JP2007521254A - 診断画像用化合物 - Google Patents

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Abstract

本発明は、病理学的画像診断用の、具体的には心血管疾患、さらに具体的にはアテローム性動脈硬化症を画像診断するための新規の化合物および組成物に関する。上記の化合物は、磁気共鳴画像MRIおよび核医学の分野において有用な造影剤である。前記化合物は、特に、シグナル構成物質と結合する特定のペプチド性MMP阻害剤を含む。

Description

本発明は、病理学的画像診断用の、具体的には心血管疾患、さらに具体的にはアテローム性動脈硬化症を画像診断するための新規の化合物および組成物に関する。これらの化合物は、磁気共鳴画像MRIの分野だけでなく、核医学、X線、超音波、光画像等の他の画像分野においても有用な造影剤である。
これらの化合物は、少なくとも1種のシグナル部分に結合する少なくとも1種のターゲット部分を含む。
ターゲット構成物質(targeting entity)は、非病的状態および/または領域と比較して、疾病状態および/または領域で過剰もしくは過小発現する疾病状態および/または領域の少なくとも1種のマーカーをターゲットとすることが可能である。これらの化合物は、特異的化合物と呼ばれ、バイオベクターと称されるターゲット構成物質である。非常に多くのシグナル構成物質(signal entities)/部分(moieties)は、MRIのための常磁性金属イオンや核医学のための放射性核種(radionucleides)の鎖式(linear)もしくは大環状キレートとして、既に知られている。上記のキレートは、EP 71 564号明細書、EP 448 191号明細書、国際公開第02/48119号パンフレット、米国特許第6,399,043号明細書、国際公開第01/51095号パンフレット、EP 203 962号明細書、EP 292 689号明細書、EP 425 571号明細書、EP 230 893号明細書、EP 405 704号明細書、EP 290 047号明細書、米国特許第6,123,920号明細書、EP 292 689号明細書、EP 230 893号明細書、米国特許第6,403,055号明細書、国際公開第02/40060号パンフレット、米国特許第6,458,337号明細書、米国特許第6,264,914号明細書、米国特許第6,221,334号明細書、国際公開第95/31444号パンフレット、米国特許第5,573,752号明細書、米国特許第号5,358,704明細書に記載されている。一般的に使用されるキレートは、例えばDTPA、DTPA BMA、DTPA BOPTA、DO3A、HPDO3A、TETA、DOTA(1,4,7,10−テトラシクロドデカン−N,N’,N”,N’”−四酢酸)、PCTAおよびそれらの誘導体である。市販されている製品は、具体的には、例えば、Dotarem(登録商標)およびマグネビスト(Magnevist)(登録商標)である。上記のキレートに対する、およそ3〜10mM−1s−1 Gd−1あたりでの、水中での緩和能を用いて、MRIでシグナルを測定する。
特異的なアテローム性動脈硬化性損傷をターゲットとする新規の造影剤に対する深刻な必要性がなお存在する。
アテローム性動脈硬化症は、現代社会において最も一般的な疾患である。非常に多様な臨床的に異なる疾患(例、心筋梗塞、脳卒中、腹部大動脈瘤および下肢虚血等)は、基本的にアテローム性動脈硬化症に関連する。それらの急性の症状発現のほとんどは、一般的な病原性の特徴(混合型血栓を伴うアテローム性動脈硬化プラークの破綻)を共有する。プラーク破綻は、致命的な急性心筋梗塞と症候性頚動脈損傷の約70%を占め、脆弱性プラークの最終的な併発症である。脆弱性プラークには、急激に進行する可能性が高い、不安定プラーグのみならず血栓症を生じやすいプラークも含まれる。それらは、それらの表面上もしくは表面下の大型の脂質コア、薄いキャップおよびマクロファージの集積した炎症により、特徴付けられる。個々に対する急性虚血を発症するリスクは、脆弱性プラークの数により決まり、現在の課題は、上記のリスクを等級別に分類することである。
従来型の画像技法は、脆弱性プラーク、特に冠状動脈の脆弱性プラークを検出して特徴づけに貢献することは不可能である。血管造影法は、厳密には解剖学の画像ツールであり、冠状プラークの寸法や組成を評価することは不可能である。他の物理療法は、カテーテルによる療法であり、従って臨床適用範囲が限られている。血管内超音波は、プラークの形態構造に関していくつかの情報を提供するが、画像解像度および感度は、脆弱性プラークの沈着物を確実に識別するにはまだ不十分である。光コヒーレンストモグラフィーは、内膜壁とプラークとの間をより良好に描出するが、その透過度は低い。サーモグラフィーは、浅部炎症に非常に敏感であるのに対して、血管顕微鏡検査法は、脂質に富むプラークの検出や血栓の視覚化に使用されうる。しかしながら、両技法は、動脈壁の深部層を検査することやキャップの厚さを推定することは不可能である。
非常に有望な技法は、磁気共鳴画像(MRI)技法である。頚動脈硬化のプラークにおいて、MRIは、プラーク内出血や繊維状キャップの破綻を視覚化できるだけでなく、管内血栓を検出し、それらの期を識別することが可能である。従って、MRIは、大脳虚血症状の兆候を最近発症した患者をリスク層別化するための、潜在的魅力を持つ診断ツールである。しかしながら、現在まで、MRIは、キャップの厚さの精確な測定や冠状アテローム性動脈硬化性の損傷の特徴付けのために十分である空間分解能を備えていない。
従って、予測診断に関して、プラークの生理学的特徴付け、さらにそれらの形態学的研究に対する必要性が存在する。MRIによる冠状動脈の脆弱性プラークを同定するための代替的な戦略は、特異的マーカーの検出に基づいた分子画像法を採用することでありうる。上記の1種のマーカーは、活動性のアテローム性動脈硬化性損傷で過剰発現し、線維性キャップの線維性コラーゲンを分解することによりプラークの不安定化を促進する、マトリックスメタロプロテイナーゼ(MMP)、亜鉛含有のエンドプロテアーゼの群により代表される。従って、対照分子は、MRIではっきりと検出でき、MMP活性を画像化し、脆弱性プラークを非侵襲で検出するのに有用であり、患者のリスク層別化を改善するだろう。
ヒト脆弱性プラーク内に蓄積するMMPの量に関して、殆ど知られていないが、進行した頚動脈硬化症の損傷における組織のミリグラム当たりのMMP−8の過剰発現を報告している研究もある。これらのレベルは、MMP−1およびMMP−13に対して得られたレベルと同様であると考えられた。in vivoでのMRIの感度は、シンチグラフィーの画像技法と比較して、相対的に低いので、例えば、十分なシグナル強度を生み出すために、損傷において低い濃度のMMPを補う必要性が存在する。大部分のMMPを非選択的にターゲットとする化合物を使用して、上記の要件を達成しうる。それにより、局所的に高濃度の造影剤が許容されうる。本願特許出願人は、MMP−1、MMP−2、MMP−3、MMP−8、MMP−9に対して良好な親和力を有する(特に、MMP−3は、損傷プラークで過剰発現する)バイオベクターを含む画像化化合物を目下調製したところである。
MMPターゲットのための具体的な化合物は、先行技術に記載されている。例えば、国際公開第01/60416号パンフレットは、鎖式もしくは大環状キレートのシグナル構成物質に結合したMMPに対するターゲット構成物質を含む化合物を記載する。生物アッセイに関する本願特許出願人の知識によると、従来技術の上記化合物は、およそ5〜10mMol−1s−1Gd−1あたりでのそれらの相対的に低い緩和能のためおよび/またはそれらの親和力もしくは選択性の不足のために、かなり満足のいくin vivoでの診断に対して十分に有効ではない。従って、in vivoでの画像診断に効果的に有効である新規の製品に対する深刻な必要性が依然として存在する。
驚くべきことに、本願特許出願人は、高い緩和能を有するかなり有望な化合物を評価する一方、シグナル構成物質に結合する特定のペプチド性MMP阻害剤が、シグナル構成物質の相対的に低い緩和能にもかかわらず、診断画像にかなり良好な結果を得ることを示した。本願特許出願人により調製された化合物は、非特異的な対照化合物Dotaremと比べて、脆弱性プラークを伴う疾患の特異的診断に確実にかなり功を奏する。例証した化合物のMMPに対する親和力を精製したMMPでin vivoで試験し、さらに、WHHLウサギ動脈およびヒト動脈内膜切除標本でex vivoで試験した。増加したMMP発現を示すアテローム性動脈硬化症のマウスモデルにおいて、生体内分布を研究した。
高度な構造上の相違点を示すMMPをターゲットとする非常に多くの分子が、先行技術に記載されており、それらは、以下に詳細に概説されている。
−現代医薬品化学(Current Medicinal Chemistry)、2001年、8,425−474
−Chem rev,1999年,99,2735−2776
−DDT。第1巻、第1号、1996年1月、Elsevier Science、16−17
−Bioconjugate Chem,2001年、12,964−971
150を超える米国特許もしくは米国特許出願が、MMP阻害剤を論じ、さらにかなり多くが、MMPをターゲットとする構成物質も論じている。
