JP2007523079A - 睡眠障害性呼吸の治療および診断方法、およびこの方法を実施する手段 - Google Patents

睡眠障害性呼吸の治療および診断方法、およびこの方法を実施する手段 Download PDF

Info

Publication number
JP2007523079A
JP2007523079A JP2006553094A JP2006553094A JP2007523079A JP 2007523079 A JP2007523079 A JP 2007523079A JP 2006553094 A JP2006553094 A JP 2006553094A JP 2006553094 A JP2006553094 A JP 2006553094A JP 2007523079 A JP2007523079 A JP 2007523079A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
sleep
administration
zonisamide
osa
sleep apnea
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2006553094A
Other languages
English (en)
Inventor
ヘドナー,ヤン
グローテ,ルトガー
ステンレフ,カイ
Original Assignee
ヘドナー,ヤン
グローテ,ルトガー
ステンレフ,カイ
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by ヘドナー,ヤン, グローテ,ルトガー, ステンレフ,カイ filed Critical ヘドナー,ヤン
Publication of JP2007523079A publication Critical patent/JP2007523079A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Classifications

    • AHUMAN NECESSITIES
    • A61MEDICAL OR VETERINARY SCIENCE; HYGIENE
    • A61KPREPARATIONS FOR MEDICAL, DENTAL OR TOILETRY PURPOSES
    • A61K31/00Medicinal preparations containing organic active ingredients
    • A61K31/33Heterocyclic compounds
    • A61K31/395Heterocyclic compounds having nitrogen as a ring hetero atom, e.g. guanethidine or rifamycins
    • A61K31/41Heterocyclic compounds having nitrogen as a ring hetero atom, e.g. guanethidine or rifamycins having five-membered rings with two or more ring hetero atoms, at least one of which being nitrogen, e.g. tetrazole
    • A61K31/42Oxazoles
    • A61K31/423Oxazoles condensed with carbocyclic rings
    • AHUMAN NECESSITIES
    • A61MEDICAL OR VETERINARY SCIENCE; HYGIENE
    • A61PSPECIFIC THERAPEUTIC ACTIVITY OF CHEMICAL COMPOUNDS OR MEDICINAL PREPARATIONS
    • A61P11/00Drugs for disorders of the respiratory system
    • AHUMAN NECESSITIES
    • A61MEDICAL OR VETERINARY SCIENCE; HYGIENE
    • A61PSPECIFIC THERAPEUTIC ACTIVITY OF CHEMICAL COMPOUNDS OR MEDICINAL PREPARATIONS
    • A61P25/00Drugs for disorders of the nervous system
    • A61P25/20Hypnotics; Sedatives

Landscapes

  • Health & Medical Sciences (AREA)
  • Medicinal Chemistry (AREA)
  • Veterinary Medicine (AREA)
  • Public Health (AREA)
  • General Health & Medical Sciences (AREA)
  • Animal Behavior & Ethology (AREA)
  • Life Sciences & Earth Sciences (AREA)
  • Pharmacology & Pharmacy (AREA)
  • Chemical & Material Sciences (AREA)
  • Organic Chemistry (AREA)
  • Bioinformatics & Cheminformatics (AREA)
  • Nuclear Medicine, Radiotherapy & Molecular Imaging (AREA)
  • Chemical Kinetics & Catalysis (AREA)
  • Epidemiology (AREA)
  • General Chemical & Material Sciences (AREA)
  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Anesthesiology (AREA)
  • Biomedical Technology (AREA)
  • Neurology (AREA)
  • Neurosurgery (AREA)
  • Pulmonology (AREA)
  • Pharmaceuticals Containing Other Organic And Inorganic Compounds (AREA)
  • Heterocyclic Carbon Compounds Containing A Hetero Ring Having Nitrogen And Oxygen As The Only Ring Hetero Atoms (AREA)
  • Medicines Containing Antibodies Or Antigens For Use As Internal Diagnostic Agents (AREA)
  • Emergency Protection Circuit Devices (AREA)
  • Test And Diagnosis Of Digital Computers (AREA)

