定義
本明細書で使用する「生化学的マーカー」は、体内で発現されるか形成されるか他の形で存在する分子および/または化合物であり、検体および疾患インジケータを含むがこれに限定されない。
本明細書で使用する「小分子」は、炭水化物、擬似炭水化物(carbohydratemimetics)、擬似ペプチド(peptidomimetics)、1モルあたり約10000グラム以下より少ない分子量を有する有機または無機の化合物(すなわち、ヘテロオーガニック(heteroorganic)化合物および有機金属化合物を含む)と、そのような化合物の塩、エステル、および他の医薬的に許容可能な形を含むがこれに限定されない。
本明細書で使用する「ネットワーク参加者」は、ネットワーク上の情報のアクセス、保管、または交換にかかわる、中央統合サイトを含むすべての実体を意味する。
本明細書で使用する「リモートメンバ」は、中央統合サイト以外のすべてのネットワーク参加者を意味する。リモートメンバは、「消費者リモートメンバ」(CRM)または「非消費者リモートメンバ」(NRM)のいずれかである。
本発明は、ネットワークと、そのネットワークを確立し、動作させる方法とを提供する。本発明のネットワークは、消費者、栄養学薬理学者、および他の関心を持つ当事者を中央統合サイト(CIS)の回りでリンクする。CISは、本ネットワークのホストであり、これに、個人別の情報が流れ込み、保管され、栄養学薬理学者および個々の消費者と共用される。したがって、本ネットワークは、栄養学的製品、薬、生化学的マーカーに関する情報の継続的な収集、保管、および交換を容易にし、各参加者に、最新の栄養学的状況レポートと、さまざまなサービスを提供するために操作できる知識および専門知識の広いプールとへのアクセスを提供する。
本発明のネットワークは、応用栄養学研究と、古典的な薬剤と、ヘルスケアの構成要素としての栄養学に関心を持つ患者との間の知識ギャップに橋を渡すソフトウェアの使用を介して、状況レポートを提供する。好ましい実施形態では、本発明は、どちらもが参照によってその全体を本明細書に組み込まれる米国特許第6,063,026号および米国特許第6,277,070号に記載の「BIOCELL(商標)」と称するソフトウェアプログラムを使用する。BIOCELL(商標)は、臨床検査結果を300冊以上の医学書籍および論文審査のある科学刊行物からの最新の医学研究および生化学研究にリンクして、個人別の栄養素の欠損およびアンバランスを具体的に識別し、個人について禁忌である薬を独自に識別し、個人の特定の栄養学的プロファイルおよび/または薬物相互作用を判定する。
本発明のネットワークは、個人の臨床検査結果から生成された情報を受け取り、分析し、個人に合わせたユーザフレンドリな状況レポートを準備し、この状況レポートは、正確に診断し、かつ/または治療計画を開発し、食事の変更および栄養補助食品プログラムを推奨するのに使用することができる。消費者の臨床検査結果は、たとえば、血液検査、あるいは血清検査および尿検査を含む他の体液および/または組織の検査を含むさまざまな臨床検査を介して入手される。血液検査は、たとえば、電解質パネル、血小板凝集、抗ストレプトリシンO試験、酵素試験、沈降速度、動脈血ガス測定、グルコース測定試験、血清ミオグロビン検査、CBC(完全血球算定)、グリコヘモグロビン検査、サイロイドテスト、コレステロール検査、血清全蛋白量測定、凝集試験、血漿アンモニア検査、老廃物検査、C反応性タンパク質検査、脂肪酸赤血球膜検査、またはこれらの組合せなどの分析評価によって実行される。
本発明のネットワークは、制限されたアクセスおよびリソースを有するクローズドイントラネット、またはメンバが電話回線もしくは無線リンクなどの通信回線を介してCISに直接にアクセスするエントリオンデマンドネットワークを含むがこれに制限されないさまざまな形で実施することができる。本発明は、インターネットで実施されることが好ましい。インターネットでは、CISが、特定のUniversal Resource Locator (URL)アドレスでアドレッシングされる。ネットワーク参加者は、インターネットブラウザをCISのURLにアドレッシングすることによって、CISにアクセスし、本ネットワークに入ることができる。
ネットワーク参加者には、消費者リモートメンバ(CRM)および非消費者リモートメンバ(NRM)という2つの主要なタイプがあり、「リモート」は、これらがCISから離れていることを意味する。CRMには、たとえば、とりわけ、健康な消費者、症状のある患者、無症状の患者、最近臨床検査結果を得た個人、およびその人個人の生化学的および栄養学的相互作用に関する知識を求める個人が含まれる。NRMには、とりわけ、栄養学薬理学者、管理者、およびネットワークサービスプロバイダが含まれる。
本発明の一態様では、NRM用の1つまたは複数のサイトが、CISオペレータによって設計され、ホスティングされるが、NRMは、CRMが見つけ、使用する内容をサイトに置く上で能動的な役割を引き受けることができる。その助言、製品推奨または状況レポートがCRMによって懇願される栄養学薬理学者などのNRMは、CISからNRM用に提供されるサイトへの直接のリンクを介してアクセス可能である。NRMは、CISに、および拡張によってCRMに情報を提供する。CRMは、本ネットワークに入り、CISからのさまざまな消費者サービスまたは情報にアクセスし、CISを介してNRMを訪れ、情報および/またはトランザクションサービスについてNRMに問い合わせる。
したがって、本発明のネットワークは、その2つの主要なメンバタイプについて別個の目的にかなう。消費者メンバについて、本ネットワークは、製品情報および関連する栄養状況レポートサービスの供給源である。非消費者メンバについて、本ネットワークは、消費者の供給源、顧客が物理的オフィスに存在しない時であっても顧客と対話するための経路、ならびに消費者の生化学特性および健康問題に関する貴重な情報の供給源である。本ネットワークのメンバに提供されるネットワークサービスの特定の特徴を、下の詳細な説明で提示する。
図1に、4つのCRMおよび3つのNRMがネットワークを使用している実施形態を示す。図1に示されたネットワークは、例示を簡単にするために単純化されており、本発明のネットワークが、図1に示された個数のリモートメンバにいかなる形でも限定されないことを理解されたい。
