JP2007533325A - シラン処理シリカフィルターメディアを用いて飲料中の濁りを抑制または減少させる方法 - Google Patents

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Abstract

本発明は飲料中に生成する濁りの抑制または減少方法を提供する。シラン処理シリカフィルター媒体を合成した。飲料をこのシラン処理シリカフィルターと接触することによって、1以上の濁り生成性がシラン処理シリカフィルター媒体へ結合し、濾過によって除去される。さらに、飲料中の微粒子成分もまた濾過によって除去される。保存中および/または冷蔵下において濁りを生成する飲料として例えば、アルコール、果実および野菜飲料が本発明で好適に処理される。この飲料中の濁りは主にポリフェノールおよびタンパク質に起因する。本発明はポリフェノールおよびタンパク質両方のレベルを減少させることのできる方法を提供する。本発明の方法に有用なシリカフィルター媒体としてはもみ殻灰、カラスムギ殻灰、および珪藻土が含まれる。

Description

本発明はアルコール、果実、野菜飲料中に生じる濁りを抑制又は減少させる方法に関する。より詳細には、本発明はもみ殻灰などのシラン処理シリカフィルター媒体を、ビールなどの飲料由来の1又は複数の濁り成分の除去へ使用することに関する。
アルコールおよびフルーツ飲料における濁りは古くから問題とされていた。飲料中の濁りは製品の美しさや目への訴えの点からも好ましくない。さらに濁りの生成は製品の色や味が落ちる結果を招く。この問題の解決のため、種々のアプローチからの試みが行われてきた。よく採用される方法のひとつは、飲料製品の温度を20-30°Fへと下げ、濁りを生成させることである。この冷却操作の間、濁りの前駆体が「ヘイズ」として分離され、公知の方法、たとえばろ過によって分離される。多くの場合、このような冷却処理は完全に有効というわけではなく、繰り返しの冷却、沈殿化処理が必要となる。冷却処理の代替処理としては、特定の飲料の製造に用いられる穀物に含まれる濁りの前駆体の量を測定する試み、たとえばビールの製造に用いられる麦芽を抽出すること、がなされている。かかる測定の結果、濁り原因物質含量の少ない穀物を原料に用いることにより、飲料がにごる可能性を減じることが可能となる。かかる方法はコストおよび時間がかかる。このアプローチは濁り問題の改善につながりはするが、濁り問題を解決することはほとんどなかった。
古くから、パックされたビールの濁りの原因の最も頻度の高いものがタンパク質-ポリフェノール相互作用によるものであることは知られていた(Compton,J.beer Quality and taste methodology.In the Practical Brewer、2nd Ed.H.M.Broderick、Ed.Master Brewers Assoc.Am.Madison、WI、pp.288-308、1977)。ビールの安定化、又は少なくとも濁りの生成を遅らせる2つの方法が開発されている:(a)濁り-生成タンパク質の濃度を減らす,または(b)濁り生成性ポリフェノールの濃度を減らす。濁り生成性ポリフェノールはポリアミドまたはポリビニルポリピロリドン(PVPP)への吸着,または清澄化によって除去することができる。濁り生成性タンパク質,であって飲料中に泡を生成する泡生成性タンパク質でないものはシリカゲルへ吸着して除去することができる。グラスについだビールやその他の飲料中に泡ができることが、望ましいビールのような飲料の品質であるとかんがえられている。シリカゲルの濁り生成性タンパク質sに対する特異性は、シリカゲルがタンパク質のプロリン残基、ポリフェノールsが結合して濁りを生じる部位である、に結合することに起因する。(Siebert,et al.,J.Am.Soc.Brew.Chem.55:73-38(1997)).
果実飲料において、濁り問題は、酵素の使用によって果実製品のフェノール成分と共に濁りを生じるタンパク質を加水分解することによって処理されてきた。
米国特許第3,958,023は1以上の野菜または果物から誘導された液体を処理し、該液体中の冷蔵濁りの生成傾向を減少させる方法を開示する。前記方法には濾過工程および1以上の冷蔵濁り制御成分の添加工程を含み、改善点は濾過工程に用いられるフィルター媒体のプレコート層内またはプレコート層下に少なくとも1の冷蔵濁り制御剤を福間サルこと、および少なくとも1の冷蔵濁り制御剤を添加剤として濾過工程前に液体へ添加することを含む。前記冷蔵濁り制御剤はヘクトライト、酸活性化ベントナイト、酸処理酸活性化ベントナイト、ポリビニルピロリドン、ポリビニルポリピロリドン、天然マグネシウムシリケート、合成金属シリケート、および14重量%以下のMgOを含有する酸処理合成マグネシウムシリケートからなる群から選択される。
米国特許第4,282,261は不安定な飲料から濁り前駆体を取り除く工程を開示する。該工程は前記飲料を濁りの無い条件で室温にて微粒子の正荷電修飾多孔性媒体と接触させる方法である。電荷はポリアミノ-ポリアミンエピクロロヒドリンカチオン性樹脂で修飾されており、沈殿を生成させ、室温にてこの沈殿を前記飲料から除く。
米国特許第6,011,406は濁り生成性成分を含む飲料を安定化させる方法を開示する。この方法は:(a)清澄化した飲料を、濁り生成性タンパク質およびフェノール性化合物の両方を吸着可能な交換性基が共有結合されている水不溶性多孔性親水性親水性マトリックスと接触させ、全部ではないが一部の濁り生成性タンパク質および/またはフェノール性化合物を除去する;および(b)マトリックスより飲料を回収する工程を含む方法である。
飲料中の濁りの抑制または減少に適切な改善された抵コストの工程が望まれている。望まれているのは、低コストの原材料が用いられ、大規模製造に適切に用いられ、サンプルの前処理が不要な方法である。
本発明は濁りの生成を防止するための方法および/または飲料中の濁りを減らす方法に関する。放置および/または冷却すると濁りを生ずる飲料が本発明によって好適に扱われる。かかる飲料にはアルコール、果実および野菜飲料が含まれる。
本発明の方法は(a)飲料サンプルを表面活性基を1以上の以上のシランと反応させたシリカフィルター媒体で濾過する;(b)1以上の濁り生成性物質をシリカフィルター媒体へ結合させる、および(c)濾過された飲料サンプルを回収する工程を有する。本発明の方法に有用なシリカフィルター媒体にはもみ殻灰、オート麦殻灰または珪藻土が挙げられる。シリカフィルター媒体を処理するのに有用なシラン類としては、一般に例えば、アルコキシ、ハロゲン、ヒドロキシ、アリールオキシ、アミノ、カルボキシ、シアノ、アミノアシル、アシルアミノ、アルキルエステル、アリールエステルなどの加水分解可能でシリカフィルター媒体上の活性基と反応する部分を有するものが含まれる。
ポリフェノール類のような濁り生成性物質および濁り生成性タンパク質類はシラン処理された媒体へ結合し、飲料より1段階の濾過作業にて除去される。さらに、微生物、酵母およびその他の残骸の粒子も該方法にて飲料より除去される。
本発明は飲料中の濁りの生成を抑制または減少する方法を提供する。シラン処理シリカフィルター媒体を調製する。飲料をシラン処理シリカフィルターへ接触させることによって、1以上の濁り生成性成分がシラン処理シリカフィルター媒体へ結合し、濾過によって除去される。さらに、飲料飲料中の粒子もまた濾過によって除去される。
保存中および/または冷蔵中に濁りを生じやすい飲料が本発明にて好適に処理される。かかる飲料にはアルコール、果実および野菜飲料が含まれる。アルコール飲料にはホップを入れた麦芽汁の発酵により得られる、例えば、ビール、エール、ラガー、スタウトおよび発泡酒が含まれる。アルコール飲料にはまた、果実の発酵により得られるもの、例えば、ワイン、ウイスキー、強化ワイン製品(シェリー、ブランデーおよびコニャック)、ラム、リキュール類およびコーディアル類が含まれる。果実飲料には果実より得られたものが含まれ、例えば、リンゴ、クランベリー、葡萄、柑橘類、桃、梨、プラム、アプリコットおよびネクタリンジュースが例示される。野菜飲料には野菜起源の飲料が含まれ、例えば、野菜ジュース例えば、トマト、人参、セロリ、パセリ、ほうれん草、ウィートグラス、ケール、きゅうり、松葉、ロクベンシモツケ、ヨモギ、ビート、ラディッシュ、アロールートジュースが例示される。本発明の方法は特にビール中の濁りを減少させるのに有用である。
この飲料中の濁りは主にポリフェノール類とタンパク質類に起因するものであり、これらは反応して水素結合を昭二、大きな分子となる。濁り生成性タンパク質類は一般に30-60kDaの範囲の分子量を有している、ただしこの範囲は原料によって変化する。濁り生成性ポリフェノール類にはタンニンおよびアントシアノゲンが含まれる。(米国特許第6,001,406)飲料中の濁りを減少させるためには、ポリフェノール類、タンパク質類または両方を部分的に除去することが有用である。本発明はポリフェノール類およびタンパク質類の両方のレベルを減少させるすることができる方法を提供するが、知られている方法においては、タンパク質類またはポリフェノール類のいずれかを除去することしかできない。
本発明の方法は飲料中にすでに生じてしまった濁りと粒子状物を除去するのに有用である。。本発明の方法はまた、濁り生成性物質となる可能性のある物質、例えば、濁り生成性タンパク質およびポリフェノールを除去して濁り形成がより困難となるようにするためにも有用である。さらに本発明の方法は濁りの原因となりうる混入した微生物の除去や微生物活性低下のためにも有用である。
濁り生成性物質の量およびその濁り形成性傾向はいくつかの要因に依存する。例えば、ビールは醸造所で採用される製法やホップ、オオムギの種類などによってそれぞれ組成がことなる。このことは、ビールの種類および/または醸造所によって、受け入れ可能な一般的に用いられる方法により測定される濁りの量が変わり得ることを意味する。本発明においても、濁り量の上限を特定することはそれ故に難しい。一般的なガイドラインとして、本発明の方法を採用した結果、濁り生成性タンパク質および/またはポリフェノール(単独で、または組み合わせて)が少なくとも10%、好ましくは15%、より好ましくは20%減少した場合に、濁りのレベルが下がったとする。飲料中の総タンパク質には例えば好ましい泡生成性タンパク質類と好ましくない濁り-生成性タンパク質の全てを含む。飲料中の総タンパク質濃度はBCA(ビシンコニン酸)アッセイによって測定することができる。(Smith,Anal.Biochem.150,76-85(1985))。BCA アッセイでは全タンパク質量を、サンプル中のペプチド結合の量を定量することによって測定する。ペプチド結合はアルカリ条件下でCu+2をCu+へと還元する。各Cu+は次いでBCAの2分子をキレートし、着色錯体を生成するので、その吸光度は総タンパク質濃度と相関する。BCA アッセイは125μg/ml から2000μg/ml濃度範囲のタンパク質量の測定が可能である。
泡生成性タンパク質はほとんどが疎水性タンパク質であり、その濃度はブラッドフォードアッセイにより測定可能である(Siebert,et al.J.Am.Soc.Brew.Chem.55:73-78(1997))。この方法は疎水性タンパク質を選択的に測定する方法である。タンパク質が結合すると、酸性条件下でのクーマッシー(Coomassie登録商標)ブルーG−250の吸光度が465nm から595nm へとシフトする。クーマッシー染料は主に疎水性で正荷電のタンパク質、例えば、アルギニン、ヒスチジン、およびリシンに結合する。これらの疎水性で正荷電のタンパク質はビールの泡生成性タンパク質である。ブラッドフォードアッセイでは40μg/ml から250μg/mlの範囲の濃度のタンパク質を検出できる。
濁り生成性タンパク質の濃度は一般に、泡生成性タンパク質濃度を総タンパク質タンパク質濃度から引くことによって得られる。飲料中の泡生成性タンパク質と濁り生成性タンパク質の量は、個別の飲料によって変わる。ビールでは、泡生成性タンパク質sが総タンパク質の約5-50%を、濁り生成性タンパク質が総タンパク質の約50-95%を占める。例えば泡生成性タンパク質は総タンパク質の約20%であり、濁り生成性タンパク質は総タンパク質の約80%である。飲料中の濁りの生成の抑制または減少のゴールは全てのタンパク質、特に泡生成性タンパク質の除去ではない。すなわち、タンパク質の除去は特定の飲料の例えば風味、香織、および起泡性に影響する。濁りの抑制または減少のゴールは濁り生成性タンパク質またはポリフェノールを少なくとも10%、好ましくは15%、より好ましくは20%減少させるところにある。
