JP2007334179A - プロジェクタ、表示システム、プログラム及び表示方法 - Google Patents
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Abstract
【課題】投写画像中に複数の画像の変化ある表示を両立でき、見た目の印象度を上げることが可能であるプロジェクタ、表示システム、プログラム及び表示方法を提供する。
【解決手段】プロジェクタ4は、複数の画像30,32を含む投写画像48を、投写対象物16へ向け投写する投写表示部26と、複数の画像30,32の表示位置を調整して、各画像の表示位置を決める表示位置調整部28と、を含み、表示位置調整部28は、それぞれ独立して複数の画像30,32の表示位置を調整する。
【選択図】図1
【解決手段】プロジェクタ4は、複数の画像30,32を含む投写画像48を、投写対象物16へ向け投写する投写表示部26と、複数の画像30,32の表示位置を調整して、各画像の表示位置を決める表示位置調整部28と、を含み、表示位置調整部28は、それぞれ独立して複数の画像30,32の表示位置を調整する。
【選択図】図1
Description
本発明は、プロジェクタ、表示システム、プログラム及び表示方法に関するものである。
近年、LCD、EL、プラズマディスプレイ、CRT、投写型表示装置等の電子ディスプレイ装置における画質改善は目覚しく、解像度、色域については人間の視覚特性にほぼ匹敵する性能を有する装置が実現されつつある。しかし、輝度ダイナミックレンジについてみると、その再現範囲は暗室コントラスト比で数千対1程度の範囲にとどまり、特に明室環境下においては数百対1程度である。
一方、人間の視覚は、一度に知覚し得る輝度ダイナミックレンジの範囲はコントラスト比で数千〜数万であり、また、輝度弁別能力(コントラスト分解能:輝度の濃淡を弁別できる能力)は0.2[nit](輝度:光を発する光源の単位面積あたりの光度を表し、光源に関する量。単位はnit(ニット)=cd/m2)と言われておりこれを階調数に換算すると12bit相当といわれている。
このような視覚特性を経由して現在の電子ディスプレイ装置の表示画像を見ると、輝度ダイナミックレンジの狭さが目立ち、加えてシャドウ部やハイライト部の階調が不足しているため表示画像のリアリティーや迫力に対して物足りなさを感じることになる。
これに対して、透視画を照明する可視光を変調することにより、ライトボックスを用いる透視画の表示を強める技術が提案されている(例えば、特許文献1参照)。
また物体の像をその物体に投影することにより、その物体の明部と暗部のコントラストを向上させる方法及びその装置が提案されている(例えば、特許文献2参照)。
さらに百貨店やスーパーマーケット、あるいは量販店などにおいて、顧客に店内の案内をしたり、商品の案内をしたりするために、ポスターに代わって、テレビジョン式の画像表示装置が広く利用されている。この画像表示装置が機能的なデザインを有し、高級感と高い訴求力によって顧客を引きつける構造のものが提案されている(例えば、特許文献3参照)。
さらにまたスクリーンが投射光軸に対して傾斜しているとき、つまりスクリーンに対して斜め方向から映像を投射するとき、斜め投射によって生じる投射映像の歪みを補正する機構を備えた投射型の格子状表示装置が提案されている(例えば、特許文献4参照)。
しかしながら、特許文献1及び特許文献2においては、コントラストの高い高画質な表示画像だが、表示画像の変化の自由度が低い。特に動画の表示が困難である。また特許文献3においては、表示画像の変化の自由度は高いが通常の投写のため画質は低い。特に明室環境においてはコントラストが非常に低くなる。さらに、特許文献4においては、全画面の投写画像を調整する機能のため、コントラストの高い高画質な表示と通常投写画像との両方の領域を調整することが困難である。
本発明は、上記問題点を解決するもので、投写画像中に複数の表示領域の変化ある表示を両立でき、見た目の印象度を上げることが可能であるプロジェクタ、表示システム、プログラム及び表示方法を提供することにある。
