシ基の水素原子は、任意に、全体的又は部分的にフッ素原子と置き換わっていてもよい)、
ここで、特に断らない限り、前記定義で言及した用語“ヘテロアリール基”は、単環式の5又は6員ヘテロアリール基を意味し(このとき、
該6員ヘテロアリール基は1、2若しくは3個の窒素原子を含み、かつ
該5員ヘテロアリール基は、任意にC1-3-アルキル、フェニル若しくはフェニル-C1-3-アルキル基で置換されていてもよいイミノ基、酸素若しくはイオウ原子を含み、或いは
任意にC1-3-アルキル、フェニル、アミノ-C2-3-アルキル、C1-3-アルキルアミノ-C2-3-アルキル、ジ-(C1-3-アルキル)-アミノ-C2-3-アルキル、C3-6-シクロアルキレンイミノ-C1-3-アルキル若しくはフェニル-C1-3-アルキル基で置換されていてもよいイミノ基又は酸素若しくはイオウ原子と、さらに窒素原子を含み、或いは
任意にC1-3-アルキル若しくはフェニル-C1-3-アルキル基で置換されていてもよいイミノ基と、2若しくは3個の窒素原子を含み、
かつさらに、任意にフッ素、塩素若しくは臭素原子、C1-3-アルキル、ヒドロキシ、C1-3-アルキルオキシ基、アミノ、C1-3-アルキルアミノ、ジ-(C1-3-アルキル)-アミノ若しくはC3-6-シクロアルキレンイミノ基で置換されていてもよいフェニル環が、2個の隣接炭素原子を介して上記単環式ヘテロアリール基に縮合していてもよく、
かつその結合は、該ヘテロ環式部分の窒素原子若しくは炭素原子又は縮合しているフェニル環を介して達成されている)、
さらに、特に断らない限り、前記定義で言及した用語“ハロゲン原子”は、フッ素、塩素、臭素及びヨウ素の中から選択される原子を意味し、
さらに、特に断らない限り、前記定義に含まれる、2個より多くの炭素原子を有するアルキル及びアルコキシ基は、直鎖若しくは分岐していてよく、かつ前記ジアルキル化基(例えばジアルキルアミノ基)中のアルキル基は、同一又は異なってよく、
かつ、前記定義に含まれるメチル又はエチル基の水素原子は、全体的又は部分的にフッ素原子と置き換わっていてもよい、一般式Iの当該化合物、
その互変異性体、エナンチオマー、ジアステレオマー、混合物及びその塩を含む。
本発明の第6態様は、式中、
Aは、下記一般式の基を表し、
Figure 2007537179
(式中、
mは数1又は2であり、
8aは、各場合、相互独立的に水素若しくはハロゲン原子又はC1-3-アルキル、ヒドロキシ、ヒドロキシ-C1-3-アルキル、C1-3-アルコキシ、C1-3-アルコキシ-C1-3-アルキル、アミノ、C1-3-アルキルアミノ、ジ-(C1-3-アルキル)-アミノ、アミノ-C1-3-アルキル、C1-3-アルキルアミノ-C1-3-アルキル若しくはジ-(C1-3-アルキル)-アミノ-C1-3-アルキル基を表し(このとき、前述した置換5〜7員基Aにおいて、任意に置換基としてR8aと導入されるヘテロ原子F、Cl、Br、I、O又はNは、N、O、Sの中から選択されるヘテロ原子から正確に1個の炭素原子によっては隔てられていない)、
8cは、各場合、相互独立的に水素原子、C1-3-アルキル、C1-3-アルキルカルボニル又はC1-4-アルキルオキシカルボニル基を表し、
1は、酸素原子又は-CH2-、-CHR8a-若しくは-NR8c-基を表し、
3は、酸素原子又は-NR8c-基を表し、
4は、カルボニル基を表す)、
1は、フッ素、塩素、臭素若しくはヨウ素原子、メチル若しくはメトキシ基(該メチル若しくはメトキシ基の水素原子は、任意に、全体的又は部分的にフッ素原子と置き換わっていてもよい)を表し、
2は、水素若しくはフッ素原子を表し、
3は、水素原子を表し、
4は、水素原子、
直鎖若しくは分岐C1-4-アルキル基(該直鎖若しくは分岐C1-4-アルキル基の水素原子は、任意に、全体的又は部分的にフッ素原子と置き換わっていてもよく、かつ任意に、ヒドロキシ、C1-3-アルキルオキシ基(該C1-3-アルキルオキシ基の水素原子は、任意に、全体的又は部分的にフッ素原子と置き換わっていてもよい)、ベンジルオキシ、C1-3-アルキルカルボニルオキシ、C1-3-アルキルオキシカルボニル、アミノカルボニル、C1-3-アルキルアミノカルボニル、ジ-(C1-3-アルキル)-アミノカルボニル、C3-6-シクロアルキレンイミノカルボニル、アミノスルホニル、C1-3-アルキルアミノスルホニル、ジ-(C1-3-アルキル)-アミノスルホニル、C3-6-シクロアルキレンイミノスルホニル、アミノ、C1-3-アルキルアミノ、ジ-(C1-3-アルキル)-アミノ、C1-3-アルキルカルボニルアミノ、若しくはC1-3-アルキルスルホニルアミノ基で置換されていてもよい)、
フェニル、ヘテロアリール、フェニル-C1-3-アルキル若しくはヘテロアリール-C1-3-アルキル基(任意に、該フェニル若しくはヘテロアリール部分内で、ハロゲン原子、C1-3-アルキル、ジ-(C1-3-アルキル)-アミノ、ヒドロキシ、C1-3-アルキルオキシ、モノ-、ジ-若しくはトリフルオロメトキシ基の中から選択される同一又は異なる置換基にて一置換〜三置換されていてもよい)を表し、
5は、水素原子、
直鎖若しくは分岐C1-4-アルキル基(該直鎖若しくは分岐C1-4-アルキル基の水素原子は、任意に、全体的又は部分的にフッ素原子と置き換わっていてもよく、かつ任意に、C1-3-アルキルオキシ基(該C1-3-アルキルオキシ基の水素原子は、任意に、全体的又は部分的にフッ素原子と置き換わっていてもよい)で置換されていてもよい)を表し、或いは
4とR5が、それらが結合している炭素原子と一緒にC3-8-シクロアルキル基を形成し( このとき、C4-8-シクロアルキル基の1個のメチレン基が酸素原子又は-N(R8c)-基と置き換わっていてもよく、
同時に、C3-8-シクロアルキル基の1若しくは2個の炭素原子は、各場合、任意に、相互独立的にC1-3-アルキル、ヒドロキシ、C1-3-アルキルオキシ、若しくはジ-(C1-3-アルキル)-アミノ基で置換されていてもよく、
但し、R4とR5から一緒に形成されるこの種のC3-8-シクロアルキル基であって、
該環式基中の、酸素及び窒素の中から選択される2個のヘテロ原子が、正確に1個の任意に置換されていてもよい-CH2-基によって相互に隔てられている、及び/又は
該環式基の、基R4とR5が結合している炭素原子に直接結合しているメチレン基の一方又は両方が、酸素、窒素及びイオウの中から選択されるヘテロ原子と置き換わっている、及び/又は
該環式基(酸素、窒素、イオウ及びハロゲン原子の中から選択されるヘテロ原子が該環式基に直接結合していることを特徴とする)に結合している置換基が、酸素、窒素及びイオウ(スルホン基を除く)の中から選択される別のヘテロ原子から、正確に1個の任意に置換されていてもよいメチレン基によって隔てられている、及び/又は
2個の酸素原子が一緒に直接結合しているものは除外される)、
6は、フッ素、塩素、臭素若しくはヨウ素原子を表し、
ここで、特に断らない限り、前記定義で言及した用語“ヘテロアリール基”は、単環式の5又は6員ヘテロアリール基を意味し(このとき、
該6員ヘテロアリール基は1、2若しくは3個の窒素原子を含み、かつ
該5員ヘテロアリール基は、任意にC1-3-アルキル、フェニル若しくはフェニル-C1-3-アルキル基で置換されていてもよいイミノ基、又は酸素若しくはイオウ原子を含み、或いは
任意にC1-3-アルキル、フェニル、アミノ-C2-3-アルキル、C1-3-アルキルアミノ-C2-3-アルキル、ジ-(C1-3-アルキル)-アミノ-C2-3-アルキル、C3-6-シクロアルキレンイミノ-C1-3-アルキル若しくはフェニル-C1-3-アルキル基で置換されていてもよいイミノ基、又は酸素若しくはイオウ原子と、さらに窒素原子を含み、或いは
任意にC1-3-アルキル若しくはフェニル-C1-3-アルキル基で置換されていてもよいイミノ基と、2若しくは3個の窒素原子を含み、
かつさらに、任意にフッ素、塩素若しくは臭素原子、C1-3-アルキル、ヒドロキシ、C1-3-アルキルオキシ基、アミノ、C1-3-アルキルアミノ、ジ-(C1-3-アルキル)-アミノ若しくはC3-6-シクロアルキレンイミノ基で置換されていてもよいフェニル環が、2個の隣接炭素原子を介して上記単環式ヘテロアリール基に縮合していてもよく、
かつその結合は、該ヘテロ環式部分の窒素原子若しくは炭素原子又は縮合しているフェニル環を介して達成されている)、
さらに、特に断らない限り、前記定義で言及した用語“ハロゲン原子”は、フッ素、塩素、臭素及びヨウ素の中から選択される原子を意味し、
さらに、特に断らない限り、前記定義に含まれる、2個より多くの炭素原子を有するアルキル及びアルコキシ基は、直鎖若しくは分岐していてよく、かつ前記ジアルキル化基(例えばジアルキルアミノ基)中のアルキル基は、同一又は異なってよく、
かつ、前記定義に含まれるメチル又はエチル基の水素原子は、全体的又は部分的にフッ素原子と置き換わっていてもよい、一般式Iの当該化合物、
その互変異性体、エナンチオマー、ジアステレオマー、混合物及びその塩を含む。
本発明の第7態様は、式中、
Aは、下記一般式の基を表し、
Figure 2007537179
(式中、
mは数1又は2であり、
8aは、各場合、相互独立的に水素若しくはハロゲン原子又はC1-3-アルキル、ヒドロキシ、ヒドロキシ-C1-3-アルキル、C1-3-アルコキシ、C1-3-アルコキシ-C1-3-アルキル、アミノ、C1-3-アルキルアミノ、ジ-(C1-3-アルキル)-アミノ、アミノ-C1-3-アルキル、C1-3-アルキルアミノ-C1-3-アルキル若しくはジ-(C1-3-アルキル)-アミノ-C1-3-アルキル基を表し(このとき、前述した置換5〜7員基Aにおいて、任意に置換基としてR8aと導入されるヘテロ原子F、Cl、Br、I、O又はNは、N、O、Sの中から選択されるヘテロ原子から正確に1個の炭素原子によっては隔てられていない)、
8cは、各場合、相互独立的に水素原子、C1-3-アルキル、C1-3-アルキルカルボニル、又はC1-4-アルキルオキシカルボニル基を表し、
1は、酸素原子又は-CH2-、-CHR8a-若しくは-NR8c-基を表し、
3は、酸素原子又は-NR8c-基を表す)、
1は、フッ素、塩素若しくは臭素原子、メチル、トリフルオロメチル若しくはメトキシ基を表し、
2は、水素若しくはフッ素原子を表し、
3は、水素原子を表し、
4は、直鎖若しくは分岐C1-4-アルキル基(該直鎖若しくは分岐C1-4-アルキル基の水素原子は、任意に、全体的又は部分的にフッ素原子と置き換わっていてもよく、かつ任意に、ヒドロキシ、C1-3-アルキルオキシ基(該C1-3-アルキルオキシ基の水素原子は、任意に、全体的又は部分的にフッ素原子と置き換わっていてもよい)、ベンジルオキシ、C1-3-アルキルカルボニルオキシ、C1-3-アルキルオキシカルボニル、アミノカルボニル、C1-3-アルキルアミノカルボニル、ジ-(C1-3-アルキル)-アミノカルボニル、C3-6-シクロアルキレンイミノカルボニル、アミノスルホニル、C1-3-アルキルアミノスルホニル、ジ-(C1-3-アルキル)-アミノスルホニル、C3-6-シクロアルキレンイミノスルホニル、アミノ、C1-3-アルキルアミノ、ジ-(C1-3-アルキル)-アミノ、C1-3-アルキルカルボニルアミノ、若しくはC1-3-アルキルスルホニルアミノ基で置換されていてもよい)、
フェニル、ヘテロアリール、フェニル-C1-3-アルキル若しくはヘテロアリール-C1-3-アルキル基(任意に、該フェニル若しくはヘテロアリール部分内で、ハロゲン原子、C1-3-アルキル、ジ-(C1-3-アルキル)-アミノ、ヒドロキシ、C1-3-アルキルオキシ、モノ-、ジ-若しくはトリフルオロメトキシ基から成る群より選択される同一又は異なる置換基にて一置換〜三置換されていてもよい)を表し、
5は、水素原子、又は
直鎖若しくは分岐C1-4-アルキル基(該直鎖若しくは分岐C1-4-アルキル基の水素原子は、任意に、全体的又は部分的にフッ素原子と置き換わっていてもよく、かつ任意に、C1-3-アルキルオキシ基(該C1-3-アルキルオキシ基の水素原子は、任意に、全体的又は部分的にフッ素原子と置き換わっていてもよい)で置換されていてもよい)を表し、或いは
4とR5が、それらが結合している炭素原子と一緒にC3-8-シクロアルキル基を形成し( このとき、C4-8-シクロアルキル基の1個のメチレン基が酸素原子又は-N(R8c)-基と置き換わっていてもよく、
同時に、C3-8-シクロアルキル基の1若しくは2個の炭素原子は、各場合、任意に、相互独立的にC1-3-アルキル、ヒドロキシ、C1-3-アルキルオキシ若しくはジ-(C1-3-アルキル)-アミノ基で置換されていてもよく、
但し、R4とR5から一緒に形成されるこの種のC3-8-シクロアルキル基であって、
該環式基中の、酸素及び窒素の中から選択される2個のヘテロ原子が、正確に1個の任意に置換されていてもよい-CH2-基によって相互に隔てられている、及び/又は
該環式基の、基R4とR5が結合している炭素原子に直接結合しているメチレン基の一方又は両方が、酸素、窒素及びイオウの中から選択されるヘテロ原子と置き換わっている、及び/又は
該環式基(酸素、窒素、イオウ及びハロゲン原子の中から選択されるヘテロ原子が該環式基に直接結合していることを特徴とする)に結合している置換基が、酸素、窒素及びイオウ(スルホン基を除く)の中から選択される別のヘテロ原子から、正確に1個の任意に置換されていてもよいメチレン基によって隔てられている、及び/又は
2個の酸素原子が一緒に直接結合しているものは除外される)、
6は、塩素若しくは臭素原子を表し、
ここで、特に断らない限り、前記定義で言及した用語“ヘテロアリール基”は、単環式の5又は6員ヘテロアリール基を意味し(このとき、
該6員ヘテロアリール基は1、2若しくは3個の窒素原子を含み、かつ
該5員ヘテロアリール基は、任意にC1-3-アルキル、フェニル若しくはフェニル-C1-3-アルキル基で置換されていてもよいイミノ基、又は酸素若しくはイオウ原子を含み、或いは
任意にC1-3-アルキル、フェニル、アミノ-C2-3-アルキル、C1-3-アルキルアミノ-C2-3-アルキル、ジ-(C1-3-アルキル)-アミノ-C2-3-アルキル、C3-6-シクロアルキレンイミノ-C1-3-アルキル若しくはフェニル-C1-3-アルキル基で置換されていてもよいイミノ基、又は酸素若しくはイオウ原子と、さらに窒素原子を含み、或いは
任意にC1-3-アルキル若しくはフェニル-C1-3-アルキル基で置換されていてもよいイミノ基と、2若しくは3個の窒素原子を含み、
かつさらに、任意にフッ素、塩素若しくは臭素原子、C1-3-アルキル、ヒドロキシ、C1-3-アルキルオキシ基、アミノ、C1-3-アルキルアミノ、ジ-(C1-3-アルキル)-アミノ若しくはC3-6-シクロアルキレンイミノ基で置換されていてもよいフェニル環が、2個の隣接炭素原子を介して上記単環式ヘテロアリール基に縮合していてもよく、
かつその結合は、該ヘテロ環式部分の窒素原子若しくは炭素原子又は縮合しているフェニル環を介して達成されている)、
さらに、特に断らない限り、前記定義で言及した用語“ハロゲン原子”は、フッ素、塩素、臭素及びヨウ素の中から選択される原子を意味し、
さらに、特に断らない限り、前記定義に含まれる、2個より多くの炭素原子を有するアルキル及びアルコキシ基は、直鎖若しくは分岐していてよく、かつ前記ジアルキル化基(例えばジアルキルアミノ基)中のアルキル基は、同一又は異なってよく、
かつ、前記定義に含まれるメチル又はエチル基の水素原子は、全体的又は部分的にフッ素原子と置き換わっていてもよい、一般式Iの当該化合物、
その互変異性体、エナンチオマー、ジアステレオマー、混合物及びその塩を含む。
本発明の第8態様は、式中、R4及びR5が水素を意味しない、前記態様1、2、3、4、5、6及び7に対応する一般式Iの当該化合物を含む。
本発明の第9態様は、式中、R6が臭素原子を表す、前記態様1、2、3、4、5、6、7及び8に対応する一般式Iの当該化合物を含む。
本発明の第10態様は、式中、R4及びR5が水素を意味せず、かつR6が臭素原子を表す、前記態様1、2、3、4、5、6、7、8及び9に対応する一般式Iの当該化合物を含む。
本発明の第11態様は、式中、
Aは、下記一般式の基を表し、
Figure 2007537179
(式中、
mは数1又は2であり、
8aは、各場合、相互独立的に水素若しくはハロゲン原子又はC1-5-アルキル、ヒドロキシ、ヒドロキシ-C1-5-アルキル、C1-5-アルコキシ、C1-5-アルコキシ-C1-5-アルキル、アミノ、C1-5-アルキルアミノ、ジ-(C1-5-アルキル)-アミノ、アミノ-C1-5-アルキル、C1-5-アルキルアミノ-C1-5-アルキル、ジ-(C1-5-アルキル)-アミノ-C1-5-アルキル、アミノカルボニル、C1-5-アルキルアミノカルボニル、ジ-(C1-5-アルキル)-アミノカルボニル若しくはC1-5-アルキルカルボニルアミノ基を表し(このとき、
前述した置換5〜7員基Aにおいて、任意に置換基としてR8aと導入されるヘテロ原子F、O又はNは、N、O、Sの中から選択されるヘテロ原子から正確に1個の炭素原子によっては隔てられておらず、かつ同一又は異なる炭素原子上の2個の置換基R8aがC1-5-アルキレン基を意味することがある)、
8bは、各場合、相互独立的に水素原子又はC1-5-アルキル基を表し、
1は、酸素原子又は-CH2-、-CHR8a-若しくは-NR8c-基を表し、
8cは、各場合、相互独立的に水素原子、C1-5-アルキル、C1-5-アルキルカルボニル、C1-5-アルキルオキシカルボニル又はC1-5-アルキルスルホニル基を表し、
2は、酸素原子又は-NR8b-基を表し、
3は、酸素若しくはイオウ原子、又は-NR8c-基を表し、
4は、カルボニル又はスルホニル基を表し、
5は、酸素原子、-NR8b-又はメチレン基を表し、
6は、酸素若しくはイオウ原子又は-NR8c-基を表し、
7は、メチレン又はカルボニル基を表す)、
1は、水素、フッ素、塩素、臭素若しくはヨウ素原子、C1-3-アルキル若しくはC1-3-アルコキシ基(該C1-3-アルキル若しくはC1-3-アルコキシ基の水素原子は、任意に、全体的又は部分的にフッ素原子と置き換わっていてもよい)、C2-3-アルケニル、C2-3-アルキニル、ニトリル、ニトロ又はアミノ基を表し、
2は、水素原子又はC1-3-アルキル基を表し、
3は、水素原子又はC1-3-アルキル基を表し、
4及びR5は、各場合、相互独立的に
水素原子、C2-6-アルケニル若しくはC2-6-アルキニル基、
直鎖若しくは分岐C1-6-アルキル基(該直鎖若しくは分岐C1-6-アルキル基の水素原子は、任意に、全体的又は部分的にフッ素原子と置き換わっていてもよく、かつ任意に、C3-5-シクロアルキル基、ニトリル、ヒドロキシ、C1-5-アルキルオキシ基(該C1-5-アルキルオキシ基の水素原子は、任意に、全体的又は部分的にフッ素原子と置き換わっていてもよい)、アリルオキシ、プロパルギルオキシ、ベンジルオキシ、C1-5-アルキルカルボニルオキシ、C1-5-アルキルオキシカルボニルオキシ、カルボキシ-C1-5-アルキルオキシ、C1-5-アルキルオキシカルボニル-C1-5-アルキルオキシ、メルカプト、C1-5-アルキルスルファニル、C1-5-アルキルスルホニル、カルボキシ、C1-5-アルキルオキシカルボニル、アミノカルボニル、C1-5-アルキルアミノカルボニル、ジ-(C1-5-アルキル)-アミノカルボニル、C3-6-シクロアルキレンイミノカルボニル、アミノスルホニル、C1-5-アルキルアミノスルホニル、ジ-(C1-5-アルキル)-アミノスルホニル、C3-6-シクロアルキレンイミノスルホニル、アミノ、C1-5-アルキルアミノ、ジ-(C1-5-アルキル)-アミノ、C1-5-アルキルカルボニルアミノ、C1-5-アルキルスルホニルアミノ、N-(C1-5-アルキルスルホニル)-C1-5-アルキルアミノ又はC3-6-シクロアルキルカルボニルアミノ基で置換されていてもよい)、
カルボキシ、アミノカルボニル、C1-5-アルキルアミノカルボニル、C3-6-シクロアルキルアミノカルボニル、ジ-(C1-5-アルキル)-アミノカルボニル、C1-5-アルコキシカルボニル、C4-6-シクロアルキレンイミノカルボニル基、
フェニル、ヘテロアリール、フェニル-C1-5-アルキル又はヘテロアリール-C1-5-アルキル基(任意に、該フェニル又はヘテロアリール部分内で、ハロゲン原子、C1-5-アルキル、ジ-(C1-5-アルキル)-アミノ、ヒドロキシ、C1-5-アルキルオキシ、モノ-、ジ-若しくはトリフルオロメトキシ、カルボキシ-及びC1-5-アルキルオキシカルボニル基から成る群より選択される同一又は異なる置換基にて一置換〜三置換されていてもよい)、
3〜7員シクロアルキル、シクロアルキレンイミノ、シクロアルキル-C1-5-アルキル若しくはシクロアルキレンイミノ-C1-3-アルキル基、
(ここで、4〜7員環式基において、該環式部分中、メチレン基は、任意に、-N(R8c)-基、酸素若しくはイオウ原子又は-S(O)-若しくは-S(O)2-基と置き換わっていてもよく、或いは
4〜7員環式基において、該環式部分中、2個の隣接したメチレン基が、任意に一緒に-C(O)N(R8b)-又は-S(O)2N(R8b)-基と置き換わっていてもよく、或いは
6〜7員環式基において、該環式部分中、3個の隣接したメチレン基が、任意に一緒に置換-OC(O)N(R8b)-又は-N(R8b)C(O)N(R8b)-又は-N(R8b)S(O)2N(R8b)-基と置き換わっていてもよく、
但し、群酸素及び窒素から選択される2個のヘテロ原子が正確に1個の任意に置換されていてもよい-CH2-基で相互に隔てられている、前記定義どおりの3〜7員シクロアルキル、シクロアルキレンイミノ、シクロアルキル-C1-5-アルキル又はシクロアルキレンイミノ-C1-3-アルキル基は除外され、
さらに、前記定義どおりの3〜7員シクロアルキル、シクロアルキレンイミノ、シクロアルキル-C1-5-アルキル又はシクロアルキレンイミノ-C1-3-アルキル基は、1又は2個の-CH2-基のところで各場合1又は2個のC1-3-アルキル基にて置換されていてもよい)を表し、
或いは
4とR5が、それらが結合している炭素原子と一緒にC3-8-シクロアルキル又はC3-8-シクロアルケニル基を形成し(このとき、
3-8-シクロアルキル又はC4-8-シクロアルケニル基が別個の炭素原子のところでC2-5-アルキレン基にて置換され、或いは同時に2個の異なる炭素原子のところでC1-4-アルキレン基にて置換されて対応するスピロ環式基又は架橋二環式基を形成していてもよく、
さらに、C4-8-シクロアルキル若しくはC5-8-シクロアルケニル基又は上述したような対応するスピロ環式基若しくは対応する架橋二環式基の1個のメチレン基が酸素若しくはイオウ原子又は-N(R8c)-、又はカルボニル、スルフィニル若しくはスルホニル基と置き換わっていてもよく、及び/又は
4-8-シクロアルキル基の2個の直接隣接したメチレン基が一緒に-C(O)N(R8b)-、-C(O)O-又は-S(O)2N(R8b)-基と置き換わっていてもよく、及び/又は
6-8-シクロアルキル基の3個の直接隣接したメチレン基が一緒に-OC(O)N(R8b)-、-N(R8b)C(O)N(R8b)-又は-N(R8b)S(O)2N(R8b)-基と置き換わっていてもよく、
同時に、C3-8-シクロアルキル基又は上述したような対応するスピロ環式基若しくは対応する架橋二環式基の1〜3個の炭素原子は、各場合、任意に、相互独立的に1若しくは2個のフッ素原子又は1若しくは2個の同一若しくは異なるC1-5-アルキル、ニトリル、ヒドロキシ、C1-5-アルキルオキシ、C1-5-アルキルカルボニルオキシ、カルボキシ-C1-5-アルキル、C1-5-アルキルオキシカルボニル-C1-5-アルキル、C1-5-アルキルスルファニル、C1-5-アルキルスルホニル、カルボキシ、C1-5-アルキルオキシカルボニル、アミノカルボニル、C1-5-アルキルアミノカルボニル、ジ-(C1-5-アルキル)-アミノカルボニル、C3-6-シクロアルキレンイミノカルボニル、アミノスルホニル、C1-5-アルキルアミノスルホニル、ジ-(C1-5-アルキル)-アミノスルホニル、C3-6-シクロアルキレンイミノスルホニル、アミノ、C1-5-アルキルアミノ、ジ-(C1-5-アルキル)-アミノ、C1-5-アルキルカルボニルアミノ、C1-5-アルキルスルホニルアミノ、N-(C1-5-アルキルスルホニル)-C1-5-アルキルアミノ若しくはC3-6-シクロアルキルカルボニルアミノ基で置換されていてもよく、
同時に、C3-8-シクロアルケニル基の1〜2個の炭素原子は、各場合、任意に、相互独立的にC1-5-アルキル、ニトリル、カルボキシ-C1-5-アルキル、C1-5-アルキルオキシカルボニル-C1-5-アルキル、カルボキシ、C1-5-アルキルオキシカルボニル、アミノカルボニル、C1-5-アルキルアミノカルボニル、ジ-(C1-5-アルキル)-アミノカルボニル、C3-6-シクロアルキレンイミノカルボニル、アミノスルホニル、C1-5-アルキルアミノスルホニル、ジ-(C1-5-アルキル)-アミノスルホニル、C3-6-シクロアルキレンイミノスルホニル基で置換されていてもよく、
かつC4-8-シクロアルケニル基の1〜2個の炭素原子(二重結合によって別の炭素原子に結合していない)は、任意に、相互独立的に1若しくは2個のフッ素原子、又はヒドロキシ、C1-5-アルキルオキシ、C1-5-アルキルカルボニルオキシ、C1-5-アルキルスルファニル、C1-5-アルキルスルホニル、アミノ、C1-5-アルキルアミノ、ジ-(C1-5-アルキル)-アミノ、C1-5-アルキルカルボニルアミノ、C1-5-アルキルスルホニルアミノ、N-(C1-5-アルキルスルホニル)-C1-5-アルキルアミノ若しくはC3-6-シクロアルキルカルボニルアミノ基で置換されていてもよく、
但し、R4とR5から一緒に形成されるこの種のC3-8-シクロアルキル若しくはC3-8-シクロアルケニル基又は上述したような対応するスピロ環式基若しくは対応する架橋二環式基であって、
該環式基中の、酸素及び窒素の中から選択される2個のヘテロ原子が、正確に1個の任意に置換されていてもよい-CH2-基によって相互に隔てられている、及び/又は
該環式基の、基R4とR5が結合している炭素原子に直接結合しているメチレン基の一方又は両方が、酸素、窒素及びイオウの中から選択されるヘテロ原子と置き換わっている、及び/又は
該環式基(酸素、窒素、イオウ及びハロゲン原子の中から選択されるヘテロ原子が該環式基に直接結合していることを特徴とする)に結合している置換基が、酸素、窒素及びイオウ(スルホン基を除く)の中から選択される別のヘテロ原子から、正確に1個の任意に置換されていてもよいメチレン基によって隔てられている、及び/又は
2個の酸素原子が一緒に直接結合している、及び/又は
酸素、窒素及びイオウの中から選択されるヘテロ原子が、二重結合によって別の炭素原子に結合している炭素原子に直接結合している、及び/又は
3個の環員(その1個以上が酸素若しくはイオウ原子又は-N(R8c)-基に相当する)を有する環式基を含むものは除外される)、
6は、水素、フッ素、塩素、臭素若しくはヨウ素原子、ニトリル基、C1-3-アルキル基、又はC1-3-アルコキシ基を表し(このとき、該C1-3-アルキル又はC1-3-アルコキシ基の水素原子は、任意に、全体的又は部分的にフッ素原子と置き換わっていてもよい)、
7は、相互独立的に、C1-3-アルキル(該水素原子は、任意に、全体的又は部分的にフッ素原子と置き換わっていてもよい)、ヒドロキシ、C1-3-アルキルオキシ(該水素原子は、任意に、全体的又は部分的にフッ素原子と置き換わっていてもよい)、アミノ、C1-3-アルキルアミノ、ジ-(C1-3-アルキル)-アミノ、C3-6-シクロアルキレンイミノ、カルボキシ、ニトリル、C1-3-アルコキシカルボニル、アミノカルボニル、C1-3-アルキルアミノカルボニル若しくはジ-(C1-3-アルキル)-アミノカルボニル基を表し、
ここで、特に断らない限り、前記定義で言及した用語“ヘテロアリール基”は、単環式の5又は6員ヘテロアリール基を意味し(このとき、
該6員ヘテロアリール基は1、2若しくは3個の窒素原子を含み、かつ
該5員ヘテロアリール基は、任意にC1-3-アルキル、フェニル若しくはフェニル-C1-3-アルキル基で置換されていてもよいイミノ基、又は酸素若しくはイオウ原子を含み、或いは
任意にC1-3-アルキル、フェニル、アミノ-C2-3-アルキル、C1-3-アルキルアミノ-C2-3-アルキル、ジ-(C1-3-アルキル)-アミノ-C2-3-アルキル、C3-6-シクロアルキレンイミノ-C1-3-アルキル若しくはフェニル-C1-3-アルキル基で置換されていてもよいイミノ基、又は酸素若しくはイオウ原子と、さらに窒素原子を含み、或いは
任意にC1-3-アルキル若しくはフェニル-C1-3-アルキル基で置換されていてもよいイミノ基と、2若しくは3個の窒素原子を含み、
かつさらに、任意にフッ素、塩素若しくは臭素原子、C1-3-アルキル、ヒドロキシ、C1-3-アルキルオキシ基、アミノ、C1-3-アルキルアミノ、ジ-(C1-3-アルキル)-アミノ若しくはC3-6-シクロアルキレンイミノ基で置換されていてもよいフェニル環が、2個の隣接炭素原子を介して上記単環式ヘテロアリール基に縮合していてもよく、