飲料の濁りは当業者に知られた種々の方法により測定することができる。例えばシャポーンクーリング(Chapon cooling)方法は濾過ビールの冷蔵濁りを予測するのに用いられる。飲料の温度を特定時間下げた後に濁りを測定する。濁りの増加がほとんどあるいは全く無い場合には良好な濁り安定性が、一方急激に濁りが増加する場合には低い濁り安定性が認定される。
本方法を用い、飲料サンプルの濁度をまず最初に室温にて測定する。該飲料サンプルの温度を次いで0℃までプロピレングリコール入りのウォーターバス内で下げる。サンプルのアリコートを一定のインターバル、例えば、1、2、12、および24時間後に採取し、濁度を測定する。あるアリコートの濁度は0℃のウォーターバスから取り出した直後に測定する。濁度はEBC単位(European Brewing Convention)で示す。最初の室温においた時と比較した濁度の有意な上昇は物理的安定性が低いことを示し、サンプルが冷蔵濁りを生じやすい傾向があることを示す。
飲料の濁りを測定する他の方法としては強制-濁り安定性法がある。本方法では飲料サンプルを加熱/冷却温度サイクルに付した後に生じた濁りを測定する。短時間高温で保存された飲料サンプルは室温にて長期間保存された場合と同様の冷蔵濁りを生じる。本方法はシャポーンクーリング法より、より時間がかかるがより高い確度で予測可能である。
この強制-濁り安定性方法、を用いる場合、飲料サンプルの濁度をまず最初に室温にて測定する。サンプルを次いで0℃の氷冷ウォーターバスへ投入し、24時間インキュベートする。濁度を24時間後に測定して、「冷蔵後の総濁り」として記録する。サンプルを次いで50℃で3日間インキュベートし、次いで0℃で24時間置き、サンプルの濁度を測定する。
この50℃/0℃サイクルを繰り返し、濁度を再度測定する。3および6日後に濁度の有意な上昇が認められた場合には物理的安定性が低いことを示す。3および6日後にほんの少ししか濁度が上がらない場合には、物理的安定性が高いことを示す。
本発明はシラン処理シリカフィルター媒体を用いて濾過することにより濁りを減少させる方法を提供する。濾過は仕込んだ流体を多孔性媒体を通過させることによって粒子を除去するものである。粒子は物理的トラップおよび媒体への結合を含む種々の機構によってフィルター媒体に捕捉される。
フィルター媒体はフィルターエイドとしても知られ、遊離粒子であっても構造体であってもよい。フィルター媒体は濾過される液体に溶解しない粒子状の固体であってよく。粒子は液体に添加されても、フィルター上もしくはフィルター支持体を被覆してもよい。フィルター媒体を用いる理由は、濾過のスピードを上げる、フィルター表面の付着物を減少させる、減少させる、フィルター層の割れを減少させる、その他濾過を改善するというものである。フィルター媒体はしばしば、その物理的形状によって説明される。一部のフィルター媒体は本質的に不連続な膜であり、汚染物質を膜表面上に保持することによって機能する(表面フィルタ)。これらのフィルター媒体はそもそも機械的な張力によって機能し、フィルター媒体の孔のサイズが液体から除去しようとする粒子サイズより小さいことが重要である。かかるフィルター媒体は通常低い流速およびすぐに詰まってしまう傾向がある。
他のフィルター媒体としては多孔性支持体もしくは基板上に形成した微細な繊維状または粒子状物質の多孔性ケーキもしくは層が例示される。濾過される溶液は微細な物質の隙間に形成された孔の通り道を通って流れ、粒子状の汚染物質がフィルター媒体に保持される。フィルター媒体の深さのために、係るフィルターは深型フィルターと呼ばれる(表面フィルターの反対の意)。かなり大きな孔の大きさを有するフィルター媒体を用いて要求された懸濁粒子状汚染物質の除去が達成できれば、より速い流速で行うことができ、魅力である。さらに、より高い粒子保持能を有するフィルターであれば、詰まる傾向が減る。
本発明ではシラン処理シリカ媒体を用いて、種々の濁り生成性物質および粒子状物質をアルコール、果実および野菜飲料から除去する。
「粒子状物質」の後は肉眼で見える不溶性物質もしくは微細な粒子状物質を意味する。粒子状物質は飲料においてはしばしば望ましくなく、また粒子状物質は濁りの原因ともなる。肉眼で見える粒子はヒトの目で見えるものをいい、限定するものではないが沈殿物、封入体および結晶が含まれる。封入体は細胞内コンパートメントで不溶性で不正に折りたたまれたタンパク質である。結晶は過飽和溶液より規則的かつ繰り返し生じる分子の凝集によっ形成される。沈殿はランダム凝集の非晶質である。肉眼で見える粒子は有機物起源であっても無機物起源であってもよく、タンパク質とタンパク質、塩とタンパク質、塩と塩、タンパク質とポリマー、などの相互作用によって生成される。微細な粒子は顕微鏡下でのみ視認できる粒子である。微細粒子の例としては、微生物を含む。微生物が飲料内で過増殖すると、肉眼で見える粒子を形成することもある。本発明の方法により好適に捕捉され、飲料より除くことができる微生物としてはグラム陽性細菌、グラム陰性細菌、菌、酵母、カビ、ウイルス等ガレイ時される。
醸造所、ワイナリー、ジュースその他の飲料の工場における問題の一つが、微生物汚染である。微生物汚染の除去のために最も良く用いられている方法は熱滅菌および粒径による濾過である。熱滅菌の最も大きな欠点はその適用が高温によって損なわれない製品に限られることである。粒径による濾過はコストと時間がかかることが問題である。さらに、この濾過方法は細菌と同じ寸法の成分を含む製品には用いることができない。本発明は濁り生成性物質(例えば、濁り生成性タンパク質およびポリフェノール)および粒子(例えば、微生物)を1段階の濾過ステップにて除去することができる有利な方法である。それ故、本発明の方法はそれぞれ別個の成分を含む種々の飲料において濁りを防止もしくは減少させるのに有用である。
本発明の特徴は濾過工程において処理されたシリカフィルター媒体を用い、可溶性物質をシリカフィルター媒体へ結合させ、粒子状物質を濾過によって捕捉するところにある。本発明は前濾過工程が不要である。可溶性濁り生成性物質はシラン処理シリカフィルター媒体上へいくつかのメカニズム例えば、親水性、疎水性、親和性および/または静電相互作用、によって結合する。本発明の方法に用いられるシリカフィルター媒体は、その表面がシラン類に処理されるのに適しており、工業的濾過に用いるのに適した構造特性を有している。シリカフィルター媒体としては、これらに限定されるわけではないが、もみ殻灰、カラスムギ殻灰、珪藻土、パーライト、タルク、および粘土が例示される。
もみ殻灰は稲作農の副産物である。米の穀粒は外殻に守られており、これは収穫重量のおよそ17-24%を占める。籾殻は71-87%(w/w)の有機成分、例えば、セルロースおよび13-29%(w/w)の無機成分からなる。この無機分画のかなりの部分、87-97%(w/w)はシリカ(SiO)である。現在、食べられない籾殻は燃料、燃料、肥料、および詰め物として用いられる。籾殻を焼くと、構成されるシリカ成分(通常90%以上)が副成分として生成する。もみ殻灰(RHA)は他の遊離シリカフィルター媒体と比してより大きな表面領域およびより孔の多い構造を有している。これらの性質によりRHAは本発明において好ましい処理されたフィルター物質である。
珪藻土(珪藻岩Diatomite)はシリカ沈殿物が堆積したものであり、珪藻、即ち海水もしくは真水環境下に蓄積する単細胞藻類様植物の化石化した骨格から構成される。そのハニカム状のシリカ構造のおかげで珪藻岩は例えば、吸収性、表面面積、化学的安定性および低い嵩密度等の有用な性質を有している。珪藻岩は90%のSiO+Al、Fe、Ca およびMg 酸化物を有している。
パーライトは天然の薄片状火山岩の総称であり、熱処理により膨張させることができるものである。膨張パーライトとしては2ポンド/立方フィート(32kg/m)もの軽量のものを製造することができる。パーライトは天然ガラスの一形態であり、化学的に不活性として分類され、おおよそ7のpHを有する。パーライトはシリカ、アルミニウム、酸化カリウム、酸化ナトリウム、鉄、酸化カルシウム、およびマグネシウムオキシドを含有する。加工された後、液体から微粒子を濾過して除去するのに好適な多孔質構造を有するパーライトは、深型濾過に好適に用いられる。
タルク(タルカム)は天然の水和マグネシウムシリケート、3MgO 4SiO HOである。粘土は水和アルミニウムシリケート、AlO SiOxHOである。上記のシリカフィルター媒体物質の混合物を最適な濾過とコストパフォーマンスを達成するために用いるてもよい。もみ殻灰または珪藻土は任意に種々の精製および/または洗浄処理に付した後に表面シラン処理に付してもよい。
シリカフィルター媒体を予め定めた量の機能性シラン(またはシラン類)をその表面へ結合させることによって処理する。処理されたシリカフィルター媒体は液体中の成分を、例えば静電、親水性、疎水性、親和性相互作用、および/または物理的捕獲により捕捉する。静電相互作用によって、荷電したシリカフィルター媒体はサンプル中にある反対の電荷を有する成分吐血号する。親水性相互作用によって、シリカフィルター媒体中の水への強い親和性を有する部分がファンデルワールス相互作用により成分の極性基を引きつける。疎水性相互作用によって、シリカフィルター媒体の炭化水素長鎖を有する部分が成分の非極性基を引きつける。
シラン処理シリカフィルター媒体は好適には非処理シリカフィルター媒体と比して同等もしくはよりすぐれた流速を示すものである。シリカゲルが濁り生成性タンパク質には結合するがポリフェノールには結合しないことが知られている。シラン処理シリカフィルター媒体は濁り生成性タンパク質だけでなくポリフェノールにも結合する。それ故に、本発明は濁りの原因が濁り生成性タンパク質であるかポリフェノールであるかを問わず、種々の飲料において濁りを減少させるのに好適に用いられる。
シリカフィルター媒体の基材物質の形状は適用可能であればどのようなものでもよく球、繊維、フィラメント、シート、厚板、ディスク、ブロック、フィルム等が例示される。シリカフィルター基材物質はカートリッジ、ディスク、プレート、膜、織物、スクリーン等に形成されてもよい。例えば、醸造所の大量濾過においてはプレートおよびフレームフィルタープレスが用いられる(Fermented Beverage Production,2nd Ed.by LeaおよびPiggott,P.368-373)。未処理シリカフィルター媒体の比表面積は好ましくは1m/gより大きく、より好ましくは10m/gより大きいものである。より大きな表面積を有するシリカフィルター媒体が好ましいというのは、より広い範囲の表面処理が可能だからである。さらに大きな孔を有する媒体であれば、流速が速くなる。しかしながら、孔大きい物質は比較的低い表面積となる。大きな表面積と大きな孔サイズのバランスにより、表面処理と流速を達成する。これらの基材の表面の性質は例えば、NMR(核磁気共鳴その他の技術)、SEM(走査電子顕微鏡)、BET(Brunauer-Emmett-Teller)表面積測定技術などで分析でき、炭素-水素-窒素含量は当業者に良く知られた燃焼法で測定することができる。
シリカフィルター媒体の表面処理に有用なシランとしては、いかなるタイプの有機シランであってもよく、イオン型非イオン型いずれでもよい。好適なシランは一般式(R)Si(R)3−xで示される:
[式中、Rは典型的にはシリカフィルター媒体表面上の活性基と反応する加水分解性部分(例えば、アルコキシ、ハロゲン、ヒドロキシ、アリールオキシ、アミノ、アミド、メタクリレート、メルカプト、カルボニル、ウレタン、ピロール、カルボキシ、シアノ、アミノアシル、またはアシルアミノ、アルキルエステル、もしくはアリールエステル)であり、好ましい加水分解性部分はアルコキシ基、例えばメトキシまたはエトキシ基である;
3、1より多いシロキサン結合はフィルター粒子とシランの間に形成される;
は処理工程においてフィルター表面と反応しない炭素含有部分であり、例えば、置換または非置換のアルキル、アルケニル、アルカリル、アルキルシクロアルキル、アリール、シクロアルキル、シクロアルケニル、ヘテロアリール、複素環、シクロアルカリル、シクロアルケニルアリール、アルキルシクロアルカリル、アルクシクロアルケニルアリール、またはアリールアルカリルである、
は表面の反応が終了した後にシリコン原子に化学的に結合して残る有機部分であり、好ましくは濾過課程において目的成分と相互作用しうるものである;例えばRは水素、アルキル、アルケニル、アルカリル、アルキルシクロアルキル、アリール、シクロアルキル、、ヘテロアリール、複素環、シクロアルカリル、シクロアルケニルアリール、アルクシクロアルカリル、アルクシクロアルケニルアリール、アリールアルカリル、アルコキシ、ハロゲン、ヒドロキシ、アリールオキシ、アミノ、アミド、メタクリレート、メルカプト、カルボニル、ウレタン、ピロール、アルキルエステル、アリールエステル、カルボキシ、スルホネート、シアノ、アミノアシル、アシルアミノ、エポキシ、ホスホネート、イソチオウロニウム、チオウロニウム、アルキルアミノ、4級アンモニウム、トリアルキルアンノミウム、アルキルエポキシ、アルキル尿素、アルキルイミダゾール、またはアルキルイソチオウロニウムであってよい;
