JP2007332219A - パッケージ型熱分解処理装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】小形で、所定の設置場所に輸送して容易に設置することが可能なパッケージ型熱分解処理装置を提供する。
【解決手段】有機物処理材料を熱分解ガスと残渣とに熱分解する熱分解ユニット16と、この熱分解ユニット16の熱分解装置23を熱分解温度に加熱する加熱装置33及び加熱ガスの送気ダクト34と吸気ダクト35を設けたバーナ・ダクトユニット19と、前記熱分解ユニット16から排出された残渣を冷却し回収する残渣排出ユニット18と、バーナ・ダクトユニット19と熱分解ユニット16とを連結する中間ダクトを有するダクトユニット17とからなり、これら各ユニット16,17,18,19を設置場所まで輸送し、現地で互いに連結して組み立てる。
【選択図】図4

Description

本発明は、構成要素をユニット化して分散輸送及び現地での組み立てを可能としたパッケージ型熱分解処理装置に関する。
近年、プラスチックの利用が増加するにつれ、廃棄されるプラスチックの量も膨大になり、埋立て処分場の不足、焼却による有害ガスの発生等、環境問題の一因になっている。そこで、このような廃プラスチック等の有機物処理材料(以下、廃プラスチックとして話を進める)の有効活用を図り環境問題を改善する一つの手段として、廃プラスチックを熱分解処理し、熱分解ガスから油を生成して回収し、この回収油を燃料等、各種の用途に利用することが考えられている。そして、このような廃プラスチックを油化処理する装置に関して多くの提案がなされている(例えば、特許文献1参照)。
従来、この種の廃プラスチック処理装置は、例えば、自治体全域から一般廃棄物として収集された廃プラスチックを含む大量の廃プラスチックを連続的に油化処理することを目的とし、数10トン/日程度の処理能力を有する大規模なものであった。このような廃プラスチック処理装置では、一般廃棄物として収集された廃プラスチック中に、鉄、アルミニウム、銅等の金属類、砂、石、紙、木等の異物が含まれ、しかも、PET、PVC等の油化不適合物が分別不徹底でかなり混入してくる。このため、異物を除去するための前処理装置や脱塩装置などが必要となり、システム全体が複雑になり、より一層大掛かりな設備になってしまう。
特開2000−167833号公報
このように、従来の廃プラスチック処理装置は、一般廃棄物として収集された廃プラスチックを含む大量の廃プラスチックを油化処理するものであったため、前述した前処理装置や脱硫装置を要するなど、極めて大規模なシステム構成が必要であった。
ところで、このような従来型の廃プラスチック処理装置のほかに、近年、プラスチック材を使用する各種工場の設備として、廃プラスチック処理装置を設け、油化処理により生成された油を工場設備のエネルギー源に用いることが考えられている。このような廃プラスチック処理装置としては、従来型の大規模な設備ではなく、廃プラスチックの排出量に見合った、比較的小規模で、容易に設置可能な低価格の処理設備が望まれている。
なお、有機物処理材料としては、廃プラスチックだけでなく、バイオマス(木材、汚泥、家畜糞尿、生ごみ等)についても、熱分解することにより油回収が可能であり、これらについても、排出量に見合った、比較的小規模で、容易に設置可能な低価格の処理設備が望まれている。
本発明の目的は、このような要望に基くもので、小形で、所定の設置場所に容易に設置することが可能なパッケージ型熱分解処理装置を提供することにある。
