JP2007333513A - 残留農薬測定装置及び残留農薬測定方法 - Google Patents

残留農薬測定装置及び残留農薬測定方法 Download PDF

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Abstract

【課題】試料の作成を短時間で行なうことができ、残留農薬濃度等の測定結果が素早く得られる残留農薬測定装置を提供する。
【解決手段】赤外分光光度計2を利用して青果物10の残留農薬濃度等を測定する残留農薬測定装置であって、該青果物10の搾汁9を溜める搾汁容器22と、該搾汁容器22が載置される支持台20と、を具備し、照射される赤外線の焦点位置を該搾汁9の水面に調節可能とした。そして、青果物10を載置する載置台23を具備し、前記赤外線の焦点位置を、前記支持台20上に載置された載置台23上の該青果物10の上表面に調節可能とした。
【選択図】図2

Description

本発明は、収穫された青果物に含まれる残留農薬の種類や量や濃度等を測定する残留農薬測定装置及び残留農薬測定方法の技術に関する。
収穫された青果物に付着した残留農薬については、該残留農薬が食品衛生法残留農薬基準値に適合しているか否かを測定する必要があるため、従来より、委託分析やELISA法を用いた簡易分析による破壊検査によって検査を行なっていた(例えば、特許文献1参照。)。
特表2005−509158号公報
しかし、前記委託分析においては、委託費用が高価であり、且つ分析結果が出るまでに長い時間がかかる等の問題点があった。一方のELISA法を用いた簡易分析においては、数時間で分析結果が出るものの、試料作成作業に時間がかかり面倒であった。
そこで、本発明が解決しようとする課題は、試料の作成を短時間で行なうことができ、残留農薬濃度等の測定結果が素早く得られる残留農薬測定装置を提供することにある。
本発明の解決しようとする課題は以上の如くであり、次にこの課題を解決するための手段を説明する。
即ち、請求項1においては、赤外分光光度計を利用して青果物の残留農薬濃度等を測定する残留農薬測定装置であって、該青果物の搾汁を溜める搾汁容器と、該搾汁容器が載置される支持台と、を具備し、照射される赤外線の焦点位置を該搾汁の水面に調節可能としたものである。
請求項2においては、青果物を載置する載置台を具備し、前記赤外線の焦点位置を、前記支持台上に載置された載置台上の該青果物の上表面に調節可能としたものである。
請求項3においては、赤外分光光度計を利用して青果物の残留農薬濃度等を測定する残留農薬測定方法であって、該青果物から搾汁を取り出し、該搾汁を容器に注入し、該搾汁表面に焦点位置を合わせて赤外線を照射し、該赤外線の反射光から得たスペクトルを基に青果物の残留農薬濃度を測定するとしたものである。
本発明の効果として、以下に示すような効果を奏する。
請求項1においては、青果物から搾汁を搾り出すだけで残留農薬濃度等を測定することができるようになる。つまり、高価な委託分析の必要が無くなり、ELISA法のように試料の作成に多くの時間を割く必要も無くなる。換言すれば、試料の作成を短時間で行なうことができ、残留農薬濃度等の測定結果が素早く得られるようになるのである。
請求項2においては、青果物表面に付着した残留農薬濃度等を測定する場合に、青果物を破壊することなく青果物表面の残留農薬濃度等を測定することができる。これによって、時間をかければ全数検査もできるようになる。
請求項3においては、青果物から搾汁を搾り出すだけで残留農薬濃度等を測定することができるようになる。つまり、高価な委託分析の必要が無くなり、ELISA法のように試料の作成に多くの時間を割く必要も無くなる。換言すれば、試料の作成を短時間で行なうことができ、残留農薬濃度等の測定結果が素早く得られるようになるのである。