ここで、前記アルキル、アルケニル、アリール、シクロアルキル、シクロアルケニル、ヘテロアリール、および複素環基上の水素はハロゲン、ヒドロキシ、アミノ、カルボキシ、またはシアノと置換されていてもよい。
1以上のシランがヒドロキシル基を有する多孔性シリカフィルター媒体の表面に共有結合することができる。シリカフィルター媒体の表面積によりシランの結合量が決まる。.
本発明においてシリカを処理するのに有用なシランは好ましくは下記アルコキシ、4級アンモニウム、アリール、エポキシ、アミノ、尿素、メタクリレート、イミダゾール、カルボキシ、カルボニル、イソシアノ、イソチオリウム、エーテル、ホスホネート、スルホネート、ウレタン、ウレイド、スルフヒドリル、カルボキシレート、アミド、カルボニル、ピロール、およびイオン性からなる群から選択される部分を有するものである。アルコキシ部分を有するシランとしてはモノ−、ジ−、またはトリアルコキシシラン、例えば、n−オクタデシルトリエトキシシラン、n−オクチルトリエトキシシランおよびフェニルトリエトキシシランが例示される。
4級アンモニウム部分を有するシランとしては3−(トリメトキシシリル)プロピルオクタデシルジメチルアンモニウムクロリド、N−トリメトキシシリルプロピル−N,N,N−トリメチルアンモニウムクロリド、または3−(N−スチリルメチル−2−アミノエチルアミノ)−プロピルトリメトキシシランハイドロクロライドが例示される。アリール部分を有するシランとしては3−(トリメトキシシリル)−2−(p,m−クロロおよびメチル)−フェニルエタン、2−ヒドロキシ−4−(3−トリエトキシシリルプロポキシ)−ジフェニルケトン、((クロロメチル)フェニルエチル)トリメトキシシランおよびフェニルジメチルエトキシシランが例示される。エポキシ部分を有するシランとしては3−グリシドキシプロピルトリメトキシシランおよび2−(3,4−エポキシシクロヘキシル)エチルトリメトキシシランが例示される。アミノ部分を有するシランとしては3−アミノプロピルトリメトキシシラン、N−(2−アミノエチル)−3−アミノプロピルトリメトキシシラン、トリメトキシシリルプロピルジエチレントリアミン、2−(トリメトキシシリルエチル)ピリジン、N−(3−トリメトキシシリルプロピル)ピロール、トリメトキシシリルプロピルポリエチレンイミン、ビス−(2−ヒドロキシエチル)−3−アミノイソプロピルトリエトキシシラン、およびビス(2−ヒドロキシエチル)−3−アミノイソプロピルトリエトキシシランが例示される。
尿素部分を有するシランとしてはN−(トリエトキシシリルプロピル)ウレアおよびN−1−フェニルエチル−N'−トリエトキシシリルプロピルウレアが例示される。メタクリレート部分を有するシランとしては3−(トリメトキシシリル)プロピルメタクリレートが例示される。スルフヒドリル部分を有するシランとしては3−メルカプトプロピルトリエトキシシランが例示される。イミダゾール部分を有するシランとしてはN−[3−(トリエトキシシリル)プロピル]イミダゾールおよびN−(3−トリエトキシシリルプロピル)−4,5−ジヒドロイミダゾールが例示される。イオン性シランとしては3−(トリメトキシシリル)プロピル−エチレンジアミントリ酢酸トリナトリウム塩;および3−(トリヒドロキシシリル)プロピルメチルリン酸ナトリウム塩が例示される。カルボニル部分を有するシランとしては3−(トリエトキシシリル)プロピルコハク酸無水物が例示される。イソシアノ部分を有するシランとしてはトリス−(3−トリメトキシシリルプロピル)イソシアヌレートおよび3−イソシアナ−トプロピルトリエトキシシランが例示される。エーテル部分を有するシランとしてはビス[(3−メチルジメトキシシリル)プロピル]−ポリプロピレンオキシドおよびN−(トリエトキシシリルプロピル)−O−ポリエチレンオキシドウレタンが例示される。
スルホネート部分を有するシランとしては2-(4-クロロスルホニルフェニル)-エチルトリクロロシランが例示される。イソチオウロニウム部分を有するシランとしてはトリメトキシシリルプロピルイソチオウロニウムクロライド。アミド部分を有するシランとしてはトリエトキシシリルプロピルエチル-カルバメート、N-(3-トリエトキシシリルプロピル)-グルコンアミド、およびN-(トリエトキシシリルプロピル)-4-ヒドロキシブチルアミドが例示される。ウレタン部分を有するシランとしてはN-(トリエトキシシリルプロピル)-O-ポリエチレンオキシドウレタンおよびO-(プロパルギルオキシ)-N-(トリエトキシシリルプロピル)ウレタンが例示される。
シリカフィルター媒体さらに1以上のシランにて処理してもよく、例えば、N−トリメトキシシリルプロピル−N,N,N−トリメチルアンモニウムクロリドとビス(2−ヒドロキシエチル)−3−アミノイソプロピルトリエトキシシラン;3−アミノプロピルトリメトキシシランとN−(トリエトキシシリルプロピル)−O−ポリエチレンオキシドウレタン;3−トリヒドロシリルプロピルメチルリン酸、ナトリウム塩およびN−(トリエトキシシリルプロピル)−O−ポリエチレンオキシドウレタン;N−トリメトキシシリルプロピル−N,N,N−Cl、トリメチルアンモニウムクロリドおよび(3−グリシドキシプロピル)トリメトキシシラン;3−トリヒドロシリルプロピルメチルリン酸、ナトリウム塩およびビス−(2−ヒドロキシエチル)−3−アミノイソプロピルトリエトキシシラン;3−(N−スチリルメチル−2−アミノエチルアミノ)−プロピルトリメトキシシランハイドロクロライドおよびN−(トリエトキシシリルプロピル)−O−ポリエチレンオキシドウレタン;2−(トリメトキシシリルエチル)ピリジンおよびN−(3−トリエトキシシリルプロピル)−グルコンアミド;N−トリメトキシシリルプロピル−N,N,N−Cl、トリメチルアンモニウムクロリドおよびN−(3−トリエトキシシリルプロピル)−グルコンアミド;N−トリメトキシシリルプロピル−N,N,N−Cl、トリメチルアンモニウムクロリドおよび2−ヒドロキシ−4−(3−トリエトキシシリルプロポキシ)−ジフェニルケトン;3−メルカプトプロピルトリエトキシシランおよびN−(トリエトキシシリルプロピル)−O−ポリエチレンオキシドウレタン;3−(トリエトキシシリル)プロピルコハク酸無水物およびN−(トリエトキシシリルプロピル)−O−ポリエチレンオキシドウレタン;トリメトキシシリルプロピル−エチレンジアミン、トリ酢酸、トリナトリウム塩およびN−(トリエトキシシリルプロピル)−O−ポリエチレンオキシドウレタン;2−(4−クロロスルホニルフェニル)−エチルトリクロロシランおよびN−(トリエトキシシリルプロピル)−O−ポリエチレンオキシドウレタン;および2−(4−クロロスルホニルフェニル)−エチルトリクロロシランおよびビス−(2−ヒドロキシエチル)−3−アミノイソプロピルトリエトキシシランのような組合せにより処理してもよい。
シラン処理シリカフィルター媒体は一般式
Figure 2007533325
[式中、R、R、R、およびxはシリコン(Si)に直接結合する基が4以下である限り、上記と同意;
、R、Rは独立して水素、置換または非置換のアルキル、アルケニル、アルカリル、アルキルシクロアルキル、アリール、シクロアルキル、シクロアルケニル、ヘテロアリール、複素環、シクロアルカリル、シクロアルケニルアリール、アルクシクロアルカリル、アルクシクロアルケニルアリール、エーテル、エステルまたはアリールアルカリル;
、R、Rは置換または非置換のアルキル、アルケニル、アルカリル、アルキルシクロアルキル、アリール、シクロアルキル、シクロアルケニル、ヘテロアリール、複素環、シクロアルカリル、シクロアルケニルアリール、アルクシクロアルカリル、アルクシクロアルケニルアリール、またはアリールアルカリル基であって、2つの共有結合を形成できる基である。]
シリカフィルター媒体表面のシラノール基は下記一般反応式に沿って処理される:
Figure 2007533325
[式中、粒子−OHは表面に活性部位を有するフィルター粒子である。Rは例えばメトキシ(CHO−)またはエトキシ(CHCHO−)などの不安定なシランの脱離基であって、粒子表面のヒドロキシ基、または表面に結合していない他の加水分解されたシラン分子の反応性基と相互作用する。13;nは反応したR基の数、そして nx]
過剰量の反応性シランを長時間無水条件下で反応させると、多孔性物質の総活性部位の25%から50%のみの反応という結果となる、というのは、さらなる反応は固定化された残基間の立体障害により阻まれ、さらに奥深く埋め込まれた粒子−OH基へのアクセスもまた阻まれているからである。本発明の目的のため、かかる立体的事情より用いることができる部位を「飽和範囲」と名付けるが、この「飽和範囲」は特定の残基の立体的な要求によって決まる。この飽和範囲の名は1以上の不安定な脱離基を有する反応性シランにつけられるものである。無水条件下では、かかるシランはモノレイヤーを形成し不定飽和度の複数層を形成することはない。しかしながら、水性条件下においては、複数層が多官能シランを有する表面上に形成される。
シリカフィルター媒体表面のシラン処理は本質的に「ウエット」あるいは本質的に「ドライ」な工程のいずれで行ってもよい。本質的にウエットな工程においては溶媒(有機溶媒または水))中のシリカフィルター媒体表面上へシラン基を、所望により加熱して反応させる。加熱または溶媒の添加は反応に不要である。しかしながら、加熱または溶媒により反応速度が改善され、均一な表面被覆が達成される。本質的にドライな工程はシリカフィルター媒体上へシラン基を蒸気相または高度に攪拌した液体相中で、シランとシリカフィルター媒体を直接混合し、次に加熱することによって反応させる。
シリカフィルター媒体をシランで処理する好ましい方法は、反応させるシランを徐々に、直接多孔性シリカフィルター媒体に接触している溶媒を激しく攪拌しているところへ添加するというものである。他の好適な方法は、処理を蒸気相で行うこと、即ち反応性シランの上記がシリカフェイルター媒体へ接触および反応するようにすることである。例えば、多孔性物質を吸引反応槽に置き、吸引下で乾燥する。すばやく反応するシランを次いで、該吸引槽へ蒸気として投入し、該多孔性物質に接触させる;一定の接触時間の後、反応の副生成物を減圧下で除去する。次いで吸引を解消し、多孔性物質を反応槽より取り出す。
実際の処理工程は1分から24時間の間に行われる。一般に、本発明の目的のためには処理を約30分から6時間かけて行い、フィルター補助材の表面の均一な処理を確実とすることが好ましい。処理は0〜400℃の温度範囲で行うことが好ましい。好ましい処理温度は室温(22〜28℃)から200°の範囲内の温度である。
本発明で用いられる反応させるシランの量は表面の反応させようとするヒドロキシル基の数およびシランの分子量によって決まる。典型的には、副反応の可能性を見越して利用可能な表面のヒドロキシル基の化学量論の当量プラス多少の過剰量の反応性シランを表面ヒドロキシル基の処理に用いる。より厚く外側表面処理を行うことが望ましい場合には、さらなる反応性シランを用いればよい。典型的には0から10(好適)、0から20、または1to 50倍過剰量の反応性シランが用いられる。しかしながら、1から500倍過剰を用いることもあり得、この場合には粒子上のより多い処理となる。
加水分解性基を有するシランは粒子−OH基と縮合してこれらの基材の有機基と共有結合を形成する。例えばシランのアルコキシ基は粒子表面上の粒子−OH基と反応する。表面−シラン相互作用は速くそして効率的である。例えば4級アンモニウム部分を有するシランが用いられる場合、プロトン化された正荷電シランは静電力により粒子の脱プロトン化された基に効率よく引きつけられ、速くそして効率の良い反応を達成する。
シラン反応シリカフィルター媒体は好ましくは目的とする成分と反応する官能性部分を有している。官能性部分としては4級アンモニウム、エポキシ、アミノ、尿素、メタクリレート、イミダゾール、スルホネートおよびその他の生物分子と反応することが知られている基が例示される。さらに該官能性部分はさらに良く知られた方法によってさらなる新しい官能基を生成して他の相互作用を起こすべく、反応されていてもよい。4級アンモニウムまたはスルホネート基を官能基として有するシラン反応粒子フィルター媒体を得るための一般的な反応式を下記に示す。
4級アンモニウム基を有するシラン反応粒子フィルター媒体は1段階で調製することができる。所望により、2段階または3段階の工程を採用してもよい。例えば、2段階方法の第1段階で粒子表面をアミノ−官能基を有するシラン、(R)Si(R)3−XN(R)、と反応させる。これは以前に記述した方法にて行う。次のステップで二級アミンはグリシジルトリメチルアンモニウムクロリドのエポキシド基と容易に反応する。(スキーム1参照)