本願特許出願人によりバイオベクターとして使用されるペプチド性MMP阻害剤は、生化学および生物物理リサーチコミュニケーション(Biochemical and Biophysical research Communications)(第199巻、3、1994年、1442−1446頁)および米国特許第5,100,874号明細書に記載され、本明細書に参照され組み込まれている。しかし、MMPに対する親和力もしくは選択性と同じか、それより高い親和力もしくは選択性を有すると知られている莫大な量の可能なMMPターゲット構成物質および阻害剤のうちで、上記の特定のペプチド性MMP阻害剤のシグナル構成物質への結合は、診断画像、具体的には心血管疾患診断に関して、記載も示唆もしていない。さらに、本願特許出願人の知識によると、治療分野におけるMMPターゲット構成物質に関する臨床試験は、癌療法に主眼を置き、心血管領域にかかわっていない。
第一態様に従って、本発明は、式(I)
(PEPTIDE)n1−(LINKER)n2−(SIGNAL)n3
[式中、
1)PEPTIDEは、以下
a)式
X1−X2−X3−X4−NHOH(II)
(式中、
X1は、存在しないか、またはX1は、グリシンの残基であり、X2は、プロリン、ヒドロキシプロリン、チオプロリンおよびアラニンから選択されるアミノ酸の残基であり、X3は、グルタミン、グルタミン酸、ロイシン、イソロイシンおよびフェニルアラニンから選択されるアミノ酸の残基であり、X4は、グリシン、アラニン、バリン、ロイシンから選択されるアルファ−アミノ酸の残基であり、
アルファ−アミノ酸X1のカルボキシル基は、アルファ−アミノ酸X2のアミノ基と共にペプチド結合を形成し、アルファ−アミノ酸および酸X2のカルボキシル基は、アルファ−アミノ酸X3のアミノ基と共にペプチド結合を形成し、アルファ−アミノ酸X3のカルボキシル基は、アルファ−アミノ酸X4のアミノ基と共にペプチド結合を形成し、アルファ−アミノ酸X4のカルボキシル基は、−NHOHと共にアミドを形成し、
前記アルファ−アミノ酸X1のアミノ基の水素原子は、アルキルもしくはアリール基から選択される、好ましくはアセチル、ベンゾイル(Bz)、ベンジルオキシ、t−ブチルオキシカルボニル、ベンジルオキシカルボニル(Z)、p−アミノベンゾイル(ABz)、p−アミノ−ベンジル、p−ヒドロキシベンゾイル(HBz)、3−p−ヒドロキシフェニルプロピオニル(HPP)からなる群から選択されるX0基と置換されてもよい)のペプチド、
b)特にa)のペプチドに機能的に同等なペプチド、
c)a)もしくはb)のペプチドに機能的に同等な(II)のペプチドフラグメント
の群から選択され、
2)SIGNALは、医用画像のためのシグナル構成物質であり、
3)LINKERは、最終的に存在しないが、PEPTIDEとSIGNAL間の化学結合を表す]
の化合物と、
それらの薬学的塩と
を含む診断用薬に関する。
アミノ酸は、Dアミノ酸もしくはLアミノ酸のどちらでもよい。
用語「ペプチド(II)に機能的に同等なペプチド」とは、ペプチドがキレートに結合することができる化学構造と、診断化合物(I)の活性がMMPに対する上記に例証した化合物の活性に相当するような、20〜200%の範囲内の、典型的には例証した化合物の活性の少なくとも80%の生物活性とを有するペプチドを意味する。
MMPに対する活性は、ペプチドによってターゲットとされる各MMPに対して等しくてもよく、またはそれらのうちのいくつかだけに対して等しくてもよい。従って、MMPに対する活性は、上記化合物が心血管疾患/アテローム症の医用画像診断、具体的には脆弱性プラークの検出の観点から有用であるような、全体的なMMPターゲット活性に関する。
具体的には、上記ペプチドは、MMPの活性を50%まで抑制する濃度(IC50)が10μM未満であるように選択されるのが好ましい。IC50が、0.5〜5μMであるのが好ましい。しかしながら、さらに高いIC50を有するペプチドも、それらが、in vivoでの画像化において、特に詳細な説明で例証されるex vivoでの試験におけるプラークを視覚化できるいずれかのペプチドにおいて、良好な結果を効果的に付与するならば、本発明に含まれる。芳香族基を含むX0を有する化合物も、さらに本発明に含まれる。
一実施形態に従って、PEPTIDEは、ペプチドX1−X2−X3−X4−NHOH(II)
(式中、X1は、存在しないか、またはX1は、グリシンであり、X2は、プロリン、ヒドロキシプロリン、チオプロリンから選択されるアミノ酸の残基であり、X3は、ロイシン、イソロイシンおよびフェニルアラニンから選択されるアミノ酸の残基であり、X4は、グリシン、アラニンから選択されるアルファ−アミノ酸の残基である)である。
一実施形態に従って、PEPTIDEは、ペプチド
X1−X2−X3−X4−NHOH(II)
(式中、X1は、グリシンであり、X2は、プロリンであり、X3は、ロイシンであり、X4は、アラニンである)である。
一実施形態に従って、PEPTIDEは、Abz−Gly−Pro−D−Leu−D−Ala、HBz−Gly−Pro−D−Leu−D−Ala、Abz−Gly−Pro−Leu−Ala、Bz−Gly−Pro−D−Leu−D−Ala、Bz−Gly−Pro−Leu−Ala、HPP−Pro−D−Leu−D−Ala、HPP−Pro−Leu−Ala、Z−Pro−D−Leu−D−Ala、Z−Pro−Leu−Alaから選択されるXを有するX−NHOHである。
特に、PEPTIDEp−アミノベンゾイル−Gly−Pro−D−Leu−D−Ala−NHOHは、プラーク画像化にかなり十分である。
ヒドロキサメートペプチド誘導体は、ペプチドCO2H末端の代わりに、NHOHが末端に存在する。
上記ペプチドは、以下の(A)と(B)におおよそ分けることができるプロセスにより、実施される。
(A)式Boc−X4−NHOBzlの化合物を出発物質として使用するプロセスであり、該ペプチド鎖は、最初にBoc−N基側で延びて、基X3−X4−を形成し、それが基X2−X3−X4−を介して基X1−X2−X3−X4−に変換され、そして最終的に、ヒドロキサム酸側のO−ベンジルは、除かれて所望の化合物を得るプロセスと、
(B)式Boc−X4−OR2の化合物を出発物質として使用して、対応するペプチド誘導体X1−X2−X3−X4−OR2(R2に関して、メチルもしくはエチル基)を合成するプロセス
米国特許第5,100,874号明細書は、上記のペプチド製剤を明確に記載し、それは、バッケム社(BACHEM company)(www.Bachem.com)で入手可能である。
上記のプロセスにおいて、ペプチド合成化学において従来使用されてきた全ての手段を、ペプチド鎖の形成のためにアミノ酸を縮合するため、それらの構造で存在しうる保護基(アミノ基、イミノ基、カルボキシル基および/またはヒドロキシル基)で保護するため、およびそのような保護基を除去するための、特定の手段として採用してもよい。
薬学的塩に関して、
−錯体を塩化するのに適切な無機塩基の好適なカチオンは、特にアルカリ金属もしくはアルカリ土類金属(例、カリウム、ナトリウム、カルシウム、マグネシウム等)イオンを含む。
−有機塩基の好適なカチオンは、第一級アミン、第二級アミンおよび第三級アミン(例、エタノールアミン、ジエタノールアミン、モルホリン、グルカミン、N−メチルグルカミン、N,N−ジメチルグルカミン等)のイオンを含む。
−無機酸の好適なアニオンは、特に、ハロ酸のイオン(例、塩素イオン、臭素イオン、ヨウ素イオン)または硫酸イオンのような他のイオンを含む。
−有機酸の好適なアニオンは、塩基性物質(例、アセタート、スクシナート、シトレート、フマレート、マレエート、オキサレート、トリフルオロアセタート等)を塩化するために薬学的技法において従来使用される酸のイオンを含む。
アミノ酸の好適なカチオンおよびアニオンは、例えば、タウリン、グリシン、リシン、アルギニンまたはオルニチンのイオン、或いはアスパラギン酸およびグルタミン酸のイオンを含む。
一実施形態に従って、SIGNALは、鎖式もしくは大環状キレートである。常磁性金属イオン(例、Gd(III)、Dy(III)、Fe(III)、Mn(III)およびMn(II)等)を有する安定錯体を形成するように、磁気共鳴画像用造影剤のためのキレート(キレート化剤、キレート配位子)を選択する。それらの例として、ラセミ体もしくは光学的活性体の鎖式か環状のどちらかのポリアミノポリカルボン酸(エチレンジアミノ四酢酸(EDTA)、ジエチレントリアミノ五酢酸(DTPA)、N−[2−[ビス(カルボキシメチル)アミノ]−3−(4−エトキシフェニル)プロピル]−N−[2−[ビス(カルボキシメチル)アミノ]エチル]−L−グリシン(EOB−DTPA)、N,N−ビス[2−[ビス(カルボキシメチル)アミノ]エチル]−L−グルタミン酸(DTPA−GLU)、N,N−ビス[2−[ビス(カルボキシメチル)アミノ]エチル]−L−リシン(DTPA−LYS)等)、DTPAモノ−もしくはビス−アミド誘導体(例、N,N−ビス[2−[カルボキシメチル[(メチルカルバモイル)メチル]アミノ]エチル]グリシン(DTPA−BMA)、4−カルボキシ−5,8,11−トリス(カルボキシメチル)−1−フェニル−2−オキサ−5,8,11−トリアザトリデカン−13−酸(BOPTA)、1,4,7,10−テトラアザシクロドデカン−1,4,7,10−四酢酸(DOTA)、1,4,7,10−テトラアザシクロドデカン−1,4,7−三酢酸(DO3A)、10−(2−ヒドロキシプロピル)−1,4,7,10−テトラアザシクロドデカン−1,4,7−三酢酸(HPDO3A)2−メチル−1,4,7,10−テトラアザシクロドデカン−1,4,7,10−四酢酸(MCTA)、(アルファ、アルファ’、アルファ’’、アルファ’’’)−テトラメチル−1,4,7,10−テトラアザシクロドデカン−1,4,7,10−四酢酸(DOTMA)、3,6,9,15−テトラアザビシクロ[9.3.1]ペンタデカ−1(15),11,13−トリエン−3,6,9−三酢酸(PCTA)等)、または1個もしくはそれ以上のカルボン酸基が対応する塩、エステルまたはアミドの形態であるそれらの誘導体、或いは、1個もしくはそれ以上のカルボン酸基がホスホン酸基および/またはホスフィン酸基で置換される対応する化合物(例えば、4−カルボキシ−5,11−ビス(カルボキシメチル)−1−フェニル−12−[(フェニルメトキシ)メチル]−8−(ホスホノメチル)−2−オキサ−5,8,11−トリアザトリデカン−13−酸、N,N’−[(ホスホノメチルイミノ)ジ−2,1−エタンジイル]ビス[N−10(カルボキシメチル)グリシン]、N,N’−[(ホスホノメチルイミノ)ジ−2,1−エタンジイル]ビス[N−(ホスホノメチル)グリシン]、N,N’−[(ホスフィノメチルイミノ)ジ−2,1−エタンジイル]ビス[N−(カルボキシメチル)グリシン]、1,4,7,10−テトラアザシクロドデカン−1,4,7,10−テトラキス[メチレン(メチルホスホン)]酸、または1,4,7,10−テトラアザシクロドデカン−1,4,7,10−テトラキス[メチレン(メチルホスフィン)]酸)の残基が挙げられる。