JP2007335159A - 接点式スイッチ - Google Patents

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Abstract

【課題】接点式スイッチの寿命を効果的に延ばすこと。
【解決手段】本発明は、可動部材1,101に設けられる2以上の可動接点1a、1b、101a、101bと、固定部材(2,3等)に設けられ前記可動接点に対向する2以上の固定接点2b、3aとを有し、互いに対向し合う前記可動接点と前記固定接点との接触により導通する接点式スイッチ10において、アーク放電が発生する前記可動接点と前記固定接点の組み合わせを切り替える切替手段(14a、14b、16等)を備えることを特徴とする。
【選択図】図2

Description

本発明は、2以上の可動接点と固定接点の組を備える接点式スイッチに関する。
従来から、ケースと、このケースに配設された2個の固定端子と、この固定端子間に位置して固定端子の配設方向と略垂直方向に移動可能に装着された操作体と、この操作体に設けられた前記固定端子の配設面に対し傾斜した可動接片係止部にこの操作体に対し移動可能かつ揺動可能に嵌挿・係止された可動接片と、この可動接片を上記固定端子側に押圧するように上記操作体と上記可動接片間に装着されたコイルバネと、少なくとも上記可動接片と固定端子間の間隔の大なる可動接片の側のみに可動側接点を設け、この可動側接点に対応する固定端子のみに上記可動側接点に対応する固定側接点を設けたプッシュスイッチが知られている(例えば、特許文献1参照)。
実開平5−75923号公報
ところで、上記の冒頭部で述べた種の接点式スイッチでは、主にアーク放電による接点材の磨耗を分散させることを期待して、対向し合う可動接点及び固定接点が2組配置されているが、実際には、アーク放電が生ずる接点の組は成り行き的に決まるものであり、確実に放電を2分割できていないため、接点材の磨耗を分散させることができていない。
これに対して、上述の特許文献1に記載の発明では、可動部材の可動接点の配置面が固定部材の固定接点の配置面に対して傾斜して近接するように構成することで、アーク損傷する接点の組を一方の組に安定させることができる。しかしながら、かかる構成では、その反面として、アーク損傷が当該一方の組に集中するため、当該接点式スイッチの寿命は、当該組の接点の磨耗度合いに依存し、延命のために2組の接点を設けた意義が損なわれる。また、上述の特許文献1に記載の発明では、当該一方の組の接点に対してアーク損傷対策を施す必要があり、また、そのアーク損傷対策が不十分であると、通常的な2組の接点を設けた構成よりも寿命を増大させることができない場合もある。
そこで、本発明は、確実に寿命を延ばすことができる接点式スイッチの提供を目的とする。
上記目的を達成するため、第1の発明は、可動部材に設けられる2以上の可動接点と、固定部材に設けられ前記可動接点に対向する2以上の固定接点とを有し、互いに対向し合う前記可動接点と前記固定接点との接触により導通する接点式スイッチにおいて、
アーク放電が発生する前記可動接点と前記固定接点の組み合わせを切り替える切替手段を備えることを特徴とする。
第2の発明は、第1の発明に係るにおいて、
前記可動部材は、互いに対向し合う一方の組に係る前記可動接点と前記固定接点が、他方の組に係る前記可動接点と前記固定接点よりも早く接触するように、前記可動部材の可動接点の配置面が前記固定部材の固定接点の配置面に対して傾斜して近接するように構成され、
前記切替手段は、前記可動部材の移動動作に連動して前記配置面間の傾斜の方向を反転させることで、前記切り替えを実現することを特徴とする。
第3の発明は、第1又は2の発明に係るにおいて、前記切替手段は、
前記可動部材及び前記固定接点を収容するスイッチケースの内壁に形成されるガイド溝と、
前記可動部材を移動させる軸部材又は前記可動部材に形成され、前記ガイド溝に嵌り、前記可動部材の移動動作に連動して該ガイド溝に沿ってガイドされるリブと、からなることを特徴とする。
