JP2007500519A - 水生植物の駆除方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】水生植物の駆除に有用な方法を提供する。
【解決手段】水生植物が生育しているか又は生育していると思われる場所にプロトポルフィリノーゲンオキシダーゼ酵素阻害除草剤、それらの農業上許容できる塩、エステル、酸、及び代謝物質の一つ以上の有効量を適用することからなる、自然の水生環境における望ましくない水生植物を駆除する方法。

Description

本発明は望ましくない植物種の駆除分野に関する。特に、本発明は水域の近傍で生育する水生植物の駆除方法に関する。
水生植物は、流れ、川、湖及び池のような多くの水域で見出される。一般的に、水生植物は自然の水生環境に有益であるか又は中庸な量での生態系である。そのような植物は、食物生産や魚のために必要である。水生植物は酸素を生成し、底の堆積物を安定化させ、波動侵食から岸辺を保護し、そして水鳥のための餌や巣作りの生息地となる。水生植物は、しかしながら、あまり多くなると、水泳、魚釣り、及びボートなどのリクレーション目的で水域を使用する際の障害となる。水生植物の過剰生育は排水溝、灌漑路の水流を妨げそして暗渠は望ましくない場所へ水を逆流させることがある。水生植物の過剰生育は又水生生命体への障害、不快な臭い、及び蚊の棲家を作り出す。水生植物の過剰生育はまた、例えば、作物の灌漑目的のために、水を移動させる装置内の水流を妨げる。灌漑、農業用、又は他の目的のために降雨によって満たされない必要な水を供給するために人工的なシステムをとおして水の供給を制御することは農夫にとって重大な関心事である。例えば、野菜は水が80−95%である。それらはそのように多くの水を含むので、それらの収穫や品質は水不足で急速に低下する。このように、良好な収穫や高品質のためには、灌漑は多くの野菜の生産に必須である。
広範囲に使用されている望ましくない水生植物を駆除する三つの方法は機械的方法、生物的方法、及び化学的方法である。
水生植物の機械的駆除は水域から植物を物理的に取除くことを含む。手での引き抜きは、キャットテイル、柳及びアメリカくろやまならし類の駆除にはそれらが小さいうちは有効である。レーキ掻き取りもまた水域中の小面積にある藻類や近傍の植物を取除くのに使用される。近傍の植物はまた、例えば、2台のトラクター間でチェーン又はケーブルを水域近くで引っ張ることによって取除くことができる。機械的駆除は汚いし、時間を食い、一時的であり、そして通常は植物の一部分にのみ効果がある。それは最も効果の少ない方法で水生植物が倒壊して拡がりそして新しい木となる問題点を生ずる。
水生植物の生物的駆除は三倍体(不妊)鯉、草食魚の使用を包含する。しかしながら、それらは高価で、新たな補給が必要で、そしてこの魚を使用してから水生植物の減少が認知できるレベルになるのに3年もかかる。さらに、この魚を或る水域に導入するには特別の許可を必要とする。アヒル、ガチョウ及びザリガニもまた水生植物の駆除に使用される。これらは矛盾を含む結果を生み出し、そして水域の或る所有者は水鳥による汚れをきらう。
水生植物の化学的駆除は水生植物が位置する水域に化学品、即ち除草剤を散布することを必要とする。水生植物の駆除に使用される公知の除草剤は硫酸銅、キレート化銅、エンドソール、ジクワット、2,4−D、フルリドン、グリホセート、イマザピル、フルリドン及びトリクロピルである(例えば、http://www.rce.rutgers.edu/pdfs/fs386.pdfを参照されたい)。水生植物駆除のための上記除草剤の使用にはかなりの短所がある。例えば幾つかを列挙すると、これらの除草剤の或る物は藻類と水生草類の両方を駆除しない;或る物は、水を灌漑用に使用する前に処理後30日間の待機期間が必要である;或る物は、もし水が灌漑用、家庭生活での使用又は家畜用水として使用するには全く使用すべきでなく;或る物は魚に毒性があり;或る物は処理水域の土手の回りに生育している有益な木や潅木に有害である。
明らかに、機械的及び生物的処理方法は水生植物の駆除に関しては或る点で欠点があり;そのために現在では除草剤を用いる化学的処理方法が使用されている。
上述のものと異なった新しい種類の除草剤は植物細胞の機能を破壊することによって植物を駆除する。これらの除草剤はプロトポルフィリノーゲンオキシダーゼ酵素の阻害剤として知られており(通常PPO−阻害剤として知られている)、脂質の過剰酸化を生じさせることによって細胞膜を破壊し植物の死をもたらす。除草剤PPO−阻害剤の例はカルフェントラゾンエチルである:
カルフェントラゾンエチル、即ちα,2−ジクロロ−5−[4−(ジフロロメチル)−4,5−ジヒドロ−3−メチル−5−オキソ−1H−1,2,4−トリアゾール−1−イル]−4−フルオロベンゼンプロパン酸エチルエステルは特許文献1に開示されている。カルフェントラゾンエチルは稲田のほたろい類、タマガヤツリ、紫及び赤のほそばひめみそはぎ、及びカリフォルニアおもだか類のような雑草を駆除するための稲田での用途で知られている。稲は制御された水生環境、即ち、耕作、植生、収穫、及び約4−6インチの水レベルでの一定管理が成長期を通して起こるような稲田で成長する。稲においては、除草剤の散布による雑草駆除は米の収穫を最大にするために行われる。
