JP2007510787A - レブリン酸c4〜c8アルキル含有燃料組成物 - Google Patents

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Abstract

ガス油ベース燃料とレブリン酸アルキルとを含有する燃料組成物において、該レブリン酸アルキルがレブリン酸C4−8アルキルである該組成物。前記燃料組成物の相分離温度を所定水準未満に確保する目的で、前記レブリン酸アルキルがレブリン酸C4−8アルキル群から選択される。
【選択図】なし

Description

本発明は、ガス油ベース燃料含有燃料組成物、特にレブリン酸エステル、詳しくはレブリン酸C4−8アルキルを含有するこの種の組成物、並びにその製造法及び使用法に関する。
燃料組成物の特性及び/又は性能、例えばエンジン性能を改変するため、2種の異なる燃料成分をブレンドすることが知られている。公知のディーゼル燃料成分としては、生物材料から誘導したバイオ燃料があり、その具体例としては、レブリン酸エステルがある。
レブリン酸エステル(レブリン酸のエステル)及び適当なアルコールとフルフリルアセテートとの反応によるレブリン酸エステル、特にメチル、エチル、プロピル、ブチル、ペンチル及びヘキシルエステルの製造については、Zh. Prikl. Khim.(Leningrad)(1969)42(4),958−9に記載されている。
WO−A−94/21753は、C4−6ケト−カルボン酸、好ましくはレブリン酸とC1−22アルコールとのエステルを或る割合(例えば1〜90容量%、1〜50容量%、好ましくは1〜20容量%)で含むと共にガソリン及びディーゼルの両燃料を含む内燃機関用燃料を開示している。ガソリン燃料にはC1−8アルコールとのエステルを、またディーゼル燃料にはC9−22アルコールとのエステルを含有させるのが特に好適であると記載されている。
WO−A−94/21753の実施例は全て、オクタン価(RON及びMON)向上のため、レブリン酸エステルを或る量含んでいる。
WO−A−03/002696は、燃料のリード蒸気圧を殆ど又は全く増大させないか、ベース燃料の引火点に殆ど又は全く影響を与えないエタノール或いはMTBE又はETBEのような従来の酸素化物よりも更に多量の酸素を付与する目的で、レブリン酸又はその官能性誘導体を取込んだ燃料を開示している。官能性誘導体は、好ましくはアルキル誘導体、更に好ましくはC1−10アルキル誘導体である。レブリン酸エチルが好ましく、或いは代りにレブリン酸メチルが好ましいと述べている。レブリン酸又は官能性誘導体は、燃料に対し0.1〜5容量%用いるのが好ましい。
WO−A−03/002696は、“以上の事を以下の実施例で例証する”(11頁31行)と述べているが、組成及びテスト結果のデータについて次のように述べている。
“レブリン酸エチル5.0%以下、水1.0%及びノニオン界面活性剤2.0%を含有する規格ガソリンブレンドは、ベースガソリンと同様のRVPを有することが判った。”また、
“レブリン酸エチル5.0%以下、水1.0%及びノニオン界面活性剤2.0%を含有する規格ガソリンブレンドは、ベースディーゼルンと同様の引火点を有することが判った。”
現在、市場で入手可能な圧縮点火(ディーゼル)エンジンは、所望の規格を有する燃料で走行するのに最適化されている傾向がある。更に、エンジンの操作に必要な条件は、エンジン内での燃料組成物の作動態度に影響を与える。特に、大気温度が低下すると、燃料組成物中の成分同士の混和性が低下する。このような混和性の低下は、それ自体、相分離温度の上昇として現れる。相分離温度は、冷却すると、混合物が複数の明確な混和不能層に分離する温度として定義される。したがって、全体の燃料特性及び/又は性能を改変するため、市販の標準ディーゼルベース燃料を他の燃料成分とブレンドすると、得られるブレンドのエンジン内での意図する性能に悪影響を与える可能性がある。
標準ベース燃料の代りに燃料ブレンドでエンジンを走行させると、更に複雑になる可能性がある。エンジンの燃料噴射システム内では、燃料は特定のエラストマー材料、特に燃料ポンプのシールと接触する。使用中、これらエラストマーの多くはディーゼル燃料と接触して、或る程度、膨潤する。膨潤の程度は、例えば膨潤を促進する作用のある燃料、芳香族燃料成分及び酸素化物の化学性に依存する。
