JP2007521874A - 歯ブラシの少なくとも1つのブリストルを有するシャフトを駆動する手段 - Google Patents

歯ブラシの少なくとも1つのブリストルを有するシャフトを駆動する手段 Download PDF

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Abstract

歯ブラシのブリストルを有するシャフト(21,22)を駆動する手段は、電気モータ(30)を用いて駆動される4つのローブを有するカム(33)を有する。対向する側部で、カムは、アーム(25,26)を介してブリストルを有するシャフトに対して接続されるローラ(34,35)によって接触される。ローラは、アームを相互に接続するスプリング(27)を用いてカムに対して押される。稼働中、カムの回転は、ローラの対向する往復移動をもたらす。これらの移動は、アームを介して、ブリストルを有するシャフトの長手方向軸の周囲での対向する往復回転につながる。その結果、ブリストルを有するシャフトの一端に配置されるブリストルは、対向する回転方向において往復に回転される。カムのローブの数が4つであるため、ブリストルは、カムが回転される回転数の4倍の回転数で回転される。

Description

本発明は、全般的に、歯ブラシの少なくとも1つのブリストルを有するシャフトを駆動する手段に係る。
歯ブラシが歯ブラシのユーザの歯に接触するよう少なくとも1つのブリストルを有する、ことは一般的に既知である。駆動手段を有する歯ブラシにおいて、ブリストルは、ブリストルを有するシャフトの一端に配置され得、その他端は、駆動手段と連通する。駆動手段は、通常、駆動シャフトを有する電気モータを有し、バッテリは、電気モータに対して電力を供給するよう配置される。
国際公開第03/070122号パンフレット(特許文献1)において、電気モータ及びバッテリを有する歯ブラシが説明される。この歯ブラシにおいて、3つのローブを有するカムは、電気モータの駆動シャフト上に取り付けられ、2つのアームを有するフォークは、ブリストルを有するシャフト上に取り付けられ、カムは、フォークのアーム間に収容される。このようにして、駆動シャフトの回転運動は、ブリストルを有するシャフト及びブリストルを有するシャフトの一端に配置されたブリストルの往復回転運動をもたらす。カムが3つのローブを有するため、ブリストルの往復回転運動の回転数は、駆動シャフトの回転運動の回転数の3倍である。その結果として、歯ブラシの稼働中、ブリストルは比較的高い回転数で動かされ、ユーザが自身の歯を磨く工程においてよい結果を得ることを可能にする。
国際公開第03/070122号パンフレット 米国特許第5,864,911号明細書
よい洗浄結果が特許文献1から既知である歯ブラシを適用することによって得られ得るという事実はあるが、この歯ブラシの複数の点を改良する必要はある。例えば、歯ブラシの稼働中に歯ブラシの筐体上にかけられる反力を最低限に抑える必要がある。
本発明によれば、歯ブラシの少なくとも1つのブリストルを有するシャフトにおいて駆動する改良された駆動手段が提案される。該駆動手段は、以下の駆動要素、
・ 2つの駆動アーム、及び、
・ 少なくとも1つのアーム作動部材、
を有し、2つの駆動アームの各々は、駆動アームの少なくとも一端に置かれる回転軸の周囲で回転可能であるよう配置され、少なくとも1つのアーム作動部材は、対向する回転方向における駆動アームの往復回転運動をもたらす。
本発明に従った駆動手段は、2つの駆動アーム及び少なくとも1つのアーム作動部材を有する。各駆動アームは、駆動アームの一端に置かれる回転軸の周囲で回転可能であるよう配置され、少なくとも1つのアーム作動部材は、対向する回転方向における駆動アームの往復回転運動をもたらす役目を果たす。
当該駆動手段は、例えば電気モータを有し得る。アーム作動部材は、モータの駆動シャフトを有するが、駆動シャフトが他の適切な駆動要素を有し得るという事実を変えることはない。