(1)本発明に係るプロジェクタは、複数の画像を含む投写画像を、投写対象物へ向け投写する投写表示部と、前記複数の画像の表示位置を調整して、前記各画像の表示位置を決める表示位置調整部と、を含み、前記表示位置調整部は、それぞれ独立して前記複数の画像の表示位置を調整する。
本発明によれば、投写画像中に複数の画像の表示位置を独立に調整できるので、複数の画像の変化ある表示を両立でき、見た目の印象度を上げることができる。
(2)このプロジェクタにおいて、前記投写対象物は複数の表示領域を有し、前記表示位置調整部は、ユーザによって指定される前記複数の表示領域の四隅の座標を利用して、前記複数の画像の表示位置を調整し、前記複数の表示領域毎に前記複数の画像の表示を行ってもよい。
(3)このプロジェクタにおいて、前記表示位置調整部は、前記座標に基づき前記複数の画像を射影変換で補正して表示位置を調整してもよい。
(4)このプロジェクタにおいて、前記投写対象物は、第1表示領域と第2表示領域とを含み、前記第1表示領域には印刷画像が形成されており、前記投写表示部は、第1画像情報を基に生成される第1画像と、第2画像情報を基に生成される第2画像とを投写し、前記表示位置調整部は、第1画像の表示位置を調整し、前記第1画像と前記印刷画像との位置を合わせ、前記第2画像と前記第2表示領域との位置を合わせ、前記第1画像及び前記第2画像の表示位置をそれぞれ独立して調整してもよい。
(5)このプロジェクタにおいて、前記表示位置調整部は、ユーザによって指定される前記表示領域の四隅の座標を用いて画像の表示位置の調整をし、前記表示領域毎に前記第1画像及び第2画像を表示してもよい。
(6)このプロジェクタにおいて、前記表示位置調整部は、前記座標に基づき前記各画像を射影変換で補正して表示位置を調整してもよい。
(7)このプロジェクタにおいて、前記第1表示領域及び前記第2表示領域が重なる部分は、前記第1画像を表示してもよい。
(8)本発明に係る表示システムは、複数の画像を含む投写画像を投写する投写表示部と、前記複数の画像の表示位置を調整して、前記各画像の表示位置を決める表示位置調整部と、を備え、前記表示位置調整部は、それぞれ独立して前記複数の画像の表示位置を調整するプロジェクタと、第1表示領域と第2表示領域とを有し、前記第1表示領域に第1画像情報を基に生成される印刷画像が印刷されてなる投写対象物と、を含み、前記投写表示部は、前記第1画像情報を基に生成される第1画像と、第2画像情報を基に生成される第2画像とを投写し、前記表示位置調整部は、前記第1画像及び前記第2画像の表示位置を調整し、前記第1画像と前記印刷画像との位置を合わせ、及び前記第2画像と前記第2表示領域との位置を合わせ、前記第1画像及び前記第2画像の表示位置を、それぞれ独立して調整する。
本発明によれば、投写画像中に複数の画像の表示位置を独立に調整できるので、複数の画像の変化ある表示を両立でき、見た目の印象度を上げることができる。
(9)本発明に係るプログラムは、コンピュータにより読み取り可能なプログラムであって、コンピュータを、複数の画像を含む投写画像を、投写対象物へ向け投写する投写表示部と、前記複数の画像の表示位置を調整して、前記各画像の表示位置を決める表示位置調整部として機能させ、前記表示位置調整部は、それぞれ独立して前記複数の画像の表示位置を調整する。
本発明によれば、投写画像中に複数の画像の表示位置を独立に調整できるので、複数の画像の変化ある表示を両立でき、見た目の印象度を上げることができる。
(10)本発明に係る表示方法は、第1画像情報を基に生成される第1画像と、第2画像情報を基に生成される第2画像とを含む投写画像を、第1表示領域と第2表示領域とを有し、前記第1表示領域に印刷画像が印刷される投写対象物へ向け投写すること、前記第1画像及び前記第2画像の表示位置を調整し、前記第1画像と前記印刷画像との位置を合わせ、及び前記第2画像と前記第2表示領域との位置を合わせること、を含み、前記第1画像及び前記第2画像の表示位置は、それぞれ独立して調整する。
