JP2007500578A - 多面複合折り畳み式フレーム - Google Patents

Abstract

折り畳み式フレームは、４つの垂直脚部と、前記４つの垂直脚部のそれぞれに回転可能に接続された少なくとも１つの棚とを具備してなり、各棚は垂直方向上向きに折り畳み可能である。前記折り畳み式フレームは、各棚の下に且つその両端部に配置された２つの支持ビームをさらに備え、各支持ビームは、前記４つの垂直脚部のうちの２つに回転可能に接続され、且つ水平方向内側に折り畳むことが可能である。前記折り畳み式フレームは、各棚が水平となり且つ前記支持ビームのうちの２つによって支持される展開位置と、各棚が垂直方向上向きに折り畳まれ且つ支持ビームが水平方向内側に折り畳まれる折り畳み位置との間で移動可能である。
【選択図】図４

Description

本発明は、一般的に、折り畳み式フレームに関する。より詳細には、この発明は４つの垂直脚部および複数の棚と共に使用され、便利に開くことのできる折り畳み式フレームに関するものである。この折り畳み式フレームは、簡単な手順でコンパクトな形態に折り畳むことが可能である。

安価な折り畳み可能な家具は、長年にわたり広く普及している。折り畳み可能な家具（または折り畳み式フレーム）は、通常の使用には展開することができ、収納または出荷の際には折り畳むことができる家具である。折り畳み式フレームのいくつかの例としては、折り畳み式キッチンアイランド、配膳用ワゴン、作業台、製図用テーブル、工芸用テーブル、園芸用ワゴン、および収納棚が挙げられる。

従来の折り畳み式フレームはある程度折り畳むことができるが、従来のフレームの折り畳まれた外形は依然かさばる傾向がある。折り畳まれた形態でも、従来の折り畳み式フレームは必要以上に多くの場所を取る。

折り畳み式フレームを製作する代わりに、組み立て前のパッケージで製品を出荷している企業もある。この方法では家具製品をコンパクトな形態で出荷することができるが、エンドユーザによる組み立てを必要とし、コンパクトな収納は可能にならない。

従って、コンパクトな形態で収納および出荷が可能で、且つテーブルまたは複数の棚を有するワゴンのような普通の大きさの家具に展開することができる予め組み立てられた折り畳み式フレームが必要とされている。さらに、折り畳み位置と展開位置との間の移行手順が簡単であることが望ましい。

米国特許第６，１２３，２０７号において、Ｍａｓｔは、製品を収納および出荷する展開モードと、製品を展示する展示モードと、ラック自体を収納する折り畳みモードとに簡単に変換可能な出荷用ラックを開示している。このラックは、一対の中央支柱と、前記支柱のいずれかの側に一対の外側ポストを含んでいる。前記ポストと支柱との間に複数の棚が回転可能に取り付けられている。展開モードでは、棚は水平である。ポストに対して支柱が持ち上げられると、棚が所望の傾斜に回転する。棚が本質的に垂直となり且つポストが中央支柱に引き寄せられると、ラックが折り畳みモードになる。いずれのモードでも、ストラットによってラックを固定することができる。中央支柱の一方の中に装備されたスプリングカウンタバランス機構がラックのモード変換を補助する。

中央支柱を用いて棚を支持する代わりに、本発明では水平方向に延びる支持ビームを用いて棚を支持している。折り畳み式フレームが折り畳み位置に移行すると、本発明の支持ビームは水平方向内側に折り畳まれる。Ｍａｓｔは、内側に折り畳まれる支持ビームの使用については記載していない。

米国特許第５，１３１，５４７号において、Ｇｏｌｄｂｅｒｇは、複数の直立した、通常は逆Ｕ字型のフレーム部材を含む折り畳み式収納ラックアセンブリを開示しており、前記部材の間には、複数の垂直方向に間隔の空けられた、ヒンジにより折り畳み可能な棚アセンブリが延在している。フレーム支持および折り畳み可能な移動のためのクロスビームを用いて、フレーム部材を互いから離すことによって、収納ラックを簡単に且つ迅速に開いて使用することができる。同様に、フレーム部材を互いに向かって移動させて並列状態にさせることによって収納ラックを簡単に折り畳むことができ、その結果、棚アセンブリが上に向かってヒンジで移動することによって折り畳まれる。閉鎖および折り畳み位置においては、棚アセンブリはフレーム部材の中にほぼ完全に入り、それによって構造体の便利な取り扱い、出荷及び収納が実現する。

クロスブレースを用いてフレームの折り畳みを可能にする代わりに、本発明では水平方向内側に折り畳まれる支持ビームを用いている。本発明の支持ビームは、展開位置において折り畳み可能な棚の重量を支える機能も果たす。Ｇｏｌｄｂｅｒｇは、内側に折り畳まれる支持ビームを用いて棚を支持することについては記載していない。