本発明に従った駆動手段が2つの駆動アームを有するという事実により、2つのブリストルを有するシャフトを駆動するよう、駆動手段を使用することが可能である。したがって、本発明に従った駆動手段は、2つのブリストル及び2つのブリストルを有するシャフトを有する歯ブラシにおいて適用され得る。通常、かかる歯ブラシにおいては、2つのブリストルを有するシャフトは、互いに対して平行に延在し、互いに対して隣り合って又は同心円状に配置され得る。ブリストルを有するシャフトの端部は、1つのブリストルが他のブリストルの継続(continuation)であるよう配置され得る。
駆動手段が2つのブリストルを有するシャフトを駆動し得るよう、各駆動アームは、他のブリストルを有するシャフトに対して接続される。望ましくは、各駆動アームは、駆動アームが周囲で回転可能である回転軸がブリストルを有するシャフトの長手方向中心軸と一致するよう、夫々のブリストルを有するシャフトに対して接続される。かかる配置においては、回転軸の周囲での駆動アームの往復回転運動は、ブリストルの往復回転運動と同様にブリストルを有するシャフトのその長手方向中心軸の周囲での往復回転運動をもたらす。更には、対向する回転方向における2つの駆動アームの運動は、対向する回転方向におけるブリストルの運動と同様に対向する回転方向における2つのブリストルを有するシャフトの運動をもたらす。
前述に基づき、本発明に従った駆動手段を、対向する回転方向における往復回転運動を実行する2つのブリストルを用いて歯を洗浄する目的に対して非常によく適用し得ることは、明らかである。
一般的には、得られた洗浄結果の観点から、2つのブリストルの適用は、1つのみのブリストルの適用に対して望ましい。更には、2つのブリストルが稼働中に対向する回転方向における運動を実行する場合、1つのブリストルが他のブリストルの継続である配置は、(例えば米国特許第5,864,911号明細書(特許文献2)より既知である)ブリストルが互いに隣り合って配置される配置に対して安全面から好まれる。
望ましい一実施例では、本発明に従った駆動手段は、駆動シャフトを有する電気モータを有し、4つのローブを有するカムが駆動シャフトの端部において配置される。
カムと接触するよう、2つのローラが与えられる。各ローラは、駆動アームの他の一方の端部において回転可能に配置される。該端部は、駆動手段が周囲を回転可能である回転軸が位置付けられた端部に対して対向する。駆動手段は、一方のローラがカムの一側に位置するよう配置され、他方のローラはカムの他側に位置される。ローラがカムに対して確実に押されるよう、2つの駆動アームは、スプリングを用いて相互に接続される。
上述された望ましい実施例に従った駆動手段の稼働中、駆動シャフト及びカムは回転される。ローラがカムの対向する側部に対して押される際、ローラは回転され、また、カムの形状によって確定される手法において動かされる。工程において、ローラの移動は、駆動手段の回転軸周囲の回転をもたらす。本発明の重要な面によれば、カムの形状は、ローラが対向する方向において類似する運動を実行するよう選択される。該運動は、往復性質であり、それによって駆動手段は、対向する回転方向における類似の往復回転運動を実行するようにされる。
上述された望ましい実施例に従った駆動手段の稼働中、駆動アーム及びローラは、対向する方向において動く。この事実の有利な結果は、複数の駆動アーム及びローラ及びそれらの運動に関連付けられた反力が互いに平衡する、ことである。駆動手段が歯ブラシの筐体において収容される場合、該筐体は、いずれの反力も受けない。更には、駆動シャフトの一側で一方のローラによって与えられる力が駆動シャフトの対向する側で他方のローラによって与えられる力と釣り合うため、駆動シャフトは、左右対称に搭載される。
上述された望ましい実施例に従った駆動手段の他の利点は、これらの駆動手段が駆動シャフトの回転運動の回転数の4倍である回転数でブリストルを有するシャフト及び関連付けられたブリストルを動かすことができる、ことであり、カムが4つのローブを有するという事実によるものである。そのため、ブリストルの運動の回転数は比較的高く、効果的な洗浄工程の実現という観点において有利である。
