JP2007526895A - ペプチド結合サロゲートを組み入れた空間的に規定された大環状分子 - Google Patents

ペプチド結合サロゲートを組み入れた空間的に規定された大環状分子 Download PDF

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Abstract

ペプチド結合サロゲートを組み入れた空間的に規定された新規大環状化合物を開示する。次いで、これらの大環状分子のライブラリーを使用して、特定の生物学的標的との特異的相互作用を示す1種以上の大環状分子種を選択する。特に、本発明による化合物は、哺乳類モチリン受容体および哺乳類グレリン受容体のアゴニストまたはアンタゴニストとして開示される。

Description

本発明は、ペプチド結合サロゲートを組み入れた空間的に規定された新規大環状(macrocyclic)化合物に関する。本発明はまた、これらの大環状分子のライブラリーの作製に関する。次いで、これらのライブラリーを使用して、特定の生物学的標的との特異的な相互作用を示す1種以上の大環状分子種を選択する。
ペプチドは、固体支持体での合成が容易であること、関係する反応が再現性があり高収率であることおよび出発物質が容易に入手できることによりコンビナトリアルケミストリー技術開発の最先端にある。ペプチドは、数多くの酵素および受容体の内因性リガンドである。これらのペプチドの修飾は、これらの同じ受容体および酵素のさらに強力なアゴニストまたは阻害剤を開発するために実施することができる。また、コンビナトリアルペプチドライブラリーは、多種多様の酵素および受容体系のこれまで知られていなかった数多くの活性な配列を見出すために使用されている。しかし、多くは効力および選択性のためにヒトおよび動物用医薬に使用されるが、これらの新規物質は、医薬としてのペプチドの直接使用に関連する通常の限界が依然としてある。ペプチドは非常に強力で、選択性のある生物剤であるが、医薬品としてのそれらの使用は、
・低い水溶性
・特にプロテアーゼに対する代謝不安定性
・低い経口バイオアベイラビリティ
・不十分な膜透過性
・組織および器官の作用部位への輸送の困難さ
・抗原性の可能性
・短い薬物動態学的半減期が薬理作用期間を短くする
・生物の標的領域以外の他の領域におけるペプチド受容体の存在による副作用
・高い製造費
によって制限されている。
これらの欠点を回避する一方で、ペプチドの高い効力を保持するために、過去30年にわたる有意義な研究がこれらのペプチドの模倣物すなわちペプチド模倣薬の研究に捧げられた。同様の構造的特徴を有するが、異なる代謝特性を有する官能基によるアミド結合1つ以上の置換が広範に追求されている。同様に、側鎖を空間的に明確に表示するために立体的に要求が厳しいかまたは構造的に制限されているアミノ酸を使用して得られた分子の立体配座の制限も追求されている。直鎖ペプチドの環化も従来から追求されている。
しかし、望ましい構造に近づくために、単環分子内の立体配座を制御するには長期間の実験を必要とすることが多い。同じ相互作用ペプチド側鎖官能基を有する多数の立体配座を調べるために、三次元配向を誘導し、支配できることは特に興味深いと思われる。この方法では、関心対象の生物標的の最適な1つを迅速に決定できると思われる。
最近、国際公開公報第01/25257号は、「テザー(tether)」と名づけられた特定の要素を使用して大環状ペプチド模倣薬の立体配座を制御することを記載している。しかし、今日まで、このようなテザー要素の使用とペプチド結合サロゲートを合わせる方法は記載されていない。
このような分子は、他のアナログを上回る独自で優れた特性を有すると思われる:
・合成の容易さ
・高い化学的安定性
・改善された代謝安定性
・副作用の発現頻度が低い良好な選択性
・より望ましい薬物動態
・良好な経口バイオアベイラビリティ
・高い水溶性
特に、これらのアナログは、改善された治療特性を有する薬剤としてそれらを望ましいものにしている利点を有する:
・追加の相互作用官能基
・調節された物理化学的特性
・主にアミド結合によって決定される環状ペプチドへと改変された立体配座
骨格鎖間環化(backbone to backbone cyclization)を使用してペプチド分子の立体配座を制御することが記載されている。(Gilon, G. Biopolymers 1991, 31, 745)。しかし、この方法は、使用する骨格鎖の長さによる制御しか提供されないという制限がある。これは、生物系内で最適に相互作用するために必要である可能性のある全ての立体配座へのアクセスを不可能にする。にもかかわらず、この方法は、治療目的(国際公開公報第98/04583号、国際公開公報第99/65508号、米国特許第5770687号、米国特許第6051554号)または診断目的(国際公開公報第02/062819号)に使用することができるソマトスタチンアナログ、ブラジキニンアナログ(米国特許第5874529号)を得ている。
一方、環状ペプチドは、対応する直鎖アナログと比較して、立体配座の運動の制限、規定されたトポロジー、タンパク質分解酵素に対する高い安定性および改良された極性を含む数多くの利点を提供している(Molecular Diversity 2000 (pub. 2002), 5, 289−304)。
従って、環状構造は、ペプチドの薬理学的および薬物動態学的特性を大幅に改善することができる。実施例は、環状ペプチドが効力、選択性、安定性、バイオアベイラビリティおよび膜透過性を増強できることを実証している。環状構造の酵素分解に対する安定性は、ペプチダーゼの基質として認識されるために必要な長い立体配座をこのような分子が取りにくいことによる。環状ペプチドの超巨大混合物ライブラリー(108メンバー以上)が国際公開公報第98/54577号に記載されている。
最近まで、薬物発見に大環状ペプチド模倣薬を使用する報告の数はむしろ少なかった。小型ペプチドまたはペプチド模倣大環状分子によって示されている治療的に興味深い生物活性の最近の例には、プロテアーゼ阻害(HIV、癌、炎症)−Curr. Med. Chem. 2001, 8, 893−907;インテグリン受容体アンタゴニスト(細胞接着阻害、炎症、糖尿病)− J. Med. Chem. 2001, 44, 2586−2592;ヒストンデアセチラーゼ阻害(癌、抗−真菌)− Tr. Endocrin. Metabol. 2001, 12, 294−300; Curr. Med. Chem.2001, 8, 211−235;ウロテンシンIIアンタゴニスト(循環器系疾病)− Angew. Chem. Int. Ed. 2002, 41, 2940−2944;ニューロキニン−2アンタゴニスト(喘息、過敏性大腸症候群)− J. Med. Chem. 2002, 45, 3418−3429;チロシン受容体キナーゼA(TrkA)アンタゴニストおよびニューロトロフィン−3模倣物(アルツハイマー型、卒中、糖尿病性神経障害)− Mol. Pharm. 2000, 57, 385−391; J. Org. Chem. 2004, 69, 701−713;抗菌剤 − J. Med. Chem. 2002, 45, 3430−3439;およびC5a補体阻害剤(炎症性疾病)? Br. J. Pharmacol. 1999, 128, 1461−1466が挙げられる。
しかし、これらの事例のほとんどにおいて、環状構造の形成は長期最適化過程の単に一段階であった。識別の最初のヒットおよび薬物発見のための巨大な大環状分子ライブラリーの使用はあまりにも前例がない。ペプチドへの注目を開始したコンビナトリアルケミストリーにおける広範な努力ならびに今ではアクセスが可能である小型分子ライブラリーの数および種類のその後の急増を考えると、これは特に特筆すべきである。
ペプチド結合の考えられる変更のうち、デプシペプチドは当技術分野において公知である。所定のペプチドおよび対応するデプシペプチドの比較例を以下に示す。重要なことに、他のペプチド結合サロゲートと同様に、隣接残基の側鎖の相対的配列は影響されない。
Figure 2007526895
気づくように、ペプチド中の−NH−の1つがデプシペプチドでは−O−で置換されている。
多数のデプシペプチドが特定の生物活性を示すことが知られている(Ballard, C.E.; Yu, H.; Wang, B. Curr. Med. Chem. 2002, 9, 471−498; Moore, R.E. J. Ind. Microbiol. 1996, 16, 134−143 および Shemayakin, M.M. Antimicrob. Agents Chemother 1965, 5, 962−976参照)。例えば、バンコマイシン、バリノマイシン、アクチノマイシン、ディデムニン、ドルスタチン(dolstatin)は天然産物のデプシペプチドである。これらの化合物の治療的効用には、抗癌性、抗菌性、抗ウイルス性(カリペルチン、キノキサペプチン(quinoxapeptin))、抗真菌性(ジャスパミド)、抗−炎症性(ニューロキニンアンタゴニスト)、抗−凝固性、抗アテローム発生性(antiantherogenic)(ミクロペプチン)および他の作用が挙げられる。
別のクラスのアミノ酸模倣物、ペプトイドには、ペプチド関連治療薬およびバイオマテリアルの設計および合成における広範な効用が見出されている(Curr. Opin. Struct. Biol. 1999, 9, 530−535)。デプシペプチドとペプトイドの比較を以下に示す。
Figure 2007526895
さらに別の方法において、ウレタン部分が効果的なペプチド結合模倣物として機能することができる。それは、アミド結合と同様の硬直さを有する類似の規定の平面性および幾何学を有する。しかし、この部分は余分な原子を含有するので、アミドと等比体積でなく、導入によりサイズが大きい構造を生ずる。しかし、β−アミノ酸を含有するペプチドの独自の特性が証明するように、これは極めて有利であることを証明すると思われる(Chem. Rev. 2001, 101, 3893−4011; Curr. Med. Chem. 2002, 9, 811−822)。