従って、本発明の一目的は、コンパクトな形態に折り畳むことができる折り畳み式フレームを提供することである。

本発明の第２の目的は、組み立てを必要としない折り畳み式フレームを提供することである。

本発明の第３の目的は、複数の棚の層を有する普通の大きさの家具に展開する折り畳み式フレームを提供することである。

本発明の第４の目的は、簡単な手順で折り畳み位置と展開位置との間で移行する折り畳み式フレームを提供することである。

上記およびほかの利点を達成するために、且つ本発明の目的に従って、ここに例示され且つ概略的に説明されているように、本発明は、４つの垂直脚部と、前記４つの垂直脚部のそれぞれに回転可能に接続された少なくとも１つの棚とを具備してなる折り畳み式フレームであって、各棚が垂直方向上向きに折り畳み可能な折り畳み式フレームを提供する。前記折り畳み式フレームは、各棚の下に且つその両端部に配置された２つの支持ビームをさらに備え、各支持ビームは、前記４つの垂直脚部のうちの２つに回転可能に接続され、且つ水平方向内側に折り畳むことが可能である。前記折り畳み式フレームは、各棚が水平となり且つ前記支持ビームのうちの２つによって支持される展開位置と、各棚が垂直方向上向きに折り畳まれ且つ支持ビームが水平方向内側に折り畳まれる折り畳み位置との間で移動可能である。

まず図１を参照すると、展開位置にある本発明の折り畳み式フレーム１０の斜視図が示されている。展開位置では、折り畳み式フレーム１０は普通の大きさの折り畳み式家具である。折り畳み式フレーム１０は、１つ以上の棚１２を支持する４つの垂直脚部１１を含む。垂直脚部１１は、折り畳み式フレーム１０の安定性を補強するクロスプレート１８およびクロスビーム６６によって水平方向に接続されている。この実施形態において、折り畳み式フレーム１０は２つの棚１２を有している。棚１２は矩形であることが好ましい。しかし、棚１２を４つの垂直脚部１１すべてに接続することができる形状であれば、どのような形状を用いてもよい。各棚１２は、棚スタッド１３を介して４つの垂直脚部１１に接続している。棚スタッド１３は、折り畳み式フレーム１０に対する棚の垂直移動を可能にする。この実施形態では、棚スタッド１３を用いて棚１２を垂直脚部１１に接続しているが、棚１２を垂直脚部１１に回転可能に接続するボルトまたはヒンジ等のどのような他の手段を使用してもよい。

さらに図１を参照すると、各棚１２は２つの支持ビーム１５によってさらに支持されている。支持ビーム１５は、棚１２の下に且つ棚１２の両端部に配置されている。各支持ビーム１５は、ビームヒンジ１６を介して４つの脚部１１のうちの２つに回転可能に接続し、それにより支持ビーム１５は水平方向に回転することが可能となっている。この実施形態では、ビームヒンジ１６を用いて支持ビーム１５を垂直脚部１６に接続しているが、支持ビーム１５を垂直脚部１６に回転可能に接続する構成であればどのような構成を使用してもよい。

次に図２を参照すると、図１に示されたような折り畳み式フレームの側断面図が示されている。各支持ビームは、水平方向に回転可能な中央ヒンジ１７を有している。ビームヒンジ１６と中央ヒンジ１７とを組み合わせることによって、各支持ビームを水平方向内側に折り畳むことができる。この実施形態では、中央ヒンジ１７を用いて各支持ビーム１５の移動を可能にしているが、支持ビーム１５を水平方向内側に折り畳むことを可能にする構成であればどのような構成を使用してもよい。

次に図３を参照すると、図１に示されたような折り畳み式フレームの棚の１つの下面図が示されている。棚１２は、分割線２０で接合されたパネル１９ａ、１９ｂを含んでいる。各パネル１９ａ、１９ｂは、棚１２のおよそ半分を形成している。パネル１９ａ、１９ｂが１つ以上の棚ヒンジ１４によって接合されることによって、棚１２を分割線２０に沿って垂直方向上向きに折り畳むことが可能になる。この実施形態では、３つの棚ヒンジ１４を用いている。この実施形態では、パネル１９ａ、１９ｂおよび棚ヒンジ１４を用いて棚１２を垂直方向上向きに折り畳むことを可能にしているが、棚１２を垂直方向上向きに折り畳むことを可能にする構成であればどのような構成を使用してもよい。

さらに図３を参照すると、ビームヒンジ１６は、支持ビーム１５の端部を垂直脚部１１に添設する取り付け装置２２を含んでもよい。取り付け装置２２は、折り畳み式フレーム１０の側面から見えないように、通常は短い長さとなっている。