本発明はまた、少なくとも1つのブリストルを有するシャフト、少なくとも1つのブリストル、及び少なくとも1つのブリストルを有するシャフトを駆動する駆動手段を有する歯ブラシに係る。
本発明は、これより図面を参照してより詳細に説明される。図中、類似する部分は、同一の参照符号によって示される。
図1及び図2中、本発明に従った第1の望ましい実施例に従った歯ブラシ1は、概略的に示される。第1の歯ブラシ1は、ハンドル10、及びそれに接続されたブラシ部20を有する。
ブラシ部20は、2つのブリストルを有するシャフト21,22を有し、該シャフトは、互いに対して隣接し、互いに対して略平行に延在する。ブリストルを有するシャフト21,22のいずれもの自由端部において、ブリストル23は、一方のブリストル23が他方のブリストル23の継続であるように配置される。ブリストルを有するシャフト21,22は、外殻24を用いて覆われる。
ハンドル10は、第1の歯ブラシ1の多種の要素を収容するよう筐体11を有し、これらの要素及びその機能に関する以下の説明から明らかとなる手法において、ブリストルを有するシャフト21,22を駆動する役割を果たす。ブリストルを有するシャフト21,22の一部分は、ハンドル10の内部に延在し、ブリストルを有するシャフト21、22は、駆動要素に接続される。筐体11は、ブリストルを有するシャフト21,22及び駆動要素の前出の部分を覆うよう外殻12を有する。平易にするよう、筐体11に対して接続された駆動要素を支えるベアリング手段は、図1及び図2中に図示されない。
ハンドル10がブリストルを有するシャフト21,22を駆動するよう使用される多種の要素を収容する役割のみを果たすのではないことは、明らかである。ハンドル10はまた、ユーザが第1の歯ブラシ1を自分の手に便利なように保持することを可能にする。
有利には、ブラシ部20は、ハンドル10に対して着脱可能に接続され、使用されたブラシ部20は、例えばブリストル23が使用されない場合において、新しいブラシ部29と交換され得る。あるいは、ブリストル23がブリストルを有するシャフト21,22から着脱され得ることが可能であるため、ブリストルを有するシャフト21,22の大部分をブリストル23と共に取り替える必要がない。
第1の歯ブラシ1は、電気モータ30を有し、電気モータ30はブリストルを有するシャフト21,22を駆動するよう必要とされる電力を実際に供給するようバッテリ31に対して接続される。バッテリ31は、望ましくは充電可能な種類である。モータ30及びバッテリ31のいずれも、筐体11に対して固定的に接続される。そのことは、バッテリ31を取り替える可能性を作るよう第1の歯ブラシ1が筐体11からバッテリ31を切断する手段を有し得る、という事実を変えない。
モータ30は、回転可能な駆動シャフト32を有する。駆動シャフト32の自由端部において、4つのローブを有するカム33が配置される。対向する側部では、カム33は、ローラ34,35によって接触される。第1のローラ34の回転シャフトは、第1のローラアーム25を用いて第1のブリストルを有するシャフト21に対して接続され、第2のローラ35の回転シャフトは、第2のローラアーム26を用いて第2のブリストルを有するシャフト22に対して接続される。スリップを避けるよう、且つ、カム33とローラ34,35との間の接触の結果生成され得るノイズのレベルを低減するよう、ローラ34,35の接触面は、ゴム、プラスチック、又は同様のもの等の適切な材料を望ましくは有する。
ローラ34,35は、ローラアーム25,26を相互接続するスプリングを用いてカム33に対して偏向される。図1及び図2中に示される第1の歯ブラシ1は、ヘリカルスプリング27を有するが、たとえばトーションスプリング又はリーフスプリングである他の種類のバイアス手段が適用されることも可能である。更には、弾性の接続要素28は、ブリストルを有するシャフト21,22に対して接続されたローラ25,26の端部間に配置される。このようにして、一方での前出のローラアーム25,26の端部と他方での前出の端部を支えるベアリング手段との間の遊びは、避けられる。