燃料噴射システム内の新しいエラストマーは、均一な燃料規定食と平衡しやすく、したがって所要水準の密封に対し合理的な稠度を与えることができる。しかし、燃料規定食にエラストマーの膨潤程度に何らかの重大な変化が起こると、エラストマーは傷付きやすくなる。最悪の場合、混合燃料規定食は、燃料漏れが起こるような程度までエンジンのエラストマー成分に重圧をかける可能性がある。
以上の理由から、いずれのディーゼル燃料ブレンドも、エンジンの最適化を意図する市販の標準ディーゼルベース燃料にできるだけ近い全体規格を有することが望ましい。
しかし、ディーゼル燃料ブレンドにこのような全体規格を付与するのは、いずれの追加する燃料成分もベース燃料の特性及び性能を変えやすいので、困難かも知れない。更に、ブレンドの特性、特にエンジンのエラストマー部品や低温性能に対する影響を構成燃料だけの特性から予測するのは、必ずしも明確ではない。
WO−A−94/21753 WO−A−03/002696 EP−A−0583836 WO−A−97/14768 WO−A−97/14769 WO−A−00/11116 WO−A−00/11117 WO−A−01/83406 WO−A−01/83648 WO−A−01/83647 WO−A−01/83641 WO−A−00/20535 WO−A−00/20534 EP−A−1101813 US−A−5766274 US−A−5378348 US−A−5888376 US−A−6204426 GB−A−960493 EP−A−0147240 EP−A−0482253 EP−A−0613938 EP−A−0557516 WO−A−98/42808 US−A−4208190 WO−A−94/33805 WO−A−94/17160 US−A−5484462 US−A−5490864 WO−A−98/01516 Zh. Prikl. Khim.(Leningrad)(1969)42(4),958−9 Danping Wei及びH.A.Spikesによる論文、"The Lubricity of Diesel Fiuels"Wear,III(1986)217−235
ガス油ベース燃料とレブリン酸アルキルとを含む燃料組成物において、該レブリン酸アルキルをレブリン酸C4−8アルキル群から選択すると、燃料組成物の相分離温度が所定水準未満に確保できることが今回、意外にも見い出された。またレブリン酸C4−8アルキル群を含有する前記燃料組成物は、同様な濃度のレブリン酸エチルを含有する同種の組成物よりも更に、特定のエラストマーシール材料と適合でき、この適合性は、ベース燃料の適合性とは余り異ならないことが意外にも見い出された。
例えば、特定のベース燃料にブレンドした5容量%のレブリン酸エチルを、特定のレブリン酸C4−8アルキル5容量%で置換すると、相分離温度が大きく低下する、即ち、ベース燃料とレブリン酸エステルとの混和性を改良する。これは勿論、燃料ブレンドを低温環境下で使用する場合、特に有利である可能性がある。更に、このレブリン酸C4−8アルキル含有ブレンドは、レブリン酸エチル含有ブレンドよりもエラストマーの膨潤及び硬度に対する影響が実質的に少ないことが見い出された。
したがって本発明は、ガス油ベース燃料とレブリン酸アルキルとを含有する燃料組成物において、該レブリン酸アルキルがレブリン酸C4−8アルキルである該組成物を提供する。この燃料組成物の相分離温度を所定水準未満に確保する目的で、前記レブリン酸アルキルは、レブリン酸n−ブチル、レブリン酸n−ペンチル、レブリン酸2−ヘキシル及びレブリン酸2−エチルヘキシルのようなレブリン酸C4−8アルキル群から選択することが好ましい。前記水準は、好ましくは−10℃未満、更に好ましくは−20℃未満、最も好ましくは−30℃未満である。好ましくは、前記レブリン酸アルキルはレブリン酸C4−6アルキル群、更に好ましくはレブリン酸n−ブチル、レブリン酸2−ヘキシル、レブリン酸n−ペンチル及びレブリン酸2−ヘキシルから選択するか、或いは前記レブリン酸アルキルはレブリン酸Cアルキルである。この燃料組成物において、前記レブリン酸アルキルは好ましくはレブリン酸n−ペンチルである。
また本発明は、ガス油ベース燃料とレブリン酸アルキルとを含有する燃料組成物の相分離温度を所定水準未満に確保する目的で、該燃料組成物に、前記レブリン酸アルキルとしてレブリン酸C4−8アルキルを使用する方法も提供する。前記水準は、好ましくは−10℃未満、更に好ましくは−20℃未満、最も好ましくは−30℃未満である。この使用法において、前記レブリン酸アルキルは、好ましくはレブリン酸C4−6アルキル群、更に好ましくはレブリン酸n−ブチル、レブリン酸n−ペンチル及びレブリン酸2−ヘキシルから選択するか、或いは前記レブリン酸アルキルはレブリン酸Cアルキルである。この使用法において、前記レブリン酸アルキルは好ましくはレブリン酸n−ペンチルである。