かつその結合は、該ヘテロ環式部分の窒素原子若しくは炭素原子又は縮合しているフェニル環を介して達成されている)、
さらに、特に断らない限り、前記定義で言及した用語“ハロゲン原子”は、フッ素、塩素、臭素及びヨウ素の中から選択される原子を意味し、
さらに、前記定義に含まれる、2個より多くの炭素原子を有するアルキル、アルケニル、アルキニル及びアルコキシ基は、特に断らない限り、直鎖若しくは分岐していてよく、かつ前記ジアルキル化基(例えばジアルキルアミノ基)中のアルキル基は、同一又は異なってよく、
かつ、前記定義に含まれるメチル又はエチル基の水素原子は、全体的又は部分的にフッ素原子と置き換わっていてもよい、一般式Iの当該化合物、
その互変異性体、エナンチオマー、ジアステレオマー、混合物及びその塩を含む。
単環式ヘテロアリール基の例は、ピリジル、N-オキシ-ピリジル、ピラゾリル、ピリダジニル、ピリミジニル、ピラジニル、[1,2,3]トリアジニル、[1,3,5]トリアジニル、[1,2,4]トリアジニル、ピロリル、イミダゾリル、[1,2,4]トリアゾリル、[1,2,3]トリアゾリル、テトラゾリル、フラニル、イソキサゾリル、オキサゾリル、[1,2,3]オキサジアゾリル、[1,2,4]オキサジアゾリル、フラザニル、チオフェニル、チアゾリル、イソチアゾリル、[1,2,3]チアジアゾリル、[1,2,4]チアジアゾリル又は[1,2,5]チアジアゾリル基である。
二環式ヘテロアリール基の例は、ベンズイミダゾリル、ベンゾフラニル、ベンゾ[c]フラニル、ベンゾチオフェニル、ベンゾ[c]チオフェニル、ベンゾチアゾリル、ベンゾ[c]イソチアゾリル、ベンゾ[d]イソチアゾリル、ベンゾオキサゾリル、ベンゾ[c]イソキサゾリル、ベンゾ[d]イソキサゾリル、ベンゾ[1,2,5]オキサジアゾリル、ベンゾ[1,2,5]チアジアゾリル、ベンゾ[1,2,3]チアジアゾリル、ベンゾ[d][1,2,3]トリアジニル、ベンゾ[1,2,4]トリアジニル、ベンゾトリアゾリル、シンノリニル、キノリニル、N-オキシ-キノリニル、イソキノリニル、キナゾリニル、N-オキシ-キナゾリニル、キノキサリニル、フタラジニル、インドリル、イソインドリル又は1-オキサ-2,3-ジアザ-インデニル基である。
前記定義で言及したC1-6-アルキル基の例は、メチル、エチル、1-プロピル、2-プロピル、n-ブチル、sec-ブチル、tert-ブチル、1-ペンチル、2-ペンチル、3-ペンチル、neo-ペンチル、3-メチル-2-ブチル、1-ヘキシル、2-ヘキシル、3-ヘキシル、3-メチル-2-ペンチル、4-メチル-2-ペンチル、3-メチル-3-ペンチル、2-メチル-3-ペンチル、2,2-ジメチル-3-ブチル又は2,3-ジメチル-2-ブチル基である。
前記定義で言及したC1-5-アルキルオキシ基の例は、メチルオキシ、エチルオキシ、1-プロピルオキシ、2-プロピルオキシ、n-ブチルオキシ、sec-ブチルオキシ、tert-ブチルオキシ、1-ペンチルオキシ、2-ペンチルオキシ、3-ペンチルオキシ又はneo-ペンチルオキシ基である。
前記定義で言及したC2-6-アルケニル基の例は、エテニル、1-プロペン-1-イル、2-プロペン-1-イル、1-ブテン-1-イル、2-ブテン-1-イル、3-ブテン-1-イル、1-ペンテン-1-イル、2-ペンテン-1-イル、3-ペンテン-1-イル、4-ペンテン-1-イル、1-ヘキセン-1-イル、2-ヘキセン-1-イル、3-ヘキセン-1-イル、4-ヘキセン-1-イル、5-ヘキセン-1-イル、ブタ-1-エン-2-イル、ブタ-2-エン-2-イル、ブタ-1-エン-3-イル、2-メチル-プロパ-2-エン-1-イル、ペンタ-1-エン-2-イル、ペンタ-2-エン-2-イル、ペンタ-3-エン-2-イル、ペンタ-4-エン-2-イル、ペンタ-1-エン-3-イル、ペンタ-2-エン-3-イル、2-メチル-ブタ-1-エン-1-イル、2-メチル-ブタ-2-エン-1-イル、2-メチル-ブタ-3-エン-1-イル、2-エチル-プロパ-2-エン-1-イル、ヘキサ-1-エン-2-イル、ヘキサ-2-エン-2-イル、ヘキサ-3-エン-2-イル、ヘキサ-4-エン-2-イル、ヘキサ-5-エン-2-イル、ヘキサ-1-エン-3-イル、ヘキサ-2-エン-3-イル、ヘキサ-3-エン-3-イル、ヘキサ-4-エン-3-イル、ヘキサ-5-エン-3-イル、ヘキサ-1-エン-4-イル、ヘキサ-2-エン-4-イル、ヘキサ-3-エン-4-イル、ヘキサ-4-エン-4-イル、ヘキサ-5-エン-4-イル、4-メチル-ペンタ-1-エン-3-イル、3-メチル-ペンタ-1-エン-3-イル、2-メチル-ペンタ-1-エン-3-イル、2,3-ジメチル-ブタ-1-エン-3-イル、3,3-ジメチル-ブタ-1-エン-2-イル又は2-エチル-ブタ-1-エン-3-イル基である。
前記定義で言及したC2-6-アルキニル基の例は、エチニル、1-プロピニル、2-プロピニル、1-ブチン-1-イル、1-ブチン-3-イル、2-ブチン-1-イル、3-ブチン-1-イル、1-ペンチン-1-イル、1-ペンチン-3-イル、1-ペンチン-4-イル、2-ペンチン-1-イル、2-ペンチン-3-イル、3-ペンチン-1-イル、4-ペンチン-1-イル、2-メチル-1-ブチン-4-イル、3-メチル-1-ブチン-1-イル、3-メチル-1-ブチン-3-イル、1-ヘキシン-1-イル、2-ヘキシン-1-イル、3-ヘキシン-1-イル、4-ヘキシン-1-イル、5-ヘキシン-1-イル、1-ヘキシン-3-イル、1-ヘキシン-4-イル、1-ヘキシン-5-イル、2-ヘキシン-4-イル、2-ヘキシン-5-イル、3-ヘキシン-5-イル、3-メチル-1-ペンチン-3-イル、4-メチル-1-ペンチン-3-イル、3-メチル-1-ペンチン-4-イル、4-メチル-1-ペンチン-4-イル、4-メチル-2-ペンチン-4-イル、4-メチル-2-ペンチン-1-イル、2,2-ジメチル-3-ブチン-1-イル又は2-エチル-3-ブチン-1-イル基である。
カルボキシ基にin vivo変換しうる基とは、例えば、アルコールとエステル化したカルボキシ基を意味し、該アルコール部分は、好ましくはC1-6-アルカノール、フェニル-C1-3-アルカノール、C3-9-シクロアルカノール、C5-7-シクロアルケノール、C3-5-アルケノール、フェニル-C3-5-アルケノール、C3-5-アルキノール若しくはフェニル-C3-5-アルキノール(但し、該酸素原子への結合は、二重結合又は三重結合を有する炭素原子から始まらない)、C3-8-シクロアルキル-C1-3-アルカノール又は下記式のアルコールを意味する。
9-CO-O-(R10CR11)-OH、
(式中、
9は、C1-8-アルキル、C5-7-シクロアルキル、フェニル又はフェニル-C1-3-アルキル基を表し、
10は、水素原子、C1-3-アルキル、C5-7-シクロアルキル又はフェニル基を表し、かつ
11は、水素原子又はC1-3-アルキル基を表す。)
カルボキシ基からin vivo分解しうる好ましい基として、C1-6-アルコキシ基(例えばメトキシ、エトキシ、n-プロピルオキシ、イソプロピルオキシ、n-ブチルオキシ、n-ペンチルオキシ、n-ヘキシルオキシ若しくはシクロヘキシルオキシ基)又はフェニル-C1-3-アルコキシ基(例えばベンジルオキシ基)が挙げられる。
ヒドロキシル基にin vivo変換しうる基とは、例えば、カルボン酸とエステル化したヒドロキシル基を意味し、該カルボン酸部分は、好ましくはC1-7-アルカン酸、フェニル-C1-3-アルカン酸、C3-9-シクロアルキルカルボン酸、C5-7-シクロアルケンカルボン酸、C3-7-アルカン酸、フェニル-C3-5-アルケン酸、C3-7-アルキン酸又はフェニル-C3-5-アルキン酸であり、このとき、該カルボン酸基の個々のメチレン基が酸素原子と置き換わっていてもよい(但し、該酸素原子への結合は、二重結合又は三重結合を有する炭素原子から始まらない)。
ヒドロキシル基からin vivo分解しうる好ましい基の例として、C1-7-アシル基(例えば、ホルミル、アセチル、n-プロピオニル、イソプロピオニル、n-プロパノイル、n-ブタノイル、n-ペンタノイル、n-ヘキサノイル若しくはシクロヘキシルカルボニル基)又はベンゾイル基が挙げられ、メトキシアセチル、1-メトキシプロピオニル、2-メトキシプロピオニル若しくは2-メトキシ-エトキシアセチル基も挙げられる。
式中、A、R4及び/又はR5がカルボキシ若しくはヒドロキシル基にin vivo変換しうる基を含む一般式Iの化合物は、A、R4及び/又はR5が、カルボキシ若しくはヒドロキシル基を含む一般式Iの当該化合物のプロドラッグである。
本発明の第12態様は、式中、
Aは、下記一般式の基を表し、
Figure 2007537179
(式中、
mは数1又は2であり、
8aは、各場合、相互独立的に水素若しくはハロゲン原子又はC1-5-アルキル、ヒドロキシ、ヒドロキシ-C1-5-アルキル、C1-5-アルコキシ、C1-5-アルコキシ-C1-5-アルキル、アミノ、C1-5-アルキルアミノ、ジ-(C1-5-アルキル)-アミノ、アミノ-C1-5-アルキル、C1-5-アルキルアミノ-C1-5-アルキル、ジ-(C1-5-アルキル)-アミノ-C1-5-アルキル、アミノカルボニル、C1-5-アルキルアミノカルボニル、ジ-(C1-5-アルキル)-アミノカルボニル若しくはC1-5-アルキルカルボニルアミノ基を表し(このとき、
前述した置換5〜7員基Aにおいて、任意に置換基としてR8aと導入されるヘテロ原子F、O又はNは、N、O、Sの中から選択されるヘテロ原子から正確に1個の炭素原子によっては隔てられておらず、かつ同一又は異なる炭素原子上の2個の置換基R8aがC1-5-アルキレン基を意味することがある)、
8bは、各場合、相互独立的に水素原子又はC1-5-アルキル基を表し、
1は、酸素原子又は-CH2-、-CHR8a-若しくは-NR8c-基を表し、
8cは、各場合、相互独立的に水素原子、C1-5-アルキル、C1-5-アルキルカルボニル、C1-5-アルキルオキシカルボニル又はC1-5-アルキルスルホニル基を表し、
3は、酸素若しくはイオウ原子、又は-NR8c-基を表し、
4は、カルボニル又はスルホニル基を表す)、
1は、ハロゲン原子、C1-3-アルキル若しくはC1-3-アルコキシ基(該C1-3-アルキル若しくはC1-3-アルコキシ基の水素原子は、任意に、全体的又は部分的にフッ素原子と置き換わっていてもよい)、C2-3-アルケニル、C2-3-アルキニル、ニトリル、ニトロ又はアミノ基を表し、
2は、水素若しくはハロゲン原子又はC1-3-アルキル基を表し、
3は、水素原子又はC1-3-アルキル基を表し、
4及びR5は、各場合、相互独立的に
水素原子、C2-6-アルケニル若しくはC2-6-アルキニル基、
直鎖若しくは分岐C1-6-アルキル基(該直鎖若しくは分岐C1-6-アルキル基の水素原子は、任意に、全体的又は部分的にフッ素原子と置き換わっていてもよく、かつ任意に、C3-5-シクロアルキル基、ニトリル、ヒドロキシ、C1-5-アルキルオキシ基(該C1-5-アルキルオキシ基の水素原子は、任意に、全体的又は部分的にフッ素原子と置き換わっていてもよい)、アリルオキシ、プロパルギルオキシ、ベンジルオキシ、C1-5-アルキルカルボニルオキシ、C1-5-アルキルオキシカルボニルオキシ、カルボキシ-C1-5-アルキルオキシ、C1-5-アルキルオキシカルボニル-C1-5-アルキルオキシ、メルカプト、C1-5-アルキルスルファニル、C1-5-アルキルスルホニル、カルボキシ、C1-5-アルキルオキシカルボニル、アミノカルボニル、C1-5-アルキルアミノカルボニル、ジ-(C1-5-アルキル)-アミノカルボニル、C3-6-シクロアルキレンイミノカルボニル、アミノスルホニル、C1-5-アルキルアミノスルホニル、ジ-(C1-5-アルキル)-アミノスルホニル、C3-6-シクロアルキレンイミノスルホニル、アミノ、C1-5-アルキルアミノ、ジ-(C1-5-アルキル)-アミノ、C1-5-アルキルカルボニルアミノ、C1-5-アルキルスルホニルアミノ、N-(C1-5-アルキルスルホニル)-C1-5-アルキルアミノ又はC3-6-シクロアルキルカルボニルアミノ基で置換されていてもよい)、
カルボキシ、アミノカルボニル、C1-5-アルキルアミノカルボニル、C3-6-シクロアルキルアミノカルボニル、ジ-(C1-5-アルキル)-アミノカルボニル、C1-5-アルコキシカルボニル、C4-6-シクロアルキレンイミノカルボニル基、
フェニル、ヘテロアリール、フェニル-C1-5-アルキル又はヘテロアリール-C1-5-アルキル基(任意に、該フェニル又はヘテロアリール部分内で、ハロゲン原子、C1-5-アルキル、ジ-(C1-5-アルキル)-アミノ、ヒドロキシ、C1-5-アルキルオキシ、モノ-、ジ-若しくはトリフルオロメトキシ、カルボキシ-及びC1-5-アルキルオキシカルボニル基から成る群より選択される同一又は異なる置換基にて一置換〜三置換されていてもよい)、
3〜7員シクロアルキル、シクロアルキレンイミノ、シクロアルキル-C1-5-アルキル若しくはシクロアルキレンイミノ-C1-3-アルキル基、
(ここで、4〜7員環式基において、該環式部分中、メチレン基は、任意に、-N(R8c)-基、酸素若しくはイオウ原子又は-S(O)-若しくは-S(O)2-基と置き換わっていてもよく、或いは
4〜7員環式基において、該環式部分中、2個の隣接したメチレン基が、任意に一緒に-C(O)N(R8b)-又は-S(O)2N(R8b)-基と置き換わっていてもよく、或いは
6〜7員環式基において、該環式部分中、3個の隣接したメチレン基が、任意に一緒に置換-OC(O)N(R8b)-又は-N(R8b)C(O)N(R8b)-又は-N(R8b)S(O)2N(R8b)-基と置き換わっていてもよく、
但し、群酸素及び窒素から選択される2個のヘテロ原子が正確に1個の任意に置換されていてもよい-CH2-基で相互に隔てられている、前記定義どおりの3〜7員シクロアルキル、シクロアルキレンイミノ、シクロアルキル-C1-5-アルキル又はシクロアルキレンイミノ-C1-3-アルキル基は除外され、
さらに、前記定義どおりの3〜7員シクロアルキル、シクロアルキレンイミノ、シクロアルキル-C1-5-アルキル又はシクロアルキレンイミノ-C1-3-アルキル基は、1又は2個の-CH2-基のところで各場合1又は2個のC1-3-アルキル基にて置換されていてもよい)を表し、
或いは
4とR5が、それらが結合している炭素原子と一緒にC3-8-シクロアルキル又はC3-8-シクロアルケニル基を形成し(このとき、
3-8-シクロアルキル又はC4-8-シクロアルケニル基が別個の炭素原子のところでC2-5-アルキレン基にて置換され、或いは同時に2個の異なる炭素原子のところでC1-4-アルキレン基にて置換されて対応するスピロ環式基又は架橋二環式基を形成していてもよく、
さらに、C4-8-シクロアルキル若しくはC5-8-シクロアルケニル基又は上述したような対応するスピロ環式基若しくは対応する架橋二環式基の1個のメチレン基が酸素若しくはイオウ原子又は-N(R8c)-、又はカルボニル、スルフィニル若しくはスルホニル基と置き換わっていてもよく、及び/又は
4-8-シクロアルキル基の2個の直接隣接したメチレン基が一緒に-C(O)N(R8b)-、-C(O)O又は-S(O)2N(R8b)-基と置き換わっていてもよく、及び/又は
6-8-シクロアルキル基の3個の直接隣接したメチレン基が一緒に-OC(O)N(R8b)-、-N(R8b)C(O)N(R8b)-又は-N(R8b)S(O)2N(R8b)-基と置き換わっていてもよく、
同時に、C3-8-シクロアルキル基又は上述したような対応するスピロ環式基若しくは対応する架橋二環式基の1〜3個の炭素原子は、各場合、任意に、相互独立的に1若しくは2個のフッ素原子又は1若しくは2個の同一若しくは異なるC1-5-アルキル、ニトリル、ヒドロキシ、C1-5-アルキルオキシ、C1-5-アルキルカルボニルオキシ、カルボキシ-C1-5-アルキル、C1-5-アルキルオキシカルボニル-C1-5-アルキル、C1-5-アルキルスルファニル、C1-5-アルキルスルホニル、カルボキシ、C1-5-アルキルオキシカルボニル、アミノカルボニル、C1-5-アルキルアミノカルボニル、ジ-(C1-5-アルキル)-アミノカルボニル、C3-6-シクロアルキレンイミノカルボニル、アミノスルホニル、C1-5-アルキルアミノスルホニル、ジ-(C1-5-アルキル)-アミノスルホニル、C3-6-シクロアルキレンイミノスルホニル、アミノ、C1-5-アルキルアミノ、ジ-(C1-5-アルキル)-アミノ、C1-5-アルキルカルボニルアミノ、C1-5-アルキルスルホニルアミノ、N-(C1-5-アルキルスルホニル)-C1-5-アルキルアミノ若しくはC3-6-シクロアルキルカルボニルアミノ基で置換されていてもよく、
同時に、C3-8-シクロアルケニル基の1〜2個の炭素原子は、任意に、相互独立的にC1-5-アルキル、ニトリル、カルボキシ-C1-5-アルキル、C1-5-アルキルオキシカルボニル-C1-5-アルキル、カルボキシ、C1-5-アルキルオキシカルボニル、アミノカルボニル、C1-5-アルキルアミノカルボニル、ジ-(C1-5-アルキル)-アミノカルボニル、C3-6-シクロアルキレンイミノカルボニル、アミノスルホニル、C1-5-アルキルアミノスルホニル、ジ-(C1-5-アルキル)-アミノスルホニル、C3-6-シクロアルキレンイミノスルホニル基で置換されていてもよく、
かつC4-8-シクロアルケニル基の1〜2個の炭素原子(二重結合によって別の炭素原子に結合していない)は、任意に、相互独立的に1若しくは2個のフッ素原子、又はヒドロキシ、C1-5-アルキルオキシ、C1-5-アルキルカルボニルオキシ、C1-5-アルキルスルファニル、C1-5-アルキルスルホニル、アミノ、C1-5-アルキルアミノ、ジ-(C1-5-アルキル)-アミノ、C1-5-アルキルカルボニルアミノ、C1-5-アルキルスルホニルアミノ、N-(C1-5-アルキルスルホニル)-C1-5-アルキルアミノ若しくはC3-6-シクロアルキルカルボニルアミノ基で置換されていてもよく、
但し、R4とR5から一緒に形成されるこの種のC3-8-シクロアルキル若しくはC3-8-シクロアルケニル基又は上述したような対応するスピロ環式基若しくは対応する架橋二環式基であって、
該環式基中の、酸素及び窒素の中から選択される2個のヘテロ原子が、正確に1個の任意に置換されていてもよい-CH2-基によって相互に隔てられている、及び/又は
該環式基の、基R4とR5が結合している炭素原子に直接結合しているメチレン基の一方又は両方が、酸素、窒素及びイオウの中から選択されるヘテロ原子と置き換わっている、及び/又は
該環式基(酸素、窒素、イオウ及びハロゲン原子の中から選択されるヘテロ原子が該環式基に直接結合していることを特徴とする)に結合している置換基が、酸素、窒素及びイオウ(スルホン基を除く)の中から選択される別のヘテロ原子から、正確に1個の任意に置換されていてもよいメチレン基によって隔てられている、及び/又は
2個の酸素原子が一緒に直接結合している、及び/又は
酸素、窒素及びイオウの中から選択されるヘテロ原子が、二重結合によって別の炭素原子に結合している炭素原子に直接結合している、及び/又は
3個の環員(その1個以上が酸素若しくはイオウ原子又は-N(R8c)-基に相当する)を有する環式基を含むものは除外される)、
6は、フッ素、塩素、臭素若しくはヨウ素原子、ニトリル基、C1-3-アルキル基、又はC1-3-アルコキシ基を表し(このとき、該C1-3-アルキル又はC1-3-アルコキシ基の水素原子は、任意に、全体的又は部分的にフッ素原子と置き換わっていてもよい)、
7は、相互独立的に、C1-3-アルキル(該水素原子は、任意に、全体的又は部分的にフッ素原子と置き換わっていてもよい)、ヒドロキシ、C1-3-アルキルオキシ(該水素原子は、任意に、全体的又は部分的にフッ素原子と置き換わっていてもよい)、アミノ、C1-3-アルキルアミノ、ジ-(C1-3-アルキル)-アミノ、C3-6-シクロアルキレンイミノ、カルボキシ、ニトリル、C1-3-アルコキシカルボニル、アミノカルボニル、C1-3-アルキルアミノカルボニル若しくはジ-(C1-3-アルキル)-アミノカルボニル基を表し、
ここで、特に断らない限り、前記定義で言及した用語“ヘテロアリール基”は、単環式の5又は6員ヘテロアリール基を意味し(このとき、
該6員ヘテロアリール基は1、2若しくは3個の窒素原子を含み、かつ
該5員ヘテロアリール基は、任意にC1-3-アルキル、フェニル若しくはフェニル-C1-3-アルキル基で置換されていてもよいイミノ基、又は酸素若しくはイオウ原子を含み、或いは
任意にC1-3-アルキル、フェニル、アミノ-C2-3-アルキル、C1-3-アルキルアミノ-C2-3-アルキル、ジ-(C1-3-アルキル)-アミノ-C2-3-アルキル、C3-6-シクロアルキレンイミノ-C1-3-アルキル若しくはフェニル-C1-3-アルキル基で置換されていてもよいイミノ基又は酸素若しくはイオウ原子と、さらに窒素原子を含み、或いは
任意にC1-3-アルキル若しくはフェニル-C1-3-アルキル基で置換されていてもよいイミノ基と、2若しくは3個の窒素原子を含み、
かつさらに、任意にフッ素、塩素若しくは臭素原子、C1-3-アルキル、ヒドロキシ、C1-3-アルキルオキシ基、アミノ、C1-3-アルキルアミノ、ジ-(C1-3-アルキル)-アミノ若しくはC3-6-シクロアルキレンイミノ基又は基R7で置換されていてもよいフェニル環が、2個の隣接炭素原子を介して上記単環式ヘテロアリール基に縮合していてもよく、
かつその結合は、該ヘテロ環式部分の窒素原子若しくは炭素原子又は縮合しているフェニル環を介して達成されている)、
さらに、特に断らない限り、前記定義で言及した用語“ハロゲン原子”は、フッ素、塩素、臭素及びヨウ素の中から選択される原子を意味し、
さらに、前記定義に含まれる、2個より多くの炭素原子を有するアルキル、アルケニル、アルキニル及びアルコキシ基は、特に断らない限り、直鎖若しくは分岐していてよく、かつ前記ジアルキル化基(例えばジアルキルアミノ基)中のアルキル基は、同一又は異なってよく、
かつ、前記定義に含まれるメチル又はエチル基の水素原子は、全体的又は部分的にフッ素原子と置き換わっていてもよい、一般式Iの当該化合物、
その互変異性体、エナンチオマー、ジアステレオマー、混合物及びその塩を含む。
本発明の第13態様は、式中、
Aは、下記一般式の基を表し、
Figure 2007537179
(式中、
mは数1又は2であり、
8aは、各場合、相互独立的に水素若しくはフッ素原子又はC1-5-アルキル、ヒドロキシ、ヒドロキシ-C1-5-アルキル、C1-5-アルコキシ、C1-5-アルコキシ-C1-5-アルキル、アミノ、C1-5-アルキルアミノ、ジ-(C1-5-アルキル)-アミノ、アミノ-C1-5-アルキル、C1-5-アルキルアミノ-C1-5-アルキル、ジ-(C1-5-アルキル)-アミノ-C1-5-アルキル、アミノカルボニル、C1-5-アルキルアミノカルボニル、ジ-(C1-5-アルキル)-アミノカルボニル若しくはC1-5-アルキルカルボニルアミノ基を表し(このとき、
前述した置換5〜7員基Aにおいて、任意に置換基としてR8aと導入されるヘテロ原子F、O又はNは、N、O、Sの中から選択されるヘテロ原子から正確に1個の炭素原子によっては隔てられておらず、かつ同一又は異なる炭素原子上の2個の置換基R8aがC1-5-アルキレン基を意味することがある)、
8bは、各場合、相互独立的に水素原子又はC1-5-アルキル基を表し、
1は、酸素原子又は-CH2-、-CHR8a-若しくは-NR8c-基を表し、
8cは、各場合、相互独立的に水素原子、C1-5-アルキル、C1-5-アルキルカルボニル、C1-5-アルキルオキシカルボニル又はC1-5-アルキルスルホニル基を表し、
3は、酸素原子、又は-NR8c-基を表し、
4は、カルボニル又はスルホニル基を表す)、
1は、フッ素、塩素、臭素若しくはヨウ素原子、C1-3-アルキル若しくはC1-3-アルコキシ基(該C1-3-アルキル若しくはC1-3-アルコキシ基の水素原子は、任意に、全体的又は部分的にフッ素原子と置き換わっていてもよい)、又はニトリル基を表し、
2は、水素若しくはハロゲン原子又はC1-3-アルキル基を表し、
3は、水素原子又はメチル基を表し、
4は、C2-6-アルケニル若しくはC2-6-アルキニル基、
直鎖若しくは分岐C1-6-アルキル基(該直鎖若しくは分岐C1-6-アルキル基の水素原子は、任意に、全体的又は部分的にフッ素原子と置き換わっていてもよく、かつ任意に、C3-5-シクロアルキル基、ニトリル、ヒドロキシ、C1-5-アルキルオキシ基(該C1-5-アルキルオキシ基の水素原子は、任意に、全体的又は部分的にフッ素原子と置き換わっていてもよい)、ベンジルオキシ、C1-5-アルキルカルボニルオキシ、C1-5-アルキルオキシカルボニルオキシ、カルボキシ-C1-5-アルキルオキシ、C1-5-アルキルオキシカルボニル-C1-5-アルキルオキシ、C1-5-アルキルスルファニル、C1-5-アルキルスルホニル、カルボキシ、C1-5-アルキルオキシカルボニル、アミノカルボニル、C1-5-アルキルアミノカルボニル、ジ-(C1-5-アルキル)-アミノカルボニル、C3-6-シクロアルキレンイミノカルボニル、アミノスルホニル、C1-5-アルキルアミノスルホニル、ジ-(C1-5-アルキル)-アミノスルホニル、C3-6-シクロアルキレンイミノスルホニル、アミノ、C1-5-アルキルアミノ、ジ-(C1-5-アルキル)-アミノ、C1-5-アルキルカルボニルアミノ、C1-5-アルキルスルホニルアミノ、又はN-(C1-5-アルキルスルホニル)-C1-5-アルキルアミノ基で置換されていてもよい)、
カルボキシ、アミノカルボニル、C1-5-アルキルアミノカルボニル、C3-6-シクロアルキルアミノカルボニル、ジ-(C1-5-アルキル)-アミノカルボニル、C1-5-アルコキシカルボニル、C4-6-シクロアルキレンイミノカルボニル基、
フェニル、ヘテロアリール、フェニル-C1-5-アルキル又はヘテロアリール-C1-5-アルキル基(任意に、該フェニル又はヘテロアリール部分内で、ハロゲン原子、C1-5-アルキル、ジ-(C1-5-アルキル)-アミノ、ヒドロキシ、C1-5-アルキルオキシ、モノ-、ジ-若しくはトリフルオロメトキシ、カルボキシ-及びC1-5-アルキルオキシカルボニル基から成る群より選択される同一又は異なる置換基にて一置換〜三置換されていてもよい)、
3〜7員シクロアルキル、シクロアルキレンイミノ、シクロアルキル-C1-5-アルキル若しくはシクロアルキレンイミノ-C1-3-アルキル基、
(ここで、4〜7員環式基において、該環式部分中、メチレン基は、任意に、-N(R8c)-基、酸素若しくはイオウ原子又は-S(O)-若しくは-S(O)2-基と置き換わっていてもよく、或いは
4〜7員環式基において、該環式部分中、2個の隣接したメチレン基が、任意に一緒に-C(O)N(R8b)-又は-S(O)2N(R8b)-基と置き換わっていてもよく、或いは
6〜7員環式基において、該環式部分中、3個の隣接したメチレン基が、任意に一緒に置換-OC(O)N(R8b)-又は-N(R8b)C(O)N(R8b)-又は-N(R8b)S(O)2N(R8b)-基と置き換わっていてもよく、
但し、群酸素及び窒素から選択される2個のヘテロ原子が正確に1個の任意に置換されていてもよい-CH2-基で相互に隔てられている、前記定義どおりの3〜7員シクロアルキル、シクロアルキレンイミノ、シクロアルキル-C1-5-アルキル又はシクロアルキレンイミノ-C1-3-アルキル基は除外され、
さらに、前記定義どおりの3〜7員シクロアルキル、シクロアルキレンイミノ、シクロアルキル-C1-5-アルキル又はシクロアルキレンイミノ-C1-3-アルキル基は、1又は2個の-CH2-基のところで各場合1又は2個のC1-3-アルキル基にて置換されていてもよい)を表し、
5は、水素原子、C2-6-アルケニル若しくはC2-6-アルキニル基、
直鎖若しくは分岐C1-6-アルキル基(該直鎖若しくは分岐C1-6-アルキル基の水素原子は、任意に、全体的又は部分的にフッ素原子と置き換わっていてもよく、かつ任意に、C1-5-アルキルオキシ基(該C1-5-アルキルオキシ基の水素原子は、任意に、全体的又は部分的にフッ素原子と置き換わっていてもよい)で置換されていてもよい)を表し、
或いは
4とR5が、それらが結合している炭素原子と一緒にC3-8-シクロアルキル又はC3-8-シクロアルケニル基を形成し(このとき、
3-8-シクロアルキル又はC4-8-シクロアルケニル基が別個の炭素原子のところでC2-5-アルキレン基にて置換され、或いは同時に2個の異なる炭素原子のところでC1-4-アルキレン基にて置換されて対応するスピロ環式基又は架橋二環式基を形成していてもよく、
さらに、C4-8-シクロアルキル若しくはC5-8-シクロアルケニル基又は上述したような対応するスピロ環式基若しくは対応する架橋二環式基の1個のメチレン基が酸素若しくはイオウ原子又は-N(R8c)-、又はカルボニル、若しくはスルホニル基と置き換わっていてもよく、及び/又は