本発明のパッケージ型熱分解処理装置は、熱分解炉を有し、この熱分解炉内に投入された有機物処理材料を熱分解ガスと残渣とに熱分解する熱分解装置と、この熱分解装置の前記炉内を熱分解温度に加熱する加熱装置と、前記熱分解炉内で発生し外部に導出される熱分解ガスを凝縮させる熱分解ガスエジェクタ及びこの炉内で発生した残渣を外部に排出させる残渣排出装置と、この残渣排出装置によって排出された残渣を冷却する残渣冷却装置及び冷却された残渣を回収する残渣回収装置とを備え、前記各機器及び装置を、道路輸送可能な形状の範囲内に組み立てた複数のユニットとして分散構成し、自ユニットと他ユニットとの互いに関連する機器間で流体を流通させる配管は、前記ユニット間の境界部分またはこの境界部分の近傍で、連結可能に分離構成され、前記各ユニットを所定の設置場所に輸送し、この所定の設置場所にて所定の関係に組み合わせ、かつ前記配管を相互に連結することにより組み立て可能なことを特徴とする。
本発明では、複数のユニットとして、熱分解装置、熱分解ガスエジェクタ及び残渣排出装置を、有機物処理材料の熱分解処理の流れ方向に沿って配置連結した熱分解ユニットと、残渣冷却装置及び残渣回収装置を備え、所定の設置場所における組み立て状態では前記熱分解ユニットの下方に配置される残渣排出ユニットと、加熱装置としての燃焼バーナ、この燃焼バーナからの燃焼熱を送出する送気ダクト及び上記燃焼バーナへの吸気ダクトを備え、所定の設置場所における組み立て状態では前記残渣排出ユニットと並設されるバーナ・ダクトユニットと、前記所定の設置場所における組み立て状態では前記バーナ・ダクトユニットの上方で前記熱分解ユニットと並設され、前記バーナ・ダクトユニットの送気ダクトと熱分解ユニットにおける熱分解装置の加熱ガス入気部とを連結する中間送気ダクトと、前記熱分解ユニットにおける熱分解装置の加熱ガス排気部と前記バーナ・ダクトユニットの吸気ダクトとを連結する中間吸気ダクトとを有するダクトユニットとが設けられ、配管として、熱分解ユニットの残渣排出装置と残渣排出ユニットの残渣冷却装置の入口部分とを連結する残渣排出管と、前記バーナ・ダクトユニットの送気ダクト及び吸気ダクト、前記ダクトユニットの送気中間ダクト及び吸気中間ダクトとが設けられている。
また、本発明では、複数のユニットとして、熱分解装置、熱分解ガスエジェクタ及び残渣排出装置を、有機物処理材料の熱分解処理の流れ方向に沿って配置連結し、かつ熱分解装置には、その加熱装置として燃焼バーナが取り付けられた熱分解ユニットと、熱分解残渣冷却装置及び熱分解残渣回収装置を備え、所定の設置場所における組み立て状態では熱分解ユニットの下方に配置される残渣排出ユニットとが設けられ、配管として、熱分解ユニットの残渣排出装置と残渣排出ユニットの残渣冷却装置の入口部分とを連結する残渣排出管が設けられた構成としてもよい。
また、本発明では、加熱装置の燃焼バーナとして、熱分解ガスを熱分解ガスエジェクタで凝縮して油化した回収油を燃焼させる燃焼バーナを用いるとよい。
また、本発明では、加熱装置の燃焼バーナとして、熱分解ガスを熱分解ガスエジェクタで凝縮して油化する際に生じる、凝縮しきれないオフガスを燃焼させる燃焼バーナを用いてもよい。
また、本発明では、加熱装置の燃焼バーナとして、市販ガスを燃焼させる複数の小形燃焼バーナを用いてもよい。
本発明によれば、廃プラスチックなどの有機物処理材料の熱分解油化処理に必要な各種の機器または装置を、道路輸送化な形状の複数のユニットに構成し、これを所定の設置場所に輸送し、現地にて簡単に組み立て構成できるようにしたので、小形で、容易に設置可能なパッケージ型熱分解油化装置を得ることができる。
以下、本発明によるパッケージ型熱分解処理装置の一実施の形態について、図面を用いて詳細に説明する。
先ず、基本的な熱分解処理装置の構成を説明する。この熱分解処理装置は、後で図を用い、詳細に説明するが、熱分解炉を有し、この熱分解炉内に投入された廃プラスチックなどの有機物処理材料を熱分解ガスと残渣とに熱分解し、これら熱分解ガスと残渣とを排出する熱分解装置を有する。この他に、熱分解炉内を熱分解温度に加熱する加熱装置、この熱分解炉内で発生し外部に導出される熱分解ガスを凝縮させる熱分解ガスエジェクタ及びこの炉内で発生した残渣を外部に排出させる残渣排出装置を有する。また、残渣排出部から排出された残渣を冷却する残渣冷却装置及び冷却された残渣を回収する残渣回収装置などが必要となる。さらに、必要に応じて処理対象の有機物処理材料を受け入れるホッパー及びこのホッパーから供給される有機物処理材料を熱分解炉内に投入する供給装置などが設けられる。
