JP2007511258A - 手持ち式カプセル装置 - Google Patents
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Abstract
手持ち式装置(1;101)が、ハウジング(3;103)、前記ハウジング中の軌道(17;117)、前記軌道中のカプセル(21;121)の鎖(19;119)および前記軌道に沿って前記鎖を運搬するよう作製された運搬機構(27,31b〜f;131,139)を有する。前記カプセルは医薬粉末を含むことができる。
【選択図】 図3
【選択図】 図3
Description
本発明は、手持ち式カプセル装置に関するものであり、特には(それに限定されるものではないが)各カプセルに吸入用医薬粉末が入った乾燥粉末吸入器で使用されるそのような装置に関するものである。
乾燥粉末吸入装置(短縮して「DPI」)は、呼吸器疾患治療での使用において十分に確立されたものである。例として、グラクソスミスクライン(GlaxoSmithKline)のDISKUS(登録商標)装置を挙げることができる。概して、医薬組成物は呼吸用粉末として製剤され、粉末を複数の単位用量に分割し、各用量を投与帯片上のブリスタのような自体が封止された容器に入れる。吸入器を使用する際には、その容器を1回に1個、吸入装置の開封機構によって開け、装置のマウスピースでの患者の吸入によって装置から発生する空気流により、粉末用量が同伴されて患者の気道に輸送される。
本発明は、DPIでの用途を有する可能性がある新規な概念を提案するものである。
本発明によれば、ハウジング、前記ハウジング中の軌道、前記軌道中のカプセルの鎖および前記軌道に沿って前記鎖を運搬するよう作製された運搬機構を有する手持ち式装置が提供される。
前記手持ち式装置は、各カプセルが吸入用医薬粉末を収容している、患者への医薬投与用の吸入装置の部品として使用されるように作製され得る。
本発明の好ましい特徴について、添付の従属項ならびに添付の図面を参照して下記に記載の本発明の非限定的で例示的な実施形態で説明する。
図1〜6には、本発明による第1の手持ち式装置1を示した。装置1は、この実施形態では成形によって形成されていても良いプラスチック材料製のハウジング3を有する。ハウジング3は、上面5、下面7およびそれぞれ上面および下面5、7の外周縁部11、13につながるエンドレスの側面9を有する。このようにして、図2に示したように、上面、下面および側面5、7、9がハウジング3の内側容量部15を画定している。
図2および3に示したように、ハウジング内側容量部15には、連結されていないカプセル21のエンドレスの鎖19を受けるエンドレスの軌道17が設けられている。軌道17には通路があり、その通路は内側方向に伸びている軌道17のほぼU字型の折り曲げ部分23以外のハウジング3の外周に隣接して配置されている。折り曲げ部分23は、軌道17においてループまたはシケイン(chicane)を形成している。図3の平面図は、折り曲げ部分23が軌道に閉鎖W字型構造を与えていることを示している。
上面および下面5、7はそれぞれ、軌道17の屋根18および底20を提供する。さらに、軌道17の側面は、ハウジング側面9の内表面10およびハウジング内側容量部15における内壁構造25の対向側面24によって提供される。内壁構造25はプラスチック材料製であることができ、例えば成形によって作られる。さらに、内壁構造25はハウジング3の他の部分のいずれかと一体形成することができる。
図3〜6からわかるように、カプセル21は同一のものであり、それぞれが中空のほぼ円柱の管26を有する。この実施形態では、カプセル21はプラスチック材料製であり、好ましくは成形によって作られる。カプセル21は、並列で軌道17に直立して配置される。カプセル21は、内部に医薬粉末などの粉末内容物を入れるように作られており、図示およびWO2004/045688(これの全内容が、参照によって本明細書に組み込まれる)に記載の形態を取ることができる。
各カプセル21に吸入用医薬粉末1用量が入っていると、装置1はハウジング3上にマウスピース28を設けることで示されるように、乾燥粉末吸入器(DPI)の形態を取ることができる。マウスピース28に代えて、別の形態のノズル、例えば鼻腔に挿入される大きさおよび形状のノズルを用いることが可能であると考えられる。