本発明によれば、アーク放電が発生する可動接点と固定接点の組み合わせを切り替える切替手段を備えることで、接点式スイッチの寿命を効果的に延ばすことができる。
以下、図面を参照して、幾つかの実施例に分けて本発明を実施するための最良の形態の説明を行う。
図1は、本発明による接点式スイッチの一実施例を示す外観図である。接点式スイッチ10は、樹脂等で形成される円筒状のスイッチケース6を有し、スイッチケース6の上部には、円筒状の軸ガイド部6aを有する。軸ガイド部6aは、スイッチケース6の一部として一体的に成形されるものであってよい。軸ガイド部6aには、軸部材4が軸方向Xに沿って移動可能に支持される。この支持構造の詳細については後述する。尚、以下では、説明の都合上、接点式スイッチ10の搭載状態とは無関係に、図1における軸方向Xに沿った上側を上方とし、下側を下方と定義する。
軸部材4の下端は、軸部材4を上方に付勢する線ばね9の上端が接続される。線ばね9の下端は、スイッチケース6の底部に支持される。軸部材4の上端は、軸ガイド部6aの上部開口から外部に突出しており、外部の操作部材(図示せず)に接続される。外部の操作部材は、例えばブレーキペダルである。この場合、ブレーキペダルの操作に伴って軸部材4が軸方向Xに沿って上下に移動され、これにより、接点式スイッチ10の導通状態(オン/オフ状態)が切り替わり、所定のブレーキ操作が検出される。以下では、接点式スイッチ10がブレーキ操作を検出するブレーキスイッチとして機能する場合について説明する。
図2は、接点式スイッチ10の主要構成を示す断面図である。図3は、可動部材(可動ベース)1の斜視図である。
接点式スイッチ10は、電導性材料からなる導体の可動部材1を備える。可動部材1は、図3に示すように、スイッチケース6の内径よりも小さい幅Lの矩形の形態を有し、略平らな板状の部材である。可動部材1の中央部には、線ばね9が挿通する穴8が形成されている。可動部材1は、スイッチケース6内部に配置されている。可動部材1の下面は、図2に示すように、線ばね9と同軸に配置され線ばね9によりも大径の線ばね5の上端部が接続されている。線ばね5の下端部は、スイッチケース6の底部に接続されている。線ばね5は、可動部材1(ひいては軸部材4)を軸方向Xに沿って下方から上方に向けて付勢する機能を有する。
可動部材1の上面には、2つの接点1a,1b(以下、「可動接点1a,1b」という。)が設けられる。可動接点1a,1bは、例えば可動部材1の上面に電導性材料(導体)の層を形成することにより構成される。可動接点1a,1bは、互いに対角となる位置に設けられる。即ち、可動接点1aは、可動接点1bに対して軸方向Xまわりの周方向で180度オフセットした位置に設けられる。
可動部材1の上方には、可動接点1a,1bに対向する位置に固定部材3,2が設けられる。固定部材3,2は、独立した部材であり、互いに絶縁されている。固定部材3,2は、それぞれ電導性材料からなり、スイッチケース6の内部の上面に固定される。固定部材3,2には、可動接点1a,1bに対向する位置に2つの接点3a,2b(以下、「固定接点3a,2b」という。)が設けられる。即ち、固定接点3a,2bは、可動接点1a,1b同士の位置関係に対応して、互いに対角となる位置に設けられる。固定接点3a,2bは、例えば固定部材3,2上に電導性材料(導体)の層を形成することにより構成される。
固定接点2bは、陽極側の固定接点を構成し、固定接点3aは、陰極側の固定接点を構成する。固定接点3a,2bには、図示しない配線が接続され、それぞれ陰極端子及び陽極端子としてスイッチケース6の外部に取り出される。接点式スイッチ10のオン/オフ信号は、例えばブレーキランプの点滅やブレーキECUによるブレーキ操作の検出のために用いられる。尚、当然ながら、陰極が固定接点2bにより構成され、陽極が固定接点3aにより構成されてもよい。