本発明では、この熱分解処理装置を構成する上記各機器を、道路輸送可能な形状の範囲内に組み立てた複数のユニット(1ユニットの大きさ; 高さ3m×幅2.4m×長さ11m)として分散構成する。また、自ユニットと他ユニットとの互いに関連する機器間に流体を流通させる配管は、前記ユニット間の境界部分またはこの境界部分の近傍で、連結可能に分離構成する。このように構成したことにより、所定の設置場所までトレーラなどで輸送し、この設置場所において、前記各ユニットを所定の関係に組み合わせ、かつ前記配管を相互に連結することにより組み立て可能とした。
この熱分解処理装置は、有機物処理材料を排出する各種工場の設備として設置することを想定している。このため、その処理能力は、例えば、2.4トン/日程度で、比較的小容量であり、道路輸送可能な前述した形状の範囲内でのユニット化が可能である。以下の説明は有機物処理材料として廃プラスチックを例にとって行う。
工場内では、通常、廃棄物の分別が徹底されていることが多く、一般廃棄物として回収された場合のように、処理対象の廃プラスチックに異物が多量に混在したり、PET、PVC等の油化不適合物が混入している可能性は殆どない。このため、前処理装置や脱塩装置など設ける必要はなく、全体をコンパクトに構成でき、この点からもユニット化を可能としている。
この実施の形態では、図1乃至図3で示すように、上記各機器を、ユニット枠11,12,13,14内に設置し、図4で示すように、4つのユニット16,17,18,19として構成する。そして、これら各ユニット16,17,18,19を低床式トレーラなどによりそれぞれ輸送し、所定の設置場所にて相互に連結して組み立てる。これらユニット16,17,18,19の外形は、上述のように、低床式トレーラなどにより道路輸送可能な形状の範囲内となるように組み立てられる。
ここで、組み立て状態において下部に位置するユニット18,19のユニット枠13,14は鉄骨にて直方体状に形成するが、これらの上部に設置されるユニット16,17のユニット枠11,12は床構造とし、必要に応じて支柱や枠材を設けたものである。
次に、各ユニット16,17,18,19の詳細構成を図1乃至図3及び図5乃至図10を用いて説明する。
図1は熱分解ユニット16とその下部に設置される残渣排出ユニット17とを説明している。また、図5はこの熱分解装置ユニット16の平面図であり、図7は残渣排出ユニット18を、その上下方向中間部にて水平方向に沿って上下に切断して見た上部平面図、図9は下部平面図である。
これらの図において、21は廃プラスチック供給用のホッパーで、床構造のユニット枠11上に立設された支持枠11aに取り付けられている。22は廃プラスチックの供給装置で、熱分解装置23の図示左端部に取り付けられ、ホッパー21から送られてくる廃プラスチックを熱分解装置23に定量供給し、熱分解炉24内に、低酸素状態を保って投入する。
熱分解装置23は円筒状の熱分解炉24を有し、床構造のユニット枠11上に、その軸線を横向きにして設置されている。この熱分解炉24は、内筒及び外筒からなる2重円筒構造となっており、内筒はその軸芯を中心として、図示しない駆動機構により回転駆動される。また、この内筒内には、前述のように、その一端(図示左端)側から廃プラスチックが低酸素状態を保って投入される。さらに、内筒と外筒との間は加熱用ジャケットとして用いられ、加熱ガス入気部25に、後述する加熱装置から高温の加熱ガスが送り込まれ、この加熱ジャケット内を通った後、加熱ガス排気部26から排気され、前記加熱装置に戻される。したがって、熱分解炉22の内筒に投入された廃プラスチックは、内筒の回転により図示右方に移動しながら加熱ジャケットからの熱により加熱されて熱分解し、熱分解ガスと残渣とを生成する。