4-8-シクロアルキル基の2個の直接隣接したメチレン基が一緒に-C(O)N(R8b)-、-C(O)O-又は-S(O)2N(R8b)-基と置き換わっていてもよく、及び/又は
6-8-シクロアルキル基の3個の直接隣接したメチレン基が一緒に-OC(O)N(R8b)-、-N(R8b)C(O)N(R8b)-又は-N(R8b)S(O)2N(R8b)-基と置き換わっていてもよく、
同時に、C3-8-シクロアルキル基又は上述したような対応するスピロ環式基若しくは対応する架橋二環式基の1〜3個の炭素原子は、各場合、任意に、相互独立的に1若しくは2個のフッ素原子又は1若しくは2個の同一若しくは異なるC1-5-アルキル、ニトリル、ヒドロキシ、C1-5-アルキルオキシ、C1-5-アルキルカルボニルオキシ、カルボキシ-C1-5-アルキル、C1-5-アルキルオキシカルボニル-C1-5-アルキル、C1-5-アルキルスルファニル、C1-5-アルキルスルホニル、カルボキシ、C1-5-アルキルオキシカルボニル、アミノカルボニル、C1-5-アルキルアミノカルボニル、ジ-(C1-5-アルキル)-アミノカルボニル、C3-6-シクロアルキレンイミノカルボニル、アミノスルホニル、C1-5-アルキルアミノスルホニル、ジ-(C1-5-アルキル)-アミノスルホニル、C3-6-シクロアルキレンイミノスルホニル、アミノ、C1-5-アルキルアミノ、ジ-(C1-5-アルキル)-アミノ、C1-5-アルキルカルボニルアミノ、C1-5-アルキルスルホニルアミノ、N-(C1-5-アルキルスルホニル)-C1-5-アルキルアミノ基で置換されていてもよく、
同時に、C3-8-シクロアルケニル基の1〜2個の炭素原子は、任意に、相互独立的にC1-5-アルキル、ニトリル、カルボキシ-C1-5-アルキル、C1-5-アルキルオキシカルボニル-C1-5-アルキル、カルボキシ、C1-5-アルキルオキシカルボニル、アミノカルボニル、C1-5-アルキルアミノカルボニル、ジ-(C1-5-アルキル)-アミノカルボニル、C3-6-シクロアルキレンイミノカルボニル、アミノスルホニル、C1-5-アルキルアミノスルホニル、ジ-(C1-5-アルキル)-アミノスルホニル、C3-6-シクロアルキレンイミノスルホニル基で置換されていてもよく、
かつC4-8-シクロアルケニル基の1〜2個の炭素原子(二重結合によって別の炭素原子に結合していない)は、任意に、相互独立的に1若しくは2個のフッ素原子、又はヒドロキシ、C1-5-アルキルオキシ、C1-5-アルキルカルボニルオキシ、C1-5-アルキルスルファニル、C1-5-アルキルスルホニル、アミノ、C1-5-アルキルアミノ、ジ-(C1-5-アルキル)-アミノ、C1-5-アルキルカルボニルアミノ、C1-5-アルキルスルホニルアミノ、N-(C1-5-アルキルスルホニル)-C1-5-アルキルアミノ若しくはC3-6-シクロアルキルカルボニルアミノ基で置換されていてもよく、
但し、R4とR5から一緒に形成されるこの種のC3-8-シクロアルキル若しくはC3-8-シクロアルケニル基又は上述したような対応するスピロ環式基若しくは対応する架橋二環式基であって、
該環式基中の、酸素及び窒素の中から選択される2個のヘテロ原子が、正確に1個の任意に置換されていてもよい-CH2-基によって相互に隔てられている、及び/又は
該環式基の、基R4とR5が結合している炭素原子に直接結合しているメチレン基の一方又は両方が、酸素、窒素及びイオウの中から選択されるヘテロ原子と置き換わっている、及び/又は
該環式基(酸素、窒素、イオウ及びハロゲン原子の中から選択されるヘテロ原子が該環式基に直接結合していることを特徴とする)に結合している置換基が、酸素、窒素及びイオウ(スルホン基を除く)の中から選択される別のヘテロ原子から、正確に1個の任意に置換されていてもよいメチレン基によって隔てられている、及び/又は
2個の酸素原子が一緒に直接結合している、及び/又は
酸素、窒素及びイオウの中から選択されるヘテロ原子が、二重結合によって別の炭素原子に結合している炭素原子に直接結合している、及び/又は
3個の環員(その1個以上が酸素若しくはイオウ原子又は-N(R8c)-基に相当する)を有する環式基を含むものは除外される)、
6は、フッ素、塩素、臭素若しくはヨウ素原子、ニトリル基、C1-3-アルキル基、又はC1-3-アルコキシ基を表し(このとき、該C1-3-アルキル又はC1-3-アルコキシ基の水素原子は、任意に、全体的又は部分的にフッ素原子と置き換わっていてもよい)、
7は、相互独立的に、C1-3-アルキル(該水素原子は、任意に、全体的又は部分的にフッ素原子と置き換わっていてもよい)、ヒドロキシ、C1-3-アルキルオキシ(該水素原子は、任意に、全体的又は部分的にフッ素原子と置き換わっていてもよい)、アミノ、C1-3-アルキルアミノ、ジ-(C1-3-アルキル)-アミノ、C3-6-シクロアルキレンイミノ、カルボキシ、ニトリル、C1-3-アルコキシカルボニル、アミノカルボニル、C1-3-アルキルアミノカルボニル若しくはジ-(C1-3-アルキル)-アミノカルボニル基を表し、
ここで、特に断らない限り、前記定義で言及した用語“ヘテロアリール基”は、単環式の5又は6員ヘテロアリール基を意味し(このとき、
該6員ヘテロアリール基は1、2若しくは3個の窒素原子を含み、かつ
該5員ヘテロアリール基は、任意にC1-3-アルキル、フェニル若しくはフェニル-C1-3-アルキル基で置換されていてもよいイミノ基、又は酸素若しくはイオウ原子を含み、或いは
任意にC1-3-アルキル、フェニル、アミノ-C2-3-アルキル、C1-3-アルキルアミノ-C2-3-アルキル、ジ-(C1-3-アルキル)-アミノ-C2-3-アルキル、C3-6-シクロアルキレンイミノ-C1-3-アルキル若しくはフェニル-C1-3-アルキル基で置換されていてもよいイミノ基又は酸素若しくはイオウ原子と、さらに窒素原子を含み、或いは
任意にC1-3-アルキル若しくはフェニル-C1-3-アルキル基で置換されていてもよいイミノ基と、2若しくは3個の窒素原子を含み、
かつさらに、任意にフッ素、塩素若しくは臭素原子、C1-3-アルキル、ヒドロキシ、C1-3-アルキルオキシ基、アミノ、C1-3-アルキルアミノ、ジ-(C1-3-アルキル)-アミノ若しくはC3-6-シクロアルキレンイミノ基で置換されていてもよいフェニル環が、2個の隣接炭素原子を介して上記単環式ヘテロアリール基に縮合していてもよく、
かつその結合は、該ヘテロ環式部分の窒素原子若しくは炭素原子又は縮合しているフェニル環を介して達成されている)、
さらに、特に断らない限り、前記定義で言及した用語“ハロゲン原子”は、フッ素、塩素、臭素及びヨウ素の中から選択される原子を意味し、
さらに、前記定義に含まれる、2個より多くの炭素原子を有するアルキル、アルケニル、アルキニル及びアルコキシ基は、特に断らない限り、直鎖若しくは分岐していてよく、かつ前記ジアルキル化基(例えばジアルキルアミノ基)中のアルキル基は、同一又は異なってよく、
かつ、前記定義に含まれるメチル又はエチル基の水素原子は、全体的又は部分的にフッ素原子と置き換わっていてもよい、一般式Iの当該化合物、
その互変異性体、エナンチオマー、ジアステレオマー、混合物及びその塩を含む。
本発明の第14態様は、式中、
Aは、下記一般式の基を表し、
Figure 2007537179
(式中、
mは数1又は2であり、
8aは、各場合、相互独立的に水素若しくはフッ素原子又はC1-3-アルキル、ヒドロキシ、ヒドロキシ-C1-3-アルキル、C1-3-アルコキシ、C1-3-アルコキシ-C1-3-アルキル、アミノ、C1-3-アルキルアミノ、ジ-(C1-3-アルキル)-アミノ、アミノ-C1-3-アルキル、C1-3-アルキルアミノ-C1-3-アルキル、ジ-(C1-3-アルキル)-アミノ-C1-3-アルキル、アミノカルボニル、C1-3-アルキルアミノカルボニル、ジ-(C1-3-アルキル)-アミノカルボニル若しくはC1-3-アルキルカルボニルアミノ基を表し(このとき、
前述した置換5〜7員基Aにおいて、任意に置換基としてR8aと導入されるヘテロ原子F、O又はNは、N、O、Sの中から選択されるヘテロ原子から正確に1個の炭素原子によっては隔てられておらず、かつ同一又は異なる炭素原子上の2個の置換基R8aがC1-5-アルキレン基を意味することがある)、
8bは、各場合、相互独立的に水素原子又はC1-3-アルキル基を表し、
1は、酸素原子又は-CH2-、-CHR8a-若しくは-NR8c-基を表し、
8cは、各場合、相互独立的に水素原子、C1-3-アルキル、C1-3-アルキルカルボニル、C1-4-アルキルオキシカルボニル又はC1-3-アルキルスルホニル基を表し、
3は、酸素原子又は-NR8c-基を表し、
4は、カルボニル又はスルホニル基を表す)、
1は、フッ素、塩素、臭素若しくはヨウ素原子、C1-3-アルキル若しくはC1-3-アルコキシ基(該C1-3-アルキル若しくはC1-3-アルコキシ基の水素原子は、任意に、全体的又は部分的にフッ素原子と置き換わっていてもよい)を表し、
2は、水素若しくはハロゲン原子又はメチル基を表し、
3は、水素原子を表し、
4は、C2-4-アルケニル若しくはC2-4-アルキニル基、
直鎖若しくは分岐C1-4-アルキル基(該直鎖若しくは分岐C1-4-アルキル基の水素原子は、任意に、全体的又は部分的にフッ素原子と置き換わっていてもよく、かつ任意に、C3-5-シクロアルキル基、ニトリル、ヒドロキシ、C1-3-アルキルオキシ基(該C1-3-アルキルオキシ基の水素原子は、任意に、全体的又は部分的にフッ素原子と置き換わっていてもよい)、ベンジルオキシ、C1-3-アルキルカルボニルオキシ、C1-3-アルキルオキシカルボニル-C1-3-アルキルオキシ、C1-3-アルキルオキシカルボニル、アミノカルボニル、C1-3-アルキルアミノカルボニル、ジ-(C1-3-アルキル)-アミノカルボニル、C3-6-シクロアルキレンイミノカルボニル、アミノスルホニル、C1-3-アルキルアミノスルホニル、ジ-(C1-3-アルキル)-アミノスルホニル、C3-6-シクロアルキレンイミノスルホニル、アミノ、C1-3-アルキルアミノ、ジ-(C1-3-アルキル)-アミノ、C1-3-アルキルカルボニルアミノ、C1-3-アルキルスルホニルアミノ、又はN-(C1-3-アルキルスルホニル)-C1-3-アルキルアミノ基で置換されていてもよい)、
フェニル、ヘテロアリール、フェニル-C1-3-アルキル又はヘテロアリール-C1-3-アルキル基(任意に、該フェニル又はヘテロアリール部分内で、ハロゲン原子、C1-3-アルキル、ジ-(C1-3-アルキル)-アミノ、ヒドロキシ、C1-3-アルキルオキシ、モノ-、ジ-若しくはトリフルオロメトキシ、カルボキシ-及びC1-3-アルキルオキシカルボニル基の中から選択される同一又は異なる置換基にて一置換〜三置換されていてもよい)を表し、
5は、水素原子、C2-4-アルケニル若しくはC2-4-アルキニル基、
直鎖若しくは分岐C1-4-アルキル基(該直鎖若しくは分岐C1-4-アルキル基の水素原子は、任意に、全体的又は部分的にフッ素原子と置き換わっていてもよく、かつ任意に、C1-3-アルキルオキシ基(該C1-3-アルキルオキシ基の水素原子は、任意に、全体的又は部分的にフッ素原子と置き換わっていてもよい)で置換されていてもよい)を表し、
或いは
4とR5が、それらが結合している炭素原子と一緒にC3-8-シクロアルキル又はC3-8-シクロアルケニル基を形成し(このとき、
3-8-シクロアルキル又はC4-8-シクロアルケニル基が別個の炭素原子のところでC2-5-アルキレン基にて置換され、或いは同時に2個の異なる炭素原子のところでC1-4-アルキレン基にて置換されて対応するスピロ環式基又は架橋二環式基を形成していてもよく、
さらに、C4-8-シクロアルキル若しくはC5-8-シクロアルケニル基又は上述したような対応するスピロ環式基若しくは対応する架橋二環式基の1個のメチレン基が酸素若しくはイオウ原子又は-N(R8c)-基と置き換わっていてもよく、及び/又は
4-8-シクロアルキル基の2個の直接隣接したメチレン基が一緒に-C(O)N(R8b)-、-C(O)O-又は-S(O)2N(R8b)-基と置き換わっていてもよく、及び/又は
6-8-シクロアルキル基の3個の直接隣接したメチレン基が一緒に-OC(O)N(R8b)-、-N(R8b)C(O)N(R8b)-又は-N(R8b)S(O)2N(R8b)-基と置き換わっていてもよく、
同時に、C3-8-シクロアルキル基又は上述したような対応するスピロ環式基若しくは対応する架橋二環式基の1〜3個の炭素原子は、任意に、相互独立的にC1-3-アルキル、ヒドロキシ、C1-3-アルキルオキシ、C1-3-アルキルカルボニルオキシ、C1-3-アルキルオキシカルボニル、アミノ、C1-3-アルキルアミノ、ジ-(C1-3-アルキル)-アミノ、C1-3-アルキルカルボニルアミノ、C1-3-アルキルスルホニルアミノ基で置換されていてもよく、
同時に、C3-8-シクロアルケニル基の1〜2個の炭素原子は、任意に、相互独立的にC1-3-アルキル基で置換されていてもよく、
かつC4-8-シクロアルケニル基の1〜2個の炭素原子(二重結合によって別の炭素原子に結合していない)は、任意に、相互独立的にヒドロキシ、C1-3-アルキルオキシ、ジ-(C1-3-アルキル)-アミノ基で置換されていてもよく、
但し、R4とR5から一緒に形成されるこの種のC3-8-シクロアルキル若しくはC3-8-シクロアルケニル基又は上述したような対応するスピロ環式基若しくは対応する架橋二環式基であって、
該環式基中の、酸素及び窒素の中から選択される2個のヘテロ原子が、正確に1個の任意に置換されていてもよい-CH2-基によって相互に隔てられている、及び/又は
該環式基の、基R4とR5が結合している炭素原子に直接結合しているメチレン基の一方又は両方が、酸素、窒素及びイオウの中から選択されるヘテロ原子と置き換わっている、及び/又は
該環式基(酸素、窒素、イオウ及びハロゲン原子の中から選択されるヘテロ原子が該環式基に直接結合していることを特徴とする)に結合している置換基が、酸素、窒素及びイオウ(スルホン基を除く)の中から選択される別のヘテロ原子から、正確に1個の任意に置換されていてもよいメチレン基によって隔てられている、及び/又は
2個の酸素原子が一緒に直接結合している、及び/又は
酸素、窒素及びイオウの中から選択されるヘテロ原子が、二重結合によって別の炭素原子に結合している炭素原子に直接結合している、及び/又は
3個の環員(その1個以上が酸素若しくはイオウ原子又は-N(R8c)-基に相当する)を有する環式基を含むものは除外される)、
6は、フッ素、塩素、臭素若しくはヨウ素原子、メチル基、又はメトキシ基を表し(このとき、該メチル又はメトキシ基の水素原子は、任意に、全体的又は部分的にフッ素原子と置き換わっていてもよい)、
7は、相互独立的に、C1-3-アルキル(該水素原子は、任意に、全体的又は部分的にフッ素原子と置き換わっていてもよい)、ヒドロキシ、C1-3-アルキルオキシ(該水素原子は、任意に、全体的又は部分的にフッ素原子と置き換わっていてもよい)、アミノ、C1-3-アルキルアミノ、ジ-(C1-3-アルキル)-アミノ、C3-6-シクロアルキレンイミノ、カルボキシ、ニトリル、C1-3-アルコキシカルボニル、アミノカルボニル、C1-3-アルキルアミノカルボニル若しくはジ-(C1-3-アルキル)-アミノカルボニル基を表し、
ここで、特に断らない限り、前記定義で言及した用語“ヘテロアリール基”は、単環式の5又は6員ヘテロアリール基を意味し(このとき、
該6員ヘテロアリール基は1、2若しくは3個の窒素原子を含み、かつ
該5員ヘテロアリール基は、任意にC1-3-アルキル、フェニル若しくはフェニル-C1-3-アルキル基で置換されていてもよいイミノ基、又は酸素若しくはイオウ原子を含み、或いは
任意にC1-3-アルキル、フェニル、アミノ-C2-3-アルキル、C1-3-アルキルアミノ-C2-3-アルキル、ジ-(C1-3-アルキル)-アミノ-C2-3-アルキル、C3-6-シクロアルキレンイミノ-C1-3-アルキル若しくはフェニル-C1-3-アルキル基で置換されていてもよいイミノ基又は酸素若しくはイオウ原子と、さらに窒素原子を含み、或いは
任意にC1-3-アルキル若しくはフェニル-C1-3-アルキル基で置換されていてもよいイミノ基と、2若しくは3個の窒素原子を含み、
かつさらに、任意にフッ素、塩素若しくは臭素原子、C1-3-アルキル、ヒドロキシ、C1-3-アルキルオキシ基、アミノ、C1-3-アルキルアミノ、ジ-(C1-3-アルキル)-アミノ若しくはC3-6-シクロアルキレンイミノ基で置換されていてもよいフェニル環が、2個の隣接炭素原子を介して上記単環式ヘテロアリール基に縮合していてもよく、
かつその結合は、該ヘテロ環式部分の窒素原子若しくは炭素原子又は縮合しているフェニル環を介して達成されている)、
さらに、特に断らない限り、前記定義で言及した用語“ハロゲン原子”は、フッ素、塩素、臭素及びヨウ素の中から選択される原子を意味し、
さらに、前記定義に含まれる、2個より多くの炭素原子を有するアルキル、アルケニル、アルキニル及びアルコキシ基は、特に断らない限り、直鎖若しくは分岐していてよく、かつ前記ジアルキル化基(例えばジアルキルアミノ基)中のアルキル基は、同一又は異なってよく、
かつ、前記定義に含まれるメチル又はエチル基の水素原子は、全体的又は部分的にフッ素原子と置き換わっていてもよい、一般式Iの当該化合物、
その互変異性体、エナンチオマー、ジアステレオマー、混合物及びその塩を含む。
本発明の第15態様は、式中、
Aは、下記一般式の基を表し、
Figure 2007537179
(式中、
mは数1又は2であり、
8aは、各場合、相互独立的に水素若しくはフッ素原子又はC1-3-アルキル、ヒドロキシ、ヒドロキシ-C1-3-アルキル、C1-3-アルコキシ、C1-3-アルコキシ-C1-3-アルキル、アミノ、C1-3-アルキルアミノ、ジ-(C1-3-アルキル)-アミノ、アミノ-C1-3-アルキル、C1-3-アルキルアミノ-C1-3-アルキル、ジ-(C1-3-アルキル)-アミノ-C1-3-アルキル基を表し(このとき、前述した置換5〜7員基Aにおいて、任意に置換基としてR8aと導入されるヘテロ原子F、O又はNは、N、O、Sの中から選択されるヘテロ原子から正確に1個の炭素原子によっては隔てられておらず、かつ同一又は異なる炭素原子上の2個の置換基R8aがC1-5-アルキレン基を意味することがある)、
8bは、各場合、相互独立的に水素原子又はC1-3-アルキル基を表し、
1は、酸素原子又は-CH2-、-CHR8a-若しくは-NR8c-基を表し、
8cは、各場合、相互独立的に水素原子、C1-3-アルキル、C1-3-アルキルカルボニル、又はC1-4-アルキルオキシカルボニル基を表し、
3は、酸素原子又は-NR8c-基を表し、
4は、カルボニル基を表す)、
1は、フッ素、塩素、臭素若しくはヨウ素原子、メチル若しくはメトキシ基(該メチル若しくはメトキシ基の水素原子は、任意に、全体的又は部分的にフッ素原子と置き換わっていてもよい)を表し、
2は、水素若しくはフッ素原子又はメチル基を表し、
3は、水素原子を表し、
4は、C2-4-アルケニル若しくはC2-4-アルキニル基、
直鎖若しくは分岐C1-4-アルキル基(該直鎖若しくは分岐C1-4-アルキル基の水素原子は、任意に、全体的又は部分的にフッ素原子と置き換わっていてもよく、かつ任意に、ニトリル、ヒドロキシ、C1-3-アルキルオキシ基(該C1-3-アルキルオキシ基の水素原子は、任意に、全体的又は部分的にフッ素原子と置き換わっていてもよい)、ベンジルオキシ、C1-3-アルキルカルボニルオキシ、C1-3-アルキルオキシカルボニル、アミノカルボニル、C1-3-アルキルアミノカルボニル、ジ-(C1-3-アルキル)-アミノカルボニル、C3-6-シクロアルキレンイミノカルボニル、アミノスルホニル、C1-3-アルキルアミノスルホニル、ジ-(C1-3-アルキル)-アミノスルホニル、C3-6-シクロアルキレンイミノスルホニル、アミノ、C1-3-アルキルアミノ、ジ-(C1-3-アルキル)-アミノ、C1-3-アルキルカルボニルアミノ、又はC1-3-アルキルスルホニルアミノ基で置換されていてもよい)、
フェニル、ヘテロアリール、フェニル-C1-3-アルキル又はヘテロアリール-C1-3-アルキル基(任意に、該フェニル又はヘテロアリール部分内で、ハロゲン原子、C1-3-アルキル、ジ-(C1-3-アルキル)-アミノ、ヒドロキシ、C1-3-アルキルオキシ、モノ-、ジ-若しくはトリフルオロメトキシ基の中から選択される同一又は異なる置換基にて一置換〜三置換されていてもよい)を表し、
5は、水素原子、
直鎖若しくは分岐C1-4-アルキル基(該直鎖若しくは分岐C1-4-アルキル基の水素原子は、任意に、全体的又は部分的にフッ素原子と置き換わっていてもよく、かつ任意に、C1-3-アルキルオキシ基(該C1-3-アルキルオキシ基の水素原子は、任意に、全体的又は部分的にフッ素原子と置き換わっていてもよい)で置換されていてもよい)を表し、
或いは
4とR5が、それらが結合している炭素原子と一緒にC3-8-シクロアルキル又はC4-8-シクロアルケニル基を形成し(このとき、
3-8-シクロアルキル又はC4-8-シクロアルケニル基が別個の炭素原子のところでC2-5-アルキレン基にて置換され、或いは同時に2個の異なる炭素原子のところでC1-4-アルキレン基にて置換されて対応するスピロ環式基又は架橋二環式基を形成していてもよく、
さらに、C4-8-シクロアルキル若しくはC5-8-シクロアルケニル基又は上述したような対応するスピロ環式基若しくは対応する架橋二環式基の1個のメチレン基が酸素若しくはイオウ原子又は-N(R8c)-基と置き換わっていてもよく、及び/又は
4-8-シクロアルキル基の2個の直接隣接したメチレン基が一緒に-C(O)N(R8b)-、-C(O)O-又は-S(O)2N(R8b)-基と置き換わっていてもよく、及び/又は
6-8-シクロアルキル基の3個の直接隣接したメチレン基が一緒に-OC(O)N(R8b)-、-N(R8b)C(O)N(R8b)-又は-N(R8b)S(O)2N(R8b)-基と置き換わっていてもよく、
同時に、C3-8-シクロアルキル基又は上述したような対応するスピロ環式基若しくは対応する架橋二環式基の1〜2個の炭素原子は、任意に、相互独立的にC1-3-アルキル、ヒドロキシ、C1-3-アルキルオキシ、C1-3-アルキルカルボニルオキシ、C1-3-アルキルオキシカルボニル、C1-3-アルキルアミノ、ジ-(C1-3-アルキル)-アミノ、C1-3-アルキルカルボニルアミノ、C1-3-アルキルスルホニルアミノ基で置換されていてもよく、
但し、R4とR5から一緒に形成されるこの種のC3-8-シクロアルキル若しくはC4-8-シクロアルケニル基又は上述したような対応するスピロ環式基若しくは対応する架橋二環式基であって、
該環式基中の、酸素及び窒素の中から選択される2個のヘテロ原子が、正確に1個の任意に置換されていてもよい-CH2-基によって相互に隔てられている、及び/又は
該環式基の、基R4とR5が結合している炭素原子に直接結合しているメチレン基の一方又は両方が、酸素、窒素及びイオウの中から選択されるヘテロ原子と置き換わっている、及び/又は
該環式基(酸素、窒素、イオウ及びハロゲン原子の中から選択されるヘテロ原子が該環式基に直接結合していることを特徴とする)に結合している置換基が、酸素、窒素及びイオウ(スルホン基を除く)の中から選択される別のヘテロ原子から、正確に1個の任意に置換されていてもよいメチレン基によって隔てられている、及び/又は
2個の酸素原子が一緒に直接結合している、及び/又は
酸素、窒素及びイオウの中から選択されるヘテロ原子が、二重結合によって別の炭素原子に結合している炭素原子に直接結合している、及び/又は
3個の環員(その1個以上が酸素若しくはイオウ原子又は-N(R8c)-基に相当する)を有する環式基を含むものは除外される)、
6は、フッ素、塩素、臭素若しくはヨウ素原子、メチル基、又はメトキシ基を表し(このとき、該メチル又はメトキシ基の水素原子は、任意に、全体的又は部分的にフッ素原子と置き換わっていてもよい)、
7は、相互独立的に、C1-3-アルキル(該水素原子は、任意に、全体的又は部分的にフッ素原子と置き換わっていてもよい)、ヒドロキシ、C1-3-アルキルオキシ(該水素原子は、任意に、全体的又は部分的にフッ素原子と置き換わっていてもよい)、アミノ、C1-3-アルキルアミノ、ジ-(C1-3-アルキル)-アミノ、C3-6-シクロアルキレンイミノ、カルボキシ、ニトリル、C1-3-アルコキシカルボニル、アミノカルボニル、C1-3-アルキルアミノカルボニル若しくはジ-(C1-3-アルキル)-アミノカルボニル基を表し、
ここで、特に断らない限り、前記定義で言及した用語“ヘテロアリール基”は、単環式の5又は6員ヘテロアリール基を意味し(このとき、
該6員ヘテロアリール基は1、2若しくは3個の窒素原子を含み、かつ
該5員ヘテロアリール基は、任意にC1-3-アルキル、フェニル若しくはフェニル-C1-3-アルキル基で置換されていてもよいイミノ基又は酸素若しくはイオウ原子を含み、或いは
任意にC1-3-アルキル、フェニル、アミノ-C2-3-アルキル、C1-3-アルキルアミノ-C2-3-アルキル、ジ-(C1-3-アルキル)-アミノ-C2-3-アルキル、C3-6-シクロアルキレンイミノ-C1-3-アルキル若しくはフェニル-C1-3-アルキル基で置換されていてもよいイミノ基又は酸素若しくはイオウ原子と、さらに窒素原子を含み、或いは
任意にC1-3-アルキル若しくはフェニル-C1-3-アルキル基で置換されていてもよいイミノ基と、2若しくは3個の窒素原子を含み、
かつさらに、任意にフッ素、塩素若しくは臭素原子、C1-3-アルキル、ヒドロキシ、C1-3-アルキルオキシ基、アミノ、C1-3-アルキルアミノ、ジ-(C1-3-アルキル)-アミノ若しくはC3-6-シクロアルキレンイミノ基で置換されていてもよいフェニル環が、2個の隣接炭素原子を介して上記単環式ヘテロアリール基に縮合していてもよく、
かつその結合は、該ヘテロ環式部分の窒素原子若しくは炭素原子又は縮合しているフェニル環を介して達成されている)、
さらに、特に断らない限り、前記定義で言及した用語“ハロゲン原子”は、フッ素、塩素、臭素及びヨウ素の中から選択される原子を意味し、
さらに、前記定義に含まれる、2個より多くの炭素原子を有するアルキル、アルキニル及びアルコキシ基は、特に断らない限り、直鎖若しくは分岐していてよく、かつ前記ジアルキル化基(例えばジアルキルアミノ基)中のアルキル基は、同一又は異なってよく、
かつ、前記定義に含まれるメチル又はエチル基の水素原子は、全体的又は部分的にフッ素原子と置き換わっていてもよい、一般式Iの当該化合物、
その互変異性体、エナンチオマー、ジアステレオマー、混合物及びその塩を含む。
本発明の第16態様は、式中、
Aは、下記一般式の基を表し、
Figure 2007537179
(式中、
mは数1又は2であり、
8aは、各場合、相互独立的に水素若しくはフッ素原子又はC1-3-アルキル、ヒドロキシ、ヒドロキシ-C1-3-アルキル、C1-3-アルコキシ、C1-3-アルコキシ-C1-3-アルキル、アミノ、C1-3-アルキルアミノ、ジ-(C1-3-アルキル)-アミノ、アミノ-C1-3-アルキル、C1-3-アルキルアミノ-C1-3-アルキル、ジ-(C1-3-アルキル)-アミノ-C1-3-アルキル基を表し(このとき、
前述した置換5〜7員基Aにおいて、任意に置換基としてR8aと導入されるヘテロ原子F、O又はNは、N、O、Sの中から選択されるヘテロ原子から正確に1個の炭素原子によっては隔てられておらず、かつ同一又は異なる炭素原子上の2個の置換基R8aがC1-5-アルキレン基を意味することがある)、
8bは、水素原子又はC1-3-アルキル基を表し、
1は、酸素原子又は-CH2-、-CHR8a-若しくは-NR8c-基を表し、
8cは、各場合、相互独立的に水素原子、C1-3-アルキル、C1-3-アルキルカルボニル、又はC1-4-アルキルオキシカルボニル基を表し、
3は、酸素原子又は-NR8c-基を表し、
4は、カルボニル基を表す)、
1は、フッ素、塩素、臭素若しくはヨウ素原子、メチル若しくはメトキシ基(該メチル若しくはメトキシ基の水素原子は、任意に、全体的又は部分的にフッ素原子と置き換わっていてもよい)を表し、
2は、水素若しくはフッ素原子を表し、
3は、水素原子を表し、
4は、直鎖若しくは分岐C1-4-アルキル基(該直鎖若しくは分岐C1-4-アルキル基の水素原子は、任意に、全体的又は部分的にフッ素原子と置き換わっていてもよく、かつ任意に、ヒドロキシ、C1-3-アルキルオキシ基(該C1-3-アルキルオキシ基の水素原子は、任意に、全体的又は部分的にフッ素原子と置き換わっていてもよい)、ベンジルオキシ、C1-3-アルキルカルボニルオキシ、C1-3-アルキルオキシカルボニル、アミノカルボニル、C1-3-アルキルアミノカルボニル、ジ-(C1-3-アルキル)-アミノカルボニル、C3-6-シクロアルキレンイミノカルボニル、アミノスルホニル、C1-3-アルキルアミノスルホニル、ジ-(C1-3-アルキル)-アミノスルホニル、C3-6-シクロアルキレンイミノスルホニル、アミノ、C1-3-アルキルアミノ、ジ-(C1-3-アルキル)-アミノ、C1-3-アルキルカルボニルアミノ、又はC1-3-アルキルスルホニルアミノ基で置換されていてもよい)、
