JP2007524313A - マルチ入力マルチ出力フィルタを用いたシーケンス推定のための装置及び方法 - Google Patents

マルチ入力マルチ出力フィルタを用いたシーケンス推定のための装置及び方法 Download PDF

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Abstract

受信シーケンスに基づいて送信シーケンスの推定を提供する装置は、フィルタされ並べ替えられたシーケンスを得るために、受信シーケンスを処理するためのプロセッサ(101)を備える。プロセッサ(101)は、チャネル情報及び並べ替え情報を使用して受信シーケンスを処理する。該装置は、送信シーケンスの推定に関連付けられた推定誤りに関する情報を提供するための手段(109)と、推定誤りを使用して並べ替え情報を計算するための手段(111)であって、送信シーケンスの推定値に関連付けられた推定誤り値が所定の順序になるようにするため、フィルタされ並べ替えられたシーケンス値がある順序になるように、並べ替え情報を計算するための手段(111)と、送信シーケンスの推定値を提供するために、フィルタされ並べ替えられたシーケンスを使用して減算を実行することにより干渉を低減するための干渉キャンセラ(107)とを更に備える。本発明に係る推定方法は、複雑度及び推定誤りをともに低減する。

Description

本発明は、電気通信の分野に関し、特に受信機が複数の送信アンテナから信号を受信するマルチ入力シナリオにおける均等化の分野に関する。
今日及び将来の移動無線のアプリケーションに必要な高いデータレートに対する着実に増加しつつある要望により、利用可能な帯域幅、言い換えれば、実現可能なチャネル容量を効果的に利用する高いデータレートの伝送技術が必要とされている。したがって、マルチ入力マルチ出力(MIMO)伝送システムは、近年、著しく重要になってきた。MIMOシステムは、各々が送信アンテナを有する複数の送信ポイントと、各々が受信アンテナを有し、異なる通信チャネルを介して複数の送信ポイントから送信される信号を受信する複数の受信ポイントとを用いる。
例えば、散乱の多い環境では、マルチ入力マルチ出力チャネルで巨大な容量の増加を実現することができる。容量の増加は、送信アンテナの数が受信アンテナの数を超過しなければ、送信アンテナの数に対し線形である。このようなシステムで信頼性の高い通信を可能にするためには最尤検出が最適であるが、送信アンテナの数が増加するにつれて、受信機の複雑度が問題となる。
送信アンテナ数の増加に伴う受信機の複雑度の増加は、更なる複数の受信アンテナが受信した信号から複数の送信アンテナが送信した情報を検出するために、増加する複数の通信チャネルを考慮することにより生じる。P.W.Wolniansky,G.J.Foschini,G.D.Golden、R.A.Valenzuelaらによる「V−Blast:An Architecture for Realizing Very High Data Rates Over the Rich−Scattering Wireless Channel」、URSI International Symposium on Signals,Systems,and Electronics,September 1998,pp.295−300には、複雑度を低減したV−Blast(vertical bell labs layered space−time)検出方法が記載されている。レイヤと呼ばれる、異なる送信アンテナに関連付けられた独立のデータストリームは、一連の方法で互いに別のレイヤの干渉を除去することにより受信機で検出される。
更に、各々の検出段階で最小の推定誤りに関連する送信信号値推定値が提供される、一連の干渉除去に非常に重要な最適検出オーダリングを実行することが提案されている。
前述のV−Blast検出方法は、ゼロフォーシング(ZF)規準に基づいてヌルベクトルを計算する。S.Boero,G.Bauch,A.Pavlic,A.Semmerlらによる「Improving BLAST Performance using Space−Time Block Codes and Turbo Decoding,」、Proc.IEEE Global Telecommunications Conference(GLOBECOM 2000),vol.2,Nov/Dec 2000,pp.1067−1071、及びA.Benjebbour,H.Murata,S.Yoshidaらによる「Comparison of Ordered Successive Receivers for Space−Time Transmissions,」、Proc.IEEE Vehicular Technology Conference(VTC 2001−Fall),Atlantic City,USA,October 2001,pp.2053−2057には、最小平均2乗誤差(MMSE)規準をV−Blastアーキテクチャへ適応させ、パフォーマンスが改善した検出方法が記載されている。これらの検出方法では、各々の検出段階、即ち、レイヤ検出の全てのステップにおいて、行列の疑似逆行列(ZF V−Blast)又は逆行列(MMSE V−Blast)の計算が必要となる。これは、依然として計算コストが高く、データストリームが多数の場合には問題となる。したがって、前述した検出方法に関連する推定の複雑度は非常に大きい。
ZF規準については、複雑度の低減が可能である。D.Wuebben,R.Boehnke,J.Rinas,V.Kuehn、K.D.Kammeyerらによる「Efficient Algorithm for Decoding Layered Space−Time Codes,」 IEE Electronics Letters,vol.37,no.22,pp.1348−1350,October 2001、及びD.Wuebben,J.Rinas,R.Boehnke,V.Kuehn、K.D.Kammeyerらによる「Efficient Algorithm for Decoding Layered Space−Time Codes,」、Proc.Of 4.ITG Conference on Source and Channel Coding,Berlin,January 2002,pp.399−405において、次善検出オーダリングを伴うQR分解に基づいた計算低減方法が提案されている。
W.Zha、S.D.Blosteinらによる「Modified Decorrelating Decision−Feedback Detection of BLAST Space−Time System,」、Proc.IEEE Int.Conference on Communications(ICC 2002),vol.1,New York,USA,Apr./May 2002,pp.335−339には、最適なオーダリングをもたらす、全ての検出段階におけるユニタリ変換によるリオーダリングとともに利用するコレスキー分解が記載されている。
MMSE規準のQR分解に基づく類似の投稿が、R.Boehnke,D.Wuebben,V.Kuehn,K.D.Kammeyerらによる「Reduced Complexity MMSE Detection for BLAST Architecture,」、Proc.IEEE Global Telecommunications Conference(GLOBECOM 2003),vol.4,San Francisco,USA,December 2003,pp.2258−2262に記載されている。そこに記載されているオーダリングは最適とは言えず、検出誤りが増加してしまう。
B.Hassibiによる「An Efficient Square−Root Algorithm for BLAST,」、Proc.IEEE Int.Conference on Acoustics,Speech,and Signal Processing.(ICASSP’00),vol.2,Istanbul,June 2000,pp.II737−II740では、リオーダリングのためのユニタリ変換が記載されている。E.Biglieri,G.Taricco、A.Tulinoらによる「Decoding Space−Time Codes With BLAST Architectures,」 IEEE Transactions on Signal Processing,vol.50,no.10,pp.2547−2552,October 2002では、コレスキー分解が開示されているが、オーダリングの手法は含まれておらず、したがって最適なパフォーマンスが得られない。
言い換えると、従来技術のアプローチは、増加する推定誤りをもたらす、次善の検出オーダリングに関連した複雑度の低減、又は増加した複雑度のコストを伴う推定誤りを低減する最適なリオーダリングを開示している。
図10は、MIMOチャネルのシステムモデルを示している。システムは、NT個の送信アンテナ及びNR個の受信アンテナを備えている。ここで、NT≦NRである。以下、信号がナローバンドであって、非分散性フェージングチャネルが存在するものとする。更に、図10は、等価な複素ベースバンドにおける離散時間型システムモデルを示している。
チャネル入力xi,i=1,...,NTは、複素数値ベースバンド信号であり、NT個のアンテナから同時に送信される。言い換えれば、各々の送信アンテナは、チャネル入力シーケンスのチャネル入力値を送信する。送信アンテナiから受信アンテナjへのチャネルタップゲインは、hj,iで表されている。