使用可能なキレートは、DOTAガドフルオリン(gadofluorin)、DO3A、HPDO3A、TETA、TRITA、HETA、DOTA−NHS、M4DOTA、M4DO3A、PCTAおよびそれらの誘導体、2−ベンジル−DOTA、アルファ−(2−フェネチル)1,4,7,10テトラアザシクロドデカン−1−アセト−4,7,10−トリス(メチル酢)酸、2ベンジル−シクロヘキシルジエチレントリアミン五酢酸、2−ベンジル−6メチル−DTPA、および6,6”−ビス[N,N,N”,N”テトラ(カルボキシメチル)アミノメチル)−4’−(3−アミノ−4−メトキシフェニル)−2,2’:6’,2”−テルピリジン、N,N’−ビス−(ピリドキサール−5−ホスフェート)エチレンジアミン−N,N’−二酢酸(DPDP)およびエチルエチレンジニトリロテトラキス(メチルホスフィン)酸(EDTP)でありうる。
好適なキレート配位子、さらにその調製方法は、例えば、以下の特許文献、EP−A−230,893号明細書、EP−A−255,471号明細書、EP−A−299,795号明細書、EP−A−325,762号明細書、EP−A−565,930号明細書、EP−A−594,734号明細書、米国特許第A−4,885,363号明細書、EP−A−773,936号明細書、国際公開第A−9426313号パンフレット、国際公開第A−9426754号パンフレット、国際公開第A−9426755号パンフレット、国際公開第A−9519347号パンフレット、国際公開第A−9731005号パンフレット、国際公開第A−9805625号パンフレット、国際公開第A−9805626号パンフレット、国際公開第A−9935133号パンフレット、国際公開第A−9935134号パンフレット、および国際公開第A−0146207号パンフレットに記載され、それらは、参照されて、本明細書に組み込まれている。
好適なキレート配位子は、ラセミ体もしくは光学的活性体の鎖式および大環状のポリアミノポリカルボン酸である。
(DTPA)、(DOTA)、(BOPTA)、(DO3A)、(HPDO3A)、(DOTMA)、(PCTA)およびそれらの誘導体が、最も好適である。
適切なキレートは、この記載に限定されず、画像診断において良好な効率を有する化合物(I)の他のキレートも、適切である。特に、SIGNALは、国際公開第01/60416号パンフレットおよび米国特許第6,221,334号明細書に詳細に記載される一般式もしくはそれらの誘導体のSIGNALでありうる。
Figure 2007521254
好適な常磁性金属イオンとして、遷移金属およびランタニド金属(つまり、原子番号21〜29、42、43、44、または57〜71を有する金属)のイオンが挙げられる。特に、Mn、Fe、Co、Ni、Eu、Gd、Dy、Tm、およびYbのイオンが好ましく、それらのうちで、Mn、Fe、Eu、Gd、およびDyのイオンがさらに好ましく、Gdのイオンが最も好ましい。
核医学診断において、金属キレートは、特定の用途に選択される金属イオンを有する安定錯体を形成するように、選択される。診断用の放射性医薬品のためのキレート化剤もしくは結合基は、画像化可能なガンマ線もしくは陽電子放出を有する放射性同位体(例、99Tc、95Tc、111In、62Cu、60Cu、64Cu、67Ga、68Ga、86Y等)を有する安定錯体を形成するように、選択される。
テクネチウム、銅およびガリウム同位体のためのキレート化剤は、好ましくはジアミンジチオール、モノアミン−モノアミドジチオール、トリアミド−モノチオール、モノアミン−ジアミド−モノチオール、ジアミンジオキシム、およびヒドラジンから選択される。キレート化剤は、一般的に、窒素、酸素および硫黄から選択されるドナー原子を伴って四座である。好適な試薬は、アミン窒素およびチオール硫黄ドナー原子とヒドラジン結合単位とを有するキレート化剤からなる。チオール硫黄原子およびヒドラジンは、放射性医薬品を合成する試薬の使用に先立ってか、または放射性医薬品の合成中に好ましくはその場でのどちらかで、置換されることが可能である保護基を有する場合もある。
111Inおよび86Yのためのキレート化剤は、通常、環状および非環式のポリアミノカルボン酸(例、DTPA、DOTA、D03A、2ベンジル−DOTA、アルファ−(2−フェネチル)1,4,7,10−テトラアザシクロドデカン(tetraazazcyclododecane)1−アセト−4,7,10−トリス(メチル酢)酸、2−ベンジルシクロヘキシルジエチレントリアミン五酢酸、2−ベンジル−6−メチルDTPA、および6,6”−ビス[N,N,N”,N”−テトラ(カルボキシメチル)アミノメチル4’−(3−アミノ−4−メトキシフェニル)−2,2’:6’,2”−テルピリジン等)から選択される。
上式(I)において、PEPTIDEおよびSIGNALが、スペーサーLINKERに直接に(n2=0)か、或いはスペーサーLINKERを介してのどちらかで一緒に結合することが可能である。上式(I)において、2つ以上のペプチドに結合するひとつのMRIターゲット構成物質(検出可能な基)を有することが可能である。ひとつの実現化において、n1=n2=n3=1である。別の実現化において、シグナルを増加させるために、数種のキレートを用いる。例えば、n1=n2=1かつn3=2〜8であり、例えば、リンカーは、少なくとも2個のキレートに化学結合した因子(divisor)(例、1,3,5トリアジン因子等)である。式(I)のMRI用化合物が、2つ以上のMRI検出可能な基(キレート)を含有する場合、前記検出可能基も、多数の結合部位を含有するスペーサーLINKERを介して、2つ以上のペプチドに結合することが可能である。数字n1、n2、n3は、化学構造と一致するように、また診断活性が得られるように、選択される。
例えば、LINKERは、ヘテロ原子(例、酸素、窒素、および硫黄等)で置換されて割り込まれることが可能であるアルキリデン、アルケニリデン、アルキニリデン、シクロアルキリデン、アリーリデン、またはアラルキリデン基からなる。好適な一実施形態において、前記スペーサーアームは、直鎖もしくは分岐鎖の脂肪族からなり、前記脂肪族は、スペーサーの反応部分を効果的に切り離し、理想的には、PEPTIDE分子の空間配置は、MRI検出可能な基の存在により影響されず、PEPTIDEは、そのMMPターゲットによってさらに容易に認識される。前記鎖は、−O−、−S−、−CO−、−NR−、−CS−等の基により、またはフェニレン基等の芳香族環により割り込まれる場合もあり、および−OR、−SR、−NRR1、−COOR、−CONRR1(式中、RおよびR1は、互いに独立して、水素原子もしくは有機基でありうる)等の置換基を有する場合もある。
さらに包括的には、適切なリンカー基として、これに限定しないで、アルキルおよびアリール基(置換アルキルおよびアリール基を含む)、ヘテロアルキル(特にオキソ基)およびヘテロアリール基(アルキルアミン基を含む)が、以下に規定するように、挙げられる。
アルキル基には、直鎖もしくは分岐鎖アルキル基が含まれ、直鎖アルキル基が好ましい。分岐鎖であるならば、1つもしくはそれ以上の位置で、特に明記しない限り、いずれかの位置で分岐されている。アルキル基は、約1〜約15個の炭素原子(C1−C15)を配置し、好適な一実施形態では約1〜約10個の炭素原子(C1−C10)を有し、C1〜C5が特に好ましい。しかし、いくつかの実施形態において、アルキル基が、それよりも大きい場合もある。シクロアルキル基(C5およびC6環)と、窒素、酸素、硫黄またはリンを有する複素環も、アルキル基の定義に含まれる。アルキルには、硫黄、酸素、窒素のヘテロ原子、および好適であるシリコーンを有するヘテロアルキルも含まれる。アルキルには、置換アルキル基が含まれる。