本発明によれば、投写画像中に複数の画像の表示位置を独立に調整できるので、複数の画像の変化ある表示を両立でき、見た目の印象度を上げることができる。
(11)この表示方法において、前記第1表示領域及び前記第2表示領域が重なる部分は、前記第1画像を表示してもよい。
(12)この表示方法において、前記第1画像及び前記第2画像の表示位置調整は、ユーザが前記第1表示領域及び前記第2表示領域の四隅をそれぞれ指定する座標指定を含んでもよい。
(13)この表示方法において、前記第1画像及び前記第2画像の表示位置は、前記座標指定に基づき前記第1画像情報及び前記第2画像情報を射影変換で補正することにより調整してもよい。
以下、本発明の実施の形態について図面を参照して説明する。
(プロジェクタ及び表示システム)
図1は、本発明を適用した実施の形態に係る表示システムを示すブロック図である。本実施の形態に係る表示システム2は、図1に示すように、投写対象物16と、プロジェクタ4とを含んで構成されている。なお、印刷装置10を含めて表示システム2としてもよい。高画質表示の元となる第1基本画像情報(データ)12がUSBメモリ等の記憶メディアに記憶されており、印刷装置10は、その第1基本画像情報12をプリンタ画像情報I/F(インターフェース)14から読み込む。印刷装置10は、プリンタ画像情報I/F14から読み込んだ第1基本画像情報12を投写対象物16へ印刷するために必要なリサイズ、色補正などの各種画像変換/処理(例えばリサイズ処理、明るさ補正、コントラスト補正、彩度補正、色変換処理及び2値化処理等)をプリンタ画像変換/処理部18で行って印刷画像情報20を生成する。印刷装置10は、プリンタ画像変換/処理部18で生成する印刷画像情報20を印刷部22で投写対象物16(例えば写真用紙)に印刷して、投写対象物16に印刷画像24を生成する。印刷画像24は投写対象物16の全面に生成されてもよいが、図1に示すように、投写対象物16の一部(例えば右半分程度)の領域に第1基本画像情報12のアスペクト比を保ちながら生成されてもよい。また印刷画像24は、例えば投写対象物16ではない他の印刷可能物(例えば紙)に印刷し、その紙を投写対象物16に貼り付けてもよい。
図1は、本発明を適用した実施の形態に係る表示システムを示すブロック図である。本実施の形態に係る表示システム2は、図1に示すように、投写対象物16と、プロジェクタ4とを含んで構成されている。なお、印刷装置10を含めて表示システム2としてもよい。高画質表示の元となる第1基本画像情報(データ)12がUSBメモリ等の記憶メディアに記憶されており、印刷装置10は、その第1基本画像情報12をプリンタ画像情報I/F(インターフェース)14から読み込む。印刷装置10は、プリンタ画像情報I/F14から読み込んだ第1基本画像情報12を投写対象物16へ印刷するために必要なリサイズ、色補正などの各種画像変換/処理(例えばリサイズ処理、明るさ補正、コントラスト補正、彩度補正、色変換処理及び2値化処理等)をプリンタ画像変換/処理部18で行って印刷画像情報20を生成する。印刷装置10は、プリンタ画像変換/処理部18で生成する印刷画像情報20を印刷部22で投写対象物16(例えば写真用紙)に印刷して、投写対象物16に印刷画像24を生成する。印刷画像24は投写対象物16の全面に生成されてもよいが、図1に示すように、投写対象物16の一部(例えば右半分程度)の領域に第1基本画像情報12のアスペクト比を保ちながら生成されてもよい。また印刷画像24は、例えば投写対象物16ではない他の印刷可能物(例えば紙)に印刷し、その紙を投写対象物16に貼り付けてもよい。
投写対象物16は、複数の表示領域を有していてもよい。投写対象物16は、例えば第1表示領域36と第2表示領域40とを含んでいる。
プロジェクタ4は、投写表示部26と、表示位置調整部28とを含んで構成されている。
