JP2007506925A - パイプジョイント用の、中心でねじられることが可能な圧縮リング - Google Patents

Abstract

【課題】自己制止型のパイプジョイントで作用するように構成されたロッキングリングを提供する。
【解決手段】ロッキングリング2は、集中的な負荷が及ぼされたときにねじられて、この負荷をパイプジョイント1、6のより広い範囲にわたって分配させて、ジョイント1、6のスラスト制止性能を高めるように構成されている（形状と材料特性の組合せに関する配慮を含むことができる）。
【選択図】図１

Description

本発明は、自己制止型の（self-restraining）パイプジョイントで作用するように構成されたロッキングリングに関する。特に、集中的な負荷が及ぼされたときに変形して、この負荷をパイプジョイントのより広い範囲にわたって分配させて、ジョイントのスラスト制止性能を高めるように構成されたロッキングリングに関する（形状と材料特性の組合せに関する配慮を含むことができる）。

自己制止型のパイプジョイント技術の現在の状態では、ユナイテッド ステーツ パイプ アンド ファンドリー カンパニー，エルエルシーによって製造されているＴＲＦＬＥＸ（登録商標）パイプジョイントが一般に公知である。これは特に特許文献１に開示されており、この開示例では、１つのパイプの差込（雄）側の端部上の溶接ビードを、対に結合又は係合するパイプの鐘状部（牝）側の端部に形成した空洞部内に係合させる個々のロッキングセグメントに基づいている。

このコンセプトを含む従来技術に対して、様々な面から改良点が指摘されている。第１のものは、全ての組付け状態下で（レイアウト構成と寸法の変形を含む）、個々のロッキングセグメントがパイプの差込端部上に配置された溶接ビードと十分に係合しないことが有り得るということである。このような状態は大変厳しい場合には、実際に、セグメントが溶接ビードの全てを失うことが起こり得る。この状態は、ジョイントのスラスト制止性能に大きな影響を及ぼすことになる。第２の問題は、ジョイントがたわむとき、差込部が鐘状部に対して、同軸上で、平行にではなく、角度を付けて近付くことがあるということである。この状態は、１方のパイプの鐘状部のセグメントの空洞部（鐘状部の溝）と他方のパイプの差込端部上の溶接ビードとの間で縦方向のギャップが変えられることになる。手短に説明すると、このギャップは、分離用の力の大きさを変化させることになる。このギャップは、典型的に、個々のロッキングセグメントによってブリッジされている。従って、最も小さなギャップの領域にある（１つ又は複数の）ロッキングセグメントだけが係合されて、対に係合するパイプの鐘状部と差込部の上に集中的な負荷を生じさせることがある。第３の問題は、個々のロッキングセグメントは、対に係合するパイプの差込部と鐘状部の間のギャップ内でスライドしなければならず、また、セグメントをパイプジョイントの半分の双方と係合させるように、このギャップは小さく保たれなくてはならないため、組付けは、全部、特に多くの理想的な状況で困難になり得ることがあった。また、第４の問題は、ジョイントは、製造上の公差に対して敏感なことがあるということである。この公差があまりにも大きく変化すると、ロッキングセグメントが対に係合するパイプの差込端部と係合しなくなることがあり、この結果、ジョイントの性能を低下させることがあった。
米国特許第４,５４０,２０４号明細書

本発明は、以上の点に鑑みてなされたものであり、以下の記載事項を目的とするが、これらは選択的であり、例示的に示したものに過ぎず、本発明を実施する上で必須のわけではなく、また、本発明が達成しようとする目的を排他的に列挙したものでもない。即ち、本発明は、
装着状態、組付け状態及び製造上の公差の広い範囲にわたって、従来技術の制止されたジョイントの性能を向上させ、
組付け状態及び製造上の公差の広い範囲にわたって、ジョイントの組付けをより容易にかつより速くさせ、
性能で妥協することなく、より広い製造上の公差を用いられるようにする。
上記目的及び長所は、排他的なものではなく、添付した特許請求の範囲に記載したものを除き、本発明の技術思想と実施について制限するものでもない。本発明に関するさらなる他の目的と長所は、以下の明細書の記載から、当該技術分野において通常の知識を有する者には明らかになるであろう。

本発明は、上記課題を解決するための手段として、自己制止型のパイプジョイントで作用するように構成されたロッキングリングを提供する。このロッキングリングは、集中的な負荷が及ぼされたときにねじられて、この負荷をパイプジョイントのより広い範囲にわたって分配させて、ジョイントのスラスト制止性能を高めるように構成されている（形状と材料特性の組合せに関する配慮を含むことができる）。