本明細書において、「アリール基」もしくは「芳香族基」、或いは同義の語句は、一般的に5〜14個の炭素原子(それよりも大きい多環式環構造が作られることもあるが)を含有する芳香族の単環式もしくは多環式炭化水素部分と、それらの炭素環式ケトンもしくはチオケトン誘導体のいずれかとを意味する。上記芳香族炭化水素において、自由電子価を有する炭素原子は、芳香族環の一員である。芳香族基には、3個以上の原子が除去されたアリーレン基および芳香族基が含まれる。上記適用の目的上、芳香族には複素環式が含まれる。「複素環式」もしくは「ヘテロアリール」は、指示された炭素原子の1〜5個が、窒素、酸素、硫黄、リン、ホウ素およびケイ素から選択されたヘテロ原子で置換された芳香族基(自由電子価を有する原子は、芳香族環の一員である)と、それらの複素環式ケトンおよびチオケトン誘導体のいずれかとを意味する。従って、複素環式には、チエニル、フリル、ピロリル、ピリミジニル、オキサリル、インドリル、プリニル、キノリル、イソキノリル、チアゾリル、イミドジル(imidozyl)等が含まれる。アルキル基に関して、アリール基が、1個の置換基で置換される場合もある。
使用可能なリンカー基として、p−アミノベンジル、置換p−アミノベンジル、ジフェニルおよび置換ジフェニル、アルキルフラン(例、ベンジルフラン等)、カルボキシ、および1〜10の炭素鎖長の直鎖アルキル基が挙げられる。好適なリンカーとして、p−アミノベンジル、メチル、エチル、プロピル、ブチル、ペンチル、ヘキシル、酢酸、プロピオン酸、アミノブチル、p−アルキルフェノール、4−アルキルイミダゾール、カルボニル、OH、COOH、グリコール(例、PEG等)が挙げられる。本明細書において、「エチレングリコール」もしくは「(ポリ)エチレングリコール」は、−(O−CH2−CH2)n−基を意味する。但し、エチレン基の各炭素原子は、上記の通り、Rで1個もしくは2個置換される(つまり、−(O−CR2−CR2)n−)。酸素の代わりに他のヘテロ原子を有するエチレングリコール誘導体(つまり、−(N−CH2−CH2)n−もしくは−(S−CH2−CH2)n−、或いは置換基を有する)も、適切である。スクアレート(Squarate)リンカーも使用可能である。
別の実施形態に従って、SIGNALは、キレートシグナル構成物質を運ぶことができるキャリアー脂質および/または高分子系である。数種のキャリアー系は、公知であり、すなわち脂質のナノ液滴(ナノ粒子のエマルション)が、国際公開第03/062198号パンフレットなどに記載されており、参照されて組み込まれている。上記の特許文献は、アルファvベータ3受容体をターゲットとするバイオベクターを運ぶナノ液滴による特殊な画像化の概念の検証を記載する。米国特許第6,403,056号明細書(参照され、組み込まれている)に記載されるような他の母体となる技法も、使用されうる。ひとつのナノ液滴には、通常、10000〜100000キレートが含まれる。
多くのナノ粒子のエマルションを使用してもよい。例えば、W095/03829は、薬剤が油滴内に分散もしくは可溶化し、油滴が配位子により特定の位置にターゲットとされるオイルエマルションを記載する。米国特許第5,542,935号明細書は、ガス入りパーフルオロカーボンマイクロスフェアを用いる部位特異的薬剤の輸送を記載する。ターゲット構成物質の輸送は、マイクロスフェアをターゲットに向かって進ませることにより、達成され、結果としてそれらの破綻をもたらす。低沸点のパーフルオロ化合物を用いて、気泡が形成できるような粒子を生成する。ナノ粒子が米国特許第5,958,371号明細書に記載されるような高沸点のパーフルオロカーボン液をベースとするエマルションを採用することは、可能である。上記の液状エマルションは、脂質および/または界面活性剤からなるコーティングで囲まれた相対的に高沸点のパーフルオロカーボンからなるナノ粒子を含有する。包囲しているコーティングは、ターゲット部分に直接結合でき、或いは、場合によりリンカーを介して、ターゲット部分に共有結合する中間成分を取り込むことが可能である。
可能性のあるエマルションは、コアとして高沸点パーフルオロカーボンと、外側のコーティングとを含有するナノ粒子系である。該外側のコーティングは、1種もしくはそれ以上の所望の成分の多様な複製をナノ粒子に結合させるための賦形剤を提供する脂質/界面活性剤の混合物である。基本粒子の構成およびそれらを含有するエマルションの形成は、外面に結合する成分にかかわらず、本願特許出願人の上記の特許文献、米国特許第5,690,907号明細書、同第5,780,010号明細書、同第5,958,371号明細書に記載されている。
有用なパーフルオロカーボンエマルションは、米国特許第6,676,963号明細書に記載され、その例として、パーフルオロカーボン化合物が、パーフルオロデカリン、パーフルオロオクタン、パーフルオロジクロロオクタン、臭化パーフルオロ−n−オクチル、パーフルオロヘプタン、パーフルオロデカン、パーフルオロシクロヘキサン、パーフルオロモルホリン、パーフルオロトリプロピルアミン、パーフルオロトリブチルアミン、パーフルオロジメチルシクロヘキサン、パーフルオロトリメチルシクロヘキサン、パーフルオロジシクロヘキシルエーテル、パーフルオロ−n−ブチルテトラヒドロフラン、およびこれらの化合物と構造上類似し部分的もしくは完全にハロゲン化した化合物(少なくとも数種のフッ素置換基を含む)もしくは部分的もしくは完全にフッ素化した化合物(パーフルオロアルキル化エーテル、ポリエーテルまたはクラウンエーテルを含む)であるパーフルオロカーボンエマルションが、挙げられる。
ナノ粒子上の外側コーティングを形成するために使用される脂質/界面活性剤(所望の成分を表面に結合させるために、結合配位子もしくは取り込み(entrap)試薬を含有していると思われる)として、通常、天然もしくは合成のリン脂質、脂肪酸、コレステロール、リゾ脂質、スフィンゴミエリン等が挙げられ、それらには、ポリエチレングリコールを共役する脂質が含まれる。各種の市販されているアニオン性、カチオン性、およびノニオン性界面活性剤を利用することも可能であり、それらとして、トゥイーン(Tweens)、スパン(Spans)、トライトン(Tritons)等が、挙げられる。数種の界面活性剤は、パーフルオロ化したアルカン酸(例、パーフルオロヘキサン酸およびパーフルオロオクタン酸等)、パーフルオロ化したアルキルスルホンアミド、アルキレン第四級アンモニウム塩等のようにそれ自体フッ素化される。さらに、パーフルオロ化したアルコールホスフェートエステルも利用することが可能である。外層に含まれるカチオン性脂質は、核酸(具体的にはアプタマー)などの取り込み配位子において有利である場合もある。
脂質/界面活性剤を被覆したナノ粒子は、コアを形成するフルオロカルボン脂質と、エマルションを形成するための水性媒体中での懸濁液の外層を形成する脂質/界面活性剤の混合物との混合液を微小流体にすることにより、通常、形成される。上記の手順において、脂質/界面活性剤がナノ粒子上に被覆される場合、それらを追加の配位子に既に結合する場合もあり、或いは、続いての結合のための反応性基を単に含有する場合もある。別の方法として、脂質/界面活性剤の層に含まれる成分を、補助材料の溶解性に基づいて、層内で単に可溶化してもよい。水性媒体中に脂質/界面活性剤の懸濁液を得るために、音波破砕もしくは他の技法が、必要とされうる。
通常、脂質/界面活性剤の外層中の少なくとも1種の材料は、追加の所望の成分を結合するのに有用であるリンカーもしくは官能基を含むか、或いは、エマルションが調製される時に、上記成分が、上記材料に既に結合されている場合もある。
ターゲットペプチドもしくは他の有機基(例、常磁性金属のためのキレート剤)を外層成分に共有結合させることによる結合に関して、様々な種類の結合および結合剤を採用してもよい。このような結合を形成する典型的な方法には、カルボジアミドを用いてのアミドの生成、または不飽和成分(マレイミド等)を用いてのスルフィド結合の形成が含まれる。他のカップリング剤として、例えば、グルタルアルデヒド、プロパンジアールもしくはブタンジアール、2−イミノチオラン塩酸塩、二官能基のN−ヒドロキシスクシンイミドエステル(例、スベリン酸ジスクシンイミジル、酒石酸ジスクシンイミジル、ビス[2−(スクシンイミドオキシカルボニルオキシ)エチル]スルホン等)、ヘテロ二官能基の試薬(例、N−(5−アジド−2−ニトロベンゾイルオキシ)スクシンイミド、スクシンイミジル4−(N−マレイミドメチル)シクロヘキサン−1−カルボキシレート、およびスクシンイミジル4−(p−マレイミドフェニル)ブチレート等)、ホモ型二官能基の試薬(例、1,5−ジフルオロ−2,4−ジニトロベンゼン、4,4’−ジフルオロ−3,3’−ジニトロジフェニルスルホン、4,4’−ジイソチオシアノ−2,2’−ジスルホン酸スチルベン、p−フェニレンジイソチオシアナート、カルボニルビス(L−メチオニンp−ニトロフェニルエステル)、4,4’−ジチオビスフェニルアジド、エリトリトールビスカーボネート等)および二官能基のイミドエステル(例、ジメチルアジポイミデートヒドロクロリド、スベルイミノ酸ジメチル、ジメチル3,3’−ジチオビスプロピオンイミデートヒドロクロリド等)などが挙げられる。アシル化、スルホン化、還元的アミノ化等により、結合を達成することができる。所望の配位子を外層の1種もしくはそれ以上の成分に共有結合する多数の方法が、当技術分野では、公知である。その特性が適切ならば、配位子自体が、界面活性剤の層に含まれてもよい。例えば、配位子が、高親油性の部分を含有するならば、配位子自体が、脂質/界面活性剤のコーティング内に埋め込まれる。さらに、配位子が、コーティングに直接吸着できるならば、これもまた、その結果として配位子の結合をもたらすだろう。
PEPTIDEに対して十分に親水性が認められるならば、他の有用な被包系(encapsulation system)、例えば、単層もしくは多層の脂質系、リポソーム、サッカリドポリマーを用いてもよい。