スキーム1 4級アンモニウム官能性フィルターエイドの合成
Figure 2007533325
スルホネート官能基を有するシラン反応シリカフィルター媒体も2段階で調製することができる。第一段階では粒子表面を先に説明した方法にてエポキシ−官能基を有するシランと反応させる。次の段階では、エポキシ官能基は容易に重硫酸ナトリウムと反応してスルホネート−官能基を有するシリカフィルター媒体が得られる。(スキーム2参照)。メタ重亜硫酸ナトリウム(Na)は水で分解して重硫酸ナトリウム(NaHSO)となる。
スキーム1 スルホネート−官能性シリカフィルター媒体の合成
Figure 2007533325
シラン−処理された粒子は分離工程において可溶性物質を静電、および/または疎水性、および/または親水性相互作用機能によって捕捉する一方、粒子を除去する。処理されたシリカフィルター媒体の利点はこの分離工程を、濾過と固相抽出を単一ステップにまとめることによって、手続きを単純化したことにある。望ましい処理されたシリカフィルター媒体の質は、非処理シリカフィルター媒体と比して同等または改善された流速(濾過性能)を示し、1回の操作で収着により可溶性物質を捕捉することが可能なものである。
本発明の1の実施形態においては、シリカ粒子の表面に特別な荷電基を共有結合させ、これによって静電力によって物質を捕捉する。反対の電荷を有する物資が多孔性処理表面上に結合する。静電力による引力に加えて、疎水性または親水性相互作用により疎水性または親水性リガンドを、結合および/または放出性能を改善するために配してもよい。
処理されたシリカフィルター媒体の性質は、表面積、孔体積および孔のサイズを当業者に公知の方法、例えば、マイクロメトリクス(登録商標Micrometrics)アナライザーを用いる方法にて解析される。例えば、表面積はBET 法にて特徴付けられる。孔の体積および孔の直径はバレット―ジョイナー―ヘレンダ(BarrettJoynerHalenda)分析にて実施可能である。特定の官能基および分子構造はNMR分光分析によって決定される。炭素-水素-窒素含量は燃焼法にて決定される;この分析情報から粒子表面の処理レベルを計算することができる。
本発明に有用なシラン処理シリカフィルター媒体は一般に(限定されるわけではないが)下記一般式:
Figure 2007533325
[式中、Rはアルコキシ、ハロゲン、ヒドロキシル、アリールオキシ、アミノ、カルボキシ、シアノ、アミノアシル、またはアシルアミノ、アルキルエステル、またはアリールエステル;
は独立して置換または非置換のアルキル、アルケニル、アルカリル、アルキルシクロアルキル、アリール、シクロアルキル、シクロアルケニル、ヘテロアリール、複素環、シクロアルカリル、シクロアルケニルアリール、アルクシクロアルカリル、アルクシクロアルケニルアリール、またはアリールアルカリル;
は水素、アルキル、アルケニル、アルカリル、アルキルシクロアルキル、アリール、シクロアルキル、シクロアルケニル、ヘテロアリール、複素環、シクロアルカリル、シクロアルケニルアリール、アルクシクロアルカリル、アルクシクロアルケニルアリール、アリールakアリール、アルコキシ、ハロゲン、ヒドロキシル、アリールオキシ、アミノ、アルキルエステル、アリールエステル、カルボキシ、スルホネート、シアノ、アミノアシル、アシルアミノ、エポキシ、ホスホネート、イソチオウロニウム、チオウロニウム、アルキルアミノ、4級アンモニウム、トリアルキルアンノミウム、アルキルエポキシ、アルキル尿素、アルキルイミダゾール、またはアルキルイソチオウロニウム;(ここで前記アルキル、アルケニル、アリール、シクロアルキル、シクロアルケニル、ヘテロアリール、および複素環上の水素は任意にハロゲン、ヒドロキシル、アミノ、カルボキシ、またはシアノで置換されていてもよい);
、RおよびRは独立して水素、置換または非置換のアルキル、アルケニル、アルカリル、アルキルシクロアルキル、アリール、シクロアルキル、シクロアルケニル、ヘテロアリール、複素環、シクロアルカリル、シクロアルケニルアリール、アルクシクロアルカリル、アルクシクロアルケニルアリール、またはアリールアルカリル;
、R、Rは置換または非置換のアルキル、アルケニル、アルカリル、アルキルシクロアルキル、アリール、シクロアルキル、シクロアルケニル、ヘテロアリール、複素環、シクロアルカリル、シクロアルケニルアリール、アルクシクロアルカリル、アルクシクロアルケニルアリール、またはアリールアルカリル基であって、2つの共有結合を形成可能な基である;
(ここで前記粒子はもみ殻灰、カラスムギ殻灰、珪藻土、パーライト、,タルク、または粘土である)
からなる群から選択される。
本発明の方法に用いられるシラン反応シリカフィルター媒体は好ましくは目的とする成分と反応可能な官能性部分を有している。この官能性部分はアルコキシル、4級アンモニウム、エポキシ、アミノ、尿素、メタクリレート、イミダゾール、スルホネート、カルボキシル、シアノ、スルフヒドリル、カルボニル、イソチオリウム、ホスホネート、および生物学的分子と反応することが知られている他の有機部分からなる群から選択される。
飲料サンプルを本発明のシラン処理シリカフィルター媒体へ適用する前に、粒子状物質を除去するための前濾過処理をしてもしなくともよい。本発明の方法では前濾過処理工程がいらないというのが、本発明の有利な点のひとつである。さらに、飲料サンプルをシラン処理シリカフィルター媒体へ適用するに際して、濾過工程に先だっての該飲料とフィルター媒体との前混合を行っても行わなくともよい。1の実施形態においては、サンプルを処理されたシリカフィルター媒体と機械的混合のためのいずれかの方法(例えば、かきまぜ、攪拌、ボルテックスなど)によって、処理されたシリカフィルター媒体の表面に成分が結合するのに十分な時間、混合する。当業者であれば結合のための好適な時間は媒体の孔の特性、タンパク質またはポリフェノールの性質、飲料の粘度、およびその他の速度論的な原理によって変化することを理解するであろう。一般に、結合が生じる時間は約数分から数時間まで変化し得、そして1−3日間続き得る。処理されたシリカフィルター媒体に成分を結合させた後、混合物を濾過装置にかけ、サンプルをフィルター媒体で濾過する。
他の実施形態においては、飲料サンプルとフィルター媒体を先に混合することなく飲料サンプルをシラン処理シリカフィルター媒体を含有する濾過ユニットで直接濾過する。処理されたシリカフィルター媒体は粒子を捕捉し、特定の可溶性成分例えば、タンパク質およびポリフェノールを結合する一方結合しない可溶性物質、例えば泡生成性タンパク質、を通り抜けさせる。濾過された飲料サンプルを回収する。
本発明の1の適用態様としてはシラン処理シリカフィルター媒体を微生物を飲料より除去するための適用が挙げられる。微生物汚染は醸造所、ワイナリー、ジュース及び他の飲料工業において共通した問題である。出願人は本発明のシラン処理シリカフィルター媒体が抗微生物活性を有することを見いだした。細菌をこのシラン処理シリカフィルター媒体へ接触させることによって、総生細菌カウントが有意に減少する。微生物はまたシラン処理シリカフィルター媒体に捕捉される。即ち、濾過ステップにより製品よりさらに微生物汚染を除去することが可能なのである。
下記実施例により本発明をさらに説明する。これらの実施例は単に本発明の説明のために用いられることを意図しており、制限的解釈に用いられるべきではない。実施例1から5はシリカフィルター媒体の表面処理を示す。実施例6−13はシラン処理シリカフィルター媒体の殺菌活性および濾過の結果を示す。実施例14−19はビールをシラン−処理媒体で処理したものである。
米国特許公開公報第2004−0211724A1号では、実施例5から14にシラン処理フィルター媒体を粒子状物質と可溶性成分を含むサンプルから1以上の目的タンパク質成分を分離するのに用いることを開示している。米国特許公開公報第2004−0211724A1、その全体、特に実施例5−14は参照により本明細書の一部を成すものとする。
実施例
バッチ工程における、トリアルコキシシランを用いたもみ殻灰媒体(tRHA)の処理
処理はテフロン(登録商標)シャフトの機械式かくはん器、温度計、温度計を備えた三首の丸底反応フラスコおよびフラスコ周囲の加熱マントルを有する器具を用いて行った。反応フラスコに挽いていないRHA シリカフィルター媒体(表面積:〜30m/g)、および溶媒混合物を投入した。表1に各実施例の反応条件を示した。混合物は数分間、室温で攪拌し、次いで正確な量のシランを直接混合物にゆっくりした投入速度で添加する一方、混合作業を続けることを含む表面改質工程を行った。計算上シランが複数層カバー(高レベル処理)を達成するのに必要な250%、または計算上シランが単層カバー(低レベル処理)を達成するのに必要な85%を正確に添加した。シランの量はその純度によって補正した。投入した濃度を表1に示す。次に、主に安全のために用いられ、生成物に他の影響を及ぼさないN2ブランケット下で混合物を加熱および還流した。なお、加熱は特に必要はない。2時間攪拌および還流した後、処理したスラリー状の混合物を放置して冷却させた。次いでワットマン濾紙を敷いた磁器製のブフナー漏斗へ写し、真空フィルターフラッシュにつなげた。処理されたフィルタースラリーを濾過しトルエンで二回およびIPAで二回洗浄した。その後、サンプルをフード内で約24時間乾燥した。処理したフィルター媒体をパイレックス(登録商標)容器へ移し、シリンジ針でいくつも穴を空けたパラフィンフィルムで覆った。次いで、サンプルを真空オーブン内で60℃にて2−4時間乾燥した。乾燥したサンプルの表面積、孔の構造および炭素−水素−窒素含量を調べた。
表1:処理用組成物および条件のまとめ

