JP2007530844A - 摩耗縁アセンブリ - Google Patents

Abstract

掘削用バケットのような構造を摩耗から保護する摩耗アセンブリは、摩耗部材を所定の位置に固定するロックを含む。ロックは、前記摩耗部材の嵌合部を締め付ける巻き取り要素、使用中にロックをアセンブリ内で保持するラッチ、およびロックの緩みに抵抗する構成を含む。このアセンブリでは、ロックは摩耗部材の嵌合部をリップに効果的に締め付け、嵌合部の緩みに抵抗し、付随するロック排出の危険を増大させずに、ロックの容易な取り外しを促進することができる。

Description

本発明は、研磨環境に曝露する構造を保護する摩耗アセンブリに関する。好ましい構成では、本発明の摩耗アセンブリは、掘削用バケットなどの掘削機の掘削用縁を保護するのに特に適している。

掘削用バケットおよび他の掘削用機器は通常、過酷な条件に曝露する。一連の摩耗部材は通常、掘削用縁およびバケットの他の部分を時期尚早の摩耗から保護するために設けられている。摩耗部材はこれまで、多くの異なる方法でバケットに固定されてきた。

例えば、Ｂｉｅｒｗｉｔｈに帰される米国特許第４，５７０，３６５号では、摩耗部材は前縁から隔置されたリップの穴を通して取り付けられる楔およびスプールロック構成を使用して、バケットのリップに固定される。この構成では、楔が穴に押し込まれるにつれ、スプールが摩耗部材の後端をリップの内面および外面に当てて挟む。しかし、負荷を受けると、摩耗部材の脚部がずれ、ロック部の緩みおよび場合によっては摩耗部材の損失を引き起こすことがある。また、リップに穴を形成すると、リップを弱体化させ、強制的に地面に挿入した場合に、大きい負荷に対して効果的に抵抗する能力を低下させる。

Ｓｃｈｗａｐｐａｃｈに帰される米国特許第４，７４８，７５４号では、摩耗部材をリップに保持する支持体として、横方向ボスをリップの内面に溶接する。摩耗部材は、ボスを受け取る開口を設けた後方に延在する脚部を有する。中心のエラストマによって接合された全体的にＣ字形の１対の対向する固定部材で構成されたロック部を、ボスと脚部の端部の間の開口に配置する。エラストマが膨張して、開口を充填し、アセンブリを多少締め付ける。しかし、エラストマは予想される負荷に十分耐えるために、ロックに十分な強度を有しない。したがって、摩耗部材は使用中にずれることがあり、その結果、ロック部が排出され、摩耗部材が損失することがある。

Ｊｏｎｅｓに帰される米国特許第５，０８８，２１４号は、摩耗部材に画定された対応するスロット内で受け取るために、長手方向ボスがリップに取り付けられた摩耗アセンブリを開示している。摩耗部材に穴を形成して、ロック部を受け取り、これをボスの後端に対して位置決めし、摩耗部材をリップに保持する。ロック部は剛性でブロック形の部材であり、加えられる負荷に対して確実に抵抗する。エラストマ本体ではなく剛性部材を使用すると、使用中のロック部の過剰負荷が回避されるが、摩耗部材の取付台をリップに締結する能力は提供しない。

Ｊｏｎｅｓその他に帰される米国特許第５，６５３，０４８号は、剛性本体と、摩耗部材をリップに締結するねじ式プラグとがあるロックを開示している。しかし、ねじ式プラグは、振動および衝撃力のせいで状況によっては使用中に緩むことがある。さらに、この特許および第’２１４号特許の両方で使用される横方向ラッチ構成は、エラストマの膨張空間内で衝突する微粉のせいで、解放するのが困難なことがある。

したがって、摩耗部材を掘削機の掘削縁に取り付けるために、先行技術の問題を回避する改良型のアセンブリが必要とされている。

本発明は、研磨環境で摩耗しやすい構造に摩耗部材を固定する改良型アセンブリに関する。好ましい構成では、摩耗部材は掘削用バケットの掘削用前縁を保護する。

本発明の１つの態様では、摩耗アセンブリは、摩耗部材の嵌合部をリップ上に締結し、使用中にロックをアセンブリ内で保持する改良型の手段が設けられ、摩耗部材を所定の位置に固定するロックを含む。改良型の手段があるので、ロックは摩耗部材の嵌合部をリップ上に効果的に締結し、嵌合部の緩みに抵抗して、付随するロック排出の危険増大なしに、ロックの容易な取り外しを促進することができる。

本発明の１つの態様によると、ロックは、摩耗部材をリップ上に締結し、使用中の緩みを阻止する手段を含むねじ式巻き取り要素を有する。嵌合をさらに締めると、構成要素の摩耗が減少する。１つの好ましい実施形態では、巻き取り要素はねじ式部材および弾性部材を含む。弾性部材は、ねじ式部材の緩みに抵抗して、膨張力を加え、これは構成要素内に摩耗が発生した後でも、摩耗部材の嵌合部を保護される構造に締結し続ける。また、ねじ式部材は、過度の負荷およびロックの排出に抵抗する確実な止め部を提供する。別の構成では、ねじ式巻き取り部材は、巻き取り要素の不注意の緩みを防止するために、変形したねじの区域を有する。