投写表示部26は、複数の画像としての第1画像30と第2画像32とを含む投写画像48を、印刷画像24が印刷される投写対象物16へ向け投写する。第1画像30は、第1画像情報34を基に生成されて、印刷画像24が印刷されている第1表示領域36に表示される。印刷画像24が印刷されている第1表示領域36に第1画像30を表示することにより、第1表示領域36は、第1画像30又は印刷画像24の少なくとも一方のコントラストより、コントラストの高い高画質な表示領域となる。第2画像32は、第2画像情報38を基に生成されて第2表示領域40(印刷画像24が印刷されていない領域)に表示される。第2表示領域40は、第2画像32のコントラストで表示される表示領域となる。
表示位置調整部28は、第1画像30の表示位置(第1画像30の大きさを含む)を調整し、第1画像30の表示位置を決め、第1画像30と印刷画像24との位置を合わせる、及び第2画像32の表示位置(第2画像32の大きさを含む)を調整し、第2画像32の表示位置を決め、第2画像32と第2表示領域40との位置を合わせる。表示位置調整部28は、それぞれ独立して第1画像30と第2画像32との表示位置を調整することができる。
プロジェクタ4は、印刷装置10と同様の第1基本画像情報12をプロジェクタ画像情報I/F42から読み込む。プロジェクタ4は、プロジェクタ画像情報I/F42から読み込んだ第1基本画像情報12を投写対象物16の第1表示領域36へ投写表示するために必要なリサイズ、色補正などの各種画像変換/処理(例えば明るさ補正、コントラスト補正及び彩度補正等)をプロジェクタ画像変換/処理部44で行って第1画像情報34を生成する。プロジェクタ4は、プロジェクタ画像変換/処理部44で生成する第1画像情報34を投写表示部26で投写対象物16の第1表示領域36へ投写して、投写対象物16の第1表示領域36に第1画像30を表示する。
またプロジェクタ4は、第1基本画像情報12とは別の第2基本画像情報46をプロジェクタ画像情報I/F42から読み込む。プロジェクタ4は、プロジェクタ画像情報I/F42から読み込んだ第2基本画像情報46を投写対象物16の第2表示領域40へ投写表示するために必要なリサイズ、色補正などの各種画像変換/処理(例えば明るさ補正、コントラスト補正及び彩度補正等)をプロジェクタ画像変換/処理部44で行って第2画像情報38を生成する。プロジェクタ4は、プロジェクタ画像変換/処理部44で生成する第2画像情報38を投写対象物16の第2表示領域40へ投写して、投写対象物16の第2表示領域40に第2画像32を表示する。第2画像32が投射される第2表示領域40の投写対象物16面上には何も印刷されていないため通常のスクリーンと同様に投写表示結果がそのまま表示される。言い換えれば、印刷結果に応じた画像情報を表示する必要が無く、動画映像などの動きのある映像を表示することが可能である。
第1表示領域36が高画質表示結果を得るためには、第1画像30と印刷画像24との位置を合わせて表示する必要がある。言い換えれば、第1画像30を印刷画像24に位置を合わせて表示することにより、第1画像30又は印刷画像24の少なくとも一方のコントラストより、コントラストの高い高画質な表示結果を得ることができる。
位置合わせ機能として、例えば、プロジェクタと投写面との位置関係により、表示領域が台形状に歪むことがある。そのような歪みを補正する機能が現在のプロジェクタには搭載されているものがある。具体的には、スクリーンの四隅の点をポインティングデバイスで指示することにより、プロジェクタの投写表示映像を、そのスクリーンに合わせる機能が知られている。これにより、斜め位置から投写して立体的に歪んだ画像が投影された場合でも、スクリーンの四隅の4点を設定するだけで、スクエアな画像に補正することができ、今までスクリーン正面に置かざるを得なかったプロジェクタを邪魔にならない場所に置くことができ、設置場所の自由度が上がるようになる。ただし、この機能で可能なのはプロジェクタが表示する全画像情報をスクリーン全体に合わせることしか出来ないため、図1のように、第1表示領域36に合わせて第1画像30を表示し、第2表示領域40に合わせて第2画像32を表示するといったことが出来ない。