他の実施形態に従って、SIGNALは、一般的に酸化鉄もしくは水酸化鉄を含む超小型の超常磁性粒子USPIOなどの鉄をベースとした金属ナノ粒子である。上記の磁気粒子は、フェライト、殊にマグヘマイト(γFe)および磁鉄鉱(Fe)、またはさらにコバルトの混合フェライト(FeCoO)もしくはマンガンの混合フェライト(FeMnO)を含むのが好ましい。
適切に被覆された強磁性もしくは超常磁性粒子の例は、例えば、米国特許第4,770,183号明細書、同第4,827,945号明細書、同第5,707,877号明細書、同第6,123,920号明細書、および同第6,207,134号明細書に記載される粒子であり、該粒子は、コーティング材料、つまり、ポリマー(例、多糖、炭水化物、ポリペプチド、オルガノシラン、タンパク質等、ゼラチン−アミノデキストラン、またはデンプンおよびポリ酸化アルキレン)を、それらが官能基化されて、粒子がスペーサーにまたは直接PEPTIDEに結合するような条件で、有する。
実現化において、粒子は、ホスフェート、ホスホネート、ビスホスホネートまたはgem−ビスホスホネートコーティングで被覆される。好適な1種のgem−ビスホスホネートコーティングは、ビスホスホネート部分が粒子に結合している式X−L−CH(PO
(式中、
Xは、PEPTIDEと反応可能な化学官能基であり、
Lは、Xを官能基gem−ビスホスホネート−CH(POに結合させる有機基である)のgem−ビスホスホネートコーティングである。
特に好適な一実施形態に従って、Lは、置換もしくは未置換の脂肪族基、さらに好ましくは基−(CH−を表し、式中、pは、1〜5の整数である。別の好適な実施形態に従って、Lは、基L−CONH−L、さらに好ましくは基−(CH−NHCO−(CH−を表し、式中、nおよびmは、0〜5の整数である。
式(I)のgem−ビスホスホネート化合物のX末端は、PEPTIDEバイオベクター上に存在する基と反応して、共有結合を形成できるような方法で、選択される。上記のカップリングプロセスに関するさらなる情報のために、特に、バイオコンジュゲート・テクニック(Bioconjugate techniques)、グレッグT.ハーマンソン(Greg T.Hermanson)、1995年、カリフォルニア州サンディエゴのアカデミック社(Academic,San Diego,Calif.)を参照してもよい。
好適なX基として、特に以下の基が記載されている。
・−COOH、
・−NH、−NCS、−NH−NH、−CHO、アルキルピロカルボニル(−CO−O−CO−alk)、アシルアジジル(acylazidyl)(−CO−N)、イミノカーボネート(−O−C(NH)−NH)、ビニルスルフリル(−S−CH=CH)、ピリジルジスルフリル(−S−S−Py)、ハロアセチル、マレイミジル、ジクロロトリアジニル、ハロゲン、
・基−COOHと−NHが、特に好ましい。
本願特許出願人は、コーティングが、ホスホネートもしくはビスホスホネート、またはgemビスホスホネートを除くそれらの誘導体である化合物を研究してきた。
別の実施形態に従って、シグナル構成物質は、蛍光画像用の蛍光プローブである。近赤外線蛍光画像において、規定された帯域幅を有するフィルターライトもしくはレーザーを励起光源として用いる。励起光は、体組織を通って進む。励起光が、近赤外線蛍光分子(「造影剤」)に衝突すると、励起光は、吸収される。その後、蛍光分子は、励起光からスペクトル的に識別できる(僅かに長い波長)光(蛍光)を発する。
特に、MMPのターゲットとなっているフルオロクロムは、例えば、米国特許出願公開第2004015062号明細書に記載されている。酵素感受性の分子プローブは、合成されていて、それは600〜900nmで蛍光活性化できる。これらのプローブは、米国特許第6,083,486号明細書に詳細に記載されている。蛍光プローブ(つまり、短波長で励起、長波長で発光)は、生物現象を研究するのに理想的に適しているので、蛍光顕微鏡検査法において、広く使われてきた。蛍光プローブを生存系に用いるならば、ヘモグロビン(<550nm)もしくは水(>1200nm)などの生理学的に豊富な吸収体によって吸収量を最小限に抑えることにより、組織透過を最大にするように、その選択は、一般的に近赤外線スペクトル(600〜1000nm)に限定される。
通常、フルオロクロムは、800±50nmで、発光するように設計されている。各種のNIRF分子が、記載されおよび/または市販されている。その例として、以下が挙げられる:Cy5.5(イリノイ州アーリントンハイツのアマシャム社(Amersham,Arlington Heights,Ill.));NIR−1(日本、熊本県の同仁化学研究所(Dojindo,Kumamoto, Japan));IRD382(LI−COR、ネブラスカ州リンカーン(Lincoln,Nebr.));ラ・ホイヤ・ブルー(La Jolla Blue)(フロリダ州マイアミのダイアトロン社(Diatron, Miami,Fla.));ICG(イリノイ州リンカーンシャーのアコーン社(Akorn,Lincolnshire,Ill.));およびICG誘導体(フランス、パリのセルブ・ラブ(Serb Labs,Paris,France))。
量子ドット誘導体(ナノ結晶を含む無機フルオロフォア)を使用してもよい。
本発明の別の態様は、患者において、細胞外マトリックス分解と関連する心血管病理(例、アテローム性動脈硬化症、心不全、および再狭窄等)を画像化する方法を目的とする。上記態様は、以下を包含する。(1)心血管病理の位置を突き止めることができる本発明の常磁性金属の薬剤を注射もしくは点滴により患者に投与する。(2)磁気共鳴画像もしくは2次元CTまたはSPECTガンマシンチグラフィ、或いは陽電子放射断層撮影もしくは超音波診断を用いて、患者を画像化する。
本発明は、さらに、本発明の製品を用いる診断画像および/またはプラークの形態学的解析および/または狭窄症の臨床試験を組み合わせた脆弱性プラークを評価する方法にも関する。
本発明は、さらに以下に関する。
−a)上記の診断用薬を患者に投与する段階と、b)診断画像技法により、患者内の前記診断用薬が集中する部位の画像を得る段階を含む、患者において、マトリックスMMPの存在を検出、画像化、またはモニターする方法。
−a)上記の診断用薬を患者に投与する段階とc)診断画像技法により、患者内の前記診断用薬が集中する部位の画像を得る段階を含む、患者において、MMP活性に関連した病的異常を検出、画像化、またはモニターする方法。
−アテローム性動脈硬化症が、アテローム性冠動脈硬化症もしくは脳血管性のアテローム性動脈硬化症である上記の方法。
−上記の方法を実行して患者において活動性のアテローム性動脈硬化症の程度を決めることにより、一過性脳虚血発作もしくは脳卒中に対して高リスクの患者を識別する方法。
−上記の方法により患者を画像化して活動性のアテローム性動脈硬化症の程度を決めることにより、急性心臓虚血、心筋梗塞または心臓死に対する高リスクの患者を識別する方法。
本発明に係るMRI検出可能な種(I)を、画像化するために、MRIに用いられる特定の技法で所望のコントラストを得るのに十分な量を患者に投与してもよい。一般的に、体重1Kg当たり約0.001〜約5.0ミリモルのMRI検出可能な種(I)の用量は、所望のコントラストを得るのに十分である。殆どのMRI適用に関して、画像化用の金属化合物の好適な用量は、体重1Kg当たり0.001〜2.5ミリモルの範囲であろう。
本発明のMRI検出可能な種(I)を、MRIによる診断法において使用する造影剤の製造のために採用することができ、上記診断法は、前記造影剤をヒトもしくは動物に投与し、前記ヒトもしくは動物の少なくとも一部分の画像を描出することを包含する。
前記使用に関して、本発明のMRI検出可能な種(I)は、従来の製薬補助剤(例、乳化剤、安定剤、酸化防止剤、重量オスモル濃度調整剤、緩衝剤、pH調整剤等)を用いて配合される場合もあり、また非経口投与(例えば、点滴もしくは注射注入)に適切な剤形である場合もある。
従って、本発明に係るMRI検出可能な種(I)は、注射薬用に生理学的に許容できるキャリアー媒体(例、水等)に入れた従来型投与剤形(例、溶液、懸濁液、または分散液等)であってよい。
非経口的に投与可能な剤形(例えば、点滴液)は、無菌でかつ生理学的に許容できない薬剤を無添加であるのが望ましく、さらに、投与に際して刺激や他の悪影響を最小限に押さえるために、低い重量オスモル濃度を有するのが望ましい。上記の非経口的に投与可能な溶液は、注入可能な溶液で慣例的にされているように、調製できる。それらは、添加剤(例、酸化防止剤、安定剤、緩衝剤等)を含有する場合もあり、それらの添加剤は、MRI検出可能な種(I)の化学構造と適合し、それらの製造、保管、使用に干渉しない。
本発明のさらなる態様は、上記の詳細な説明に記載されているだろう。
1)ガドリニウムキレートをベースにする化合物:調製および生物アッセイと画像化
造影剤
式II p−アミノベンゾイル−Gly−Pro−D−Leu−D−Ala−NHOHのヒトMMP阻害剤を、イソチオシアナートリンカーとの結合のために適切に1:1の割合で、官能基化されたGd3+キレート化剤(DOTA)上でグラフトして、化合物Bを得た。
Figure 2007521254
0.42gのInt1、0.34gのペプチドAbz−Gly−Pro−Leu−Ala−NHOH(バッケム社(Bachem)から)、200μmLのトリエチルアミンを、20mLのDMSO中に室温で溶かす。その溶液を3時間攪拌する。200mLのエーテルをその溶液に滴下する。沈殿物をエーテル、エタノール、ジクロロメタンで洗浄する。