Figure 2007526895
以下は、ペプチド結合サロゲートとしてのウレタン部分の可能な利点として引用することができる:
・分子間および分子内相互作用のための余分なヘテロ原子によるH−結合特性の変更ならびに溶解度の改善
・ある程度の立体配座的制限の負荷
・骨格NHおよびキラルR基は、生物特性および物理特性の調節のための置換および修飾の機会を提供する
・ペプチド結合と比較して、余分な炭素原子による親油性の大きい極性の改良
・プロテイナーゼに対する抵抗性
・薬物動態特性の変更
尿素ペプチド結合サロゲートも、新規構造を有する分子を構築するために他の等量式と合わせて調査されている。例えば、関節炎および癌を治療するためのマトリックスメタロプロテアーゼ阻害薬としての直鎖トリペプチド模倣物の開発では、尿素およびスルホンアミドはアミド結合の代替物として標的とされている。尿素置換は、実際には、結合基が元のペプチドのアミノ酸側鎖と同じで、尿素−ペプトイドハイブリッドと考えることができる場合にN−置換基を含有する。
Figure 2007526895
これらの例は、設計され、検討されている種々のペプチド結合サロゲートの代表的なサンプリングだけを強調している(Mini−Rev. Med. Chem. 2002, 2, 463−473; Mini−Rev. Med. Chem. 2002, 2, 447−462; Curr. Med. Chem. 2002, 9, 2209−2229; Curr. Med. Chem. 2002, 9, 2243−2270; Curr. Med. Chem. 2002, 9, 963−978; Curr. Opin. Chem. Biol. 2002, 6, 872−877; Curr. Opin. Chem. Biol. 1998, 2, 441−452; Angew. Chem. Int. Ed. Engl. 1994, 33, 1699; J. Med. Chem. 1993, 36, 3039−3049; J. Org Chem. 2000, 65, 7667−7675)。具体的にペプチド結合と置換するまたは別の種類のペプチド残基を提供する追加の構造を図3に示す。この多様性により、化学者は天然のアミノ酸単独ではアクセス不可能なペプチド構造の数多くの修飾を探求することができた。しかし、しばしば、これは、予測可能な方法で実施されるのではなく、分子の構築後に判明する。従って、上記のテザー要素によって可能になる制御は、これらのペプチド結合サロゲートを含有する構造に関連して有用であると思われる。
さらに、今日まで、ペプチド結合サロゲートは、おそらくそれらの合成に関与するチャレンジにより、環状構造に関連してもライブラリーに関連しても広範に検討されていない。
従って、種々のペプチド結合サロゲートを組み入れた大環状構造の必要性が存在する。
本発明は、立体配座的に規定された環状分子に関連してペプチド結合サロゲートを使用する。従って、本発明は、ペプチド結合サロゲートを組み入れた式(I)
Figure 2007526895
[式中、A3およびA4は、必要に応じて、存在し、
1、A2、A3およびA4は、式S1〜S21
Figure 2007526895
(式中、RおよびR’は、天然アミノ酸の側鎖または非天然アミノ酸の側鎖から選択されるが、ただし、R’は水素でなく、
R’’は水素またはアルキルであり、
mは0、1または2であり、
nは0、1または2である)
からなる群から選択されるが、ただし、A1、A2、A3またはA4の少なくとも1つは式:S2〜S21からなる群から選択され、
Xは−O−または−NR1−(式中、R1は、水素、アルキル、置換アルキル、アシルおよびスルホニルからなる群から選択される)であり、
Tは、式(II):
−J−(CH2d−K−(CH2e−L−(CH2f− (II)
(式中:
JはXに結合しており、−CH2−または−C(=O)−から選択される二価の基であり、
d、eおよびfは、各々独立して、0、1、2、3、4または5から選択され、
Lは、必要に応じて、存在し、
KおよびLは、独立して共有結合または:
−O−、−NR2−、−S−、−SO−、−SO2−、C(=O)−、−C(=O)−O−、−O−C(=O)−、−C(=O)−NR3−、−NR3C(=O)−、−SO2NR4−、−NR4−SO2−、−CR56−、−CH(OR7)−、ZまたはE配置の−CH=CH−、−C≡C−および
Figure 2007526895
からなる群から選択される二価の基であり、
式中、R2は、水素、アルキル、置換アルキル、シクロアルキル、置換シクロアルキル、複素環、置換複素環、アリール、置換アリール、ヘテロアリール、置換ヘテロアリール、ホルミル、アシル、カルボキシアルキル、カルボキシアリール、アミド、アミジノ、スルホニルおよびスルホンアミドからなる群から選択され、
3およびR4は、独立して、水素またはC1〜C6アルキルから選択され、
5およびR6は、独立して、水素、アルキル、ヒドロキシ、アルコキシおよびアミノからなる群から選択されるが、ただしR5またはR6の1つがヒドロキシ、アルコキシまたはアミノである場合には、他は水素またはアルキルであり、
7は、水素、アルキル、置換アルキル、ホルミルおよびアシルからなる群から選択され、
1およびG2は、独立して、共有結合または:
−O−、−NR8−、−C(=O)−、−C(=O)−O−、−O−C(=O)O−、−C(=O)NR9−、−NR9−C(=O)−、−SO2−NR10−、−NR10−SO2−、−CR1112−、ZまたはE配値の−CH=CH−および−C≡C−
(式中、R8は、水素、アルキル、置換アルキル、シクロアルキル、置換シクロアルキル、複素環、置換複素環、アリール、置換アリール、ヘテロアリール、置換ヘテロアリール、ホルミル、アシル、カルボキシアルキル、カルボキシアリール、アミド、アミジノ、ウレイド、スルホニルおよびスルホンアミドからなる群から選択され、
9およびR10は、独立して、水素またはC1〜C6アルキルから選択され、
11およびR12は、独立して、水素、アルキル、ヒドロキシ、アルコキシおよびアミノから選択されるが、ただしR11またはR12の1つがヒドロキシ、アルコキシまたはアミノである場合には、他は水素またはアルキルである)からなる群から選択される二価の基であるが、ただしG1はJに最も近く、G1またはG2は、1,2または1,3または1,4の相対的配置で互いに結合していてもよい)の二価の基である]の大環状化合物に関する。
本発明の第二の態様において、式(III)
Figure 2007526895
[式中、A1、A2、A3、A4およびXは式(I)について規定するとおりであり、T2は、
Figure 2007526895
(式中、波線は(R)または(S)立体化学またはその混合を示し、
1、q2、q3、q6、q7、q8、q9、q10、q11、q13、q15およびq16は、各々独立して、1、2、3、4または5であり、
4およびq18は、独立して、1または2であり、
5は2、3または5であり、
12およびq14は、各々独立して、0、1、2、3または4であり、
17は0、1、2または3であり、
1、P2、P3、P4およびP5は、各々独立してO、SまたはNHであり、
6はNまたはCHであり、
7はO または CR5253であり、
36は水素、C1〜C6アルキル、ベンジルまたはアシルであり、
50およびR51は、独立して、水素、アルキル、ヒドロキシ、アルコキシおよびアミノからなる群から選択されるが、ただしR50またはR51の1つがヒドロキシ、アルコキシまたはアミノである場合には、他は水素またはアルキルであり、
52およびR53は、独立して、水素、アルキル、ヒドロキシ、アルコキシおよびアミノからなる群から選択されるが、ただしR52またはR53の1つがヒドロキシ、アルコキシまたはアミノである場合には、他は水素またはアルキルであり、
54、R55、R56、R57およびR58は、独立して、水素、アルキル、ヒドロキシ、アルコキシおよびアミノからなる群から選択され、
AAは天然アミノ酸の側鎖であり、
(X)は、T2がXに結合する地点を示し、
(W)は、T2がA2、A3またはA4 に結合する地点を示す)からなる群から選択される二価の基である]の化合物が提供される。
本発明はまた、これらの大環状分子のコンビナトリアルライブラリーも提供する。式(I)および式(III)の化合物は、哺乳類のモチリン受容体および哺乳類のグレリン受容体のアゴニストまたはアンタゴニストとしても開示されている。
本発明は、例示的な実施態様に関連して開示されているが、本発明の範囲をこのような実施態様に限定する意図のものではないことが理解されよう。それどころか、添付の特許請求の範囲によって規定されるものと同様に全ての代替物、改良物および等価物を含むことが意図されている。
本発明の独自の化合物は、これまで同時に調査されたことのない4つの主要な要素を兼ね備えている:
(1)アミノ酸および他の官能基化側鎖の認識の可能性
(2)大員環の立体構造の剛性および分解抵抗性
(3)生物活性物質において可能性があることが判明したペプチド結合サロゲートの改変された水素−結合および極性、改善された安定性ならびに調節された物理特性および認識可能性
(4)非ペプチドテザー成分による空間的制御
本発明はまた、薬物発見のための既存の化合物およびライブラリーを上回る大きな利点も有する:
・テザー成分での立体配座の制御により生物活性型の知識が速やかに提供されるので、化合物ライブラリーの試験から得られる情報の劇的な改善;
・立体配座の制御により、リガンド−標的相互作用を最大にすることができると思われる三次元配向を達成するための認識要素のディスプレイにおいて異なるテザーを用いる規定のバリエーションが可能になる(テザー部分は、実際に、環状構想を1つの低エネルギー立体配座に制約する場合もある);
・認識要素(Ai)にアミノ酸側鎖を使用してタンパク質間、核酸とタンパク質との間またはペプチドとタンパク質との間の既存の分子認識過程を模倣することによる高い生物的関連性;