CISは、情報の収集と、本ネットワークのリモートメンバの間でのその情報のその後の交換を調整する。したがって、CISには、本ネットワークのすべてのアクティビティを調整し、管理するのに必要な運用要素(たとえば、コンピュータ、中央データベース、サービスプロセッサ、中央統合サイト(CPU)、管理担当者)が含まれる。CISのサイズおよび複雑さは、本ネットワークによってサービスされるまたはサービスされることが期待されるリモートメンバの数に直接に関係する。当業者は、所与の複雑さのネットワークを管理するのに必要な運用要素をよく知っている。CISの運用および保守が、1人または複数のネットワーク管理者によって監督されることが好ましい。
ネットワークは、消費者を募集することによって、たとえば、ネットワークメンバシップを懇願することによって確立される。募集には、たとえば、消費者の氏名、電子メールアドレス、または他の一意識別子を要求し、記録することによって、サービスプロバイダに消費者を登録することと、新しい消費者のアカウント申請書を提供することも含まれる。通常、ネットワークメンバシップは、本ネットワークへの情報の提供を条件とする。消費者ネットワーク参加者について、この条件は、登録時に一意識別子を提供することによって満足することができる。ネットワークスポンサ(通常は、ネットワークを管理する)は、ネットワーク加入の利益に対するおよびそれを超えるネットワークメンバシップに関するインセンティブまたは報酬を提供することができる。たとえば、消費者に、ネットワーク参加への誘因として金および/またはサービス(ネットワークインターフェースの無料の作成および維持など)を提供することができる。消費者アカウントが確立されたならば、消費者は、本ネットワークの使用を開始することができる。
一実施形態によれば、栄養学薬理学サービスを求める、臨床検査結果を有する消費者の相談は、通常、NRMに電話をかけることまたはNRMへの電子メールから開始される。次に、消費者は、臨床検査結果を提供するように求められる。NRMは、さらに、消費者の全般的な健康、遺伝的背景、生理学的特性、および/または生化学的特性に関するその消費者固有の質問を尋ねることができる。音声認識および対話型音声応答テクノロジは、消費者が、電話に直接に話すことによって、あるいは電話機のタッチトーンパッドまたはコンピュータのキーパッドを使用することによってのいずれかで、複数選択の質問に答えることを可能にする。
本ネットワーク内の情報への簡単なアクセスは、自然なユーザインターフェースによっても可能にされる。インターフェースは、リモートメンバとCISの間の対話および情報交換を可能にする任意のシステムまたはデバイスとすることができる。たとえば、国内および国際の郵便、電話、テレコピア、ファクシミリ、ならびに私有および公共のコンピュータ化された電子ネットワークである。好ましいインターフェースには、たとえば、インターネット、無線ウェブ、ユーザが単純にダイヤルインするオープンネットワーク、ならびにリモートユーザおよび中央サーバ/データリポジトリを含む専用イントラネットなど、私有および公共のコンピュータ化された電子ネットワークが含まれる。便利で最も好ましいインターフェースが、インターネットである。
図2に、CIS、1つのCRM、および2つのNRMを含む例示的ネットワーク内のデータフローを示す。図2に示されたネットワークは、例示を簡単にするために単純化されており、より複雑なネットワーク内のデータフローが、図2に示されたデータフローに類似することを理解されたい。本ネットワークにアクセスするために、リモートメンバは、インターフェースを介してCISと対話し、情報を交換する。
一実施形態で、消費者は、単純なyes/no質問および複数選択質問からなるコンピュータ駆動ダイアログを与えられる。質問は、非常に単純な言葉で表されるが、臨床的に重要な情報を消費者から入手するように巧みに設計される。NRMは、CISを介して消費者の臨床検査結果に関する情報を収集し、その情報を保管する。この情報は、消費者が時々更新することができる。したがって、CISは、個人に合わせた栄養情報および状況レポートを準備し、消費者に散布するソースデータベースになることのできる情報リポジトリになる。
本ネットワークへのアクセスは、中央ネットワークウェブサイトを介して行われることが好ましい。中央ネットワークウェブサイトは、リモートメンバウェブページへのリンクを介してまたはリモートメンバ間の直接通信(たとえば、電子メールによる)を可能にすることによってのいずれかで、ネットワークリモートメンバへのアクセスを可能にする。本発明のネットワークに、インターネット以外の手段によってアクセスできることを理解されたい。しかし、例示を簡単にするために、本発明の実施形態を、以下ではインターネットを介してアクセスされるものとして説明する。
図2を参照すると、CRMは、CRMインターフェースを介して、たとえばCISによって維持される中央ネットワークウェブサイトのuniform resource locator (URL)をタイプすることによって、本ネットワークにアクセスする。通常、CRMによるネットワークアクセスは、控え目な動作である、すなわち、CRMは、有限の定義された時間期間の間に本ネットワークにアクセスする。CRMは、一般に、ネットワークへの永久的接続を維持しない。
CRMによるネットワークへのアクセスの際に、本ネットワークは、ある情報、たとえば、ヘルスケアおよび栄養学に関連する一般的な製品情報、製品のレビューおよび推奨、利用可能なサービスのリスト、またはネットワーク管理者が表示のために選択した他の情報を表示する。この情報は、特に要求されなくともネットワークアクセス時にCRMに提示されるので、この情報を、「非懇願情報」と呼ぶ。非懇願情報は、CISの中央データベースから導出され、この中央データベースは、リモートメンバによって提供され、かつ/または収集された情報を含む、本ネットワークが所有するすべての情報のリポジトリである。
