JP2007332846A - 車両用エアヒータ - Google Patents

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JP2007332846A JP2006164521A JP2006164521A JP2007332846A JP 2007332846 A JP2007332846 A JP 2007332846A JP 2006164521 A JP2006164521 A JP 2006164521A JP 2006164521 A JP2006164521 A JP 2006164521A JP 2007332846 A JP2007332846 A JP 2007332846A
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Seigo Muramatsu
誠五 村松
Takahito Inagaki
貴人 稲垣
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Niterra Co Ltd
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Abstract

【課題】蛇行部の変形を抑制し、耐久性を向上させることが可能な車両用エアヒータを提供する。
【解決手段】車両用エアヒータ1は、ヒータエレメント20と、ヒータエレメント20を取り囲むように保持する筒状のハウジング10とを備え、ヒータエレメント20は、軸線Xに対して垂直Y方向に延びつつ軸線X方向に配列された複数の延伸部101〜111と、隣り合う延伸部101〜111の両端部同士を連結する連結部22とを持つ蛇行形状の蛇行部21を有する。
この車両用エアヒータ1において、軸線X方向基端側から数えて5個目から6個目までの延伸部105、106は、他の延伸部101〜104、107〜111より剛性が高くされている。
【選択図】図1

Description

本発明は車両用エアヒータに関する。
特許文献1に従来の車両用ヒータが開示されている。この車両用ヒータは、ハウジングとヒータエレメントとを備える。
ヒータエレメントは、帯状の発熱体が折り曲げ加工されることにより、軸線に対して略垂直方向に延びつつ軸線方向に配列された複数の延伸部と、隣り合う延伸部の両端部同士を連結する連結部とを持つ蛇行形状の蛇行部を有するものである。ハウジングは、そのヒータエレメントを取り囲むように保持する筒状に形成されたものである。
より詳しくは、ハウジングは、空気を通過させるための空気通路が形成されたもので、そのハウジングの内壁は略矩形断面とされている。そして、蛇行部は、その空気通路の断面形状に合わせて、延伸部の長さが略同一とされ、隣り合う各延伸部同士の間隔も略同一とされている。また、蛇行部は、各連結部が挿入固定される凹部が形成され、ハウジングの向かい合う内壁に配設された1対のインシュレータと、ハウジングと各インシュレータとの間に配設される板バネとにより、ハウジングに保持されている。
このような構成である従来の車両用エアヒータは、例えば、内燃機関の吸気経路に設けられ、吸気を加熱するために用いられる。
特開2005−67260号公報
ところで、近年、上記従来の車両用エアヒータには、吸気の加熱性能を一層向上させることが求められており、蛇行部がより高温に加熱された状態で使用されるようになってきている。
しかし、蛇行部が高温に加熱されると、延伸部が熱膨張により伸びる。そして、全ての延伸部のうち軸線方向中央と軸線方向基端側及び軸線方向終端側とでは、温度分布が軸線方向中央の方が高い傾向にあるため、軸線方向中央及びその近傍に位置する延伸部が他の部分に位置する延伸部よりも顕著に伸びる。このため、軸線方向中央及びその近傍に位置する延伸部が弓状に反るように変形し、場合によっては塑性変形してしまうという不具合が生じて、耐久性が低下するおそれがあった。
本発明は、上記従来の実情に鑑みてなされたものであって、蛇行部の変形を抑制し、耐久性を向上させることが可能な車両用エアヒータを提供することを解決すべき課題としている。
本発明の車両用エアヒータは、ヒータエレメントと、該ヒータエレメントを取り囲むように保持する筒状のハウジングとを備え、該ヒータエレメントは、軸線に対して略垂直方向に延びつつ該軸線方向に配列された複数の延伸部と、隣り合う該延伸部の両端部同士を連結する連結部とを持つ蛇行形状の蛇行部を有する車両用エアヒータにおいて、