次に、発明の実施の形態を説明する。
図1は本発明の一実施例に係る搾汁容器22使用時の残留農薬測定装置1を示す正面図、図2は同じく斜視図、図3は受光した赤外線のスペクトルを示すグラフ、図4は載置台23使用時の残留農薬測定装置1を示す正面図、図5は同じく斜視図である。
本発明に係る残留農薬測定装置1は、赤外線を利用して青果物10に含まれる残留農薬の種類や量や濃度等(以下、「残留農薬濃度等」とする。)の測定を行うものであり、以下では、図1乃至図3を用いて本発明の残留農薬測定装置1の実施の一形態について説明する。
残留農薬測定装置1で取り扱う青果物10は、イチゴ・蜜柑・オレンジ・メロン・トマトその他の果物類または野菜類の総称であり、残留農薬濃度等や糖度(甘味)や酸度(酸味)等の品質によって選別されるものである。そして、残留農薬測定装置1を用いて残留農薬濃度等により適合個体(残留農薬濃度等が基準値以内の青果物10)と不適合個体(残留農薬濃度等が基準値超の青果物10)に、糖度や酸度等の内部品質によって階級別に選別されるものである。
具体的には、本発明に係る残留農薬測定装置1においては、測定対象たる青果物10に対して、その表面に付着した残留農薬濃度等を測定することが難しい場合、青果物10を搾ったり押しつぶしたりすることによって青果物10の搾汁9を取り出し、該搾汁9に含まれる残留農薬濃度等を測定できる構成になっている。つまり、青果物10の表面に対して焦点が定め難い場合や青果物10の内部に浸透してしまうような成分を含む残留農薬濃度等を測定することが可能な構成になっている。焦点を定め難い青果物としてはパセリや春菊等の葉菜類や表面に凹凸や毛があるクワ、キーウィフルーツ、レイシ等が挙げられる。
具体的には、後述するように、作業者等によって青果物10から得られた搾汁9や粉砕体含有溶液が搾汁容器22に注入され、該搾汁容器22が残留農薬測定装置1の支持台20上に載置されて、赤外線によって搾汁9表面近傍の残留農薬濃度等の測定が行なわれるものである。
図1及び図2に示すように、本発明の残留農薬測定装置1は赤外分光光度計2と、該赤外分光光度計2に付設した拡散反射装置3とから成るものである。
該赤外分光光度計2は、投光部4と、該投光部4にて発した赤外線を分割し合成(干渉)して拡散反射装置3へと投光する干渉計5と、拡散反射装置3からの光を受光して検知する検知手段6と、該検知手段6から得られた出力信号をデジタル信号に変換するAD変換器7と、該AD変換器7から送られてくる光の情報をスペクトル分析し残留農薬濃度等を演算する演算記憶部8aと、該演算記憶部8aで演算された分析結果等を表示する表示部8b、などから構成されている。
前記拡散反射装置3は、前記干渉計5で合成されて投光される赤外線を下記照射用ミラー13へと導く照射用光路変更ミラー11・12と、該照射用光路変更ミラー11・12によって導かれた該赤外線を反射して後述する支持台20上の搾汁容器22に貯溜された搾汁9表面へと照射する照射用ミラー13と、該搾汁9表面で反射した赤外線を受光用光路変更ミラー18・19へと反射する受光用ミラー17と、該受光用光路変更ミラー18・19から投光されてくる赤外線を前記検知手段6へと投光する光路変更手段15、などから構成されている。
拡散反射装置3下部には支持台20が水平に設けられており、該支持台20の後端には支持壁21が立設されている。該支持台20は青果物10の搾汁9が貯溜された搾汁容器22が載置されるものであり、該支持壁21には、後述するように、前記ミラー11・12・13・17・18・19が正面視において回動自在に、若しくは上下左右方向へ摺動自在に前方へと立設されている。
前記搾汁容器22は、上部に青果物10から得られた搾汁9が貯溜されるものであって、上方が開放された容器である。詳しくは、該搾汁容器22は、作業者等により測定対象たる青果物10を絞って得られた搾汁9が注入されて貯溜されるものであって、該搾汁9表面の残留農薬濃度等の測定時に残留農薬測定装置1の支持台20上に載置されるものである。