更に本発明は、ガス油ベース燃料とレブリン酸エチルとを含有する燃料組成物中のレブリン酸エチルの少なくとも一部をレブリン酸C4−8アルキルと置換することを特徴とする該燃料組成物の相分離温度低下方法も提供する。この方法は、前記相分離温度を所定水準未満、好ましくは−10℃未満、更に好ましくは−20℃未満、最も好ましくは−30℃未満に低下させることを特徴とする。
なお更に本発明は、圧縮点火エンジンの燃焼室に本発明の燃料組成物を導入することを特徴とする圧縮点火エンジン及び/又はこの種のエンジンを動力とする自動車の操作方法も提供する。
更にまた本発明は、バーナーを備えた小型加熱器具のバーナーに本発明の燃料組成物を供給することを特徴とする該加熱器具の操作方法も提供する。
なお更にまた本発明は、ガス油ベース燃料とレブリン酸C4−8アルキルとをブレンドすることを特徴とする燃料組成物の製造方法も提供する。この方法で前記レブリン酸アルキルは、好ましくはレブリン酸C4−6アルキル群、更に好ましくはレブリン酸n−ブチル、レブリン酸n−ペンチル及びレブリン酸2−ヘキシルから選択するか、或いは前記レブリン酸アルキルはレブリン酸Cアルキルである。この方法で、前記レブリン酸アルキルは好ましくはレブリン酸n−ペンチルである。
本発明の全ての態様において、燃料組成物にはレブリン酸C4−8アルキル群の2種以上のブレンド、例えばレブリン酸n−ブチルとレブリン酸n−ペンチルとのブレンドを含有してよい。本発明に関連して、ブレンドの特定成分及びこれら成分の割合は、燃料組成物の1つ以上の所望特性に依存する。
本発明は、最新式標準ディーゼルベース燃料の代替品として、例えば商用及び法的圧力のため、ますます使用量が増大する有機物由来の“バイオ燃料”のように、特に市場で得られるディーゼルエンジンに使用が期待される燃料ブレンドを配合するのに使用できる。
本発明に関連して、燃料成分を燃料組成物に“使用する”とは、燃料組成物をエンジンに導入する前が都合がよいが、燃料成分を、通常、ブレンド(即ち、物理的混合物)として、燃料組成物中に他の1種以上の燃料成分と一緒に導入することを意味する。
燃料組成物は、通常、ベース燃料の大部分、例えば50〜99容量%、好ましくは50〜98容量%、更に好ましくは80〜98容量%、最も好ましくは90〜98容量%を含有する。レブリン酸C4−8アルキルの割合は、所望の混和性の程度、即ち、相分離温度並びにエラストマーの膨潤及び硬度の効果を得るように選択されるが、組成物全体に必要な他の特性により影響されてもよい。
エラストマーエンジン部品に対する影響には、例えば関連する燃料を導入したディーゼルエンジン内での所定エラストマー材料の関連燃料又は燃料組成物との接触時、好適には浸漬時の物性(例えば体積、硬度及び/又は可撓性)の変化が含まれる。通常、これらの変化は、体積増加及び/又は硬度低下である。これらの変化は、例えば下記実施例2に記載したBS903、ASTM D471、D2240又はISO 1817:1998のような標準テスト法を用いて測定してよい。特に、ニトリル(水素化ニトリルを含む)エラストマー又はフルオロカーボンエラストマーについて評価してよい。
燃料組成物中にはレブリン酸C4−8アルキル群は、同一条件下でテストしたベース燃料で生じる体積変化とは余り異ならない体積変化が生じるような割合で所定のいずれのエラストマー材料(例えばLR 6316(英国James Walker & Co. Ltd.から得られる)のようなフルオロカーボン型)を含むことが好ましい。
燃料組成物中にはレブリン酸C4−8アルキル群は、同一条件下でテストしたベース燃料で生じる硬度変化とは余り異ならない硬度変化が生じるような割合で所定のいずれのエラストマー材料(例えばLR 6316のようなフルオロカーボン型)を含むことが好ましい。なお更に好ましくは、この割合は、ベース燃料単独の場合のエラストマー硬度変化以下、理想的にはベース燃料で生じる硬度変化の95%又は90%又は85%又はそれ以下の硬度変化を得るような割合である。
本発明の関連する燃料組成物としては、自動車圧縮点火エンジンや、例えば船舶、鉄道及び固定エンジンのような他のタイプのエンジン用のディーゼル燃料及び加熱用途(例えばボイラー)に使用される工業ガス油が挙げられる。ベース燃料自体、2種以上の異なるディーゼル燃料成分の混合物を含有してもよいし、及び/又は以下に説明するように、添加剤を含有してもよい。