・タンパク質−タンパク質相互作用またはタンパク質−核酸相互作用に関係するものなどの、小型分子医薬品を開発するためには、その多くがこれまで扱いにくいとされていた多種多様の標的および製薬学的に興味深い生物系への適用性;
・ゲノミクスおよびプロテオミクスにおける努力から生じた多数の新規標的を考えると特定の関連を有する、新規および既存のタンパク質、酵素および受容体標的のプローブとしての化合物の使用;
・観察される任意の活性を調節し、最適化するために容易に使用できる個々の基礎単位によって主に導入されるバリエーションを用いて、変化のない基礎化学アセンブリー方法による生物活性分子のヒットフォロー−アップおよびリード最適化における速度増加;
・生物活性の高い可能性を提供するように設計されている個々の基礎単位によって達成される大きな化学的多様性;
・これらの化合物を合成するための固相方法において、非環状化合物は固相支持体に結合したままであるので、樹脂からの切断−放出方法を使用することにより、高純度に近い状態で化合物が直接提供され、通常の長期にわたる精製工程を回避する;
・元の方法は標準的な液相工程として開発されたので、合成方法により合成の成功程度が高くなり(>95%)、大規模な物質量に直接スケールアップすることができる。
従って、本発明の化合物は、望ましい特性を有する新規生物活性物質の調査において高い可能性を有する新規構造である。
従って、本発明は、式(I)および(II)
Figure 2007526895
(式中、A1、A2、A3、A4、X、TおよびT2は先に規定するとおりである)
の大環状化合物を提供する。
式(I)の大環状化合物の好ましい実施態様において、Tは:
Figure 2007526895
[式中、波線は、E、ZまたはEおよびZの混合の二重結合の立体配置を示し、
1、M2、M3、M4およびM5は、独立して、O、SまたはNR18(式中、R18は、水素、アルキル、置換アルキル、ホルミル、アシルおよびスルホニルからなる群から選択される)から選択され、
1、f2、f4、f7およびf10は、独立して、1、2、3または4から選択され、
3およびf8は、独立して、2または3から選択され、
5、f11、f13、f14 およびf15は、独立して、1または2から選択され、
6は、0、1、2、3または4であり、
9は、0、1または2であり、
(X)は、TがXに結合する地点を示し、
(W)は、TがA2、A3またはA4 に結合する地点を示す]からなる群から選択される。
式(I)の化合物の具体的な実施態様において、Tは:
Figure 2007526895
Figure 2007526895
からなる群から選択される。
式(III)の大環状化合物の好ましい実施態様において、T2は:
Figure 2007526895
[式中、波線は(R)または(S)立体化学またはその混合を示し、
1、q2、q3、q6、q7、q8、q9、q10、q11、q13、q15およびq16は、各々独立して、1、2、3、4または5であり、
4およびq18は、独立して、1または2であり、
12およびq14は、各々独立して、0、1、2、3または4であり、
17は0、1、2または3であり;
1、P3、P4およびP5は、各々独立してO、SまたはNHであり、
6はNまたはCHであり、
7はOまたはCR5253であり、
36は水素、C1〜C6アルキル、ベンジルまたはアシルであり、
50およびR51は、独立して、水素、アルキル、ヒドロキシ、アルコキシおよびアミノからなる群から選択されるが、ただしR50またはR51の1つがヒドロキシ、アルコキシまたはアミノである場合には、他は水素またはアルキルであり、
52およびR53は、独立して、水素、アルキル、ヒドロキシ、アルコキシおよびアミノからなる群から選択されるが、ただしR52またはR53の1つがヒドロキシ、アルコキシまたはアミノである場合には、他は水素またはアルキルであり、
54、R55、R56、R57およびR58は、独立して、水素、アルキル、ヒドロキシ、アルコキシおよびアミノからなる群から選択され、
AAは天然アミノ酸の側鎖であり、
(X)は、TがXに結合する地点を示し、
(W)は、TがA2、A3またはA4 に結合する地点を示す]からなる群から選択される。
式(III)の化合物のさらに別の具体的な実施態様において、T2は:
Figure 2007526895
(式中、Yは水素、アルキル、ベンジルまたはアシルから選択される)からなる群から選択される。
本発明はまた、哺乳類のモチリン受容体および/または哺乳類のグレリン受容体のアゴニストまたはアンタゴニストである式(I)および式(III)の化合物も提供する。
直鎖の22アミノ酸ペプチドであるモチリンは、空腹時の胃腸運動活性を支配することによりGI生理学系において重大な調節的役割を果たす。従って、このペプチドは、ヒトを含む哺乳類の空腹時の十二指腸粘膜から定期的に放出される。さらに正確には、モチリンは、胃腸管平滑筋を収縮させて、胃内容排出を刺激し、腸管通過時間を短縮し、小腸の第III相進行性胃腸運動群を開始することによって胃の運動に対して強力な影響を発揮する。胃運動制御へのモチリンの重大で直接的な関与により、モチリン受容体において活性を低下する(運動低下)または増強する(運動過剰)薬剤は、これらの適応症の新規有効薬剤の探索においてさらなる調査の特に魅力的な分野である。モチリン受容体の大環状アンタゴニストは米国特許仮出願第60/479,223号に開示されている。
同様に、グレリンは、成長ホルモン分泌、エネルギーバランスの維持、食欲および腸の運動を含む数多くの重要な生理的機能に関与する主要なペプチドホルモンである。従って、この受容体のアンタゴニストは肥満治療について研究されているが、グレリンアゴニストは、成長ホルモン欠損によって生ずる状態、消耗症候群および運動不全に関係するGI障害を含む種々の疾病の治療に関与する。
Figure 2007526895
表1Aおよび1Bは、本発明による69の化合物の構造を示す。表2は、これらの69の化合物の質量スペクトル分析データを掲載する。
表1A:式(I)の代表的な化合物
Figure 2007526895
Xは、XがNMeである化合物167およびXがNAcである化合物168を除いてNHである。
Figure 2007526895
Figure 2007526895
Figure 2007526895
Figure 2007526895
Figure 2007526895
Figure 2007526895
Figure 2007526895
表1B:式(III)の代表的な化合物
Figure 2007526895
XはNHである
Figure 2007526895
Figure 2007526895
表2:本発明の代表的な化合物の質量スペクトル分析
Figure 2007526895
Figure 2007526895
注記
1.分子式および分子量(MW)は、ActivityBaseソフトウェア(IDBS, Guildford, Surrey, UK)によって構造から、またはMWだけについては、フリーウェアプログラムMolecular Weight Calculator v. 6.32から自動的に算出する。
2.M+HはLC−MS分析から得られる。
3.全ての分析は分取精製後に物質に実施した。
合成方法
本発明の化合物を構築する基礎単位は、アミノ酸、ヒドロキシ酸、ペプチド結合サロゲートを組み入れる構造およびテザーを含む。アミノ酸およびヒドロキシル酸は市販品を購入するかまたは公知の手法により合成する。ペプチドサロゲートの適切な基礎単位を構築する方法も当技術分野において確立されている。(Mini−Rev. Med. Chem. 2002, 2, 463−473; Mini−Rev. Med. Chem. 2002, 2, 447−462; Curr. Med. Chem. 2002, 9, 2209−2229; Curr. Med. Chem. 2002, 9, 2243−2270; Curr. Med. Chem. 2002, 9, 963−978; Curr. Opin. Chem. Biol. 2002, 6, 872−877; Curr. Opin. Chem. Biol. 1998, 2, 441−452; Angew. Chem. Int. Ed. Engl. 1994, 33, 1699; J. Med. Chem. 1993, 36, 3039−3049; J. Org Chem. 2000, 65, 7667−7675)。特定のテザー化合物の合成は国際公開公報第01/25257号および米国特許仮出願第60/491,248号に記載されている。
種々の合成方法を使用して本発明の大環状化合物を入手でき、そのいくつかはすでに国際公開公報第01/25257号に開示されているか、または文献上公知である。
チオエステル方法を使用する本発明の化合物の固相合成の第一の好ましい方法の概略を図1に提供する。閉環メタセシス(RCM)と呼ばれる第二の好ましい方法も図2に一般的に概略する。環化のための活性樹脂を使用するさらに別の方法を実施例3および4に提示する。
実施例1:ペプチドサロゲートS6を含有する式Iの大環状化合物の代表的な合成
合成スキームを図4(a)に示す(1−0)で示したリンカーを含有するポリスチレントリチル樹脂から出発して、リンカーの最初の標準的なFmoc脱保護により1−1が得られた。次いで、標準条件下においてこれをFmoc Nva−OHと結合させた。この段階において切断されたアリコートの定量分析に基づいて得られた樹脂のローディングは62%であった。標準条件を使用したFmoc切断、次いで実施した標準条件下におけるFmoc−(D)Val−OHとのカップリングにより、1−2が得られた。Fmoc基脱保護後、ステップ1−dに記載されているようにFmoc−(D)Tyr(OtBu)−CHO 1−3による還元的アルキル化を実施した。
ステップ1−d:第一の基礎単位を組み入れる還元的アミノ化
以下のストック溶液を最初に調製した。
溶液A:1%AcOHのTMOF(トリメチルオルトホルメート)溶液100mL.