各カプセル21は、約5mm〜約15mmの範囲の長さ(高さ)および約3mm〜約8mmの範囲の外径を有することができる。すなわち、カプセル21は「マイクロカプセル」と称することができる。そのようなカプセル21は、約2μg〜約30mgの範囲の単位用量の医薬粉末を保持する上で適したものであることができる。カプセル21は、約2μg〜約250μgの範囲での純粋な活性医薬物質もしくは純粋な活性医薬物質の混合物(すなわち、増量充填剤を含まない)あるいは約30mg以下の医薬粉末の増量した単位用量を含むことができる。
医薬粉末の単位用量が少量である場合、例えば約2〜250μgの範囲では、カプセル21が約5mm〜約6mmの範囲の長さ(高さ)および約3mm〜約5mmの範囲の外径を有することが好ましい。
特に図5について説明すると、ハウジング3には軌道17周囲でカプセル鎖19を運搬するための運搬機構が設けられている。その運搬機構は、ハウジング3に回動可能に取り付けられた6個の平歯車29a〜fを有するギアトレイン27を有する。この実施形態における歯車29a〜fは、成形によって形成されたものであっても良いプラスチック材料製である。
歯車の一つ29a(以下、「アクチュエータ歯車」と称する)がハウジング側面9から突出していることで、装置1のユーザーは、装置1を保持している手のいずれかの指(例えば親指)でその装置を回転させることができる(図1参照)。
他の歯車29b〜f(以下、「補助歯車」と称する)は、他の補助歯車のうちの特定のものおよびアクチュエータ歯車29aと噛み合うことで、アクチュエータ歯車29aの回転によって、各補助歯車29b〜fが同時に回転するようになる。具体的には、この実施形態では、中央補助歯車29fが衛星補助歯車と見なすことができる他の補助歯車29b〜eそれぞれと噛み合う。さらに、衛星補助歯車の一つ29bが、サムホイール29a(thumbwheel)と噛み合う。このようにして、サムホイール29aの回転によって、各補助歯車29b〜fの回転を生じさせる。
図4および5からさらにわかるように、各補助歯車29b〜fは、スターホイールまたはスプロケット31b〜fに回動可能につながっている。さらに詳細には、各スプロケット31b〜fはスピンドル33b〜fを有し、それの一端が、回転軸で関連する補助歯車29b〜fに取り付けられている。各スピンドル33b〜fの他端は、屋根18にある凹部(中央に配置されたスプロケット33fに対する凹部34fが図4に示されている)に回動可能に取り付けられている。この実施形態では、スプロケット31b〜fはプラスチック材料製であり、成形によって形成されていても良い。
明らかなように、補助歯車29b〜fがアクチュエータ歯車29aによって駆動されると、それによってスプロケット31b〜fの回転が生じる。明らかなように、スプロケット31b〜fはいずれも同時に回転する。
図2からわかるように、各スプロケット31b〜fは、軌道17における曲り部35b〜fに配置されていることで、それの歯37が個々の曲り部でカプセル21に係合するようになっている。従って、サムホイール29aが回って補助歯車29b〜fの回転が生じるのに応答してスプロケット31b〜fが回転すると、スプロケット歯37が軌道17でカプセル鎖19を進めさせる。
図6A〜Fには、軌道17でのカプセル鎖19の全周回を示してあり、カプセル鎖19の異なる区画におけるカプセル21は図6A〜Fでは異なる陰影を施すことで、カプセルの動きについてよりわかりやすくしている。図6A〜Fで矢印によって示したように、ある方向の回転でのサムホイール29aの回転によって、反対方向の回転で軌道17を通って運搬する機構によって、カプセル鎖19が駆動される。
軌道17に折り曲げ部分23を設けることで、軌道17が単にハウジング3の外周に従う場合と比較して、通路長さが長い軌道となることがわかる。別の表現をすると、折り曲げ部分23は、軌道17に対して、コンパクトで省スペースの構造を提供する。従って、軌道17はより多くのカプセル21を受け取ることができる。装置1が乾燥粉末吸入器である場合、例えばそれは、装置がより多くの用量の粉末医薬を運搬することが可能であることを意味しており、患者があまり頻繁に交換する必要がないことを意味している。
当業界の熟練した読者であれば、ギアトレイン27における各歯車29a〜fを滑らかな表面のホイールに代えて用いることで、駆動力がトレインに沿って、ホイール間の摩擦係合により、すなわち個々のピッチ点でのホイール間の回転接触を介してスプロケット31b〜fに伝達されるようにすることが可能であることも明らかであろう。