ヘテロアリール-C1-2-アルキル又はC-連結ヘテロアリール基(このとき、該ヘテロアリール基は、ピロリル、オキサゾリル、イミダゾリル、フラニル、チオフェニル、チアゾリル、1,2,3-トリアゾリル、1,2,4-トリアゾリル、テトラゾリル、ピリジニル、ピリミジニル及びピラジニルの中から選択され、かつ任意に、該ヘテロアリール部分内で、ハロゲン原子、C1-3-アルキル、ヒドロキシ、C1-3-アルキルオキシ、モノ-、ジ-及びトリフルオロメトキシ基の中から選択される同一又は異なる置換基にて一置換〜二置換されていてもよい)を表し、
5は、水素原子、
直鎖若しくは分岐C1-4-アルキル基(該水素原子は、任意に、全体的又は部分的にフッ素原子と置き換わっていてもよく、かつ任意に、C1-3-アルキルオキシ基(該C1-3-アルキルオキシ基の水素原子は、任意に、全体的又は部分的にフッ素原子と置き換わっていてもよい)で置換されていてもよい)を表し、
或いは
4とR5が、それらが結合している炭素原子と一緒にC3-7-シクロアルキル又はC4-7-シクロアルケニル基を形成し(このとき、
3-7-シクロアルキル又はC4-7-シクロアルケニル基が別個の炭素原子のところでC2-5-アルキレン基にて置換され、或いは同時に2個の異なる炭素原子のところでC1-4-アルキレン基にて置換されて対応するスピロ環式基又は架橋二環式基を形成していてもよく、
さらに、C4-7-シクロアルキル若しくはC4-7-シクロアルケニル基又は上述したような対応するスピロ環式基若しくは対応する架橋二環式基の1個のメチレン基が酸素若しくはイオウ原子又は-N(R8c)-基と置き換わっていてもよく、及び/又は
4-8-シクロアルキル基の2個の直接隣接したメチレン基が一緒に-C(O)N(R8b)-、-C(O)O-基と置き換わっていてもよく、
同時に、C3-7-シクロアルキル基又は上述したような対応するスピロ環式基若しくは対応する架橋二環式基の1〜2個の炭素原子は、任意に相互独立的にC1-3-アルキル、ヒドロキシ、C1-3-アルキルオキシ、ジ-(C1-3-アルキル)-アミノ基で置換されていてもよく、
但し、R4とR5から一緒に形成されるこの種のC3-7-シクロアルキル若しくはC4-7-シクロアルケニル基又は上述したような対応するスピロ環式基若しくは対応する架橋二環式基であって、
該環式基の、基R4とR5が結合している炭素原子に直接結合しているメチレン基が、酸素、窒素及びイオウの中から選択されるヘテロ原子と置き換わっている、及び/又は
該環式基(酸素及び窒素の中から選択されるヘテロ原子が該環式基に直接結合していることを特徴とする)に結合している置換基が、酸素、窒素及びイオウ(スルホン基を除く)の中から選択される別のヘテロ原子から、正確に1個の任意に置換されていてもよいメチレン基によって隔てられている、及び/又は
酸素、窒素及びイオウの中から選択されるヘテロ原子が、二重結合によって別の炭素原子に結合している炭素原子に直接結合している、及び/又は
3個の環員(その1個以上が酸素若しくはイオウ原子又は-N(R8c)-基に相当する)を有する環式基を含むものは除外される)、
6は、塩素又は臭素原子を表し、
ここで、特に断らない限り、前記定義で言及した用語“ハロゲン原子”は、フッ素、塩素、臭素及びヨウ素の中から選択される原子を意味し、
さらに、前記定義に含まれる、2個より多くの炭素原子を有するアルキル及びアルコキシ基は、特に断らない限り、直鎖若しくは分岐していてよく、かつ前記ジアルキル化基(例えばジアルキルアミノ基)中のアルキル基は、同一又は異なってよく、
かつ、前記定義に含まれるメチル又はエチル基の水素原子は、特に断らない限り、全体的又は部分的にフッ素原子と置き換わっていてもよい、一般式Iの当該化合物、
その互変異性体、エナンチオマー、ジアステレオマー、混合物及びその塩を含む。
本発明の第17態様は、式中、
Aは、下記一般式の基を表し、
Figure 2007537179
(式中、
mは数1又は2であり、
8aは、それぞれ相互独立的に水素若しくはフッ素原子又はC1-3-アルキル、ヒドロキシ、ヒドロキシ-C1-3-アルキル、C1-3-アルコキシ、C1-3-アルコキシ-C1-3-アルキル、アミノ、C1-3-アルキルアミノ、ジ-(C1-3-アルキル)-アミノ、アミノ-C1-3-アルキル、C1-3-アルキルアミノ-C1-3-アルキル、ジ-(C1-3-アルキル)-アミノ-C1-3-アルキル基を表し(このとき、前述した置換5〜7員基Aにおいて、任意に置換基としてR8aと導入されるヘテロ原子F、O又はNは、N、O、Sの中から選択されるヘテロ原子から正確に1個の炭素原子によっては隔てられていない)、
8bは、水素原子又はC1-3-アルキル基を表し、
1は、酸素原子又は-CH2-、-CHR8a-若しくは-NR8c-基を表し、
8cは、水素原子、C1-3-アルキル、C1-3-アルキルカルボニル、又はC1-4-アルキルオキシカルボニル基を表し、
3は、酸素原子又は-NR8c-基を表す)、
1は、塩素若しくは臭素原子、メチル、トリフルオロメチル又はメトキシ基を表し、
2は、水素若しくはフッ素原子を表し、
3は、水素原子を表し、
4は、メチル基(任意に、ヒドロキシ、メトキシ、ベンジルオキシ、メトキシカルボニル又はピリジン-4-イル基で置換されていてもよい)、又は
フラン-2-イル、1-メチル-ピラジン-3-イル、フェニル、ピリジン-3-イル若しくはピラジン-2-イル基を表し、
5は、水素原子又はメチル基を表し、或いは
4とR5が、それらが結合している炭素原子と一緒にC3-6-シクロアルキル又はC5-6-シクロアルケニル基を形成し(このとき、
3-6-シクロアルキル又はC5-6-シクロアルケニル基が単一の炭素原子のところでC2-4-アルキレン基にて置換され、或いは同時に2個の異なる炭素原子のところでC1-3-アルキレン基にて置換されて対応するスピロ環式基又は架橋二環式基を形成していてもよく、
さらに、C4-6-シクロアルキル若しくはC5-6-シクロアルケニル基又は上述したような対応するスピロ環式基若しくは対応する架橋二環式基の1個のメチレン基が酸素原子又は-N(R8c)-基と置き換わっていてもよく、
但し、R4とR5から一緒に形成されるこの種のC3-6-シクロアルキル若しくはC5-6-シクロアルケニル基又は上述したような対応するスピロ環式基若しくは対応する架橋二環式基であって、
該環式基の、基R4とR5が結合している炭素原子に直接結合しているメチレン基が、酸素及び窒素の中から選択されるヘテロ原子と置き換わっている、及び/又は
酸素及び窒素の中から選択されるヘテロ原子が、二重結合によって別の炭素原子に結合している炭素原子に直接結合している、及び/又は
3個の環員(その1個以上が酸素原子又は-N(R8c)-基に相当する)を有する環式基を含むものは除外される)、
6は、塩素又は臭素原子を表し、
ここで、特に断らない限り、前記定義で言及した用語“ハロゲン原子”は、フッ素、塩素、臭素及びヨウ素の中から選択される原子を意味し、
さらに、特に断らない限り、前記定義に含まれる、2個より多くの炭素原子を有するアルキル及びアルコキシ基は、直鎖若しくは分岐していてよく、かつ前記ジアルキル化基(例えばジアルキルアミノ基)中のアルキル基は、同一又は異なってよく、
かつ、前記定義に含まれるメチル又はエチル基の水素原子は、特に断らない限り、全体的又は部分的にフッ素原子と置き換わっていてもよい、一般式Iの当該化合物、
その互変異性体、エナンチオマー、ジアステレオマー、混合物及びその塩を含む。
本発明の第18態様は、式中、R4及びR5が水素を意味しない、前記態様9、10、11、12、13、14、15、16又は17に対応する一般式Iの当該化合物を含む。
本発明の第19態様は、式中、R4とR5が、それらが結合している炭素原子と一緒に環式基(各場合、第9、第10、第11、第12、第13、第14、第15、第16、第17又は第18態様のとおりに定義される)を形成する、前記態様9、10、11、12、13、14、15、16、17又は18に対応する一般式Iの当該化合物を含む。
本発明の第20態様は、式中、R4とR5が、それらが結合している炭素原子と一緒に環式基(各場合、第9、第10、第11、第12、第13、第14、第15、第16、第17、第18又は第19態様のとおりに定義される)を形成し、同時に該環式基中、メチレン基が酸素原子又は-N(R8c)-基と置き換わっている、前記態様9、10、11、12、13、14、15、16、17、18又は19に対応する一般式Iの当該化合物を含む。
本発明の第21態様は、式中、R4とR5が、それらが結合している炭素原子と一緒に環式基(対応する置換によって、第9、第10、第11、第12、第13、第14、第15、第16、第17、第18又は第19態様で述べたような架橋二環式基又はスピロ環式基を表す)を形成する、前記態様9、10、11、12、13、14、15、16、17、18又は19に対応する一般式Iの当該化合物を含む。
本発明の第22態様は、式中、R4とR5が、それらが結合している炭素原子と一緒に下記環式基を表す前記態様9、10、11、12、13、14、15、16、17、18、19又は20に対応する一般式Iの当該化合物を含む。
Figure 2007537179
本発明の第23態様は、式中、R4とR5が、それらが結合している炭素原子と一緒に下記架橋二環式基を表す前記態様9、10、11、12、13、14、15、16、17、18、19又は20に対応する一般式Iの当該化合物を含む。
Figure 2007537179
本発明の第24態様は、式中、基Aが下記基を表す前記態様9、10、11、12、13、14、15、16、17、18、19、20、21、22又は23に対応する一般式Iの当該化合物を含む。
Figure 2007537179
本発明の第25態様は、式中、基Aが下記基を表す前記態様9、10、11、12、13、14、15、16、17、18、19、20、21、22又は23に対応する一般式Iの当該化合物を含む。
Figure 2007537179
本発明の第26態様は、式中、R6が臭素原子を表す前記態様9、10、11、12、13、14、15、16、17、18、19、20、21、22、23、24又は25に対応する一般式Iの当該化合物を含む。
本発明の第27態様は、式中、R6が塩素原子を表す前記態様9、10、11、12、13、14、15、16、17、18、19、20、21、22、23、24又は25に対応する一般式Iの当該化合物を含む。
本発明の第28態様は、式中、R1がフッ素、塩素若しくはフッ素原子又はメチル若しくはトリフルオロメチル基を表す前記態様9、10、11、12、13、14、15、16、17、18、19、20、21、22、23、24、25、26又は27に対応する一般式Iの当該化合物を含む。
本発明の第29態様は、式中、R1が水素原子を表す前記態様9、10、11、12、13、14、15、16、17、18、19、20、21、22、23、24、25、26又は27に対応する一般式Iの当該化合物を含む。
以下、一般式Iの好ましい化合物を例示する:
(1) 5-クロロ-チオフェン-2-カルボン酸-N-{(1R)-2-ベンジルオキシ-1-[3-クロロ-4-(4-メチル-[1,4]ジアゼパン-1-イル)-フェニルカルバモイル)-エチル}-アミド,
(2) 5-クロロ-チオフェン-2-カルボン酸-N-{1-[3-ブロモ-4-(4-メチル-ピペラジン-1-イル)-フェニルカルバモイル]-エチル}-アミド,
(3) 5-クロロ-チオフェン-2-カルボン酸-N-{(1R)-1-[3-クロロ-4-(4-メチル-[1,4]ジアゼパン-1-イル)-フェニルカルバモイル]-2-ヒドロキシ-エチル}-アミド,
(4) 5-ブロモ-チオフェン-2-カルボン酸-N-{(1R)-2-ベンジルオキシ-1-[3-クロロ-4-(4-メチル-[1,4]ジアゼパン-1-イル)-フェニルカルバモイル]-エチル}-アミド,
(5) 5-ブロモ-チオフェン-2-カルボン酸-N-{1-[3-クロロ-4-(4-メチル-[1,4]ジアゼパン-1-イル)-フェニルカルバモイル]-1-メチル-エチル}-アミド,
(6) 5-クロロ-チオフェン-2-カルボン酸-N-{1-[3-クロロ-4-(4-メチル-[1,4]ジアゼパン-1-イル)-フェニルカルバモイル]-1-メチル-エチル}-アミド,
(7) 5-ブロモ-チオフェン-2-カルボン酸-N-{1-[3-クロロ-4-(モルフォリン-4-イル)-フェニルカルバモイル]-1-メチル-エチル}-アミド,
(8) 5-クロロ-チオフェン-2-カルボン酸-N-{1-[3-メチル-4-(モルフォリン-4-イル)-フェニルカルバモイル]-1-メチル-エチル}-アミド,
(9) 5-ブロモ-チオフェン-2-カルボン酸-N-{(1R)-1-[3-クロロ-4-(モルフォリン-4-イル)-フェニルカルバモイル]-2-メトキシ-エチル}-アミド,
(10) 5-ブロモ-チオフェン-2-カルボン酸-N-{1-[3-クロロ-4-(ピラゾリジン-1-イル)-フェニルカルバモイル]-1-メチル-エチル}-アミド,
(11) 5-クロロ-チオフェン-2-カルボン酸-N-{1-[3-メチル-4-(ピラゾリジン-1-イル)-フェニルカルバモイル]-1-メチル-エチル}-アミド,
(12) 5-ブロモ-チオフェン-2-カルボン酸-N-{(1R)-1-[3-クロロ-4-(ピラゾリジン-1-イル)-フェニルカルバモイル]-2-メトキシ-エチル}-アミド,
(13) 5-ブロモ-チオフェン-2-カルボン酸-N-{1-[3-クロロ-4-(テトラヒドロピリダジン-1-イル)-フェニルカルバモイル]-1-メチル-エチル}-アミド,
(14) 5-クロロ-チオフェン-2-カルボン酸-N-{1-[3-メチル-4-(テトラヒドロピリダジン-1-イル)-フェニルカルバモイル]-1-メチル-エチル}-アミド,
(15) 5-ブロモ-チオフェン-2-カルボン酸-N-{(1R)-1-[3-クロロ-4-(テトラヒドロピリダジン-1-イル)-フェニルカルバモイル]-2-メトキシ-エチル}-アミド,
(16) 5-ブロモ-チオフェン-2-カルボン酸-N-{1-[3-クロロ-4-(2-メチル-テトラヒドロピリダジン-1-イル)-フェニルカルバモイル]-1-メチル-エチル}-アミド,
(17) 5-クロロ-チオフェン-2-カルボン酸-N-{1-[3-メチル-4-(2-メチル-テトラヒドロピリダジン-1-イル)-フェニルカルバモイル]-1-メチル-エチル}-アミド,
(18) 5-ブロモ-チオフェン-2-カルボン酸-N-{(1R)-1-[3-クロロ-4-(2-メチル-テトラヒドロピリダジン-1-イル)-フェニルカルバモイル]-2-メトキシ-エチル}-アミド,
(19) 5-ブロモ-チオフェン-2-カルボン酸-N-{1-[3-クロロ-4-([1,2]オキサジナン-2-イル)-フェニルカルバモイル]-1-メチル-エチル}-アミド,
(20) 5-クロロ-チオフェン-2-カルボン酸-N-{1-[3-メチル-4-([1,2]オキサジナン-2-イル)-フェニルカルバモイル]-1-メチル-エチル}-アミド,
(21) 5-ブロモ-チオフェン-2-カルボン酸-N-{(1R)-1-[3-クロロ-4-([1,2]オキサジナン-2-イル)-フェニルカルバモイル]-2-メトキシ-エチル}-アミド,
(22) 5-ブロモ-チオフェン-2-カルボン酸-N-{1-[3-クロロ-4-([1,2]オキサゼパン-2-イル)-フェニルカルバモイル]-1-メチル-エチル}-アミド,
(23) 5-クロロ-チオフェン-2-カルボン酸-N-{1-[3-メチル-4-([1,2]オキサゼパン-2-イル)-フェニルカルバモイル]-1-メチル-エチル}-アミド,
(24) 5-ブロモ-チオフェン-2-カルボン酸-N-{(1R)-1-[3-クロロ-4-([1,2]オキサゼパン-2-イル)-フェニルカルバモイル]-2-メトキシ-エチル}-アミド,
(25) 5-ブロモ-チオフェン-2-カルボン酸-N-{1-[3-クロロ-4-(2-オキソ-ピペラジン-4-イル)-フェニルカルバモイル]-エチル}-アミド,
(26) 5-ブロモ-チオフェン-2-カルボン酸-N-{1-[3-クロロ-4-(テトラヒドロ-ピリダジン-3-オン-1-イル)-フェニルカルバモイル]-エチル}-アミド,
(27) 5-ブロモ-チオフェン-2-カルボン酸-N-{1-[3-ブロモ-4-(4-メチル-[1,4]ジアゼパン-1-イル)-フェニルカルバモイル]-1-メチル-エチル}-アミド,
(28) 5-ブロモ-チオフェン-2-カルボン酸-N-{1-[3-トリフルオロメチル-4-(4-メチル-[1,4]ジアゼパン-1-イル)-フェニルカルバモイル]-1-メチル-エチル}-アミド,
(29) 5-ブロモ-チオフェン-2-カルボン酸-N-{1-[3-トリフルオロメトキシ-4-(4-メチル-[1,4]ジアゼパン-1-イル)-フェニルカルバモイル]-1-メチル-エチル}-アミド,
(30) 5-クロロ-チオフェン-2-カルボン酸-N-{1-[3-トリフルオロメチル-4-(4-メチル-[1,4]ジアゼパン-1-イル)-フェニルカルバモイル]-1-メチル-エチル}-アミド,
(31) 5-クロロ-チオフェン-2-カルボン酸-N-{(1R)-1-[3-メチル-4-(4-メチル-[1,4]ジアゼパン-1-イル)-フェニルカルバモイル]-3-メチルスルファニル-プロピル}-アミド,
(32) 5-クロロ-チオフェン-2-カルボン酸-N-{1-[3-メチル-4-(4-メチル-[1,4]ジアゼパン-1-イル)-フェニルカルバモイル]-1-フェニル-メチル}-アミド,
(33) 5-クロロ-チオフェン-2-カルボン酸-N-{1-[3-メチル-4-(4-メチル-[1,4]ジアゼパン-1-イル)-フェニルカルバモイル]-1-[ピリジン-3-イル]-メチル}-アミド,
(34) 5-クロロ-チオフェン-2-カルボン酸-N-{1-[3-メチル-4-(4-メチル-[1,4]ジアゼパン-1-イル)-フェニルカルバモイル]-2-[イミダゾール-4-イル]-エチル}-アミド,
(35) 5-クロロ-チオフェン-2-カルボン酸-N-{1-[3-メチル-4-(4-メチル-[1,4]ジアゼパン-1-イル)-フェニルカルバモイル]-3-(ジメチルアミノカルボニル)-プロピル}-アミド,
(36) 5-ブロモ-チオフェン-2-カルボン酸-N-{1-メチル-[3-メチル-4-(2,5-ジメチル-ピロリジン-1-イル)-フェニルカルバモイル]-エチル}-アミド,
(37) 5-ブロモ-チオフェン-2-カルボン酸-N-{1-[3-メチル-4-(2,6-ジメチル-ピペリジン-1-イル)-フェニルカルバモイル]-シクロペンチル}-アミド,
(38) 5-ブロモ-チオフェン-2-カルボン酸-N-{4-[3-メチル-4-(2,6-ジメチル-ピペリジン-1-イル)-フェニルカルバモイル]-テトラヒドロピラン-4-イル}-アミド,
(39) 5-ブロモ-チオフェン-2-カルボン酸-N-{1-メチル-4-[3-メチル-4-(2,6-ジメチル-モルフォリン-4-イル)-フェニルカルバモイル]-ピペラジン-4-イル}-アミド,
(40) 5-ブロモ-チオフェン-2-カルボン酸-N-{3-[3-クロロ-4-(2,2-ジメチル-ピロリジン-1-イル)-フェニルカルバモイル]-テトラヒドロフラン-3-イル}-アミド,
(41) 5-クロロ-チオフェン-2-カルボン酸-N-{1-[3-クロロ-4-(4-メチル-[1,4]ジアゼパン-1-イル)-フェニルカルバモイル]-エチル}-アミド,
(42) 5-クロロ-チオフェン-2-カルボン酸-N-{(1R)-1-[3-クロロ-4-(4-メチル-[1,4]ジアゼパン-1-イル)-フェニルカルバモイル]-2-フェニル-エチル}-アミド,
(43) 5-クロロ-チオフェン-2-カルボン酸-N-{1-[3-クロロ-4-(3-オキソ-ピペラジン-1-イル)-フェニルカルバモイル]-1-メチル-エチル}-アミド,
(44) 5-ブロモ-チオフェン-2-カルボン酸-N-{1-[3-クロロ-4-(3-オキソ-ピペラジン-1-イル)-フェニルカルバモイル]-1-メチル-エチル}-アミド,
(45) 5-クロロ-チオフェン-2-カルボン酸-N-{1-[3-クロロ-4-(モルフォリン-4-イル)-フェニルカルバモイル]-エチル}-アミド,
(46) 5-クロロ-チオフェン-2-カルボン酸-N-{1-[4-(4-メチル-[1,4]ジアゼパン-1-イル)-フェニルカルバモイル]-1-メチル-エチル}-アミド,
(47) 5-ブロモ-チオフェン-2-カルボン酸-N-{1-[4-(4-メチル-[1,4]ジアゼパン-1-イル)-フェニルカルバモイル]-1-メチル-エチル}-アミド,
(48) 5-クロロ-チオフェン-2-カルボン酸-N-{4-[3-クロロ-4-(4-メチル-[1,4]ジアゼパン-1-イル)-フェニルカルバモイル]-テトラヒドロピラン-4-イル}-アミド,
(49) 5-ブロモ-チオフェン-2-カルボン酸-N-{4-[3-クロロ-4-(4-メチル-[1,4]ジアゼパン-1-イル)-フェニルカルバモイル]-テトラヒドロピラン-4-イル}-アミド,
(50) 5-クロロ-チオフェン-2-カルボン酸-N-{(1R)-1-[3-クロロ-4-(4-メチル-[1,4]ジアゼパン-1-イル)-フェニルカルバモイル]-1-メチル-2-フェニル-エチル}-アミド,
(51) 5-ブロモ-チオフェン-2-カルボン酸-N-{(1R)-1-[3-クロロ-4-(4-メチル-[1,4]ジアゼパン-1-イル)-フェニルカルバモイル]-1-メチル-2-フェニル-エチル}-アミド,
(52) 5-ブロモ-チオフェン-2-カルボン酸-N-{1-[4-(2,5-ジメチル-ピロリジン-1-イル)-フェニルカルバモイル]-1-メチル-エチル}-アミド,
(53) 5-クロロ-チオフェン-2-カルボン酸-N-{1-[4-(2,5-ジメチル-ピロリジン-1-イル)-フェニルカルバモイル]-1-メチル-エチル}-アミド,
(54) 5-ブロモ-チオフェン-2-カルボン酸-N-{1-[3-クロロ-4-(4-メチル-[1,4]ジアゼパン-1-イル)-フェニルカルバモイル]-シクロペンタ-1-イル}-アミド,
(55) 5-ブロモ-チオフェン-2-カルボン酸-N-{1-[3-メチル-4-(4-アセチル-[1,4]ジアゼパン-1-イル)-フェニルカルバモイル]-シクロペンタ-1-イル}-アミド,
(56) 5-クロロ-チオフェン-2-カルボン酸-N-{1-メチル-1-[4-(4-メチル-ピペラジン-1-イル)-フェニルカルバモイル]-エチル}-アミド,
(57) 5-クロロ-チオフェン-2-カルボン酸-N-{1-[3-クロロ-4-(モルフォリン-4-イル)-フェニルカルバモイル]-1-メチル-エチル}-アミド,
(58) 5-クロロ-チオフェン-2-カルボン酸-N-{1-[4-(4-メチル-ピペラジン-1-イル)-フェニルカルバモイル]-エチル}-アミド,
(59) 5-ブロモ-チオフェン-2-カルボン酸-N-{3-[3-メチル-4-(2-メチル-テトラヒドロ-ピリダジン-1-イル)-フェニルカルバモイル]-テトラヒドロフラン-3-イル}-アミド,
(60) 5-クロロ-チオフェン-2-カルボン酸-N-{3-[3-メチル-4-(2-メチル-テトラヒドロ-ピリダジン-1-イル)-フェニルカルバモイル]-テトラヒドロフラン-3-イル}-アミド,
(61) 5-クロロ-チオフェン-2-カルボン酸-N-{2-[4-(2-メチル-テトラヒドロ-ピリダジン-1-イル)-フェニルカルバモイル]-ビシクロ[2.2.1]ヘプタ-2-イル}-アミド,
(62) 5-クロロ-チオフェン-2-カルボン酸-N-{3-[3-クロロ-4-(2-メチル-テトラヒドロ-ピリダジン-1-イル)-フェニルカルバモイル]-テトラヒドロフラン-3-イル}-アミド,
(63) 5-クロロ-チオフェン-2-カルボン酸-N-{3-[3-ブロモ-4-(2-メチル-テトラヒドロ-ピリダジン-1-イル)-フェニルカルバモイル]-テトラヒドロフラン-3-イル}-アミド,
(64) 5-クロロ-チオフェン-2-カルボン酸-N-{3-[3-フルオロ-4-(2-メチル-テトラヒドロ-ピリダジン-1-イル)-フェニルカルバモイル]-テトラヒドロフラン-3-イル}-アミド,
(65) 5-クロロ-チオフェン-2-カルボン酸-N-{3-[3-トリフルオロメチル-4-(2-メチル-テトラヒドロ-ピリダジン-1-イル)-フェニルカルバモイル]-テトラヒドロフラン-3-イル}-アミド,
(66) 5-クロロ-チオフェン-2-カルボン酸-N-{3-[4-(2-メチル-テトラヒドロ-ピリダジン-1-イル)-フェニルカルバモイル]-テトラヒドロフラン-3-イル}-アミド,
(67) 5-クロロ-チオフェン-2-カルボン酸-N-{2-[3-メチル-4-(2-メチル-テトラヒドロ-ピリダジン-1-イル)-フェニルカルバモイル]-ビシクロ[2.2.1]ヘプタ-2-イル}-アミド,
(68) 5-クロロ-チオフェン-2-カルボン酸-N-{2-[3-メチル-4-(2-メチル-テトラヒドロ-ピリダジン-1-イル)-フェニルカルバモイル]-7-オキサ-ビシクロ[2.2.1]ヘプタ-2-イル}-アミド,
(69) 5-クロロ-チオフェン-2-カルボン酸-N-{3-[3-メチル-4-([2-メチル-[1,2]ジアゼパン-1-イル)-フェニルカルバモイル]-テトラヒドロフラン-3-イル}-アミド,
(70) 5-クロロ-チオフェン-2-カルボン酸-N-{3-[3-メチル-4-(5-メチル-[1,4,5]オキサジアゼパン-4-イル)-フェニルカルバモイル]-テトラヒドロフラン-3-イル}-アミド,
(71) 5-ブロモ-チオフェン-2-カルボン酸-N-{3-[4-(5-メチル-[1,4,5]オキサジアゼパン-4-イル)-フェニルカルバモイル]-テトラヒドロフラン-3-イル}-アミド,
その互変異性体、エナンチオマー、ジアステレオマー、混合物及びその塩、さらに下記化合物
(1) 5-クロロ-チオフェン-2-カルボン酸-N-{(1R)-2-ベンジルオキシ-1-[3-クロロ-4-(4-メチル-[1,4]ジアゼパン-1-イル)-フェニルカルバモイル)-エチル}-アミド,
(2) 5-クロロ-チオフェン-2-カルボン酸-N-{1-[3-ブロモ-4-(4-メチル-ピペラジン-1-イル)-フェニルカルバモイル]-エチル}-アミド,
(3) 5-クロロ-チオフェン-2-カルボン酸-N-{(1R)-1-[3-クロロ-4-(4-メチル-[1,4]ジアゼパン-1-イル)-フェニルカルバモイル]-2-ヒドロキシ-エチル}-アミド,
(4) 5-ブロモ-チオフェン-2-カルボン酸-N-{(1R)-2-ベンジルオキシ-1-[3-クロロ-4-(4-メチル-[1,4]ジアゼパン-1-イル)-フェニルカルバモイル]-エチル}-アミド,
(5) 5-ブロモ-チオフェン-2-カルボン酸-N-{1-[3-クロロ-4-(4-メチル-[1,4]ジアゼパン-1-イル)-フェニルカルバモイル]-1-メチル-エチル}-アミド,
(6) 5-クロロ-チオフェン-2-カルボン酸-N-{1-[3-クロロ-4-(4-メチル-[1,4]ジアゼパン-1-イル)-フェニルカルバモイル]-1-メチル-エチル}-アミド,
(7) 5-ブロモ-チオフェン-2-カルボン酸-N-{1-[3-クロロ-4-(モルフォリン-4-イル)-フェニルカルバモイル]-1-メチル-エチル}-アミド,
(8) 5-ブロモ-チオフェン-2-カルボン酸-N-{1-[3-トリフルオロメチル-4-(4-メチル-[1,4]ジアゼパン-1-イル)-フェニルカルバモイル]-1-メチル-エチル}-アミド,
(9) 5-クロロ-チオフェン-2-カルボン酸-N-{1-[3-トリフルオロメチル-4-(4-メチル-[1,4]ジアゼパン-1-イル)-フェニルカルバモイル]-1-メチル-エチル}-アミド,
(10) 5-クロロ-チオフェン-2-カルボン酸-N-{1-[3-クロロ-4-(4-メチル-[1,4]ジアゼパン-1-イル)-フェニルカルバモイル]-エチル}-アミド,
(11) 5-クロロ-チオフェン-2-カルボン酸-N-{(1R)-1-[3-クロロ-4-(4-メチル-[1,4]ジアゼパン-1-イル)-フェニルカルバモイル]-2-フェニル-エチル}-アミド,
(12) 5-クロロ-チオフェン-2-カルボン酸-N-{1-[3-クロロ-4-(3-オキソ-ピペラジン-1-イル)-フェニルカルバモイル]-1-メチル-エチル}-アミド,
(13) 5-ブロモ-チオフェン-2-カルボン酸-N-{1-[3-クロロ-4-(3-オキソ-ピペラジン-1-イル)-フェニルカルバモイル]-1-メチル-エチル}-アミド,
(14) 5-クロロ-チオフェン-2-カルボン酸-N-{1-[3-クロロ-4-(モルフォリン-4-イル)-フェニルカルバモイル]-エチル}-アミド,
(15) 5-クロロ-チオフェン-2-カルボン酸-N-{1-[4-(4-メチル-[1,4]ジアゼパン-1-イル)-フェニルカルバモイル]-1-メチル-エチル}-アミド,
(16) 5-ブロモ-チオフェン-2-カルボン酸-N-{1-[4-(4-メチル-[1,4]ジアゼパン-1-イル)-フェニルカルバモイル]-1-メチル-エチル}-アミド,