そこで、本実施の形態に係るプロジェクタ4は、プロジェクタ4の投写画像48内の複数の画像の表示位置の設定を独立に可能とし、かつ第1表示領域36及び第2表示領域40に表示されるように画像情報も独立に指定可能とするものである。
ここで、表示位置調整部28の表示領域の表示位置の調整について詳細に説明する。
図2及び図3は、本発明を適用した実施の形態に係る表示領域の指定(表示位置の調整)の例を示す図である。表示位置調整部28(図1参照)は、図2及び図3に示すように、ユーザによって指定される第1表示領域36及び第2表示領域40の四隅の座標を利用して、第1画像30及び第2画像32の表示位置を調整し、第1表示領域36及び第2表示領域40毎に第1画像30及び第2画像32の表示を行ってもよい。例えば、図2(A)に示すように、投写画像48中に第1表示領域36の指定を行う。第1表示領域36の指定は、四隅をユーザが指示することにより行うが、ユーザが指定時に分かりやすい様に四隅(四隅の設定は任意に設定可能である)にポインタ52(この場合は●)を表示し、かつ、この時点で指定する左上の隅のポインタ52の色を赤色等(図では白色)にし、分かりやすくしている。左上の点をユーザが決定したら、次は右上の点を赤くしてユーザに指定すべき点を分かりやすく明示すればよい。順次同様に残りのポインタ52の指定を行い、図2(B)に示すように、右下の点をユーザが決定することにより第1表示領域36の指定が完了する。
次に、図3(A)に示すように、投写画像48中に第2表示領域40の指定を行う。第2表示領域40は第1表示領域36と区別するためポインタ54の形を■にし、かつ現在の指定対象ポインタ54を水色等(図では白色)で示すことによってユーザに分かりやすくしている。右上の点をユーザが決定したら、次は左上の点を水色にしてユーザに指定すべき点を分かりやすく明示すればよい。順次同様に残りのポインタ54の指定を行い、図3(B)に示すように、左下の点をユーザが決定することにより第2表示領域40の指定が完了する。これにより、プロジェクタ4は、第1画像30と第2画像32とを、それぞれ第1表示領域36と第2表示領域40とに同時に表示でき、また、表示位置調整部28で第1画像30と第2画像32とをそれぞれ独立して表示位置を調整することができる。
なお、表示位置調整部28は、上記ユーザの座標指定に基づき第1画像情報34及び第2画像情報38を射影変換で補正してもよい。例えば、ここで指定された第1表示領域36及び第2表示領域40の四隅の点を元に、表示位置調整部28は、第1画像情報34(第1画像30に表示)及び第2画像情報38(第2画像32に表示)に射影変換等の変換処理を行うことにより領域に合わせた表示位置調整を行う。射影変換の詳細な実施に関しては特開2005―286572号公報の方法を用いればよい。また第1表示領域36と第2表示領域40とが重なる(オーバーラップする)部分は、第1画像30を表示してもよい。
これにより、表示システム2は、投写対象物16に複数のコントラストの高い高画質な第1表示領域36と、通常のスクリーンと同様の投写表示の第2表示領域40を1台のプロジェクタ4で同時に実現可能である。例えば、第1画像30として静止画、第2画像32として動画を利用した際には、非常に高画質な表示(第1表示領域36)と動きのある表示(第2表示領域40)を同時に表示可能なため、変化ある表示を両立でき見た目の印象度を上げることができる。さらに、第1表示領域36の印刷画像24とは関係なく第2表示領域40の第2画像情報38を作成できるため、画像情報の作成が簡易である。
(プログラム)
なお、表示位置調整部28等としてコンピュータ(図示せず)を機能させるためのプログラムを記憶した情報記憶媒体(図示せず)からプログラムを読み取って表示位置調整部28等の機能をコンピュータに実装することができる。
なお、表示位置調整部28等としてコンピュータ(図示せず)を機能させるためのプログラムを記憶した情報記憶媒体(図示せず)からプログラムを読み取って表示位置調整部28等の機能をコンピュータに実装することができる。