前記延伸部の数が2n個の場合には、軸線方向基端側から数えてn−x個目からn+x+1個目までの該延伸部(nは2以上の整数、xは0≦x≦n−2である整数)は、他の該延伸部より剛性が高く、
該延伸部の数が2n+1個の場合には、軸線方向基端側から数えてn−x+1個目からn+x+1個目までの延伸部(nは2以上の整数、xは0≦x≦n−1である整数)は、他の該延伸部より剛性が高いことを特徴とする。
このような構成である本発明の車両用エアヒータは、例えば、内燃機関の吸気経路に設けられ、吸気を加熱するために用いられる。
ここで、この車両用エアヒータにおいて、蛇行部が高温に加熱されると、延伸部が熱膨張により伸びる。そして、全ての延伸部の軸線方向中央と軸線方向基端側及び軸線方向終端側とでは、温度分布が軸線方向中央の方が高い傾向にあるため、軸線方向中央及びその近傍に位置する延伸部が他の部分に位置する延伸部よりも顕著に伸びようとする。しかし、この車両用エアヒータにおいて、延伸部の数が2n個の場合には、軸線方向基端側から数えてn−x個目からn+x+1個目までの延伸部は、他の延伸部より剛性が高く、延伸部の数が2n+1個の場合には、軸線方向基端側から数えてn−x+1個目からn+x+1個目までの延伸部は、他の延伸部より剛性が高い。このため、この車両用エアヒータは、従来の車両用エアヒータのように各延伸部の剛性が略同一とされている場合と比較して、軸線方向中央及びその近傍に位置する延伸部が弓状に反るように変形する事態が生じ難くなる。このため、この車両用エアヒータは、従来の車両用エアヒータのように塑性変形してしまうという不具合が生じ難く、耐久性を向上させることができる。
したがって、本発明の車両用エアヒータは、蛇行部の変形を抑制し、耐久性を向上させることが可能である。
本発明の車両用エアヒータにおいて、前記延伸部の数が2n個の場合には、軸線方向基端側から数えてn個目及びn+1個目の該延伸部は、他の該延伸部より剛性が高く、
該延伸部の数が2n+1個の場合には、軸線方向基端側から数えてn+1個目の該延伸部は、他の該延伸部より剛性が高いものであり得る。この場合、従来の蛇行部を最小限変更するだけで本発明の効果を奏することができるので、製造コストの上昇を抑制できる。
本発明の車両用エアヒータにおいて、前記蛇行部における全ての前記延伸部の剛性は、軸線方向中央から軸線方向基端側及び軸線方向終端側に向かって低くなっていることが好ましい。この場合、全ての延伸部の軸線方向中央から軸線方向基端側及び軸線方向終端側に向かって変形の程度がより滑らかに変化するようになる。その結果、蛇行部の変形も一層抑制されることとなる。
本発明の車両用エアヒータにおいて、前記延伸部の剛性はリブによって変化されていることが好ましい。この場合、延伸部の剛性を容易に高くすることができ、製造コストの低廉化が可能となる。
リブとしては、延伸部を構成する発熱体の帯状断面の両端側を折り曲げてもよいし、帯状断面の中央を凹ませてもよい。また、リブとして他の部材を帯状の発熱体に付加することも可能である。
本発明の車両用エアヒータにおいて、前記延伸部の数が2n個の場合には、軸線方向基端側から数えてn−y個目からn+y+1個目までの隣り合う該延伸部(nは2以上の整数、yは0≦y≦n−2である整数)同士の間隔は、他の隣り合う該延伸部同士の間隔より広く、
前記延伸部の数が2n+1個の場合には、軸線方向基端側から数えてn−y+1個目からn+y+1個目までの隣り合う該延伸部(nは2以上の整数、yは0≦y≦n−1である整数)同士の間隔は、他の隣り合う該延伸部同士の間隔より広いものであり得る。
この場合、この車両用エアヒータは、従来の車両用エアヒータのように隣り合う各延伸部同士の間隔が略同一とされている場合と比較して、蛇行部の全ての延伸部のうち、軸線方向中央及びその近傍に位置する延伸部が他の延伸部と比較して高温になる傾向が抑制される。このため、この車両用エアヒータは、全ての延伸部の軸線方向中央と軸線方向基端側及び軸線方向終端側とにおける温度差が減少し、その結果として、全ての延伸部の軸線方向中央と軸線方向基端側及び軸線方向終端側とにおける熱膨張差も同様に減少することとなる。このため、この車両用エアヒータは、従来の車両用エアヒータのように塑性変形してしまうという不具合が生じ難く、耐久性を向上させることができる。
以下、本発明を具体化した実施例1〜3を図面を参照しつつ説明する。