(17) 5-クロロ-チオフェン-2-カルボン酸-N-{4-[3-クロロ-4-(4-メチル-[1,4]ジアゼパン-1-イル)-フェニルカルバモイル]-テトラヒドロピラン-4-イル}-アミド,
(18) 5-ブロモ-チオフェン-2-カルボン酸-N-{4-[3-クロロ-4-(4-メチル-[1,4]ジアゼパン-1-イル)-フェニルカルバモイル]-テトラヒドロピラン-4-イル}-アミド,
(19) 5-クロロ-チオフェン-2-カルボン酸-N-{(1R)-1-[3-クロロ-4-(4-メチル-[1,4]ジアゼパン-1-イル)-フェニルカルバモイル]-1-メチル-2-フェニル-エチル}-アミド,
(20) 5-ブロモ-チオフェン-2-カルボン酸-N-{(1R)-1-[3-クロロ-4-(4-メチル-[1,4]ジアゼパン-1-イル)-フェニルカルバモイル]-1-メチル-2-フェニル-エチル}-アミド,
(21) 5-ブロモ-チオフェン-2-カルボン酸-N-{1-[4-(2,5-ジメチル-ピロリジン-1-イル)-フェニルカルバモイル]-1-メチル-エチル}-アミド,
(22) 5-クロロ-チオフェン-2-カルボン酸-N-{1-[4-(2,5-ジメチル-ピロリジン-1-イル)-フェニルカルバモイル]-1-メチル-エチル}-アミド,
(23) 5-ブロモ-チオフェン-2-カルボン酸-N-{1-[3-クロロ-4-(4-メチル-[1,4]ジアゼパン-1-イル)-フェニルカルバモイル]-シクロペンタ-1-イル}-アミド,
(24) 5-ブロモ-チオフェン-2-カルボン酸-N-{1-[3-メチル-4-(4-アセチル-[1,4]ジアゼパン-1-イル)-フェニルカルバモイル]-シクロペンタ-1-イル}-アミド,
(25) 5-クロロ-チオフェン-2-カルボン酸-N-{1-メチル-1-[4-(4-メチル-ピペラジン-1-イル)-フェニルカルバモイル]-エチル}-アミド,
(26) 5-クロロ-チオフェン-2-カルボン酸-N-{1-[3-クロロ-4-(モルフォリン-4-イル)-フェニルカルバモイル]-1-メチル-エチル}-アミド,
(27) 5-クロロ-チオフェン-2-カルボン酸-N-{1-[4-(4-メチル-ピペラジン-1-イル)-フェニルカルバモイル]-エチル}-アミド,
(28) 5-ブロモ-チオフェン-2-カルボン酸-N-{3-[3-メチル-4-(2-メチル-テトラヒドロ-ピリダジン-1-イル)-フェニルカルバモイル]-テトラヒドロフラン-3-イル}-アミド,
(29) 5-クロロ-チオフェン-2-カルボン酸-N-{3-[3-メチル-4-(2-メチル-テトラヒドロ-ピリダジン-1-イル)-フェニルカルバモイル]-テトラヒドロフラン-3-イル}-アミド,
(30) 5-クロロ-チオフェン-2-カルボン酸-N-{3-[4-(2-メチル-テトラヒドロ-ピリダジン-1-イル)-フェニルカルバモイル]-テトラヒドロフラン-3-イル}-アミド,
(31) 5-クロロ-チオフェン-2-カルボン酸-N-{2-[3-メチル-4-(2-メチル-テトラヒドロ-ピリダジン-1-イル)-フェニルカルバモイル]-ビシクロ[2.2.1]ヘプタ-2-イル}-アミド,
(32) 5-クロロ-チオフェン-2-カルボン酸-N-{2-[3-メチル-4-(2-メチル-テトラヒドロ-ピリダジン-1-イル)-フェニルカルバモイル]-7-オキサ-ビシクロ[2.2.1]ヘプタ-2-イル}-アミド,
(33) 5-クロロ-チオフェン-2-カルボン酸-N-{3-[3-メチル-4-(5-メチル-[1,4,5]オキサジアゼパン-4-イル)-フェニルカルバモイル]-テトラヒドロフラン-3-イル}-アミド,
(34) 5-ブロモ-チオフェン-2-カルボン酸-N-{3-[4-(5-メチル-[1,4,5]オキサジアゼパン-4-イル)-フェニルカルバモイル]-テトラヒドロフラン-3-イル}-アミド,
(35) 5-ブロモ-チオフェン-2-カルボン酸-N-{1-[3-クロロ-4-(2-メチル-テトラヒドロピリダジン-1-イル)-フェニルカルバモイル]-1-メチル-エチル}-アミド,
(36) 5-クロロ-チオフェン-2-カルボン酸-N-{1-[3-メチル-4-(2-メチル-テトラヒドロピリダジン-1-イル)-フェニルカルバモイル]-1-メチル-エチル}-アミド,
(37) 5-ブロモ-チオフェン-2-カルボン酸-N-{(1R)-1-[3-クロロ-4-(2-メチル-テトラヒドロピリダジン-1-イル)-フェニルカルバモイル]-2-メトキシ-エチル}-アミド,
(38) 5-ブロモ-チオフェン-2-カルボン酸-N-{1-[3-クロロ-4-(2-オキソ-ピペラジン-4-イル)-フェニルカルバモイル]-エチル}-アミド,
(39) 5-ブロモ-チオフェン-2-カルボン酸-N-{3-[3-クロロ-4-(2,2-ジメチル-ピロリジン-1-イル)-フェニルカルバモイル]-テトラヒドロフラン-3-イル}-アミド,
(40) 5-クロロ-チオフェン-2-カルボン酸-N-{3-[3-クロロ-4-(2-メチル-テトラヒドロ-ピリダジン-1-イル)-フェニルカルバモイル]-テトラヒドロフラン-3-イル}-アミド,
(41) 5-クロロ-チオフェン-2-カルボン酸-N-{3-[3-ブロモ-4-(2-メチル-テトラヒドロ-ピリダジン-1-イル)-フェニルカルバモイル]-テトラヒドロフラン-3-イル}-アミド,
(42) 5-クロロ-チオフェン-2-カルボン酸-N-{3-[3-フルオロ-4-(2-メチル-テトラヒドロ-ピリダジン-1-イル)-フェニルカルバモイル]-テトラヒドロフラン-3-イル}-アミド,
(43) 5-クロロ-チオフェン-2-カルボン酸-N-{3-[3-トリフルオロメチル-4-(2-メチル-テトラヒドロ-ピリダジン-1-イル)-フェニルカルバモイル]-テトラヒドロフラン-3-イル}-アミド,
(44) 5-クロロ-チオフェン-2-カルボン酸-N-{3-[3-メチル-4-([2-メチル-[1,2]ジアゼパン-1-イル)-フェニルカルバモイル]-テトラヒドロフラン-3-イル}-アミド,
その互変異性体、エナンチオマー、ジアステレオマー、混合物及びその塩は、特に好ましい。
本発明によれば、一般式Iの化合物は、それ自体既知の方法、例えば以下の方法で得られる。
(a)下記一般式の化合物を調製するため、
Figure 2007537179
(式中、A及びR1〜R3は、請求項1の定義どおり):
1)式中、R3が水素原子を表し、かつA、R1及びR2が請求項1の定義どおりである一般式(II)の化合物の調製:
i)下記一般式(III)の化合物のニトロ基の還元
Figure 2007537179
(式中、A、R1及びR2は、請求項1の定義どおり):
ニトロ基の還元は、例えば、好都合には、水、塩化アンモニウム水溶液、塩酸、硫酸、リン酸、ギ酸、酢酸、無水酢酸のような溶媒又は溶媒混合物中、鉄、亜鉛、スズのような卑金属又は硫化アンモニウム、硫化ナトリウム、亜ジチオン酸ナトリウムのようなイオウ化合物と共に、或いは例えば0.5〜100バール、好ましくは1〜50バールの圧力下、又は還元剤としてヒドラジンと共に、便宜的に例えばラネーニッケル、パラジウム木炭、酸化白金、鉱物繊維上白金若しくはロジウムのような触媒の存在下、又は水素化アルミニウムリチウム、水素化ホウ素ナトリウム、水素化ホウ素シアンナトリウム、ジイソブチルアルミニウムヒドリドのような複合水素化物と共に、便宜的に水、メタノール、エタノール、イソプロパノール、ペンタン、ヘキサン、シクロヘキサン、ヘプタン、ベンゼン、トルエン、キシレン、酢酸エチル、プロピオン酸メチル、グリコール、グリコールジメチルエーテル、ジエチレングリコールジメチルエーテル、ジオキサン、テトラヒドロフラン、N-メチルピロリジノン、若しくはN-エチル-ジイソプロピルアミン、N-C1-5-アルキルモルフォリン、N-C1-5-アルキルピペリジン、N-C1-5-アルキルピロリジン、トリエチルアミン、ピリジンのような溶媒又は溶媒混合物中、例えば-30〜250℃、好ましくは0〜150℃の温度で行われる。
一般式(III)の化合物は、以下のように得られる。
a)下記一般式の化合物
A−H (IV)
(式中、Aは請求項1の定義どおり)による、下記一般式の芳香族基における求核置換。
Figure 2007537179
(式中、R1及びR2は、請求項1の定義どおりである。)
求核置換は、好都合には、エタノール、イソプロパノール、ベンゼン、クロロベンゼン、トルエン、キシレン、グリコール、グリコールジメチルエーテル、ジエチレングリコールジメチルエーテル、ジメチルホルムアミド、N-メチルピロリジノン、テトラリン, ジメチルスルホキシド、スルホラン、塩化メチレン、クロロホルム、テトラクロロメタン若しくはN-エチル-ジイソプロピルアミン、N-C1-5-アルキルモルフォリン、N-C1-5-アルキルピペリジン、N-C1-5-アルキルピロリジン、トリエチルアミン、ピリジンのような溶媒又は溶媒混合物中、例えば-30〜250℃、好ましくは0〜150℃の温度で、任意に好都合には炭酸カリウム、炭酸ナトリウム、カリウム-tert.-ブトキシド、ナトリウムエトキシド、カリウムヘキサメチルジシラザン、ナトリウムヒドリド若しくはリチウムジイソプロピルアミドのような塩基の存在下で行われる。
b)下記一般式
A−H (IV)
(式中、Aは請求項1の定義どおり)の化合物の、下記一般式の芳香族基における遷移金属触媒カップリング反応。
Figure 2007537179
(式中、R1及びR2は、請求項1の定義どおりであり、かつZ1は塩素、臭素若しくはヨウ素原子又はトリフラート基を表す。)
この反応は、便宜上、ベンゼン、トルエン、キシレン、テトラヒドロフラン、ジオキサン、ジエチルエーテル、tert.-ブチル-メチルエーテル、エチレングリコールジメチルエーテル、ジエチレングリコールジメチルエーテル、スルホラン、ジメチルホルムアミド、N-メチルピロリジノン、テトラリン、ジメチルスルホキシド、塩化メチレン、クロロホルム若しくはテトラクロロメタンのような溶媒又は溶媒混合物中、例えば-30〜250℃、好ましくは0〜150℃の温度で、好都合には活性炭上ニッケル、パラジウム木炭、テトラキス-(トリフェニルホスフィン)-パラジウム(0)、トリス-(ジベンジリデンアセトン)-ジパラジウム(0)、パラジウム(II)アセテート、パラジウム(II)クロライド、ビス-(トリフェニルホスフィン)-パラジウム(II)-クロライド、ビス-(トリシクロヘキシルホスフィン)-パラジウム(II)-クロライド、ビス-(トリエチルホスフィン)-パラジウム(II)-クロライド、ビス-(トリ-o-トリルホスフィン)-パラジウム(II)-クロライドのような遷移金属触媒の存在下、任意的にトリフェニルホスフィン、トリ-o-トリルホスフィン、トリ-tert.-ブチルホスフィン、1,3-ビス-(ジフェニルホスフィノ)-プロパン、2,2'-ビス-(ジフェニルホスフィノ)-1,1'-ジナフチル、1,1'-ビス-(ジフェニルホスフィノ)-フェロセン、Xantphosのようなリガンドの存在下、かつ好都合には、ナトリウムメトキシド、ナトリウムエトキシド、ナトリウム-tert.-ブトキシド、カリウム-tert.-ブトキシド、ナトリウム-tert.-ブチルジメチル-シラノエート、カリウムヘキサメチルジシラザン、リチウムジイソプロピルアミド、炭酸カリウム、炭酸ルビジウム、炭酸セシウム、リン酸カリウム、ナトリウムヒドリドのような塩基の存在下、任意的に18-クラウン-6-エーテルのような錯化剤の存在下、並びに、好都合には、不活性ガス雰囲気(例えば窒素又はアルゴン)を用いて、任意的に加圧下で行われる。
c)下記一般式
Figure 2007537179
(式中、Y1は、任意に対応する保護基でブロックされていてもよいヒドロキシル、アミノ、ヒドラジノ又はチオール官能を示し、かつnは0〜4の数である)の化合物による、下記一般式の芳香族基における求核置換
Figure 2007537179
(式中、R1及びR2は、請求項1の定義どおり)、及び引き続き下記一般式の化合物との反応による環化。
Figure 2007537179
(式中、Z2はメチル又はtert.-ブチル基のようなカルボン酸又は硫酸保護基を表し、Z3は、塩素、臭素若しくはヨウ素原子又はトリフラート、メシラート若しくはトシラート基のような離核性脱離基を表し、Eは、カルボニルオキシ又はスルホニルオキシ基を表し、かつnは0〜4の数であり、このとき、個々のメチレン基は、請求項1で述べるように置換されていてもよく、又は任意に置換されていてもよいヘテロ原子若しくは他の集団と置き換わっていてもよい。)
最初の(V)の(VII)による求核芳香族置換は、例えば(a)1)i)a)で述べたとおりに行われる。
その結果化合物の一般式(VIII)の化合物による、次のアルキル化は、好都合には、ベンゼン、クロロベンゼン、トルエン、キシレン、グリコールジメチルエーテル、ジエチレングリコールジメチルエーテル、ジメチルホルムアミド、N-メチルピロリジノン、テトラリン、ジメチルスルホキシド、スルホラン、塩化メチレン、クロロホルム、テトラクロロメタン、N-エチル-ジイソプロピルアミン、N-C1-5-アルキルモルフォリン、N-C1-5-アルキルピペリジン、N-C1-5-アルキルピロリジン、トリエチルアミン、ピリジンのような溶媒又は溶媒混合物中、例えば-30〜250℃、好ましくは0〜150℃の温度で、好都合には、ピリジン、トリエチルアミン、p-ジメチルアミノピリジン、炭酸カリウム、炭酸ナトリウム、カリウムtert.-ブトキシド、ナトリウムメトキシド、ナトリウムエトキシド又は塩基性イオン交換体のような塩基の存在下で行われる。
この後、任意に、文献公知の方法で、又は一般項で後述するとおりに、求核基Y1及び保護基Z2の脱ブロッキングを行いうる。
次に、環化は、分子内アシル化/スルホニル化によって、好都合には、ベンゼン、クロロベンゼン、トルエン、キシレン、グリコールジメチルエーテル、ジエチレングリコールジメチルエーテル、ジメチルホルムアミド、N-メチルピロリジノン、テトラリン、ジメチルスルホキシド、スルホラン、塩化メチレン、クロロホルム、テトラクロロメタン、N-エチル-ジイソプロピルアミン、N-C1-5-アルキルモルフォリン、N-C1-5-アルキルピペリジン、N-C1-5-アルキルピロリジン、トリエチルアミン、ピリジンのような溶媒又は溶媒混合物中、例えば-30〜250℃、好ましくは0〜150℃の温度で、好都合にはピリジン、トリエチルアミン、p-ジメチルアミノピリジン、炭酸カリウム、炭酸ナトリウム、カリウム-tert.-ブトキシド、ナトリウムメトキシド、ナトリウムエトキシド又は塩基性イオン交換体のような塩基の存在下で行われる。
ii)下記一般式
A−H (IV)
(式中、Aは請求項1の定義どおり)の化合物の、下記一般式の芳香族基における遷移金属触媒カップリング反応。
Figure 2007537179
(式中、R1及びR2は、請求項1の定義どおりであり、かつZ1は塩素、臭素若しくはヨウ素原子又はトリフラート基を表す。)
この反応は、便宜上、ベンゼン、トルエン、キシレン、テトラヒドロフラン、ジオキサン、ジエチルエーテル、tert.-ブチル-メチルエーテル、エチレングリコールジメチルエーテル、ジエチレングリコールジメチルエーテル、スルホラン、ジメチルホルムアミド、N-メチルピロリジノン、テトラリン、ジメチルスルホキシド、塩化メチレン、クロロホルム若しくはテトラクロロメタンのような溶媒又は溶媒混合物中、例えば-30〜250℃、好ましくは0〜200℃の温度で、好都合には、テトラキス-(トリフェニルホスフィン)-パラジウム(0)、トリス-(ジベンジリデンアセトン)-ジパラジウム(0)、パラジウム(II)アセテート、パラジウム(II)クロライド、ビス-(トリフェニルホスフィン)-パラジウム(II)-クロライド、ビス-(トリシクロヘキシルホスフィン)-パラジウム(II)-クロライド、ビス-(トリエチルホスフィン)-パラジウム(II)-クロライド、ビス-(トリ-o-トリルホスフィン)-パラジウム(II)-クロライドのような遷移金属触媒の存在下、任意的にトリフェニルホスフィン、トリ-o-トリルホスフィン、トリ-tert.-ブチルホスフィン、1,3-ビス-(ジフェニルホスフィノ)-プロパン、2,2'-ビス-(ジフェニルホスフィノ)-1,1'-ジナフチル、1,1'-ビス-(ジフェニルホスフィノ)-フェロセン、Xantphosのようなリガンドの存在下、或いは例えばヨウ化銅(I)、臭化銅(I)若しくは酢酸銅(I)のような遷移金属触媒の存在下、かつ好都合にはテトラメチルグアニジン、テトラメチルエチレンジアミン若しくはN,N'-ジメチルエチレンジアミンのような塩基の存在下、かつ好都合にはナトリウムメトキシド、ナトリウムエトキシド、ナトリウム-tert.-ブトキシド、カリウム-tert.-ブトキシド、ナトリウム-tert.-ブチルジメチル-シラノエート、カリウムヘキサメチルジシラザン、リチウムジイソプロピルアミド、炭酸カリウム、炭酸ルビジウム、炭酸セシウム、リン酸カリウム、ナトリウムヒドリドのような塩基の存在下、任意的に18-クラウン-6-エーテルのような錯化剤の存在下、並びに好都合には不活性ガス雰囲気(例えば窒素又はアルゴン)を用いて、任意的に加圧下で行われる。
iii)例えば、(a)1)i)a)で述べた方法の求核置換から、及び(a)1)i)b)で述べた方法のアルキル化の順序で得られる下記一般式の化合物
Figure 2007537179
(式中、R1及びR2は、請求項1の定義どおりであり、Z7は、任意に置換されていてもよいアミノ基又はニトロ基を表し、Eは、結合又は請求項1記載のように任意に置換されていてもよいメチレン、イミノカルボニル若しくはイミノ基又は酸素原子を表し、このとき、l及びoは相互独立的に同一若しくは異なる数を表す)の環化メタセシス、その後、Z7がニトロ基を意味する場合、任意的に、(a)1)i)で述べた方法による還元。
メタセシスの反応による環化は、好都合には、ベンゼン、クロロベンゼン、トルエン、キシレン、メタノール、エタノール、プロパノール、ジエチルエーテル、tert.-ブチル-メチルエーテル、テトラヒドロフラン、ジオキサン、グリコールジメチルエーテル、ジエチレングリコールジメチルエーテル、ジメチルホルムアミド、N-メチルピロリジノン、テトラリン、ジメチルスルホキシド、スルホラン、塩化メチレン、クロロホルム、テトラクロロメタン、ピリジンのような溶媒又は溶媒混合物中、ベンジリデン-ビス-(トリシクロヘキシルホスフィン)-ジクロロ-ルテニウム(第1世代グラブス(Grubbs)触媒)又はベンジリデン-[1,3-ビス(2,4,6-トリメチルフェニル)-2-イミダゾリジニリデン]-ジクロロ-(トリシクロヘキシルホスフィン)-ルテニウム(第2世代グラブス触媒)のような触媒の存在下、例えば-30〜250℃、好ましくは0〜150℃の温度で、好都合には不活性ガス雰囲気、例えばアルゴン下で行われる。
このようにして得られた環系は、好都合にはメタノール、エタノール、プロパノール、酢酸エチル、ギ酸プロピル、テトラヒドロフラン、ジオキサン、N-メチルモルフォリン、N-メチルピロリジン、トリエチルアミン、酢酸、ギ酸、N,N-ジメチルホルムアミド若しくはジエチルエーテルのような溶媒又は溶媒混合物、かつ好都合にはラネーニッケル、パラジウム木炭、白金、酸化白金若しくは鉱物繊維上ロジウムのような触媒の存在下、例えば-10〜250℃、好ましくは0〜150℃の温度で、水素による水素化によって飽和環式化合物に変換しうる二重結合を含み、任意的にR7として分子中に見られるいずれのニトロ基も同時に還元され、或いは、好都合には水、アセトン、ギ酸エチル、酢酸エチル、tert.-ブチル-メチルエーテル、ジクロロメタン、クロロホルム、テトラクロロメタン、ギ酸若しくは酢酸のような溶媒又は溶媒混合物中、-40〜150℃、好ましくは-15〜90℃の温度で、例えば触媒量の金属酸化物(例えば、酸化タングステン)の存在下、ジメチルジオキシラン、m-クロロ過安息香酸、過酢酸、過酸化水素により、又は、(R,R)-若しくは(S,S)-酒石酸ジエチル及びチタニウム(IV)イソプロポキシドの存在下、tert.-ブチルヒドロペルオキシドによって立体選択的に付加又はエポキシ化の適切な反応後、適切な求核試薬によるエポキシド開環、及び任意的に、引き続き、形成されたヒドロキシ基の誘導体化によって、さらに誘導体化して請求項1で述べた態様を形成しうる。
iv)下記一般式の化合物
Figure 2007537179
(式中、R1及びR2は、請求項1の定義どおりであり、Z7は、保護基でブロックされた、任意に置換されていてもよいアミノ基、又は例えば文献公知の方法で、例えばペルオキシ二硫酸カリウムによってアニリンの酸化により得られるニトロ基を表す)の、下記一般式の化合物とのヘテロ-ディールス-アルダー反応
Figure 2007537179
(式中、R8a及びmは、請求項1の定義どおり)、その後、任意的に、Z7がニトロ基を意味する場合、(a)1)i)で述べた方法による還元、又は存在しうるいずれの保護基もも切断する。
ヘテロ-ディールス-アルダー反応による環化は、好都合には、メタノール、エタノール、プロパノール、ジエチルエーテル、tert.-ブチル-メチルエーテル、テトラヒドロフラン、ジオキサン、グリコールジメチルエーテル、ジエチレングリコールジメチルエーテル、ジメチルホルムアミド、N-メチルピロリジノン、テトラリン、ジメチルスルホキシド、スルホラン、塩化メチレン、クロロホルム、テトラクロロメタン、ピリジンのような溶媒又は溶媒混合物中、任意的に三塩化アルミニウム、三臭化ホウ素、塩化亜鉛、塩化チタン(IV)、過塩素酸リチウム、イットリウム(III)トリフラート又はクロロ-トリメチルシランのような触媒の存在下、例えば-30〜250℃、好ましくは-10〜150℃の温度で行われる。このようにして得られた環系は二重結合を含み、(a)1)iii)で述べた方法と同様にさらに誘導体化しうる。
2)一般式(II)の化合物(式中、R3はC1-3-アルキル基を表し、A及びR1〜R3は請求項1の定義どおり)の調製:
一般式(II)の化合物(式中、R3は水素原子を表し、A及びR1〜R3は請求項1の定義どおり)の還元的アミノ化:
対応するR3-アルデヒド(R3がメチルの場合、ホルムアルデヒド又はパラホルムアルデヒド、R3がエチルの場合、アセトアルデヒド又はパラアルデヒド、R3がプロピルの場合、プロピオンアルデヒド)との反応は、好都合には、メタノール、エタノール、プロパノール、イソプロパノール、ブタノール、テトラヒドロフラン、ジオキサン、ジエチルエーテル、tert.-ブチル-メチルエーテル、エチレングリコールジメチルエーテル、ジエチレングリコールジメチルエーテル、スルホラン、ジメチルホルムアミド、N-メチルピロリジノン、テトラリン、ジメチルスルホキシド、塩化メチレン、クロロホルム若しくはテトラクロロメタンのような溶媒又は溶媒混合物中、例えば-30〜250℃、好ましくは-10〜150℃の温度で、任意的にナトリウムメトキシド、ナトリウムエトキシド、ナトリウム-tert.-ブトキシド、カリウム-tert.-ブトキシド、ナトリウム-tert.-ブチルジメチル-シラノエート、カリウムヘキサメチルジシラザン、リチウムジイソプロピルアミド、炭酸カリウム、炭酸ルビジウム、炭酸セシウム、リン酸カリウム、ナトリウムヒドリドのような塩基の存在下、任意的に18-クラウン-6-エーテルのような錯化剤の存在下で行われ、その後、結果として生じたイミドを例えば0.5〜100バール、好ましくは1〜50バールの圧力下、好都合には例えばラネーニッケル、パラジウム木炭、酸化白金、鉱物繊維上白金又はロジウムのような触媒の存在下、水素によって、或いは例えば-30〜250℃、好ましくは0〜150℃の温度で、水素化アルミニウムリチウム、水素化ホウ素ナトリウム、水素化ホウ素シアンナトリウム、水素化アルミニウムジイソブチルのような複合水素化物によって還元する。
(b)下記一般式の化合物を調製するため、
Figure 2007537179
(式中、A及びR1〜R6は、請求項1の定義どおり):
1)下記一般式
Figure 2007537179
(式中、Z8は、次いで文献公知の方法で分解しうる、カルボキシル官能の保護基を表し、かつA及びR1〜R5は請求項1の定義どおりであり、(XIV)は(b)2)で述べた方法によって得られる)の化合物の、下記一般式のカルボン酸又は反応性カルボン酸誘導体によるアシル化。
Figure 2007537179
(式中、R6は請求項1の定義どおりであり、かつQはヒドロキシ若しくはC1-4-アルコキシ基、ハロゲン原子又はアシルオキシ基を表す。)
アシル化は、好都合には、対応するハロゲン化物又は無水物と、塩化メチレン、クロロホルム、四塩化炭素、エーテル、テトラヒドロフラン、ジオキサン、ベンゼン、トルエン、アセトニトリル、ジメチルホルムアミド、水酸化ナトリウム溶液若しくはスルホランのような溶媒中、任意的に無機若しくは有機塩基の存在下、-20〜200℃、好ましくは-10〜160℃の温度で行われる。
しかし、アシル化は、該遊離酸と、任意的に酸活性化剤又は脱水剤の存在下、例えば、クロロギ酸イソブチル、塩化チオニル、トリメチルクロロシラン、塩化水素、硫酸、メタン硫酸、p-トルエン硫酸、三塩化リン、五酸化リン、N,N'-ジシクロヘキシルカルボジイミド、N,N'-ジシクロヘキシルカルボジイミド/N-ヒドロキシスクシンイミド若しくは1-ヒドロキシ-ベンゾトリアゾール、N,N'-カルボニルジイミダゾール、O-(ベンゾトリアゾール-1-イル)-N,N,N',N'-テトラメチル-ウロニウムテトラフルオロボレート/N-メチルモルフォリン、O-(ベンゾトリアゾール-1-イル)-N,N,N',N'-テトラメチル-ウロニウムテトラフルオロボレート/N-エチルジイソプロピルアミン、O-ペンタフルオロフェニル-N,N,N',N'-テトラメチルウロニウム-ヘキサフルオロホスフェート/トリエチルアミン、N,N'-チオニルジイミダゾール若しくはトリフェニルホスフィン/四塩化炭素の存在下、-20〜200℃、好ましくは-10〜160℃の温度で行ってもよい。
2)下記一般式
Figure 2007537179
(式中、A及びR1〜R3は、請求項1の定義どおり)の化合物の、下記一般式のカルボン酸又は反応性カルボン酸誘導体によるアシル化。
Figure 2007537179
(式中、R4〜R6は、請求項1の定義どおりであり、Qはヒドロキシ若しくはC1-4-アルコキシ基、ハロゲン原子又はアシルオキシ基を表し、かつZ6は、その後文献公知の方法で分解しうる保護基を表し、(XVIII)は、(b)1)で述べた方法によって得られる。)
このアシル化は、(b)1)で述べた方法と同様に行われる。
しかし、アシル化は、好都合には、ジクロロメタン、トリクロロメタン、ベンゼン、クロロベンゼン、トルエン、キシレン、ヘキサメチルジシロキサン、アセトニトリル、N-エチル-ジイソプロピルアミン、N-C1-5-アルキルモルフォリン、N-C1-5-アルキルピペリジン、N-C1-5-アルキルピロリジン、トリエチルアミン、ピリジンのような溶媒又は溶媒混合物中、4-トリフルオロメチル-安息香酸無水物、銀トリフラート及び塩化チタン(IV)の存在下、好都合には分子ふるい、硫酸ナトリウム、硫酸マグネシウムのような脱水剤の存在下、又は4-トリフルオロメチル-安息香酸無水物及びイッテルビウム(III)トリフラートの存在下(このとき、溶媒混合物中に水を加えてもよい)、例えば-30〜250℃、好ましくは0〜150℃の温度で行ってもよい(I. Shiina, M. Miyashita, M. Nagai, T. Mukaiyama; Heterocycles 1995, 40 (1), 141-148.)。
アミドカップリングの他の方法は、例えば、P.D. Bailey, I.D. Collier, K.M. Morgan in "Comprehensive Functional Group Interconversions", Vol. 5, page 257ff., Pergamon 1995に記載されている。
上述した反応において、ヒドロキシ、カルボキシ、アミノ、アルキルアミノ又はイミノ基のような存在するいずれの反応性基も、反応中は、反応後に再び分解される通常の保護基で保護してよい。
例えば、ヒドロキシ基の好適な保護基は、メトキシ、ベンジルオキシ、トリメチルシリル、アセチル、ベンゾイル、tert.-ブチル、トリチル、ベンジル又はテトラヒドロピラニル基である、
カルボキシル基の好適な保護基は、トリメチルシリル、メチル、エチル、tert.-ブチル、ベンジル又はテトラヒドロピラニル基であり、かつ
アミノ、アルキルアミノ又はイミノ基の好適な保護基は、アセチル、トリフルオロアセチル、ベンゾイル、エトキシカルボニル、tert.-ブトキシカルボニル、ベンジルオキシカルボニル、ベンジル、メトキシベンジル又は2,4-ジメトキシベンジル基であり、かつさらにアミノ基の好適な保護基はフタリル基である。
他の保護基及びその分解については、T.W. Greene, P.G.M. Wuts, "Protective Groups in Organic Synthesis", Wiley, 1991 and 1999に記載されている。