非懇願情報のレビューのほかに、CRMは、ネットワークサービスを要求することもできる。ネットワークサービス要求は、CRMインターフェースを介して入力され、ネットワークサービスプロセッサにサブミットされる。サービスプロセッサは、要求を分類し、適当なサービス手順を実行する。実行されたサービスの最終結果を、「サービス出力」と呼ぶ。ネットワークサービスに、情報サービスとトランザクションサービスの両方を含めることができる。要求されたサービスが情報サービス(たとえば、ある製品を突き止める要求またはデータベースを表示する要求)である場合に、サービスプロセッサは、望まれた情報についてCIS中央データベースにアクセスし、その情報をサービス出力を介してCRMに転送する。要求されたサービスがトランザクションサービス(たとえば、消費者の個人臨床検査結果を基礎とする状況レポートの要求)である場合に、サービスプロセッサは、所望のトランザクションをもたらすのに必要なアクションを実行し、結果を表示するか、トランザクションが完了したことをCRMに知らせる。
さらに図2を参照すると、NRMは、本ネットワークを介して、消費者の臨床検査結果に関する情報または一般的な栄養情報要求を収集する。NRMは、非消費者リモートインターフェースを介して、たとえば、インターネットを介して中央ネットワークウェブサイトに接続することによって本ネットワークにアクセスし、この情報をCIS中央データベースに入力する。CISは、この情報を編成し、中央データベースに保管する。NRMによる情報提供は、定期的に行うことができる(たとえば、定義された間隔での消費者個人別の状況レポートの定期的提供)。
図3に、CRMによるネットワーク動作の流れ図を示す。この図を参照すると、本ネットワークは、CRMによるアクセスを許可する。本ネットワークは、次に、非懇請情報をCRMに表示する。CRMは、非懇請情報を見、ネットワークセッションを終了するか、本ネットワークに消費者サービスを要求するかのいずれかを行うことができる。消費者サービスが要求される場合に、本ネットワークは、CRMに、その要求を処理するのに必要な追加情報について照会する。次に、サービスプロセッサが、CRMからの追加情報入力を受け取り、その要求を情報サービスまたはトランザクションサービスに分類する。情報サービスが要求された場合に、サービスプロセッサは、中央データベースを検索し、かつ/または所望の情報について他のリモートメンバに照会する。たとえば、消費者が、製品を突き止めるように本ネットワークに求めた場合に、サービスプロセッサは、製品の詳細(たとえば、製品名、カタログ番号、または類似物)についてCRMに照会する。トランザクションサービスが要求された場合に、サービスプロセッサは、所望のトランザクションを実行する。次に、サービスプロセッサは、サービス出力をCRMに供給する。次に、CRMは、ネットワークセッションを終了するか、別のサービスを要求することができる。
情報は、NRMの要求時に、CISからNRMに流れる場合がある。本明細書で使用する、NRMによる情報の「要求」には、控え目な要求と自動更新に関する持続的要求の両方が含まれる。たとえば、控え目な要求は、ある生化学的マーカーの代謝薬理学に関する更新を求めるクエリ、在庫を増やすか特殊な品目を入手するための製品入手可能についての問い合せからなるものとすることができる。自動更新に関する持続的要求の例が、CISがNRMに臨床検査結果およびある薬/薬相互作用または薬/食品相互作用に関する科学的更新を周期的に送信することの要求である。そのような要求および返答は、サービスプロセッサを介してCRMに提供される情報サービスおよびトランザクションサービスに似ている。
図4に、NRMによるネットワーク動作の流れ図を示す。情報が、NRMで収集される。この情報は、たとえば、1つまたは複数のデータベースを更新するための、ある生化学的マーカー、栄養素、および/または薬に関する医学研究更新に関する。次に、CISが、自動サブミットまたは直接サブミットのいずれかによってこの情報を受け取る。CISは、NRMによって提供された情報を編成し、中央データベースに保管する。CISは、要求時に中央データベースからNRMに情報を供給する。
オンラインのコンピュータ化された電子ネットワークの発展は、本ネットワークの構築、保守、および運用を非常に容易にする。しかし、本ネットワークおよび方法が、コンピュータ化された電子ネットワークに限定されないことを理解されたい。本発明のネットワークは、情報交換および保管の任意のシステムを介して作成し、維持することができる。
例示的なネットワークを、図5に示す。しかし、本ネットワークが、図5のネットワークのリモートメンバの数または構造に限定されないことを理解されたい。図5を参照すると、本ネットワークには、リモート消費者メンバ2、3、4、および5とリモートメンバ非消費者メンバ6および7とに接続された中央統合サイト(CIS) 1が含まれ、リモート消費者メンバ2、3、4、および5は、物理的に異なる場所にある別々の消費者である。CIS 1には、データベースを保管し、CISによってネットワークメンバから受け取られた情報を保管する情報記憶媒体9が含まれる。情報の保管のためのどのシステムでも使用することができる。有用な情報記憶媒体には、たとえば、印刷物または書かれたものと、コンピュータ可読媒体が含まれる。コンピュータ可読媒体には、たとえば、紙記憶媒体(たとえば、パンチカード、穿孔テープ、および類似物)、磁気記憶媒体(たとえば、「フロッピ」ディスクまたはディスケットを含むコンピュータディスク、磁気テープ、および類似物)、および光ベースの電子記憶媒体(たとえば、コンパクトディスク、ディジタルビデオディスク、および類似物)が含まれる。CISは、同一のタイプまたは異なるタイプとすることのできる1つまたは複数の情報記憶媒体を使用することができる。好ましい情報記憶媒体には、コンピュータ可読媒体が含まれる。
情報記憶媒体または情報リポジトリには、NRMによって有用とみなされる何らかの形で編成できる離散型の情報が含まれる。記憶媒体の編成および内容は、本ネットワークまたはネットワーク参加者の必要に基づいて、いつでも変更することができる。情報記憶媒体9には、複数のデータベースが含まれることが好ましい。一実施形態で、情報記憶媒体には、2つのデータベースが含まれる。第1データベースには、記憶媒体に複数の生化学的マーカーに関する生化学的マーカーデータ情報が保管される。生化学的マーカーデータの各項目には、生化学的マーカーの低い値、高い値、および目標値が含まれる。目標値には、最頻値、平均値、および加重平均値が含まれる。これらの値は、人間の試験グループをテストすることから得られた生化学的マーカー値の統計分析を介して入手される。
