JP2007333867A - 表示装置 - Google Patents

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Hideki Ito
秀樹 伊藤
Yasushi Kawada
靖 川田
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Abstract

【課題】コストの増大を招くことなく視野角を制御可能な表示装置を提供することを目的とする。
【解決手段】 画像データに基づき画像を表示する表示パネルLPNと、元画像データに基づき網掛けパターンを付与した画像に対応した第1画像データ及び網掛けパターンによって欠落した画像に対応した第2画像データを表示パネルに出力するデータ処理部DPと、表示パネルにおいて第1画像データに基づき第1観察方向における第1角度範囲で第1画像を表示するとともに第2画像データに基づき第2観察方向における第2角度範囲で第2画像を表示し第1角度範囲と第2角度範囲とが重なる第3角度範囲で元画像データに対応した画像を表示するように表示パネルLPNの視野角を制御する視野角制御素子ODと、を備えたことを特徴とする。
【選択図】 図5

Description

この発明は、表示装置に係り、特に、覗きこみ防止機能を備えた表示装置に関する。
液晶表示装置などの表示装置は、広い分野で使用されているが、特に現金自動預け払い機(ATM)や現金支払機(CD)、また、パーソナルコンピュータ用ディスプレイや携帯端末機器用ディスプレイでは、プライバシー保護のため周囲からの覗き込みを防止するための視野角制御機能が要求される。
このような視界制御機能を付与するため、表示装置における表示画面側にマイクロルーバーを内蔵する可視角度調整フィルムと呼ばれる一種の光学フィルタを取付け、表示画面の画像が正面からは明るく見えるが、側方からは暗くて視認しにくくするものが知られている(例えば、特許文献1参照)。
一方で、このような技術とは別に光学フィルタなどの部材を必要とせず、配向膜を複数の領域に区画して隣接する領域の配向方向が異なるように構成することで、正面以外の方向から見たときに固定パターンが見えるようにし、表示内容を認識することを困難とする技術も知られている(例えば、特許文献2参照)。
特開2005−049754号公報 特開2003−233074号公報
特許文献1に記載したようなマイクロルーバーを内蔵する可視角度調整フィルムは、製造コストが高く高価である。また、特許文献2に記載したような構成の液晶表示装置は、隣接する領域をそれぞれ金属薄膜で覆って互いに逆方向にラビング処理を行う必要があり、通常のラビング処理(金属薄膜などで覆うことなく全面を1回でラビング処理する)と比較して長い処理時間を必要とし、また、製造コストの増大を招く。
この発明は、上述した問題点に鑑みなされたものであって、その目的は、コストの増大を招くことなく視野角を制御可能な表示装置を提供することにある。
この発明の態様による表示装置は、
画像データに基づき画像を表示する表示パネルと、
元画像データに基づき、網掛けパターンを付与した画像に対応した第1画像データ、及び、前記網掛けパターンによって欠落した画像に対応した第2画像データを生成し、前記表示パネルに出力するデータ処理部と、
前記表示パネルにおいて、第1画像データに基づき第1観察方向における第1角度範囲で第1画像を表示するとともに第2画像データに基づき第2観察方向における第2角度範囲で第2画像を表示し、第1角度範囲と第2角度範囲とが重なる第3角度範囲で元画像データに対応した画像を表示するように前記表示パネルの視野角を制御する視野角制御素子と、
を備えたことを特徴とする。
この表示装置によれば、複数の画像データに基づき同時に異なる観察方向におけるそれぞれの角度範囲で画像が表示されるが、第1角度範囲で表示される第1画像は網掛けパターンが付与されているとともに、第2角度範囲で表示される第2画像は網掛けパターンによって欠落した画像に相当し、いずれも不十分な画像であるため、表示内容の視認性が著しく低い。これに対して、第1角度範囲と第2角度範囲とが重なる第3角度範囲においては、網掛けパターンが相殺され、第1画像と第2画像とが互いに補完しあうため、本来表示すべき元画像データに基づく画像が表示され、表示内容の視認が可能となる。