本発明の別の態様によると、アーチ形路を使用して、ロックを効果的に保持し、それでも摩耗部材の交換が必要な場合に、容易な解放を可能にする。１つの実施形態では、ロック本体は、弾性ラッチ部材を受け取るアーチ形路を画定する。アーチ形路によって、衝突した微粉がない開放空間へとラッチを後退させることができる。別の実施形態では、摩耗部材はアーチ形ロックを受け取るアーチ形路を画定する。アーチ形路は、ピンの排出を阻止するが、それでもハンマでロックを容易に外すことができる。

本発明の別の態様によると、ロックは弾性巻き取り要素、およびロックの排出という危険を増大せずに引き続き締結する構造中の弾性ラッチを使用する。１つの実施形態では、アーチ形ロックはアーチ形路内に嵌合する。ロックは、摩耗部材をリップ上に締結する巻き取り要素としてエラストマ本体を含む。この方法で、エラストマ本体は、継続する締結力を加えることができ、アーチ形路内の剛性ロック本体がピンの排出を阻止する。

別の態様によると、バケットのリップの掘削用前縁に重なるような構成であるシュラウドまたは他の摩耗部材は、ロックを受け取るために摩耗部材の上部外面内で両端が開放したアーチ形通路を含む。ロックを受け取るための大きい開口を削除すると、摩耗部材の強度が向上する。さらに、アーチ形通路は、ハンマでのロックの容易な挿入および取り外しを促進する。

本発明は、研磨作業の環境に曝露した構造に摩耗部材を固定するアセンブリに関する。本発明の摩耗アセンブリは、掘削用バケットの掘削用縁のような構造の縁部を保護するのに特に適している。

好ましい構成では、摩耗部材は、掘削用バケットリップ１２の掘削用前縁に重なり、これを保護するシュラウドである。リップは、内面１３、外面１４、および前縁面１５を含む（図１および図２）。図示のリップは傾斜内面１６を含むが、本発明は他の種類のリップで使用することもできる。さらに、本発明の概念は、他の種類の摩耗部材を他の掘削機に固定するために使用することができる。

本発明は、説明を容易にするために、上、下、垂直、水平などの相対的用語に関して検討することがある。これらの用語は、（他に言及していない限り）図１の要素の方向に対するものと見なされ、本発明に対する制限とは見なされない。認識されるように、摩耗部材は、様々な方法で使用し、配向することができる。

ボス２０は、リップ１２の外面１４に沿って延在する本体または第１脚部２２を有する（図２〜図５）。ボス２０はリップに溶接することが好ましいが、リップの一体部品として形成（例えば鋳造または鍛造）するか、機械的手段によって固定することができる。また、ボスはそれぞれ、一体であるか隔置された複数の部品として形成することができるが、単純さおよび強度のために一体部材が好ましい。好ましい構成では、本体２２は、リップへのボスの溶接を促進する穴２３を含む。溶接は、補強材３０および内部または第２脚部３９沿いなど、ボスの周囲の選択された部分に沿って設けることも好ましい。

本体２２は、前縁１５から後方へと側壁２６に沿って延在する１対のレール２４を含むことが好ましい（図４および図５）。レールは、各側壁２６から横方向外側に突出し、Ｔ字形の断面構成を形成する。レール２４は、外面１４から隔置され、それに面する保持表面２５を有する。以下で検討するように、レール２４は摩耗部材または（この場合は）シュラウド２８と協働して、それがリップから離れるのを防止する。Ｔ字形の構成が好ましいが、レールはばち形のような他の形状を有することもできる。あるいは、レールを摩耗部材２８上に形成し、スロットをボス２０内に形成することができる。

補強材３０は、本体２２の後端にて横方向に延在することが好ましい（図２〜図５）。好ましい構成では、レール２４の後端は補強材３０に一体状に取り付けられ、負荷がかかった場合にレールを追加的に支持する（図４）。このようなレールの後端での支持は、リップの掘削用前縁の周囲で摩耗部材を回転または揺動させる傾向がある垂直負荷に抵抗するのに特に有利である。補強材３０はさらに、本体２２の外側に延在して、シュラウド２８の後端３３に突き当たるような構成である止め表面３２を画定し、それによってボスにかかる応力を減少させ、これはリップ１２の前縁１５に沿った応力を減少させる。

ボス２０の前部分３８は、リップ１２の前縁１５に巻き付き、傾斜表面１６に沿って内部脚部３９を画定する。前部分３８は、シュラウド２８およびリップ１２に接触する表面積を大きくするために、本体２２より広いことが好ましいが（図５）、本体と同じ、またはそれより小さい幅を有してもよい。ボス２０の表面４０（つまりリップ１２に面する表面）は、これが取り付けられる特定のリップの形状と一致するように成形される（図２および図５）。この場合、内面４０は、前縁１５に対して設定される第１部分４２、傾斜面１６に対して設定される第２部分４４、および外面１４に対して設定される第３部分４６を含む。図２で見られるように、ボスが内面１３の外側またはその下にあって、掘削した材料の集合または投棄を妨げないように、内脚部３９は傾斜表面１６にのみ重なることが好ましい。しかし、ボスを取り付ける他の配置構成も可能である。例えば、リップの前部が湾曲形状または他の形状を有する場合、内面４０を変更して、リップの形状と一致させることになる。

