JP2007527162A - インターネット・プロトコル(ip)順序付けを利用して乗客フライト情報システム(pfis)のコンポーネントを識別するシステムおよび方法 - Google Patents

インターネット・プロトコル(ip)順序付けを利用して乗客フライト情報システム(pfis)のコンポーネントを識別するシステムおよび方法 Download PDF

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Abstract

インターネット・プロトコル(IP)順序付けを利用して乗客フライト情報システム(PFIS)のコンポーネントを識別するシステムおよび方法。より具体的には、本発明は、座席電子機器ボックス(SEB)またはPFISの他の座席コンポーネント等、各々のライン交換可能ユニット(LRU)にIPアドレスを割り当てることにより、当該コンポーネントと例えばPFISのヘッドエンド装置との間で通信を行なう際にPFISにより当該コンポーネントを容易に識別できるようにするシステムおよび方法に関する。IP順序付け処理が実行されたならば、PFISを用いて乗客に対し、音声およびビデオ娯楽等のサービスを提供することができる。そのような娯楽は、客室乗務員がフライトのテーマを選択できる自動スクリプト実行処理に従って設定することができる。

Description

関連出願の相互参照
本出願は、合衆国法典第35編119条(e)の下、2004年2月17日出願の米国仮出願第60/545,061号、および2004年2月17日出願の米国仮出願第60/545,062号の利益を主張するものであり、各々の内容全体は本明細書に参照により援用される。
発明の背景
発明の分野
本発明は、インターネット・プロトコル(IP)順序付けを利用して乗客フライト情報システム(PFIS)のコンポーネントを識別するシステムおよび方法に関する。より具体的には、本発明は、座席電子機器ボックス(SEB)その他のPFISの座席コンポーネント等、各々のライン交換可能ユニット(LRU)にIPアドレスを割り当てることにより、コンポーネントと、例えばPFISのヘッドエンド設備との間で通信が生じる場合にPFISが容易に当該コンポーネントを識別できるようにするシステムおよび方法に関する。
関連技術の説明
今日、多くの商用乗物、特に飛行機は、機内娯楽システム(IFES)または乗客フライト情報システム(PFIS)を搭載しており、乗客が座席の肘掛け上の制御ボタンその他のプラグイン機器等の制御機器を介して対話することができる。乗客への機内利便性を向上させるべく、より精巧なPFISが開発されて飛行機に搭載されつつある。
図1に示すように、典型的なPFISシステム100は、各種の機能を提供すべく接続された複数のコンピュータその他の種類の処理装置を含んでいる。これらのコンピュータは例えば、音声/ビデオヘッドエンド設備102、区域配信ボックス104、座席電子機器ボックス(SEB)106として構成されている。ヘッドエンド設備102は、例えば、音声ビデオ・コントローラ(AVC)108、およびキャビン管理端末(CMT)110を含んでいてよい。当業者には理解されるように、AVC108は音楽、映画その他の娯楽等の音声およびビデオを乗客の座席に関連付けられたヘッドホンおよびビデオ表示ユニットに提供する。例えば客室乗務員または保守要員がCMT110を用いて、PFIS100を制御して、アナウンスの実施、映画の上映、システムの設定等、各種の機能を提供することができる。
飛行機のモジュール化された環境において、特に、各SEB106を一般にライン交換可能ユニット(LRU)と称する。その理由は、これらの装置がシステム内に装備されていながら、全体的なシステム性能にほとんど影響を及ぼすことなく個別に取り外しや交換可能なためである。上で示したように、SEB106は、各々の列および座席番号により識別される乗客の座席または座席群(図示せず)に直接接続されていて、飛行機の乗客とヘッドエンド設備102等、PFIS100の他のコンポーネントとの間のインターフェースを提供する。例えば、図1に示すように、SEB106−1として識別されるSEBが座席3Aおよび3Cに接続されている一方、SEB106−2は座席2Aおよび2Cに、SEB106−3は座席1Aおよび1C接続されており、以下同様である。SEB106はこのように、PFIS100が提供する複数の機能や特徴に乗客がアクセスできるようにするものであり、例えば音声および/またはビデオ情報へのアクセス、座席制御機能、客室乗務員の呼び出し、およびより先端的なシステムでは電話通信およびコンピュータ操作、インターネットへのアクセス等が可能である。例えば、座席グループ3Aおよび3Cに関連付けられたSEB106−1は、座席3Aまたは3Cに座っている乗客が制御設備、例えば座席肘掛け上のボタンや係留されたコントローラを介して入力したチャネルおよびボリューム制御信号を受信して、乗客の座席に関連付けられた視聴覚設備へ必要な制御を提供することにより乗客に所望のチャネルレベルおよび音声のボリュームを提供することができる。
当業者には理解されるように、PFIS100の設備が乗客の出した要求に適切に応答できるようにすべく、PFISは要求を出している乗客の位置を識別する何らかの技術を備えていなければならない。各SEB106には1個以上の座席または座席群が関連付けられているため、当該位置は通常、乗客の要求を中継したSEB106を識別することにより決定することができる。一旦応答が適切なSEB106に与えられたならば、SEB106内のコンピュータ設備は要求がどの座席から出されたかを、例えば、当該要求を受信したSEB106内のポートを識別することにより決定することができる。SEB106はこのように、SEB106に接続されていて、その特定の乗客の座席に関連付けられている音声/ビデオ設備へ音声または音声/視覚信号等の適切な応答を配信することができる。
これらの種類のシステムにおいて、ヘッドエンド設備102およびADB104等、SEB106およびPFIS100の他の設備は、相互に容易に通信可能でなければならない。更に重要なのは、ヘッドエンド設備が適切なSEB106に対して適切な応答を提供できるように、SEB106はヘッドエンド設備102に要求を出すことできなければならず、ヘッドエンド設備102はどのSEB106から要求が受信されたかを認識できなければならない。
従って、システム内で高信頼性を以って通信および動作することが可能なSEB106および他のLRUを備えたPFIS100に対するニーズが存在する。
発明の概要
以下に記載する本発明の実施形態は、インターネット・プロトコル(IP)順序付けを利用して乗客フライト情報システム(PFIS)のコンポーネントを識別するシステムおよび方法を提供する。より具体的には、本発明は、座席電子機器ボックス(SEB)その他のPFISの座席コンポーネント等、各々のライン交換可能ユニット(LRU)にIPアドレスを割り当てることにより、コンポーネントと、例えばPFISのヘッドエンド設備との間で通信が生じる場合にPFISが容易に当該コンポーネントを識別できるようにするシステムおよび方法に関する。一旦IP順序付け処理が実行されたならば、PFISを用いて乗客に対し、音声およびビデオ娯楽等のサービスを提供することができる。そのような娯楽は、客室乗務員がフライト用にテーマを選択できる自動スクリプト実行処理に従い設定可能である。
本発明の上述の目的および利点は、添付の図面を参照しつつその好適な実施形態を詳述することにより明らかになる。
好ましい実施形態の詳細な説明
上の背景部で述べたように、本発明の実施形態によるIP順序付けシステムおよび方法を採用しているPFIS100である。PFIS100の更なる詳細を図2に示す。上述のように、PFIS100は、ヘッドエンド設備102、複数のADB104、および複数のSEB106を含んでいる。ADB104は各々、複数の床切断ボックス(FDB)112およびイーサネット接続を介して複数のSEB106に接続することができる。FDBは単に、床下ケーブルと床上SEB106の間に接続点を提供するだけである。
更に図2に示すように、ヘッドエンド設備102はAVC108およびCMT110を含んでいる。ヘッドエンド設備102は更に、特徴を以下に詳述する複数のデジタル・サーバ・ユニット(DSU)114およびそのSEB106を含んでいる。また図2に示すように、乗客の座席または座席群に関連付けられたSEB106は、主プロセッサ116、スイッチ118、および知的ビデオ表示ユニット(SVDU)120を含んでいてよく、これらの特徴を以下に詳述する。SVDU120は、例えば自身のプロセッサを含んでいて、SEB106等の他の機器から単に命令を受信するだけでなく、自身のタスクや意思決定を実行することができるため「知的」とみなされる。上に示したように、スイッチ118は、SEB106に関連付けられた座席の乗客が利用できる複数のラップトップ・コンピュータ122との接続を提供することができる。更に、SEB主プロセッサ116は、複数の乗客制御装置(PCU)124へのアクセスを提供するUSBポートを含んでいてよく、これらについては以下に詳述する。
以下に図1、2およびこれに続く図面に関して述べるように、本発明の実施形態は、PFIS100内のLRU間、特に、SEB106とヘッドエンドサーバ装置102との間で情報を伝達する方式としてIP通信を利用するシステムおよび方法を提供する。ヘッドエンドサーバ装置102が、どのSEB106から特定の要求が送られたかを認識して、音声および/またはビデオデータ等の適切な情報をそれらのSEB106に提供可能にするためには、PFIS100が一意な仕方で各SEB106を識別できることが必要である。これを実現すべく、本発明の実施形態によるシステムおよび方法は、「IP順序付け」処理を実行し、その間に一意なIPアドレスが各SEB106および他のLRUに割り当てられる。本システムおよび方法はこのように、PFIS100内のSEB106およびの他のLRUの位置を、それらが設置される際にマッピングすることができる。