このようなディーゼル燃料は、通常、液状炭化水素中間留分ガス油、例えば石油誘導ガス油を含有する。これらの燃料成分は、フィッシャー・トロプシュ誘導ではないが、有機的又は合成的に誘導できる。この種の燃料の沸点範囲は、グレード及び用途により、通常のディーゼル範囲150〜400℃である。密度は、15℃で750〜900kg/m、好ましくは800〜860kg/m(例えばASTM D4502又はIP 365)であり、セタン価(ASTM D613)は35〜80、更に好ましくは40〜75である。通常、初期沸点は150〜230℃の範囲であり、最終沸点は290〜400℃の範囲である。40℃での動粘度(ASTM D445)は、好適には1.5〜4.5mm/sであってよい。
このような工業用ガス油は、従来の製油所プロセスで得られるケロシン又はガス油フラクションのような燃料フラクションを含むベース燃料を含有する。これらの燃料フラクションは、原油を有用な製品に品質的に向上する。これらフラクションは、好ましくは炭素数5〜40、更に好ましくは5〜31、なお更に好ましくは6〜25、最も好ましくは9〜25の成分を含有し、また15℃で650〜950kg/mの密度、20℃で1〜80mm/sの動粘度及び150〜400℃の範囲の沸点を有する。
燃料組成物中には、任意にバイオ燃料又はフィッシャー・トロプシュ誘導燃料のような非鉱油ベース燃料を形成しても存在してもよい。
ディーゼル燃料組成物でのフィッシャー・トロプシュ誘導燃料の使用量は、全ディーゼル燃料組成物に対し0.5〜100容量%、好ましくは5〜75容量%であってよい。組成物には、フィッシャー・トロプシュ誘導燃料を望ましくは10容量%以上、更に好ましくは20容量%以上、なお更に好ましくは30容量%以上含有させてよい。組成物には、フィッシャー・トロプシュ誘導燃料を30〜75容量%、特に30又は75容量%含有するのが特に好ましい。燃料組成物の残部は、他の1種以上の燃料で構成される。
工業用ガス油組成物は、フィッシャー・トロプシュ誘導燃料成分を好ましくは50重量%より多く、更に好ましくは70重量%より多く含有する。
このようなフィッシャー・トロプシュ誘導燃料成分は、(水素化分解した)フィッシャー・トロプシュ合成生成物から単離可能ないずれかの中間留分燃料範囲のフラクションである。通常のフラクションは、ナフサ、ケロシン又はガス油の沸点範囲である。ケロシン又はガス油の沸点範囲にあるフィッシャー・トロプシュ生成物は、例えば国内環境で取り扱いやすいので好ましい。このような生成物は、沸点範囲160〜400℃、好ましくは約370℃以下のものが90重量%を超えるフラクションを含有する。フィッシャー・トロプシュ誘導ケロシン及びガス油は、EP−A−0583836、 WO−A−97/14768、WO−A−97/14769、WO−A−00/11116、WO−A−00/11117、WO−A−01/83406、WO−A−01/83648、WO−A−01/83647、WO−A−01/83641、WO−A−00/20535、WO−A−00/20534、EP−A−1101813、US−A−5766274、US−A−5378348、US−A−5888376及びUS−A−6204426に記載されている。
フィッシャー・トロプシュ生成物は、イソ−及びノーマル−パラフィンを好適には80重量%より多く、更に好適には95重量%よりも多く、また芳香族を1重量%未満含有し、残部はナフテン系化合物である。硫黄及び窒素の含有量は非常に少ないか、又はこれら化合物の検出不能の水準で含む。このため、フィッシャー・トロプシュ生成物を含有する燃料組成物の硫黄含有量は、非常に少ない可能性がある。
燃料組成物中の硫黄含有量は、好ましくは5000ppmw以下、更に好ましくは500ppmw以下又は350ppmw以下又は150ppmw以下又は100ppmw以下又は50ppmw以下、最も好ましくは10ppmw以下である。
本発明の燃料組成物にはレブリン酸C4−8アルキルの他、必要ならば、以下に説明するような1種以上の添加剤を含有する。
ベース燃料自体、添加剤を含有していても、含有していなくてもよい。例えば製油所で添加剤を含有する場合、例えば帯電防止剤、パイプラインドラッグレデューサー(drag reducer)、流れ改良剤(例えばエチレン/酢酸ビニル共重合体又はアクリレート/無水マレイン酸共重合体)及びワックス沈降防止剤(例えば“PARAFLOW”(例えばPARAFLOW(商標) 450、Infineumから)、“OCTEL”(例えばOCTEL(商標) W 5000、Octelから)及び“DODIFLOW”(例えばDODIFLOW(商標) v 3958、Hoechstから)という商標で市販されている)から選ばれた1種以上の添加剤を少量含有してよい。