以下、本発明の好適な実施形態について、この様々な特徴に関して説明する。当該技術分野における通常の知識を有する者ならば、ここで説明する特徴は例示的に示した実施形態について示されたものにすぎず、本発明つまり特許請求の範囲を限定させるものではないことを理解するであろう。

図１を参照すると、本発明の実施形態に係るジョイント（結合部）の断面図が示されており、鐘状部（ベル）１からパイプの差込部６が引き抜かれることを防止するため、実質的にリング形状のボデーを有するロッキングリング２が配置されていることが示されている。図１では、ロッキングリング２は据えられた（レスト）状態（角度を付けて、又は径方向に係合部を変位させるように、この上に力が及ぼされていない状態）で示されている。特に当該技術分野における通常の知識を有する者ならば、図１に示されたものから明らかなように、このジョイントでは、パイプの差込部６は、パイプの鐘状部１内で部分的に配置されており、これら２つの間に何らかの環状のギャップ２０を生じさせるが、ロッキングリング２はこの環状のギャップ２０よりも大きな径方向の高さを有している。このため、ロッキングリング２は、環状のギャップ２０内で通過することができない。図示した本発明に係る実施形態では、特に、鋳鉄又はダクタイル鉄（ductile iron）のような金属から構成されたパイプと鐘状部を用いている。当該技術分野における通常の知識を有する者ならば、通常のアセンブリでは、ロッキングリング２はパイプの鐘状部１内に装着されて、鐘状部の溝１２内に配置されるが、パイプの鐘状部１内にパイプの差込部６を装着するのに先立って行われることを理解するであろう。図１に示すように、鐘状部の溝１２はロッキングリング２と同様の構成を有していてもよいが、この鐘状部の溝１２の大きさはロッキングリング２の大きさよりも大きくてもよく、この結果、（ロッキングリング２が定位置で挟持されるか、ジョイントにスラストの負荷が及ぼされるまで）鐘状部の溝１２の範囲内でロッキングリング２が幾分自由な移動を行えるようにすることができる。この自由移動のため、ロッキングリング２の下方で溶接ビード５を超えて、少なくとも図１に示す位置まで、パイプの差込部６は挿入されることができ、このことは、（例えば、リングのばね張力によって）ロッキングリング２がパイプの差込部６から離れて保持されるか、又はパイプの差込部６に対して固定して保持されない場合に行われる。図１から理解できるように、溶接ビード５は鐘状部のスラスト面４の軸方向内側（図の右側）にある。また、例えば、ガスケットのようなシーリングリングをジョイント内の位置に設けて、本発明のロッキングリング２によって及ぼされる制止効果に加えて、流体シールを提供してもよい。例示的に示すと、図１の鐘状部の溝１２は、このようなシール領域の径方向外側（図の左側）にある。

図示するように、パイプの鐘状部１は、リングのスラスト面３と鐘状部のスラスト面４を介して、ロッキングリング２と係合する。これら表面（スラスト面）は、図１に示した実施形態では、パイプの鐘状部の中心線から径方向に突出して、約３０度の角度で向きが定められている。この係合する角度は、径方向の負荷（配置）に対するスラスト負荷（制止）の関係を決定する。スラスト負荷の制止が目的だが、ロッキングリングを配置して、保持するためには、最小の径方向の負荷が必要とされる。これら２つの力の関係は、ジョイントの全体の制止に影響し、本発明に関係する。ロッキングリング２は鐘状部のスラスト面４と溶接ビード５の間に配置される。ロッキングリングは組付け時にパイプの差込部６の外面に対して挟持されて、ロッキングリングの内側のコーナー７を溶接ビード５と係合させるが、このような係合は、少なくともパイプの鐘状部１の外側にパイプの差込部６が引き抜かれるときに生じる。このため、負荷の経路が完成される。この結果、スラストは、スラスト面（３及び４）を介して、パイプの鐘状部１からロッキングリング２まで伝えられ、そして、内側のコーナー７と溶接ビード５の界面を介して、パイプの差込部６まで伝えられる。初期の組付けの後、ロッキングリング２の周りの鐘状部の溝１２の作用は、幾つかの実施形態では必要とされない挟持力を継続して用いてもよい。図に示すように、リングの差込面９と、つまりロッキングリング２は、溶接ビード５によって及ぼされる移動に対する抵抗として、バイプの差込部６の変形を生じさせたり、内部に噛合することを意図していない。このため、図示した実施形態では、パイプの差込部６内に噛合するような歯を用いていない。