これらのチャネルタップは、等しい分散E[|hj,i2]=1の独立ゼロ平均複素ガウス変数である。独立パスのこの仮定は、アンテナ間隔が十分に大きく、システムが散乱の多い環境にある場合に成り立つ。受信アンテナjにおける信号は、次式によって表すことができる。
Figure 2007524313
ここで、y=Hx+nは、受信アンテナjにおける付加ノイズである。NR個の受信アンテナの場合、上記式によって決まる受信信号値を集めることにより、受信信号を行列形式で簡潔に表すことができる。
y=Hx+nj
ここで、
Figure 2007524313
Figure 2007524313
である。(・)Tは、転置行列を表す。
図11は、V−Blastの検出手順を示している。ベクトルである受信信号y=y1は、係数
Figure 2007524313
を有するフィルタによってフィルタされ、xの計NT個の成分の中で最も信頼性のある推定値、即ち、この第1の段階で最小のMSEを有する推定値であるk1番目のデータストリームが推定される。出力は、Q(・)によって量子化され、判定が
Figure 2007524313
について行われる。この判定が正しい
Figure 2007524313
とすると、受信信号y1への
Figure 2007524313
の寄与は、Hの第k1列ベクトルである、対応するチャネルインパルス応答
Figure 2007524313

Figure 2007524313
へ乗じることによって減じられる。この手順は、xの全ての成分が検出されるまで、NT回反復される。
以下、前述の従来技術のアプローチに従った詳細なフィルタ計算及びオーダリング方法を説明する。
線形フィルタFHの誤り信号は、次式によって表される。
∈=FHy−x
線形MMSEフィルタは、直交性の原理、即ち、E[∈yH]=0を適用することにより求めることができる。前述の式より、解は次式によって与えられる。
H=ΦxxH(HΦxxH+Φnn-1
ここで、チャネル入力及びノイズの共分散行列は、次式によって定義される。
Φxx=E[xxH]、及び、Φnn=E[nnH
上記の共分散行列が可逆行列であるとすると、線形フィルタに関する上述の式は、次のように別の形式で表すことができる。
Figure 2007524313
ここで、上記の式を得るために既知の逆行列補題が2回適用されている。上記から、誤り共分散行列は次のようになる。
Figure 2007524313
Φ∈∈の対角成分は、MSE、即ち、
Figure 2007524313
であることに注意しなければならない。したがって、Φ∈∈の最小対角成分を有するk1番目のデータストリームは、MMSEの意味で最も信頼できると考えることができ、誤りの伝搬を避けるため最初の段階で検出されなければならない。これは前述した最適なオーダリングに対応している。
対応するフィルタ
Figure 2007524313
は、FHの第k1行に対応している。第2の段階で、xのk1番目の成分が検出されたので、チャネル行列Hの第k1列を無視することができる。これにより、NT−1個だけの送信アンテナを伴う最新のシステムが導かれる。
手順を一般化するため、Hの列k1,...,ki-1をi=2,...,NTについてゼロで置き換え、
Figure 2007524313
であるデフレートチャネル行列H(i)を導入する。i番目の段階で、
Figure 2007524313
及びF(i),Hは、HをH(i)で置換することにより上記の式から求められる。したがって、最適な検出方法は、次式のように表現できる。
Figure 2007524313
ここで、ekは、サイズNTの単位行列の第k列であり、最後のステップは上式に続いて行われる。したがって、MMSE−V−Blastは手順を反復し、各々の受信シーケンスについて逆行列の計算をNT回必要とする。これは計算コストが高い。言い換えると、前述した検出方法は、最適なオーダリングを適用して、生じる推定誤りが低減されるようにする。しかし、この誤りの低減は、非常に大きい計算の複雑度に関連するものである。
E.Bigliei,g.Taricco、A.Tulinoらによる「Decoding Space−Time Codes With BLAST Architectures,」 IEEE Transactions on Signal Processing,vol.50,no.10,pp.2547−2552,October 2002、及びG.Ginis、J.M.Cioffiらによる「On the Relation Between V−BLAST and the GDFE,」 IEEE Communications Letters,vol.5,no.9,pp.364−366,September 2001では、バックワードフィルタ構造にある制約を有する一対のフォワード及びバックワードのブロックフィルタによって、V−Blastアーキテクチャを説明している。その結果得られるブロック図は、図12に示されている。
図12に示されているシーケンス推定器は、フォワードフィルタ1201を備えている。フォワードフィルタ1201は、受信アンテナの数に対応する複数の入力及び減算器1203に接続した複数の出力を有している。減算器1203は、複数の出力1205及び複数の更なる入力1207を有している。言い換えれば、フィルタ1201は、前述したフォワードフィルタである。減算器1203の出力1205は、硬判定を行う量子化器1209へ接続している。量子化器は、送信アンテナ(又は複数のチャネル入力)の数に対応する複数の出力1211を有している。複数の出力1211は、受信アンテナの数に対応する複数の出力を有するバックワードフィルタ1213へフィードバックされている。バックワードフィルタ1213の複数の出力は、減算器1203の複数の更なる入力1207へ接続している。
送信シーケンスの推定値は、量子化器1209の複数の出力1211を介して提供される。量子化器1209によって検出された推定値は、バックワードフィルタ1213によりフィルタされ、検出及びフィルタされた推定値は、シンボル間干渉を低減するため、フォワードフィルタ1201により提供されるフィルタされた値から減じられる。したがって、図12に示されている構造は、判定フィードバックイコライザ(DFE)構造として考えることができる。これは、図11の構造と等価である。
フィードバックフィルタBHは、単位下(又は上)三角でなければならず、したがってBH−1の出力は、既に検出された信号から減じられることはない。これは、一連の干渉除去手順を適切に表現するために必要な因果律の制約である。ここで、単位下(上)三角行列は、主対角に沿って値「1」を有する下(上)三角行列である。
しかし、上記のアプローチは、検出のオーダリングが考慮されないという欠点を有している。言い換えれば、図12に示されているアプローチは、検出のオーダリングが既に最適であると仮定している。これは、常にそうであるとは限らない。図12に示されている構造に関連する検出方法は、図11の推定方法に関して複雑度を低減しているが、非最適判定オーダリングの場合、即ち判定のオーダリングが最適になるように入力シーケンス値がリオーダリングされない場合、推定誤りが増加するという欠点を有している。
本発明の目的は、低い複雑度及び最適な検出オーダリングを伴う送信シーケンスの推定についての効果的なコンセプトを提供することである。
この目的は、請求項1に係る送信シーケンスの推定(estimate)を提供する装置、又は請求項28に係る送信シーケンスの推定を提供する方法、又は請求項29に係るコンピュータプログラムによって達成できる。
本発明は、最適な検出オーダリングを実現できるように、値の集合の中の値のリオーダリングを表す並べ替え情報が推定方法を最適化するため明示的に含まれているときに、効果的な推定方法又は言い換えると効果的な検出方法が実現できるという見地に基づいている。
本発明によれば、並べ替え情報は、送信シーケンスの推定値に関連付けられた推定誤りに関する情報から導き出される。送信シーケンスの推定値は、送信シーケンスを受信したバージョン、即ち受信シーケンスに基づいて得られる。検出された値を並べ替える、即ちリオーダリングするための並べ替え情報は、推定誤りに関する情報から導き出されるので、最適な検出オーダリングをもたらす最適な並べ替えを実行することができる。例えば、推定誤りに関する情報は、送信シーケンスの推定値の各々の値に関連付けられた平均2乗誤差を含んでいる。前述したように、検出された後続の値に関連付けられた推定誤りが昇順、即ち第1の誤り値がその第1の誤り値に続く第2の誤り値よりも小さい場合に、最適な検出オーダリングが得られる。したがって、並べ替え情報は、誤り情報から直接導き出され、オーダリングされた値は検出前にリオーダリングされ、その結果必要とされている最適な検出オーダリングが実現できる。
図12の実施形態とは対照的に、図2は、並べ替えを含む本発明の仕組みを示している。一例として、フォワードフィルタ201の係数及びバックワードフィルタ207の係数が、並べ替え行列203及び205によって表されている並べ替え情報を明示的に使用することによって同時に計算及び最適化されるときに、推定誤り及び複雑度を同時に低減し、複雑度の低減及び最適な検出オーダリング、即ち、推定誤りの低減を同時に実現することができる。更に図2の実施形態を参照すると、一例として、フィードフォワード及びバックワードのフィルタ、及び最適な検出オーダリングがともに最適化される。例えば、並べ替え行列でもよい並べ替え情報によって表されているオーダリングは、図2に示されているフィードフォワードフィルタ及びバックワードフィルタを備えた干渉キャンセラの最適化を明確にするため明示的に含められている。