任意のSEB106を飛行機内の任意の場所に、従ってPFIS100の任意の場所に搭載できる点に注意されたい。それ故に、PFIS100内にSEB106を設置する前に識別情報をSEB106に割り当てることは実際的でない。本システムおよび方法は従って、ヘッドエンド設備102が、各SEB106に一意に割り当てられるIPアドレスの表を生成および保存することにより、これらのIPアドレスが機内の、従ってPFIS100内の各場所について常に同じであるようにできる。マッピング処理は、各SEB106を分離して、既知の基準点からの相対位置を識別できることが必要である。SEB106が分離されたならば、本技術は以下に詳述するように、アドレスのIP表を用いて特定のSEB106に妥当且つ一意なIPアドレスを割り当てる。
本例では、各SEB106および各ADB104は、図2、3に示すスイッチ118等の内蔵型8ポートまたは16ポート・イーサネット・スイッチを有している。スイッチ118は、プロセッサ116の制御下で各ポートの起動または停止を行なうことができる。各SEB106は更に、SEB106を、PFIS100内で上流にあるSEB106またはADB104に接続するために用いる上流および下流ポートを有している。各SEB106は更に、連鎖において次に下流にあるSEB106に自身を接続する下流リンクを含んでいる。図2に示す例において、各ADB104は、SEB群の10個のカラムを収容する10個のスイッチポートを有し、また、ヘッドエンド設備102に対して当該ADB104の上流に位置していてよい別のADB104(図示せず)と通信するための上流ポート、および下流ADB104と通信するための下流ポートを有している。IP順序付け処理が実行された場合、各ADB104は、特定のADB104がサービスを提供する各カラム内の適切なSEB106に対する各々のIPアドレスの割り当てを管理する。以下に詳述するように、本処理は各SEB106を分離すべく多数の一連のUDP同報通信メッセージが実行され、これに続いてSEBに一意なIPアドレスが割り当てられる。
本例におけるIP順序付け機能は、ADB104、SEB106、およびSVDU120だけでなく、AVC108またはDSU114に常駐して、100ベース・イーサネットネットワーク等のイーサネット・ネットワークを用いてIPおよび媒体アクセス制御(MAC)アドレス配信を管理することができる。一般に、最初に座席において、従ってSEB106においてIPアドレスが未知なため、IP順序付け処理を扱っているヘッドエンド設備102内のサーバ(例:AVC108内のサーバ)は、同報通信メッセージを用いてIP順序付け処理を開始する。しかし、TCP/IPを用いて、SEB106および他のLRUからの結果をヘッドエンド設備102内のサーバ114へ返送することができる。IP順序付けは、SEB106が設置されたかまたはサービスを受けている際に、例えば保守作業員により、CMT110を介して開始することができる。例えば、AVC108は、CMT110に関連付けられたビデオ端末(図示せず)がアクセスするウェブ・ページのホストとなってAVC108内のサーバを動作させることができる。AVC108がIP順序付けを開始したならば、AVC108内のサーバが特定のポート番号を介して全てのADB104と通信してIP順序付けを取り扱う。SEB106等、各々のLRUは、自身のイニシエータから待ち行列を受信するIPシーケンス・サーバと、順序付け処理を開始する対象であるLRUに順序付けを行なうIPシーケンサとを含んでいる。IP順序付けは、SEB106および自身に関連付けられた機器をヘッドエンド設備102およびADB104と協働して順序付ける。
PFIS100のコンポーネントの更なる詳細を図4〜6に概念的に示す。図4の概念図は、特に、ADB104、SEB106、AVC108およびCMT110、並びに個々の座席機器130、例えば特定のSEB106に接続された各々の座席に関連付けられたSVDUおよびPCUに存在するモジュールを示す。上述のように、ADB104は、ADBシーケンス・サーバ134と通信するADBマネージャ・モジュール132、スイッチ・マネージャ・モジュール136、およびADB受信モジュール138を含んでいる。ADBマネージャ・モジュール132は、ADBシーケンス・サーバ・モジュール134、スイッチ・マネージャ・モジュール136、およびADB受信モジュール138からの情報のフローを制御すると共に、情報をSEB106およびAVC108へ送信する。各SEB106は、SEB・IPシーケンス・マネージャ・モジュール140、スイッチ・マネージャ・モジュール142、IP割り当てモジュール144、および複数のSEB・IPシーケンス・サーバ・モジュール146、148を含んでいる。上述のように、SEB・IPシーケンス・モジュール146、148は、ADBマネージャ・モジュール132からIP順序付けメッセージを受信するだけでなく、ADBマネージャ・モジュール132からIP開始および中止メッセージも受信する。SEB・IPシーケンス・マネージャ・モジュール140は、IP割り当てモジュール144から、および座席機器130のモジュールから受信した情報に基づいて、ADB受信モジュール138にIP順序付けフィードバック情報を提供する。
更に図に示すように、座席機器130は、SVDUおよびUSB機器用の機器シーケンス・サーバ・モジュール150およびIPアサイナ・モジュール152および154を含んでいる。機器シーケンス・サーバ・モジュール150とSEB・IPシーケンス・マネージャ・モジュール140は相互に通信し、機器シーケンス・サーバ・モジュール150がSVDUおよびUSB機器用のIPアドレスをIPアサイナ・モジュール152、154に提供することができる。SEB・IPシーケンス・マネージャ・モジュール140は更に、当該SEB106に関連付けられたADB104のADBレシーバ138にフィードバック情報を提供し、ADBレシーバ138は当該フィードバック情報をADBマネージャ132に提供する。ADBレシーバ138は、SEB106から受信したTCP/IPフォーマット・メッセージを、ADB・マネージャ・モジュール132が使用できる待ち行列に変換する。ADBマネージャ・モジュール132は、待ち行列から読み出してメッセージを翻訳しない。マネージャ・モジュール132はISMSおよびSEB106から到着したメッセージを扱い、特に、イーサネット・スイッチ動作を低レベル処理へ下ろして、応答をリターン・コードとして返す。
図4に更に示すように、AVC108は、IPシーケンス・マスター・サーバ(ISMS)モジュール160、ISMS受信モジュール162、IPS・CGIモジュール164、PBSサーバ・モジュール166、およびウェブ・ページ・モジュール168を含んでいてよい。IPシーケンス・マスター・サーバ・モジュール160は、ADBシーケンス・サーバ・モジュール134に制御情報を提供する。ADBシーケンス・サーバ・モジュール134は当該情報をADBマネージャ・モジュール132に提供してSEB106によりIP順序付け処理の開始および停止を行なう。IPシーケンス・マスター・サーバ・モジュール160は更に、ISMS受信モジュール162から、フィードバック情報を受信し、当該情報を各々のADB104のADBマネージャ・モジュール132へ渡す。IPシーケンス・マスター・サーバ・モジュール160は更に、IPS・CGIモジュール164、PBSサーバ・モジュール166、およびウェブ・ページ・モジュール168と通信して、表示されたIP順序付け仮想コマンドボタン170を介してユーザーが提供した制御情報をCMT110から受信する。以下の表1は、PFIS100の各種コンポーネントに存在するモジュールおよび機能を掲示している。
IPネットワークの設定、特にIP順序付け処理を実行するためのPFIS100の詳細について以下に詳述する。
当業者には理解されるように、IPネットワークはPFIS100向けの主要な通信経路である。ネットワークは、設備を目一杯使用すべく構成されているため、ネットワーク内の多数のIP機器の管理を必要とする。旅客機内の典型的なネットワークは、例えば1,000個以上のIP機器を含むことができる。従って、ネットワークがこれらの機器の各々に対し、MACアドレスだけでなく、各々IPアドレスを割り当て可能であって、且つ利用する帯域幅を最小限にすることが望ましい。
一実施形態において、ネットワークは10/100Base−T/TX9ポートスイッチに組み込まれるブロードコム(Broadcom)BCM5318スイッチ・チップを用いて、ADB104およびSEB106のスイッチ機能、例えば図2に示すスイッチ118を提供する。しかし、任意の適当なスイッチ・チップまたはスイッチング装置を用いてもよい点に注意されたい。BCM5318スイッチ・チップのアドレスマネージャ・ユニットは、学習および認機能識を提供し、アドレス表は256Kバイトのオンチップメモリ内に4Kのユニキャスト宛先アドレスを保持することができる。アドレス表は、48ビットを有するMACアドレスの10:4ビットにより索引付けられた128個の2Kメモリブロックを占有すべく編成されている。各々の2Kメモリブロックは、ビット3:0により索引付けられた16個のバケットを含んでいる。各々のバケットは2個の64バイトエントリを含んでいて、これにより同じ索引付ビットを有する最高2個のMACアドレスをアドレス表にマッピングすることができる。スイッチ・チップを使用し、ハッシュ・アルゴリズムまたは有向アドレス割り当て方式を用いてMACアドレスに索引付けを行なうことができる。
PFIS100のネットワークで用いられる全てのネットワーク・カードは、工場で設定されたMACアドレスを使用する。スイッチがMACアドレスを用いてネットワーク内でデータをルーティングする方法に起因して、MACアドレスはネットワーク・カードの一意性を保つために厳密に制御される。本例でのMACアドレスは6個のオクテット、すなわち1アドレス当たり48ビットで構成されている。最初の3個のオクテットはネットワーク・カードの製造元を表わし、IEEE管理団体からネットワーク・カードの利用目的で入手できる。例えば、本例では、3個のオクテットは、MACアドレスとして使用する「00−06−CF」で占有されており、バイナリアドレス「0000 0000 0000 0110 1100 1111」に変換される。
MACアドレスとこれらのスイッチとの関係の例を以下の表2に示す。