図1及び図2に示すように、実施例1の車両用エアヒータ1は、筒状のハウジング10とヒータエレメント20とを備える。
ハウジング10は、内壁が中空の矩形断面とされることにより、空気を通過させるための空気通路10aが形成されたものである。ハウジング10の向かい合う上下の内壁には、それぞれ「コ」の字断面の金属ブラケット53が設置されており、金属ブラケット53内に後述するインシュレータ50及び板ばね52が配設されている。
ヒータエレメント20は、帯状の発熱体が折り曲げ加工されることにより、軸線Xに対して垂直Y方向に延びつつ軸線X方向に配列された複数の延伸部101〜111と、隣り合う延伸部101〜111の両端部同士を連結する連結部22とを持つ蛇行形状の蛇行部21を有し、蛇行部21が空気通路10aに位置するようにハウジング10に保持されたものである。延伸部101〜111の個数は、11個である。つまり、延伸部101〜111の個数は、2n+1で表記した場合、n=5である。
蛇行部21は、図2(a)に示すように、空気通路10aの断面形状に合わせて全ての延伸部101〜111のうちハウジング10に固定される延伸部102〜110の長さL(この場合、連結部22の軸線Xに対して垂直Y方向の長さも含まれる。)が同一(L=58mm)とされ、隣り合う各延伸部101〜111同士の間隔Wも同一(W=3.4mm)とされている。
図3に示すように、蛇行部21の全ての延伸部101〜111の軸線X方向中央に位置する(軸線X方向基端側から数えて6個目の)1個の延伸部106は、帯状断面の両端側が折り曲げ加工されてリブ106m、106nが形成されることにより、「コ」の字断面とされている。これに対して、他の延伸部101〜105、107〜111は、帯状断面のままとされている。これにより、蛇行部21の全ての延伸部101〜111の軸線X方向中央に位置する1個の延伸部106は、他の延伸部101〜105、107〜111より剛性が高くなっている。また、他の延伸部101〜105、107〜111の剛性は同一である。なお、軸線X方向基端側とは、本実施例の場合、延伸部101側、つまり図1(a)の左側である。
また、蛇行部21は、図1(a)に示すように、ハウジング10の向かい合う内壁に配設された1対のインシュレータ50に形成された複数の凹部51に、各連結部22が挿入固定されて、1対のインシュレータ50に挟持された状態となっている。そして、蛇行部21は、金属ブラケット53と各インシュレータ50との間に配設される板バネ52によってハウジング10の内側に向けて付勢されることにより、ハウジング10に弾性的に保持されている。また、金属ブラケット53は、板バネ52の反力によってハウジング10の外側に向けて付勢されることによりハウジング10に固定されている。つまり、蛇行部21とは、ハウジング10に保持される連結部22と、連結部22に連結される延伸部102〜110のことである。
ヒータエレメント20を構成する発熱体は、鉄−クロム合金からなる抵抗体(JIS C2520(1986) FCHR−2相当)であり、幅10mm×厚さ0.6mmの帯状断面をなすものである。
ヒータエレメント20の蛇行の進行方向(軸線X方向)の両端部23a、23bは、端子ボルト98、99によりハウジング10に固定されており、電源(図示しない)から端子ボルト98、99を介してヒータエレメント20に通電可能となっている。
このヒータエレメント20は、最大許容電圧を印加し続けると、その温度が上昇した後、所定の収束温度に収束する温度収束特性を有している。実施例1では、ヒータエレメント20の20℃〜800℃の平均抵抗温度係数は、0.0002以下であり、最高許容温度は、1100°Cとなっている。
このような構成である実施例1の車両用エアヒータ1は、例えば、内燃機関の吸気経路に設けられ、吸気を加熱するために用いられる。
具体的には、図4に示すように、エンジンスタートの前の予熱のため、イグニッションキーを「ON」位置まで回す。これにより、車両用エアヒータ1のヒータエレメント20に所定の予熱時間(15〜30秒)通電される。その結果、ヒータエレメント20の温度が900°C程度まで急速に上昇し、その結果として、吸気経路内の空気が過熱される。そして、所定の予熱時間が経過すると、ヒータエレメント20への通電が停止される。