本発明は、一般的に、マルチ入力マルチ出力シナリオにおいて、受信シーケンスに基づいて送信シーケンスを推定するコンセプトを提供する。本発明によれば、受信シーケンスは、並び換えられたフィルタシーケンスを取得するためプロセッサによって処理される。例えば、本発明に係るプロセッサは、フィルタと並べ替え操作を同時に実行する。フィルタは、好ましくはチャネル情報を用いて実行され、並べ替えは、並べ替え情報を用いて実行される。したがって、プロセッサは、従来の意味でのフィルタではない。なぜなら、並べ替え情報によって決まる値のリオーダリング及びフィルタが実行されるからである。
並べ替え情報を得るため、本発明は、送信シーケンスの推定値に関連付けられた推定誤りに関する情報を提供するための手段を提供する。送信シーケンスの推定値に関連付けられた複数の推定誤り値を含むベクトルとして表される推定誤りは、例えば、前述した直交性の原理に基づく手法により得られる。例えば、一例として、ウィーナー最適化方程式を最小平均2乗誤差の意味で解く。この場合、推定誤りは、例えば送信信号電力、ノイズ電力、及び、例えばMIMOチャネルを表現するチャネル行列によって表される通信チャネルに依存する。したがって、推定誤りは、例えば以下の理由で送信シーケンスの推定値を知る必要がなく前もって決定できる。送信信号電力は、通常所与の通信システムについて事前に知られている。ノイズ電力は、例えば、常に推定可能な受信シーケンスの共分散から受信機で決定できる。通信チャネルに関する情報、例えば前述したチャネル行列は、通常チャネル推定器によって受信機で推定される。例えば、チャネル推定器は、チャネルを推定するため送信ポイントから受信ポイントへ送信されたパイロットシーケンスに基づいてチャネル行列の推定値を提供する。
必要な並べ替え情報を計算して最適な検出オーダリング及び複雑度の低減を実現するため、本発明は、更に、好ましくは推定誤りのみを使用して並べ替え情報を計算するための手段を提供する。例えば、並べ替え情報を計算するための手段は、フィルタ行列と組み合わせる並べ替え行列を計算し、フィルタされ並べ替えられて本発明に係るプロセッサから提供されたシーケンス値が、最適な検出オーダリングが実現できるような順序、即ち、送信シーケンスの推定値に関連付けられた推定誤り値が所定の順序、例えば前述した昇順になるような順序にされる。
フィルタされ並べ替えられて本発明に係るプロセッサから提供されたシーケンスは、実際に送信シーケンスの可能な推定値を表しているため、簡単な硬判定検出器を設け送信シーケンスの推定値について判定を行うことができる。
しかし、前述した検出値は、更に通信チャネルによって生じた更なる送信信号値の干渉を含んでいるかも知れない。この干渉は、実際に、フィルタされ並べ替えられてプロセッサから提供されたシーケンスの中に含まれている。干渉を低減し、前述した本発明に係るアプローチと比較して低減された推定誤りを有する送信シーケンスの推定値を提供するため、本発明は、更に干渉キャンセラを提供する。干渉キャンセラは、フィルタされ並べ替えられたシーケンスを使用し減算を実行することによって干渉を低減し、送信シーケンスの推定値を提供する。更に具体的には、減算による干渉の低減に必要な全てのオペランドは、フィルタされ並べ替えられたシーケンスから導くことができる。例えば、干渉キャンセラはフィードバックループを備えており、送信シーケンスの推定値又はそれに重み付けしたものが、フィルタされ並べ替えられたシーケンスから減じられる。
本発明の利点は、従来技術のアプローチと比較して、本発明に係る推定方法が、低減された複雑度及び同時に低減された推定誤りを有していることである。なぜなら、最適な検出オーダリングは、並べ替え情報の導入によって実現できるからである。
更に、次善検出オーダリングが可能ならば、複雑度を更に低減することができる。
しかし、本発明に係る複雑度の低減は、パフォーマンスの低下によって影響を受けることはなく、最適な検出オーダリングに依存する従来技術のアプローチと比較して、複雑度を非常に低くしても同じパフォーマンスを達成することができる。
図面を参照して、本発明の更なる実施形態を詳細に説明する。
図1に示されている装置は、NR個の入力を有するプロセッサ101を備えている。ここで、NRは受信ポイントの数であり、受信ポイントの各々は受信アンテナを備えている。プロセッサは、更に第1の入力103、第2の入力105及び複数の出力を備えている。
プロセッサ101の複数の出力は、干渉キャンセラ107に接続している。干渉キャンセラ107は、複数の出力を有している。干渉キャンセラ107の出力の数は、プロセッサ101の出力の数に対応している。
図1の装置は、更に推定誤りに関する情報を提供するための手段109を備えている。情報を提供するための手段109は、並べ替え情報を計算するための手段111へ接続した出力を有している。計算するための手段111は、プロセッサ101の第2の入力へ接続した出力を有している。
図1に示されているように、プロセッサ101の入力に提供された受信シーケンスは、NR個の受信シーケンス値を含んでいる。各々の受信シーケンス値は、プロセッサ101の異なる入力へ提供される。更に受信シーケンスは、図1に示されているNT個の送信ポイントからNR個の受信ポイントへ送信可能な送信シーケンスのバージョンである。受信ポイントの各々は、受信シーケンスを提供するため、受信アンテナ及び図1には示されていない複数のアナログ及びディジタル処理手段、例えば帯域通過フィルタ及びアナログディジタル変換器を備えている。
更に具体的には、送信シーケンス値は、NT個の送信ポイントの1つから複数の通信チャネルの1つを介してNR個の受信ポイントの1つへ送信できる。ここで、通信チャネルは、送信ポイントから受信ポイントへ延びている。しかし、受信ポイントは、更に、更なる送信ポイントから受信ポイントへ延びる更なる通信チャネルを介して、更なる送信ポイントから送信可能な更なる送信シーケンスを受信する。その結果干渉が起こる。したがって、受信シーケンスは、送信シーケンス値及びチャネル影響の干渉を含んでいる。更に、受信シーケンスはチャネルノイズによって悪影響を受ける。
本発明に係るプロセッサ101は、フィルタされ並べ替えられたシーケンスを得るために、受信シーケンスを処理する。プロセッサ101は、前述したように、チャネル情報及び並べ替え情報を用いて受信シーケンスを処理する。チャネル情報は第1の入力103を介して提供され、並べ替え情報は計算するための手段111によって計算されることによって、送信シーケンスの推定値に関連付けられた推定誤りに関する情報が使用される。計算するための手段111は、フィルタされ並べ替えられたシーケンス値が、干渉キャンセラ107によって提供される送信シーケンスの推定値に関連付けられる推定誤り値が所定の順序、例えば、昇順又は降順となるような順序になるように並べ替え情報を計算する。
干渉キャンセラ107は、前述したように、複数の出力を介して送信シーケンスの推定値を提供するために、プロセッサ101によりフィルタされ並べ替えられたシーケンスを受信し、このフィルタされ並べ替えられたシーケンスを用いて減算を行うことにより干渉を低減する。
本発明によれば、推定誤りに関する情報は、誤り行列、例えば、誤り共分散行列の要素という形で推定誤りに関する情報として提供可能である。ここで誤り行列の対角成分が推定誤り値を含んでいる。この状況では、推定誤り値は、送信シーケンスの推定値に関連付けられた推定誤りを表している。各々の推定誤り値は、例えば、前述したように平均2乗誤差(MSE)又は最小平均2乗誤差(MMSE)であってよい。したがって、推定誤りに関する情報を提供するための手段109は、推定誤り値がMSE値となるように、例えばフィルタされ並べ替えられたシーケンスと送信シーケンスの推定値との平均MSEの最小化により誤り行列を計算することができる。前述したように、推定誤りに関する情報、例えば、誤り行列は、伝達されたシーケンスの推定値を参照することなく計算可能である。この問題は後で取り扱う。
次に、本発明に係るコンセプトを説明する。
更に具体的には、本発明に係る、推定誤りに関する情報を提供するための手段109は、誤り行列を計算し、誤り行列が、送信シーケンス電力を含む送信シーケンス共分散行列、ノイズ電力を含むノイズ共分散行列、又は送信ポイントから受信ポイントへ延びる複数の通信チャネルのチャネルインパルス応答を含むチャネル行列を含むようにする。
次に、本発明に係るコンセプトを詳細に説明する。明瞭性及び一貫性を目的として、図12に示されている従来技術の構造が起点として役立ち、本発明に係る最適化された推定方法を導くことができる。
図12に示されているアプローチとは対照的に、本発明は、前述したように最適化において検出オーダリングを明示的に含んでいる。
図2は、並べ替え行列Pによって表される判定オーダリングを考慮に入れたMMSEブロック判定フィードバックイコライザのサブシーケンスの導出に用いるシステムモデルを示している。並べ替え行列は並べ替え情報を表すものである。
図2の装置は、前述したプロセッサ101に対応するフィルタ201を備えている。フィルタ201は、受信シーケンスyを受信する複数の入力、及び減算器1203へ接続した複数の出力を有している。減算器1203の複数の出力は、並べ替え手段203へ接続している。並べ替え手段203は、一例として、判定器1209へ接続した複数の出力を有している。判定器1209の複数の出力は、更なる並べ替え手段205及び重み付け手段207を介して減算器へフィードバックされる。手段207は、図12の実施形態に関して説明したように、例えばフィルタ処理を行うことができる。