上に示したように、本例では各SEB106は7個のMACアドレスを有し、各ADBスイッチは特定個数のSEB群を収容すべく特定のサイズの表を有している。各スイッチは、MACアドレス表に索引付けすべく11個の最下位ビット(LSB)を使用する。11個のLSBは248通りの可能な索引を与え、宛先ポートで2対のMACアドレスを保持すべく各索引に2個のエントリがある。従って、本表は合計4,096個のMACアドレスを保持することができ、そのうち2個以下のMACアドレスが同じ11個のLSBを共有する。本表に存在しないMACアドレスは全て、発信元ポート以外のネットワークの全ポートへ同報通信される。同報通信により生成された全てのポートに不要な帯域幅が伝播されるのを防止すべく、PFIS100はシステムで使用中のMACアドレスを制御する。
ここで図7を参照するに、3人の乗客にサービス提供する各々のSEB106は、MACアドレスを必要とする合計7個の機器、すなわち1個の主ボード、3個のSBDU、および3台のラップトップを有している。完全装備されたSEB106を有するPFIS100は、2400人の乗客にサービス提供する5600個を超えるMACアドレスを有している。更に、SEBグループにサービスを提供するADB104の各ADBスイッチは、自身のSEBグループ内、および全ての下流SEBグループ内の全ての機器のMACアドレスを保持する必要がある点に注意されたい。故に、本例における最上流のADBスイッチは5,608個のMACアドレスを保持している。
しかし、実際には、現行の機体構成ではどの機種であろうと1機に1,000人を超える乗客は搭乗できないため、SEB106の必ずしも全てが完全装備されるわけではない。従って、MACアドレス割り当ては、本例では最大で1,000人の乗客が搭乗することを前提としている。乗客1,000人対応の構造では、座席レベルで最大3,000個のMAC装置を必要し、4Kの表に適合することができる。しかし、2個以上のMACアドレスが同一のLSBを共有する可能性がいくぶん高いため、本システムは、IP順序付け処理の間、各々のMAC装置に手動でMACアドレスを割り当てるソフトウェアを含んでいる。この新規MACアドレスは、再利用のため不揮発メモリに保存され、各々のMAC装置は電源投入動作の間、製造元で割り当てられたMACアドレスまたは動的に割り当てられたMACアドレスのいずれかにより起動することができる。本システムは更に、一意な12個のLSBを有する4,096個のMACアドレスの存在を保証すべくMACアドレスをためておく必要があり、それにより表1からわかるように最大2個のMACアドレスが11個のLSBを共有することを保証する。
機体構成の一部として、ゲートウェイにより保護されないMAC装置を除外して、MACアドレスを必要とする全ての装置を識別する「MAC装置対アドレス表」を設定し、上述のリストから1個のMACアドレスを割り当てた。表は、スイッチがMACアドレス表を作成した際に、各装置が索引バケット内で1個のエントリだけを占めるように生成されており、当該エントリはまた、本システムがMACアドレスを割り当てることができない全てのMAC装置も受け入れる余地を提供するものである。11−ビット索引フィールド内で、アドレス0〜6310をヘッドエンド設備102のLRU用に使用し、アドレス6410〜409510をSEB106および付随設備等の乗客LRU用に使用する。特定のLRUへのMACアドレスの実際の割り当ては、特定の機体構成データベース生成の一環として行なわれる。
上で簡単に述べたように、SEB106等、大多数のLRUは少なくとも1個のIPアドレスを有している。IPアドレスがLRUの位置および識別情報を表わし、従ってLRUの物理的位置毎に動的に割り当てられる点に特に注意されたい。ヘッドエンド設備102およびADB104等の配信ボックス内のLRUは、トレイまたはケーブルにより規定されるアドレス割り当てが行なわれている。しかし、SEB106は位置を特定するための外部スイッチ設定を何ら有していないため、関連付けられたADB104から位置が取得される。SEB106等のLRUにIPアドレスが割り当てられたならば、当該IPアドレスは、以下に詳述する手動IP順序付け処理毎に再度割り当てられるまでSEB106の不揮発メモリに保存される。
以下は、図2、3に示す機体構成用のIP要件の概要である。ヘッドエンド設備102の各LRUはIPアドレスを必要とする。機内には複数のADB104がある。各ADB104は1個のIPアドレスを有し、当該構成での各ADB104はSEB106の8個のカラムを有している。各カラムは、最大10個のSEB106を有し、各SEB106は合計7個のIPアドレス、すなわち主プロセッサ116用に1個のIPアドレス、SEB106がサービス提供できる3台のラップトップ用に3個のIPアドレス、またSEB106がサービス提供できる3個のPDG用に3個のIPアドレスである。従って、これらの計算に基づいて、各カラムは70個のIPアドレス(10個のSEBの各々について7個のIPアドレス)を必要とし、従って各ADBは561個のIPアドレス(自身のIPアドレスに加え、70個のIPアドレスの各々に8個のカラム)を必要とする。故に、本例では、必要とされるIPアドレスの総数は、2個のADBおよびヘッドエンド・コーナー102のLRUが必要とする個数のIPアドレスに対して1,022個である。各々のIPアドレスは2個の部分、すなわちネットワーク部とホスト部に分かれている。ホスト部が全て1か全てゼロであるIPアドレスは、ネットワークおよび同報通信のために予約されている。従来よりゲートウェイIPアドレスとして用いられている追加的なIPアドレスも存在する。
IPアドレス設計の例を以下の表2に示す。本例では「172.2x.y.z」のIPアドレス・スキームを全ての装置への割り当てに用いる。本例では、各LRUおよびヘッドエンド設備102には「172.20.y.z」というIPアドレス・スキームが割り当てられ、SEB106のようにヘッドエンド設備102に存在しない各LRUには「172.21.y.z」という、IPアドレス・スキームが割り当てられている。このクラスB IPアドレス・スキームは、IPアドレスの物理LRUへのマッピングを表わすべく16ビットを提供する。ホストID16ビットは、最下位ビットから最上位ビットへ順次番号付けられている。最下位ビットは、上の表2に「x」で表わされ、LRUがヘッドエンド設備102の一部であるか、またはSEB106のようにLRUの他の何らかの種類であるか否かを示すために用いる。上述のように、ビット「x」は、ヘッドエンド設備の一部であるLRUについては値「0」を有し、ヘッドエンド設備102の一部ではないLRUについては値「1」有する。文字「y」で表わされる16ビットは従って、全てのLRUをマッピングすべく用いられる。
SEB106等のヘッドエンド設備102に存在しないLRUのIPアドレスのフォーマットを以下の表4に示す。具体的には、第1〜4ビットはSEB106内の装置を識別するために用いる。例えば、SEB106の主プロセッサボードには全てゼロが割り当てられ、第3〜4ビットは4人の乗客候補を表わし、第1〜2ビットは最大4台の装置の乗客毎の装置を表わす。第5〜8ビットは、当該IPアドレスが属するカラムにどのSEB106が存在するかを識別するために用い、第9〜12ビットは当該IPアドレスが属するカラムを識別するために用いられる。具体的には、第9ビットはWDB/FDBに関して前後の位置を表わし、第10〜12ビットはカラム番号を表わす。第13〜16ビットは当該IPアドレスが属するADB104を表わし、ゼロの全て非有効ビットがプロセッサボード上のADBへの割り当てに使用されている。
図2から分かるように、例えば、ヘッドエンド設備102内でLRU用に予約されているIPアドレスの個数は少ない可能性が高い。しかし、同報通信機能を有するDSU114は、DSU114の外部の設備に対して露出されている内部IP機器を有していてよい。ヘッドエンド設備のLRUへのアドレス割り当てが可能であるように、本実施形態では以下の表5に示すフォーマットを用いる。
上に示すように、第1〜4ビットを用いてLRU内のクライアント・プロセッサを表わし、第5〜8ビットを用いてLRUの何らかの分類を表わし、第9〜12ビットを用いてLRUの位置または頻度(複数の同種LRU)を示し、第13〜16ビットを用いLRU種別を表わす。
IPアドレス・フォーマッティングおよびビット表現の更なる例を以下の表に掲載する。
以下の参照表は、PFIS100における装置の種別を表わすことができる番号コードの例を表わす。
IP順序付け処理に関する動作について以下に記述する。
IP順序付け処理がSEB106を識別すべく、本方法は機体の構成を識別するためのデータベースを必要とする。本データベースは、システム内のADB104の個数と共に、ADBがサービスを提供するカラムの個数およびカラム内におけるSEB106の個数を定める。本データベースはまた、順序付け処理の間に決定されるのに従い、各SEB106の位置の位置識別情報を規定する。本データベースの内容として、ホスト名、ADB番号、カラム番号およびカラムがFWDまたはAFTカラムであるか等のカラム情報、SEB索引、IPアドレス、MACアドレス、イーサネット・スイッチ番号とポート番号、および座席機器INFOが含まれていてよい。
IP順序付け処理の概要は以下の通りである。具体的には、本システムは、例えば図3に示すように、AVC、ADB、SEB、PDGおよびSVDU上で動作するIPシーケンス・サーバで開始される。各々のIPシーケンス・サーバは、UDBからのコマンドを待機している。IP順序付けが、例えば、AVC108が生成したウェブ・ページへのアクセスによりCMT110から入力されたコマンドにより開始された場合、AVC108は全てのADB104に対してIP順序付け開始メッセージを送る。ADB104が開始コマンドを受信した後で、全てのスイッチポートを切り離して自身を孤立させる。各ADB104は次いで、SEB106のカラムに一度に1個ずつスイッチポートを開いてSEB106に順序付け開始メッセージを送る。各々の順序付け開始メッセージは、SEB106がコマンドを待機しているADB104およびカラム番号を識別する情報、および順序付けの間に用いるUDBポート番号を含んでいる。SEB106がメッセージを受信する際に、全ての下流スイッチポートから自身を切り離し、従ってSEB106は1個のカラムと通信し、他の全てのSEB106はこれらの順序付け処理の間、接続待ち状態である。SEB106はシーケンス・マネージャ・スレッドを開始して、順序付け用に指定されたUDBポートからのコマンドを待機する。
