JP2007536002A - 不整脈事象を識別する医療デバイス及び方法 - Google Patents

不整脈事象を識別する医療デバイス及び方法 Download PDF

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Abstract

【課題】高電圧ショックの利用を減らすために、不整脈事象を識別する方法及び装置を提供する。
【解決手段】不整脈を識別する方法及び医療デバイスは、心臓信号を検知する入力回路(110)と、検知された心臓信号に関連する事象を、第1不整脈事象として特定するマイクロプロセッサ(100)とを備える。第1回路(107)が、第1不整脈事象に応答して、エネルギー蓄積デバイス上に蓄積エネルギーを生成するための、充電回路(111)とエネルギー蓄積デバイス(109)との結合とほぼ同時に、第1治療を送出し、コントローラ(106)が、第1回路による第1治療の送出を制御する。マイクロプロセッサは、送出された第1治療に対する生理的反応を評価し、評価された生理的反応に応答して、事象が、第1不整脈事象以外であると判定する。
【選択図】図1

Description

本発明は、包括的に、埋め込み可能医療デバイスに関し、より詳細には、埋め込み可能医療デバイスにおいて不整脈の識別を行う方法及び装置に関する。
埋め込み可能カーディオバータ−ディフィブリレータ(ICD)の技術は、長い間、心室頻脈性不整脈をレート及びタイプによって区別してきた。通常、そのレートによって特定される心室頻脈(VT)は、そのECG形状によって、単形性又は多形性であるとさらに区別することができる。VTの最高範囲を超え、且つ、所定のレート限界までのレートを有する不整脈は、粗動波と呼ばれることが多い。所定のレート限界より高いレートの心室頻脈性不整脈は心室細動(VF)として分類される。
それぞれのタイプの不整脈を適切な治療を用いて処置するために、ICDは「段階(tiered)治療」を装備してきた。各タイプの検出された不整脈を処置するためのプログラム可能な治療が可能なICDは、一般に不整脈をレートによって区別する。こうしたデバイスにおいて、VT等の不整脈は、比較的高いレートで一連の低電力ペーシングパルスを心臓に送出することによって処置される。この治療は、抗頻脈性不整脈ペーシング治療(ATP)と呼ばれることが多い。対照的に、VF等の不整脈は、ペースによって終了させることができず、したがって、より積極的なショック治療を用いて処置される。たとえば、多くのICDは、まず低電力ATPを用いてVTを処置し、次にVTが、ATPによって終了しないか、又は、心室粗動又は細動に進行する場合、1つ又は複数の大電力カーディオバージョンショック又はディフィブリレーションショックを送出するようにプログラムされてもよい。
VT及びVFのレートは重なる。VTは、患者により大きな危険をもたらすため、VTとVFとを識別するのに使用されるレートは、VFをVTとしてめったに分類しないように選択される。こうした理由で、所定のレートを超えるレートを有するVTは、実際に低エネルギーATP治療によって成功裡に終了する場合がある単形性VTであるときには、VF用の高エネルギーショックによって処置されることが多い。結果として、患者によっては、苦痛のないATPにより調律を成功裡に終了させることができるときに、高電圧ショック送出を受ける苦痛に不必要に耐えなければならない。
したがって、必要とされるものは、高電圧ショックの利用を減らすために、不整脈事象を識別する方法及び装置である。
本発明は、添付図面と共に考えると、以下の詳細な説明を参照してよりよく理解されるようになるため、本発明の態様及び特徴は容易に理解されるであろう。
図1は、本発明を実施することができる埋め込み可能医療デバイスの例示的な一実施形態のブロック図である。図1に示すように、デバイスは、マイクロプロセッサベースの刺激器として具体化される。しかし、他のデジタル回路要素の実施形態及びアナログ回路要素の実施形態もまた、本発明の範囲内にあると考えられる。たとえば、Bocek他に発行された米国特許第5,251,624号、Gilliに発行された米国特許第5,209,229号、Langer他に発行された米国特許第4,407,288号、Haefner他に発行された米国特許第5,662,688号、Olson他に発行された米国特許第5,855,593号、Baker他に発行された米国特許第4,821,723号、又は、Carroll他に発行された米国特許第4,967,747号に示された、一般的な構造を有するデバイスはまた、本発明と共に有効に使用することができる。同様に、図1のデバイスは、心室ペースメーカ/カーディオバータの形態をとるが、本発明はまた、心房ペーシング及びカーディオバージョン能力を有するデバイスで有効に使用されることができる。したがって、
図1は、本発明の範囲に関して制限するものとしてではなく例示するものとして考えられるべきである。
図1に示す埋め込み可能医療デバイスの主要な要素は、マイクロプロセッサ(μP)100、読み出し専用メモリ(ROM)102、ランダムアクセスメモリ(RAM)104、デジタル式のコントローラ106、入力増幅器110、2つの出力回路108及び107(OUT)、及びテレメトリ/プログラミングユニット120である。読み出し専用メモリ102は、カーディオバータによって使用される種々のタイミング間隔を導出するために行なわれる計算を規定する主命令セットを含む、デバイス用の基本プログラムを記憶する。RAM104は概して、医師によってデバイスにプログラムされる、プログラムされるペーシングレート、プログラムされるカーディオバージョン間隔、パルス幅、パルス振幅等のような可変制御パラメータを記憶するのに役立つ。ランダムアクセスメモリ104はまた、頻脈性不整脈パルスを分離する記憶された時間間隔及び対応する高レートペ−シング間隔等の導出された値を記憶する。
コントローラ106は、デバイスの基本制御及びタイミング機能の全てを行う。コントローラ106は、少なくとも1つのプログラム可能なタイミングカウンタを含み、タイミングカウンタは、心室収縮の検出によって始動され、その後、間隔を計時する。このカウンタを用いて、抗頻脈ペーシング(ATP)パルスを送出するのに用いられる基本タイミング間隔が生成され、本発明の状況内で用いられる他の間隔が測定される。ペーシング補充間隔のタイムアウトによって、又は、カーディオバージョンパルス又はディフィブリレーションパルスが送出されるべきという判定に応答して、コントローラ106は、以下で述べるように、高電圧出力段108から適切な出力パルスをトリガする。
刺激パルスの生成に続いて、コントローラ106を利用して、制御バス132上に対応する割り込みを生成する。その割り込みは、マイクロプロセッサ100を「スリープ」状態から起こし、マイクロプロセッサ100が、回復サイクルタイムの評価、及び本発明による抗頻脈性不整脈治療の選択と関連する全ての動作を含む、任意の所望の数学的計算を実施することを可能にする。コントローラ106内のタイミング/カウンタ回路はまた、当該技術分野では知られているように、心室不応期等のタイミング間隔を制御する。時間間隔は、RAM104に記憶されたプログラム可能な値又はROMに記憶された値によって確定されてもよい。