軸部材4は、樹脂等の電導性のない材料からなり、軸ガイド部6aの内径よりも小さい径を有する断面円形の棒状の部材である。軸部材4は、軸方向Xに沿って上下動することで、可動部材1を軸方向Xに沿って上下動させて、可動部材1の上面(接点配置面)と固定部材3,2の下面(接点配置面)との距離を変化させ、これにより、接点式スイッチ10の導通状態を切り替える役割を果たす。
軸部材4の上端側は、上述の如くブレーキペダル(図示せず)に接続され、下端側(可動部材1側の端部)には、可動部材1の上面に当接する当接面4aを有する。当接面4aは、図2に示すように、軸方向Xに対して所定角度傾斜した平面からなる。即ち、当接面4aは、軸方向Xを法線とする平面に対して所定角度傾斜している。所定角度は、後述のように、可動部材1が固定部材3,2に対して近接する際に一方の側の接点間が他方の側の接点間よりも十分な時間差をもって先に接触するような適切な値に設定される。
軸部材4は、その外周面に2つのガイドリブ14a,14bが形成されている。ガイドリブ14a,14bは、円筒状の形態を有してよく、軸部材4と一体的に形成されてよい。ガイドリブ14a,14bは、軸部材4の外周面から径方向に突出するように形成される。2つのガイドリブ14a,14bは、当接面4aの傾斜方向に沿った両側に、互いに対角となる位置に設けられる。即ち、ガイドリブ14aは、ガイドリブ14bに対して軸方向Xまわりの周方向で180度オフセットした位置に設けられる。
軸ガイド部6aの内周面には、ガイドリブ14a,14bをガイドするためのガイド溝16が形成される。ガイド溝16は、ガイドリブ14a,14bと協働して、可動部材1の移動動作に連動して軸部材4をガイドしながら軸方向Xまわりに回転させる機能を果たす。
図4は、ガイド溝16の構成を示す図であり、軸ガイド部6aの内周面の展開図である。図4において、斜線によりハッチングした領域が、軸ガイド部6aの内周面におけるガイド溝16の形成された領域を表し、図4の横軸方向は軸ガイド部6aの内周面の周方向に対応し、図4の縦軸方向は軸方向Xに対応し、従って、図4のガイド溝16の境界線上の点A,Bは同一点である。また、図4の下方は図2の下方と一致しており、図4の右方向を、正の回転方向(=軸部材4が軸方向X上方側から見て時計回りに回転する方向)とする。尚、図4中実線で示したガイドリブ14a,14bの下死点位置は、図2のガイドリブ14a,14bの位置に対応する。
ガイド溝16は、軸ガイド部6aの内周面に凹設されてなり、軸部材4の下向きの移動をガイドする下方ガイド溝18a,18bと、軸部材4の上向きの移動をガイドする上方ガイド溝19a,19bと、軸方向Xに平行に上下方向に直線的に延びるリブ通し溝17a,17bと、を備える。ガイド溝16の深さは、ガイドリブ14a,14bの突出量(高さ)に応じて適切に設定される。この際、ガイドリブ14a,14bの端面(径方向外側の端面)とガイド溝16の底面との間には、ガイドリブ14a,14bの摩擦の少ない移動を実現するために僅かな隙間が設定されてよい。
リブ通し溝17a,17bは、軸ガイド部6aに軸部材4をスイッチケース6内部側から組み付ける際にガイドリブ14a,14bが通される溝であり、組み付け時又は取り外し時のような特別な場合以外には用いられない。リブ通し溝17a,17bの下端側は、組み付け等のため、図2及び図4に示すように、スイッチケース6内部に対して開口している。一方、リブ通し溝17a,17bの上端側は、上方ガイド溝19a,19bで終端するように設定されている。これにより、使用時にガイドリブ14a,14bがリブ通し溝17a,17bに誤って案内されることが防止される。
ガイド溝16の下方ガイド溝18aと上方ガイド溝19aは、軸ガイド部6aの内周面における周方向の半分(180度分)の領域に形成され、互いに連続する。同様に、下方ガイド溝18bと上方ガイド溝19bは、軸ガイド部6aの内周面における周方向の半分(180度分)の領域に形成され、互いに連続する。即ち、軸ガイド部6aの内周面には、同様の下方ガイド溝と上方ガイド溝の組み合わせが2組周期的に形成されている。従って、以下では、下方ガイド溝18aと上方ガイド溝19aの組の構成に関して代表的に説明する。