Abstract

閉塞性睡眠時無呼吸(OSA)を治療または予防する方法には、粘液などによる気道の外部の機械的閉塞により引き起こされる鼾声、睡眠時無呼吸、および睡眠障害性呼吸以外の、治療の必要のある患者へのゾニサミドの薬理学的有効量の投与が含まれる。この治療に有用な薬物の製造のためのゾニサミドの使用、ゾニサミドおよびOSAに罹患している人への経皮または経口腔粘膜投与のための薬剤的に許容可能な担体を含む保護パッチ、および診断デバイス、キット、あるいは睡眠障害性呼吸の診断用の組成物を製造するためのゾニサミドの使用がさらに開示される。

Description

本発明は、睡眠に関連する呼吸障害を予防し、治療し、診断する方法、およびこの方法を実施するための手段に関する。
睡眠時無呼吸は、睡眠中に鼻部および口内の気流の間欠的な休止として一般に定義される。無呼吸の持続期間は無呼吸イベントと呼ばれる。この持続期間は異なっていてもよいが、規定により無呼吸イベントが少なくとも10秒間ある場合が有意と判定される。しかしながら、無呼吸イベントが2−3分まで延び、完全(無呼吸)あるいは部分的(呼吸低下)に気流の休止を引き起こす場合がある。本明細書では、用語無呼吸は呼吸低下を含み、また用語無呼吸イベントは呼吸低下イベントを含む。呼吸低下イベントを含む無呼吸イベントはさらにまとまって生じるか、あるいは全身的な換気減少と複合した状態で現れ、これにより連続的あるいは持続的な換気低下を引き起こす。本発明の文脈では、異物または粘液などの身体から排泄された材料による閉塞はこの病状から除外される。睡眠時無呼吸は中枢性、閉塞性、および混合性の3つの異なる型に分類されている。中枢性睡眠時無呼吸(CSA)は、全ての呼吸筋の活動の完全休止により特徴付けられるが、一方、閉塞性睡眠時無呼吸(OSA)は、呼吸神経系の作動が持続しているにもかかわらず気流が中断される。OSAは通常中咽頭のレベルで上気道が閉塞する結果生じ、睡眠時無呼吸として最も頻発する形態である。混合性無呼吸は、初期の中枢性成分と、その後に続く閉塞性無呼吸とから成る。CSAに続くものはOSAと区別されず、用語OSAにより含まれるものとする。
OSAは下記の1つ以上の共通要素を伴い広範囲にわたって上気道血流が変化する。すなわち、覚醒(睡眠からの単純な覚醒状態)、組織血液ガスおよびpH含有量の変化、ならびに内分泌、パラ分泌、血行力学的および血管性の変化、である。その最も単純な形態は、一般に睡眠断片化に関連する複雑な気流制限により特徴づけられ、これは昼間の眠気あるいは様々な度合いの認知機能障害、ならびに非回復性睡眠で示唆される多様な症状を引き起こす。昼間症状に関連したOSA、特に昼間の過傾眠は、閉塞性睡眠時無呼吸症候群(OSAS)と一般に呼ばれる。過傾眠に加え、認識および気分の変化が生じ、この状態になると健康状態に実質的に負荷がかかる。過傾眠は、仕事の減退、運転能力の低下などの合併症と関連している。さらに、心循環系合併症、特に高血圧症、心不全、心筋梗塞、および卒中はOSAにおいて一般的であり、またOSAはインシュリン抵抗性の増加、糖尿病、肥満、脂質代謝の変化、および血小板凝集性の増加と関係している。このような症状および合併症は、重篤な症例に限定されず、部分的OSAの症例、および見かけ上昼間過傾眠の徴候のないOSA患者にも観察される。
成人集団中のOSAの有病率は、この状態を判断するための臨床検査用カットオフ値に依存する。疫学的試験では、5以上の無呼吸−呼吸低下指標(睡眠1時間あたりの無呼吸)と定義されたOSAが、勤労社会人男性の24%、および成人女性の9%で発生していることが示唆されている。顕著な昼間症状(OSAS)と合併したOSAの有病率は、男性で4%、および女性で2%の割合で観察された。離散性睡眠関連呼吸障害によって誘発された軽微な昼間症状の有病率は不明である。一方、習慣性鼾声は成人集団の15−25%で報告された共通の現象である。OSAの病理−生理学は実質的に不明である。
OSAの治療、または予防の主要な形態は、上気道の外科的手技、経口内下顎前進デバイス、陽気道内圧(PAP)による維持療法などがある。PAP治療は、気道虚脱を妨げる機械的な気道スプリントを生成することにより機能する。技術的に有効であるが、この方法は許容度に乏しくかつ気道粘膜由来の頻繁な副作用のため、長期コンプライアンスが弱く、それが障害となっている。外科的手技および経口内下顎前進デバイスは一様に有効ではない。特に外科的手技は、初期に優れた治療成績を有する症例においても、症状のかなりの再発を伴う。多様な形式の薬理学的治療、例えばアセタゾラミド、三環系抗うつ薬、テオフィリン、プロゲステロン、およびトピラマートが使用されたが、広い臨床使用には至っていない。
したがって、鼾声、睡眠時無呼吸、および他の形態の睡眠障害性呼吸を治療または予防するために改良された方法が必要である。特に、このような疾患の薬理学的治療は、現在用いられている侵襲的方法あるいは非観血的方法(これらの多くは軽減効果が不十分であり、いくつかは患者にとって厄介である)に対して一定の長所があると考えられる。
米国特許4,513,006号明細書に開示されたゾニサミド、1,2−ベンズイソキサゾール−3−メタンスルホンアミドは公知の抗痙攣薬である。参照:ピーターズ(Peters)DHおよびソルキン(Sorkin)EM.ゾニサミドZonisamide.その薬力学的および薬物動態学的特性、およびてんかんの治療の可能性(A review of its pharmacodynamic and pharmacokinetic properties,and therapeutic potential in epilepsy.)ドラッグス(Drugs)45(5);1993:760−87。これは抗肥満剤の可能性、および神経障害性疼痛を治療するための薬剤(米国特許第4,689,350号明細書)としても考慮されている。パーキンソン病の治療における有効性の可能性が現在臨床試験で検討されている。