ボス２０の前面４８は、シュラウド２８の支承面として作用するために隅部がない滑らかな表面を提供するように、均一の湾曲形状を有することが好ましい。この方法で、ボスは、比較的鋭利で細い掘削用前縁があるリップ１２の前部より良好な支承表面を提供することができる。それでも、前面４８の他の形状が可能である。あるいは、第３部分４６を外面１４ではなく内面１３に固定するように、本体２２をバケット内に位置決めすることができる。

好ましい構成では、内脚部３９は支持体５０を含み、これは外側に突出してロック５６の接合部を形成する（図４および図５）。特に、支持体５０は、ロック５６に対向する垂直壁を画定する後壁５２を含む。１つの好ましい構成では、後壁５２は、ロックのプラグ部材５８と協働し、中心に配置されることが好ましい窪み５４を含む（図８〜図１０）。

好ましい構成では、シュラウド２８は細くなった前縁６８へとテーパ状になった前部作業部分６６、および内脚部７２および外脚部７４を画定するために二叉になった後部装着部分７０を有する（図１〜図４および図６〜図７）。外脚部７４は、全体的に平坦な外面７６と、バケットの逆転運動中に摩耗部材から土の材料を離すために、リップ１２から前方に傾斜する反らせ板後面７８とを有する。内面８０は、本体２２およびレール２４を受け取るためにＴ字形スロット８４を画定するように内側に面する１対のドッグレッグフランジ８２を有することが好ましい。フランジ８２は、レール２４の形状を補償するようにばち形または他の構成のスロットを画定する異なる形状を有することができる。あるいは、フランジは、ボス２０を受け取るスロットを形成するために内壁を含む、より厚い外脚部と置換することができる。また、ボスがスロットを画定するように形成され、摩耗部材がスロット（図示せず）内に受け取るタングを画定するように形成されるように、タングと溝の配置構成を逆転させることができる。

シュラウド２８は、外脚部７４の内面８０、内脚部７２の内面８７、および脚部７２、７４の交差部にある内隅面８９を含む内面８５を含む（図６および図７）。内隅面８９は、ボス２０の前面４８と概ね一致し、それに突き当たる形状を有する。したがって、好ましい実施形態では、内隅面８９は全体的に均一な湾曲表面を有する。組み立てると、外脚部７４の内面８０が本体２２および外面１４に重なり、内脚部７２の内面８７がボス２０の内脚部３９およびリップ１２の傾斜表面１６に重なる。内脚部７２は、内面８７に沿って支持部５０を受け取るようにサイズ決定された空隙９１を含む。

内脚部７２は、自身内にロック５６を受け取るような構成である口８６を含む。好ましい実施形態では、口８６は、好ましいロックの形状と一致する概ね長方形の構成を有する主要部分９０を有するが、他の形状も可能であり、さらにプラグ部材５８にクリアランスを提供するために内脚部７２の後壁９４で開放する心棒部分９２を有する（図４および図６）。口８６の後壁８８は、ロック５６と突き当たるために心棒部分９２の各側に支承表面を形成する。

シュラウド２８を設置する場合は、内外脚部７２、７４がリップにまたがるように、リップ１２上で滑動させる（図１〜図４）。本体２２のレール２４は、シュラウド２８が後方に移動するにつれ、スロット８４内に嵌合する。後退は、内隅面８９がボス２０の前面４８に突き当たるまで継続する。この接合時に、外脚部７４のフランジ８２の後端３３は、止め表面３２に近接して配置することが好ましい。鋳造部品の場合は、内隅面８９および後端３３が前面４８および止め部表面３２それぞれと同時に突き当たることは実際的でない。しかし、後端３３を止め部表面３２に近接して配置することにより、２つの表面は通常、部品に摩耗が生じると短時間のうちに突き当たり、シュラウドに加えられた負荷に特別な支持を提供し、リップの保護を向上させる。

好ましい構成では、ロック５６は、口８６の形状に対応する概ね平行六面体の構成を有する本体１０１を含む（図８〜図１１）が、他の形状を使用することができる。本体は前壁１０３、後壁１０４、および側壁１０５、１０６を含む。ねじ式ボア１０９が本体１０１を通って延在し、前後壁１０３、１０４で開放する。プラグ部材５８は、ボア１０９内にねじで受けるねじ式軸部１１１、および後端１１５上の工具と係合する構成１１３を含む。好ましい構成では、構成１１３は六角ソケットとして形成されるが、ソケットが他の形状を有するか、プラグの回転を実行するために工具と協働するような構成である他の種類の平坦部と置換することができる。プラグ５８の前端１１７は、前方に突出し、窪み５４内でボス２０の支承面１１９と突き当たるような構成である。この方法で、プラグ部材５８は、ボス２０の支承面１１９を押すように前進することができ、これがロック５６の後壁１０４を口８６の後壁８８に押し当てる。プラグ部材５８のこのような動作は、シュラウド２８をボス２０の前面４８にしっかり押し当てる。嵌合がさらに締め付けられると、使用中のシュラウドのずれが減少し、これは構成要素間の摩耗の量を減少させる。