これに対して、自然の水生環境は、限定はしないが、池、流れ、湖、川、灌漑路、溝及びエコシステム又は環境を変えるように耕作管理や作物管理が行われない類似物を包含する。そのような自然の水生環境においては、水の深さに差がある水レベルにおいては一定の流れがある。
USP5,125,958
本発明の課題は、水生植物の駆除に有用な方法を提供することである。本発明の課題はまた、水生植物のような残骸のない灌漑用の水を得る方法を提供することである。
本発明においては、或るプロトポルフィリノーゲンオキシダーゼ酵素阻害(PPO阻害)除草剤が水生植物を駆除するのに有用であることが見出された。特に、水生植物が生育しているか又は生育していると思われる場所にPPO阻害除草剤、それらの農業上許容できる塩、エステル、酸、及び代謝物質の一つ以上の有効量を適用することからなる自然の水生環境における望ましくない水生植物の駆除方法が見出された。本発明の別の態様は以下の記載から明らかとなるであろう。
本発明により、比較的低濃度の薬剤で、効率良く、水生植物を駆除することができる。
本発明の一態様は水生植物が生育しているか又は生育していると思われる場所にプロトポルフィリノーゲンオキシダーゼ酵素阻害除草剤、それらの農業上許容できる塩、エステル、酸、及び代謝物質の一つ以上の有効量を適用することからなる自然の水生環境における望ましくない水生植物の駆除方法に関する。
本発明の別の態様は、流れ、川、湖、池等々のような自然の水生環境からの水源である置き換えられた水生植物のような残骸のない灌漑用の水を得る方法に関する。特に、i)水生植物が生育しているか又は生育していると思われる場所にプロトポルフィリノーゲンオキシダーゼ酵素阻害除草剤、それらの農業上許容できる塩、エステル、酸、及び代謝物質の一つ以上の有効量を適用することによって、水源中の望ましくない水生植物を駆除し;そしてii)作物が生育しているか又は生育していると思われる場所に該水を移すことからなる、作物に水を灌漑する方法である。
本発明の方法によって駆除される水生植物はその成長形態及び立地に基づいて一般的なカテゴリーに分類される。これらの分類は一般的には水生藻類及び水生草類を包含する。水生藻類は真の葉や花をもたない原子的な植物である。本発明の方法によって駆除される藻類には三つのカテゴリー;プランクトン形態、フィラメント形態、及び直立付着形態がある。プランクトン形態の藻類は水を緑褐色にするが、個々の植物は顕微鏡でなければ見ることができない。フィラメント形態の藻類はしばしば“こけ”又は“池の浮き草”と呼ばれ水面を自由に浮遊しそして緑色のマットを形成する。直立付着形態はしばしばより高級な植物と間違えられる。この藻類のカテゴリーは麝香の臭いと砂混じりの感触で特徴付けられる。藻類の通常の例はスピロギラ、クラドフォーラ、及びチャーラ(chara)である。本発明の範疇でも好ましいのは緑藻類セレナストラムカプリコルニュータムプリンツ(Selenastrum capricornutum Printz)、海洋珪藻スケレトネーマコスタチューム(Skeletonema costatum)、新水珪藻ナビキュラペリキュローサ(Navicula pelliculosa)、及び青緑色の藍藻網(Anabaena flos−aquae)の駆除方法である。
水生草類は水生藻類より高次の植物である。本発明の方法によって駆除される水生草類には四つのカテゴリー;水近傍の草類、水中の草類、水面上の草類、及び浮遊草類がある。水近傍の草類は水際の飽和土壌中で生育するもので、例えばキャットテイルである。水中草類は多くは水中に存在する底部に根付いた種をもつが、いくつかの花は水の表面に現れる植物で、例えば、南方のもろいイバラモチ類である。水面上の草類は底部に根付くが葉や花は水面に浮いている、例えば、おもだか類及び水柳類である。浮遊草類は自由浮遊植物、又は根は付いているが、葉は水面レベルにある、例えば、ダックウイードや睡蓮である。水生草類の他の例としては、限定はしないが、アメリカエローダ(eloda)、タヌキモ、バターカップ、カボンバ、しっかりつかむ葉ヒルムシロ、クーンテイル、巻き葉ヒルムシロ、うなぎ草、平軸ヒルムシロ、角笛ヒルムシロ、葉の多いヒルムシロ、サゴヤシヒルムシロ、小ヒルムシロ、フサモ、水星草(waterstargrass)、通常のダックウイード、星状ダックウイード、水レタス、水ヒヤシンス、水ペニーワート、ウオーターミール、アメリカロータス、アメリカヒルムシロ、浮遊ヒルムシロ、イリノイヒルムシロ、大葉ヒルムシロ、スパッタードック、ウオーターパースレン、ウオーターシールド、水糸ヒルムシロ、ブルラッシュ、バーリード、這い回りウオータープリムローズ、ピッカラルウイード、紫クサレダマ類、スパイクラッシュ、サルビニア、水スマートウイード、柳、及びその他の水生草類を包含する。本発明において好ましいのは、Lemna minor、Lemna trisulca、及びLemna gibba、又は一般的にはウキクサ種(Lemna sp.)として定義されているダックウイードの駆除方法である。