下方ガイド溝18aは、周方向の角度位置が増加するにつれて(図の右側に向かって)徐々に下方に向かう傾斜を有する。一方、上方ガイド溝19aは、180度のうちの大角度(例えば170度)に亘って形成され、周方向の角度位置が増加するにつれて(図の右側に向かって)徐々に上方に向かう傾斜を有する。下方ガイド溝18aと上方ガイド溝19aとの下側の境界位置、即ちリブ通し溝17a,17bを除くガイド溝16の最も下側の位置は、ガイドリブ14a,14bの下死点位置に対応し、下方ガイド溝18aと上方ガイド溝19aとの上側の境界位置、即ちリブ通し溝17a,17bを除くガイド溝16の最も上側の位置は、ガイドリブ14a,14bの上死点位置に対応する。下死点位置と上死点位置の間の距離(高さ)は、軸部材4の軸方向Xに沿った移動ストローク量に対応する。
ここで、ガイド溝16のガイド機能について説明する。図中2点鎖線で示した上死点位置にガイドリブ14a,14bが存在する状態で、軸部材4が下方に移動されると、ガイドリブ14aが図中点線で示す矢印の方向に、下方ガイド溝18aに沿って案内される。ガイドリブ14bについても同様に下方ガイド溝18bに沿って案内される。その後、軸部材4が上方に移動されると、ガイドリブ14aは図中実線で示した位置から、図中点線で示す矢印の方向に、上方ガイド溝19aに沿って案内される。ガイドリブ14bについても同様に上方ガイド溝19bに沿って案内される。このようにしてガイドリブ14a,14bが上死点位置から下死点位置を介して上死点位置まで案内される過程では、下方ガイド溝18a及び上方ガイド溝19a,19bが上述の如く180度に亘って形成されているので、ガイドリブ14a,14bの周方向の角度位置が180度変化する、即ち軸部材4が軸方向Xまわりで時計回りに計180度回転する。以下、同様に、更に、軸部材4が下方に移動されると、ガイドリブ14aが下方ガイド溝18bに沿って案内されると共に、ガイドリブ14bが下方ガイド溝18aに沿って案内される。その後、軸部材4が上方に移動されると、ガイドリブ14aが上方ガイド溝19bに沿って上方に案内されると共に、ガイドリブ14bが上方ガイド溝19aに沿って上方に案内される。これにより、図4中2点鎖線で示した位置にガイドリブ14a,14bの位置が戻る。
このようにして、本実施例では、ガイド溝16及びガイドリブ14a,14bによって、軸部材4が一回上下動する毎に、軸部材4が軸方向Xまわりで時計回りに180度回転する。正確には、ガイドリブ14a,14bがガイド溝16内で上死点から下死点を介して上死点に戻る毎に、或いは、ガイドリブ14a,14bがガイド溝16内で下死点から上死点を介して下死点に戻る毎に、軸部材4が軸方向Xまわりで時計回りに180度回転する。
次に、上述した構成により実現される接点式スイッチ10の導通状態の切替時の動作について、図5を参照して説明する。
図5は、ガイド溝16及びガイドリブ14a,14bにより実現される切替機能の作用を説明するための図であり、図5(A)〜図5(D)は、時系列に沿った各段階の導通状態を示す図である。尚、図5においては、線ばね9の図示は省略されている。
図5(A)に示す状態は、可動部材1が線ばね5からの付勢力に抗してスイッチケース6の内部に軸方向Xに沿って押し込まれた状態であり(ブレーキペダルが操作されていない状態であり)、ガイドリブ14a,14bが下死点位置に存在する状態である。この状態では、可動部材1が固定部材2,3に対して離間しており、また、可動部材1の上面に当接する軸部材4の当接面4aの傾斜(右下がりの傾斜)により、可動部材1が固定部材2,3に対して右下がりに傾斜している。従って、互いに対向しあう陽極側の可動接点1bと固定接点2b、及び、互いに対向しあう陰極側の可動接点1aと固定接点3aとは互いに離間されており、接点式スイッチ10が非導通の状態となる。