使用するいずれの保護基も、任意的に、引き続き例えば水性溶媒中、例えば水、イソプロパノール/水、テトラヒドロフラン/水又はジオキサン/水中、トリフルオロ酢酸、塩酸若しくは硫酸のような酸の存在下、又は水酸化リチウム、水酸化ナトリウム若しくは水酸化カリウムのようなアルカリ金属塩基の存在下で加水分解によって、或いは例えばヨードトリメチルシランの存在下、0〜100℃、好ましくは10〜50℃の温度でエーテル開裂によって切断される。
しかし、ベンジル、メトキシベンジル又はベンジルオキシカルボニル基は、パラジウム/木炭のような触媒の存在下、メタノール、エタノール、酢酸エチル、ジメチルホルムアミド、ジメチルホルムアミド/アセトン又は氷酢酸のような溶媒中、任意的に塩酸のような酸を添加して、0〜50℃、好ましくは周囲温度及び1〜7バール、好ましくは1〜5バールの水素圧下で、水素による水素化分解によって切断される。
また、メトキシベンジル基は、セリウム(IV)硝酸アンモニウムのような酸化剤の存在下、塩化メチレン、アセトニトリル又はアセトニトリル/水のような溶媒中、0〜50℃、好ましくは周囲温度でも切断しうる。
メトキシ基は、好都合には三臭化ホウ素の存在下、塩化メチレンのような溶媒中、-35〜-25℃の温度で切断される。
しかし、2,4-ジメトキシベンジル基は、好ましくはトリフルオロ酢酸中、アニソールの存在下で切断される。
tert.-ブチル又はtert.-ブチルオキシカルボニル基は、好ましくは、任意的に塩化メチレン、ジオキサン又はエーテルのような溶媒を用いてトリフルオロ酢酸又は塩酸のような酸との処理で切断される。
フタリル基は、好ましくはヒドラジン又は一級アミン、例えばメチルアミン、エチルアミン若しくはn-ブチルアミンの存在下、メタノール、エタノール、イソプロパノール、トルエン/水又はジオキサンのような溶媒中、20〜50℃の温度で切断される。
アリルオキシカルボニル基は、好ましくはテトラヒドロフランのような溶媒中、かつ好ましくはモルフォリン又は1,3-ジメドンのような過剰塩基の存在下、0〜100℃、好ましくは周囲温度及び不活性ガス下、触媒量のテトラキス-(トリフェニルホスフィン)-パラジウム(0)との処理によって、或いはエタノール水溶液のような溶媒中、かつ任意的に1,4-ジアザビシクロ[2.2.2]オクタンのような塩基の存在下、20〜70℃の温度で触媒量のトリス-(トリフェニルホスフィン)-ロジウム(I)クロライドとの処理によって切断される。
さらに、得られた一般式Iの化合物をそのエナンチオマー及び/又はジアステレオマーに分割することができる。
従って、例えば、ラセミ体として存在する、得られた一般式Iの化合物は、それ自体公知の方法(Allinger N. L. and Eliel E. L. in "Topics in Stereochemistry", Vol. 6, Wiley Interscience, 1971参照)でその光学エナンチオマーに分離することができ、少なくとも2個の不斉炭素原子を有する一般式Iの化合物は、それ自体公知の方法、例えばクロマトグラフィー及び/又は分別結晶法を用いて、物理化学的差異に基づいてそのジアステレオマーに分割することができ、かつ、これら化合物がラセミ形で得られる場合、これらを引き続き、上述したようにエナンチオマーに分割することができる。
エナンチオマーは、好ましくはキラル相上カラム分離、或いは光学的に活性な溶媒からの再結晶、或いは該ラセミ化合物と塩又はエステル若しくはアミドのような誘導体を形成する光学的に活性な物質、特に酸及びその活性化誘導体若しくはアルコールと反応させて、このようにして得られた塩又は誘導体のジアステレオマー混合物を例えば溶解度の差に基づいて分離する(同時に、適切な薬剤の作用によって、純粋なジアステレオマー又は誘導体からフリーな対掌体が遊離されうる)ことによって、分離される。常用の光学的に活性な酸は、例えばD-及びL-形の酒石酸又はジベンゾイル酒石酸、ジ-o-トリル酒石酸、リンゴ酸、マンデル酸、樟脳硫酸、グルタミン酸、アスパラギン酸又はキナ酸である。光学的に活性なアルコールは、例えば、(+)又は(-)-メントールでよく、アミド中の光学的に活性なアシル基は、例えば、(+)-又は(-)-メンチルオキシカルボニルでよい。
さらに、式Iの化合物をその塩、特に医薬用途のため、無機若しくは有機酸との生理学的に許容しうる塩に変換することができる。この目的のために使用しうる酸として、例えば塩酸、臭化水素酸、硫酸、メタン硫酸、リン酸、フマル酸、コハク酸、乳酸、クエン酸、酒石酸又はマレイン酸が挙げられる。
さらに、式Iの新規化合物がカルボキシ基を含む場合、所望により、それら化合物を引き続きその無機若しくは有機塩基との塩、特に医薬用途のため、その生理学的に許容しうる塩に変換することができる。この目的に好適な塩基として、例えば、水酸化ナトリウム、水酸化カリウム、シクロヘキシルアミン、エタノールアミン、ジエタノールアミン及びトリエタノールアミンが挙げられる。
請求項1で既に述べたように、一般式Iの化合物並びにその互変異性体、エナンチオマー、ジアステレオマー及びその生理学的に許容しうる塩は、有益な薬理学的特性、特に抗血栓活性を有し、この活性は、好ましくはトロンビン若しくは因子Xaに対する効果、例えばトロンビン阻害活性若しくは因子Xa-阻害活性、aPTT時間に及ぼす延長効果及び/又は例えばウロキナーゼ、因子VIIa、因子IXa、因子XIa、因子XIIaのような関連セリンプロテアーゼに及ぼす阻害効果に基づく。
以下のように、実験セクションに列挙する化合物の、因子Xaの阻害に及ぼす効果について調査した。
方法:
色原性基質による酵素-速度論の測定。ヒト因子Xaによって無色の色原性基質から放出されるp-ニトロアニリン(pNA)の量を測光的に405nmで決定する。この量は使用酵素の活性に比例する。種々の濃度の試験物質にて、該試験物質による酵素活性の阻害(溶媒コントロールに関する)を測定し、これから、用いた因子Xaを50%まで阻害する濃度としてIC50を計算する。
材料:
トリス(ヒドロキシメチル)-アミノメタン緩衝液(100mMol)及び塩化ナトリウム(150mMol)、pH 8.0プラス1mg/mlのヒト血清フラクションV、プロテアーゼフリー
因子Xa(Calbiochem)、比活性(spec. activity):217IU/mg、最終濃度:各反応混合物について7IU/ml
基質S 2765(Chromogenix)、最終濃度:各反応混合物について0.3mM/l(1KM)
試験物質:最終濃度100、30、10、3、1、0.3、0.1、0.03、0.01、0.003、0.001μMol/l
手順:
試験物質又は溶媒(コントロール)の23.5倍濃縮出発溶液10μl、175μlのTRIS/HSA緩衝液及び25μlの65.8U/L 因子Xa作用溶液を10分間37℃でインキュベートする。25μlのS 2765作用溶液(2.82mMol/l)の添加後、試料を光度計(SpectraMax 250)で405nmにて600秒間37℃で測定する。
評価:
1.21の測定点全体の最大増加(ΔOD/分)を決定。
2.溶媒コントロールに基づく阻害%を決定。
3.用量/活性曲線(阻害%対物質濃度)をプロット。
4.用量/活性曲線のY=50%阻害におけるX値(物質濃度)を内挿してIC50を決定。
試験したすべての化合物が100μmol/L未満のIC50値を有していた。
本発明により調製した化合物は、一般的によく耐えられる。
本発明の新規化合物とその生理学的に許容しうる塩は、その薬理学的特性に鑑み、静脈及び動脈の血栓疾患の予防と治療、例えば深脚部静脈血栓症(deep leg vein thrombosis)の予防と治療、バイパス手術又は血管形成術(PT(C)A)後の再閉塞及び末梢動脈疾患における閉塞の予防、肺塞栓症、汎発性血管内凝固症及び重症の敗血症の予防と治療、悪化したCOPDの患者におけるDVTの予防と治療、潰瘍性結腸炎の治療、冠状動脈血栓症の予防と治療、脳卒中及び吻合の閉塞の予防に好適である。
さらに、本発明の化合物は、例えばアルテプラーゼ、レテプラーゼ(reteplase)、テネクテプラーゼ(tenecteplase)、スタフィロキナーゼ(staphylokinase)又はストレプトキナーゼ(streptokinase)による血栓溶解処置での抗血栓薬補助、PT(C)A後の長期再狭窄の予防、すべての型の冠動脈心疾患の患者における虚血事象の予防と治療、例えば肺線維症の治療における腫瘍及び炎症プロセスの転移と成長の予防、リウマチ様関節炎の予防と治療、フィブリン依存性組織癒着及び/又は瘢痕組織の形成の予防と治療、並びに創傷治癒プロセスの促進に適する。
本発明の新規化合物とその生理学的に許容しうる塩は、その薬理学的特性に照らして、アルツハイマー病及びパーキンソン病の治療にも適する。この1つの解釈は、以下の知見、すなわち、トロンビンインヒビター又は因子Xaインヒビターは、トロンビン形成又はトロンビン活性を阻害することによって、アルツハイマー病及びパーキンソン病の治療に有益な薬物であろうと推論できることから生じる。臨床的及び実験的研究は、神経毒性機序、例えば凝固カスケードのプロテアーゼの活性化に関連する炎症が、脳損傷後のニューロンの乾燥に関与することを示唆する。種々の研究が、例えば脳卒中、バイパス手術の繰り返し又は外傷性脳損傷後の神経変性プロセスでのトロンビンの関与を指摘する。例えば、末梢神経損傷後数日でトロンビン活性の上昇が実証されている。ニューロン及び神経芽細胞腫細胞の初代培養において、トロンビンが神経突起退縮のみならず、グリア増殖、及びアポトーシスを引き起こすことも示された(概要については以下の文献を参照されたい:Neurobiol. Aging 2004, 25(6), 783-793)。さらに、アルツハイマー病患者の脳に関する種々のin vitro研究は、トロンビンがこの疾患の病因に役割を果たすことを示した(Neurosci. Lett. 1992, 146, 152-54)。ある濃度の免疫反応性トロンビンがアルツハイマー患者の脳の神経突起プラーク内で検出された。“アミロイド前駆体タンパク質”(APP)の生産の調節と刺激においてのみならずアルツハイマー患者の脳内で検出されうる、APPのフラグメントへの分解においてもトロンビンが役割を果たすことがin vitroで実証されている。さらに、トロンビン誘導ミクログリアの活性化が黒質ドーパミン作動性ニューロンのin vivo分解につながることが実証された。これら知見により、例えばトロンビンのような外因性物質によって誘発されるミクログリアの活性化が、パーキンソン病の患者で起こる種類のドーパミン作動性ニューロンの細胞死の神経病理学的プロセスに関与すると推論される(J. Neurosci. 2003, 23, 5877-86)。
このような効果を果たすために必要な用量は、静脈内経路で約0.01〜3mg/kg、好ましくは0.03〜1.0mg/kgで、経口で0.03〜30mg/kg、好ましくは0.1〜10mg/kgであり、各場合、1日1〜4回投与される。
この目的のため、本発明により調製される式Iの化合物を、任意に他の活性物質と共に、1種以上の不活性な通常の担体及び/又は希釈剤、例えばコーンスターチ、ラクトース、グルコース、微結晶性セルロース、ステアリン酸マグネシウム、ポリビニルピロリドン、クエン酸、酒石酸、水、水/エタノール、水/グリセロール、水/ソルビトール、水/ポリエチレングリコール、プロピレングリコール、セチルステアリルアルコール、カルボキシメチルセルロース若しくは脂肪物質、例えば硬質脂肪又はこれらの混合物と配合して、通常のガレヌス製剤、例えばプレーン若しくはコーティング錠剤、カプセル剤、散剤、懸濁剤又は座剤を生成することができる。
本発明の新規化合物及びその生理学的に許容しうる塩は、アセチルサリチル酸と共に、フィブリノーゲン受容体アンタゴニストのような血小板凝集のインヒビター(例えばアブシキマブ、エプチフィバチド、チロフィバン、ロキシフィバン(roxifiban))と共に、凝固系の生理学的アクチベーターとインヒビター及びその組換え類似体(例えばタンパク質C、TFPI、抗トロンビン)と共に、ADP-誘導凝集のインヒビター(例えばクロピドグレル、チクロピジン)と共に、P2T受容体アンタゴニスト(例えばカングレロール(cangrelor))と共に、又は複合トロンボキサン受容体アンタゴニスト/シンセターゼインヒビター(例えばテルボグレル(terbogrel))と共に治療的に使用しうる。
以下の実施例は、本発明を説明することを意図したものであり、本発明の範囲を制限するのではない。
〔実験セクション〕
原則として、調製した化合物について融点、IR、UV、1H-NMR及び/又は質量スペクトルを得た。特に断らない限り、既製のシリカゲル60 F254 TLCプレート(E. Merck, Darmstadt, 品番1.05714)を用いてチャンバー飽和なしでRf値を決定した。表題Alox下で与えたRf値は既製の酸化アルミニウム60 F254TLCプレート(E. Merck, Darmstadt, 品番1.05713)を用いてチャンバー飽和なしで決定した。表題逆相-8下で与えたRf値は既製のRP-8 F254sTLCプレート(E. Merck, Darmstadt, 品番1.15684)を用いてチャンバー飽和なしで決定した。溶出液について与えた比率は、問題の溶媒の体積単位を意味する。クロマトグラフ精製では、Messrs Millipore製のシリカゲル(MATREXTM, 35-70 my)を用いた。コンフィギュレーションについて詳細な情報が与えられていない限り、生成物が純粋な立体異性体か又はエナンチオマー及びジアステレオマーの混合物であるか明かでない。
実験の説明では以下の略語を使用する。
Boc tert.-ブトキシカルボニル
DIPEA N-エチル-ジイソプロピルアミン
DMSO ジメチルスルホキシド
DMF N,N-ジメチルホルムアミド
sat. 飽和
h 時間
HATU O-(7-アザベンゾトリアゾール-1-イル)-N,N,N',N'-テトラメチルウロニウム-ヘキサフルオロホスフェート
i. vac. 真空中
conc. 濃
min 分
NMM N-メチル-モルフォリン
NMP N-メチル-ピロリジン-2-オン
o オルト
PfTU O-ペンタフルオロフェニル-N,N,N',N'-テトラメチルウロニウム-ヘキサフルオロホスフェート
PPA プロパンホスホン酸シクロアンヒドリド
quant. 定量的
Rf 保持率(retention factor)
Rt 保持時間
rac. ラセミ
TBTU O-(ベンゾトリアゾール-1-イル)-N,N,N',N'-テトラメチルウロニウムテトラフルオロボレート
TEA トリエチルアミン
TFA トリフルオロ酢酸
THF テトラヒドロフラン
tert. 三級
Σ 記載したとおりに行った工程全体の収率
実施例24〜26のHPLC/MSデータは以下の条件下で得た。
(a)HP1100 HPLC+Waters ZQ2000質量分析計とGilson 215オートサンプラーを備えたダイオードアレイディテクター
用いた移動相:
A:水と0.1% TFA
B:アセトニトリルと0.1% TFA
時間(分) %A %B 流速(ml/分)
0.0 95 5 1.00
0.4 95 5 1.00
4.0 2 98 1.00
4.35 2 98 1.00
4.5 95 5 1.00
用いた固定相はWatersカラムX-TerraTM MS C18 3.5μm、4.6mm×50mm(カラム温度:40℃で一定)
ダイオードアレイ検出は210〜500nmの波長範囲で行った。
質量スペクトル検出の範囲:m/z 120〜m/z 1000
特定されている場合、他の実施例のHPLCデータは以下の条件下で得た。
(b)Waters ZMD, Alliance 2695 HPLC, Waters 2700 Autosampler, Waters 996ダイオードアレイディテクター
用いた移動相:
A:水と0.13% TFA
B:アセトニトリルと0.10% TFA
時間(分) %A %B 流速(ml/分)
0.0 95 5 1.00
0.7 95 5 1.00
5.2 2 98 1.00
5.7 2 98 1.00
6.0 95 5 1.00
6.5 95 5 1.00
用いた固定相は、Varianカラム、Microsorb 100 C18 3μm、4.6mm×50mm、バッチ番号 2231108(カラム温度:25℃で一定)。
〔実施例1〕
5-クロロ-チオフェン-2-カルボン酸-N-{(1R)-2-ベンジルオキシ-1-[3-クロロ-4-(4-メチル-[1,4]ジアゼパン-1-イル)-フェニルカルバモイル)-エチル}-アミド
Figure 2007537179
(a)3-クロロ-4-(4-メチル-[1,4]ジアゼパン-1-イル)-1-ニトロ-ベンゼン
2.00g(11.4mmol)の3-クロロ-4-フルオロ-1-ニトロ-ベンゼンを、周囲温度で撹拌しなががら20mlのDMSO中の1.42ml(11.4mmol)の1-メチル-[1,4]ジアゼパンと一緒に2時間90℃に加熱し、周囲温度で16時間撹拌する。真空中エバポレーション後、残留物を水と混ぜ合わせ、生じた沈殿を吸引ろ過し、酢酸エチルに溶かし、硫酸ナトリウム上で乾燥させて真空中でシリカゲルに適用する。残留物をシリカゲル上クロマトグラフィーで精製する(溶出液勾配:ジクロロメタン/メタノール = 95:5→70:30)。
収量:2.77g(90%)
Rf値:0.17 (シリカゲル; ジクロロメタン/メタノール = 95:5)
C12H16ClN3O2 (269.73)
質量スペクトル:(M+H)+ = 270/272 (塩素同位元素)
(b)3-クロロ-4-(4-メチル-[1,4]ジアゼパン-1-イル)-アニリン
1.00g(3.71mmol)の3-クロロ-4-(4-メチル-[1,4]ジアゼパン-1-イル)-1-ニトロ-ベンゼンを75mlの酢酸エチル中の370mgのラネーニッケルと混ぜ合わせて、Parr装置内、周囲温度で1.5時間、3.4×105Pa(50psi)の水素圧にて水素化する。次に、ラネーニッケルをろ別し、ろ液を真空中でエバポレートする。残留物をシリカゲル上クロマトグラフィーで精製する(溶出液勾配:ジクロロメタン/メタノール = 90:10→0:100)。
収量:630mg(71%)
Rf値: 0.14 (シリカゲル; ジクロロメタン/メタノール = 9:1)
C12H18ClN3 (239.74)
質量スペクトル:(M+H)+ = 240/242 (塩素同位元素)
(c)(2R)-3-ベンジルオキシ-2-Boc-アミノ-N-[3-クロロ-4-(4-メチル-[1,4]ジアゼパン-1-イル)-フェニル]-プロピオン酸-アミド
777mg(19.1mmol)のO-ベンジル-N-Boc-D-セリンを、3mlのDMF中400μl(3.6mmol)のNMM及び930mg(2.9mmol)のTBTUと混ぜ合わせてから周囲温度で15分間窒素雰囲気下で撹拌する。次に、630mg(2.6mmol)の3-クロロ-4-(4-メチル-[1,4]ジアゼパン-1-イル)-アニリンを加え、混合物をさらに2時間周囲温度で撹拌する。次いで反応混合物を水に注ぎ、酢酸エチルで抽出し、混ぜ合わせた有機相を硫酸ナトリウム上で乾燥させ、真空中で完全にエバポレートする。
収量:1.58g(定量的)
Rf値:0.90(シリカゲル; ジクロロメタン/メタノール = 4:1)
C27H37ClN4O4 (517.06)
質量スペクトル:(M+H)+ = 517/519 (塩素同位元素)
(d)(2R)-2-アミノ-3-ベンジルオキシ-N-[3-クロロ-4-(4-メチル-[1,4]ジアゼパン-1-イル)-フェニル]-プロピオン酸-アミド
1.58g(3.06mmol)の(2R)-3-ベンジルオキシ-2-Boc-アミノ-N-[(3-クロロ-4-(4-メチル-[1,4]ジアゼパン-1-イル)-フェニル]-プロピオン酸-アミドを19ml(114mmol)の6-モル濃度の塩酸(6mlのジオキサン中)と混ぜ合わせてから周囲温度で30分撹拌する。次に、酢酸エチルと水を加えて混合物を酢酸エチルで抽出する。水相をアンモニア溶液でアルカリ性にして酢酸エチルで抽出する。混ぜ合わせた有機相を硫酸ナトリウム上で乾燥させ、完全にエバポレートする。
収量:930mg(73%)
Rf値: 0.34 (シリカゲル; ジクロロメタン/メタノール = 4:1)
C22H29ClN4O2 (416.94)
質量スペクトル:(M+H)+ = 417/419 (塩素同位元素)
(e)N-[(1R)-2-ベンジルオキシ-1-(3-クロロ-4-(4-メチル-[1,4]ジアゼパン-1-イル)-フェニルカルバモイル)-エチル]-5-クロロ-チオフェン-2-カルボン酸アミド
DMF中のTBTU及びNMMと共に5-クロロ-チオフェン-2-カルボン酸と(2R)-2-アミノ-3-ベンジルオキシ-N-[3-クロロ-4-(4-メチル-[1,4]ジアゼパン-1-イル)-フェニル]-プロピオン酸-アミドから実施例1cと同様に調製。
収率:65%
Rt値:2.93分
C27H30Cl2N4O3S * CF3COOH (675.55 / 561.53)
質量スペクトル:(M+H)+ = 560/562/564 (塩素同位元素)
同様に以下の化合物を調製した。
Figure 2007537179
Figure 2007537179
同様に以下の化合物を調製しうる。
(1) 5-ブロモ-チオフェン-2-カルボン酸-N-{(1R)-1-[3-クロロ-4-(ピラゾリジン-1-イル)-フェニルカルバモイル]-2-メトキシ-エチル}-アミド,
(2) 5-ブロモ-チオフェン-2-カルボン酸-N-{(1R)-1-[3-クロロ-4-(テトラヒドロピリダジン-1-イル)-フェニルカルバモイル]-2-メトキシ-エチル}-アミド,
(3) 5-ブロモ-チオフェン-2-カルボン酸-N-{1-[3-クロロ-4-(2-オキソ-ピペラジン-4-イル)-フェニルカルバモイル]-エチル}-アミド,
(4) 5-ブロモ-チオフェン-2-カルボン酸-N-{1-[3-クロロ-4-(テトラヒドロ-ピリダジン-3-オン-1-イル)-フェニルカルバモイル]-エチル}-アミド,
(5) 5-クロロ-チオフェン-2-カルボン酸-N-{(1R)-1-[3-メチル-4-(4-メチル-[1,4]ジアゼパン-1-イル)-フェニルカルバモイル]-3-メチルスルファニル-プロピル}-アミド,
(6) 5-クロロ-チオフェン-2-カルボン酸-N-{1-[3-メチル-4-(4-メチル-[1,4]ジアゼパン-1-イル)-フェニルカルバモイル]-1-フェニル-メチル}-アミド,
(7) 5-クロロ-チオフェン-2-カルボン酸-N-{1-[3-メチル-4-(4-メチル-[1,4]ジアゼパン-1-イル)-フェニルカルバモイル]-1-[ピリジン-3-イル]-メチル}-アミド,
(8) 5-クロロ-チオフェン-2-カルボン酸-N-{1-[3-メチル-4-(4-メチル-[1,4]ジアゼパン-1-イル)-フェニルカルバモイル]-2-[イミダゾール-4-イル]-エチル}-アミド,
(9) 5-クロロ-チオフェン-2-カルボン酸-N-{1-[3-メチル-4-(4-メチル-[1,4]ジアゼパン-1-イル)-フェニルカルバモイル]-3-(ジメチルアミノカルボニル)-プロピル}-アミド。
〔実施例2〕
5-クロロ-チオフェン-2-カルボン酸-N-{1-[3-ブロモ-4-(4-メチル-ピペラジン-1-イル)-フェニルカルバモイル]-エチル}-アミド
Figure 2007537179
DMF中のTBTU及びTEAと共に2-[(5-クロロ-チオフェン-2-カルボニル)-アミノ]-プロピオン酸と3-ブロモ-4-(4-メチル-ピペラジン-1-イル)-アニリンから実施例1cと同様に調製。
収量:44%
Rf値:0.31(シリカゲル; ジクロロメタン/メタノール = 9:1)
C19H22BrClN4O2S (485.83)
質量スペクトル:(M+H)+ = 485/487/489 (臭素及び塩素 同位元素)
〔実施例3〕
5-クロロ-チオフェン-2-カルボン酸-N-{(1R)-1-[3-クロロ-4-(4-メチル-[1,4]ジアゼパン-1-イル)-フェニルカルバモイル]-2-ヒドロキシ-エチル}-アミド
Figure 2007537179
1.65mlのTFA中200mg(0.30mmol)の5-クロロ-チオフェン-2-カルボン酸-N-{(1R)-2-ベンジルオキシ-1-[3-クロロ-4-(4-メチル-[1,4]ジアゼパン-1-イル)-フェニルカルバモイル]-エチル}-アミド-トリフルオロアセテートを445mg(3.0mmol)のペンタメチルベンゼンと混ぜ合わせて撹拌しながら9.5時間50℃に加熱し、周囲温度で60時間撹拌する。混合物をエバポレーションで濃縮し、アセトニトリルに取り、TFAで酸性にしてHPLCで精製する。
収量:62mg(36%)
Rt値:2.37分
C20H24Cl2N4O3S * CF3COOH (585.42 / 471.40)
質量スペクトル:(M+H)+ = 472/474/476 (塩素同位元素)
〔実施例7〕
5-ブロモ-チオフェン-2-カルボン酸-N-{1-メチル-1-[3-トリフルオロメチル-4-(4-メチル-[1,4]ジアゼパン-1-イル)-フェニルカルバモイル]-エチル}-アミド
Figure 2007537179
(a)2-[(5-ブロモ-チオフェン-2-カルボニル)-アミノ]-2-プロピオン酸tert.ブチル
DMF中のTBTU及びTEAと共に5-ブロモ-チオフェン-2-カルボン酸と2-アミノ-2-プロピオン酸tert.ブチルから実施例1cと同様に調製。
収率:80%
Rf値: 0.85 (シリカゲル;石油エーテル/酢酸エチル = 1:1)
C13H18BrNO3S (348.26)
質量スペクトル:(M+H)+ = 348/350 (臭素同位元素)
(b)2-[(5-ブロモ-チオフェン-2-カルボニル)-アミノ]-2-メチル-プロピオン酸
31.0g(89.0mmol)の2-[(5-ブロモ-チオフェン-2-カルボニル)-アミノ]-2-プロピオン酸tert.ブチルを125mlのジクロロメタン中、45mlのトリフルオロ酢酸と共に18時間周囲温度で撹拌してから1時間還流させ、さらに10mlのトリフルオロ酢酸を加えて混合物をさらに2時間還流させる。次に、混合物を真空中でエバポレートし、残留物を2回トルエンに取り、完全にエバポレートする。
収量:24.7g(95%)
Rf値: 0.30 (シリカゲル;石油エーテル/酢酸エチル = 1:1 + 1% 酢酸)
C9H10BrNO3S (292.15)
質量スペクトル:(M+H)+ = 292/294 (臭素同位元素)
(c)3-トリフルオロメチル-4-(4-メチル-[1,4]ジアゼパン-1-イル)-1-ニトロ-ベンゼン
DMF中の炭酸カリウムと共に4-フルオロ-3-トリフルオロ-1-ニトロ-ベンゼンと1-メチル-[1,4]ジアゼパンから実施例1aと同様に調製。
収率:45%
Rf値: 0.20 (シリカゲル; ジクロロメタン/メタノール = 95:5)
C13H16F3N3O2 (303.28)
質量スペクトル:(M+H)+ = 304
(d)3-トリフルオロメチル-4-(4-メチル-[1,4]ジアゼパン-1-イル)-アニリン
520mg(1.72mmol)の3-トリフルオロメチル-4-(4-メチル-[1,4]ジアゼパン-1-イル)-1-ニトロ-ベンゼンを60mgの20%パラジウム木炭(10mlのメタノール中)と混ぜ合わせ、Parr装置内、周囲温度で3.5時間3.4×105Pa(50psi)の水素圧にて水素化する。次に、パラジウム木炭をろ別し、ろ液を真空中でエバポレートする。残留物を何らさらに精製せずにさらに反応させる。
収量: 402mg(86%)
Rt値: 1.71分
C13H18F3N3 (273.30)
質量スペクトル:(M+H)+ = 274
(e)5-ブロモ-チオフェン-2-カルボン酸-N-{1-メチル-1-[3-トリフルオロメチル-4-(4-メチル-[1,4]ジアゼパン-1-イル)-フェニル-カルバモイル]-エチル}-アミド
DMF中のTBTU及びNMMPと共に2-[(5-ブロモ-チオフェン-2-カルボニル)-アミノ]-2-メチル-プロピオン酸と3-トリフルオロメチル-4-(4-メチル-[1,4]ジアゼパン-1-イル)-アニリンから実施例1と同様に調製。
収量:25%
Rt値:2.65分
C22H26BrF3N4O2S * CF3COOH (547.39 / 661.46)
質量スペクトル:(M+H)+ = 547/549 (臭素同位元素)
同様に以下の化合物を調製した。
Figure 2007537179
同様に以下の化合物を調製しうる。
(1) 5-ブロモ-チオフェン-2-カルボン酸-N-{1-[3-クロロ-4-(ピラゾリジン-1-イル)-フェニルカルバモイル]-1-メチル-エチル}-アミド,
(2) 5-クロロ-チオフェン-2-カルボン酸-N-{1-[3-メチル-4-(ピラゾリジン-1-イル)-フェニルカルバモイル]-1-メチル-エチル}-アミド,
(3) 5-ブロモ-チオフェン-2-カルボン酸-N-{1-[3-クロロ-4-(テトラヒドロピリダジン-1-イル)-フェニルカルバモイル]-1-メチル-エチル}-アミド,
(4) 5-クロロ-チオフェン-2-カルボン酸-N-{1-[3-メチル-4-(テトラヒドロピリダジン-1-イル)-フェニルカルバモイル]-1-メチル-エチル}-アミド,