非排他的に例示するが、ロッキングリング２をパイプの差込部６の外面に対して挟持させることは、（手動により拡径されて、この下方に溶接ビード５を通すことができる）据えられた状態ではパイプの差込部６よりも小さな直径を有するリングを用いたり、又は、溶接ビード５がロッキングリング２によってこの通路中にパイプの鐘状部１内に通った後、ロッキングリング２のスプリット端部を引き抜く、キャリパーや他の機構を用いることを含む。図３から８に示すように、本発明の特定の実施形態では、ロッキングリング２のスプリット端部に耳（“タブ”）を備えて、ロッキングリング２の軸方向に延ばすようにする（例えば、ロッキングリング２の平面に対して垂直に設ける）。図示したこれらタブは、ロッキングリング２が鐘状部の溝１２内にあっても、パイプの鐘状部１の外側に延びるように構成されており、これらはつかまれたり、歯止めされたり（ラッチされる）、定位置にボルト止めされたり、あるいは、ロッキングリング２のスプリット端部を引き抜くように作用するか、ロッキングリング２をパイプの差込部６と関して挟持させるように押圧させるようにする。本発明に係る一実施形態では、パイプの鐘状部１はスロット又は切欠き（カットアウト）をこの外面１３に沿った何らかの点に含み、このスロット又は切欠きは、これらの間にタブを通すことが十分に大きいようにする。あるいは、タブは環状のギャップ２０を通るように構成されて、パイプの鐘状部１の外部にアクセスできるようにしてもよい。上記段落の説明から理解できるように、この段落で説明したように挟持力を生じさせるか、ロッキングリング２の周りでパイプの鐘状部１を作用させて、ロッキングリング２をパイプの差込部６に対して挟持させると、ロッキングリング２はパイプの鐘状部１の外側にスライドできなくなるが、これは、環状のギャップ２０の高さよりも径方向に高いためであり、また、パイプの差込部６と当接するために、溶接ビード５がロッキングリング２を超えてスライドできなくなるためである。上記段落で示唆したように、また、図１から理解できるように、ロッキングリング２とパイプの差込部６の当接は、（パイプの鐘状部１の外側にパイプの差込部６が移動する際であって、図１の左側にパイプの差込部６が移動する際）鐘状部のスラスト面４とリングのスラスト面３が“スライド状のくさび”作用を生じさせるような角度で接するため、さらに保証される。換言すると、パイプの鐘状部１の外側の方向への（つまり、図１の左側）ロッキングリング２の移動の全ユニットで、ロッキングリング２はまた径方向内側に強制されて、パイプの差込部６とより強く接するようにされる。

対に係合するジョイント（つまり、パイプの鐘状部１とパイプの差込部６）の２つの二分されたものの中心線は同軸上にあり、製造時の不完全さを無視すると、スラストの負荷は、ロッキングリング２の係合面の周りで環状に均一に分配される。これに対して、ジョイントがたわむ場合、つまり、ジョイントの半分の一方（例えば、鐘状部又は差込部）の中心線が、ジョイントの半分の他方の中心線と同軸上になくなるとき（つまり、一方の中心線が角度を付けて、又は径方向に変位して、オフセットされるとき）、負荷は、ロッキングリングの周りで環状に均一に分配されなくなり、リングの特定の領域で集中されることになる。この負荷の集中する領域は、一般に、鐘状部のスラスト面４と溶接ビード５の間の縦方向で一番近付く点に位置する。当該技術の現在の状態では、この集中した負荷の状態のため、制止されたジョイントは性能を低下させている（例えば、全スラストの負荷に耐えることができる性能を低下させる）。本発明では、一部品のロッキングリング２がこの中心軸に対してねじられる（変形される）ことで、この集中した負荷を分配させている。このねじりは、ロッキングリングの外見の縦の長さを変化させ、ロッキングリングが、鐘状部のスラスト面４と溶接ビード５の間の一定して変化するギャップをブリッジできるようにする。ジョイントが変位されない場合、ロッキングリング２は、図１に示すように、ねじられない。例えば、図９を参照すると、ロッキングリング２は角度を付けて変位されたジョイント内に位置している。図９に示すように、ロッキングリング２はこの中心軸に対してねじられており（位置Ｘでの上方位置では、リングの差込面９は基本的に鐘状部の軸と水平又は平行となり、同時に、位置Ｙでは、差込部６の軸と基本的に並行な角度となるが、これは、ロッキングリング２がこの長さに沿ってねじられるときだけに生じる）。例示的にのみ示すと、このねじりの作用は、１つの位置では、ロッキングリング２に沿った他の位置よりも大きな角度で（又は、異なる方向で）、リングを中心軸に関して回転させるが、このようなことは、チューブ上で伸ばされたラバーリングを１つの位置で定位置に保持するとともに、他の位置でチューブの表面に沿って回転させるような場合に生じ得る。図１０を参照すると、より際立ってたわまされたジョイントと、ねじりについて示している。図１１は、ロッキングリング２の断面を示しているが、この際、平らな面上に置かれたロッキングリング２の断面を示すことで、ねじりが生じる場合を例示している。ロッキングリングのねじりの性能は、ロッキングリングの断面形状とリングの材料特性から影響を受けている。