このように、高価な光学フィルタや煩雑な製造プロセスと必要とすることなく、表示画面に対して特定方向では十分な視認性を得つつ、特定方向以外の方向では十分に視認性を低減して視野角を制限することが可能となる。このため、プライバシー保護が必要な覗き込み防止機能を備えた表示装置を安価に提供することが可能となる。
この発明によれば、コストの増大を招くことなく視野角を制御可能な表示装置を提供することができる。
以下、この発明の一実施の形態に係る表示装置について図面を参照して説明する。ここでは、表示装置として、アクティブマトリクス方式の液晶表示装置を例に説明する。なお、液晶表示装置としては、バックライト光を選択的に透過することにより画像を表示する透過表示機能を備えたものであれば、如何なるタイプであっても良く、各画素に透過電極を備えた透過型、各画素に透過電極及び反射電極を備えた半透過型などのタイプの液晶表示装置であれば良い。
図1及び図2に示すように、液晶表示装置は、透過型の液晶表示パネルLPNを備えている。この液晶表示パネルLPNは、アレイ基板(第1基板)ARと、アレイ基板ARと互いに対向して配置された対向基板(第2基板)CTと、これらアレイ基板ARと対向基板CTとの間に保持された液晶層LQとを備えて構成されている。
このような液晶表示パネルLPNは、画像を表示する表示領域DSPにおいて、m×n個のマトリクス状に配置された複数の画素PXを備えている。各画素PXは、2つのサブピクセルすなわち第1サブピクセルSP1及び第2サブピクセルSP2を含むように構成されている。これらの第1サブピクセルSP1及び第2サブピクセルSP2は、同一構造であり、例えば行方向に並んで配置されている。
アレイ基板ARは、光透過性を有する絶縁基板を用いて形成されており、表示領域DSPにおいて、各サブピクセルに配置されたm×n個の画素電極EP、これら画素電極EPの行方向に沿ってそれぞれ形成されたn本の走査線Y(Y1〜Yn)、これら画素電極EPの列方向に沿ってそれぞれ形成されたm本の信号線X(X1〜Xm)、各サブピクセルにおいて走査線Yと信号線Xとの交差位置近傍に配置されたm×n個のスイッチング素子Wなどを備えている。
画素電極EPは、インジウム・ティン・オキサイド(ITO)などの光透過性を有する金属膜によって形成される。なお、半透過型などにおいては、画素電極EPは、反射電極として、アルミニウム(Al)などの光反射性を有する金属膜によって形成される。すべての画素電極EPは、配向膜20によって覆われている。
スイッチング素子Wは、例えばNチャネル型の薄膜トランジスタによって構成され、そのゲート電極が対応する走査線Yに接続されているとともに、そのソース電極が対応する信号線Xに接続され、また、そのドレイン電極が対応する画素電極EPに接続されている。
一方、対向基板CTは、光透過性を有する絶縁基板を用いて形成されており、表示領域DSPにおいて、対向電極ETなどを備えている。対向電極ETは、複数の画素電極EPに対向するように配置されている。この対向電極ETは、インジウム・ティン・オキサイド(ITO)などの光透過性を有する金属膜によって形成される。また、この対向電極ETは、配向膜30によって覆われている。これらの配向膜20及び30は、ポリイミドなどの光透過性を有する樹脂材料からなる薄膜によって構成されている。
このような対向基板CTと上述したようなアレイ基板ARとをそれぞれの配向膜20及び30が対向するように配置したとき、両者の間に配置された図示しないスペーサにより、所定のギャップが形成される。液晶層LQは、これらアレイ基板ARの配向膜20と対向基板CTの配向膜30との間に形成されたギャップに封入された液晶分子を含む液晶組成物で構成されていれる。