前述の第1の歯ブラシ1の設計の結果、ブラシ23は、第1の歯ブラシ1の稼働中に、対抗する回転方向において往復回転運動を同時に実行する。これらのブラシ23の運動が実現される手法は、以下に説明される。
第1の歯ブラシ1の稼働中、モータ30の駆動シャフト32は、一方向において連続する回転運動を実行する。その結果、カム33はまた、一方向における連続する回転運動を実行し、ローラ34,35に対するカム33のローブの位置は、継続的に変化する。カム33がこの場合は4つである偶数のローブを有し、鏡面対称であるため、ローラ34,35は連続的に、互いから離れて動かされ、交代して互いに向かって動き得るようにされる。工程中、ローラ34,35は、対向する方向において略同一の運動を実行する。工程を通し、ローラ34,35は、ヘリカルスプリング27を用いてカム33に対して継続的に押される。更には、工程を通して、ローラ34,35は、その回転シャフトの周囲を回転される。これが摩擦力の低減の観点から有利であることは、明らかである。
ローラ34,35を支持するローラアーム25,26の端部の移動の結果として、ブリストルを有するシャフト21,22に対して接続され且つ接続要素28を用いて相互接続されたローラアーム25,26の他端部は、往復回転される。その結果、ブリストルを有するシャフト21,22及びその自由端部に配置されたブリストル23はまた、往復回転される。ローラ34,35を支持するローラアーム25,26の端部が対向する方向に動かされるため、ローラアーム25,26の他端部及びそれに対して接続されたブリストルを有するシャフト21,22も同様に、対向する方向において回転される。同じことが、ブリストルを有するシャフト21,22の自由端部に配置されたブリストル23に対して適用されることは、明らかである。
図示された例では、カム33は、4つのローブを有する。結果として、ブリストル23によって実行される通りの往復回転運動の回転数は、モータ30の駆動シャフト32によって実行される回転運動の回転数の4倍である。このようにして、ブリストル23を比較的高い回転数で動かすようにすることは可能である。
前述に基づき、第1の歯ブラシ1の稼働中にブリストル23は、比較的高い回転数で対向する回転方向における往復回転運動を同時に実行する。第1の歯ブラシ1が適用される歯磨きの工程中、歯は、対向する方向において回転している2つのブリストル23によって同時に接触される。その結果、歯は2つの対向する力を同時に受け、歯磨きの工程が比較的安全に行われる。
第1の歯ブラシ1の設計の重要な利点は、2組のローラ34,34及びローラアーム25,26が適用されるという事実により、第1の歯ブラシ1の稼働中第1の歯ブラシ1の筐体11上に通常は与えられる反力が最低限に抑えられること、である。そのため、比較的軽量の筐体11を適用することが可能である。更には、モータ30の駆動シャフト32は左右対称に搭載されるため、このシャフト32を支えるベアリング手段は、左右対称に搭載され、これらのベアリング手段の寿命が延びる。
稼働中の第1の歯ブラシ1によって作られるノイズのレベルは、比較的低い。それは、モータ30の駆動シャフト32及びブリストルを有するシャフト21,22が接続される多種の要素間の遊びが殆どなく、多種の要素とその夫々のベアリング手段との間の遊びを避けるよう弾性接続要素の適用等の措置が取られる、ためである。