第2データベースには、記憶媒体に複数の栄養素の栄養素情報が保管される。各栄養素レコードには、特定の栄養素に関連する生化学的マーカーの組と、その特定の栄養素が関連する生化学的マーカーに対して有する影響が含まれる。
図5に示された実施形態では、CIS 1には、さらに、CRMに消費者サービスを提供するサービスプロセッサ10が含まれる。サービスプロセッサには、本ネットワークが要求されたサービスをそれによって提供できる、管理担当者、印刷されたインデックスまたはカタログおよび電話機またはファクシミリなどの電子通信デバイス、ならびにコンピュータを含むすべての運用要素が含まれる。好ましいサービスプロセッサに、中央統合サイトおよびコンピュータプログラム製品を伴うコンピュータが含まれ、このコンピュータプログラム製品は、プログラムロジックが保管されたコンピュータ使用可能媒体を含み、このプログラムロジックは、コンピュータが所望の消費者サービスを実行することを可能にする。提供される消費者サービスは、本ネットワークによって収集された情報に関する。
リモートメンバ2、3、4、5、6、および7のそれぞれに、そのリモートメンバから情報を収集する収集手段11が含まれる。収集手段は、通常、リモートメンバと共にあり、情報を収集し、保管するのに使用できる手段、たとえば、質問表などの書かれた器具、データを追跡し、表にまとめ、かつ/または操作するデバイス、情報を記録する電子デバイス、たとえば磁気または光ベースの媒体レコーダ、スキャナ(クレジットカードまたは顧客アカウントカード用などの磁気スキャナおよび製品コード読取用の光ベーススキャナを含む)、光学文字リーダ、コンピュータ、または店舗販売時点情報管理システム、あるいはこれらの組合せなどを含む。リモートメンバは、1つまたは複数の収集手段を使用することができ、これらの手段は、同一のタイプまたは異なるタイプとすることができる。
本ネットワークには、さらに、それを介してリモートメンバが本ネットワークと対話し、CISと情報を交換する交換手段12が含まれる。上で説明したように、インターフェースには、CISと対話する任意の手段が含まれるが、好ましくは、インターネットなどのコンピュータ化された電子ネットワークが含まれる。
一態様で、本発明は、CRM個人データベースを作成し、維持する方法を提供し、ここで、CRM個人情報は、リモートメンバによって収集され、CRM、NRM、またはその両方による後続アクセスのために保管される。CRM個人データベース内の情報は、リモートメンバによって、CISによって、またはその両方によって保管することができる。個人消費者データベースに、とりわけ、過去および/もしくは現在の医療記録、臨床検査結果、ならびに/または状況レポートを含めることができる。ネットワークは、本発明のすべてのデータベース、特に個人消費者のデータベースを、許可されないアクセスから保護する。
本発明のネットワークは、たとえば、管理サービス、消費者の臨床データの受取、消費者個人別の状況レポートの生成、CRM個人データベースの作成および維持、特定の製品または情報の要求、リモートメンバに関する情報、たとえば消費者の臨床情報の周期的交換、消費者と栄養学薬理学者の間の対話、消費者とネットワークの管理者を含むNRMの他の従業員および管理職との間の対話、ならびに他の消費者との対話を含む、さまざまなサービスを提供する。そのような対話に、たとえば、消費者グループの作成または維持(たとえば、一般的関心のグループ、製品使用グループ、および製品テストグループ)、メッセージポスティングサービス(たとえば、「チャットルーム」または掲示板)、および直接の消費者対消費者通信(たとえば、電子メール)を含めることができる。
さらに、本発明のネットワークは、とりわけ、ELYTE LIQUID MINERAL(商標)、ELYT BALANCED ELECTROLYTES(商標)、ELYTE SPORT(商標)、DETOXX BOX(商標)、BODY BIO BALANCE(商標)を含む、栄養製品のリモート購入および/またはリモート販売に関するサービスを提供する。製品推奨に、消費者の医療記録、臨床検査結果、および述べられた味またはにおいの好き嫌いに基づく類似製品または関連製品の購入に関する推奨も含まれる。
本ネットワークの管理機能には、たとえば、ネットワーク情報の収集および保管、内容の管理、ネットワーク上の情報の編成および提示、ネットワークインターフェースの維持、ネットワークメンバの募集、および情報サービスまたはネットワークサービスに関する要求の満足が含まれる。管理機能は、CIS、NRM、および/またはCRMが実行することができる。
本発明のコンピュータ化された電子ネットワークで有用な構成要素および接続形態を図6に示す。しかし、本発明のコンピュータ化された電子ネットワークが、必ずしも下で述べる接続形態および構成要素に限定されないことを理解されたい。
図6を参照すると、このコンピュータ化された電子ネットワークには、栄養学薬理学者であるリモートメンバ26および個人消費者であるリモートメンバ27に接続された中央統合サイト(CIS) 25が含まれる。
CIS 25には、少なくとも中央統合サイト(CIS) 29と少なくとも1つの記憶媒体30とを含む少なくとも1つのコンピュータ28が含まれる。記憶媒体30は、たとえば、ハードディスクドライブか、ZIPドライブなどの記憶媒体を伴う高密度ストレージドライブとすることができる。より大きいシステムは、大容量の高速アクセス記憶装置を使用する。コンピュータ28に、少なくとも1つの入力デバイス31(たとえば、キーボード、マウス、アンテナまたはパラボラアンテナなどの電磁エネルギを受信するデバイス、ファックス/モデム、またはディスクドライブ)と、モニタ、プリンタ、またはディスクドライブなど、少なくとも1つの出力デバイス32とも含まれる。入力デバイス31および出力デバイス32に、同一のデバイスを含めることができる。コンピュータ28は、リモートネットワークメンバと共に配置されたコンピュータおよび他の電子デバイスからの情報の入力、保管、および交換を調整するネットワークサーバとして働く。コンピュータ28を、本ネットワークを管理する必要に応じて、プリンタ、スキャナ、またはそのような他のデバイスなどの周辺デバイス33に接続することができる。CIS 25に、さらに、記憶媒体30に保管された少なくとも2つの、好ましくは3つ以上のデータベースが含まれ、これらのデータベースには、とりわけ、リモートメンバ26および27からの情報、生化学マーカーデータベース、栄養素データベース、および薬/薬相互作用データベースが含まれる。