上述のように、或るPPO阻害除草剤、それらの農業上許容できる塩、エステル、酸、及び代謝物質は本発明の方法によって水生植物が生育しているか又は生育していると思われる場所に適用するときに望ましくない水生植物の駆除に有用性がある。そのようなPPO阻害除草剤の例としては、限定はしないが、他のPPO阻害剤と同様に、一つ以上のアシフルオルフェン−ナトリウム、アクロニフェン、ビフェノックス、クロメトキシフェン、クロルニトロフェン、エトキシフェン−エチル、フロロジフェン、フルオログリコフェン−エチル、フルオロニトロフェン、フォメサフェン、フリルオキシフェン、ハロサフェン、ラクトフェン、ニトロフェン、ニトロフルオルフェン、オキシフルオロフェン、シニドン−エチル、フルミコラック−ペンチル、フルミオキサジン、プロフルアゾール、ピラゾギル、オキサジアルギル、オキサジアゾン、ペンタオキサゾン、フルアゾレート、ピラフルフェン−エチル、ベンズフェンジゾン、ブタフェナシル、フルチアセト−メチル、チジアジミン、アザフェニジン、カルフェントラゾンエチル、スルフェントラゾン、フルフェンピル−エチル、それらの農業上許容できる塩、エステル、酸、及び代謝物質を包含する。好ましくない水生植物の駆除のための好ましいPPO阻害除草剤はカルフェントラゾンエチル及びカルフェントラゾンエチルの代謝物質、即ちi)α,2−ジクロロ−5−[4−(ジフロロメチル)−4,5−ジヒドロ−3−メチル−5−オキソ−1H−1,2,4−トリアゾール−1−イル]−4−フルオロベンゼンプロパン酸(クロロプロパン酸)、ii)2−ジクロロ−5−[4−(ジフロロメチル)−4,5−ジヒドロ−3−メチル−5−オキソ−1H−1,2,4−トリアゾール−1−イル]−4−フルオロベンゼンプロペン酸(ケイ皮酸)、iii)2−ジクロロ−5−[4−(ジフロロメチル)−4,5−ジヒドロ−3−メチル−5−オキソ−1H−1,2,4−トリアゾール−1−イル]−4−フルオロ安息香酸(安息香酸)、及びiv)2−クロロ−5−[4−(ジフロロメチル)−4,5−ジヒドロ−3−メチル−5−オキソ−1H−1,2,4−トリアゾール−1−イル]−4−フルオロベンゼンプロパン酸(プロパン酸)である。好ましくない水生植物の駆除のためのより好ましいPPO阻害剤はカルフェントラゾンエチルである。本発明の最も好ましい態様は、水生藻類がセレナストラムカプリコルニュータム、スケレトネーマコスタチューム、ナビキュラペリキュローサ、藍藻網(Anabaena flos−aquae)、及びウキクサ種(Lemna sp.)から選ばれ;そしてPPO阻害除草剤がカルフェントラゾンエチルである態様である。
適切に調合すると、カルフェントラゾンエチル及びカルフェントラゾンエチルの代謝物質の使用は、ここで示すように選択的除草剤活性を与え、それによって藻類やダックウイードのような或る水生植物の駆除に有効であり、有害性の少ない水生植物、即ちキャットテイルのような草は比較的影響を与えずに残す。
本発明の方法で使用されるカルフェントラゾンエチル類似物、相応物又は誘導体は下記の物を包含する:
ここで、RはCH3 、CH2 CH2 CH3 、CH(CH3)2 、(CH2 )3 CH3 、CH2 CH(CH3)2 、n−ペンチル、n−ヘキシル、Na+
、K+ 、Li+ 、Ca+ 、及びNH4+から選ばれる。
ここで述べたカルフェントラゾンエチル、その代謝物質、その類似物、相応物又は誘導体は特許文献1に教示された方法によって又はそれと類似の方法によって、或いは熟練した当業者に公知の方法によって調製される。
或る条件下においては、本発明のPPO阻害除草剤の一つ以上の有効量と第二の除草剤を組み合わせることが水生植物の駆除において有利である。特に有利なのは、硫酸銅、キレート化銅、エンドソール、ジクワット、2,4−D、フルリドン、グリホセート、イマザピル、フルリドン、トリクロピル、クロマゾン、過酸化水素、パラ酢酸、ペノクシュラム及びベンスルフロンのような水生植物に除草活性をもつことが知られている又は他の用途のために知られている一つ以上の除草剤の組み合わせである。PPO阻害除草剤と水生植物に除草活性をもつことが知られている除草剤の好ましい組み合わせは、カルフェントラゾンエチルと硫酸銅、キレート化銅、エンドソール、ジクワット、2,4−D、フルリドン、グリホセート、イマザピル、フルリドン、トリクロピル、クロマゾン、過酸化水素、パラ酢酸、ペノクシュラム及びベンスルフロンの一つ以上である。
本明細書で使用されるときそして特に断りがなければ、用語“プロトポルフィリノーゲンオキシダーゼ酵素阻害”、“プロトポルフィリノーゲンオキシダーゼ酵素阻害剤”、“PPO阻害”、又は“PPO阻害剤”は本発明の除草剤に関連した用語のときは一つであり同義語である。用語“自然の水生環境”は池、流れ、湖、川、灌漑路、溝及びエコシステム又は環境を変えるように耕作管理や作物管理が行われない類似物のような水域を意味する。用語“灌漑”は農業用、又は他の目的のために降雨によって満たされない必要な水を人工的なシステムを通して供給するための制御された適用方法を意味する。用語“作物”はときに灌漑を使用して人によって使用のために育てられた植物を意味する。用語“移動”はその使用が必要な場所に水を物理的に動かすために熟練した当業者によって使用される方法を意味する。用語“駆除”は水生植物を死滅させるか水の処理のために使用される水路又は装置を詰まらせる恐れのない程度に水生植物の量を最小化することを意味する。