実施上、ロッキングリング２がねじられる、たわまされたジョイントでは、リングの差込面９は、パイプの差込部６に関して、角度の範囲を有することがある。つまり、リングの内周側の長さに沿って、リングの差込面９とパイプの差込部６の間に変化する角度が生じることがある。例示的に示すと、幾つかの位置では、パイプの差込部６に対して、実質的に平ら（平行）な当接でもよく、この際、リングの外側のコーナー１１又は内側のコーナー７（又は異なる点では双方）が、長さに沿って角度を変化させてもよい。

図示した実施形態では、例えば、リングの断面形状は、一般に不等辺四辺形（リングの頂部１０を“側部”だと考える場合であり、そうでなければ、示された図から、三角形の断面形状であると考えることができる）であり、水平な底面と、（垂直方向に測定して）約３０度の角度のリングのスラスト面３と、（垂直方向に測定して）約１０度の角度のリングの背面８を有し、全体の寸法は大凡１インチの高さと１インチの幅を有する（図を参照して、より正確な点では、エッジを丸めていてもよい）。また、図示された例では、材料は、６５−４５−１２のダクタイル鉄である。また、図示した実施形態では、リングの重量は、内径が４４．３インチであり、耳の長さが４．５インチであると仮定すると、約２７．８ポンドであると考えることができる。図３、４、５及び７に示すように、ロッキングリング２はこの据えられた状態では基本的に平面に対して平らである（つまり、まだねじられていない場合、上述したように、ねじりは、径方向又は特に角度を付けて変位されることに対応して生じる）。

図示した実施形態では、リングのスラスト面３の角度は、鐘状部のスラスト面４の角度に相当するが、精密な機械加工は必要とされていない。この角度は、典型的に、まっすぐな径方向の線（垂直）から約１０度と約４５度の間にあり、スラストの（縦方向の）負荷と径方向の負荷の間の所望の比に基づいている。断面の全体の長さと幅は、所望の強さと硬さ（スチフネス）に対応した任意の所望の値でもよい。また、背面は、所望の硬さ（ねじりに対する抵抗）と中心の位置に基づいて、０度と６０度の間の任意の角度でもよい。また、材料は、適当な延性と曲げの応力に対する抵抗を有する任意の材料でもよい。

本発明に係る幾つかの実施形態では、ジョイントは、組付け状態（レイアウトの構成と寸法の変化を含む）の実質的に全範囲にわたって、実質的に全スラストの制止の比を維持するが、従来技術のジョイントでは、幾つかの組付け状態では性能を低下させることがあった。

同様に、幾つかの実施形態では、本発明は、従来技術の全分野で、より速くかつより容易に組付けを行えるようにする。本発明に係る幾つかの実施形態では、係合するパイプの溶接ビードとの接触を失うおそれがないように、パイプの鐘状部内により大きな製造上の公差を用いることができるようにしてもよい。本発明に係る幾つかの実施形態では、剛性リングや個々のセグメントと比べて材料の要求を減らすことで、ジョイントの製造コストの削減を可能にする。