コントローラ106はまた、検知された心室脱分極すなわち拍動の発生によって、マイクロプロセッサ100に対して割り込みを生成する。検知された心室脱分極の発生によって、その発生を示す割り込みが制御バス132上に送られる以外に、コントローラ106内のタイミング/カウンタのその時の現在値がデータバス122上に送られる。頻脈性不整脈が存在するかを判定する時、さらに、個々の頻脈性不整脈拍動を分離する間隔を確定する時に、この値をマイクロプロセッサ100が用いてもよい。
出力段108は、電極134及び136を介して患者の心臓に適用されるショック治療を生成できる大出力パルス発生器を含む。電極134及び136は通常、心臓に又は心臓内に取り付けられるか、又は皮下設置される表面積の大きい電極である。また、心臓内又は心臓の周りに配置された2つ以上の電極を含む、他の電極構成を用いてもよい。通常、大出力パルス発生器は、1つ又は複数の高電圧コンデンサ109、電池115に蓄積されたエネルギーを高電圧コンデンサ109に伝達する充電回路111、出力回路113、及び、単相性又は2相性のカーディオバージョンパルス又はディフィブリレーションパルスの、使用される電極への送出を可能にする1組のスイッチ(図示せず)を含む。
出力段108の他に、出力回路(OUT)107が設けられて、ペーシングパルスが生成される。この回路は、電極138、140、及び142に結合するペーシングパルス発生器回路を含み、これらの電極は、電極138と、電極140及び142のうちの1つとの間で電気刺激を送出することによって、ATPペーシングパルスを含む心臓ペーシングを達成するのに使用される。電極138は、通常、心内膜リード線の遠位端上に位置し、通常、右心室尖部に設置される。電極140は、通常、カーディオバータ−ディフィブリレータのハウジング上に、又はそれに隣接して取り付けられる不関電極である。電極142は、先端電極138にわずかに近位の心内膜リード線上に位置するリング電極若しくはコイル電極であるか、又は、心臓の内部又は外部に配置された別の電極であってもよい。3つの電極138〜142は、図1では、ペーシングパルスを送出するために示されるが、本発明は、当該技術分野で知られている任意のペーシング電極構成で配置された任意の数の電極を用いて実施されてもよいことが理解される。出力段108は、制御バス126によって制御されることができ、制御バスによって、コントローラ106は、送出されるパルスの時刻、振幅、及びパルス幅を確定することができる。この回路はまた、どの電極対を使用してパルスが送出されるかを判定してもよい。
心室脱分極(拍動)の検知は、入力増幅器110によって達成され、入力増幅器110は、電極138、並びに電極140及び142のうちの1つに結合する。自発的な心室拍動及びペーシングされた心室拍動の発生の両方を示す信号は、バス128を介してコントローラ106に供給される。コントローラ106は、こうした心室拍動の発生を示すデータを、割り込みの形態で、制御バス132を介してマイクロプロセッサ100に送り、この割り込みは、マイクロプロセッサ100を起こすのに役立つ。この割り込みによって、マイクロプロセッサは、任意の必要な計算を実行するか、又は、RAM104に記憶した値を更新することができる。
任意選択で、埋め込み可能刺激器と共に用いる種々の既知のセンサのうちの任意のセンサであってもよい、1つ又は複数の生理的センサ148がデバイスに含まれる。たとえば、センサ148は、Chirifeに発行された米国特許第4,865,036号に開示されているインピーダンスセンサ、又は、Cohenに発行された米国特許第5,330,505号に開示されている圧力センサ等の血行力学的センサであってもよい。別法として、センサ148は、Erickson他に発行された米国特許第5,176,137号に開示されている酸素飽和度センサ、又は、Anderson他に発行された米国特許第4,428,378号に開示されている身体活動センサ等の心出力パラメータを測定する要求センサであってもよい。センサ処理回路146は、不整脈の検出及び処置に関連して用いるために、センサ出力をデジタル化した値に変換する。
埋め込み式カーディオバータ/ディフィブリレータの外部制御は、埋め込み式カーディオバータ/ペースメーカと、たとえば、通信ネットワーク又は外部プログラマ等の外部デバイスとの間の通信を制御するテレメトリ/制御ブロック120を介して達成される。任意の従来のプログラミング/テレメトリ回路要素が、本発明の状況で使用可能であると考えられる。プログラマからカーディオバータ/ペースメーカに入力される情報は、バス130を介してコントローラ106に送られる。同様に、カーディオバータ/ペースメーカからの情報は、バス130を介してテレメトリ/制御ブロック120に供給される。
図2は、コンデンサ充電中ATP(ATP−DCC)モードにおける本発明のシステムの動作を示すタイミング図である。VT心調律201の検出後に、コンデンサ充電208及びATP治療送出204が、ほぼ同時に始まってもよい。一実施形態において185〜260拍動/分(bpm)の調律を含むと定義される高レートVT201は、所定の期間206にわたって、又は、別法として、所定数のペーシングパルスにわたって延びる可能性がある1つのシーケンスのバースト又はランプ又は他のタイプのATP−DCC治療204によって処置される。図2では、ATP−DCC治療によって、VT調律が終止するか、又は「急速低下し」、その結果、正常洞調律210が再開する。
ATP−DCCモードで動作が起こっている時、ATP治療の全て又は実質上全てが、コンデンサ充電が起こっている間に送出される。図2は、必要な場合に、ショックの送出に備えて、充電時間が終わる時刻212まで延びる、高電圧コンデンサの充電208を示す。このショックは、正常洞調律210が再開したかどうかによって、時刻216で送出されてもよく、又は、送出されなくてもよい。ショック治療が必要であると判定される場合、ショックは、可能であれば、心臓脱分極との同期が期間214の間に完了した後に送出されるであろう。この同期は、内因性R波との一致等の、心調律中の適切な時刻にショックを送出するように試みる。
先に述べたように、ATP−DCC治療によって、VT調律が終止する場合がある。この終止は一般に2つの方法で起こる。「タイプ1」急速低下は、ATP治療の最後のペーシングパルスのほぼ直後に起こる。対照的に、「タイプ2」急速低下は、最後のペーシングパルスに続いていくつかの追加のVT脱分極を伴う。タイプ1の急速低下の場合、終止の成功を検出すると、コンデンサがその充電を中止することを必要とする。タイプ2急速低下の場合、ICD検出アルゴリズムは、不必要なショック送出を防止するのにちょうどよい時に正常洞調律への回復を検出しない場合がある。
先に説明したタイプ1の急速低下又はタイプ2の急速低下のいずれの場合も、ATP治療が成功したとしても、デバイスの電池からは、一定の割合の電池電力が消費される。100〜150の全エネルギーショックの間で送出できるICDデバイスにおいて、任意の1つの追従期間中に10回のATP終止エピソードを経験した患者は、ATP−DCCが利用される場合、短時間にデバイスの電池電力の最大10%を消費する。さらに、この問題はまれなことではない。調査が示したところでは、患者の約15%は、6ヶ月の期間の間に10個を上回るエピソードを有する。患者によっては、この数を超えることが知られており、埋め込みの最初の6ヶ月中に電池電源を使い果す可能性がある。