熟練した当業者は、勿論、毒物の調合や適用方法が与えられた適用物質の活性に影響を及ぼすことは認識しているであろう。このように、望ましくない水生植物の駆除における使用のためには、本発明において有用性のあるPPO阻害除草剤は、用途の所望の態様にもよるが、比較的大きな粒子サイズの顆粒として、水溶性又は水分散性顆粒として、粉末状ダストとして、湿潤粉末として、乳化可能な濃縮物として、溶液として、又は他の公知の調合タイプとして調合される。この明細書で特定される量は、もし用語“約”が特定された量の前に置かれるときのように、おおよそであることのみを意図していることを理解すべきである。
これらの除草剤組成物は植物の減少が望ましい地域に、水希釈スプレー又はダスト、又は顆粒として散布される。これらの調合は活性成分の重量で0.1%、0.2%又は0.5%の少量から95%又はそれ以上の大量までの範囲で含む。
ダストはタルク、天然粘土、珪藻土のような細かく分散した固体、胡桃の殻や綿の種子殻のような殻、及び毒物の分散剤及び担体として振舞う他の有機及び無機固体と活性成分の自由浮遊混合物であり;これらの細かく分散した固体は約50ミクロン以下の平均粒子サイズをもっている。ここで使用される典型的なダスト調合は除草剤化合物の1.0部又はそれ以下と99.0部のタルクを含む。
湿潤粉末は水又は他の分散媒中に容易に分散する細かく分散した粒子形態である。湿潤粉末は究極的には乾燥ダストとして又は水又は他の液体中のエマルジョンとして適用される。湿潤粉末の典型的な担体はフューラー土、カオリン粘土、シリカ、及びその他の高吸収性の、容易に湿る無機希釈剤を含む。湿潤粉末は担体の吸収性にもよるが、通常約5−80%の活性成分を含み、そして分散を容易にするために通常湿潤、分散又は乳化剤の少量を含む。例えば、有用な湿潤粉末は除草剤化合物80.0部、パルメット粘土17.9部、及びリグノスルホン酸ナトリウム1.0部及び湿潤剤としてのスルホン化した脂肪族ポリエステル0.3部を含む。
除草剤用途のための他の有用な調合は水又はその他の分散媒中に分散可能な均一な液体組成物である乳化可能な濃縮物(EC)であり、そして全部が除草剤化合物及び液体又は固体乳化剤から構成されていてもよく、又はキシレン、重芳香族ナフサ、イソフォロン、又はその他の非−揮発性有機溶媒のような液体担体を含んでいてもよい。除草剤用途のためには、これらの濃縮物は水又はその他の液体担体中に分散しておりそして通常は処理されるべき領域にスプレーとして散布される。必須活性成分の重量パーセントは組成物が適用される方法にも依るが、一般的には除草剤組成物の重量で0.5−95%の活性成分からなる。
浮遊調合は、活性成分が液体担体、一般的には水中に懸濁していることを除けばECと同様である。ECのような浮遊可能物は少量の表面活性剤を含み、そして組成物の重量基準で典型的には0.5−95%、しばしば10−50%の範囲で活性成分を含む。使用の際には、浮遊可能物は水又はその他の液体媒体中で希釈され、そして通常は処理されるべき領域にスプレーとして散布される。
或る調合で使用される典型的な湿潤、分散又は乳化剤としては、限定はしないが、アルキル及びアルキルアリールスルホネート及びサルフェート及びそれらのナトリウム塩;アルキルアリールポリエーテルアルコール;硫酸化高級アルコール;ポリエチレンオキサイド;スルホン化動植物油;スルホン化石油;ポリハイドリックアルコールの脂肪酸エステル及びそのようなエステルのエチレンオキサイド付加生成物;及び長鎖メルカプタンとエチレンオキサイドとの付加生成物を包含する。多くの有用な他のタイプの表面活性剤が市販されている。表面活性剤は、使用されるときは、組成物の重量基準で通常1−15%で含まれる。
除草剤用途のためのなおさらに別の有用な調合としては、所望の濃度で完全に溶解する、アセトン、アルキル化ナフタレン、キシレン、又は他の有機溶媒のような溶媒中の活性成分の単純溶液を包含する。毒物が比較的粗い粒子に担持されている顆粒調合は空気中での分散又は覆いキャノピーの浸透用に特に有用である。圧縮スプレー、典型的には活性成分が低沸点分散媒溶媒担体の蒸発の結果として細かく分散した形態となっているエアロゾルもまた使用される。水溶性又は水分散性の顆粒は自由流動で、粉化せず、そして容易に水に溶けるか又は水と混じりあう。農場で農夫が使用する際には、顆粒調合、乳化可能な濃縮物、流動可能な濃縮物、溶液、等々を活性成分の濃度を0.1%又は0.2%から1.5%又は2%の範囲となるように水で希釈する。
以下の実施例はさらに本発明を説明するが、勿論、如何なる場合も本発明の範囲を限定すると見做してはならない。実施例は、或るPPO阻害除草剤を水生植物と接触して置いたときの評価のための一案を示すものであり、そしてそのような化合物の効果を示す生物学的データを示す。
ダックウイード(Lemna gibba G3)に対するカルフェントラゾンエチルのテスト
工業グレードのカルフェントラゾンエチル0.0217gを10mLのフラスコ中に秤取り、そしてアセトンで容量10mLとすることで、カルフェントラゾンエチル2000μg/mLの第一の標準溶液を調製した。第一の標準溶液1.0mLを10mLのフラスコに注入しそれからアセトンで容量10mLとすることで、カルフェントラゾンエチル200μg/mLの第二の標準溶液を調製した。カルフェントラゾンエチル200μg/mLの第二の標準溶液をそれから20μg/mL溶液を調製するために0.2mLの第二の標準溶液をホーグランド栄養媒体を含む殺菌した2000mLのガラスフラスコに注入し、それから追加のホーグランド栄養媒体で容量を2000mLとした。20μg/mLカルフェントラゾンエチル溶液から、ホーグランド栄養媒体を含む殺菌した1000mLのガラスフラスコに20μg/mLテスト溶液のそれぞれ65mL、125mL、250mL、及び500mLを移すことによってカルフェントラゾンエチル1.3μg/L、2.5μg/L、5.0μg/L、及び10μg/Lのサンプルを調製した。各フラスコをそれからホーグランド栄養媒体で容量を1000mLとした。