Figure 2007533325

Figure 2007533325
実施例
別のタイプの処理ずみシリカフィルター媒体の調製
さらなる基材として特に、高炭素もみ殻灰、複数種類の超純度珪藻土(Celpure P1000、Celpure P65)、Celite 545(標準的珪藻土フィルターエイド)、パーライト、およびLRA II(非-シリカベースの脂質吸収剤)を用いた。表2にこれらのサンプルの処理条件および組成を示す。
表2:種々の基材の処理条件及び組成
Figure 2007533325
Z-6032:3-(N-スチリルメチル-2-アミノエチルアミノ)-プロピルトリメトキシシランハイドロクロライド
AEAPTMS:N-(2-アミノエチル)-3-アミノプロピルトリメトキシシラン
実施例
親水性4級アンモニウム官能性フィルターエイド(フィルター媒体サンプル40および42)製造のための二段階法
処理はテフロン(登録商標)シャフトの機械式かくはん器、温度計、温度計を備えた500ミリリットルの三首丸底反応フラスコおよびフラスコ周囲の加熱マントルを有する器具を用いて行った。反応フラスコへ50gのアミノ-官能性基を有する前処理RHA(サンプル17または19)シリカフィルター媒体、および200ml IPA溶媒を投入した。混合物を数分間室温で攪拌し、次いで表面処理工程正確な量のグリシジルトリメチルアンモニウムクロリド(2.46g サンプル17、または2.02g サンプル19)を直接混合物へ混合物にゆっくりした投入速度で添加する一方、混合作業を続けることを含む表面改質工程を行った。N2ブランケット下で反応混合物を加熱および還流した。4時間攪拌および還流した後、処理したスラリー状の混合物を放置して冷却させた。次いでWhatman濾紙を敷いた磁器製のブフナー漏斗へ写し、真空フィルターフフラスコにつなげた。処理されたフィルターケーキを濾過し、それぞれ約150mlのD1水で4回洗浄した。その後、サンプルをフード内で約24時間乾燥した。次いで処理したシリカフィルター媒体をパイレックス(登録商標)容器へ移し、シリンジ針でいくつも穴を空けたパラフィンフィルムで覆った。次いで、サンプルを真空オーブン内で60℃にて2-4時間乾燥した。乾燥したサンプルの表面積、孔の構造、炭素-水素-窒素含量および29Si NMRを調べた。
実施例
親水性スルホネート-官能性フィルターエイド(フィルター媒体サンプル41)
製造のための二段階法
処理はテフロン(登録商標)シャフトの機械式かくはん器、温度計、温度計を備えた500ミリリットルの三首丸底反応フラスコおよびフラスコ周囲の加熱マントルを有する器具を用いて行った。反応フラスコへ50gのエポキシ-官能性基を有する前処理RHA(サンプル15)シリカフィルター媒体、および200ml のIPA:H2O(5:1)溶媒を投入した。混合物を数分間室温で攪拌し、次いでN2ブランケット下で70℃まで加熱した。0.55g のメタ重亜硫酸ナトリウム、0.07の亜硫酸ナトリウム触媒、および5gの水を添加漏斗より混合物へゆっくりした速度で1-2時間かけて添加する一方で混合作業を続けることを含む表面改質工程を行った。温度をその後およそ80℃まで加熱し、反応が完了するまで維持した。反応は残存するNaHSOのヨウ素還元滴定にて行った。おおよそ22時間攪拌および還流した後、処理したスラリー混合物を放置して冷却させた。次いでWhatman濾紙を敷いた磁器製のブフナー漏斗へ写し、真空フィルターフフラスコにつなげた。処理されたフィルターケーキを濾過し、それぞれ約150mlのD1水で4回洗浄した。その後、サンプルをフード内で約24時間乾燥した。次いで処理したシリカフィルターエイドをパイレックス(登録商標)容器へ移し、シリンジ針でいくつも穴を空けたパラフィンフィルムで覆った。次いで、サンプルを真空オーブン内で60℃にて2-4時間乾燥した。乾燥したサンプルの表面積、孔の構造、炭素-水素-窒素含量および29Si NMRを調べた。表3に2段階法の組成および条件をまとめた。
表3:2段階法の処理条件および組成
Figure 2007533325
. 処理されたシリカフィルター媒体の解析:BET 表面積、孔体積および孔直径
表面積および多孔度はマイクロメトリクス(Micrometrics、登録商標)ASAP 2010アナライザーを用いて行った。分析の前にサンプルを吸引下、150℃で圧力が一定になるまで脱気した。分析工程において、Nガスを77°Kにてサンプルに吸着させ表面積を吸着したガスの体積から計算した。BETパラメーターはBET等式をASAP-2010ソフトウエアを用いて積分して求めた。表面積は0.05P/Po 0.3の範囲で等温線の吸着ブランチより計算した。BarrettJoynerHalenda 分析を用いて孔体積および孔直径を計算した。
NMR
特定の官能基および分子構造の同定は29Si 固体NMR分光分析をUnity Plus 400MHz 分光分析機でバリアンVT CPMASプローブおよび7mmのモーターを用いて行った。
炭素-水素-窒素(CHN)
CHN含量はロバートソン・マイクロライト・ラボラトリーズによて燃焼分析法を用いて測定した。この分析で得られる情報から、表面上の処理レベルを計算した。
表4 処理されたシリカサンプルの分析データ
表4:処理されたシリカサンプルの分析結果
Figure 2007533325
実施例
シリカフィルターの組成および各種処理条件並びにその特徴分析
表5A-5D はもみ殻灰の各種処理条件および組成、並びにその特性を示す。
Figure 2007533325
Figure 2007533325