図5(A)に示す状態から、ブレーキペダルが踏み込まれると、それに連動して軸部材4が上方に移動され、線ばね5が伸びながら可動部材1が固定部材2,3に対して近接してき、図5(B)に示す状態となる。この状態では、可動部材1の上面に当接する軸部材4の当接面4aの傾斜(右下がりの傾斜)により、陽極側の可動接点1bと固定接点2bが、陰極側の可動接点1aと固定接点3aよりも先に接触する。この状態は、接点式スイッチ10の導通する途中の状態である。
図5(B)に示す状態から、ブレーキペダルの踏み込み量が増加するにつれて、軸部材4が更に上方に移動されると、図5(C)に示す状態となり、互いに対向しあう陰極側の可動接点1aと固定接点3aが接触する。これにより、接点式スイッチ10が導通する。このとき、陽極側の可動接点1bと固定接点2bが接触した状態で、陰極側の可動接点1aと固定接点3aが接触することになるので、図5(C)に模式的に示すように、可動接点1aと固定接点3aとの間で接触直前にアーク放電が生じる。これが、可動接点1a及び固定接点3aの接点材の磨耗(アーク損傷)の原因となる。
図5(C)に示す状態から、ブレーキペダルの踏み込み量が所定値を超えると、線ばね9(図2参照)による軸部材4に対する上方への付勢力により、軸部材4の当接面4aが可動部材1の上面から離間され、図5(D)に示す状態となる。この状態は、ガイドリブ14a,14bが上死点位置に存在する状態である。この状態では、可動部材1は線ばね5により軸方向Xに沿って上方に付勢されているので、互いに対向しあう可動接点1bと固定接点2bとの接触状態、及び、互いに対向しあう可動接点1aと固定接点3aとの接触状態が維持される。即ち、接点式スイッチ10が導通した状態が維持される。ここで、上述の如く、ガイドリブ14a,14bが上死点位置から下死点位置を介して上死点位置まで移動されると、軸部材4が軸方向Xまわりに約180度回転するので(図5(D)の回転矢印参照)、図5(D)に示すように、軸部材4の当接面4aの傾斜が反転する。即ち、陽極側が下方になる向きの傾斜となり、図では右上がりの傾斜となる。尚、図5(D)に示す状態から、ブレーキペダルが更に踏み込まれると、軸部材4が図5(D)に示す状態で完全にフリーになる。ブレーキスイッチはブレーキペダルの操作の有無を検出するためのものであり、この所定値は、ブレーキペダルのストローク量に対して小さい値である。
図6は、ガイド溝16及びガイドリブ14a,14bにより実現される切替機能の作用を説明するための図であり、図6(A)〜図6(D)は、上述した図5(A)〜図5(D)の各段階に対して、次回のブレーキ操作時の時系列に沿った各段階の導通状態を示す図である。尚、図6においては(以下の図7においても同様)、線ばね9の図示は省略されている。
図6(A)〜図6(D)と、図5(A)〜図5(D)とを対比すると分かるように、軸部材4が一回上下動する毎(一作動毎ないし一周期毎)に、可動部材1が固定部材2,3に対して近接する際にアーク放電が発生する可動接点と固定接点の組み合わせが、切り替えられている。即ち、図5(A)〜図5(D)に示した周期では、図5(C)に示すように、接点式スイッチ10が導通する際に、陰極側の接点間(可動接点1aと固定接点3aとの間)でアーク放電が発生するが、次の周期では、図6(C)に示すように、図6(A)〜図6(D)に示すように、接点式スイッチ10が導通する際に、陽極側の接点間(可動接点1bと固定接点2bとの間)でアーク放電が発生する。
このように本実施例によれば、軸部材4が一回上下動する毎に、アーク放電が発生する可動接点と固定接点の組み合わせが切り替えられるので、各接点1a,1b,2b,3aの接点材の磨耗を均一化することができる。これにより、接点式スイッチ10の寿命を確実に延ばすことができる。即ち、本実施例によれば、軸部材4が回転せずそれ故に固定部材2,3に対する可動部材1の傾斜が反転しない従来的な構成の場合に対して、原理上、接点式スイッチ10の寿命は2倍となる。
尚、本実施例において、可動部材1に対する軸部材4の当接面4aの傾斜角度は、好ましくは、図5(C)(又は図6(C))に示す状態で、最大となるように調整される。これにより、確実に所望の側(狙い通りの側)の組の接点間でアーク放電を発生させることができる。