洗浄剤含有ディーゼル燃料添加剤は公知であり、例えばInfineum(例えばF7661及びF7685)及びOctel(例えばOMA 4130D)から市販されている。このような添加剤は、単にエンジン沈着物の堆積を減少又は遅らせることを意図して比較的低水準(その“標準”処理率(rate)は、通常、添加剤含有燃料組成物全体に100ppmw未満の活性分洗浄剤を供給する)でディーゼル燃料に添加してよい。
本発明目的の添加剤に好適に使用される洗浄剤の例としては、ポリオレフィン置換スクシンイミド又はポリアミンのスクシンアミド、例えばポリイソブチレンスクシンイミド又はポリイソブチレンアミンスクシンアミド、脂肪族アミン、マンニッヒ塩基又はアミン及びポリオレフィン(例えばポリイソブチレン)無水マレイン酸が挙げられる。スクシンイミド分散性添加剤は、例えばGB−A−960493、EP−A−0147240、EP−A−0482253、EP−A−0613938、EP−A−0557516及びWO−A−98/42808に記載されている。特にポリイソブチレンスクシンイミドのようなポリオレフィン置換スクシンイミドが好ましい。
添加剤は、洗浄剤以外に、他の成分を含有してよい。具体例は潤滑性強化剤;曇り除去剤(dehazer)、例えばアルコキシル化フェノールホルムアルデヒド重合体、例えば市販品としてNALCO(商標)EC5462A(以前は7D07)(Nalcoから)及びTOLAD(商標)2683(Petroliteから);消泡剤(例えばポリエーテル変性ポリシロキサン、市販品としてTEGOPREN(商標) 5851及びQ 25907(Dow Corningから)、SAG(商標) TP−325(OSiから)、又はRHODORSIL(商標)(Rhone Poulencから));点火改良剤(セタン改良剤)(例えば2−エチルヘキシルナイトレート(EHN)、シクロヘキシルナイトレート、ジ−tret−ブチルパーオキシド及びUS−A−4208190の第2欄27行〜第3欄21行に開示のもの);防錆剤(例えばRhein Chemie,Mannheim,ドイツにより“RC4801”として市販されているもの、テトラプロペニルこはく酸のプロパン−1,2−ジオール半エステル、又はこはく酸誘導体の多価アルコールエステル、α−炭素原子の少なくとも1つ上に炭素原子数20〜500の非置換又は置換脂肪族炭化水素基を有するこはく酸誘導体、例えばポリイソブチレン置換こはく酸のペンタエリスリトールジエステル);腐蝕防止剤;付香剤;摩耗防止添加物;酸化防止剤(例えば2,6−ジ−tert−ブチルフェノールのようなフェノール類、又はN,N’−ジ−sec−ブチル−p−フェニレンジアミンのようなフェニレンジアミン類);及び金属奪活剤がある。
燃料組成物中の硫黄含有量が少ない場合(例えば500ppmw以下)、添加剤は特に潤滑性強化剤を含むことが好ましい。添加剤含有燃料組成物において、潤滑性強化剤は、全燃料組成物に対し、都合よくは50〜1000ppmw、好ましくは100〜1000ppmwの濃度で存在する。市販の好適な潤滑性強化剤としては、例えばEC 832及びPARADYNE(商標) 655(Infineumから)、HITEC(商標) E580(Ethyl Corporationから)及びVEKTRON(商標) 6010(Infineumから)及びLubrizol Chemical Companyから例えばLZ 539 Cとして入手できるようなアミド系添加剤が挙げられる。その他の潤滑性強化剤は、上記特許文献、特に低硫黄含有量ディーゼル燃料への使用と関連させて、例えば以下の文献に記載されている。
・Danping Wei及びH.A.Spikesによる論文、“The Lubricity of Diesel Fiuels”Wear,III(1986)217−235
・WO−A−94/33805:低硫黄燃料の潤滑性を強化するための低温流動改良剤
・WO−A−94/17160:ディーゼルエンジン噴射システムの摩擦低下用燃料添加物として、カルボン酸(炭素原子数2〜50)の特定のエステル及びアルコール(炭素原子数1以上)、特にグリセロールモノオレエート及びジ−イソデシルアジペートを含有する。
・US−A−5484462:低硫黄ディーゼル燃料用の市販潤滑剤としてリノレン酸二量体について述べ(第1欄38行)、それ自体、燃料潤滑性改良剤としてアミノアルキルモルホリンを与える。