カラムの全てが順序付けられたならば、ADPは全てのスイッチポートを再接続する。ADB104は、カラムマネージャに同時に全てのカラムを順序付けさせることにより、IP順序付けを管理する。1カラム毎に1個のSEBしか同報通信メッセージを待機することができない点に注意されたい。ADB104は、当該カラムのSEB106を対象とする一意なUDBポートを用いて同報通信メッセージを送信し、当該同報通信メッセージは当該カラムの第一のSEB106向けのIDP情報を含んでいる。第一のSEB106が当該メッセージを受信した場合、当該新規IPアドレスを後で利用すべく保存する。SEB106は、自身に取り付けられている他の任意の座席コンポーネントに新しいIPアドレスを割り当て、次のSEB106への下流リンクに自身を再接続する。SEB106はまた、「謝辞」メッセージをADB104へ返送し、これを確認応答ACKメッセージと称する場合がある。最終ステップ、すなわちSEB106が有効な新規IPアドレスに割り当てて、シーケンス・マネージャのスレッドを停止して他の任意の呼び掛けメッセージを無視する。謝辞メッセージを受信するADBまたはマネージャは、1個のカラム内の全てのSEB106について上述の処理を繰り返す。ADB104が自身のカラムについて完了したならば、サーバおよびAVC108にカラム完了メッセージを送る。全てのカラムが完了したならば、IP順序付け処理は完了している。
ネットワーク用の前処理または設定動作として規定される特定の動作が実行される点に注意されたい。全てのLRUは、自身の不揮発メモリ内の事前割り当てされたIPおよびMACアドレスによりブートされ、正しい機体構成情報が上述のように全てのADB104にロードされる。ヘッドエンド設備102内およびADB104内のLRUは、自身のハードウェア指示毎に自身のIPアドレスを取得する。
上述のように、また図8〜10のプロセス図に概念的に示すように、保守作業要員がCMT110を介してIP順序付けを開始することができる。ADB104がサービスを提供している1個のカラム上の特定の位置に置かれたSEB106のIPアドレスを見つけるには、どのADB104にSEB106が取り付けられているか、ADB104のどのカラムにSEB106が取り付けられているか、SEB106が前後どちらのカラムにあるか、一連のSEB106における位置番号を決定する必要があり、当該装置がSEB106であるかまたはPDF、SVDUまたはPED等、他の種類のLRUであるかを示す機器識別装置が必要である。
上述のように、IP順序付け処理は各SEB106を分離して、自身の各ADB104と1対1で通信できるようにする。この処理には極めて長い時間を要する。しかし、当該処理をより効率的にすべく、ADB104上の各カラムは通信用に一意なUDPポート番号を使用し、各SEB106は当該UDPポートだけに対して待機する。従ってADB104は、ADBが自身の最も長いカラムにサービスを提供するために要する時間を短縮するのと同時に、自身がサービスを提供する全てのカラムに同時に順序付けを行なうことができる。
通常、各ADB104がサービスを提供する5個のカラムがある。各カラムは、前方座席グループ(FWD)および後方座席グループ(AFT)として壁分断部WDCにおいて切り離されている2個のイーサネットカラムを有している。従って、各カラムはSEB106の2個のサブカラムを有している。プログラミングを容易にすべく、5個のカラムは、以下の表13に示す変換係数を用いて10個のカラムに変換することができる。
全てのSEB106は、稼働中且つ単一のUDPポートに入力しているIPシーケンス・サーバ・モジュール146(図3参照)を有している。ADB番号、およびカラム番号およびメッセージの方向を用いて、全てのカラムが使用するであろうUDPポートを決定する。実ポート番号を取得するために、IP順序付け処理は、以下の表14に示す次の処理に記述するように、25,000〜26,000で始まるUDPポート番号のブロックを使用する。
IP順序付け処理は、25,000〜25,999のUDPポートを使用する。この範囲から、各ADB104はポート25,100から始まる100個のポートのブロックを取得する。ADB104内の各カラムは5個のポートを使用し、それらはメッセージの方向に設計されている。例えば、ポートがADB104からAVC108への間で使用されている場合、オフセットはゼロである。ADBからSEBへは、オフセットは1であり、SEBからADBへはオフセットは2である。上の表13のソフトウェアに示す「get_ADB−PortNo」で識別される関数は、ADB104のUDBベースポートを返す。関数「get_column_port」は、関数を呼ぶカラムのためのオフセットを返す。ADBベースポートおよびオフセット番号の両方を加えることにより、メッセージの方向に当該特定カラム用のUDBポートが得られる。故に、オフセットはゼロ、1、または2でなければならない。
ADB108は、たとえ上述の通りSEB106のあるものが前方カラムであって、あるものが後方カラムであっても、SEB106のカラムを逐次的に扱う。基本的に、前方および後方SEB106を有するカラムは2個のカラムと見なされ、従って、本例では、前方および後方を参照しない候補カラムが合計10個ある。SEB106は、当該SEB106がADB104により発見されることを待っていることを意味する「IP必要」、IPアドレスは得られたが順序付けは進行中であることを示す「IP取得」、例えば当該SEB106内のスイッチポートが誤動作しているため当該SEB106がIPアドレスを取得すべきでないことを意味する「IP無視」、および当該SEB106に対するIP順序付けが完了したことを意味する「IP完了」の各順序付け状態を有している。
保守作業員が、例えば、図8に示すようにCMT110を介してIP順序付けを開始した際にリアルタイム処理が生起することができる。当該コマンドに応答して、ヘッドエンド設備102のAVC108内のIPシーケンス・マスター・サーバ160(図3参照)は、自身のシステム・モードを「順序付け」に設定し、図1、2に関して上で述べたように、イーサネットを介してこの情報を全てのLRUへ送信するハートビート・メッセージを生成する。
IPシーケンス・サーバ内の待ち行列だけでなく、イーサネットを介して同一のメッセージ構造が用いられるため、あるプロセッサから別のプロセッサへメッセージが最小限の変更で容易にルーティングできる点に注意されたい。故に、ADB104はAVC108からメッセージを受信して、元のメッセージを殆ど変更することなく当該メッセージをSEB106へ送ることができるため、ある種類のメッセージを別の種類のメッセージに翻訳する際に生じ得る間違いの原因となる変更を減らすことができる。メッセージ構造およびメッセージ種別の例を以下の表15および16に示す。
以下の表は、PFIS100のコンポーネント間で転送されるメッセージの例を示す。
表17に示すように、ISMSマスターと自身の子スレッドは、複数のカラムと通信する。通信は、カラムを用いる一方向である。
表18に示すように、ISMSとCGI間の通信は、ISMS待ち行列を介したCGIからISMSへの一方向である。
表19に示すように、ISMS子スレッドとADBの間の通信はUDPを介して行なう。UDPポート番号はADB_PortNoにより計算され、当該ポートに対して、ゼロであるAVC_TO_ADBのオフセットが用いられる。
表20に示すように、ADBからISMS(ISMSレシーバ)への通信はTCPを介して行なう。当該TCPソケットに対して全てのADBが使用するポート番号はISMS_PORT(25001)である。
上述のメッセージは、ISMSに対し、ADB104が自身のIP順序付けをどのように実行しているかを通知するために使用されている。メッセージiInprogressおよびiCancelInprogressを用いて、ISMSがタイムアウトになるのを防止する。ADB104は、各SEB106が完了した後で、進行中メッセージを送信し、ISMS自身の状態を以ってWEB172を更新する(図5および6参照)。
ここで図8、9のフロー図に関する議論へ戻り、最新の「IP順序付け開始」メッセージを受信した後、短い時間遅延(例えば1、2秒)の後で、各ADB104は、ヘッドエンド設備102内の全てのADBおよび/またはLRUへの自身のイーサネット・スイッチポートを切断する。これは、1個のADB104上の全てのSEB106が他のADB104から分離されるように行なわれる。本例で各ADB104は10個のカラムおよび各々のカラムに1個のイーサネット・ポートを有している。各ADB104は、後述するように、カラム毎に「IP順序付け」を同時に管理する。
各ADB104は次いで、IP順序付けのために設定する1個のSEBカラムへのイーサネット・ポートを開く。ADBは、所定の時間、本例では100マイクロ秒、の間を置いた間隔で当該カラムのSEB106へ3個の同一「IP開始」同報通信メッセージを送信する。この同報通信メッセージにおいて、ADB104は、自分が作用しているカラムに自身のADB番号を含める。IP順序付けメッセージを受信している全てのSEB106は次いで、図9のフロー図に示すように以下の動作を実行する。
SEB106は、自身のADB104および自身のカラムに一意な第二UDPポートを開く。一意なUDPポートは、IP開始メッセージに埋められたADB104の個数およびカラム番号を用いて計算される。これにより、全ての呼を同時に順序付け可能であることが保証される。
SEB106は次いで、IP順序付けメッセージを受信した後で1秒間(または他の任意の適当な時間長)「休眠モード」に入る。休眠モードは、下流SEB106がADB104からIP順序付け同報通信メッセージを受信するのに十分な時間を与えるために必要である。SEB106は下流SEB106への自身の下流IPポートを切断し、従って、当該カラムの第一SEB106だけがADB104に接続される。SEB106が自身のIPポートを切断することができない場合、本例では更に2回を再試行する。ポートを閉じることができない場合、当該SEB106は「IP無視」状態にあるとマーク付けられ、それにより欠落SEB106として当該SEB106を発見すべく処理を仕向ける。スイッチが正常に機能している場合、SEB106は次いで順序付けを「IP必要」に設定する。