アレイ基板ARは、さらに、表示領域DSPの周辺の駆動回路領域DCTにおいて、n本の走査線Yに接続された走査線ドライバYDを構成する少なくとも一部、及び、m本の信号線Xに接続された信号線ドライバXDを構成する少なくとも一部を備えている。走査線ドライバYDは、コントローラCNTによる制御に基づいてn本の走査線Yに順次走査信号を供給する。また、信号線ドライバXDは、コントローラCNTによる制御に基づいて各行のスイッチング素子Wが走査信号によってオンするタイミングでm本の信号線Xに映像信号を供給する。これにより、各行の画素電極EPは、対応するスイッチング素子Wを介して供給される映像信号に応じた画素電位にそれぞれ設定される。
つまり、上述した液晶表示パネルLPNは、コントローラCNTに入力される画像データに基づき表示領域DSPにおいて画像を表示するように構成されており、各画素PXの第1サブピクセルSP1が第1画像データに基づいて駆動されるとともに第2サブピクセルSP2が第2画像データに基づいて駆動される。
また、図2に示すように、この実施の形態に係る液晶表示装置は、液晶表示パネルLPNの背面側(すなわちアレイ基板側)に配置されたバックライトユニットBLを備えている。このバックライトユニットBLは、液晶表示パネルLPNを背面側から照明する。なお、液晶表示パネルLPNとバックライトユニットBLとの間(すなわちアレイ基板ARの外面)には、偏光板PL1が配置されている。また、液晶表示パネルLPNの観察面側(あるいは対向基板CTの外面に相当する表示画面側)にも、同様に偏光板PL2が配置されている。これらの偏光板PL1及びPL2は、液晶表示パネルLPNの液晶モードなどに応じてそれぞれの透過軸が所定方向を向くように(例えばそれぞれの透過軸が直交するように)配置されている。
さらに、この実施の形態に係る液晶表示装置は、液晶表示パネルLPNと偏光板PL2との間に視野角制御素子ODを備えている。すなわち、視野角制御素子ODは、液晶表示パネルLPNの観察面側に配置されている。この視野角制御素子ODは、表示領域DSPにおいてマトリクス状に配置された複数の第1サブピクセルSP1によって表示される第1画像を第1観察方向(例えば表示画面の左側)に方向付けるとともに、同一の表示領域DSPにおいてマトリクス状に配置された複数の第2サブピクセルSP2によって表示される第2画像を第2観察方向(例えば表示画面の右側)に方向付けるように構成されている。
以下に、視野角制御素子ODとして適用可能な構成例について説明する。
第1構成例に係る視野角制御素子ODは、図3に示すように、各画素PXにおいて第1サブピクセルSP1と第2サブピクセルSP2との境界B1側を透過する透過部Tを有するとともに隣接する画素PXとの境界B2側を遮光する遮光部Sを有するパターンからなる視差バリアDBを含んでいる。このような視差バリアDBは、例えば、液晶表示パネルLPNの対向基板CTにおける外面あるいは支持基板上にクロムなどの遮光性を有する材料をパターニングすることによって作成可能である。
このような第1構成例による視野角制御素子ODを適用したことにより、第1観察方向O1から液晶表示装置を観察した際には、第1サブピクセルSP1が透過部Tを介して観察可能である。すなわち、第1画像データに基づき第1サブピクセルSP1によって表示される第1画像が第1観察方向O1から視認される。同様に、第2観察方向O2から液晶表示装置を観察した際には、第2サブピクセルSP2が透過部Tを介して観察可能である。すなわち、第2画像データに基づき第2サブピクセルSP2によって表示される第2画像が第2観察方向O2から視認される。
第1観察方向O1において、第1サブピクセルSP1が観察可能な第1角度範囲θ1は、その一部の範囲では、第2サブピクセルSP2が遮光部Sによって遮光されて観察不能となり、第1サブピクセルSP1のみが観察可能である。また、この第1角度範囲θ1は、液晶表示装置の法線方向Nを含む一部の範囲では、第1サブピクセルSP1のみならず第2サブピクセルSP2も透過部Tから観察可能となる。