本発明の1つの目的は、鼾声、睡眠時無呼吸、および他の形態の睡眠障害性呼吸を治療する方法であって、少なくとも従来技術による公知の方法に関する弱点のうちのいくつかを減少らすか、および/または取り除く方法を提供することである。
本発明の別の目的は、本発明による方法を実施するための手段を提供することである。
本発明のさらなる目的は、患者のOSAの存在を検出する方法、および本方法で使用される手段を提供することである。
本発明のさらなる目的は、以下に述べる簡単な説明、これらの好ましい実施態様、および添付される特許請求の範囲により明らかとなるであろう。
本発明によると、本明細書に使用される用語閉塞性睡眠時無呼吸(OSA)に含まれる鼾声、睡眠時無呼吸、および他の形態の睡眠障害性呼吸の治療あるいは予防方法が提供される。本方法は、治療の必要のある患者へのゾニサミドの薬理学的有効量の投与を含む。なお、粘液などにより気道の外因的な機械的閉塞によって引き起こされる睡眠障害性呼吸は除外される。
ゾニサミドでは、これまで鼾声、睡眠時無呼吸、および他の形態の睡眠障害性呼吸の治療は考慮されていない。
ゾニサミドの薬理学的有効量は、30分から10時間までの睡眠期間にわたり睡眠障害性呼吸関連状態の症状発現を取り除くか、または実質的に減少させるものである。
種々の経路よりゾニサミドを投与することができる。最も好ましい経路は経口投与によるものである。この目的のために、薬理学的有効量のゾニサミドは、薬剤的に受容可能な担体を含む錠剤、トローチ剤、カプセル、あるいは同様の剤形中に混合される。特に、舌下製剤などの口腔粘膜を介して吸収されるように設計された経口製剤が好ましい。また、経皮投与も好ましい。ゾニサミドの経皮送達製剤は、米国特許第6,489,350号B1明細書に開示されている。経皮的な製剤は、単純である点、および患者にとって快適である点において特に有利である。それは、例えば、経皮貼布の形態をとってもよい。
徐放性製剤を含むゾニサミドの経口製剤は、当業者において公知であり、例えば米国において市販されている。経口投与のためのさらなる製剤の調製のためには、参照によって本願明細書へ引用される薬剤剤形:錠剤(Pharmaceutical Dosage Forms:Tablets.)Vol.1−3,H A リーベルマン(Lieberman)ら、マルセル・デッカー(Marcel Dekker)編,ニューヨークおよびバーゼル、1989−1990を参照する。特に参照しているところは、第7章J W コニン(Conine)およびM J ピカール(Pikal)の特殊錠剤(Special Tablets)、第8章 R W メンデス(Mendes)、0 A アナエボナム(Anaebonam)およびJ B ダルワラ(Daruwala)の咀嚼錠(Chewable Tablets)、および第9章0 ピーターズ(Peters)の薬用トローチ剤(Medicated Lozenges)である。
睡眠障害性呼吸の治療のための経口投与におけるゾニサミドの薬理学的有効量は、使用されるゾニサミドの特定の製剤、投与経路、ゾニサミドが混合されている製剤の放出プロファイル、該当する疾患の重症度、個々の薬物動態学的および薬物動的特性、ならびに患者の状態などの因子に依存して異なると予想される。例えば、この疾患をもつ以外は健康である成人へのゾニサミドの経口投与における投与量範囲は、24時間当たり50〜800mgである。通常、OSAの経口投与に使用される通常範囲として100〜400mgのゾニサミド量が想定される。この化合物における適切な投与量範囲は、通常の検査によるタイトレーションによってその範囲を狭くすることができる。血漿中のゾニサミドの半減期は約60時間である。
上述の本発明の化合物の投与方法に加えて、非経口的、鼻腔内、および直腸内投与、ならびに吸入による投与もさらに有用である。
本発明によるゾニサミドの投与タイミングは、使用される製剤および/または投与経路に依存するであろう。ほとんどの症例では、ゾニサミドは維持療法として投与され、これにより薬物動態学的定常状態が達成される。経口または非経口投与当たりの投薬は、例えば予定の睡眠開始の1時間〜3時間前より、特定の睡眠期間に直接関係させてさらに投与してもよい。
本発明によると、ゾニサミドをOSAまたはCSAの治療に有効な他の化合物を個々に組み合わせても、同一の医薬中に両者を組み込んでもよい。
本発明の好ましい実施形態において、他の型の睡眠障害と切り離して、鼾声、睡眠時無呼吸、あるいは他の形態の睡眠障害性呼吸に関係した睡眠障害を診断するためにゾニサミドを使用してもよい。本発明による診断法は、OSA顕性またはOSAが疑われる患者が睡眠する前に、あるいは睡眠している間に量を増加させながら薬理学的有効量のゾニサミドを投与することを含む。薬理学的効果のタイトレーションを実施するために、薬理学的に有効ではない投与を複数回行うことにより薬理学的有効量を成立させてもよい。このような投与の後に重症度および/または睡眠障害性呼吸イベントの発症数の減少、あるいは昼間眠気の減少/敏捷の増加が見られることは、閉塞性睡眠時無呼吸の存在が示唆される。
以下、好ましいがこれに限定されない実施形態を参照し、本発明をより詳細に説明する。
ゾニサミドの比較対照、反復投与、反復退薬。
軽度から中等度のOSA(以前のスクリーニングでA/H指標30および35)を有する男性患者(年齢62歳、BMI26.5)について、ゾニサミドの比較対照反復投与、反復退薬の試験が行われた。この患者はさらに両スクリーニングを行ったどちらの夜も(CSA指標、5および6)中枢性無呼吸(CSA)を示した。両スクリーニングを行った夜はどちらも閉塞性睡眠時無呼吸イベントの約10%が明らかに混合性成分を有していた。ベースライン睡眠ポリグラフ記録(標準睡眠モンタージュ、鼻圧記録)は、ベースライン時に実施し、ゾニサミド治療は100mg o.d.経口(Zonegran(登録商標)カプセル)で開始し、2週間後、400mgに増量し、最終的に12週終了時に600mgに増加させた。19日後(5日間、400mg)、および90日後(6日間、600mg)後に睡眠記録を繰り返し記録した。以下の主要指標のデータを記録した(表1)。