(5) 5-ブロモ-チオフェン-2-カルボン酸-N-{1-[3-ブロモ-4-(4-メチル-[1,4]ジアゼパン-1-イル)-フェニルカルバモイル]-1-メチル-エチル}-アミド,
(6) 5-ブロモ-チオフェン-2-カルボン酸-N-{1-[3-トリフルオロメトキシ-4-(4-メチル-[1,4]ジアゼパン-1-イル)-フェニルカルバモイル]-1-メチル-エチル}-アミド,
(7) 5-ブロモ-チオフェン-2-カルボン酸-N-{1-メチル-[3-メチル-4-(2,5-ジメチル-ピロリジン-1-イル)-フェニルカルバモイル]-エチル}-アミド,
(8) 5-ブロモ-チオフェン-2-カルボン酸-N-{1-[3-メチル-4-(2,6-ジメチル-ピペリジン-1-イル)-フェニルカルバモイル]-シクロペンチル}-アミド,
(9) 5-ブロモ-チオフェン-2-カルボン酸-N-{4-[3-メチル-4-(2,6-ジメチル-ピペリジン-1-イル)-フェニルカルバモイル]-テトラヒドロピラン-4-イル}-アミド,
(10) 5-ブロモ-チオフェン-2-カルボン酸-N-{1-メチル-4-[3-メチル-4-(2,6-ジメチル-モルフォリン-4-イル)-フェニルカルバモイル]-ピペラジン-4-イル}-アミド,
(11) 5-ブロモ-チオフェン-2-カルボン酸-N-{3-[3-クロロ-4-(2,2-ジメチル-ピロリジン-1-イル)-フェニルカルバモイル]-テトラヒドロフラン-3-イル}-アミド。
〔実施例8〕
5-ブロモ-チオフェン-2-カルボン酸-N-{1-[3-クロロ-4-(モルフォリン-4-イル)-フェニルカルバモイル]-1-メチル-エチル}-アミド
Figure 2007537179
206mg(0.71mmol)の2-[(5-ブロモ-チオフェン-2-カルボニル)-アミノ]-2-メチル-プロピオン酸を3.0mlのDMF中の295mg(0.78mmol)のHATUと共に155μl(1.41mmol)のNMMと周囲温度で撹拌しながら混ぜ合わせて45分撹拌する。次に、150mgの3-クロロ-4-(モルフォリン-4-イル)-アニリンを加え、混合物を3時間85℃に加熱する。周囲温度で16時間撹拌後、混合物を氷と炭酸水素ナトリウム飽和溶液上に注ぎ、酢酸エチルで抽出する。混ぜ合わせた有機相を0.5-モル濃度の硫酸水素カリウム溶液と飽和塩化ナトリウム溶液で洗浄し、硫酸マグネシウム上で乾燥させ、真空中で完全にエバポレートする。残留物をジエチルエーテル中で摩砕し、ろ別して周囲温度で乾燥させる。
収量:235mg(68%)
Rf値: 0.20 (シリカゲル; ジクロロメタン/メタノール = 9:1)
C19H21BrClN3O3S (486.81)
質量スペクトル:(M+H)+ = 486/488/490 (臭素及び塩素 同位元素)
同様に以下の化合物を調製した。
Figure 2007537179
同様に以下の化合物を調製しうる。
(1) 5-クロロ-チオフェン-2-カルボン酸-N-{1-[3-メチル-4-(モルフォリン-4-イル)-フェニルカルバモイル]-1-メチル-エチル}-アミド,
(2) 5-ブロモ-チオフェン-2-カルボン酸-N-{(1R)-1-[3-クロロ-4-(モルフォリン-4-イル)-フェニルカルバモイル]-2-メトキシ-エチル}-アミド,
(3) 5-ブロモ-チオフェン-2-カルボン酸-N-{1-[3-クロロ-4-([1,2]オキサジナン-2-イル)-フェニルカルバモイル]-1-メチル-エチル}-アミド,
(4) 5-クロロ-チオフェン-2-カルボン酸-N-{1-[3-メチル-4-([1,2]オキサジナン-2-イル)-フェニルカルバモイル]-1-メチル-エチル}-アミド,
(5) 5-ブロモ-チオフェン-2-カルボン酸-N-{(1R)-1-[3-クロロ-4-([1,2]オキサジナン-2-イル)-フェニルカルバモイル]-2-メトキシ-エチル}-アミド,
(6) 5-ブロモ-チオフェン-2-カルボン酸-N-{1-[3-クロロ-4-([1,2]オキサゼパン-2-イル)-フェニルカルバモイル]-1-メチル-エチル}-アミド,
(7) 5-クロロ-チオフェン-2-カルボン酸-N-{1-[3-メチル-4-([1,2]オキサゼパン-2-イル)-フェニルカルバモイル]-1-メチル-エチル}-アミド,
(8) 5-ブロモ-チオフェン-2-カルボン酸-N-{(1R)-1-[3-クロロ-4-([1,2]オキサゼパン-2-イル)-フェニルカルバモイル]-2-メトキシ-エチル}-アミド。
〔実施例10〕
5-クロロ-チオフェン-2-カルボン酸-N-{1-[3-クロロ-4-(4-メチル-[1,4]ジアゼパン-1-イル)-フェニルカルバモイル]-エチル}-アミド
Figure 2007537179
(a)2-[(5-クロロ-チオフェン-2-カルボニル)-アミノ]-プロピオン酸メチル
THF中のTBTU及びNMMと共に5-クロロ-チオフェン-2-カルボン酸と2-アミノ-プロピオン酸メチルから実施例1cと同様に調製。
収率:81%
Rf値:0.63 (シリカゲル;石油エーテル/酢酸エチル = 1:1)
C9H10ClNO3S (247.70)
質量スペクトル:(M+H)+ = 248/250 (塩素同位元素)
(b)2-[(5-クロロ-チオフェン-2-カルボニル)-アミノ]-プロピオン酸
3.80g(15.3mmol)の2-[(5-クロロ-チオフェン-2-カルボニル)-アミノ]-プロピオン酸メチルを15.5mlの1-モル濃度の水酸化ナトリウム溶液及び15mlのエタノール中、周囲温度で4時間撹拌する。次に、混合物を真空中でエバポレートし、残留物を氷水と混ぜ合わせてジエチルエーテルで2回抽出する。水相を氷と酢酸上に注ぎ、生じた沈殿をろ別し、水洗して60℃で乾燥させる。
収量:2.90g(81%)
Rf値: 0.05-0.35 (シリカゲル;石油エーテル/酢酸エチル = 1:2)
C8H8ClNO3S (233.67)
(c)5-クロロ-チオフェン-2-カルボン酸-N-{1-[3-クロロ-4-(4-メチル-[1,4]ジアゼパン-1-イル)-フェニル-カルバモイル]-エチル}-アミド
DMF中のTBTU及びNMMと共に2-[(5-クロロ-チオフェン-2-カルボニル)-アミノ]-プロピオン酸と3-クロロ-4-(4-メチル-[1,4]ジアゼパン-1-イル)-アニリンから実施例1cと同様に調製。
収率:9%
Rt値:4.08分
C20H24Cl2N4O2S * CF3COOH (569.43 / 455.36)
質量スペクトル:(M+H)+ = 455/457/459 (塩素同位元素)
〔実施例17〕
5-クロロ-チオフェン-2-カルボン酸-N-{4-[3-クロロ-4-(4-メチル-[1,4]ジアゼパン-1-イル)-フェニルカルバモイル]-テトラヒドロピラン-4-イル}-アミド
Figure 2007537179
(a)4-Boc-アミノ-N-[3-クロロ-4-(4-メチル-[1,4]ジアゼパン-1-イル)-フェニル]-テトラヒドロピラン-4-カルボン酸アミド
DMF中のHATU及びNMMと共に4-Boc-アミノ-テトラヒドロピラン-4-カルボン酸と3-クロロ-4-(4-メチル-[1,4]ジアゼパン-1-イル)-アニリンから実施例8と同様に調製。
収率:40%
Rt値:2.31分
C23H35ClN4O4 (467.00)
質量スペクトル:(M+H)+ = 467/469 (塩素同位元素)
(b)4-アミノ-N-[3-クロロ-4-(4-メチル-[1,4]ジアゼパン-1-イル)-フェニル]-テトラヒドロピラン-4-カルボン酸アミド
ジオキサン中の塩酸と共に4-Boc-アミノ-N-[3-クロロ-4-(4-メチル-[1,4]ジアゼパン-1-イル)-フェニル]-テトラヒドロピラン-4-カルボン酸アミドから実施例1dと同様に調製。
収率:定量的
Rt値:1.72分
C18H27ClN4O2 * 3 HCl (476.27 / 366.89)
(c)5-クロロ-チオフェン-2-カルボン酸-N-{1-[3-クロロ-4-(4-メチル-[1,4]ジアゼパン-1-イル)-フェニル-カルバモイル]-テトラヒドロピラン-4-イル}-アミド
DMF中のTBTU及びNMMと共に5-クロロ-チオフェン-2-カルボン酸と4-アミノ-N-[3-クロロ-4-(4-メチル-[1,4]ジアゼパン-1-イル)-フェニル]-テトラヒドロピラン-4-カルボン酸アミドから実施例1cと同様に調製。
収率:2%
Rt値:2.45分
C23H28Cl2N4O3S * CF3COOH (625.49 / 511.42)
質量スペクトル:(M+H)+ = 511/513 (塩素同位元素)
同様に以下の化合物を調製した。
Figure 2007537179
〔実施例21〕
5-ブロモ-チオフェン-2-カルボン酸-N-{1-[4-(4-メチル-[1,4]ジアゼパン-1-イル)-フェニルカルバモイル)-1-メチル-エチル}-アミド
Figure 2007537179
(a)4-(2,5-ジメチル-ピロリジン-1-イル)-1-ニトロ-ベンゼン
DMSO中の炭酸カリウムと共に4-フルオロ-1-ニトロ-ベンゼンと2,5-ジメチル-ピロリジンから実施例1aと同様に調製。
収率:58%
C12H16N2O2 (220.27)
質量スペクトル:(M+H)+ = 221
(b)4-(2,5-ジメチル-ピロリジン-1-イル)-アニリン
10mlのメタノール中の250mg(1.14mmol)の4-(2,5-ジメチル-ピロリジン-1-イル)-1-ニトロ-ベンゼンを150mgの10%パラジウム木炭と450μlの濃塩酸と混ぜ合わせて、Parr装置内、周囲温度で1.5時間3.4×105Pa(50psi)の水素圧にて水素化する。次に、パラジウム木炭をろ別し、ろ液を真空中でエバポレートする。残留物を何らさらに精製せずにさらに反応させる。
収量:250mg(50%)
C12H18N2 * 2 HCl (263.21 / 190.29)
質量スペクトル:(M+H)+ = 191
(c)2-Boc-アミノ-N-[4-(2,5-ジメチル-ピロリジン-1-イル)-フェニル]-2-メチル-プロピオン酸-アミド
DMF中のTBTU及びNMMと共に2-Boc-アミノ-イソ酪酸と4-(2,5-ジメチル-ピロリジン-1-イル)-アニリンから実施例1cと同様に調製。
収率:75%
Rf値:0.60 (Alox; ジクロロメタン/メタノール = 95:5)
C21H33N3O3 (375.51)
質量スペクトル:(M+H)+ = 376
(d)2-アミノ-N-[4-(2,5-ジメチル-ピロリジン-1-イル)-フェニル]-2-メチル-プロピオン酸-アミド
ジオキサン中の塩酸と共に2-Boc-アミノ-N-[4-(2,5-ジメチル-ピロリジン-1-イル)-フェニル]-2-メチル-プロピオン酸から実施例1dと同様に調製。
収率:定量的
Rf値: 0.10 (Alox; ジクロロメタン/メタノール = 9:1)
C16H25N3O * 2 HCl (348.31 / 275.39)
(e)5-ブロモ-チオフェン-2-カルボン酸-N-[1-(4-(2,5-ジメチル-ピロリジン-1-イル)-フェニルカルバモイル)-1-メチル-エチル]-アミド
DMF中のTBTU及びNMMと共に5-ブロモ-チオフェン-2-カルボン酸と2-アミノ-N-[4-(2,5-ジメチル-ピロリジン-1-イル)-フェニル]-2-メチル-プロピオン酸-アミドから実施例1cと同様に調製。
収率:54%
Rt値:2.51分
C21H26BrN3O2S * CF3COOH (578.44 / 464.38)
質量スペクトル:(M+H)+ = 464/466 (臭素同位元素)
同様に以下の化合物を調製した。
Figure 2007537179
〔実施例23〕
5-ブロモ-チオフェン-2-カルボン酸-N-{1-[3-クロロ-4-(4-メチル-[1,4]ジアゼパン-1-イル)-フェニルカルバモイル]-シクロペンタ-1-イル}-アミド
Figure 2007537179
(a)1-[(5-ブロモ-チオフェン-2-カルボニル)-アミノ]-シクロペンチル-1-カルボン酸メチル
576mg(2.78mmol)の5-ブロモ-チオフェン-2-カルボン酸を5mlのジクロロメタン中の5mlの塩化チオニルと合わせて2時間還流させる。次に、混合物を真空中でエバポレートし、トルエンと混ぜ合わせて完全にエバポレートする。残留物を5mlのジクロロメタンに滴加し、5mlのジクロロメタン中の500mg(2.78mmol)の1-アミノ-シクロペンチル-1-カルボン酸メチルと1.94ml(13.9mmol)のTEAの混合物に撹拌しながら加えてから周囲温度で4時間撹拌する。反応混合物を水で2回抽出し、水相を再びジクロロメタンで抽出し、混ぜ合わせた有機相を硫酸マグネシウム上で乾燥させ、完全にエバポレートする。
収量:800mg(87%)
Rf値: 0.91 (シリカゲル; ジクロロメタン/メタノール = 9:1)
C12H14BrNO3S (332.22)
質量スペクトル:(M+H)+ = 332/334 (臭素同位元素)
(b)1-[(5-ブロモ-チオフェン-2-カルボニル)-アミノ]-シクロペンチル-1-カルボン酸
メタノール中1-モル濃度の水酸化ナトリウム溶液と共に1-[(5-ブロモ-チオフェン-2-カルボニル)-アミノ]-シクロペンチル-1-カルボン酸メチルから実施例10bと同様に調製。
収率:52%
Rf値:0.31 (シリカゲル; ジクロロメタン/メタノール = 9:1)
C11H12BrNO3S (318.19)
質量スペクトル:(M+H)+ = 318/320 (臭素同位元素)
(c)5-ブロモ-チオフェン-2-カルボン酸-N-{1-[3-クロロ-4-(4-メチル-[1,4]ジアゼパン-1-イル)-フェニル-カルバモイル]-シクロペンタ-1-イル}-アミド
DMF中のHATU及びNMMと共に1-[(5-ブロモ-チオフェン-2-カルボニル)-アミノ]-シクロペンチル-1-カルボン酸と3-クロロ-4-(4-メチル-[1,4]ジアゼパン-1-イル)-アニリンから実施例8と同様に調製。
収率:27%
Rf値: 0.29 (シリカゲル; ジクロロメタン/メタノール = 9:1)
C23H28BrClN4O2S (539.92)
質量スペクトル:(M+H)+ = 539/541/543 (臭素及び塩素同位元素)
〔実施例24〕
5-クロロ-チオフェン-2-カルボン酸-N-{1-[4-(4-メチル-ピペラジン-1-イル)-フェニルカルバモイル)-1-メチル-エチル}-アミド
Figure 2007537179
(a)2-(5-クロロ-チオフェン-2-イル)-4,4-ジメチル-4H-オキサゾール-5-オン
1.00g(4.04mmol)の2-([5-クロロ-チオフェン-2-カルボニル]-アミノ)-イソ酪酸を30mlの無水酢酸中で85℃に1時間加熱してから完全にエバポレートする。
収量:927mg(定量的)
C9H8NO2S (229.68)
質量スペクトル:(M+H)+ = 229/231 (塩素同位元素)
(b)4-(2,5-ジメチル-ピロリジン-1-イル)-アニリン
トルエンと氷酢酸の9:1溶媒混合物中2-(5-クロロ-チオフェン-2-イル)-4,4-ジメチル-4H-オキサゾール-5-オンの0.05-モル濃度溶液200μlを、DMFと5% DIPEA中4-(4-メチル-ピペラジン-1-イル)-アニリンの0.05-モル濃度溶液200μlと混ぜ合わせて16時間80℃に加熱する。次に、混合物を7日間開放して放置してから塩基性酸化アルミニウムに通してろ過し、再びDMF/メタノール 9:1で洗浄する。これを真空中エバポレーションで濃縮する。
収量:5.1mg(定量的)
Rt値:3.18分
C20H25ClN4O2S (420.96)
質量スペクトル:(M+H)+ = 421/423 (塩素同位元素)
同様に以下の化合物を調製した。
Figure 2007537179
〔実施例27〕
5-ブロモ-チオフェン-2-カルボン酸-N-{1-メチル-1-[3-クロロ-4-(2-メチル-テトラヒドロピリダジン-1-イル)-フェニルカルバモイル)-エチル}-アミド
Figure 2007537179
(a)N-Boc-N-メチル-ヒドラジン
4.47ml(82.3mmol)のメチルヒドラジンを、75mlのメタノール中の17.07g(78.23mmol)の二炭酸ジ-tert.-ブチルの混合物に周囲温度で撹拌しながら滴加し、2.5時間還流させてから真空中でエバポレートする。残留物を何らさらに精製せずにさらに反応させる。
収量:10.50g(92%)
C6H14N2O2 (146.19)
質量スペクトル:(M+H)+ = 147
(b)N-Boc-N'-(2-クロロ-4-ニトロ-フェニル)-N-メチル-ヒドラジン
2.30g(13.1mmol)の3-クロロ-4-フルオロ-1-ニトロ-ベンゼンを、25mlのDMF中4.50g(26.2mmol)のN-Boc-N-メチル-ヒドラジン及び7.30g(52.8mmol)の炭酸カリウムと共に周囲温度で3日間、90℃で4時間、次いで周囲温度で16時間撹拌する。反応混合物の真空中エバポレーション後、これを水/酢酸エチルの1:1混合物と合わせ、規定の硫酸水素塩カリウム溶液でpH 4に調整して酢酸エチルで抽出する。混ぜ合わせた有機相を半飽和塩化ナトリウム溶液と飽和塩化ナトリウム溶液で洗浄し、硫酸マグネシウム上で乾燥させ、真空中でエバポレートする。残留物をシクロヘキサンと混ぜ合わせて摩砕する。ろ過後、シクロヘキサンで洗浄して55℃で乾燥させる。
収量:1.41g(36%)
Rf値: 0.38 (シリカゲル; シクロヘキサン/酢酸エチル = 8:2)
C12H16ClN3O4 (301.73)
質量スペクトル:(M+H)+ = 301/303 (塩素同位元素)
(c)N-Boc-N'-(4-ブロモ-ブチル)-N'-(2-クロロ-4-ニトロ-フェニル)-N-メチル-ヒドラジン
Schlenck管内、350mg(1.16mmol)のN-Boc-N'-(2-クロロ-4-ニトロ-フェニル)-N-メチル-ヒドラジンを7.5mlのDMF中の350μl(2.93mmol)の1,4-ジブロモブタンと一緒に窒素雰囲気下かつ氷浴で冷却しながら、パラフィン油に分散させた50.6mg(1.16mmol)の55%水素化ナトリウムと混ぜ合わせる。氷浴で10分冷却、周囲温度で30分撹拌及び75℃で1時間加熱後、反応混合物を真空中で完全にエバポレートし、残留物をトルエン及びジクロロメタンと2回混ぜ合わせて完全にエバポレートする。残留物を何らさらに精製せずにさらに直接反応させる。
収量:900mg(約53%, 汚染)
Rf値:0.69 (シリカゲル; シクロヘキサン/酢酸エチル = 6:4 + 0.5%濃アンモニア溶液)
C16H23BrClN3O4 (436.73)
(d)3-クロロ-4-(2-メチル-テトラヒドロピリダジン-1-イル)-1-ニトロ-ベンゼン
890mg(約0.71mmol)のN-Boc-N'-(4-ブロモ-ブチル)-N'-(2-クロロ-4-ニトロ-フェニル)-N-メチル-ヒドラジン(上で得られた生成物)を、周囲温度で撹拌しながら10mlのジクロロメタン中の1.50ml(19.6mmol)のTFAと混ぜ合わせてから周囲温度で90分撹拌する。真空中エバポレーション後、残留物をジクロロメタンに3回取り、完全にエバポレートする、次に残留物を10mlのアセトンに取り、490mg(3.55mmol)の炭酸カリウムと混ぜ合わせて周囲温度で15時間撹拌する。ろ過後、ろ液を真空中でエバポレートし、残留物をシリカゲル上クロマトグラフィーで精製する(溶出液勾配:シクロヘキサン/酢酸エチル = 9:1→8:2)。
収量:180mg(定量的)
Rf値: 0.48 (シリカゲル; シクロヘキサン/酢酸エチル = 8:2)
C11H14ClN3O2 (255.70)
質量スペクトル:(M+H)+ = 255/257 (塩素同位元素)
(e)3-クロロ-4-(2-メチル-テトラヒドロピリダジン-1-イル)-アニリン
3-クロロ-4-(2-メチル-テトラヒドロピリダジン-1-イル)-1-ニトロ-ベンゼンから、水素及び酢酸エチル中ラネーニッケルによる水素化によって実施例1bと同様に調製。
収量:63%(汚染)
Rf値:0.71 (RP-8; 5%-ige 水素化ナトリウム溶液/メタノール = 2:3
C11H16ClN3 * 2 HCl (298.64 / 225.72)
質量スペクトル:(M+H)+ = 225/227 (塩素同位元素)
(f)5-ブロモ-チオフェン-2-カルボン酸-N-{1-メチル-1-[3-クロロ-4-(2-メチル-テトラヒドロピリダジン-1-イル)-フェニルカルバモイル]-エチル}-アミド
NMP中のHATU及びNMMと共に3-クロロ-4-(2-メチル-テトラヒドロピリダジン-1-イル)-アニリンと2-[(5-ブロモ-チオフェン-2-カルボニル)-アミノ]-イソ酪酸から実施例8と同様に調製。
収率:38%(HPLC)
Rt値:3.25分
C20H24BrClN4O2S (499.85)
質量スペクトル:(M+H)+ = 499/501/503 (臭素及び塩素同位元素)
同様に以下の化合物を調製しうる。
(1) 5-クロロ-チオフェン-2-カルボン酸-N-{1-[3-メチル-4-(2-メチル-テトラヒドロピリダジン-1-イル)-フェニルカルバモイル]-1-メチル-エチル}-アミド,
(2) 5-ブロモ-チオフェン-2-カルボン酸-N-{(1R)-1-[3-クロロ-4-(2-メチル-テトラヒドロピリダジン-1-イル)-フェニルカルバモイル]-2-メトキシ-エチル}-アミド,
(3) 5-ブロモ-チオフェン-2-カルボン酸-N-{3-[3-メチル-4-(2-メチル-テトラヒドロ-ピリダジン-1-イル)-フェニルカルバモイル]-テトラヒドロフラン-3-イル}-アミド,
(4) 5-クロロ-チオフェン-2-カルボン酸-N-{3-[3-メチル-4-(2-メチル-テトラヒドロ-ピリダジン-1-イル)-フェニルカルバモイル]-テトラヒドロフラン-3-イル}-アミド,
(5) 5-クロロ-チオフェン-2-カルボン酸-N-{2-[4-(2-メチル-テトラヒドロ-ピリダジン-1-イル)-フェニルカルバモイル]-ビシクロ[2.2.1]ヘプタ-2-イル}-アミド,
(6) 5-クロロ-チオフェン-2-カルボン酸-N-{3-[3-クロロ-4-(2-メチル-テトラヒドロ-ピリダジン-1-イル)-フェニルカルバモイル]-テトラヒドロフラン-3-イル}-アミド,
(7) 5-クロロ-チオフェン-2-カルボン酸-N-{3-[3-ブロモ-4-(2-メチル-テトラヒドロ-ピリダジン-1-イル)-フェニルカルバモイル]-テトラヒドロフラン-3-イル}-アミド,
(8) 5-クロロ-チオフェン-2-カルボン酸-N-{3-[3-フルオロ-4-(2-メチル-テトラヒドロ-ピリダジン-1-イル)-フェニルカルバモイル]-テトラヒドロフラン-3-イル}-アミド,
(9) 5-クロロ-チオフェン-2-カルボン酸-N-{3-[3-トリフルオロメチル-4-(2-メチル-テトラヒドロ-ピリダジン-1-イル)-フェニルカルバモイル]-テトラヒドロフラン-3-イル}-アミド,
(10) 5-クロロ-チオフェン-2-カルボン酸-N-{3-[4-(2-メチル-テトラヒドロ-ピリダジン-1-イル)-フェニルカルバモイル]-テトラヒドロフラン-3-イル}-アミド,
(11) 5-クロロ-チオフェン-2-カルボン酸-N-{2-[3-メチル-4-(2-メチル-テトラヒドロ-ピリダジン-1-イル)-フェニルカルバモイル]-ビシクロ[2.2.1]ヘプタ-2-イル}-アミド,
(12) 5-クロロ-チオフェン-2-カルボン酸-N-{2-[3-メチル-4-(2-メチル-テトラヒドロ-ピリダジン-1-イル)-フェニルカルバモイル]-7-オキサ-ビシクロ[2.2.1]ヘプタ-2-イル}-アミド,
(13) 5-クロロ-チオフェン-2-カルボン酸-N-{3-[3-メチル-4-([2-メチル-[1,2]ジアゼパン-1-イル)-フェニルカルバモイル]-テトラヒドロフラン-3-イル}-アミド,
(14) 5-クロロ-チオフェン-2-カルボン酸-N-{3-[3-メチル-4-(5-メチル-[1,4,5]オキサジアゼパン-4-イル)-フェニルカルバモイル]-テトラヒドロフラン-3-イル}-アミド,
(15) 5-ブロモ-チオフェン-2-カルボン酸-N-{3-[4-(5-メチル-[1,4,5]オキサジアゼパン-4-イル)-フェニルカルバモイル]-テトラヒドロフラン-3-イル}-アミド。
以下の実施例は、活性物質として一般式(I)のいずれかの化合物を含む医薬製剤の製法を示す。
〔実施例I〕
10ml当たり75mgの活性物質を含有する乾燥アンプル
組成:
活性物質 75.0mg
マンニトール 50.0mg
注射用水を加えて 10.0ml
製法:
活性物質とマンニトールを水に溶かす。パッケージング後、溶液を凍結乾燥する。注射にすぐに使える溶液をつくるため、生成物を水に溶かす。
〔実施例II〕
2ml当たり35mgの活性物質を含む乾燥アンプル
組成:
活性物質 35.0mg
マンニトール 100.0mg
注射用水を加えて 2.0ml
製法:
活性物質とマンニトールを水に溶かす。パッケージング後、溶液を凍結乾燥する。注射にすぐに使える溶液をつくるため、生成物を水に溶かす。
〔実施例III〕
50mgの活性物質を含む錠剤
組成:
(1) 活性物質 50.0mg
(2) ラクトース 98.0mg
(3) トウモロコシデンプン 50.0mg
(4) ポリビニルピロリドン 15.0mg
(5) ステアリン酸マグネシウム 2.0mg
215.0mg
製法:
(1)、(2)及び(3)を一緒に混合し、(4)の水溶液と顆粒化する。乾燥顆粒化物質に(5)を加える。この混合物から、二平面あり、両面に小面を切り出し、一面に分割ノッチを有する錠剤をプレス加工する。
錠剤の直径:9mm。
〔実施例IV〕
350mgの活性物質を含む錠剤
組成:
(1) 活性物質 350.0mg
(2) ラクトース 136.0mg
(3) トウモロコシデンプン 80.0mg
(4) ポリビニルピロリドン 30.0mg
(5) ステアリン酸マグネシウム 4.0mg
600.0mg
製法:
(1)、(2)及び(3)を一緒に混合し、(4)の水溶液と顆粒化する。乾燥顆粒化物質に(5)を加える。この混合物から、二平面あり、両面に小面を切り出し、一面に分割ノッチを有する錠剤をプレス加工する。
錠剤の直径:12mm。
〔実施例V〕
50mgの活性物質を含むカプセル剤
組成:
(1) 活性物質 50.0mg
(2) 乾燥トウモロコシデンプン 58.0mg
(3) 粉末ラクトース 50.0mg
(4) ステアリン酸マグネシウム 2.0mg
160.0mg
製法:
(1)を(3)と摩砕する。この摩砕したものを(2)と(4)の混合物に激しく混合しながら加える。この粉末混合物をカプセル充填機で3号サイズの硬ゼラチンカプセルに詰める。
〔実施例VI〕
350mgの活性物質を含むカプセル剤
組成:
(1) 活性物質 350.0mg
(2) 乾燥トウモロコシデンプン 46.0mg
(3) 粉末ラクトース 30.0mg
(4) ステアリン酸マグネシウム 4.0mg
430.0mg
製法:
(1)を(3)と摩砕する。この摩砕したものを(2)と(4)の混合物に激しく混合しながら加える。この粉末混合物をカプセル充填機で0号サイズの硬ゼラチンカプセルに詰める。
〔実施例VII〕
100mgの活性物質を含む座剤
1座剤は以下の成分を含む:
活性物質 100.0mg
ポリエチレングリコール(M.W. 1500) 600.0mg
ポリエチレングリコール(M.W. 6000) 460.0mg
ポリエチレンソルビタンモノステアレート 840.0mg
2,000.0mg
製法:
ポリエチレングリコールをポリエチレンソルビタンモノステアレートと共に融かす。この溶融物に、40℃にて粉砕活性物質を均質に分散させる。これを38℃に冷まし、わずかに冷却した座剤型中に注ぐ。

Claims (19)

  1. 下記一般式の置換チオフェン-2-カルボン酸アミド、その互変異性体、エナンチオマー、ジアステレオマー、混合物又はその塩:
    Figure 2007537179
    (式中、Aは下記一般式の基を表し、
    Figure 2007537179
    (式中、
    mは数1又は2であり、
    8aは、各場合、相互独立的に水素若しくはフッ素原子又はC1-5-アルキル、ヒドロキシ、ヒドロキシ-C1-5-アルキル、C1-5-アルコキシ、C1-5-アルコキシ-C1-5-アルキル、アミノ、C1-5-アルキルアミノ、ジ-(C1-5-アルキル)-アミノ、アミノ-C1-5-アルキル、C1-5-アルキルアミノ-C1-5-アルキル、ジ-(C1-5-アルキル)-アミノ-C1-5-アルキル、アミノカルボニル、C1-5-アルキルアミノカルボニル、ジ-(C1-5-アルキル)-アミノカルボニル若しくはC1-5-アルキルカルボニルアミノ基を表し(このとき、
    前述した置換5〜7員基Aにおいて、任意に置換基としてR8aと導入されるヘテロ原子F、O又はNは、N、O、Sの中から選択されるヘテロ原子から正確に1個の炭素原子によっては隔てられておらず、かつ同一若しくは異なる炭素原子上の2個の置換基R8aがC1-5-アルキレン基を意味することがある)、