同様に、第2観察方向O2において、第2サブピクセルSP2が観察可能な第2角度範囲θ2は、その一部の範囲では、第1サブピクセルSP1が遮光部Sによって遮光されて観察不能となり、第2サブピクセルSP2のみが観察可能である。また、この第2角度範囲θ2は、液晶表示装置の法線方向Nを含む一部の範囲では、第2サブピクセルSP2のみならず第1サブピクセルSP1も透過部Tから観察可能となる。
法線方向Nから液晶表示装置を観察した際には、第1サブピクセルSP1及び第2サブピクセルSP2が透過部Tを介して観察可能である。すなわち、第1画像データに基づき第1サブピクセルSP1によって表示される第1画像及び第2画像データに基づき第2サブピクセルSP2によって表示される第2画像が法線方向Nから視認される。
つまり、第1角度範囲θ1及び第2角度範囲θ2は、法線方向Nを含む第3角度範囲θ3で重なる。この第3角度範囲θ3は、第1角度範囲θ1及び第2角度範囲θ2において、第1サブピクセルSP1及び第2サブピクセルSP2が同時に観察可能な角度範囲に相当する。
このように、視野角制御素子ODは、液晶表示パネルLPNの視野角を制御することが可能である。
また、これらの第1角度範囲θ1及び第2角度範囲θ2は、透過部Tまたは遮光部Sの寸法や、視差バリアDBと画素PXとの距離などによって適宜設定可能であり、視差バリアDBにおいて、その透過部Tの中心と、各画素PXにおける第1サブピクセルSP1と第2サブピクセルSP2との境界B1と、が重なるように配置することにより、第1角度範囲θ1と第2角度範囲θ1とが略等しくなるように液晶表示パネルLPNの視野角を制御することも可能である。
また、第2構成例に係る視野角制御素子ODは、図4に示すように、各画素PXにおいて第1サブピクセルSP1と第2サブピクセルSP2との境界B1側に重なるように配置された円筒レンズCLを含んでいる。この円筒レンズCLは、その円筒面の母線が境界B1に沿った方向(例えば列方向)と平行になるように配置されている。このような構成の視野角制御素子ODを用いても第1構成例と同様の視野角制御が可能となる。
上述した実施の形態に係る液晶表示装置は、図5に示すように、コントローラCNTを含むデータ処理部DPを備えている。すなわち、データ処理部DPは、入力された元画像データに基づき、網掛けパターンを付与した画像に対応した第1画像データ、及び、網掛けパターンによって欠落した画像に対応した第2画像データを生成し、液晶表示パネルLPNに出力する。
より詳細に説明すると、データ処理部DPは、モード切替部MDC、画像合成部IMC、コントローラCNTなどによって構成されている。
モード切替部MDCは、通常の視野角範囲(例えば第1角度範囲及び第2角度範囲を合わせた範囲)において元画像データに基づいた画像を視認可能な通常モードと、通常の視野角範囲より狭い範囲(例えば第3角度範囲)において元画像データに基づいた画像を視認可能であるとともに他の角度範囲では著しく視認性が低下する狭視野角モードとの切替に利用される。このモード切替部MDCは、機械式のスイッチであっても良いし、設定画面を介した入力に基づきソフトウェア的に切り替える構成であっても良い。
画像合成部IMCは、元画像データと網掛けパターンとを合成する機能を備えている。この画像合成部IMCは、例えば、第1網掛けパターンに対応した第1網掛けデータ、及び、第1網掛けパターンを補完する第2網掛けパターンに対応した第2網掛けデータを保持している。
モード切替部MDCを介して狭視野角モードに設定されている場合、入力された元画像データは、画像合成部IMCに入力される。画像合成部IMCにおいては、元画像データと第1網掛けパターンに対応した第1網掛けデータとを合成して第1画像データが生成されるとともに、元画像データと第2網掛けパターンに対応した第2網掛けデータとを合成して第2画像データが生成される。これらの第1画像データ及び第2画像データは、コントローラCNTに入力される。