前述したように、図2に示されている装置は、並べ替え行列Pによって与えられる並べ替え情報を明示的に利用する。図2に示されているように、更なる並べ替え手段205は、並べ替え行列Pを送信シーケンスの推定値へ適用する。それに対し、並べ替え手段203は行列Pの転置行列を適用し、減算器1203によって提供された値の集合の中の値を並べ替え、即ちリオーダリングする。
ここで、並べ替え行列Pは、行がリオーダリングされている単位行列であり、次の関係が成り立つ。
PPT=PTP=1
次に、本発明に係るフィルタ201の係数、重み付け手段207によって使用される係数、及び並べ替え行列Pの係数が決まる。
前述したように、Pは検出オーダリングを表すために導入されるものである。本発明によれば、推定された信号
Figure 2007524313
が最適化され、次式で表される。
Figure 2007524313
ここで、添字pは、変数が並べ替え行列Pによって並べ替えられていることを表している。
Figure 2007524313
の所望の信号はチャネル入力xであるが、それは並べ替えられる。したがって、誤りベクトルは次のようになる。
Figure 2007524313
直交性の原理、即ち、E[∈pH]=0により、フィードフォワードフィルタとして考えられるフィルタ201の係数は、フィードバックフィルタを用いて表すことができる。
Figure 2007524313
ここで、共分散行列は次のように定義される。
Φxy=E[xyH]=ΦxxH
Φyy=E[yyH]=HΦxxH+Φnn
上述の式から、このケースでオーダリングを有する誤り共分散行列である誤り行列は、次のように表される。
Figure 2007524313
Φ∈∈,Pの対角成分は、オーダリングされたデータストリームのMSEを表している。
Φ∈∈は対称行列であり、それが更に正定値であると仮定すれば、並べ替え行列PO、単位下三角行列L、及び対角行列Dが存在する。これらは次の関係を有する。
Figure 2007524313
キーとなる式として上記の式は、本発明に係る並べ替え情報を表す並べ替え行列POが、一般的に、例えば対称置換を有するΦ∈∈のコレスキー分解から導出できることを表しているということに注意しなければならない。コレスキー分解は、G.H.Golub、C.F.V.Loanらによる「Matrix Computations」,3rd ed.The Johns Hopkins University Press.1996に記載されている。
上記の式を使用して、オーダリングを有する誤り共分散行列は、次のように書き直すことができる。
Figure 2007524313
本発明によれば、検出オーダリング及びフィードバックフィルタの係数、即ち本発明に係る重み付け手段207によって使用される係数の下記の選択
P=PO 及び BH=L-1
は、ホワイトである誤り共分散行列を導く。
Figure 2007524313
対角成分
Figure 2007524313
は、オーダリングされたデータストリームのMSEである。
並べ替え行列の係数を決定するキーとなる式は、例えば反復的に解くことができる。
図3には、前述した本発明に係るコンセプトがまとめられている。本発明に係る目的は、FH、BH、及びPを同時に最適化することである。並べ替え情報Pを含む誤り共分散行列を決定するため、キーとなる式を考慮する。キーとなる式の最適な解、即ち前述した検出オーダリング及びフィードバックフィルタの選択は、本発明に係る最適な検出オーダリング及び本発明に係る複雑度の低減をもたらす。PO及びLを決定するため、キーとなる式の左辺に現れる行列が分解され、データストリームのMSEが得られる。本発明によれば、分解は、キーとなる式の全ての反復で最小のdiを見つけるように実行される。
図3には、反復方向が明示的に示されている。前述したように、キーとなる式は反復的に解くことができ、複数回の反復ステップの後、対角行列Dが得られる。対角行列Dを得るため、本発明は、更に後で説明する分解方法を提供する。
上記の方程式から、フィードフォワードフィルタ201の係数は、次のように計算される。
Figure 2007524313
フィルタされ並べ替えられたシーケンスを得るため、受信信号は、チャネルに適合したノイズデコレレータによってフィルタされ、信号は本発明に係る最適な検出オーダリングに従って並べ替えられる。更に、フォワード方向でのLHによる重み付け処理が実行される。ここで、LHは上三角行列である。次に、実数値対角行列Dによってゲインが制御される。フィードバックにおいては、適切なオーダリングの後、バックワード方向で干渉のキャンセルが実行される。ここで、L-1−1は、完全下三角行列である。
本発明によれば、推定誤りに関する情報を提供するための手段109は、次式から誤り共分散行列Φ∈∈を計算する。
Figure 2007524313
ここで、
Figure 2007524313
は、送信シーケンス共分散行列の逆行列であり、
Figure 2007524313
は、ノイズ共分散行列の逆行列であり、Hはチャネル行列である。(・)Hは共役と転置(conjugation and transposition)を表す。
最適な解を発見するため、推定誤りに関する情報を提供するための手段109は、上記の式に現れる逆行列の計算を実行することができる。しかし、この逆行列の計算は、受信シーケンス当たり1回だけ実行するべきである。もし送信シーケンスを無相関プロセスと考えることができれば、送信シーケンス共分散行列は対角行列である。この場合、送信シーケンス共分散行列の逆行列を計算するコストは高くない。同じことがノイズ共分散行列の逆行列の場合にも適用される。
本発明の更なる態様によれば、推定誤りに関する情報を提供するための手段109は、既に計算された誤り共分散行列又はその逆行列、並びにチャネル行列に関する最新情報又は送信シーケンス共分散行列に関する最新情報又はチャネルノイズ共分散行列に関する最新情報から、誤り共分散行列又はその逆行列を反復的に計算することができる。したがって、現在の受信シーケンスに使用される誤り共分散行列は、前の受信シーケンスについて既に計算された誤り共分散行列を更新したものである。
上記で説明したように、本発明に係る並べ替え情報を計算するための手段111は、前述したキーとなる式、即ち、
Figure 2007524313
に基づいて並べ替え行列POを並べ替え情報として計算するか、又は次の式、
Figure 2007524313
に基づいて並べ替え情報を計算する。ここで、
Figure 2007524313
は、推定誤りに関する情報としての誤り共分散行列(誤り行列)の逆行列であり、Lは対角成分に1を含む下三角行列であり、Dは、前述したように所定の順序で推定誤り値を含む対角行列である。
本発明によれば、並べ替え情報は、更に誤り逆行列が、推定誤りに関する情報として使用されるときに得られる。この場合、前述した逆行列の計算を省略し、更なる複雑度の低減を得ることができる。このアプローチは、誤り行列をチャネル情報として使用する上記の最適な検出オーダリングアプローチとは異なるので、以下次善アブローチと呼ぶ。この問題は、以下詳細に説明する。
誤り共分散行列を用いた行列分解に基づく、提案された最適なオーダリングアプローチは、前述した行列の逆行列を計算して誤り共分散行列を決定することを導く。分解は、前述したコレスキーアプローチによって実行できる。この逆行列の計算を避けるため、行列分解、例えば、
Figure 2007524313
の対称置換を有するコレスキー分解は、次のようになる。
Figure 2007524313
ここで、Rは単位上三角行列である。上記の式は、前述した式
Figure 2007524313
に対応する。RはLHであり、D’はDであり、PO’はPOである。ここで注意すべきは、例えば、上記の式の分解から得られた行列Rは、最適な検出オーダリングのケースで計算される行列LHとは異なる可能性があるということである。
もし図2に示されている重み付け手段207によって使用されているフィードバックフィルタBHが、単位下三角行列ではなく単位上三角行列であると仮定すると、前述した方法と同じように、最適なフィードバック及び検出オーダリングは、次式のように見つけることができる。
H=R 及び P=PO
処理を実行する、本発明に係るフィードフォワードフィルタは、以下のようになる。
Figure 2007524313
更に具体的には、上記の式は、本発明に係るプロセッサ101によって実行される処理方法を決定し、次善のケースについてフィルタされ並べ替えられたシーケンスを提供する。
R及びPについて上述のように選択すると、オーダリングを伴う誤り共分散行列(誤り行列)は、次のようになる。
Figure 2007524313
ここで再び、上記の式の対角成分はデータストリームのMSEを表している。例えば、対称置換を有するコレスキー分解の反復アルゴリズムは、
Figure 2007524313
からスタートする対角成分を決定する。しかし、フィードバックフィルタの上三角構造は、オーダリングされたデータストリームを最後から検出することを示唆している。したがって、最適化の方向は逆になる。最悪のもの(最初に検出されるデータストリーム)のMSEを最小化する最適なケースとは対照的に、本発明に係る次善のケースは、最良のもの(最後に検出されるデータストリーム)のMSEを最大化する。なぜなら、最後のデータストリームは、他のデータストリームへの誤り伝搬を生じないからである。その結果、このアプローチに必要な計算量は更に少なくなるが、最適な検出オーダリングを導くことはできない。しかし、例えば、ユニタリ変換による追加のリオーダリングを実行して、追加の計算コストを抑えつつパフォーマンスを更に改善することができる。