図3は、コンデンサ充電前ATP(ATP−BCC)モードにおける本発明のシステムの動作を示す例示的なタイミング図である。ATP−BCCモードで動作する時、ATP治療送出の全て又は実質上全てが、コンデンサの充電前に起こる。図3は、VTエピソード201の検出に続いて、時刻220で始動されるATP治療204の送出を示す。治療は期間222の間続く。この場合、ATP治療は、患者を正常洞調律210に回復させる。ICDデバイスは、心臓レートの変化並びに確認期間224中の正常洞調律210への回復によって、VTの急速低下を検出する。結果として、時刻226で、高電圧コンデンサの充電は始動されない。
本発明によれば、ICDの動作は、プログラム可能な基準に基づいて、図2に示すATP−DCCモードから、図3に示すATP−BCCモードでの実行へ移行することができる。一実施形態において、この「充電軽減」機能は、以前に追従セッションが行なわれてから、ユーザがプログラムした、連続した数のATPの成功が得られた後、ATP−DCCからATP−BCCモードへICDデバイス動作を切り換える。ATP治療は、概して、ショック送出前にVTが急速低下/中止する時、成功であると考えられるが、ATP治療の成功を判定するために、他の基準が定められてもよい。さらに図4を参照してより詳細に説明するように、ATP−BCC動作モードにおいてVTを急速低下させるのに所定数の失敗を含んでもよい、所定の基準に従って、デバイスはATP−DCCモードへ復帰するであろう。
図4は、ATP−BCC治療に続いて急速低下に失敗する、進行中のVTエピソードを示す例示的なタイミング図である。ATP−BCC治療204は、VT検出201に続く期間232中に送出される。その後、確認期間233は、進行中のVTエピソード201bを確認する。高電圧コンデンサの充電238は、ほぼ時刻236で始まる。本発明の一実施形態によれば、ATP治療の第2シーケンス204bは、コンデンサ充電中に送出されてもよい。MedtronicPainFREE 調査等の調査が示したところによれば、この追加のATPシーケンスは、心室レートを加速する可能性が低く、実際、VTエピソードを終止させる可能性を有する。
期間238中のコンデンサの充電は、プログラムされたエネルギー値に応じて持続期間が可変である。充電時間終了時242に、非コミット同期期間244が始まる。この同期期間244の間に、患者の心調律が評価されて、ショックを送出するための適切な時刻が見つけられる。ショックは、VTエピソードが終止したと判定されない限り、同期期間の終わりに送出されるであろう。エピソードが終止した場合、コンデンサ上の電荷は、コンデンサ充電期間238の終わりに、又は、その後の適当な時に廃棄すなわち流出されるであろう。
本発明の別の態様によれば、所定数のVTエピソードがATP−BCC治療によって終止せず、その結果、図4に示すようにショック送出が起こる場合、システムは、ATP−BCCモードからATP−DCCモードに復帰する。このことによって、不成功のATP送出に続いて遅延なくショック送出が起こることが可能になる。
図5は、ATP治療モード間でシステムが移行する方法を示す状態図である。ICDは、たとえば、状態270で示すように、ATP−DCCモード及び充電軽減機能を使用可能にした状態でプログラムされることができる。埋め込み時に、医師は、充電軽減機能を使用不能にするかどうかを選択してもよい。本発明の一実施形態において、充電軽減機能が使用可能である場合、他のプログラム可能なパラメータが医師によって選択されてもよい。これらのパラメータは、以下でさらに述べるように、ATP−BCCモードを自動で作動させる前に送出されなければならない成功するATP−DCC治療セッションの数を含んでよい。
充電軽減が使用可能であり、システムがATP−DCCで動作している状態での動作中に、状態274として示したATP−BCCモードへの移行は、VT調律を急速低下させるのに成功した、所定数XのATP−DCC治療セッションの送出によってトリガされてもよい。この移行は矢印272で示される。逆に、ATP−BCCモードでの動作時で、且つ、所定数Yの失敗したATP−BCC治療試行後には、システムは、矢印276で示すように、ATP−DCCモードへ移行する。先に説明したように、本発明の一実施形態において、X及びYはプログラム可能である。別法として、これらの数値は、プログラム可能でない所定の値であってもよい。最後に、これらの数値は、連続したATP治療セッションを表すか、又は、1組の「T回のうちのS回」の治療セッションを含んでもよい。たとえば、ATP−DCCからATP−BCCへの移行は、5回のうちの4回のATP−DCC治療セッションが成功であると判定された場合に起こるように選択されてもよい。
上述の基準の代わりに、又はそれに加えて、他のトリガ基準を用いて、ATP−DCCモードとATP−BCCモードとの間の切り換えを始動することができる。一実施形態において、システムは、VT調律の周期長(CL)及び/又はR波形態の両方を記憶して、現在経験しているVTのタイプが、最近検出された1つ又は複数のエピソード中に起こった同じタイプのVTであるかどうかが判定される。患者は、異なるタイプのVTを示す可能性があり、VTのそれぞれがATP治療に異なった反応をする可能性があるため、このことは重要である。現在のエピソードの特徴が以前のエピソードと同じであり、且つ、以前のエピソードがATP−BCC治療に有利に反応した場合、デバイスは、レートの急速低下の検出によってATP−BCC動作モードに留まる。一方、CL及び/又はR波形態が変わった場合、システムを、ATP−DCC動作モードに復帰するようにプログラムしてもよい。
上述の実施形態によれば、異なるモード移行基準をそれぞれのタイプのVT調律について指定してもよい。たとえば、ATP−DCCからATP−BCC治療への移行は、第1のタイプのVTについては、M回の連続した成功する治療セッションによってトリガしてもよい。この同じモード移行は、第2のタイプのVTについては、N回のうちのM’回の成功する治療セッションによってトリガしてもよい。このことによって、治療を、異なるタイプのVT調律について個別に選択することが可能である。
さらに別の実施形態において、システムのモード切り換え基準はVT頻度を考慮する。先に説明したように、患者の中には、数時間又は数分等の短期間内に多数のエピソードの発生を伴う「VT急性発症」を経験する者もいる。通常、同じ周期長及び形態を有するVT調律を伴うこうしたエピソードは、電池資源に著しい影響を与える場合がある。この実施形態において、所定期間における所定数のVTエピソードの発生は、電池資源を節約するために、ATP−DCCからATP−BCCモードへの切り換えをトリガしてもよい。