このような情報記憶媒体としては、例えばCD−ROM、DVD−ROM、ROM、RAM及びHDD等を適用でき、そのプログラムの読み取り方式は接触方式であっても、非接触方式であってもよい。
また情報記憶媒体に代えて、上述した各機能を実装するためのプログラム等を、伝送路を介してホスト装置等からダウンロードすることによって上述した各機能を実装することも可能である。
(表示方法)
次に、これらの各部を用いた表示方法の流れについて説明する。
次に、これらの各部を用いた表示方法の流れについて説明する。
図4は、本発明を適用した実施の形態に係る表示方法を示すフローチャートである。事前に、図1に示すように、高画質表示の元となる第1基本画像情報12を用いて印刷装置10等で投写対象物16に印刷画像24を印刷して準備しておく。まず、表示バッファ50をクリアする(ステップS100)。
次に、表示すべき未処理の画像情報が残っているか判断する(ステップS110)。表示すべき未処理の第1基本画像情報12及び第2基本画像情報46が残っている場合はステップS120へ進む。表示すべき未処理の第1基本画像情報12及び第2基本画像情報46が残っていない場合はステップS160へ進む。
次に、各画像情報を読み込む(ステップS120)。具体的には、印刷装置10と同様の第1基本画像情報12をプロジェクタ画像情報I/F42から読み込む。さらに第1基本画像情報12とは別の第2基本画像情報46をプロジェクタ画像情報I/F42から読み込む。
次に、各種画像変換/処理を行う(ステップS130)。具体的には、投写対象物16の第1表示領域36へ投写表示するために必要なリサイズ、色補正などの各種画像変換/処理(例えば明るさ補正、コントラスト補正及び彩度補正等)をプロジェクタ画像変換/処理部44で行って第1画像情報34及び第2画像情報38が生成される。
次に、表示位置調整を行う(ステップS140)。具体的には、第1画像情報34を基に生成される第1画像30と、第2画像情報38を基に生成される第2画像32とを含む画像を、印刷画像24が印刷される投写対象物16へ向け、第1画像30が第1表示領域36に、第2画像32が第2表示領域40に表示されるように投写する。第1画像30の表示位置(画像の大きさを含む)の調整を行い、第1画像30と第1表示領域36(印刷画像24)との位置を合わせる。及び第2画像32の表示位置の調整を行い、第2画像32と第2表示領域40との位置を合わせる。各表示領域の表示位置の調整の詳細は、上記で説明した通りである。
次に、表示バッファ50に保存する(ステップS150)。具体的には、第1画像30と第2画像32とを含む画像を表示バッファ50に保存する。
次に、表示すべき未処理の画像情報が残っているか判断する(ステップS110)。表示すべき未処理の第1基本画像情報12及び第2基本画像情報46が残っている場合はステップS120へ進む。表示すべき未処理の第1基本画像情報12及び第2基本画像情報46が残っていない場合はステップS160へ進む。
次に、表示バッファ50の内容を投写する(ステップS160)。具体的には、表示バッファ50に保存された第1画像30と第2画像32とを含む画像を、印刷画像24が印刷される投写対象物16へ向け投写する。その後、終了する。
なお、第1表示領域36と第2表示領域40はオーバーラップしていてもよく、その場合には重なっている領域には第1画像30の表示をおこなってもよい。これにより、印刷画像24との整合性が保たれる。
また、図1の例では第1画像30と第2画像32とは、同じ投写対象物16(例えば紙面上、スクリーン面上)に投写したが、それぞれの第1表示領域36及び第2表示領域40の投写面は奥行き方向にずれているなど同じ面でなくてもよい。