シュラウド２８をリップ１２上に嵌合すると、口８６の前壁１２１は概ね支持体５０の後壁５２と位置合わせされるが、そこから後方に隔置して、ロック５６が口８６内に嵌合し、支持体５０の後方になれるようにすることができる。この方法で、前壁１０３は支持体５０の後壁５２および口８６の前壁１２１と対向する。さらに窪み５４内の窪んだ壁１１９が、シュラウド２８の内脚部７２の中央区間１２５下、つまり口８６の前方に落ち着く（図５および図１０）。したがって、プラグ部材５８が前進して、窪んだ壁１１９と係合すると、これは中央区間１２５の下に延在する。この方法で、プラグ部材５８はシュラウドの嵌合部をボスに締結するために巻き取り部材として機能するばかりでなく、ロックを口８６内で保持するラッチとしても機能する。さらに、プラグ部材５８の後端１１５が軸部分９２（容易にクリアすることができる）内に落ち着くので、プラグ部材を容易に後退させ、衝突した微粉が動作を阻止するという懸念なく、ロックを外すことができる。

好ましい構成では、ロック本体１０１の一方の側壁１０５が、口８６のアーチ形側壁１２７と適合するアーチ形状を有し、したがってロックを容易に揺動させ、口８６入れることができる（図１０）。対向する側壁１０６は、口８６からのロック５６の取り外しを容易にするために横方向に突出するタング１２９を含むことが好ましい。言うまでもなく、ロック本体１０１は、これらの形体を削除するか、他の形状を有することができる。

好ましい構成では、ロック５６の前壁１０３および口８６の前壁１２１がそれぞれ、シュラウド２８の内脚部７２を通って延在する通路１３５を形成するために位置合わせされた溝１３１、１３３を含む。通路は、パンチまたは他の細い工具（図示せず）を挿入できるサイズにする。パンチを、ロック５６の前壁１０３に隣接するプラグ部材５８のねじ山に打って、ねじ山を広げ、掘削機の使用中の不注意な緩みを防止する。言うまでもなく、通路１３５は他の方法で画定することができる。また、打って広げても、スパナを使用したプラグ部材の意図的な取り外しを妨げるものではない。

使用時には、内隅面８９が前面４８に突き当たるまで、本体２２がスロット８４内に填った状態で、シュラウド２８が滑動し、ボス２０に載る。参照により全体が本明細書に組み込まれる２００３年４月３０日出願の共願米国特許出願第１０／４２５，６０５号で開示されたように、ボスの前面はシュラウドより狭く、シュラウドの窪み内に嵌合することが好ましい。図２で見られるように、シュラウド２８もボス２０もロック５６も、掘削機内に、つまり内面１３より上に突出しない。したがって、アセンブリは負荷の収集および投棄を妨げない。シュラウドをリップ上に十分に押すと、口８６が概ね支持体５０の後壁５２のすぐ後方に位置決めされる。プラグ部材５８が概ね前壁１０３と面一であるか、その後方にある状態で、アーチ形側壁１０５が湾曲側壁１２７に当たり、ロック５６が下方向に揺動して口８６に入る。次に、スパナまたは他の工具を使用して、プラグ部材５８を回転し、中央区間１２５の下でプラグ部材を前進させて、窪んだ壁１１９に当てる。プラグが前進し続けて、シュラウド２８を引き、前面４８にしっかり当てる。プラグが十分に前進したら、パンチを通路１３５に滑り込ませ、ロック５６の前面１０３に隣接するプラグ５８のねじ山をハンマで打ち、ねじ山の区域を変形させて、使用中の望ましくない緩みを防止する。

あるいは、第２ロック１４０を使用して、シュラウド２８ａをボス２０に保持することができる（図１２〜図１６）。シュラウド２８ａは、異なると開示されている箇所を除いてシュラウド２８と同じである。したがって、同様の部品には同じ参照番号を使用する。

この配置構成では、口８６の前壁１２１は溝１３１ではなく凹部１４３を含むことが好ましい（図１２）。それ以外では、構成要素の構造は同じである。ロック１４０は、前壁１４７、後壁１４８、および側壁１４９、１５０がある全体的に平行六面体の形状を有することが好ましい本体１４５を有する（図１３〜図１４）。ロック５６と同様に、側壁１４９は、側壁１２７の周囲で旋回するための凹状のアーチ形状、およびロックの取り外しを容易にするためのタング１５３を有する。