次にエンジンスタートのため、イグニッションキーを「START」位置まで回す。これにより、エンジンが予熱された吸気経路の空気を吸気しながら良好に始動することとなる。そして、エンジン始動後、イグニッションキーを「ON」位置に戻した後は、エンジンの効率的な運転のために、適宜ヒータエレメント20が加熱されて、吸気経路内の空気が適当な温度となるように制御される。
ここで、この車両用エアヒータ1において、蛇行部21が高温に加熱されると、延伸部101〜111が熱膨張により伸びる。そして、全ての延伸部101〜111の軸線X方向中央と軸線X方向基端側及び軸線X方向終端側とでは、温度分布が軸線X方向中央の方が高い傾向にあるため、軸線X方向中央に位置する延伸部106が他の部分に位置する延伸部101〜105、107〜111よりも顕著に伸びようとする。
この際、図5に示すように、ヒータエレメント20を構成する帯状の発熱体の強度は、温度の上昇によって低下し、特に500°C以上で激減する。このため、900°C程度の高温とされた場合、又は900°C以上に過昇温された場合には、伸びようとする延伸部101〜111に対して、板ばね52の付勢力も加わって、延伸部101〜111が弓状に反るように変形する事態が生じ易くなる。
しかし、実施例1の車両用エアヒータ1において、蛇行部21の全ての延伸部101〜111の軸線X方向中央に位置する1個の延伸部106は、他の延伸部101〜105、107〜111より剛性が高い。このため、この車両用エアヒータ1は、従来の車両用エアヒータのように各延伸部の剛性が略同一とされている場合と比較して、軸線X方向中央に位置する延伸部106が弓状に反るように変形する事態が生じ難くなっている。このため、この車両用エアヒータ1は、従来の車両用エアヒータのように塑性変形してしまうという不具合が生じ難くなっており、耐久性を向上させることができている。
したがって、実施例1の車両用エアヒータ1は、蛇行部21の変形を抑制し、耐久性を向上させることができている。
また、この車両用エアヒータ1は、蛇行部21の全ての延伸部101〜111の軸線X方向中央に位置する(軸線X方向基端側から数えて6本目の)1本の延伸部106の剛性のみを変更するだけで本発明の効果を奏することができており、製造コストの上昇を抑制できている。
さらに、この車両用エアヒータ1において、延伸部106の剛性は「コ」の字状に折り曲げられたリブ106m、106nによって変化されている。このため、この車両用エアヒータ1は、延伸部106の剛性を容易に高くすることができており、製造コストの低廉化が可能となっている。
実施例2の車両用エアヒータは、図6及び図7に示すヒータエレメント20bを採用している点が実施例1の車両用エアヒータ1と異なる。その他の構成は、実施例1の車両用エアヒータ1と同様であるので、説明は省く。
ヒータエレメント20bは、実施例1の車両用エアヒータ1に用いられる帯状の発熱体と同一のものが折り曲げ加工されることにより、軸線Xに対して垂直Y方向に延びつつ軸線X方向に配列された複数の延伸部101b〜111bと、隣り合う延伸部101b〜111bの両端部同士を連結する連結部22bとを持つ蛇行形状の蛇行部21bを有し、蛇行部21bが空気通路10aに位置するようにハウジング10に保持されたものである。延伸部101b〜111bの個数は、11個である。つまり、延伸部101b〜111bの個数は、2nで表記した場合、n=5である。
蛇行部21bは、図6に示すように、空気通路10aの断面形状に合わせて全ての延伸部101b〜111bのうちハウジング10に固定される延伸部102b〜110bの長さLb(この場合、連結部22bの軸線Xに対して垂直Y方向の長さも含まれる。)が同一(Lb=58mm)とされ、隣り合う各延伸部101b〜111b同士の間隔Wbも同一(Wb=3.4mm)とされている。
図7に示すように、蛇行部21bの全ての延伸部101b〜111bの軸線X方向中央に位置する(軸線X方向基端側から数えて3〜9個目の)7個の延伸部103b〜109bは、帯状断面の中央が山形に突出するようにプレス加工されてリブ103p〜109pが形成されることにより、山形凸部を有する断面とされている。これに対して、他の延伸部101b、102b、110b、111bは、帯状断面のままとされている。これにより、蛇行部21bの全ての延伸部101b〜111bの軸線X方向中央に位置する(軸線X方向基端側から数えて3〜9個目の)7個の延伸部103b〜109bは、他の延伸部101b、102b、110b、111bより剛性が高くなっている。