図1に戻って、演算記憶部8a及び表示部8bから成る制御手段8は残留農薬測定装置1の動作を制御するものであって、これらの動作を制御するためのプログラムが格納されている。つまり、拡散反射装置3から種々の情報を取得したり、該取得した情報をスペクトル分析等によって解析したり、該拡散反射装置3等へ電力を供給したりすることが可能である。
換言すれば、該演算記憶部8aは、拡散反射装置3から送信されてきた反射光に関する出力信号を受信して、該出力信号をスペクトルに変換するものであって、詳しくは、前記検知手段6で受光した反射光の情報がAD変換器7を介して演算記憶部8aへと送信され、該演算記憶部8aにおいて、受信した反射光の時間関数としての波形を周波数の関数としてのスペクトルへとフーリエ変換を行なう。
該フーリエ変換の結果は、図3に示すような赤外線スペクトルとして表示部8bにて表示される。
そして、該表示されたスペクトルを作業者等が目視で判断して、若しくは、演算記憶部8aによって演算されたスペクトルを画像処理して自動で、搾汁9毎に求められた残留農薬濃度等が基準値以内であるか否かを判断する。該判断結果を該表示部8bに表示することによって、作業者等が青果物10・・・を適合個体(基準値以内の青果物10)と不適合個体(基準値超の青果物10)に選別することができる。
具体的には、演算記憶部8aが、該スペクトルと残留農薬の種類ごとに予め実験的に得られた変換テーブルに基いて、残留農薬の種類が判別されて、残留農薬濃度等が求められ、残留農薬濃度等が基準値以内であるか否か(適合個体であるか、不適合個体であるか)判断されて、該判断結果が表示部8bに表示される構成になっている。
本発明の残留農薬測定装置1は、赤外線による残留農薬測定装置1を用いて青果物10表面に付着した、または、浸透した残留農薬濃度等を測定するものであるため、測定対象たる青果物10から得られた搾汁9の表面を最適な位置(以下、焦点位置とする。)に調節しなければ、正確な搾汁9表面のスペクトルを得ることができない。
詳しくは、測定される搾汁9の表面の位置が最適でない場合は、検知手段6で受ける反射光の強度が弱くなるため、スペクトルの波形において波長に応じた強度の違い(スペクトルの凹凸)がはっきりと識別できなくなり、その結果搾汁9に含まれる残留農薬濃度等が正確に判断できなくなるのである。
そこで、該搾汁9が注入された該搾汁容器22を残留農薬測定装置1の支持台20上に載置する。そして、制御手段8によって、例えば、照射用ミラー13及び受光用ミラー17の高さ調節を行い、前記ミラー11・12・18・19の角度調節を行なって、赤外線の焦点位置を搾汁9の表面に一致させてスペクトル分析を行う。
具体的には、演算記憶部8aにおいては、フーリエ変換後の前記スペクトルを基に、該スペクトルのエネルギー若しくは強度若しくは強度の凹凸が小さい場合に、前記ミラー11・12・13・17・18・19等の高さや角度を調節しても良いし、前記コンテナ等から他の青果物10を取り出して搾汁9を作り直してから、スペクトル分析を行なっても良い。
そして、スペクトルのエネルギー若しくは強度若しくは強度の凹凸が大きい場合には、該制御手段8の演算記憶部8aにて、該スペクトルに基いて残留農薬の種類を判断して残留農薬濃度等を演算し、該残留農薬濃度等が食品衛生法残留農薬基準値に適合しているか否かの判断を行うのである。