ロック１４０はさらに、前壁１４７のポケット１５９で受け取るプラグ１５７、および後壁１４８から内側に延在するねじ式ボア１６３内で受け取るねじ式推進器１６１を備える巻き取りアセンブリ１５５を含む。ボア１６３は、推進器１６１がプラグ１５７と係合するように、ポケット１５９と接続する。プラグ１５７は、ゴムまたは他の弾性材料で構成することが好ましいエラストマ本体１６５、および成形または接着によりエラストマ本体に結合することが好ましい鋼または他の硬質材料で構成された外殻１６７を含む。エラストマ本体１６５は、ポケット１５９の後部分１７５内に填り、これは前壁１４７の開口１７５よりわずかに大きい。つまりエラストマ本体は圧縮して開口１７５内に填り、次に膨張して後部分１７３に入り、プラグ１５７をロック本体１４５内で保持する。しかし、後部分１７３の方が（前方から後方へと）長く、エラストマ本体の軸方向の動作を可能にする。推進器１６１は、エラストマ本体１６５と係合する鈍い前端１６９、および六角ソケットまたは他のスパナ係合構成１７２を設けた後端１７１を有するねじ式軸部で構成される。

推進器１６１およびプラグ１５７は最初に後退して、口８６へのロック１４０の挿入を促進する。次に、ロック１４０の側壁１４９が側壁１２７と嵌合し、ロックがロック５６と同じ方法で揺動して口８６に入る（図１５）。ロック１４０が所定の位置に入ったら（図１６）、スパナを使用して推進器１６１を回転し、これがプラグ１５７のエラストマ本体１６５と突き当たる。推進器１６１が推進し続け、したがってプラグ１５７の外殻１６７が支持体５０の後壁５２と突き当たり、ロック本体１４５を後方へと移動させる。ロック本体１４５のこの動作は、シュラウド２８ａを引き、ボス２０の前面４８にしっかり当てる。次に、推進器１６１をさらに締め付けて、エラストマ本体１６５を圧縮し、したがってこれはシュラウド２８ａに引っ張り力を加え続け、使用を通して摩耗が発達し始めた後でも、干渉嵌めを維持する。このような弾性プラグ部材１５７の圧縮も、ねじ式推進器部材１６１に圧力を加え、使用中の推進器の緩みに抵抗する。

ロック１４０はさらに、ボア１６３およびポケット１５９に隣接した本体１４５のねじ式ボア１７９内で受け取るラッチ部材１７７を含む。ラッチ部材１７７は、ボア１７９にねじ込まれるねじ式軸部分１８１、前壁１４７の前方に突出するねじ無しラッチ部分１８３、および六角ソケット１８５または他の工具係合構成を含むことが好ましい。にもかかわらず、ラッチ１７７はその全長に沿ってねじ込むことができる。ラッチ式軸部は、シュラウド２８ａの凹部１４３および窪み５４で受けて、口８６からのロック１４０の不注意な解放を防止することが好ましい。ラッチは摩耗部材２８ａに加えられる衝撃負荷を受けないので、使用中に解放される傾向はそれより低い。さらに、口８６の心棒部分９２内に引っ込むので、ぎっしり詰まった微粉が後方への動作を妨げることがない。にもかかわらず、ラッチ部材１７７を変更することができる。例えば、ねじ式軸部以外の手段で前進するか、（小型化し、ロック内で低くなれば）凹部１４３のない状態で中央区間１２５の下にて受け取ることができる。

別の代替方法として、第３ロック１９０を使用して、シュラウド２８ｂをボス２０ｂに固定することができる。シュラウド２８ｂおよびボス２０ｂは、違いが言及されている箇所を除き、シュラウド２８およびボス２０と同じである。したがって、同じ部品には同じ番号を使用する。

また、ロック１９０は、推進器の省略およびラッチを除いてロック１４０と同じである（しかし、所望に応じて推進器を含めることができる）。ラッチ１７７の代わりに、ロック１９０は、ゴムまたは他の適切なエラストマで構成されたエラストマ本体１９５を備えるアーチ形ラッチ部材１９３、本体１９５の一方端上の鋼製戻り止め部材１９７、および本体１９５の他方端上の鋼製保持器部材１９９を含む。構成部品は、成形または接着により相互に結合することが好ましい。

ラッチ１９３を受け取るために、ロック１９０の本体１９１内にアーチ形通路２０１を形成する（図１８〜図１９）。通路２０１は、最上壁２０３からロック１９０の側壁２０５へと延在することが好ましい。この構造で、通路２０１はタング２０７の下で開放する。通路２０１はさらに、最上面２０３付近に肩２０９を含み、保持器部材１９９と協働する。保持器１９７は、本体１９５の後端２１２の凸状側部２１０に沿って延在し、肩２０９と突き当たってラッチをロック内で保持する棚２１４を含む。

ロック１９０とともに使用する場合、口８６の側壁２１１は、内脚部７２の外面２１５に沿った保護器２１３を含む。保護器２１３は、タング２０７の下に位置して、ラッチ１９３の戻り止め部材１９７のための張り出し部を形成することが好ましい。また、支持部５０に窪み５４がある必要がない。その結果、後壁５２ｂは、窪み５４がない状態で支持部５０全体に連続的に延在することが好ましい。