表1 反復投与、反復退薬試験で記録された主要指標のデータ
Figure 2007523079
略語:BMI(肥満指数、kg/m)、AI(無呼吸指数、睡眠1時間当たりの閉塞性無呼吸の数)、HI(呼吸低下指数、睡眠1時間当たりの閉塞性呼吸低下)、AHI(無呼吸/呼吸低下指標、睡眠1時間当たりの閉塞性無呼吸/呼吸低下)、CSAI(中枢性睡眠時無呼吸指数、睡眠1時間当たりの中枢性無呼吸)、MinSat(睡眠記録中に達成した最低酸素飽和度値)、Sat<90/時間(睡眠の1時間当たり90%未満の酸素飽和度に達するエピソード数)、BP(血圧)、SBP(収縮期血圧、mmHg)、DEP(拡張期血圧、mmHg)、B―gluc(血糖濃度、mol/L)。
混合性のイベント数は閉塞性イベント数に比例して減少した。睡眠ポリグラフで記録された睡眠変数は系統的には影響されなかった。ゾニサミド投与後では総睡眠時間に臨床的に有意な変化は認められず、ノンレムステージ1+2および徐波睡眠の相対的な比率、ならびにレム睡眠は不変のままであった。治療10日間後の自発的な報告ですでに昼間の眠気は著しく減少した。主観的な報告書および配偶者の報告書によると、治療の開始後すぐに夜間鼾声エピソードの明らかな減少が確認された。治療10日後に既に血圧および血糖濃度は徐々に減少した。試験期間中に副作用は報告されなかった。
これらの知見は、睡眠無呼吸におけるゾニサミドの強力な無呼吸低減効果、閉塞性および中枢性イベントの両方に及ぶ効果を示している。さらに、睡眠時無呼吸における薬効は、より長時間にわたり維持されることが分かった。さらに血圧および血糖濃度の記録に効果が認められ、これは薬物の無呼吸を低下させる効果の結果として、これらの2つの変数に有用な影響があることを示唆している。この効果はBMIの同時変化を伴わないのは明らかであるが、体重減少により改善することができる可能性がある。
ゾニサミドの無対照反復投与。
平均177日までゾニサミドによる治療をした軽度から中等度/重度のOSAを有する3名の男性患者(ベースライン32の平均BMI)の無対照試験を行った。ベースライン時に睡眠ポリグラフ(標準睡眠モンタージュ、鼻圧記録)を実施した。ゾニサミド治療は50または100mg o.d.経口(Zonegran(登録商標)カプセル)で開始した。投与量を7〜81日の間にそれぞれ400,100、および100mgに達するまで徐々に増加した。反復睡眠検査(フォローアップ1)を行った。さらに睡眠検査(フォローアップ2)をそれぞれ400、600および200mgの投与量で165、218および149日後に実施した。フォローアップ2測定は、したがって薬物動態学的な定常状態で行なった。以下のキー指標データーが記録された。