本発明の代替の実施形態によれば、プログラム可能な閾持続期間を用いて、VT急性発症が検出される。2つの連続したVTエピソードが、この定義済み閾持続期間内に起こる場合、カウントがインクリメントされる。カウントが、或るより大きなプログラム可能な期間内に所定値に達する場合、モード切り換えがトリガされてもよい。ATP−BCCモードへのモード切り換えが起こると、ATP−BCCモードでの途切れのない動作によって、先に説明したメカニズムの任意のメカニズムを用いて、成功する所定のレートが得られることと断定してもよい。別法として、ATP−BCCモードでのエピソード頻度を調べるのに別の閾時間を定義することができ、その結果、エピソード間の持続期間がこの値を超えると、ATP−DCCモードへ戻る移行が起こる。
所望であれば、波形の形態基準をVT急性発症の検出に適用してもよい。たとえば、数週又は数ヶ月等のより長い期間で分離されたVTエピソードは、異なるタイプのVT調律を伴う場合がある。したがって、全てのVTエピソード又は所定の期間によって分離したVTエピソードだけについて、上述した各タイプのVT調律に対するモード切り換え基準を個別に指定してもよい。
ATP−DCCからATP−BCCモードへ、又は、その逆への移行はまた、エピソードの長さによって断定されるであろう。たとえば、最初の検出から調律の終止までに測定されたエピソードの長さがモード切り換え基準として用いられることができる。一実施形態では、より長いエピソードが、ATP−DCCモードへの移行をトリガすることができるであろう。
本発明のさらに別の態様によれば、VT急性発症の検出は、(可聴の、振動の、又はその他の)患者への警報をトリガしてもよい。たとえば、患者は、必要であれば、システムの動作パラメータが再評価され、モード切り換え条件が再プログラムされるように医師に連絡をとるように知らされてもよい。
本発明の別の態様は、ATPの全てのモードを使用不能にする任意選択のプログラム可能な機能に関する。この「スマートモード」機能が使用可能にされ、所定の基準が満たされると、全てのATP治療が使用不能にされる。一実施形態において、このスマートモード機能は、ATP−DCCモードで実行が発生し、所定の数の失敗した治療試行が検出されると動作する。この移行は矢印278及び状態280で示される。この移行をトリガするのに必要な、失敗した治療試行の数は、プログラム可能であってもよく、又は、好ましくは「4」である所定の数であってもよい。その後、ICDデバイスは、プログラムされたショック治療を送出するだけであろう。別の実施形態において、この機能はまた、矢印281で示すように、実行がATP−BCCモードで起こっている時に提供されることができる。さらに別の実施形態において、ATP−BCCモードかATP−DCCモードのいずれかからの切り換えは、所定の基準を満たすVT調律又は波形形態によってトリガされることができる。たとえば、ATPが使用不能であるモードへの移行は、250bpmを超える速いVT調律の検出によってトリガされてもよい。
一実施形態において、ATPが使用不能であるモードへの移行が起こった後、ショック治療は、ATP−DCCモードを再作動させるための介入が行われるまで続くであろう。こうした介入は、たとえば、後続の追従セッション中に行われてもよい。別の実施形態において、システムは、定義された基準が満たされるまで、このモードで動作し続けるであろう。たとえば、VT調律が速いためにATP使用不能モードへの移行が起こる場合、システムは、矢印283及び284で示すように、速いVTエピソードがショック送出によって終止した後に、以前の動作モードへ復帰するであろう。
図6Aは、本発明の一実施形態による、頻脈性不整脈事象を識別する方法のフロー図である。図6Aに示すように、図1に示すようなデバイスは、概して、ATP−DCCモードを使用可能にした状態で埋め込まれる。しかし、デバイスは、所望であれば、ATP−BCCモードを使用可能にした状態で埋め込まれてもよい。通常のATP−DCCモードにある間(ブロック350)、デバイスは、上述したような、知られている検出方法を用いて、頻脈性不整脈の存在を連続して監視する。VT調律が検出されると(ブロック352のYes)、たとえば、ATP−DCC治療シーケンスの送出と高電圧コンデンサの充電が、ほぼ同時に始動される(ブロック354)。
ATP−DCC治療の送出が終了すると(ブロック356のYes)、図7を参照して以下で詳細に述べるように、VT調律が監視されて、送出されたATPシーケンスに対する生理的反応を評価し、監視された生理的反応に基づいて、検出された事象が、ブロック352における検出中に元々判定されたVT事象ではなく、SVT事象であるかどうかについて、判定が行われる(ブロック358)。
図7Aは、本発明による頻脈性不整脈事象を識別する方法を示す例示的なタイミング図である。図7Bは、本発明による頻脈性不整脈事象を識別する方法のフロー図である。図7A及び図7Bに示すように、本発明の一実施形態によれば、監視された生理的反応に基づいて、検出された事象が、SVT事象であるかどうかについての、ブロック358における判定は、起源が上室か、又は、心室のいずれかであることができる1:1のA:Vパターン、又は、起源が上室性頻脈か、又は、上室性頻脈と心室性頻脈の同時のいずれかであることができる1:1より大きいA:Vパターン等の、付加的な識別情報(discrimination)を必要とするSVTと、検知された事象中の検出されたPR間隔パターンとが、一貫性があるかを判定することによって行われる(ブロック360)。一実施形態では、所定のPRパターンが検出されると(ブロック360のYes)、ATP−DCCシーケンス204の送出の前に検出された頻脈調律中に(ブロック352)検知された心房検知事象362に関連する周期長TCLと、ATP−DCCシーケンス204の送出中に起こる心房検知事象364のそれぞれに関連する周期長ACLとの差の絶対値が、所定閾値以下であるかどうかについて、判定が行われる(ブロック366)。本発明の一実施形態によれば、ブロック366の所定の閾値は、30ミリ秒(ms)として設定されるが、閾値は、プログラム可能であり、任意の所望の値を割り当てることができることが理解される。
本発明の一実施形態によれば、頻脈性不整脈事象をさらに識別するために、ATP治療前の心房周期長TCL及びATP治療の送出に関連する心房周期長ACL以外の他の因子が、監視されるべき生理的反応として含まれてもよい。たとえば、検出されたVT調律が、実際に、SVT事象であるかどうかについての判定(ブロック358)はまた、ATP治療204の送出に続いて起こる最初の心室センス事象に相当する回復周期長RCLが、ATP治療前の心房周期長TCLの所定のパーセンテージ以上であるかどうかを判定することを含むことができる。たとえば、本発明の一実施形態によれば、回復周期長RCLが、ATP治療前の心房周期長TCLの値の、たとえば、150%等の、或るパーセンテージ以上であるかどうかについて判定が行われる。本発明の別の実施形態によれば、判定は、回復周期長RCLが、心房周期長TCLより大きい固定持続期間以上であるかどうか、又は、回復周期長RCLが、絶対固定周期長以上であるかどうかを判定することを含むことができる。さらに、検出されたVT調律が、実際に、SVT事象であるかどうかについての判定はまた、ATP治療204の送出に続いて検出されたVAAV(2つの心房事象が、回復周期長RCL内に起こる)、VAV、又はVV反応と一貫性のあるペーシング後の調律パターンが存在するかどうかを判定することを含むことができる。