更に本例では、ADB104は10秒後に、現在のカラムにおけるイーサネット・ポートを閉じることによる次のカラムへ移り、次のポートを開く。次いで、当該新規カラム内のSEB106に関して上で述べた処理が繰り返される。全てのカラムが完了した後で、ADB104は全てのイーサネット・ポートを再接続する。全てのイーサネット・ポートを開いた後で、各カラム内の全てのSEB106が図8に示すように同時に順序付けられる。具体的には、各ADB104は、各カラムの発見処理を同時に開始する。具体的には、各ADB104は、異なるUDPポート内の各カラムへアドレス割り当てすることにより、SEBカラムへの全てのイーサネット・ポート、本例では10個のカラムを同時に切断する。ADB104は、第一SEB106のSEBイーサネット情報を有する同報通信発見メッセージを各ポートへ送信する。各カラムのメッセージは、当該カラムのイーサネット情報を有している。ADB104は、全てのSEB106から応答を取得すべく10秒間(または他の任意の適当な時間長)待つ。応答が無い場合、ADB104は当該条件に対するデータベース設定に基づいて、当該カラムが「完了」または「不完全」であることを認識する。順序付け状態が「IP完了」である発見メッセージを受信したSEB106はいずれもこのメッセージを無視し、「IP完了」状態ではない発見メッセージを受信した各SEB106は以下の処理へ進む。
具体的には、当該SEB106は、当該SEB106がこのメッセージを受信した旨を通知するメッセージをADB104へ返送し、発見メッセージに埋め込まれたIP、MACおよびホスト名情報を取得して割り当てる。SEB106は、新規IPおよびMACアドレスを自身の不揮発メモリに保存し、またIPおよびMACアドレスを、例えば当該SEB106に直接接続されているSVDUを含む全ての装置に割り当てる。SEB106は、下流イーサネット・ポートを次のSEB106に再接続し、従って次のSEB106を発見することができる。SEB106は、自身の割り当てを完了した旨のメッセージをADB104に送信し、次いで第二UDPソケットを閉じて他のあらゆる発見メッセージも無視するようにする。SEB106は次いで自身の状態を「IP完了」に設定する。ADB104は、SEB106から「IP完了」を示すメッセージを受信し、ADB104はタイムアウト通知を受信するまで現在のSEBカラムでの自身の発見処理を続ける。全てのADB104がこれらの動作の実行を完了したならば、IP順序付け処理は終了する。IP順序付け処理の終了に際して、全てのLRUに新規MACおよびIPアドレスが設定されていなければならない。この時、全てのスイッチは、各々のMACアドレス宛先表を再生成する。また、SEB106が自身のADB104から自身のIPアドレスを受信した場合、SEB106はまたSVDU IPも受信する点にも注意されたい。SEB106がSVDU IPを受信したならば、SEB106は第一のSVDU120向け以外の全てのイーサネット・ポートを閉じる。SEB106は次いで、IPおよびMACアドレスを含むUDP同報通信MSGパケットを送信する。第一のSVDU120がパケットを受信したならば、SVDU120は当該パケットに含まれているIPが自身の現在設定されているIPと異なるか否かを確認する。受信したIP/MACアドレス情報が異なる場合、SVDU120は当該新規情報を自身のIP/MACとして保存し、自身をリブートする。しかし、当該IP/MACアドレス情報がSVDU120が保存したものと同じである場合、SVDU120はパケットを無視する。
従って、SEB106およびSVDU120等の関連装置のIP順序付け動作に関するステップは以下のように要約でき、図29〜31のフロー図に示す。
1.SEBが、自身に取付けられている機器(SVDU、PDG、..)と共に、自身のIPアドレスおよびMACを受信する
2.SEBが自身のIPを割り当てる。
3.SEBが、1個のSVDUに対するもの以外の全てのイーサネット・ポートを閉じる。
4.SEBがSVDUのIP/MACをファイルとして保存する。
5.SEBが、SVDU IP/MACおよびSEB・IPを含んでいるUDP同報通信MSGを送信し、1個のSVDUだけに届く。
6.SVDUが自身のIP/MACおよびホスティングSEB IPを受信し、OK MSGをSEBへ返送する。
7.この間SVDUは、新規IP/MACおよびSEB IPが新規情報であるか否かを調べる。
a.新規である場合、これをファイルに書き込んでリブートする。
b.旧版と同一ならばSVDUはこれを無視する。
8.SEBがSVDUからOK MSGを受信するか、欠落SVDUのためにタイムアウトとなり、SEBは唯一の開いたイーサネット・ポートを閉めて、第二SVDU向けに次のポートを開く。
9.全てのSVDUが順序付けられるまで当該処理を繰り返す。
当該順序付けの間、SVDUが取得したSEB Host IPアドレスを用いてブート時における新規IPアドレスを取得することができる。
IP順序付け動作の間に、ある種の問題が生じ得る点に注意されたい。例えば、図11に示すように、カラム内の第二SEB106が自身の下流IPポートを開くことが困難な場合、IP順序付け処理は別のカラムを処理する。しかし、問題のIPポートを抱えるSEB106を有するSEBカラムを制御しているADB104は、ヘッドエンド設備102に対し欠落座席を示すエラー・メッセージを報告する。これは、問題のSEB106の下流にあるSEB106がサービス提供する座席にはIPアドレスを付与することができず、従って欠落しているものと認識されるためである。同様に、カラム内のSEB106が自身のスイッチを閉じることが困難な場合、問題のSEB106がサービスを提供している座席は欠落しているものと認識され、ADB104は欠落座席を示すエラー・メッセージをヘッドエンド設備102に報告する。
図13は、本発明の一実施形態に従い上で述べた、図8−10に示すIP順序付け動作を行なう間に、IPマスター・サーバが実行する動作の例を示すフロー図である。上述のように、ステップ1000において、IPシーケンス・マスター・サーバ(ISMS)は、ステップ1010においてIP順序付け処理を開始してタイムアウト条件を設定する。ステップ1020において、ISMSは、WEB/CGI 172およびISMS162が提供する待ち行列情報を読む。ステップ1030においてタイムアウトが生じたならば、ISMSはステップ1040においてIP順序付けまたはIP順序付けの中止を実行するか否かを決定する。実行しない場合、処理はステップ1010へ戻る。しかし、実行する場合は、ISMSはステップ1050においてタイムアウト情報をWEB/CGIへ送信し、動作はステップ1010へ戻って上記の処理を繰り返す。
しかし、ステップ1030においてタイムアウトが生じていないと判定された場合、ISMSはステップ1060においてCGIまたはADBからメッセージを受信したか否かを判定する。メッセージがCGIからのものである場合、処理はステップ1070においてメッセージの種別を判定する。メッセージが開始メッセージである場合、ISMSはステップ1080において全ての子プロセスに開始メッセージを送信し、処理はステップ1010へ戻る。しかし、メッセージが中止メッセージである場合、ISMSはステップ1090において全ての子プロセスに中止メッセージを送信し、処理はステップ1010へ戻る。ステップ1060においてメッセージがADB104からのものであると判定された場合、ステップ1100において処理はメッセージの種別を判定する。完了メッセージである場合、ステップ1110においてWEB/CGI172内で完了SEBの個数が更新され、処理はステップ1010へ戻る。順序付けが進行中であることをメッセージが示す場合、ステップ1120においてタイマーがリセットされ、処理はステップ1010へ戻る。順序付けが中止されたことをメッセージが示す場合、ステップ1130においてWEB/CGI172に通知がなされ、処理はステップ1010へ戻る。
図1、2に示すシステムのSEB106およびPDGが、図8〜10に関して上で述べたIP順序付け動作の間に実行する動作の例を図14に示す。上述のように、SEB106の場合、動作はステップ2000で開始され、ステップ2010においてSEB106がサーバ・ソケットを開く。ステップ2020において、SEBはPDGの読み出し処理を待機する。PDGはステップ3000において電源投入され、ステップ3010において自身の保存されたIPおよび座席番号を取得し、保存されたネットワークIPアドレスおよび他の保存されたIPアドレスをステップ3020において自身のUSBに割り当てる。PDGは、ステップ3030において1個のUSBポートを値が1である変数xに設定して、ステップ3040においてUDBソケットを開く。この時点で、SEB106はステップ2020のようにPDGから読むことができる。ステップ3050においてPDGの処理がタイムアウトを生じていない場合、PDGはステップ3060においてSEBから新規のIPアドレスを取得する。この時点で、SEB106はまた、どのUSBからIPアドレスの要求があったかを判定すべく動作2030および2040を実行しており、ネットワークIPアドレスおよび関連付けられた座席番号を当該USBのPDGへ送信する。PDGは、ステップ3070においてこの新規IPアドレスを割り当て、ステップ3080において動作を完了する。ステップ3053、3055に示すように、xの値を増分して3個のUSB全てについてUSBソケットを開くことができるようにし、それによりステップ3040〜3060において3個のUSB全てについてIPアドレスをSEBから取得することが可能になる点に注意されたい。