換言すれば、搾汁容器22が支持台20上に載置されると、照射用ミラー13及び受光用ミラー17が上下左右に移動しながら、投光部4から干渉計5や照射用ミラー13を介して赤外線が搾汁9表面へと照射され、該搾汁9表面にて反射した反射光を受光用ミラー17や光路変更手段15を介して検知手段6にて吸収する。そして、吸収された赤外線の情報を制御手段8に送信する(すなわち、制御手段8は残留農薬測定装置1から青果物10の光学的情報を取得する)。演算記憶部8aでは、フーリエ変換後の前記スペクトルを基に、スペクトルのエネルギー若しくは強度若しくは強度の凹凸が演算されて、照射用ミラー13や受光用ミラー17が上下方向に摺動しつつ他のミラー11・12・18・19が回動して、赤外線の焦点位置が搾汁9表面に位置するような構成となっている。
詳しくは、照射用ミラー13及び受光用ミラー17はシリンダ等のアクチュエータを用いて高さを調節可能とし、該照射用ミラー13及び受光用ミラー17の高さに応じてミラー11・12・18・19の角度がモータ等のアクチュエータを用いて自動で調節されるように構成することにより、前記スペクトルのエネルギー若しくは強度若しくは強度の凹凸が大きい位置にて搾汁9の残留農薬濃度等を測定して、該青果物10が適合個体か不適合個体か判断する構成となっている。
この場合は、作業者等が表示部8bに表示されるスペクトルを見ながら照射用ミラー13及び受光用ミラー17の高さ調節を行うシステムでも良いし、照射用ミラー13及び受光用ミラー17が自動で上下する間に、演算記憶部8aにおいてスペクトルのエネルギー若しくは強度若しくは強度の凹凸が大きい焦点位置を探し(演算し)、該焦点位置において残留農薬の種類及び濃度を測定し、適合個体と不適合個体の判断を行なうシステムであっても良い。
また、予め、スペクトルのエネルギーが最大となる搾汁9の表面位置を、搾汁容器22にマーキングしておき、作業者が該マーカーの位置まで搾汁9を注入することによって搾汁9表面を赤外線の焦点位置に合わせる構成としても良い。ここで、該エネルギーとは、検知手段6等で測定した赤外線の反射光の強度であっても良いし、スペクトルの強度を波長で積分した値であっても良い。
上記のように、前記残留農薬濃度等の測定の結果、適合個体が多いコンテナ等は、コンテナ等を適合個体である青果物10・10・・・の集合(ロット)であると推定して出荷したり、該コンテナ等の青果物10・10・・・について糖度の判定等の他の内部品質の測定を行なうことができる。逆に、不適合個体が多いコンテナ等は、コンテナ等を不適合個体である青果物10・10・・・の集合(ロット)とすることができる。前記コンテナ1つに対して、複数個の青果物についてこのような測定を施すことが好ましい。
以下、搾汁容器22を用いた搾汁9表面の残留農薬濃度等の測定手順について説明する。
図1乃至図3に示すように、残留農薬測定装置1は、例えば、作業者によって測定したい青果物10を搾ったり押しつぶしたり粉砕したりして、該青果物10から得られた搾汁9を搾汁容器22に注入する。そして、残留農薬測定装置1の支持台20上に搾汁容器22を載置して、投光部4より干渉計5や照射用ミラー13を介して該搾汁9表面に赤外線を照射して、該搾汁9表面で反射した反射光を受光用ミラー17や光路変更手段15を介して検知手段6で吸収する。
詳しくは、支持台20の高さや前記ミラー11・12・13・17・18・19の高さや角度を調節することによって、搾汁9表面に赤外線の焦点位置を合わせつつ照射用ミラー13から搾汁容器22の搾汁9の上表面に赤外線を照射して、該赤外線が搾汁9の水面で反射して、該反射光が受光用ミラー17や光路変更手段15を介して検知手段6へと投光される。
そして、検知手段6に吸収された搾汁9水面における反射光の光学的情報は、AD変換器7にてデジタル信号に変換されて演算記憶部8aへと送信される。そして、演算記憶部8aにてスペクトル分析を行なうことにより、搾汁容器22の搾汁9表面における残留農薬濃度等が測定され、該青果物10が適合個体であるか不適合個体であるかの判断が行われて、当該測定結果及び判断結果が表示部8bにて表示される。