CIS 25のコンピュータおよび他の電子構成要素は、データ転送媒体34、たとえばケーブル媒体(たとえば、ワイヤまたは光ファイバケーブル)または無線媒体、たとえば電磁エネルギを送信し、受信するデバイス(たとえば赤外線、無線、またはマイクロ波の送信機/受信機)によって内部で接続されることが好ましい。
リモートメンバ26 (栄養学薬理学者)は、少なくとも中央統合サイト(CIS) 36と少なくとも1つの記憶媒体37とを含む少なくとも1つのコンピュータ35を使用する。記憶媒体37は、たとえば、ハードディスクか、ZIPドライブなどの記憶媒体を伴う高密度ストレージドライブとすることができる。コンピュータ35に、少なくとも1つの入力デバイス38 (たとえば、キーボード、マウス、アンテナまたはパラボラアンテナなどの電磁エネルギを受信するデバイス、ファックス/モデム、またはディスクドライブ)と、モニタ、プリンタ、またはディスクドライブなど、少なくとも1つの出力デバイス39とも含まれる。入力デバイス38および出力デバイス39に、同一のデバイスを含めることができる。リモートメンバ26は、さらに、データ収集デバイス40を使用し、データ収集デバイス40は、情報を記録する電子デバイス、たとえば磁気または光ベースの媒体レコーダ、スキャナ(クレジットカードまたは顧客アカウントカード用などの磁気ストリップスキャナおよび製品コード読取用の光ベーススキャナを含む)、光学文字リーダ、コンピュータ、または店舗販売時点情報管理(POS)システムなどの電子デバイスである。コンピュータ35は、特にPOSシステムを含む場合に、データ収集デバイス40と一体にすることができる。
通常のPOSシステムに、とりわけ、コンピュータ、キャッシュレジスタ/キャッシュドロワ、バーコードリーダー/スキャナ、磁気カードリーダまたは磁気ストリップリーダ、ポールディスプレイ、レシートプリンタ、電子スケール、モデム、キーボード(一体化された磁気ストリップ/カードリーダおよびバーコードスキャナポートを有するキーボードを含む)、およびハンドヘルドデータコレクタ(たとえば、クレジットカードまたはデビットカードの個人識別番号を入力する数字パッド)という構成要素を含めることができる。POSシステムを、本ネットワークと情報を交換できるように変更することもできる。当業者は、本ネットワークと情報を交換するようにPOSシステムを変更することができる。
通常のPOSシステムは、リモートメンバによって直接に入力された情報および顧客購入を介して生成された情報に基づく複数のレベルの情報の収集、追跡、および保管を実行することができる。POSシステムによって収集された情報は、好ましくはネットワークCISとの交換によって、本ネットワークに入力され、直接サブミットまたはCIS 25を用いるリモートメンバ26による自動交換のいずれかによって本ネットワークを用いて共用される。他の情報を、POSシステムまたは他の収集手段を介してリモートメンバ26によって本ネットワークに入力することができる。
リモートメンバ26は、さらに、リモートメンバ26がCIS 25と対話し、ネットワーク情報を知覚することを可能にするインターフェース41を使用する。インターフェース41には、CISへのアクセスを可能にするインターネット接続が含まれることが好ましい。
リモートメンバ27 (個人消費者)は、データ収集デバイス42を使用し、データ収集デバイス42は、光学文字リーダまたはコンピュータなど、情報を記録する電子デバイスである。データ収集デバイス42にはコンピュータが含まれることが好ましい。たとえば、データ収集デバイス42に、それを介して消費者が本ネットワークに情報を入力する、個人消費者のホームコンピュータを含めることができる。
リモートメンバ27は、さらに、リモートメンバ27がCIS 25と対話し、ネットワーク情報を知覚することを可能にするインターフェース43を使用する。インターフェース43には、それを介してリモートメンバ27がCISによって維持される中央ネットワークウェブサイトにアクセスできるインターネット接続が含まれることが好ましい。インターフェース43は、リモートメンバ27 (たとえば消費者のホームコンピュータ)と共に配置することができ、あるいは、他の場所に配置し、リモートメンバ27がアクセス可能とすることができる。インターフェース43は、リモートメンバ26 (栄養学薬理学者)内に配置することもでき、インターフェース41と同一のまたは異なるものとすることができる。たとえば、リモートメンバ26は、顧客が本ネットワークにアクセスするための店内の独立型インターフェースを有することができる。そのような独立型インターフェースに、コンピュータを含めることができる。店内の独立型インターフェースには、ネットワークアクセス用に構成された少なくとも1つのコンピュータを含む定義された区域(たとえば、研究所またはオフィス)が含まれることが好ましい。
図7は、栄養学診断プログラムおよび/または予防プログラムでの本発明のソフトウェアの編成および使用のさまざまなステップを示す流れ図である。ステップ101で、第1データベースを作成し、記憶媒体に保管する。第1データベースは、人間の試験グループをテストすることを介して得られる生化学的マーカー値の統計分析から判定された複数の生化学的マーカーのデータを維持する。試験グループの被験者のそれぞれが、生化学的マーカーの特定の組についてスクリーニングされる。たとえば、各被験者は、脂肪酸生化学的マーカーの組および非脂肪酸生化学的マーカーの組についてスクリーニングされる。脂肪酸生化学的マーカーおよび非脂肪酸生化学的マーカーのそれぞれの量を表す値が、判定され、統計分析の一部になる。脂肪酸生化学的マーカー値は、各被験者から血液試料をとり、当業者に既知の普通の脂肪酸赤血球膜検査を行うことによって得ることができる。非脂肪酸生化学的マーカー値は、各被験者からもう1つの血液試料をとり、その試料に対して当業者に既知の普通の血液化学検査を行うことによって得ることができる。表1は、第1データベースを表す。