図15は、SEBへの電源投入時のIP順序付け動作の間に、図1、2に示すシステムのSEBおよびPDGが実行する動作の別の例を示す別のフロー図である。上述のように、SEB106はステップ4000において電源投入され、ステップ4010においてブリッジを構成して、ステップ4020において第一のUSB機器を調べる。ステップ4030においてUSBが使用可能である場合、SEBはステップ4040において当該SEBへIPアドレス情報を送信して、ステップ4050においてUSBのIPアドレスをゼロクリアしてブリッジに加算する。SEB106はステップ4060において別のUSBを選択し、全てのUSBが完了されていなければ、処理はステップ4030へ戻って、新たに選択されたUSBについて繰り返す。さもなければ、処理はステップ4080で終了する。
これらの動作が実行されている間、PDGシーケンス・サーバはステップ5000で動作を開始して、ステップ5010においてSEB106からのIPアドレス・メッセージを待機する。新規IPアドレスが与えられた場合、PDGはステップ5020においてこの新規アドレスを受信して、ステップ5030において当該IPアドレスを対応するUSBに設定する。PDGは次いで、ステップ5040において後続する電源投入のためにIPアドレスを保存する。
更に図15に示すように、ステップ6000で開始される更なるIP順序付けがSEBで実行される場合、SEBはステップ6010においてIP順序付け命令を待機する。ステップ6020において、SEBはUSBの1個を選択して、ステップ6030においてそのUSBをブリッジから除去する。ステップ6040において、SEBは自身のIPおよび座席番号を設定すべくPDGおよびUDPメッセージを特定のUSBへ送信し、次いでステップ6050において次のUSBポートを選択する。ステップ6060において全てのUSBについて処理が完了していないと判定された場合、処理はステップ6030において繰り返しされて、継続される。
図16は、図8〜10に関して上で述べたIP順序付け動作を行なう間に、ADBシーケンス・マネージャが実行する動作を示す。図に示すように、処理はステップ7000で開始され、ステップ7010において待ち行列が読み込まれる。ステップ7020においてメッセージがIP順序付け開始メッセージ以外であると判定されたならば、処理はステップ7030へ進み、ADB104がサービスを提供しているSEB106のカラムへ適切なメッセージまたはルーチンが送られ、処理はステップ7010へ戻って待ち行列の別の読み出しを待機する。メッセージがIP順序付け開始メッセージである場合、ステップ7040において処理はIP順序付けがすでに開始されているか否かを判定する。開始されている場合、処理はステップ7010へ戻って待ち行列の別の読み出しを待機する。
IP順序付けが既に開始されていない場合、処理はステップ7050へ進み、構成が取得されて、当該ADB104用のイーサネット・ポートが切断される。ADB104は次いで、ステップ7060においてSEB106のカラムを選択し、ステップ7070においてIP順序付け開始同報通信を選択して、ステップ7080においてタイムアウト期間待機し、ステップ7090において順序付けすべきSEB106のカラムがまだ存在するか否かを判定した後で処理を繰り返す。全てのカラムに順序付けが行なわれたならば、ステップ7100においてイーサネット・ポートは再び開かれて、ステップ7110においてカラムが使用可能となっている。上述のように、これらの動作を図8〜10のシーケンス図に更に詳しく示す。
図17は、本発明の一実施形態によるIP順序付け動作の間に、図1、2に示すシステムのADBおよびSEBが実行する更なる動作の例を示すフロー図である。上述のように、ステップ8000においてカラムスレッドが開始され、ステップ8010においてSEB106の全てのカラムが完了しているか否かが判定される。完了している場合、ADB104はステップ8020においてヘッドエンド設備102のISMSに完了メッセージを送信して、ステップ8030においてアイドル状態に入る。
しかし、ステップ8010においてカラムの全てが完了されていないと判定された場合、処理はステップ8040へ進み、ADB102がカラム内のSEB106に呼び掛けメッセージを送信して、メッセージ・ディスパッチャもまたステップ8050において通知を受ける。ステップ8060においてメッセージがタイムアウトメッセージであると判定された場合、ステップ8070において処理は全てのSEBが完了したか否かを判定する。完了していない場合、ステップ8080においてタイムアウトにマーク付けされて、処理はステップ8090へ進んでタイムアウト値がリセットされる。処理は次いでステップ8010へ戻る。しかし、全てのSEBが完了している場合、処理はステップ8070からステップ8100へ進み、SEBのカラムが完了している旨のマーク付けがなされる。処理は次いでステップ8090へ進み、タイムアウト値がリセットされる。処理は次いでステップ8010へ戻る。
ステップ8060においてメッセージが中止メッセージであると判定された場合、ステップ8110において中止メッセージはSEB106へ送られる。処理は次いでステップ8090へ進み、タイムアウト値がリセットされる。処理は次いでステップ8010へ戻る。ステップ8060においてメッセージがIP完了メッセージであると判定された場合、ステップ8120において謝辞メッセージがSEBへ送られる。処理はステップ8090へ進み、タイムアウト値がリセットされる。処理は次いでステップ8010へ戻る。ステップ8060においてメッセージが進行中メッセージであると判定された場合、処理はステップ8130へ進み、ステップ8130において進行中メッセージがヘッドエンド設備内のISMSへ送信される、タイムアウト値がステップ8140においてリセットされ、処理は8010ではなくステップ8040へ戻る。しかし、ステップ8060においてこれらのメッセージのどれも識別されなかった場合、処理はステップ8090へ進み、タイムアウト値がリセットされる。処理は次いでステップ8010へ戻る。
図18が、IP順序付け動作の間における、図1、2に示すシステムのSEBからのメッセージ・フローの例を示す概念図であり、図19が、IP順序付け動作の間における、CGIとIPシーケンス・マスター・サーバおよびADBの間でのメッセージ交換を示す概念図である点に注意されたい。更に、図20は上述のIP順序付け動作の間における、ADBとSEBの間でのメッセージ交換を示す概念図であり、図21はIP順序付けが中止された場合に、IP順序付け動作の間における2個のSEB間でのメッセージの交換を示す概念図である。
図22は、本発明の一実施形態によるIP順序付け動作の間における、IPシーケンス・マスター・サーバの各種の状態の例を示す状態遷移図であり、図23は本発明の一実施形態によるIP順序付け動作の間における、図1、2に示すシステムのADBのモジュール間でのメッセージのフローの例である。図に示すように、ADB104(図4参照)のIPシーケンス・サーバ134およびIPシーケンス・レシーバ138からのメッセージは待ち行例に受け入れられ、次いでADB104のIPシーケンス・マネージャ132により読み込まれる。IPシーケンス・マネージャ132は、待ち行列を介してスイッチ・マネージャ136へメッセージを送信する。図24は上述のIP順序付け動作の間における、図1、2に示すシステムのSEBの各種の状態の例を示す状態遷移図であり、図25はIP順序付けを行なう間における、図1、2に示すシステムのSEBのカラムの各種の状態の例を示す状態遷移図である。
更に、図26は、上述のADB104の動作からわかるように、IP順序付け動作の間における、ADBシーケンス・マネージャの各種の状態の例を示す状態遷移図である。図27は、図1、2に示すシステムのコンポーネントの各種のマネージャ・モジュール間でのメッセージ交換機の例を示す概念図であり、図28は、図1、2に示すIPシーケンス・マネージャとシステムのメッセージ待ち行列の間でのメッセージ交換の例を示す概念図である。
図29は、図1、2に示すシステムのSEBおよびそのSVDUが、上述のようにSEBが電力上昇する際に、当該SVDUのIP順序付けの間に行なう動作の例を示すフロー図である。図30は、図1、2に示すシステムのSEBおよびそのSVDUが、当該SVDUがIPアドレスを要求した際に、当該SVDUのIP順序付けの間に行なう動作の例を示すフロー図であり、図31は、図1、2に示すシステムのSEBのSVDUが、電力上昇に際してIPアドレスを要求した場合に、当該SVDUのIP順序付けの間におけるSEBおよび自身のSVDUの動作の例を示すフロー図である。これらの動作は、上述のIP順序付け処理に記述されている。
上述のIP順序付け処理が完了したならば、PFIS100は使用可能となっている点に注意されたい。PFIS100を用いて、例えば、乗客向けに音声やビデオ・サービス等のサービスおよび各種の制御機能を提供することができる。
PFIS100は、飛行中におけるPFIS100の娯楽システム機能を管理する自動再生スクリプト実行機能を含んでいる。スクリプト実行機能は、飛行中にVTRおよびデジタル・サーバを制御する。スクリプト実行機能は、飛行中のテーマを選択する画面を乗務員に提示して、乗務員が、例えば予め選択されたタイトルに基づいてCMT100(図1−5参照)を介して娯楽を制御できるようにする。
飛行開始前に、航空会社はテーマを設定することができ、それは子供、大人または季節的な休日のテーマ等任意の特別な場合に基づいていてよい。これらのテーマの各々は、そのテーマに適したビデオや音声プログラムを含んでいる。これらのプログラムは、スクリプトを実行する前に、機内のヘッドエンド設備102のメモリまたはテープデッキ等に搭載される。客室乗務員が機内に入る際に、PFIS100の電源が投入される。システムが完全に動作状態に入ったならば、乗務員が例えばCMT110のスタートボタンを押すことにより自動スクリプト実行テーマを選択して、テーマを取得することができる。次いでPFIS100は、飛行中にそのテーマを再生する。
実行中のスクリプトがあれば、スクリプト・コンダクタがスクリプト・ファイルを読んで、SEB106等、各LRUの基本機能に命じて、例えばデジタル・ビデオの再生等の基本的な機能を実行させる。自動スクリプト・サーバがAVC110またはDSU114(図2参照)に対して、乗務員等のユーザーとのインターフェース用にディスプレイ上にウェブ・ページを表示するサービスを提供することができる。AVC110およびDSU114は、自身のローカルサーバに対し自身のリソース制御という低レベルのタスクを管理させる一方、プリミティブはテーププレーヤおよびデジタルデコーダを制御する。