Figure 2007533325
Figure 2007533325
Figure 2007533325

Figure 2007533325

Figure 2007533325

Figure 2007533325
Figure 2007533325
リガンド密度は元来のもみ殻灰上の炭素により0.43%Cの補正をした。。混合シランサンプルリガンド密度は最初のシランに基づく。
実施例
殺菌性活性試験(Bacillus subtilis)
試験微生物:Bacillus subtilis
被検フィルター媒体:フィルター媒体サンプル43、44、4およびFW12(未処理珪藻土)
手順:
Bacillus subtilis の培養液を滅菌PBSで希釈して〜10CFU/mLとした。(1OD ≒5*10CFU/mLを用いて培養液中のCFU/mLを測定した)
0.5gのフィルター媒体/5mL液体(10%固体)を用いた
1. サンプルの培養液を連続的希釈したもの(滅菌0.9%w/v NaCl)をLAプレートに播き、実際に用いるCFU/mLを決定した。プレートを一晩34℃にてインキュベートした。
2. フィルター媒体および希釈細菌サンプル(またはPBSコントロール)を滅菌した125mL バッフルフラスコ内で2時間半、30℃、200rpmにて攪拌した。
3. 処理したサンプルの液体部分(2)をLAプレート上に播き(各サンプルにつき5プレート、1のプレートをコントロールとする)一晩34℃にてインキュベートした。
4. プレート上の細菌を計数した。
結果:
表6に結果をまとめた。細菌をサンプル4および44のフィルターと混合することによって、CFUは減少したが、これはフィルター媒体サンプル4および44が抗微生物活性を有し、接触することにより細菌を殺したことを意味する。
Figure 2007533325
凡例:
PBS:リン酸緩衝生理食塩水(細胞が浸透圧ショックによって溶菌されるのを防止)
CFU:コロニー形成ユニット(生細胞数)
TFTC:少なすぎてカウント不能
CFU/mL は:平均±差(プレート数)で示す[差は平均と平均から最も遠い値との差である].
20300コロニーのプレートのみ計数した。
実施例7
殺菌性活性試験(Bacillus subtilis)
試験微生物:Bacillus subtilis
被検フィルター媒体:フィルター媒体サンプル1、4、6、44、および45.
手順:
Bacillus subtilis の培養液を滅菌PBSで希釈して〜10CFU/mLとした。
0.5g フィルター媒体/5mL 液体(10%固体)を用いた。
1. サンプルの培養液を連続的希釈したもの(滅菌0.9%w/v NaCl)をLAプレートに播き、実際に用いるCFU/mLを決定した。プレートを一晩34℃にてインキュベートした。
2. フィルター媒体および希釈細菌サンプル(15mL 液体)を滅菌した250mL バッフルフラスコ内で混合した。各フィルター媒体それぞれにつき2つのフラスコを用いた。
(細菌サンプルではなくPBSを投入したサンプルもまた下記フィルター媒体サンプルに含まれる:サンプル1、6および45)
3. 上記を2時間、30℃、250rpmにて混合した。
4. 処理サンプル(液体部分)をLAプレート上に播いた(各サンプル4または5プレート)。プレートを一晩、34℃にてインキュベートした。
5. プレート上の細菌数を計数した。
結果:
結果を表7にまとめた。細菌とフィルター媒体サンプル1、4、6、44、および45とを混合することによってCFUは有意に減少した。
Figure 2007533325
実施例8
殺菌活性および濾過試験(Lactobacillus brevis)
試験微生物:Lactobacillus brevis
試験フィルター媒体:サンプル4、43、45およびFW12。
0.5gのフィルター媒体/5mL培養物(10%固体)を用いた。
手順:
1. Lactobacillus brevis の一晩培養物を2段階で希釈して〜10CFU/mLとした(1OD600≒2.7*10CFU/mLを基準)―第1段の希釈は滅菌ラクトバチルスMRS培地にて行い、第2段の希釈を滅菌PBSにて行った。
2. 培養物の段階的希釈物(0.9%w/v NaCl内)を調製した(第2段の希釈).
3. 希釈されたサンプルをラクトバチルスMRS培地プレート上に播き、実際の開始CFU/mLを決定した。
4. フィルター媒体および希釈した細菌サンプル(10mL 液体)を滅菌125mL バッフルフラスコ内へ投入し、パラフィルム(登録商標)で密封し、2時間15分間室温にてオービットシェイカー上で混合した(〜60rpm).
5. 処理サンプルの段階希釈物(0.9%w/v NaCl内)を調製し、ラクトバチルスMRS培地プレート上に播いた。
6. 選択されたサンプル/サンプル4、43および45の希釈物を5μm フィルターで濾過した。
7. 濾過したサンプルをLactobacillus brevis 培地プレート上に置き、キャンドルジャー内で30℃にて2日間培養した。
8. プレートを計数した。
結果:
結果を表15にまとめた。CFUはサンプル4、43、および45と細菌を混合することによって減少した。5μmのフィルターで濾過することにより、CFUはさらに減少した。
Figure 2007533325
実施例9
抗菌活性試験(E.coli)
試験微生物:E.coli(MG1655)
試験フィルター媒体:FW12、サンプル43、1、4、6、44および45。
手順:
0.5g フィルター媒体/5mL フィード(=10%固体)。
1. E.coli 培養物(未だ定常期に至らず)を2段階で希釈して〜10CFU/mL(1OD600≒5*10CFU/mLを基準)とした第1段の希釈はthe first滅菌LB培地を用い、第2段の希釈は滅菌PBS(これがフィード)にて行った。
2. フィードの段階希釈物(0.9%w/v NaCl)を調製した。
3. 100μLの希釈フィードサンプルをLAプレート上に播き、実際の開始CFU/mLを決定した。
4. フィルター媒体および10mLフィードを滅菌125mL バッフルフラスコ内へ投入し2時間、25℃、200rpm(4分の3インチストローク)にて混合した。
5. 混合サンプルの段階的希釈物(0.9%w/v NaCl内)を調製し、それぞれ100μl をLAプレートに播き、30℃で一晩培養した。
6. プレートの計数を行った。.
結果:
結果を表9にまとめた。
Figure 2007533325
実施例10
殺菌活性および濾過試験(Lactobacillus brevis)
試験した微生物::Lactobacillus brevis タイプの株(ATCC番号14869)
試験したフィルター媒体:サンプル43、4、および44
手順:
0.5g フィルター媒体/5mL フィード(=10%固体)
1. Lactobacillus brevis 培養物を~10CFU/mL(1OD600≒2.7*10CFU/mLを基準)へと2段階で希釈した第1段階の希釈は滅菌Lactobacillus MRS培地にて、第2段階の希釈は滅菌PBS(これがフィード)にて行った。
2. フィードの段階的希釈物(0.9%w/v NaCl内)を調製した。
3. 希釈したサンプル100μLLactobacillus MRS培地プレート上へ播き、実際の開始CFU/mLを決定した。
4. フィルター媒体および5mLフィードを滅菌した15mL円錐チューブへ投入し、2時間、25℃、250rpm(2分の1インチストローク)混合した。
5. 混合サンプルの段階的希釈物(0.9%w/v NaCl内)を調製し、Lactobacillus MRS 培地プレート上へ播いた(それぞれ100μl).
6. 全サンプルを5μmシリンジフィルターで濾過した。
7. 濾過サンプルの段階的希釈物(0.9%w/v NaCl内)を調製し、Lactobacillus MRS 培地プレート上へ播いた。
8. プレートをキャンドルジャー内で30℃にて2日間インキュベートした。
9. プレートの計数を行った。.
結果:
結果を表17にまとめた。CFUはサンプル4、43、および44と細菌を混合することによって減少した。5μmのフィルターで濾過することにより、CFUはさらに減少した。
Figure 2007533325
実施例11
抗菌活性試験(Lactobacillus brevis)
試験した微生物::Lactobacillus brevis
試験したフィルター媒体:サンプル48、50、51、および52。
手順:
1. Lactobacillus brevis(グラム陽性)培養物をMRS寒天培地上に画線し、好気条件下26℃にて十分に増殖するまでインキュベートした。
2. MRSプレートから取ったコロニーを0.1%ペプトンで希釈して5x 10cfu/mLとなるようにして作業用種菌菌液を調製した。
3. 0.5gフィルター媒体を30mLガラス管中の接種菌液へ添加した。(5%).
4. ガラス管を密封し、室温にて30分間、混合(8反転/分).しながらインキュベートした。
5. 1:10の段階的希釈物を0.9%NaClにて調製し、細菌集団を数えるためにMRS寒天と共に流し平板法にてプレートを作成した。
6. プレートを26℃、好気条件下(GasPak)にて十分な数へと増殖するまでインキュベートした。
7. 20-200コロニーを有するプレートの計数を行った。結果を表11にまとめた。
実施例12
抗菌活性試験(Acetobacter pasteurianus(グラム陰性))
試験した微生物::Acetobacter pasteurianus(グラム陰性)
試験したフィルター媒体:サンプル48、50、51、および52。
手順
1. Acetobacter pasteurianus(グラム陰性)培養物をMRS寒天上に画線し、好気条件下27℃十分に増殖するまでインキュベートした。
2. 寒天培地上のコロニー1mlループを99mlnoMRS培地へ添加し、27℃でインキュベートして培養物をストックした。
3. 作業用接種菌液をMRS ストック培養物のアリコートをリン酸緩衝生理食塩水(PBS)または0.1%ペプトンにて希釈して調製した。
4. 0.5gのフィルター媒体を10mL 接種菌液へ30mLのガラス管中で添加した。
5. ガラス管を密封し、室温にて30分間、混合(8反転/分).しながらインキュベートした。
6. 1:10の段階的希釈物を0.1%ペプトンにて調製し、細菌集団を数えるためにMRS寒天と共に流し平板法にてプレートを作成した。
7. プレートを27℃、好気条件下(GasPak)にて十分な数へと増殖するまでインキュベートした。
8. 20-200コロニーを有するプレートの計数を行った。結果を表11にまとめた
実施例13
抗菌活性試験(Saccharomyces diastaticus(酵母))
試験した微生物::Saccharomyces diastaticus(酵母)
試験したフィルター媒体:サンプルs 48、50、および51。
手順
1. Saccharomyces diastaticus(酵母)培養物をYM寒天培地上へ画線し、好気条件、30℃にて十分に増殖するまでインキュベートした。
2. 作業用接種菌液をYMプレート上のコロニーをリン酸緩衝生理食塩水(PBS)にて3x 10cfu/mLを目標として希釈し、調製した。
3. 0.5gのフィルター媒体を10mL 接種菌液へ30mLのガラス管中で添加した。
4. ガラス管を密封し、室温にて30分間、混合(8反転/分).しながらインキュベートした。
5. 1:10の段階的希釈物を0.9%NaClにて調製し、細菌集団を数えるためにMRS寒天と共に流し平板法にてプレートを作成した。
6.プレートを30℃、好気条件下(GasPak)にて十分な数へと増殖するまでインキュベートした。
7. 20-200コロニーを有するプレートの計数を行った。結果を表11にまとめた。
Figure 2007533325
実施例14
ビールの処理
シラン処理シリカサンプルを1回洗浄して不純物を除去した。各被検サンプル(0.3g)を秤量し、50mL ポリプロピレン遠心分離用チューブへ投入した。10mLのMilliQ 水を各チューブへ添加し、サンプルとゲルシェイカーを用い、50rpmにて15分間室温にて攪拌した。チューブを次いで卓上型遠心分離装置にて15分間、3000rpm にて遠心分離を行った。液体を次いで注意深くデカンテーションにより除き、チューブを50℃吸引オーブン内に投入し、20in Hgで一晩置いて過剰の水分を除去した。
ビール(Anderson Valley Brewing Company製、脱炭酸Belk's ESBエール)へ8%(v/v)トリブチルリン酸塩を添加してASBCMethod,Beer 1Dに則って脱炭酸した。それぞれ30mlずつ脱炭酸ビールを分注して50mL ポリプロピレンシラン処理シリカサンプルを含有する遠心分離チューブに投入した。遠心分離チューブを反転させ、ついで3時間室温にてゲルシェーカーセット上、50rpmで撹拌した。インキュベーションに続き、チューブを15分間、3000rpm にて卓上型遠心分離機を用いて遠心分離し、懸濁している物質をペレットとした。各処理されたビールサンプルをついで5μm シリンジフィルター(Sartoris、Minisart、番号17594)にてろ過してさらなる懸濁物を除去した。
実施例15
総ポリフェノール量の測定方法
1. 材料
カルボキシメチルセルロース(CMC/EDTA)試薬の調製
2.5g CMC(1%低粘度カルボキシメチルセルロースナトリウム塩)をビーカー中のおよそ100mL のミリQ水(MilliQ HO )へ投入した。
0.5g EDTAを添加し、混合物を室温にて約1-3時間撹拌CMCが完全に溶解するまで撹拌する;必要であれば遠心分離をする。
第二鉄試薬:3.5%グリーンクエン酸第二鉄アンモニウム
アンモニア試薬:希釈強アンモニア溶液(J.T.Baker)2倍体積のHO.
2. 飲料サンプル処理手順
2mL 飲料サンプル(1%w/v)および1.6mL CMC/EDTA 試薬をピペットで13x100mm のガラス管内へ投入
100μL 鉄試薬添加およびボルテックス混合
100μL アンモニア試薬添加およびボルテックス混合
1.2mL MilliQ HO添加およびボルテックス混合
混合物を室温にて10分間放置
600nmの吸光度を測定
総ポリフェノール(mg/L)を600nm吸光度に820を掛けることによって計算する。総ポリフェノールを全部のサンプルについて記録する。
3.ブランクコントロール
2mLの飲料サンプルおよび1.6mLのCMC/EDTA試薬をピペットで測り、管へ投入。
100μLのアンモニア試薬を添加しおよび完全に混ぜる。
1.3mLのMilliQ HOを添加し、ボルテックスする。
混合物を室温にて10分間置く。
吸光度を測定し、サンプルに対するブランクコントロールとして用いる。
実施例16
総タンパク質測定の手順
総タンパク質濃度はBCAで測定する。ペプチド結合はアルカリ条件下でCu2+をCu+へと還元する。ついでCu+はそれぞれ2分子のバイココニック酸(bichoninic acid)(BCA)へ配位する。
本アッセイはタンパク質が変わっても変化は少ない。というのは、銅はタンパク質へペプチド結合を介して反応するのであって、たんぱく質毎に相違する特定のアミノ酸鎖とではない。それ故に、BCA アッセイはビールの総タンパク質の測定に用いられる。
BCA アッセイは任意のサンプルクリーンアップをコンパタブル(登録商標)タンパク質アッセイ用試薬セット(ピアスカタログ番号23215)を、製品と共に提供される説明書に従って行った後に行う。このサンプルクリーンアップでは干渉してくる非タンパク質サンプル成分を、選択的にタンパク質を沈殿させ、干渉成分を上澄として除去するものである。精製されたタンパク質ペレットを再溶解し、標準的BCA アッセイ方法(BCA タンパク質アッセイキット、ピアスカタログ番号23227)にてアッセイする。
実施例17
手順疎水性タンパク質測定の手順
疎水性タンパク質はタンパク質を用いるブラッドフォードアッセイにて行った。
染料試薬濃縮物(Bio-Radカタログ番号500-0006)を製品とともに提供される説明書にしたがって用いた。酸性条件下でタンパク質に結合すると、クーマッシー(登録商標)ブルーG-250の吸光度は465nm から595nm へとシフトする。クーマッシー(登録商標)染料は主に疎水性および正荷電タンパク質へと結合する。
実施例18
処理されたビール中の総ポリフェノール、総タンパク質、および疎水性タンパク質量。
実施例14の各処理ビールの総ポリフェノール、総タンパク質、および疎水性(泡生成性)タンパク質を、実施例15−17のプロトコールにしたがって測定した。測定された総ポリフェノール、総タンパク質、および疎水性タンパク質の処理されたビール中の濃度を表12に示す。さらに、総ポリフェノール、総タンパク質、および疎水性タンパク質の処理されたビール中の減少量(%)を表12に示した。
Figure 2007533325