また第1表示領域36及び第2表示領域40は、2つに限られるわけではなく3以上でもよい。さらに、第2基本画像情報46は、静止画像だけに限られるわけではなく動画やイラスト、テキストなどでもよい。またプロジェクタ画像情報I/F42への画像情報入力方法は、ストレージデバイスだけではなく無線LAN(local Area Network)等の通信系やDVI(Digital Visual Interface)などの通常映像信号でもよい。
図5は、本発明を適用した実施の形態に係る第1画像と第2画像とを同時に表示した例を示す図である。第1画像30と第2画像32とは、それぞれ独立して表示位置が調整され、それぞれ第1表示領域36及び第2表示領域40に表示される。又、投写対象物16の第1表示領域36には印刷画像24が形成されている。
本実施の形態では、第1画像30と第2画像32とは、それぞれ独立して表示位置の調整を行うことができ、第1表示領域36と第2表示領域40とへの表示を1台のプロジェクタ4で同時に実現可能である。つまり非常に高画質な表示領域(第1表示領域36)と動きのある表示領域(第2表示領域40)を同時に実現可能なため、見た目の印象度を上げることができる。さらに、第1表示領域36の印刷画像24とは関係なく第2表示領域40の第2画像情報38を作成できるため、画像情報の作成が簡易である。
なお、本発明は、上述した実施の形態に限定されるものではなく、種々の変形が可能である。
2…表示システム 4…プロジェクタ 10…印刷装置 12…第1基本画像情報 14…プリンタ画像情報I/F 16…投写対象物 18…プリンタ画像変換/処理部 20…印刷画像情報 22…印刷部 24…印刷画像 26…投写表示部 28…表示位置調整部 30…第1画像 32…第2画像 34…第1画像情報 36…第1表示領域 38…第2画像情報 40…第2表示領域 42…プロジェクタ画像情報I/F 44…プロジェクタ画像変換/処理部 46…第2基本画像情報 48…投写画像 50…表示バッファ 52,54…ポインタ。
Claims (13)
- 複数の画像を含む投写画像を、投写対象物へ向け投写する投写表示部と、
前記複数の画像の表示位置を調整して、前記各画像の表示位置を決める表示位置調整部と、
を含み、
前記表示位置調整部は、それぞれ独立して前記複数の画像の表示位置を調整することを特徴とするプロジェクタ。 - 請求項1に記載のプロジェクタにおいて、
前記投写対象物は複数の表示領域を有し、
前記表示位置調整部は、ユーザによって指定される前記複数の表示領域の四隅の座標を利用して、前記複数の画像の表示位置を調整し、前記複数の表示領域毎に前記複数の画像の表示を行うことを特徴とするプロジェクタ。 - 請求項2に記載のプロジェクタにおいて、
前記表示位置調整部は、前記座標に基づき前記複数の画像を射影変換で補正して表示位置を調整することを特徴とするプロジェクタ。 - 請求項1に記載のプロジェクタにおいて、
前記投写対象物は、第1表示領域と第2表示領域とを含み、
前記第1表示領域には印刷画像が形成されており、
前記投写表示部は、第1画像情報を基に生成される第1画像と、第2画像情報を基に生成される第2画像とを投写し、
前記表示位置調整部は、第1画像の表示位置を調整し、前記第1画像と前記印刷画像との位置を合わせ、前記第2画像と前記第2表示領域との位置を合わせ、前記第1画像及び前記第2画像の表示位置をそれぞれ独立して調整することを特徴とするプロジェクタ。 - 請求項4に記載のプロジェクタにおいて、
前記表示位置調整部は、ユーザによって指定される前記表示領域の四隅の座標を用いて画像の表示位置の調整をし、前記表示領域毎に前記第1画像及び前記第2画像を表示することを特徴とするプロジェクタ。 - 請求項5に記載のプロジェクタにおいて、
前記表示位置調整部は、前記座標に基づき前記各画像を射影変換で補正して表示位置を調整することを特徴とするプロジェクタ。 - 請求項4から6のいずれか一項に記載のプロジェクタにおいて、
前記第1表示領域及び前記第2表示領域が重なる部分は、前記第1画像を表示することを特徴とするプロジェクタ。 - 複数の画像を含む投写画像を投写する投写表示部と、前記複数の画像の表示位置を調整して、前記各画像の表示位置を決める表示位置調整部と、を備え、前記表示位置調整部は、それぞれ独立して前記複数の画像の表示位置を調整するプロジェクタと、