コントローラCNTにおいては、第1画像データに基づき第1サブピクセルSP1が駆動されるとともに第2画像データに基づき第2サブピクセルSP2が駆動されるように信号線ドライバXD及び走査線ドライバYDを制御する(つまり、画素に印加する電圧を制御する)。
これにより、図6に示すように、第1観察方向O1の第1角度範囲θ1における法線方向Nから離れた角度範囲α1においては、第1画像データに基づいて第1サブピクセルにより表示された第1画像のみが表示されているように視認される。同様に、第2観察方向O2の第2角度範囲θ2における法線方向Nから離れた角度範囲α2においては、第2画像データに基づいて第2サブピクセルにより表示された第2画像のみが表示されているように視認される。これらの第1画像及び第2画像には、それぞれ網掛けパターンが付与されているため、画像の一部が欠落しており、表示内容の視認性が著しく低い。
これに対して、第1角度範囲θ1と第2角度範囲θ2とが重なる第3角度範囲θ3においては、網掛けパターンが相殺され、第1画像と第2画像とが互いに補完しあうため、本来表示すべき元画像データに基づく画像が表示されているように視認されため、表示内容の視認が可能となる。つまり、狭視野角モードにおいては、第3角度範囲θ3でのみ元画像データに基づいた画像を視認可能となる。
一方、モード切替部MDCを介して通常モードに設定されている場合、入力された元画像データは、画像合成部IMCに入力されることなくコントローラCNTに入力される。つまり、第1サブピクセルSP1及び第2サブピクセルSP2を駆動するためのそれぞれの画像データは、網掛けパターンが付与されていない画像に対応したデータすなわち元画像データに対応している。
このため、第1観察方向O1の角度範囲α1においては、元画像データに基づいて第1サブピクセルにより表示された画像のみが表示されているように視認され、第2観察方向O2の角度範囲α2においては、元画像データに基づいて第2サブピクセルにより表示された画像のみが表示されているように視認される。また、第3角度範囲θ3においても、元画像データに基づく画像が表示されているように視認される。これらの画像は、いずれも網掛けパターンが付与されていないため、いずれの観察方向からも表示内容の視認が可能となる。つまり、通常モードにおいては、第3角度範囲θ3のみならず、角度範囲α1及びα2で元画像データに基づいた画像を視認可能となる。
このように、高価な光学フィルタや煩雑な製造プロセスと必要とすることなく、表示画面に対して特定方向では十分な視認性を得つつ、特定方向以外の方向では十分に視認性を低減して視野角を制限することが可能となる。このため、プライバシー保護が必要な覗き込み防止機能を備えた表示装置を安価に提供することが可能となる。
ここで、網掛けパターンの一例について説明する。
元画像データに対応した画像に付与される網掛けパターンとしては、本来表示したい画像(元画像データに基づき表示される画像)が認識不能となる(あるいは著しく視認性を低下される)ものであれば、どのようなパターンでも良いが、上述したように第1画像データに含まれるものと第2画像データに含まれるものとが互いに補完しあうパターンであることが望ましい。
例えば、網掛けパターンとして、チェッカーパターン(市松模様のパターン)を適用しても良い。この場合、図7Aに示すような第1網掛けパターンと、図7Bに示すような第2網掛けパターンと、を組み合わせることが望ましい。また、網掛けパターンとして、ストライプパターンを適用しても良い。この場合、図8Aに示すような第1網掛けパターンと、図8Bに示すような第2網掛けパターンと、を組み合わせることが望ましい。
すなわち、第1網掛けパターンにおいて本来表示される画像を視認可能な部分I1は、第2網掛けパターンにおいて画像を遮蔽する部分I2に対応する。同様に、第2網掛けパターンにおいて本来表示される画像を視認可能な部分I1は、第1網掛けパターンにおいて画像を遮蔽する部分I2に対応する。つまり、1画素PXにおいて、一方のサブピクセルは遮蔽され、他方のサブピクセルは表示に寄与するようになる。