Figure 2007533325

Figure 2007533325

Figure 2007533325
*ESB ビールの値は25サンプルの平均値
*0%は本発明の処理の後の変化が本質的になかったことを示す。
実施例19
未処理シリカフィルター媒体、市販の安定剤、およびシラン-処理フィルターサンプルのビール濁りに対する効果
材料
コントロールフィルター媒体:
湯でリンスした未処理のRiceLand もみ殻灰(RHA)
湯でリンスした未処理のRiceSil 100RHA
Divergan F PVPP、BASF
Daraclar 920シリカヒドロゲル、グレースディビジョンコード番号1000015860
Clarcel CBR3珪藻土(DE)
Celite Hyflo SuperCel DE
Celite Standard SuperCel DE
シラン処理シリカフィルター媒体(表5C参照)
サンプル番号71、3-(N-スチリルメチル-2-アミノエチルアミノ)-プロピルトリメトキシシランハイドロクロライド、RiceSil 100へ配位
サンプル番号71、3-(N-スチリルメチル-2-アミノエチルアミノ)-プロピルトリメトキシシランハイドロクロライド、RiceSil 100へ配位
サンプル番号76、N-(3-トリエトキシシリルプロピル)-4,5-ジヒドロイミダゾール、RiceSil100へ配位
サンプル番号78、3-アミノプロピルトリメトキシシラン次いで N-(トリエトキシシリルプロピル)-O-ポリエチレンオキシドウレタン、RiceSil 100へ配位
サンプル番号87、N-トリメトキシシリルプロピル-N,N,N-Cl、トリメチルアンモニウムクロリド次いで N-(3-トリエトキシシリルプロピル)-グルコンアミド、RiceSil 100へ配位
サンプル番号88、N-(トリエトキシシリルプロピル)-4-ヒドロキシブチルアミド、RiceSil 100へ配位
サンプル番号93、ウレイドプロピルトリメトキシシラン、RiceSil 100へ配位
サンプル番号99、N-(3-トリメトキシシリルプロピル)ピロール、RiceSil 100へ配位
他の材料:
Belk's ESB エール、(Anderson Valley Brewing Company)
トリブチルリン酸塩
50mL ポリプロピレン遠心管
卓上型遠心分離機
Hach 2100AN 乾燥剤を含むユニットに結合したサンプルセルを有する濁度計(濃縮によって濃度数値が変化するのを防ぐ)
シリコーンオイルと共に調製した濁度測定のためのガラスセル
氷冷ウォーターバス0℃
5μm シリンジフィルター
30mL シリンジ
方法
シラン処理フィルター媒体の洗浄処理
コントロールのフィルター媒体およびシラン処理フィルター媒体サンプルを全ての不純物を除去するために1回洗浄した。各サンプル0.3gを秤量し、50mL ポリプロピレン遠心管へ投入した。10mLのMilliQ 水を添加し、サンプルを100rpmで15分間、ゲルシェイカー上で室温にて混合した。遠心管を次いで3000rpm にてバッチトップ遠心機にて15分間遠心した。上清をそっとデカンテーションした後、各遠心管をホイルで覆った。ホイルへ複数の孔を空け、サンプルを真空オーブンにて50℃で一晩、24インチHgにて乾燥した。
未処理RHAの洗浄処理
各40g の未処理RiceLand RHAおよびRiceSil 100RHAへ、200mL の95℃MilliQ 水を添加し、攪拌プレート上で10分間攪拌した。各スラリーを次いでワットマンの4番濾紙を敷いたブフナー漏斗で濾過し、乾燥ケーキを得た。全部で600mLの95℃の熱湯をケーキ上へ注ぎ、熱湯はすぐに吸引にて除いた。各RHAケーキをガラスビーカーへ投入し、ホイルで蓋をし、真空オーブン内で一晩、50℃、24インチHgにて乾燥した。
ビールの処理
ビールへ0.008%トリブチルリン酸塩を添加して、ASBC Method “Beer,1D”に記載されたように脱炭酸した。各コントロール(未処理RHAまたはDE)、市販の安定剤(PVPPまたはシリカゲル)、もしくはシラン処理シリカサンプルを表13に記載のごとく秤量して50mLの管に投入したものを2連作成した。最初の低濃度試験には、0.1%の各フィルター媒体、0.1%のシリカヒドロゲル、および0.03%PVPP、これらは市販品に使用されている濃度である、を用いて、その冷蔵濁りに対する効果を調べた。2番目の高濃度実験では、1%の各フィルター媒体、1%のシリカハイドロゲル、および0.3%のPVPPを用いて、冷蔵濁り形成に対する効果を調べた。
Figure 2007533325
サンプルを秤量してチューブへ投入した後、30mLの脱炭酸ビールをコントロール、市販の安定剤、またはシラン処理サンプルを含有する各チューブへ添加した。各チューブを数回反転させ、コントロール、市販の安定剤、またはシラン処理サンプルが完全に濡れたのを確認した。混合物をゲルシェイカー上で100rpm にて3時間攪拌した。次いでチューブを3000rpmにて15分間遠心分離し、ビール上清を濾過5μm シリンジフィルターで濾過した。
濁り分析
「ASBC Method 『ビール27、物理的安定性』に記載のシャポンの冷却方法(Chapon cooling method)を冷蔵濁りを誘導するのに用いた、各ビール濾過物を室温とした後、濁りをハッチ濁度計で測定した。濾過物を次いで0℃の氷冷ウォーターバス中でインキュベートし、濁りを2および15または16時間に再度測定した。濁りはEBCユニットで示した。未処理ビール、および処理ビールの(a)ゼロ時間、室温、(b)2時間、0℃で放置後、および(c)15時間0℃で放置後の濁りを表14および図1に示した(低濃度試験)。濁りはEBCユニットで示した。未処理ビール、および処理ビールの(a)時間ゼロ、室温、(b)2時間、0℃で放置後、および(c)16時間0℃で放置後の濁りを表15および図2に示した(高濃度試験)。累積的濁り増加は15または16時間0℃にて放置した後のEBCユニットで示される濁り値(c)から室温、ゼロ時間のEBCユニット値を引いて得た。非処理ビールと比べた各処理ビールの濁り減少パーセントは未処理ビールの値にて正規化して計算した。
表14:低濃度
Figure 2007533325
表15:高濃度
Figure 2007533325
我々の結果は結果シラン処理フィルター媒体サンプル71、78、88、および99の濃度t 1%で処理したもの、およびシラン処理フィルター媒体サンプル71の濃度0.10%で処理したものは、非処理ビールと比して濁りをそれぞれ99、15、50、66、および24%改善した。
発明の好ましい実施形態と共に発明を説明したが、発明の範囲内でさまざまな改変をし得ることを確認されたい。
図1は0.03または0.1%濃度における未処理RHA、市販の安定剤、およびシラン処理シリカフィルター媒体のビール濁りに対する効果を示す。 図2は0.3または1%濃度における未処理RHA、市販の安定剤、およびシラン処理シリカフィルター媒体のビール濁りに対する効果を示す。

Claims (33)