必要とされる生理的因子が、ブロック366において満たされる、すなわち、周期長TCLと周期長ACLとの差の絶対値のうちの1つ又は任意の組み合わせが、所定閾値以下であり、回復周期長RCLが、ATP治療前の心房周期長TCLに依存する閾値以上であり、回復周期長RCLが、絶対固定周期長以上であり、且つ、ペース後調律パターンが、SVT(たとえば、VAAV、VAV、又はVV)と一貫性がある場合、VT事象は、SVT事象であると判定され(ブロック358のYes)、ショックの送出が中止される(ブロック368)。
図6Aに戻ると、調律が、SVT事象であると判定されず(ブロック358のNo)、したがって、VT事象として分類され続ける場合、コンデンサが、所定レベルまで充電されたかどうかについて判定が行われる(ブロック370)。コンデンサが、所定レベルまで充電されると、非コミット同期期間が始まり、その期間の間に、患者の心調律が評価されて、ショックを送出するための発生しているVT調律内での適切な時刻が確定され(ブロック374)、また、VT調律が再検出されたかどうかが判定される(ブロック372)。システムが同期すると、システムが、VT調律が終止した、すなわち、もはや検出されないと、初めて判定しない限り(ブロック372のNo)、ショック送出は起こるであろう。
エピソードが、もはや検出されない場合(ブロック372のNo)、又は、事象が、ブロック358でSVT事象であると判定されない場合、ショックの送出は中止され(ブロック368)、図5を参照して先に述べた因子に基づいて、デバイスが、ATP−DCCモードからATP−BCCモードへ移行すべきかどうかについて判定が行われる(ブロック376)。デバイスが、ATP−DCCモードからATP−BCCモードへ移行すべきでないと判定される場合(ブロック376のNo)、プロセスは、ブロック350に戻って、VT調律のその後の検出があるかを監視し、検出時点で、プロセスが繰り返される。モード切り換えが指示される場合(ブロック376のYes)、デバイスは、図6Bを参照して以下に述べる、ATP−BCCモードへ移行する(ブロック450)。
同期期間が終了すると(ブロック374のYes)、ショックが送出される(ブロック378)。ショック治療の送出が終了すると、VT調律が、送出されたショックによって終止したかどうかについて判定が行われる(ブロック380)。この判定を行うために、心拍数、周期長、R波の形態、及び/又は、この目的のために当該技術分野で知られている任意の他の基準を含む、いくつかの基準が使用されてもよい。VTが終止していない場合、デバイスは、段階治療手法が利用されると仮定して、段階治療手法において次のプログラムされた治療を送出するプロセスを始める(ブロック382)。プログラムされた治療の全てが、ブロック382で、使い尽くされると、又は、段階手法が利用されず、且つ、ショックが、ブロック378にて送出された場合、図5を参照して先に述べた因子に基づいて、デバイスが、ATP−DCCモードからATP−BCCモードへ移行すべきかどうかについて判定が行われる(ブロック376)。デバイスが、ATP−DCCモードからATP−BCCモードへ移行すべきでないと判定される場合(ブロック376のNo)、プロセスは、ブロック352に戻って、VT調律のその後の検出があるかを監視し、検出時点で、プロセスが繰り返される。モード切り換えが指示される場合(ブロック376のYes)、デバイスは、図6Bを参照して以下に述べる、ATP−BCCモードへ移行する(ブロック450)。
図6Bは、本発明の一実施形態による、頻脈性不整脈事象を識別する方法の例示的なフロー図である。図6Bに示すように、ATP−BCCモードの動作状態にあるときに(ブロック450)、デバイスは、頻脈性不整脈の存在があるかを監視する(ブロック452)。頻脈性不整脈が、たとえば、VT基準を満たすとき(ブロック452のYes)、ATP−BCC治療シーケンスは、コンデンサ109の充電を始動することなく始動される(ブロック454)。最初のATP−BCC治療シーケンスの送出が終了すると(ブロック456のYes)、最初のATP−BCC治療セッションが、VT事象を終止するのに成功したかどうかを判定するために、VT事象が、再検出されたかどうかについて判定が行われる(ブロック458)。最初のATP−BCCシーケンスが、成功であり、したがって、VT事象が、再検出されない場合(ブロック458のNo)、プロセスは、ブロック450に戻って、その後のVT調律があるかを監視し、その時点で、プロセスが、繰り返される。
最初のATP−BCCシーケンスが成功でなかった場合(ブロック458のYes)、上述したように、VT調律が監視されて、送出されたATPシーケンスに対する生理的反応が評価され、上述したように、監視された生理的応答に基づいて、検出された事象が、ブロック450〜452における検出中に元々判定されたVT事象ではなく、SVT事象であるかどうかについて、判定が行われる(ブロック460)。送出されたATP−BCCシーケンスに対する生理的反応に応答して、調律が、SVTであると判定される場合(ブロック460のYes)、プロセスは、ブロック450に戻って、その後のVT調律があるかを監視し、その時点で、プロセスが、繰り返される。調律が、SVTであると判定されない場合(ブロック460のNo)、ATP−BCC治療の別のシーケンスが送出されるべきかどうかについて、判定が行われる(ブロック462)。
本発明によれば、高電圧コンデンサの充電の始動及びブロック462のATP−DCC治療の送出の前に送出されてもよい、ATPシーケンスの数は、プログラム可能であり、ただ1つのシーケンス、又は、複数、たとえば、3等の数のシーケンスを含むことができる。選択される数は、検出される調律のレート、検出される調律が安定な調律であるかどうか、又は、検出される調律が、指定された期間に起こる検出される調律のクラスタの一部であるかどうか等の、多くの因子又は因子の組み合わせに応じてもよい。
プログラムされた数のATP−BCCシーケンスが送出されると(ブロック462のNo)、ATP−DCC治療シーケンスの送出及び高電圧コンデンサの充電が、ほぼ同時に始動される(ブロック464)。ATP−DCC治療シーケンスの送出が終了した後(ブロック466のYes)、上述したように、VT調律が監視されて、送出されたATPシーケンスに対する生理的反応が評価され、上述したように、監視された生理的応答に基づいて、検出された事象が、ブロック450〜452における検出中に元々判定されたVT事象ではなく、SVT事象であるかどうかについて、判定が行われる(ブロック468)。送出されたATP−BCCシーケンスに対する生理的反応に応答して、調律が、SVTであると判定される場合(ブロック468のYes)、プロセスは、ブロック450に戻って、その後のVT調律があるかを監視し、その時点で、プロセスが、繰り返される。