図7〜14には、本発明による第2の手持ち式装置101を示してある。第2の手持ち式装置101は、第1の手持ち式装置1と非常に類似している。従って、類似の特徴は同様の参照番号によって識別し、第2の装置101での共通の特徴部分についての詳細な説明は行わない。
第2の装置101において軌道117は、鎖連結されたカプセル121によって構成されたカプセル鎖119を有する。すなわち、鎖119におけるカプセル121は互いに連結されていて、第1の装置1での場合のように切り離されていない。詳細には、カプセル121が連結されて鎖119となっていることで、鎖119が撓んで、軌道117の曲り部135b〜fを曲がることができるようになっている。
図10〜12は、カプセル鎖119におけるカプセル121の一つをより詳細に示したものである。中空の円柱管126は上端161とその上端161から長手方向に隔てられた下端163を有する。管126には足部165が設けられており、その足部は下端163から外側方向に放射状に伸び、直立状の円形隆起部167を有する。
図13に示したように、各カプセル121の隆起部167が鎖119における隣接するカプセル121の内腔部169の下端に差し込み可能となってカプセル121を一緒に連結することから、足部165はカプセル鎖119を連結させるものである。さらに、隆起部167と内腔部169の相対的な寸法によって、カプセル121がそれに挿入される隆起部167を中心として旋回できることにより、カプセル鎖119が軌道117における曲り部135b〜fを通り抜けることができる。
好ましくは隆起部167は、管126の円形内腔部169の内径d2に等しいかそれよりわずかに小さい外径d1を有する。
円柱管126の上端161には、放射状のリップ円弧部162が設けられている。図7および13からわかるように、リップ円弧部162の目的は、鎖119における隣のカプセル121にもたれることでカプセル鎖119に連結された時に、カプセルがそれの長軸を中心にして傾くのを防止または実質的に防止することにある。
カプセル121ならびにそれらが取り得る各種形態に関する詳細については、2003年4月17日出願の英国特許出願0308969.5からの優先権を主張する2004年4月14日出願の本出願人の同時係属の国際特許出願PCT/EP2004/004007(これらの全内容が、参照によって本明細書に組み込まれるものとする)に記載されている。
第2の装置101におけるカプセル121は、第1の装置1のカプセル21について前述したものに相当する寸法のものであることができる。さらに、各カプセル121の内腔部169は、約1mm〜約6mmの範囲の内径d2を有することができる。例えば約2〜250μgの範囲の少量単位用量の医薬粉末の場合、内腔部の内径d2は約1mm〜約3mmの範囲であることが好ましく、より好ましくは約2mmである。
図7に示したように、例えば第2の装置101における軌道117の内表面は、第1の装置1の場合のように中央挿入物によって画定されない。代わりに、第2の装置101は、内部にクリップ留めされたほぼU字形状の複数のクリップ151a〜cを有する。各クリップ151a〜cの弾性外側リム153a〜cが、軌道117の横部分を画定している。さらに、各軌道曲り部135b〜eの内部には、カプセル鎖119を巻き取る支柱155b〜eが配置されている。
カプセル121が一緒に連結されて鎖119となっていることで、第1の装置で用いた機構と比較して、装置101の運搬機構を簡略なものとすることができる。この実施形態では、運搬機構は、カプセル鎖119を進めるための単一のスプロケット131を有する。簡便を期して、スプロケット131は、軌道117の折り曲げ部分123の曲り部135fの内部に配置されている。スプロケット131のスピンドル133は、好ましくはハウジング103の下面107の下に配置された刻み付き外表面を有するノブ139に回動可能につながれている。従って、ノブ139が回転することでスプロケット131の回転が生じ、軌道117でカプセル鎖119が進む。
図14A〜Eには、ノブ139の回転に応答しての、軌道117の全周回路におけるカプセル鎖119の一連の動きを示してある。矢印で示したようにカプセル鎖119は、ノブ139と比較して反対方向の回転で、軌道117を回る。