ダックウイードでのカルフェントラゾンエチルのテスト(Lemna gibba G3)はUSDA/ARS ベルツビール農業研究センター、ベルツビール、MDから得られた10日齢のダックウイードへの各適用量毎に少なくとも三つのレプリカ(複製)を用いて行った。各レプリカに対し、上述の適切なテスト溶液各200mLを発泡体の栓の付いた清浄な、殺菌した500mLエレンマイヤーフラスコ中に置いた。フラスコをそれからコンピューターで一般化した乱数表を使用してランダムに置きそして5010ラックス(lux)±810ラックスの連続的な暖−白色蛍光線照射下に25℃±2℃で14日間培養した。アセトンのみを含むブランク及びダックウイードなしで20μg/Lのテスト溶液を含む対照もテストに含めた。
テストサンプル中のカルフェントラゾンエチル濃度の測定を各テストレベルのサンプル及び日数0日で回収された対照について行った。これらのサンプルの分析は紫外線検知器付きの高圧液体クロマトグラフィーを使用して行った。0日でのカルフェントラゾンエチルの測定濃度は、最初に調製されたそれぞれ1.3μg/L、2.5μg/L、5.0μg/L、及び10μg/L及び20μg/Lのカルフェントラゾンエチルサンプルからそれぞれ低下して1.0μg/L、2.2μg/L、4.1μg/L、8.0μg/L、及び13μg/Lであった。
各レプリカ中のダックウイード葉状体及び壊死、黄変状態、及び死んだ葉状体の数をテスト開始後0日、2日、4日、7日、9日、11日、及び14日で測定した。黄変葉状体とは色が緑から黄色に段階的に脱色している領域をもつ葉状体と定義した。局部的に組織が死又は崩壊している壊死領域とされる葉状体は通常健康な組織で囲まれている。全てが褐色又は白色の組織のみをもつ葉状体は死と見做した。黄変又は壊死的性質をもたない葉状体は正常と見做した。親の葉状体の末端上に視覚的に突き出している葉状体はどれもカウントした。カウントは各日にちの観察とほぼ同時に行った。結果を以下に示す。
表1に示されたデータから導かれた表1Aに示されるように、ダックウイードは少なくとも14日の期間でカルフェントラゾンエチルの4.1μg/Lのような低濃度で駆除されている。例えば、4.1μg/Lのカルフェントラゾンエチル濃度で、ダックウイードは曝露後14日で約19%減少した。高濃度の13μg/Lのカルフェントラゾンエチル濃度では、曝露後14日で約99%減少し、ほとんど根絶された。
ダックウイード(Lemna gibba G3)に対するカルフェントラゾンエチルとその代謝物質の二つとの混合物でのテスト
このテストは実施例1に示したと同様の方法で行った。テストはLemna gibba G3で、カルフェントラゾンエチルとその代謝物質の二つ、即ちα,2−ジクロロ−5−[4−(ジフロロメチル)−4,5−ジヒドロ−3−メチル−5−オキソ−1H−1,2,4−トリアゾール−1−イル]−4−フルオロベンゼンプロパン酸(クロロプロパン酸)、及び2−ジクロロ−5−[4−(ジフロロメチル)−4,5−ジヒドロ−3−メチル−5−オキソ−1H−1,2,4−トリアゾール−1−イル]−4−フルオロベンゼンプロペン酸(ケイ皮酸)との混合物で実施した。テスト混合物は3部のカルフェントラゾンエチル(0.5μg/L)、8部のクロロプロパン酸(1.35μg/L)、及び1部のケイ皮酸(0.17μg/L)(3:8:1)からなる。種々の濃度の組み合わせでテストした。結果を以下に示す。
表2に示されたデータから導かれた表2Aに示されるように、ダックウイードはカルフェントラゾンエチル代謝物質混合物の混合にも依るが、低濃度では一定しない。カルフェントラゾンエチル代謝物質混合物の高濃度では、ダックウイードの駆除は大きく改善された。例えば、カルフェントラゾンエチル代謝物質混合物の100μg/Lの高濃度では、ダックウイードは曝露後4日間で約80%減少した。
緑藻(Selenastrum capricornutum Printz)に対するカルフェントラゾンエチルのテスト
0.0349gのカルフェントラゾンエチルを100mLのアセトンに加えてカルフェントラゾンエチル320μg/mLからなる第一標準を調製した。第一標準の0.20mLを2000mLの藻類栄養媒体に添加し0.032μg/mLの作業標準を調製した。32μg/L標準の連続希釈は標準の31.2mL、62.5mL、125mL、250mL及び500mLの標準を1000mL容量のフラスコに入れそして殺菌した藻類テスト媒体1000mLに希釈し、それぞれ1.0μg/L、2.0μg/L、4.0μg/L、8.0μg/L、16μg/L、及び32μg/Lのカルフェントラゾンエチルのテスト濃度を用意した。