ここで、投入される廃プラスチックとしては、造粒処理されたものが好ましい。すなわち、造粒処理により廃プラスチックの嵩密度を高めることにより熱分解処理効率を高めることができる。
この炉24の図示右端には、熱分解炉内で発生した熱分解ガスを外部に導出して凝縮させる熱分解ガスエジェクタ27(図5に図示、図1では図の複雑化を避けるため図示を省略)及びこの炉内で発生した残渣を外部に排出させる残渣排出装置28(図1及び図3に図示)が設けられている。なお、熱分解ガスエジャクタ27で凝縮された回収油は、図示しない配管により図示しない回収油タンクに送られる。
すなわち、熱分解ユニット16は、ホッパー21、供給装置22、熱分解装置23、熱分解ガスエジェクタ27及び残渣排出装置28を、床構造のユニット枠11上において、廃プラスチックの熱分解処理工程の流れ方向に沿って配置連結したものである。
なお、図5において、11bは後付けの歩廊である。
次に、残渣排出ユニット18を説明する。この残渣排出ユニット18は、直方体状の枠フレーム13内に構成されている。この枠フレーム13は、組み立て状態において前記熱分解ユニット16の下方に配置され、この熱分解ユニット16を支持する。この残渣排出ユニット18は、残渣冷却装置29及び冷却された残渣を回収する残渣回収装置30を有する。
残渣冷却装置29は、図示左斜め上方に向って配置されたスクリューウコンベア状のもので、その図示右下端が残渣取入れ部となる。この残渣取入れ部は、熱分解ユニット16の残渣排出装置28と排出管31により連結しており、残渣排出装置28から排出された高温の残渣を取り入れる。残渣冷却装置29はこの高温残渣を、図示斜め左上方に搬送する過程で、スクリューコンベアに形成された図示しない冷却ジャケットに供給される冷却水などにより冷却する。
残渣回収装置30は、残渣冷却装置29の搬送終端部である図示左上端に連結し、冷却された残渣を回収容器32に回収させる。
次に、バーナ・ダクトユニット19及び上部に配置されるダクトユニット17を説明する。図2及び図3はバーナ・ダクトユニット19とダクトユニット17の組み立て状態を示している。また、図6は連結状態において上部に配置されたダクトユニット17の平面図であり、図8及び図10は、下部に配置されるバーナ・ダクトユニット19を、その上下方向中間部にて水平方向に沿って上下に切断して見た上部平面図及び下部平面図である。
バーナ・ダクトユニット19は、直方体状の枠フレーム14内に構成されている。この枠フレーム14は、ダクトユニット17の下方においてこのダクトユニット17を支持している。バーナ・ダクトユニット19は、熱分解ユニット16の炉24に対する加熱装置としての燃焼バーナ33を有する。また、この燃焼バーナ33からの燃焼熱を送出する送気ダクト34及び燃焼バーナ33への吸気ダクト35を備えている。このバーナ・ダクトユニット19は、図3で示すように、所定の設置場所における組み立て状態では前記残渣排出ユニット18と並設される。
前記燃焼バーナ33は、その燃料として前記燃焼分解装置23で分解され、ガスエジェクタ27により凝縮処理された回収油を用いた大容量のバーナとする。また、その燃焼熱を送出する送気ダクト34は、燃焼バーナ33の熱排出部に連結する横方向に配置されたメインダクト部34aと、このメインダクト部34aから分岐され縦方向に配置された複数の分岐ダクト部34bとで構成される。吸気ダクト35は、燃焼バーナ33の吸気部に連結する第1ダクト部35aと、後述する中間吸気ダクトを接続可能な第2ダクト部35bとからなり、これらはそれぞれ横方向に配置されている。これら第1ダクト部35a及び第2ダクト部35bは、図2及び図6で示すように、上部のダクトユニット17上に設けられた循環ブロワ36に連結されており、この循環ブロワ36を介して相互に連通する。