本発明で使用される医薬粉末に適切な医薬は、例えばコデイン、ジヒドロモルヒネ、エルゴタミン、フェンタニルまたはモルヒネなどの鎮痛薬;ジルチアゼムなどの狭心症薬;クロモグリク酸化合物(例:ナトリウム塩)、ケトチフェンまたはネドクロミル(例:ナトリウム塩として)などの抗アレルギー薬;セファロスポリン類、ペニシリン類、ストレプトマイシン類、スルホンアミド類、テトラサイクリン類およびペンタミジンなどの抗感染薬;メタピリレンなどの抗ヒスタミン薬;ベクロメタゾン(例:ジプロピオン酸エステルとして)、フルチカゾン(例:プロピオン酸エステルとして)、フルニソリド、ブデソニド、ロフレポニド(rofleponide)、モメタゾン(mometasone)(例:フロン酸エステルとして)、シクレソニド(ciclesonide)、トリアムシノロン(例:アセトニドとして)または6α,9α−ジフルオロ−11β−ヒドロキシ−16α−メチル−3−オキソ−17α−プロピオニルオキシ−アンドロスタ−1,4−ジエン−17β−カルボチオ酸S−(2−オキソテトラヒドロ−フラン−3−イル)エステルなどの抗炎症剤;ノスカピンなどの鎮咳薬;アルブテロール(例:遊離塩基または硫酸塩として)、サルメテロール(例:キシナホ酸塩として)、エフェドリン、アドレナリン、フェノテロール(例:臭化水素酸塩として)、ホルモテロール(例:フマル酸塩として)、イソプレナリン、メタプロテレノール、フェニレフリン、フェニルプロパノールアミン、ピルブテロール(例:酢酸塩として)、レプロテロール(例:塩酸塩として)、リミテロール、テルブタリン(例:硫酸塩として)、イソエタリン、ツロブテロールまたは4−ヒドロキシ−7−[2−[[2−[[3−(2−フェニルエトキシ)プロピル]スルホニル]エチル]アミノ]エチル−2(3H)−ベンゾチアゾロンなどの気管支拡張薬;2R,3R,4S,5R)−2−[6−アミノ−2−(1S−ヒドロキシメチル−2−フェニル−エチルアミノ)−プリン−9−イル]−5−(2−エチル−2H−テトラゾール−5−イル)−テトラヒドロ−フラン−3,4−ジオール(例:マレイン酸塩として)などのアデノシン2a作働薬;(2S)−3−[4−({[4−(アミノカルボニル)−1−ピペリジニル]カルボニル}オキシ)フェニル]−2−[((2S)−4−メチル−2−{[2−(2−メチルフェノキシ)アセチル]アミノ}ペンタノイル)アミノ]プロパン酸(例:遊離酸またはカリウム塩として)などのα4インテグリン阻害薬;アミロリドなどの利尿薬;イプラトロピウム(例:臭化物として)、チオトロピウム(tiotropium)、アトロピンまたはオキシトロピウム(oxitropium)などの抗コリン作働薬;コルチゾン、ハイドロコルチゾンまたはプレドニゾロンなどのホルモン類;アミノフィリン、コリン・テオフィリネート、リジンテオフィリネートまたはテオフィリンなどのキサンチン類;インシュリンまたはグルカゴンなどの治療タンパク質およびペプチド;ワクチン、診断薬および遺伝子治療薬から選択することができる。当業者には、適宜に医薬を、塩の形で(例:アルカリ金属塩またはアミン塩あるいは酸付加塩として)、またはエステルとして(例:低級アルキルエステル)、または溶媒和物として(例:水和物)用いて、その医薬の活性および/または安定性を至適化させることができることは明らかであろう。
好ましい医薬は、抗炎症剤(例:コルチコステロイドまたはNSAID)、抗コリン作用薬、β2−アドレナリン受容体作働薬、抗感染薬(例:抗生物質または抗ウィルス薬)および抗ヒスタミン薬である。その医薬は、カプセル中の単独の医薬であったり、別の医薬との組み合わせであることができる。好ましい組み合わせは、上記の好ましい医薬リストに基づいたものである。
カプセル中での医薬組み合わせの成分として好ましいものは、アルブテロール、サルメテロール、プロピオン酸フルチカゾンおよびジプロピオン酸ベクロメタゾンならびにそれらの塩もしくは溶媒和物であり、例えばアルブテロールの硫酸塩およびサルメテロールのキシナホ酸塩である。