カルフェントラゾンエチルの緑藻(Selenastrum capricornutum Printz)に対するテストはThe Department of Botany,Culture Collection of Alage,University of Texas at Austin,Austin,Texasから得られた緑藻での各適用割合に対する少なくとも三つのレプリカで実施した。各レプリカに対し上述の適切なテスト溶液各200mLを発泡体の栓の付いた清浄な、殺菌した500mLエレンマイヤーフラスコ中に置いた。Selenastrum capricornutum Printzの5.5mLをテストフラスコのそれぞれに注入した。血球計算盤とオリンパスモデルBH−2顕微鏡で測定したとき、各5.5mL試料は緑藻栄養体の約0.33x10−3緑藻/mLのセルカウントをもっていた。フラスコをそれからランダムに置いて、4300ラックスの連続的な暖−白色蛍光線照射下に24℃±2℃で120時間培養し、そして約100rpmで振動させた。アセトンのみ及び緑藻栄養体のみのブランクもテストに含めた。
テストサンプル中のカルフェントラゾンエチル濃度の測定を各テストレベルのサンプル及び日数0時間で回収された対照について行った。これらのサンプルの分析は紫外線検知器付きの高圧液体クロマトグラフィーを使用して行った。0時間でのカルフェントラゾンエチルの測定濃度は、最初に調製されたテストサンプルよりも説明できないくらい高かった。
Selenastrum capricornutum Printzのセルカウントは各レプリカと対照に対して前述の血球計算盤と顕微鏡を用いて、0時間、24時間、48時間、72時間、96時間、及び120時間で行った。結果を以下に示す。
表3に示されるように、カルフェントラゾンエチルはSelenastrum capricornutum Printzに対して1.0μg/Lの低濃度では一定はしないが効果があった。より高濃度の適用量では、カルフェントラゾンエチルはこの緑藻に対して非常に良好な駆除効果を与えた。例えば、32μg/Lの濃度では、カルフェントラゾンエチルは曝露後48時間で約70%までSelenastrum capricornutum Printzのセルカウントを阻害する。
海洋珪藻スケレトネーマコスタチュームに対するカルフェントラゾンエチルのテスト
このテストは海洋珪藻スケレトネーマコスタチュームを使用して実施例3に示されたのと同様の方法で行った。結果を以下に示す。
表4に示されるように、カルフェントラゾンエチルは18μg/Lの低濃度で海洋珪藻スケレトネーマコスタチュームに対して非常に良好な駆除効果を示した。高濃度の適用では、カルフェントラゾンエチルはこの藻類を根絶する。例えば、41μg/L濃度では、曝露後96時間でスケレトネーマコスタチュームのセルカウントを100%阻害する。
新水珪藻ナビキュラペリキュローサに対するカルフェントラゾンエチルのテスト
このテストは新水珪藻ナビキュラペリキュローサを使用して実施例3に示されたのと同様の方法で行った。結果を以下に示す。
表5に示すように、カルフェントラゾンエチルは2.6μg/Lの低濃度でナビキュラペリキュローサに対して効果を示した。高濃度の適用では、カルフェントラゾンエチルはこの藻類を良好に駆除する。例えば、21μg/L濃度では、曝露後120時間でのナビキュラペリキュローサのセルカウントを約85%阻害する。
青緑藻類アナバエナフロスアクアに対するカルフェントラゾンエチルのテスト
このテストは青緑藻類アナバエナフロスアクアを使用して実施例3に示されたのと同様の方法で行った。結果を以下に示す。
表6に示すように、カルフェントラゾンエチルは1.2μg/Lの低濃度でアナバエナフロスアクアに対して効果を示した。高濃度の適用では、カルフェントラゾンエチルはこの藻類を良好に駆除する。例えば、18μg/L濃度では、アナバエナフロスアクアのセルカウントを曝露後48時間で約78%、96時間で約45%、120時間での約56%阻害する。
以下の実施例に示されるように、カルフェントラゾンエチルの或る代謝物質が緑藻Selenastrum capricornutum Printzに対する藻類活性のためにテストされた。テストされた代謝物質はi)α,2−ジクロロ−5−[4−(ジフロロメチル)−4,5−ジヒドロ−3−メチル−5−オキソ−1H−1,2,4−トリアゾール−1−イル]−4−フルオロベンゼンプロパン酸(代謝物質Aと呼ぶことにするクロロプロパン酸);ii)2−ジクロロ−5−[4−(ジフロロメチル)−4,5−ジヒドロ−3−メチル−5−オキソ−1H−1,2,4−トリアゾール−1−イル]−4−フルオロベンゼンプロペン酸(代謝物質Bと呼ぶことにするケイ皮酸);iii)2−ジクロロ−5−[4−(ジフロロメチル)−4,5−ジヒドロ−3−メチル−5−オキソ−1H−1,2,4−トリアゾール−1−イル]−4−フルオロ安息香酸(代謝物質Cと呼ぶことにする安息香酸);及びiv)2−クロロ−5−[4−(ジフロロメチル)−4,5−ジヒドロ−3−メチル−5−オキソ−1H−1,2,4−トリアゾール−1−イル]−4−フルオロベンゼンプロパン酸(代謝物質Dと呼ぶことにするプロパン酸)である。
緑藻(Selenastrum capricornutum Printz)に対するカルフェントラゾンエチル代謝物質Aでのテスト
このテストは実施例3に示されたのと同様の方法で行った。結果を以下に示す。