上述した、本発明について例示した実施形態は、一般に当該技術分野において通常の知識を有する者に対して、本発明の基本と実施について説明するように選ばれており、これらの者ならば、この分野で標準的な技術を用いることで、本発明の特許請求の範囲と実施内と、ここで開示した本発明の技術思想内で、工業技術に基づいて、上記実施形態や、又は、特許請求の範囲内での他の変形した実施形態をつくることは可能である。本発明は、様々な特定の実施形態をつくることは可能であり、この範囲は特許請求の範囲よりさらに限定されることない。また、他に特定されなければ、出願人は、一般的に用語から理解されるものと比べてより狭く特定の意味で用語の意味を限定させるように、図示した実施形態に合せて詳細な説明の用語を一貫して用いていない。さらに、上述した長所は例示的で選択的に示したに過ぎず、これら全てが必要とされているわけではない。
本明細書に添付した図は、例示的に示されたものに過ぎない。これらイメージのノート、仕上げ、測定は図示した実施形態に合せて正確であるが、当該技術分野において通常の知識を有する者ならば、変形を行うことは可能である。

本発明に係る実施形態のロッキングリングを用いたパイプジョイントの一部を示す断面図であり、パイプの鐘状部とパイプの差込部の間にロッキングリングを配置して、この軸を径と角度で並ばせたときを示す図である。 本発明の実施形態に係るロッキングリングの断面図である。 本発明の実施形態に係るロッキングリングの斜視図である。 本発明の実施形態に係るロッキングリングを示す図であり、耳を側部に向けて、リングの平面に沿って眺めた図である。 本発明の実施形態に係るロッキングリングを示す図であり、スプリットを示すために耳を図の中央にさせて、リングの平面に沿って眺めた図である。 本発明の実施形態に係るロッキングリングの耳を示す側面図である。 本発明の実施形態に係るロッキングリングの平面図である（つまり、ロッキングリングの平面の外側の位置から眺めた図である）。 本発明の実施形態に係るロッキングリングの耳を示す平面図である。 本発明の実施形態に係るロッキングリングを含むパイプジョイントを示す図であり、パイプの鐘状部とパイプの差込部の軸を互いに角度を付けて配置した図である。 図９に関する他の図であり、角度の変位をより強くしたときの図である。 本発明の実施形態に係るロッキングリングを示す図であり、中心軸に沿って生じるねじりを示す図である。

符号の説明

１ パイプの鐘状部（ベル）
２ ロッキングリング
３ リングのスラスト面
４ 鐘状部のスラスト面
５ 溶接ビード
６ パイプの差込部
７ 内側のコーナー
８ リングの背面
９ リングの差込面
１０ リングの頂部
１１ 外側のコーナー
１２ 鐘状部の溝
２０ ギャップ

Claims (25)