ここでは、網掛けパターンが黒の場合(つまり遮蔽部分I2を黒表示に置換した場合)を図示しているが、これに限らず、網掛けパターンが白であっても良い(つまり遮蔽部分I2を白表示に置換しても良い)。
図7A及び図7Bに示したような黒のチェッカーパターンを適用した場合に、第3角度範囲において使用者によって観測される画像の評価を行った。この場合、全階調において本来表示したい元画像と比較して輝度が50%となる。明度Lは、次式であらわすことができるので、
L=116*(Y/Y白)^(1/3)−16
(なおYは元画像の輝度であり、Y白は白輝度である)
使用者によって観測される白(階調値255)の明度は約76%となる。よって、図9に示すような階調−明度特性となり、十分な視認性が確保できることが確認された。
同様に、図7A及び図7Bに示したような白のチェッカーパターンを適用した場合に、第3角度範囲において使用者によって観測される画像の評価を行った。
使用者によって観測される黒(階調値ゼロ)の輝度は白輝度の50%となる。上述した式により、黒の明度Lは約76%となる。よって、図10に示すような階調−明度特性となる。黒のチェッカーパターンを適用した場合と比較して、階調差に対する明度差が小さく、画像の視認性がやや劣るものの、チェッカーパターンとして適用可能であることを確認した。
以上説明したように、この実施の形態に係る表示装置は、本来表示したい画像(元画像データに基づき表示される画像)にその画像が認識不能となるような網掛けパターンを付与するものであり、互いに異なる観察方向で観察される画像に付与される網掛けパターン同士はそれぞれを補完しあう模様である。それぞれの観察方向(例えば表示画面の斜め方向)においては、本来表示したい画像が網掛けパターンによって認識不能となる。
その一方、網掛けパターンを付与した画像同士が観察される方向(例えば表示画面の正面方向)においては、それぞれの網掛けパターンが本来の画像と相殺しあって、見かけ上網掛けパターンが消失する。これにより、この方向から観察する観察者に対して本来表示したい画像(網掛けパターンが付与されていない正常な画像)の内容の閲覧を可能とする狭視野角モードが実現できる。
したがって、表示画面に対して特定方向(例えば表示画面の正面方向)では十分な視認性を得つつ、特定方向以外の方向(例えば表示画面の斜め方向)では十分に視認性を低減して視野角を制限することが可能となる。このため、プライバシー保護が必要な情報を表示する際に、周囲から表示画面を覗き込まれたとしても、表示された内容が視認されにくくなる。
また、通常表示モードでは、網掛けパターンを付与せず、互いに異なる観察方向で観察される画像を実質的に等しくすることにより、いずれの観察方向においても表示した画像の内容を閲覧可能となる。
なお、この発明は、上記実施形態そのものに限定されるものではなく、その実施の段階ではその要旨を逸脱しない範囲で構成要素を変形して具体化できる。また、上記実施形態に開示されている複数の構成要素の適宜な組み合せにより種々の発明を形成できる。例えば、実施形態に示される全構成要素から幾つかの構成要素を削除してもよい。更に、異なる実施形態に亘る構成要素を適宜組み合せてもよい。
例えば、上述した実施の形態では、表示パネルとして液晶表示パネルを備えた表示装置を例に説明したが、他の平面表示装置、例えば有機エレクトロルミネッセンス表示装置などの自発光型の表示装置と、上述した視野角制御素子及びデータ処理部とを組み合わせることにより、同様の視野角制御機能を実現できる。
図1は、この発明の一実施の形態に係る液晶表示装置の構成を概略的に示す図である。 図2は、図1に示した液晶表示装置の断面構造を概略的に示す図である。 図3は、図2に示した視野角制御素子の第1構成例を概略的に示す図である。 図4は、図2に示した視野角制御素子の第2構成例を概略的に示す図である。 図5は、図1に示した液晶表示装置に備えられるデータ処理部の構成例を概略的に示す図である。 図6は、図1に示した液晶表示装置における視野角制御モードを説明するための図である。 図7Aは、チェッカーパターンを適用した第1網掛けパターンを説明するための図である。 図7Bは、チェッカーパターンを適用した第2網掛けパターンを説明するための図である。 図8Aは、ストライプパターンを適用した第1網掛けパターンを説明するための図である。 図8Bは、ストライプパターンを適用した第2網掛けパターンを説明するための図である。 図9は、黒のチェッカーパターンを適用した場合に第3角度範囲で観察される画像の階調−明度特性を示す図である。 図10は、白のチェッカーパターンを適用した場合に第3角度範囲で観察される画像の階調−明度特性を示す図である。