第1表示領域と第2表示領域とを有し、前記第1表示領域に第1画像情報を基に生成される印刷画像が印刷されてなる投写対象物と、
を含み、
前記投写表示部は、前記第1画像情報を基に生成される第1画像と、第2画像情報を基に生成される第2画像とを投写し、
前記表示位置調整部は、前記第1画像及び前記第2画像の表示位置を調整し、前記第1画像と前記印刷画像との位置を合わせ、及び前記第2画像と前記第2表示領域との位置を合わせ、前記第1画像及び前記第2画像の表示位置を、それぞれ独立して調整することを特徴とする表示システム。 - コンピュータにより読み取り可能なプログラムであって、
コンピュータを、
複数の画像を含む投写画像を、投写対象物へ向け投写する投写表示部と、
前記複数の画像の表示位置を調整して、前記各画像の表示位置を決める表示位置調整部として機能させ、
前記表示位置調整部は、それぞれ独立して前記複数の画像の表示位置を調整することを特徴とするプログラム。 - 第1画像情報を基に生成される第1画像と、第2画像情報を基に生成される第2画像とを含む投写画像を、第1表示領域と第2表示領域とを有し、前記第1表示領域に印刷画像が印刷される投写対象物へ向け投写すること、
前記第1画像及び前記第2画像の表示位置を調整し、前記第1画像と前記印刷画像との位置を合わせ、及び前記第2画像と前記第2表示領域との位置を合わせること、
を含み、
前記第1画像及び前記第2画像の表示位置は、それぞれ独立して調整することを特徴とする表示方法。 - 請求項10に記載の表示方法において、
前記第1表示領域及び前記第2表示領域が重なる部分は、前記第1画像を表示することを特徴とする表示方法。 - 請求項10又は11に記載の表示方法において、
前記第1画像及び前記第2画像の表示位置調整は、ユーザが前記第1表示領域及び前記第2表示領域の四隅をそれぞれ指定する座標指定を含むことを特徴とする表示方法。 - 請求項12に記載の表示方法において、
前記第1画像及び前記第2画像の表示位置は、前記座標指定に基づき前記第1画像情報及び前記第2画像情報を射影変換で補正することにより調整されることを特徴とする表示方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2006168399A JP2007334179A (ja) | 2006-06-19 | 2006-06-19 | プロジェクタ、表示システム、プログラム及び表示方法 |
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Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2017102473A (ja) * | 2017-01-20 | 2017-06-08 | セイコーエプソン株式会社 | プロジェクター、プロジェクターの黒レベル領域設定方法 |
US10063821B2 (en) | 2012-10-12 | 2018-08-28 | Seiko Epson Corporation | Projector, and black level area setting method for projector |
US10356255B2 (en) | 2017-06-22 | 2019-07-16 | Canon Kabushiki Kaisha | Image processing apparatus, projection apparatus, image processing method, projection method, and storage medium |
-
2006
- 2006-06-19 JP JP2006168399A patent/JP2007334179A/ja not_active Withdrawn
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