1. 第１のパイプと第２のパイプの間でパイプジョイントを制止するために用いられるロッキングリングであり、このロッキングリングは実質的にリング形状のボデーを有し、
   ａ．前記ジョイントを分離させようと働く力が不在の間は、前記ジョイント内で据えられた状態の形状で保たれ、
   ｂ．前記第１のパイプの軸が前記第２のパイプの軸から径方向又は角度を付けて変位される時、前記力に応じてねじられることが可能なことを特徴とするロッキングリング。
2. 前記据えられた状態の形状は、ねじられていないことを特徴とする請求項１に記載のロッキングリング。
3. 前記据えられた状態の形状では、前記ロッキングリングの径方向内側の表面は、前記第２パイプと実質的に平行であり、かつ、前記ねじられる後では、前記径方向内側の表面の少なくとも一部は、前記ロッキングリングに沿って変化する角度によって、前記第２のパイプに対して平行から外れることを特徴とする請求項１に記載のロッキングリング。
4. 前記径方向内側の表面は、実質的に平らであることを特徴とする請求項３に記載のロッキングリング。
5. ａ．前記第２のパイプと接するように配置されることが可能な径方向内側の表面と、
   ｂ．前記第１のパイプの鐘状部の溝内に配置される鐘状部のスラスト面と接することが可能なリングのスラスト面とを有し、
   前記リングのスラスト面と前記径方向内側の表面の間の角度は、４５度と８０度の間にあることを特徴とする請求項１に記載のロッキングリング。
6. ６５−４５−１２のダクタイル鉄を含むことを特徴とする請求項１に記載のロッキングリング。
7. 実質的に図２に示した断面形状を有することを特徴とする請求項１に記載のロッキングリング。
8. 前記第２のパイプのパイプ差込部内に実質的に噛合することができる歯を用いないことを特徴とする請求項１に記載のロッキングリング。
9. 前記ねじりによって、前記ロッキングリングは、前記第１のパイプの鐘状部のスラスト面と前記第２のパイプのパイプ差込部上の溶接ビードの間の変化する大きさのギャップをブリッジすることができることを特徴とする請求項１に記載のロッキングリング。
10. 第１のパイプと第２のパイプの間でパイプジョイントを制止するために用いられるロッキングリングであり、このロッキングリングは実質的にリング形状のボデーを縦方向の長さとともに有し、さらに前記ロッキングリングはねじられることによって前記縦方向の長さを変えることが可能なことを特徴とするロッキングリング。
11. 軸方向の長さの前記変化は、前記ロッキングリング上の第１の位置と前記ロッキングリング上の第２の位置の間の大きさを変化させることを特徴とする請求項１０に記載のロッキングリング。
12. 前記ねじりによって、前記ロッキングリングは、前記第１のパイプの鐘状部のスラスト面と前記第２のパイプのパイプ差込部上の溶接ビードの間の変化する大きさのギャップをブリッジすることを特徴とする請求項１０に記載のロッキングリング。
13. 前記据えられた状態では、前記ロッキングリングはねじられていないことを特徴とする請求項１０に記載のロッキングリング。
14. 前記据えられた状態では、前記ロッキングリングは径方向内側の表面を有するが、この表面は、前記第２のパイプと実質的に平行になることができ、かつ、前記ねじられる後では、前記径方向内側の表面の少なくとも一部は、前記ロッキングリングに沿って変化する角度によって、前記第２のパイプに対して平行から外れることを特徴とする請求項１０に記載のロッキングリング。
15. 実質的に平らな径方向内側の表面を含むことを特徴とする請求項１０に記載のロッキングリング。
16. ａ．前記第２のパイプと接するように配置されることが可能な径方向内側の表面と、
    ｂ．前記第１のパイプの鐘状部の溝内に配置される鐘状部のスラスト面と接することが可能なリングのスラスト面とを有し、
    前記リングのスラスト面と前記径方向内側の表面の間の角度は、４５度と８０度の間にあることを特徴とする請求項１０に記載のロッキングリング。
17. ６５−４５−１２のダクタイル鉄を含むことを特徴とする請求項１０に記載のロッキングリング。
18. 実質的に図２に示した断面形状を有することを特徴とする請求項１０に記載のロッキングリング。
19. 前記第２のパイプのパイプ差込部内に実質的に噛合することができる歯を用いないことを特徴とする請求項１０に記載のロッキングリング。
20. 第１のパイプと第２のパイプとロッキングリングを含むパイプジョイントであり、
    ａ．前記第１のパイプは、パイプの鐘状部と、このパイプの鐘状部内に環状に配置される鐘状部の溝を含み、前記鐘状部の溝は、鐘状部のスラスト面によって軸方向外側の側部で境界を定められ、
    ｂ．前記第２のパイプは、パイプの差込部と、このパイプの差込部上に配置される溶接ビードを含み、前記パイプの差込部は前記パイプの鐘状部内で部分的に配置されるが、この位置では、前記溶接ビードはさらに軸方向に計測される距離によって、前記鐘状部のスラスト面よりも前記パイプの鐘状部内にあり、この際、前記パイプの差込部は、環状のギャップによって前記パイプの差込部の周囲の周りの位置で、前記パイプの鐘状部から径方向に分離され、
    ｃ．前記ロッキングリングは、前記鐘状部のスラスト面と前記溶接ビードと実質的に常に接するようにこれらの間に配置され、前記鐘状部のスラスト面と前記溶接ビードは、前記パイプジョイント内の異なる位置で計測されるとき、異なる計測値を有するギャップによって分離されることを特徴とするパイプジョイント。
21. 前記ロッキングリングは、前記環状のギャップの距離よりも大きい、少なくとも一つの断面寸法を有することを特徴とする請求項２０に記載のパイプジョイント。
22. 前記ロッキングリングは、前記第１のパイプの軸が前記第２のパイプの軸から角度を付けて変位することに応じてねじられることを特徴とする請求項２０に記載のパイプジョイント。
23. 前記ロッキングリングは、前記第１のパイプの軸が前記第２のパイプの軸から径方向に変位することに応じてねじられることを特徴とする請求項２０に記載のパイプジョイント。
24. 前記鐘状部のスラスト面は、径方向から１０度と４５度の間の角度で配置されることを特徴とする請求項２０に記載のパイプジョイント。
25. 前記ロッキングリングは、径方向から約１０度の角度で配置されるリングの背面を含むことを特徴とする請求項２０に記載のパイプジョイント。
    

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