本発明のカプセルで使用する上で特に好ましい医薬の組み合わせは、抗炎症剤と組み合わせた気管支拡張剤である。気管支拡張剤は好適には、β−作働薬、特には長期作用性β−作働薬(LABA)である。好適な気管支拡張剤には、サルブタモール(例:遊離塩基または硫酸塩として)、サルメテロール(例:キシナホ酸塩として)およびホルモテロール(例:フマル酸塩として)などがある。抗炎症剤は好適には、抗炎症性ステロイドである。好適には抗炎症化合物には、ベクロメタゾンエステル(例:ジプロピオン酸エステルとして)、フルチカゾンエステル(例:プロピオン酸エステルとして)またはブデソニドあるいはそれらの塩または溶媒和物などがある。ある好ましい組み合わせは、プロピオン酸フルチカゾンおよびサルメテロールまたはそれらの塩もしくは溶媒和物(特には、キシナホ酸塩)である。さらに好ましい組み合わせは、ブデゾニドとホルモテロールまたはそれらの塩もしくは溶媒和物(例:フマル酸塩としてのホルモテロール)である。
概して、気管支または肺の肺胞領域への送達に好適な粉末医薬粒子は、10μm未満、好ましくは6μm未満の空気力学的直径を有する。例えば鼻腔、口または咽頭などの気道の他の部分への送達が望ましい場合には、他の大きさの粒子を用いることができる。医薬は純粋な薬剤あるいは吸入に好適な賦形剤(担体)とともに投与することができる。好適な賦形剤には、多糖類(すなわち、デンプン、セルロースなど)、乳糖、グルコース、マニトール、アミノ酸およびマルトデキストリンなどの有機賦形剤、ならびに炭酸カルシウムまたは塩化ナトリウムなどの無機賦形剤などがある。乳糖が好ましい賦形剤である。賦形剤は、混合、共沈などの公知の方法によって医薬とともに含めることができる。
粉末医薬および/または賦形剤の粒子は、例えば微粉化、粉砕または篩がけなどの従来の方法によって製造することができる。さらに、医薬および/または賦形剤粉末は、特定の密度、粒径範囲または特性で加工することができる。粒子は、活性薬剤、界面活性剤、壁形成材料または当業者によって望ましいと考えられる他の成分を含むことができる。
誤解を避けるために、本発明は図面の各図を参照して前述した具体的な実施形態に限定されるものではなく、添付の特許請求の範囲に含まれるあらゆる形態を取ることができる。さらに前記の具体的な実施形態には、特許請求の範囲に従って変更を加えることができる。さらに、本発明のパラメータおよび特徴に関しての「ほぼ」等の接頭語句を使用する場合は、正確なパラメータまたは特徴ならびにそれらからの逸脱も包含することを意味している。最後に、特許請求の範囲に参照符号が含まれているのは単に説明を目的としたものであって、特許請求の範囲に対して限定的な効果を有するものと理解すべきではない。
本願は、2003年11月3日出願の英国特許出願0325628.6からの優先権を主張するものであり、それの当初の全内容は、参照によって本明細書に組み込まれるものとする。その出願は、2003年11月3日出願の英国特許出願0325627.8からの優先権を主張する「手持ち式カプセル装置」という名称の本願人による同時係属中の国際特許出願に関係するものでもある(これら各出願の全内容は、参照によって本明細書に組み込まれるものとする)。
1、101 手持ち式装置
3、103 ハウジング
17、117 軌道
19、119 鎖
21、121 カプセル
23、123 折り曲げ部分
26 カプセル本体
27、31b〜f、131、139 運搬機構
27 駆動ホイールトレイン
29a、139 アクチュエータ要素
29b〜f ホイール
29a〜f 駆動機構
31b〜f、131 スプロケット
33b〜f スピンドル
35b〜f、135f 曲り部
3、103 ハウジング
17、117 軌道
19、119 鎖
21、121 カプセル
23、123 折り曲げ部分
26 カプセル本体
27、31b〜f、131、139 運搬機構
27 駆動ホイールトレイン
29a、139 アクチュエータ要素
29b〜f ホイール
29a〜f 駆動機構
31b〜f、131 スプロケット
33b〜f スピンドル
35b〜f、135f 曲り部
Claims (33)
- ハウジング(3;103)、前記ハウジング中の軌道(17;117)、前記軌道中のカプセル(21;121)の鎖(19;119)および前記軌道に沿って前記鎖を運搬するよう作製された運搬機構(27,31b〜f;131,139)を有する手持ち式装置(1;101)。
- 前記運搬機構が、前記運搬機構を作動させるための手動操作可能なアクチュエータ要素(29a;139)を有する請求項1に記載の装置。
- 前記アクチュエータ要素が前記ハウジングに回転可能に取り付けられており、それの回転が前記運搬機構を作動させる請求項2に記載の装置。