[実施例1に対する変形例]
上述の実施例では、接点式スイッチ10の導通時のアーク放電が生ずる可動接点と固定接点の組み合わせを、2組の接点1a、3a及び1b、2b間で周期毎に切り替えているが、接点式スイッチ10の導通時のアーク放電と、接点式スイッチ10が非導通となる際に生ずるアーク放電とを、1周期内において2組の接点1a、3a及び1b、2b間で分散させることとしてもよい。具体的には、図7(A)〜図7(G)に示すように、ガイド溝16の上方ガイド溝19a、19b及び下方ガイド溝18a、18bの傾斜を調整することで、図7(D)にて矢印で示すように、図7(C)に示す状態から図7(E)に示す状態までの間に、軸部材4が略180度近く回転するように構成してもよい。即ち、軸部材4の180度の回転が、軸部材4が可動部材1の上面から離間している間のストローク中に実現されるようにしてよい。これにより、接点式スイッチ10導通時のアーク放電が生ずる可動接点と固定接点の組み合わせと、その次の接点式スイッチ10に非導通時のアーク放電が生ずる可動接点と固定接点の組み合わせとを、切り替えることができる。即ち、軸部材4の上方移動に伴って軸部材4の当接面4aの傾斜が反転されるので、図7(C)及び図7(E)に示すように、アーク放電が発生する側を陽極側と陰極側に分散させることができる。この場合も、例えば一方の側の接点の接点材(例えば陰極側の可動接点1aと固定接点3aの接点材)が偏って磨耗することがなくなり、各接点1a,1b,2b,3aの接点材の磨耗を均一化することができる。これにより、接点式スイッチ10の寿命を確実に延ばすことができる。
また、同様の考え方で、上記の構成に加えて又は代えて、図7(E)に示す状態から下死点位置を介した次の導通直前までのストローク中に、軸部材4が略180度近く回転するように構成してもよい。これにより、接点式スイッチ10の非導通時にアーク放電が生ずる可動接点と固定接点の組み合わせと、その次の接点式スイッチ10の導通時のアーク放電が生ずる可動接点と固定接点の組み合わせとを、切り替えることができる。
また、上述の実施例では、ガイドリブ14a,14を軸部材4に形成して軸部材4を回転させているが、例えば図8に示すように、ガイドリブ14a”,14”を可動部材1”の端面に形成し、スイッチケース6の内周面に、図5及び図6に示したような可動部材1”の移動態様を実現できるガイド溝16”を形成してもよい。この場合、構成が複雑化するものの、可動部材1”が、軸部材4が一回上下動する毎に、180度回転されることになり、同様に、アーク放電が発生する可動接点と固定接点の組み合わせを切り替えることができる。
次に、図9以降を参照して、本発明による接点式スイッチのその他の好ましい実施例について説明する。本実施例の接点式スイッチは、軸部材104と可動部材101との間の当接態様が、上述の実施例1による接点式スイッチ10と主に異なる。以下では、主に実施例2に特有の構成について重点的に説明する。
図9(A)は、軸方向Xに対して直角な方向に見た軸部材104の当接部144の構成を示す側面図であり、図9(B)は、軸方向Xに沿って下方から見た軸部材104の下面(当接部144)を示す平面図である。
軸部材104の下面には、L字形の当接部144が形成される。当接部144は、軸部材104の下面に一体的に形成されてもよいし、接着等により固定されてもよい。当接部144は、軸部材104の中心軸を中心とする円形部144aと、L字形を構成する互いに直交する直線部144b、144cとを有する。