好ましい実施形態では、第1データベースには、各生化学的マーカーの低い値、高い値、および生化学的マーカー目標値が含まれる。生化学的マーカーは、その目標値を表す異なるタイプの曲線を有する。「生化学的マーカー目標値」とは、ある消費者にとって最も健康な値と考えられ、したがってある個人の生化学的マーカーレベルをそれに向かわせなければならない値を表す、頻度分布曲線上の1つの値である。
図7を参照すると、ステップ102で、第2データベースを作成し、記憶媒体に保管する。第2データベースは、複数の栄養素に関するデータ情報を維持する。表2は、第2データベースを表す。
第2データベースには、複数の栄養素のそれぞれの栄養素レコードが含まれる。各特定の栄養素レコードに、特定の栄養素がそれに対する支援効果(supportive effect)を有する生化学的マーカーの組も含まれる。支援効果とは、その栄養素が特定の生化学的マーカーを正常範囲に向かわせることを意味する。個人の生化学的マーカーレベルセットを生成したならば、これを栄養素データベースと比較することができる。この比較は、それらの生化学的マーカーレベルを正常値に向かわせるために消費者に処方できる栄養素のグループをもたらす。
表2は、高、低、および正常の生化学的マーカーレベルに関する推奨される栄養素を示すチャートの例である。このデータベースには、複数の栄養素、たとえば酢酸が含まれる。このデータベースは、生化学的マーカーレベルに関連する栄養素を示し、したがって、正常範囲外の生化学的マーカーレベルを正常範囲に向かって調整することのできる特定の栄養素の判定を可能にする。示されているように、酢酸は、高および/または正常のカルシウムレベルならびに高ナトリウムレベルについて提案される
本発明は、生化学的マーカー値が軽度のアンバランスを示す個人の栄養素を識別する方法も提供する。軽度のアンバランスとは、パーセント状況値が12.5と25の間または-12.5と-25の間に含まれることを意味する。このために、パーセント状況値をCISに入力し、栄養素データベースと比較して、個人の生化学的マーカー値を正常置に向かわせる栄養素を判定することができる。パーセント状況値は、個人の生化学的マーカー値と試験グループの生化学的マーカー値の間の関係を示す。パーセント状況値の計算は、下で詳細に説明する。
表3は、消費者の臨床検査結果で示されたいくつかの既知の生化学的マーカーの通常の表を著す。
図8Aを参照すると、この図に示されたプロットは、特定の生化学的マーカー、この例ではコレステロールの関する統計分析を示す。このプロットは、人間の試験グループから得られた生化学的マーカーコレステロールの値を表す。水平軸は、コレステロール値を示す。垂直軸は、特定のコレステロール値を有した人間の試験グループの個人の人数を表す。この例では、高い値が260であり、低い値が140である。この形状を有する曲線では、最頻値が約190である。この値が、目標値として使用される。高い値および低い値は、人間の試験グループから生成された値の標準偏差の2倍として決定される。最頻値は、人間の試験グループからの最高の人数について記録された値である。
図8Bを参照すると、このプロットは、生化学的マーカーの統計分析のもう1つの例を示す。図8Aと同様、図8Bの水平軸は、生化学的マーカー値を表し、垂直軸は、特定の生化学的マーカー値を有した人間の試験グループの個人の人数を表す。これらのプロットの生成および頻度分布の展開を介して、いくつかの生化学的マーカーが、最頻値が最も健康な点ではない曲線を表すことが発見された。このタイプの曲線では、加重平均値が、最も健康な点と考えられ、したがって目標値として使用される。
図7をもう一度参照すると、ステップ103で、特定の個人の生化学的マーカー値が、CISに入力される。収集されたデータが、消費者の生化学的マーカー値を示す基本状況レポートとして処方に従い作成される。そのような基本状況レポートの例を、図9A〜9Dに示す。
図9A〜9Dは、本発明によって生成される基本状況レポートの例を示す図である。図9Aおよび9Bは、脂肪酸赤血球膜検査などの血液検査によって検出される脂肪酸生化学的マーカーのリスティングを提供する。図9Cおよび9Dは、脂肪酸血球膜検査などの血液検査によって検出される非脂肪酸生化学的マーカーのリスティングを提供する。第1データベースが、これらの生化学的マーカーのそれぞれの生化学的マーカーレコードを維持する。
本発明のネットワークシステムは、消費者の特定の栄養上のニーズを示す状況レポートを生成する。本発明のネットワークは、消費者の現在の臨床検査結果、たとえば血液化学結果を、詳細で有益な形で本発明のデータベースに保管された膨大な医学的知識に対して調査し、分析する。本発明の疾患パターンマッチングシステムは、無症状の消費者が、古典的な臨床血液検査を介して以前に識別されなかったか識別不能であった疾患または障害の予防および/または処置に関する医療援助を求めることを可能にする。
臨床化学者は、疾病が、しばしば、一部は独自であり、一部は定義において他に似た、血液化学パターンを有することを報告した。全世界の医学研究データを使用することによって、疾患パターンが、下で詳細に説明するように、%状況概念の使用を介して分離された。
本発明のネットワークシステムによって生成される状況レポートの代謝薬理学セクションは、電解質、ミネラル、補酵素、脂肪酸、ビタミン、アミノ酸、ハーブ、脂質、タンパク質、炭水化物、またはこれらの組合せの補給に反応する可能性がある消費者の血液化学の障害を示して、消費者の生化学的なアンバランスまたは欠損を矯正する。
薬理学/栄養学的生化学は、薬剤の最もすばやく成長する領域の1つであり、本発明のデータベースは、新しい医学的研究が明るみに出た時に継続的に更新される。状況レポートは、消化サポート、栄養物サポート、推奨される栄養素、および/または避けるべき栄養素として、適当な栄養素介入を提案する。栄養素は、1/2の星印(必要性が少ない)から4つの星印(より必要である)までのレーティングの範囲にわたる星印を用いて優先順位を付けられる。星印の数が多いほど、栄養上の必要性が強い。