表2a−d 反復投与試験に記録された主要指標のデータ
a) ベースライン
Figure 2007523079
b) フォローアップ1
Figure 2007523079
c) フォローアップ2
Figure 2007523079
d) 全ての患者の平均
Figure 2007523079
略語。試験時のゾニサミド投与量(Zoni dose);投与量タイトレーションスキームに無関係な試験時の連続ゾニサミド治療の累積時間(TOT);睡眠記録中に達した最小酸素飽和度値(Sat Min)
フォローアップ1では平均AHEは30から25に低下し、フォローアップ2でさらに22まで低下した。2名の患者では3人目の患者よりもこの治療に対してかなり良好に反応した。AHIの変化に従ってSat Minが変化した。試験中に平均BMIが32から30まで徐々に減少した。睡眠ポリグラフで記録された睡眠変数は系統的には影響されなかった。患者の自発的な報告に基づくと、昼間の眠気に対する総体的なプラス効果が見られた。有意な副作用は報告されなかった。患者BW(No.1)では初期のタイトレーションの段階において、ゾニサミド50mgの投与、BMI31.3およびAHE8のときに、簡単な睡眠記録(睡眠中に8チャネル換気モニタリング)をさらに行った。
ゾニサミドの無呼吸を軽減する強力な効果が睡眠無呼吸において再確認された。この効果は長時間にわたり維持された。効果は、100mg未満からそれ以上の様々な投与レベルに現れた。試験を行った最高レベルである600mgの投与レベルまで維持された。
舌下錠
450mgの直接圧縮錠剤を製造するために、ゾニサミド100g(A;60メッシュ結晶)を80gのアビセルpH102(B)、150gのFast−Floラクトース(C)、2gのCab−O−Sil(D)、0.5gのステアリン酸マグネシウム(E)0.2gのグリチルリジン(F)、および5mgのアスパルテーム(G)と混合した。P−Kブレンダー中で(A)、(B)、(C)を20分間混合し、(F)および(G)を添加し、5分間混合を継続する。(D)および(E)を加え、5分間混合を継続する。この粉末を7/16インチの標準凹面型押しを使用して、500mg錠剤に圧縮する。
睡眠障害性呼吸の診断
本発明により包含される種類の睡眠障害性呼吸は、この病気に罹患していることが疑われるヒトに投与することにより検出され、OSAを特徴付ける1つ以上のパラメータ、特にAI(無呼吸指数、睡眠1時間当たりの閉塞性無呼吸数)、HI(呼吸低下指標、睡眠1時間当たりの閉塞性呼吸低下数)、AHI(無呼吸/呼吸低下指標、睡眠1時間当たりの閉塞性無呼吸/呼吸低下数)、CSAI(中枢性睡眠時無呼吸指数、睡眠1時間当たりの中枢性無呼吸)、これらの2つ以上の組み合わせを記録した。これらのパラメータのうちの1つ以上における統計学的に有意な影響が、OSAの存在を示唆する。