分析:HPLC純度=92%;HPLC:カラム:シンメトリー(SYMMETRY)C18、5μm、100Å、2504.6mm
上記の特異的な造影剤の化学純度は、90%を上回った。さらに、化合物Bは、1210Daの分子量を示し、参照化合物として用いた非特異的製品であるガドテル酸(Gd−DOTA、Dotarem(登録商標)ゲルベ社(GUERBET)、フランス)とほぼ等しい緩和値を示した。化合物BのMMP阻害剤は、水可溶性のテトラペプチジルヒドロキサム酸(バッケム社(Bachem)から購入)(スイスのブデンドルフ、(Budendorf,Switzerland))からなる。
In vitroでのMMP抑制試験
MMP−1、MMP−2またはMMP−3活性を抑制する化合物Bもしくは対応するペプチドヒドロキサメートの能力を、ヒト酵素でin vitro試験した。反応は、基質のMMP開裂(実験条件に関しては表1を参照のこと)の後に生成された蛍光化合物の組成に基づいた。簡単に述べると、化合物Bもしくは上記ペプチドだけを、3種の異なる濃度で、緩衝剤含有MMPに添加して試験した。対照試料に関しては、造影剤もしくはペプチドを水で置き換えた。37℃で30分間の前培養後、蛍光測定(=F1)で全化合物の干渉を検出するために、マイクロプレートリーダー(ジェミニ(Gemini)XS、Molecula Devices))を用いて、蛍光強度を測定した。次に、MMP基質を加えて、酵素反応を開始し、混合液を再び37℃で培養した。予定時間後、第二蛍光測定を実施した(=F2)。シグナルF2からシグナルF1をサブトラクションして、酵素活性を測定し、その結果を対照の酵素活性の抑制率(パーセント)として、表した。
さらに、MMPの標準阻害剤として、TIMP−1もしくはGM6001を用いて、試験を実証した(表2参照)。
生体内分布アッセイ
動物:Gd−DOTAと比べる場合、化合物Bの組織分布を完全なC57BI/6系統のApoE−KOマウスで実施した。Center of Molecular and Vascular Biology(ベルギーのルヴェン(Leuven Belgium))の動物実験ユニット(Animal Experiment Unit)で、動物を繁殖させて収容し、食料と水を自由に摂取させた。
週齢11〜12のApoE−KOマウスに、コレステロールが豊富な西洋タイプの食餌(Tecklad、米国マディソン(Madison,USA))を4ヶ月与えた。このモデルのアテローム性動脈硬化症は、以下により十分に特徴付けられた。モデルは、心臓および大動脈弓に広範囲のアテローム性動脈硬化プラークがあり、そのプラークは、総管腔領域の34%を占めていた。さらに、この動物モデルは、極度の脂質の汚染を示し、さらに、プラーク領域で、マクロファージ、MMP−2およびMMP−3の存在が、それぞれ15%、10〜20%、20〜40%の割合で見られた。
生体内分布:ダイエット期間後、同じ性別で同体重の動物を用いた。尾静脈注射により、100μモルGd/kgの臨床用量で、化合物BもしくはGd−DOTAを投与した(n=7/化合物)。投与の60分後、動物に麻酔をかけ、眼底採血により血液を得た。全ての循環する残存造影剤を血管内から除去するために、ヘパリン添加の食塩水で、経心臓的灌流をマウスに施した。筋および各種の器官(腎臓、肝臓)を除去し、同様に、数種の動脈標本(大動脈弓、頚動脈、胸大動脈、腹大動脈および大腿動脈)も除去した。最後に、血液試料の部分標本を遠心分離機にかけて、採取した全試料に含有するGd3+を酸性で無機化した後、誘導結合プラズマ−質量分析(ICP−MS)により、定量した。
Ex vivoでの磁気共鳴画像
標本の調製:LDL受容体の遺伝子欠損のため、高コレステロール血症、続いてアテローム性動脈硬化症を患う、ワタナベ遺伝性高脂血症(Watanabe Heritable Hyperlipidemic)ウサギ(CAP、Olivet、フランス)に、深部麻酔をかけた。残った全ての血液を瀉血し、ウサギを死亡させた後、導出動脈の起始部を伴う大動脈弓、さらに胸部大動脈や腎臓の上部の腹部大動脈を含む動脈管系を1ブロックで除去し、全ての残存する血液を除去するために、ヘパリン添加のクレブス・リンガー重炭酸塩(Krebs−Ringer Bicarbonate)緩衝液(pH=7.4)でフラッシュした後、動脈血標本を−20℃で凍結させた状態に維持した。実験の目的上、該標本を徐々にその場で解凍した。
新鮮な頚動脈の試料を、頸動脈内膜剥離術を受ける患者(n=21)から獲得した。標本は、一般的な頚動脈、内頚動脈および外頚動脈からなる。切除したプラークを氷のように冷たい食塩水中ですすぎ、それらを手術後2〜4時間のうちに使用した。
最終的に、ウサギとヒトの両方のアテローム性動脈硬化セグメントを造影剤と接触させ、ex vivoで画像化する前に、それらを正確に3.0mmの厚さのセグメントに切断した。
Ex vivo培養:全ての薄片を24ウェルの培養プレートに沈着させた後、それらを、1.0mlのクレブス・リンガー重炭酸塩緩衝液(pH=7.4)、Gd−DOTAもしくは化合物B(Gd濃度5×10−4Mで)中で、37℃で攪拌しながら培養した。1時間、3時間または18時間の予め定めた培養後、WHHLウサギ由来の薄片を直ちに画像化するか、或いは10.0mlのクレブス・リンガー重炭酸塩緩衝液中で30分、1時間または3時間(各条件に対してn=3)、毎時に媒体を取替えて、洗浄した。ヒト試料に関して、化合物の間で最も良好な分化を与えるプロトコル(つまり、培養期間18時間、続いて30分間の洗浄)だけを割り当てた。その後、全薄片を排出させ、ex vivoでの画像化のために調製した。さらに、損傷プラークと損傷していないプラーク標本に関して両方、プロトコルを割り当てた。
特異性試験:化合物Bの取り込みの特異性を追加的に試験するために、本発明者らは、化合物Bよりも10倍高い濃度(つまり、5×10−3M)でのヒドロキサメートペプチドで、前もって30分間培養した一組の新規のWHHLウサギのアテローム性動脈硬化の薄片でex vivoでの18時間の培養を繰り返した。既に記載した如く、試料を続いて30分間洗浄した。
ex vivoでの画像化による造影剤の検出およびGd定量化:ex vivoでのMRIに関して、新規の24ウェルプレートに大動脈薄片を移動し、室温で、半固体の寒天ゲル(0.8%m/v)に大動脈薄片を包埋した。2.35TのMRI系(Biospec、Bruker、ドイツ)上で、7cm内径のバードケージ型コイルと200mT/m挿入傾斜を用いて、画像化を実施した。スクリーニングの解像度、短い継続時間と切片の部位の間に妥協点を有する、追従パラメーター(TR/TE/α=20ms/4.2ms/75°、マトリックス25625616、解像度2351751000μm、継続時間21’49”)で、3DのT1wSNAP配列を獲得した。
最終的に、上記ゲルを大動脈セグメントから除去し、酸性で無機化した後、各々正確に秤量した試料に含有されるGdをICP−MSより、定量化した。
免疫組織化学:上記のex vivoでのスクリーニング試験を検証し、化合物Bに対して獲得したMRIシグナルをターゲットとしたMMPと相関させるために、本発明者らは、免疫組織化学解析を実施した。培養し洗浄したWHHLウサギおよびヒト由来の切片で、アッセイを実施した。ウサギに関して、MMP−2(ポリクローナル抗体、ドイツのダルムシュタットのカルビオケム社(Calbiochem,Darmstadt,Germany))とMMP−9(モノクローナル抗体、米国サンディエゴのオンコジーン・リサーチ・プロダクト社(Oncogene Research Products,San Diego,USA))を認識する抗体のみを購入し、検証した。ヒト切片における免疫組織化学解析に関して、MMP−1(ウサギ抗MMP−1ポリクローナル抗体、米国カリフォルニア州テメキュラのケミコン社(Chemicon,Temecula,CA,USA))、MMP−2(ウサギ抗−ラットMMP−2ポリクローナル抗体、米国カリフォルニア州テメキュラのケミコン社(Chemicon,Temecula,CA,USA))、MMP−3(ウサギ抗−MMP−3ポリクローナル抗体、米国カリフォルニア州テメキュラのケミコン社(Chemicon,Temecula,CA,USA))、MMP−7(ウサギ抗−MMP−7ポリクローナル抗体、(米国カリフォルニア州テメキュラのケミコン社(Chemicon,Temecula,CA,USA))およびMMP−9(ヤギ抗−MMP−9ポリクローナル抗体、米国カリフォルニア州サンタ・クルズのサンタ・クルズバイオテクノロジー社(Santa Cruz Biotechnology、Santa Cruz,CA,USA))の検出のために、追従抗体を用いた。両方の場合において、製造者の説明書に従って、免疫組織化学解析を実施した。
統計的解析
データを平均±SEMで表した。次に、両側P値(グラフパッドインサート(GraphPad Instat)3)を用いて、一連のデータを対応のないノンパラメトリックのマン・ホイットニー(Mann−Whitney)検定と比較した。P<0.05で、差を有意とみなした。
In vitroでのMMP抑制試験
化合物Bとその対応するペプチジルヒドロキサム酸のヒトMMP抑制活性の結果を表2に示す。両化合物は、1.0E−05Mの濃度で、in vivoにおいてMMP−1およびMMP−2に有効であり、化合物Bは、上記ペプチドと比較した場合、増大した抑制活性を示す。対照的に、MMP−3に関して2種のプロテアーゼ阻害剤に、非活性を示した。これらの実験値は、MMP−1およびMMP−3に関するペプチジルヒドロキサム酸の公表されるIC50値(IC50を各々1.0E−06Mと1.5E−04Mとみなす)と完全に一致した。しかしながら、化合物Bと上記ペプチドに対して1.0E−05Mの濃度で、酵素抑制率を既に実測した(IC50は、3.0E−05Mで報告されている)ように、結果は、MMP−2に対して僅かに強かった。