溶液B:1%AcOHのDMF/TMOF/MeOH(1:1:1)溶液100mL。
20%ピペリジンのDMF溶液で1−2のFmoc基を脱保護した後、2.0 g (1.5mmol)の樹脂を溶液Aで6回洗浄して、乾燥し、N2雰囲気下で100 mLの丸底フラスコに移した。次に、4.6g(10.5 mmol,7.0eq)アルデヒド1−3(標準的な方法を使用してLAH還元によりWeinrebアミドから製造)を25 mLの溶液Bに溶解して、樹脂に添加した。混合物を50℃において45分撹拌した。上記混合物に、10 mLの溶液Bに溶解した1.0g(15.8 mmol,10.5eq)のNaBH3CNを添加した。内容物を50℃においてさらに2.5時間撹拌した。次いで、樹脂をDMF(5×)で洗浄し、次いで交互サイクルでDCM/MeOH(2×)、DCM(5×)で洗浄し、真空下で乾燥した。
ステップ1−e:Cbz保護
上記の樹脂(1.5mmol)に50 mLのDMF(DriSolvグレード)、次に4.0 mL(23mmol,15eq)のDIPEAおよび2.1mL(15mmol,10 eq)のCbzClを添加した。混合物をオービタルシェーカーO/Nで撹拌した。次いで、樹脂をDMF(5×)、交互サイクルでDCM/MeOH(4×)、DCM(5×)で洗浄し、真空下で乾燥した。
ステップ1−f:還元アミノ化による部分的テザー成分の導入
標準的な条件を使用したFmoc基の切断後、1.73 g(1.2mmol)の樹脂1−4を1%AcOHのMeOH溶液で洗浄した(5×)。次いで、この樹脂に、MeOH(DriSolv)15mLおよびTMOF5mL中の1−5 300mg(1.8 mmol,1.5 eq)の溶液を添加した。次に、0.24mL(2.4mmol,2.0eq)のNaBH3CN(またはBAP)を添加し、1−5は溶解度が低いので、反応をオービタルシェーカーで40時間維持した。樹脂をMeOH(10×)、DMF/MeOH交互サイクル(5×)、THF/MeOH交互サイクル(3×)、THF(2×)、DCM/MeOH交互サイクル(3×)、CHCl3(2×)、DCM(4×)で洗浄し、次いで真空乾燥した。
上記樹脂の1.7g(1.2mmol)に30mLのDMF(DriSolv)、次に2.8mL(16mmol,13eq)DIPEAおよび1.7mL(12mmol,10eq)のCbzClを添加した。混合物をO/N撹拌した。樹脂をDMF(5×)、DCM/MeOH交互サイクル(3×)およびDCM(5×)で洗浄し、次いで真空乾燥した(オイルポンプ)。HPLC/MS分析は所望生成物1−6が形成されたことを示した。
ステップ1−g:RCMによる大環状化
標準手法に従って1.2g(0.84mmol)の1−6を用いてRCMを実施した。所望の大環状分子(1−7)が、収率102mg(24%)で得られ、これは、HPLC/MS/CLND分析により測定した。
ステップ1−h:Cbzおよび不飽和水素化
94mg(0.11mmol)の1−7を50mLビーカーで15mLの氷酢酸に溶解し、188mgの10%Pd/Cを添加した。脱気後、溶液を1000psiのH2下で7時間撹拌した。次いで、反応混合物をCeliteでろ過し、Celiteを10mLの氷酢酸で洗浄した(2×)。次いで、ろ液を蒸発させて、化合物を真空乾燥した。HPLC/MS分析により生成物のアイデンティティーを確認した。
ステップ1−i:tBu基の脱保護
このステップは、標準的な方法により50%TFA:50%DCM:3%TIS(トリイソプロピルシラン)を使用して2時間実施した。MS検出を使用する逆相分取HPLCによって粗物質を精製して、生成物(1−8)の収集を始動した。
実施例2:ペプチドサロゲートS6を含有する式Iの大環状化合物の代表的な合成
合成スキームを図4(b)に示す。Fmoc−Nva−OHの固定およびその後のFmocの脱保護は標準的な手法により実施した。標準的な方法を使用してFmoc−(D)Val−OHからアルデヒド2−2を収率62%で製造した。ステップ1−dと同様に、還元的アミノ化を実施した。ステップ1−eに記載の条件下で得られた生成物のCbz保護(反復2×)により所望の生成物2−3が得られた。
Fmoc脱保護、Bts−(D)Tyr(OtBu)−OHとのカップリングおよび樹脂結合トリペプチドサロゲートと2−4とのMitsunobu反応は全て標準条件下で実施して2−5を得た。標準的な手法でHoveyda−Grubbs触媒を用いるRCMによる大環状化で所望生成物、2−6を得た。CLND収率:16.1mg。Bts基の標準的な脱保護は、好ましくは、Cbz基の脱保護の前に実施され、同時に二重結合を還元した。最終生成物2−7はtBu基の脱保護によって得られる。
ペプチドサロゲートS16またはS17
本明細書に提示する経路は、以下の一般的な大環状分子構造について例示するように、本発明の化合物の別の経路を提供する。図5は、ペプチドサロゲートS16を含有する代表的な大環状分子に適用される反応順序を詳細に記載する。
Figure 2007526895
ステップ3−a:アミノ酸を2−クロロトリチルクロライド樹脂にローディングする標準的な手法
50mLの固相反応器において、2−クロロトリチルクロライド樹脂(2g,2mmol/g,4mmol)をDCM(30mL)に懸濁させて、15分撹拌した。ろ過後、Fmoc−アミノ酸(4mmol,1eq)およびDIPEA(1.75mL,10mmol,2.5eq)のDCM(15mL)溶液を反応器に添加し、2時間振とうした。樹脂をろ過し、DMF(2×25mL)で洗浄した。(必要に応じてであるが、好ましくは、2−クロロトリチルクロライド樹脂の任意の残りの活性部位を次いで以下のようにキャッピングする。)このようにして得られた樹脂をDCM:MeOH:DIPEA(80:15:5)の混合物(25mL)で15分処理し、次いでろ過した。この処理を1回反復し、樹脂を最後にDMF(3×25mL)で洗浄して、標準的な方法で乾燥した。
ステップ3−b:Fmoc保護基を脱保護する標準的な手法
ステップ3−aの樹脂をピペリジンのDMF(20%,v/v,25mL)溶液で処理して、5分撹拌し、次いでろ過した。この過程を、20分にした以外は同様にしてもう1回繰り返し、樹脂を最後にDMF(2×25mL)、iPrOH(2×25mL)、DMF(2×25mL)およびDCM(2×25mL)で逐次的に洗浄した。
ステップ3−c1:Fmoc−保護された、p−ニトロフェニルカルボネートまたはp−ニトロフェニルカルバメート(BB2)のカップリング
Fmoc−保護アミノアルコールまたはモノ−Fmoc−保護ジアミン誘導体(BB2, 0.84mmol,4eq)およびHOBt(141mg,0.92mmol,4.4 eq)を含有するDMF(4ml)溶液をステップA−2の樹脂(410mg,0.21 mmol)に添加した。この懸濁液にDIPEA(366μL,2.1mmol,10eq)を添加し、生じた混合物を12時間撹拌した。樹脂をろ過し、DMF(2×5mL)、iPrOH(2×5mL)、DMF(2×5mL)、iPrOH(2×5mL)およびDMF(3×5mL)で連続的に洗浄し、次いで標準的な方法で乾燥した。
ステップ3−c2:Fmoc保護法を使用する標準的なアミノ酸カップリング手法