ダクトユニット17は、図2及び図3で示すように、所定の設置場所における組み立て状態では、バーナ・ダクトユニット19の上方で熱分解ユニット16と並設され、バーナ・ダクトユニット19に設けられた燃焼バーナ33と熱分解ユニット16の炉24内とを連結するものである。すなわち、このダクトユニット17は、バーナ・ダクトユニット19の送気ダクト(分岐ダクト部)34bと熱分解ユニット16における炉24の加熱ガス入気部25とを連結する中間送気ダクト38と、前記炉24の加熱ガス排気部26とバーナ・ダクトユニット19の吸気ダクト(第2ダクト部)35bとを連結する中間吸気ダクト39とを有する。
ここで、上述した各ユニット16,17,18,19には、自ユニットと他ユニットとの互いに関連する間に流体を流通させる配管が設けられている。この配管としては、熱分解ユニット16の残渣排出装置28と残渣排出ユニット18の残渣冷却装置29とを連結する残渣排出管31、バーナ・ダクトユニット19の燃焼バーナ33と燃焼ユニット16に設けられた熱分解炉24とを連結する送気用のダクト34,38や吸気用のダクト35、39がそれぞれ設けられている。これらは、運転状態において残渣や加熱用のガスなどの流体が流通する。これら各配管は、組み立て前の輸送状態などでは、各ユニット16,17,18,19間の境界部分またはこの境界部分の近傍で、連結可能に分離構成する。
例えば、残渣排出管31は、図1で示すように、熱分解ユニット16と残渣排出ユニット18との境界部分近くの、残渣排出装置28との連結部分で分離構成する。また、中間送気ダクト38及び中間吸気ダクト39については、その水平部分を、図5及び図6で示すように、熱分解ユニット16とダクトユニット17との境界部分で、連結可能に分離構成する。また、中間吸気ダクト39の垂直部分は、図2及び図3で示すように、ダクトユニット17とバーナ・ダクトユニット19との境界部近傍に位置する、吸気ダクト(第2ダクト部)35bとの分岐連結部で分離構成する。さらに、中間送気ダクト38については、図3で示すように、ダクトユニット17内における送気ダクト(分岐ダクト部)34bとの円弧状折曲連結部分が、バーナ・ダクトユニット19との境界部分近くに位置するので、この円弧状折曲連結部分において分離構成する。もちろん、バーナ・ダクトユニット19側の送気ダクト(分岐ダクト部)34bを、ダクトユニット17との境界部分で連結可能に分離構成してもよい。
上述した各配管の連結可能な分離構成部には、例えば、図示しないがそれぞれ接合フランジを設け、連結に当ってはこれら接合フランジ間にシール部材を介在させ、接合フランジ相互を強固に締め付けて連結すればよい。
このように、熱分解処理装置を構成する各機器類を、道路輸送可能な形状の範囲内で複数のユニットにまとめて構成し、これら各ユニットを低床トレーラ等で輸送して現地で組立てすることができるので、輸送が簡略化、効率化されると共に、現地据付・組立工事が容易となり、工事期間を大幅に短縮できる。すなわち、現地での主要工事はユニット間のメイン配管接続工事程度で済む。
上記実施の形態では、加熱装置として、回収油を燃料とする大形の燃焼バーナ33を用いたが、これに代って、オフガスを燃料とする燃焼バーナを用いてもよい。なお、オフガスとは、熱分解ガスを凝縮して油を生成する際、凝縮しきれないガスが生じるが、これをオフガスという。また、都市ガスなどの市販のガスを燃料にするとガスバーナを小形に構成できるので、この小形のバーナを、図1で示した加熱ガス入気部26にそれぞれ設け、これら複数の小形ガスバーナにより炉24の、加熱ジャケット内を加熱するように構成してもよい。この場合、図2及び図3で示したバーナ・ダクトユニット19及びダクトユニット17は不要になる。したがって、熱分解油化装置を、燃焼ユニット16とその下部に設置される残渣排出ユニット18のみで構成することができ、輸送作業及び現地での据付・組立作業を大幅に削減することができる。
上記実施の形態では、熱分解処理装置を4つのユニット或いは2つのユニットで組み立て構成しているが、本発明はこれに限定されるものではなく、客先の生成分解油などの利用形態に合わせた、ユニット組立て構成が可能である。