Claims (27)

  1. 鼾声、睡眠障害性呼吸、および他の形態の睡眠時無呼吸を含み、CSAを含む閉塞性睡眠時無呼吸(OSA)を治療または予防する方法であって、これを必要とする患者へのゾニサミドの薬理学的有効量の投与を含み、粘液などによる気道の外部の機械的閉塞により引き起こされる前記鼾声、睡眠時無呼吸、および睡眠障害性呼吸を除外する条件で治療または予防する方法。
  2. 前記治療的有効量は、1回の睡眠期間の実質的部分で有効であることを特徴とする請求項1に記載の方法。
  3. 前記実質的部分は、前記睡眠期間の50%以上であることを特徴とする請求項2に記載の方法。
  4. 前記実質的部分は、前記睡眠期間の80%以上であることを特徴とする請求項2に記載の方法。
  5. 前記一回の睡眠期間は、1時間から10時間までであることを特徴とする請求項2〜4のいずれかに記載の方法。
  6. 前記投与は経口であることを特徴とする請求項1〜5のいずれかに記載の方法。
  7. 前記投与は舌下であることを特徴とする請求項6に記載の方法。
  8. 前記投与は局所的であることを特徴とする請求項1〜5のいずれかに記載の方法。
  9. 前記投与が首および胸部の前面の部分に限定されることを特徴とする請求項6に記載の方法。
  10. 前記治療的活性量が1時間〜12時間にわたる期間の間に、徐放のための組成物から遊離されることを特徴とする請求項6に記載の方法。
  11. 投与から3時間以内に前記治療的有効量の50%〜100%が放出されることを特徴とする請求項1に記載の方法。
  12. 投与から5時間以内に前記治療的有効量の80%〜100%が放出されることを特徴とする請求項1に記載の方法。
  13. 前記治療的有効量が50〜800mgであることを特徴とする請求項10に記載の方法。
  14. 鼾声、睡眠時無呼吸、および他の形態の睡眠障害性呼吸を含み、中枢性睡眠時無呼吸(CSA)を含む閉塞性睡眠時無呼吸(OSA)を治療または予防するための薬物の製造におけるゾニサミドの使用であって、粘液などによる気道の外部の機械的閉塞により引き起こされる鼾声、睡眠時無呼吸、および睡眠障害性呼吸を除外する条件での使用。
  15. 前記薬物が経口投与用であることを特徴とする請求項14に記載の使用。
  16. 前記薬物が投与から3時間以内にゾニサミドの50%〜100%が放出されるように設計されていることを特徴とする請求項14または15に記載の使用。
  17. 前記薬物が投与から5時間以内にゾニサミドの80%〜100%が放出されるように設計されていることを特徴とする請求項14または15に記載の使用。
  18. 前記薬物が経皮投与用であることを特徴とする請求項14〜17のいずれかに記載の使用。
  19. 前記薬物が口腔粘膜投与用であることを特徴とする請求項14〜17のいずれかに記載の使用。
  20. 前記薬物が舌下製剤の形態であることを特徴とする請求項15−17または19のいずれかに記載の使用。
  21. 前記舌下製剤が直接圧縮により調製されることを特徴とする請求項20に記載の使用。
  22. 鼾声、睡眠時無呼吸、および他の形態の睡眠障害性呼吸を含み、中枢性睡眠時無呼吸(CSA)を含む閉塞性睡眠時無呼吸(OSA)の治療に治療的有効量のゾニサミドを含む保護パッチであって、経皮または経口腔粘膜投与のための薬剤的に許容可能な担体を含み、粘液よるなど気道の外部の機械的閉塞により引き起こされる鼾声、睡眠時無呼吸、および睡眠障害性呼吸を除外することを条件とする保護パッチ。
  23. 中枢性睡眠時無呼吸を含む閉塞性睡眠時無呼吸の診断用の診断デバイス、キット、あるいは組成物の製造のためのゾニサミドの使用。
  24. OSAまたはCSAの治療に有効な1つ以上の追加の化合物の投与を含むことを特徴とする請求項1〜13のいずれかに記載の方法。
  25. OSAまたはCSAの治療に有効な1つ以上の追加の化合物と組み合わせることを特徴とする請求項14〜21のいずれかに記載の使用。
  26. OSAまたはCSAの治療に有効な1つ以上の追加の化合物を含む請求項22に記載のパッチ。
  27. OSAまたはCSAの治療に有効な1つ以上の追加の化合物と組み合わせることを特徴とする請求項23に記載の使用。
JP2006553094A 2004-02-17 2005-02-15 睡眠障害性呼吸の治療および診断方法、およびこの方法を実施する手段 Pending JP2007523079A (ja)