調律が、SVTであると判定されない場合(ブロック468のNo)、コンデンサが、所定レベルまで充電されたかどうかについて判定が行われる(ブロック470)。コンデンサが、所定レベルまで充電されると、非コミット同期期間が始まり、その期間の間に、患者の心調律が、評価されて、ショックを送出するための発生しているVT調律内での適切な時刻が確定され(ブロック474)、また、VT調律が再検出されたかどうかが判定される(ブロック472)。システムが同期すると、システムが、VT調律が終止した、すなわち、もはや検出されないと、初めて判定しない限り(ブロック472のNo)、ショック送出は起こるであろう。
エピソードが、もはや検出されない場合(ブロック472のNo)、ショックの送出は中止され(ブロック476)、図5を参照して先に述べた因子に基づいて、デバイスが、ATP−DCCモードからATP−BCCモードへ移行すべきかどうかについて判定が行われる(ブロック478)。デバイスが、ATP−DCCモードからATP−BCCモードへ移行すべきでないと判定される場合(ブロック478のNo)、プロセスは、ブロック450に戻って、VT調律のその後の検出があるかを監視し、検出時点で、プロセスが繰り返される。モード切り換えが指示される場合(ブロック478のYes)、デバイスは、図6Aを参照して以下に述べる、ATP−DCCモードへ移行する(ブロック350)。
同期期間が終了すると(ブロック474のYes)、ショックが送出される(ブロック482)。ショック治療の送出が終了すると、VT調律が、送出されたショックによって終止したかどうかについて判定が行われる(ブロック484)。この判定を行うために、心拍数、周期長、R波の形態、及び/又は、この目的のために当該技術分野で知られている任意の他の基準を含む、いくつかの基準が使用されてもよい。VTが終止していない場合、デバイスは、段階治療手法が利用されると仮定して、段階治療手法において次のプログラムされた治療を送出するプロセスを始める(ブロック486)。プログラムされた治療の全てが、ブロック486で、使い尽くされると、又は、段階手法が利用されず、且つ、ショックが、ブロック482にて送出される場合、又は、ショックが送出された後に、VT調律が、もはや検出されない場合(ブロック484のNo)、図5を参照して先に述べた因子に基づいて、デバイスが、ATP−BCCモードからATP−DCCモードへ移行すべきかどうかについて判定が行われる(ブロック478)。デバイスが、ATP−BCCモードからATP−DCCモードへ移行すべきでないと判定される場合(ブロック478のNo)、プロセスは、ブロック450に戻って、VT調律のその後の検出があるかを監視し、検出時点で、プロセスが繰り返される。モード切り換えが指示される場合(ブロック478のYes)、デバイスは、図6Aを参照して以下に述べる、ATP−DCCモードへ移行する(ブロック350)。
図8は、本発明の一実施形態による、モード切り換えを示すフロー図である。図8に示すように、図6Aのブロック372において、ATP−DCCモードからATP−BCCモードへ移行すべきかどうかを判定するために、最も新しく供給されたATP治療がVT調律を終止するたびに、成功したATP治療セッションのカウントがインクリメントされる(ブロック550)。次に、モード切り換え判定を行なうのに調律固有の基準を用いるかどうかについて判定が行われる(ブロック552)。上述したように、周期長及び波形の形態によって特定される、種々のタイプのVT調律について特定の基準を定義するのが望ましい。
調律固有の基準が利用される場合、最も新しいVTエピソードに関連するVT調律が解析され、ブロック554に示すように、対応する基準が検索される。そうでない場合、標準の基準が利用される。この基準は、プログラム可能であってもよく、又は、プリセット値であってもよい。
基準が選択された後、必要であれば、ブロック556において、成功したATP治療セッションのカウントが、適切な基準と比較されて、モード切り換えが行なわれるべきかどうかが判定される。この基準は、先に説明したように、成功が続いた数、所定期間における成功の所定の数を含んでもよく、又は、代わりに、Yのうちの成功した数Xを必要としてもよいことが留意されてもよい。成功した治療送出セッションのカウントを含むか又は含まない他の基準を、所定のカウント基準の代わりか、又は、それに加えて、用いてもよい。たとえば、所望であれば、VTエピソードの持続期間を利用して、ATP−BCCモードへのモード切り換えをトリガしてもよい。以下でさらに説明されるように、この基準は、患者固有の基準を含んでよい。定義済み基準が満たされる場合、ATP−DCCモード(ブロック350)からATP−BCCモード(ブロック450)へのモード切り換えが行われる(ブロック558)。
決定ブロック556において、所定の基準が満たされない場合、VT急性発症が検出されるようにVT頻度監視が可能であるかについての判定が行なわれる(ブロック560)。VT頻度監視が可能である場合、VT頻度基準が満たされているかどうかについて判定が行なわれる(ブロック562)。これは、特定の期間において、所定数のVTエピソードが検出されるかについての判定を行なうことを含む。別法として、エピソード間の閾持続期間が決められて、先に説明した方法で、VT急性発症が検出されてもよい。所望であれば、検出はVTエピソードのタイプを考慮してもよい。たとえば、別々に動作するカウントが、種々のタイプのVTエピソードについて維持されてもよい。この時、タイプは、CL及び波形の形態によって決められる。それぞれのタイプのエピソードは、説明した方法と同じ方法で、異なる基準と関連付けされてもよい。たとえば、第1のタイプのVTエピソードがY分間にX回起こる場合、VT急性発症の指示が合致し、一方、Y’分間にX’回発生する第2のタイプのVTエピソードに対してVT急性発症の指示が合致する等である。
1つ又は複数のVT頻度基準のうちの任意の基準が満たされる場合、ATP−DCC治療モードからATP−BCC治療モードへのモード切り換えが起こり(ブロック558)、処理は、ATP−BCCモードで続く(図6Bのブロック450)。そうでなく、VT頻度検出が使用不能であるか、又は、VT頻度基準が満たされない場合、モード切り換えは起こらず(ブロック564)、処理はATP−DCCモードで続く(図6Aのブロック350)。
図9は本発明の一実施形態による、モード切り換えを示すフロー図である。図9に示すように、図6Bのブロック478において、ATP−BCCモードからATP−DCCモードへ移行すべきかどうかを判定するために、最も新しく供給されたATP治療がVT調律を終止することに失敗するたびに、不成功のATP治療セッションのカウントがインクリメントされる(ブロック650)。次に、モード切り換え判定を行なうのに調律固有の基準を用いるかどうかについて判定が行われる(ブロック652)。上述したように、異なるVT調律について、異なる基準が規定されてもよい。
調律固有の基準が利用される場合、ブロック654に示すように、最も新しいVTエピソードに関連するVT調律が解析され、対応する基準が検索される。こうした調律固有の基準は、たとえば、特定のタイプのVTエピソードの検出による、ATP−BCCモードからATP−DCCモードへのモード切り換えを含んでよい。別の例において、調律固有の基準は、たとえば、失敗した治療試行の数のカウントを含んでよい。