さらに図３を参照すると、棚１２は位置限定装置２１を有してもよく、これらの装置は、折り畳み式フレーム１０が展開位置にある間に支持ビーム１５が水平方向内側に折り畳まれることを防止し、それによって折り畳み式フレーム１０が展開位置にあるときに、支持ビーム１５を固定状態に維持する。クロスプレート１８を用いて、展開位置にある間の折り畳み式フレーム１０の安定性を補強してもよい。

次に図４を参照すると、展開位置と折り畳み位置との間にある本発明の折り畳み式フレームの斜視図が示されている。棚１２が分割線２０に沿って垂直方向上向きに折り畳まれると、支持ビーム１５が水平方向内側に折り畳まれ、垂直脚部１１が互いに引き寄せられる。（図３に示された）棚ヒンジ１４と棚スタッド１３とを組み合わせることによって、棚１２の垂直方向折り畳み移動が可能となる。ビームヒンジ１６と中央ヒンジ１７とを組み合わせることによって、支持ビーム１５の水平方向折り畳み移動が可能となる。

次に図５を参照すると、折り畳み位置にある本発明の折り畳み式フレームの斜視図が示されている。折り畳み式フレーム１０が折り畳み位置にあるとき、棚１２はほぼ垂直な位置で分割線２０に沿って折り畳まれる。一方、支持ビーム１５は中央ヒンジ１７に沿ってほぼ水平に折り畳まれる。ビームヒンジ１６を介して支持ビーム１５の端部を接続する垂直脚部１１は互いにほぼ隣接する。

さらに図５を参照すると、折り畳み式フレーム１２は、折り畳み式フレーム１２の折り畳みを棚１２が妨害しないような大きさでなければならない。棚１２の長さが棚１２の垂直方向上向きの移動を妨害することはないため、棚１２は分割線２０に沿って長くてもよい。しかし、折り畳み式フレーム１０が展開位置から折り畳み位置に移行する際に棚幅が棚１２の垂直方向上向きの移動を妨害する場合があるため、棚１２の幅をあまり大きくすることはできない。棚１２の幅を適切に設定することによって、折り畳み式フレーム１０を折り畳み位置において６インチよりも小さな厚さとしてもよく、それによって折り畳み式フレーム１０の移動および収納が容易になる。

次に図６乃至８を参照すると、本発明の折り畳み式フレーム６０の他の実施形態が示されている。移動を容易にするため、２つ以上の垂直脚部１１の底端部にホイール６４を配置してもよい。さらに、ピボットアーム６１およびピボットヒンジ６３を介して垂直脚部１１に回転可能に取り付けられ、且つ垂直脚部１１の上部に配置されたテーブル面６５を使用してもよい。テーブル面６５は、脚部１１の上部に載せることによって水平位置に設置することができる。収納および移動を容易にするために、テーブル面６５は垂直位置に折り畳むことができる。

さらに図６乃至８を参照すると、棚１２のそれぞれを互いに接続するケーブル６２を用いることによって、折り畳み式フレーム６０の展開および折り畳みを補助してもよい。１つの棚１２を垂直方向上向きに折り畳むと、ケーブル６２の張力によってすべての棚１２が共に垂直方向上向きに折り畳まれる。この実施形態ではケーブルを用いているが、すべての棚１２を共に接続するロッド等のどのようなほかの装置を用いてもよい。折り畳み位置にあるときは、係止装置６７を用いて垂直脚部１１を結束させてもよい。

ここに開示された本発明の明細書および実施を考察することによって、当業者には本発明のほかの実施形態が考えられるであろう。折り畳み式フレームの可能な応用例としては、折り畳み式キッチンアイランド、配膳用ワゴン、作業台、製図用テーブル、工芸用テーブル、園芸用ワゴン、および収納棚が挙げられるが、これらに限定されるものではない。本明細書および各例は典型的なものに過ぎず、本発明の真の範囲および趣旨は以下の請求の範囲に示される。

図１は、展開位置にある本発明の折り畳み式フレームの斜視図である。 図２は、図１に示されるような折り畳み式フレームの側断面図である。 図３は、図１に示されるような折り畳み式フレームの棚の１つの下面図である。 図４は、展開位置と折り畳み位置との間にある本発明の折り畳み式フレームの斜視図である。 図５は、折り畳み位置にある本発明の折り畳み式フレームの斜視図である。 図６は、展開位置にある本発明の折り畳み式フレームの他の実施形態である。 図７は、展開位置と折り畳み位置との間にある本発明の折り畳み式フレームの他の実施形態である。 図８は、折り畳み位置にある本発明の折り畳み式フレームの他の実施形態である。

Claims (19)