Applications Claiming Priority (2)

Application Number Priority Date Filing Date Title
SE0400378A SE0400378D0 (sv) 2004-02-17 2004-02-17 Sätt att behandla och diagnostisera andningsstörningar i sömnen och medel för att utföra sättet
PCT/SE2005/000196 WO2005077362A1 (en) 2004-02-17 2005-02-15 Method of treating and diagnosing sleep disordered breathing using zonisamide and means for carrying out the method

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2007523079A true JP2007523079A (ja) 2007-08-16

Family

ID=31974257

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2006553094A Pending JP2007523079A (ja) 2004-02-17 2005-02-15 睡眠障害性呼吸の治療および診断方法、およびこの方法を実施する手段

Country Status (14)

Country Link
US (1) US7655681B2 (ja)
EP (1) EP1715859B1 (ja)
JP (1) JP2007523079A (ja)
CN (1) CN100558358C (ja)
AT (1) ATE410163T1 (ja)
AU (1) AU2005212149B2 (ja)
CA (1) CA2555149C (ja)
DE (1) DE602005010213D1 (ja)
DK (1) DK1715859T3 (ja)
ES (1) ES2317196T3 (ja)
NZ (1) NZ548943A (ja)
SE (1) SE0400378D0 (ja)
SI (1) SI1715859T1 (ja)
WO (1) WO2005077362A1 (ja)

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2013516488A (ja) * 2010-01-07 2013-05-13 バイバス・インコーポレイテッド 炭酸脱水酵素阻害薬およびさらなる活性剤の組み合わせによる閉塞型睡眠時無呼吸症候群の治療
US10617694B2 (en) 2016-05-11 2020-04-14 Jan Hedner Sultiame for the treatment of sleep apnea

Families Citing this family (12)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
PL1617832T3 (pl) 2003-04-29 2009-01-30 Orexigen Therapeutics Inc Kompozycje wpływające na utratę wagi
CA2622721A1 (en) * 2005-09-16 2007-03-22 Cereuscience Ab Method and means of preventing and treating sleep disordered breathing
EP3132792B1 (en) 2005-11-22 2019-09-11 Nalpropion Pharmaceuticals, Inc. Composition and methods for increasing insulin sensitivity
PL1954241T3 (pl) * 2005-11-28 2013-03-29 Orexigen Therapeutics Inc Formulacja zonisamidu o przedłużonym uwalnianiu
US8916195B2 (en) 2006-06-05 2014-12-23 Orexigen Therapeutics, Inc. Sustained release formulation of naltrexone
AU2007319472B2 (en) 2006-11-09 2013-01-17 Nalpropion Pharmaceuticals Llc Methods Of Administering Weight Loss Medications
US20110144145A1 (en) 2008-05-30 2011-06-16 Orexigen Therapeutics, Inc. Methods for treating visceral fat conditions
BR112012016783A2 (pt) 2010-01-11 2015-09-01 Orexigen Therapeutics Inc "usos do composto de naltrexona ou sal farmaceuticamente aceitável da mesma a bupropiona ou sal farmaceuticamente aceitável da mesma ou de composição dos mesmos e métodos para proporcionar terapia"
CN104736055A (zh) 2012-05-30 2015-06-24 瑞思迈传感器技术有限公司 用于监控心肺健康的方法和设备
LT2858640T (lt) 2012-06-06 2020-08-10 Nalpropion Pharmaceuticals Llc Kompozicija, skirta panaudoti pacientų su aukšta širdies ir kraujagyslių ligų rizika antsvorio ir nutukimo gydymo būde
US10525219B2 (en) 2012-06-26 2020-01-07 Resmed Sensor Technologies Limited Methods and apparatus for monitoring and treating respiratory insufficiency
CN112259179A (zh) * 2020-10-09 2021-01-22 首都医科大学宣武医院 一种患者日志生成方法及装置