本発明の範囲内では歯ブラシの多くの可能な実施例が存在する、ことは理解されるべきである。図3中、本発明の第2の望ましい実施例に従った歯ブラシ2は、概略的に示される。この第2の歯ブラシ2においては、ブリストルを有するシャフト21,22は、互いに対して隣接する代わりに同心性に配置される。第2の歯ブラシ2の以下の説明のため、第1のブリストルを有するシャフト21は第2のブリストルを有するシャフト22によって包囲される、ことが考えられるが、ブリストルを有するシャフト21,22の大概に対する配置はその逆と同様であり得る、ことが理解される。図4乃至図7中、ブリストルを有するシャフト21,22の接合中心軸は、参照符号29を用いて示される。(図6及び図7中に概略的に示されるベアリング手段は、ブリストルを有するシャフト21,22を支えるよう配置され、中心軸20の位置は、第2の歯ブラシ2の筐体11に対して固定される。更には、駆動シャフト32、その自由端部上に配置されたカム33、及びカム33に接触するローラ34,35を有する電気モータ30の代わりに、第2の歯ブラシ2は、ブリストルを有するシャフト21,22を駆動する他の手段を有する。
ブリストルを有するシャフト21,22を駆動する手段の設計の第1の代替案は、図4中に概略的に示される。この第1の代替案によれば、軟鉄又は他の適切な金属の駆動アーム25,26は、与えられ、ブリストルを有するシャフト21,22に対して接続される。駆動アーム25,26の大部分は、コイル41を有するヨーク40において収容され、駆動アーム25,26は、コイル41によって包囲される。ヨーク40の外側では、駆動アーム25,26は、リーフスプリング27を用いて相互接続される。
稼働中、コイル41は、電流を用いて断続的に通電される。コイル41が通電される間、磁場が生成され、その結果反発力が駆動アーム25,26上に作用し、駆動アーム25,26は互いから離れて動かされる。中間期間では、駆動アーム25,26は、リーフスプリング27の影響下で互いに向かって動かされる。このようにして、駆動アーム25,26は、互いから離れて継続的に動かされ、且つ、交代して互いに向かって動くようにされる。
上述された工程の結果、ブリストルを有するシャフト21,22は、対向する回転方向において中心軸29の周囲で継続的に動かされる。ブリストルを有するシャフト21,22によって実行される回転運動は、往復する性質を有する。
ブリストルを有するシャフト21,22を駆動する手段の設計の第2の代替案は、図5中に概略的に示される。この第2の代替案によれば、駆動アーム25,26は、与えられ、ブリストルを有するシャフト21,22に対して接続される。駆動アーム25,26の自由端では、軟鉄又は他の適切な金属のコア部42は、配置され、湾曲された形状を有し、コイル41において収容される。コア部42は、コイル41によって包囲され、コア部42は、コイル41の対向する端部によって受けられる。駆動アーム25,26は、ヘリカルスプリング27によって相互に接続される。
稼働中、コイル41は、電流を用いて断続的に通電される。コイル41が通電される間、磁場が生成され、その結果反発力がコア部42上に作用し、駆動アーム25,26は互いから離れて動かされる。中間期間では、駆動アーム25,26は、リーフスプリング27の影響下で互いに向かって動かされる。このようにして、駆動アーム25,26は、互いから離れて継続的に動かされ、且つ、交代して互いに向かって動くようにされる。工程中、コア部42の運動は、コイル41がコア部42と略同様に曲げられているため、コイル41によって妨害されない。
上述された工程の結果、ブリストルを有するシャフト21,22は、対向する回転方向において中心軸29の周囲で継続的に動かされる。ブリストルを有するシャフト21,22によって実行される回転運動は、往復する性質を有する。
ブリストルを有するシャフト21,22を駆動する手段の設計の第3の代替案は、図6中に概略的に示される。この第3の代替案によれば、金属の駆動アーム25,26は、与えられ、その一端はブリストルを有するシャフト21,22に対して接続され、その他端はヘリカルスプリング27を用いて第2の歯ブラシ2の筐体11に対して接続される。駆動アーム25,26の間の位置では、コイル41が配置される。コイル41は、軟鉄又は他の適切な金属を有するコア43を包囲する。コア43は、コイル31を超えて両端で延在する。更には、駆動アーム25,26間の位置において、磁石44が配置される。