他の実施態様では、アミノ酸はこの位置で存在することが望ましいと思われる。そのような例には、この手法を使用する。Fmoc(またはDdz)−保護アミノ酸(BB2, 0.53mmol,2.5eq)およびHOBt(121mg,0.79mmol,3.75eq)を含有するDMF(2.3ml)溶液にDIC(94μL,0.58mmol, 2.50eq)を添加した。その後、ここで活性化されたアミノ酸を含有するこの溶液をステップA−2からの樹脂懸濁液(0.21mmol,210mg)に添加し、3時間撹拌した。樹脂をろ過し、DMF(2×5mL)、iPrOH(2×5mL)、DMF(2×5mL)、iPrOH(2×5mL)、DMF(3×5mL)で連続的に洗浄し、次いで標準的な方法で乾燥した。
ステップ3−d:BB2のFmoc−保護基の除去
ステップ3−c1に記載するようであるが、1/5のスケールで樹脂を処理した。
ステップ3−e:Bts−アミノ酸(BB1)のカップリング
Bts−アミノ酸(BB1,0.42mmol,2eq)、TBTU(202mg,0.63mmol,3eq)およびDIPEA(220μL,1.26mmol,6eq)を含有するDMF(2.5mL)溶液をステップ3−dで得られた樹脂に添加し、3時間撹拌した。樹脂をろ過し、DMF(2×5mL)、iPrOH(2×5mL)、DMF(2×5mL)、iPrOH(2×5mL)、DMF(3×5mL)で連続的に洗浄し、その後、標準的な方法で乾燥した。
ステップ3−f:Mitsunobu反応
N−保護テザーアルコール(0.84mmol,4eq)およびトリフェニルホスフィン(220mg,0.84mmol,4eq)を含有するトルエン(2mL)/テトラヒドロフラン(2mL)混合物の溶液をステップ3−eで得られた樹脂に添加した。最後に、DIAD(166μL,0.84mmol,4eq)を添加し、得られた混合物を12時間撹拌した。樹脂をろ過し、DMF(2×5mL)、iPrOH(2×5mL)、DCM(4×5mL)で連続的に洗浄し、標準的な方法で乾燥した。
ステップ3−g:保護された大環状分子前駆体を、2−クロロトリチルクロライド樹脂から切断する標準的な手法
ステップ3−fで得られた樹脂を、酢酸:トリフルオロエタノール:DCM(1:1:8,v/v/v,5mL)の混合物で2時間処理した。樹脂をろ過し、1:1:8混合物の調製直後の2.5mLで1回洗浄した。トルエン(15mL)をろ液に添加し、溶媒を減圧下留去した。このようにして、大環状分子前駆体として作用するアルキル化トリペプチドを通常は白色の固体として得た。切断前に量を確認するために、樹脂の正確な重量を得て、観察される重量増加と切断から生じる量とを比較した。
ステップ3−h:活性化した樹脂に大環状分子前駆体をローディングする標準的な手法
アルキル化トリペプチド(0.05mmol)を含有するDCM(5mL)溶液を活性化した樹脂、例えば、TFP樹脂(213)、o−ニトロフェノール樹脂(214)またはo−クロロフェノール樹脂(215)(300mg)に添加した。この場合には、後者を使用した。最後に、DMAP(1mg,0.01mmol,0.2eq)およびDIC(23μL,0.15mmol,3eq)を添加し、懸濁液を12時間撹拌した。樹脂をろ過し、DCM(2×5mL)、THF(2×5mL)、DCM(3×5mL)で連続的に洗浄し、次いで標準的な方法で乾燥した。
ステップ3−i:活性化した樹脂での大環状化
ステップ3−hで得られた樹脂を、2%TFA、3%TES(またはTIPS)のDCM(v/v/v,5mL)溶液で30分間処理して、テザー要素からN−Ddz保護基を脱離させた。樹脂をろ過し、DCM(2×5mL)で洗浄した。Ddz脱保護後、樹脂を2.5%DIPEAのTHF(5mL)溶液で1時間処理した。反応中溶液の塩基性を確認し(濡れたpH試験紙)、適宜さらにDIPEAを添加して塩基性を維持した。樹脂をろ過し、2.5%DIPEAのTHF溶液の調製直後の2.5mLですすいだ。ろ液を合わせて減圧下に蒸発させた。残渣にH2Oを添加することによって大環状分子の沈殿を誘発した。ろ過して大環状分子を回収し、H2Oで洗浄して、残存する塩を全て除去した。または、樹脂をH2Oで粉砕した。
ステップ3−j:ステップ3−iで得られた大環状分子を連続的に標準的な脱保護条件に付して、最終の大環状分子を得た。
実施例4:ペプチドサロゲートS3を含有する式Iの大環状化合物の代表的な合成
この合成を図6に示す。プロトコールは、ペプトイド部分を導入するために以前に報告されている方法の別法を強調している。
ステップ4−a:500mLの固相合成反応器中で、2−クロロトリチルクロライド樹脂(16.5 g,ローディング2.0 mmol/g)をDCM(350mL)に懸濁させた。生じたスラリーを30分撹拌し、ろ過し、DCM(2×350mL)で洗浄した。別に、Bts−Gly−OH(13.4g,1.5eq)およびDIPEA(17.2mL,3.0eq)のDCM(350mL)溶液を調製して、Bts−Gly塩を形成した。このカルボキシレート塩溶液を樹脂混合物に添加し、さらに2.5時間撹拌した。反応混合物をろ過し、回収した樹脂を、DMF(3×350mL)、2−プロパノール(3× 350mL)およびDCM(3×350mL)で逐次的に洗浄した。最後に、樹脂に残存する全ての活性部位は、1時間撹拌しながら、85/10/5 DCM/MeOH/DIPEA(350mL)溶液で処理して中和した。生じた樹脂をろ過して収集し、DMF(3×350mL)、2−プロパノール(3×350mL)およびDCM(3×350mL)で逐次的に洗浄し、真空下乾燥して、18.73gの4−1を得た。
ステップ4−b:樹脂4−1(1.3g)に、ベンジルアルコール(53.8□l,4.0eq)とトリフェニルホスフィン(1.40g,4.0eq)とを含むTHF10mLおよびトルエン10mLの溶液を添加した。樹脂混合物を1分撹拌し、次いでジイソプロピルアゾジカルボキシレート(DIAD,1.02mL,4.0eq)を添加して、撹拌を12時間継続した。樹脂をろ過して集め、DMF(4×25mL)、2−プロパノール(3×25mL)およびDCM(4×25mL)で逐次的に洗浄し、真空下乾燥して4−2を得た。
ステップ4−c:樹脂A2に、メルカプトエタノール(410μL,10eq)およびn−プロピルアミン(500μL,10eq)のDMF(9mL)溶液を添加し、生じたスラリーを3時間撹拌した。樹脂をろ過して集め、DMF(3×25mL)、2−プロパノール(3×25mL)およびDCM(3×25mL)で逐次的に洗浄し、真空下で乾燥して4−3を得た。
ステップ4−d:樹脂4−3にBts−Gly−OH(695mg,1.5eq)およびDEBPT(763mg)の9.4mLのDMF溶液を添加した。樹脂混合物を1分撹拌し、次いでDIPEA(666μL,2.5eq)を添加し、撹拌を3時間継続した。樹脂をろ過して収集し、DMF(3×25mL)、2−プロパノール(3×25mL)およびDCM(3×25mL)で逐次的に洗浄し、真空下で乾燥して4−4を得た。
ステップ4−e:樹脂4−4に、n−ブタノール(366μL,4.0eq)およびトリフェニルホスフィン(1.05 mg,4.0eq)を含むTHF10mLおよびトルエン10mLの溶液を添加した。樹脂混合物を1分撹拌し、次いでDIAD(788μL,4.0eq)を添加し、撹拌を12時間継続した。樹脂をろ過して収集し、DMF(4×25mL)、2−プロパノール(3×25mL)およびDCM(4×25mL)で逐次的に洗浄し、真空下に乾燥して4−5を得た。
ステップ4−f:樹脂A5に、メルカプトエタノール(600μL,10eq)、n−プロピルアミン(500μL,10eq)のDMF(6mL)溶液を添加して、生じたスラリーを3時間撹拌した。樹脂をろ過して収集し、DMF(3×25mL)、2−プロパノール(3×25mL)およびDCM(3×25mL)で逐次的に洗浄し、真空下に乾燥して4−6を得た。