    8bは、各場合、相互独立的に水素原子又はC1-5-アルキル基を表し、
    1は、酸素原子又は-CH2-、-CHR8a-若しくは-NR8c-基を表し、
    8cは、各場合、相互独立的に水素原子、C1-5-アルキル、C1-5-アルキルカルボニル、C1-5-アルキルオキシカルボニル又はC1-5-アルキルスルホニル基を表し、
    2は、酸素原子又は-NR8b-基を表し、
    3は、酸素若しくはイオウ原子、又は-NR8c-基を表し、
    4は、カルボニル又はスルホニル基を表し、
    5は、酸素原子、-NR8b-又はメチレン基を表し、
    6は、酸素若しくはイオウ原子又は-NR8c-基を表し、
    7は、メチレン又はカルボニル基を表す)、
    1は、水素、フッ素、塩素、臭素若しくはヨウ素原子、C1-3-アルキル若しくはC1-3-アルコキシ基(該C1-3-アルキル若しくはC1-3-アルコキシ基の水素原子は、任意に、全体的又は部分的にフッ素原子と置き換わっていてもよい)、C2-3-アルケニル、C2-3-アルキニル、ニトリル、ニトロ又はアミノ基を表し、
    2は、水素若しくはハロゲン原子又はC1-3-アルキル基を表し、
    3は、水素原子又はC1-3-アルキル基を表し、
    4及びR5は、各場合、相互独立的に
    水素原子、C2-6-アルケニル若しくはC2-6-アルキニル基、
    直鎖若しくは分岐C1-6-アルキル基(該直鎖若しくは分岐C1-6-アルキル基の水素原子は、任意に、全体的又は部分的にフッ素原子と置き換わっていてもよく、かつ任意に、C3-5-シクロアルキル基、ニトリル、ヒドロキシ、C1-5-アルキルオキシ基(該C1-5-アルキルオキシ基の水素原子は、任意に、全体的又は部分的にフッ素原子と置き換わっていてもよい)、アリルオキシ、プロパルギルオキシ、ベンジルオキシ、C1-5-アルキルカルボニルオキシ、C1-5-アルキルオキシカルボニルオキシ、カルボキシ-C1-5-アルキルオキシ、C1-5-アルキルオキシカルボニル-C1-5-アルキルオキシ、メルカプト、C1-5-アルキルスルファニル、C1-5-アルキルスルホニル、カルボキシ、C1-5-アルキルオキシカルボニル、アミノカルボニル、C1-5-アルキルアミノカルボニル、ジ-(C1-5-アルキル)-アミノカルボニル、C3-6-シクロアルキレンイミノカルボニル、アミノスルホニル、C1-5-アルキルアミノスルホニル、ジ-(C1-5-アルキル)-アミノスルホニル、C3-6-シクロアルキレンイミノスルホニル、アミノ、C1-5-アルキルアミノ、ジ-(C1-5-アルキル)-アミノ、C1-5-アルキルカルボニルアミノ、C1-5-アルキルスルホニルアミノ、N-(C1-5-アルキルスルホニル)-C1-5-アルキルアミノ又はC3-6-シクロアルキルカルボニルアミノ基で置換されていてもよい)、
    カルボキシ、アミノカルボニル、C1-5-アルキルアミノカルボニル、C3-6-シクロアルキルアミノカルボニル、ジ-(C1-5-アルキル)-アミノカルボニル、C1-5-アルコキシカルボニル、C4-6-シクロアルキレンイミノカルボニル基、
    フェニル、ヘテロアリール、フェニル-C1-5-アルキル又はヘテロアリール-C1-5-アルキル基(任意に、該フェニル又はヘテロアリール部分内で、ハロゲン原子、C1-5-アルキル、ジ-(C1-5-アルキル)-アミノ、ヒドロキシ、C1-5-アルキルオキシ、モノ-、ジ-若しくはトリフルオロメトキシ、カルボキシ-及びC1-5-アルキルオキシカルボニル基から成る群より選択される同一又は異なる置換基にて一置換〜三置換されていてもよい)、
    3〜7員シクロアルキル、シクロアルキレンイミノ、シクロアルキル-C1-5-アルキル若しくはシクロアルキレンイミノ-C1-3-アルキル基
    (ここで、4〜7員環式基において、該環式部分中、メチレン基は、任意に、-N(R8c)-基、酸素若しくはイオウ原子又は-S(O)-若しくは-S(O)2-基と置き換わっていてもよく、或いは
    4〜7員環式基において、該環式部分中、2個の隣接したメチレン基が、任意に一緒に-C(O)N(R8b)-又は-S(O)2N(R8b)-基と置き換わっていてもよく、或いは
    6〜7員環式基において、該環式部分中、3個の隣接したメチレン基が、任意に一緒に置換-OC(O)N(R8b)-又は-N(R8b)C(O)N(R8b)-又は-N(R8b)S(O)2N(R8b)-基と置き換わっていてもよく、
    但し、酸素及び窒素の群から選択される2個のヘテロ原子が正確に1個の任意に置換されていてもよい-CH2-基で相互に隔てられている、前記定義どおりの3〜7員シクロアルキル、シクロアルキレンイミノ、シクロアルキル-C1-5-アルキル又はシクロアルキレンイミノ-C1-3-アルキル基は除外され、
    さらに、前記定義どおりの3〜7員シクロアルキル、シクロアルキレンイミノ、シクロアルキル-C1-5-アルキル又はシクロアルキレンイミノ-C1-3-アルキル基は、1又は2個の-CH2-基のところで各場合1又は2個のC1-3-アルキル基にて置換されていてもよい)
    を表し、或いは
    4とR5が、それらが結合している炭素原子と一緒にC3-8-シクロアルキル又はC3-8-シクロアルケニル基を形成し(このとき、
    3-8-シクロアルキル又はC4-8-シクロアルケニル基は、別個の炭素原子のところでC2-5-アルキレン基にて置換されていてもよく、或いは同時に2個の異なる炭素原子のところでC1-4-アルキレン基にて置換されて対応するスピロ環式基又は架橋二環式基を形成していてもよく、
    4-8-シクロアルキル若しくはC5-8-シクロアルケニル基又は上述したような対応するスピロ環式基若しくは対応する架橋二環式基の1個のメチレン基が酸素若しくはイオウ原子又は-N(R8c)-、又はカルボニル、スルフィニル若しくはスルホニル基と置き換わっていてもよく、及び/又は
    4-8-シクロアルキル基の2個の直接隣接したメチレン基が一緒に-C(O)N(R8b)-、-C(O)O-若しくは-S(O)2N(R8b)-基と置き換わっていてもよく、及び/又は
    6-8-シクロアルキル基の3個の直接隣接したメチレン基が一緒に-OC(O)N(R8b)-、-N(R8b)C(O)N(R8b)-又は-N(R8b)S(O)2N(R8b)-基と置き換わっていてもよく、
    同時に、C3-8-シクロアルキル基又は上述したような対応するスピロ環式基若しくは対応する架橋二環式基の1〜3個の炭素原子は、各場合、任意に、相互独立的に1若しくは2個のフッ素原子又は1若しくは2個の同一若しくは異なるC1-5-アルキル、ニトリル、ヒドロキシ、C1-5-アルキルオキシ、C1-5-アルキルカルボニルオキシ、カルボキシ-C1-5-アルキル、C1-5-アルキルオキシカルボニル-C1-5-アルキル、C1-5-アルキルスルファニル、C1-5-アルキルスルホニル、カルボキシ、C1-5-アルキルオキシカルボニル、アミノカルボニル、C1-5-アルキルアミノカルボニル、ジ-(C1-5-アルキル)-アミノカルボニル、C3-6-シクロアルキレンイミノカルボニル、アミノスルホニル、C1-5-アルキルアミノスルホニル、ジ-(C1-5-アルキル)-アミノスルホニル、C3-6-シクロアルキレンイミノスルホニル、アミノ、C1-5-アルキルアミノ、ジ-(C1-5-アルキル)-アミノ、C1-5-アルキルカルボニルアミノ、C1-5-アルキルスルホニルアミノ、N-(C1-5-アルキルスルホニル)-C1-5-アルキルアミノ若しくはC3-6-シクロアルキルカルボニルアミノ基で置換されていてもよく、
    同時に、C3-8-シクロアルケニル基の1又は2個の炭素原子は、各場合、任意に、相互独立的にC1-5-アルキル、ニトリル、カルボキシ-C1-5-アルキル、C1-5-アルキルオキシカルボニル-C1-5-アルキル、カルボキシ、C1-5-アルキルオキシカルボニル、アミノカルボニル、C1-5-アルキルアミノカルボニル、ジ-(C1-5-アルキル)-アミノカルボニル、C3-6-シクロアルキレンイミノカルボニル、アミノスルホニル、C1-5-アルキルアミノスルホニル、ジ-(C1-5-アルキル)-アミノスルホニル、C3-6-シクロアルキレンイミノスルホニル基で置換されていてもよく、
    かつC4-8-シクロアルケニル基の1〜2個の炭素原子(二重結合によって別の炭素原子に結合していない)は、任意に、相互独立的に1若しくは2個のフッ素原子、又はヒドロキシ、C1-5-アルキルオキシ、C1-5-アルキルカルボニルオキシ、C1-5-アルキルスルファニル、C1-5-アルキルスルホニル、アミノ、C1-5-アルキルアミノ、ジ-(C1-5-アルキル)-アミノ、C1-5-アルキルカルボニルアミノ、C1-5-アルキルスルホニルアミノ、N-(C1-5-アルキルスルホニル)-C1-5-アルキルアミノ若しくはC3-6-シクロアルキルカルボニルアミノ基で置換されていてもよく、
    但し、R4とR5から一緒に形成されるこの種のC3-8-シクロアルキル若しくはC3-8-シクロアルケニル基又は上述したような対応するスピロ環式基若しくは対応する架橋二環式基であって、
    該環式基中の、酸素及び窒素の中から選択される2個のヘテロ原子が、正確に1個の任意に置換されていてもよい-CH2-基によって相互に隔てられている、及び/又は
    該環式基の、基R4とR5が結合している炭素原子に直接結合しているメチレン基の一方又は両方が、酸素、窒素及びイオウの中から選択されるヘテロ原子と置き換わっている、及び/又は
    該環式基(酸素、窒素、イオウ及びハロゲン原子の中から選択されるヘテロ原子が該環式基に直接結合していることを特徴とする)に結合している置換基が、酸素、窒素及びイオウ(スルホン基を除く)の中から選択される別のヘテロ原子から、正確に1個の任意に置換されていてもよいメチレン基によって隔てられている、及び/又は
    2個の酸素原子が一緒に直接結合している、及び/又は
    酸素、窒素及びイオウの中から選択されるヘテロ原子が、二重結合によって別の炭素原子に結合している炭素原子に直接結合している、及び/又は
    3個の環員(その1個以上が酸素若しくはイオウ原子又は-N(R8c)-基に相当する)を有する環式基を含むものは除外される)、
    6は、水素、フッ素、塩素、臭素若しくはヨウ素原子、ニトリル基、C1-3-アルキル基、又はC1-3-アルコキシ基を表し(このとき、該C1-3-アルキル又はC1-3-アルコキシ基の水素原子は、任意に、全体的又は部分的にフッ素原子と置き換わっていてもよい)、
    7は、相互独立的にC1-3-アルキル(該水素原子は、任意に、全体的又は部分的にフッ素原子と置き換わっていてもよい)、ヒドロキシ、C1-3-アルキルオキシ(該水素原子は、任意に、全体的又は部分的にフッ素原子と置き換わっていてもよい)、アミノ、C1-3-アルキルアミノ、ジ-(C1-3-アルキル)-アミノ、C3-6-シクロアルキレンイミノ、カルボキシ、ニトリル、C1-3-アルコキシカルボニル、アミノカルボニル、C1-3-アルキルアミノカルボニル若しくはジ-(C1-3-アルキル)-アミノカルボニル基を表し、
    ここで、特に断らない限り、前記定義で言及した用語“ヘテロアリール基”は、単環式の5又は6員ヘテロアリール基を意味し(このとき、
    該6員ヘテロアリール基は1、2若しくは3個の窒素原子を含み、かつ
    該5員ヘテロアリール基は、任意にC1-3-アルキル、フェニル若しくはフェニル-C1-3-アルキル基で置換されていてもよいイミノ基、又は酸素若しくはイオウ原子を含み、或いは
    任意にC1-3-アルキル、フェニル、アミノ-C2-3-アルキル、C1-3-アルキルアミノ-C2-3-アルキル、ジ-(C1-3-アルキル)-アミノ-C2-3-アルキル、C3-6-シクロアルキレンイミノ-C1-3-アルキル若しくはフェニル-C1-3-アルキル基で置換されていてもよいイミノ基、又は酸素若しくはイオウ原子と、さらに窒素原子を含み、或いは
    任意にC1-3-アルキル若しくはフェニル-C1-3-アルキル基で置換されていてもよいイミノ基と、2若しくは3個の窒素原子を含み、
    かつさらに、任意にフッ素、塩素若しくは臭素原子、C1-3-アルキル、ヒドロキシ、C1-3-アルキルオキシ基、アミノ、C1-3-アルキルアミノ、ジ-(C1-3-アルキル)-アミノ若しくはC3-6-シクロアルキレンイミノ基で置換されていてもよいフェニル環が、2個の隣接炭素原子を介して上記単環式ヘテロアリール基に縮合していてもよく、
    かつその結合は、該ヘテロ環式部分の窒素原子若しくは炭素原子又は縮合しているフェニル環を介して達成されている)、
    さらに、特に断らない限り、前記定義で言及した用語“ハロゲン原子”は、フッ素、塩素、臭素及びヨウ素の中から選択される原子を意味し、
    さらに、前記定義に含まれる、2個より多くの炭素原子を有するアルキル、アルケニル、アルキニル及びアルコキシ基は、特に断らない限り、直鎖若しくは分岐していてよく、かつ前記ジアルキル化基(例えばジアルキルアミノ基)中のアルキル基は、同一又は異なってよく、
    かつ、前記定義に含まれるメチル又はエチル基の水素原子は、全体的又は部分的にフッ素原子と置き換わっていてもよい。)
  2. Aが、下記一般式の基を表し、
    Figure 2007537179
    (式中、
    mは数1又は2であり、
    8aは、それぞれ相互独立的に水素若しくはフッ素原子又はC1-3-アルキル、ヒドロキシ、ヒドロキシ-C1-3-アルキル、C1-3-アルコキシ、C1-3-アルコキシ-C1-3-アルキル、アミノ、C1-3-アルキルアミノ、ジ-(C1-3-アルキル)-アミノ、アミノ-C1-3-アルキル、C1-3-アルキルアミノ-C1-3-アルキル、ジ-(C1-3-アルキル)-アミノ-C1-3-アルキル基を表し(このとき、前述した置換5〜7員基Aにおいて、任意に置換基としてR8aと導入されるヘテロ原子F、O又はNは、N、O、Sの中から選択されるヘテロ原子から正確に1個の炭素原子によっては隔てられておらず、かつ同一若しくは異なる炭素原子上の2個の置換基R8aがC1-5-アルキレン基を意味することがある)、
    8bは、水素原子又はC1-3-アルキル基を表し、
    1は、酸素原子又は-CH2-、-CHR8a-若しくは-NR8c-基を表し、
    8cは、各場合、相互独立的に水素原子、C1-3-アルキル、C1-3-アルキルカルボニル、又はC1-4-アルキルオキシカルボニル基を表し、
    3は、酸素原子又は-NR8c-基を表し、
    4は、カルボニル基を表す)、
    1は、フッ素、塩素、臭素若しくはヨウ素原子、メチル若しくはメトキシ基(該メチル若しくはメトキシ基の水素原子は、任意に、全体的又は部分的にフッ素原子と置き換わっていてもよい)を表し、
    2は、水素若しくはフッ素原子を表し、
    3は、水素原子を表し、
    4は、直鎖若しくは分岐C1-4-アルキル基(該水素原子は、任意に、全体的又は部分的にフッ素原子と置き換わっていてもよく、かつ任意に、ヒドロキシ、C1-3-アルキルオキシ基(該C1-3-アルキルオキシ基の水素原子は、任意に、全体的又は部分的にフッ素原子と置き換わっていてもよい)、ベンジルオキシ、C1-3-アルキルカルボニルオキシ、C1-3-アルキルオキシカルボニル、アミノカルボニル、C1-3-アルキルアミノカルボニル、ジ-(C1-3-アルキル)-アミノカルボニル、C3-6-シクロアルキレンイミノカルボニル、アミノスルホニル、C1-3-アルキルアミノスルホニル、ジ-(C1-3-アルキル)-アミノスルホニル、C3-6-シクロアルキレンイミノスルホニル、アミノ、C1-3-アルキルアミノ、ジ-(C1-3-アルキル)-アミノ、C1-3-アルキルカルボニルアミノ、若しくはC1-3-アルキルスルホニルアミノ基で置換されていてもよい)、
    ヘテロアリール-C1-2-アルキル又はC-連結ヘテロアリール基(該ヘテロアリール基は、ピロリル、オキサゾリル、イミダゾリル、フラニル、チオフェニル、チアゾリル、1,2,3-トリアゾリル、1,2,4-トリアゾリル、テトラゾリル、ピリジニル、ピリミジニル及びピラジニルの中から選択され、かつ任意に、該ヘテロアリール部分内で、ハロゲン原子、C1-3-アルキル、ヒドロキシ、C1-3-アルキルオキシ、モノ-、ジ-若しくはトリフルオロメトキシ基の中から選択される同一又は異なる置換基にて一置換〜二置換されていてもよい)を表し、
    5は、水素原子、又は
    直鎖若しくは分岐C1-4-アルキル基(該水素原子は、任意に、全体的又は部分的にフッ素原子と置き換わっていてもよく、かつ任意に、C1-3-アルキルオキシ基(該C1-3-アルキルオキシ基の水素原子は、任意に、全体的又は部分的にフッ素原子と置き換わっていてもよい)で置換されていてもよい)を表し、或いは
    4とR5が、それらが結合している炭素原子と一緒にC3-7-シクロアルキル又はC4-7-シクロアルケニル基を形成し(このとき、該C3-7-シクロアルキル又はC4-7-シクロアルケニル基は、別個の炭素原子のところでC2-5-アルキレン基にて置換されていてもよく、或いは同時に2個の異なる炭素原子のところでC1-4-アルキレン基にて置換されて対応するスピロ環式基又は架橋二環式基を形成していてもよく、
    4-7-シクロアルキル若しくはC4-7-シクロアルケニル基又は上述したような対応するスピロ環式基若しくは対応する架橋二環式基の1個のメチレン基が酸素若しくはイオウ原子又はスルホニル若しくは-N(R8c)-基と置き換わっていてもよく、及び/又は
    4-8-シクロアルキル基の2個の直接隣接したメチレン基が一緒に-C(O)N(R8b)-又は-C(O)O-基と置き換わっていてもよく、
    同時に、C3-7-シクロアルキル基又は上述したような対応するスピロ環式基若しくは対応する架橋二環式基の1〜2個の炭素原子は、任意に、相互独立的にC1-3-アルキル、ヒドロキシ、C1-3-アルキルオキシ、ジ-(C1-3-アルキル)-アミノ基で置換されていてもよく、
    但し、R4とR5から一緒に形成されるこの種のC3-7-シクロアルキル若しくはC4-7-シクロアルケニル基又は上述したような対応するスピロ環式基若しくは対応する架橋二環式基であって、
    該環式基の、基R4とR5が結合している炭素原子に直接結合しているメチレン基が、酸素、窒素及びイオウの中から選択されるヘテロ原子と置き換わっている、及び/又は
    該環式基(酸素及び窒素の中から選択されるヘテロ原子が該環式基に直接結合していることを特徴とする)に結合している置換基が、酸素、窒素及びイオウ(スルホン基を除く)の中から選択される別のヘテロ原子から、正確に1個の任意に置換されていてもよいメチレン基によって隔てられている、及び/又は
    酸素、窒素及びイオウの中から選択されるヘテロ原子が、二重結合によって別の炭素原子に結合している炭素原子に直接結合している、及び/又は
    3個の環員(その1個以上が酸素若しくはイオウ原子又は-N(R8c)-基に相当する)を有する環式基を含むものは除外される)、
    6は、塩素若しくは臭素原子を表し、
    ここで、特に断らない限り、前記定義で言及した用語“ハロゲン原子”は、フッ素、塩素、臭素及びヨウ素の中から選択される原子を意味し、
    さらに、特に断らない限り、前記定義に含まれる、2個より多くの炭素原子を有するアルキル及びアルコキシ基は、直鎖若しくは分岐していてよく、かつ前記ジアルキル化基(例えばジアルキルアミノ基)中のアルキル基は、同一又は異なってよく、
    かつ、前記定義に含まれるメチル又はエチル基の水素原子は、全体的又は部分的にフッ素原子と置き換わっていてもよい
    ことを特徴とする請求項1記載の一般式Iの置換チオフェン-2-カルボン酸アミド、
    その互変異性体、エナンチオマー、ジアステレオマー、混合物及びその塩。
  3. Aが、下記一般式の基を表し、
    Figure 2007537179
    (式中、
    mは数1又は2であり、
    8aは、それぞれ相互独立的に水素若しくはフッ素原子又はC1-3-アルキル、ヒドロキシ、ヒドロキシ-C1-3-アルキル、C1-3-アルコキシ、C1-3-アルコキシ-C1-3-アルキル、アミノ、C1-3-アルキルアミノ、ジ-(C1-3-アルキル)-アミノ、アミノ-C1-3-アルキル、C1-3-アルキルアミノ-C1-3-アルキル、ジ-(C1-3-アルキル)-アミノ-C1-3-アルキル基を表し(このとき、前述した置換5〜7員基Aにおいて、任意に置換基としてR8aと導入されるヘテロ原子F、O又はNは、N、O、Sの中から選択されるヘテロ原子から正確に1個の炭素原子によっては隔てられていない)、
    8bは、水素原子又はC1-3-アルキル基を表し、
    1は、酸素原子又は-CH2-、-CHR8a-若しくは-NR8c-基を表し、
    8cは、水素原子、C1-3-アルキル、C1-3-アルキルカルボニル、又はC1-4-アルキルオキシカルボニル基を表し、
    3は、酸素原子又は-NR8c-基を表す)、
    1は、塩素若しくは臭素原子、メチル、トリフルオロメチル又はメトキシ基を表し、
    2は、水素若しくはフッ素原子を表し、
    3は、水素原子を表し、
    4は、メチル基(任意に、ヒドロキシ、メトキシ、ベンジルオキシ、メトキシカルボニル又はピリジン-4-イル基で置換されていてもよい)、又は
    フラン-2-イル、1-メチル-ピラジン-3-イル、フェニル、ピリジン-3-イル若しくはピラジン-2-イル基を表し、
    5は、水素原子又はメチル基を表し、或いは
    4とR5が、それらが結合している炭素原子と一緒にC3-6-シクロアルキル又はC5-6-シクロアルケニル基を形成し(このとき、
    5-6-シクロアルキル又はC5-6-シクロアルケニル基が単一の炭素原子のところでC2-4-アルキレン基にて置換され、或いは同時に2個の異なる炭素原子のところでC1-3-アルキレン基にて置換されて対応するスピロ環式基又は架橋二環式基を形成していてもよく、
    さらに、C4-6-シクロアルキル若しくはC5-6-シクロアルケニル基又は上述したような対応するスピロ環式基若しくは対応する架橋二環式基の1個のメチレン基が酸素原子又は-N(R8c)-基と置き換わっていてもよく、
    但し、R4とR5から一緒に形成されるこの種のC3-6-シクロアルキル若しくはC5-6-シクロアルケニル基又は上述したような対応するスピロ環式基若しくは対応する架橋二環式基であって、
    該環式基の、基R4とR5が結合している炭素原子に直接結合しているメチレン基が、酸素及び窒素の中から選択されるヘテロ原子と置き換わっている、及び/又は
    酸素及び窒素の中から選択されるヘテロ原子が、二重結合によって別の炭素原子に結合している炭素原子に直接結合している、及び/又は
    3個の環員(その1個以上が酸素原子又は-N(R8c)-基に相当する)を有する環式基を含むものは除外される)、
    6は、塩素又は臭素原子を表し、
    ここで、特に断らない限り、前記定義で言及した用語“ハロゲン原子”は、フッ素、塩素、臭素及びヨウ素の中から選択される原子を意味し、
    さらに、特に断らない限り、前記定義に含まれる、2個より多くの炭素原子を有するアルキル及びアルコキシ基は、直鎖若しくは分岐していてよく、かつ前記ジアルキル化基(例えばジアルキルアミノ基)中のアルキル基は、同一又は異なってよく、
    かつ、前記定義に含まれるメチル又はエチル基の水素原子は、特に断らない限り、全体的又は部分的にフッ素原子と置き換わっていてもよい
    ことを特徴とする請求項1又は2記載の一般式Iの置換チオフェン-2-カルボン酸アミド、その互変異性体、エナンチオマー、ジアステレオマー、混合物及びその塩。
  4. 4及びR5が水素を意味しないことを特徴とする請求項1〜3のいずれか1項に記載の一般式Iの置換チオフェン-2-カルボン酸アミド。
  5. 4とR5が、それらが結合している炭素原子と一緒に環式基を形成していることを特徴とする請求項1〜4のいずれか1項に記載の一般式Iの置換チオフェン-2-カルボン酸アミド。
  6. 4とR5が、それらが結合している炭素原子と一緒に環式基を形成し、さらに前記環式基中、メチレン基が酸素原子又は-N(R8c)-基と置き換わっていることを特徴とする請求項1〜5のいずれか1項に記載の一般式Iの置換チオフェン-2-カルボン酸アミド。
  7. 4とR5が、それらが結合している炭素原子と一緒に下記環式基を意味することを特徴とする請求項1〜6のいずれか1項に記載の一般式Iの置換チオフェン-2-カルボン酸アミド。
    Figure 2007537179
  8. 4とR5が、それらが結合している炭素原子と一緒に下記架橋二環式基を意味することを特徴とする請求項1〜6のいずれか1項に記載の一般式Iの置換チオフェン-2-カルボン酸アミド。
    Figure 2007537179
  9. 基Aが下記基を表すことを特徴とする請求項1〜8のいずれか1項に記載の一般式Iの置換チオフェン-2-カルボン酸アミド。
    Figure 2007537179
  10. 基Aが下記基を表すことを特徴とする請求項1〜8のいずれか1項に記載の一般式Iの置換チオフェン-2-カルボン酸アミド。
    Figure 2007537179
  11. 6が臭素原子を表すことを特徴とする請求項1〜10のいずれか1項に記載の一般式Iの置換チオフェン-2-カルボン酸アミド。
  12. 6が塩素原子を表すことを特徴とする請求項1〜10のいずれか1項に記載の一般式Iの置換チオフェン-2-カルボン酸アミド。
  13. 1がフッ素、塩素若しくは臭素原子又はメチル若しくはトリフルオロメチル基を表すことを特徴とする請求項1〜11のいずれか1項に記載の一般式Iの置換チオフェン-2-カルボン酸アミド。
  14. 1が水素原子を表すことを特徴とする請求項1〜12のいずれか1項に記載の一般式Iの置換チオフェン-2-カルボン酸アミド。
  15. 請求項1〜14のいずれか1項に記載の化合物の生理学的に許容しうる塩。
  16. 請求項1〜14のいずれか1項に記載の化合物又は請求項15記載の生理学的に許容しうる塩を含み、任意に1種以上の不活性な担体及び/又は希釈剤を一緒に含有しうる医薬組成物。
  17. 請求項1〜14のいずれか1項に記載の化合物又は請求項15記載の生理学的に許容しうる塩の、因子Xaに及ぼす阻害効果及び/又は関連セリンプロテアーゼに及ぼす阻害効果を有する医薬組成物を調製するための使用。
  18. 請求項16記載の医薬組成物の調製方法であって、請求項1〜14のいずれか1項に記載の化合物又は請求項15記載の生理学的に許容しうる塩を非化学的方法で1種以上の不活性な担体及び/又は希釈剤に組み入れることを特徴とする方法。
  19. 請求項1〜14のいずれか1項に記載の化合物の調製方法であって、
    (a)下記一般式
    Figure 2007537179
    (式中、A、R1、R2及びR3は、請求項1の定義どおり)を下記一般式
    Figure 2007537179
    (式中、R4及びR5は、請求項1の定義どおりであり、Z6は保護基を意味し、かつQは、ヒドロキシ、C1-4-アルコキシ若しくはアシルオキシ基又はハロゲン原子を表す)の化合物と反応させ(アシル化工程)、引き続き、前記保護基Z6を切断して下記一般式
    Figure 2007537179
    (式中、A、R1、R2、R3、R4及びR5は、請求項1の定義どおり)の化合物を得、次に、この一般式(XIV)の化合物をアシル化工程で下記一般式
    Figure 2007537179
    (式中、R6は、請求項1の定義どおりであり、かつQは、ヒドロキシ若しくはC1-4-アルコキシ基、ハロゲン原子又はアシルオキシ基を表す)の化合物と反応させて一般式(I)のチオフェン-2-カルボン酸アミドを得るか、又は
    (b)下記一般式
    Figure 2007537179
    (式中、R4及びR5は、請求項1の定義どおりであり、かつZ8は保護基を意味する)の化合物を下記一般式
    Figure 2007537179
    (式中、R6は、請求項1の定義どおりであり、かつQは、ヒドロキシ若しくはC1-4-アルコキシ基、ハロゲン原子又はアシルオキシ基を表す)の化合物と反応させ(アシル化工程)、引き続き、前記保護基Z8を切断して下記一般式
    Figure 2007537179
    (式中、R4、R5及びR6は、請求項1の定義どおりであり、かつQは、ヒドロキシ若しくはC1-4-アルコキシ基、ハロゲン原子又はアシルオキシ基を表す)を得、次に、この一般式(XVII)の化合物を別のアシル化工程で下記一般式
    Figure 2007537179
    (式中、A、R1、R2及びR3は、請求項1の定義どおり)の化合物と反応させて一般式(I)のチオフェン-2-カルボン酸アミドを得る
    ことを特徴とする方法。
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