使用時には、ロック１９０はロック５６、１４０と同じ方法で揺動し、口８６に入る。戻り止め１９７は、全体的に台形の形状を有することが好ましいが、他の形状も可能である。特に、戻り止め１９７は、通路２０１の上側２１７の湾曲と一致する湾曲した細長い凹状側部２１６、および通路２０１の下側２２１と一致する湾曲したこれより短い凸状側部２１８を有する。戻り止め１９７の自由端２２３は、ロック本体１９１の側壁２０５から外側かつ上方向に傾斜する傾斜表面２２５を含む。この方法で、傾斜表面２２５はさらに、本体１９５のバイアスに抗して戻り止め１９７を通路２０１内に引っ込め、ロックが揺動して口８６に入るにつれ、ラッチ１９３が保護器２１３の先まで通過できるようにする。戻り止めが保護器２１３を過ぎると、戻り止めは跳ね返り、保護器の背後のラッチ状態に入る。

シュラウド２８ｂを交換するためにロックを外すには、オペレータは最初に肩２０９から棚２１４を外し、細い工具（例えばねじ回し）でラッチ１９３を後方へとてこの作用でわずかに動作させる。この時点で、オペレータは、戻り止め１９７が後退してロック本体１９１に入るように、ラッチを把持し、後方へと引く。これで、タング２０７を持ち上げることにより、ロックを回転して、口８６から出すことができる。

別の代替方法として、シュラウド２８ｃは第４ロック２３５でボス２０ｂに固定することができる。シュラウド２８ｃおよびボス２０ｂは、違いが言及されている箇所を除き、シュラウド２８およびボス２０と同じである。同じ部品には同じ参照番号を使用する。

ロック２３５は、巻き取り要素２４３および戻り止め２４５を受け取る第１および第２ポケット２３９、２４１を設けた鋼製の細長いアーチ形本体２３７を含む。巻き取り要素および戻り止めはそれぞれ、好ましくは成形または接着により相互に結合されたエラストマ本体２４７、２４８および外殻２４９、２５０で構成される。本体２４７、２４８は、成形または接着によりポケット２３９、２４１内に固定することが好ましいが、他の手段で固定することもできる。ロック本体２３７は、対応する形状のシュラウド２８ｃ内に画定された通路２５４内で受け取るために湾曲している。本体２３７の前端２５５は、尾部分２５８と比較すると断面が小さい。止め部２５９が、前端２５５の内端に位置決めされる。

通路２５４は、内脚部７２の上面にて隔置された２つの開口２５６、２５７を画定する湾曲形状を有する。通路２５４は中央区間１２５を通って延在し、空隙９１と交差する。好ましい構造では、通路２５４は、空隙９１の一方側に第１区画２６０、空隙９１の他方側に第２区画２６２を含む。第１区画２６０は、第２区画２６２より大きい断面を有し、これによってロックの設置および取り外しが容易になる。好ましい構造では、通路２５４はその長さにわたって先細になる。

使用時には、シュラウド２８ｃがボス２０ｂに載ると、ロック２３５が通路２５４に挿入される。特に、前端２５５が第１通路区画２６０に挿入される。通路の第１区画は、本体２３７の大きい方の尾部分２５７を受け取るようなサイズであるので、前端２５５は最初は通路内に容易に填る。ロック２３５はハンマによって通路に打ち込まれる。ロック本体２３７は、使用中にさらに排出し難くするために、通路２５４内に干渉嵌めされることが好ましい。ロック２３５が通路２５４に打ち込まれるにつれ、巻き取り要素２４３および戻り止め２４５がそれぞれ、通路の壁と接触することによって本体２３７に押し込まれる。止め部２５９が、断面の縮小した第２通路区画２６２の前端２６４と突き当たるまで、ロック２３５は前進し続ける。この位置で、巻き取り要素２４３および戻り止め２４５は空隙９１内にあり、（図２４で見られるように）通常の突出位置へと自然に延在する。巻き取り要素２４３は本体２３７の前部から突出し、ボス２０ｂの支持部５０の後壁５２ｂと突き当たり、シュラウド２８ｃを引いてボスの前面４８に当てる。戻り止め２４５は下方向に延在して、第１通路区画２６０の尾縁２６６に隣接した開放空間に入り、通路２５４からのロック２３５の不注意な解放を阻止する止め部として機能する。ロック２３５を外すには、前端２５５に接触する細い工具（図示せず）の助けにより、ハンマでロックを反対方向に打つだけである。

ロック５６、１４０、１９０、２３５を使用して、アダプタまたはランナのような他の種類の摩耗部材を所定の位置に固定することができる。例えば、ロック５６、１４０、１９０、２３５に含まれる本発明のロックの概念は、参照により本明細書に組み込まれる米国特許第４，２７１，６１５号、第５，０８８，２１４号、第５，２４１，７６５号および第５，６５３，０４８号で開示されたような摩耗部材を固定するために使用することができる。