・US−A−5490864:低硫黄ディーゼル燃料用耐摩耗潤滑性添加物として特定のジチオ燐酸ジエステル−ジアルコール
・WO−A−98/01516:特に低硫黄ディーゼル燃料に耐摩耗潤滑性効果を与えるための、芳香族核に結合した少なくとも1つのカルボキシル基を有する特定のアルキル芳香族化合物。
また添加剤は、消泡剤を含むことが好ましく、更に好ましくは錆防止剤及び/又は腐蝕防止剤及び/又は潤滑性添加物を組み合わせて消泡剤を含む。
特記しない限り、添加剤含有燃料組成物中の追加の各添加成分の(活性分)濃度は、好ましくは10000ppmw以下、更に好ましくは5〜1000ppmwの範囲、有利には75〜300ppmw、例えば95〜150ppmwの範囲である。
燃料組成物中の曇り除去剤の(活性分)濃度は、好ましくは1〜20ppmw、更に好ましくは1〜15ppmw、なお更に好ましくは1〜10ppmw、有利には1〜5ppmwの範囲である。その他の各成分の(活性分)濃度は、点火改良剤を除き、好ましくは1〜20ppmw、更に好ましくは1〜15ppmw、なお更に好ましくは1〜10ppmw、有利には1〜5ppmwの範囲である。点火改良剤が存在すれば、その(活性分)濃度は、好ましくは600ppmw以下、更に好ましくは500ppmw以下、便利には300〜500ppmwである。
前述のような添加剤成分は、所望ならば、好ましくは好適な希釈剤と一緒に添加剤濃縮物中に混合してもよく、また添加剤濃縮物は、本発明の組成物が得られる好適な量で燃料中に分散してよい。
ディーゼル燃料の場合、添加剤は例えば、任意に前述のような他の成分と一緒に、洗浄剤や、ディーゼル燃料相溶性希釈剤(担体オイル(例えば鉱油)であってよい);ポリエーテル(キャップされてもキャップされなくてもよい);トルエン、キシレン、ホワイトスピリット及び“SHELLSOL”の商標でRoyal Dutch/Shellグループの系列会社により販売されているような非極性溶剤;及び/又はエステル、及び特にアルコール、例えばヘキサノール、2−エチルヘキサノール、デカノール、イソトリデカノール及びアルコール混合物、例えば“LINEVOL”、特にLINEVOL(商標) 79アルコール(C7−9第一アルコールの混合物)の商標でRoyal Dutch/Shellグループの系列会社により販売されているアルコール混合物、又は“SIPOL”の商標でSidobre Sinnova(フランス)から市販されているC12−14アルコールの混合物のような極性溶剤を含有する。
添加剤の合計含有量は、好適には0〜10000ppmw、好ましくは5000ppmw未満である。
燃料組成物中のレブリン酸C4−8アルキルの濃度は、以下のパラメーターの1つ以上と一致する。
(i)1容量%以上、(ii)2容量%以上、(iii)3容量%以上、(iv)4容量%以上、(v)6容量%以下、(vi)8容量%以下、(vii)10容量%以下、(viii)12容量%以下であって、それぞれ特徴(i)及び(viii);(ii)及び(vii);(iii)及び(vi);並びに(iv)及び(v)を持つ範囲で次第に更に好ましい。
本明細書で、成分の量(濃度、容量%、ppmw、重量%)は、活性分である、即ち、揮発性の溶剤/希釈材料を除いた活性分である。
本発明は、燃料組成物を直接噴射ディーゼルエンジン、例えばロータリーポンプ、インラインポンプ、ユニットポンプ、電子ユニット噴射器又は普通のレール、或いは間接噴射ディーゼルエンジンに使用するか、使用を意図する場合、特に利用できる。ロータリーポンプエンジン及び燃料噴射器及び/又は低圧パイロット噴射システムの機械的作動に依存する他のディーゼルエンジンに特に価値があるかも知れない。燃料組成物は、重質及び/又は軽質ディーゼルエンジンに好適に使用できる。
燃料組成物を標準ボイラー、低温ボイラー、復水(condensing)ボイラー等のボイラーのような加熱用途に使用する場合も利用できる。これらのボイラーは、通常、空間加熱及び水加熱のような工業用水又は家庭用水の加熱に使用されている。
本発明は、エンジンの良好な低温性能等、多数の有利ないずれの効果も達成できる。
以下の実施例を参照して本発明を説明する。
周囲温度(20℃)でベース燃料に添加剤を加え、均質化することにより、燃料を添加剤とブレンドした。
以下の添加剤を用いた。
・レブリン酸エチル(Avocadoから入手)
・レブリン酸n−ブチル(Aldrichから入手)
・レブリン酸n−ペンチル(City Chemicalから入手するか、1−ペンタノール(Aldrichから入手)とレブリン酸(Aldrichから入手)との反応による)