符号の説明
LPN…液晶表示パネル AR…アレイ基板 CT…対向基板 LQ…液晶層 DSP…表示領域 PX…画素 EP…画素電極 Y…走査線 X…信号線 W…スイッチング素子 ET…対向電極 YD…走査線ドライバ XD…信号線ドライバ CNT…コントローラ BL…バックライトユニット OD…視野角制御素子 DB…視差バリア CL…円筒レンズ DP…データ処理部 MDC…モード切替部 IMC…画像合成部

Claims (10)

  1. 画像データに基づき画像を表示する表示パネルと、
    元画像データに基づき、網掛けパターンを付与した画像に対応した第1画像データ、及び、前記網掛けパターンによって欠落した画像に対応した第2画像データを生成し、前記表示パネルに出力するデータ処理部と、
    前記表示パネルにおいて、第1画像データに基づき第1観察方向における第1角度範囲で第1画像を表示するとともに第2画像データに基づき第2観察方向における第2角度範囲で第2画像を表示し、第1角度範囲と第2角度範囲とが重なる第3角度範囲で元画像データに対応した画像を表示するように前記表示パネルの視野角を制御する視野角制御素子と、
    を備えたことを特徴とする表示装置。
  2. 前記視野角制御素子は、第1角度範囲と第2角度範囲とが略等しくなるように視野角を制御することを特徴とする請求項1に記載の表示装置。
  3. 前記表示パネルは、マトリクス状に配置された複数の画素からなる表示領域において、各画素が第1画像データに基づいて駆動される第1サブピクセル及び第2画像データに基づいて駆動される第2サブピクセルを含むように構成されたことを特徴とする請求項1に記載の表示装置。
  4. 前記視野角制御素子は、前記表示パネルの観察面側に配置され、マトリクス状に配置された複数の第1サブピクセルによって表示される第1画像を第1観察方向に方向付けるとともにマトリクス状に配置された複数の第2サブピクセルによって表示される第2画像を第2観察方向に方向付けるように構成されたことを特徴とする請求項3に記載の表示装置。
  5. 前記視野角制御素子は、各画素において第1サブピクセルと第2サブピクセルとの境界側を透過する透過部を有するとともに隣接する画素との境界側を遮光する遮光部を有するパターンからなる視差バリアを含むことを特徴とする請求項4に記載の表示装置。
  6. 前記視野角制御素子は、各画素において第1サブピクセルと第2サブピクセルとの境界側に重なるように配置された円筒レンズを含むことを特徴とする請求項4に記載の表示装置。
  7. 前記データ処理部は、画像合成部を含み、
    前記画像合成部は、元画像データと第1網掛けパターンに対応した第1網掛けデータとを合成して第1画像データを生成するとともに、元画像データと第1網掛けパターンを補完する第2網掛けパターンに対応した第2網掛けデータとを合成して第2画像データを生成することを特徴とする請求項1に記載の表示装置。
  8. 前記データ処理部は、黒または白の網掛けパターンを付与することを特徴とする請求項1に記載の表示装置。
  9. 前記網掛けパターンは、チェッカーパターンまたはストライプパターンであることを特徴とする請求項1に記載の表示装置。
  10. 前記表示パネルは、一対の基板間に液晶層を保持した構成の液晶表示パネルであることを特徴とする請求項1に記載の表示装置。
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