調律固有の基準が利用されないとブロック652で判定される場合、標準的な基準が利用されてもよい。いずれの場合も、適切な基準がブロック656において用いられて、ATP−BCC治療モードからATP−DCC治療モードへのモード切り換えが行われるべきかが判定される。この基準は、先に説明したように、失敗した治療試行が続いた数を含むか、又は、代わりに、Yのうちの失敗した治療試行の数Xを必要とするか、又は、所定期間において、失敗の所定の数を必要としてもよいことが留意されてもよい。一実施形態において、患者の最後の医療検査からの、失敗した治療試行の所定の数は、トリガ基準として利用されてもよい。別の実施形態において、先に述べたように、基準は、別法として又は付加的に、特定のタイプの調律の発生、又は、調律のタイプの特定の変化等の、失敗した治療試行に関係しない条件を含んでよい。この基準はまた、患者の病歴に関連する患者固有の条件を含んでよい。この基準が満たされる場合(ブロック656のYES)、モード切り換えが行われ(ブロック658)、処理は、ATP−DCC治療モードで続く(図6Aのブロック350)。基準が満たされない場合、モード処理は、行われず(ブロック664)、処理は、ATP−BCC治療モードで続く(図6Bのブロック450)。
先に説明したように、多くの異なるタイプの基準を用いて、モード切り換えがトリガされてもよい。一実施形態において、この基準は、プログラム可能であり、最初にプログラムされてもよく、且つ/又は、患者の病歴に基づいてその後変更されてもよい。これによって、システム動作が、それぞれの患者に対して調整される。これは、たとえば、ATP治療に対する患者の個々の反応を考慮することができる。プログラミングは、たとえば、当該技術分野で知られているテレメトリシステムを用いて達成することができる。
上述した技法の一部は、図1に示すマイクロプロセッサ100又はコントローラ106等のプログラム可能なプロセッサ用の命令を含むコンピュータ読み取り可能媒体として具体化されてもよい。プログラム可能なプロセッサは、独立に、又は、連携して働いてもよい、1つ又は複数の個々のプロセッサを含んでもよい。「コンピュータ読み取り可能媒体」は、フロッピーディスク、従来のハードディスク、CR−ROM、フラッシュROM、不揮発性ROM、RAM、及び、磁気又は光記憶媒体等の任意のタイプのコンピュータメモリを含むが、それに限定されない。媒体は、プロセッサが、本発明に従って、補充レート変動(escape rate variation)セッションを始動するために、上述した機能のうちの任意の機能を実施するようにさせる命令を含んでもよい。
上述した特定の実施形態は、本発明の実施を例示する。したがって、当業者に知られているか、又は、本明細書に開示されている他の方策を、本発明又は添付の特許請求の範囲から逸脱することなく使用してもよいことが理解されるべきである。したがって、本発明は、本発明の範囲から逸脱することなく、具体的に述べられている方法以外の方法で実施してもよいことが理解されるべきである。全ての要素について、それは、均等な無数の代替物のうちの任意の1つによって置き換えられてもよく、それらのうちのいくつかのみが本明細書に開示されている。
本発明を実施することができる埋め込み可能医療デバイスの例示的な一実施形態のブロック図である。 コンデンサ充電中ATP(ATP−DCC)モードにおける本発明のシステムの動作を示すタイミング図である。 コンデンサ充電前ATP(ATP−BCC)モードにおける本発明のシステムの動作を示す例示的なタイミング図である。 ATP−BCC治療に続いて急速低下に失敗する、進行中のVTエピソードを示す例示的なタイミング図である。 本発明による治療モード間の移行を示す状態図である。 本発明の一実施形態による、頻脈性不整脈事象を識別する方法の例示的なフロー図である。 本発明の一実施形態による、頻脈性不整脈事象を識別する方法の例示的なフロー図である。 本発明の一実施形態による、頻脈性不整脈事象を識別する方法を示す例示的なタイミング図である。 本発明の一実施形態による、頻脈性不整脈事象を識別する方法のフロー図である。 本発明の一実施形態による、モード切り換えを示すフロー図である。 本発明の一実施形態による、モード切り換えを示すフロー図である。

Claims (25)

  1. 不整脈事象を識別する医療デバイスであって、
    心臓信号を検知する入力回路と、
    該検知された心臓信号に関連する事象を、第1不整脈事象として特定するマイクロプロセッサと、
    前記第1不整脈事象に応答して、エネルギー蓄積デバイス上に蓄積エネルギーを生成するための、充電回路と該エネルギー蓄積デバイスとの結合とほぼ同時に、第1治療を送出する第1回路と、
    該第1回路による前記第1治療の送出を制御する制御回路と
    を備え、前記マイクロプロセッサは、前記送出された第1治療に対する生理的反応を評価し、該評価された生理的反応に応答して、前記事象が、前記第1不整脈事象以外であると判定する、不整脈事象を識別する医療デバイス。
  2. 前記マイクロプロセッサは、前記第1治療の送出に続いて起こる最初の検知された心臓信号に相当する回復周期長が、所定の閾値以上であるかどうかを判定する、請求項1に記載の不整脈事象を識別する医療デバイス。
  3. 前記所定の閾値は、固定値、及び、前記第1治療の送出の前に起こる検知された心臓信号に相当する回復周期長のパーセンテージのうちの一方である、請求項2に記載の不整脈事象を識別する医療デバイス。
  4. 前記マイクロプロセッサは、前記第1不整脈事象中の間隔パターンが、所定パターンに対応するかどうかを判定し、前記第1治療の送出の前の前記第1不整脈事象中の検知された心臓信号に相当する周期長と、前記第1治療の送出中の検知された心臓信号に相当する周期長との差が、所定閾値以下であるかどうかを判定する、請求項1に記載の不整脈事象を識別する医療デバイス。
  5. 前記所定のパターンは、起源が上室である1:1房室パターン、起源が心室である1:1房室パターン、起源が上室である1:1より大きい房室パターン、及び、起源が上室と心室の同時である1:1より大きい房室パターンのうちの1つに相当する、請求項4に記載の不整脈事象を識別する医療デバイス。
  6. 前記マイクロプロセッサは、2つの検知された心臓信号が、前記第1治療の送出に続いて起こる最初の検知された心臓信号に相当する回復周期長内に起こるかどうかを判定する、請求項1に記載の不整脈事象を識別する医療デバイス。
  7. 不整脈事象を識別する医療デバイスであって、
    心臓信号を検知する入力回路と、
    該検知された心臓信号に関連する事象を、第1不整脈事象として特定するマイクロプロセッサと、
    第1治療を送出する第1回路と、
    第2治療を送出する第2回路であって、該第2治療に関連するエネルギーを蓄積するエネルギー蓄積デバイス、及び、該エネルギー蓄積デバイスに選択的に結合して、前記蓄積エネルギーを生成する充電回路を含む、第2回路と、