Citations (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2003523384A (ja) * 2000-02-24 2003-08-05 ヘドナー,ヤン 睡眠時呼吸障害を治療及び診断する方法並びにその方法を実施する手段
WO2003097046A1 (en) * 2002-05-17 2003-11-27 Duke University Method for treating obesity

Family Cites Families (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
EP1215963A4 (en) * 1999-09-15 2005-07-27 Elan Pharm Inc METHOD FOR THE TREATMENT OF NEUROPATHIC PAIN USING HETEROARYLMETHANSULFONAMIDES

Patent Citations (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2003523384A (ja) * 2000-02-24 2003-08-05 ヘドナー,ヤン 睡眠時呼吸障害を治療及び診断する方法並びにその方法を実施する手段
WO2003097046A1 (en) * 2002-05-17 2003-11-27 Duke University Method for treating obesity

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2013516488A (ja) * 2010-01-07 2013-05-13 バイバス・インコーポレイテッド 炭酸脱水酵素阻害薬およびさらなる活性剤の組み合わせによる閉塞型睡眠時無呼吸症候群の治療
US10617694B2 (en) 2016-05-11 2020-04-14 Jan Hedner Sultiame for the treatment of sleep apnea

Also Published As

Publication number Publication date
AU2005212149A1 (en) 2005-08-25
US7655681B2 (en) 2010-02-02
EP1715859B1 (en) 2008-10-08
SE0400378D0 (sv) 2004-02-17
CN100558358C (zh) 2009-11-11
DK1715859T3 (da) 2009-02-16
WO2005077362A1 (en) 2005-08-25
ATE410163T1 (de) 2008-10-15
US20070281005A1 (en) 2007-12-06
ES2317196T3 (es) 2009-04-16
SI1715859T1 (sl) 2009-06-30
DE602005010213D1 (de) 2008-11-20
AU2005212149B2 (en) 2010-02-11
NZ548943A (en) 2010-06-25
CN1917874A (zh) 2007-02-21
CA2555149C (en) 2014-01-21
EP1715859A1 (en) 2006-11-02
CA2555149A1 (en) 2005-08-25

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP2007523079A (ja) 睡眠障害性呼吸の治療および診断方法、およびこの方法を実施する手段
JP3703831B2 (ja) 中枢起原の睡眠無呼吸症及び呼吸疾患に対する効果を有する医薬の製造のためへのモダフィニルの使用
US20080261931A1 (en) Method and Means of Preventing and Treating Sleep Disordered Breathing
JP2020517719A (ja) 睡眠時無呼吸を治療する方法及び組成物
JP4896334B2 (ja) 睡眠時呼吸障害を治療及び診断する方法並びにその方法を実施する手段
AU2001232588A1 (en) Method of treating and diagnosing sleep disordered breathing and means for carrying out the method
JP6514420B2 (ja) 睡眠時無呼吸の処置のためのスルチアム
US9622997B2 (en) Methods for treating insomnia
WO2004100989A1 (ja) いびき又は睡眠時の呼吸障害の予防・治療剤

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20080214

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20080304

RD04 Notification of resignation of power of attorney

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A7424

Effective date: 20100329

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20110512

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20110720

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A821

Effective date: 20110720

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20111104

A02 Decision of refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02

Effective date: 20120403