このように、赤外分光光度計2を利用して青果物10の残留農薬濃度等を測定する残留農薬測定装置であって、該青果物10の搾汁9を溜める搾汁容器22と、該搾汁容器22が載置される支持台20と、を具備し、照射される赤外線の焦点位置を該搾汁9の水面に調節可能としたので、青果物10から搾汁9を搾り出すだけで残留農薬濃度等を測定することができるようになる。つまり、高価な委託分析の必要が無くなり、ELISA法のように試料の作成に多くの時間を割く必要も無くなる。換言すれば、試料9の作成を短時間で行なうことができ、残留農薬濃度等の測定結果が素早く得られるようになるのである。
換言すれば、赤外分光光度計2を利用して青果物10の残留農薬濃度等を測定する残留農薬測定方法であって、該青果物10から搾汁9を取り出し、該搾汁9を容器22に注入し、該搾汁9表面に焦点位置を合わせて赤外線を照射し、該赤外線の反射光から得たスペクトルを基に青果物10の残留農薬濃度を測定するとしたので、青果物10から搾汁9を搾り出すだけで残留農薬濃度等を測定することができるようになる。つまり、高価な委託分析の必要が無くなり、ELISA法のように試料の作成に多くの時間を割く必要も無くなる。換言すれば、試料9の作成を短時間で行なうことができ、残留農薬濃度等の測定結果が素早く得られるようになるのである。
次に、青果物10の表面に付着した残留農薬濃度等を測定するための構成について説明する。即ち、青果物10の表面に付着している残留農薬のみを測定する場合には、当該測定のために青果物10を搾ったり押しつぶす必要がないため、残留農薬測定装置1は青果物10を破壊することなくその表面の残留農薬濃度等の測定を行なえる構成を有していることが好ましい。
具体的には、本発明に係る残留農薬測定装置1においては、前記支持台20上に載置された搾汁容器22を青果物10が載置された載置台23に取り替えて、即ち支持台20上に載置台23を載置して残留農薬濃度等の測定を行うのである。
図4に示すように、測定すべき青果物10が載置台23上に載置されて残留農薬濃度等の測定が行なわれるものであり、該載置台23はトレイやパンといった搬送用容器の実施の一形態であって、青果物10の表面を傷めることなく青果物10を載置・搬送することができるものである。
以下、載置台23を用いた青果物10表面の残留農薬濃度等の測定手順について説明する。
図4及び図5に示すように、例えば、作業者等によって青果物10がコンテナ等から抜き取られ、該青果物10が載置台23上に載置されて、該載置台23が残留農薬測定装置1の支持台20上にセットされる。
そして、前述同様に、投光部4より干渉計5や照射用ミラー13を介して赤外線を照射し、該青果物10で反射した反射光を受光用ミラー17や光路変更手段15を介して検知手段6で吸収する。そして、検知手段6に吸収された赤外線を、AD変換器7にてデジタル出力信号に変換し、青果物10からの反射光の情報を制御手段8に送信する。そして、後述する制御手段8にて、スペクトル分析を行なうことにより、残留農薬測定装置1に載置される青果物10に対して残留農薬の種類や濃度の検出、及び適合個体か不適合個体かの判断を実施する。
前述同様、本発明に係る残留農薬測定装置1では、赤外線を用いて青果物10の表面に付着した残留農薬の濃度を測定するシステムであるため、測定される青果物10表面を最適な位置(以下、焦点位置とする。)に調節しなければ、正確な青果物10表面のスペクトルを得ることができない。
詳しくは、測定される青果物10表面の位置が最適でない場合は、検知手段6で受ける反射光の強度が弱くなるため、スペクトルの波形において波長に応じた強度の違い(スペクトルの凹凸)がはっきりと識別できなくなり、その結果残留農薬濃度等が正確に判断できなくなるのである。