    前記第1回路及び前記第2回路を制御して、前記第1不整脈事象に応答して、前記充電回路と前記エネルギー蓄積デバイスとの結合とほぼ同時に、前記第1治療を送出する制御回路と
    を備え、前記マイクロプロセッサは、前記送出された第1治療に対する生理的反応を評価し、該評価された生理的反応に応答して、前記事象が、前記第1不整脈事象以外であると判定し、前記制御回路は、該事象が該第1不整脈事象以外であることに応答して前記充電回路と前記エネルギー蓄積デバイスを切り離す、不整脈事象を識別する医療デバイス。
  8. 前記マイクロプロセッサは、前記第1治療の送出に続いて起こる最初の検知された心臓信号に相当する回復周期長が、所定の閾値以上であるかどうかを判定する、請求項7に記載の不整脈事象を識別する医療デバイス。
  9. 前記所定の閾値は、固定値、及び、前記第1治療の送出の前に起こる検知された心臓信号に相当する回復周期長のパーセンテージのうちの一方である、請求項8に記載の不整脈事象を識別する医療デバイス。
  10. 前記マイクロプロセッサは、前記第1不整脈事象中の間隔パターンが、所定パターンに対応するかどうかを判定し、前記第1治療の送出の前の前記第1不整脈事象中の検知された心臓信号に相当する周期長と、前記第1治療の送出中の検知された心臓信号に相当する周期長との差が、所定閾値以下であるかどうかを判定する、請求項7に記載の不整脈事象を識別する医療デバイス。
  11. 前記所定のパターンは、起源が上室である1:1房室パターン、起源が心室である1:1房室パターン、起源が上室である1:1より大きい房室パターン、及び、起源が上室と心室の同時である1:1より大きい房室パターンのうちの1つに相当する、請求項10に記載の不整脈事象を識別する医療デバイス。
  12. 前記マイクロプロセッサは、2つの検知された心臓信号が、前記第1治療の送出に続いて起こる最初の検知された心臓信号に相当する回復周期長内に起こるかどうかを判定する、請求項7に記載の不整脈事象を識別する医療デバイス。
  13. 不整脈事象を識別する方法であって、
    心臓信号を検知すること、
    該検知された心臓信号に関連する事象を、第1不整脈事象として特定すること、
    前記第1不整脈事象に応答して、エネルギー蓄積デバイス上に蓄積エネルギーを生成するための、充電回路と該エネルギー蓄積デバイスとの結合とほぼ同時に、第1治療を送出すること、
    該送出された第1治療に対する生理的反応を評価すること、及び
    該評価された生理的反応に応答して、前記事象が、前記第1不整脈事象以外であると判定すること
    を含む、不整脈事象を識別する方法。
  14. 生理的反応を評価することは、前記第1治療の送出に続いて起こる最初の検知された心臓信号に相当する回復周期長が、所定の閾値以上であるかどうかを判定することを含む、請求項13に記載の不整脈事象を識別する方法。
  15. 前記所定の閾値は、固定値、及び、前記第1治療の送出の前に起こる検知された心臓信号に相当する回復周期長のパーセンテージのうちの一方である、請求項14に記載の不整脈事象を識別する方法。
  16. 生理的反応を評価することは、
    前記第1不整脈事象中の間隔パターンが、所定パターンに対応するかどうかを判定すること、及び
    前記第1治療の送出の前の前記第1不整脈事象中の検知された心臓信号に相当する周期長と、前記第1治療の送出中の検知された心臓信号に相当する周期長との差が、所定閾値以下であるかどうかを判定すること
    を含む、請求項13に記載の不整脈事象を識別する方法。
  17. 前記所定のパターンは、起源が上室である1:1房室パターン、起源が心室である1:1房室パターン、起源が上室である1:1より大きい房室パターン、及び、起源が上室と心室の同時である1:1より大きい房室パターンのうちの1つに相当する、請求項16に記載の不整脈事象を識別する方法。
  18. 生理的反応を評価することは、2つの検知された心臓信号が、前記第1治療の送出に続いて起こる最初の検知された心臓信号に相当する回復周期長内に起こるかどうかを判定することを含む、請求項13に記載の不整脈事象を識別する方法。
  19. 心臓信号を検知すること、
    該検知された心臓信号に関連する事象を、第1不整脈事象として特定すること、
    前記第1不整脈事象に応答して、エネルギー蓄積デバイス上に蓄積エネルギーを生成するための、充電回路と該エネルギー蓄積デバイスとの結合とほぼ同時に、第1治療を送出すること、
    該送出された第1治療に対する生理的反応を評価すること、及び
    該評価された生理的反応に応答して、前記事象が、前記第1不整脈事象以外であると判定すること
    を含む方法を実行するためのコンピュータ実行可能命令を有するコンピュータ読み取り可能媒体。
  20. 不整脈事象を識別する医療デバイスシステムであって、
    心臓信号を検知する手段と、
    該検知された心臓信号に関連する事象を、第1不整脈事象として特定する手段と、
    前記第1不整脈事象に応答して、エネルギー蓄積デバイス上に蓄積エネルギーを生成するための、充電回路と該エネルギー蓄積デバイスとの結合とほぼ同時に、第1治療を送出する手段と、
    該送出された第1治療に対する生理的反応を評価する手段と、
    該評価された生理的反応に応答して、前記事象が、前記第1不整脈事象以外であると判定する手段と
    を備える、不整脈事象を識別する医療デバイスシステム。
  21. 生理的反応を評価する手段は、前記第1治療の送出に続いて起こる最初の検知された心臓信号に相当する回復周期長が、所定の閾値以上であるかどうかを判定する手段を備える、請求項20に記載の不整脈事象を識別する医療デバイスシステム。
  22. 前記所定の閾値は、固定値、及び、前記第1治療の送出の前に起こる検知された心臓信号に相当する回復周期長のパーセンテージのうちの一方である、請求項21に記載の不整脈事象を識別する医療デバイスシステム。
  23. 生理的反応を評価する手段は、
    前記第1不整脈事象中の間隔パターンが、所定パターンに対応するかどうかを判定する手段と、
    前記第1治療の送出の前の前記第1不整脈事象中の検知された心臓信号に相当する周期長と、前記第1治療の送出中の検知された心臓信号に相当する周期長との差が、所定閾値以下であるかどうかを判定する手段と
    を備える、請求項20に記載の不整脈事象を識別する医療デバイスシステム。
  24. 前記所定のパターンは、起源が上室である1:1房室パターン、起源が心室である1:1房室パターン、起源が上室である1:1より大きい房室パターン、及び、起源が上室と心室の同時である1:1より大きい房室パターンのうちの1つに相当する、請求項23に記載の不整脈事象を識別する医療デバイスシステム。
  25. 生理的反応を評価する手段は、2つの検知された心臓信号が、前記第1治療の送出に続いて起こる最初の検知された心臓信号に相当する回復周期長内に起こるかどうかを判定する手段を備える、請求項20に記載の不整脈事象を識別する医療デバイスシステム。
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