1. ４つの垂直脚部と、
   前記４つの垂直脚部のそれぞれに回転可能に接続された少なくとも１つの棚と、各棚は垂直方向上向きに折り畳み可能であり、
   各棚の下に且つその両端部に配置された２つの支持ビームとを具備してなる折り畳み式フレームであって、各支持ビームは、前記４つの垂直脚部のうちの２つに回転可能に接続され、且つ水平方向内側に折り畳むことが可能であり、
   前記折り畳み式フレームは、各棚が水平となり且つ前記支持ビームのうちの２つによって支持される展開位置と、各棚が垂直方向上向きに折り畳まれ且つ支持ビームが水平方向内側に折り畳まれる折り畳み位置との間で移動可能である、折り畳み式フレーム。
2. １つよりも多くの棚がある場合、これらの棚に連結され、これらの棚を共に折り畳む接続装置をさらに備える、請求項１に記載の折り畳み式フレーム。
3. 前記折り畳み式フレームに取り付けられた少なくとも１つのクロスプレートおよびクロスビームをさらに備える、請求項１に記載の折り畳み式フレーム。
4. 前記折り畳み式テーブルが展開位置にあるときに、前記支持ビームを固定状態に維持する少なくとも１つの位置限定装置をさらに備える、請求項１に記載の折り畳み式フレーム。
5. 各棚は、スタッドを介して４つの垂直脚部のそれぞれに回転可能に接続される、請求項１に記載の折り畳み式フレーム。
6. 各棚は少なくとも１つのヒンジによって接続された２つのパネルを有し、各ヒンジは前記棚を垂直方向上向きに折り畳むことを可能にする、請求項１に記載の折り畳み式フレーム。
7. 各支持ビームは、ヒンジを用いて前記４つの垂直脚部のうちの２つに回転可能に接続される、請求項１に記載の折り畳み式フレーム。
8. 各支持ビームは、前記支持ビームを水平方向内側に折り畳むことを可能にする中央ヒンジを有する、請求項１に記載の折り畳み式フレーム。
9. 前記４つの脚部の上部に水平に配置することができるテーブル面をさらに備える、請求項１に記載の折り畳み式フレーム。
10. 前記４つの垂直脚部の少なくとも２つに取り付けられたホイールをさらに備える、請求項１に記載の折り畳み式フレーム。
11. 各棚は矩形である、請求項１に記載の折り畳み式フレーム。
12. 各棚は、展開位置から折り畳み位置に移行する際に前記折り畳み式フレームを妨害しないように所望の幅に設定される、請求項１に記載の折り畳み式フレーム。
13. 前記折り畳み式フレームが折り畳み位置にあるときに、前記垂直脚部を共に固定する係止装置をさらに備える、請求項１に記載の折り畳み式フレーム。
14. ４つの垂直脚部と、
    スタッドを介して前記４つの垂直脚部のそれぞれに回転可能に接続された少なくとも１つの矩形の棚と、各棚は少なくとも１つのヒンジによって接続された２つのパネルを有し、各ヒンジは前記棚を垂直方向上向きに折り畳むことを可能にし、
    各棚の下に且つその両端部に配置された２つの支持ビームと、各支持ビームは、前記４つの垂直脚部のうちの２つにヒンジで取り付けられ、各支持ビームは、前記支持ビームを水平方向内側に折り畳むことを可能にする中央ヒンジを有し、
    前記折り畳み式フレームは、各棚が水平となり且つ前記支持ビームのうちの２つによって支持される展開位置と、各棚が垂直方向上向きに折り畳まれ且つ支持ビームが水平方向内側に折り畳まれる折り畳み位置との間で移動可能であり、
    前記折り畳み式フレームに取り付けられた少なくとも１つのクロスプレートおよびクロスビームと、
    前記折り畳み式テーブルが展開位置にあるときに、前記支持ビームを固定状態に維持する少なくとも１つの位置限定装置とを具備してなる折り畳み式フレーム。
15. １つよりも多くの棚がある場合、これらの棚に連結され、これらの棚を共に折り畳む接続装置をさらに備える、請求項１４に記載の折り畳み式フレーム。
16. 前記４つの脚部の上部に水平に配置することができるテーブル面をさらに備える、請求項１４に記載の折り畳み式フレーム。
17. 前記４つの垂直脚部の少なくとも２つに取り付けられたホイールをさらに備える、請求項１４に記載の折り畳み式フレーム。
18. 各棚は、展開位置から折り畳み位置に移行する際に前記折り畳み式フレームを妨害しないように所望の幅に設定される、請求項１４に記載の折り畳み式フレーム。
19. 前記折り畳み式フレームが折り畳み位置にあるときに、前記垂直脚部を共に固定する係止装置をさらに備える、請求項１４に記載の折り畳み式フレーム。
    

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