掘削機のリップに固定された本発明による摩耗アセンブリの前面斜視図である。 リップに固定された摩耗アセンブリの側面図である。 想像線のリップがある摩耗アセンブリの背面斜視図である。 リップを想像線で図示したリップ上の摩耗アセンブリの前面斜視組立分解図である。 摩耗アセンブリのボスの背面斜視図である。 摩耗部材の背面斜視図である。 図６の線ＶＩＩ−ＶＩＩに沿った摩耗アセンブリの背面部分断面図である。 摩耗アセンブリのロックの背面斜視図である。 ロックの前面斜視図である。 ロックを挿入した状態の摩耗アセンブリの部分背面斜視部分断面図である。 摩耗アセンブリの部分背面斜視部分断面図である。 第２実施形態の摩耗部材の部分背面図である。 ロック本体を想像線で図示した本発明によるロックの第２実施形態の背面斜視図である。 ロック本体を想像線で図示したロックの第２実施形態の前面斜視図である。 摩耗アセンブリに挿入されているロックの第２実施形態の部分背面斜視部分断面図である。 第２実施形態の摩耗アセンブリの部分背面斜視部分断面図である。 第３実施形態の摩耗部材の部分背面図である。 ロック本体を想像線で図示した第３実施形態のロックの背面斜視図である。 ロック本体を想像線で図示した本発明によるロックの第３実施形態の前面斜視図である。 摩耗アセンブリの第３実施形態の部分背面斜視部分断面図である。 摩耗アセンブリの第３実施形態がある摩耗アセンブリの部分背面斜視部分断面図である。 摩耗部材の第４実施形態の背面斜視図である。 第４実施形態の図２２の線XXIII−XXIIIに沿った摩耗部材の背面部分断面図である。 第４実施形態のロックの前面斜視図である。 ロック本体を想像線で図示した第４実施形態のロックの背面斜視図である。 ロックを摩耗部材に挿入した状態の図２２の線XXIII−XXIIIに沿って切り取った第４実施形態のロックの摩耗アセンブリの部分断面図である。 ロックを摩耗部材に挿入した状態の図２２のXXIII−XXIIIに沿って切り取った第４実施形態のロックの摩耗部材の部分断面図である。 リップに固定された摩耗アセンブリの第４実施形態の前面斜視図である。

Claims (31)