当業者には認識されるように、プリミティブはリソースまたは機器に作用する低レベル機能である。プリミティブは例えば、テーププレーヤ、デジタル・サーバ、チューナ、TUその他の機器を動作させるために用いられる。プリミティブを自動再生スクリプトに組み込むために、プリミティブ・マネージャを用いてプリミティブを管理する。プリミティブ・マネージャは、他のプログラムまたはCGIからの命令を受理するUDPサーバとして動作する。UDPプロトコルは、同報通信メッセージにより命令を受理すべくマネージャに自由度を与える。
図32は、本発明の一実施形態による、図1、2に示すシステムが実行する自動再生スクリプト実行動作用のプリミティブDSU間の関係の例を示す概念図である。これらの動作の一環として、プリミティブは、プリミティブからASYNCメッセージを受理するプリミティブ応答マネージャを含んでいる。応答マネージャは、応答のログを記録して呼び出しルーチンへ返送する。プリミティブ・マネージャの動作には、UDPソケットの待機、メッセージ受信時における必要な命令およびサービスの決定、ログ記録目的での待ち行列を介した応答マネージャへの命令送信、待ち行列を介したプリミティブ機能への命令送信、およびUDPの読み込みが含まれる。応答マネージャは、プリミティブ・マネージャおよびプリミティブからの待ち行列メッセージを待機する。メッセージが到着したならば、応答マネージャはこれをログ記録対象リストに加える。メッセージがプリミティブから到着した場合、応答マネージャはプリミティブからの応答をログ記録対象メッセージのリストとマッチングし、合致したログ記録されたメッセージをリストから除去して、呼び出しルーチンへメッセージを返送する。
図33は、本発明の一実施形態による、図1、2に示すシステムが実行する自動再生スクリプト実行動作用にCMT、AVCおよびDSUが実行するメッセージ交換および動作の例を示す概念図である。図34は、自動スクリプト実行動作の間における、図1、2に示すシステムのコンポーネントとモジュールの間の関係およびメッセージ交換の例である。
自動スクリプト実行機能を実行する処理は以下の通りである。客室乗務員が、選択対象であるテーマのリストを含む自動スクリプト実行ウェブ・ページを開く。客室乗務員は、ウェブ・ページに示す仮想開始ボタン等の開始ボタンを押して自動スクリプト実行を開始する。ウェブ・ページは、スクリプト・マネージャにスクリプト名と共にメッセージを送信してスクリプト実行を開始する。
スクリプト・マネージャは、スクリプトを読んで、現在の飛行機の状態や状況、例えば車輪に懸かる重量を測定して飛行機が飛行中であるか否かを判定することから始める。状態に応じて、スクリプト・マネージャはスクリプト内の初期ステップを見つける。スクリプト・マネージャは、仮想ウェブ・ブラウザを介して対象サーバへサービス要求を送信することにより最初のステートメントを実行する。スクリプト・マネージャは、続いて他のステップが存在するか否かを確認する。上述の要求が最後である場合、これでスクリプトは終了する。しかし、他に要求がある場合、スクリプト・マネージャは待ち行列の後続イベントを待機する。
応答するリソースがエラー・メッセージを以って応答した場合、スクリプト・マネージャは再試行、ステップ飛ばし、または代替ステップを実行することができる。プログラムの終了時点が到来した場合、スクリプト・マネージャは上述のような次ステートメント(上の第一のステートメント参照)が後に続く追加的な待ち時間の有無を調べる。スクリプト・マネージャは、タイムアウトを実行して次のステートメントへ進むことができる。また、スクリプト・マネージャは、飛行フェーズ(車輪に重量が掛かっている/いない、地上走行、巡航中)等の飛行機信号を受信することができる。最後の記載が終わるときに、スクリプトは終了される。
図35は、上述のように自動スクリプト実行が動作する間における、図1、2に示すシステムのスクリプト・マネージャが実行する動作の例を示すフロー図である。図35で示すように、ステップ9000においてスクリプト実行動作が開始されたならば、スクリプト・マネージャはステップ9010において待ち行列への入力を待機する。待ち行列に対する入力を受信したならば、スクリプト・マネージャはステップ9020においてスクリプトを読む。ステップ9030において、スクリプト・マネージャがスクリプトからの命令を取得し、仮想ブラウザAPI呼び出しを用いて当該命令を送信する。当該命令がステップ9040においてフィードバックを必要とする場合、スクリプト・マネージャはステップ9050において待ち行列から更なる情報を受信すべく待機する。ステップ9060においてスクリプトが依然として実行されている場合、処理はスクリプトから別の命令を取得すべくステップ9030へ戻り、処理は上述のように繰り返される。しかし、スクリプトがもはや実行されていなければ、処理はステップ9010へ戻って再びスクリプトを開始すべく待ち行列を待機する。
図36は、自動スクリプト実行動作の間に、図1、2に示すシステムのスクリプト・マネージャが実行する動作の例を示す別のフロー図である。図に示すように、ステップ10000において自動処理が開始されて、ステップ10010において客室乗務員がテーマを選択し、待ち行列を介してメッセージがスクリプト・マネージャへ送られる。この例ではスクリプト・マネージャ処理はステップ10040から始めて実行され、ステップ10050において状態をヌルにセットすることにより初期化される。ステップ10060において待ち行列を待機してメッセージを受信したならば、処理はステップ10070へ進む。
ステップ10070においてメッセージが主ウェブからのものであると判定された場合、処理はステップ10080へ進んで開始すべきか否かを判定する。処理を開始する場合、ステップ10090において状態が有効であるか否が判定される。開始しない場合、処理はステップ10060へ戻る。
しかし、状態が有効な場合、ステップ10100において状態が開始済みに設定され、ステップ10110においてスクリプトが読まれて第一のステップが見出され、ステップ10120においてリソースを配信すべくメッセージが送られる。処理は次いでステップ10060へ戻る。
処理がステップ10080において開始されない場合、ステップ10130において状態が有効か否かが判定される。有効でない場合、処理はステップ10060へ戻る。有効である場合、ステップ10140において状態は停止すべく設定され、ステップ10150において停止メッセージが送られる。処理は次いでステップ10060へ戻る。また、ステップ10130において状態が有効でないと判定された場合、処理はステップ10060へ戻る。
ステップ10070を再び参照するに、メッセージが主ウェブからのものではない場合、ステップ10160において状態が有効か否かが判定される。有効でない場合、処理はステップ10060へ戻る。しかし、状態が有効な場合、メッセージは実行される。
すなわち、メッセージがエラー・メッセージである場合、ステップ10170において最後のメッセージが再送信され、処理はステップ10060へ戻る。メッセージが飛行機メッセージであって飛行機が滑走路上を巡航していない場合、ステップ10180においてスクリプトが実行され、処理はステップ10060へ戻る。メッセージが終了メッセージである場合、ステップ10190においてスクリプト内の次のステップが実行され、処理はステップ10060へ戻る。メッセージが状況メッセージである場合、ステップ10200において状況が与えられ、ステップ10210においてスクリプト内の次のステップが実行され、処理はステップ10060へ戻る。
従って、上述のスクリプト実行処理により、PFIS100を飛行中の娯楽目的で利用することが可能になる。
本発明の少数の例証的な実施形態だけについて上で詳述したが、当業者であれば、本発明の新規な示唆および利点から実質的に逸脱することなく例証的な実施形態に各種の変更を加えることが可能な点が容易に理解されよう。従って、そのようなあらゆる変更は、添付の特許請求の範囲に記載された本発明の範囲内に含まれるものと考える。
図面の簡単な説明
本発明の一実施形態によるインターネット・プロトコル(IP)順序付けシステムおよび方法を用いた、旅客機で採用されている典型的な座席構成の概念図である。 図1に示すシステムのコンポーネント間の相互接続性の別の例の概念図である。 図1、2に示すシステムのコンポーネント間の通信の例の概念図である。 図1、2に示すシステムのコンポーネントに採用されているモジュールの例の概念図である。 図1、2に示すシステムのウェブ・ブラウザ、ウェブ/CGIおよびIPシーケンス・マスター・サーバの間の通信の概念図である。 図1、2に示すシステムのウェブ・ブラウザ、ウェブ/CGIおよびIPシーケンス・マスター・サーバを間の通信の別の概念図である。 図1、2に示すシステムのADBのスイッチおよびヘッドエンド設備およびSEBの関係の例の概念図である。 本発明の一実施形態によるIP順序付け動作の間における、図1、2に示すシステムのIPシーケンス・サーバおよびADBの通信および動作の例を示すシーケンス図である。 本発明の一実施形態による、図1、2に示すシステムのIPシーケンス・サーバ、ADB、SEBおよびその各々のSVDUとUSB、並びに第二SEBの通信および動作の例を示すシーケンス図である。 本発明の一実施形態による、図1、2に示すシステムのIPシーケンス・サーバ、図9に示すようにIP順序付け動作を完了したSEB、および第二SEBとその各々のSVDU並びにUSBの通信および動作の例を示すシーケンス図である。 本発明の一実施形態による、図9、10に示す第二SEBが、自身の下流IPポートを開くのが困難な場合に実行された通信および動作のシーケンス図の例である。 本発明の一実施形態による、図9、10に示す第二SEBが、自身のスイッチを閉じるのが困難な場合に実行された通信および動作のシーケンス図の例である。 本発明の一実施形態による上述図8〜10に示すIP順序付け動作の間に、IPマスター・サーバが実行する動作の例を示すフロー図である。 