表7に示されるように、カルフェントラゾンエチル代謝物質AはSelenastrum capricornutum Printzを駆除するが、カルフェントラゾンエチルよりかなり高い濃度が必要である。例えば、801μg/L濃度では、代謝物質Aは曝露後72時間でSelenastrum capricornutum Printzのセルカウントを約88%阻害する。
緑藻(Selenastrum capricornutum Printz)に対するカルフェントラゾンエチル代謝物質Bでのテスト
このテストは実施例3に示されたのと同様の方法で行った。結果を以下に示す。
表8に示されるように、カルフェントラゾンエチル代謝物質BはSelenastrum capricornutum Printzを駆除するが、カルフェントラゾンエチルより幾分高い濃度が必要である。例えば、76.7μg/L濃度では、代謝物質Bは曝露後48時間でSelenastrum capricornutum Printzのセルカウントを約88%阻害する。
緑藻(Selenastrum capricornutum Printz)に対するカルフェントラゾンエチル代謝物質Cでのテスト
このテストは実施例3に示されたのと同様の方法で行った。結果を以下に示す。
表9に示されるように、カルフェントラゾンエチル代謝物質CはSelenastrum capricornutum Printzを駆除するが、カルフェントラゾンエチルに比較して非常に高い濃度が必要である。例えば、22.6x103
μg/L濃度では、代謝物質Cは曝露後72時間でSelenastrum capricornutum Printzのセルカウントを約93%阻害する。
緑藻(Selenastrum capricornutum Printz)に対するカルフェントラゾンエチル代謝物質Dでのテスト
このテストは実施例3に示されたのと同様の方法で行った。結果を以下に示す。
表10に示されるように、カルフェントラゾンエチル代謝物質DはSelenastrum capricornutum Printzを駆除するが、カルフェントラゾンエチルより高い濃度が必要である。例えば、202μg/L濃度では、代謝物質Dは曝露後72時間でSelenastrum capricornutum Printzのセルカウントを約95%阻害する。
本発明は好ましい態様について強調して説明してきたが、熟練した当業者であれば好ましい態様の変形も使用できそして本発明はここに特に記載したもの以外でも実施できることは理解できるであろう。従って、本発明は特許請求の範囲で規定される本発明の精神と範囲内に包含される全ての変形を含むものである。
本発明は、水生植物が生育しているか又は生育していると思われる地域における、自然の水生環境における望ましくない水生植物の駆除方法として有用である。

Claims (26)

  1. 水生植物が生育しているか又は生育していると思われる場所にプロトポルフィリノーゲンオキシダーゼ酵素阻害除草剤、それらの農業上許容できる塩、エステル、酸、及び代謝物質の一つ以上の有効量を適用することからなる、自然の水生環境における望ましくない水生植物を駆除する方法。
  2. 水生植物が水生藻類及び水生草類から選ばれる請求項1記載の方法。
  3. 該水生藻類が水生藻類のプランクトン形態、フィラメント形態、及び直立付着形態から選ばれる請求項2記載の方法。
  4. 該水生藻類がセレナストラムカプリコルニュータム、スケレトネーマコスタチューム、ナビキュラペリキュローサ、及び藍藻網(アナバエーナフロスアクア)から選ばれる請求項3記載の方法。
  5. 該水生草類が水近傍の、水中の、水面上の、及び浮遊水生草類から選ばれる請求項2記載の方法。
  6. 該水生草類がウキクサ種(Lemna sp.)である請求項5記載の方法。
  7. 該プロトポルフィリノーゲンオキシダーゼ酵素阻害除草剤がアシフルオルフェン−ナトリウム、アクロニフェン、ビフェノックス、クロメトキシフェン、クロルニトロフェン、エトキシフェン−エチル、フロロジフェン、フルオログリコフェン−エチル、フルオロニトロフェン、フォメサフェン、フリルオキシフェン、ハロサフェン、ラクトフェン、ニトロフェン、ニトロフルオルフェン、オキシフルオロフェン、シニドン−エチル、フルミコラック−ペンチル、フルミオキサジン、プロフルアゾール、ピラゾギル、オキサジアルギル、オキサジアゾン、ペンタオキサゾン、フルアゾレート、ピラフルフェン−エチル、ベンズフェンジゾン、ブタフェナシル、フルチアセト−メチル、チアジアジミン、アザフェニジン、カルフェントラゾンエチル、スルフェントラゾン、フルフェンピル−エチル、それらの農業上許容できる塩、エステル、酸、及び代謝物質の一つ以上から選ばれる請求項1記載の方法。
  8. 該プロトポルフィリノーゲンオキシダーゼ酵素阻害除草剤がカルフェントラゾンエチル及びカルフェントラゾンエチルの代謝物質の一つ以上から選ばれ、ここで該代謝物質がi)α,2−ジクロロ−5−[4−(ジフロロメチル)−4,5−ジヒドロ−3−メチル−5−オキソ−1H−1,2,4−トリアゾール−1−イル]−4−フルオロベンゼンプロパン酸、ii)2−ジクロロ−5−[4−(ジフロロメチル)−4,5−ジヒドロ−3−メチル−5−オキソ−1H−1,2,4−トリアゾール−1−イル]−4−フルオロベンゼンプロペン酸、iii)2−ジクロロ−5−[4−(ジフロロメチル)−4,5−ジヒドロ−3−メチル−5−オキソ−1H−1,2,4−トリアゾール−1−イル]−4−フルオロ安息香酸、及びiv)2−クロロ−5−[4−(ジフロロメチル)−4,5−ジヒドロ−3−メチル−5−オキソ−1H−1,2,4−トリアゾール−1−イル]−4−フルオロベンゼンプロパン酸である請求項7記載の方法。