・レブリン酸2−ヘキシル(1−ヘキサン(Flukaから入手)又は2−ヘキサノール(Aldrichから入手)とレブリン酸との反応により製造)
実施例1
ディーゼル燃料へのレブリン酸アルキルの混和性(AGO):
レブリン酸エステルの混和性は、或る程度、ベース燃料の特性に依存する。この効果を調べるため、ヨーロッパ市場の一般的な3種のベース燃料(下記(1)〜(3))を選択した。(1)燃料Aは、2005規格ヨーロッパディーゼル燃料の一般的な極微量の硫黄含有ディーゼル(ULSD)で、曇り点−8℃、芳香族含有量25%mである。(2)燃料Bは、Dreyfuss ULSDで、曇り点が低く(−27℃)、燃料Aと同様な芳香族含有量(22%m)の水素化AGOからなり、ヨーロッパ規格EN590に適合する。(3)燃料Cは、スエーデンクラス1 AGOからなる低密度、低芳香族(4%m)のディーゼル燃料で、これらベース燃料の中で最も低い曇り点(−38℃)を有する。
燃料A、B、Cの特性を第1表に示す。
スクリーニングの目的で、レブリン酸エチルの室温(20℃)混和限界を測定するため、簡単なテスト法を用いた。正確な容量のレブリン酸エチルを、15mlガラス瓶中の既知量のディーゼル燃料に連続的に加え、振とうし、観察した。曇りの最初の外観を、混合物についての混和性の室温限界として記録した。その結果を第2表に示す。この表から明らかなように、燃料Cは、テストした3種のベース燃料中、最も厳しかった。この燃料を更なる混和性テスト用に選択した。

各種レブリン酸アルキルの混和性をASTM D2500“曇り点”法に基づく方法を用いて測定した。この方法では燃料のサンプル(40ml)は、次第に低くなる温度に維持された一連の恒温槽中、周囲温度(20℃)から冷却する。サンプルは、ワックス曇り点まで冷却する際、1℃間隔で検査する。ASTM D2500に記載のワックス曇り点温度の他、下記観察:
(1)最初の曇りの外観、
(2)分離液体相の脱落についての最初のサイン、
に従って、これらが起こったならば、更に2つの温度を記録した。
各場合とも、冷却はワックス曇り点まで続けたが、曇り点を超えると更なる相分離は確実に観察できなかった。
レブリン酸エチル、レブリン酸n−ブチル及びレブリン酸n−ペンチルの燃料C溶液を種々の濃度でブレンドし、各ブレンドの混和性を測定した。その結果を下記第3表に示す。
第3表から判るように、レブリン酸n−ブチル、レブリン酸n−ペンチルとも、燃料Cへの混和性は、レブリン酸エチルよりも優れている。例えばレブリン酸エチル5容量%では、相分離温度は5℃であったが、レブリン酸n−ブチル5容量%又はレブリン酸n−ペンチル5容量%では、相分離温度は−30℃未満であった。レブリン酸n−ブチル8〜10容量%以下の濃度及びレブリン酸n−ペンチル10容量%以下の濃度では、厳しいスエーデンクラス1 AGOでも−20℃未満の温度で溶液のままであったのは注目すべきことである。
燃料Bを用いて混和性テストを繰り返し、更に従来のヨーロッパEN590規格ディーゼル燃料にいおいて上記知見を確認した。これらの結果を第4表に示す。
第4表から判るように、レブリン酸n−ブチル、レブリン酸n−ペンチルとも、燃料Bへの混和性は、濃度4容量%以上のレブリン酸エチルよりも優れている。例えばレブリン酸エチル5容量%では、相分離温度は−10℃であったが、レブリン酸n−ブチル5容量%又はレブリン酸n−ペンチル5容量%では、相分離温度は共に−27℃であった。レブリン酸n−ブチル10容量%以下の濃度及びレブリン酸n−ペンチル10容量%以下の濃度では、−20℃未満の温度で溶液のままであり、また相分離が観察される前にワックス曇り点に達したのは注目すべきことである。
実施例2
フルオロカーボンエラストマー膨潤に対するレブリン酸アルキルの効果:
エラストマーシールに対する各種レブリン酸アルキルの効果をISO 1817:1998に基づくテスト法で評価した。公称50mm×25mm×3mm厚エラストマーサンプルの体積及び平均ショアー硬度を、周囲温度(20℃)で168時間、テスト燃料100mlに浸漬する前及び後に測定した。その後、サンプルをテスト液から取り出し、表面を急速乾燥し、空気中及び水中で秤量し、新たな体積及び硬度を、テスト媒体から除去後、8時間内で測定した。硬度は、A型ショアー押込硬度計(米国Shore Instruments)を用いて周囲温度で測定した。次に各サンプルについて、テスト燃料への浸漬による体積及び平均硬度の変化割合を求めた。