稼働中、コイル41は、電流を用いて断続的に通電される。コイル41が通電される間、磁場が生成され、その結果コア43の両端は、駆動アーム25,26上に引力を与え、駆動アーム25,26は互いに向かって動かされる。中間期間では、駆動アーム25,26は、リーフスプリング27の影響下で互いから離れて動かされる。このようにして、駆動アーム25,26は、継続的に、互いに向かって動かされ、且つ、交代して互いから離れて動くようにされる。工程中、磁石44は、ヒステリシスを低減し、駆動アーム25,26の運動がこの現象によって妨害される範囲を低減する。
上述された工程の結果、ブリストルを有するシャフト21,22は、対向する回転方向において中心軸29の周囲で継続的に動かされる。ブリストルを有するシャフト21,22によって実行される回転運動は、往復する性質を有する。
ブリストルを有するシャフト21,22を駆動する手段の設計の第4の代替案は、図7及び図8中に概略的に示される。この第4の代替案によれば、駆動アーム25,26は、与えられ、その一端はブリストルを有するシャフト21,22に対して接続され、その他端は磁石44を備えられる。更には、ヨーク40及びコイル41が与えられ、コイル31は、ヨーク40を用いて駆動アーム25,26の磁石44間の位置において保持される。
稼働中、コイル41は、対抗する磁場が交互に生成されるよう、電流を用いて通電される。結果として、コイル31は、磁石44上に引力と反発力とを交互に与え、それによって駆動アーム25,26は交互に、互いに対して及び互いから離れて動かされる。このようにして、対向する回転方向における中心軸29の周囲でのブリストルを有するシャフト21,22の往復運動は、実現される。
同心性に配置されたブリストルを有するシャフト21,22を支えるよう与えられたベアリング手段の他の複数の設計は、図9乃至図15を参照して以下に説明される。
ベアリング手段の設計の第1の代替案は、図10中に示され、図9中の線C−Cに沿った第1の可能な部分断面図を概略的に示す。図9は、同心性に配置されたブリストルを有するシャフト21,22及びそれに対して接続された駆動アーム25,26の一部の断面図を概略的に示す。
第1の代替案によれば、ブリストルを有するシャフト21,22は、生成されたノイズのレベルの低減を得るよう望ましくは非常に正確であるスライドベアリング51,52によって支持される。第1のブリストルを有するシャフト21は、第2の歯ブラシ2の筐体11に対して固定的に接続された第1のスライドベアリング51によって支持される。第2のブリストルを有するシャフト22は、第1のブリストルを有するシャフト21に上に配置された第2のスライドベアリング52によって支持される。
ベアリング手段の設計の第2の代替案は、図11中に示され、図9中の線C−Cに沿った第2の可能な部分断面図を概略的に示す。この第2の代替案によれば、ブリストルを有するシャフト21,22の弾性ベアリングは、ゴムのシリンダ51,52を用いて実現される。第1のブリストルを有するシャフト21は、第2の歯ブラシ2の筐体11に対して固定的に接続された第1のゴムシリンダ51に対して固定的に接続される。第2のブリストルを有するシャフト22は、第1のブリストルを有するシャフト21に上に固定的に配置された第2のゴムシリンダ52に対して固定的に接続される。この配置では、ブリストルを有するシャフト21,22の回転運動は、ゴムシリンダ51,52の変形をもたらす。
ベアリング手段の設計の第3の代替案は、図12及び図13中において概略的に示される。この第3の代替案によれば、ブリストルを有するシャフト21,22の弾性ベアリングは、キャビティ54を備えられた弾性部53を有するプラスチックのベアリング要素51,52を用いて実現される。第1のブリストルを有するシャフト21は、第2の歯ブラシ2の筐体11に対して固定的に接続された第1のプラスチックベアリング要素51に対して固定的に接続される。第2のブリストルを有するシャフト22は、第2の歯ブラシ2の筐体11に固定的に接続された第2のプラスチックベアリング要素52に対して固定的に接続される。この配置では、ブリストルを有するシャフト21,22の回転運動は、プラスチックベアリング要素51,52の弾性部53の変形をもたらす。