図4には、最適なケースの本発明に係るアプローチがまとめられている。最初に、誤り共分散行列を計算する。次のステップでは、対称置換と共にコレスキー分解を実行する。次のステップでは、Lの逆行列を計算する。このアルゴリズムは、図4で検出される計算の複雑度を有する。この複雑度は、更に図4で示されているように、元の計算の複雑度よりも明らかに低い。
図5は、本発明に係る最適な(optimum)ケースと本発明に係る次善の(suboptimum)アプローチとの相違を示している。誤り行列の代わりに、その逆行列を使用し、対称置換を有するコレスキー分解が、誤り共分散行列の逆行列を含む行列に関して実行される。次のステップでは、行列Lの逆行列を計算する。
本発明に係る並べ替え情報を計算するための手段111は、並べ替え行列POを計算し、前述したように対角行列であるDが所定の順序として昇順又は降順の推定誤り値を含むようにすることができる。この問題については下記で取り扱う。
G.H.Golub、C.F.V.Loanらによる「Matrix Computations,3rd ed.The Johns Hopkins University Press.1996」において、行列分解を実行する反復アルゴリズムが開示されている。そこで開示されているアルゴリズムは、d1から始めて各々の反復及び対応する必要な並べ替えにより最大の対角成分を見つける。最大対角成分のこの選択は、数値を安定させて半正値システムの分解を計算することを目的としている。しかし、本発明に係るアプローチは、それとは反対である。本発明に係るシステムで使用される行列Dの対角成分は、オーダリングされたデータストリームのMSEであるため、本発明に係る選択は反対である。更に具体的には、各々の反復で、最小MSEに対応する最小対角成分が選択される。
図6a、図6b、図6c及び図6dは、本発明に係る行列分解アプローチを示している。
図6aは、最適なケースについて検出オーダリングを有するブロックDFEフィルタの本発明に係る計算を示している。最初に、符号601で示されているように、誤り共分散行列が決定される。符号602で示されている次のステップでは、並べ替え行列及び行列Dの初期値が設定される。次のステップでは、NT回の反復が実行される。603で示されている反復の始めに、誤り共分散行列の中の最小対角成分を検索する。次のステップ604では、単位行列のi番目及びq番目の行が交換される。次のステップでは、605で示されているように、並べ替え行列が更新される。606で示されている次のステップでは、誤り共分散行列の更新が行われる。次のステップ607では、行列Dのi番目の対角成分が、更新された誤り共分散行列のi番目の対角成分から得られる。次のステップ608では、更新された誤り共分散行列が、行列Dのi番目の対角成分による除法によって再び更新される。次のステップ609では、新しい誤り共分散行列が計算される。新しい誤り共分散行列は、更なる反復ステップで実際の誤り共分散行列として使用される。NT回の反復の後、行列Lが、誤り共分散行列の下三角部分として得られる。これは610で示されている。次のステップ611では、本発明に係るフィルタの係数が計算される。
図6bは、本発明に係る最適なケースのブロックDFE検出を示している。検出は、一例としてNT回の反復によって実行される。最初の反復ステップ612では、1に等しいi番目の成分が並べ替え行列の中で検索され、その成分の位置を示すインデックスqが取得される。次のステップ613では、送信シーケンスの推定値を含む値の集合へ適用される硬判定によって、q番目の推定値が得られる。ここで、Qは判定動作を示している。
次のステップ614では、前述した干渉を除去する減算が実行される。
図6cは、次善のケースについて検出オーダリングを有するブロックDFEフィルタの本発明に係る計算を示している。説明を簡単にするため、図6aの実施形態との相違のみを示している。最初に誤り共分散行列の逆行列が計算される。更に誤り共分散行列の全てが、その逆行列で置換される。ステップ13では、誤り共分散行列の逆行列の上三角部分として行列Rが計算される。ステップ14では、本発明に係るフィルタ及び本発明に係る重み付け手段の係数が計算される。
図6dは、次善のケースについて本発明に係るブロックDFE検出を示している。説明を簡単にするため、図6bの実施形態との相違のみを示している。更に具体的には、反復変数iが、NTから始めて1で終わるように上向きにカウントされる。
前述したように並べ替え情報は、コレスキー分解を実行することによって反復的に決定することができる。しかし、本発明によれば、任意の行列分解を実行して並べ替え行列を得ることができる。
本発明の更なる態様によれば、本発明に係る並べ替え情報を計算するための手段111は、コレスキー分解のような行列分解から並べ替え行列を計算し、Dが所定の順序として昇順で推定誤り値を含むようにする。更に具体的には、本発明に係る並べ替え情報を計算するための手段111は、このケースにおいて、分解する行列の最小対角成分を検索する最小サーチャと、リオーダリングされた行列における最初の対角成分が最小の対角成分となるようにリオーダリングされた行列を提供するために、行列をリオーダリングする手段と、リオーダリングされた行列の分解を実行する手段とを備えている。
本発明に係るプロセッサ111を再び参照すると、本発明に係るフィルタの係数は、上記で決定された行列を組み合わせて決定することができる。本発明に係るフィルタは並べ替えのフィルタを実行するため、この動作は本発明に係るプロセッサによって実行される処理のルールを定義する。しかし、処理のルールは、本発明で得られるものを部分的にのみ適用することで生じ得る。更に具体的には、本発明に係るプロセッサは、本発明の更なる態様に従って受信シーケンスをフィルタして並べ替え、処理のルール
OH
に従って、フィルタされ並べ替えられたシーケンスを提供することができる。ここで、Hはフィルタのチャネル行列である。このチャネル行列は、チャネル情報を含む複数の通信チャネルのチャネルインパルス応答を含んでいる。ここでPOは、並べ替え動作を含む並べ替え行列である。
更に、本発明に係るプロセッサ101は、
DLHOH
のように定義された処理のルールを実行することができる。ここでDは、所定の順序として昇順又は降順で推定誤り値を含む対角行列であり、行列Lは前述した行列である。
更に、本発明に係るプロセッサ111は、フィルタされたシーケンスを提供するために、HHによって決定されたフィルタ係数を使用して受信シーケンスをフィルタするフィルタと、並べ替えられたシーケンスを提供するために、POによって決定された並べ替え係数を使用してフィルタされたシーケンスを並べ替える並べ替え器と、重み付けされたシーケンスを提供するために、LHによって定義された重み付け係数を使用して、並べ替えられたシーケンスを重み付けする手段と、フィルタされ並べ替えられたシーケンスを提供するために、Dによって定義された重み付け係数を使用して重み付けシーケンスを重み付けする手段とを備えることができる。
更に、プロセッサ111は、
Figure 2007524313
によって定義された処理ルールに従って、ノイズ情報を使用し受信シーケンスをフィルタすることができる。
言い換えれば、本発明に係るプロセッサ101は、上記の式によって定義されたフィルタ係数を含むフィルタを有するフィルタである。
しかし、本発明に係るプロセッサ101は、更にノイズフィルタを備えていてもよい。このフィルタはノイズデコレレーションフィルタであり、受信シーケンスをフィルタして、受信シーケンスとしてノイズフィルタされたシーケンスを提供する。ノイズフィルタは、ノイズ共分散行列の逆行列である次の式
Figure 2007524313
によって決定されるフィルタ係数を使用して受信シーケンスをフィルタする。
更に、本発明に係るプロセッサ101は、フィルタ係数を決定する手段を備えていてもよい。決定する手段は、フィルタ係数の前述した式を計算する。
前述したように、除去される干渉は、送信シーケンスへの複数の通信チャネルの影響から生じる。したがって、受信ポイントによって受信可能な受信シーケンス値は、通信チャネルを介して送信ポイントから受信ポイントへ送信可能な送信シーケンス値を含んでいる。送信シーケンス値は、更なる通信チャネルを介して更なる送信ポイントから受信ポイントへ送信可能な更なる送信シーケンスにより干渉される。
本発明に係る干渉キャンセラは、フィルタされ並べ替えられ本発明に係るプロセッサから提供されたシーケンスからフィードバックシーケンスを減じて干渉を低減し、干渉を低減されたシーケンスを提供する減算器、及び干渉を低減されたシーケンスから送信シーケンスの推定値を提供する判定器を備えている。判定器は、干渉を低減されたシーケンスの中の値から送信シーケンスの推定値を判定する。更に、干渉キャンセラは、判定器によって提供された送信シーケンスの推定値を重み付けし、減算器によって要求されるフィードバックシーケンスを提供して干渉を低減するフィードバック要素を備えていてもよい。
判定器は、更に、プロセッサによって実行される並べ替えを考慮に入れるための並べ替え器(並べ替える手段)を備えていてもよい。更に具体的には、並べ替える手段は、干渉を低減されたシーケンスを並べ替え、並べ替え動作を使用して、並べ替えられた干渉を低減されたシーケンスを提供する。判定器は、更に干渉を低減され並べ替えられたシーケンス値から送信シーケンス値を検出し、送信シーケンスの推定値を提供する検出器を備えていてもよい。