  9. 該プロトポルフィリノーゲンオキシダーゼ酵素阻害除草剤がカルフェントラゾンエチルである請求項8記載の方法。
  10. 該水生藻類がセレナストラムカプリコルニュータム、スケレトネーマコスタチューム、ナビキュラペリキュローサ、藍藻網及びウキクサ種から選ばれ;そして該プロトポルフィリノーゲンオキシダーゼ酵素−阻害除草剤がカルフェントラゾンエチルである請求項1記載の方法。
  11. 該プロトポルフィリノーゲンオキシダーゼ酵素−阻害除草剤が第二の除草剤と組み合わされている請求項1記載の方法。
  12. 第二の除草剤が硫酸銅、キレート化銅、エンドソール、ジクワット、2,4−D、フルリドン、グリホセート、イマザピル、フルリドン、トリクロピル、クロマゾン、過酸化水素、パラ酢酸、ペノクシュラム及びベンスルフロンから選ばれる請求項11記載の方法。
  13. 該プロトポルフィリノーゲンオキシダーゼ酵素阻害除草剤がカルフェントラゾンエチルである請求項11記載の方法。
  14. i)水生植物が生育しているか又は生育していると思われる場所にプロトポルフィリノーゲンオキシダーゼ酵素阻害除草剤、それらの農業上許容できる塩、エステル、酸、及び代謝物質の一つ以上の有効量を適用することによって、水源中の望ましくない水生植物を駆除し;そしてii)作物が生育しているか又は生育していると思われる場所に該水を移すことからなる、作物に水を灌漑する方法。
  15. 水生植物が水生藻類及び水生草類から選ばれる請求項14記載の方法。
  16. 該水生藻類が水生藻類のプランクトン形態、フィラメント形態、及び直立付着形態から選ばれる請求項15記載の方法。
  17. 該水生藻類がセレナストラムカプリコルニュータム、スケレトネーマコスタチューム、ナビキュラペリキュローサ、及び藍藻網から選ばれる請求項16記載の方法。
  18. 該水生草類が水近傍の、水中の、水面上の、及び浮遊水生草類から選ばれる請求項15記載の方法。
  19. 該水生草類がウキクサ種である請求項18記載の方法。
  20. 該プロトポルフィリノーゲンオキシダーゼ酵素阻害除草剤がアシフルオルフェン−ナトリウム、アクロニフェン、ビフェノックス、クロメトキシフェン、クロルニトロフェン、エトキシフェン−エチル、フロロジフェン、フルオログリコフェン−エチル、フルオロニトロフェン、フォメサフェン、フリルオキシフェン、ハロサフェン、ラクトフェン、ニトロフェン、ニトロフルオルフェン、オキシフルオロフェン、シニドン−エチル、フルミコラック−ペンチル、フルミオキサジン、プロフルアゾール、ピラゾギル、オキサジアルギル、オキサジアゾン、ペンタオキサゾン、フルアゾレート、ピラフルフェン−エチル、ベンズフェンジゾン、ブタフェナシル、フルチアセト−メチル、チアジアジミン、アザフェニジン、カルフェントラゾンエチル、スルフェントラゾン、フルフェンピル−エチル、それらの農業上許容できる塩、エステル、酸、及び代謝物質の一つ以上から選ばれる請求項14記載の方法。
  21. 該プロトポルフィリノーゲンオキシダーゼ酵素阻害除草剤がカルフェントラゾンエチル及びカルフェントラゾンエチルの代謝物質の一つ以上から選ばれ、ここで該代謝物質がi)α,2−ジクロロ−5−[4−(ジフロロメチル)−4,5−ジヒドロ−3−メチル−5−オキソ−1H−1,2,4−トリアゾール−1−イル]−4−フルオロベンゼンプロパン酸、ii)2−ジクロロ−5−[4−(ジフロロメチル)−4,5−ジヒドロ−3−メチル−5−オキソ−1H−1,2,4−トリアゾール−1−イル]−4−フルオロベンゼンプロペン酸、iii)2−ジクロロ−5−[4−(ジフロロメチル)−4,5−ジヒドロ−3−メチル−5−オキソ−1H−1,2,4−トリアゾール−1−イル]−4−フルオロ安息香酸、iv)2−クロロ−5−[4−(ジフロロメチル)−4,5−ジヒドロ−3−メチル−5−オキソ−1H−1,2,4−トリアゾール−1−イル]−4−フルオロベンゼンプロパン酸である請求項20記載の方法。
  22. 該プロトポルフィリノーゲンオキシダーゼ酵素阻害除草剤がカルフェントラゾンエチルである請求項21記載の方法。
  23. 該水生藻類がセレナストラムカプリコルニュータム、スケレトネーマコスタチューム、ナビキュラペリキュローサ、藍藻網、及びウキクサ種から選ばれ;そして該プロトポルフィリノーゲンオキシダーゼ酵素阻害除草剤がカルフェントラゾンエチルである請求項14記載の方法。
  24. 該プロトポルフィリノーゲンオキシダーゼ酵素阻害除草剤が第二の除草剤と組み合わされている請求項13記載の方法。
  25. 第二の除草剤が硫酸銅、キレート化銅、エンドソール、ジクワット、2,4−D、フルリドン、グリホセート、イマザピル、フルリドン、トリクロピル、クロマゾン、過酸化水素、パラ酢酸、ペノクシュラム及びベンスルフロンから選ばれる請求項24記載の方法。
  26. 該プロトポルフィリノーゲンオキシダーゼ酵素阻害除草剤がカルフェントラゾンエチルである請求項24記載の方法。
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