  1. 濁りの生成を防止するための方法および/または飲料中の濁りを減らす方法であって:
    a 飲料サンプルを表面の活性基が1以上のシランと反応されているシリカフィルター媒体で濾過する、
    b 1以上の濁り生成性物質をシリカフィルター媒体へ結合させる、および
    c 濾過された飲料サンプルを回収する
    工程を含む方法。
  2. 濁り生成性物質がポリフェノールおよび濁り生成性タンパク質からなる群から選択される、請求項1記載の方法。
  3. 前記飲料サンプルが濾過工程に先だって前記シリカフィルター媒体と混合される、請求項1記載の方法。
  4. 前記飲料サンプルがアルコール、果物または野菜飲料である、請求項1〜3いずれかに記載の方法。
  5. 前記アルコール飲料がビールである請求項4記載の方法。
  6. 前記1以上の濁り生成性物質がシリカフィルター媒体上へ、静電、疎水性、または親水性相互作用により結合される、請求項1記載の方法。
  7. 粒子成分が物理的取り込みおよび/または結合によってシリカフィルター媒体へ捕捉され、濾過工程により飲料サンプルから除去される、請求項1記載の方法。
  8. 前記粒子成分が微生物、沈殿物、封入体または結晶である、請求項7記載の方法。
  9. 前記シリカフィルター媒体がもみ殻灰、カラスムギ殻灰、または珪藻土である、請求項1〜8いずれかに記載の方法。
  10. 前記シランがアルコキシ、ハロゲン、ヒドロキシ、アリールオキシ、アミノ、アミド、メタクリレート、メルカプト、カルボニル、ウレタン、ピロール、カルボキシ、シアノ、アミノアシル、アシルアミノ、アルキルエステル、アリールエステルからなる群から選択され、シリカフィルター媒体の活性基と反応する加水分解性部分を有する、請求項1〜9いずれかに記載の方法。
  11. 前記加水分解性部分がアルコキシ基である、請求項10記載の方法。
  12. 前記シランがモノ−、ジ−、またはトリアルコキシシランである、請求項11記載の方法。
  13. 前記シランがn−オクタデシルトリエトキシシラン、フェニルトリエトキシシランまたはn−オクチルトリエトキシシランである、請求項12記載の方法。
  14. 前記シランがさらに、4級アンモニウム、アリール、エポキシ、アミノ、尿素、メタクリレート、イミダゾール、カルボニル、イソチオリウム、スルホネート、ホスホネート、ウレタン、ウレイド、イソシアノ、スルフヒドリル、カルボキシレート、カルボニル、アミド、カルボニル、ウレタン、ピロール、およびイオン性部分からなる群から選択される部分を有している、請求項11記載の方法。
  15. 前記4級アンモニウム部分を有するシランが3−(トリメトキシシリル)プロピルオクタデシルジメチルアンモニウムクロリド、N−トリメトキシシリルプロピル−N,N,N−トリメチルアンモニウムクロリド、または3−(N−スチリルメチル−2−アミノエチルアミノ)−プロピルトリメトキシシランハイドロクロライドである、請求項14記載の方法。
  16. 前記アリール部分を有するシランが、3−(トリメトキシシリル)−2−(p,m−クロロメチル)−フェニルエタン、2−ヒドロキシ−4−(3−トリエトキシシリルプロポキシ)−ジフェニルケトン、((クロロメチル)フェニルエチル)トリメトキシシランまたはフェニルジメチルエトキシシランである、請求項14記載の方法。
  17. 前記エポキシ部分を有するシランが3−グリシドキシプロピルトリメトキシシランまたは2−(3,4−エポキシシクロヘキシル)エチルトリメトキシシランである、請求項14記載の方法。
  18. 前記アミノ部分を有するシランが、3−アミノプロピルトリメトキシシラン、N−(2−アミノエチル)−3−アミノプロピルトリメトキシシラン、トリメトキシシリルプロピルジエチレントリアミン、2−(トリメトキシシリルエチル)ピリジン、N−(3−トリメトキシシリルプロピル)ピロール、トリメトキシシリルプロピルポリエチレンイミン、ビス−(2−ヒドロキシエチル)−3−アミノイソプロピルトリエトキシシランまたはビス(2−ヒドロキシエチル)−3−アミノイソプロピルトリエトキシシランである、請求項14記載の方法。
  19. 前記尿素部分を有するシランがN−(トリエトキシシリルプロピル)尿素またはN−1−フェニルエチル−N’−トリエトキシシリルプロピルウレアである、請求項14記載の方法。
  20. 前記メタクリレート部分を有するシランが3−(トリメトキシシリル)プロピルメタクリレートである、請求項14記載の方法。
  21. 前記イミダゾール部分を有するシランがN−[3−(トリエトキシシリル)プロピル]イミダゾールまたはN−(3−トリエトキシシリルプロピル)−4,5−ジヒドロイミダゾールである、請求項14記載の方法。
  22. 前記イソシアノ部分を有するシランがトリス−(3−トリメトキシシリルプロピル)イソシアヌレートまたは3−イソシアナトプロピルトリエトキシシランである、請求項14記載の方法。
  23. 前記スルフヒドリル部分を有するシランが3−メルカプトプロピルトリエトキシシランである、請求項14記載の方法。
  24. 前記エーテル部分を有するシランがビス[(3−メチルジメトキシシリル)プロピル]−ポリプロピレンオキシドおよびN−(トリエトキシシリルプロピル)−O−ポリエチレンオキシドウレタンである、請求項14記載の方法。
  25. 前記カルボニル部分を有するシランが3−(トリエトキシシリル)プロピルコハク酸無水物である、請求項14記載の方法。
  26. 前記スルホネート部分を有するシランが2−(4−クロロスルホニルフェニル)−エチルトリクロロシランである、請求項14記載の方法。
  27. 前記イソチオウリウム(isothiourium)部分を有するシランがトリメトキシシリルプロピルイソチオウロニウムクロライドである、請求項14記載の方法。
  28. 前記アミド部分を有するシランがトリエトキシシリルプロピルエチル−カルバメート、N−(3−トリエトキシシリルプロピル)−グルコンアミドまたはN−(トリエトキシシリルプロピル)−4−ヒドロキシブチルアミドである、請求項14記載の方法。
  29. 前記ウレタン部分を有するシランがN−(トリエトキシシリルプロピル)−O−ポリエチレンオキシドウレタンまたはO−(プロパルギルオキシ)−N−(トリエトキシシリルプロピル)ウレタンである、請求項14記載の方法。
  30. 前記イオン性部分を有するシランが3−(トリメトキシシリル)プロピル−エチレンジアミントリ酢酸トリナトリウム塩;または3−(トリヒドロキシシリル)プロピルメチルリン酸ナトリウム塩である、請求項14記載の方法。
  31. 前記1以上のシランがN−トリメトキシシリルプロピル−N,N,N−トリメチルアンモニウムクロリドおよびビス(2−ヒドロキシエチル)−3−アミノイソプロピルトリエトキシシランである、請求項1〜9いずれかに記載の方法。
  32. 前記1以上のシランが3−アミノプロピルトリメトキシシランおよびN−(トリエトキシシリルプロピル)−O−ポリエチレンオキシドウレタン;3−トリヒドロシリルプロピルメチルリン酸ナトリウム塩およびN−(トリエトキシシリルプロピル)−O−ポリエチレンオキシドウレタン;N−トリメトキシシリルプロピル−N,N,N−Cl、トリメチルアンモニウムクロリドおよび(3−グリシドキシプロピル)トリメトキシシラン;3−トリヒドロシリルプロピルメチルリン酸ナトリウム塩およびビス−(2−ヒドロキシエチル)−3−アミノイソプロピルトリエトキシシラン;3−(N−スチリルメチル−2−アミノエチルアミノ)−プロピルトリメトキシシランハイドロクロライドおよびN−(トリエトキシシリルプロピル)−O−ポリエチレンオキシドウレタン;2−(トリメトキシシリルエチル)ピリジンおよびN−(3−トリエトキシシリルプロピル)−グルコンアミド;N−トリメトキシシリルプロピル−N,N,N−Cl、トリメチルアンモニウムクロリドおよびN−(3−トリエトキシシリルプロピル)−グルコンアミド;N−トリメトキシシリルプロピル−N,N,N−Cl、トリメチルアンモニウムクロリドおよび2−ヒドロキシ−4−(3−トリエトキシシリルプロポキシ)−ジフェニルケトン;3−メルカプトプロピルトリエトキシシランおよびN−(トリエトキシシリルプロピル)−O−ポリエチレンオキシドウレタン;3−(トリエトキシシリル)プロピルコハク酸無水物およびN−(トリエトキシシリルプロピル)−O−ポリエチレンオキシドウレタン;トリメトキシシリルプロピル−エチレンジアミン、トリ酢酸トリナトリウム塩およびN−(トリエトキシシリルプロピル)−O−ポリエチレンオキシドウレタン;2−(4−クロロスルホニルフェニル)−エチルトリクロロシランおよびN−(トリエトキシシリルプロピル)−O−ポリエチレンオキシドウレタン;および2−(4−クロロスルホニルフェニル)−エチルトリクロロシランおよびビス−(2−ヒドロキシエチル)−3−アミノイソプロピルトリエトキシシランからなる群から選択される、請求項1〜9いずれかに記載の方法。
  33. 前記シラン反応シリカフィルター媒体が下記一般式:
    Figure 2007533325
    [式中、Rはアルコキシ、ハロゲン、ヒドロキシ、アリールオキシ、アミノ、カルボキシ、シアノ、アミノアシル、またはアシルアミノ、アルキルエステル、もしくはアリールエステル;
    およびRは独立して置換または非置換のアルキル、アルケニル、アルカリル、アルキルシクロアルキル、アリール、シクロアルキル、シクロアルケニル、ヘテロアリール、複素環、シクロアルカリル、シクロアルケニルアリール、アルクシクロアルカリル、アルクシクロアルケニルアリール、またはアリールアルカリル;
    は水素、アルキル、アルケニル、アルカリル、アルキルシクロアルキル、アリール、シクロアルキル、シクロアルケニル、ヘテロアリール、複素環、シクロアルカリル、シクロアルケニルアリール、アルクシクロアルカリル、アルクシクロアルケニルアリール、アリールakアリール、アルコキシ、ハロゲン、ヒドロキシ、アリールオキシ、アミノ、アルキルエステル、アリールエステル、カルボキシ、スルホネート、シアノ、アミノアシル、アシルアミノ、エポキシ、ホスホネート、イソチオウロニウム、チオウロニウム、アルキルアミノ、4級アンモニウム、トリアルキルアンノミウム、アルキルエポキシ、アルキル尿素、アルキルイミダゾール、またはアルキルイソチオウロニウム;ここで前記アルキル、アルケニル、アリール、シクロアルキル、シクロアルケニル、ヘテロアリール、および複素環上の水素は任意にハロゲン、ヒドロキシ、アミノ、カルボキシ、またはシアノで置換されていてもよい;
    、R、Rは独立して水素、置換または非置換のアルキル、アルケニル、アルカリル、アルキルシクロアルキル、アリール、シクロアルキル、シクロアルケニル、ヘテロアリール、複素環、シクロアルカリル、シクロアルケニルアリール、アルクシクロアルカリル、アルクシクロアルケニルアリール、エーテル、エステルまたはアリールアルカリル;
    、R、Rは置換または非置換のアルキル、アルケニル、アルカリル、アルキルシクロアルキル、アリール、シクロアルキル、シクロアルケニル、ヘテロアリール、複素環、シクロアルカリル、シクロアルケニルアリール、アルクシクロアルカリル、アルクシクロアルケニルアリール、またはアリールアルカリル基であって、二つの共有結合を形成可能な基である]
    からなる群から選択される、請求項1〜9いずれかに記載の方法。
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