ステップ4−g:樹脂4−6に、Bts−Gly−OH(695mg,1.5eq)およびDEBPT(763mg)のDMF9.4mLの溶液を添加した。樹脂混合物を1分撹拌し、次いでDIPEA(666μL,2.5eq)を添加し、撹拌を3時間継続した。樹脂をろ過して収集し、DMF(3×25mL)、2−プロパノール(3×25mL)およびDCM(3×25mL)で逐次的に洗浄し、真空下に乾燥して4−7を得た。
ステップ4−h:樹脂4−7に、Ddz−T1(1.3g,4.0eq)およびトリフェニルホスフィン(1.05g,4.0eq)を含むTHF10mLおよびトルエン10mLの溶液を添加した。樹脂混合物を1分撹拌し、次いで、DIAD(788μL,4.0eq)を添加し、撹拌を12時間継続した。樹脂をろ過して収集し、DMF(4×25mL)、2−プロパノール(3×25mL)およびDCM(4×25mL)で逐次的に洗浄し、真空下に乾燥して4−8を得た。
ステップ4−i:樹脂4−8に、AcOH/TFE/DCM(1/1/8)の溶液10 mLを添加し、2時間撹拌した。樹脂をろ過して、DCM(3×10mL)で洗浄した。ろ液を蒸発乾固し、残渣を高真空下でさらに乾燥した。残存する切断生成物を4mLのDCMに溶解し、2−クロロフェノール樹脂(450mg)、DIC(150μL)およびDMAP(15mg)に添加し、終夜撹拌した。樹脂をDCM(3×)で洗浄し、次いで真空下に乾燥して4−9を得た。
ステップ4−j:樹脂4−9に、3%TFAのDCM溶液5mLを添加し、生じたスラリーを15分撹拌した。樹脂をろ過し、この処理を1回繰り返し、次いで樹脂をDCM(3×5mL)で洗浄し、真空下で乾燥した。乾燥した樹脂に2.5%DIPEAのTHF溶液5mLを添加し、1時間撹拌した。樹脂をろ過し、THF(3×5mL)で洗浄した。ろ液を減圧下に蒸発させ、残渣を真空下に乾燥して、大環状分子4−10を得た。
ステップ4−k:標準的な条件を使用して、4−10のBts基を脱離させて、全て脱保護された最終的な大環状分子4−11を得た。この化合物は標準的な方法によってさらに精製することができた。
本発明の化合物の生物的評価
それぞれ、方法B1およびB2に記載されている競合的放射性リガンド結合アッセイを使用して、ヒトモチリン受容体およびヒトグレリン受容体において相互作用する能力について、本発明の化合物を評価した。それぞれ、モチリンおよびグレリン受容体について方法B3およびB4に記載されている機能アッセイを使用して相互作用のさらなる特徴づけを実施することができる。これらの方法は全て、それが望ましい場合には、多数の化合物の同時評価を可能にする高スループット方法で実施することができる。
方法B1およびB2を使用する本発明の代表的な化合物の調査の結果を表3に示す。
実施例方法B1:競合的放射性リガンド結合アッセイ(モチリン受容体)
材料
・膜は、ヒトモチリン受容体を安定に形質移入したCHO細胞から調製し、1.5μg/アッセイポイントの量で使用した。[PerkinElmer(商標) SignalScreen Product #6110544]
・[125I]−モチリン(PerkinElmer,#NEX−378);最終濃度:0.04〜0.06nM
・モチリン(Bachem(商標),#H−4385);最終濃度:1μM
・Multiscreen Harvestプレート−GF/B(Millipore(商標),#MAHFB1H60)
・ディープ−ウェルポリプロピレンタイタープレート(Beckman Coulter(商標),#267006)
・TopSeal−A(PerkinElmer,#6005185)
・ボトムシール(Millipore,#MATAH0P00)
・MicroScint−0(PerkinElmer,#6013611)
・結合緩衝液:50mM Tris−HCl(pH7.4)、10mM MgCl2、1mM EDTA、0.1% BSA
アッセイ容量
・結合緩衝液で希釈した膜 150μL
・結合緩衝液で希釈した化合物 10μL
・結合緩衝液で希釈した放射性リガンド([125I]−モチリン) 10μL
化合物の最終試験濃度(N=11):
10,5,2,1,0.5,0.2,0.1,0.05,0.02,0.01,0.005 μM。
化合物の取扱:
化合物は、100% DMSOで希釈された10mMのストック濃度でドライアイスで凍結されて提供され、試験日まで−20℃で保存した。試験日に、化合物を室温において解凍し、次いで望ましい試験濃度に従ってアッセイ緩衝液で希釈した。これらの条件下では、アッセイの最大最終DMSO濃度は0.5%であった。
アッセイプロトコール:
ディープ−ウェルプレートにおいて、希釈した細胞膜(1.5μg/mL)を、結合緩衝液(全結合、N=5)、1 μMのモチリン(非特異的結合、N=3)または適当な濃度の試験化合物のいずれか10μLと合わせる。各ウェルに10μlの[125I]−モチリン(最終濃度0.04〜0.06nM)を添加することによって反応を開始する。プレートをTopSeal−Aで密封し、ゆっくりボルテックスし、室温において2時間インキュベートする。Tomotec Harvesterを使用して、事前に浸漬しておいた(0.3%ポリエチレンイミン、2時間)Multiscreen Harvestプレートで試料をろ過して反応を停止し、500μLの冷却した50mM Tris−HCl(pH 7.4)で9回洗浄し、次いでプレートを30分間ドラフトで空気乾燥する。ボトムシールをプレートに適用してから、各ウェルに25μLのMicroScint−0を添加する。次いで、プレートをTopSeal−Aで密封し、TopCountマイクロプレートシンチレーションおよび発光カウンター(PerkinElmer)でウェルあたり30秒計数し、結果を1分あたりの計数(cpm)として表す。
データは、変数勾配の非線形回帰分析を使用するGraphPad(商標) Prism(GraphPad Software, San Diego, CA)によって分析した。Ki値は、(予め膜特徴付け中に測定されている)[125I]−モチリンの0.16nMのKd値を使用して算出した。
Figure 2007526895
式中、全および非特異的結合は、それぞれ、1μMのモチリンの非存在下または存在下において得られるcpmを表す。
実施例方法B2:競合的放射性リガンド結合アッセイ(グレリン受容体)
ヒト成長ホルモン分泌促進受容体(hGHS−R1a)における競合的結合アッセイを、文献に記載されているアッセイと同様に実施した。(Bednarek MA et al. (2000), 新規成長ホルモン−放出ペプチドグレリンの構造−機能研究:成長ホルモン分泌促進受容体1aの活性化に必要なグレリンの最小配列(Structure−function studies on the new growth hormone−releasing peptide ghrelin: minimal sequence of ghrelin necessary for activation of growth hormone secretagogue receptor 1a); J Med Chem 43:4370−4376. Palucki BL et al. (2001), グレリン模倣物としてのスピロ(インドリン−3,4’−ピペリジン)成長ホルモン分泌促進薬(Spiro(indoline−3,4'−piperidine) growth hormone secretagogues as ghrelin mimetics); Bioorg Med Chem Lett 11:1955−1957.)