生体内分布アッセイ
ApoE−KOマウスの血漿、主器官および動脈標本における化合物Bとその参照化合物Gd−DOTAの生体内分布を図1に示す。静脈注入後1時間、両種の造影剤は、肝臓の取り込みとは異なり、血漿、腎臓および筋肉蓄積において有意差を示さなかった。一般的に、化合物BとDotarem(著作権)の濃度は、排出器官である腎臓を除いて、主要器官において劣った(つまり、<1%ID)。さらに、2種の造影剤を体内から直ちに除去した。血漿で判明される注入量のパーセントは、約1〜2%であった(血漿中での放出の半減期:15分)
動脈標本での組織分布に関して、化合物Bは、Dotarem(p<0.01)と比較した場合3〜3.5倍の濃度で、動脈性の壁に優先的に蓄積したことが示される。さらに、化合物Bは、最も多くのアテローム性動脈硬化プラーク(頚動脈および大動脈弓)を含む動脈性領域に汚染の傾向を示したが、Dotarem(著作権)では、示さなかった。
Ex vivoでの磁気共鳴画像
ワタナベ遺伝性高脂血症ウサギ由来の動脈薄片で、アッセイを実施した。1時間、3時間または18時間の培養後、全ての切片は、参照化合物Gd−DOTAで強いが広範囲の増大を示した。この結果は、3〜9ナノモル/切片(平均値)を得たICP−MSによる切片中のGd測定量と一致した。しかしながら、Gd−DOTAは、30分間の最初の洗浄工程中に直ちに消滅した。この時点で、Gd濃度は、平均値で、0.8ナノモル/切片より低かった。
対照的に、化合物Bは、全培養(5〜11ナノモル/切片の平均Gd濃度)後、強いがさらに描出した増大を示したが、上記造影剤は、培養期間が1時間を超える場合に、Gd−DOTAのように速く溶出しなかった。事実、3時間もしくは18時間培養した場合、30分および1時間の洗浄後、1〜8ナノモル/切片の各平均Gd濃度に対応して、上記造影剤は、はっきりしたシグナルを示した(図2)。
さらに、遊離ペプチドでの予備培養に関する抑制率/競争の研究を実施した場合、本発明者らは、化合物Bにのみ極僅かな増強を見出した。このことは、抑制率/競争は有効であり、化合物Bは、そのターゲットに対して特異的であることを示唆した。最終的に、ex vivoスクリーニングに対するこのアテローム性動脈硬化モデルは、対象のMMPを含有すると検証され、免疫組織化学解析により、MMP−1に対して高い可能性とMMP−9の低い発現性が明らかにされた。
頚動脈の外科的切除を施したヒト由来の動脈薄片で実施したアッセイ:特異的造影剤と非特異的造影剤を識別できる事前の実験スクリーニング条件(例えば:18時間の培養後、30分洗浄)の如く、および造影剤を検出する2つの技法、つまり良好に相関するex vivoでのMRIとICP−MSによるGd定量化の如く、本発明者らは、アテローム変性のヒト切片に関する研究にそれらを採用した。その結果は、ex vivoでのMRIおよびGd定量化により例証されるように、特異的な化合物Bだけがアテローム変性のヒト切片を増大することが可能で、非特異的化合物Gd−DOTAでは、不可能であることを示した。さらに、化合物Bは、脆弱性プラーク(免疫組織化学分析よりMMP−1、−2、−3、−7および−9に対して高い可能性を示した)と無症候性プラーク(低量のMMPを含有する)を識別できる。化合物Bは、ヒトアテローム性動脈硬化プラークの炎症性の程度、つまり脆弱性を評価することを対象としうると結論付けることができる。
(表1)in vivoでのMMP抑制試験のための実験条件
Figure 2007521254
(表2)蛍光分析により測定した、ヒトMMP−1、−2、および−3活性に関するプロテアーゼ阻害剤化合物Bおよびその対応するペプチドのin vivoでの効果。2通りの結果を得た。対照値のパーセント抑制率の平均として、結果を表す。
Figure 2007521254
実施例2)酸化鉄の超常磁性粒子をベースとする化合物
副実施例2.8:硝酸系磁性流体(nitric acid ferrofluid)(サイズPCS=38nm)
Figure 2007521254
副実施例2.9:硝酸系磁性流体(サイズPCS=23,3nm)
Figure 2007521254
化合物A
Figure 2007521254
副実施例2.10:(サイズPCS=67,9nm)
副実施例8+化合物A
Figure 2007521254
副実施例2.11:(サイズPCS=40,3nm)
副実施例8+化合物A+処理剤pH11
Figure 2007521254
副実施例12:(サイズPCS=25,6nm)
副実施例9+化合物A
Figure 2007521254
副実施例2.18
副実施例12+化合物PEPTIDE
化合物Aの調製
Figure 2007521254
1)ジエチル−1−[エトキシホスホリル]ビニルホスホネート
13g(0.433モル)のパラホルムアルデヒドと10ml(0.097モル)のジエチルアミンを、250mlのメタノール中に熱状態で溶かす。次に、24g(8.67×10−2モル)のジエチル[エトキシ(プロピル)ホスホリル]メチルホスホネートを加える。混合液を24時間還流する。反応媒体を真空下で濃縮する。濃縮物を250mlのトルエンで2回溶かした後、真空下で濃縮する。
得られたオイルを125mlのトルエン中に溶かす。0.14gのパラ−トルエンスルホン酸を加えた。ディーン・スターク・トラップ(Dean−Stark trap)を用いて、混合液を24時間還流し、その後、真空下で乾燥するまで濃縮する。
生成物を500mlのCHClで抽出した後、250mlの水で2回洗浄する。有機相をMgSOで乾燥させ、真空下で濃縮する。
粗生成物を625gのMerck Geduran(登録商標)シリカゲル(40〜63μm)で精製する。溶離液:CHCl/アセトン−50/50
18.4gを71%の収率で単離する。
マススペクトル:M/z=301.4(ES+)理論値M=300.2
13 スペクトル:(s)148.8ppm、(t)134.8−131.5−128.2ppm、(s)62.2ppm、(s)16.7ppm
スペクトル:(t)6.9−6.8−6.6ppm、(未分割のピーク)3.9ppm、(t)1.15ppm
2)ジエチル2−[2.2−ビス(ジエチルホスホリル)エチル]マロネート
1.6g(0.01モル)のジエチルマロネート、0.07g(0.001モル)のナトリウムエトキシドと3g(0.01モル)のジエチル[エトキシ(プロピル)ホスホリル]ビニルホスホネートを、15mlのエタノール中で、15分間攪拌する。[TLC:SiO、溶離液:CHCl/アセトン−50/50−Rf=0.6]。
5mlの飽和NHCl溶液をエタノール溶液に加える。混合液を真空下で濃縮する。残渣を30mlのエチルアセタートで抽出し、5mlの水で2回洗浄する。有機相をMgSOで乾燥させた後、蒸発乾燥させる。
得られたオイルを200gのMerck Geduran(登録商標)シリカ(40〜63μm)で精製する。溶離液:CHCl/アセトン−50/50
3.8gを収率82%で単離する。
マススペクトル:M/z460.9(ES+)、理論値M=460。
3)4,4−ジホスホノブタン酸(diphosphonobutanoic acid)
7g(15.7×10−2モル)のジエチル2−[2.2−ビス(ジエチルホスホリル)エチル]マロネートを350mlのHCI[5N]中で、8時間還流する。
得られた茶色のオイルを60gのシラン化シリカ60(0.063〜0.200mm)上で水溶出[HPLCモニタリング]で精製する。
3.6gを収率92%で単離する。
マススペクトル:M/z 249(ES+)、理論値M=248
HPLC:カラム:ハイパーカーブ(Hypercarb)(登録商標)250× 4mm 検出:202nm
均一濃度(isocratic)の溶離液 99/1:0.034 N HSO/CHCN
副実施例2.8
36g(0.181モル)のFeCl.4HOと20mlのHCl(37%)を150mlのHOに溶かした溶液を、3リットルの水と143ml(0.302モル)のFeCl(27%)からなる混合液に導入する。250mlのNHOH(25%)を力強く攪拌しながら導入する。混合液を30分間攪拌する。磁気分離により液体を除去する。磁性流体を2リットルの水で続けて3回洗浄する。
硝酸系磁性流体を200mlのHNO[2M]と共に15分間攪拌し、浮遊物を磁気分離により除去する。
硝酸系磁性流体を600mlの水と200mlのFe(NO[1M]で、30分間還流する。浮遊物を磁気分離により除去する。
硝酸系磁性流体を200mlのHNO[2M]で、15分間還流し、浮遊物を磁気分離により除去する。
硝酸系磁性流体を3リットルのアセトンで3回洗浄した後、400mlの水に溶かす。250mlの最終体積を得るまで、溶液を真空下で蒸発させる。
(表3)
Figure 2007521254
副実施例2.9
450mlのHO中に溶かした108g(0.543モル)のFeCl.4HOを4リットルの水と429ml(0.906モル)のFeCl(27%)の溶液に導入する。750mlのNHOH(25%)を素早く攪拌(1200rpm)しながら導入する。混合液を30分間攪拌する。磁気分離により、液体を除去する。磁性流体を3リットルの水で、続けて2回洗浄する。
硝酸系磁性流体を3リットルのHNO[2M]と共に15分間攪拌し、浮遊物を磁気分離により除去する。