異なる形の栄養素も、状況レポートで示される。状況レポートに反映される主要な概念は、栄養素のバランスである。たとえば、マグネシウムに関して、消費者の特定の栄養上の必要性に応じて、グリシン酸マグネシウム(magnesium glycinate)、炭酸マグネシウム、またはクエン酸マグネシウムを状況レポートに示すことができる。
一実施形態で、消費者は、生化学的アンバランス、独自の栄養学的必要、薬物相互作用、および個人に適当な栄養素選択をすばやく効率的に判定するのに必要な情報を提供する血液化学状況レポートを与えられる。本発明のネットワークシステムは、標準的な血液化学検査からの結果を使用し、規範的な栄養学的介入と共に診断的な包括的な血液化学レポートを生成する。
もう1つの実施形態で、消費者は、より正確な診断および好ましい治療結果につながる脂肪酸代謝の分析を消費者に与える赤血球脂肪酸状況レポートを与えられる。脂質は、ホルモン、体内のすべての細胞のバイリピッド(bilipid)層、プロスタグランジン、免疫成分、およびミエリンに変化する。健康を維持し、体組織を修復するのに特定の脂肪酸基質および補酵素を必要としない身体の仕組みは、事実上ない。身体の細胞膜系への洞察は、本発明のネットワークが提供する赤血球脂肪酸プロファイリングの検査を介して可能であり、この分析は、脂肪酸代謝の長期間の不全およびアンバランスを反映することができる。
データベースに保管されたデータの脂質調査および分析を介して、消費者は、多数の身体障害および精神障害に以前にリンクされた彼/彼女の脂肪酸代謝の障害の正確な測定値を得ることができる。脂肪酸代謝の診査は、臨床医を患者の健康に影響する代謝戦略の広い領域に導く。
本発明の状況レポートは、すべての生化学的マーカーの数学的平均である総状況偏差と、正または負の変化の平均方向を示す総状況スキューも示す。総状況偏差が25%を超える場合に、これは、検査の全アーチファクトの平均が25%を超えて逸脱していることを示し、これは、大きく、注意に値する。50%を超える偏差は、ある切迫感をもって見られなければならないクリティカルな状況を示す。
本発明の状況レポートには、結果を身体内の異なる系のサブセットパネルに分割する生物系分析の部分も含まれる。絵図および説明データが、次の査定に関して示されるものとして与えられる。疾患の中でもとりわけ、心臓血管疾患、内分泌のアンバランス、認知障害、免疫機能障害、胃腸障害、不安症、慢性疲労、MS、摂食障害、鬱病、癲癇、PMS、皮膚疾患、神経学的障害、発育遅延、頭痛、痙攣および発作、胸部痛、眩暈、不整脈、卒倒、息切れ、胸部傷害、咳、高血圧、換気亢進、麻痺、喘鳴音、気道障害、または外傷性脳損傷、あるいはこれらの組合せ。
図7に示されたステップ4で、消費者の臨床検査結果の各生化学的マーカー値の生化学的マーカーレベルを含む消費者の生化学的マーカーレベルセットを、第1データベース内で維持されている情報を使用して生成する。上で述べたように、生化学的マーカーレベルセットは、まずパーセント状況セットを生成することによって生成される。パーセント状況セットには、消費者の臨床検査結果の各生化学的マーカーの値が含まれる。パーセント状況値は、個人の生化学マーカー値と試験グループの生化学マーカー値の間の関係を示す。パーセント状況は、次の式のうちの1つを使用して計算される。
個人の生化学的マーカー値が生化学的マーカー目標値より大きい場合に、%状況は、50× (患者臨床検査結果生化学的マーカー値-生化学的マーカー目標値)/(生化学的マーカー高値-生化学的マーカー目標値)と等しい。個人の生化学的マーカー値が生化学的マーカー目標値より小さい場合に、%状況は、50 ×(患者臨床検査結果生化学的マーカー値-生化学的マーカー目標値)/(生化学的マーカー目標値-生化学的マーカー低値)と等しい。「%状況」を使用することによって、栄養学薬理学者は、消費者固有の生化学的特徴を考慮して、各サブセットまたは体組織を再検討することができる。
表4は、表3に提示された患者の臨床検査結果の生化学的マーカー値のそれぞれに関するパーセント状況の計算の結果を表す。パーセント状況結果は、他のパラメータとの簡単な比較のために、表3にも提示されている。
生化学的マーカー目標値の関数としてパーセント状況を判定し、個人の生化学的マーカー値と目標値の関係に基づいて上で参照した式の分母を変更することによって、パーセント状況は、目標値によって示される生化学的マーカーの最も健康な値に対する個人の生化学的マーカーレベルの非常に正確な真の情況を提供する。
生化学的マーカーの関数としてのパーセント状況は、人間の試験グループの結果が、平均値と目標値が同一である対称釣鐘曲線を提示しない情況で有利に使用される。人間の試験グループが対称釣鐘曲線を提示しない場合には、平均値が、最頻値と等しくない。この場合には、平均値は、単に、低い値と高い値の間の数学的平均を表す。この値は、その特定の生化学的マーカーの最も健康な人間の値を表さない。
パーセント状況セットを生成したならば、各生化学的マーカーのパーセント状況結果を、事前に選択された高い状況値および事前に選択された低い状況値と比較する。この比較は、試験グループに対して各特定の生化学的マーカーの個人の生化学的マーカーレベルを判定する基礎を形成する。
特定の生化学的マーカーの目標値の関数であるパーセント状況値に基づいて消費者の生化学的マーカーレベルセットを生成することによって、栄養学薬理学者は、個人の生化学的マーカーレベルを正常な最適人間条件に向けてよりよく調整することができるようになる。
ステップ5で、図7に示されているように、消費者の生化学的マーカーレベルセットを、第2データベースの栄養素レコードのそれぞれと比較する。この比較は、個人の生化学的マーカー値と第2データベースで維持される栄養素との間の相関を判定する基礎をもたらす。