図10(A)は、可動部材101の中心線に沿って切断した際の断面図(A−A断面)であり、図10(B)は、可動部材101の平面図である。可動部材101には、図示しない固定接点(実施例1の構成と同様)に対向する位置に、可動接点101b、101aが形成されている。可動部材101の中心は、軸部材104の中心軸の延長線上にあり、逃げ穴120を有する。逃げ穴120は、軸部材104の中心軸の延長線上に中心を有する円形穴120aと、可動部材101の中心線に対して直角方向に延びる直線穴120b、120cとを有する。直線穴120b、120cは、同一直線方向に延在し、即ち互いに対して180度オフセットした位置に設定されている。円形穴120aの半径は、当接部144の円形部144aの半径よりも大きく、且つ、当接部144の直線部144b、144cの長さL3よりも小さく設定される。可動部材101の中心線に対して直角な方向に沿った、直線穴120b、120cの縁部の円形部144aの中心からの距離L2は、当接部144の直線部144b、144cの長さL3よりも大きく設定される。
図9に示す状態の軸部材104の当接部144が、下方に移動され、可動部材101の上面に当接すると、当接部144の円形部144a及び直線部144bは、逃げ穴120の円形穴120a及び直線穴120bを通る。一方、当接部144の直線部144cは、逃げ穴120の直線穴120cに対して90度オフセットしているので、可動部材101の上面に当接して、可動部材101を傾斜させることになる。即ち、軸部材104の当接部144が可動部材101の上面に当接した状態では、当接部144の直線部144cが、可動部材101を固定部材(実施例1の構成と同様)に対して傾斜させる。このときの傾斜方向は、右上がりであり、陽極側が陰極側よりも下になる方向である。
従って、図9に示す状態では、接点式スイッチが導通する際に、陽極側の接点間(可動接点101bと陽極側の固定接点との間)でアーク放電が発生する。また、接点式スイッチが非導通となる際に、陽極側の接点間(可動接点101bと陽極側の固定接点との間)でアーク放電が発生する。
図11は、スイッチケースの軸ガイド部106aに形成されるガイド溝116の構成を示す展開図である。尚、ガイド溝116は、実施例1と同様、上方ガイド溝119に合流する上下方向のリブ通し溝117a,117bを備える。
ガイド溝116の機能は、上述の実施例1のガイド溝16の機能と実質的に同一であるが、本実施例では、下方ガイド溝118と上方ガイド溝119の組が4組形成されている点で異なる。即ち、本実施例では、軸部材104は、一回上下動する毎に、90度回転するように構成されている。従って、軸部材104が2回上下動する毎に、軸部材104を180度回転させて、可動部材101の傾斜を反転させることができる。
具体的には、図9に示す状態から、軸部材104が一回上下動すると(正確にはガイドリブ(図示せず)がガイド溝116内で上死点から下死点を介して上死点に戻ると)、軸部材104が時計回りに90度回転し、これにより、図9(B)に示す状態が反時計回りに90度回転した状態となる。このときは、軸部材104の当接部144が可動部材101の上面に当接すると、当接部144の直線部144bが、可動部材101を固定部材に対して右上がりに傾斜させる。更に、軸部材104が一回上下動すると、軸部材104が時計回りに90度回転し、これにより、図9(B)に示す状態が反時計回りに180度回転した状態となる。このときは、軸部材104の当接部144が可動部材101の上面に当接すると、当接部144の直線部144cが、可動部材101を固定部材に対して右下がりに傾斜させる。更に、軸部材104が一回上下動すると、軸部材104が時計回りに90度回転し、図9(B)に示す状態が反時計回りに270度回転した状態となる。このときは、軸部材104の当接部144が可動部材101の上面に当接すると、当接部144の直線部144bが、可動部材101を固定部材に対して右下がりに傾斜させる。更に、軸部材104が一回上下動すると、軸部材104が時計回りに90度回転し、図9(B)に示す状態に戻る。
可動部材101が固定部材に対して右下がりに傾斜した状態(図9に示す状態とは反転した状態)では、接点式スイッチが導通する際に、陰極側の接点間(可動接点101aと陰極側の固定接点との間)でアーク放電が発生する。また、接点式スイッチが非導通となる際に、陰極側の接点間(可動接点101aと陰極側の固定接点との間)でアーク放電が発生する。