1. 摩耗しやすい掘削機の構造に摩耗部材を保持するために摩耗部材内で受け取るような構成であるロックであって、
   前記摩耗部材の開口内で受け取るような構成である本体を備え、前記本体は、前記構造の支承壁に対向する前壁、前記摩耗部材の支承壁に対向する後壁、および前記本体を通って延在し、前記前後壁内で開放する穴を含み、前記穴がねじ山を有し、さらに、
   前記ロックを拡張させ、前記摩耗部材の装着部を前記構造に締結するねじ式部材を備え、前記ねじ式部材は前記穴で受け、さらに、
   前記ねじ式部材の緩みを妨げる弾性部材と、
   前記本体を前記摩耗部材の前記開口内で着脱式に保持する保持器とを備えるロック。
2. 前記弾性部材が前記穴で受けられ、前記ねじ式部材によって前進して、前記構造と接触し、前記ねじ式部材と前記構造との間で圧縮され、したがって前記ロックが前記摩耗部材の連続的なバイアス力を加える、請求項１に記載のロック。
3. 前記弾性部材がさらに、エラストマ本体、および前記エラストマ本体に固定されて、前記構造と接触し、前記エラストマ本体を保護する硬質外殻を含む、請求項２に記載のロック。
4. 前記弾性部材が前記ねじ式部材より相当に広い、請求項１に記載のロック。
5. 前記本体がねじ山のある開口を含み、前記保持器が、前記開口内で受けて、前記本体の一方表面から突出して、前記摩耗部材内で前記ロックを保持し、前記本体の前記一方表面内に引っ込んで、前記ロックの取り外しを可能にするように調節可能であるねじ式軸部を含む、請求項１に記載のロック。
6. 前記穴および前記開口がほぼ平行である、請求項５に記載のロック。
7. 前記本体がアーチ形通路を含み、前記保持器が、前記アーチ形通路内で移動するラッチを含む、請求項１に記載のロック。
8. 前記ラッチがエラストマ部材、および前記エラストマ部材に固定された硬質プラグを含み、前記プラグが、前記本体の一方表面を越えて突出し、前記本体の前記一方表面内に引っ込むように動作可能である、請求項７に記載のロック。
9. 前記通路が肩を含み、前記ラッチが、前記肩と係合して前記ラッチの引っ込みを着脱式に防止する棚を有する、請求項７に記載のロック。
10. 摩耗しやすい掘削機の構造に摩耗部材を保持するために摩耗部材内で受け取るような構成であるロックであって、（ｉ）細長いアーチ形構成を有する本体と、（ｉｉ）前記構造上で前記摩耗部材の接続部を締め付けるために前記本体から突出する可動巻き取り要素と、（ｉｉｉ）前記摩耗部材内で前記ロックを保持するために前記本体から突出するラッチとを備えるロック。
11. 前記本体が第１端および第２端を含み、前記本体は前記第２端の方が前記第１端より広い、請求項１０に記載のロック。
12. 前記本体が前記第２端から前記第１端へと漸進的に先細になる、請求項１１に記載のロック。
13. 前記巻き取り要素および前記ラッチがそれぞれ弾性部材である、請求項１０に記載のロック。
14. 摩耗しやすい掘削機の構造に摩耗部材を保持するために摩耗部材内で受け取るような構成であるロックであって、
    前記構造の支承壁に対向する前壁、前記摩耗部材の支承壁に対向する後壁、および前記本体を通って延在し、前記前後壁で開放するねじ式穴を含む本体と、
    前記穴で受け、前記本体の前記壁を越えて選択的に突出し、前記ロックを拡張させ、それによって前記摩耗部材の装着部を前記構造に締め付けるねじ式部材とを備え、前記ねじ式部材が、前記ねじ式部材の緩みを防止するために、前記前壁の前方でねじ変形部を有するものであるロック。
15. 摩耗しやすい構造の表面を保護する摩耗アセンブリであって、
    前記構造に固定されたボスと、
    前記構造を摩耗から保護するために前記ボスを取り付けた摩耗部材と、
    摩耗しやすい構造に摩耗部材を保持するロックとを備え、前記ロックが、前記摩耗部材の開口内で受け取るような構成である本体を備え、前記本体が、前記構造の支承壁に対向する前壁、前記摩耗部材の支承壁に対向する後壁、および前記本体を通って延在し、前記前後壁で開放する穴を含み、前記穴がねじ山を有し、さらに前記ロックを拡張させ、前記摩耗部材の装着部を前記構造上に締め付けるねじ式部材を含む巻き取り要素を備え、前記ねじ部材が前記穴で受け取られ、さらに前記ねじ式部材の緩みを阻止する手段と、前記阻止手段に関係なく前記摩耗部材の前記開口内で前記本体を保持する手段とを備える摩耗アセンブリ。
16. 前記ねじ式部材が、前記構造の前記支承壁と係合し、前記前壁内に引っ込むために、前記本体の前記前壁から様々な距離で突出するように選択的に調節可能である、請求項１５に記載の摩耗アセンブリ。
17. 前記巻き取り要素がさらに、前記ロックが前記摩耗部材に連続的なバイアス力を加えるように、前記穴内で受け取り、前記ねじ式部材によって前進して、前記構造と接触し、前記ねじ式部材と前記構造との間で圧縮される弾性部材を含む、請求項１５に記載の摩耗アセンブリ。
18. 前記本体がアーチ形通路を含み、前記保持手段が、前記アーチ形通路内で動作するラッチを含む、請求項１５に記載の摩耗アセンブリ。
19. 前記ラッチがエラストマ本体と、前記エラストマ本体に固定された硬質プラグとを含み、前記プラグが、前記本体の一方表面を越えて突出し、前記一方表面内に引っ込むように動作可能である、請求項１８に記載の摩耗アセンブリ。
20. 前記通路が肩を含み、前記保持器が、肩と係合して前記ラッチの引っ込みを選択的に防止する棚部分を有する、請求項１９に記載の摩耗アセンブリ。
21. 前記摩耗部材が、掘削用バケットの切削縁を保護するシュラウドである、請求項１６に記載の摩耗アセンブリ。
22. 研磨環境に曝露する掘削機の表面を保護する摩耗部材であって、前記表面がボスを含み、前記摩耗部材が、前記表面に面して、スロットを含み、前記ボスを受け取る内側、摩耗外面、およびロック受け取り通路を備え、前記通路が、２つの対向する端部がある湾曲形状を有し、各端部が前記摩耗外面で開放するものである摩耗部材。
23. 前記通路が、前記内側に沿って画定された空隙と連絡し、したがって前記ロックが前記ボスの支承面に対向することができる、請求項２２に記載の摩耗部材。
24. 前記通路が、前記空隙の一方側の第１区画、および前記空隙の他方側の第２区画を含み、前記第１区画が前記第２区画より大きい断面を有する、請求項２３に記載の摩耗部材。
25. 前記通路が、前記ロックを設定位置に配置する止め部を含む、請求項２２に記載の摩耗部材。
26. 一方端に隣接する前記通路の第１区画が、他方端に隣接する前記通路の第２区画より大きい断面を有する、請求項２２に記載の摩耗部材。
27. さらに、前記表面を有する構造の縁部にまたがる１対の脚部を含む、請求項２２に記載の摩耗部材。
28. 前記通路が前記脚部の一方内に画定される、請求項２７に記載の摩耗部材。
29. 前記通路の前記端部がそれぞれ、概ね同じ方向で同じ壁表面内で開放する、請求項２２に記載の摩耗部材。
30. 前記スロットが、前記ボス上のレールを受け取る溝を含む、請求項２２に記載の摩耗部材。
31. 前記通路が長くて細い、請求項２２に記載の摩耗部材。

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