材料
・膜(GHS−R/HEK 293)は、ヒトグレリン受容体(hGHS−R1a)を安定に形質移入したHEK−293細胞から調製した。これらの膜は、PerkinElmer BioSignal(#RBHGHSM,lot#1887)によって提供され、0.71μg/アッセイポイントの量で使用した。
・[125I]−グレリン(PerkinElmer,#NEX−388);最終濃度:0.0070〜0.0085nM
・グレリン(Bachem,#H−4864);最終濃度:1□M
・Multiscreen Harvestプレート−GF/C(Millipore,#MAHFC1H60)
・ディープ−ウェルポリプロピレンタイタープレート(Beckman Coulter,#267006)
・TopSeal−A(PerkinElmer,#6005185)
・ボトムシール(Millipore,#MATAH0P00)
・MicroScint−0(PerkinElmer,#6013611)
・結合緩衝液:25mM Hepes(pH7.4)、1mM CaCl2、5mM MgCl2、2.5mM EDTA、0.4% BSA
アッセイ容量
競合実験はろ過アッセイフォーマット300μLで実施した。
・結合緩衝液で希釈した膜 220μl
・結合緩衝液で希釈した化合物 40μl
・結合緩衝液で希釈した放射性リガンド([125I]−グレリン) 40μl
本発明の化合物の最終試験濃度(N=1):
10、1、0.5、0.2、0.1、0.05、0.02、0.01、0.005、0.002、0.001 μM。
化合物の取扱:
化合物は、100% DMSOで希釈された10mMのストック濃度でドライアイスで凍結されて提供され、試験日まで−80℃で保存した。試験日に、化合物を室温において終夜解凍し、次いで望ましい試験濃度に従ってアッセイ緩衝液で希釈した。これらの条件下では、アッセイの最大最終DMSO濃度は0.1%であった
アッセイプロトコール:
ディープ−ウェルプレートにおいて、希釈した細胞膜(最終濃度:0.71μg/ウェル)220μLを、結合緩衝液(全結合、N=5)、1μMのグレリン(非特異的結合、N=3)または適切な濃度の試験化合物(各試験濃度についてN=2)のどれか40μLと合わせた。各ウェルに40□Lの[125I]−グレリン(最終濃度0.0070〜0.0085nM)を添加することによって反応を開始した。プレートをTopSeal−Aで密封し、ゆっくりボルテックスし、室温において30分インキュベートした。Tomotec Harvesterを使用して、Multiscreen Harvestプレート(0.5%ポリエチレンイミンで事前に浸漬)で試料をろ過して反応を停止し、500 □Lの冷却した50mM Tris−HCl(pH7.4,4℃)で9回洗浄し、次いでプレートを30分間ドラフトで空気乾燥した。ボトムシールをプレートに適用してから、各ウェルに25μLのMicroScint−0を添加した。次いで、プレートをTopSeal−Aで密封し、TopCountマイクロプレートシンチレーションおよび発光カウンター(PerkinElmer)で、60秒のカウント遅延を使用して、ウェルあたり30秒計数した。結果は1分あたりの計数(cpm)として表した。
データは、変数勾配の非線形回帰分析を使用するGraphPadPrism(GraphPad Software, San Diego, CA)によって分析した。Ki値は、(予め膜特徴付け中に測定されている)[125I]−グレリンの0.01nMのKd値を使用して算出した。
max値は、以下の式を使用して算出した:
Figure 2007526895
式中、全および非特異的結合は、それぞれ、1μMのグレリンの非存在下または存在下において得られるcpmを表す。
実施例方法B3:エクオリン機能アッセイ(モチリン受容体)
材料
・膜は、ヒトモチリン受容体を発現するAequoScreen(商標)(EUROSCREEN,ベルギー)細胞系統(細胞系統ES−380−A;受容体受託番号#AF034632)を使用して調製した。この細胞系統は、Gα16およびミトコンドリア標的エクオリン(Ref #ES−WT−A5)を共発現するCHO−K1細胞にヒトモチリン受容体を形質移入することによって構築する。
・モチリン(Bachem, #H−4385)
・アッセイ緩衝液:15mM HEPESおよび0.1% BSA(pH 7.0)を添加したDMEM−F12(ダルベッコ変法イーグル培地)
・セレンテラジン(Molecular Probes(商標), Leiden,オランダ)
化合物の最終試験濃度(N=5):
10、3.16、1、0.316、0.1 μM。
化合物の取扱:
化合物は、フォーマット済みの96−ウェルプレートで約1.2μmolの量の乾燥フィルムとして提供された。化合物は100%DMSOに10mMの濃度で溶解し、さらに使用するまで−20℃で保存した。0.1%BSAを添加した30%DMSO中500μMの濃度でドータープレートを調製し、試験時まで−20℃で保存した。試験日に、化合物を室温において解凍し、望ましい試験濃度に従ってアッセイ緩衝液で希釈した。これらの条件下では、アッセイの最大最終DMSO濃度は0.6%であった。
細胞調製
5mM EDTAを添加したCa2+およびMg2+−不含リン酸緩衝生理食塩水(PBS)で細胞を培養プレートから採集し、1000×gで2分間でペレット化し、アッセイ緩衝液(上記参照)で5×106細胞/mLの密度で再懸濁させ、5 μMのセレンテラジンの存在下において一晩インキュベートした。ローディング後、細胞をアッセイ緩衝液で5×105細胞/mLの濃度に希釈した。
アッセイプロトコール:
アゴニスト試験では、96−ウェルプレートにおいて50μlの細胞懸濁液を50 μlの適切な濃度の試験化合物またはモチリン(基準アゴニスト)と混合した(二重試料)。受容体活性化によって生じる発光を、Functional Drug Screening System 6000「FDSS 6000」(Hamamatsu Photonics K.K.,日本)を使用して記録した。
アンタゴニスト試験では、アゴニスト試験の終了時から15〜30分経過時に、試験化合物を含有する細胞懸濁液に適当なEC80濃度のモチリン(すなわち、0.5nM;100μL)を注入し(二重試料)、受容体活性化によって生じる発光を上記のパラグラフに記載するように測定した。
結果は相対的光線単位(RLU)として表す。等式E=Emax/(1+EC50/C)n(式中、Eは所定のアゴニスト濃度(C)における測定されたRLU値であり、Emaxは最大応答であり、EC50は50%刺激を生ずる濃度であり、nは傾斜指数である)に基づいて非線形回帰分析(シグモイダル用量−応答)によって、GraphPad Prism(GraphPad Software, San Diego, CA)を使用して濃度応答曲線を分析した。アゴニスト試験では、各濃度の試験化合物の結果は、EC80に等しい濃度(すなわち、0.5nM)のモチリンによって誘導される信号に対する活性の割合(%)として表した。アンタゴニスト試験では、各濃度の試験化合物の結果は、EC80に等しい濃度(すなわち、0.5nM)のモチリンによって誘導される信号に対する阻害の割合(%)として表した。
実施例方法B4:エクオリン機能アッセイ(グレリン受容体)
材料
・膜は、ヒトグレリン受容体を発現するAequoScreen(商標)((EUROSCREEN,ベルギー)細胞系統(細胞系統ES−410−A;受容体受託番号#60179)を使用して調製した。この細胞系統は、Gα16およびミトコンドリア標的エクオリン(Ref #ES−WT−A5)を共発現するCHO−K1細胞にヒトグレリン受容体を形質移入することによって構築する。
・グレリン(基準アゴニスト;Bachem, #H−4864)
・アッセイ緩衝液:0.1% BSA(ウシ血清アルブミン;pH7.0)を含有するDMEM(ダルベッコ変法イーグル培地)
・セレンテラジン(Molecular Probes,Leiden,オランダ)
本発明の化合物の最終試験濃度(N=8):
10、1、0.3、0.1、0.03、0.01、0.003、0.001 μM。
化合物の取扱
化合物のストック溶液(10mMの100% DMSO溶液)は、ドライアイスで凍結されて提供され、使用時まで−20℃で保存した。ストック溶液から、26% DMSOで20倍希釈することによって500□M濃度のマザー溶液を作製した。次いで、0.1% BSAを含有するDMEM培地で適切に希釈することによってアッセイプレートを作製した。これらの条件においては、アッセイの最大の最終DMSO濃度は<0.6%であった。
細胞調製
5 mM EDTAを添加したCa2+およびMg2+−不含リン酸緩衝生理食塩水(PBS)でAequoScreen(商標)細胞を培養プレートから採集し、1000×gで2分間でペレット化し、0.1%BSAを含有するDMEM−Ham’s F12で5×106細胞/mLの密度で再懸濁させ、5□Mのセレンテラジンの存在下に室温において一晩インキュベートした。ローディング後、細胞をアッセイ緩衝液で5×105細胞/mLの濃度に希釈した。
アッセイプロトコール
アゴニスト試験では、96−ウェルプレートにおいて50□Lの細胞懸濁液を50□Lの適切な濃度の試験化合物またはグレリン(基準アゴニスト)と混合した(二重試料)。実験をバリデートするために、グレリン(基準アゴニスト)は、試験化合物と同時にいくつかの濃度において試験した。グレリンまたは試験化合物に応答した受容体活性化によって生じる発光を、Hamamatsu FDSS 6000リーダー(Hamamatsu Photonics K.K.,日本)を使用して記録した。
結果の分析および提示