また、リブ103p〜109pの高さH1〜H4は、全ての延伸部101b〜111bの軸線X方向中央から軸線X方向基端側及び軸線X方向終端側に向かって、低くされている(H1=2.0>H2>H3>H4=0.8)。これにより、延伸部101b〜111bの剛性は、全ての延伸部101b〜111bの軸線X方向中央から軸線X方向基端側及び軸線X方向終端側に向かって、低くなっている。
このような構成であるヒータエレメント20bを採用する実施例2の車両用エアヒータも、実施例1の車両用エアヒータ1と同様の理由により、蛇行部21bの変形を抑制し、耐久性を向上させることができている。
また、この車両用エアヒータにおいて、蛇行部21bの延伸部101b〜111bの剛性は、全ての延伸部101b〜111bの軸線X方向中央から軸線X方向基端側及び軸線X方向終端側に向かって、低くなっている。このため、全ての延伸部101b〜111bの軸線X方向中央から軸線X方向基端側及び軸線X方向終端側に向かって変形の程度がより滑らかに変化するようになっている。その結果、蛇行部21bの変形も一層抑制されることとなっている。
実施例3の車両用エアヒータは、図8及び図9に示すヒータエレメント20cを採用している点が実施例1の車両用エアヒータ1と異なる。その他の構成は、実施例1の車両用エアヒータ1と同様であるので、説明は省く。
ヒータエレメント20cは、実施例1の車両用エアヒータ1に用いられる帯状の発熱体と同一のものが折り曲げ加工されることにより、軸線Xに対して垂直Y方向に延びつつ軸線X方向に配列された複数の延伸部101c〜110cと、隣り合う延伸部101c〜110cの両端部同士を連結する連結部22cとを持つ蛇行形状の蛇行部21cを有し、蛇行部21cが空気通路10aに位置するようにハウジング10に保持されたものである。延伸部101c〜110cの個数は、10個である。つまり、延伸部101c〜110cの個数は、2nで表記した場合、n=5である。
蛇行部21cは、図8に示すように、空気通路10aの断面形状に合わせて全ての延伸部101c〜110cのうちハウジング10に固定される延伸部102c〜109cの長さLc(この場合、連結部22cの軸線Xに対して垂直Y方向の長さも含まれる。)が同一(Lc=58mm)とされている。そして、蛇行部21cの全ての延伸部101c〜110cの軸線X方向中央に位置する(軸線X方向基端側から数えて5及び6個目の)2個の延伸部105c、106c同士の間隔Wc1は、4.2mmとされ、他の隣り合う延伸部101c〜105c、106c〜110c同士の間隔Wc2は、3.2mmとされている。
図9に示すように、蛇行部21cの全ての延伸部101c〜110cの軸線X方向中央に位置する(軸線X方向基端側から数えて5及び6個目の)2個の延伸部105c、106cは、帯状断面の中央が山形に突出するようにプレス加工されてリブ105q、106qが形成されることにより、山形凸部を有する断面とされている。これに対して、他の延伸部101c〜104c、107c〜110cは、帯状断面のままとされている。これにより、蛇行部21cの全ての延伸部101c〜110cの軸線X方向中央に位置する(軸線X方向基端側から数えて5及び6個目の)2個の延伸部105c、106cは、他の延伸部101c〜104c、107c〜110cより剛性が高くなっている。また、他の延伸部101c〜104c、107c〜110cの剛性は同一である。
このような構成であるヒータエレメント20cを採用する実施例3の車両用エアヒータも、実施例1の車両用エアヒータ1と同様の理由により、蛇行部21cの変形を抑制し、耐久性を向上させることができている。
また、この車両用エアヒータにおいて、蛇行部21cの全ての延伸部101c〜110cの軸線X方向中央に位置する(軸線X方向基端側から数えて5及び6個目の)2個の隣り合う延伸部105c、106c同士の間隔Wc1は、他の隣り合う延伸部101c〜105c、106c〜110c同士の間隔Wc2より広くされている。
このため、この車両用エアヒータは、従来の車両用エアヒータのように隣り合う各延伸部同士の間隔が略同一とされている場合と比較して、蛇行部21cの全ての延伸部101c〜110cの軸線X方向中央に位置する2個の延伸部105c、106c同士が互いに加熱し合う傾向が抑制されている。このため、この車両用エアヒータは、全ての延伸部101c〜110cの軸線X方向中央と軸線X方向基端側及び軸線X方向終端側とにおける温度差が減少し、その結果として、全ての延伸部101c〜110cの軸線X方向中央と軸線X方向基端側及び軸線X方向終端側とにおける熱膨張差も同様に減少することとなっている。このため、この車両用エアヒータは、本発明の作用効果をより確実に奏することができている。