フィードバック要素は、並べ替え情報を使用して送信シーケンスの推定値、即ち推定値に含まれる値を並べ替え(リオーダリングし)、送信シーケンスの並べ替えられた推定値を提供する更なる並べ替え手段(更なる並べ替え器)を備えていてもよい。フィードバック要素は、更に送信シーケンスの並べ替えられた推定値を重み付けしてフィードバックシーケンスを提供するための手段を備えていてもよい。
判定器に備えられる検出器は、硬判定検出器又は軟判定検出器であってよい。検出器は硬判定検出器であることが望ましい。
図7は、本発明の更なる実施形態に従って送信シーケンスの推定値を提供する装置を示している。
図7に示されている装置は、ノイズデコレレーションフィルタ707を備えている。フィルタ707は、受信シーケンスを受信する入力及びデコレレートされたシーケンスをフィルタ709へ提供する出力を有している。フィルタ709は、HHで示されているチャネル情報を使用してフィルタする。フィルタ709は、並べ替え手段711へ接続した出力を有している。並べ替え手段は、並べ替え行列POを並べ替え情報として使用する。並べ替え手段711は、重み付け手段713へ接続した出力を有している。重み付け手段713は、行列LHによって定義された重み付け係数を使用する。重み付け手段713は、更なる重み付け手段715へ接続した出力を有している。更なる重み付け手段715は、行列Dによって決定された重み付け係数を使用する。更なる重み付け手段715は、フィルタされ並べ替えられたシーケンスを提供する出力を有している。
注意しなければならないのは、要素707、709、711、713及び715が本発明に係るプロセッサに備えられているということである。
図7に示されている装置は、更に減算器717を備えた干渉キャンセラを備えている。減算器717は、フィードバックシーケンスを受信する複数の更なる入力及び重み付け手段719へ接続した複数の出力を有している。重み付け手段719は、並べ替え行列を使用し、減算器によって提供された、干渉を低減されたシーケンスを重み付けする。この並べ替え行列は、並べ替え行列POの転置行列である。並べ替え手段719は、検出器721へ接続している。検出器721は、送信シーケンスの推定値を提供するための出力を有している。
注意しなければならないのは、要素719及び721が、前述した本発明に係る判定要素に備えられているということである。
干渉キャンセラは、更にフィードバックループを備えている。フィードバックループは、更なる並べ替え手段722を備えている。更なる並べ替え手段722は、検出器721の複数の出力が接続する複数の入力を有している。並べ替え手段722は、本発明に係る並べ替え行列POによって決定された並べ替え係数を使用して並べ替える。並べ替え手段722の複数の出力は、重み付け手段723へ接続している。重み付け手段723は、減算器717の更なる複数の入力へ接続しフィードバックシーケンスを提供するための複数の出力を有している。重み付け手段723は、更なる並べ替え手段722によって提供される送信シーケンスの並べ替えられた推定値と、
-1−1
によって定義された行列とを掛け合わせる。ここで、L-1は、前述した行列Lの逆行列である。
行列Lの逆行列を得るため、送信シーケンスの推定値を提供する装置は、更に行列Lの逆行列を求め、その逆行列を提供するインバータを備えていてもよい。
図8は、本発明の更なる実施形態に係る干渉キャンセラの図を示している。図8において、簡略化のため、フィルタされ並べ替えられたシーケンスが、並べ替えられた3つのシーケンス値を含むケースを考慮する。しかし、下記の説明は、一般的にフィルタされ並べ替えられたシーケンス値の数が任意の場合にも適用できる。
図8の干渉キャンセラは、入力及び出力を有する第1の検出器801と、入力及び出力を有する第2の検出器803と、入力及び出力を有する第3の検出器805とを備えている。一般的に、干渉キャンセラはN個の検出器を備えている。Nは、このケースでは3に等しい。
第1の検出器801の出力は、乗算器807へ接続している。乗算器807は、更なる入力及び減算器809へ接続した出力を有している。減算器809は、入力及び第2の検出器803の入力へ接続した出力を有している。遅延要素811の出力は、減算器809の入力へ接続している。遅延要素811は入力を有している。
更に、第1の検出器801の出力は、乗算器813を介して減算器815へ接続している。減算器815は、減算器817の入力へ接続した出力を有している。減算器817は、第3の検出器801へ接続した出力を有している。減算器815は更なる入力を有している。この入力へ、更なる遅延要素819の出力が接続している。更なる遅延要素819は入力を有している。
第2の検出器803の出力は、更なる乗算器821を介して減算器817の更なる入力へ接続している。減算器817は、第3の検出器805へ接続した出力を有している。
検出器801、803及び805は、送信シーケンスの推定値を並列に検出する。前述の実施形態とは反対に、干渉キャンセラは並べ替えを明示的には実行しない。その代わりに、並べ替えは、図8に示されている本発明に係る配線方法によって考慮され、結果として同じ効果が得られる。乗算器807、813及び821は、重み付け行列L-1−1の係数を送信シーケンスのそれぞれの推定値に乗じる。明瞭にするため、重み付け行列も図8に示されている。
処理の遅延を考慮に入れ、得られるシステムが因果律に従うようにするために、遅延要素811及び819が導入されている。一般的に言えば、図8に示されている乗算器は、本発明に係るフィードバック要素に備えられている。検出された、干渉を低減されたシーケンスがN個の場合、フィードバック要素は、送信シーケンスの最初のN−1個の推定値を重み付け係数で乗じるための(N2−N)/2個の乗算器を備えており、図8に示されている減算器へ提供されるフィードバックシーケンスを提供することができる。重み付け係数は、前述したように決定される。
フィルタされ並べ替えられたシーケンスの第1の値は、検出器801へ直接提供される。なぜならば、フィルタされ並べ替えられたシーケンスはリオーダリングされて、最適な検出オーダリングが提供されるからである。こうして、送信シーケンスの第1の推定値が、最小のMSEに関連付けられる。
もしフィードバックシーケンスがN個の値を含んでいるならば、減算器は、フィルタされ並べ替えられたシーケンスの最後のN−1個の値からフィードバックシーケンスのN個の値を減じ、検出された干渉を低減されたシーケンスを提供する。このケースは、図8に示されている。フィードバックシーケンスは、第1のフィードバックシーケンス値と、第2のフィードバックシーケンス値と、第3のフィードバックシーケンス値とを含んでいる。第1のフィードバックシーケンス値は、フィードバックシーケンスの第1の推定値を第1の重み付け係数で乗じることから生じ、第2のフィードバックシーケンス値は、送信シーケンスの第1の推定値を第2の重み付け係数で乗じることから生じ、第3のフィードバックシーケンス値は、送信シーケンスの第2の推定値を第3の重み付け係数で乗じることから生じる。図8に示されているように、減算器は、遅延される第2のフィルタされ並べ替えられたシーケンス値から第1のフィードバックシーケンス値を減じる第1の減算要素と、図8に示されているように、遅延され得る第3のフィルタされ並べ替えられたシーケンス値から生じる第3のフィードバックシーケンス値から第2のフィードバックシーケンス値を減じる第2及び第3の減算要素とを備えている。
図9a及び図9bは、コンピュータのパフォーマンスのシミュレーションを示している。図9aは、NT=2及びNR=2であるときのビット誤り率のパフォーマンスの比較を示している。図9bは、NT=8及びNR=8であるときのビット誤り率(BER)のパフォーマンスの比較を示している。
コンピュータのシミュレーションにおいて、一般的な入力及びノイズは白色であると仮定する。即ち、
Figure 2007524313
及び
Figure 2007524313
であるとする。パフォーマンス推定のために、ビット誤り率(BER)は、Eb/N0に関して計算する。ここでEb及びN0は、それぞれ情報ビット当たりの平均受信エネルギー及び片側ノイズ電力スペクトル密度である。信号対ノイズ比(SNR)は、次式のように全ノイズ電力に対する全受信電力の比として定義される。
Figure 2007524313
したがって、次式のようにEb/N0に関係している。
Figure 2007524313
ここで、Mは、チャネル入力当たりのビット数である。
図9a及び図9bに示されているシミュレーション結果は、それぞれ送信機及び受信器の双方で2個及び8個のアンテナを有するケースについてのものである。これらの図から分かるように、提案された最適オーダリングコレスキー法のパフォーマンスは、最適MMSE V−BLASTと同じくらい良好である。次善オーダリングコレスキーアプローチは、2個のアンテナの場合は最適なアプローチと同じくらいの良好な性能であるが、8個のアンテナ及びSNRが高い場合は、各々のパフォーマンスが低下する。しかし、依然として、オーダリングを伴わないコレスキーアプローチと比較すると、オーダリングによる利点を得ることができる。SNRが低い場合は、最適なアプローチと次善アプローチとの間のパフォーマンスの差は小さくなる。したがって、そのような環境では、更なる低減された複雑度を有する次善アプローチが最適な選択であるかも知れない。
本発明に係る方法は、著しい計算量の低減を実現する。元々提案されていたV−BLAST方法は、2つの(疑似)逆行列の計算をN回必要とする。ここで、Nは送信アンテナ又はデータストリームの数である。(疑似)逆行列の計算の複雑度は、N3のオーダーである。これはN回実行され、結果としてV−BLASTの全体の複雑度は、N4のオーダーとなる。一方、本発明に係る方法の複雑度は、N3のオーダーである。