- 前記運搬機構が、前記ハウジングに回転可能に取り付けられ、前記カプセル鎖に係合するよう配置されてそれを前記軌道内で進めるようになっているスプロケット(31b〜f;131)を有する請求項1ないし3のいずれかに記載の装置。
- 前記スプロケットが前記アクチュエータ要素に動作可能に連結されている請求項2または3に従属した場合の請求項4に記載の装置。
- 前記運搬機構が前記スプロケットおよび前記アクチュエータ要素からなる請求項5に記載の装置。
- 前記軌道が曲り部(35b〜f;135f)を有し、前記スプロケットが前記曲り部に配置されている請求項4、5または6に記載の装置。
- 前記スプロケットが、それぞれが回転可能に前記ハウジングに取り付けられ、前記カプセル鎖に係合するように配置されて、前記軌道内でそれを進めるようになっている前記運搬機構の複数のスプロケット(35b〜f)のうちの一つである請求項4に記載の装置。
- 前記軌道が複数の曲り部(35b〜f)を有し、各スプロケットが異なる曲り部に配置されている請求項8に記載の装置。
- 前記軌道に各曲り部用のスプロケットがある請求項9に記載の装置。
- 前記または各スプロケットが、前記関連する軌道曲り部の内側に配置されている請求項7、9または10に記載の装置。
- 前記運搬機構が、前記アクチュエータ要素の動作に応答して前記カプセル鎖に駆動力を与えるように作製された駆動機構(29a〜f)を有する請求項2または該請求項に従属する請求項に記載の装置。
- 前記駆動機構が、駆動ホイールトレイン(27)を有する請求項12に記載の装置。
- 前記駆動ホイールトレインが前記ハウジングに回転可能に取り付けられた複数のホイール(29b〜f)を有し、各ホイールが異なるスプロケットに動作可能に連結されていることで、前記ホイールの回転が前記関連するスプロケットの回転を生じさせるようになっている請求項8に従属した場合の請求項13に記載の装置。
- 各スプロケットが、前記関連するホイール上に取り付けられていることで、それとともに回転するようになっている請求項14に記載の装置。
- 各関連する対の前記スプロケットおよびホイールが前記ハウジングに同軸で取り付けられている請求項15に記載の装置。
- 各スプロケットがスピンドル(33b〜f)を有し、各スピンドルがそれの回転軸で前記関連するホイール上に取り付けられている請求項16に記載の装置。
- 前記駆動ホイールトレインの少なくとも1個の所定のホイール(29b)が、前記装置のユーザーが手動で動かすことができる前記アクチュエータ要素と係合しており;前記アクチュエータ要素の動きが前記少なくとも1個の所定のホイールの回転を生じさせて、前記駆動ホイールトレインを駆動させる請求項13ないし17のいずれかに記載の装置。
- 前記駆動ホイールトレインが、前記ホイールが歯車である駆動歯車トレインである請求項13ないし18のいずれかに記載の装置。
- 前記歯車が平歯車ホイールである請求項19に記載の装置。
- 前記鎖における前記カプセルが細長い本体(26)を有し、並列の関係で前記軌道に直立して配置されている請求項1ないし20のいずれかに記載の装置。
- 前記カプセルがほぼ円柱形である請求項21に記載の装置。
- 前記カプセルが粉末製品を含む請求項1ないし22のいずれかに記載の装置。
- 前記カプセルが医薬を含む請求項1ないし23のいずれかに記載の装置。
- 前記各カプセルが単位用量の医薬粉末を含む請求項23または24に記載の装置。
- 前記カプセルが互いに連結されている請求項1ないし25のいずれかに記載の装置。
- 前記軌道がエンドレスである請求項1ないし26のいずれかに記載の装置。
- 前記鎖がエンドレスである請求項27に記載の装置。
- 前記軌道が少なくとも1個の折り曲げ部分(23;123)を有することで、前記軌道を省スペース構造としている請求項1ないし28のいずれかに記載の装置。
- 前記曲り部が前記折り曲げ部分の内側にある請求項7に直接または間接に従属している場合の請求項29に記載の装置。
- 患者に対して医薬を投与するための吸入装置の部品として使用されるように作製された請求項1ないし30のいずれかに記載の装置。
- 請求項1ないし32のいずれかに記載の手持ち式装置を組み込んだ、患者に医薬を投与するための吸入装置。
- 実質的に、添付の図面の図1〜6または図7〜14を参照して明細書で説明し、それら図に示した手持ち式装置。
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