そこで、作業者等がコンテナ等に載せられている青果物10の中から適宜選び出して次々と青果物10を取り出し、該青果物10が載置された載置台23を残留農薬測定装置1の支持台20上に載置してスペクトル分析を行い、表示部8bに表示されたスペクトルの波形において波長に応じた強度の違い(スペクトルの凹凸)がはっきりと識別できる青果物10に対してのみ残留農薬の種類や濃度を測定し、該残留農薬濃度等に基いて青果物10が適合個体であるか、不適合個体であるか判断を行なうのである。
ここで、予め、制御手段8には、スペクトルのエネルギーが最大となる赤外線の最適位置(焦点距離)を、青果物10の種類に応じた平均的な表面位置に設定しておくと好ましい。
但し、前述したように、照射用ミラー13及び受光用ミラー17はシリンダ等のアクチュエータを用いて高さ調節が可能であり、該照射用ミラー13及び受光用ミラー17の高さに応じてミラー12・18・19の角度がモータ等のアクチュエータを用いて自動で調節可能であるため、前記スペクトルのエネルギー若しくは強度若しくは強度の凹凸が大きい位置で残留農薬濃度等を測定して、該青果物10が適合個体か不適合個体か判断する構成としても良い。
この場合は、作業者等が表示部8bに表示されるスペクトルを見ながら照射用ミラー13及び受光用ミラーの高さ調節を行うシステムでも良いし、照射用ミラー13及び受光用ミラー17が自動で上下する間に、演算記憶部8aにおいてスペクトルのエネルギー若しくは強度若しくは強度の凹凸が大きい焦点位置を探し(演算し)、該焦点位置において残留農薬の種類及び濃度を測定し、適合個体と不適合個体の判断を行なうシステムであっても良い。
そして、前記残留農薬濃度等の測定の結果、適合個体が多いコンテナ等は、コンテナ等を適合個体である青果物10・10・・・の集合(ロット)とすることができる。逆に、不適合個体が多いコンテナ等は、コンテナ等を不適合個体である青果物10・10・・・の集合(ロット)とすることができる。前記コンテナ1つに対して、複数個の青果物についてこのような測定を施すことが好ましい。
このように、青果物10を載置する載置台23を具備し、前記赤外線の焦点位置を、前記支持台20上に載置された載置台23上の該青果物10の上表面に調節可能としたので、青果物10表面に付着した残留農薬濃度等を測定する場合に、青果物10を破壊することなく青果物10表面の残留農薬濃度等を測定することができる。これによって、時間をかければ全数検査もできるようになる。
本発明の一実施例に係る搾汁容器使用時の残留農薬測定装置を示す正面図。 同じく斜視図。 受光した赤外線のスペクトルを示すグラフ。 載置台使用時の残留農薬測定装置を示す正面図。 同じく斜視図。
符号の説明
1 残留農薬測定装置
9 搾汁
10 青果物
20 支持台
21 支持壁
22 搾汁容器
23 載置台

Claims (3)

  1. 赤外分光光度計を利用して青果物の残留農薬濃度等を測定する残留農薬測定装置であって、
    該青果物の搾汁を溜める搾汁容器と、
    該搾汁容器が載置される支持台と、を具備し、
    照射される赤外線の焦点位置を該搾汁の水面に調節可能としたことを特徴とする残留農薬測定装置。
  2. 青果物を載置する載置台を具備し、
    前記赤外線の焦点位置を、前記支持台上に載置された載置台上の該青果物の上表面に調節可能としたことを特徴とする請求項1に記載の残留農薬測定装置。
  3. 赤外分光光度計を利用して青果物の残留農薬濃度等を測定する残留農薬測定方法であって、
    該青果物から搾汁を取り出し、
    該搾汁を容器に注入し、
    該搾汁表面に焦点位置を合わせて赤外線を照射し、
    該赤外線の反射光から得たスペクトルを基に青果物の残留農薬濃度を測定することを特徴とする残留農薬測定方法。
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