更に、本発明に係る推定方法は、D.WuebbenらによるMMSE Extension of V−Blast based on sorted QR Decomposition,Proceedings IEEE Vehicular Technology Conference(VTC’2003−Fall),December 2003に開示されている既知の最高速の従来技術による方法よりも速い。この文献には、ソートされたQR分解(SQRD)及びPSAアルゴリズムが開示されている。特に、提案されたコレスキー次善方法は、次善SQRDの約2倍速く、パフォーマンスは双方の方法で同じ(次善)である。本発明に係るコレスキー最適方法は、更に前記文献に開示されている最適SQRD+PSAの約2倍であり、双方のパフォーマンスは最適である(複雑度の点でコストが高いMMSE V−BLASTと同じである)。更に、本発明に係るコレスキー最適方法は、次善SQRDよりも速い。
本発明に係る方法の複雑度は、既知のSQRD及びSQRD+PSAアプローチと比較して小さい。
無相関ノイズ及びNT=NRの場合、既知のSQRD及びSQRD+PSA方法の複雑度は、以下のようになる。
Figure 2007524313
これに対し、本発明に係る次善コレスキー方法及び最適コレスキー方法の複雑度は、以下のようになる。
次善コレスキー
Figure 2007524313
最適コレスキー
Figure 2007524313
相関ノイズの場合、既知のSQRD及びSQRD+PSA方法の複雑度は、以下のようになる。
Figure 2007524313
これに対し、本発明に係る次善コレスキー方法及び最適コレスキー方法の複雑度は、以下のようになる。
次善コレスキー
Figure 2007524313
最適コレスキー
Figure 2007524313
双方のケースについて、複雑度の順位は次のようになる。
本発明に係る次善コレスキー < 本発明に係る最適コレスキー < SQRD < SQRD+PSA(最悪のケース)
本発明に係る次善コレスキー方法のパフォーマンスは、SQRD方法のパフォーマンスに相当する。したがって、本発明に係るコレスキー最適方法、SQRD+PSA方法及びMMSE V−BLAST方法のパフォーマンスは同じである。もっとも、本発明に係るコレスキー最適方法は、複雑度がより低いものである。
著しく計算量を低減するにも関わらず、本発明に係る方法のパフォーマンスは、前述したようにV−BLASTと同じである。パフォーマンスの低下は、コンピュータシミュレーション結果から見受けられない。したがって、巨大な容量上の利点を残すものである。更に、本発明により得られる受信機の構造は単純であり、単純かつ低コストのハードウェアを実現することができる。
本発明に係る方法のある実施要件に依存して、ハードウェア又はソフトウェアで同じものを実施することができる。実施は、プログラム可能なコンピュータシステムと協調できるディジタル記憶メディア、特に電子的に読み取り可能な制御信号を記憶したディスク又はCDを使用して行うことができ、その結果本発明に係る方法が実行できる。したがって、一般的に、本発明は機械的に読み取り可能キャリア上にプログラムコードを記憶したコンピュータプログラム製品である。このプログラムコードは、コンピュータ上で本発明に係る方法を実行する。したがって、言い換えれば、本発明に係る方法は、コンピュータ上で本発明に係る方法を達成するプログラムコードを有するコンピュータプログラムである。
本発明の第1の実施形態に係る送信シーケンスの推定値を提供する本発明に係る装置のブロック図である。 本発明の更なる態様に係る送信シーケンスの推定値を提供する装置のブロック図である。 図2の実施形態について、並べ替え情報を使用した本発明に係る同時最適化を示す。 最適検出オーダリングのケースについて、本発明に係るアプローチを示す。 次善検出オーダリングのケースについて、本発明に係るアプローチを示す。 並べ替え情報及びフィルタパラメータの本発明に係る同時決定を示す。 並べ替え情報及びフィルタパラメータの本発明に係る同時決定を示す。 並べ替え情報及びフィルタパラメータの本発明に係る同時決定を示す。 並べ替え情報及びフィルタパラメータの本発明に係る同時決定を示す。 本発明の更なる実施形態に係る送信シーケンスの推定値を提供する本発明に係る装置のブロック図である。 本発明に係る干渉キャンセラの実施形態を示す。 本発明に係るアプローチのパフォーマンスを示す。 本発明に係るアプローチのパフォーマンスを示す。 MIMO通信チャネルのシステムモデルを示す。 V−Blast構造を示す。 ブロックDFE構造を示す。

Claims (29)

  1. 受信シーケンスに基づいて送信シーケンスの推定を提供する装置であって、
    前記送信シーケンスは、NT個の送信シーケンス値を含むものであり、
    ある送信シーケンス値は、NT個の送信ポイントのうちの1つから複数の通信チャネルのうちのある通信チャネルを介してNR個の受信ポイントのうちのある受信ポイントへ送信可能であり、
    前記通信チャネルは、ある送信ポイントからある受信ポイントへ延びており、
    前記受信シーケンスは、送信シーケンス値の干渉を含むものであって、
    フィルタされ並べ替えられたシーケンスを得るために、前記受信シーケンスを処理するためのプロセッサ(101)であって、チャネル情報及び並べ替え情報を使用して前記受信シーケンスを処理するためのプロセッサ(101)と、
    前記送信シーケンスの推定に関連付けられた推定誤りに関する情報を提供するための手段(109)と、
    前記推定誤りを使用して前記並べ替え情報を計算するための手段(111)であって、前記送信シーケンスの推定値に関連付けられた推定誤り値が所定の順序になるようにするため、フィルタされ並べ替えられたシーケンス値がある順序になるように、前記並べ替え情報を計算するための手段(111)と、
    前記送信シーケンスの推定を提供するために、前記フィルタされ並べ替えられたシーケンスを使用して干渉を低減するための干渉キャンセラ(107)と
    を備える装置。
  2. 前記推定誤りに関する情報を提供するための手段(109)は、誤り行列を前記推定誤りに関する情報として計算し、前記誤り行列の対角成分が推定誤り値を含むようにするものであり、
    推定誤り値は、前記送信シーケンスの推定に関連付けられた推定誤りを表すものである、
    請求項1に記載の装置。
  3. 前記推定誤りに関する情報を提供するための手段(109)は、前記フィルタされ並べ替えられたシーケンスと前記送信シーケンスの推定との間の平均2乗誤差の最小化により前記誤り行列を計算し、前記推定誤り値が平均2乗誤り値であるようにするものである、請求項2に記載の装置。
  4. 前記推定誤りに関する情報を提供するための手段(109)は、前記誤り行列を計算し、前記誤り行列が送信シーケンス共分散行列、ノイズ共分散行列又はチャネル行列を含むようにするものであって、前記チャネル行列が、複数の通信チャネルの通信チャネルインパルス応答を含む、請求項2又は3に記載の装置。
  5. 前記推定誤りに関する情報を提供するための手段(109)は、次式から前記誤り共分散行列Φ∈∈を計算するものであり、
    Figure 2007524313
    ここで、
    Figure 2007524313
    はある送信シーケンス共分散行列の逆行列であり、
    Figure 2007524313
    はノイズ共分散行列の逆行列であり、Hは前記チャネル行列であり、(・)Hは共役と転置を表す、請求項4に記載の装置。
  6. 前記推定誤りに関する情報を提供するための手段(109)は、既に計算された誤り共分散行列又はその逆行列、及び、前記送信シーケンス共分散行列又は前記チャネル行列又は前記ノイズ共分散行列に関する情報の最新のものから、前記誤り共分散行列又はその逆行列を反復的に計算するものである、請求項4又は5に記載の装置。
  7. 並べ替え情報を計算するための手段(111)は、
    Figure 2007524313
    又は
    Figure 2007524313
    に基づいて、並べ替え行列POを前記並べ替え情報として計算するものであり、ここで
    Figure 2007524313
    が、前記推定誤りに関する情報としての前記誤り行列の逆行列であり、Lが対角成分に1を含む下三角行列であり、Dが推定誤り値を所定の順序で含む対角行列である、請求項1〜6のいずれか一項に記載の装置。
  8. 前記並べ替え情報を計算するための手段(111)は、前記並べ替え行列POを計算し、Dが昇順又は降順を所定の順序として推定誤り値を含むようにするものである、請求項7に記載の装置。
  9. 前記並べ替え情報を計算するための手段(111)は、行列の分解から前記並べ替え行列を計算し、Dが昇順を所定の順序として推定誤り値を含むようにするものであり、
    前記並べ替え情報を計算するための手段(111)は、
    前記行列における最小の対角成分を検索するための最小サーチャと、
    リオーダリングされた行列における最初の対角成分が前記最小の対角成分となるように前記リオーダリングされた行列を提供するために前記行列をリオーダリングするための手段と、
    前記リオーダリングされた行列の分解を実行するための手段と
    を備えるものである、
    請求項7又は8に記載の装置。