例えば、回収された生成分解油を、図示しないボイラーの燃料に活用する場合には、熱分解油化装置として組み立てられたパッケージの横に、ボイラーユニットを設置してもよい。また、回収された生成分解油を別の場所に搬送する場合は、分解油タンク、出荷ポンプ類をパッケージの横に分解油出荷設備ユニットを設置してもよい。
また、炉24内で生成された熱分解ガスは、図5で示した熱分解ガスエジェクタ27で凝縮するが、前述のように凝縮しきれないオフガスが生じるが、このオフガスについては、パッケージ型熱分解処理装置にオフガス処理ユニットを付属設置させ、凝縮しなかったオフガスをこのオフガス処理ユニットに供給し完全燃焼させるようにしてもよい。
廃プラスチックが造粒されない状態でパッケージに搬入される場合には、造粒処理ユニットをパッケージの横に設置し、この造粒処理ユニットにより廃プラスチックを造粒した後、ホッパー21に供給するようにしてもよい。
さらに、据付先工場などの客先にてユーティリティー供給ができない場合には、熱分解油化処理に必要なユーティリティー類をひとつのユニットに納めて、パッケージ型熱分解油化処理装置の横に付属設置できるようにしてもよい。
また、上記実施の形態では、熱分解ユニット16に設けられる熱分解炉24は、横置き円筒型とし、ホッパー21からの廃プラスチックを供給装置22により定量供給して連続処理を行うものであるが、バッチ処理を行う、釜状の縦置き型の熱分解炉を用いてもよい。この場合、バッチ処理であるから、連続処理用のホッパー21や供給装置22は不要となり、バッチ処理毎に熱分解炉の投入口を開き、ここから廃プラスチックなどの処理対象物を投入する。
また、残渣排出ユニット18に設けられる残渣冷却装置29として、スクリューコンベア状の冷却装置を図示したが、このような構成に限定されるものではなく、例えば、単純に残渣をタンク内に貯留させ、これを長時間放置して自然冷却するものでもよい。
さらに、上記実施の形態では、処理対象物として廃プラスチックを例示したが、前述のように、バイオマスの各種有機物処理材料に適用することができる。
本発明によるパッケージ型熱分解処理装置の一実施の形態における熱分解ユニットと残渣排出ユニットとの組み立て状態を示す正面図である。 同上一実施の形態におけるバーナ・ダクトユニットとダクトユニットとの組み立て状態を示す正面図である。 同上一実施の形態における図1及び図2で示した全ユニット(4ユニット)を組み立てた状態での側面図である。 同上一実施の形態における4つのユニットの関係を示す概念図である。 同上一実施の形態における熱分解ユニットの平面図である。 同上一実施の形態におけるダクトユニットの平面図である。 同上一実施の形態における残渣排出ユニットを、その高さ方向中間部で水平方向に切断した上半部に関する平面図である。 同上一実施の形態におけるバーナ・ダクトユニットを、その高さ方向中間部で水平方向に切断した上半部に関する平面図である。 同上一実施の形態における残渣排出ユニットを、その高さ方向中間部で水平方向に切断した下半部に関する平面図である。 同上一実施の形態におけるバーナ・ダクトユニットを、その高さ方向中間部で水平方向に切断した下半部に関する平面図である。
符号の説明
16 熱分解ユニット
17 ダクトユニット
18 残渣排出ユニット
19 バーナ・ダクトユニット
21 ホッパー
22 供給装置
23 熱分解装置
24 熱分解炉
25 加熱ガス入気部
26 加熱ガス排出部
27 熱分解ガスエジェクタ
28 残渣排出装置
29 残渣冷却装置
30 残渣回収装置
31 残渣排出管
33 燃焼バーナ
34 送気ダクト
35 吸気ダクト
36 循環ブロワ
38 中間送気ダクト
39 中間吸気ダクト

Claims (7)

  1. 熱分解炉を有し、この熱分解炉内に投入された有機物処理材料を熱分解ガスと残渣とに熱分解する熱分解装置と、