ステップ6で、図7に示されているように、消費者の生化学的マーカーレベルセットと第2データベースの栄養素レコードのそれぞれとの間のステップ5で行われた比較に基づいて、判定を行う。消費者の生化学的マーカーレベルセットと栄養素レコードの間の相関は、個人が特定の栄養素から利益を得るかどうかを示す。この比較は、消費者の生化学的マーカーレベルセットの生化学的マーカーレベル(L、N、またはH)と第2データベースの特定の栄養素に関連するさまざまな生化学的マーカーの生化学的マーカーレベルとの間に存在する「パターンマッチ」の個数を数えることによって、ある生化学的マーカーレベルを有する個人について支援効果を有する栄養素のグループを示す。
表5は、生化学的マーカーと特定の栄養素の間の関連の度合の間の比較の結果の例を表す。マッチのパーセントが高いほど、生化学的マーカーと栄養素の間の関連のレベルが高い。したがって、本発明の方法は、栄養素が特定の生化学的マーカーに対する支援効果を有する尤度を判定することができる。
本発明のもう1つの実施形態では、消費者の生化学的マーカーレベルセットの生成が、正常限度セットを生成することによって達成される。正常限度セットには、特定の生化学的マーカーの正常レベルの境界を画定する生化学的マーカー値が含まれる。正常限度セットには、高正常限度および低正常限度が含まれる。
人間の試験グループから得られた頻度分布曲線を図10に示す。この曲線には、「低点」と示された下限と、「高点」と示された上限が含まれる。低点および高点は、人間の試験グループの結果の標準偏差の2倍として決定される。この方法は、第1データベースの各レコードで維持されるデータ情報を使用して、第1データベース内で維持される複数の生化学的マーカーのそれぞれの正常限度値セットを生成する。正常限度値セットには、高正常限度値(HNL)および低正常限度(LNL)値が含まれる。
各生化学的マーカーの高正常限度値は、式:HNL=生化学的マーカー目標値+[正常パーセント範囲×(生化学的マーカー高値-生化学的マーカー目標値)]を使用して決定される。各生化学的マーカーの低正常限度値は、式:LNL=生化学的マーカー目標値-[正常パーセント範囲×(生化学的マーカー目標値-生化学的マーカー低値)]を使用して決定される。正常パーセント範囲は、0と1の間の定数である。正常パーセント範囲は、0.25と0.75の間であることが好ましい。正常パーセント範囲は、0.50であることがより好ましい。%状況の詳細な説明および分析については、両方が参照によってその全体を本明細書に組み込まれている米国特許第6,063,026号および米国特許第6,277,070号を参照されたい。
したがって、本発明の基本ソフトウェアシステムは、栄養学薬理学者が、個人の生化学的マーカー値をコンピュータ化されたシステムに入力することと、そのシステムに、その個人の生化学的マーカーレベルと人間の試験グループの生化学的マーカー値の間の変動に基づいてその個人の生化学的マーカー値に対する支援効果を有する栄養素のリストを作らせることを可能にする。
本発明のもう1つの特徴は、図11に示されているように、生化学的マーカーレベルに対するさまざまな薬の既知の効果を示す状況レポートを生成することである。一実施形態で、本発明のネットワークシステムによって生成される状況レポートは、薬物相互作用と、個人の血液化学結果を基礎としてその薬を飲む消費者の潜在的問題とを示し、注意を与える。このセクション(通常は1ページ)は、特定の薬が各消費者の生化学的特徴にどのように異なって影響するかを調べるためにすばやくスキャンすることを可能にする。本発明のネットワークシステムによって生成される状況レポートを介して、消費者は、薬によってどの生化学的マーカーが影響を受けるかを判定し、その薬を飲むことによって疾患または障害が生じる危険性があるかどうかを確かめることができる。
本発明のネットワークの薬物相互作用分析は、中央統合サイトの記憶媒体に保管された第3データベースの使用によって可能にされる。第3データベースには、さまざまな生化学的マーカーのそれぞれのレベルに対する既知の薬の影響を相関(相互に関連)させる薬レコードが含まれる。
図11に示されているように、ステップ52で、生化学的マーカーの高(H)と低(L)の両方の異常な存在レベルを、薬効データと比較する。生化学的マーカーと負の方向に相互作用する薬が検出される。
表6に、少数の特定の生化学的マーカーに関する医学研究データからの既知の薬効を提示する。
表6に提示されたデータの分析は、薬アスピリンが、そこに示された生化学的マーカーの6つの異常な存在レベルのうちの4つに悪影響を与える可能性がある薬として識別されることを示す。たとえば、生化学定マーカー「塩化物」のレベルが高い(パーセント状況が25を超える)場合に、アスピリンなどの薬は、この状態を引き起こすか悪化させるものにリストされる。したがって、アスピリンは、臨床検査結果が表6に示されたものである個人の禁忌薬である。
本発明のネットワークシステムのもう1つの特徴は、さまざまな生化学的マーカーに対するさまざまな薬の既知の正の影響を組み込んだ消費者の状況レポートを提供することである。図12に示されているように、薬データベース60が、作成され、記憶媒体に保管される。この薬データベースには、さまざまな生化学的マーカーの異常な存在レベルに正に影響する既知の薬の影響を相関させるレコードが含まれる。
したがって、生化学的マーカーごとに、特定の生化学的マーカーのレベルを正常にすることのできる既知の薬の目録が作られる。生化学的マーカーに対する薬の影響は、医学研究で周知である。新しい薬剤およびさまざまな生化学的マーカーに対するその対応する影響は、日常的に医学研究で開発されている。したがって、本発明のネットワークシステムで使用されるデータベースは、周期的に更新される。
本発明のネットワークシステムのもう1つの特徴は、少なくとも2つの生化学的マーカーのレベルに対する特定の栄養素の支援効果に基づく必要な栄養素のグループの判定を含む消費者の状況レポートを提供することである。
本明細書で述べたすべての参考文献が、参照によって組み込まれている。当業者は、上で述べた目的を実行し、結果および利益を得るために、ならびにそれに固有の目的を実行し、結果および利益を得るために、本発明がよく適合されていることをたやすく諒解するであろう。本発明は、その趣旨または本質的属性から逸脱せずに他の特定の形で実施することができ、したがって、本発明の範囲を示すものとして、前述の明細書ではなく、添付特許請求の範囲が参照されなければならない。