以上において、本発明を実施例1〜3に即して説明したが、本発明は上記実施例1〜3に制限されるものではなく、その趣旨を逸脱しない範囲で適宜変更して適用できることはいうまでもない。
本発明は車両用エアヒータに利用可能である。
実施例1の車両用エアヒータに係り、(a)は、正面図であり、(b)は側面図である。 実施例1の車両用エアヒータに係り、(a)は、ヒータエレメントの正面図であり、(b)はヒータエレメントの側面図である。 実施例1の車両用エアヒータに係り、図2のIII−III断面を示す断面図である。 実施例1の車両用エアヒータに係り、エンジン始動時の車両用エアヒータの温度変化を示すグラフである。 実施例1の車両用エアヒータに係り、ヒータエレメントを構成する発熱体の温度と強度との関係を示すグラフである。 実施例2の車両用エアヒータに係り、ヒータエレメントの正面図である。 実施例2の車両用エアヒータに係り、図6のVII−VII断面を示す断面図である。 実施例3の車両用エアヒータに係り、ヒータエレメントの正面図である。 実施例3の車両用エアヒータに係り、図8のIX−IX断面を示す断面図である。
符号の説明
1…車両用エアヒータ
10…ハウジング
10a…空気通路
20、20b、20c…ヒータエレメント
21、21b、21c…蛇行部
22、22b、22c…連結部
101〜111、101b〜111b、101c〜110c…延伸部
106m、106n、103p〜109p、105p、106p…リブ
X…軸線
Y…軸線に垂直方向

Claims (5)

  1. ヒータエレメントと、該ヒータエレメントを取り囲むように保持する筒状のハウジングとを備え、該ヒータエレメントは、軸線に対して略垂直方向に延びつつ該軸線方向に配列された複数の延伸部と、隣り合う該延伸部の両端部同士を連結する連結部とを持つ蛇行形状の蛇行部を有する車両用エアヒータにおいて、
    前記延伸部の数が2n個の場合には、軸線方向基端側から数えてn−x個目からn+x+1個目までの該延伸部(nは2以上の整数、xは0≦x≦n−2である整数)は、他の該延伸部より剛性が高く、
    該延伸部の数が2n+1個の場合には、軸線方向基端側から数えてn−x+1個目からn+x+1個目までの該延伸部(nは2以上の整数、xは0≦x≦n−1である整数)は、他の該延伸部より剛性が高いことを特徴とする車両用エアヒータ。
  2. 前記延伸部の数が2n個の場合には、軸線方向基端側から数えてn個目及びn+1個目の該延伸部は、他の該延伸部より剛性が高く、
    該延伸部の数が2n+1個の場合には、軸線方向基端側から数えてn+1個目の該延伸部は、他の該延伸部より剛性が高い請求項1記載の車両用エアヒータ。
  3. 前記蛇行部における全ての前記延伸部の剛性は、軸線方向中央から軸線方向基端側及び軸線方向終端側に向かって低くなっている請求項1又は2記載の車両用エアヒータ。
  4. 前記延伸部の剛性はリブによって変化されている請求項1乃至3のいずれか1項記載の車両用エアヒータ。
  5. 前記延伸部の数が2n個の場合には、軸線方向基端側から数えてn−y個目からn+y+1個目までの隣り合う該延伸部(nは2以上の整数、yは0≦y≦n−2である整数)同士の間隔は、他の隣り合う該延伸部同士の間隔より広く、
    前記延伸部の数が2n+1個の場合には、軸線方向基端側から数えてn−y+1個目からn+y+1個目までの隣り合う該延伸部(nは2以上の整数、yは0≦y≦n−1である整数)同士の間隔は、他の隣り合う該延伸部同士の間隔より広い請求項1乃至4のいずれか1項記載の車両用エアヒータ。
JP2006164521A 2006-06-14 2006-06-14 車両用エアヒータ Pending JP2007332846A (ja)

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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CN104131921A (zh) * 2014-08-14 2014-11-05 南京朗劲风能设备制造有限公司 一种新型结构的发动机预热器

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