ベアリング手段の設計の第4の代替案は、図14及び図15中において概略的に示される。この第4の代替案によれば、ブリストルを有するシャフト21,22の弾性ベアリングは、リーフスプリング51,52を用いて実現される。リーフスプリング51,52のいずれも、例えば他のリーフスプリング(図示せず)を介して第2の歯ブラシ2の筐体11に対し接続されたリング55に対して固定的に接続される。第1のブリストルを有するシャフト21は、第1のリーフスプリング51に対して固定的に接続され、第2のブリストルを有するシャフト22は、第2のリーフスプリング52に対して固定的に接続される。この配置では、ブリストルを有するシャフト21,22の回転運動は、リーフスプリング51,52の変形をもたらす。
本発明が上述された例に制限されないこと、及び、複数の修正及び改善が添付の請求項において定義付けられた本発明の範囲から逸脱することなく可能であることは、当業者にとっては明らかである。
本発明に従ったは歯ブラシ1,2が2つのブリストル23を有する必要はない。その結果、本発明に従った歯ブラシ1,2が2つのブリストルを有するシャフト21,22を有する必要はない。代わりに、1つのみのブリストルを有するシャフト21,22及び1つのみのブリストル23が与えられる、ことは可能である。しかしながら、本発明が提示する通り、対向する方向における往復回転運動を実行する2つのブリストル23を用いて効果的な歯磨き工程を得る可能性を活用することが望ましい。
4つのローブを有するカム33が第1の歯ブラシ1に関連付けられて説明されてきたが、他の数のローブを有するカム33は、適用され得る。接触するローラ34,35が対向する方向において動かされるよう、ローブの数は偶数であることが重要である。
第1の歯ブラシ1に関連して、ブリストルを有するシャフト21,22に対して接続されたローラアーム25,26の端部が弾性接続要素28によって接合される、ことが説明されてきた。このことは、他の適切な種類の接続要素28が適用され得る、という事実を変えず、一方でのローラアーム25,26の前出の端部と他方での前出の端部を支えるベアリング手段との間の遊びが避けられる、ことが重要である。
本発明の第1の望ましい実施例に従った歯ブラシの上面図を概略的に図示する。歯ブラシの外殻は部分的に取り除かれている。 図1中の線A−Aに沿った断面図を概略的に図示する。 本発明の第2の望ましい実施例に従った歯ブラシの上面図を概略的に図示する。歯ブラシの外殻は部分的に取り除かれている。 図3中の線B−Bに沿った第1の可能な断面図を概略的に図示する。 図3中の線B−Bに沿った第2の可能な断面図を概略的に図示する。 図3中の線B−Bに沿った第3の可能な断面図を概略的に図示する。 図3中の線B−Bに沿った第4の可能な断面図を概略的に図示する。 図7中に図示される要素の上面図を概略的に図示する。 図5中の細部Aの可能な前面図を概略的に図示する。 図9中の線C−Cに沿った第1の可能な部分断面図を概略的に図示する。 図9中の線C−Cに沿った第2の可能な部分断面図を概略的に図示する。 図5中の細部Aの可能な第1の背面図を概略的に図示する。 図12中の線D−Dに沿った部分断面図を概略的に図示する。 図5中の細部Aの可能な第2の背面図を概略的に図示する。 図14中の線E−Eに沿った部分断面図を概略的に図示する。

Claims (17)

  1. 歯ブラシの少なくとも1つのブリストルを有するシャフトを駆動する手段であって:
    2つの駆動アームと;
    少なくとも1つのアーム作動部材と、
    を有し、
    前記2つの駆動アームの各々は、前記駆動アームの一端に位置付けられる回転軸の周囲で回転可能であるよう配置され、
    前記少なくとも1つのアーム作動部材は、対向する回転方向における前記駆動アームの往復回転運動をもたらす、
    駆動手段。
  2. 偶数のローブを有する回転可能に配置されたカムと;
    前記カムの対向する側部に対して前記駆動アームを偏向するバイアス手段と、