硝酸系磁性流体を1300mlの水と700mlのFe(NO[1M]で、30分間(600rpm)還流する。浮遊物を磁気分離により除去する。
硝酸系磁性流体を3リットルのHNO[2M]と共に15分間攪拌し、浮遊物を磁気分離により除去する。
硝酸系磁性流体を3リットルのアセトンで3回洗浄した後、600mlの水に溶かす。250mlの最終体積を得るまで、溶液を真空下で蒸発させる。
この段階で、以下の性質を獲得する。
(表4)
Figure 2007521254
処理
200mlの上記の溶液を、2,4リットルのHNO中で4時間攪拌する。浮遊物を磁気分離により除去する。硝酸系磁性流体を3リットルのアセトンで2回洗浄した後、400mlの水に溶かす。250mlの最終体積を得るまで、溶液を真空下で蒸発させる。
(表5)
Figure 2007521254
副実施例2.10〜2.12:化合物gemビスホスホネートによる磁気粒子(p)の錯化の実施例
副実施例2.10
50mlの副実施例2.8(4.85M/L)を3リットルの水で希釈する。1.3g(5.24×10−3モル)の実施例1からの化合物Aを100mlの水に溶かした溶液を一滴ずつ導入する。30分間攪拌を続ける。綿状の固まりを磁気分離により単離した後、3リットルの水で3回洗浄する。
QS NaOH[1N]を用いてpH7.2にして700mlの水に再び溶解する。最終溶液を0.22μmの膜を通して濾過する。
鉄力価=0.252M/L
Fe=61.7%mass/mass
P=1.21%mass/mass
C=1.04%mass/mass
[化合物A/Fe]のグラフト度=1.86%モル/モル
副実施例2.11
50mlの副実施例2.8(4.73M/L)を3リットルの水で希釈する。1.3g(5.24×10−3モル)の実施例1からの化合物Aを80mlの水に溶かした溶液を一滴ずつ導入する。30分間攪拌を続ける。綿状の固まりを磁気分離により単離した後、3リットルの水で3回洗浄する。
QS NaOH[1N]を用いてpHを11にして、700mlの水に再び溶解した後、QS HCl[1N]を用いてpHを7.2に安定させる。最終溶液を0.22μmの膜を通して濾過する。
鉄力価=0.279M/L
Fe=63.9%mass/mass
P=1.38%mass/mass
C=1.07%mass/mass
[化合物A/Fe]のグラフト度=1.95%モル/モル
副実施例2.12
100mlの実施例2.9(2.742M/L)(PCSサイズ=21.3nm)を3リットルの水で希釈する。
1.5g(6.03×10−3モル)の実施例1からの化合物Aを100mlの水に溶かした溶液を一滴ずつ導入する。30分間攪拌を続ける。綿状の固まりを磁気分離により単離した後、3リットルの水で3回洗浄する。
QS NaOH[1N]を用いてpHを11にして700mlの水に再び溶解した後、QS HCl[1N]を用いてpHを7.2に安定させる。最終溶液を0.22μmの膜を通して濾過する。
鉄力価=0.285M/L
Fe=62.9%mass/mass
P=1.32%mass/mass
C=1.22%mass/mass
[化合物A/Fe]のグラフト度=1.90%モル/モル
緩和能
水性溶液中で20MHz(0.47T)、37℃。
(表6)
Figure 2007521254
実施例2.18
副実施例2.12の溶液100ml(0.285M/L)を、PALL(登録商標)30KD攪拌セルを通して限外濾過する。202mgの化合物Bからの化合物PEPTIDEアミノベンゾイル−Gly−Pro−D−Leu−D−Ala−NHOHを上記溶液に加える。pHをQS HCl[0.1N]で6.1に調整する。
100%C57BI/6系統(**:P<0.01)のApoE−KOマウスの血漿および主器官内の(左)と、動脈標本の血管壁(右)内の化合物B対Gd−DOTAの生体内分布を示す。 対照のDotarem(右)と比較した化合物B(左)に関するT1MRIシグナルを示す。

Claims (17)


  1. (PEPTIDE)n1−(LINKER)n2−(SIGNAL)n3 (I)
    [式中、
    1)PEPTIDEは、以下
    a)X1−X2−X3−X4−NHOH(II)
    (式中、
    X1は、存在しないか、またはX1はアルファ−アミノグリシンの残基であり、X2は、プロリン、ヒドロキシプロリン、チオプロリンおよびアラニンから選択されるアミノ酸の残基であり、X3は、グルタミン、グルタミン酸、ロイシン、イソロイシンおよびフェニルアラニンから選択されるアミノ酸の残基であり、X4は、グリシン、アラニン、バリン、ロイシンから選択されるアルファ−アミノ酸の残基であり、
    前記アルファ−アミノ酸X1のアミノ基の水素原子は、アセチル、ベンゾイル(Bz)、ベンジルオキシ、t−ブチルオキシカルボニル、ベンジルオキシカルボニル(Z)、p−アミノベンゾイル(ABz)、p−アミノ−ベンジル、p−ヒドロキシベンゾイル(HBz)、3−p−ヒドロキシフェニルプロピオニル(HPP)からなる群から選択されるX0基と置換されてもよい)、
    b)a)のペプチドに機能的に同等なペプチド、
    c)a)もしくはb)のペプチドに機能的に同等な(II)のペプチドフラグメント
    の群から選択され、
    2)SIGNALは、医用画像のためのシグナル構成物質(signal entity)であり、
    3)LINKERは、最終的に存在しないが、PEPTIDEとSIGNAL間の化学結合を表す]
    の化合物と、
    それらの薬学的塩と
    を含む診断用薬。
  2. X1が、存在しないか、またはX1が、グリシンであり、X2が、プロリン、ヒドロキシプロリン、チオプロリンから選択されるアミノ酸の残基であり、X3が、ロイシン、イソロイシンおよびフェニルアラニンから選択されるアミノ酸の残基であり、X4が、グリシン、アラニンから選択されるアルファ−アミノ酸の残基である、請求項1に記載の診断用薬。
  3. PEPTIDEが、Abz−Gly−Pro−D−Leu−D−Ala、HBz−Gly−Pro−D−Leu−D−Ala、Abz−Gly−Pro−Leu−Ala、Bz−Gly−Pro−D−Leu−D−Ala、Bz−Gly−Pro−Leu−Ala、HPP−Pro−D−Leu−D−Ala、HPP−Pro−Leu−Ala、Z−Pro−D−Leu−D−Ala、Z−Pro−Leu−Alaから選択されるXを有するX−NHOHである、請求項1に記載の診断用薬。
  4. PEPTIDEが、p−アミノベンゾイル−Gly−Pro−D−Leu−D−Ala−NHOHである、請求項1〜3のいずれか一項に記載の診断用薬。
  5. SIGNALが、DTPA、DOTA、DTPA BMA、BOPTA、DO3A、HPDO3A、TETA、TRITA、HETA、M4DOTA、DOTMA、MCTA、PCTAおよびそれらの誘導体から選択される大環状もしくは鎖式キレートである、請求項1〜4のいずれか一項に記載の診断用薬。
  6. SIGNALが、脂質ナノ粒子、リポソーム、ナノカプセルであり、前記SIGNALが、診断用の金属キレートのキャリアーである、請求項1〜4のいずれか一項に記載の診断用薬。
  7. 前記薬剤が、原子番号21〜29、42〜44、または58〜70、さらに具体的にはGd、または放射性核種、通常、99Tc、117Sn、111In、97Ru、67Ga、68Ga、89Zr、177Lu、47Sc、105Rh;188Re、60Cu、62Cu、64Cu、67Cu、90Y、159Gd、149Pr、166Hoの常磁性金属のイオンから選択される金属元素Mに結合する、請求項1〜6のいずれか一項に記載の診断用薬。
  8. SIGNALが酸化鉄粒子である、請求項1〜4のいずれか一項に記載の診断用薬。
  9. 前記粒子が、gem−ビスホスホネートで被覆される、請求項8に記載の診断用薬。
  10. 心血管疾患/アテローム症の診断のための、請求項9に記載の化合物の使用。
  11. 心血管疾患/アテローム症の診断用の薬剤を調製するための、請求項1〜9のいずれか一項に記載の化合物の使用。
  12. ペプチドX1−X2−X3−X4−NHOHとSIGNALの構成物質との結合を含む、請求項1〜8のいずれか一項に記載の化合物の調製方法。
  13. a)請求項1〜9のいずれか一項に記載の診断用薬を患者に投与する段階と、b)診断画像技法により、前記患者内の前記診断用薬が集中する部位の画像を得る段階を含む、患者において、マトリックスメタロプロテイナーゼの存在を検出、画像化、またはモニターする方法。
  14. a)請求項1〜9のいずれか一項に記載の診断用薬を患者に投与する段階と、c)診断画像技法により、前記患者内の前記診断用薬が集中する部位の画像を得る段階とを含む、患者において、マトリックスメタロプロテイナーゼ活性に関連する病的異常を検出、画像化、またはモニターする方法。
  15. 前記アテローム性動脈硬化症が、アテローム性冠動脈硬化症もしくは脳血管性のアテローム性動脈硬化症である、請求項14に記載の方法。
  16. 請求項15に記載の方法の実行を含む患者の活動性のアテローム性動脈硬化症の程度を決めることにより、一過性脳虚血発作もしくは脳卒中に対して高リスクの患者を識別する方法。
  17. 請求項15に記載の方法により、患者を画像化して活動性のアテローム性動脈硬化症の程度を決めることにより、急性心臓虚血、心筋梗塞または心臓死に対する高リスクの患者を識別する方法。
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