    この熱分解装置の前記熱分解炉内を熱分解温度に加熱する加熱装置と、
    前記熱分解炉内で発生し外部に導出される熱分解ガスを凝縮させる熱分解ガスエジェクタ及びこの熱分解炉内で発生した残渣を外部に排出させる残渣排出装置と、
    この残渣排出装置によって排出された残渣を冷却する残渣冷却装置及び冷却された残渣を回収する残渣回収装置とを備え、
    前記各機器及び装置を、道路輸送可能な形状の範囲内に組み立てた複数のユニットとして分散構成し、自ユニットと他ユニットとの互いに関連する機器間で流体を流通させる配管は、前記ユニット間の境界部分またはこの境界部分の近傍で、連結可能に分離構成され、
    前記各ユニットを所定の設置場所に輸送し、この所定の設置場所にて所定の関係に組み合わせ、かつ前記配管を相互に連結することにより組み立て可能なことを特徴とするパッケージ型熱分解処理装置。
  2. 複数のユニットとして、
    熱分解装置、熱分解ガスエジェクタ及び残渣排出装置を、有機物処理材料の熱分解処理の流れ方向に沿って配置連結した熱分解ユニットと、
    残渣冷却装置及び残渣回収装置を備え、所定の設置場所における組み立て状態では前記熱分解ユニットの下方に配置される残渣排出ユニットと、
    加熱装置としての燃焼バーナ、この燃焼バーナからの燃焼熱を送出する送気ダクト及び上記燃焼バーナへの吸気ダクトを備え、所定の設置場所における組み立て状態では前記残渣排出ユニットと並設されるバーナ・ダクトユニットと、
    前記所定の設置場所における組み立て状態では前記バーナ・ダクトユニットの上方で前記熱分解ユニットと並設され、前記バーナ・ダクトユニットの送気ダクトと熱分解ユニットにおける熱分解装置の加熱ガス入気部とを連結する中間送気ダクトと、前記熱分解ユニットにおける熱分解装置の加熱ガス排気部と前記バーナ・ダクトユニットの吸気ダクトとを連結する中間吸気ダクトとを有するダクトユニットとが設けられ、
    配管として、
    熱分解ユニットの残渣排出装置と残渣排出ユニットの残渣冷却装置の入口部分とを連結する残渣排出管と、
    前記バーナ・ダクトユニットの送気ダクト及び吸気ダクト、前記ダクトユニットの送気中間ダクト及び吸気中間ダクトとが設けられている
    ことを特徴とする請求項1に記載のパッケージ型熱分解処理装置。
  3. 複数のユニットとして、
    熱分解装置、熱分解ガスエジェクタ及び残渣排出装置を、有機物処理材料の熱分解処理の流れ方向に沿って配置連結し、かつ熱分解装置には、その加熱装置として燃焼バーナが取り付けられた熱分解ユニットと、
    熱分解残渣冷却装置及び熱分解残渣回収装置を備え、所定の設置場所における組み立て状態では熱分解ユニットの下方に配置される残渣排出ユニットとが設けられ、
    配管として、
    熱分解ユニットの残渣排出装置と残渣排出ユニットの残渣冷却装置の入口部分とを連結する残渣排出管が設けられた
    ことを特徴とする請求項1に記載のパッケージ型熱分解処理装置。
  4. 有機物処理材料は造粒処理されていることを特徴とする請求項1、請求項2、請求項3のいずれかに記載のパッケージ型熱分解処理装置。
  5. 加熱装置の燃焼バーナとして、熱分解ガスを熱分解ガスエジェクタで凝縮して油化した回収油を燃焼させる燃焼バーナを用いたことを特徴とする請求項2に記載のパッケージ型熱分解処理装置。
  6. 加熱装置の燃焼バーナとして、熱分解ガスを熱分解ガスエジェクタで凝縮して油化する際に生じる、凝縮しきれないオフガスを燃焼させる燃焼バーナを用いたことを特徴とする請求項2または請求項5に記載のパッケージ型熱分解処理装置。
  7. 加熱装置の燃焼バーナとして、市販ガスを燃焼させる複数の小形燃焼バーナを用いたことを特徴とする請求項3に記載のパッケージ型熱分解処理装置。
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