レブリン酸エチル、レブリン酸n−ブチル、レブリン酸n−ペンチル及びレブリン酸2−ヘキシルのエラストマーに対する効果を比較するため、テストを行った。これらの各化合物を5容量%濃度で、従来のディーゼル燃料である燃料Dベース燃料サンプル中にブレンドした。燃料D、及び燃料Dへの5容量%レブリン酸n−ペンチルのブレンドの特性を第5表に示す。
エラストマー材料は、最新式ディーゼル燃料システムに使用されるシール(例えばO−リング等)を代表するように、LR 6316(Viton(商標)としても知られているフルオロカーボンテトラポリマー)(英国James Walker & Co. Ltd.から得られる)を選択した。この材料は、最新式ディーゼル燃料システムに使用される一般的なエラストマー材料で、他のエラストマー材料よりもシール膨潤度を受けにくいが、膨潤特性の変化を大きく目立たせることができるエラストマー材料として選択した。
LR 6316フルオロカーボンエラストマーサンプルの体積及び硬度に対する各種レブリン酸エステルの効果を第6表にまとめた。
レブリン酸n−ブチル、レブリン酸n−ペンチル及びレブリン酸2−ヘキシルは、レブリン酸エチルよりもシール膨潤度(即ち、体積変化%)が実質的に少なく、レブリン酸n−ブチル、レブリン酸n−ペンチル及びレブリン酸2−ヘキシルによる硬度変化は、レブリン酸エチルよりも実質的に少なく、従来の燃料Dと余り異ならないことが判る。
ISO 1817規格は、“使用挙動との直接相関は意味しない”と述べ、したがって、“合格/不合格”限界は、最終用途の言及なしに定義できない。しかし、LR 6316フルオロカーボンエラストマーによりシール膨潤度2%以下を示す燃料又は燃料添加物は、使用上、問題を起こしにくいとみなせば、第6表から判るように、レブリン酸n−ペンチル及びレブリン酸2−ヘキシルは好ましいレブリン酸エステルである。

Claims (10)

  1. ガス油ベース燃料とレブリン酸アルキルとを含有する燃料組成物において、該レブリン酸アルキルがレブリン酸C4−8アルキルである該組成物。
  2. 前記燃料組成物の相分離温度を所定水準未満、好ましくは−10℃未満、更に好ましくは−20℃未満、最も好ましくは−30℃未満に確保する目的で、前記レブリン酸アルキルがレブリン酸C4−8アルキル群から選択される請求項1に記載の燃料組成物。
  3. 前記レブリン酸アルキルがレブリン酸C4−6アルキル群、好ましくはレブリン酸n−ブチル、レブリン酸n−ペンチル及びレブリン酸2−ヘキシルから選択されるか、或いは前記レブリン酸アルキルがレブリン酸Cアルキル、好ましくはレブリン酸n−ペンチルである請求項1又は2に記載の燃料組成物。
  4. ガス油ベース燃料とレブリン酸アルキルとを含有する燃料組成物の相分離温度を所定水準未満、好ましくは−10℃未満、更に好ましくは−20℃未満、最も好ましくは−30℃未満に確保する目的で、該燃料組成物に、前記レブリン酸アルキルとしてレブリン酸C4−8アルキルを使用する方法。
  5. 前記レブリン酸アルキルがレブリン酸C4−6アルキル群、好ましくはレブリン酸n−ブチル、レブリン酸n−ペンチル及びレブリン酸2−ヘキシルから選択されるか、或いは前記レブリン酸アルキルがレブリン酸Cアルキル、好ましくはレブリン酸n−ペンチルである請求項4に記載の使用法。
  6. ガス油ベース燃料とレブリン酸エチルとを含有する燃料組成物中のレブリン酸エチルの少なくとも一部をレブリン酸C4−8アルキルと置換することを特徴とする該燃料組成物の相分離温度低下方法。
  7. 前記相分離温度を所定水準未満、好ましくは−10℃未満、更に好ましくは−20℃未満、最も好ましくは−30℃未満に低下させることを特徴とする請求項6に記載の方法。
  8. 圧縮点火エンジンの燃焼室に請求項1、2又は3に記載の燃料組成物を導入することを特徴とする圧縮点火エンジン及び/又はこの種のエンジンを動力とする自動車の操作方法。
  9. バーナーを備えた小型加熱器具のバーナーに請求項1、2又は3に記載の燃料組成物を供給することを特徴とする該加熱器具の操作方法。
  10. ガス油ベース燃料とレブリン酸C4−8アルキルとをブレンドすることを特徴とする燃料組成物の製造方法であって、該レブリン酸アルキルが、好ましくはレブリン酸C4−6アルキル群、更に好ましくはレブリン酸n−ブチル、レブリン酸n−ペンチル及びレブリン酸2−ヘキシルから選択されるか、或いは該レブリン酸アルキルがレブリン酸Cアルキル、好ましくはレブリン酸n−ペンチルである該方法。

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