結果は相対発光量(RLU)として表した。等式E=Emax/(1+EC50/C)n(式中、Eは所定のアゴニスト濃度(C)における測定されたRLU値であり、Emaxは最大応答であり、EC50は50%刺激を生ずる濃度であり、nは傾斜指数である)に基づいて非線形回帰分析(シグモイダル用量−応答)によって、GraphPad Prism(GraphPad Software, San Diego, CA)を使用して濃度応答曲線を分析した。アゴニスト試験では、各濃度の試験化合物の結果は、EC80に等しい濃度(すなわち、3.7 nM)のグレリンによって誘導される信号に対する活性の割合(%)として表す。EC50 Hill傾斜および%Emax値を記録する。
表3:本発明の代表的な化合物の生物活性
Figure 2007526895
1.示す活性は以下の範囲で示した:
A=0.01〜0.10μM、B=0.1〜1.0μM、C=1.0〜10.0μM
2.結合は実施例に記載する標準的な方法を使用して実施した。
本発明の好ましい実施態様が本明細書において詳細に記載され、添付の図面に例示されているが、本発明はこれらの正確な実施態様に限定されず、本発明の範囲または精神から逸脱することなく、種々の変更および改良を実施できることが理解されるべきである。
本発明の化合物の固相合成の一方法を示す一般的なスキームである。 本発明の化合物の固相合成の第二の方法を示す一般的なスキームである。 代表的なペプチド結合サロゲートの構造およびペプチド残基の置換を示す。 本発明の代表的な化合物の合成スキームを示す。 本発明の代表的な化合物の合成スキームを示す。 本発明の代表的な化合物の合成スキームを示す。

Claims (12)

  1. 式(I):
    Figure 2007526895
    [式中、
    3およびA4は、必要に応じて、存在し、
    1、A2、A3およびA4は、式S1〜S21
    Figure 2007526895
    (式中、
    RおよびR’は、天然アミノ酸の側鎖または非天然アミノ酸の側鎖から選択されるが、ただし、R’は水素でなく、
    R’’は水素またはアルキルであり、
    mは0、1または2であり、
    nは0、1または2である)からなる群から選択されるが、ただし、A1、A2、A3またはA4の少なくとも1つは式S2〜S21からなる群から選択され、
    Xは−O−または−NR1−(式中、R1は、水素、アルキル、置換アルキル、ホルミル、アシルおよびスルホニルからなる群から選択される)であり、
    Tは、式II:
    −J−(CH2d−K−(CH2e−L−(CH2f− (II)
    (式中、
    JはXに結合しており、−CH2−または−C(=O)−から選択される二価の基であり、
    d、eおよびfは、各々独立して、0、1、2、3、4または5から選択され、
    Lは、必要に応じて、存在し、
    KおよびLは、独立して共有結合または:
    −O−、−NR2−、−S−、−SO−、−SO2−、C(=O)−、−C(=O)−O−、−O−C(=O)−、−C(=O)−NR3−、−NR3C(=O)−、−SO2NR4−、−NR4−SO2−、−CR56−、−CH(OR7)−、ZまたはE配置の−CH=CH−、−C≡C−および
    Figure 2007526895
    からなる群から選択される二価の基であり、式中、
    2は、水素、アルキル、置換アルキル、シクロアルキル、置換シクロアルキル、複素環、置換複素環、アリール、置換アリール、ヘテロアリール、置換ヘテロアリール、ホルミル、アシル、カルボキシアルキル、カルボキシアリール、アミド、アミジノ、ウレイド、スルホニルおよびスルホンアミドからなる群から選択され、
    3およびR4は、独立して、水素またはC1〜C6アルキルから選択され、
    5およびR6は、独立して、水素、アルキル、ヒドロキシ、アルコキシおよびアミノからなる群から選択されるが、ただしR5またはR6の1つがヒドロキシ、アルコキシまたはアミノである場合には、他は水素またはアルキルであり、
    7は、水素、アルキル、置換アルキル、ホルミルおよびアシルからなる群から選択され、
    1およびG2は、独立して、共有結合または:
    −O−、−NR8−、−C(=O)−、−C(=O)−O−、−O−C(=O)O−、−C(=O)NR9−、−NR9−C(=O)−、−SO2−NR10−、−NR10−SO2−、−CR1112−、ZまたはE配置の−CH=CH−および−C≡C−
    (式中、
    8は、水素、アルキル、置換アルキル、シクロアルキル、置換シクロアルキル、複素環、置換複素環、アリール、置換アリール、ヘテロアリール、置換ヘテロアリール、ホルミル、アシル、カルボキシアルキル、カルボキシアリール、アミド、アミジノ、ウレイド、スルホニルおよびスルホンアミドからなる群から選択され、
    9およびR10は、独立して、水素またはC1〜C6アルキルから選択され、
    11およびR12は、独立して、水素、アルキル、ヒドロキシ、アルコキシおよびアミノから選択されるが、ただしR11またはR12の1つがヒドロキシ、アルコキシまたはアミノである場合には、他は水素またはアルキルである)からなる群から選択される二価の基であるが、ただしG1はJに最も近く、G1またはG2は、1,2または1,3または1,4の相対的配置で互いに結合していてもよい)の二価の基である]の化合物。
  2. Tが:
    Figure 2007526895
    [式中、波線は、E、Z、またはEとZの混合の二重結合配置を示し、
    1、M2、M3、M4およびM5は、独立して、O、SまたはNR18(式中、R18は、水素、アルキル、置換アルキル、ホルミル、アシルおよびスルホニルからなる群から選択される)から選択され、
    1、f2、f4、f7およびf10は、独立して、1、2、3または4から選択され、
    3およびf8は、独立して、2または3から選択され、
    5、f11、f13、f14 およびf15は、独立して、1または2から選択され、
    6は、0、1、2、3または4であり、
    9は、0、1または2であり、
    (X)は、TがXに結合する地点を示し、
    (W)は、TがA2、A3またはA4 に結合する地点を示す]からなる群から選択される、請求項1に記載の化合物。
  3. 式(III):
    Figure 2007526895
    [式中、
    3およびA4は、必要に応じて存在し、
    1、A2、A3およびA4は、式S1〜S21:
    Figure 2007526895
    (式中、
    RおよびR’は、天然アミノ酸の側鎖または非天然アミノ酸の側鎖から選択されるが、ただし、R’は水素でなく、
    R’’は水素またはアルキルであり、
    mは0、1または2であり、
    nは0、1または2である)からなる群から選択されるが、ただしA1、A2、A3またはA4の少なくとも1つは式S2〜S21からなる群から選択され、
    Xは−O−または−NR1−(式中、R1は、水素、アルキル、置換アルキル、ホルミル、アシルおよびスルホニルからなる群から選択される)であり、
    2
    Figure 2007526895
    (式中、波線は(R)または(S)立体化学またはその混合を示し、
    1、q2、q3、q6、q7、q8、q9、q10、q11、q13、q15およびq16は、各々独立して、1、2、3、4または5であり、
    4およびq18は、独立して、1または2であり、
    5は2、3または5であり、
    12およびq14は、各々独立して、0、1、2、3または4であり、
    17は0、1、2または3であり、
    1、P2、P3、P4およびP5は、各々独立してO、SまたはNHであり、
    6はNまたはCHであり、
    7はOまたはCR5253であり、
    36は水素、C1−C6アルキル、ベンジルまたはアシルであり、
    50およびR51は、独立して、水素、アルキル、ヒドロキシ、アルコキシおよびアミノからなる群から選択されるが、ただしR50またはR51の1つがヒドロキシ、アルコキシまたはアミノである場合には、他は水素またはアルキルであり、
    52およびR53は、独立して、水素、アルキル、ヒドロキシ、アルコキシおよびアミノからなる群から選択されるが、ただしR52またはR53の1つがヒドロキシ、アルコキシまたはアミノである場合には、他は水素またはアルキルであり、
    54、R55、R56、R57およびR58は、独立して、水素、アルキル、ヒドロキシ、アルコキシおよびアミノからなる群から選択され、
    AAは天然アミノ酸の側鎖であり、
    (X)は、T2がXに結合する地点を示し、
    (W)は、T2がA2、A3またはA4 に結合する地点を示す)からなる群から選択される二価の基である]の化合物。
  4. Tが:
    Figure 2007526895
    Figure 2007526895
    からなる群から選択される、請求項1に記載の化合物。
  5. T2が:
    Figure 2007526895
    Figure 2007526895
    (式中、Yは水素、アルキル、ベンジルまたはアシルから選択される)からなる群から選択される、請求項3に記載の化合物。
  6. X、A1、A2、A3およびTが表1Aに定義されているものである、請求項1に記載の化合物。
  7. Figure 2007526895
    からなる群から選択される、請求項1に記載の化合物。
  8. X、A1、A2、A3およびT2が表1Bに定義されているものである、請求項3に記載の化合物。
  9. 請求項1に記載の構造を有する哺乳類モチリン受容体のアゴニストまたはアンタゴニスト。
  10. 請求項3に記載の構造を有する哺乳類モチリン受容体のアゴニストまたはアンタゴニスト。
  11. 請求項1に記載の構造を有する哺乳類グレリン受容体のアゴニストまたはアンタゴニスト。
  12. 請求項3に記載の構造を有する哺乳類グレリン受容体のアゴニストまたはアンタゴニスト。
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