    を有する、
    請求項1記載の駆動手段。
  3. 前記カムに接触するローラは、各駆動アームの一端に回転可能に配置され、前記一端は、前記駆動アームが周囲で回転可能である回転軸が位置決めされる端部に対して対向する、
    請求項2記載の駆動手段。
  4. 駆動シャフトを有する電気モータを有し、
    前記カムは、前記電気モータの前記駆動シャフトに配置される、
    請求項2又は3記載の駆動手段。
  5. 前記駆動アームの大部分を包囲する電気コイルを有し、
    前記駆動アームは、望ましくは軟鉄である金属を有する、
    請求項1記載の駆動手段。
  6. 金属コア部は、各駆動アームの一端に配置され、前記一端は、前記駆動アームが周囲で回転可能である前記回転軸が位置決めされる前記端部に対して対向し、
    前記金属のコア部の大部分を包囲するよう電気コイルを有する、
    請求項1記載の駆動手段。
  7. バイアス手段は、前記駆動アームを互いに向かって偏向するよう与えられる、
    請求項5又は6記載の駆動手段。
  8. 金属コアを包囲する電気コイルを有し、
    前記駆動手段は、前記コアの両端に配置される、
    請求項1記載の駆動手段。
  9. バイアス手段は、前記駆動アームを互いから離れて偏向するよう与えられる、
    請求項8記載の駆動手段。
  10. 磁石は、各駆動アームの一端に配置され、前記一端は、前記駆動アームが周囲で回転可能である前記回転軸が位置決めされる前記端部に対して対向し、
    前記駆動手段は、電気コイルを有し、前記磁石が前記コイルの両側上に位置される、
    請求項1記載の駆動手段。
  11. 前記駆動アームが周囲を回転可能である前記回転軸は、一致する、
    請求項1乃至10のうちいずれか一項記載の駆動手段。
  12. 歯ブラシであって:
    長手方向中心軸の周囲で回転可能であるよう配置された少なくとも1つのブリストルを有するシャフトと;
    前記少なくとも1つのブリストルを有するシャフトの一端に配置され、且つ、前記歯ブラシのユーザの歯に接触するよう意図される少なくとも1つのブリストルと;
    請求項1乃至請求項11のいずれか一項に記載される駆動手段と、
    を有し、
    前記少なくとも1つのブリストルを有するシャフトは、前記駆動手段の駆動アームに対して関連付けられる、
    歯ブラシ。
  13. 前記少なくとも1つのブリストルを有するシャフトの前記長手方向の中心軸は、前記関連付けられた駆動アームが周囲で回転可能である前記回転軸と一致する、
    請求項12記載の歯ブラシ。
  14. 2つのブリストルを有するシャフトと2つのブリストルとを有し、
    前記ブリストルは、一方のブリストルが他方のブリストルの継続であるよう配置される、
    請求項12又は13記載の歯ブラシ。
  15. 2つのブリストルを有するシャフトを有し、
    前記ブリストルを有するシャフトの前記長手方向の中心軸は、一致する、
    請求項12乃至14のうちいずれか一項記載の歯ブラシ。
  16. 前記少なくとも1つのブリストルを有するシャフトは、スライドベアリングによって支持される、
    請求項12乃至15のうちいずれか一項記載の歯ブラシ。
  17. 前記少なくとも1つのブリストルを有するシャフトは、前記少なくとも1つのブリストルを有するシャフトに対して固定的に接続される変形可能な弾性ベアリングによって支持される、
    請求項12乃至15のうちいずれか一項記載の歯ブラシ。
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WO2003070122A1 (en) 2002-02-20 2003-08-28 Koninklijke Philips Electronics N.V. Electrically driven toothbrush

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