  10. 前記プロセッサ(101)は、
    OH
    で定義された処理のルールに従って前記受信シーケンスをフィルタして並べ替え、前記フィルタされ並べ替えられたシーケンスを提供するものであり、
    ここでHが、前記チャネル情報を含む前記複数の通信チャネルのチャネルインパルス応答を含む、フィルタするためのチャネル行列であり、(・)Hが共役と転置を表し、POが前記並べ替え情報を含む並べ替え行列である、請求項1〜9のいずれか一項に記載の装置。
  11. 前記プロセッサ(101)は、
    DLHOH
    で定義された処理のルールに従って前記受信シーケンスをフィルタし、並べ替え、及び重み付けするものであり、ここでDが、昇順又は降順を所定の順序として推定誤り値を含む対角行列であり、Lが対角成分に1を含む下三角行列である、請求項10に記載の装置。
  12. 前記プロセッサ(101)は、
    フィルタされたシーケンスを提供するために、HHによって定義されたフィルタ係数を使用して前記受信シーケンスをフィルタするためのフィルタと、
    並べ替えられたシーケンスを提供するために、POによって定義された並べ替え係数を使用して前記フィルタされたシーケンスを並べ替えるための並べ替え器と、
    重み付けされたシーケンスを提供するために、LHによって定義された重み付け係数を使用して、前記並べ替えられたシーケンスを重み付けするための手段と、
    フィルタされ並べ替えられたシーケンスを提供するために、行列Dによって定義された前記重み付け係数を使用して前記重み付けされたシーケンスを重み付けするための更なる手段と
    を備えるものである、請求項11に記載の装置。
  13. 前記プロセッサ(101)は、
    Figure 2007524313
    で定義された処理のルールに従ってノイズ情報を使用して前記受信シーケンスをフィルタするものであって、
    Figure 2007524313
    がノイズ共分散行列の逆行列である、請求項10又は11に記載の装置。
  14. 前記プロセッサ(101)は、ノイズフィルタされたシーケンスを前記受信シーケンスとして提供するために、前記受信シーケンスをフィルタするためのノイズフィルタを更に備えるものであり、ここで前記ノイズフィルタは、ノイズ共分散行列の逆行列によって定義されたフィルタ係数を使用して前記受信シーケンスをフィルタするものである、請求項12に記載の装置。
  15. 前記プロセッサ(101)は、
    前記フィルタされ並べ替えられたシーケンスを提供するために、前記受信シーケンスをフィルタするためのフィルタ係数を含むフィルタと、
    Figure 2007524313
    から前記フィルタ係数を計算するための、前記フィルタ係数を決定するための手段と
    を備えるものである、請求項13に記載の装置。
  16. 前記干渉は、前記送信シーケンス値に関する前記複数の通信チャネルの影響から生じるものであり、
    その結果ある受信ポイントによって受信可能な受信シーケンス値は、ある送信ポイントから前記受信ポイントへある通信チャネルを介して送信可能な送信シーケンス値を含むものであり、
    前記送信シーケンス値は、更なる送信ポイントから更なる通信チャネルを介して前記受信ポイントへ送信可能な更なる送信シーケンス値に干渉されるものであり、
    前記干渉キャンセラは、
    干渉を低減されたシーケンスを提供するために、前記干渉を低減するため、前記フィルタされ並べ替えられたシーケンスからフィードバックシーケンスを減ずるための減算器と、
    前記干渉を低減されたシーケンスから前記送信シーケンスの推定における推定値を提供するための判定器であって、前記干渉を低減されたシーケンスのある値から前記送信シーケンスの推定を判定する判定器と、
    前記フィードバックシーケンスを提供するために、前記送信シーケンスの推定に重み付けするためのフィードバック要素と
    を備えるものである、
    請求項1〜15のいずれか一項に記載の装置。
  17. 前記判定器は、
    干渉を低減され並べ替えられたシーケンスを提供するために、前記並べ替え情報を使用して前記干渉を低減されたシーケンスを並べ替えるための手段と、
    前記送信シーケンスの推定を提供するために、干渉を低減され並べ替えられたシーケンス値から前記送信シーケンス値を検出するための検出器と
    を備えるものである、請求項16に記載の装置。
  18. 前記並べ替えるための手段は、前記並べ替え行列POの転置である行列を、前記干渉を低減されたシーケンスへ乗じるものである、請求項17に記載の装置。
  19. 前記フィードバック要素は、
    前記送信シーケンスの並べ替えられた推定を提供するために、前記並べ替え情報を使用して前記送信シーケンスの推定を並べ替えるための更なる手段と、
    前記フィードバックシーケンスを提供するために、前記送信シーケンスの並べ替えられた推定に重み付けするための手段と
    を備えるものである、請求項16〜18に記載の装置。
  20. 前記送信シーケンスの推定を並べ替えるための手段は、前記送信シーケンスの推定に前記並べ替え行列POを乗じるものであって、前記並べ替え行列が前記並べ替え情報を含む、請求項19に記載の装置。
  21. 前記送信シーケンスの並べ替えられた推定に重み付けするための手段は、
    -1−1
    によって定義された行列を、前記送信シーケンスの並べ替えられた推定に乗じるものであって、L-1が、対角成分に1を含む下三角行列Lの逆行列であって、1が単位行列である、請求項19又は20に記載の装置。
  22. 前記下三角行列Lの逆行列を提供するために、前記下三角行列Lをインバートするためのインバータを更に備える請求項21に記載の装置。
  23. 前記干渉キャンセラは、前記フィルタされ並べ替えられたシーケンスを使用して減算を実行することにより干渉を低減するものである、請求項21に記載の装置。
  24. 前記干渉を低減されたシーケンスは、N個の値を含むものであり、
    前記判定器は、前記送信シーケンスのN個の推定値を検出するためのN個の検出器を備えるものである、
    請求項16に記載の装置。
  25. 前記フィードバック要素は、前記フィードバックシーケンスを提供するために、前記送信シーケンスの最初のN−1個の推定値に前記重み付け係数を乗ずるための乗算器を(N2−N)/2個備えるものであり、
    前記重み付け係数は、行列L-1−1の係数であり、ここでL-1は対角成分に1を含む下三角行列Lの逆行列である、
    請求項24に記載の装置。
  26. 前記フィードバックシーケンスがN個の値を含むものであり、
    前記減算器は、前記干渉を低減されたシーケンスを提供するために、前記フィルタされ並べ替えられたシーケンスの最後のN−1個の値から前記フィードバックシーケンスのN個の値を減ずるものである、
    請求項25に記載の装置。
  27. 前記フィードバックシーケンスは、第1のフィードバックシーケンス値と、第2のフィードバックシーケンス値と、第3のフィードバックシーケンス値とを含むものであり、
    前記第1のフィードバックシーケンス値は、前記フィードバックシーケンスの第1の推定値に第1の重み付け係数を乗じることにより得られるものであり、
    前記第2のフィードバックシーケンス値は、前記送信シーケンスの第1の推定値に第2の重み付け係数を乗じることにより得られるものであり、
    前記第3のフィードバックシーケンス値は、前記送信シーケンスの第2の推定値に第3の重み付け係数を乗じることにより得られるものであり、
    前記減算器は、フィルタされ並べ替えられた第2のシーケンス値から前記第1のフィードバックシーケンス値を減ずるための第1の減法要素と、フィルタされ並べ替えられた第3のシーケンス値から前記第2のフィードバックシーケンス値と前記第3のフィードバックシーケンス値とを減ずるための第2及び第3の減算要素とを備えるものである、
    請求項26に記載の装置。
  28. 受信シーケンスに基づいて送信シーケンスの推定を提供するための方法であって、
    前記送信シーケンスは、NT個の送信シーケンス値を含むものであり、
    ある送信シーケンス値は、NT個の送信ポイントのうちの1つから複数の通信チャネルのうちのある通信チャネルを介してNR個の受信ポイントのうちのある受信ポイントへ送信可能であり、
    前記通信チャネルは、ある送信ポイントからある受信ポイントへ延びており、
    前記受信シーケンスは、送信シーケンス値の干渉を含むものであって、
    チャネル情報及び並べ替え情報を使用してフィルタされ並べ替えられたシーケンスを得るために前記受信シーケンスを処理するステップと、
    前記送信シーケンスの推定に関連付けられた推定誤りに関する情報を提供するステップと、
    前記送信シーケンスの推定値に関連付けられた推定誤り値が所定の順序になるようにするため、前記フィルタされ並べ替えられたシーケンス値がある順序になるように、前記推定誤りを使用して前記並べ替え情報を計算するステップと、
    前記送信シーケンスの推定を提供するために、前記フィルタされ並べ替えられたシーケンスを使用して干渉を低減するための、干渉をキャンセルするステップと
    を含む方法。
  29. コンピュータ上で、請求項28に記載の方法を実行するためのプログラムコードを有するコンピュータプログラム。
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