本発明の一実施形態によるIP順序付け動作の間に図1、2に示すシステムのSEBおよびPDGが実行する動作の例を示すフロー図である。 本発明の一実施形態によるIP順序付け動作の間に、図1、2に示すシステムのSEBおよびPDGが実行する動作の別の例を示すフロー図である。 本発明の一実施形態によるIP順序付け動作の間に、図1、2に示すシステムのADBシーケンス・マネージャが実行する動作の例を示すフロー図である。 本発明の一実施形態によるIP順序付け動作の間に、図1、2に示すシステムのADBおよびSEBが実行する更なる動作の例を示すフロー図である。 本発明の一実施形態によるIP順序付け動作の間に、図1、2に示すシステムのSEBからのメッセージのフローの例を示す概念図である。 本発明の一実施形態によるIP順序付け動作の間における、CGI、IPシーケンス・マスター・サーバおよびADBの間でのメッセージの交換を示す概念図である。 本発明の一実施形態によるIP順序付け動作の間における、ADBおよびSEBの間でのメッセージの交換を示す概念図である。 本発明の一実施形態によるIP順序付け動作の間における、2個のSEBの間でのメッセージの交換を示す概念図である。 本発明の一実施形態によるIP順序付け動作の間における、IPシーケンス・マスター・サーバの各種の状態の例を示す状態遷移図である。 本発明の一実施形態によるIP順序付け動作の間における、図1、2に示すシステムのADBのモジュール間でのメッセージのフローの例である。 本発明の一実施形態によるIP順序付け動作の間における、図1、2に示すシステムのSEBの各種の状態の例を示す状態遷移図である。 本発明の一実施形態によるIP順序付け動作の間における、図1、2に示すシステムのSEBのカラムの各種の状態の例を示す状態遷移図である。 本発明の一実施形態によるIP順序付け動作の間における、ADBシーケンス・マネージャの各種の状態の例を示す状態遷移図である。 本発明の一実施形態による、図1、2に示すシステムのコンポーネントの各種のマネージャ・モジュールの間でのメッセージ交換の例を示す概念図である。 本発明の一実施形態による、図1、2に示すシステムのIPシーケンス・マネージャとメッセージ待ち行列の間でのメッセージ交換の例を示す概念図である。 本発明の一実施形態による、図1、2に示すシステムのSEBおよびそのSVDUが、上述のようにSEBが電力上昇する際に、当該SVDUのIP順序付けの間に行なう動作の例を示すフロー図である。 本発明の一実施形態による、図1、2に示すシステムのSEBおよびそのSVDUが、当該SVDUがIPアドレスを要求した際に、当該SDVUのIP順序付けの間に行なう動作の例を示すフロー図である。 本発明の一実施形態による、図1、2に示すシステムのSEBのSVDUが、電力上昇に際してIPアドレスを要求した場合に、当該SVDUのIP順序付けの間におけるSEBおよび自身のSVDUの動作の例を示すフロー図である。 本発明の一実施形態による、図1、2に示すシステムが実行する自動再生スクリプト実行動作用のプリミティブDSU間の関係の例を示す概念図である。 本発明の一実施形態による、図1、2に示すシステムが実行する自動再生スクリプト実行動作用のCMT、AVCおよびDSUが実行するメッセージ交換および動作の例を示す概念図である。 本発明の一実施形態による自動スクリプト実行動作の間における、図1、2に示すシステムのコンポーネントとモジュールの間の関係およびメッセージ交換の例である。 本発明の一実施形態による自動スクリプト実行動作の間における、図1、2に示すシステムのスクリプト・マネージャが実行する動作の例を示すフロー図である。 本発明の一実施形態による自動スクリプト実行動作の間における、図1、2に示すシステムのスクリプト・マネージャが実行する動作の例を示すフロー図である。

Claims (20)

  1. ヘッドエンド設備と、
    少なくとも一つの区域配信ボックスと、
    少なくとも一つのグループが各々の区域配信ボックスによりサービスを受けるべくグループ編成された複数の座席電子機器ボックスと、
    を含む乗客フライト情報システムであって、
    前記ヘッドエンド設備、区域配信ボックス、および座席電子機器ボックスが、前記ヘッドエンド設備、区域配信ボックス、および座席電子機器ボックスに関連付けられた各々のコンポーネントに各々のIPアドレスを割り当てるアドレス割り当て処理を実行すべく動作するよう適合されていて、当該アドレスにより各々のコンポーネントが乗客フライト情報システム内で識別され、座席電子機器ボックスに関連付けられた前記コンポーネントの少なくとも一つが知的ビデオ表示ユニットである、乗客フライト情報システム。
  2. 各々が座席電子機器ボックスの複数のグループにサービスを提供する複数の区域配信ボックスを更に含む、請求項1に記載の乗客フライト情報システム。
  3. 前記ヘッドエンド設備が、前記少なくとも一つの区域配信ボックスへメッセージを送信することによりIPアドレス割り当て処理を開始し、前記少なくとも一つの区域配信ボックスを制御して、前記区域配信ボックスがサービスを提供している前記電子機器ボックスの少なくとも一つのグループに対しアドレス問い合わせを行ない、前記区域配信ボックスが前記ヘッドエンド設備と協働して、前記少なくとも一つのグループ内の各々の座席電子機器ボックスに各々のIPアドレスを割り当てるよう適合されている、請求項1に記載の乗客フライト情報システム。
  4. 各々が座席電子機器ボックスの複数のグループにサービスを提供する複数の区域配信ボックスを更に含み、
    IPアドレス割り当て処理が、前記区域配信ボックスおよび前記座席電子機器ボックスのグループの全てに対して実行される、請求項3に記載の乗客フライト情報システム。
  5. 前記区域配信ボックスが、前記グループ内の座席電子機器ボックスに対し逐次的にアドレス問い合わせを行なう、請求項3に記載の乗客フライト情報システム。
  6. 前記ヘッドエンド設備、区域配信ボックス、および座席電子機器ボックスの各々が、アドレス割り当て処理を協働して実行すべく適合されたモジュールを含む、請求項1に記載の乗客フライト情報システム。
  7. 前記コンポーネントがUSBポートおよびビデオ表示ユニットを含む、請求項1に記載の乗客フライト情報システム。
  8. 前記ヘッドエンド設備が更に、アドレス割り当て処理の間にIPアドレスを割り当てられた座席電子機器ボックスによりサービスを受けているコンポーネントへ選択された情報を提供するスクリプト実行を実行すべく適合されている、請求項1に記載の乗客フライト情報システム。
  9. 前記情報が、前記ヘッドエンド設備に関連付けられた制御機器を介して選択されたスクリプトに従い提供されるマルチメディア・データである、請求項8に記載の乗客フライト情報システム。
  10. 前記コンポーネントに割り当てられた各々のIPアドレスが、前記コンポーネントに割り当てられた各々のMACアドレスに関連付けられている、請求項1に記載の乗客フライト情報システム。
  11. 乗客フライト情報システムを確立する方法であって、
    グループ編成されていて少なくとも一つのグループが各々の区域配信ボックスによりサービスを受ける、ヘッドエンド設備、少なくとも一つの区域配信ボックス、および複数の座席電子機器ボックスを提供する提供ステップと、
    前記ヘッドエンド設備、区域配信ボックス、および座席電子機器ボックスを動作させて、前記ヘッドエンド設備、区域配信ボックス、および座席電子機器ボックスに関連付けられた各々のコンポーネントに各々のIPアドレスを割り当てるアドレス割り当て処理を実行し、前記アドレスにより前記各々のコンポーネントが前記乗客フライト情報システム内で識別されるようにする動作ステップとを含み、座席電子機器ボックスに関連付けられた前記コンポーネントの少なくとも一つが知的ビデオ表示ユニットである方法。
  12. 前記提供ステップが、各々が座席電子機器ボックスの複数のグループにサービスを提供する複数の区域配信ボックスを提供するステップを更に含む、請求項11に記載の方法。
  13. 前記動作ステップを行なう間に、前記ヘッドエンド設備が、前記少なくとも一つの区域配信ボックスへメッセージを送信することによりIPアドレス割り当て処理を開始し、前記少なくとも一つの区域配信ボックスを制御して、前記区域配信ボックスがサービスを提供している前記電子機器ボックスの少なくとも一つのグループに対しアドレス問い合わせを行ない、前記区域配信ボックスが前記ヘッドエンド設備と協働して、前記少なくとも一つのグループ内の各々の座席電子機器ボックスに各々のIPアドレスを割り当てるようにする、請求項11に記載の方法。
  14. 前記提供ステップが、各々が座席電子機器の複数のグループにサービスを提供する複数の区域配信ボックスを提供し、
    IPアドレス割り当て処理が、前記区域配信ボックスおよび前記座席電子機器ボックスのグループの全てに対して実行される、請求項13に記載の方法。
  15. 前記区域配信ボックスが、前記グループ内の座席電子機器ボックスに対し逐次的にアドレス問い合わせを行なう、請求項13に記載の方法。
  16. 前記ヘッドエンド設備、区域配信ボックス、および座席電子機器ボックスの各々が、アドレス割り当て処理を協働して実行すべく適合されたモジュールを含む、請求項11に記載の方法。
  17. 前記コンポーネントがUSBポートおよびビデオ表示ユニットを含む、請求項11に記載の方法。
  18. 前記ヘッドエンド設備を、アドレス割り当て処理の間にIPアドレスを割り当てられた座席電子機器ボックスによりサービスを受けているコンポーネントへ選択された情報を提供するスクリプト実行を実行すべく動作させるステップを更に含む、請求項11に記載の方法。
  19. 前記情報が、前記ヘッドエンド設備に関連付けられた制御機器を介して選択されたスクリプトに従い提供されるマルチメディア・データである、請求項18に記載の方法。
  20. 前記コンポーネントに割り当てられた各々のIPアドレスが、前記コンポーネントに割り当てられた各々のMACアドレスに関連付けられている、請求項11に記載の方法。
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