従って、本実施例によれば、軸部材104が2回上下動する毎に、アーク放電が発生する可動接点と固定接点の組み合わせが切り替えられるので、各可動接点101a,101b及び固定接点(図示せず)の接点材の磨耗を均一化することができる。これにより、接点式スイッチの寿命を確実に延ばすことができる。即ち、本実施例によれば、軸部材104が回転せずそれ故に固定部材に対する可動部材101の傾斜が反転しない従来的な構成の場合に対して、原理上、接点式スイッチの寿命は2倍となる。
以上、本発明の好ましい実施例について詳説したが、本発明は、上述した実施例に制限されることはなく、本発明の範囲を逸脱することなく、上述した実施例に種々の変形及び置換を加えることができる。
以上のとおり本発明は、ブレーキスイッチを始めとして、操作部材や可動部材の位置検出が必要なあらゆる接点式スイッチにおいて利用することができる。
本発明による接点式スイッチの一実施例を示す外観図である。 接点式スイッチ10の主要構成を示す断面図である。 可動部材1の斜視図である。 ガイド溝16の構成を示す展開図である。 時系列に沿った各段階の導通状態を示す図である。 軸部材4の当接面4aの傾斜が反転された状態における時系列に沿った各段階の導通状態を示す図である。 変形例を示す断面図である。 変形例を示す断面図である。 図9(A)は、軸部材104の当接部の構成を示す側面図であり、図9(B)は、軸部材104の下面(当接面)を示す平面図である。 図10(A)は、可動部材101の中心線に沿って切断した際の断面図(A−A断面)であり、図10(B)は、可動部材101の平面図である。 スイッチケースの軸ガイド部106aに形成されるガイド溝116の構成を示す展開図である。
符号の説明
10 接点式スイッチ
1 可動部材1
1a、1b 可動接点
2,3 固定部材
2b、3a 固定接点
4 軸部材
4a 当接面
5 線ばね
6 スイッチケース
6a 軸ガイド部
14a、14b ガイドリブ
16 ガイド溝
17a,17b リブ通し溝
19a、19b 上方ガイド溝
18a、18b 下方ガイド溝
101 可動部材
101a、101b 可動接点
104 軸部材
106a 軸ガイド部
117a,117b リブ通し溝
118 下方ガイド溝
119 上方ガイド溝
120 逃げ穴
120a 円形穴
120b、120c 直線穴
144 当接部
144a 円形部
144b、144c 直線部

Claims (3)

  1. 可動部材に設けられる2以上の可動接点と、固定部材に設けられ前記可動接点に対向する2以上の固定接点とを有し、互いに対向し合う前記可動接点と前記固定接点との接触により導通する接点式スイッチにおいて、
    アーク放電が発生する前記可動接点と前記固定接点の組み合わせを切り替える切替手段を備えることを特徴とする、接点式スイッチ。
  2. 前記可動部材は、互いに対向し合う一方の組に係る前記可動接点と前記固定接点が、他方の組に係る前記可動接点と前記固定接点よりも早く接触するように、前記可動部材の可動接点の配置面が前記固定部材の固定接点の配置面に対して傾斜して近接するように構成され、
    前記切替手段は、前記可動部材の移動動作に連動して前記配置面間の傾斜の方向を反転させることで、前記切り替えを実現する、請求項1に記載の接点式スイッチ。
  3. 前記切替手段は、
    前記可動部材及び前記固定接点を収容するスイッチケースの内壁に形成されるガイド溝と、
    前記可動部材を移動させる軸部材又は前記可動部材に形成され、前記ガイド溝に嵌り、前記可動部材の移動動作に連動して該ガイド溝に沿ってガイドされるリブと、からなる、請求項1又は2に記載の接点式スイッチ。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
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